JPH11115098A - 熱可塑性樹脂被覆アルミニウム板およびそれからなるツーピース缶 - Google Patents

熱可塑性樹脂被覆アルミニウム板およびそれからなるツーピース缶

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JPH11115098A
JPH11115098A JP9270489A JP27048997A JPH11115098A JP H11115098 A JPH11115098 A JP H11115098A JP 9270489 A JP9270489 A JP 9270489A JP 27048997 A JP27048997 A JP 27048997A JP H11115098 A JPH11115098 A JP H11115098A
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淳治 松村
Fumio Higuchi
文夫 樋口
Arata Izawa
新 井沢
Yoshimasa Matsumura
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 層間の密着性、成形加工性および耐腐食性に
優れた熱可塑性樹脂被覆アルミニウム板。 【解決手段】 板厚0.16〜0.30mmのアルミニ
ウム板の両面にりん酸イオンと、縮合リン酸イオンと、
特定の水溶性重合体よりなる組成物を用いて表面処理皮
膜を設け、さらにその両面に厚さ8〜30μm、融点1
90〜252℃の熱可塑性樹脂を被覆することにより形
成された複合材料を用いて、缶壁の板厚減少率が20〜
70%となるように薄肉化絞り加工または絞りしごき加
工した缶を、前記熱可塑性樹脂の〔融点〕ないし〔融点
+50℃〕に加熱した後、これを5秒以内に60℃以下
に冷却して、非晶質化することにより得られた密着性お
よび耐蝕性に優れたツーピース缶。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面処理されたア
ルミニウム(アルミニウム合金を含む)板に熱可塑性樹
脂を被覆して得られた複合材料からなるツーピース缶に
関する。さらに詳しくいえば、本発明は、アルミニウム
板の表面に特定の構造をした水溶性樹脂を含む酸性液を
用いて処理皮膜を形成させ、この処理皮膜の上面に熱可
塑性樹脂を被覆して得られた熱可塑性樹脂被覆アルミニ
ウム板を用いて成形加工した缶に関する。
【0002】
【従来技術】食品缶詰あるいは食料缶詰として用いられ
るツーピース缶には絞り缶、絞り再絞り缶、(DRD
缶)、薄肉化絞り缶(缶胴側壁部の厚さを元の板の厚さ
よりも薄く絞り加工した缶)および絞りしごき缶(DI
缶)がある。
【0003】絞り缶や絞り再絞り缶の材料には、成形加
工前に塗装が施されたブリキ板、TFS板(電解クロム
酸処理鋼板)あるいはアルミニウム板が使用されてい
る。絞り缶や絞り再絞り缶の場合は、成形加工の程度が
比較的軽いため、成形加工後も塗装皮膜の連続性が保持
されて耐腐食性が確保され、その缶に詰められた食品を
長期にわたり保護することができる。しかし、ブリキ
板、TFS板あるいはアルミニウム板に塗装を施す設備
は、塗料を塗布した後の乾燥、硬化をさせるための長大
なオーブンが必要で、かつ塗料中の揮発物質である気化
した有機溶剤を無害化する設備も必要になる。
【0004】TFS板やリン酸クロメート処理アルミニ
ウム板に塗装を施し、薄肉化絞り缶あるいは絞りしごき
缶に成形加工する試みもなされているが、単純な絞り加
工とは異なる厳しい加工が施された後では、塗膜の連続
性を保持できる柔軟性を有した塗装皮膜を得ることがで
きず、未だ実用化されていない。
【0005】TFS板あるいはリン酸クロメート処理ア
ルミニウム板などの片面あるいは両面に二軸延伸ポリエ
ステル樹脂フィルムを積層して加熱接着された缶材の製
造技術は、特公昭61−51987号公報、特公平2−
58094号公報、特公平4−74176号公報、ある
いは特許第2532002号公報など存在している。
【0006】これらはいずれも、特定の表面処理が施さ
れた処理皮膜を有する金属板を特定の温度に加熱して、
その片面あるいは両面に二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルムを積層して加熱接着させ、接着後ただちに冷却して
金属板に接する内面側の樹脂フィルムを非晶質構造にし
て金属板との密着性を高めると共に、金属板とは接しな
い最表面側の樹脂フィルムは、配向結晶構造を崩さずに
残存させることにより、水などの遮蔽性を保持した、樹
脂フィルム被覆TFS板あるいはアルミニウム板を提供
するものである。
【0007】前記の配向結晶性を有する熱可塑性樹脂被
覆金属板は、金属板と樹脂が強固に密着するように、接
着性に優れた表面処理皮膜を有する金属板を、樹脂の融
点以上の温度に加熱して、その金属板上に二軸延伸ポリ
エステル樹脂フィルムを積層し接着した後に、冷却して
得られる。しかし、接着後の樹脂フィルムの配向結晶構
造が崩れた非晶質構造層の厚みと、残存配向結晶構造層
の厚みの比率が重要であり、積層接着する際には、極め
て厳密な制御と管理が必要になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
のような、積層接着時の煩雑さを軽減する技術を提供す
る点にあり、具体的には、特定の表面処理皮膜を有する
アルミニウム板に、熱可塑性樹脂を積層被覆した後に薄
肉化絞り加工または絞りしごき加工により成形した層間
の密着性および耐腐食性に優れた熱可塑性樹脂被覆アル
ミニウム板製のツーピース缶を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、板厚0.16
〜0.30mmのアルミニウム板の両面に0.5〜30
g/リットルのりん酸イオンと、0.1〜10g/リッ
トルの縮合リン酸イオンと、0.1〜20g/リットル
の下記一般式(1)
【化4】 〔ただし式中X1およびX2は、水素原子、C1〜C5のア
ルキル基およびC1〜C5のヒドロキシアルキル基よりな
る群からそれぞれ独立して選ばれたものであり、Y1
よびY2は、水素原子、下記一般式(2)、
【化5】 で示される基および一般式(3)
【化6】 で示される基よりそれぞれ独立して選ばれたものであ
り、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素原子、C1
10のアルキル基およびC1〜C10のヒドロキシアルキ
ル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であ
り、前記重合体分子中のベンゼン環に対する前記一般式
(2)または(3)で示される基の置換数は、平均値で
0.2〜1.0であり、nは2〜50である。〕で示さ
れる水溶性重合体よりなる組成物を用いて得られた表面
処理皮膜の付着量がカーボンとして3〜35mg/
2、リンとして0.3〜5mg/m2となるような表面
処理皮膜を設け、さらにその両面に厚さ8〜30μm、
融点190〜252℃の熱可塑性樹脂を被覆することに
より形成された複合材料を用いて、缶壁の板厚減少率
【数2】(t0−t1)/t0×100 (t0:加工前の板厚、t1:加工後の板厚)が20〜7
0%となるように薄肉化絞り加工または絞りしごき加工
した缶を、前記熱可塑性樹脂の〔融点〕ないし〔融点+
50℃〕の温度に加熱した後、これを5秒以内に60℃
以下に冷却して、X線回折法で缶底部の熱可塑性樹脂の
配向結晶の存在を示す回折角2θ=26°付近の回折ピ
ークがあらわれないまでに非晶質化することにより得ら
れた密着性および耐蝕性に優れたツーピース缶に関す
る。
【0010】本発明で用いるアルミニウム板とは、アル
ミニウム合金よりなるものである。アルミニウム合金
は、アルミニウムと周期率表第1族、第2族、第7族に
属する金属の少なくとも1種とからなる合金であり、ア
ルミニウムのもつ優れた加工性を保ちながら耐腐食性を
改善したものであり、例えばJISの合金番号3004
などが好ましい。
【0011】前記アルミニウム板の厚みは、先行技術と
して挙げた前記公報記載のものと特に異なる点はない。
薄肉化深絞りあるいはしごきの有無にもよるが通常0.
16〜0.30mm、好ましくは0.20から0.28
mmである。板厚が0.16mm未満だと安定した成形
が困難となるため生産性が悪くなり、一方、板厚が0.
30mmを超えても成形は可能であるが、経済性の観点
からは0.30mm以下が望ましい。
【0012】表面処理皮膜の形成に用いる酸性液はリン
酸イオン濃度(リン酸根として計算)が0.5〜30g
/リットルの範囲内であることが好ましく、より好まし
くは1〜5g/リットルの範囲である。リン酸イオンの
濃度が0.5g/リットル未満では反応性が乏しく皮膜
が充分に形成されない。また30g/リットルを超えて
配合しても良好な皮膜が形成されるが、処理液のコスト
が高くなり経済的に無駄である。縮合リン酸イオン濃度
(縮合リン酸根として計算)は、0.1〜10g/リッ
トルの範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.
5〜3.0g/リットルの範囲である。縮合リン酸イオ
ンの濃度が0.1g/リットル未満ではエッチング作用
が弱く充分に皮膜が形成されない。また、10g/リッ
トルを超えると、エッチング作用が強すぎるために良好
な皮膜形成反応を阻害するようになる。なお、リン酸イ
オンか縮合リン酸イオンのいずれか一方が欠けた場合に
は表面処理皮膜形成反応が進行せず、目的とする皮膜が
得られない。
【0013】前記リン酸イオンを供給するための化合物
としては、リン酸酸性リン酸塩などを挙げることがで
き、縮合リン酸イオンを供給する化合物としては、ピロ
リン酸(縮合リン酸根はP27)、トリポリリン酸(縮
合リン酸根はP310)、テトラポリリン酸(縮合リン
酸根はP413である)などのポリリン酸を挙げること
ができる。
【0014】前記一般式(1)で示される水溶性重合体
(オリゴマーを含む)におけるX1およびX2に用いるこ
とのできるアルキル基やヒドロキシアルキル基の炭素数
は6以上になると分子がバルキーになり、立体障害がお
き、加工性、耐腐食性に優れた緻密な皮膜が得られなく
なる。またY1およびY2に用いることのできるアルキル
基やヒドロキシアルキル基も炭素数が11以上になる
と、X1やX2の場合と同様の結果を招く。またnが10
のポリマーにおいては、ベンゼン環は20個となり、こ
れに一般式(2)および/または(3)で示される置換
基が10個ついている場合は、置換数0.5ということ
になるが、この置換数の平均値が0.2未満では樹脂の
水溶性が低すぎて安定な処理液となりにくくなり、置換
数が1.0を超えると水溶性が高くなりすぎて皮膜形成
性が悪化する。したがって、一般式(2)または(3)
で示される基の置換数平均値は0.2〜1.0であるこ
とが好ましい。また平均重合度nが2〜50としたの
は、2未満では低分子量すぎて耐腐食性がなく、50を
超えると高分子量すぎて水溶液の安定性が低下し、作業
性に問題が生じるからである。
【0015】本発明の酸性液に用いられる水溶性重合体
は前記一般式(1)で示されるものが好ましく、その使
用濃度は好ましくは0.1〜20g/リットルである。
0.1g/リットル未満では表面に安定した皮膜を形成
することが困難となり、20g/リットルを超えても効
果が向上せずまた、経済性が悪くなる。
【0016】表面処理皮膜の形成に用いる酸性液のpH
は6.0以下に調整することが好ましい。pHが6.0
を超えると水溶性樹脂が沈殿析出しやすくなるために処
理液の寿命が短かくなる。より好ましくはpH3.0〜
4.0の範囲である。pHはリン酸、硝酸、塩酸などの
酸、もしくは水酸化アンモニウムなどのアルカリを使用
することにより調整できる。
【0017】表面処理液が適用されるアルミニウム板へ
の表面処理法としては主として次の2通りを挙げること
ができる。
【0018】A法 脱脂(一般的には弱アルカリ性洗浄剤を使用) 水洗 皮膜生成処理 水洗 純水洗 乾燥 B法 脱脂(一般的には弱アルカリ性洗浄剤を使用) 水洗 皮膜生成処理 乾燥
【0019】表面処理皮膜の付着量はカーボンとして3
〜35mg/m2、リンとして0.3〜5mg/m2の範
囲が好ましい。より好ましい範囲は、カーボンが5〜1
5mg/m2、リンが0.5〜3mg/m2である。カー
ボンの量が3mg/m2未満だと安定した皮膜を形成で
きず、一方、35mg/m2を超えると形成された皮膜
の加工性が低下して、加工後の密着性が低下してしま
う。また、リンの量が0.3mg/m2未満だとやはり
安定した皮膜を形成できず、一方、5mg/m2を超え
ると形成された皮膜の加工性が低下して、加工後の密着
性が低下する。
【0020】熱可塑性樹脂被覆の形成に用いる熱可塑性
樹脂としては、表面処理皮膜に対して密着性、接着性を
示すものであればなんでもよいが、ポリエチレンテレフ
タレート、エチレンテレフタレート/イソフタレート共
重合体、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性ポ
リエステル樹脂のほか、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、(メタロセン触媒を用いた高結晶性のポリエチレ
ン、ポリプロピレンを含む)エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン1
2などのポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホン、ポリ塩化ビニルなどの塩化ビニルあるいは塩
化ビニリデン系ポリマーなど、あるいはこれらの混合物
などを例示することができる。またこの被覆層中には顔
料、熱安定剤、アンチブロッキング剤など任意の添加剤
を配合することができる。
【0021】前記熱可塑性樹脂としては、熱可塑性ポリ
エステルが好ましいが、とくに、テレフタル酸80〜1
00モル%、イソフタル酸0〜20モル%よりなる酸成
分と、エチレングリコール90〜100モル%とジエチ
レングリコール0〜10モル%よりなるアルコール成分
とからなるポリエチレンテレフタレートあるいはその他
の共重合ポリエステルが密着性、成形性、加工性の点か
らみて好ましい。
【0022】前記熱可塑性樹脂被覆の形成方法として
は、フィルムラミネート法あるいは押出ラミネート法を
挙げることができる。ラミネート時に必要なアルミニウ
ム板の加熱方法は、熱風加熱方式、誘導加熱方式、加熱
ロール伝熱方式などが採用できる。また、ラミネート後
にラミネートされたアルミニウム板を樹脂の〔融点〕な
いし〔融点+50℃〕に再加熱し、5秒以内に60℃以
下に急冷し樹脂皮膜を非晶質構造にすることが、加工性
の点で好ましい。
【0023】可塑性樹脂で被覆したアルミニウム板は、
周知の薄肉化絞り加工または絞りしごき加工により元板
厚の20〜70%の厚さの缶胴側壁部を持つツーピース
缶に成形加工する。ここで、ツーピース缶の缶胴側壁部
の厚さを元板厚の20〜70%の範囲としたのは、元板
厚の20%未満だと薄肉化が少なすぎて目的とする高さ
の缶を得るのに多くの材料が必要となるので、経済性が
悪く、一方、元板厚の70%を超えると、加工時に缶胴
側壁部表面の樹脂層の損傷や胴側壁部の破断が発生しや
すくなり、缶内面の耐食性低下や生産性の低下を招くた
めである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれにより限定されるものではない。
【0025】実施例1 板厚0.24mm、3004アルミニウム合金板の両面
に、以下に示す表面処理液1を、付着量がカーボンとし
て5mg/m2、リンとして1mg/m2となるように処
理し、次いで水洗、純水洗して、80℃で乾燥した。 表面処理液1 75%リン酸(H3PO4) 1.42g/リットル(PO4 3-:1.0g/リット
ル) ピロリン酸(H427) 0.51g/リットル(P27 4-:0.5g/リット
ル) 水溶性重合体固形分* 3.00g/リットル pH3.5(水酸化ナトリウムで調整) *この水溶性重合体は一般式(1)におけるn、X1
2、Y1、Y2が下記のとおりのものである。 n=5、 X1、X2=−CH31、Y2=−CH2N(CH32または水素原子 置換数:0.25 次いで、テレフタル酸84モル%、イソフタル酸16モ
ル%の酸成分と、エチレングリコール98モル%、ジエ
チレングリコール2モル%のアルコール成分からなる2
軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(厚さ:25μm、融
点215℃)を225℃で積層し、さらに240℃に加
熱して樹脂を溶融し、2秒以内に25℃の水に投入し急
冷することにより、樹脂被覆層を非晶質構造とした。一
般的なX線回折法で2θ=26°付近の回折強度を分析
したがピークは認められず、樹脂被覆層は非晶質構造と
判断された。こうして得られたポリエステル樹脂被覆ア
ルミニウム板を、下記に示す条件で薄肉化絞り缶に加工
した後、240℃で60秒の熱処理で被覆樹脂を再溶融
させ、冷風で2秒以内に缶表面温度を50℃以下まで急
冷した。缶胴部分の被覆樹脂について一般的なX線回折
法で2θ=26°付近の回折強度を分析したが、ピーク
は認められず樹脂被覆層は非晶質構造と判断された。次
いで公知の方法でトリミング、ネッキング、フランジン
グ加工を施した。 加工条件1 絞り工程 ブランク径 :141mm 絞り比 :1.484 再絞り工程 第1再絞り比 :1.439 第2再絞り比 :1.247 再絞り工程のダイスのコーナー曲率半径 :0.5mm 缶胴側壁部の板厚減少率 :26% 〔(t0−t1)/t0×100 t0:加工前の板厚 t1:加工後の缶胴 側壁部の板厚〕 得られた製品の加工耐腐食性の試験結果を表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1に示す条件のうち、以下に示す表面処理液2に
変更し、付着量がカーボンとして15mg/m2、リン
として3mg/m2となるように処理して、80℃で乾
燥した。 表面処理液2 75%リン酸(H3PO4) 2.82g/リットル(PO4 3-:2.0g/リットル) ピロリン酸(H427) 1.02g/リットル(P27 4-:1.0g/リットル) 水溶性重合体固形分** 7.00g/リットル pH 2.0(フルオロチタンフッ化水素酸で調整) **この水溶性重合体は一般式(1)におけるn、
1、X2、Y1、Y2が下記のとおりのものである。 n=5、 X1、X2=−CH31、Y2=−CH2N(CH32または水素原子 置換数:1.0 実施例1と同一の2軸延伸ポリエステル樹脂フィルムを
使用して、以下実施例1と同じ手順で薄肉化絞り缶に加
工し、加工後実施例1と同じ条件で熱処理を行った。得
られた製品の加工耐腐食性の試験結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1と同一条件で得られた表面処理アルミニウム板
を225℃に加熱し、実施例1と同一の2軸延伸ポリエ
ステル樹脂フィルムを積層し、1秒以内に30℃の純水
で急冷した。こうして得られたポリエステル樹脂被覆ア
ルミニウム板の樹脂被覆層を一般的なX線回折法で2θ
=26°付近の回折強度を分析したところ、配向結晶構
造が、ラミネート前のフィルムの35%に減少してお
り、残りの65%が非晶質構造であった。次に実施例1
と同じ手順で薄肉化絞り缶を加工した。その後、200
℃で60秒間の熱処理を行った。得られた製品の加工耐
腐食性の試験結果を表1に示す。
【0028】比較例1 実施例1に示す条件のうち、アルミニウム板に表面処理
を施さないで、実施例1と同一の2軸延伸ポリエステル
樹脂フィルムを使用して、以下実施例1と同じ手順で薄
肉化絞り缶を加工した。その後、実施例1と同じ条件で
熱処理を行った。得られた製品の加工耐腐食性の試験結
果を表1に示す。
【0029】比較例2 実施例1に示す条件のうち、アルミニウム板の表面処理
をリン酸クロメート処理に変更して、実施例1と同一の
2軸延伸ポリエステル樹脂フィルムを使用して、以下実
施例1と同じ手順で薄肉化絞り缶を加工した。その後、
実施例1と同じ条件で熱処理を行った。得られた、製品
の加工耐腐食性の試験結果を表1に示す。但し、リン酸
クロメート処理は、市販のリン酸クロメート処理剤(日
本パーカライジング株式会社製)であるリン酸クロム酸
を主成分としたアルクロムK702主剤およびフッ酸を
主成分としたアルクロムK702副剤を用いて処理をし
た。処理濃度は、前記主剤を3.0%、前記副剤を0.
5%になるように添加した。処理液は酸性の水溶液とな
る。前記処理液を50℃に加温して、脱脂−水洗したア
ルミニウム板に3秒間スプレー処理を施した。次いで、
水洗−純水洗−乾燥を行い、リン酸クロメート処理板を
作成した。処理板の付着量は市販の蛍光X線装置にて定
量した。付着量はクロムとして10mg/m2である。
【0030】比較例3 実施例1に示す条件のうち、アルミニウム板に表面処理
を施さないで、実施例1と同一の2軸延伸ポリエステル
樹脂フィルムを使用して、実施例3と同一条件でラミネ
ートし、以下実施例1と同じ手順で薄肉化絞り缶を加工
した。その後、200℃で60秒間の熱処理を行った。
得られた製品の加工耐腐食性の試験結果を表1に示す。
【0031】比較例4 実施例1に示す条件のうち、アルミニウム板の表面処理
を比較例2記載のリン酸クロメートに変更し、実施例1
と同一の2軸延伸ポリエステル樹脂フィルムを使用し
て、実施例3と同一条件でラミネートし、以下実施例1
と同じ手順で薄肉化絞り缶を加工した。その後、200
℃で60秒間の熱処理を行った。得られた製品の加工耐
腐食性の試験結果を表1に示す。
【0032】本発明における加工耐腐食性はつぎの方法
で評価したものである。 クエン酸 5wt% リンゴ酸 5wt% 塩化ナトリウム 5wt% よりなる腐食促進試験を試験対象となる缶に充填し、3
8℃×1ケ月保管後に開缶し評価した。評価の表示は下
記のとおりである。 〇:腐食なし △:かなり腐食(部分的にフィルム浮き) □:わずかに腐食 ×:全面腐食(フィルム浮き)
【0033】
【表1】 *配向残存率は、缶底部の配向残存率で示した。
【0034】実施例4 実施例1で得られた本発明のポリエステル樹脂被覆アル
ミニウム合金板を次ぎの加工条件でDI缶に加工した。
その後、実施例1と同じ条件で熱処理を行った。 加工条件 絞り工程 ブランク径 :152mm 絞り比 :1.60 再絞り工程 第1再絞り比 :1.44 缶胴側壁部のしごき率 :56% 〔(t0−t2)/t0×100 t0 :加工前の板厚 t2 :加工後の缶胴側壁部の板厚〕 得られた製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0035】実施例5 実施例3で得られた本発明のポリエステル樹脂被覆アル
ミニウム合金板に実施例4と同じ手順でDI缶に加工し
た。その後、200℃で60秒間の熱処理を行った。得
られた製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0036】比較例5 比較例1で得られたポリエステル樹脂被覆アルミニウム
合金板を実施例4記載の加工条件でDI缶に加工した。
その後、実施例1と同じ条件で熱処理を行った。得られ
た製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0037】比較例6 比較例2で得られたポリエステル樹脂被覆アルミニウム
合金板を実施例4記載の加工条件でDI缶に加工した。
その後、実施例1と同じ条件で熱処理を行った。得られ
た製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0038】比較例7 比較例3で得られたポリエステル樹脂被覆アルミニウム
合金板を実施例4記載の加工条件でDI缶に加工した。
その後、200℃で60秒間の熱処理を行った。得られ
た製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0039】比較例8 比較例4で得られたポリエステル樹脂被覆アルミニウム
合金板を実施例4記載の加工条件でDI缶に加工した。
その後、200℃で60秒間の熱処理を行った。得られ
た製品の加工耐腐食性の試験結果を表2に示す。
【0040】
【表2】 *配向残存率は、缶底部の配向残存率で示した。
【0041】
【効果】
(1) 本発明により、アルミニウム板に熱可塑性樹脂
被覆を形成する際のアルミニウム板に対する新しくてか
つ有効な表面処理技術を提供することができた。 (2) 本発明により、アルミニウム板と熱可塑性樹脂
被覆との密着性、加工性および耐腐食性に優れた熱可塑
性樹脂被覆アルミニウム板を提供することができた。 (3) 本発明によれば、この熱可塑性樹脂被覆アルミ
ニウム板からなる缶、とくにツーピース缶の熱可塑性樹
脂被覆層には、必ずしも配向結晶が残存していなくて
も、充分な耐腐食性が得られるので、配向フィルムを厳
密な条件でラミネートするわずらわしさがなく、安定し
た生産が可能となった。また、この熱可塑性樹脂被覆層
は配向結晶を必要としないので押出ラミネート法によっ
て得られたラミネート樹脂皮膜でも充分使用に耐えるた
め、今までのように別途フィルムを製造する工程が不要
となり、コストを大幅に下げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 161/12 C09D 161/12 (72)発明者 松村 義正 神奈川県相模原市西橋本5丁目5番1号 大和製罐株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚0.16〜0.30mmのアルミニ
    ウム板の両面に0.5〜30g/リットルのりん酸イオ
    ンと、0.1〜10g/リットルの縮合リン酸イオン
    と、0.1〜20g/リットルの下記一般式(1) 【化1】 〔ただし式中X1およびX2は、水素原子、C1〜C5のア
    ルキル基およびC1〜C5のヒドロキシアルキル基よりな
    る群からそれぞれ独立して選ばれたものであり、Y1
    よびY2は、水素原子、下記一般式(2)、 【化2】 で示される基および一般式(3) 【化3】 で示される基よりそれぞれ独立して選ばれたものであ
    り、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素原子、C1
    10のアルキル基およびC1〜C10のヒドロキシアルキ
    ル基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基であ
    り、前記重合体分子中のベンゼン環に対する前記一般式
    (2)または(3)で示される基の置換数は、平均値で
    0.2〜1.0であり、nは2〜50である。〕で示さ
    れる水溶性重合体よりなる組成物を用いて得られた表面
    処理皮膜の付着量がカーボンとして3〜35mg/
    2、リンとして0.3〜5mg/m2となるような表面
    処理皮膜を設け、さらにその両面に厚さ8〜30μm、
    融点190〜252℃の熱可塑性樹脂を被覆することに
    より形成された複合材料を用いて、缶壁の板厚減少率 【数1】(t0−t1)/t0×100 (t0:加工前の板厚、t1:加工後の板厚)が20〜7
    0%となるように薄肉化絞り加工または絞りしごき加工
    した缶を、前記熱可塑性樹脂の〔融点〕ないし〔融点+
    50℃〕の温度に加熱した後、これを5秒以内に60℃
    以下に冷却して、X線回折法で缶底部の熱可塑性樹脂の
    配向結晶の存在を示す回折角2θ=26°付近の回折ピ
    ークがあらわれないまでに非晶質化することにより得ら
    れた密着性および耐蝕性に優れたツーピース缶。
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