JPH11119787A - 音楽演奏装置と音楽演奏システム - Google Patents

音楽演奏装置と音楽演奏システム

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JPH11119787A
JPH11119787A JP10118852A JP11885298A JPH11119787A JP H11119787 A JPH11119787 A JP H11119787A JP 10118852 A JP10118852 A JP 10118852A JP 11885298 A JP11885298 A JP 11885298A JP H11119787 A JPH11119787 A JP H11119787A
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JP
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music
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pitch
performance
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JP10118852A
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Susumu Fujioka
進 藤岡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏曲に対するキーの演奏条件の調整状況に
基づいて自動的に多くの利用者が歌い易い演奏条件で楽
曲を演奏できるようにする。 【解決手段】 システム制御部101は、ハードディス
ク装置109の音程履歴ファイルにカラオケ音楽毎のキ
ーレベル毎の調整回数を記憶し、それに基づいてデフォ
ルトのキーレベル以外で演奏した回数が所定回数よりも
多くなり、そのキーレベルがデフォルトのキーレベルよ
りも高音程あるいは低音程のいずれか一方に偏っている
と判断したとき、カラオケ音楽のデフォルトの音程値を
音程履歴ファイルに記録された調整回数の偏りの中心の
キーレベルに変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MIDI等の演
奏情報に基づいて音楽を再生出力するカラオケ装置,パ
ーソナルコンピュータ等の音楽演奏装置と、その音楽演
奏装置に通信網を介して演奏情報を配信するセンタ装置
を備えた通信カラオケシステム等の音楽演奏システムと
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラオケ音楽を演奏し、利用者が
そのカラオケ音楽に合わせて歌唱するカラオケ装置や、
音楽演奏装置に通信網を介してカラオケ楽曲の演奏情報
を配信するようにした通信カラオケシステムが多用され
ている。
【0003】このようなカラオケ装置や通信カラオケシ
ステムでは、カラオケ音楽の演奏情報をMusical
Instrument Digital Inter
face(MIDI)データで提供しているものが多
く、そのMIDIデータ内に演奏曲の演奏時の音程情報
や、演奏スピードであるテンポ情報等の演奏条件も記録
されている。
【0004】従来、カラオケ音楽の演奏中に使用者が演
奏のテンポ値(演奏速度)を任意に変更できる機能を有
し、1曲の終了毎に初期設定されたテンポ値に戻した
り、あるいはテンポ値を戻さないで前の演奏時に調整さ
れたテンポ値のまま演奏したり選択できるようにした音
楽演奏装置(例えば、実用新案登録第3000299号
公報参照)があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
音楽演奏装置では、カラオケ音楽のテンポ値を初期値に
戻さないで前の演奏時に調整されたテンポ値のまま演奏
した場合、そのテンポ値が次の利用者にとって歌い難い
ものになることが多く、次の利用者が演奏中にテンポを
変えなければならなくなり、テンポ調整の操作が煩雑に
なるし、調整を頻繁に行なわなければならなくなって、
歌唱に集中できず、楽しさが半減するという問題があっ
た。
【0006】また、カラオケ音楽のテンポ値を演奏の度
に初期値に戻すようにしても、その初期値が多くの利用
者にとって歌い易いテンポになっていなければ、各利用
者が演奏中に頻繁にテンポ値を変更することになり、歌
唱に集中できず、楽しさが半減するという問題があっ
た。
【0007】また、上述のような音楽演奏装置では、カ
ラオケ音楽の音程値(キー)もMIDIデータのノート
ナンバで定義されたキーを中心として上下方向に半音ず
つ数段階に切り換えて演奏できるようにしており、キー
の相対レベルの情報は曲データ中の情報ファイルに含ま
れている。このキーについても上記のテンポと同様の問
題があった。
【0008】そこで、各利用者が最も歌い易いテンポ値
やキー等の演奏条件を記憶させたメモリカードを携帯
し、音楽演奏装置を利用するときにはそのメモリカード
を装着して、そのメモリカードに記憶された演奏条件に
基づいてカラオケ楽曲を演奏させるようにしてもよい
が、音楽演奏装置のコストが増加し、メモリカードを持
参しないと利用できないので不便である。
【0009】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、演奏曲に対するテンポやキーの演奏条件の調整
状況に基づいて自動的に多くの利用者が歌い易い演奏条
件で楽曲を演奏できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、演奏情報に基づいてデフォルトの音程値
で演奏曲を演奏する演奏手段と、その手段によって演奏
中の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段を備えた音
楽演奏装置において、上記演奏曲の演奏回数と前記音程
調整手段によって調整された調整値と調整回数とを記憶
する手段と、その手段に記憶された演奏回数と調整値と
調整回数とに基づいて上記演奏曲をデフォルトの音程値
以外で演奏した回数が所定回数よりも多くなり、その音
程値が上記デフォルトの音程値よりも高音程あるいは低
音程のいずれか一方に偏っていると判断したとき、上記
演奏曲のデフォルトの音程値を上記偏りの中心の音程値
に変更する手段を設けたものである。
【0011】また、演奏情報に基づいてデフォルトの音
程値で演奏曲を演奏する演奏手段と、その手段によって
演奏中の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段を備え
た音楽演奏装置において、上記演奏曲の演奏回数と上記
音程調整手段によって調整された調整値と調整回数とを
予め定めた時間帯毎に記憶する手段と、その手段に記憶
された時間帯毎の演奏回数と調整値と調整回数とに基づ
いて上記演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回
数が所定回数よりも多くなり、その音程値が上記デフォ
ルトの音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一
方に偏っていると判断したとき、その時間帯での上記演
奏曲のデフォルトの音程値を上記偏りの中心の音程値に
変更する手段を設けるとよい。
【0012】さらに、演奏情報を蓄積する手段と、その
手段に蓄積した演奏情報を配信する手段を有するセンタ
装置と、そのセンタ装置から配信された演奏情報に基づ
いてデフォルトの音程値で演奏曲を演奏する演奏手段
と、その手段によって演奏中の演奏曲の音程値を調整す
る音程調整手段を有する音楽演奏装置とからなる音楽演
奏システムにおいて、上記音楽演奏装置に、上記演奏曲
の演奏回数と上記音程調整手段によって調整された調整
値と調整回数とを前記センタ装置へ送信する手段を設
け、上記センタ装置に、上記音楽演奏装置から受信した
上記演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて
前記演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回数が
所定回数よりも多くなり、その音程値が前記デフォルト
の音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に
偏っていると判断したとき、上記演奏曲のデフォルトの
音程値を上記偏りの中心の音程値に変更する手段を設け
たものを提供する。
【0013】また、演奏情報を蓄積する手段と、その手
段に蓄積した演奏情報を配信する手段を有するセンタ装
置と、そのセンタ装置から配信された演奏情報に基づい
てデフォルトの音程値で演奏曲を演奏する演奏手段と、
その手段によって演奏中の演奏曲の音程値を調整する音
程調整手段を有する音楽演奏装置とからなる音楽演奏シ
ステムにおいて、上記音楽演奏装置に、上記演奏曲の演
奏回数と上記音程調整手段によって調整された調整値と
調整回数とを上記センタ装置へ送信する手段を設け、上
記センタ装置に、上記音楽演奏装置から受信した上記演
奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて予め定
めた時間帯毎に上記演奏曲をデフォルトの音程値以外で
演奏した回数が所定回数よりも多くなり、その音程値が
上記デフォルトの音程値よりも高音程あるいは低音程の
いずれか一方に偏っていると判断したとき、その時間帯
での上記演奏曲のデフォルトの音程値を上記偏りの中心
の音程値に変更する手段を設けるとよい。
【0014】さらに、演奏情報を蓄積する手段と、その
手段に蓄積した演奏情報を配信する手段を有するセンタ
装置と、そのセンタ装置から配信された演奏情報に基づ
いてデフォルトのテンポ値で演奏曲を演奏する演奏手段
と、その手段によって演奏中の演奏曲のテンポ値を調整
するテンポ調整手段を有する音楽演奏装置とからなる音
楽演奏システムにおいて、上記音楽演奏装置に、上記演
奏曲の演奏回数と上記テンポ調整手段によって調整され
た調整値と調整回数とを上記センタ装置へ送信する手段
を設け、上記センタ装置に、上記音楽演奏装置から受信
した上記演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づ
いて上記演奏曲をデフォルトのテンポ値以外で演奏した
回数が所定回数よりも多くなり、そのテンポ値が上記デ
フォルトのテンポ値よりも高速度あるいは低速度のいず
れか一方に偏っていると判断したとき、上記演奏曲のデ
フォルトのテンポ値を上記偏りの中心のテンポ値に変更
する手段を設けるとよい。
【0015】さらにまた、上記センタ装置に、上記変更
後の演奏情報を定期的に又は予め定めた時点に上記音楽
演奏装置へ配信する手段を設けるとよい。
【0016】この発明の請求項1の音楽演奏装置は、演
奏曲の演奏回数と演奏時にデフォルトの音程値が調整さ
れたときの調整値と調整回数とを記憶し、その演奏回数
と調整値と調整回数に基づいて演奏曲をデフォルトの音
程値以外で演奏した回数が所定回数よりも多くなり、そ
の音程値がデフォルトの音程値よりも高音程あるいは低
音程のいずれか一方に偏っていると判断したとき、演奏
曲のデフォルトの音程値を偏りの中心の音程値に変更す
るので、音程が頻繁に変えられる楽曲に対して多くの利
用者に適応する音程値で演奏することができる。したが
って、利用者が歌唱時に音程調整を行なう頻度を少なく
することができ、演奏曲に合わせて歌唱するときの利便
性を向上させることができる。
【0017】また、この発明の請求項2の音楽演奏装置
は、演奏曲の演奏回数と演奏時にデフォルトの音程値が
調整されたときの調整値と調整回数とを予め定めた時間
帯毎に記憶し、その時間帯毎の演奏回数と調整値と調整
回数に基づいて演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏
した回数が所定回数よりも多くなり、その音程値がデフ
ォルトの音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか
一方に偏っていると判断したとき、その時間帯での演奏
曲のデフォルトの音程値を偏りの中心の音程値に変更す
るので、利用時間帯毎に利用者の年齢層に適応する音程
値で演奏することができる。したがって、利用時間帯で
利用者が歌唱時に音程調整を行なう頻度を少なくするこ
とができ、演奏曲に合わせて歌唱するときの利便性を向
上させることができる。
【0018】さらに、この発明の請求項3の音楽演奏シ
ステムは、センタ装置から配信された演奏情報に基づい
て演奏曲を演奏する音楽演奏装置が、演奏曲の演奏回数
と演奏時にデフォルトの音程値が調整されたときの調整
値と調整回数とをセンタ装置へ送信し、センタ装置が音
楽演奏装置から受信した演奏回数と調整値と調整回数に
基づいて演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回
数が所定回数よりも多くなり、その音程値がデフォルト
の音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に
偏っていると判断したとき、演奏曲のデフォルトの音程
値を偏りの中心の音程値に変更するので、多くの音楽演
奏装置から集められた音程値の情報に基づいてデフォル
トの音程値をより利用者に適応する音程値に自動的に更
新することができ、演奏曲に合わせて歌唱するときの利
便性を向上させることができる。
【0019】また、この発明の請求項4の音楽演奏シス
テムは、センタ装置から配信された演奏情報に基づいて
演奏曲を演奏する音楽演奏装置が、演奏曲の演奏回数と
演奏時にデフォルトの音程値が調整されたときの調整値
と調整回数とをセンタ装置へ送信し、センタ装置が音楽
演奏装置から受信した演奏回数と調整値と調整回数に基
づいて予め定めた時間帯毎に演奏曲をデフォルトの音程
値以外で演奏した回数が所定回数よりも多くなり、その
音程値がデフォルトの音程値よりも高音程あるいは低音
程のいずれか一方に偏っていると判断したとき、その時
間帯での演奏曲のデフォルトの音程値を偏りの中心の音
程値に変更するので、多くの音楽演奏装置から集められ
た各時間帯毎の音程値の情報に基づいて、デフォルトの
音程値を利用時間毎に異なる利用者の年齢層に適応する
音程値に自動的に更新することができ、演奏曲に合わせ
て歌唱するときの利便性を向上させることができる。
【0020】さらに、この発明の請求項5の音楽演奏シ
ステムは、センタ装置から配信された演奏情報に基づい
て演奏曲を演奏する音楽演奏装置が、演奏曲の演奏回数
と演奏時にデフォルトのテンポ値が調整されたときの調
整値と調整回数とをセンタ装置へ送信し、センタ装置が
音楽演奏装置から受信した演奏回数と調整値と調整回数
に基づいて演奏曲をデフォルトのテンポ値以外で演奏し
た回数が所定回数よりも多くなり、そのテンポ値がデフ
ォルトのテンポ値よりも高音程あるいは低音程のいずれ
か一方に偏っていると判断したとき、演奏曲のデフォル
トのテンポ値を偏りの中心のテンポ値に変更するので、
多くの音楽演奏装置から集められたテンポ値の情報に基
づいて、デフォルトのテンポ値をより利用者に適応する
テンポ値に自動的に更新することができ、演奏曲に合わ
せて歌唱するときの利便性を向上させることができる。
【0021】さらにまた、この発明の請求項6の音楽演
奏システムは、センタ装置が変更後の演奏情報を定期的
に又は予め定めた時点に音楽演奏装置へ配信するので、
音楽演奏装置がその都度センタ装置に要求しなくても利
用者に適応する音程値又はテンポ値に更新された演奏情
報を利用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2はこの発明の一実
施形態である通信カラオケシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【0023】この通信カラオケシステムは、センタ装置
1と複数のカラオケ装置2とが公衆電話網(PST
N),デジタル通信網(ISDN)等の通信網3を介し
てデータ通信可能に接続されており、センタ装置1に蓄
積した多数のカラオケ音楽の曲データを各カラオケ装置
2に対して配信する。
【0024】そして、各カラオケ装置2はセンタ装置1
から配信された曲データに基づいてカラオケ音楽を演奏
し、そのカラオケ音楽の進行に同期させて背景映像と歌
詞を表示して、そのカラオケ音楽に対して利用者からマ
イク入力された音声をミキシングして出力する。このよ
うにして、カラオケ装置2側の利用者は任意のカラオケ
音楽の音楽に合わせて歌唱することができる。
【0025】次に、図3によって上記センタ装置1の構
成について説明する。センタ装置1は、CPU,RO
M,及びRAM等からなるマイクロコンピュータによっ
て実現され、入力装置11,表示装置12,記憶装置1
3,及び制御装置14等を備えている。
【0026】入力装置11は、通信カラオケシステムの
管理者が各種の操作情報を入力するキーボードやマウス
等の入力手段であり、曲データの蓄積,更新,及び配信
と、各カラオケ装置2への配信管理等の処理時の操作情
報を入力する。表示装置12は、LCD,CRT等のデ
ィスプレイであり、曲データの蓄積,更新,及び配信
と、各カラオケ装置2への配信管理等の処理時の作業画
面や各種メッセージ等を表示する。
【0027】記憶装置13は、ハードディスク装置,光
ディスク装置等の大記憶容量のメモリであり、各カラオ
ケ装置2へ配信する多種類のカラオケ音楽の曲データを
蓄積するデータベースである。また、各カラオケ装置2
への曲データの配信時や定期的に提供する各種のサービ
ス情報も蓄積する。
【0028】制御装置14は、このセンタ装置1全体の
制御を司り、記憶装置13への曲データの蓄積と更新処
理、各カラオケ装置2への通信網3を介した曲データの
配信処理、その配信時の各カラオケ装置2との通信網3
を介した呼の設定及び解放、曲データの符号化及び変調
の処理、各カラオケ装置2から受信したデータの復調及
び復号化の処理、各カラオケ装置2への配信管理処理等
の各種処理、この発明に係るカラオケ音楽の曲データに
設定されたデフォルトの音程値やテンポ値等の演奏条件
を利用状況に基づいて自動変更する処理等の各種制御処
理を実行する。
【0029】次に、図1によって上記カラオケ装置2の
構成について説明する。カラオケ装置2は、マイクロコ
ンピュータによって実現され、リモコン21,マイク2
2,モニタ23,スピーカ24,ディスクプレーヤ2
5,アンプ26,及びコマンダ27等を備えている。
【0030】リモコン21は、利用者がカラオケ音楽を
選曲するときの曲番号等の操作情報を入力するキーを備
えており、そのキー入力に対応する操作情報をコマンダ
27へ赤外線信号で出力する入力装置である。また、カ
ラオケ音楽の音程(キー)及び演奏速度(テンポ)を調
整するコントロールキーも備えている。マイク22は、
利用者が発する音声を音声信号に変換してアンプ26へ
入力する音声入力装置である。
【0031】モニタ23は、LCD,CRT等のディス
プレイであり、コマンダ27から出力される情報に基づ
いてカラオケ音楽に対応する動画及び静止画等の映像
と、カラオケ音楽の歌詞,及びその他のサービス情報を
表示する。スピーカ24は、アンプ26から出力される
音楽信号に基づくカラオケ音楽及び音声信号に基づく音
声を出力する。
【0032】ディスクプレーヤ25は、DVDやビデオ
CD等の光ディスクに記録された映像の画像データの中
から演奏対照の曲データの映像選択情報によって参照さ
れる各種の映像の画像データを読み出して再生し、その
再生した映像信号(例えば、アメリカテレビジョン方式
委員会によって規定されたフォーマットのNTSC信号
等)をコマンダ27へ出力する。
【0033】アンプ26は、カラオケ音楽やマイク入力
音声の音量(ボリューム)等の各種の操作キーを備えて
おり、コマンダ27から出力される音楽信号を増幅して
スピーカ24によって出力すると共に、その音楽信号に
マイク22から入力された音声信号を増幅してミキシン
グして出力する処理と、音楽及び音声のボリューム調節
等の処理を行なう。
【0034】コマンダ27は、このカラオケ装置2全体
の制御を司ると共に、この発明に関わる各種の処理を実
行する制御装置であり、システム制御部101,ROM
102,メインメモリ103,MIDI音源部104,
プレーヤ・インタフェース(I/F)部105,モニタ
表示制御部106,通信制御部107,操作パネル10
8,ハードディスク装置109,及びハードディスクイ
ンタフェース(HD・I/F)部110等を有し、それ
らがバス111を介してデータ転送可能に接続されてい
る。
【0035】システム制御部101は、CPU,クロッ
ク,SRAM等のマイクロコンピュータによって実現さ
れ、ROM102に記憶された制御処理プログラムを実
行してこのコマンダ全体の制御を司り、センタ装置1か
らの曲データの配信時の通信制御部107によるデータ
通信制御と、HD・I/F部110によるハードディス
ク装置109への曲データの蓄積と読み出し、ハードデ
ィスク装置109から読み出した曲データに基づくMI
DI音源部104及びディスクプレーヤ25による音
楽,映像等の再生出力、この発明に係るカラオケ音楽の
曲データに設定されたデフォルトの音程値やテンポ値等
の演奏条件を利用状況に基づいて自動変更する処理等の
各種の制御処理を実行する。
【0036】ROM102は、システム制御部101が
各種の処理を実行するためのプログラムを格納した読み
出し専用のメモリである。メインメモリ103は、シス
テム制御部101がROM102のプログラムを実行す
るときに使用する作業エリアであり、各種の処理を実行
するときのパラメータ等を記憶するDRAM等の書き込
み読み出し可能なメモリである。
【0037】MIDI音源部104は、曲データ中の演
奏情報であるMIDIデータに基づいて複数の音色の音
楽信号を生成し、その生成された音楽信号をアンプ26
へ出力する処理と、その音楽信号に対して各種の加工を
施して音質等の各種の音響効果を付加する処理等を行な
う。
【0038】プレーヤ・I/F部105は、システム制
御部101によって指定された曲データの映像選択情報
をディスクプレーヤ25へ指示する処理を行なう。モニ
タ表示制御部106は、ディスクプレーヤ25から送ら
れた映像信号とシステム制御部101から送られた文字
情報の信号とを重ね合わせた(スーパーインポーズ)映
像信号をモニタ23へ送って表示させる制御処理を行な
う。
【0039】通信制御部107は、通信網3を介したセ
ンタ装置1との呼の設定及び解放等のデータ通信時の制
御処理と、センタ装置1から配信された曲データの復調
と復号化を行なってハードディスク装置109へ出力
し、通信網3を介してデータ送信するときのデータの符
号化と変調の処理等も行なう。
【0040】操作パネル108は、利用者によるカラオ
ケ音楽を選曲する曲番号等の各種の操作情報を入力する
操作キーを備えた入力手段であり、リモコン21から入
力された操作情報をシステム制御部101へ送る処理も
行なう。また、キー及びテンポを調整するコントロール
キーも備えている。
【0041】ハードディスク装置109は、センタ装置
1から配信された曲データ等の各種のデータを蓄積する
記憶装置である。HD・I/F部110は、通信制御部
107から受信した曲データをハードディスク装置10
9に記憶して蓄積する処理と、システム制御部101に
よって指定された曲データを読み出し、その演奏情報で
あるMIDIデータをMIDI音源部104へ送るなど
の処理を行なう。
【0042】次に、この通信カラオケシステムで使用さ
れる曲データについて説明する。図4は曲データのフォ
ーマットの一例を示す図である。曲データは、MIDI
ファイルと情報ファイルとからなり、MIDIファイル
は1音楽についての演奏情報であるMIDIデータと,
歌詞情報,及び映像選択情報等からなる。
【0043】MIDIデータは、電子楽器の制御信号及
びインタフェース等の規格を定めたミュージカル・イン
スツルメント・デジタル・インタフェース規格(MID
I規格)によって規定された電子音楽再生用のデータで
あり、演奏する楽器の種類,音の強弱,音質等を指定す
るコードデータからなる。
【0044】すなわち、カラオケ装置2が備えているM
IDI音源に対して指定した楽器や音色の音楽を出力さ
せるコードデータである。歌詞情報は、この音楽の歌詞
の文字や記号等のコードデータである。映像選択情報
は、カラオケ装置2で再生する背景映像の画像データを
選択、参照するコードデータである。
【0045】情報ファイルは、デフォルトの音程値(キ
ーレベル)等の演奏条件と、カラオケ音楽のジャンル種
別等の情報を含む。キーレベルは、MIDIのノートナ
ンバに対する相対レベルであり、この実施形態では
「0」「±1」「±2」「±3」「±4」のいずれかの
値を持つ。
【0046】図5は、MIDIファイルのフォーマット
の一例を示す図である。MIDIファイルは、ヘッダ,
テンポ値,発音イベント,待ち時間,音止めイベント等
のデータからなり、待ち時間は正の正数nで表現され、
ヘッダ中のタイムベースとテンポから計算される単位待
ち時間(単位:ms)にnを乗算した値であり、値が実
際に待つ時間である。
【0047】タイムベースは、4分音符の分解能(4分
音符を分解した数)であり、一般的に「48」「96」
を用いている。タイムベースを一定にしてテンポ値を大
きくすると単位待ち時間が減少する。したがって、発音
イベントによって発音される音の発音持続時間が短くな
る。逆にテンポ値を小さくすると単位待ち時間が増大し
て発音イベントによって発音される音の発音持続時間が
長くなる。
【0048】次に、この通信カラオケシステムの処理に
ついて説明する。カラオケ装置2においてリモコン21
又は操作パネル108を用いてカラオケ音楽を選曲する
曲番号が入力されると、コマンダ27はハードディスク
装置109に曲番号に対応する曲データが存在するか否
かをチェックする。このように、曲データのファイル名
は曲番号に基づいて命名されている。
【0049】上記チェックでハードディスク装置109
に曲番号に対応する曲データが有れば、メインメモリ1
03にその曲データを読み出し、上記チェックで曲番号
に対応する曲データが無いときには、通信網3を介して
センタ装置1へ発呼して上記曲番号の曲データを要求
し、センタ装置1から配信された曲データを受信し、そ
れをメインメモリ103に記憶すると共に、ハードディ
スク装置109にも記憶して保存する。
【0050】そして、メインメモリ103に記憶した曲
データ中のMIDIデータをMIDI音源部104へ送
り、MIDI音源部104はそのMIDIデータに対応
した楽器の演奏信号をD/A変換してアンプ26へ出力
し、アンプ26はMIDI音源部104から入力された
演奏信号とマイク22から入力された音声信号とをそれ
ぞれ増幅した後にミキシングしてスピーカ24へ出力す
る。
【0051】次に、この通信カラオケシステムのカラオ
ケ装置2が、利用者によるキー調整の利用状況に基づい
てカラオケ音楽の曲データに設定されたデフォルトのキ
ーレベル(音程値)を自動変更する機能について説明す
る。
【0052】この機能を実現するため、上記システム制
御部101等が、演奏情報に基づいてデフォルトの音程
値で演奏曲を演奏する演奏手段と、その手段によって演
奏中の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段と、上記
演奏曲の演奏回数と前記音程調整手段によって調整され
た調整値と調整回数とを記憶する手段と、その手段に記
憶された演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて上記
演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回数が所定
回数よりも多くなり、その音程値が上記デフォルトの音
程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に偏っ
ていると判断したとき、上記演奏曲のデフォルトの音程
値を上記偏りの中心の音程値に変更する手段の機能を果
たす。
【0053】まず、このカラオケ装置2のリモコン21
又は操作パネル108には、カラオケ音楽のデフォルト
のキーレベルを高音程に調整する4段階のレベルアップ
キーと、低音程に調整する4段階のレベルダウンキーと
を備えており、そのキー入力によって演奏前及び演奏中
のキーレベルを段階的に調整することができる。
【0054】カラオケ装置2は、ユーザによってリモコ
ン21又は操作パネル108からカラオケ音楽を選曲す
る曲番号が入力されると、システム制御部101が入力
された曲番号とハードディスク装置109に記憶された
音程履歴ファイルの曲番号を照合し、入力された曲番号
があるか否かを判断する。
【0055】この音程履歴ファイルは、各カラオケ音楽
毎の音程調整の利用状況を記録するファイルであり、図
6に示すフォーマットによる各カラオケ音楽の演奏時の
音程値(キーレベル)の調整回数の履歴であり、カラオ
ケ音楽(演奏曲)の曲番号毎に演奏回数と調整回数とを
記録する。このカラオケ装置2では、上記リモコン21
又は操作パネル108上のレベルアップキーとレベルダ
ウンキーの各段階毎に調整回数をカウントし、その4段
階のダウンレベルと4段階のアップレベル毎に記録す
る。
【0056】上記照合によって音程履歴ファイルに該当
する曲番号が有ればその曲番号のカラオケ音楽の演奏回
数を1インクリメントし、該当する曲番号が無ければ音
程履歴ファイルに曲番号を追加登録し、その演奏回数に
1をセットして、カラオケ音楽の演奏を開始する。そし
て、カラオケ音楽の演奏が終了したとき、デフォルトの
キーレベル以外のキーレベルで演奏された場合は、該当
するキーレベルの調整回数を1だけインクリメントす
る。
【0057】このようにして、音程履歴ファイルを更新
した場合、システム制御部101は音程履歴ファイルの
記録内容に基づいてカラオケ音楽の演奏回数が予め定め
た所定数よりも多いか否かをチェックし、そのキーレベ
ルの調整回数がダウンレベルあるいはアップレベルのい
ずれかに偏っているか否かを判断する。
【0058】ここで、偏っていると判断し、且つデフォ
ルト以外のキーレベルで演奏された演奏回数が予め定め
た所定数以上の場合、キーレベルの調整回数の偏りの度
合い、すなわち、調整回数の分布がどのキーレベルを中
心としているかを求め、カラオケ音楽の曲データ中の情
報ファイル中のデフォルトのキーレベルを上記中心のキ
ーレベル(±1,±2,±3,±4のいずれかの値)に
置き換えて変更する。
【0059】さらに、図7のフローチャートによって、
カラオケ装置2が利用状況に基づいてカラオケ音楽の曲
データに設定されたデフォルトのキーレベルを自動変更
する処理を説明する。
【0060】この処理は、ステップ(図中「S」で示
す)1で選曲が行なわれたか否かを判断して、行なわれ
たらステップ2で選曲された曲番号が音程履歴ファイル
に有るか否かを判断して、音程履歴ファイルに有ればス
テップ3で音程履歴ファイルの該当する曲番号の演奏回
数を1だけインクリメントし、無ければステップ10で
音程履歴ファイルにその曲番号を新たに追加して演奏回
数に1をセットし、選曲されたカラオケ音楽の演奏を開
始し、ステップ4へ進む。
【0061】ステップ4で演奏が終了したか否かを判断
して、演奏終了ならステップ5でデフォルト以外のキー
レベル(音程値)で演奏されたか否かを判断し、デフォ
ルトのキーレベルのまま演奏されたならそのままリター
ンし、デフォルト以外のキーレベルで演奏されたらステ
ップ6で該当するキーレベルの調整回数を1だけインク
リメントする。
【0062】さらに、ステップ7で演奏された曲の演奏
回数が所定数よりも多いか否かを判断して、多くなけれ
ばそのままリターンし、多ければステップ8でキーレベ
ルの調整回数がダウン方向あるいはアップ方向に偏って
いるか否かを判断し、偏っていなければそのままリター
ンし、偏っていればステップ9でデフォルト以外のキー
レベルでの演奏回数の総数が所定数以上か否かを判断
し、所定数以上でなければそのままリターンする。
【0063】ステップ9の判断でデフォルト以外のキー
レベルでの演奏回数の総数が所定数以上なら、ステップ
11でキーレベルの調整回数の分布をチェックし、ステ
ップ12でキーレベルの調整回数の分布の中心を求め、
演奏された曲の曲データ中の情報ファイルの中のデフォ
ルトのキーレベルを上記求めたキーレベルに置き換え、
この処理を終了する。
【0064】また、上述の処理では演奏開始時のキーレ
ベルのデフォルト値を自動変更する場合について説明し
たが、このカラオケ装置は、同じようにして、カラオケ
装置の利用者によるテンポ調整回数に基づいて、テンポ
レベルの調整値の分布の中心値を演奏開始時のデフォル
トのテンポ値に自動変更する。
【0065】このようにして、カラオケ装置は、予め設
定されたデフォルトのキーレベル又はテンポレベルが頻
繁に変えられる場合、そのデフォルト値をそのカラオケ
装置で最も利用されるキーやテンポのレベル値に自動的
に変更するので、多くの利用者の好みに合うキーレベル
又はテンポレベルでカラオケ曲の演奏を開始することが
でき、利用者が歌唱時にキーやテンポを調整する頻度が
少なくなり、カラオケ音楽に合わせて歌唱するときの利
便性を向上させることができる。したがって、利用者は
歌唱時にカラオケ曲のキーやテンポの調整を気にせずに
歌唱に集中できるので、カラオケをより楽しむことがで
きる。
【0066】次に、この通信カラオケシステムのカラオ
ケ装置2が、利用者による時間帯毎のキー調整の利用状
況に基づいて、カラオケ音楽の曲データに設定されたデ
フォルトのキーレベルを自動変更する機能について説明
する。
【0067】この機能を実現するため、上記システム制
御部101等が、上記演奏曲の演奏回数と上記音程調整
手段によって調整された調整値と調整回数とを予め定め
た時間帯毎に記憶する手段と、その手段に記憶された時
間帯毎の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて上記
演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回数が所定
回数よりも多くなり、その音程値が上記デフォルトの音
程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に偏っ
ていると判断したとき、その時間帯での上記演奏曲のデ
フォルトの音程値を上記偏りの中心の音程値に変更する
手段の機能を果たす。
【0068】まず、予め定めた時間帯毎に音程履歴ファ
イルをハードディスク装置109に記憶する。この処理
では、2つの時間帯に分けた場合について説明する。午
後0時から午後8時までを時間帯1とし、その時間帯1
に演奏されたカラオケ音楽に対して作成した音程履歴フ
ァイルを音程履歴ファイル1とする。また、上記時間以
外の時間帯を時間帯2とし、その時間帯2に演奏された
カラオケ音楽に対して作成した音程履歴ファイルを音程
履歴ファイル2とする。
【0069】図8は音程履歴ファイル1と2のフォーマ
ットの一例を示す図であり、図6に示したフォーマット
に対して新たに設定キーレベルの項目を設けている。そ
の設定キーレベルの項目には、デフォルトのキーレベル
から変更されたキーレベルの調整回数の分布の中心にな
るキーレベルを格納する。
【0070】カラオケ装置2は、時間帯1においてリモ
コン21又は操作パネル108からカラオケ曲を選曲す
る曲番号が入力されると、システム制御部101が入力
された曲番号とハードディスク装置109に記憶された
音程履歴ファイル1の曲番号を照合する。
【0071】上記照合によって音程履歴ファイル1に対
応する曲番号が有れば、その曲番号のカラオケ楽曲の演
奏回数を1インクリメントし、対応する曲番号が無けれ
ば音程履歴ファイル1にその曲番号に関する欄を追加
し、その欄の演奏回数に1をセットして、カラオケ楽曲
の演奏を開始する。そして、カラオケ楽曲の演奏が終了
したとき、デフォルト以外のキーレベルで演奏された場
合、そのキーレベルの調整回数を“1”だけインクリメ
ントする。
【0072】このようにして、音程履歴ファイル1を更
新すると、システム制御部101は、カラオケ楽曲の演
奏回数が予め定めた所定数よりも多いか否かをチェック
して、キーレベルの調整回数がダウンレベルまたはアッ
プレベルのいずれかに偏っているか否かを判断する。
【0073】そして、偏っていると判断し、且つデフォ
ルト以外のキーレベルに調整された調整回数が予め定め
た所定数以上のとき、キーレベルの調整回数の偏りの度
合い、すなわち、調整回数の分布がどのキーレベルを中
心としているかを求め、その中心のキーレベル(±1,
±2,±3,±4のいずれかの値)を音程履歴ファイル
1の該当する曲番号の設定キーレベルの位置に書き込
む。さらに、時間帯2についても上述と同様にして音程
履歴ファイル2の更新を行なう。
【0074】次に、カラオケ装置2が、利用者による時
間帯毎のキー調整の利用状況に基づいて、デフォルトの
キーレベルを自動的に変更して演奏するときの処理につ
いてさらに説明する。まず、時間帯1においてリモコン
21又は操作パネル108からカラオケ音楽を選曲する
曲番号が入力されると、システム制御部101は入力さ
れた曲番号とハードディスク装置109に記憶された音
程履歴ファイル1の曲番号とを照合する。
【0075】そして、音程履歴ファイル1に該当する曲
番号が有れば、その曲番号の設定キーレベルをチェック
し、設定キーレベルが“0”のときは曲番号の曲データ
中の情報ファイルに格納されたデフォルトのキーレベル
でカラオケ音楽を演奏し、設定キーレベルが“0”でな
ければ設定キーレベルに書き込まれた値でカラオケ音楽
を演奏し、操作パネル108のキーレベル表示(例え
ば、LEDの点灯で表示する)も切り換える。
【0076】また、同じように、時間帯2においてリモ
コン21又は操作パネル108からカラオケ音楽を選曲
する曲番号が入力されると、システム制御部101は入
力された曲番号とハードディスク装置109に記憶され
た音程履歴ファイル2の曲番号を照合する。
【0077】そして、音程履歴ファイル2に該当する曲
番号が有れば、その曲番号の設定キーレベルをチェック
し、設定キーレベルが“0”のときは曲番号の曲データ
中の情報ファイルに格納されたデフォルトのキーレベル
でカラオケ音楽を演奏し、設定キーレベルが“0”でな
ければ設定キーレベルに書き込まれた値でカラオケ音楽
を演奏し、操作パネル108のキーレベル表示も切り換
える。なお、この処理ではハードディスク装置109中
の曲データの情報ファイルの更新保存は行なわない。
【0078】次に、図9のフローチャートによって、カ
ラオケ装置2が時間帯毎のキー調整の利用状況に基づい
て、カラオケ楽曲の曲データに設定されたデフォルトの
キーレベルを自動変更する処理をさらに説明する。
【0079】この処理は、ステップ(図中「S」で示
す)21で選曲が行なわれたか否かを判断して、行なわ
れたらステップ22で時間帯1か2かを判断し、時間帯
1ならステップ23で選曲された曲番号が音程履歴ファ
イル1に有るか否かを判断して、音程履歴ファイル1に
有ればステップ24で音程履歴ファイル1の該当する曲
番号の演奏回数を“1”だけインクリメントし、無けれ
ばステップ32で音程履歴ファイル1にその曲番号を新
たに追加して演奏回数に1をセットし、ステップ25へ
進む。
【0080】ステップ25で設定キーレベルが“0”か
否かを判断して、“0”ならステップ26でデフォルト
のキーレベルで演奏を開始し、“0”でなければステッ
プ33でその設定キーレベルのキーレベルで演奏を開始
し、ステップ27へ進む。
【0081】ステップ27で演奏が終了したか否かを判
断して、演奏終了ならステップ28でデフォルト以外の
キーレベル(音程値)で演奏されたか否かを判断し、デ
フォルトのキーレベルのまま演奏されたならそのままリ
ターンし、デフォルト以外のキーレベルで演奏されたら
ステップ29で該当するキーレベルの調整回数を“1”
だけインクリメントする。
【0082】さらに、ステップ30で演奏された曲の演
奏回数が所定数よりも多いか否かを判断して、多くなけ
ればそのままリターンし、多ければステップ31でキー
レベルの調整回数がダウン方向(低音程)あるいはアッ
プ方向(高音程)に偏っているか否かを判断し、偏って
いなければそのままリターンし、偏っていればステップ
34でデフォルト以外のキーレベルでの調整回数の総数
が所定数以上か否かを判断し、所定数以上でなければそ
のままリターンする。
【0083】ステップ34の判断でデフォルト以外のキ
ーレベルでの調整回数の総数が所定数以上なら、ステッ
プ35でキーレベルの調整回数の分布をチェックし、ス
テップ36でキーレベルの調整回数の分布の中心を求
め、音程履歴ファイル中の設定キーレベルの位置に上記
求めたキーレベルを書き込み、この処理を終了する。
【0084】また、ステップ22の判断で時間帯2の場
合は、時間帯2における処理に移行し、音程履歴ファイ
ル2を用いて上述のステップ23〜36と同様の処理を
実行してリターンする。
【0085】さらに、上述の処理では所定時間帯毎に演
奏開始時のキーレベルのデフォルト値を自動変更する場
合を説明したが、このカラオケ装置は、同じようにし
て、所定の時間帯毎のテンポ調整回数に基づいて、各時
間帯での調整値の分布の中心値を、それぞれの時間帯の
演奏開始時のデフォルトのテンポ値に自動変更する。
【0086】このようにして、カラオケ装置は、予め設
定された演奏開始時のキーレベル又はテンポレベルのデ
フォルト値を、その後の使用状況に基づいて演奏時間帯
毎に最も利用されるキーレベル又はテンポレベルに自動
的に変更するので、利用時間帯毎に利用者の年齢層が異
なる場合、各時間帯毎に使用者の最も好みに合うキーレ
ベル又はテンポレベルで演奏を開始することができる。
【0087】例えば、カラオケボックスでは、利用時間
帯によって利用者の年齢層が異なり、若年層がよく利用
する時間帯と中高年層が利用する時間帯とで同じカラオ
ケ曲に対してキーやテンポが変えられる頻度が異なる。
このようなときでも、使用者がカラオケ楽曲に合わせて
歌唱するときのキーレベルやテンポレベルを変える頻度
が少なくなり、カラオケ曲に合わせて歌唱するときの利
便性を向上させることができる。したがって、使用者は
キーやテンポの調整を気にすること無く、歌唱に集中す
ることができ、カラオケをより楽しむことができる。
【0088】次に、この通信カラオケシステムのセンタ
装置1が、カラオケ装置2側のキー調整の利用状況に基
づいて、カラオケ音楽の曲データに設定したデフォルト
のキーレベルを自動変更する機能について説明する。
【0089】この機能を実現するため、上記センタ装置
1の制御装置14等が、演奏情報を蓄積する手段と、そ
の蓄積した演奏情報を配信する手段と、カラオケ装置2
から受信した演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに
基づいて演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回
数が所定回数よりも多くなり、その音程値がデフォルト
の音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に
偏っていると判断したとき、演奏曲のデフォルトの音程
値を上記偏りの中心の音程値に変更する手段の機能を果
たす。
【0090】また、上記カラオケ装置2のシステム制御
部101等が、センタ装置1から配信された演奏情報に
基づいてデフォルトの音程値で演奏曲を演奏する演奏手
段と、その手段によって演奏中の演奏曲の音程値を調整
する音程調整手段と、演奏曲の演奏回数と上記音程調整
手段によって調整された調整値と調整回数とをセンタ装
置1へ送信する手段の機能を果たす。
【0091】まず、カラオケ装置2のシステム制御部1
01は、ハードディスク装置109に記憶された音程履
歴ファイルを定期的にチェックし、アップレベル又はダ
ウンレベルの調整回数が全て“0”でないものについて
のみ、その曲番号,演奏回数,及び各キーレベルの調整
回数を通信網3を介してセンタ装置1へ送信する。そし
て、その送信後は音程履歴ファイル中の全ての曲の演奏
回数と各キーレベルの調整回数を“0”に初期化する。
【0092】次に、図10のフローチャートによって、
カラオケ装置2がセンタ装置1へ利用者によるキー調整
状況の情報を送信する処理を説明する。この処理は、ス
テップ41で所定期間が経過したか否かを判断して、経
過したらステップ42でN=1に初期設定し、ステップ
43で音程履歴ファイルを読み出し、ステップ44で音
程履歴ファイルの各曲番号毎にアップレベル又はダウン
レベルの調整回数が全て“0”か否かを判断する。
【0093】ステップ44の判断でアップレベル又はダ
ウンレベルの調整回数が全て“0”でなければ、その曲
番号と演奏回数と各キーレベルの調整回数を音程履歴フ
ァイルのフォーマットで送信用データとしてメインメモ
リ103に記憶し、ステップ46で全ての曲番号につい
てチェックしたか否かを判断し、全てチェックし終えて
いなければステップ49でN=N+1に更新し、ステッ
プ44へ戻って次の曲番号についてのチェックを実行す
る。
【0094】ステップ46の判断で全ての曲番号につい
てチェックしたら、ステップ47でメインメモリ103
に記憶した送信用データをセンタ装置1へ送信し、ステ
ップ48で音程履歴ファイル中の全ての曲番号の演奏回
数,各キーレベルの調整回数を0に初期化して、この処
理を終了する。
【0095】次に、センタ装置1がカラオケ装置2のキ
ー調整の利用状況に基づいてカラオケ音楽の曲データに
設定されたデフォルトのキーレベルを自動変更する処理
について説明する。
【0096】まず、センタ装置1は、予め記憶装置13
に音程統計ファイルを記憶する。この音程統計ファイル
は、図6に示した音程履歴ファイルと同じフォーマット
であり、カラオケ装置2から送信された曲番号毎の演奏
回数と各キーレベルの調整回数を累積値として格納する
ファイルである。
【0097】センタ装置1は各カラオケ装置2から曲番
号,演奏回数,及び各キーレベルの調整回数を受信する
と、音程統計ファイルの同じ曲番号の演奏回数,及び各
キーレベルの調整回数にそれぞれ加算してファイル更新
する。
【0098】そして、予め定めた一定期間毎に、音程統
計ファイル中の各曲番号毎に各キーレベルの調整回数の
分布を調べ、ダウンレベルあるいはアップレベルのいず
れか一方にカウント値が偏っているか否かを判断する。
この判断で偏っていたとき、その曲番号の各キーレベル
の調整回数の合計値をその曲番号の演奏回数で割った値
が予め設定した所定数よりも大きいか否かをチェックす
る。
【0099】上記チェックで所定数よりも大きいとき、
偏りの度合い、すなわちカウント値の分布の中心になる
キーレベルを求め、そのキーレベルを上記曲番号の曲デ
ータ中のデフォルトのキーレベルに上書きして、キーレ
ベルのデフォルト値を変更する。
【0100】その後、カラオケ装置2から曲データの要
求があると、上記更新後の曲データを配信し、カラオケ
装置2では多くの利用者のキーレベルの利用状況に基づ
いてデフォルト値が変更された曲データでカラオケ音楽
を演奏する。
【0101】次に、図11に示すフローチャートによっ
て、センタ装置1がカラオケ装置2側のキー調整の利用
状況に基づいて、カラオケ音楽の曲データに設定された
デフォルトのキーレベルの演奏条件を自動変更する処理
をさらに説明する。
【0102】この処理は、ステップ51で所定期間が経
過したか否かを判断して、経過したらステップ52でN
=1に初期設定し、ステップ53で音程統計ファイルを
読み出し、ステップ54で音程統計ファイルの各曲番号
毎にアップレベル又はダウンレベルの調整回数がいずれ
か一方に偏っているか否かを判断する。
【0103】ステップ54の判断でアップレベル又はダ
ウンレベルの調整回数がどちらかに偏っていなければス
テップ59へ進み、偏っていればステップ55で各キー
レベルの調整回数の合計値をその曲番号の演奏回数で割
った値Mを求め、ステップ56で値Mが所定数よりも大
きいか否かを判断する。
【0104】上記判断で大きくなければステップ59へ
進み、大きいならステップ57で各キーレベルの調整回
数の分布がどのキーレベルを中心としているかを求め、
ステップ58で中心であるキーレベルを、その曲番号の
曲データの情報ファイル中のデフォルトのキーレベルに
上書きする。
【0105】そして、ステップ59で全ての曲番号につ
いてチェックしたか否かを判断して、全てチェックした
らステップ51へ戻り、全てチェックしていなければス
テップ62でN=N+1に更新し、ステップ54へ戻っ
て次の曲番号についてのチェックを実行する。
【0106】また、ステップ51の判断で所定期間が経
過しなければ、ステップ60でカラオケ装置から曲番
号,演奏回数,及び各キーレベルの調整回数を受信した
か否かを判断して、受信しなければステップ51へ戻
り、受信したらステップ61で演奏回数と各キーレベル
の調整回数を音程統計ファイルの同じ曲番号のそれぞれ
対応する値に加算し、ステップ51へ戻る。
【0107】そして、このセンタ装置は、各カラオケ装
置から受信したキーレベルの調整回数(カウント情報)
を集計し、その集計結果をファイルとして記憶装置13
に保存すると共に、表示装置12に表示したり、図示を
省略した印刷装置(プリンタ)によって紙に記録出力し
たりする。
【0108】このようにして、センタ装置1から各カラ
オケ装置2へ配信される曲データのデフォルトのキーレ
ベルは、多くのカラオケ装置でのレベル変更状況に基づ
いて最も使用される確率の高いレベルに設定されている
ので、利用者が歌唱中にキーのレベル調整を行なう頻度
を少なくすることができる。
【0109】また、センタ装置1に登録された曲データ
を調べることにより、それぞれのカラオケ音楽に対して
多くの利用者が好むキーレベルを容易に判断することが
でき、その判断結果を曲データのデフォルトのキーレベ
ルを設定するときの参考情報として後々活用することも
できる。
【0110】次に、この通信カラオケシステムのセンタ
装置1がカラオケ装置2側の所定時間帯毎のキー調整の
利用状況に基づいて、カラオケ音楽の曲データに設定さ
れたデフォルトのキーレベルを自動変更する機能につい
て説明する。この機能を実現するため、上記カラオケ装
置2のシステム制御部101等が、演奏曲の演奏回数と
上記音程調整手段によって調整された調整値と調整回数
とをセンタ装置1へ送信する手段の機能を果たす。
【0111】また、上記センタ装置1の制御装置14等
が、カラオケ装置2から受信した上記演奏曲の演奏回数
と調整値と調整回数とに基づいて予め定めた時間帯毎に
上記演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回数が
所定回数よりも多くなり、その音程値が上記デフォルト
の音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に
偏っていると判断したとき、その時間帯での上記演奏曲
のデフォルトの音程値を上記偏りの中心の音程値に変更
する手段の機能を果たす。
【0112】まず、カラオケ装置2は、ハードディスク
装置109に上述した時間帯1の音程履歴ファイル1と
時間帯2の音程履歴ファイル2を記憶する。カラオケ装
置2は、時間帯1においてリモコン21又は操作パネル
108からカラオケ曲を選曲する曲番号が入力される
と、システム制御部101が入力された曲番号とハード
ディスク装置109に記憶された音程履歴ファイル1の
曲番号を照合し、音程履歴ファイル1に対応する曲番号
が有れば、その曲番号のカラオケ楽曲の演奏回数を1イ
ンクリメントし、対応する曲番号が無ければ音程履歴フ
ァイル1にその曲番号に関する欄を追加し、その欄の演
奏回数に1をセットして、カラオケ楽曲の演奏を開始す
る。
【0113】カラオケ楽曲の演奏が終了したとき、デフ
ォルト以外のキーレベルで演奏された場合、そのキーレ
ベルの調整回数を“1”だけインクリメントして音程履
歴ファイル1を更新する。さらに、時間帯2についても
同様にして音程履歴ファイル2の更新を行なう。
【0114】カラオケ装置2のシステム制御部101
は、ハードディスク装置109に記憶された音程履歴フ
ァイル1と2を定期的にチェックし、アップレベル又は
ダウンレベルの調整回数が全て“0”でないものについ
てのみ、その曲番号,演奏回数,及び各キーレベルの調
整回数を時間帯情報とともに通信網3を介してセンタ装
置1へ送信する。そして、その送信後は音程履歴ファイ
ル1と2中の全ての曲の演奏回数と各キーレベルの調整
回数を“0”に初期化する。
【0115】次に、図12のフローチャートによって、
カラオケ装置2がセンタ装置1へ時間帯毎のキー調整の
情報を送信する処理を説明する。この処理は、ステップ
71で所定期間が経過したか否かを判断して、経過した
らステップ72でN=1,K=1に初期設定し、ステッ
プ73で音程履歴ファイルKを読み出し、ステップ74
で最初に音程履歴ファイル1の各曲番号毎にアップレベ
ル又はダウンレベルの調整回数が全て“0”か否かを判
断する。
【0116】ステップ74の判断でアップレベル又はダ
ウンレベルの調整回数が全て“0”でなければ、時間帯
1の曲番号と演奏回数と各キーレベルの調整回数を音程
履歴ファイルのフォーマットで送信用データとしてメイ
ンメモリ103に記憶し、ステップ76で全ての曲番号
についてチェックしたか否かを判断し、全てチェックし
終えていなければステップ80でN=N+1に更新し、
ステップ74へ戻って時間帯1の次の曲番号についての
チェックを実行する。
【0117】ステップ76の判断で全ての曲番号につい
てチェックしたら、ステップ77でK=2か否かを判断
して、K=2でなければステップ81でK=K+1に更
新し、ステップ73へ戻って音程履歴ファイル2を読み
出し、ステップ74〜75の処理で音程履歴ファイル2
から該当する曲番号の調整回数を抽出してメインメモリ
103に上記フォーマットで格納する処理を行なう。
【0118】そして、ステップ76で時間帯2の全ての
曲番号のチェックを終えたら、ステップ78でメインメ
モリ103に記憶した送信用データをセンタ装置1へ送
信し、ステップ79で音程履歴ファイル1と2中の全て
の曲番号の演奏回数,各キーレベルの調整回数を“0”
に初期化して、この処理を終了する。
【0119】次に、センタ装置1がカラオケ装置2の利
用状況に基づいてカラオケ音楽の曲データに設定された
デフォルトのキーレベルを自動変更する処理について説
明する。
【0120】まず、センタ装置1は、予め記憶装置13
に時間帯1用の音程統計ファイル1と時間帯2用の音程
統計ファイル2を記憶する。この音程統計ファイルは、
図6に示した音程履歴ファイルと同じフォーマットであ
り、カラオケ装置2から送信された曲番号毎の演奏回数
と各キーレベルの調整回数を累積値として格納するファ
イルである。また、図8に示した音程履歴ファイルとは
異なり、設定キーレベルの欄を設けていない。
【0121】センタ装置1は、各カラオケ装置2から時
間帯1の曲番号,演奏回数,及び各キーレベルの調整回
数を受信すると、音程統計ファイル1の同じ曲番号の演
奏回数,及び各キーレベルの調整回数にそれぞれ加算し
てファイル更新する。続けて、各カラオケ装置2から時
間帯2の曲番号,演奏回数,及び各キーレベルの調整回
数を受信すると、音程統計ファイル2の同じ曲番号の演
奏回数,及び各キーレベルの調整回数にそれぞれ加算し
てファイル更新する。
【0122】そして、センタ装置1はカラオケ装置2か
ら曲データの要求を受信すると、まず、音程統計ファイ
ル1中の要求された曲番号の各キーレベルの調整回数の
分布を調べ、ダウンレベルあるいはアップレベルのいず
れか一方にカウント値が偏っているか否かを判断する。
この判断で偏っていたとき、その曲番号の各キーレベル
の調整回数の合計値をその曲番号の演奏回数で割った値
が予め設定した所定数よりも大きいか否かをチェックす
る。
【0123】上記チェックで所定数よりも大きいとき、
偏りの度合い、すなわちカウント値の分布の中心になる
キーレベルを求め、上記曲番号の曲データ中の情報ファ
イル中に時間帯1の時間情報と上記求めたキーレベルを
記録する。
【0124】さらに、音程統計ファイル2中の要求され
た曲番号の各キーレベルの調整回数の分布を調べ、ダウ
ンレベルあるいはアップレベルのいずれか一方にカウン
ト値が偏っているか否かを判断する。この判断で偏って
いたとき、その曲番号の各キーレベルの調整回数の合計
値をその曲番号の演奏回数で割った値が予め設定した所
定数よりも大きいか否かをチェックする。
【0125】また、同じように、時間帯2においてリモ
コン21又は操作パネル108からカラオケ音楽を選曲
する曲番号が入力されると、システム制御部101は入
力された曲番号とハードディスク装置109に記憶され
た音程履歴ファイル2の曲番号を照合する。
【0126】上記チェックで所定数よりも大きいとき、
偏りの度合い、すなわちカウント値の分布の中心になる
キーレベルを求め、上記曲番号の曲データ中の情報ファ
イル中に時間帯2の時間情報と上記求めたキーレベルを
記録する。そして、この曲データを要求元のカラオケ装
置2へ送信する。
【0127】図13はその処理のときの曲データのフォ
ーマットを示す図である。この曲データの情報ファイル
には、ジャンル種別の情報と共に、時間帯1と2につい
ての開始時刻とキーレベルの情報を格納する。
【0128】カラオケ装置2は、センタ装置1から送信
された曲データをハードディスク装置109に記憶し、
利用者によるリクエストの時間に応じて曲データの情報
ファイル中の時間帯1又は時間帯2のキーレベルでカラ
オケ音楽を演奏する。
【0129】次に、図14に示すフローチャートによっ
て、センタ装置1がカラオケ装置2の時間帯毎の利用状
況に基づいて、カラオケ音楽の曲データに設定されたデ
フォルトのキーレベルを自動変更する処理をさらに説明
する。
【0130】この処理は、ステップ91でカラオケ装置
2から曲データの要求が有ったか否かを判断して、有れ
ばステップ92でK=1に初期設定し、ステップ93で
初めに音程統計ファイル1を読み出し、ステップ94で
カラオケ装置から要求された曲番号の各キーレベルでの
調整回数がアップ方向(アップレベル)又はダウン方向
(ダウンレベル)のいずれか一方に偏っているか否かを
判断する。
【0131】ステップ94の判断でアップレベル又はダ
ウンレベルの調整回数がどちらかに偏っていなければス
テップ99へ進み、偏っていればステップ95で各キー
レベルの調整回数の合計値をその曲番号の演奏回数で割
った値Mを求め、ステップ96で値Mが所定数よりも大
きいか否かを判断する。
【0132】上記判断で大きくなければステップ99へ
進み、大きいならステップ97で各キーレベルの調整回
数の分布がどのキーレベルを中心としているかを求め、
ステップ98で中心であるキーレベルを、送信用曲デー
タフォーマット中の情報ファイル中の時間帯1に対応付
けられた所定位置に書き込む。
【0133】そして、ステップ99でK=2か否かを判
断して、上述の処理で時間帯1について終了したら、ス
テップ101でK=K+1とし、ステップ93へ戻って
音程統計ファイル2を読み出し、ステップ94〜ステッ
プ99の処理によって時間帯2についての利用状況の中
心になるキーレベルを求めて、送信用曲データの所定位
置に書き込み、ステップ100で要求元のカラオケ装置
へ曲データを送信し、ステップ91へ戻る。
【0134】また、ステップ91の判断でカラオケ装置
から曲データの要求がなければ、ステップ102でカラ
オケ装置から時間帯1の曲番号,演奏回数,及び各キー
レベルの調整回数を受信したか否かを判断して、受信し
なければステップ104へ進み、受信したらステップ1
03で演奏回数と各キーレベルの調整回数を音程統計フ
ァイル1の同じ曲番号のそれぞれ対応する値に加算し
て、ステップ104へ進む。
【0135】ステップ104でカラオケ装置から時間帯
2の曲番号,演奏回数,及び各キーレベルの調整回数を
受信したか否かを判断して、受信しなければステップ9
1へ戻り、受信したらステップ105で演奏回数と各キ
ーレベルの調整回数を音程統計ファイル2の同じ曲番号
のそれぞれ対応する値に加算して、ステップ91へ戻
る。
【0136】さらに、このセンタ装置は、各カラオケ装
置から受信したキーレベル調整回数(カウント情報)を
集計し、その集計結果をファイルとして記憶装置13に
保存すると共に、表示装置12に表示したり、図示を省
略した印刷装置(プリンタ)によって紙に記録出力した
りする。
【0137】このようにして、各カラオケ装置2がセン
タ装置1から配信された曲データのデフォルトのキーレ
ベルは、多くのカラオケ装置で各時間帯毎のレベル変更
状況に基づいてその時間帯に最も使用される確率の高い
レベルに設定されているので、利用者が歌唱中にキーの
レベル調整を行なう頻度を少なくすることができる。
【0138】また、センタ装置1に登録された曲データ
を調べることにより、それぞれのカラオケ音楽に対して
利用者の年齢層毎に最も好まれるキーレベルを容易に判
断することができ、その判断結果を、曲データのデフォ
ルトのキーレベルを設定するときの参考情報として後々
活用することもできる。
【0139】次に、この通信カラオケシステムのセンタ
装置1が、カラオケ装置2側のテンポ調整の利用状況に
基づいてカラオケ音楽の曲データに設定されたデフォル
トのテンポ値(テンポレベル)を自動変更する機能につ
いて説明する。
【0140】この機能を実現するため、上記カラオケ装
置2のシステム制御部101等が、センタ装置1から配
信された演奏情報に基づいてデフォルトのテンポ値で演
奏曲を演奏する演奏手段と、その手段によって演奏中の
演奏曲のテンポ値を調整するテンポ調整手段と、上記演
奏曲の演奏回数と上記テンポ調整手段によって調整され
た調整値と調整回数とを上記センタ装置へ送信する手段
の機能を果たす。
【0141】また、上記センタ装置1の制御装置14等
が、カラオケ装置2から受信した上記演奏曲の演奏回数
と調整値と調整回数とに基づいて上記演奏曲をデフォル
トのテンポ値以外で演奏した回数が所定回数よりも多く
なり、そのテンポ値が上記デフォルトのテンポ値よりも
高速度あるいは低速度のいずれか一方に偏っていると判
断したとき、上記演奏曲のデフォルトのテンポ値を上記
偏りの中心のテンポ値に変更する手段の機能を果たす。
【0142】まず、上述したように、このカラオケ装置
2のリモコン21又は操作パネル108には、カラオケ
音楽のデフォルトのキーレベルを高音程に調整する4段
階のレベルアップキーと、低音程に調整する4段階のレ
ベルダウンキーとを備えており、そのキー入力によって
演奏前及び演奏中のキーレベルを段階的に調整すること
ができる。
【0143】さらに、リモコン21又は操作パネル10
8には、カラオケ音楽のデフォルトの演奏スピード(テ
ンポレベル)を高速に調整する4段階のレベルアップキ
ーと、低速に調整する4段階のレベルダウンキーとを備
えており、そのキー入力によって演奏前及び演奏中のテ
ンポレベルを段階的に調整することができる。なお、演
奏終了後にテンポレベルとキーレベルは自動的にデフォ
ルト値に復帰させる。
【0144】カラオケ装置2は、ユーザによってリモコ
ン21又は操作パネル108からカラオケ音楽を選曲す
る曲番号が入力されると、システム制御部101が入力
された曲番号とハードディスク装置109に記憶された
音程履歴ファイルとテンポ履歴ファイルの曲番号を照合
し、入力された曲番号があるか否かを判断する。
【0145】この音程履歴ファイルは、図6で説明した
ように、各カラオケ音楽の演奏時のキーレベルの調整回
数の履歴を記録するファイルであり、カラオケ音楽の曲
番号毎に演奏回数とレベルアップキーとレベルダウンキ
ーの各段階毎の調整回数とを記録する。
【0146】また、テンポ履歴ファイルは、各カラオケ
音楽毎のテンポ調整の利用状況を記録するファイルであ
り、図15に示すフォーマットによる各カラオケ音楽の
演奏時のテンポ値(テンポレベル)の調整回数の履歴で
あり、カラオケ音楽(演奏曲)の曲番号毎に演奏回数と
調整回数とを記録する。このカラオケ装置2では、上記
リモコン21又は操作パネル108上のレベルアップキ
ーとレベルダウンキーの各段階毎に調整回数をカウント
し、その4段階のダウンレベルと4段階のアップレベル
毎に記録する。
【0147】上記照合によって音程履歴ファイルに該当
する曲番号が有ればその曲番号のカラオケ音楽の演奏回
数を1インクリメントし、該当する曲番号が無ければ音
程履歴ファイルに曲番号を追加登録し、その演奏回数に
1をセットする。
【0148】また、テンポ履歴ファイルに該当する曲番
号が有ればその曲番号のカラオケ音楽の演奏回数を1イ
ンクリメントし、該当する曲番号が無ければテンポ履歴
ファイルに曲番号を追加登録し、その演奏回数に1をセ
ットして、カラオケ音楽の演奏を開始する。
【0149】そして、カラオケ音楽の演奏が終了したと
き、デフォルトのキーレベル以外のキーレベルで演奏さ
れた場合は、該当するキーレベルの調整回数を1だけイ
ンクリメントし、デフォルトのテンポレベル以外のテン
ポレベルで演奏された場合は、該当するテンポレベルの
調整回数を1だけインクリメントする。このようにし
て、音程履歴ファイルとテンポ履歴ファイルを更新す
る。
【0150】その後、システム制御部101は予め定め
た所定期間が経過したときに、センタ装置1へ発呼し、
ハードディスク装置109に記憶された音程履歴ファイ
ルとテンポ履歴ファイルを送信する。そして、その送信
後は音程履歴ファイル中の全ての曲の演奏回数と各キー
レベルの調整回数を“0”に初期化し、テンポ履歴ファ
イル中の全ての曲の演奏回数と各テンポレベルの調整回
数を“0”に初期化する。
【0151】さらに、このセンタ装置1は、各カラオケ
装置2から受信したテンポレベル調整回数(カウント情
報)を集計し、その集計結果をファイルとして記憶装置
13に保存すると共に、表示装置12に表示したり、図
示を省略した印刷装置(プリンタ)によって紙に記録出
力したりする。
【0152】このようにして、各カラオケ装置2がセン
タ装置1から配信された曲データのデフォルトのテンポ
レベルは、多くのカラオケ装置で各時間帯毎のレベル変
更状況に基づいてその時間帯に最も使用される確率の高
いレベルに設定されているので、利用者が歌唱中にテン
ポのレベル調整を行なう頻度を少なくすることができ
る。
【0153】また、センタ装置1に登録された曲データ
を調べることにより、それぞれのカラオケ音楽に対して
利用者の年齢層毎に最も好まれるテンポレベルを容易に
判断することができ、その判断結果を、曲データのデフ
ォルトのテンポレベルを設定するときの参考情報として
後々活用することもできる。
【0154】さらに、図16のフローチャートによっ
て、カラオケ装置2がセンタ装置1へ音程履歴ファイル
とテンポ履歴ファイルを送信する処理を説明する。この
処理は、ステップ111で所定期間が経過したか否かを
判断して、経過したらステップ112で音程履歴ファイ
ルとテンポ履歴ファイルをセンタ装置へ送信する。
【0155】ステップ113で音程履歴ファイル中の全
ての曲番号の演奏回数,各キーレベルの調整回数を
“0”に初期化し、ステップ114でテンポ履歴ファイ
ル中の全ての曲番号の演奏回数,各テンポレベルの調整
回数を“0”に初期化し、この処理を終了する。
【0156】次に、センタ装置1がカラオケ装置2のキ
ー調整とテンポ調整の利用状況に基づいて、カラオケ音
楽の曲データに設定されたデフォルトのキーレベルとテ
ンポレベルを自動変更する処理について説明する。
【0157】センタ装置1は、予め記憶装置13に図6
に示した音程履歴ファイルと同じフォーマットの音程統
計ファイルと、図15に示したテンポ履歴ファイルと同
じフォーマットのテンポ統計ファイルを記憶する。この
テンポ統計ファイルは、カラオケ装置2から送信された
曲番号毎の演奏回数と各テンポレベルの調整回数を累積
値として格納するファイルである。
【0158】センタ装置1は各カラオケ装置2から音程
履歴ファイルとテンポ履歴ファイルを受信すると、音程
履歴ファイルの演奏回数,及び各キーレベルの調整回数
を、音程統計ファイルの同じ曲番号の演奏回数,各キー
レベルの調整回数にそれぞれ加算し、テンポ履歴ファイ
ルの演奏回数,及び各テンポレベルの調整回数を、テン
ポ統計ファイルの同じ曲番号の演奏回数,各テンポレベ
ルの調整回数にそれぞれ加算してファイル更新する。
【0159】そして、センタ装置1は、予め定めた一定
期間毎に、例えば1ヶ月毎に、音程統計ファイル中の各
曲番号毎に各キーレベルの調整回数の分布を調べ、ダウ
ンレベルあるいはアップレベルのいずれか一方にカウン
ト値が偏っているか否かを判断する。この判断で偏って
いたとき、その曲番号の各キーレベルの調整回数の合計
値をその曲番号の演奏回数で割った値が予め設定した所
定数よりも大きいか否かをチェックする。
【0160】上記チェックで所定数よりも大きいとき、
偏りの度合い、すなわちカウント値の分布の中心になる
キーレベルを求め、上記中心のキーレベルを上記曲番号
の曲データ中のデフォルトのキーレベルに上書きして、
キーレベルのデフォルト値を変更する。
【0161】さらに、テンポ統計ファイル中の各曲番号
毎に各テンポレベルの調整回数の分布を調べ、ダウンレ
ベルあるいはアップレベルのいずれか一方にカウント値
が偏っているか否かを判断する。この判断で偏っていた
とき、その曲番号の各テンポレベルの調整回数の合計値
をその曲番号の演奏回数で割った値が予め設定した所定
数よりも大きいか否かをチェックする。
【0162】上記チェックで所定数よりも大きいとき、
偏りの度合い、すなわちカウント値の分布の中心になる
テンポレベルを求め、上記曲番号の曲データ中のMID
Iファイル中のデフォルトのテンポレベルを上記中心の
テンポレベルに上書きして、テンポレベルのデフォルト
値を変更する。
【0163】その後、カラオケ装置2から曲データの要
求があると、上記更新後の曲データを配信し、カラオケ
装置2では多くの利用者のキーレベルとテンポレベルの
利用状況に基づいてデフォルト値が変更された曲データ
でカラオケ音楽を演奏する。
【0164】さらに、図17に示すフローチャートによ
って、センタ装置1がカラオケ装置2のキー調整とテン
ポ調整の利用状況に基づいて、カラオケ音楽の曲データ
に設定されたデフォルトのキーレベルとテンポレベルの
演奏条件を自動変更する処理を説明する。
【0165】この処理は、ステップ121でカラオケ装
置から音程履歴ファイルを受信したか否かを判断して、
受信しなければステップ123へ進み、受信したらステ
ップ122で音程履歴ファイル中の演奏回数と各キーレ
ベルの調整回数を、音程統計ファイルの同じ曲番号のそ
れぞれ対応する値に加算してファイルを更新する。
【0166】ステップ123ではテンポ履歴ファイルを
受信したか否かを判断して、受信しなければステップ1
25へ進み、受信したらステップ124でテンポ履歴フ
ァイル中の演奏回数と各テンポレベルの調整回数を、テ
ンポ統計ファイルの同じ曲番号のそれぞれ対応する値に
加算してファイルを更新する。
【0167】ステップ125では所定期間が経過したか
否かを判断して、経過したらステップ126で音程統計
ファイルを読み出し、音程統計ファイル中の全ての曲番
号について各キーレベルの調整回数の分布を調べ、各曲
番号毎にアップレベル又はダウンレベルの調整回数がい
ずれか一方に偏っているか否かを判断し、偏っていれば
各キーレベルの調整回数の合計値をその曲番号の演奏回
数で割った値Mを求め、その値Mが所定数よりも大きい
か否かを判断し、大きいなら各キーレベルの調整回数の
分布がどのキーレベルを中心としているかを求め、その
中心であるキーレベルを、その曲番号の曲データの情報
ファイル中のデフォルトのキーレベルに上書きし、ステ
ップ127へ進む。
【0168】ステップ127ではテンポ統計ファイルを
読み出し、テンポ統計ファイル中の全ての曲番号につい
て各テンポレベルの調整回数の分布を調べ、各曲番号毎
にアップレベル又はダウンレベルの調整回数がいずれか
一方に偏っているか否かを判断し、偏っていれば各テン
ポレベルの調整回数の合計値をその曲番号の演奏回数で
割った値Mを求め、その値Mが所定数よりも大きいか否
かを判断し、大きいなら各テンポレベルの調整回数の分
布がどのテンポレベルを中心としているかを求め、その
中心であるテンポレベルを、その曲番号の曲データのM
IDIファイル中のデフォルトのテンポレベルに上書き
し、この処理を終了する。
【0169】さらに、このセンタ装置は、各カラオケ装
置から受信したキーレベル調整回数及びテンポレベル調
整回数のカウント情報を集計し、その集計結果をファイ
ルとして記憶装置13に保存すると共に、表示装置12
に表示したり、図示を省略した印刷装置(プリンタ)に
よって紙に記録出力したりする。
【0170】このようにして、センタ装置1から各カラ
オケ装置2へ配信される曲データのデフォルトのキーレ
ベルとテンポレベルは、多くのカラオケ装置でのキーレ
ベル及びテンポレベルの変更状況に基づいて、最も使用
される確率の高いレベルに設定されているので、利用者
が歌唱中にキーレベル及びテンポレベルの調整を行なう
頻度を少なくすることができ、利用者に歌い易い歌唱環
境を提供することができる。
【0171】また、センタ装置1に登録された曲データ
を調べることにより、それぞれのカラオケ音楽に対して
多くの利用者が好むキーレベルとテンポレベルを容易に
判断することができ、その判断結果を曲データのデフォ
ルトのキーレベルとテンポレベルを設定するときの参考
情報として後々活用することもできる。
【0172】なお、上述のキーレベルとテンポレベルの
変更に関する処理において、センタ装置1は、カラオケ
装置2の所定時間帯毎のキー調整とテンポ調整の利用状
況に基づいてテンポレベルとキーレベルのデフォルト値
を各時間帯毎に変更するようにしてもよい。
【0173】次に、この通信カラオケシステムにおいて
センタ装置1が各カラオケ装置2へデフォルトのキーレ
ベルとテンポレベルを更新した後の曲データを定期的に
配信する処理について説明する。この機能を実現するた
め、上記センタ装置1の制御装置14等が、上記変更後
の演奏情報を定期的に又は予め定めた時点にカラオケ装
置2へ配信する手段の機能を果たす。
【0174】図18は、センタ装置1における各カラオ
ケ装置2へデフォルトのキーレベルとテンポレベルを更
新した後の曲データを定期的に配信する処理を示すフロ
ーチャートである。
【0175】この処理は、ステップ131で所定期間が
経過したか否かを判断して、経過したらステップ132
で音程統計ファイルのデータで上述したような更新の条
件を満足している曲番号があるか否かを判断して、無け
ればステップ134へ進み、有れば曲データを構成する
情報ファイル中のキーレベル(音程値)を更新し、ステ
ップ134へ進む。
【0176】ステップ134ではテンポ統計ファイルの
データで上述したような更新の条件を満足している曲番
号があるか否かを判断して、無ければステップ136へ
進み、有れば曲データを構成するMIDIファイル中の
テンポレベル(テンポ値)を更新し、ステップ136へ
進む。
【0177】ステップ136では全ての曲番号について
上記チェックをしたか否かを判断して、未チェックの曲
番号があればステップ132へ戻って上述の処理を繰り
返し、全ての曲番号についてチェックをしたら、ステッ
プ137でキーレベル又はテンポレベルが更新された曲
データを全てのカラオケ装置へ送信し、この処理を終了
する。
【0178】図19は、カラオケ装置2におけるセンタ
装置1からキーレベル又はテンポレベルが更新された曲
データを定期的に受信するときの処理を示すフローチャ
ートである。
【0179】この処理は、ステップ141でセンタ装置
から曲データを受信したか否かを判断して、受信したら
ステップ142でハードディスク装置に同じ曲番号に対
する曲データが既に有るか否かを判断して、有ればステ
ップ143で既存の曲データを受信した曲データに更新
し、無ければステップ144で受信した曲データをハー
ドディスク装置に追加保存し、この処理を終了する。
【0180】このようにして、センタ装置1は全カラオ
ケ装置2におけるキーレベル及びテンポレベルの調整状
況に基づいてカラオケ音楽の曲データのデフォルトのキ
ーレベル及びテンポレベルを最も利用される確率の高い
キーレベルとテンポレベルに更新して定期的に各カラオ
ケ装置2へ配信するので、各カラオケ装置2では曲デー
タの更新に係る煩雑な処理を軽減することができる。
【0181】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る音楽演奏装置と音楽演奏システムによれば、自動的に
多くの利用者が歌い易い演奏条件で楽曲を演奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である通信カラオケシス
テムのカラオケ装置2の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態である通信カラオケシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したセンタ装置1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図2に示した通信カラオケシステムで使用する
曲データのフォーマットの一例を示す図である。
【図5】図2に示した通信カラオケシステムで使用する
曲データ中のMIDIファイルのフォーマットの一例を
示す図である。
【図6】図2に示した通信カラオケシステムで使用する
音程履歴ファイルのフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図7】図1に示したカラオケ装置2がキー調整の利用
状況に基づいてカラオケ音楽の曲データに設定されたデ
フォルトのキーレベルを自動変更する処理を示すフロー
チャートである。
【図8】図1に示したカラオケ装置2で使用する音程履
歴ファイル1と2のフォーマットの一例を示す図であ
り、
【図9】図1に示したカラオケ装置2が時間帯毎のキー
調整の利用状況に基づいてカラオケ楽曲の曲データに設
定されたデフォルトのキーレベルを自動変更する処理を
示すフローチャートである。
【図10】図1に示したカラオケ装置2がセンタ装置1
へキーレベルの調整回数を送信する処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】図2に示したセンタ装置1がカラオケ装置2
側のキー調整の利用状況に基づいてカラオケ音楽の曲デ
ータに設定されたデフォルトのキーレベルを自動変更す
る処理を示すフローチャートである。
【図12】図1に示したカラオケ装置2がセンタ装置1
へ時間帯毎のキーレベルの調整回数を送信する処理を示
すフローチャートである。
【図13】図2に示す通信カラオケシステムで使用する
曲データの他のフォーマットを示す図である。
【図14】図2に示したセンタ装置1がカラオケ装置2
の時間帯毎のキー調整の利用状況に基づいてカラオケ音
楽の曲データに設定されたデフォルトのキーレベルを自
動変更する処理を示すフローチャートである。
【図15】図2に示した通信カラオケシステムで使用す
るテンポ履歴ファイルのフォーマットの一例を示す図で
ある。
【図16】図1に示したカラオケ装置2がセンタ装置1
へ音程履歴ファイルとテンポ履歴ファイルを送信する処
理を示すフローチャートである。
【図17】図2に示したセンタ装置1がカラオケ装置2
のキー調整とテンポ調整の利用状況に基づいてカラオケ
音楽の曲データに設定されたデフォルトのキーレベルと
テンポレベルの演奏条件を自動変更する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図18】図2に示したセンタ装置1が各カラオケ装置
2へデフォルトのキーレベルとテンポレベルを更新した
後の曲データを定期的に配信する処理を示すフローチャ
ートである。
【図19】図2に示したカラオケ装置2がセンタ装置1
からキーレベル又はテンポレベルが更新された曲データ
を定期的に受信するときの処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1:センタ装置 2:カラオケ装置 3:通信網 11:入力装置 12:表示装置 13:記憶装置 14:制御装置 21:リモコン 22:マイク 23:モニタ 24:スピーカ 25:ディスクプレーヤ 26:アンプ 27:コマンダ 101:システム制御部 102:ROM 103:メインメモリ 104:MIDI音源部 105:プレーヤ・インタフェース(I/F)部 106:モニタ表示制御部 107:通信制御部 108:操作パネル 109:ハードディスク装置 110:ハードディスクインタフェース(HD・I/
F)部 111:バス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報に基づいてデフォルトの音程値
    で演奏曲を演奏する演奏手段と、該手段によって演奏中
    の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段とを備えた音
    楽演奏装置において、 前記演奏曲の演奏回数と前記音程調整手段によって調整
    された調整値と調整回数とを記憶する手段と、 該手段に記憶された演奏回数と調整値と調整回数とに基
    づいて前記演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した
    回数が所定回数よりも多くなり、その音程値が前記デフ
    ォルトの音程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか
    一方に偏っていると判断したとき、前記演奏曲のデフォ
    ルトの音程値を前記偏りの中心の音程値に変更する手段
    を設けたことを特徴とする音楽演奏装置。
  2. 【請求項2】 演奏情報に基づいてデフォルトの音程値
    で演奏曲を演奏する演奏手段と、該手段によって演奏中
    の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段とを備えた音
    楽演奏装置において、 前記演奏曲の演奏回数と前記音程調整手段によって調整
    された調整値と調整回数とを予め定めた時間帯毎に記憶
    する手段と、 該手段に記憶された時間帯毎の演奏回数と調整値と調整
    回数とに基づいて前記演奏曲をデフォルトの音程値以外
    で演奏した回数が所定回数よりも多くなり、その音程値
    が前記デフォルトの音程値よりも高音程あるいは低音程
    のいずれか一方に偏っていると判断したとき、その時間
    帯での前記演奏曲のデフォルトの音程値を前記偏りの中
    心の音程値に変更する手段を設けたことを特徴とする音
    楽演奏装置。
  3. 【請求項3】 演奏情報を蓄積する手段と、該手段に蓄
    積した演奏情報を配信する手段とを有するセンタ装置
    と、 該センタ装置から配信された演奏情報に基づいてデフォ
    ルトの音程値で演奏曲を演奏する演奏手段と、該手段に
    よって演奏中の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段
    とを有する音楽演奏装置とからなる音楽演奏システムに
    おいて、 前記音楽演奏装置に、前記演奏曲の演奏回数と前記音程
    調整手段によって調整された調整値と調整回数とを前記
    センタ装置へ送信する手段を設け、 前記センタ装置に、前記音楽演奏装置から受信した前記
    演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて前記
    演奏曲をデフォルトの音程値以外で演奏した回数が所定
    回数よりも多くなり、その音程値が前記デフォルトの音
    程値よりも高音程あるいは低音程のいずれか一方に偏っ
    ていると判断したとき、前記演奏曲のデフォルトの音程
    値を前記偏りの中心の音程値に変更する手段を設けたこ
    とを特徴とする音楽演奏システム。
  4. 【請求項4】 演奏情報を蓄積する手段と、該手段に蓄
    積した演奏情報を配信する手段とを有するセンタ装置
    と、 該センタ装置から配信された演奏情報に基づいてデフォ
    ルトの音程値で演奏曲を演奏する演奏手段と、該手段に
    よって演奏中の演奏曲の音程値を調整する音程調整手段
    とを有する音楽演奏装置とからなる音楽演奏システムに
    おいて、 前記音楽演奏装置に、前記演奏曲の演奏回数と前記音程
    調整手段によって調整された調整値と調整回数とを前記
    センタ装置へ送信する手段を設け、 前記センタ装置に、前記音楽演奏装置から受信した前記
    演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて予め
    定めた時間帯毎に前記演奏曲をデフォルトの音程値以外
    で演奏した回数が所定回数よりも多くなり、その音程値
    が前記デフォルトの音程値よりも高音程あるいは低音程
    のいずれか一方に偏っていると判断したとき、その時間
    帯での前記演奏曲のデフォルトの音程値を前記偏りの中
    心の音程値に変更する手段を設けたことを特徴とする音
    楽演奏システム。
  5. 【請求項5】 演奏情報を蓄積する手段と、該手段に蓄
    積した演奏情報を配信する手段とを有するセンタ装置
    と、 該センタ装置から配信された演奏情報に基づいてデフォ
    ルトのテンポ値で演奏曲を演奏する演奏手段と、該手段
    によって演奏中の演奏曲のテンポ値を調整するテンポ調
    整手段とを有する音楽演奏装置とからなる音楽演奏シス
    テムにおいて、 前記音楽演奏装置に、前記演奏曲の演奏回数と前記テン
    ポ調整手段によって調整された調整値と調整回数とを前
    記センタ装置へ送信する手段を設け、 前記センタ装置に、前記音楽演奏装置から受信した前記
    演奏曲の演奏回数と調整値と調整回数とに基づいて前記
    演奏曲をデフォルトのテンポ値以外で演奏した回数が所
    定回数よりも多くなり、そのテンポ値が前記デフォルト
    のテンポ値よりも高速度あるいは低速度のいずれか一方
    に偏っていると判断したとき、前記演奏曲のデフォルト
    のテンポ値を前記偏りの中心のテンポ値に変更する手段
    を設けたことを特徴とする音楽演奏システム。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の
    音楽演奏システムにおいて、 前記センタ装置に、前記変更後の演奏情報を定期的に又
    は予め定めた時点に前記音楽演奏装置へ配信する手段を
    設けたことを特徴とする音楽演奏システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008026666A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Sony Corp コンテンツ再生装置、記録媒体、コンテンツ再生方法及びコンテンツ再生プログラム。
JP2008191184A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Daiichikosho Co Ltd 音量調整機能を備えるカラオケシステム
JP2009036912A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Daiichikosho Co Ltd カラオケシステム
JP2012177751A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Brother Ind Ltd カラオケシステム、カラオケ装置

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