JPH11132081A - 内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置

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JPH11132081A
JPH11132081A JP9294564A JP29456497A JPH11132081A JP H11132081 A JPH11132081 A JP H11132081A JP 9294564 A JP9294564 A JP 9294564A JP 29456497 A JP29456497 A JP 29456497A JP H11132081 A JPH11132081 A JP H11132081A
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combustion engine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気系故障に起因した吸気量増大に対してフ
ェールセーフを提供し、エンジン回転数の異常上昇を確
実に抑制可能な内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置を得
る。 【解決手段】 内燃機関の運転状態を示す情報を出力す
る各種センサ20と、各気筒内に直接燃料を噴射するイ
ンジェクタと、運転状態に基づいて各気筒内への燃料供
給量Fを演算するとともに、燃料供給量に基づいてイン
ジェクタを駆動制御する制御部89とを備え、各種セン
サは、吸入空気量Qaに相当する情報を出力する吸気量
センサと、回転速度Neおよびクランク角度に相当する
情報θを出力するクランク角センサとを含み、制御部
は、インジェクタに対する噴射制御信号Jの駆動幅を、
運転状態に応じた上限値に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通常の自動車用
エンジンなどに用いられる燃料噴射制御装置において、
気筒内に燃料を直接噴射してエンジン発生トルクを制御
する内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置に関し、特に燃
料噴射量(インジェクタの駆動パルス幅)をクリップし
て、エンジントルク(回転数)の異常上昇を抑制した内
燃機関の筒内噴射式燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンなどに用いら
れる内燃機関においては、燃料噴射用のインジェクタが
吸気管のインテークマニホールド内に設置されており、
吸入空気とともに燃料を気筒内に供給するようになって
いる。図6は吸気管内にインジェクタを設けた従来の内
燃機関の燃料制御装置を示す構成図である。
【0003】図6において、内燃機関の本体となるエン
ジン1は、複数の気筒により構成されている。ここで
は、簡略化のために1つの気筒のみが示されている。エ
ンジン1の燃焼室には、吸気管1aおよび排気管1bが
連通されており、エンジン1の一端には、クランク軸1
cが連結されている。
【0004】吸気管1aは、エンジン1に吸入空気およ
び燃料を供給し、排気管1bは、エンジン1内で燃焼後
の排気ガスを排出する。また、クランク軸1cはエンジ
ン1と連動して回転する。エンジン1の外周部に配設さ
れた冷却水1dは、エンジン1を冷却する。
【0005】吸気管1aの吸入口に設けられたエアフロ
ーセンサ2は、エンジン1に吸入される空気量を吸気量
情報Qaとして計測する。吸気管1a内に設けられたス
ロットル弁3は、運転者が操作するアクセルペダル(図
示せず)と連動して開閉動作し、エンジン1の吸気量Q
aを調節する。
【0006】スロットル弁3に設けられたスロットル開
度センサ4は、スロットル弁3の開閉位置すなわちスロ
ットル開度θを検出する。クランク軸1cに関連して設
けられたクランク角センサ5は、クランク軸1cの回転
に同期したパルス信号すなわちクランク角信号SGTを
出力する。クランク角信号SGTは、エンジン1の回転
速度情報およびクランク軸1cの角度位置情報を示して
いる。
【0007】冷却水1dの水温Twを検出する水温セン
サ6は、エンジン1の暖機状態を検出する手段として機
能する。排気管1bに設けられたO2センサ7は、エン
ジン1から排気管1b内に排出される排気ガスの酸素濃
度Doを検出する。
【0008】マイクロコンピュータからなる制御回路8
は、エンジン1の周辺各部に装着された各種センサから
の検出情報(Qa、θ、SGT、Tw、Doなど)を取
り込み、運転状態に応じて各種アクチュエータ(後述す
る点火プラグおよびインジェクタ)に対する駆動制御信
号を出力し、エンジン1の各気筒毎に各種シーケンス駆
動制御(点火時期制御および燃料噴射制御)を行う。こ
れにより、エンジン1は、所望の点火タイミングおよび
空燃比で燃焼駆動される。
【0009】エンジン1の気筒内の燃焼室に設けられた
点火プラグ9は、制御回路8からの点火制御信号Pによ
り駆動される。バイパス通路BPは、スロットル弁3を
バイパスするように吸気管1aに設けられている。
【0010】バイパス通路BPに設けられたエアバイパ
スバルブ10は、制御回路8からのバイパス制御信号B
により駆動され、バイパス通路BPを開閉してスロット
ル弁3をバイパスする空気量を調節し、走行時のトルク
制御およびアイドリング運転時(スロットル弁3の全閉
時)のエンジン回転数制御を行う。
【0011】インジェクタ11は、吸気管1aの下流位
置のインテークマニホールドに装着されており、制御回
路8からの噴射制御信号Jにより駆動されて、エンジン
1内に燃料を供給する。
【0012】吸気管1aと排気管1bとを連通するEG
R(排ガス還流)管EPは、NOx低減の目的でエンジ
ン1から排出された排気ガスを再び燃焼室に戻して再燃
焼させる。EGR管EPに設けられたEGRバルブ12
は、制御回路8からのEGR制御信号Eにより駆動さ
れ、排気管1bから吸気管1aに還流されるEGR量を
制御する。
【0013】エンジン1のカム軸に装着された気筒識別
センサ13は、エンジン1の吸気弁の動作に同期して、
燃焼気筒を識別するための気筒識別信号SGCを制御回
路8Aに出力する。
【0014】各種センサ2、4〜7および13から出力
される検出信号Qa、θ、SGT、Tw、DoおよびS
GCは、制御回路8に入力される。各種アクチュエータ
9〜12は、制御回路8から出力される制御信号P、
B、JおよびEにより駆動される。
【0015】図6のように構成された従来装置におい
て、制御回路8から噴射制御信号Jが出力されると、噴
射制御信号Jの駆動パルス幅に応じてインジェクタ11
が駆動され、噴射制御信号Jに応じた量の燃料が吸気管
1a内に噴射される。
【0016】しかし、このように気筒外部で燃料噴射し
た場合、燃料が実際にエンジン1の気筒内に吸入される
前に、燃料の一部が吸気管1aの内壁やエンジン1の吸
気弁に付着してしまう。このような付着燃料は、特に燃
料が気化しにくい低温時(始動運転時)や早い燃料量応
答が要求される過渡運転時において発生し易く、排気ガ
スの有害成分に大きな影響を与えることになる。
【0017】そこで、従来より、エンジン気筒内に直接
燃料を噴射する筒内噴射式燃料制御装置が提案されてい
る。このような筒内噴射式燃料制御装置は、理想的なエ
ンジンとして注目されており、一般的な自動車用ガソリ
ンエンジンに用いた場合、以下の(1)〜(4)の効果
がある。
【0018】(1)排気ガスの有毒ガス排出量の低減効
果 燃焼室内の点火プラグ9(図6参照)の近傍に燃料が直
接噴射されるので、燃料の輸送遅れなどを考慮せずに空
燃比を希薄(リーン)化することができ、有害なHCガ
スおよびCOガスの排出量を低減することができる。
【0019】(2)燃費の低減効果 点火タイミングに合わせて、点火直前に燃料が噴射され
るので、点火時に点火プラグ9の周辺に可燃燃料が形成
されて、燃料を含む混合気の分布が不均一性となること
から、成層燃焼が可能となる。したがって、エンジン1
の気筒内に吸入される空気量と燃料供給量との見かけ上
の供給空燃比を大幅に希薄(リーン)化することができ
る。
【0020】また、成層燃焼の実現により、EGR(排
気ガス還流)を大量に導入しても燃焼を悪化させる影響
が少なくなるうえ、吸気量Qaを増大可能なことからポ
ンピングロスも低減し、燃費の向上を実現することがで
きる。
【0021】(3)エンジン1の出力増大効果 点火プラグ9の周辺に混合気が集中することから、ノッ
キングの原因となるエンドガス(点火プラグ9から離れ
た領域の混合気)が少なくなるので、上記の成層燃焼に
より、耐ノック性が向上し、エンジン1の圧縮比を大き
くすることができる。
【0022】また、気筒内で燃料が気化することから、
気化燃料が気筒内の吸入空気から気化熱を奪うので、吸
入空気密度が上昇して体積効率が上昇し、エンジン1の
出力を増大させることができる。
【0023】(4)ドライバビリティの向上効果 気筒内に燃料が直接噴射されるので、図6の装置と比べ
た場合、燃料を供給してから、燃料を燃焼させてエンジ
ン1の出力が発生するまでの時間遅れが短く、運転者の
要求に対し応答性の高いエンジンを実現することができ
る。
【0024】なお、筒内噴射式燃料制御装置において
は、圧縮行程時に微少な燃料を供給して超希薄成層燃焼
によりエミッションおよび燃費を向上させるリーン運転
モードと、吸気行程時に所要量の燃料を供給して通常の
均一混合燃焼により出力を向上させるストイキ運転モー
ドとが存在する。
【0025】圧縮行程噴射(リーン運転)モードにおい
ては、吸気行程噴射(ストイキ運転)モードに比べてリ
ーン側で運転させるために、或るスロットル開度θ(ア
クセル開度)に対して増大された吸気量Qaをエンジン
1に供給する必要がある。したがって、通常では運転者
のアクセル操作のみで制御されていた吸気量Qaを、別
の系統で増量制御する必要がある。
【0026】図7はたとえば特開昭62−186034
号公報に記載された従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制
御装置を示す構成図であり、前述と同様の構成要素につ
いては、同一符号を付してここでは詳述しない。この場
合、エンジントルクの変動を抑制するために、燃料圧力
変化に応じて燃料噴射量を補正した燃料制御装置を示し
ている。
【0027】図7において、制御回路8Aは、たとえば
燃料制御に関する燃料供給量および噴射タイミングを演
算し、演算結果に応じて噴射制御信号Jを出力し、吸気
行程中および圧縮行程中の少なくとも一方でインジェク
タ11Aを駆動して燃料を噴射する。このとき、気筒識
別信号SGCに基づいて制御対象気筒を識別することに
より、エンジン1の各気筒毎に個別にインジェクタ11
Aを制御する。
【0028】インジェクタ11Aは、吸気管1a内では
なく、エンジン1の気筒の燃焼室内に直接装着されてお
り、吸気行程または圧縮行程の短期間に高圧燃料を噴射
するために、高速且つ高圧仕様に設計されている。
【0029】制御回路8Aとインジェクタ11Aとの間
に挿入されたインジェクタドライバ14は、制御回路8
Aからの噴射制御信号Jを高速且つ高圧仕様の噴射制御
信号Kに変換してインジェクタ11Aを駆動する。
【0030】インジェクタドライバ14は、制御回路8
Aからの噴射制御信号Jに応答して電力増幅された大電
力の噴射制御信号Kを出力することにより、気筒内の圧
力に打ち勝つ圧力で燃料を噴射する。
【0031】また、エアバイパスバルブ10Aは、スロ
ットル弁3が全閉されるアイドリング運転時でのエンジ
ン回転数の制御に加え、走行時を含むリーン運転時のト
ルク制御を目的として、前述よりもバイパス吸気量の制
御レンジが大きくなるように設計されている。
【0032】以下、図8のフローチャートおよび図9の
タイミングチャート、ならびに図10〜図13の説明図
を参照しながら、図7に示した従来の内燃機関の筒内噴
射式燃料制御装置の動作について説明する。
【0033】図9において、吸気量Qaの上限値の目安
となる最大吸気量Qmaxは、スロットル開度θなどの
運転状態に応じて一義的に算出される。この場合、空燃
比A/Fは、目標空燃比A/Foに一定制御されるもの
とし、燃料供給量Fは、吸気量Qaの増大に応じて増大
される。
【0034】吸気量Qaが最大吸気量Qmaxを越えて
異常上昇し、さらに、エンジン回転数Neが第1の最大
回転数Nmax1(実線参照)を越えた場合、燃料カッ
ト状態となり、燃料供給量Fは0に設定される。
【0035】また、燃料カット制御により、エンジン回
転数Neが第2の最大回転数Nmax2(破線参照)以
下に低下すると、再び燃料供給量Fが設定されてエンジ
ン回転数Neが上昇する。
【0036】第2の最大回転数Nmax2は、第1の最
大回転数Nmax1よりも約100rpm程度低い値に
設定されている。このように、第1の最大回転数Nma
x1と第2の最大回転数Nmax2との間にヒステリシ
スを設定することにより、ハンチングを抑制している。
【0037】エンジン回転数Neは、吸気量Qaの上昇
にしたがって、エンジントルクTeとともに時刻t1か
ら上昇する。燃料カット制御によりエンジントルクTe
およびエンジン回転数Neが抑制されると、エンジン回
転数Neの低下により、時刻t2において吸気量Qaも
抑制される。
【0038】図10は目標エンジントルクToを算出す
るための二次元マップを示す説明図であり、横軸はエン
ジン回転数Ne、縦軸はスロットル開度θを示す。図1
0において、或る目標エンジントルクTo1は、検出さ
れたエンジン回転数Ne1およびスロットル開度θ1に
応じて一義的に算出される。
【0039】図11は空燃比A/FとエンジントルクT
eとの関係を示す説明図であり、吸気量Qaを一定値Q
1〜Q3に設定した場合の各特性曲線を示している。各
特性曲線において、エンジントルクTeは、吸気量Qa
の違いによらず、理論空燃比(A/F=14.7)の付
近(A/F=13程度)で最大となり、最大の吸気量Q
3においては、最大のエンジントルクT4まで上昇す
る。
【0040】また、一点鎖線は、各特性曲線上において
燃料供給量Fを一定値に固定したときの、各空燃比A/
F1〜A/F3および各エンジントルクT1〜T3をプ
ロットして得られる特性線である。
【0041】一点鎖線のように、燃料供給量Fを一定に
した場合、吸気量Q1から吸気量Q3への増大にともな
って、エンジントルクTeが若干増大するものの、空燃
比A/Fを一定にした場合よりもエンジントルクTeの
変動は抑制される。
【0042】ここでは、スロットル開度θが全閉された
アイドリング運転時において、エアバイパスバルブ10
Aを通過するバイパス吸気量が増大した状態を想定して
いる。したがって、図11内の吸気量Q2およびQ3に
よる特性曲線は、たとえば、吸気系の異常よって吸気量
Qaが増大した場合を示している。
【0043】図12は目標空燃比A/Foおよび最大吸
気量Qmaxを算出するための二次元マップを示す説明
図であり、横軸はエンジン回転数Ne、縦軸はエンジン
トルクTeを示す。
【0044】図12において、目標空燃比A/Foおよ
び最大吸気量Qmaxは、検出されたエンジン回転数N
e1およびエンジントルクTe1に応じて一義的に算出
される。
【0045】ここでは、代表的にストイキ運転モードで
の目標空燃比A/Foおよび最大吸気量Qmaxの演算
マップを示すが、必要に応じて他の運転モードたとえば
リーン運転モードでの演算マップも設定されている。
【0046】図13はスロットル開度θに応じて設定さ
れる最大回転数Nmaxの特性を示す説明図であり、実
線は第1の最大回転数Nmax1の特性、破線は第2の
最大回転数Nmax2の特性を示している。
【0047】図13において、アイドリング運転状態に
近いスロットル開度θi(ほぼ0)での第1の最大回転
数Nmax1は、約2500rpmに設定され、スロッ
トル開度θが最大の場合での第1の最大回転数Nmax
1は、5000〜6000rpm程度に設定される。
【0048】図8において、まず、制御回路8Aは、各
種センサ信号、すなわち、スロットル開度θ、エンジン
回転数Ne、吸気量Qaなどを読み込み(ステップS
1)、図10のように、スロットル開度θおよびエンジ
ン回転数Neから、目標エンジントルクToを算出する
(ステップS2)。
【0049】続いて、現在の運転状態から、吸気行程噴
射(ストイキ)モードか圧縮行程噴射(リーン)モード
かの判定を行い(ステップS3)、現在の運転状態がリ
ーンモードか否かを判定する(ステップS4)。たとえ
ば、加減速運転などの過渡時ではなく定常走行状態であ
れば、リーン運転が可能な状態、すなわち、リーンモー
ドと判定される。
【0050】そして、ステップS4の判定結果に応じ
て、ストイキ用またはリーン用の演算マップ(図12参
照)を用いて、エンジン回転数Neおよびエンジントル
クTeから、目標空燃比A/Foおよび最大吸気量Qm
axを算出する。
【0051】もし、リーンモード(すなわち、YES)
と判定されれば、リーン用の目標空燃比A/Foおよび
最大吸気量Qmaxを算出し(ステップS5)、ストイ
キモード(すなわち、NO)と判定されれば、ストイキ
用の目標空燃比A/Foおよび最大吸気量Qmaxを算
出する(ステップS6)。
【0052】次に、吸気量Qaおよび目標空燃比A/F
oから燃料供給量Fを算出し(ステップS7)、吸気量
Qaが最大吸気量Qmaxを越えたか否かを判定する
(ステップS8)。
【0053】もし、Qa>Qmax(すなわち、YE
S)と判定されれば、エンジン回転数Neが最大回転数
Nmaxを越えたか否かを判定する(ステップS9)。
もし、Ne>Nmax(すなわち、YES)と判定され
れば、暴走を防止するために、図9のように燃料カット
する(ステップS10)。
【0054】なお、ステップS9において、繁雑さを避
けるために、最大回転数Nmaxのヒステリシスに関す
る図示を省略しているが、最大回転数Nmaxは、図9
および図13のように、YES判定用の第1の最大回転
数Nmax1と、NO判定用の第2の最大回転数Nma
x2との間でヒステリシスを有している。
【0055】一方、ステップS8において、Qa≦Qm
ax(すなわち、NO)と判定され、且つステップS9
において、Ne≦Nmax(すなわち、NO)と判定さ
れれば、燃料カット(ステップS10)を実行せずに、
図8の処理ルーチンを抜け出る。
【0056】このように、筒内噴射式燃料制御装置にお
いては、空燃比A/Fが30以上の超リーン燃焼状態に
なってもエンストしない(図11参照)ので、吸気量Q
aの制御範囲が増大してエンジントルクTeの制御範囲
も拡大する。したがって、吸気量Qaの異常増大時にお
いてエンジントルクTeが過大となった場合に、エンジ
ン回転数Neの異常上昇を抑制する必要がある。
【0057】特に、筒内噴射式燃料制御装置の場合は、
バイパス吸気量の制御範囲が大きいうえ、リーン燃焼で
あることからEGRガスの影響も大きいので、バイパス
吸気系やEGR系の異常で吸気量Qaが異常増大し易
く、エンジン回転数Neの異常上昇を無視することがで
きない。
【0058】そこで、上記のように、最大回転数Nma
xを判定基準とした燃料カットにより、エンジン回転数
Neの異常上昇を抑制している。しかしながら、たとえ
ばアイドリング運転時での第1の最大回転数Nmax1
が2500rpm程度に設定されるので、EGRを含む
吸気系の異常によって吸気量Qaが異常増大した場合に
は、燃料カットしても、エンジン回転数Neが2500
rpmまで異常上昇してしまうことになる。
【0059】なお、インテークマニホールド内で燃料を
噴射する装置(図6参照)では、吸気量Qaの増大時に
エンストし易く大流量の制御が行われないことから、吸
気量Qaが過大となるケースがほとんどないので、吸気
量Qaの異常増大によるエンジン回転数Neの異常上昇
はほとんど無視することができる。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の筒内
噴射式燃料制御装置は以上のように、最大吸気量Qma
xおよび最大回転数Nmaxを基準とした燃料カットに
よりエンジン回転数Neの異常上昇を抑制しているの
で、特にアイドリング運転時での吸気量Qaの異常増大
によるエンジン回転数Neの異常上昇を十分に抑制する
ことができないという問題点があった。
【0061】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、燃料供給量の上限値を運転状態
に応じて設定し、運転者のアクセル開度(要求トルク)
に応じて燃料供給量(インジェクタ駆動幅)をクリップ
することにより、バイパスバルブなどの故障に起因した
吸気量増大(エンジントルク増大)に対してフェールセ
ーフを提供し、エンジン回転数の異常上昇を確実に抑制
することのできる内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置を
得ることを目的とする。
【0062】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の筒内噴射式燃料制御装置は、内燃機関の運転状態を示
す情報を出力する各種センサと、内燃機関の各気筒内に
直接燃料を噴射するインジェクタと、運転状態に基づい
て各気筒内への燃料供給量を演算するとともに、燃料供
給量に基づいてインジェクタを駆動制御する制御部とを
備え、各種センサは、内燃機関の吸入空気量に相当する
情報を出力する吸気量センサと、内燃機関の回転速度お
よびクランク角度に相当する情報を出力するクランク角
センサとを含み、制御部は、インジェクタに対する噴射
制御信号の駆動幅を、運転状態に応じた上限値に制限す
るものである。
【0063】また、この発明に係る内燃機関の筒内噴射
式燃料制御装置による各種センサは、内燃機関の冷却水
温を示す情報を出力する水温センサを含み、制御部は、
冷却水温が高いほど上限値を低く設定するものである。
【0064】また、この発明に係る内燃機関の筒内噴射
式燃料制御装置による制御部は、吸入空気量および燃料
供給量に基づいて実際の空燃比を演算する空燃比演算手
段と、運転状態に基づいて目標空燃比を演算する目標空
燃比演算手段と、インジェクタの駆動幅が上限値に制限
されているときに、空燃比と目標空燃比との偏差量に基
づいて内燃機関の吸気系の故障を判定する吸気系故障判
定手段とを備えたものである。
【0065】また、この発明に係る内燃機関の筒内噴射
式燃料制御装置による吸気系故障判定手段は、偏差量が
所定値以上を示す状態が所定時間以上継続したときに、
吸気系の故障を判定するものである。
【0066】また、この発明に係る内燃機関の筒内噴射
式燃料制御装置による吸気系は、内燃機関の吸気管内に
設けられて吸入空気量を調節するスロットル弁と、スロ
ットル弁をバイパスするように吸気管に設けられたバイ
パス通路と、バイパス通路に流れるバイパス吸気量を調
節するエアバイパスバルブとを含むものである。
【0067】また、この発明に係る内燃機関の筒内噴射
式燃料制御装置による吸気系は、内燃機関の排気管と吸
気管とを連通するEGR管と、EGR管に流れるEGR
量を調節するEGRバルブとを含むものである。
【0068】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による制
御回路8Bを示す機能ブロック図であり、図示しない構
成は図7に示した通りである。
【0069】ここでは、便宜的に各ブロックをパラレル
処理形式で示すが、実際には、図2のフローチャート
(後述する)に示すように、クランク角信号SGTに同
期してシリアル処理されることは言うまでもない。
【0070】図1において、各種センサ20は、前述
(図7参照)の吸気量センサ2、スロットル開度センサ
4、クランク角センサ5、水温センサ6などを含み、運
転状態を示す情報として、前述の各種検出信号を制御回
路8Bに入力する。
【0071】制御回路8Bは、インジェクタドライバ1
4を介してインジェクタ11Aに印加される噴射制御信
号Jの駆動幅Tj(燃料供給量に対応)を、運転状態に
応じた上限値に制限するとともに、冷却水温Twが高い
ほど上限値を低く設定するようになっている。
【0072】制御回路8Bは、運転状態に応じて最大回
転数Nmaxを演算する最大回転数演算手段81と、エ
ンジン回転数Neの異常上昇を判定する回転数上昇判定
手段82と、回転数上昇判定手段82からの判定信号H
Nに応答して燃料カット信号FCを出力する燃料カット
制御手段83とを備えている。
【0073】また、制御回路8Bは、運転状態に応じて
最大燃料供給量Fmaxを演算する最大燃料供給量演算
手段84と、運転状態に応じて目標エンジントルクTo
を演算する目標エンジントルク演算手段85と、運転状
態に基づいて制御モードMを判定する制御モード判定手
段86と、運転状態および制御モードMに応じて目標空
燃比A/Foを演算する目標空燃比演算手段87とを備
えている。
【0074】また、制御回路8Bは、目標エンジントル
クToおよび目標空燃比A/Foに基づいて燃料供給量
Fを演算する燃料供給量演算手段88と、燃料供給量F
に基づいて噴射制御信号Jを出力するインジェクタ制御
手段89とを備えている。インジェクタ制御手段89
は、燃料カット信号FCに応答して噴射制御信号Jをオ
フするとともに、最大燃料供給量Fmaxに応答して噴
射制御信号Jの駆動幅Tjを制限する。
【0075】インジェクタ制御手段89は、燃料カット
信号FCに応答する燃料カット機能と、最大燃料供給量
Fmaxに応答するクリップ機能とを含み、噴射制御信
号J(インジェクタ11Aの駆動幅Tj)が上限値に制
限されているときに、クリップ信号FLを出力する。
【0076】さらに、制御回路8Bは、運転状態(吸気
量Qa)および燃料供給量Fに基づいて実際の空燃比A
/Fを演算する空燃比演算手段91と、空燃比A/Fと
目標空燃比A/Foとの偏差量ΔA/Fを演算する減算
手段92と、偏差量ΔA/Fおよびクリップ信号FLに
基づいて吸気系の故障を判定する吸気系故障判定手段9
3とを備えている。
【0077】吸気系故障判定手段93は、偏差量ΔA/
Fが所定値γ以上を示す状態が所定時間TH以上継続し
たときに、吸気系の故障を示す故障判定信号HQを出力
する。以下、図1〜図4とともに、前述の図7、図10
および図11を参照しながら、この発明の実施の形態1
による制御シーケンス動作について説明する。
【0078】図2はこの発明の実施の形態1による制御
シーケンス動作を示すフローチャート、図3はこの発明
の実施の形態1による制御シーケンス動作を示すタイミ
ングチャートである。図2において、各ステップS3、
S4、S7、S9およびS10については、前述(図8
参照)と同様のステップなのでここでは詳述しない。
【0079】図4は図1内の最大燃料供給量演算手段8
4(図2内のステップS12参照)により演算される最
大燃料供給量Fmaxの二次元マップを示す説明図であ
る。また、図5は図1内のインジェクタ制御手段89か
ら出力される噴射制御信号Jの最大駆動幅Tjを示す特
性図であり、最大燃料供給量Fmaxにより制限される
インジェクタ駆動幅Tjを示している。
【0080】図2において、まず、制御回路8Bは、運
転状態情報として、スロットル開度θ、エンジン回転数
Ne、吸気量Qaおよび冷却水温Twなどを読み込む
(ステップS11)。
【0081】続いて、制御回路8B内の目標エンジント
ルク演算手段85は、目標エンジントルクToをマップ
演算(図10参照)により算出し、最大燃料供給量演算
手段84は、図4のように、最大燃料供給量Fmax
(クリップ用の上限値)をマップ演算により算出する
(ステップS12)。
【0082】すなわち、目標エンジントルクToに関し
ては、前述のように、運転者のアクセル開度をスロット
ル開度θから検出し、検出されたスロットル開度θ1を
エンジン1に対する要求トルクとして、エンジン回転数
Ne1に応じた目標エンジントルクTo1を算出する。
【0083】また、最大燃料供給量Fmaxに関して
は、図4のように、マップ演算により算出される。すな
わち、検出されたエンジン回転数Ne1および目標エン
ジントルクTo1から、最大燃料供給量Fmax1を一
義的に算出する。
【0084】さらに具体的には、最大燃料供給量演算手
段84は、たとえば、目標エンジントルクToを達成す
るために必要な燃料供給量Fを算出し、燃料供給量Fに
基づいて、図4にてエンジン回転数Ne1(回転速度)
より最大燃料供給量Fmax1を算出する。
【0085】また、エンジン回転数Neは、冷却水温T
wが高いほど異常上昇し易いので、最大燃料供給量演算
手段84は、冷却水温Twに応じて最大燃料供給量Fm
axを補正し、冷却水温Twに応答して最大燃料供給量
Fmaxを低く設定する。
【0086】次に、制御モード判定手段86は、運転状
態から制御モードMを判定し(ステップS3、S4)、
目標空燃比演算手段87は、制御モードMに応じて、リ
ーンモード用の目標空燃比A/Foの演算(ステップS
15)、または、ストイキモード用の目標空燃比A/F
oの演算(ステップS16)を実行する。
【0087】また、燃料供給量演算手段88は、吸気量
Qa、目標エンジントルクToおよび目標空燃比A/F
oに応じた燃料供給量Fを算出し(ステップS7)、イ
ンジェクタ制御手段89は、燃料供給量Fに応じた噴射
制御信号Jを出力する。
【0088】このとき、噴射制御信号Jの駆動幅Tjと
燃料供給量Fとの関係は図5のように表わされ、駆動幅
Tjがインジェクタ11A(図7参照)の仕様に応じて
一義的に決定されるので、インジェクタ制御手段89
は、最大燃料供給量Fmax1に対応したインジェクタ
駆動上限値となる駆動幅Tj1を一義的に算出する。
【0089】したがって、インジェクタ制御手段89
は、燃料供給量Fが最大燃料供給量Fmaxを越えた場
合には、噴射制御信号Jの駆動幅Tjをクリップして燃
料供給量Fを最大燃料供給量Fmax以下に制限し、エ
ンジントルクTeの異常上昇を抑制する。ここで、図1
1を参照しながら、燃料供給量Fのクリップによるエン
ジントルクTeの抑制作用について説明する。
【0090】図11において、エンジントルクTeが最
小レベルを示す特性曲線は、エアバイパスバルブ10A
が正常状態での特性を示しており、他の2本の特性曲線
は、それぞれ、エアバイパスバルブ10Aの故障などに
よってエンジン吸気量Qaが過大となった場合の特性を
示しているものとする。
【0091】前述のように、エンジントルクTeは、A
/F=13の近傍で最大出力となり、A/F<13(燃
料供給量過剰状態)およびA/F>13(燃料供給量減
少状態)においては低下する。また、図6の従来装置で
は、空燃比A/F≦16程度の範囲までしか燃焼しない
のに対し、図7の筒内噴射式装置では、空燃比A/F≧
30の領域でも(出力は低下するものの)エンジンの運
転は可能となる。
【0092】たとえば、吸気量Qaが正常値Q1から異
常値Q3に上昇して過大となった場合、仮に目標空燃比
A/Foを一定に制御すると、正常時のエンジントルク
T1が異常値T4まで上昇してしまう。しかし、燃料供
給量Fを最大燃料供給量Fmaxでクリップすることに
より、一点鎖線のように、空燃比A/Fが正常値A/F
1からA/F2およびA/F3へと順次リーン側に移行
する。
【0093】したがって、エンジントルクTe(エンジ
ン出力)は、ポンピングロスの低減にともなって、正常
時のエンジントルクT1から、若干増大されたエンジン
トルクT2、T3へと移行するものの、それぞれ、増大
量が十分に制限されることになる。
【0094】なお、インジェクタ11Aからエンジン1
に供給された燃料は、全てが完全燃焼するわけではな
く、燃料供給量FがそのままエンジントルクTeに反映
されるとは限らない。また、運転状態の違いによっても
燃焼状態が異なり、特に、冷却水温Twの低い冷帯時に
おいては、燃料の気化が促進されないので、燃料供給量
Fの増量補正を行うことが望ましい。
【0095】そこで、最大燃料供給量演算手段84は、
冷却水温Twが所定温度αよりも低いか否かを判定し
(ステップS18)、Tw<α(すなわち、YES)と
判定されれば、エンジン1が冷帯状態にあるものと認識
し、後述するステップS24に進む。
【0096】ステップS18の判定結果は、次のステッ
プS12における処理で反映され、燃料供給量F(イン
ジェクション11Aの駆動幅Tj)の上限値すなわち最
大燃料供給量Fmaxは大きい値に設定される。これに
より、冷却水温Twが所定温度αよりも低い場合には、
燃料供給量Fは増大補正される。
【0097】一方、ステップS18において、Tw≧α
(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、燃料供給
量Fが最大燃料供給量Fmax以上か否かを判定する
(ステップS19)。もし、F<Fmax(すなわち、
NO)と判定されれば、ステップS24に進み、F≧F
max(すなわち、YES)と判定されれば、燃料供給
量Fを最大燃料供給量Fmaxにクリップする(ステッ
プS20)。
【0098】したがって、図3のように、燃料供給量F
が最大燃料供給量Fmaxを越えた時刻t3から、空燃
比A/Fが増大(リーン側に移行)し、エンジントルク
Teは最大エンジントルクTmaxにクリップされる。
【0099】すなわち、正常時の目標空燃比A/Foに
応じて、噴射制御信号Jのパルス幅(駆動幅Tj)がク
リップされ、空燃比A/Fは、正常時の空燃比A/F1
からリーン化された空燃比A/F2、A/F3(図11
参照)に移行する。
【0100】また、このとき、吸気系故障判定手段93
は、偏差量ΔA/Fの度合いに応じて、吸気量Qaの過
大度合いを検出し、以下のようにバイパス吸気系の故障
判定を行う。まず、インジェクタ制御手段89は、燃料
供給量Fのクリップ処理中においてクリップ信号FCを
出力する。
【0101】これにより、吸気系故障判定手段93は、
クリップ信号FCに応答して、減算手段92から入力さ
れる空燃比A/Fの偏差量ΔA/Fを、故障判定用の所
定値βと比較し、偏差量ΔA/Fが所定値βよりも大き
いか否かを判定する(ステップS21)。
【0102】もし、ΔA/F≦β(すなわち、NO)と
判定されれば、ダウンカウンタからなる故障判定タイマ
TMに、所定時間THに相当する初期値γを設定し(ス
テップS22)、ステップS24に進む。
【0103】一方、図3のように、吸気量Qaの異常上
昇にともなって、時刻t1から空燃比A/Fが異常上昇
し(一点鎖線参照)、燃料供給量Fのクリップ中(時刻
t3以降)の時刻t4において、空燃比A/Fの偏差量
ΔA/Fが所定値β以上まで上昇したとする。
【0104】このとき、実際の空燃比A/Fが目標空燃
比A/Foよりも大きくなり、且つ、ステップS21に
おいて、ΔA/F>β(すなわち、YES)と判定され
るので、故障判定タイマTMの値をデクリメントして
(ステップS23)、ステップS24に進む。
【0105】ステップS24において、吸気系故障判定
手段93は、故障判定タイマTMが0までデクリメント
されたか否かを判定する。もし、TM=0(すなわち、
YES)と判定されれば、ΔA/F>βの状態が所定時
間THだけ継続しているので、バイパス吸気系およびE
GR系(エアバイパスバルブ10AおよびEGRバルブ
12など)が故障と判定し、故障判定信号HQをオンに
する(ステップS25)。
【0106】このように、ノイズによる誤判定を防止し
た故障判定信号HQを生成し、任意の外部機器(図示せ
ず)に入力することにより、信頼性の高い警告表示など
を行うことができる。一方、ステップS24において、
TM>0(すなわち、NO)と判定されれば、ΔA/F
>βの状態が所定時間THだけ継続していないので、バ
イパス吸気系は正常と判定し、故障判定信号HQはオフ
となる(ステップS26)。
【0107】次に、回転数上昇判定手段82は、エンジ
ン回転数Neが最大回転数Nmaxよりも大きいか否か
を判定し(ステップS9)、Ne>Nmax(すなわ
ち、YES)と判定されれば、エンジン回転数Neの異
常上昇を示す判定信号HNを出力する。
【0108】これにより、燃料カット制御手段83は、
判定信号HNに応答して燃料カット信号FCを出力し、
インジェクタ制御手段89は、燃料カット信号FCに応
答して燃料カット処理を行う(ステップS10)。以上
で、図2の処理ルーチンを抜け出る。
【0109】このように、筒内噴射式燃料制御装置にお
いて、運転者のアクセル開度(スロットル開度θ)およ
びエンジン回転数Neに基づいて最大燃料供給量Fma
x(インジェクタ駆動幅Tj)を算出することにより、
エンジン1の運転状態の違いによらず、燃料供給量Fを
制限することができる。
【0110】すなわち、特別な装置が不要な簡単な論理
構成により、バイパスバルブ10Aの故障などでエンジ
ン1への吸気量Qaが過大となっても、エンジントルク
Teを抑制してエンジン回転数Neの異常上昇を防止
し、エンジン出力制御範囲の増大に対してフェールセー
フを実現してエンジン1の運転を継続することができ
る。
【0111】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、内燃機関の運転状態を示す情報を出力する各種セ
ンサと、内燃機関の各気筒内に直接燃料を噴射するイン
ジェクタと、運転状態に基づいて各気筒内への燃料供給
量を演算するとともに、燃料供給量に基づいてインジェ
クタを駆動制御する制御部とを備え、各種センサは、内
燃機関の吸入空気量に相当する情報を出力する吸気量セ
ンサと、内燃機関の回転速度およびクランク角度に相当
する情報を出力するクランク角センサとを含み、制御部
は、インジェクタに対する噴射制御信号の駆動幅を、運
転状態に応じた上限値に制限するようにしたので、吸気
系故障に起因した吸気量増大に対してフェールセーフを
提供し、エンジン回転数の異常上昇を確実に抑制可能な
内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置が得られる効果があ
る。
【0112】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、各種センサは、内燃機関の冷却水温を示
す情報を出力する水温センサを含み、制御部は、冷却水
温が高いほど上限値を低く設定するようにしたので、運
転状態によらずエンジン回転数の異常上昇を確実に抑制
可能な内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置が得られる効
果がある。
【0113】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、制御部は、吸入空気量および燃料供給量
に基づいて実際の空燃比を演算する空燃比演算手段と、
運転状態に基づいて目標空燃比を演算する目標空燃比演
算手段と、インジェクタの駆動幅が上限値に制限されて
いるときに、空燃比と目標空燃比との偏差量に基づいて
内燃機関の吸気系の故障を判定する吸気系故障判定手段
とを備えたので、運転状態によらずエンジン回転数の異
常上昇を抑制するとともに、吸気系の故障を検出可能な
内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置が得られる効果があ
る。
【0114】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、吸気系故障判定手段は、偏差量が所定値
以上を示す状態が所定時間以上継続したときに、吸気系
の故障を判定するようにしたので、さらに信頼性の高い
故障判定が可能な内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置が
得られる効果がある。
【0115】また、この発明の請求項5によれば、請求
項3または請求項4において、吸気系は、内燃機関の吸
気管内に設けられて吸入空気量を調節するスロットル弁
と、スロットル弁をバイパスするように吸気管に設けら
れたバイパス通路と、バイパス通路に流れるバイパス吸
気量を調節するエアバイパスバルブとを含むので、バイ
パス吸気系の故障を検出可能な内燃機関の筒内噴射式燃
料制御装置が得られる効果がある。
【0116】また、この発明の請求項6によれば、請求
項3から請求項5までのいずれかにおいて、吸気系は、
内燃機関の排気管と吸気管とを連通するEGR管と、E
GR管に流れるEGR量を調節するEGRバルブとを含
むので、EGR系の故障を検出可能な内燃機関の筒内噴
射式燃料制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御回路を示
す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による制御シーケン
ス動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による制御シーケン
ス動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 図1内の最大燃料供給量演算手段(図2内の
ステップS12)による最大燃料供給量(上限値)の算
出用の二次元マップを示す説明図である。
【図5】 図2内のインジェクタ制御手段によるインジ
ェクタ駆動幅の算出動作を示す特性図である。
【図6】 吸気管内への燃料噴射方式による従来の内燃
機関の燃料制御装置を示す構成図である。
【図7】 一般的な内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置
を示す構成図である。
【図8】 従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置に
よる制御シーケンス動作を示すフローチャートである。
【図9】 従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置に
よる制御シーケンス動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図10】 従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置
による目標エンジントルクの演算マップを示す説明図で
ある。
【図11】 一般的な内燃機関の筒内噴射式燃料制御装
置による空燃比とエンジントルクとの関係を示す特性図
である。
【図12】 従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置
による目標空燃比および最大吸気量の演算マップを示す
説明図である。
【図13】 従来の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置
によるスロットル開度とエンジン回転数との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン、1a 吸気管、1b 排気管、2 エア
フローセンサ(吸気量センサ)、3 スロットル弁、4
スロットル開度センサ、5 クランク角センサ、6
水温センサ、8B 制御回路(制御部)、9 点火プラ
グ、10A エアバイパスバルブ、11A インジェク
タ、12 EGRバルブ、13 気筒識別センサ、20
各種センサ、81 最大回転数演算手段、83 燃料
カット制御手段、84 最大燃料供給量演算手段、85
目標エンジントルク演算手段、86 制御モード判定
手段、87 目標空燃比演算手段、88 燃料供給量演
算手段、89 インジェクタ制御手段、91 空燃比演
算手段、93 吸気系故障判定手段、A/F 空燃比、
A/Fo 目標空燃比、BP バイパス通路、EPEG
R管、F 燃料供給量、Fmax 最大燃料供給量、F
C 燃料カット信号、FL クリップ信号、HQ 故障
判定信号、J、K 噴射制御信号、M 制御モード、N
e エンジン回転数、Nmax 最大回転数、Qa 吸
入空気量、SGC 気筒識別信号、SGT クランク角
信号、Te エンジントルク、To目標エンジントル
ク、Tj インジェクタ駆動幅、TH 所定時間、Tw
冷却水温、α 所定温度、β 所定値、θ スロット
ル開度、ΔA/F 偏差量、S3、S4 制御モードを
判定するステップ、S7 燃料供給量を算出するステッ
プ、S9 エンジン回転数を判定するステップ、S10
燃料カットするステップ、S11 運転状態を読み込
むステップ、S12 目標エンジントルクおよび最大燃
料供給量を算出するステップ、S15、S16 目標空
燃比を算出するステップ、S18 冷却水温を判定する
ステップ、S19 燃料供給量を判定するステップ、S
20 燃料供給量を制限するステップ、S21 偏差量
を判定するステップ、S22〜S24 故障を判定する
ステップ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態を示す情報を出力す
    る各種センサと、 前記内燃機関の各気筒内に直接燃料を噴射するインジェ
    クタと、 前記運転状態に基づいて前記各気筒内への燃料供給量を
    演算するとともに、前記燃料供給量に基づいて前記イン
    ジェクタを駆動制御する制御部とを備え、 前記各種センサは、前記内燃機関の吸入空気量に相当す
    る情報を出力する吸気量センサと、前記内燃機関の回転
    速度およびクランク角度に相当する情報を出力するクラ
    ンク角センサとを含み、 前記制御部は、前記インジェクタに対する噴射制御信号
    の駆動幅を、前記運転状態に応じた上限値に制限するこ
    とを特徴とする内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各種センサは、前記内燃機関の冷却
    水温を示す情報を出力する水温センサを含み、 前記制御部は、前記冷却水温が高いほど前記上限値を低
    く設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の筒内噴射式燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、 前記吸入空気量および前記燃料供給量に基づいて実際の
    空燃比を演算する空燃比演算手段と、 前記運転状態に基づいて目標空燃比を演算する目標空燃
    比演算手段と、 前記インジェクタの駆動幅が前記上限値に制限されてい
    るときに、前記空燃比と前記目標空燃比との偏差量に基
    づいて前記内燃機関の吸気系の故障を判定する吸気系故
    障判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置。
  4. 【請求項4】 前記吸気系故障判定手段は、前記偏差量
    が所定値以上を示す状態が所定時間以上継続したとき
    に、前記吸気系の故障を判定することを特徴とする請求
    項3に記載の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気系は、 前記内燃機関の吸気管内に設けられて前記吸入空気量を
    調節するスロットル弁と、 前記スロットル弁をバイパスするように前記吸気管に設
    けられたバイパス通路と、 前記バイパス通路に流れるバイパス吸気量を調節するエ
    アバイパスバルブとを含むことを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記吸気系は、 前記内燃機関の排気管と吸気管とを連通するEGR管
    と、 前記EGR管に流れるEGR量を調節するEGRバルブ
    とを含むことを特徴とする請求項3から請求項5までの
    いずれかに記載の内燃機関の筒内噴射式燃料制御装置。
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