JPH11125244A - 貨物列車の車軸過熱警報装置 - Google Patents

貨物列車の車軸過熱警報装置

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JPH11125244A
JPH11125244A JP9292967A JP29296797A JPH11125244A JP H11125244 A JPH11125244 A JP H11125244A JP 9292967 A JP9292967 A JP 9292967A JP 29296797 A JP29296797 A JP 29296797A JP H11125244 A JPH11125244 A JP H11125244A
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JP
Japan
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axle
transmission data
temperature
freight
transmission
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JP9292967A
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English (en)
Inventor
Kenichi Takada
健一 高田
Takao Fubuki
隆夫 雪吹
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/12Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
    • F16C17/24Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety
    • F16C17/243Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with devices affected by abnormal or undesired positions, e.g. for preventing overheating, for safety related to temperature and heat, e.g. for preventing overheating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/10Railway vehicles

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貨車の車軸の過熱を検出して乗員に報知し得
る車軸過熱警報装置を提供する。 【解決手段】 動力車2と動力車2に連結される複数の
貨車4とからなる貨物列車において、各貨車4に、車軸
12の軸受部14で車軸温度を検出する温度センサ42
からの検出信号に基づき、車軸12の過熱状態を表す送
信データを生成し、無線にて送信する送信装置40を設
ける。また、動力車2には、各貨車4の送信装置40か
らの送信データを受信し、その受信データから、各貨車
4の車軸12の過熱を判定して、乗員に報知する警報装
置20を設ける。この結果、貨物列車の走行中に、貨車
の車軸12が過熱して膨張し、軸受部14で摩耗するこ
とにより、車軸12が折れるのを未然に防止できる。ま
た、貨車4には、電源線がないので、送信装置40への
電力供給のための発電機46(振り子型)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物列車の貨車の
車軸が所定温度以上に過熱したことを検出して乗員に報
知する貨物列車の車軸加熱警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、貨物列車においては、列車走行中に、貨車の車軸が
折れてしまうといった事故がまれに発生していた。これ
は、貨物列車は、数百kmもの長距離を連続して走行さ
れることが多く、この走行中に、何らかの原因で貨車の
車軸(車輪の回転軸)に熱が発生すると、その熱を放熱
できないためである。
【0003】またこうした車軸過熱による事故を未然に
防止するために、新幹線等、客車を高速で走行させる列
車には、車軸の過熱を検出して、その旨を乗員に報知す
る警報装置を搭載したものが知られている。しかし、貨
物列車には、こうした警報装置は搭載されておらず、定
期的な点検作業等で車軸の異常を検出するようにしてい
た。
【0004】ところが、こうした点検作業では、車軸折
れを発見することはできても、車軸の摩耗を発見するこ
とは難しく、脱線・転覆等の大事故を確実に防止するに
は、点検作業のみでは不十分である。従って、貨物列車
の走行安全性をより向上するには、貨物列車において
も、その走行中に車軸の過熱を検出して、車軸が折れる
のを未然に防止できるようにすることが望ましい。
【0005】そして、このためには貨物列車に客車用に
開発された警報装置を利用することも考えられるが、貨
物列車の貨車には、客車のように、列車の運転車両(貨
物列車では動力車となる)と電気的に接続される信号線
が設けられていないことから、従来の警報装置を貨物列
車にそのまま利用することはできなかった。
【0006】本発明は、こうした課題に鑑みなされたも
のであり、貨車の車軸の過熱を検出して乗員に報知し得
る車軸過熱警報装置を提供し、貨物列車の走行中に貨車
の車軸が折れてしまうのを確実に防止できるようにする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段,発明の実施の形態,及び
発明の効果】かかる目的を達成するためになされた請求
項1に記載の発明は、動力車と該動力車に連結された貨
車とからなる貨物列車に搭載され、貨車の車軸が所定温
度以上に過熱したことを検出して乗員に報知する貨物列
車の車軸加熱警報装置であって、前記貨車に、前記車軸
を回転自在に支持する軸受部の温度を車軸温度として検
出する温度検出手段と、該温度検出手段からの検出信号
に基づき前記車軸温度を表す送信データを生成する送信
データ生成手段と、該送信データ生成手段にて生成され
た送信データを無線により送信する無線送信手段と、貨
車の走行により生じる動力を受けて電力を発生する発電
手段と、該発電手段による発電電力を二次電池に蓄積す
ると共に、該二次電池に蓄積された電力にて前記各手段
に電源供給を行う給電手段とを備えた車軸状態送信手段
を設け、前記動力車に、該動力車に乗車している乗員に
対して貨車の車軸の過熱を報知するための報知手段と、
前記車軸状態送信手段から無線にて送信されてくる送信
データを受信する無線受信手段と、該無線受信手段にて
受信された前記送信データに基づき、前記貨車の車軸が
所定温度以上の過熱状態にあるか否かを判定し、該車軸
が過熱状態にある場合には、前記警報手段を駆動して、
車軸の過熱状態を乗員に報知する過熱判定手段とを備
え、前記動力車に搭載された電源装置から電源供給を受
けて動作する車軸過熱警報手段を設けたことを特徴とす
る。
【0008】このように構成された本発明の車軸過熱警
報装置においては、貨車に設けられた車軸状態送信手段
側で、温度検出手段が、車軸を回転自在に支持する軸受
部の温度を車軸温度として検出し、送信データ生成手段
が、温度検出手段からの検出信号に基づき車軸温度を表
す送信データを生成し、無線送信手段が、その生成され
た送信データを無線により送信する。
【0009】一方、動力車に設けられた車軸過熱警報手
段側では、無線受信手段が、貨車側の車軸状態送信手段
(詳しくは無線送信手段)から無線にて送信されてくる
送信データを受信し、過熱判定手段が、その受信された
送信データに基づき、貨車の車軸が所定温度以上の過熱
状態にあるか否かを判定すると共に、車軸が過熱状態に
あると判定した場合には、警報手段を駆動して、車軸の
過熱状態を乗員に報知する。
【0010】従って、本発明の車軸過熱警報装置によれ
ば、貨車の車軸が所定温度以上に過熱した際に、その旨
を動力車に乗車した乗員(運転者等)に報知することが
でき、車軸の過熱によって生じる車軸折れを未然に防止
することができる。ここで、本発明では、貨車に設けら
れた車軸状態送信手段から動力車に設けられた車軸過熱
警報手段に対して、車軸温度を表す温度情報(送信デー
タ)を無線にて送信するようにされているが、これは、
貨物列車の貨車には、客車のように、乗員が乗車してい
る動力車との間で信号をやりとりするための信号線が設
けられておらず、信号線を用いて動力車側に車軸の過熱
状態を表す検出信号を伝送することができないためであ
る。
【0011】また、貨物列車の貨車には、動力車側の電
源装置から電源供給を受けて動作する装置が搭載される
ことはなく、給電用の配線もなされていないことから、
本発明では、車軸状態送信手段側に、更に、貨車の走行
により生じる動力を受けて電力を発生する発電手段が設
けられ、給電手段が、発電手段による発電電力を二次電
池に蓄積すると共に、その二次電池に蓄積された電力に
て前記各手段(つまり、温度検出手段,送信データ生成
手段,無線送信手段)に電源供給を行うようにされてい
る。
【0012】このため、本発明によれば、動力車から電
源供給を受けて車軸状態送信手段に給電を行うための電
源線や、車軸状態送信手段から動力車に搭載された車軸
過熱警報手段に車軸温度を表す温度情報を送信するため
の伝送線を、貨車に配線する必要はなく、従来の貨物列
車に対して、極めて簡単に車軸過熱警報装置を搭載する
ことができる。
【0013】ここで、温度検出手段としては、従来より
温度センサとして一般に使用されている感温素子(温度
により電気的特性が変化するもの)であれば使用するこ
とができるが、列車の走行時に過熱・摩耗するのは、軸
受部により支持される車軸部分であり、貨車には、車軸
の軸受部が多数(一般には、貨車の前後に夫々4箇所、
合計8箇所)存在するため、温度検出手段は、これら各
軸受部に夫々設けることが望ましい。つまり、このよう
にすれば、貨車の軸受部のいずれかで車軸が過熱した際
に、その旨を乗員に報知することができる。
【0014】またこのように、貨車において車軸を支持
する全ての軸受部に温度検出手段を設けた場合、送信デ
ータ生成手段では、これら各温度検出手段からの検出信
号に基づき、各軸受部での車軸温度を夫々送信データと
して生成するようにしてもよいが、この場合、送信デー
タ生成手段の構成が複雑になることから、送信データ生
成手段において、各軸受部に設けた温度検出手段からの
検出信号に基づき複数の軸受部の内のいずれかが過熱状
態になっているか否かを判断し、その判断結果(つまり
貨車における車軸過熱の有無)を、温度情報を表す送信
データとして生成して、無線送信手段から送信するよう
にしてもよい。
【0015】そして、車軸状態送信手段をこのように構
成する場合、特に請求項2に記載のように、温度検出手
段を、貨車の車軸を回転自在に支持する複数の軸受部に
各々配置され、各軸受部が所定温度以上であるときにオ
フ状態となるバイメタル式の複数の温度センサにて構成
し、送信データ生成手段には、これら複数の温度センサ
を互いに直列接続した温度センサの直列回路を接続し、
送信データ生成手段では、その温度センサの直列回路が
導通状態にあるときには、車軸が正常である旨を表す温
度情報を送信データとして生成し、温度センサの直列回
路が非導通状態にあるときには、車軸が過熱状態にある
旨を表す温度情報を送信データとして生成するようにす
れば、温度検出手段を安価に実現できると共に、送信デ
ータ生成手段側での送信データの生成を極めて簡単に行
うことができるようになる。
【0016】一方、貨物列車の動力車には、通常、複数
の貨車が連結される。従って、車軸状態送信手段として
は、請求項3に記載のように、動力車に順に連結された
複数の貨車に各々搭載することが望ましい。そして、こ
のように複数の貨車に車軸状態送信手段を搭載した場合
には、動力車側の車軸過熱警報手段は、各貨車の車軸状
態送信手段からの送信データを受信することになり、車
軸過熱警報手段側で、その送信データがどの貨車からの
送信データであるかを識別できなければ、乗員に対し
て、車軸が過熱した貨車を報知できないことから、車軸
状態送信手段及び車軸過熱警報手段を、請求項3に記載
のように構成することが望ましい。
【0017】つまり、請求項3に記載の車軸過熱警報装
置においては、各貨車に設けられた車軸状態送信手段側
では、送信データ生成手段が、送信データとして、温度
検出手段にて検出された車軸温度を表す温度情報に、当
該車軸状態送信手段が搭載された貨車を表す識別情報を
付与した送信データを生成し、車軸過熱警報手段側で
は、無線受信手段が、各車軸状態送信手段からの送信デ
ータを各々受信し、過熱判定手段が、無線受信手段にて
受信された送信データを構成する温度情報と識別情報と
に基づき、車軸が過熱状態にある貨車を特定して警報手
段を駆動することにより、車軸が過熱状態にある貨車を
乗員に報知する。
【0018】よって、請求項3に記載の車軸過熱警報装
置によれば、動力車に多数の貨車が順に連結される貨物
列車において、車軸が過熱状態となった貨車を特定して
乗員に報知できることになり、乗員(或いは点検作業
者)は、過熱状態となって折れる危険のある車軸を簡単
に見つけることができるようになる。
【0019】尚、このように車軸状態送信手段側から、
車軸温度を表す温度情報に貨車の識別情報を付与した送
信データを送信させる場合、識別情報としては、例え
ば、貨車固有の番号である製造番号等を付与するように
構成してもよいが、この場合、車軸状態送信手段を、そ
の貨車専用のものにする必要があり、車軸状態送信手段
の故障時等に車軸状態送信手段を別のものに交換する際
にも、貨車固有の番号を識別情報として入力する必要が
ある。
【0020】そこで、請求項3に記載の車軸過熱警報装
置においては、請求項4に記載のように、各車軸状態送
信手段に、車軸状態送信手段が搭載された貨車を表す識
別情報を外部操作によって設定するための識別情報入力
手段を設け、動力車に多数の貨車を連結して貨物列車を
編成した際には、乗員等が、識別情報入力手段を操作し
て、各貨車毎に任意の識別情報を付与できるようにする
ことが望ましい。そして、このようにすれば、車軸状態
送信手段を貨物列車毎に使い回すことが可能になり、車
軸状態送信手段の使用効率を高めることができる。
【0021】一方、車軸状態送信手段と車軸過熱警報手
段との間のデータ通信は、例えば、車軸過熱警報手段側
からの送信要求に応じて車軸状態送信手段から送信デー
タを送信する、所謂ポーリング動作によって行うように
してもよく、或いは、車軸状態送信手段が送信データを
常時送信し、車軸過熱警報手段が、その送信データを定
期的に受信するようにしてもよいが、より好ましくは、
請求項5に記載のように、車軸状態送信手段側では、送
信データ生成手段が、送信データを所定の送信時間間隔
で周期的に生成して無線送信手段から送信させ、車軸過
熱警報手段側では、この送信データを受信するようにす
るとよい。つまり、このように構成すれば、車軸状態送
信手段側で、車軸温度を検出して送信データを生成する
動作を常時行う必要がなく、その動作のための電力消費
量を抑えることができるため、発電手段に、発電容量の
小さい安価なものを使用することが可能になる。
【0022】またこの場合、特に、請求項5に記載のよ
うに、車軸過熱警報手段に動作異常判定手段を設け、こ
の動作異常判定手段が、少なくとも車軸状態送信手段が
送信データを送信する送信時間間隔よりも長い所定時間
以上の間、無線受信手段にて車軸状態送信手段からの送
信データが受信されない場合には、車軸状態送信手段の
動作異常を判定して、報知手段を駆動することにより、
車軸状態送信手段の動作異常を乗員に報知するように構
成すれば、貨車に設けられる車軸状態送信手段の動作異
常(例えば、発電手段や給電手段の故障等)も検出して
乗員に報知することが可能になる。
【0023】また次に、車軸状態送信手段を構成する発
電手段としては、例えば、自転車の発電機のように、貨
車の車輪(または車軸)に連結されたロータの回転によ
り電力を発生する発電機にて構成してもよいが、この場
合、発電機を貨車に取り付ける際に、そのロータを貨車
の車輪(または車軸)に連結しなければならず、取り付
け作業が面倒である。そこで、この発電手段としては、
請求項6に記載のように、貨車の走行時に生じる振動に
よって揺動する振り子を備え、該振り子の揺動に応じて
電力を発生する振り子型発電機を使用することが望まし
い。つまり、振り子型発電機は、貨車の振動を受けて揺
動する振り子の運動で電力を発生することができ、発電
用のロータを貨車の車輪や車軸に連結する必要はない
(発電機を貨車に固定するだけでよい)ため、貨車に対
して発電機を極めて簡単に設けることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。図1は、本発明が適用された実施例の貨物列車の車
軸過熱警報装置全体の構成を表す概略構成図である。
【0025】図1に示す如く、貨物列車は、周知のよう
に、ディーゼル機関等を搭載した動力車2と、動力車2
に順に連結された多数の貨車4(図では一つの貨車のみ
示す)とから構成され、本実施例の車軸過熱警報装置
は、動力車2に搭載された車軸過熱警報手段としての警
報装置20と、各貨車4に搭載された車軸状態送信手段
としての送信装置40とから構成されている。
【0026】送信装置40は、温度検出手段として、貨
車4の車輪10の回転軸(つまり車軸)12の温度を、
車軸12の軸受部14にて夫々検出する複数の温度セン
サ42を備え、これら各温度センサ42からの検出信号
に基づき、各軸受部14での車軸温度の内の少なくとも
一つが所定温度(数百〜千数百度)以上の過熱状態にな
っているか否かを判定して、その判定結果を表すデータ
(送信データ)を、送信アンテナ44を介して警報装置
20側に送信する。また、警報装置20は、受信アンテ
ナ22を介して、各貨車4に搭載された送信装置40か
らの送信データを受信し、その受信データから車軸12
が過熱状態にある貨車4を判定して、車軸12が過熱状
態にある貨車4を乗員に報知する。
【0027】ここで、貨車4は、従来より周知のもので
あり、車両前後に、コンテナを載置するためのフレーム
を支持する台車部6a,6bを備え、各台車部6a,6
bには、夫々、左右一対の車輪10が、車軸12を介し
て、前後に2組配置されている。そして、各台車部6
a,6bにおいて、左右の車輪10を連結する前後2組
の車軸12は、夫々、左右の車輪10付近で、各台車部
6a,6bに組み込まれた軸受部14により回転自在に
支持されており、前記各温度センサ42は、これら各軸
受部14の枠14bに夫々設けられている(図2参
照)。このため、本実施例では、温度センサ42は、一
つの貨車4に対して、前後の台車部6a,6bに4個、
合計8個設けられることになる。
【0028】そして、本実施例では、この温度センサ4
2に、温度に応じて感温部分が変位し、常温では、接点
が閉じてオン状態となり、車軸温度が所定温度(数百〜
千数百度)以上の過熱状態となったときに、接点が開
き、オフ状態となるように構成された、バイメタル式の
温度センサが使用されている。
【0029】また、これら各温度センサ42は、互いに
直列に接続されており、その直列回路の両端が送信装置
40に接続されている。この結果、送信装置40側で
は、温度センサ42の直列回路が導通状態であるか否か
を判断することにより、貨車4における8個の軸受部1
4のいずれかで車軸12が過熱状態になったか否かを判
定できる。
【0030】また次に、警報装置20は、動力車2に従
来から搭載されている図示しない発電機から電源供給を
受けて動作するが、貨車4には、動力車2側から電源供
給を受ける電源線が設けられていないことから、発電手
段としての発電機46が設けられ、送信装置40は、こ
の発電機46から電源供給を受けて動作する。
【0031】そして、本実施例では、この発電機46
に、振り子型発電機が使用され、列車走行時に貨車4に
発生する振動により、送信装置40駆動用の電力を発生
するようにされている。即ち、発電機46は、図3に示
すように、中空の筒状で、且つ、中央に筒を2つの開口
部に分割する隔壁50aが形成された発電機ケース50
と、発電機ケース50の中心軸に沿って隔壁50aに穿
設された孔部に挿通され、該孔部に設けられた軸受部5
2にて回動自在に支持された回転軸54と、発電機ケー
ス50の一方の開口部側にて、この回転軸54に固定さ
れ、回転軸54側を頂点とする扇状に形成された振り子
56と、発電機ケース50の他方の開口部側にて、回転
軸54に固定され、振り子56と連動して回動する筒状
の磁石ケース58と、磁石ケース58内に配置されたス
テータ60とを備える。
【0032】磁石ケース56は、発電機ケース50の内
径よりも小さい外径の筒状部58aと、この筒状部58
aの一方の開口端を閉じるように形成され、筒状部58
aを回転軸54に固定して、回転軸54の回転(換言す
れば振り子56の揺動)に連動して磁石ケース56を回
動させる固定部58bとから構成されており、筒状部5
8aの内壁には、その周方向に沿って、6個の磁石62
が略等間隔で配置されている。
【0033】一方、ステータ60は、磁石ケース58が
収納される発電機ケース50の開口部を閉じる蓋部50
bに固定されることにより、磁石ケース58内に配置さ
れる。そして、ステータ60には、図示しない巻線が巻
回された6個のステータコア64が略等間隔で放射状に
突出されている。また、磁石ケース58側の6個の磁石
62は、各ステータコア64と対向した際、互いに隣接
する一対の磁石62と、これに対向する一対のステータ
コア64との間に磁路が形成されるように、隣接する磁
石同士で極性が互いに反転するように配置され、しか
も、互いに隣接する一対の磁石62(合計3対の磁石6
2)は、夫々、磁石ケース58側に設けられた図示しな
い磁性体にて連結されている。
【0034】この結果、本実施例の発電機46において
は、貨車4の振動により振り子56が揺動すると、それ
に応じて、磁石ケース58が回動し、ステータコア64
と磁石52との間で磁路が形成・開放されて、ステータ
コア64に巻回された巻線に交流電圧が発生し、この交
流電圧を発電電力として出力できることになる。
【0035】尚、図3において、(a)は発電機46の
回転軸方向に沿った断面図、(b)は(a)に示すB−
B線断面図、(c)は(a)に示すC−C線断面図であ
る。、そして、振り子56が収納された発電機ケース5
0の開口部は、他方の開口部と同様、蓋部50cにて閉
じられ、発電機ケース50自体は、発電機46を貨車4
に固定するための台座部68に載置されている。
【0036】次に、送信装置40及び警報装置20の構
成を図4を用いて説明する。図4(a)に示す如く、貨
車4に搭載される送信装置40は、振り子型発電機46
から出力される交流電圧VACを整流(例えば全波整流)
して、直流電圧VDCを生成し、この直流電圧VDCにてコ
ンデンサからなる二次電池70を充電する整流回路72
と、上記8個の温度センサ42からなる直列回路74の
一端に直流電圧VDCを印加するためのセンサスイッチ7
6と、外部操作によって送信装置40の識別コード(識
別情報)を設定するための識別情報入力手段としてのデ
ジタルスイッチ78と、センサスイッチ76をオンした
ときの直列回路74の他端の電圧から車軸12の過熱状
態を判定して、その判定結果を表す情報コード(温度情
報)を生成すると共に、デジタルスイッチ78から識別
コードを読み出し、これを情報コードに付与することに
より、警報装置20への送信データを生成する、送信デ
ータ生成手段としての制御回路80と、制御回路80に
て生成された送信データを無線送信用の信号に変調(例
えばFM変調)して、送信アンテナ44から送信する無
線送信手段としての送信機82と、二次電池70に充電
された直流電圧VDCから制御回路80及び送信機82を
駆動するための直流定電圧を生成して、これら各部に給
電する電源回路84とから構成されている。
【0037】尚、制御回路80は、CPU,ROM,R
AM等からなる1チップのマイクロコンピュータにて構
成されており、後述する手順で、送信データを生成し、
送信機82からそのデータを送信させる。また、本実施
例では、整流回路72及び電源回路84が、本発明の給
電手段として機能する。
【0038】一方、動力車2に搭載される警報装置20
は、図4(b)に示す如く、貨車4における車軸12の
過熱を乗員に報知するための報知手段として、表示ラン
プ,ディスプレイ等からなる表示装置90と、ブザー,
スピーカ等からなる警報音発生装置92とを備える。そ
して、送信装置40からの送信信号は、受信アンテナ2
2にて受信されて、無線受信手段としての受信機94に
入力される。すると、受信機94では、その受信信号が
デジタルデータに復調され、復調後のデータが、マイク
ロコンピュータからなる制御回路96に入力される。
【0039】制御回路96は、本発明の過熱判定手段及
び動作異常判定手段として機能し、受信機94で復調さ
れたデータから車軸12が過熱状態にある貨車4を検出
すると共に、貨車4に搭載された送信装置の動作異常を
判定し、その検出結果或いは判定結果を、表示装置90
に表示すると共に、異常時には、警報音発生装置92か
ら警報音を発生させる。
【0040】次に、送信装置40側の制御回路80及び
警報装置20側の制御回路96において各々実行される
制御処理を図5及び図6に示すフローチャートに沿って
説明する。まず図5は、送信装置40側の制御回路80
において、所定時間(例えば60秒毎)に実行される送
信データ生成処理を表すフローチャートである。
【0041】図5に示す如く、この処理が開始される
と、まずS110(Sはステップを表す)にて、センサ
スイッチ76をオンすることにより、温度センサ42の
直列回路74の一端に直流電圧VDCを印加し、続くS1
20にて、この電圧印加によって直列回路76の他端が
Highレベルになったか否かを判断することにより、直列
回路76が導通状態であるか否かを判断する。
【0042】そして、直列回路76の他端がHighレベル
となり、直列回路76が導通状態であれば、貨車4の車
軸温度は正常であり、いずれの車軸12も過熱していな
いので、S125にて、過熱状態判定のために使用され
る後述の計時用カウンタCを値0に初期化した後、S1
30に移行する。そして、S130では、車軸12が過
熱状態であるか否かを表す過熱判定フラグFをリセット
(値0)することにより、その旨を記憶し、続くS14
0にて、センサスイッチ76をオフする。
【0043】一方、S120にて、温度センサ42の直
列回路76の他端がLow レベルであり、直列回路76が
非導通状態であると判断された場合には、いずれかの車
軸12が過熱状態となって、その車軸12に設けられた
温度センサ42がオフしていると考えられるので、S1
50に移行する。そして、S150では、その状態が所
定時間(例えば30分)以上継続しており、いずれかの
車軸12が確実に過熱状態になっているかどうかを判断
するための計時用カウンタCをカウントアップし、続く
S160にて、計時用カウンタCの値が所定値Co以上
となっているか否かを判断する。
【0044】そして、計時用カウンタCの値が所定値C
o以上であれば、いずれかの車軸12は確実に過熱状態
になっていると判断して、S170に移行し、過熱判定
フラグFをセット(値1)することにより、その旨を記
憶した後、S140に移行する。また、計時用カウンタ
Cの値が所定値Coに達していなければ、車軸12はま
だ過熱状態になっていないものとして、S130に移行
し、S130にて過熱判定フラグFをリセットした後、
S140に移行する。
【0045】次に、S140にて、センタスイッチ76
をオフすると、今度は、S180にて、現在、当該送信
装置40から警報装置20側に車軸状態を表す送信デー
タを送信する送信タイミングであるか否かを判断する。
この送信タイミングは、制御回路80に内蔵されたタイ
マ等によって、所定時間(例えば10分)毎に設定され
るものであり、S140にて、現在、送信タイミングで
はないと判断された場合には、そのまま当該処理を終了
する。
【0046】一方、S140にて、現在、送信タイミン
グであると判断されると、S190に移行し、上記S1
70,S130にてセット・リセットされる過熱判定フ
ラグFがセットされており、いずれかの車軸12が過熱
状態にあるか否かを判断する。
【0047】そして、過熱判定フラグFがリセット状態
で、いずれの車軸12も正常である場合には、S200
にて、デジタルスイッチ78の設定状態から、当該送信
装置40(延いては貨車4)の識別コードを読み出し、
この識別コードを、車軸温度は正常である旨を表す情報
コードに付与することにより、警報装置20への送信デ
ータを生成し、この送信データを送信機82に出力する
ことにより、送信機82から送信データを送信させ、当
該処理を終了する。
【0048】また、S190にて、過熱判定フラグFが
セットされており、いずれかの車軸12が過熱状態であ
ると判断されると、S210に移行する。そして、S2
10では、デジタルスイッチ78の設定状態から、当該
送信装置40(延いては貨車4)の識別コードを読み出
し、この識別コードを、車軸12が過熱状態である旨を
表す情報コードに付与することにより、警報装置20へ
の送信データを生成し、この送信データを送信機82に
出力することにより、送信機82から送信データを送信
させ、当該処理を終了する。
【0049】次に、図6は、警報装置20側の制御回路
96において実行される異常判定・警報処理を表すフロ
ーチャートである。図6に示す如く、この処理では、ま
ずS310にて、いずれかの貨車4に搭載された送信装
置22からの送信データが受信機94で受信・復調され
たか否かを判断する。そして、受信機94で送信装置2
2からの送信データが受信・復調された場合には、S3
20にて、受信機94から受信データを読み込み、受信
データに含まれる識別コードから、このデータを送信し
てきた送信装置22(換言すれば貨車4)を特定する。
また続くS330では、S320で読み込んだ受信デー
タに含まれる情報コードに基づき、S320で特定した
貨車4において、車軸12が過熱状態になっているか否
かを判断する。
【0050】そして、車軸12が過熱状態になっていな
ければ(つまり車軸温度が正常であれば)、S350に
移行し、逆に、車軸12が過熱状態になっていれば、S
340にて、S320にて特定した貨車4の車軸12が
過熱状態にある旨を表示装置90に表示すると共に、警
報音発生装置92から警報音を発生させることにより、
乗員に特定の貨車4で車軸12が過熱していることを報
知し、S350に移行する。
【0051】尚、S340での過熱状態の報知は、表示
装置90が複数の警告ランプにて構成されている場合に
は、貨車4に対応した特定の警告ランプを点灯(或いは
点滅)させるようにすればよく、表示装置90がCRT
や液晶ディスプレイ等のディスプレイにて構成されてい
る場合には、その表示画面に、車軸12が過熱状態にあ
る貨車4を文字或いは図形にて表示するようにすればよ
い。
【0052】そして、続くS350では、S320にて
特定した貨車4に対して設定された送信間隔計時用のタ
イマを初期化して計時を開始させることにより、今回デ
ータを送信してきた送信装置22から次にデータが送信
されてくるまでの時間を計時させ、再度S310に移行
する。
【0053】次に、S310にて、受信機94では、送
信装置22からの送信データが受信されていないと判断
されると、S360に移行し、上記S350の処理に
て、送信データを受信する度に初期化される各貨車4毎
のタイマの内、計時時間が予め設定された判定時間を越
えたタイマが存在するか否かを判断する。尚、この判定
時間には、各貨車4の送信装置40が送信データを送信
してくる時間間隔よりも長い時間(例えば20分)が設
定されている。
【0054】そして、計時時間が判定時間を越えたタイ
マが存在しなければ、再度S310に移行し、逆に、計
時時間が判定時間を越えたタイマが存在する場合には、
S370に移行して、計時時間が判定時間を越えたタイ
マの種別から、判定時間を越えても送信データを送信し
てこない送信装置40を特定し、その送信装置40の動
作が異常である旨を乗員に報知した後、S310に移行
する。
【0055】尚、この異常報知も、車軸過熱の報知と同
様、動作異常を判定した送信装置40を表示装置90に
表示し、警報音発生装置92から警報音を発生させるこ
とにより実行される。具体的には、表示装置90が複数
の警告ランプにて構成されている場合には、貨車4に対
応した特定の警告ランプを、車軸過熱の場合と異なる表
示形態で点灯(或いは点滅)させ、表示装置90がCR
Tや液晶ディスプレイ等のディスプレイにて構成されて
いる場合には、その表示画面に、送信装置40が動作異
常となった貨車4を文字或いは図形にて表示するように
すればよい。
【0056】以上説明したように、本実施例の貨物列車
の車軸過熱警報装置においては、動力車2に連結される
複数の貨車4の各々に送信装置40が搭載され、各送信
装置40から、動力車2側の警報装置20に、各貨車4
における車軸12の温度状態を表す情報コードと送信元
の貨車4を表す識別コードとからなる送信データを送信
し、警報装置20側では、その送信データに基づき、車
軸12が過熱した貨車を特定して、その旨を乗員に報知
するようにされている。
【0057】このため、本実施例によれば、貨物列車の
走行中に何等かの原因で貨車4の車軸12が過熱し、軸
受部14と擦れあうことにより、摩耗したとしても、そ
の摩耗によって、車軸12が折れてしまうのを未然に防
止することが可能になり、貨物列車の走行安全性を高め
ることができる。
【0058】また、各送信装置40と警報装置20との
間のデータ通信は無線で行い、しかも、送信装置40に
は、貨車4に設けた振り子型の発電機46から電力を供
給するようにされているので、貨車4にデータ通信用の
信号線や電力供給用の電源線を別途設ける必要はなく、
本実施例の車軸過熱警報装置は、貨物列車に極めて簡単
に搭載することが可能になる。
【0059】また、本実施例では、車軸12が過熱した
場合だけでなく、車軸温度が正常である場合であって
も、送信装置40から車軸状態を表す送信データを所定
時間毎に送信するようにし、警報装置20側では、その
データの送信間隔から、送信装置40自体の異常を判定
し、異常判定時にはその旨を乗員に報知するようにされ
ているので、装置の信頼性を高めることもできる。
【0060】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、貨車4の車軸12の軸受部14に各々設けたバイメ
タル式の温度センサ42を直列に接続し、その一端に直
流電圧を印加して、他端の電圧を見ることにより、貨車
4全体で車軸12が過熱しているか否かを判断するよう
にしたが、各温度センサ42の状態を夫々検出すること
により、車軸12が過熱している軸受部14を特定する
ようにしてもよい。この場合、送信装置40及び警報装
置20の制御回路80,96における処理が複雑になる
が、警報装置20側では、乗員に対して、摩耗により折
れる危険性のある車軸12を報知できることから、警報
を受けた乗員は、点検作業を極めて簡単に行うことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の貨物列車の車軸過熱警報装置全体の
構成を表す概略構成図である。
【図2】 貨車に対する温度センサの取り付け状態を説
明する説明図である。
【図3】 発電機(振り子型)の構成を表す説明図であ
る。
【図4】 貨車及び動力車に夫々搭載される送信装置及
び警報装置の構成を表すブロック図である。
【図5】 送信装置側の制御回路において実行される送
信データ生成処理を表すフローチャートである。
【図6】 警報装置側の制御回路において実行される異
常判定・警報処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…動力車,4…貨車,12…車軸,14…軸受部,2
0…警報装置,40…送信装置,42…温度センサ,4
6…発電機,56…振り子,70…二次電池,72…整
流回路,74…直列回路(温度センサ),76…センサ
スイッチ,78…デジタルスイッチ,80…制御回路,
82…送信機,84…電源回路,90…表示装置,92
…警報音発生装置,94…受信機,96…制御回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力車と該動力車に連結された貨車とか
    らなる貨物列車に搭載され、貨車の車軸が所定温度以上
    に過熱したことを検出して乗員に報知する貨物列車の車
    軸加熱警報装置であって、 前記貨車に、 前記車軸を回転自在に支持する軸受部の温度を車軸温度
    として検出する温度検出手段と、 該温度検出手段からの検出信号に基づき前記車軸温度を
    表す送信データを生成する送信データ生成手段と、 該送信データ生成手段にて生成された送信データを無線
    により送信する無線送信手段と、 貨車の走行により生じる動力を受けて電力を発生する発
    電手段と、 該発電手段による発電電力を二次電池に蓄積すると共
    に、該二次電池に蓄積された電力にて前記各手段に電源
    供給を行う給電手段と、 を備えた車軸状態送信手段を設け、 前記動力車に、 該動力車に乗車している乗員に対して貨車の車軸の過熱
    を報知するための報知手段と、 前記車軸状態送信手段から無線にて送信されてくる送信
    データを受信する無線受信手段と、 該無線受信手段にて受信された前記送信データに基づ
    き、前記貨車の車軸が所定温度以上の過熱状態にあるか
    否かを判定し、該車軸が過熱状態にある場合には、前記
    警報手段を駆動して、車軸の過熱状態を乗員に報知する
    過熱判定手段と、 を備え、前記動力車に搭載された電源装置から電源供給
    を受けて動作する車軸過熱警報手段を設けたことを特徴
    とする貨物列車の車軸過熱警報装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段は、前記貨車の車軸を
    回転自在に支持する複数の軸受部に各々配置され、各軸
    受部が所定温度以上であるときにオフ状態となるバイメ
    タル式の複数の温度センサからなり、 前記送信データ生成手段には、該複数の温度センサを互
    いに直列接続した温度センサの直列回路が接続され、該
    送信データ生成手段は、該温度センサの直列回路が導通
    状態にあるときには車軸が正常である旨を表す温度情報
    を前記送信データとして生成し、前記温度センサの直列
    回路が非導通状態にあるときには車軸が過熱状態にある
    旨を表す温度情報を前記送信データとして生成すること
    を特徴とする請求項1記載の貨物列車の車軸過熱警報装
    置。
  3. 【請求項3】 前記車軸状態送信手段は、前記動力車に
    順に連結された複数の貨車に各々搭載され、 該各車軸状態送信手段において、前記送信データ生成手
    段は、前記送信データとして、前記温度検出手段にて検
    出された車軸温度を表す温度情報に、当該車軸状態送信
    手段が搭載された貨車を表す識別情報を付与した送信デ
    ータを生成し、 前記車軸過熱警報手段において、前記無線受信手段は、
    前記各車軸状態送信手段からの送信データを各々受信
    し、前記過熱判定手段は、前記無線受信手段にて受信さ
    れた送信データを構成する温度情報と識別情報とに基づ
    き、車軸が過熱状態にある貨車を特定して前記警報手段
    を駆動することにより、車軸が過熱状態にある貨車を乗
    員に報知することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の貨物列車の車軸過熱警報装置。
  4. 【請求項4】 前記各車軸状態送信手段は、当該車軸状
    態送信手段が搭載された貨車を表す識別情報を外部操作
    によって設定するための識別情報入力手段を備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載の貨物列車の車軸過熱警報
    装置。
  5. 【請求項5】 前記車軸状態送信手段において、前記送
    信データ生成手段は、前記送信データを所定の送信時間
    間隔で周期的に生成して、前記無線送信手段から送信さ
    せ、 前記車軸過熱警報手段には、 少なくとも前記送信時間間隔よりも長い所定時間以上の
    間、前記無線受信手段にて前記車軸状態送信手段からの
    送信データが受信されない場合には、前記車軸状態送信
    手段の動作異常を判定して、前記報知手段を駆動するこ
    とにより、前記車軸状態送信手段の動作異常を乗員に報
    知する動作異常判定手段、 を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか
    記載の貨物列車の車軸過熱警報装置。
  6. 【請求項6】 前記発電手段は、貨車の走行時に生じる
    振動によって揺動する振り子を備え、該振り子の揺動に
    応じて電力を発生する振り子型発電機であることを特徴
    とする請求項1〜請求項5いずれか記載の貨物列車の車
    軸過熱警報装置。
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