JPH11122878A - 導体コイル端末の設計装置、及びその設計プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

導体コイル端末の設計装置、及びその設計プログラムを記憶した記憶媒体

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JPH11122878A
JPH11122878A JP28534697A JP28534697A JPH11122878A JP H11122878 A JPH11122878 A JP H11122878A JP 28534697 A JP28534697 A JP 28534697A JP 28534697 A JP28534697 A JP 28534697A JP H11122878 A JPH11122878 A JP H11122878A
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terminal
conductor coil
bundle
conductors
arrangement
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Takashi Fukumaki
孝 服巻
Izumi Sakurai
泉 櫻井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体コイルを形成する複数の導線の端部の束
を、端子で包み込んだ導体コイル端末の設計を効率よく
短時間で行う。 【解決手段】 設計装置10は、導線の本数および直
径、端子の厚さを入力する入力部11と、導線の本数に
応じた導線の各種配列パターンを記憶しておく配列パタ
ーン記憶部12と、配列パターンを用いて複数の導線2
2の配列を決定する配列決定部13と、配列決定された
複数の導線22の束を包み込める端子23の長さLを求
める端子長演算部14と、求めた端子長Lを出力する表
示部16及び印刷部17と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体コイルを形成
する複数の導線の端部の束を端子で包み込んだ導体コイ
ル端末の設計装置、及びその設計プログラムを記憶した
記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】モータや交流発電機等の回転機では、図
15に示すように、絶縁被覆導線を巻いて形成した導体
コイル20が用いられている。この導体コイル20を形
成する複数の絶縁被覆導線22の端部の束は、図16に
示すように、外部の機器等との電気的接続のため、端子
23で包まれている。
【0003】ところで、この導体コイルの端末21の設
計は、従来、技術者が、導線の直径、導線の本数、端子
の厚さ等から、経験と勘によって複数の導線の配列を定
め、その上で、導体コイルの端末の断面図を描き、この
断面図から端子23の長さ(導線の束の周方向の長さ)
や導体コイルの端末21の外形寸法を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、前述したように、技術者が、経験と勘によって
複数の導線の配列を定め、その上で、導体コイルの端末
の断面図を描いて、端子の長さ等を求めているため、導
体コイルの端末設計に非常に多くの労力を必要とすると
共に、設計に多くの時間を割かなければならないという
問題点がある。
【0005】近年、小型から大型まで種々の種類の回転
機の要望があるため、回転機ごとに、導線の線径や本数
が異なり、殊に、導線の本数は2本から50本程度と多
様で、回転機ごとに、導体コイルの端末設計を新たに行
わなければならない。このため、設計の労力の軽減及び
設計時間の短縮化が非常に望まれている。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の問題
に着目して、導体コイル端末の設計労力の軽減及び設計
時間の短縮化を図ることができる設計装置、及び設計プ
ログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の第1の設計装置は、導線の本数および直径、端子の厚
さを入力する条件入力手段と、前記導線の本数に応じた
該導線の各種配列パターンを記憶しておく配列パターン
記憶手段と、前記条件入力手段で入力された前記導線の
本数と、前記配列パターン記憶手段に記憶されている配
列パターンとを用いて、複数の該導線の配列を決定する
配列決定手段と、前記配列決定手段で配列決定された複
数の前記導線の束の外周を包み込める前記端子の長さ
を、前記導線の直径および前記端子の厚さを用いて求め
る端子長演算手段と、前記端子長を出力する出力手段
と、を備えていることを特徴とする設計装置である。
【0008】又、前記目的を達成するための記憶媒体
は、導線の本数および直径、端子の厚さを入力させる条
件入力手順と、予め記憶されている、前記導線の本数に
応じた該導線の各種配列パターンと、前記条件入力手順
で入力された前記導線の本数とを用いて、複数の該導線
の配列を決定する配列決定手順と、前記配列決定手順で
配列決定された複数の前記導線の束の外周を包み込める
前記端子の長さを、前記導線の直径および前記端子の厚
さを用いて求める端子長演算手順と、前記端子長を出力
させる出力手順と、を有することを特徴とする設計プロ
グラムを記憶した記憶媒体である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を用いて説明する。
【0010】この実施形態における設計装置は、図15
及び図16を用いて従来技術で説明したように、この導
体コイル20を形成する複数の絶縁被覆導線22の端部
の束を端子23で包んだ導体コイル端末21を設計する
ものである。この実施形態における設計装置は、コンピ
ュータ10で、コンピュータ本体1とキーボード6とデ
ィスプレイ7とプリンタ8とを有している。コンピュー
タ本体1は、各種演算を実行するCPU2と、各種デー
タやプログラム等が予め記憶されているROM3と、各
種データやプログラム等が記憶されるRAM4と、フロ
ッピーディスク9を駆動するフロッピーディスクドライ
ブ5等を有している。
【0011】ところで、以上は、設計装置10のハード
ウェアーとしての構成であるが、機能面からの設計装置
10は、図3に示すように、設計条件等を入力する入力
部(条件入力手段、判断入力手段、再入力指示手段)11
と、導体コイル20を構成する導線22の本数に応じた
導線22の各種配列パターンを記憶しておく配列パター
ン記憶部(配列パターン記憶手段)12と、配列パター
ンを用いて複数の導線22の配列を決定する配列決定部
(配列決定手段)13と、配列決定された複数の導線2
2の束の外周を包み込める端子23の長さLを求める端
子長演算部(端子長演算手段)14と、複数の導線22
の束を端子23で包み込んだコイル端末21の外形寸法
を求めるコイル端末外形寸法演算部(外形寸法演算手
段)15と、端子の長さLやコイル端末21の断面等を
表示する表示部(出力手段)16と、表示部15で表示さ
れた内容を印刷する印刷部17(出力手段)とを有して
いる。これらの機能的構成要素は、いずれも、フロッピ
ーディスク9から設計プログラムをCPU2が読み込
み、CPU2がこの設計プログラムを実行し、キーボー
ド6やディスプレイ7やプリンタ8等を制御することで
機能する。なお、この実施形態では、設計プログラムが
記憶されている記憶媒体がフロッピーディスクである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
光ディスク、光磁気ディスク、ROMカード等のコンピ
ュータで読み込み可能な記憶媒体であれば、いかなるも
のであってもよい。
【0012】次に、この設計装置10の動作について、
図1に示すフローチャートに従って説明する。まず、入
力部11が動作し、ディスプレイ7に、図4に示すよう
な条件入力画面が表示される。設計者は、この条件入力
画面を見て、入力部11の一部を構成するキーボード6
を操作して空欄中に各種条件を入力する(ステップ1)。
この条件入力画面で入力が促される条件は、ろう材付き
端子23の厚さT、ろう材の厚さt、導線22の直径
D、導線22の本数x、調整ギャップの長さK、出力す
る図面のサイズである。ろう材付き端子23は、図5に
示すように、導体で形成されている板状の端子本体24
と、この端子本体24の一方の面に形成されている接合
助材としてのろう材25とで形成されている。ろう材2
5の厚さtは、この実施形態では、ろう材付き端子23
の厚さTの何%の厚さであるかで入力する。また、調整
ギャップ26の長さKとは、端子23が複数の導線22
の束を包み込んだ際の束の周方向における、端子23の
一方の端部と他方の端部との間隔である。
【0013】なお、ろう材25としては、燐入りろう材
が好ましい。燐入りろう材というのは、Pが3〜8mass
%添加され,他がCu,Ag,Sn,Au等を含有している。この
ろう材を用いると、絶縁被覆導線22と端子本体24と
の接合時に、燐が被接合材の酸化物を除去し、ろうのぬ
れ性を向上させることができると共に、絶縁被覆導線2
2の芯線である銅線の表面に残存している炭化した絶縁
被覆を銅線表面より除去することができる。特に,炭化
した絶縁被覆の除去作用により,接合部に良好な金属的
接合を形成することができる。また、通常、ろう付けに
際し、必要であったフラックスを用いなくても良いた
め、接合後の洗浄をする必要がなく、従来あったフラッ
クスの残存による被接合材の腐食をなくすことができ
る。この燐入りろう材は、端子本体24の接合面に設け
るが、この設け方としては、端子本体24の接合面にク
ラッドすることが望ましい。また、端子本体24は、電
気的に良好な銅や銅合金(黄銅,青銅,燐青銅,洋白,
銀入り銅等)が用いられる。
【0014】各種設計条件が入力されると、配列決定部
13は、配列パターン記憶部12に記憶されている各種
配列パターンと、入力された導線22の本数とから、複
数の導線22の配列を決定する(ステップ2)。配列パタ
ーン記憶部12には、導線22の本数が偶数の時のもの
と奇数の時のものとがある。奇数用の配列パターンは、
導線を二列に並べ、二列の導線の束の断面が略等脚台形
状になるもので、偶数用の配列パターンは、導線を二列
に並べ、二列の導線の束の断面が略平行四辺形状になる
ものである。配列決定部13は、入力された導線22の
本数が偶数のときには、偶数用の配列パターンを選択し
て、この配列パターンに従って、入力された導線22の
本数に対応した配列を決定し、入力された導線22の本
数が奇数のときには、奇数用の配列パターンを選択し
て、この配列パターンに従って、入力された導線22の
本数に対応した配列を決定する。
【0015】導線22の配列が決定すると、端子長演算
部14は、配列決定された複数の導線22の束の外周を
包み込めるろう材付き端子23の長さLを求める(ステ
ップ3)。
【0016】ここで、端子長Lの求め方について、図5
を用いて説明する。端子長Lは、ろう材付き端子23の
厚さ方向の中心を通る線(図5中の一点破線)の全長であ
るから、(数1)に示すように、この一点破線上の各寸法
1,l2,l3,l4,a,b,c,d,Kのうち、
1,l2,l3,l4,a,b,c,dを加算し、この値
から調整ギャップ長Kを引いた値である。
【0017】 L=l1+l2+l3+l4+a+b+c+d−K ・・・・・・・・・・・・・・・・(数1) ところで、 l1+l3=(D×x)−D×2 l2+l4=D×2 a+b+c+d=2πr=π(D+T) が成立するので、これらの式を(数1)に代入すると、 L=(D×x)−(D×2)+(D×2)+π(D+T)−K =(D×x)+π(D+T)−K ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数2) が得られる。端子長Lは、この(数2)に、ステップ1で
入力された導線の直径D、導線の本数x、ろう材付き端
子の厚さT、調整ギャップ長Kを代入して求める。
【0018】端子長Lが求められると、コイル端末外形
寸法演算部15は、ろう材付き端子23のろう材24が
溶融する前で、端子本体24と導線22とが溶着してい
ない未接合状態の導体コイル端末21の外形寸法H,Y
を求める(ステップ4)。導体コイル端末21の外形寸法
H,Yのうち、幅Y(導線が一列に並んでいる方向の最
大長さ)は、以下の(数3)で求める。また、高さH(導線
が一列に並んでいる方向に対して垂直な方向の最大長
さ)は、以下の(数4)で求める。
【0019】 Y=((x/2)+1)×D+(T×2) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数3) 但し、(x/2)は、小数点以下を切り捨てる。
【0020】 H=T×2+D+h =T×2+D+(D×√(3/4)) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数4) 導体コイル端末21の外形寸法H,Yが求められると、
表示部16は、図5に示すように、未接合状態の導体コ
イル端末21の断面図と共に、端子長L、導体コイル端
末の外形寸法H,Lをディスプレイ7に表示する(ステ
ップ5)。
【0021】設計者は、この表示画面を見て、未接合状
態の導体コイル端末21が所望の構造であるか否かを判
断して、入力部11の一部を構成するキーボード8を操
作して、その旨を入力する。入力部11は、この入力が
所望の構造である旨の入力であれば、次のステップ7に
進み、この入力が所望の構造でない旨の入力であれば、
ステップ1の設計条件入力手順に戻る(ステップ6)。
【0022】ステップ7では、コイル端末外形寸法演算
部15が、図6に示すように、ろう材付き端子23のろ
う材24が溶融した後で、端子本体24と導線22とが
溶着した接合完了状態の導体コイル端末21の高さH’
を求める。導体コイル端末21の高さH’は、以下の
(数5)で求める。
【0023】 H’=H−2t ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数5) なお、接合完了状態の導体コイル端末21の幅は、未接
合状態の導体コイル端末21の幅Yと実質的に変わらな
いので、この実施形態では、ステップ5で求めた幅Yを
そのまま、接合完了状態の導体コイル端末21の幅にし
ている。
【0024】接合完了状態の導体コイル端末21の外形
寸法H’が求められると、表示部16は、図6に示すよ
うに、未接合状態の導体コイル端末21の断面図と共
に、導体コイル端末の外形寸法H’,Lをディスプレイ
7に表示する(ステップ8)。
【0025】設計者は、この表示画面を見て、接合完了
状態の導体コイル端末21が所望の構造であるか否かを
判断して、入力部11の一部を構成するキーボード8を
操作して、その旨を入力する。入力部11は、この入力
が所望の構造である旨の入力であれば、次のステップ1
0に進み、この入力が所望の構造でない旨の入力であれ
ば、ステップ1の設計条件入力手順に戻る(ステップ
9)。
【0026】ステップ10では、ステップ5及びステッ
プ8で表示したものを印刷部17が印刷する。以上で、
導体コイル端末の設計が終了する。
【0027】以上のように、この実施形態では、各種設
計条件を設計装置10に入力すれば、自動的に、複数の
導線22の配列が定まり、端子長L、導体コイル端末の
外形寸法H,H’,Yが求められ、しかも、未接合状態
及び接合完了状態の導体コイル端末の断面図が表示され
るので、設計ミスがほとんどなくなる上に、わずかの労
力で短時間のうちに、導体コイル端末を設計することが
できる。
【0028】なお、この実施形態では、端子長L、導体
コイル端末の外形寸法H,H’,Y、未接合状態及び接
合完了状態の導体コイル端末の断面図を出力するように
しているが、端子長Lのみを出力するようにしてもよ
い。これは、端子長Lが定まれば、これのみで、端子2
3を製造することができ、導体コイルの端末を処理でき
るからである。また、この実施形態では、設計条件入力
手順(ステップ1)において、調整ギャップ長Kを入力す
るようにしているが、調整ギャップ長Kが、例えば、予
め0mmに固定的に定めておいてもよいような場合には、
調整ギャップ長Kを入力しなくてもよい。さらに、この
実施形態では、端子として、ろう材付き端子23を用い
ているが、端子本体24のみを端子として用いる場合に
は、接合助材であるろう材25の厚さを入力する必要も
ない。また、この実施形態では、配列パターンとして、
端子の本数が奇数か偶数かによる2種類しか準備してい
ないが、更に他の配列パターンを準備しておいてもよ
い。
【0029】次に、以上で述べた設計装置を用いて、導
体コイル端末の実際の設計例について、説明する。
【0030】(実施例1)先に述べたステップ1におい
て、以下の設計条件を入力したとすると、 端子の厚さT=1.00mm ろう材の厚さt=端子材厚さの10% 線の直径D=1.0mmm 線の本数x=11本 調整ギャップ長K=0.0mm ステップ2では、入力した導線の本数が11なので、配
列パターンとして、奇数用の配列パターンが選択され
る。すなわち、導線を二列に並べ、二列の導線の束の断
面が略等脚台形状になるパターンが選択される。そし
て、この奇数用の配列パターンに従って、入力された導
線22の本数に対応した配列が決定される。
【0031】ステップ5では、図7に示すような画面が
表示される。すなわち、各設計条件と、ステップ3で求
められた端子長L(=17.28mm)と、ステップ4で求め
られた未接合状態の導体コイル端末の外形寸法H(=3.
87mm),Y(=8.00mm)と、未接合状態の導体コイル端
末の断面図とが表示される。
【0032】また、ステップ8では、図8に示すよう
に、各設計条件と、ステップ3で求められた端子長L
(=17.28mm)と、ステップ7で求められた接合完了状
態の導体コイル端末の外形寸法H’(=3.67mm),Y
(=8.00mm)と、接合完了状態の導体コイル端末の断面
図とが表示される。
【0033】(実施例2)先に述べたステップ1におい
て、以下の設計条件を入力したとすると、 端子材の厚さ=1.00mm ろう材の厚さ=端子材厚さの10% 線の直径=1.0mmm 線の本数=12本 調整ギャップ=0.0mm ステップ2では、入力した導線の本数が12なので、配
列パターンとして、偶数用の配列パターンが選択され
る。すなわち、導線を二列に並べ、二列の導線の束の断
面が略平行四辺形状になるパターンが選択される。そし
て、この偶数用の配列パターンに従って、入力された導
線の本数に対応した配列が決定される。
【0034】ステップ5では、図9に示すように、各設
計条件と、ステップ3で求められた端子長L(=18.28m
m)と、ステップ4で求められた未接合状態の導体コイ
ル端末の外形寸法H(=3.87mm),Y(=8.50mm)と、
未接合状態の導体コイル端末の断面図とが表示される。
【0035】また、ステップ8では、図10に示すよう
に、各設計条件と、ステップ3で求められた端子長L
(=18.28mm)と、ステップ7で求められた接合完了状
態の導体コイル端末の外形寸法H’(=3.67mm),Y
(=8.50mm)と、接合完了状態の導体コイル端末の断面
図とが表示される。
【0036】(実施例3)先の述べたステップ1におい
て、以下の設計条件を入力したとすると、 端子材の厚さ=1.00mm ろう材の厚さ=端子材厚さの10% 線の直径=1.0mmm 線の本数=21本(内1本はダミー線) 調整ギャップ=0.0mm ステップ2では、入力した導線の本数が21なので、配列
パターンとして、奇数用の配列パターンが選択され、こ
の奇数用の配列パターンに従って、入力された導線の本
数に対応した配列が決定される。
【0037】ステップ5では、図11に示すように、各
設計条件と、ステップ3で求められた端子長L(=27.2
8mm)と、ステップ4で求められた未接合状態の導体コ
イル端末の外形寸法H(=3.87mm),Y(=13.00mm)
と、未接合状態の導体コイル端末の断面図とが表示され
る。
【0038】また、ステップ8では、図12に示すよう
に、各設計条件と、ステップ3で求められた端子長L
(=27.28mm)と、ステップ7で求められた接合完了状
態の導体コイル端末の外形寸法H’(=3.67mm),Y
(=13.00mm)と、接合完了状態の導体コイル端末の断
面図とが表示される。
【0039】なお、この実施形態では、実際の導線の本
数は20本であり、これにダミー線22aの1本を加えた2
1本を、ステップ1で、導線の本数として入力している。
これは、導線の本数を奇数にして、導線の束の断面形状
を略等脚台形状にした方が、導線の束に端子をしっかり
と巻き付けることができ、最終的な接合完了状態におい
ても、導体コイル端末の形状を安定維持できるからであ
る。
【0040】(実施例4)先に述べたステップ1におい
て、以下の設計条件を入力したとすると、 端子材の厚さ=0.8mm ろう材の厚さ=端子材厚さの10% 線の直径=0.7mm 線の本数=11本 調整ギャップ=0.0mm ステップ2では、入力した導線の本数が11なので、配
列パターンとして、奇数用の配列パターンが選択され、
この奇数用の配列パターンに従って、入力された導線の
本数に対応した配列が決定される。
【0041】ステップ5では、図13に示すように、各
設計条件と、ステップ3で求められた端子長L(=12.4
1mm)と、ステップ4で求められた未接合状態の導体コ
イル端末の外形寸法H(=2.91mm),Y(=5.80mm)
と、未接合状態の導体コイル端末の断面図とが表示され
る。
【0042】また、ステップ8では、図14に示すよう
に、各設計条件と、ステップ3で求められた端子長L
(=12.41mm)と、ステップ7で求められた接合完了状
態の導体コイル端末の外形寸法H’(=2.75mm),Y
(=5.80mm)と、接合完了状態の導体コイル端末の断面
図とが表示される。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各種設
計条件を設計装置に入力すれば、自動的に、複数の導線
の配列が定まり、端子長や、導体コイル端末の外形寸法
や、導体コイル端末の断面図等が出力されるので、設計
ミスがほとんどなくなる上に、わずかの労力で短時間の
うちに、導体コイル端末を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である導体コイル端末の設
計手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態である設計装置のハードウ
ェアーの構成図である。
【図3】本発明の一実施形態である設計装置の機能ブロ
ック図である。
【図4】本発明の一実施形態である設計装置の設計条件
入力画面を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態である設計装置の端子長の
演算方法、及び未接合状態の端末の外形寸法の演算方法
を説明するための説明図である。
【図6】本発明の一実施形態である設計装置の接合完了
状態の端末の外形寸法の演算方法を説明するための説明
図である。
【図7】本発明に係る実施例1の未接合状態の端末に関
する表示内容を示す説明図である図である。
【図8】本発明に係る実施例1の接合完了状態の端末に
関する表示内容を示す説明図である図である。
【図9】本発明に係る実施例2の未接合状態の端末に関
する表示内容を示す説明図である図である。
【図10】本発明に係る実施例2の接合完了状態の端末
に関する表示内容を示す説明図である図である。
【図11】本発明に係る実施例3の未接合状態の端末に
関する表示内容を示す説明図である図である。
【図12】本発明に係る実施例3の接合完了状態の端末
に関する表示内容を示す説明図である図である。
【図13】本発明に係る実施例4の未接合状態の端末に
関する表示内容を示す説明図である図である。
【図14】本発明に係る実施例4の接合完了状態の端末
に関する表示内容を示す説明図である図である。
【図15】導体コイルの全体斜視図である。
【図16】導体コイルの端末の斜視図である。
【符号の説明】
1…コンピュータ本体、2…CPU、3…ROM、4…
RAM、5…フロッピーディスクドライブ、6…キーボ
ード、7…ディスプレイ、8…プリンタ、10…設計装
置、11…入力部、12…配列パターン記憶部、13…
配列決定部、14…端子長演算部、15…コイル端末の
外形寸法演算部、16…表示部、17…印刷部、20…
導体コイル、21…導体コイルの端末、22…絶縁被覆
導線、22a…ダミー線、23…ろう材付き端子、24
…端子本体、25…ろう材。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体コイルを形成する複数の導線の端部の
    束を端子で包み込んだ導体コイル端末の設計装置におい
    て、 前記導線の本数および直径、前記端子の厚さを入力する
    条件入力手段と、 前記導線の本数に応じた該導線の各種配列パターンを記
    憶しておく配列パターン記憶手段と、 前記条件入力手段で入力された前記導線の本数と、前記
    配列パターン記憶手段に記憶されている配列パターンと
    を用いて、複数の該導線の配列を決定する配列決定手段
    と、 前記配列決定手段で配列決定された複数の前記導線の束
    の外周を包み込める前記端子の長さを、前記導線の直径
    および前記端子の厚さを用いて求める端子長演算手段
    と、 前記端子長を出力する出力手段と、 を備えていることを特徴とする導体コイル端末の設計装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の導体コイル端末の設計装
    置において、 前記条件入力手段は、前記端子が複数の前記導線の束を
    包み込んだ際の、該束の周方向における、該端子の一方
    の端部と他方の端部との間隔である調整ギャップ長を入
    力し、 前記端子長演算手段は、前記配列決定手段で配列決定さ
    れた複数の前記導線の束の外周を完全に包み込める前記
    端子の長さから、前記調整ギャップ長を引いた値を前記
    端子長とすることを特徴とする導体コイル端末の設計装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1及び2のいずれか一項に記載の導
    体コイル端末の設計装置において、 前記出力手段は、前記配列決定手段で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面を表示することを特徴とする導体
    コイル端末の設計装置。
  4. 【請求項4】請求項1及び2のいずれか一項に記載の導
    体コイル端末の設計装置において、 前記条件入力手段は、前記端子が複数の前記導線の束を
    包み込んだ際に、該端子と該導線の束との間に位置し、
    両者の接合を補助する接合助材の厚さを入力し、 前記端子長演算手段は、前記配列決定手段で配列決定さ
    れた複数の前記導線の束の外周を包み込める前記端子の
    長さを、前記導線の直径、前記端子の厚さ及び前記接合
    助材の厚さを用いて求めることを特徴とする導体コイル
    端末の設計装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の導体コイル端末の設計装
    置において、 前記出力手段は、前記配列決定手段で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面であって、前記接合助材が該導線
    の束と該端子とを接合していない状態の未接合状態断面
    を表示することを特徴とする導体コイル端末の設計装
    置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の導体コイル端末の設計装
    置において、 前記配列決定手段で決定された配列で並んでいる複数の
    前記導線の束を前記端子が包み、且つ前記接合助材が該
    導線の束と該端子とを接合した接合完了状態の導体コイ
    ル端末の外形寸法を求める外形寸法演算手段を備え、 前記出力手段は、前記配列決定手段で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面であって、前記接合助材が該導線
    の束と該端子とを接合していない状態の未接合状態断面
    を表示すると共に、複数の前記導線の束を前記端子で包
    んでいる導体コイル端末の断面であって、前記接合助材
    が該導線の束と該端子とを接合した状態の接合完了状態
    断面を表示することを特徴とする導体コイル端末の設計
    装置。
  7. 【請求項7】請求項3、5、6のいずれか一項に記載の
    導体コイル端末の設計装置において、 前記出力手段による出力結果が所望のものであるか否か
    を入力する判断入力手段と、 前記出力手段による出力結果が所望のものでない場合に
    は、前記条件入力手段を再起動させる再入力指示手段
    と、 を備えていることを特徴とする導体コイル端末の設計装
    置。
  8. 【請求項8】導体コイルを形成する複数の導線の端部の
    束を端子で包み込んだ導体コイル端末の設計プログラム
    を記憶した記憶媒体において、 前記導線の本数および直径、前記端子の厚さを入力させ
    る条件入力手順と、 予め記憶されている、前記導線の本数に応じた該導線の
    各種配列パターンと、前記条件入力手順で入力された前
    記導線の本数とを用いて、複数の該導線の配列を決定す
    る配列決定手順と、 前記配列決定手順で配列決定された複数の前記導線の束
    の外周を包み込める前記端子の長さを、前記導線の直径
    および前記端子の厚さを用いて求める端子長演算手順
    と、 前記端子長を出力させる出力手順と、 を有する導体コイル端末の設計プログラムを記憶した記
    憶媒体。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の導体コイル端末の設計プ
    ログラムを記憶した記憶媒体において、 前記条件入力手順は、前記端子が複数の前記導線の束を
    包み込んだ際の、該束の周方向における、該端子の一方
    の端部と他方の端部との間隔である調整ギャップ長を入
    力させ、 前記端子長演算手順は、前記配列決定手順で配列決定さ
    れた複数の前記導線の束の外周を完全に包み込める前記
    端子の長さから、前記調整ギャップ長を引いた値を前記
    端子長とすることを特徴とする導体コイル端末の設計プ
    ログラムを記憶した記憶媒体。
  10. 【請求項10】請求項8及び9のいずれか一項に記載の
    導体コイル端末の設計プログラムを記憶した記憶媒体に
    おいて、 前記出力手順は、前記配列決定手順で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面を表示させることを特徴とする導
    体コイル端末の設計プログラムを記憶した記憶媒体。
  11. 【請求項11】請求項8及び9のいずれか一項に記載の
    導体コイル端末の設計プログラムを記憶した記憶媒体に
    おいて、 前記条件入力手順は、前記端子が複数の前記導線の束を
    包み込んだ際に、該端子と該導線の束との間に位置し、
    両者の接合を補助する接合助材の厚さを入力させ、 前記端子長演算手順は、前記配列決定手順で配列決定さ
    れた複数の前記導線の束の外周を包み込める前記端子の
    長さを、前記導線の直径、前記端子の厚さ及び前記接合
    助材の厚さを用いて求めることを特徴とする導体コイル
    端末の設計プログラムを記憶した記憶媒体。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の導体コイル端末の設
    計プログラムを記憶した記憶媒体において、 前記出力手順は、前記配列決定手段で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面であって、前記接合助材が該導線
    の束と該端子とを接合していない状態の未接合状態断面
    を表示させることを特徴とする導体コイル端末の設計プ
    ログラムを記憶した記憶媒体。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の導体コイル端末の設
    計プログラムを記憶した記憶媒体において、 前記配列決定手順で決定された配列で並んでいる複数の
    前記導線の束を前記端子が包み、且つ前記接合助材が該
    導線の束と該端子とを接合した接合完了状態の導体コイ
    ル端末の外形寸法を求める端子外形寸法演算手順を有
    し、 前記出力手順は、前記配列決定手順で決定された配列で
    並んでいる複数の前記導線の束を前記端子で包んでいる
    導体コイル端末の断面であって、前記接合助材が該導線
    の束と該端子とを接合していない状態の未接合状態断面
    を表示させると共に、複数の前記導線の束を前記端子で
    包んでいる導体コイル端末の断面であって、前記接合助
    材が該導線の束と該端子とを接合した状態の接合完了状
    態断面を表示させることを特徴とする導体コイル端末の
    設計プログラムを記憶した記憶媒体。
  14. 【請求項14】請求項10、12、13のいずれか一項
    に記載の導体コイル端末の設計プログラムを記憶した記
    憶媒体において、 前記出力手順の実行による出力結果が所望のものである
    か否かを入力させる判断入力手順と、 前記出力手順の実行による出力結果が所望のものでない
    場合には、前記条件入力手順を再実行させる再入力指示
    手順と、 を有することを特徴とする導体コイル端末の設計プログ
    ラムを記憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20140077639A1 (en) * 2011-04-27 2014-03-20 GM Global Technology Operations LLC Method and system for joining stator wires
CN107210635A (zh) * 2015-04-10 2017-09-26 西门子公司 制造同步电机的围绕凸极的绕组的方法

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