JPH11115489A - 車両の内装用表皮材及び内装部品 - Google Patents

車両の内装用表皮材及び内装部品

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JPH11115489A
JPH11115489A JP9280624A JP28062497A JPH11115489A JP H11115489 A JPH11115489 A JP H11115489A JP 9280624 A JP9280624 A JP 9280624A JP 28062497 A JP28062497 A JP 28062497A JP H11115489 A JPH11115489 A JP H11115489A
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JP
Japan
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skin material
interior
surface skin
woven fabric
vehicle
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Application number
JP9280624A
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English (en)
Inventor
Osamu Yasui
理 安井
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のドアトリムの肘掛け用突出部などの凹
凸面に布や革製品の表皮材を伸展させながら接着剤で接
着すると、凹凸面の凹面の部分で表皮材が収縮による復
元力で浮き上がって剥がれ易い。 【解決手段】 装飾性の良い薄いガーゼ状の織布2と、
厚みを持たせた不織布3と、この両者を重ねて縫合した
縫糸4の3つで3層構造とした布製品の車両内装用表皮
材1である。この表皮材1は良好に伸展する割には収縮
して復元する復元力が弱く、車室内のドアトリム5の肘
掛け用突出部5aの凹凸内装面等に表皮材1を屈曲伸展
させながら接着固定しても、凹曲部分での収縮量が少な
くて剥がれ難く、外観も良好に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアトリム
等の内装部品に部分的装飾のために装着される表皮材
と、この表皮材が装着される車両の内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内の装飾性と居住性を良好なものに
する手段として、車室内のドアトリム等の内装部品の内
装面に装飾性と感触性に優れた布状の表皮材を装着する
ことが行われている。例えば、図5に自動車のドアトリ
ム15を示すと、このドアトリム15には図6に示すよ
うに肘掛け用突出部15aが一体に形成され、この突出
部15aの表面とその近傍に装飾性と感触性に優れた編
布等の表皮材11を装着して、ドアトリム15全体の装
飾性を高め、肘掛け時の感触性を良好なものにしてい
る。
【0003】表皮材11は1枚のシート状の化粧材で、
その材料は1枚物の人工皮革や織布、編布等の多種多様
があり、図6では所望形状に金型成形さたドアトリム1
5に接着剤17で接着された布製品が示される。この布
製品の表皮材11は1枚物で厚み感があり、触ったとき
のクッション性、感触性に優れる単層の編布が一般的で
あり、このような単層編布製品の表皮材11のドアトリ
ム15への装着は次のように行われている。
【0004】ドアトリム15を金型成形する際に、突出
部15aとその周辺に木目込み溝15bを形成する。ド
アトリム15の突出部15aの表面と、この突出部15
aと木目込み溝15bとの間に接着剤17を塗布して、
縦横に伸展させた大き目サイズの単層編布の表皮材11
を突出部15aの表面の凹凸面に、この凹凸面に合わせ
て追従屈曲させながら接着する。編布の表皮材11は縦
横の伸縮性に優れ、これを少し延ばしながら突出部15
aの凹凸表面に押し付けると、表皮材11が凹凸表面に
皺無く密着して接着される。最後に表皮材11の周縁部
を木目込み溝15bに詰め込んで、木目込み溝15bに
沿って周縁部の不要部分を切断し除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドアトリム
15の突出部15aの凹凸表面に単層編布の表皮材11
を、その良好な伸縮性を利用して接着した場合、突出部
15aの表面の凸部分16mでは表皮材11が伸展した
まま良好な状態で接着され、その良好な状態が維持され
て外観不良発生等の問題が比較的少ないが、突出部15
aの表面の凹部分16nでは次の問題が発生する可能性
が高い。
【0006】即ち、編布の表皮材11の凹部分16nへ
の接着は、図7(A)の鎖線と矢印に示すように表皮材
11を凹部分16nに近付けるときに部分的に伸展させ
て凹部分16nに押圧して接着して、表皮材11が凹部
分16nにも皺無く密着性良く接着するようにしている
が、接着後に凹部分16nに伸展して接着された表皮材
11に伸展時に蓄積された反発力が発生し、この反発力
で凹部分16nに接着された表皮材11が収縮する。伸
縮性の良い単層編布の表皮材11は、伸展後の反発力が
大きくて、凹部分16nのような略直角断面の凹面に表
皮材11を略直角に屈曲伸展させて接着すると、図7
(B)の矢印に示すように表皮材11の略直角屈曲部分
11’が大きな反発力で収縮してドアトリム15から離
脱して浮き上がることがある。このように表皮材11が
ドアトリム15から部分的に浮き上がると、浮き上がり
部分に皺が発生したりして表皮材11の全体の装飾性、
感触性が低下し、また浮き上がり部分から破損し易くな
る等の不具合が発生する。
【0007】また、上記の不具合発生は、表皮材11の
屈曲する部分の展開率が20%を超えると発生率が高く
なることが分かっており、そのため、編布の表皮材11
が装着されるドアトリム等の車両内装部品の凹凸曲面の
形状、内装部品の意匠形状が制約を受けるという不具合
があった。
【0008】また、上記の各不具合発生を防止する車両
内装用表皮材ないし内装部品として、予め所望形状に屈
曲成形された表皮材をドアトリム成形機の金型内に設置
して、ドアトリムが所定形状に成形されるのと同時にド
アトリムに一体化される型内成形品がある。例えば、図
8(A)に示すように、編布等の薄手の表皮22の裏面
にPP等の熱可塑性樹脂シート23をラミネートした二
層構造の表皮材21を製造し、この表皮材21を図8
(B)に示すように所望形状にプリフォームし、その形
状を保持させたまま図8(B)の鎖線で示すドアトリム
25に、このドアトリム25を金型成形する時に一体化
させるのである。
【0009】以上のように型内成形される表皮材21に
おいては、凹凸曲面の形状が樹脂シート23で多様に設
定できて表皮22の展開率が上げられ、更に、樹脂シー
ト23から表皮22が浮き上がる心配が無くて、上記の
不具合発生が防止される。しかし、製造工程と製造設備
が多くなるために、内装部品の製造コストが高くなる不
具合がある。
【0010】本発明の目的とするところは、内装部品に
装着した後も装飾性、感触性を良好に維持する安価な車
両内装用表皮材と、この表皮材を装着した安価な内装部
品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の車両内装用表皮材は、1枚の薄手ガーゼ状の織布
と、1枚の不織布と、この織布と不織布とを重ねてその
複数箇所を線状に縫合する縫糸とで構成したことを特徴
とするものである。
【0012】ここで、不織布に縫合される織布は、木綿
糸等の緯糸と経糸を織ったガーゼのような薄手布で、従
来の型内成形される表皮材の表皮と同様な装飾性を持
つ。この織布に縫合される不織布は、少し厚みを持たせ
たクッション性の良いものが適当であり、この不織布で
表皮材の所望の剛性、感触性が与えられる。織布と不織
布を縫合する縫糸は、織布と不織布を縫合して2層の布
地を形成すると共に、第3層目の布として2層の布地に
形成される。
【0013】また、本発明の上記目的を達成する車両の
内装部品は、上記3層構造の内装用表皮材を車両内装面
の凹凸面に密着するよう変形させて接着剤で接着固定し
たことを特徴とするものである。
【0014】ここでの内装部品はドアトリム等であり、
ドアトリムの場合は所定形状に成形された肘掛け用突出
部の凹凸表面に3層構造の内装用表皮材が接着剤で接着
固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1乃至図4を参照して説明する。
【0016】図1とその部分拡大断面図である図2は、
本発明の一実施形態の車両内装用表皮材1と、この表皮
材1が装着された車両用内装部品のドアトリム5が示さ
れる。表皮材1の構造例を図3及び図4に示すと、これ
は1枚の薄手ガーゼ状の織布2と、1枚の不織布3と、
織布2と不織布3の1枚ずつが上下に重ねられた状態で
その複数箇所に線状に縫合された縫糸4とで構成された
1枚の布地である。
【0017】織布2は、木綿糸等の緯糸と経糸を織った
ガーゼのような薄手布で、染色等の手段で色彩による装
飾性が適宜付加される。この装飾性を持つ織布2は、図
8の型内成形される表皮22と同様な外観のものであ
り、図5の編布ほどではないが縦横に適度な伸縮性を有
する。不織布3は、少し厚みを持たせて適度なクッショ
ン性を有するもので、この不織布3で表皮材1の全体に
図5の編布の表皮材11と同程度の厚み感による感触性
と剛性が与えられる。織布2と不織布3を縫合して2層
の布地を形成する縫糸4は、織布2の裏面に不織布3を
ミシン縫いするミシン糸であって、例えば図4に示すよ
うに下糸4aと上糸4bから成り、その下糸4aが不織
布3の裏面を定ピッチで複数条平行に並んで、織布2と
不織布3と下糸4aで3層の布地を形成する。縫糸4の
上糸4bは、織布2と不織布3を縫合により一体化した
2層の布地の繊維ほぐれ、抜けを防止する。この縫糸4
は、織布2と不織布3を直線縫いするものに限られな
い。
【0018】以上のように織布2と不織布3と縫糸4に
よる3層構造の表皮材1の伸縮性は、伸展性が相当ある
割には縮小性に劣る特有なものとなる。即ち、不織布3
だけは、伸展させてもほとんど縮小して復元しない物性
があり、これを織布2に縫糸4で縫合して成る表皮材1
を一旦伸展させてから、自身の反発力で復元可能な状態
にしても、不織布3の作用でほとんど復元しないことが
実験により確認されている。実際、表皮材1の全体の伸
展時に生じる反発力は、織布2だけの反発力の1/10
程度まで小さくなることが分かっている。
【0019】従って、上記実施形態の表皮材1を車両室
内の凹凸内装面に伸展させて接着する場合、接着後の反
発力が小さくてほとんど収縮しない。そのため、凹凸内
装面に表皮材1を、その展開率を20%を超える値まで
上げて接着固定しても浮き上がり等の問題はなくなる。
このような表皮材1を装着したドアトリム5が図1と図
2に示され、このドアトリム5の基本構造は図5のドア
トリムと同様でよく、例えばドアトリム5の表面の一部
に肘掛け用突出部5aとその周辺に木目込み溝5bを有
する。
【0020】ドアトリム5を金型成形してから、突出部
5aの表面とその周辺に接着剤7を塗布して、縦横に伸
展させた大き目サイズの3層構造の表皮材1を織布2を
表面側にして突出部5aの表面の凹凸面に、この凹凸面
に合わせて屈曲かつ伸展させながら接着してから、表皮
材1の周縁部を木目込み溝5bに詰め込んで、木目込み
溝5bに沿って周縁部の不要部分を切断し除去する。こ
のようにドアトリム5の突出部5aの凹凸表面に3層構
造の表皮材1を伸展させながら接着することで、表皮材
1は突出部5aの凹凸表面の凸部分6mと凹部分6nに
皺無く良好に接着される。特に、凹部分6nに表皮材1
を伸展させて接着しても、この凹部分6nで生じる表皮
材1の反発力が非常に小さくて、凹部分6nに接着され
た表皮材1がほとんど収縮せず、従って、凹部分6nに
3層構造の表皮材1は浮き上がることなく常に良好な状
態で接着される。
【0021】以上のようにドアトリム5の凹凸面に良好
に接着される3層構造の表皮材1の屈曲する部分の展開
率は、従来の20%から35%程度まで引上げてもよい
ことが実験により確認されている。その結果、ドアトリ
ム5やドアトリム以外の車両内装部品の凹凸曲面の形
状、内装部品の意匠形状の多様化が容易となる。
【0022】
【発明の効果】本発明の車両内装用表皮材は織布、不織
布および縫糸の3層構造の布地で、織布が表皮材全体の
外観化粧性を良好なものにし、不織布がその適度なクッ
ション性でもって肘掛け時等の感触性を良好なものに
し、また、不織布が表皮材全体を伸展させたときの反発
力を従来表皮の1/10程度と小さくするので、車両の
内装部品の凹凸内装面に皺無く良好かつ容易に接着剤で
接着することのできる実用的価値の高い表皮材を提供で
きる。
【0023】また、本発明の車両用内装部品によれば、
凹凸内装面に内装用表皮材を接着剤で接着するだけでよ
く、また、表皮材がガーゼのような織布と不織布を糸で
縫合した安価な製品であるので、装飾性に優れた内装部
品の製造コストの低減化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す内装部品(ドアトリ
ム)の一部拡大図を含む正面図である。
【図2】図1のT1 −T1 線に沿う一部拡大図を含む拡
大断面図である。
【図3】図1の内装用表皮材の部分的な分解斜視図であ
る。
【図4】図3の表皮材の一部省略部分を含む斜視図であ
る。
【図5】従来の内装用表皮材(編布)と内装部品(ドア
トリム)の正面図である。
【図6】図5のT2 −T2 線に沿う拡大断面図である。
【図7】(A)は図6の内装部品に表皮材を取付けると
きの断面図、(B)は取付けた後の内装部品の断面図で
ある。
【図8】他の従来の内装用表皮材を説明するもので、
(A)は成形前の表皮材の側面図、(B)は成形後の表
皮材の側面図である。
【符号の説明】
1 表皮材 2 織布 3 不織布 4 縫糸 5 内装部品(ドアトリム) 7 接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚のガーゼ状の織布と、1枚の不織布
    と、これら織布と不織布を重ねた状態でその複数箇所を
    線状に縫合する縫糸とで3層状に構成されたことを特徴
    とする車両の内装用表皮材。
  2. 【請求項2】 請求項1の内装用表皮材を車両内装面の
    凹凸面に密着するよう屈曲させて接着剤で接着固定した
    ことを特徴とする車両の内装部品。
JP9280624A 1997-10-14 1997-10-14 車両の内装用表皮材及び内装部品 Pending JPH11115489A (ja)

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JP9280624A JPH11115489A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 車両の内装用表皮材及び内装部品

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JP9280624A Pending JPH11115489A (ja) 1997-10-14 1997-10-14 車両の内装用表皮材及び内装部品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102310820A (zh) * 2010-06-30 2012-01-11 Kumi化成株式会社 车辆用内装构件

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102310820A (zh) * 2010-06-30 2012-01-11 Kumi化成株式会社 车辆用内装构件

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030630