JPH11117146A - 円筒織機 - Google Patents

円筒織機

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JPH11117146A
JPH11117146A JP28061297A JP28061297A JPH11117146A JP H11117146 A JPH11117146 A JP H11117146A JP 28061297 A JP28061297 A JP 28061297A JP 28061297 A JP28061297 A JP 28061297A JP H11117146 A JPH11117146 A JP H11117146A
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yarn
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weaving
weft
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Akira Horimoto
章 堀本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の円筒織機を一部改良するだけで、筒状ジ
ャケットの外周に補助糸を一工程で螺旋状に連続的に巻
回して外面被覆ホース用のジャケットを織成できる円筒
織機を提供することにある。 【解決手段】シャットルガイドピン8によって放射状に
配置された縦糸aをシェディングホイール17aの回転
によって交互に上下に振り分けるとともに、振り分けら
れた縦糸aの間にシャットルを通過させ、横糸ボビン1
3に巻回された横糸bを螺旋状に織り込むことにより、
筒状ジャケット2を織成する円筒織機において、シャッ
トルガイドピン8を奇数本として奇数本の縦糸aを織成
部4に導くと共に、2つのシャットル30a,30bの
うち、一方のシャットル30bに対応するシェディング
ホイールの外周部を山部のみとすると共に、そのシャッ
トル30bの横糸ボビン13から補助糸dを導出し、他
のシャットル30aで織成された筒状ジャケット2の外
周に補助糸dを螺旋状に巻き付けるようにしたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば消防用吸
管や屋内消火栓用保形ホース用の筒状ジャケットを織成
する円筒織機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のホースは、繊維を筒状に織成し
たジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂のライニング
層を施したジャケットホースが用いられている。すなわ
ち、繊維よりなる縦糸と、金属線状体または合成樹脂線
状体からなる横糸とを筒状に織成し、このジャケットの
内側にゴムまたは合成樹脂のライニング層を施してい
る。ホースのジャケットは、縦糸にポリエステルスパン
糸を複数本燃り合わせた糸条を使用し、横糸に鋼線また
はポリエステルモノフィラメント糸を使用し、筒状に織
成したものである。そして、このジャケットの内面にポ
リエステル系TPEのライニング層を施している。
【0003】ところで、筒状ジャケットを織成する円筒
織機は、例えば、図8〜図10に示すように構成されて
いる。すなわち、本体1の中央部には縦糸と横糸とを織
成して得られた筒状ジャケット2を導出する円筒体3が
設けられ、円筒体3の上部には縦糸と横糸とを織成する
織成部4が設けられている。円筒体3の外周部には軸受
5を介して回転筒体6が嵌合されており、この回転筒体
6は図示しない駆動機構によって回転駆動するようにな
っている。回転筒体6の上端部には織成部4と略同一高
さ位置で、織成部4を中心として回転する回転円盤7が
設けられている。
【0004】回転円盤7の外周には円筒状に等間隔に配
置された多数本(奇数)のシャットルガイドピン8が設
けられている。シャットルガイドピン8は下端部が本体
1に固定された下部リング9aに固定され、上端部が上
部リング9bに固定されている。そして、シャットルガ
イドピン8の相互間は縦糸aを挿通する挿通部に形成さ
れ、したがって、奇数本の縦糸aは挿通部に挿通された
状態で下部リング9aと上部リング9bとの間で上下動
自在になっている。
【0005】また、前記回転円盤7の上部には織成部4
を中心に対称的に2つのシャットル10a,10bが設
けられている。シャットル10a,10bはリング状の
シャットルガイド11の内周面に沿って旋回するシャッ
トル本体12に対して横糸ボビン13が回転自在に設け
られ、この横糸ボビン13には横糸bが巻回されてい
る。シャットル本体12の両端部には織成部4に向って
延出する支持ロッド14が設けられ、この支持ロッド1
4の先端部間には縦糸ガイド15及びセクタ16が設け
られ、セクタ16によって横糸bを縦糸a相互の交叉部
に押込むようになっている。
【0006】シャットル10a,10bの旋回方向側に
はシェディングホイール17a,17bが設けられてい
る。シェディングホイール17a,17bはシャットル
ガイドピン8の内側で、斜めに取付けられており、この
シェディングホイール17a,17bの外周部にはシャ
ットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通された縦糸a
を上位に位置させる山部18と縦糸aを下位に位置させ
る谷部19とが交互に設けられている。すなわち、シャ
ットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通された縦糸a
の中途部がシェディングホイール17a,17bの山部
18に掛止しているときは、縦糸aは上位に位置し、谷
部19に落ち込んだときには、縦糸aが下位に位置し、
織成部4で縦糸a相互を交叉させるようになっている。
【0007】シェディングホイール17a,17bの回
転軸20は傾斜した状態で、回転円盤7に設けられた軸
受21に回転自在に軸支されており、なおかつ、山部1
8に設けられた凸部18aがシャットルガイドピン8の
相互間の挿通部に嵌着されている。そして、回転円盤7
が回転するので、シェディングホイール17a,17b
も回転する。このように、シェディングホイール17
a,17bは回転によってシャットルガイドピン8相互
間の挿通部に挿通された縦糸aの中途部を上下に振り分
けるようになっている。すなわち、シャットルガイドピ
ン8によって放射状に配置された縦糸aをシェディング
ホイール17a,17bの回転によって交互に上下に振
り分けるとともに、振り分けられた縦糸aの間にシャッ
トル10a,10bを通過させ、横糸ボビン13に巻回
された横糸bを螺旋状に織り込んで筒状ジャケット2を
連続的に織成できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に構成された円筒織機は、縦糸aをシェディングホイー
ル17a,17bによって上下に振り分け、振り分けら
れた縦糸a相互間にシャットル10a,10bによって
横糸bを螺旋状に導入して筒状ジャケット2を織成する
円筒織機である。
【0009】したがって、例えばジャケットの耐摩耗性
を向上させるために、ジャケットの外周で、織成された
横糸b相互間に補助糸を螺旋状に巻回し、補助糸でジャ
ケットを被覆した外面被覆ホース用のジャケットを織成
しようとした場合、従来の円筒織機では織成することが
できない。このため、従来においては、前述した円筒織
機によって筒状ジャケットを織成した後、別工程で、筒
状ジャケットの外周に補助糸を螺旋状に巻回することが
試みられていたが、筒状ジャケットの外周に補助糸を一
定のテンションで螺旋状に密巻することは不可能であっ
た。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、従来の円筒織機を一
部改良するだけで、筒状ジャケットを織成すると共に、
その筒状ジャケットに補助糸を一工程で螺旋状に連続的
に巻回して外面被覆ホース用のジャケットを織成できる
円筒織機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、中央部に縦糸と横糸
とを織成し、得られた筒状ジャケットを導出する織成部
を有する本体と、この本体に前記織成部を中心として円
筒状に等間隔に配置され外周から織成部に向って導かれ
る縦糸を上下動自在に案内する多数本のシャットルガイ
ドピンと、これらシャットルガイドピンの内側に設けら
れ前記織成部を中心として旋回するとともに、横糸を織
成部に向って導く横糸ボビンを備えた偶数のシャットル
と、このシャットルにそれぞれ対応して設けられ前記シ
ャットルガイドピンに上下動自在に案内された縦糸を上
位に位置させる山部と縦糸を下位に位置させる谷部を外
周部に交互に有し、回転によって縦糸を上下に振り分け
るシェディングホイールとからなり、前記シャットルガ
イドピンによって放射状に配置された縦糸をシェディン
グホイールの回転によって交互に上下に振り分けるとと
もに、振り分けられた縦糸の間にシャットルを通過さ
せ、横糸ボビンに巻回された横糸を螺旋状に織り込むこ
とにより、筒状ジャケットを織成する円筒織機におい
て、前記シャットルガイドピンを奇数本として奇数本の
縦糸を前記織成部に導くと共に、前記偶数のシャットル
のうち、一方のシャットルに対応するシェディングホイ
ールの外周部を山部のみとすると共に、そのシャットル
の横糸ボビンから補助糸を導出し、他のシャットルで織
成された筒状ジャケットの外周に前記補助糸を螺旋状に
巻き付けることを特徴とする。
【0012】請求項2は、中央部に縦糸と横糸とを織成
し、得られた筒状ジャケットを導出する織成部を有する
本体と、この本体に前記織成部を中心として円筒状に等
間隔に配置され外周から織成部に向って導かれる縦糸を
上下動自在に案内する多数本のシャットルガイドピン
と、これらシャットルガイドピンの内側に設けられ前記
織成部を中心として旋回するとともに、横糸を織成部に
向って導く横糸ボビンを備えた偶数のシャットルと、こ
のシャットルにそれぞれ対応して設けられ前記シャット
ルガイドピンに上下動自在に案内された縦糸を上位に位
置させる山部と縦糸を下位に位置させる谷部を外周部に
交互に有し、回転によって縦糸を上下に振り分けるシェ
ディングホイールとからなり、前記シャットルガイドピ
ンによって放射状に配置された縦糸をシェディングホイ
ールの回転によって交互に上下に振り分けるとともに、
振り分けられた縦糸の間にシャットルを通過させ、横糸
ボビンに巻回された横糸を螺旋状に織り込むことによ
り、筒状ジャケットを織成する円筒織機において、前記
シャットルガイドピンを奇数本として奇数本の縦糸を前
記織成部に導くと共に、前記偶数のシャットルのうち、
1つおきのシャットルに対応するシェディングホイール
の外周部に連続する複数の山部に対して1個の割合で谷
部を設けると共に、そのシャットルの横糸ボビンから補
助糸を導出し、他のシャットルで織成された筒状ジャケ
ットの外周に螺旋状に巻き付けた前記補助糸を部分的に
前記縦糸で固定するようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項3は、中央部に縦糸と横糸とを織成
し、得られた筒状ジャケットを導出する織成部を有する
本体と、この本体に前記織成部を中心として円筒状に等
間隔に配置され外周から織成部に向って導かれる縦糸を
上下動自在に案内する多数本のシャットルガイドピン
と、これらシャットルガイドピンの内側に設けられ前記
織成部を中心として旋回するとともに、横糸を織成部に
向って導く横糸ボビンを備えたシャットルと、このシャ
ットルにそれぞれ対応して設けられ前記シャットルガイ
ドピンに上下動自在に案内された縦糸を上位に位置させ
る山部と縦糸を下位に位置させる谷部を外周部に交互に
有し、回転によって縦糸を上下に振り分けるシェディン
グホイールとからなり、前記シャットルガイドピンによ
って放射状に配置された縦糸をシェディングホイールの
回転によって交互に上下に振り分けるとともに、振り分
けられた縦糸の間にシャットルを通過させ、横糸ボビン
に巻回された横糸を螺旋状に織り込むことにより、筒状
ジャケットを織成する円筒織機において、前記シャット
ルのそれぞれに対応させて前記織成部に補助糸を導出す
る補助糸ボビンを設け、補助糸ボビンから補助糸を導出
し、シャットルで織成された筒状ジャケットの外周に螺
旋状に巻き付けるようにしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。図1〜図3は第1の実施形
態を示し、回転円盤7の外周には円筒状に等間隔に配置
された多数本(奇数)のシャットルガイドピン8が設け
られている。したがって、奇数本の縦糸aは挿通部に挿
通された状態で下部リング9aと上部リング9bとの間
で上下動自在になっている。ここで、縦糸aは合成繊維
糸として、呼称25の保形ホースの場合、ポリエステル
スパン糸の10/10s を264本とポリエステルスパ
ン糸の20/10s を1本使用する。ポリエステルスパ
ン糸の10/10s と20/10s の2種類かわりにポ
リエステルフィラメント1500D×1、ナイロンフィ
ラメント1260D×5、ビニロンフィラメント120
0D×5等を使用してもよい。
【0015】また、前記回転円盤7の上部には織成部4
を中心に対称的に第1と第2のシャットル30a,30
bが設けられている。第1のシャットル30aの横糸ボ
ビン13には従来と同様に横糸bが巻回されているが、
第2のシャットル30bの横糸ボビン13には補助糸d
が巻回されている。ここで、横糸bは、例えばアルミニ
ウム、スチール等の線状体または合成繊維のモノフィラ
メント糸を使用している。この横糸bは、図3に示すよ
うに、断面が例えば二等辺三角形で、その3つの角部に
丸みを付けるとともに、平坦面の底辺部を筒状ジャケッ
ト2の内周側に、頂部を筒状ジャケット2の外周側に向
けて配列されている。補助糸dは横糸bより細いフィラ
メント糸、スパン糸、モノフィラメント糸あるいはスチ
ールワイヤを使用している。
【0016】第1のシャットル30aの旋回方向側のシ
ェディングホイール17aは従来と同一であるが、第2
のシャットル30bの旋回方向側のシェディングホイー
ル31はシャットルガイドピン8の内側で、斜めに取付
けられており、このシェディングホイール31の外周部
は全て山部32であり、円板状に形成されている。すな
わち、シャットルガイドピン8相互間の挿通部に挿通さ
れた縦糸aの中途部がシェディングホイール31の山部
32に掛止しているときは、縦糸aは常に上位に位置さ
せるようになっている。
【0017】したがって、前述のように構成された円筒
織機は、第1のシャットル30aと第2のシャットル3
0bとを備えているが、第2のシャットル30bに対応
するシェディングホイール31の外周部は全て山部32
の円板状に形成されているために、シャットルガイドピ
ン8の相互間に挿通された縦糸aを上下に振り分ける機
能はなく、実質的に第1のシャットル30aだけで縦糸
aを上下に振り分けているために1シャットルの織機で
ある。
【0018】2シャットルの織機の場合、縦糸aは偶数
本で、1シャットルの場合、縦糸aは奇数本にしないと
平織組織を織成できない。ここで、図4に基づいて説明
すると、同図(a)に示すように、2シャットルの場
合、縦糸aを偶数本(例えば6本)にし、第1のシャッ
トルによって横糸bが実線に示すように1周して縦糸a
と織成され、次に第2のシャットルによって横糸bが破
線で示すように1周して縦糸aと織成された筒状ジャケ
ットが得られる。しかし、1シャットルの場合、同図
(b)に示すように、縦糸aを奇数本(例えば5本)に
し、シャットルによって横糸bが実線に示すように1周
して縦糸aと織成され、次に同じシャットルにより横糸
bが破線で示すように1周して縦糸aと織成された筒状
ジャケットが得られる。
【0019】したがって、本実施形態においては、シャ
ットルガイドピン8を奇数本として奇数本の縦糸aを織
成部4に導き、第1のシャットル30aに対応するシェ
ジングホイール17aの回転によってシャットルガイド
ピン8相互間の挿通部に挿通された縦糸aの中途部を上
下に振り分けている。すなわち、シャットルガイドピン
8によって放射状に配置された縦糸aをシェジングホイ
ール17aの回転によって交互に上下に振り分けるとと
もに、振り分けられた縦糸aの間に第1のシャットル3
0aを通過させ、横糸ボビン13に巻回された横糸bを
螺旋状に織り込んで筒状ジャケット2を連続的に織成し
ている。
【0020】また、第2のシャットル30bに対応する
シェジングホイール31は全て山部32の円板状に形成
されているために、シャットルガイドピン8の相互間に
挿通された縦糸aを常に上位に位置している。したがっ
て、第2のシャットル30bの旋回によって横糸ボビン
13から補助糸dが導出され、第1のシャットル30a
で織成された筒状ジャケットcの外周に補助糸dを螺旋
状に巻き付けられる。この結果、補助糸dは横糸bと交
互に配置されているとともに、横糸bの底辺部を隣接し
た状態に配置されている。つまり、補助糸dは、縦糸a
とは織成されず、横糸b,b間に位置し、縦糸a相互の
交叉部に添接状態に螺旋状に巻回され、筒状ジャケット
2の外面を補助糸dによって被覆することができる。な
お、補助糸dは筒状ジャケット2の外周に螺旋状に巻回
された状態であるが、補助糸dに熱融着繊維のメルティ
(商品名)を使用する事により、筒状ジャケット2の内
側にライニング層を形成する時に熱融着することもでき
る。
【0021】本実施形態では2つのシャットルを持つ織
機で説明したが、1つに限定するものではなく、4つ、
6つ等の偶数のシャットルを持つ織機なら良い。図5は
第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分
は同一番号を付して説明を省略する。第1の実施形態に
おいては、第2のシャットル30bに対応するシェディ
ングホイール31の外周部を全て山部32とし、シャッ
トルガイドピン8の相互間に挿通された縦糸aを常に上
位に位置させ、補助糸dと織成されないようにしたが、
本実施形態は、シェディングホイール33の外周部に連
続する複数の山部34に対して1個の割合で谷部35を
設けたものである。すなわち、第1の実施形態の山部1
8の山数5〜20個程度に相当する山部34に1個の割
合で谷部35を設けたものである。
【0022】このように構成すると、シェジングホイー
ル33の1回転中に数回だけシャットルガイドピン8の
相互間に挿通された縦糸aが谷部35に落ち込み、縦糸
aと補助糸dとが織成される。したがって、筒状ジャケ
ット2の外周に螺旋状に巻回される補助糸dが部分的に
縦糸aに織り込まれ、補助糸dを部分的に固定すること
ができる。
【0023】図6及び図7は第3の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。第1の実施形態においては、第1と第2のシ
ャットル30a,30bのうち、第1のシャットル30
aの横糸ボビン13に横糸bを巻回し、第2のシャット
ル30bの横糸ボビン13に補助糸dを巻回し、シェジ
ングホイール30bの外周部を全て山部32とし、シャ
ットルガイドピン8の相互間に挿通された縦糸aを常に
上位に位置させ、補助糸dと織成されないようにした
が、本実施形態は、従来と同様のシャットル10a,1
0bの横糸ボビン13の下部にシャットル10a,10
bと一体に旋回する補助糸ボビン36,36を配置した
ものである。補助糸ボビン36,36の平面上の位置は
図6に示すように、シャットル10a,10bの間に配
置したものである。
【0024】補助糸ボビン36,36の繰出し側には補
助糸dのテンションローラ37が設けられており、補助
糸dに一定のテンションを付与してセクタ16に送り込
むことができるようになっている。したがって、縦糸a
と横糸bとを織成すると共に、補助糸ボビン36,36
から補助糸d,dを導出して筒状ジャケット2の外周に
補助糸dを螺旋状に巻回することができる。このように
構成することにより、第1の実施形態より2倍のスピー
ドで織成できる。
【0025】本実施形態では2つのシャットルを持つ織
機の図面で説明したが、1つに限定するものではなく、
幾つのシャットルを持つ織機でも良い。ただし、シャッ
トルが偶数の場合はシャットルガイドピンも偶数、シャ
ットルが奇数の場合はシャットルガイドピンも奇数とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、従来の円筒織機を一部改良するだけで、筒状ジ
ャケットを織成すると共に、その筒状ジャケットの外周
に補助糸を一工程で螺旋状に連続的に巻回して外面被覆
ホース用のジャケットを織成できる。
【0027】請求項2によれば、請求項1の効果に加
え、補助糸を部分的に縦糸によって結束できるという効
果がある。請求項3によれば、偶数のシャットルのそれ
ぞれに織成部に補助糸を導出する補助糸ボビンを設け、
補助糸ボビンから補助糸を導出して他のシャットルで織
成された筒状ジャケットの外周に螺旋状に巻き付けるこ
とにより、補助糸を高速に巻回することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す円筒織機の要
部の縦断正面図。
【図2】同実施形態の円筒織機の要部の平面図。
【図3】同実施形態の筒状ジャケットの一部を拡大した
断面図。
【図4】一般的な織成手順を示し、(a)は2シャット
ルの場合の説明図、(b)は1シャットルの場合の説明
図。
【図5】この発明の第2の実施形態を示す円筒織機の要
部の平面図。
【図6】この発明の第3の実施形態を示す円筒織機の要
部の縦断側面図。
【図7】同実施形態を示す円筒織機の要部の平面図。
【図8】従来の円筒織機の要部の縦断側面図。
【図9】従来の円筒織機の要部の平面図。
【図10】従来の円筒織機のシェジングホイールの縦断
側面図。
【符号の説明】
1…本体 2…筒状ジャケット 4…織成部 8…シャットルガイドピン 13…横糸ボビン 17a,31…シェジングホイール 30a,30b…シャットル a…縦糸 b…横糸 d…補助糸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に縦糸と横糸とを織成し、得られ
    た筒状ジャケットを導出する織成部を有する本体と、こ
    の本体に前記織成部を中心として円筒状に等間隔に配置
    され外周から織成部に向って導かれる縦糸を上下動自在
    に案内する多数本のシャットルガイドピンと、これらシ
    ャットルガイドピンの内側に設けられ前記織成部を中心
    として旋回するとともに、横糸を織成部に向って導く横
    糸ボビンを備えた偶数のシャットルと、このシャットル
    にそれぞれ対応して設けられ前記シャットルガイドピン
    に上下動自在に案内された縦糸を上位に位置させる山部
    と縦糸を下位に位置させる谷部を外周部に交互に有し、
    回転によって縦糸を上下に振り分けるシェディングホイ
    ールとからなり、前記シャットルガイドピンによって放
    射状に配置された縦糸をシェディングホイールの回転に
    よって交互に上下に振り分けるとともに、振り分けられ
    た縦糸の間にシャットルを通過させ、横糸ボビンに巻回
    された横糸を螺旋状に織り込むことにより、筒状ジャケ
    ットを織成する円筒織機において、 前記シャットルガイドピンを奇数本として奇数本の縦糸
    を前記織成部に導くと共に、前記偶数のシャットルのう
    ち、1つおきのシャットルに対応するシェディングホイ
    ールの外周部を山部のみとすると共に、そのシャットル
    の横糸ボビンから補助糸を導出し、他のシャットルで織
    成された筒状ジャケットの外周に前記補助糸を螺旋状に
    巻き付けるようにしたことを特徴とする円筒織機。
  2. 【請求項2】 中央部に縦糸と横糸とを織成し、得られ
    た筒状ジャケットを導出する織成部を有する本体と、こ
    の本体に前記織成部を中心として円筒状に等間隔に配置
    され外周から織成部に向って導かれる縦糸を上下動自在
    に案内する多数本のシャットルガイドピンと、これらシ
    ャットルガイドピンの内側に設けられ前記織成部を中心
    として旋回するとともに、横糸を織成部に向って導く横
    糸ボビンを備えた偶数のシャットルと、このシャットル
    にそれぞれ対応して設けられ前記シャットルガイドピン
    に上下動自在に案内された縦糸を上位に位置させる山部
    と縦糸を下位に位置させる谷部を外周部に交互に有し、
    回転によって縦糸を上下に振り分けるシェディングホイ
    ールとからなり、前記シャットルガイドピンによって放
    射状に配置された縦糸をシェディングホイールの回転に
    よって交互に上下に振り分けるとともに、振り分けられ
    た縦糸の間にシャットルを通過させ、横糸ボビンに巻回
    された横糸を螺旋状に織り込むことにより、筒状ジャケ
    ットを織成する円筒織機において、 前記シャットルガイドピンを奇数本として奇数本の縦糸
    を前記織成部に導くと共に、前記偶数のシャットルのう
    ち、1つおきのシャットルに対応するシェディングホイ
    ールの外周部に連続する複数の山部に対して1個の割合
    で谷部を設けると共に、そのシャットルの横糸ボビンか
    ら補助糸を導出し、他のシャットルで織成された筒状ジ
    ャケットの外周に螺旋状に巻き付けた前記補助糸を部分
    的に前記縦糸で固定するようにしたことを特徴とする円
    筒織機。
  3. 【請求項3】 中央部に縦糸と横糸とを織成し、得られ
    た筒状ジャケットを導出する織成部を有する本体と、こ
    の本体に前記織成部を中心として円筒状に等間隔に配置
    され外周から織成部に向って導かれる縦糸を上下動自在
    に案内する多数本のシャットルガイドピンと、これらシ
    ャットルガイドピンの内側に設けられ前記織成部を中心
    として旋回するとともに、横糸を織成部に向って導く横
    糸ボビンを備えたシャットルと、このシャットルにそれ
    ぞれ対応して設けられ前記シャットルガイドピンに上下
    動自在に案内された縦糸を上位に位置させる山部と縦糸
    を下位に位置させる谷部を外周部に交互に有し、回転に
    よって縦糸を上下に振り分けるシェディングホイールと
    からなり、前記シャットルガイドピンによって放射状に
    配置された縦糸をシェディングホイールの回転によって
    交互に上下に振り分けるとともに、振り分けられた縦糸
    の間にシャットルを通過させ、横糸ボビンに巻回された
    横糸を螺旋状に織り込むことにより、筒状ジャケットを
    織成する円筒織機において、 前記シャットルのそれぞれに対応させて前記織成部に補
    助糸を導出する補助糸ボビンを設け、補助糸ボビンから
    補助糸を導出し、シャットルで織成された筒状ジャケッ
    トの外周に螺旋状に巻き付けるようにしたことを特徴と
    する円筒織機。
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