JPH11135302A - 正特性サーミスタ - Google Patents

正特性サーミスタ

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JPH11135302A
JPH11135302A JP9293090A JP29309097A JPH11135302A JP H11135302 A JPH11135302 A JP H11135302A JP 9293090 A JP9293090 A JP 9293090A JP 29309097 A JP29309097 A JP 29309097A JP H11135302 A JPH11135302 A JP H11135302A
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JP
Japan
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temperature coefficient
electrode
positive temperature
coefficient thermistor
heat generation
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JP9293090A
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Inventor
Yasunori Namikawa
康訓 並河
Gakuo Haga
岳夫 芳賀
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
    • H01C7/18Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material comprising a plurality of layers stacked between terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C1/00Details
    • H01C1/14Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
    • H01C1/1406Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
    • H01C7/02Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient

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  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正特性サーミスタのフラッシュ耐圧特性を向
上させる。 【解決手段】 正特性サーミスタ21の素子本体22の
主面23,24上に形成される電極26,27の一方に
ギャップ28を形成し、素子本体22の側面25での電
流密度が、ギャップ28を形成した電極26側において
相対的に低くなるようにして、発熱ピークが他方の電極
27側にずれるようにしたり、素子本体の厚み方向に関
して2分割される第1および第2の領域が互いに異なる
比抵抗を有するようにして、高抵抗側の領域において発
熱ピークが現れるようにしたりして、素子本体22の発
熱初期に現れる側面25での発熱ピーク位置を、素子本
体22の厚み方向の中央部からずらす。これによって、
素子本体22の厚み方向の中央部での発熱集中がなくな
り、フラッシュ耐圧が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、正特性サーミス
タに関するもので、特に、正特性サーミスタのフラッシ
ュ耐圧を向上させるための発熱挙動の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】正特性サーミスタは、過電流保護、消
磁、あるいはモータ・スタータ等の用途に向けられると
き、高いフラッシュ耐圧を有していることが要求され
る。図3は、従来の典型的な正特性サーミスタ1を示し
ている。この正特性サーミスタ1は、図3(1)に斜視
図で示し、かつ図3(2)に正面図で示すように、たと
えば円板状の素子本体2を備える。素子本体2は、相対
向する2つの主面3および4ならびにこれら主面3およ
び4の各周縁間を連結するように厚み方向に延びる側面
5を有する。素子本体2の主面3および4上には、電極
6および7がそれぞれ形成されている。
【0003】図4は、他の従来の正特性サーミスタ11
を示している。この正特性サーミスタ11は、図4
(1)に斜視図で示し、かつ図4(2)に正面図で示す
ように、たとえば円板状の素子本体12を備える。素子
本体12は、相対向する2つの主面13および14なら
びにこれら主面13および14の各周縁間を連結するよ
うに厚み方向に延びる側面15を有する。素子本体12
の主面13および14上には、電極16および17がそ
れぞれ形成されている。
【0004】また、図4に示した正特性サーミスタ11
では、たとえば特開平9−17606号公報にも記載さ
れるように、素子本体12は、その厚み方向に関して、
内部領域18とこれを挟む外部領域19および20とに
3分割され、外部領域19および20は、内部領域18
より高い比抵抗を有するようにされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した正特性サ
ーミスタ1では、電極6および7間へ電圧を印加したと
き、素子本体2の発熱初期に現れる側面5での発熱ピー
ク位置は、図3(3)に示すように、主面3および4間
距離を2等分する厚み方向の中央部に存在するため、発
熱がこの中央部に集中する。その結果、素子本体2の厚
み方向の中央部に比較的大きな引っ張り応力がかかるよ
うになり、そのため、フラッシュ耐圧特性が悪く、素子
本体2が破壊されやすい。
【0006】これに対して、図4に示した正特性サーミ
スタ11では、外部領域19および20が内部領域18
より高い比抵抗を有しているので、電極16および17
間へ電圧を印加したとき、素子本体12の発熱初期に現
れる側面15での発熱ピークは、図4(3)に示すよう
に、2つ現れ、これら2つの発熱ピークは、バランス良
く分離して厚み方向の両端部に移るようになる。そのた
め、フラッシュ耐圧特性の向上が図られる。
【0007】しかしながら、図4に示した正特性サーミ
スタ11は、素子本体12を得るため、比抵抗の互いに
異なる2種類の材料を用い、これらの材料によって、内
部領域18ならびに2つの外部領域19および20とい
った3つの領域を形成する積層構造を得るようにしなけ
ればならないので、製造方法が複雑となり、コストの上
昇を招く。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述した問題
を解決し得る、フラッシュ耐圧特性の優れた正特性サー
ミスタを提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、相対向する
第1および第2の主面ならびにこれら第1および第2の
主面の各周縁間を連結するように厚み方向に延びる側面
を有する素子本体と、第1および第2の主面上にそれぞ
れ形成される第1および第2の電極とを備える、正特性
サーミスタに向けられるものであって、上述した技術的
課題を解決するため、次のような構成を備えることを特
徴としている。
【0010】すなわち、この発明に係る正特性サーミス
タでは、第1および第2の電極間へ電圧を印加したと
き、素子本体の発熱初期に現れる素子本体の側面での温
度分布が、厚み方向の中央部に関して非対称となるとと
もに、素子本体の発熱初期に現れる素子本体の側面での
発熱ピーク位置が、第1および第2の主面間距離を2等
分する厚み方向の中央部からずれるような発熱挙動を示
すようにされている。
【0011】このように、この発明は、フラッシュ耐圧
特性を向上させるため、図4に示した正特性サーミスタ
11のように、素子本体12の発熱初期に現れる側面1
5での発熱ピークを、図4(3)に示すように、2つ存
在させ、これら2つの発熱ピークを、バランス良く分離
して厚み方向の両端部に移すようにすることは必ずしも
必要ではなく、素子本体の発熱初期に現れる素子本体の
側面での発熱ピーク位置を、素子本体の厚み方向の中央
部からずらすだけでよい、という知見に基づきなされた
ものである。
【0012】この発明において、好ましい実施形態で
は、上述したような特徴ある発熱挙動を得るため、第1
の電極の周縁と第1の主面の周縁との間の距離と、第2
の電極の周縁と第2の主面の周縁との間の距離とが、互
いに異ならされる。これによって、第1の電極側と第2
の電極側との間で、素子本体の側面での電流密度が異な
るため、発熱の度合いが異なるようになり、応じて、発
熱ピーク位置が厚み方向の中央部からずらされる。
【0013】上述した好ましい実施形態におけるより具
体的な態様では、第1の電極の周縁と第1の主面の周縁
との間には、所定のギャップが形成され、第2の電極
は、第2の主面の周縁まで届くように形成される。この
発明において、他の好ましい実施形態では、上述したよ
うな特徴ある発熱挙動を得るため、素子本体に、厚み方
向に関して異ならされた比抵抗分布が与えられる。これ
によって、比抵抗の相対的に高い部分において発熱の度
合いが高められ、発熱ピーク位置を厚み方向の中央部か
らずらすことができる。
【0014】上述した好ましい実施形態におけるより具
体的な態様では、素子本体の、厚み方向に関して2分割
される第1および第2の領域が、互いに異なる比抵抗を
有するようにされる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、この発明の第1の実施
形態による正特性サーミスタ21が示されている。この
正特性サーミスタ21は、図1(1)に斜視図で示し、
かつ図1(2)に正面図で示すように、たとえば円板状
の素子本体22を備える。素子本体22は、相対向する
第1および第2の主面23および24ならびにこれら第
1および第2の主面23および24の各周縁間を連結す
るように厚み方向に延びる側面25を有する。素子本体
22の第1および第2の主面23および24上には、第
1および第2の電極26および27がそれぞれ形成され
ている。
【0016】電極26および27は、たとえば、オーミ
ックAgを焼き付けたり、Cr、Ni−Cu、およびA
gの3層をドライめっきしたりすることによって形成す
ることができる。この実施形態において特徴となるの
は、第1の電極26の周縁と第1の主面23の周縁との
間には、所定のギャップ28が形成され、他方、第2の
電極27については、第2の主面24の周縁まで届くよ
うに第2の主面24の全面にわたって形成されているこ
とである。
【0017】このような正特性サーミスタ21によれ
ば、第1および第2の電極26および27間へ電圧を印
加したとき、素子本体22の側面25での電流密度は、
ギャップ28を形成する第1の電極26側の方が全面に
形成された第2の電極27側より低くなるため、後者の
第2の電極27側での発熱の度合いが相対的に高められ
る。したがって、この正特性サーミスタ21は、図1
(3)に示すように、素子本体22の発熱初期(たとえ
ば0.1秒経過後)に現れる側面25における発熱ピー
ク位置が厚み方向の中央部から第2の電極27側へずら
され、また、温度分布が厚み方向の中央部に関して非対
称となるような発熱挙動を示すようになる。その結果、
正特性サーミスタ21のフラッシュ耐圧特性が向上す
る。
【0018】なお、上述した第1の実施形態では、第1
の電極26が第1の主面23上においてギャップ28を
形成し、他方、第2の電極27が第2の主面24の全面
にわたって形成されたが、上述したような発熱挙動を得
るためには、第1の電極の周縁と第1の主面の周縁との
間の距離と、第2の電極の周縁と第2の主面の周縁との
間の距離とが、互いに異ならされていればよく、たとえ
ば、第1および第2の電極の双方がギャップを形成しな
がらも、これらギャップの大きさが第1の電極と第2の
電極とで異ならされてもよい。また、これらのギャップ
の幅は均一である必要がなく、第1の電極または第2の
電極の少なくとも一方が側面25方向へずらされてもよ
い。
【0019】図2には、この発明の第2の実施形態によ
る正特性サーミスタ31が示されている。この正特性サ
ーミスタ31は、図2(1)に斜視図で示し、かつ図2
(2)に正面図で示すように、たとえば円板状の素子本
体32を備える。素子本体32は、相対向する第1およ
び第2の主面33および34ならびにこれら第1および
第2の主面33および34の各周縁間を連結するように
厚み方向に延びる側面35を有する。素子本体32の第
1および第2の主面33および34上には、第1および
第2の電極36および37がそれぞれ形成されている。
【0020】電極36および37は、前述した第1の実
施形態の場合と同様の材料および方法で形成することが
できる。この実施形態において特徴となるのは、素子本
体32の、厚み方向に関して2分割される第1および第
2の領域38および39が、互いに異なる比抵抗を有す
るようにされていることである。より具体的には、第1
の主面33側の第1の領域38の比抵抗が、第2の主面
34側の第2の領域39の比抵抗より高くされる。
【0021】このような正特性サーミスタ31によれ
ば、第1および第2の電極36および37間へ電圧を印
加したとき、第1の領域38での発熱の度合いが第2の
領域39での発熱の度合いより高くなる。したがって、
この正特性サーミスタ31は、図2(3)に示すよう
に、素子本体32の発熱初期(たとえば0.1秒経過
後)に現れる側面35における発熱ピーク位置が厚み方
向の中央部から第1の領域38側へずらされ、また、温
度分布が厚み方向の中央部に関して非対称となるような
発熱挙動を示すようになる。その結果、正特性サーミス
タ31のフラッシュ耐圧特性が向上する。
【0022】なお、上述した第2の実施形態では、素子
本体32の、厚み方向に関して2分割される第1および
第2の領域38および39が、互いに異なる比抵抗を有
するようにされたが、上述したような発熱挙動を得るた
めには、たとえば連続的に変化する比抵抗分布のよう
に、他の態様で素子本体の厚み方向に関して異ならされ
た比抵抗分布が与えられてもよい。
【0023】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他の
実施形態も可能である。たとえば、上述した第1および
第2の実施形態の組合せ、すなわち、第1の電極の周縁
と第1の主面の周縁との間の距離と、第2の電極の周縁
と第2の主面の周縁との間の距離とを、互いに異ならせ
ながら、素子本体の厚み方向に関して異ならされた比抵
抗分布が与えられた実施形態も可能である。
【0024】また、素子本体の形状は、図示した実施形
態のように、円板状でなくてもよい。以下に、この発明
に係る正特性サーミスタによる効果を確認するため実施
した実験例について説明する。
【0025】
【実験例】図1に示した第1の実施形態に係る正特性サ
ーミスタ21(実施例1)、図2に示した第2の実施形
態に係る正特性サーミスタ31(実施例2)、図3に示
した第1の従来例に係る正特性サーミスタ1(比較例
1)、および図4に示した第2の従来例に係る正特性サ
ーミスタ11(比較例2)をそれぞれ得るため、BaT
iO3 を主成分とする正特性サーミスタ用原料を用い、
キュリー点が120℃で、常温における抵抗値が23Ω
となるようにした。
【0026】実施例1および2ならびに比較例1および
2のすべてについて、素子本体は、直径8.2mm、厚み
3mmの寸法を有する円板状とした。なお、実施例1で
は、図1に示した第1の電極26のギャップ28の幅を
0.5mmに設定した。また、実施例2および比較例2に
おいて、図2に示した高抵抗の第1の領域38ならびに
図4に示した高抵抗の外部領域19および20を得るた
め、上述した正特性サーミスタ材料に樹脂ビーズを添加
し、焼成によりポアをこれら領域内に形成するようにし
た。
【0027】また、実施例2において、上述の高抵抗の
第1の領域38の厚みを0.6mmに設定した。また、比
較例2において、上述の高抵抗の外部領域19および2
0の各厚みを0.6mmに設定した。このような各試料に
ついて、フラッシュ耐圧を測定したところ、以下の表1
に示すような最小値および平均値を得た。
【0028】
【表1】 上記表1からわかるように、実施例1および2によれ
ば、フラッシュ耐圧に関して、比較例2と同等の特性を
示すようになり、比較例1より優れた特性を示してい
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、素子
本体の第1および第2の主面上にそれぞれ形成された第
1および第2の電極間へ電圧を印加したとき、素子本体
の発熱初期に現れる側面での発熱ピーク位置が、第1お
よび第2の主面間距離を2等分する厚み方向の中央部か
らずれるような発熱挙動を示すようにされているので、
素子本体の厚み方向の中央部での発熱集中がなくなり、
それゆえに、正特性サーミスタのフラッシュ耐圧特性を
向上させることができる。
【0030】また、素子本体の発熱初期に現れる素子本
体の側面での温度分布が、厚み方向の中央部に関して非
対称となるようにされれば足りるので、図4に示した従
来の正特性サーミスタ11のように、素子本体12を得
るため、比抵抗の互いに異なる2種類の材料によって、
内部領域18ならびに2つの外部領域19および20と
いった3つの領域を形成する積層構造を得る、といった
複雑な製造方法による必要がなく、図4に示した正特性
サーミスタ11に比べて、安価に得ることができる。
【0031】この発明において、上述したような特徴あ
る発熱挙動を得るため、第1の電極の周縁と第1の主面
の周縁との間の距離と、第2の電極の周縁と第2の主面
の周縁との間の距離とを、互いに異ならせるようにすれ
ば、素子本体を製造するに際しては、特別な配慮が必要
なく、電極の形成領域を調整するだけで、この発明によ
る効果を実現できる。したがって、正特性サーミスタを
一層安価に得ることができるようになる。
【0032】上述した好ましい実施形態は、第1の電極
の周縁と第1の主面の周縁との間に、所定のギャップを
形成し、第2の電極を、第2の主面の周縁まで届くよう
に形成するようにすれば、これを容易に実現することが
できる。また、この発明において、上述したような特徴
ある発熱挙動を得るため、素子本体に、厚み方向に関し
て異ならされた比抵抗分布を与えるようにすれば、電極
の形成に関して特別な配慮を払うことなく、この発明に
よる効果を実現できる。このとき、前述したように、素
子本体の発熱初期に現れる素子本体の側面での温度分布
が、厚み方向の中央部に関して非対称となるようにされ
ればよいので、図4に示した従来の正特性サーミスタ1
1のような内部領域18ならびに2つの外部領域19お
よび20といった3つの領域を形成する積層構造を得る
必要がなく、そのため、安価に正特性サーミスタを得る
ことができる。
【0033】上述した好ましい実施形態は、素子本体
の、厚み方向に関して2分割される第1および第2の領
域が、互いに異なる比抵抗を有するようにされることに
よって、簡単かつ容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による正特性サーミ
スタ21を説明するためのもので、(1)は正特性サー
ミスタ21の斜視図、(2)は正特性サーミスタ21の
正面図、(3)は正特性サーミスタ21の発熱初期に現
れる側面25での温度分布を示す。
【図2】この発明の第2の実施形態による正特性サーミ
スタ31を説明するためのもので、(1)は正特性サー
ミスタ31の斜視図、(2)は正特性サーミスタ31の
正面図、(3)は正特性サーミスタ31の発熱初期に現
れる側面35での温度分布を示す。
【図3】この発明にとって興味ある第1の従来例による
正特性サーミスタ1を説明するためのもので、(1)は
正特性サーミスタ1の斜視図、(2)は正特性サーミス
タ1の正面図、(3)は正特性サーミスタ1の発熱初期
に現れる側面5での温度分布を示す。
【図4】この発明にとって興味ある第2の従来例による
正特性サーミスタ11を説明するためのもので、(1)
は正特性サーミスタ11の斜視図、(2)は正特性サー
ミスタ11の正面図、(3)は正特性サーミスタ11の
発熱初期に現れる側面15での温度分布を示す。
【符号の説明】
21,31 正特性サーミスタ 22,32 素子本体 23,33 第1の主面 24,34 第2の主面 25,35 側面 26,36 第1の電極 27,37 第2の電極 28 ギャップ 38 第1の領域 39 第2の領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する第1および第2の主面ならび
    にこれら第1および第2の主面の各周縁間を連結するよ
    うに厚み方向に延びる側面を有する素子本体と、前記第
    1および第2の主面上にそれぞれ形成される第1および
    第2の電極とを備え、 前記第1および第2の電極間へ電圧を印加したとき、前
    記素子本体の発熱初期に現れる前記側面での温度分布
    が、前記厚み方向の中央部に関して非対称となるととも
    に、前記素子本体の発熱初期に現れる前記側面での発熱
    ピーク位置が、前記第1および第2の主面間距離を2等
    分する厚み方向の中央部からずれるような発熱挙動を示
    すようにされていることを特徴とする、正特性サーミス
    タ。
  2. 【請求項2】 前記発熱挙動を得るため、前記第1の電
    極の周縁と前記第1の主面の周縁との間の距離と、前記
    第2の電極の周縁と前記第2の主面の周縁との間の距離
    とが、互いに異ならされている、請求項1に記載の正特
    性サーミスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極の周縁と前記第1の主面
    の周縁との間には、所定のギャップが形成され、前記第
    2の電極は、前記第2の主面の周縁まで届くように形成
    される、請求項2に記載の正特性サーミスタ。
  4. 【請求項4】 前記発熱挙動を得るため、前記素子本体
    には、前記厚み方向に関して異ならされた比抵抗分布が
    与えられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の正特
    性サーミスタ。
  5. 【請求項5】 前記素子本体の、前記厚み方向に関して
    2分割される第1および第2の領域は、互いに異なる比
    抵抗を有する、請求項4に記載の正特性サーミスタ。
JP9293090A 1997-10-27 1997-10-27 正特性サーミスタ Pending JPH11135302A (ja)

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TW087116155A TW388035B (en) 1997-10-27 1998-09-29 PTC thermistor with improved flash pressure resistance
US09/170,882 US6133821A (en) 1997-10-27 1998-10-13 PTC thermistor with improved flash pressure resistance
EP98119523A EP0911838B1 (en) 1997-10-27 1998-10-15 PTC thermistor with improved flash pressure resistance
DE69805731T DE69805731T2 (de) 1997-10-27 1998-10-15 PTC-Thermistor mit verbessertem Wärmestosswiderstand
KR1019980044497A KR100318253B1 (ko) 1997-10-27 1998-10-23 개선된플래시압력저항을갖는ptc서미스터
CN98120480A CN1127096C (zh) 1997-10-27 1998-10-26 提高抗脉冲强度的正温度系数的热敏电阻

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