JPH1113409A - 蒸気タービンの翼部シール構造 - Google Patents

蒸気タービンの翼部シール構造

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JPH1113409A
JPH1113409A JP16977897A JP16977897A JPH1113409A JP H1113409 A JPH1113409 A JP H1113409A JP 16977897 A JP16977897 A JP 16977897A JP 16977897 A JP16977897 A JP 16977897A JP H1113409 A JPH1113409 A JP H1113409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
blade
fins
rotor
labyrinth packing
Prior art date
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Pending
Application number
JP16977897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Funayama
孝志 舟山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH1113409A publication Critical patent/JPH1113409A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】翼部のラビリンスパッキンを構成するシールフ
ィンに対するエロージョン,コロージョン対策として、
漏れ蒸気による植込み式シールフィンの早期な浸食を抑
えて長寿命,信頼性の向上を図る。 【解決手段】各段ごとに静翼1,動翼3の先端に結合し
たシュラウド2,4の周面に対向してロータ6,ケーシ
ング5側に、複数枚の植込み式シールフィン7を軸方向
に配列してラビリンスパッキンを構成した蒸気タービン
の翼部シール構造において、前記の植込み式シールフィ
ンと組合せてラビリンスパッキンの最前列にロータ,ケ
ーシングから削り出して形成した耐食性の高いシールフ
ィン9を配列し、漏れ蒸気による浸食を最前列に並ぶ削
り出しシールフィン9でくい止め、その下流側に並ぶ植
込み式シールフィン7への浸食の波及を効果的に防ぐよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反動タービンを
対象とした蒸気タービンの翼部シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、頭記の蒸気タービンで
は、各段ごとに静翼,動翼の先端に結合したシュラウド
の周面に対向して、ロータ,ケーシング側に複数枚の植
込み式シールフィンを軸方向に配列してラビリンスパッ
キンを構成し、このラビリンスぱで蒸気漏れを抑えるよ
うにしている。
【0003】図3(a),(b) はかかる翼部シールの従来構
造を示すものである。図において、1は静翼,2は静翼
1のシュラウド(囲い輪)、3は動翼、4は動翼3のシ
ュラウド、5はケーシング、6はロータであり、前記シ
ュラウド2,4の周面に対向してケーシング5の内周
面,ロータ6の外周面には複数枚の植込み式シールフィ
ン7を軸方向に配列してラビリンスパッキンを構成し、
静翼1のシュラウド2とロータ6との間のクリアラン
ス,動翼3のシュラウド4とケーシング5との間のクリ
アランスに流れる蒸気の漏れを抑制している。
【0004】ここで、前記の植込み式シールフィン7は
ステンレス鋼などを素材とした肉薄なひれ状フィンであ
り、図3(b) で示すようにL字形に板金加工した基部を
ケーシング5,ロータ6に形成した溝に植込み、コーキ
ングワイヤ8で溝から抜けないように固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンの解決す
べき技術的課題の一つに、湿り度の高い蒸気が流れる低
圧段落の静翼,動翼に対するエロージョン,コロージョ
ンの問題がある。かかる点、前記した翼部のシールフィ
ンは、蒸気タービンの長期運転の間にここを流れる湿り
蒸気による浸食作用を受ける。この場合に、ラビリンス
パッキンを通過する漏れ蒸気はシールフィンの取付基部
付近に滞り易く、このために図3に示した植込み式シー
ルフィン7では、植込み溝に蒸気の凝縮水が浸入するな
どして肉薄なフィンの浸食が早く進み、最悪の場合には
シールフィン7が脱落するといったトラブルを引き起こ
すことがある。
【0006】この場合に、各段の静翼1,動翼3ごとに
設けたラビリンスパッキンについて見ると、軸方向に並
ぶ複数枚のシールフィン7のうち、蒸気流に対して上流
側に並ぶ最前列のシールフィンが下流側に並ぶシールフ
ィンに比べて浸食が早く進む傾向にあり、かつ最前列に
並ぶシールフィンの浸食が進行すると、この部分を通過
する漏れ蒸気量が増すようになって後列に並ぶシールフ
ィンに浸食が次々に波及していくことが事故例の検査な
どからも明らかになっている。
【0007】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あり、シールフィンに対するエロージョン,コロージョ
ン対策を目的に、漏れ蒸気による植込み式シールフィン
の早期な浸食を抑えて長寿命,信頼性の向上が図れるよ
うに改良した蒸気タービンの翼部シール構造を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、各段ごとに静翼,動翼の先端に
結合したシュラウドの周面に対向してロータ,ケーシン
グ側に、複数枚の植込み式シールフィンを軸方向に配列
してなるラビリンスパッキンを備えた蒸気タービンの翼
部シール構造において、 (1) 植込み式シールフィンと組合せて、ラビリンスパッ
キンの最前列にロータ,ケーシングから削り出し形成し
たシールフィンを配列する(請求項1)。
【0009】(2) 植込み式シールフィンと組合せて、ラ
ビリンスパッキンの最前列に静翼,動翼の各シュラウド
周面から削り出し形成したシールフィンを配列する(請
求項2) (3) 前項(1),(2) において、削り出しシールフィンを、
その基部が肉厚で先細りな断面形状にする(請求項
3)。
【0010】上記のように、各段の静翼,動翼ごとに、
蒸気流に対し最前列に並ぶシールフィンとしてケーシン
グ,ロータ,あるいは静翼,動翼のシュラウドから削り
出した高耐食性のシールフィンを配列し、この削り出し
シールフィンと植込み式シールフィンを組合せてラビリ
ンスパッキンを構成することにより、湿り蒸気によるシ
ールフィンの浸食を耐食性の高い最前列の削り出しシー
ルフィンでくい止め、その下流側に並ぶ植込み式シール
フィンへ次々に波及する早期の浸食が効果的に防げるよ
うになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1,図2に示す実施例に基づいて説明する。なお、各実
施例の図中で図3に対応する同一部材には同じ符号が付
してある。 〔実施例1〕図1は請求項1,3に対応する実施例を示
すものである。この実施例においては、図3で示したよ
うに各段の静翼1,動翼3ごとにラビリンスパッキンを
構成するように配列した3枚の植込み式シールフィン7
のうち、蒸気流に対して最前列に並ぶフィンに代えて、
耐食性に優れた材料を使用するケーシング5,ロータ6
からシールフィン9を機械加工により削り出する。そし
て、この削り出しシールフィン9を静翼1のシュラウド
2,動翼3のシュラウド4の周面に対向させ、その後列
側に並ぶ植込み式シールフィン7(2枚)とを組合せて
図3と同等なシール機能を有するラビリンスパッキンを
構成している。
【0012】ここで、削り出しシールフィン9は、その
根元側を肉厚として先細りとなるような断面形状に形成
し、コロージョン,エロージョンに対する耐久性を高め
るようにしている。 〔実施例2〕図2は請求項2,3に対応する実施例を示
すものである。この実施例においては、ラビリンスパッ
キンの最前列に並ぶ削り出しシールフィン10を、先記
実施例1における削り出しシールフィン9とは逆に、静
翼1,動翼2のシュラウド3,4より削り出してロータ
6,ケーシング5に対向させるようにしている。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の構成によ
れば、各段の静翼,動翼ごとに、そのシュラウドの周面
とこれに対向するケーシング,ロータとの間のクリアラ
ンス部に形成したラビリンスパッキンに対し、その最前
列に並ぶシールフィンを耐食性の高いケーシング,ロー
タ,あるいはシュラウドから削り出して形成したことに
より、蒸気による浸食を耐食性の高い削り出しシールフ
ィンでくい止め、その下流側に並ぶ植込み式シールフィ
ンに浸食が次々に波及するのを効果的に抑止することが
でき、これによりエロージョン,コロージョン対策とし
て長寿命で信頼性の高い翼部シール構造を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に対応した翼部シール構造
を模式的に表した断面図
【図2】この発明の実施例2に対応する翼部シール構造
を模式的に表した断面図
【図3】従来における翼部のシール構造図であり、(a)
は翼部シール構造を模式的に表した断面図、(b) は植込
み式シールフィンの取付部の断面図
【符号の説明】
1 静翼 2 静翼のシュラウド 3 動翼 4 動翼のシュラウド 5 ケーシング 6 ロータ 7 植込み式シールフィン 9,10 削り出しシールフィン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各段ごとに静翼,動翼の先端に結合したシ
    ュラウドの周面に対向してロータ,ケーシング側に、複
    数枚の植込み式シールフィンを軸方向に配列してラビリ
    ンスパッキンを構成した蒸気タービンの翼部シール構造
    において、前記の植込み式シールフィンと組合せて、ラ
    ビリンスパッキンの最前列にロータ,ケーシングから削
    り出し形成したシールフィンを配列したことを特徴とす
    る蒸気タービンの翼部シール構造。
  2. 【請求項2】各段ごとに静翼,動翼の先端に結合したシ
    ュラウドの周面に対向して、ロータ,ケーシング側に複
    数枚の植込み式シールフィンを軸方向に配列してラビリ
    ンスパッキンを構成した蒸気タービンの翼部シール構造
    において、前記の植込み式シールフィンと組合せて、ラ
    ビリンスパッキンの最前列に静翼,動翼の各シュラウド
    周面から削り出し形成したシールフィンを配列したこと
    を特徴とする蒸気タービンの翼部シール構造。
  3. 【請求項3】請求項1,または2記載の翼部シール構造
    において、削り出しシールフィンは、その基部が肉厚で
    先細りな断面形状であることを特徴とする蒸気タービン
    の翼部シール構造。
JP16977897A 1997-06-26 1997-06-26 蒸気タービンの翼部シール構造 Pending JPH1113409A (ja)

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