JPH11115395A - レリーフ装飾シート、並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents

レリーフ装飾シート、並びにその製造方法及び製造装置

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JPH11115395A
JPH11115395A JP28856597A JP28856597A JPH11115395A JP H11115395 A JPH11115395 A JP H11115395A JP 28856597 A JP28856597 A JP 28856597A JP 28856597 A JP28856597 A JP 28856597A JP H11115395 A JPH11115395 A JP H11115395A
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JP
Japan
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resin
paste
sheet
decorative sheet
relief
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Application number
JP28856597A
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English (en)
Inventor
Masataka Oshima
正敬 大島
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
Tatsuro Otani
達郎 大谷
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Meiwa Gravure Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Gravure Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体感があり、意匠性に優れた軽量のレリー
フ装飾シート、並びにその製造方法及び製造装置を提供
すること。 【解決手段】 ホルダ1から引き出された基材シートS
1 の下面に、塗布ロール3によってペースト状樹脂5を
塗布し、押圧ロール7、金属シリンダ8間へ搬送する。
この位置における金属シリンダ8の表面は加熱装置9に
よって加熱されており、基材シートS1 の一面に塗布さ
れたペースト状樹脂5はゲル化する。この状態で押圧ロ
ール7、金属シリンダ8間を挿通せしめられると、ペー
スト状樹脂5は凹凸模様に沿った形状に成形され、基材
シートS1 も共に変形する。その後、金属シリンダ8が
略半回転し、冷却器10で冷却されることにより、ペース
ト状樹脂5が固化し、剥離し易い状態になる。剥離ロー
ル11で剥離されたレリーフ装飾シートD1 は巻取装置12
で連続的に巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レリーフ像が形成
された、バスカーテン、窓貼りシート、プレスマット、
タック、袋物用生布等のレリーフ装飾シート、並びにそ
の製造方法、及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合成樹脂製の装飾シートは、基材
シートの一面に模様を印刷したり、凹凸模様を形成した
りすることにより、意匠性を高めている。しかしながら
模様が印刷されたのみの装飾シートは、模様が平面的で
あり、意匠性に乏しいため、特にバスカーテン、窓貼り
シート等の装飾シートでは、凹凸模様が形成されたもの
の需要が高まっている。
【0003】合成樹脂シートに凹凸を形成する方法とし
ては、エンボス加工、真空成形等の方法がある。エンボ
ス加工は比較的凹凸が浅い凹凸模様の形成に使用され、
加熱により軟化させた合成樹脂シートを型押しして凹凸
模様を形成する。また真空成形は、加熱により軟化させ
た合成樹脂シートを、凹凸型に当てて真空吸引すること
により、比較的深い凹凸を形成することができる。この
代表例としては卵パックがあるが、これに用いられてい
る合成樹脂は硬質樹脂である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンボス加工により形
成された凹凸模様は凹凸が浅いために立体感に乏しく、
また消滅し易いという欠点がある。また真空成形により
凹凸を形成したシートは、凹凸形状の精密な部分が表出
し難く、また硬質の合成樹脂を使用することが多いた
め、バスカーテン、窓貼りシート等の軟質の装飾シート
として使用することができない。真空成形を肉薄で軟質
のシートに適用した場合は、吸引用の孔跡が製品に残る
ことがあるという問題がある。また多色化する場合は印
刷シートの貼着使用が一般的であるため、有色部は平坦
であることが多く、意匠性に欠ける。
【0005】そこで本発明者らは、精密な凹凸模様を有
しており、立体感があり、またガラス調の光沢を有する
装飾シートの製造方法を特許第1669906 号にて開示して
いる。この方法は、一面に透明なペースト状樹脂が塗布
された基材シートを、ペースト状樹脂をゲル化するため
の加熱装置を備えた金属シリンダと押圧ロールとの間に
挿入し、金属シリンダ又は押圧ロールのいずれかに形成
された凹刻模様により基材シートに凹凸模様を形成する
ものである。しかしながら近年ではさらに意匠性に優れ
た装飾シートに対する要望が高まっている。
【0006】そこで、この方法で凹凸が深い模様を形成
した場合は、凹凸模様部分が厚くなるために、全体的に
非常に重い装飾シートとなる。そうすると、例えば窓貼
りシートとして使用した場合は、その重みによって窓ガ
ラスから剥離し易い。またバスカーテンとして使用した
場合は、上端の幕環部がその重みで切れることがある。
さらに袋物等に加工する場合、加工性に乏しいという問
題がある。
【0007】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、一面側へその厚み寸法以上に突出したレリー
フ像を有し、可塑性の合成樹脂からなることにより、立
体感があり、意匠性に優れた軽量のレリーフ装飾シート
を提供することを目的とする。
【0008】また立体感があり、意匠性に優れた軽量の
レリーフ装飾シートを、真空装置の如き大掛かりな装置
を必要とすることなく製造することができるレリーフ装
飾シートの製造方法及びその実施に使用する装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のレリーフ
装飾シートは、可塑性の合成樹脂からなり、レリーフ像
を有するレリーフ装飾シートにおいて、前記レリーフ像
は、一面側に凸状をなし、しかも他面側に凹状をなして
おり、前記一面側における突出量及び前記他面側におけ
る凹入量がその厚み寸法より大である部分を含むことを
特徴とする。
【0010】請求項2記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1において、合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリアク
リル、シリコン、ポリアミド、及びポリウレタンからな
るグループから選択されたものを含むことを特徴とす
る。
【0011】このレリーフ装飾シートは、凹凸が大きい
レリーフ像が形成されているので、非常に立体感に富ん
でおり、意匠性に優れる。そして適度な柔軟性(ドレー
プ性)を有するので、バスカーテン、窓貼りシート等の
利用に適する。またバスカーテンのように透視不可能に
する場合は、光透過性がないか、又は半透過性の色で着
色すればよい。なおレリーフ像によって、ある程度、視
認を困難にすることができる。さらに窓貼りシート等に
適用する場合は、無色とするか、又は光透過性を有する
色で着色すればよい。
【0012】請求項3記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1又は2において、複数の有色合成樹脂層を有する
ことを特徴とする。
【0013】部分的に着色したり、色の濃淡を変えたり
されている場合、多彩で豪華な印象を与えることができ
る。
【0014】請求項4記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1〜3において、金属箔又は金属粉からなる金属層
を有することを特徴とする。
【0015】例えば金箔が貼着されていることにより、
さらに豪華な印象を与えることができる。
【0016】請求項5記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1〜4において、前記レリーフ像は、熱硬化樹脂層
を有することを特徴とする。
【0017】これにより突出量が大きいレリーフ像を形
成した場合でも、レリーフ像が崩れることを抑制し、ま
た全体的にはドレープ性を保持することができる。
【0018】請求項6記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1〜5において、色変化する印刷シート層を有する
ことを特徴とする。
【0019】レリーフ像と印刷による模様とが重なって
さらに意匠性が増す。
【0020】請求項7記載のレリーフ装飾シートは、請
求項1〜6において、前記厚み寸法は0.5mm以下であ
り、前記レリーフ像の突出量及び凹入量は夫々8mm以下
であり、前記他面側の凹部が吸盤の作用を有することを
特徴とする。
【0021】これにより他面側に接着層がない場合で
も、真空吸着力により、窓、鏡等の平坦な面に容易に貼
着することができ、また剥がした後に接着材が残らな
い。
【0022】請求項8、13記載のレリーフ装飾シート
の製造方法及び製造装置は、第1基材シートの一面に第
1ペースト状樹脂を塗布し、表面に凹凸模様が形成され
た第1版体と表面に該凹凸模様が凹凸を逆にして形成さ
れた第2版体との間で第1ペースト状樹脂が塗布された
第1基材シートを押圧し、押圧位置における第1ペース
ト状樹脂は所定温度に加熱されていることを特徴とす
る。
【0023】ペースト状樹脂がゾル状態のときに押圧す
ることにより凹凸模様に沿って変形させ、加熱によりゲ
ル化させて凹凸模様を形成するので、精細な模様(レリ
ーフ像)を容易に形成することができ、真空装置の如き
装置を必要とすることがない。従って真空引きの跡であ
る孔が残らず、美観に優れる。
【0024】請求項9、14記載のレリーフ装飾シート
の製造方法及び製造装置は、第1基材シートの一面に第
1ペースト状樹脂を塗布する工程と、表面に凹凸模様が
凸刻された第1版体と弾性体との間で第1ペースト状樹
脂が塗布された第1基材シートを押圧する押圧工程とを
含み、押圧位置における第1ペースト状樹脂は所定温度
に加熱されていることを特徴とする。
【0025】第2版体の代わりに弾性体を用い、第1ペ
ースト状樹脂が塗布された第1基材シートを間に挟んで
適当な力で押圧しても上述した場合と同様の作用を得る
ことができる。
【0026】請求項10、15記載のレリーフ装飾シー
トの製造方法及び製造装置は、請求項8、12におい
て、前記押圧前に、第1版体に、熱硬化性の第2ペース
ト状樹脂を塗布することを特徴とする。
【0027】第1版体の凸部に、熱硬化性の第2ペース
ト状樹脂を塗布した場合、その後の押圧工程で形成され
たレリーフ像の裏面に第2ペースト状樹脂が付着する。
従ってレリーフ像の裏面側凹部のみに容易に第2ペース
ト状樹脂を塗布することができる。
【0028】請求項11、16記載のレリーフ装飾シー
トの製造方法及び製造装置は、請求項8〜10/13〜
15において、第2基材シートの一面に第3ペースト状
樹脂を塗布し、第1ペースト状樹脂が塗布された第1基
材シートと第3ペースト状樹脂が塗布された第2基材シ
ートとを重ね、重ねられた第1、第2基材シートを第1
版体と、第2版体又は弾性体とで押圧し、押圧位置にお
ける第3ペースト状樹脂は所定温度に加熱されているこ
とを特徴とする。
【0029】第2基材シートに塗布する第3ペースト状
樹脂を、第1ペースト状樹脂と異なる色とし、その厚み
を部分的に異ならせることにより、色の濃淡、グラデー
ションを有する背景を、凹凸模様以外の部分に、又は凹
凸模様と重ねて形成することができる。従って絵画の如
き模様を有するレリーフ装飾シートを得ることができ
る。
【0030】請求項12、17記載のレリーフ装飾シー
トの製造方法及び製造装置は、請求項8〜11/13〜
16において、さらに金属箔又は金属粉からなる金属層
を形成することを特徴とする。
【0031】例えば金箔層が形成されていることによ
り、さらに豪華さを付与することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係るレリ
ーフ装飾シートの製造装置の構成を示す模式図である。
図中1はロール状に巻かれた長尺の基材シートS1 を引
出し可能に保持するホルダであり、ホルダ1の側方に
は、受けロール2及び塗布ロール3が上下に対向配置さ
れている。塗布ロール3の下方には樹脂タンク4が配設
されており、塗布ロール3の略下半部が樹脂タンク4内
のペースト状樹脂(第1ペースト状樹脂)5に浸漬する
ようになしてある。
【0033】受けロール2の上方には、送りロール6が
設けられており、その側方には互いに近接させた、合成
ゴム製の押圧ロール7及び大径の金属シリンダ8が配置
されている。図2に示す如く、押圧ロール7の表面には
所定のレリーフ像に対応した凹凸模様が形成されてお
り、金属シリンダ8の表面には、押圧ロール7の表面に
形成された凹凸模様の、凹凸を逆にした模様が形成され
ている。ここで連続的に凹凸模様を形成するためには、
金属シリンダ8の円周及び押圧ロール7の円周が繰り返
される凹凸模様の寸法の整数倍である必要がある。
【0034】金属シリンダ8は、所定の回転速度で矢符
方向へ回転するようになしてある。また金属シリンダ8
内において、押圧ロール7との近接位置より回転方向の
上流側の位置には、金属シリンダ8の内面を加熱するガ
ス加熱器であるシュバンクバーナー9が設けられてい
る。さらに金属シリンダ8内において、シュバンクバー
ナー9と略反対側の位置には、金属シリンダ8の内面に
冷却水を噴射する冷却器10が設けられている。
【0035】金属シリンダ8の回転方向において冷却器
10より下流側の、金属シリンダ8の外面近傍には剥離ロ
ール11が配設されており、剥離ロール11の側方にはレリ
ーフ装飾シートD1 を巻き取る巻取装置12が設置されて
いる。
【0036】図1に示す装置にてレリーフ装飾シートを
製造する方法について説明する。予め、ホルダ1にロー
ル状に巻かれた長尺の基材シートS1 を装着し、樹脂タ
ンク4に所定のペースト状樹脂5を充填しておく。ま
た、表面に所定の凹凸模様が互いに凹凸を逆にして形成
された押圧ロール7及び金属シリンダ8を設置してお
き、凹凸模様を位置合わせしておく。そしてホルダ1か
ら引き出した基材シートS1 の端部を、受けロール2、
塗布ロール3間に挿通させ、送りロール6の外周に掛け
て、押圧ロール7と金属シリンダ8との間、及び金属シ
リンダ8と剥離ロール11との間に挿通させ、巻取装置12
に固定しておく。
【0037】そして装置を稼働させる。そうすると、先
ずホルダ1から引き出された基材シートS1 の下面に、
塗布ロール3によってペースト状樹脂5が塗布される。
ペースト状樹脂5は100 ℃以下ではゾル状態、即ち接着
剤を塗布したような状態であり、送りロール6を経て、
既に回転を開始している金属シリンダ8と押圧ロール7
との間へ搬送される。この位置における金属シリンダ8
の表面はシュバンクバーナー9によって所定温度(例え
ば200 ℃)に加熱されており、基材シートS1の一面に
塗布されたペースト状樹脂5はゲル化する。この状態で
押圧ロール7及び金属シリンダ8にて押圧されると、ペ
ースト状樹脂5は凹凸模様に沿った形状に成形され、基
材シートS1 も共に変形する。
【0038】その後、金属シリンダ8が略半回転する間
に、冷却器10で冷却されることにより、ペースト状樹脂
5が固化し、金属シリンダ8から剥離し易い状態にな
る。剥離ロール11で剥離されたレリーフ装飾シートD1
は巻取装置12で連続的に巻き取られる。
【0039】図3はこのようにして得られたレリーフ装
飾シートD1 を示す断面図である。レリーフ装飾シート
1 の厚みより段差が大きく、精密なレリーフ像(凹凸
模様)Aが高精度に形成されており、レリーフ像Aの部
分と模様がないその他の部分とで厚みは略同じである。
従ってこのレリーフ装飾シートD1 は、立体感に溢れ、
非常に意匠性に優れている。また立体感がある反面、非
常に軽量であり、バスカーテン、窓貼りシート等のレリ
ーフ装飾シートとしての利用に最適である。
【0040】なお、窓貼りシート、又は鏡貼着シート等
のように貼着して使用する場合は、レリーフ像が形成さ
れていない部分の裏面を鏡面加工して密着性を得るか、
又はこの部分に接着層を形成して接着させる構成とする
ことができる。裏面を鏡面加工するには、裏面となる面
を押圧する押圧ロール7又は金属シリンダ8の平坦部分
を鏡面加工しておけばよい。また模様がない部分が窓ガ
ラスに密着することに加え、レリーフ像の凹部が吸盤の
如く作用して、良好な接着性が得られる。
【0041】また、模様が印刷されたシートを基材シー
トS1 として用いてもよい。ペースト状樹脂5として
は、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル、シリコン、ポリア
ミド、及びポリウレタン等の合成樹脂を使用することが
できる。さらに図2では、深い凹凸が、金属シリンダ8
で凸刻、押圧ロール7で凹刻されているが、逆に構成し
てもよい。また深い凹凸が金属シリンダ8で凸刻されて
おり、押圧ロール7の表面が平坦である構成としてもよ
い。この場合はシートが切れないような押圧力とする必
要がある。
【0042】実施の形態2.図4は、実施の形態2に係
るレリーフ装飾シートの製造装置の構成を示す模式図で
ある。実施の形態2では、図1に示す構成に加えて、熱
硬化性を有するペースト状樹脂(第2ペースト状樹脂)
15を金属シリンダ8の凹凸模様の凸部に塗布するため
の、塗布ロール13、16、17を備える。そして塗布ロール
13の下方にはペースト状樹脂15を貯蔵する樹脂タンク14
が、塗布ロール13の略下半部がペースト状樹脂15に浸漬
するように配設されている。その他の構成は実施の形態
1と同様であり、同符号を付して説明を省略する。
【0043】図4に示す装置でのレリーフ装飾シートの
製造方法について説明する。予め、ホルダ1にロール状
に巻かれた長尺の基材シートS1 を装着し、樹脂タンク
4、14の夫々に所定のペースト状樹脂5、15を充填して
おく。表面に所定の凹凸模様が形成された押圧ロール7
及び金属シリンダ8を設置しておき、位置合わせしてお
く。そしてホルダ1から引き出した基材シートS1 の端
部を、受けロール2、塗布ロール3間に挿通させ、送り
ロール6の外周に掛けて、押圧ロール7と金属シリンダ
8との間、及び金属シリンダ8と剥離ロール11との間に
挿通させ、巻取装置12に固定しておく。
【0044】そして装置を稼働させる。そうすると、先
ずホルダ1から引き出された基材シートS1 の下面に、
塗布ロール3によってペースト状樹脂5が塗布され、送
りロール6を経て、既に回転を開始している金属シリン
ダ8と押圧ロール7との間へ搬送される。この位置での
金属シリンダ8の表面の凸部には、ペースト状樹脂15が
塗布ロール13、16、17にて塗布されている。
【0045】押圧ロール7との近接位置における金属シ
リンダ8の表面はシュバンクバーナー9によって所定温
度(例えば200 ℃)に加熱されており、凸部に塗布され
たペースト状樹脂15はゲル化している。基材シートS1
の一面に塗布されたペースト状樹脂5は、ペースト状樹
脂15と馴染み、また金属シリンダ8の熱によりゲル化す
る。この状態で押圧ロール7及び金属シリンダ8にて押
圧されると、ペースト状樹脂5、15は凹凸模様に沿った
形状に成形され、基材シートS1 も共に変形する。
【0046】その後、金属シリンダ8が略半回転する間
に、冷却器10で冷却されることにより、ペースト状樹脂
5、15が固化し、金属シリンダ8から剥離し易い状態に
なる。剥離ロール11で剥離されたレリーフ装飾シートD
2 は巻取装置12で連続的に巻き取られる。
【0047】図5はこのようにして得られたレリーフ装
飾シートD2 を示す断面図である。レリーフ装飾シート
2 の厚みより段差が大きく、精密なレリーフ像Aが高
精度に形成されており、レリーフ像Aの裏面(図では下
面)の凹部及びその近傍にのみ、ペースト状樹脂5と馴
染んだペースト状樹脂15が付着している。従ってこのレ
リーフ装飾シートD2 は、立体感に溢れ、非常に意匠性
に優れており、またレリーフ像Aが模様がない部分に比
べて硬くなっている。模様がなく、ペースト状樹脂15が
塗布されていない部分は、図3に示すレリーフ装飾シー
トD1 と同様、良好なドレープ性を有する。また模様が
形成されていない部分と、レリーフ像Aの部分とで厚み
はあまり変わらないので、立体感がある反面、非常に軽
量であり、バスカーテン、窓貼りシート等の利用に最適
である。
【0048】実施の形態3.図6は、実施の形態3に係
るレリーフ装飾シートの製造装置の構成を示す模式図で
ある。実施の形態3では、図1に示す構成に加えて、基
材シートS1 の他面に、銀箔等の金属箔を付着させる手
段を備える。即ちロール状に巻かれた金属箔の転写シー
トFのホルダ21をホルダ1の側方に備え、巻取装置12の
上方に転写離型紙Rを巻き取る巻取装置22を備える。そ
の他の構成は実施の形態1と同様であり、同符号を付し
て説明を省略する。
【0049】図6に示す装置でのレリーフ装飾シートの
製造方法について説明する。予め、ホルダ1にロール状
に巻かれた長尺の基材シートS1 を装着し、ホルダ21に
ロール状に巻かれた長尺の転写シートFを装着し、樹脂
タンク4に所定のペースト状樹脂5を充填する。表面に
所定の凹凸模様が形成された押圧ロール7及び金属シリ
ンダ8を設置しておき、位置合わせしておく。そしてホ
ルダ1から引き出した基材シートS1 の端部を、受けロ
ール2、塗布ロール3間に挿通させ、送りロール6の外
周に掛ける。またホルダ21から引き出した転写シートF
の端部を送りロール26の外周に掛ける。これら基材シー
トS1 及び転写シートFを重ね合わせて押圧ロール7と
金属シリンダ8との間、及び金属シリンダ8と剥離ロー
ル11との間に挿通させ、基材シートS1 の端部を巻取装
置12に、転写シートFの端部を巻取装置22に夫々固定し
ておく。
【0050】そして装置を稼働させる。そうすると、先
ずホルダ1から引き出された基材シートS1 の下面に、
塗布ロール3によってペースト状樹脂5が塗布され、送
りロール6を介して押圧ロール7、金属シリンダ8間へ
搬送される。
【0051】押圧ロール7との近接位置における金属シ
リンダ8の表面はシュバンクバーナー9によって所定温
度(例えば200 ℃)に加熱されており、この金属シリン
ダ8の表面と接触することにより、基材シートS1 の一
面に塗布されたペースト状樹脂5はゲル化する。この状
態で押圧ロール7、金属シリンダ8間を挿通せしめられ
ると、ペースト状樹脂5は凹凸模様に沿った形状に成形
され、基材シートS1も共に変形する。このとき転写シ
ートFが基材シートS1 の他面に押圧され、金属箔が基
材シートS1 へ転写される。
【0052】その後、金属シリンダ8が略半回転する間
に、冷却器10で冷却されることにより、ペースト状樹脂
5が固化し、金属シリンダ8から剥離し易い状態にな
る。剥離ロール11で剥離されたシートは転写離型紙Rと
レリーフ装飾シートD3 とに分離され、転写離型紙Rは
巻取装置22で、レリーフ装飾シートD3 は巻取装置12で
夫々連続的に巻き取られる。
【0053】図7はこのようにして得られたレリーフ装
飾シートD3 を示す断面図である。レリーフ装飾シート
3 の厚みより段差が大きく、精密なレリーフ像Aが高
精度に形成されており、基材シートS1 の他面(上面)
に金属箔25が付着している。従ってこのレリーフ装飾シ
ートD3 は、立体感に溢れ、また浮き上がった部分に付
着した金属箔25によって豪華さが増しており、非常に意
匠性に優れている。また模様が形成されていない部分
と、レリーフ像Aの部分とで厚みは略同じであるので、
立体感がある反面、非常に軽量であり、バスカーテン、
窓貼りシート等の利用に最適である。
【0054】なお、本実施の形態における金属箔25を付
着させる構成と、実施の形態2の第2ペースト状樹脂15
を塗布する構成とを組み合わせてもよい。この場合は、
実施の形態2、3の効果を兼ね備えることができる。ま
た片面に金または銀が蒸着されたシート、若しくは金色
または銀色が全面印刷されたシートを基材シートS1
用いてもよい。この場合は図1に示す装置にて図7に示
す如きレリーフ装飾シートD3 が得られる。
【0055】実施の形態4.図8は、実施の形態4に係
るレリーフ装飾シートの製造装置の構成を示す模式図で
ある。実施の形態4では、図4に示す構成に加えて、別
な基材シートS2 を引き出し可能に保持するホルダ31を
さらに備え、ペースト状樹脂5とは異なる色のペースト
状樹脂(第3ペースト状樹脂)35を、基材シートS2
表面に塗布するための、受けロール32及び塗布ロール33
を備える。そして塗布ロール33の下方にはペースト状樹
脂35を貯蔵する樹脂タンク34が、塗布ロール33の略下半
部がペースト状樹脂35に浸漬するように配設されてい
る。その他の構成は実施の形態2と同様であり、同符号
を付して説明を省略する。
【0056】図8に示す装置でのレリーフ装飾シートの
製造方法について説明する。予め、ホルダ1、31にロー
ル状に巻かれた長尺の基材シートS1 、S2 を装着し、
樹脂タンク4、14、34の夫々に所定のペースト状樹脂
5、15、35を充填しておく。表面に所定の凹凸模様が形
成された押圧ロール7及び金属シリンダ8を設置してお
き、位置合わせしておく。そして一方のホルダ1から引
き出した基材シートS1 の端部を、受けロール2、塗布
ロール3間に挿通させ、送りロール6の外周に掛ける。
他方のホルダ31から引き出した基材シートS2 の端部
を、受けロール32、塗布ロール33間に挿通させ、送りロ
ール36の外周に掛ける。これら基材シートS1 、S2
重ね合わせて押圧ロール7と金属シリンダ8との間、及
び金属シリンダ8と剥離ロール11との間に挿通させ、巻
取装置12に固定しておく。
【0057】そして装置を稼働させる。そうすると、先
ず、一方のホルダ1から引き出された基材シートS1
下面には、塗布ロール3によってペースト状樹脂5が塗
布され、また他方のホルダ31から引き出された基材シー
トS2 の下面には、塗布ロール33によってペースト状樹
脂35が塗布され、夫々、送りロール6、36を介して押圧
ロール7、金属シリンダ8間へ搬送される。またこの位
置の金属シリンダ8の凸部にはペースト状樹脂15が塗布
ロール13、16、17にて塗布されている。
【0058】押圧ロール7との近接位置における金属シ
リンダ8の表面はシュバンクバーナー9によって所定温
度(例えば200 ℃)に加熱されており、凸部に塗布され
たペースト状樹脂15はゲル化している。金属シリンダ8
の熱により、基材シートS1の一面に塗布されたペース
ト状樹脂5はゲル化し、基材シートS2 の一面に塗布さ
れたペースト状樹脂35はゲル化し、ペースト状樹脂35は
ペースト状樹脂15と馴染む。この状態で押圧ロール7、
金属シリンダ8間を挿通せしめられると、ペースト状樹
脂5、15、35は凹凸模様に沿った形状に成形され、基材
シートS1 、S 2 も共に変形する。
【0059】その後、金属シリンダ8が略半回転する間
に、冷却器10で冷却されることにより、ペースト状樹脂
5、15、35が固化し、金属シリンダ8から剥離し易い状
態になる。剥離ロール11で剥離されたレリーフ装飾シー
トD4 は巻取装置12で連続的に巻き取られる。
【0060】図9はこのようにして得られたレリーフ装
飾シートD4 を示す断面図である。レリーフ装飾シート
4 の厚みより段差が大きく、精密なレリーフ像Aが高
精度に形成されており、レリーフ像Aの裏面(下面)の
凹部にペースト状樹脂15が付着し、さらにペースト状樹
脂35が部分的に異なる厚みで付着している。従ってこの
レリーフ装飾シートD4 は、立体感に溢れ、また各ペー
スト状樹脂5、15、35の厚みの組み合わせにより色が多
彩であり、非常に意匠性に優れている。また模様が形成
されていない部分と、レリーフ像Aの部分とで厚みはあ
まり変わらないので、立体感がある反面、非常に軽量で
あり、バスカーテン、窓貼りシート等の利用に最適であ
る。
【0061】なお、本実施の形態において、ペースト状
樹脂15を塗布しない構成としてもよい。また実施の形態
3のように金属箔25を付着させる構成を追加してもよ
い。また、模様が印刷されたシートを基材シートS2
して用いてもよい。
【0062】
【実施例】
実施例1.図10は、図1に示す構成の本発明装置により
得られたレリーフ装飾シートD1を示す平面図であり、
タックの場合を示す。基材シートS1 として、厚み0.4
mmの無色透明のPVC (ポリ塩化ビニル)シートを用い、
ペースト状樹脂5として、無色透明のポリ塩化ビニルを
主成分としたPVC ゾル(表1中、配合)を約0.03mm厚
で塗布した。
【0063】
【表1】
【0064】レリーフ装飾シートD1 の厚みは、模様が
ない部分、模様が有る部分で略同じであり、約0.4mmで
あった。そして円形の模様全体は大きく浮き出してお
り、円内の微細な文字等の模様は比較的浅い凹凸で形成
されている。そして最大凹凸深さd1 (図3参照)が約
0.8mmであり、非常に凹凸が大きく、また軽量(482g/
2 )である。
【0065】実施例2.図11は、図4に示す構成の本発
明装置により得られたレリーフ装飾シートD2を示す平
面図であり、窓貼りシートの場合を示す。本実施例で
は、押圧ロール7(又は金属シリンダ8)の模様の所定
部分の表面を磨りガラス状にざらざらに凹凸形成したも
のを用いた。基材シートS1 として、厚み0.08mmの無色
透明のPVC(ポリ塩化ビニル)シートを用い、ペースト
状樹脂5として、無色透明のポリ塩化ビニルを主成分と
したPVC ゾル(表2中、配合)を約0.03mm厚で塗布し
た。ペースト状樹脂15の配合は表2中、配合に示す。
【0066】
【表2】
【0067】このレリーフ装飾シートD2 は、円形の模
様A1 全体が大きく浮き出しており、円内の花模様は比
較的浅い凹凸で形成されている。そして円内における花
模様の背景部分は磨りガラス状をなしており、非常に意
匠性に優れている。また浮き出した円形模様A1 の裏面
には、ペースト状樹脂15が塗布されている(図5参照)
ので、その周辺部分より硬く、模様が崩れにくい。さら
に隣接する円形模様A1 間は裏面において凹状の細線A
2 で接続されている。周辺部分はペースト状樹脂5によ
り軟質であり、自粘着性を有する。従ってこのレリーフ
装飾シートD2 を窓に端から撫でるようにして貼った場
合、円形模様A1 の凹部内の空気は細線A2 にて順に排
出され、吸盤の如く作用する。そして平坦な周辺部分は
その自粘着性によって密着し、レリーフ装飾シートD2
全体が良好に窓に密着固定される。
【0068】実施例3.図8に示す構成の本発明装置を
用いて金属光沢を有するレリーフ装飾シートD 4 を作成
した。基材シートS1 として、厚み0.045 μm の金色蒸
着PET フィルムを用い、基材シートS2 として、厚み0.
08mmの白色不透明のPVC シートを用いた。ペースト状樹
脂5として、無色透明のPVC ゾル(表2中、配合)を
約0.03mm厚で塗布し、ペースト状樹脂35として、無色透
明のPVC ゾル(表2中、配合)を塗布した。レリーフ
像は、ライオンの親子、及びペンギンの親子とした。ペ
ースト状樹脂15は塗布していない。
【0069】このレリーフ装飾シートD4 は、厚みより
も深いレリーフ像(ライオンの親子、及びペンギン)が
浮き上がって形成されており、金色に輝く、非常に意匠
性に優れたものとなった。また平坦部、凹凸部共に肉厚
は略同一であり、また軽量である。
【0070】実施例4.図12は、図8に示す構成の本発
明装置により得られたレリーフ装飾シートD4を示す平
面図である。基材シートS1 、S2 として、それぞれ厚
み0.08mmの無色透明のPVC シートを用い、ペースト状樹
脂5として、茶色半透明のPVC ゾル(表2中、配合)
を約0.03mm厚で塗布し、ペースト状樹脂35として、黄色
透明のPVC ゾル(表2中、配合)を部分的に塗布し
た。ペースト状樹脂15は塗布していない。
【0071】このレリーフ装飾シートD4 は、厚みより
も深いレリーフ像(馬の親子)が形成されており、厚み
は色の濃淡部分で少し異なるが、0.3〜0.4mmの範囲内
である。また部分的に塗布されたペースト状樹脂35によ
り、幻想的な様相を呈しており、非常に意匠性に優れて
いる。
【0072】実施例5.図4に示す構成の本発明装置を
用い、基材シートS1 として、両面に所定の縞模様が印
刷された、厚み0.3mmの透明のPVC シートを用いた。ペ
ースト状樹脂5として、無色透明のPVC ゾル(表3中、
配合)を約0.03mm厚で塗布し、ペースト状樹脂5とし
て、青銅色(又は赤銅色)透明のPVC ゾル(表3中、配
合又は)を塗布した。ペースト状樹脂15の配合は表
3の配合に示す。レリーフ像は、ライオンの親子とし
た。
【0073】
【表3】
【0074】基材シートS1 は、本発明者らが特開平8
−337100号公報にて提案しているものを使用する。一面
側には、夫々0.2 mm幅の赤、青、黄色の直線が、0.6 mm
ピッチで平行に印刷されており、他面側には0.2 mm幅の
黒色の直線が、一面側の縞模様と同調させて0.6 mmピッ
チで平行に印刷されている。この基材シートS1 は、透
明層の両側に縞模様が形成されているので、見る角度に
よって認識される色が異なり、またピッチが小さいため
に色が混ざって見えるので、色彩が連続的に変化して見
える。
【0075】得られたレリーフ装飾シートD2 は、立体
的なライオンの親子のレリーフ像がブロンズ像のように
光輝き、さらに見る角度によって色調が異なって見え
る、大変見事なものとなった。またレリーフ像の裏面に
はペースト状樹脂15が塗布されている(図5参照)の
で、その周辺部分より硬く、模様が崩れにくい。これを
例えばシャワーカーテンとして用いた場合、揺れるたび
に色合いが変化し、優れた装飾性を有することが判っ
た。
【0076】実施例6.図13に示す如く、図4に示す構
成に加えて、裏打ちシートの貼着手段を備える装置にて
プレスマットを作成した。厚い(約0.5mm)PVC シート
3 をロール状に巻いたものを、剥離ロール11の側方に
引き出し可能に設置し、さらにその斜め上方に、互いに
近接配置された加熱ロール18及び押圧ロール19を配設し
てある。
【0077】金属シリンダ8から剥離されたレリーフ装
飾シートD2 の裏面にPVC シートS 3 を合わせて加熱ロ
ール18及び押圧ロール19間に挿入することにより、これ
らを熱融着させる。このときレリーフ像Aの裏面には熱
硬化性のペースト状樹脂15が付着しているので、PVC シ
ートS3 はこの部分には密着せず、その周囲の平滑面に
のみ熱融着する。従ってPVC シートS3 とペースト状樹
脂15との間には空間が形成される。
【0078】このプレスマットは、レリーフ像Aが大き
く浮き出しており、意匠性に優れ、また非常にクッショ
ン性に富んでいる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明に係るレリーフ装飾
シートは、その厚み寸法以上に突出した凹凸模様(レリ
ーフ像)を有し、非常に立体感に富んでいる。また可塑
性の合成樹脂からなることにより、精密なレリーフ像が
形成されており、また適度な柔軟性を有するので、バス
カーテン、窓貼りシート等の利用に適する。さらに一面
側に突出し他面側は凹んでいるのでレリーフ像部分の厚
みが薄く軽量である。このレリーフ装飾シートは用途に
応じて、有色又は無色、若しくは多色のいずれでもよ
く、また光透過性、半透過性、非透過性のいずれでもよ
い。
【0080】また本発明に係るレリーフ装飾シートの製
造方法及び製造装置は、立体感があり、意匠性に優れた
レリーフ装飾シートを、真空装置の如き大掛かりな装置
を必要とすることなく製造することができ、精細なレリ
ーフ像の形成、及び着色が容易である等、本発明は優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るレリーフ装飾シートの製造
装置の構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す押圧ロール及び金属シリンダの拡大
断面図である。
【図3】実施の形態1で得られたレリーフ装飾シートを
示す断面図である。
【図4】実施の形態2に係るレリーフ装飾シートの製造
装置の構成を示す模式図である。
【図5】実施の形態2で得られたレリーフ装飾シートを
示す断面図である。
【図6】実施の形態3に係るレリーフ装飾シートの製造
装置の構成を示す模式図である。
【図7】実施の形態3で得られたレリーフ装飾シートを
示す断面図である。
【図8】実施の形態4に係るレリーフ装飾シートの製造
装置の構成を示す模式図である。
【図9】実施の形態4で得られたレリーフ装飾シートを
示す断面図である。
【図10】実施例1のレリーフ装飾シートを示す平面図
である。
【図11】実施例2のレリーフ装飾シートを示す平面図
である。
【図12】実施例4のレリーフ装飾シートを示す平面図
である。
【図13】実施例6で用いるレリーフ装飾シートの製造
装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
3、13、33 塗布ロール 4、14、34 樹脂タンク 5、15、35 ペースト状樹脂 7 押圧ロール 8 金属シリンダ 9 シュバンクバーナー 10 冷却器 S1 、S2 基材シート D1 、D2 、D3 、D4 レリーフ装飾シート F 転写シート R 転写離型紙

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑性の合成樹脂からなり、レリーフ像
    を有するレリーフ装飾シートにおいて、前記レリーフ像
    は、一面側に凸状をなし、しかも他面側に凹状をなして
    おり、前記一面側における突出量及び前記他面側におけ
    る凹入量がその厚み寸法より大である部分を含むことを
    特徴とするレリーフ装飾シート。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂がポリ塩化ビニル、ポリア
    クリル、シリコン、ポリアミド、及びポリウレタンから
    なるグループから選択されたものを含むことを特徴とす
    る請求項1記載のレリーフ装飾シート。
  3. 【請求項3】 複数の有色合成樹脂層を有することを特
    徴とする請求項1又は2記載のレリーフ装飾シート。
  4. 【請求項4】 金属箔又は金属粉からなる金属層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載
    のレリーフ装飾シート。
  5. 【請求項5】 前記レリーフ像は、熱硬化樹脂層を有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれかに記載
    のレリーフ装飾シート。
  6. 【請求項6】 色変化する印刷シート層を有することを
    特徴とする請求項1〜5のうちいずれかに記載のレリー
    フ装飾シート。
  7. 【請求項7】 前記厚み寸法は0.5mm以下であり、前記
    レリーフ像の突出量及び凹入量は夫々8mm以下であり、
    前記他面側の凹部が吸盤の作用を有することを特徴とす
    る請求項1〜6のうちいずれかに記載のレリーフ装飾シ
    ート。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のレリーフ装飾シートを製
    造する方法であって、第1基材シートの一面に第1ペー
    スト状樹脂を塗布する工程と、表面に凹凸模様が形成さ
    れた第1版体と表面に該凹凸模様が凹凸を逆にして形成
    された第2版体との間で第1ペースト状樹脂が塗布され
    た第1基材シートを押圧する押圧工程と、押圧位置にお
    ける第1ペースト状樹脂を所定温度に加熱する工程とを
    含むことを特徴とするレリーフ装飾シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のレリーフ装飾シートを製
    造する方法であって、第1基材シートの一面に第1ペー
    スト状樹脂を塗布する工程と、表面に凹凸模様が凸刻さ
    れた第1版体と弾性体との間で第1ペースト状樹脂が塗
    布された第1基材シートを押圧する押圧工程と、押圧位
    置における第1ペースト状樹脂を所定温度に加熱する工
    程とを含むことを特徴とするレリーフ装飾シートの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記押圧工程の前に、第1版体に、熱
    硬化性の第2ペースト状樹脂を塗布する工程を含むこと
    を特徴とする請求項8又は9記載のレリーフ装飾シート
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 第2基材シートの一面に第3ペースト
    状樹脂を塗布する工程と、第1ペースト状樹脂が塗布さ
    れた第1基材シートと第3ペースト状樹脂が塗布された
    第2基材シートとを重ねる工程とを含み、前記押圧工程
    では重ねられた第1、第2基材シートを押圧し、押圧位
    置における第3ペースト状樹脂は所定温度に加熱されて
    いることを特徴とする請求項8〜10のうちいずれかに
    記載のレリーフ装飾シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 金属箔又は金属粉からなる金属層を形
    成する工程を含むことを特徴とする請求項8〜11のう
    ちいずれかに記載のレリーフ装飾シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のレリーフ装飾シートを
    製造する装置であって、第1基材シートの一面に第1ペ
    ースト状樹脂を塗布する手段と、表面に凹凸模様が形成
    された第1版体と、表面に該凹凸模様が凹凸を逆にして
    形成された第2版体と、第1、第2版体の間で第1ペー
    スト状樹脂が塗布された第1基材シートを押圧する押圧
    手段と、押圧位置における第1ペースト状樹脂を所定温
    度に加熱する手段とを備えることを特徴とするレリーフ
    装飾シートの製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のレリーフ装飾シートを
    製造する装置であって、第1基材シートの一面に第1ペ
    ースト状樹脂を塗布する手段と、表面に凹凸模様が凸刻
    された第1版体と、第1版体と対向配置した弾性体と、
    第1版体及び前記弾性体の間で第1ペースト状樹脂が塗
    布された第1基材シートを押圧する押圧手段と、押圧位
    置における第1ペースト状樹脂を所定温度に加熱する手
    段とを備えることを特徴とするレリーフ装飾シートの製
    造装置。
  15. 【請求項15】 第1版体に熱硬化性の第2ペースト状
    樹脂を塗布する手段を備えることを特徴とする請求項1
    3又は14記載のレリーフ装飾シートの製造装置。
  16. 【請求項16】 第2基材シートの一面に第3ペースト
    状樹脂を塗布する手段を備え、前記押圧手段では、第1
    ペースト状樹脂が塗布された第1基材シートと第3ペー
    スト状樹脂が塗布された第2基材シートとを重ねて押圧
    するようになしてあり、押圧位置における第3ペースト
    状樹脂は所定温度に加熱されていることを特徴とする請
    求項13〜15のうちいずれかに記載のレリーフ装飾シ
    ートの製造装置。
  17. 【請求項17】 金属箔又は金属粉からなる金属層を形
    成する手段を備えることを特徴とする請求項13〜16
    のうちいずれかに記載のレリーフ装飾シートの製造装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175685A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Takiron Co Ltd 光触媒機能を有する成形品
KR101155016B1 (ko) * 2009-06-16 2012-06-13 주식회사 융덕산업 미세선폭 및 두께 확보를 위한 롤투롤 인쇄전자용 인쇄방법 및 그 방법에 의해 제조되는 인쇄물
CN108819476A (zh) * 2018-06-27 2018-11-16 惠州市国鹏印刷股份有限公司 印刷品薄片击凸加工机构

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