JP2839383B2 - 管状多層織物及びその製造方法 - Google Patents

管状多層織物及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層に重ね合わされた管
状の織物に関するものであって、特に管状の複合材料を
製造するための強化材として好適な管状多層織物及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に複合材料はその用途や目的に応じ
て所望の形状に成形することが要求され、その厚さなど
も目的に応じて決定される。
【0003】そしてその複合材料用の強化材は、複合材
料に要求される厚さに応じた厚さを有することが要求さ
れ、そのためには薄い織物を多層に重ね合わせて厚さを
出すことが必要とされる。
【0004】而して筒状の強化材で厚みのあるものを得
ようとするとき、従来は管状織物の外側にさらに管状織
物を嵌合し、それを必要な層数嵌合して重ね合わせ、所
望の厚みの管状多層織物を得ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながらこのよ
うな強化材においては、個々の管状織物はその両端にお
いて切断されているため、その端末においてほつれが生
じる。
【0006】一般に筒状の複合材料を成形するときは、
前記強化材を筒状の芯体に嵌合し、これを金型に嵌込ん
で反応硬化型樹脂液を注入し、当該樹脂液を硬化させて
成形している。
【0007】而して複合材料においては、金型内の強化
材に空隙があると、樹脂リッチを生じて強度が低下する
ので、強化材は金型の形状にきっちりと嵌合する形状で
あることを要する。
【0008】然るに前述のように管状織物にほつれが生
じると、そのほつれた糸が突出し、金型に挾まれて金型
を正しく閉じることができない可能性がある。特に前述
のように管状織物を多層に嵌合した強化材では、各層の
管状織物がそれぞれその端末でほつれを生じ、多数の糸
が突出するので、それらを全て金型内で始末するのは容
易でない。
【0009】またほつれた糸を金型内に収容できるだけ
のクリアランスをとると、樹脂リッチを生じる恐れがあ
る。
【0010】また樹脂液を注入する際にも、金型内にお
いてほつれた糸が流動し、管状織物の端末におけるほつ
れがより大きくなったり、強化材全体での糸の密度にむ
らが生じ、強度が低下する。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、端末における糸のほつれが生じにくく、複合材
料の成形の容易な管状多層織物及び、それを製造する方
法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【問題点を解決する手段】而して本願における管状多層
織物の発明は、環状に配置された複数のたて糸と、該た
て糸と交差して螺旋状に延びるよこ糸とを織成してなる
管状織物が複数層重ね合わされ、最外層以外の管状織物
はその一端において、前記たて糸が外側に折返されて当
該管状織物の外側に隣接する管状織物のたて糸に連続し
ており、且つよこ糸も外側に隣接する管状織物のよこ糸
に連続していることを特徴とするものである。
【0013】また管状多層織物の製造方法の発明は、外
周から放射状に供給される複数のたて糸群を開口させつ
つ、その開口内を環状に回転するシャットルからよこ糸
を供給して、たて糸群の中心部において管状の織物を織
成する環状織機の、中心部に筒状の芯体を配置し、当該
芯体をその軸方向に進行させながらその芯体の表面にお
いて前記たて糸とよこ糸とで管状織物を織成し、当該管
状織物が所定の長さ織成されたのち前記芯体の進行方向
を反転して、先に織成された管状織物の表面において前
記たて糸とよこ糸とで新たな管状織物を織成することを
所定の回数繰返すことを特徴とするものである。
【0014】以下本発明を図面に従って説明する。
【0015】図1は本発明の管状多層織物1を示すもの
であって、当該管状多層織物1は筒状の芯体2に嵌合さ
れている。そして管状多層織物1は多層(図面において
は七層)の管状織物3a 〜3g よりなっており、各管状
織物3a 〜3g はそれぞれ、環状に配置された多数のた
て糸4と、螺旋状に延びるよこ糸5とを織成して構成さ
れている。
【0016】そして最外層を除く管状織物3a 〜3f
は、それぞれその一端において当該管状織物3a 〜3f
を構成するたて糸4が外側に折返され、それぞれその外
側の管状織物3b 〜3g を構成するたて糸4に連続して
いる。
【0017】すなわち図1において最内層の管状織物3
a は、その左端において外側に折返され、管状織物3a
の外側に嵌合する管状織物3b に連続しており、その管
状織物3b はその右端において外側に折返され、その外
側に嵌合する管状織物3c に連続している。以下同様に
して各層の管状織物3の端末において外側に折返され、
順次外側に嵌合する管状織物3d,3e,3f,3g に連続し
ており、全体として単一の筒状織物が構成されている。
【0018】次にこの管状多層織物1を製造する方法を
図3に基いて説明する。
【0019】図3は環状織機6であって、外方からたて
糸4が放射状に供給され、環状に配置されたヘルド7に
より開口運動せしめられている。そしてその開口内を回
転運動するシャットル8からよこ糸5が供給され、中心
部において筒状の織物が織成され、該筒状織物は上方又
は下方に引取られるようになっている。
【0020】而して本発明においては、当該環状織機6
の中心に芯体2が配置される。そして外方から供給され
るたて糸4の端末が芯体2の下端部に止着されている。
この状態で環状織機6を駆動し、たて糸4とよこ糸5と
を織成しながら芯体2を下方に向って進行させると、芯
体2の表面においてたて糸4とよこ糸5とが織成され、
管状織物3a が形成される。
【0021】芯体2の表面に所定の長さの管状織物3a
が形成されたならば、芯体2の進行方向を反転し、上方
に向って進行させる。これによりたて糸4は管状織物3
a の上端において外方に折返され、当該たて糸4とよこ
糸5とが織成されて、管状織物3a の表面に管状織物3
b が形成される。
【0022】さらに管状織物3a の下端の位置まで管状
織物3b を形成したならが、再度芯体2の進行方向を反
転して下方に向って進行させる。これによりたて糸4は
管状織物3b の下端において再度外方に折返され、管状
織物3b の表面に新たな管状織物3c が織成される。図
3は、三層目の管状織物3c を中程まで織成した状態を
示している。
【0023】以下同様にして、各層の管状織物3を所定
の位置まで織成し、然る後芯体2の進行方向を反転し
て、各層の外側に次の層を形成することを繰返し、所定
の層数の管状多層織物1を織成するのである。
【0024】所定の層数の管状多層織物1を織成したな
らば、たて糸4及びよこ糸5を切断し、芯体2に嵌合さ
れた管状多層織物1を得る。
【0025】
【実施例】以上の説明においては、管状多層織物1を構
成する管状織物3a 〜3g はいずれも同じ長さであり、
管状多層織物1が均一厚みの筒状であるものとして説明
したが、各管状織物3a 〜3g の長さを変化させること
も可能である。図2はかかる管状多層織物1を示すもの
である。
【0026】すなわち、図2においては管状多層織物1
は八層の管状織物3a〜3h からなっている。そして内
側から第一層及び第二層の管状織物3a,3b は最も長
く、第三層及び第四層の管状織物3c,3dは左端部にお
いてそれより短くなっている。さらに第五層及び第六層
の管状織物3e,3f は左端部においてさらに短く、第七
層及び第八層は最も短くなっている。
【0027】従って管状多層織物1は、左端部において
薄く右端部において厚く、その間において段階的に厚さ
が変化する筒状をなしたものが得られる。個々の管状織
物3の厚みを充分に薄いものとし、且つ段階の数を充分
に大きいものとすることにより、外面がテーパー状の管
状多層織物1となり、これを強化材として使用すること
により、内面が均一径で外面がテーパー状をなした筒状
の複合材料を得ることができる。
【0028】さらに同様にして内側から外側に向って折
返し部の位置を順次先に延ばすことにより、内面がテー
パー状の管状多層織物1とすることも可能である。
【0029】また前記芯体2としてテーパー状などの長
さ方向に径の変化するものを使用することにより、管状
多層織物1の内径を変化させることもでき、これら各種
の手段を組合わせることにより、単純な円筒形に限ら
ず、各種形状の管状多層織物1とすることができる。
【0030】
【作用】本発明においては、先に述べたように管状多層
織物1を構成する個々の管状織物3は、内外に隣接する
管状織物3と連続しており、全体として単一の筒状織物
よりなっているので、管状織物3の層数に拘りなく、全
体として端末が二カ所しか生じない。
【0031】
【発明の効果】従って管状多層織物1においてほつれが
生じる可能性があるのは最内層と最外層の管状織物3の
それぞれ一方の端末のみであり、各層の管状織物3の端
末においてほつれが生じることはない。それゆえ全体と
してほつれが少く、また多少生じたとしても容易に始末
することができる。
【0032】従ってこの管状多層織物1を強化材として
複合材料を成形する際に、ほつれて突出した糸が金型に
挾まれて金型を正しく閉じることができないというよう
なことがなく、常に均一な品質の複合材料を成形するこ
とができる。また管状多層織物1と金型との間にクリア
ランスをとる必要がないので、樹脂リッチが生じること
がなく、十分な強度を有する複合材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管状多層織物の一部を破断した斜視
図。
【図2】 本発明の管状多層織物の実施例の一部を破断
した斜視図。
【図3】 本発明の管状多層織物を製造する状態を示す
概念図。
【符号の説明】
1……管状多層織物 2……芯体 3……管状織物 4……たて糸 5……よこ糸 6……環状織機 8……シャットル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 25/00 D03D 3/02 D03D 41/00 D03D 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に配置された複数のたて糸(4)
    と、該たて糸(4)と交差して螺旋状に延びるよこ糸
    (5)とを織成してなる管状織物(3)が複数層重ね合
    わされ、最外層以外の管状織物(3)はその一端におい
    て、前記たて糸(4)が外側に折返されて、当該管状織
    物(3)の外側に隣接する管状織物(3)のたて糸
    (4)に連続していることを特徴とする、管状多層織物
  2. 【請求項2】 外周から放射状に供給される複数のたて
    糸(4)群を開口させつつ、その開口内を環状に回転す
    るシャットル(8)からよこ糸(5)を供給して、たて
    糸(4)群の中心部において管状の織物を織成する環状
    織機(6)の、中心部に筒状の芯体(2)を配置し、当
    該芯体(2)をその軸方向に進行させながらその芯体
    (2)の表面において前記たて糸(4)とよこ糸(5)
    とで管状織物(3)を織成し、当該管状織物(3)が所
    定の長さ織成されたのち前記芯体(2)の進行方向を反
    転して、先に織成された管状織物(3)の表面において
    前記たて糸(4)とよこ糸(5)とで新たな管状織物
    (3)を織成することを所定の回数繰返すことを特徴と
    する、管状多層織物の製造方法
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