JPH11109176A - 光伝送モジュール組み立て装置及び組み立て方法 - Google Patents

光伝送モジュール組み立て装置及び組み立て方法

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JPH11109176A
JPH11109176A JP27277697A JP27277697A JPH11109176A JP H11109176 A JPH11109176 A JP H11109176A JP 27277697 A JP27277697 A JP 27277697A JP 27277697 A JP27277697 A JP 27277697A JP H11109176 A JPH11109176 A JP H11109176A
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optical
optical fiber
fiber array
optical waveguide
module
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JP27277697A
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Shoichi Ishii
晶一 石井
Shinzo Nishiyama
信蔵 西山
Tsutomu Kono
勉 河野
Hiroyasu Sasaki
博康 佐々木
Noboru Omori
昇 大森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路モジュールと光ファイバアレイとの
調心接続を全自動で連続的に行って、光伝送モジュール
を組み立てる光伝送モジュール組み立て装置。 【解決手段】 光導波路モジュールと光ファイバアレイ
とを搬送パレットへ搭載してマガジンラック11に収納
し、搬送パレットを組み立て装置へ供給し、光ファイバ
アレイに付属している光コネクタの嵌合、テレビカメラ
5の画像によるワークの外形認識による粗位置決め、接
着剤塗布を自動で行った後、光出力が最大となるように
微動ステージ6により位置決めを行った後、接着剤を硬
化させ、固定する工程を全自動化する。これにより、光
伝送モジュールの組み立てを連続的に、無人で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送モジュール
組み立て装置及び組み立て方法に係り、特に、光導波路
モジュールと光ファイバアレイとの自動調心接続を行っ
て光伝送モジュールの組み立て行う光伝送モジュール組
み立て装置及び組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送モジュール組み立て装置における
光導波路と光ファイバアレイとの調心接続作業は、従
来、光導波路と光ファイバアレイとのどちらか一方から
入力光を入射し、他方より出力される光出力をモニタし
つつ、光導波路と光ファイバアレイとの一方を固定した
状態で、他方を微動ステージ等を用いて位置調整し、光
出力が最大となる状態で接着固定するという方法で行わ
れるのが一般的であった。なお、一般に、光伝送モジュ
ールの製造工程において、この位置調整のことを調心と
呼ぶ。
【0003】図10は従来技術による光伝送モジュール
組み立て装置の構成例の概略を示す図であり、以下、図
10を参照して、従来技術による光伝送モジュール組み
立て装置について説明する。図10において、1は光導
波路モジュール、2は光ファイバアレイ、3は光コネク
タ、4は光ファイバ、5はテレビカメラ、6は微動ステ
ージ、7は固定治具、25は光路である。
【0004】図10に示す従来技術による光伝送モジュ
ール組み立て装置は、光ファイバアレイ2を固定し、光
導波路モジュール1を移動させて調心を行う例であり、
光ファイバアレイ2を固定する固定治具7と、光導波路
モジュール1を固定する微動ステージ6と、粗位置決め
を行うために使用するテレビカメラ5または顕微鏡とう
による撮像手段とにより構成される。
【0005】前述したような光伝送モジュール組み立て
装置により光導波路と光ファイバアレイとの接続を行っ
て光伝送モジュールを組み立てる場合、作業者は、ま
ず、光導波路モジュール1を微動ステージ6へ取り付
け、光ファイバアレイ2を固定治具7へ取り付ける。ま
た、光ファイバアレイ2に付属している光コネクタ3
と、安定化光源や出力光をモニタする図示しない光検出
器へ接続されている光ファイバ4とを接続する。
【0006】その後、作業者は、テレビカメラ5または
顕微鏡を用いて、光ファイバアレイ2と光導波路モジュ
ール1との外形、あるいは、マーカによる基準によって
相互の粗位置決めを行った後、光ファイバアレイ2と光
導波路モジュール1との接続面を接近させ、荷重を検出
し光ファイバアレイ2と光導波路モジュール1との接続
面を密着させるように接着間隔の設定を行う。さらに、
その後、作業者は、実際に光導波路モジュール1と光フ
ァイバアレイ2との光路25に光を入力し、光導波路モ
ジュール1と光ファイバアレイ2との結合損失が最少と
なるように微動ステージ6により光導波路モジュール1
の位置を調整して精密位置決めを行う。この位置決め精
度は、平面方向に0.5μm、角度方向に0.1度程度
の精度が必要とされる。このため、調心接続の作業は、
熟練した作業者による調整が必要であり、時間がかかる
作業である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
光伝送モジュールの光導波路モジュールと光ファイバア
レイとの調心接続を行う工程において、作業者による装
置の操作や、人手による取り付け取り外しが常に必要で
あり、熟練した作業者によっても量産性が低いという問
題点を有している。
【0008】すなわち、前記従来技術は、作業者が手作
業により組み立てを行うため、ワークのハンドリングは
問題なく行うことができるが、量産性が低く、光伝送モ
ジュールを低価格化することが困難であるという問題点
を生じさせている。
【0009】一般に、シリコン基板上に形成されるガラ
ス、酸化シリコン等により構成され、欠けやすい部品で
ある光導波路や、からまりやすく、弾性力のある線材部
品である光ファイバは、機械により搬送することが難し
く、さらに、光導波路と光ファイバとの調心時に光出力
を検出する場合、光ファイバが曲がっていると、光出力
が低下するため光ファイバの取り扱いは慎重に行う必要
がある。また、光導波路または光ファイバを機械により
調芯位置へ搬送する場合、搬送を行う機構と、調心位置
で固定する機構との受け渡しを行わなければならない。
【0010】光導波路モジュールと光ファイバアレイと
の調心接続作業ためには、光導波路モジュールと光ファ
イバアレイとの光軸を、光出力をモニタしながら位置調
整することができる範囲、すなわち、僅かな位置調整に
より光出力を検出可能な範囲へ粗位置決めする手段が必
要である。この粗位置決めは、テレビカメラ等の撮像手
段により撮像された光導波路モジュールと光ファイバア
レイとの外形に基づいて行われる場合が多いが、酸化シ
リコンが用いられる光導波路モジュールとガラスが用い
られる光ファイバアレイとの材質の相違や、加工時にお
きる表面状態の相違により、テレビカメラ上で異なった
映り方をするため、高精度の位置合わせを行うことが困
難であった。
【0011】また、前述した従来技術は、光ファイバア
レイに付属する光コネクタが、手作業の接続を前提とし
て設計されているため、自動で嵌合を行う機構が備えら
れておらず、作業性が悪いものであった。さらに、前述
した従来技術は、紫外線照射による接着剤の硬化時に、
光ファイバアレイの固定治具及び光導波路モジュール本
体に紫外線が照射されることによりそれらの温度が上昇
し、光軸調整の位置精度に影響を与える可能性があると
いう問題点を有している。
【0012】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、量産性を向上させ、光伝送モジュールの低
価格化を実現するために、従来人手にて行われていた取
り付け、取り外し作業の自動化を実現し、光モジュール
組み立ての粗位置決め、精密位置決め、接着剤硬化等の
製品性能に関する機構動作を正確に行うことを可能とし
た光導波路と光ファイバアレイとの自動調心接続機構を
備えた光伝送モジュール組み立て装置及び組み立て方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの自動調
心接続を行って光伝送モジュールの組み立て行う光伝送
モジュール組み立て装置において、光導波路モジュール
と光ファイバアレイとを搭載する搬送パレットを備え、
該搬送パレットが、光導波路モジュールと光ファイバア
レイとを搬送パレット上に搭載した形態で組み立て領域
に供給し、調心接続が完了した光伝送モジュールを再度
搬送パレットに搭載して排出する機能を有することによ
り達成される。
【0014】また、前記目的は、前記搬送パレットを複
数枚収納可能なマガジンラックを備え、該マガジンラッ
クに前記搬送パレットを複数収納した形態で装置へ供給
することにより、また、前記光ファイバアレイには、光
ファイバを介して付属の光コネクタが設けられており、
該光コネクタと調心接続のための光入出力のための装置
側に設けられているコネクタ部との嵌合を、ガイドピン
とならい機構とによる位置決め機構により行うことによ
り達成される。
【0015】また、前記目的は、前記搬送パレット上の
光ファイバアレイを組み立て位置に移送するチャックを
備え、該チャックの把持部に保護材を設けたことによ
り、また、前記チャックに、光導波路モジュールと光フ
ァイバアレイとの調心接続時に、光ファイバアレイを固
定する機構を兼用させることにより達成される。
【0016】また、前記目的は、光導波路モジュールと
光ファイバアレイとが組み立て位置に移送された後、粗
位置決めのための位置情報検出に使用する撮像手段と、
接続位置を照明する落射照明及び斜方照明とを備えるこ
とにより達成される。
【0017】さらに、前記目的は、光導波路モジュール
と光ファイバアレイとの自動調心接続を行って光伝送モ
ジュールの組み立て行う光伝送モジュール組み立て方法
において、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの
相対的な位置関係を3方向以上から撮像して、光導波路
モジュールと光ファイバアレイとの外形を画像認識する
工程と、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの接
続面が最も密着するように、光導波路と光ファイバアレ
イのどちらか一方を3次元的に移動させて、ずれ量を補
正すると共に光導波路モジュールと光ファイバアレイと
の接続面を接近させる工程と、光導波路モジュールと光
ファイバアレイとのどちらか一方を移動させ、接続面を
さらに接近させ、突き当て方向の荷重を検出することに
より、光導波路と光ファイバアレイとの接続位置を得る
ことにより、光導波路モジュールと光ファイバアレイと
の接続面の間隔を自在な設定値に位置決めする工程と、
一旦光導波路モジュールと光ファイバアレイとの接続面
の間隔を開き、隙間に紫外線硬化型接着剤を塗布すると
共に、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの接続
面に紫外線が照射されるように、紫外線照射部を移動さ
せる工程と、光導波路モジュールと光ファイバアレイと
の接続面の間隔を狭め、光導波路モジュールと光ファイ
バアレイとの光路の接続部分における結合損失が最少と
なるように位置決めした後に紫外線を照射して前記接着
剤を硬化させる工程とを有することにより達成される。
【0018】また、前記目的は、前記光導波路モジュー
ルと光ファイバアレイとの相対的な位置関係を3方向以
上から撮像して、光導波路モジュールと光ファイバアレ
イとの外形を画像認識する工程が、同時に2方向以上か
らの照明を行って撮像を行い、光導波路モジュールと光
ファイバアレイとの相対的な外形位置座標を検出する工
程であることにより、また、前記紫外線を照射して接着
剤を硬化させる工程が、該紫外線照射部に取り付けられ
た遮蔽板により、紫外線照射範囲を調整して、接着部以
外の不要な部分へ紫外線が照射されることを防止して行
う工程であることにより達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光伝送モジュ
ール組み立て装置の一実施形態を図面により詳細に説明
する。
【0020】図1は本発明の一実施形態による光伝送モ
ジュール組み立て装置の正面図、図2は図1に示す光伝
送モジュール組み立て装置の上面図、図3は光導波路モ
ジュールと光ファイバアレイとを搬送する搬送パレット
の構成例を示す図、図4は図3に示す搬送パレットに用
いられるファイバ固定用クリップの構成例を示す図、図
5は光コネクタと光ファイバとの嵌合機構を示す図、図
6は光ファイバアレイを把持する平行チャック部分の構
造を示す図、図7は光導波路と光ファイバアレイとの調
心について説明する図、図8は光導波路モジュールと光
ファイバアレイとの調心過程を説明する図、図9は紫外
線照射部の構成を説明する図である。図1〜図9におい
て、8は搬送パレット、9は固定クリップ、10はコネ
クタ固定治具、11はマガジンラック、12はパレット
プッシャ部、13、15は平行チャック、14は保護
材、16は落射照明、17は斜方照明、18は接着剤塗
布部、19は紫外線照射部、20は遮蔽板、21はマガ
ジンラックエレベータ、22はコネクタ脱着部、23は
ガイドピン、24は光ファイバアレイ押え、26は紫外
線硬化型接着剤であり、他の符号は図10の場合と同一
である。
【0021】本発明の一実施形態による光伝送モジュー
ル組み立て装置は、図1、図2に示すように、基台上に
設けられる微動ステージ6と、光導波路モジュール1及
び光ファイバアレイ2を乗せてこれらを搬送する搬送パ
レット8を複数枚収納するマガジンラック11と、該マ
ガジンラック11を上下方向に移動させ、内部の搬送パ
レットを所定の高さ位置まで送るマガジンラックエレベ
ータ21と、所定の位置にある搬送パレット8を作業位
置まで押し出すパレットプッシャ部12と、光導波路モ
ジュール1及び光ファイバアレイ2の接続部を照明する
落射照明16及び斜方照明17と、粗位置決めを行うた
めに使用するテレビカメラ5と、光ファイバアレイ2を
調芯位置まで搬送する平行チャック13と、光導波路モ
ジュール1を搬送パレット8から取り出す平行チャック
15と、光導波路モジュール1及び光ファイバアレイ2
の接続部に接着剤を塗布する接着剤塗布部18と、接着
剤を硬化させる紫外線照射部15と、搬送パレット8の
光コネクタ固定治具10に固定された光コネクタ3及び
光ファイバ4の嵌合を制御するコネクタ脱着部22とに
より構成される。
【0022】搬送パレット8上には、図3に示すように
光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2とが搭載さ
れ、光ファイバアレイ2のファイバ部分が、ファイバの
脱着が容易な1個以上の固定クリップ9により搬送パレ
ット上に固定される。この固定クリップ9は、図4に示
すような切り欠き部分を持った形状を有し、光ファイバ
アレイ2の光ファイバ部分は、切り欠き部分から挿入さ
れて固定される。固定クリップ9内で光ファイバアレイ
2の光ファイバ部分は、光軸方向に自由に移動すること
が出来るため、図1、図2に示す本発明の位置実施形態
において、光ファイバアレイ2を平行チャック13を用
いて調芯位置まで搬送する際にも、光ファイバアレイ2
のファイバ部分を固定しつづけることができる。
【0023】また、光ファイバアレイ2に付属している
光コネクタ3は、図3に示すように、搬送パレット8上
に設けられているコネクタ固定治具10に嵌め込んで固
定されている。この固定治具10は、嵌め込む動作のみ
で簡単に光コネクタ3を固定することができる。光ファ
イバアレイ2は、ばね力を利用した機構である光ファイ
バアレイ押え24により搬送パレット8上に固定され、
簡単に固定、開放を制御することができる。
【0024】光導波路モジュール1と、光ファイバアレ
イ2と、光ファイバアレイ2に付属している光コネクタ
3とが前述したように固定されている搬送パレット8
は、その複数枚がマガジンラック11に収納された状態
で、本発明の一実施形態による光伝送モジュール組み立
て装置に組み込まれる。
【0025】装置内においてマガジンラック11は、マ
ガジンラックエレベータ21により上下方向に移動制御
され、これから組み立てを行う光導波路モジュール1と
光ファイバアレイ2とを搭載した搬送パレット8を、パ
レットプッシャ部12の位置へ固定する。この搬送パレ
ット8は、パレットプッシャ部12によりマガジンラッ
ク11より取り出され組み立て領域へ移動させられる。
【0026】組み立て領域へ移動させられた搬送パレッ
ト8は、その位置で固定され、光コネクタ固定治具10
に固定された光コネクタ3と光伝送モジュール組み立て
装置のコネクタ脱着部22に固定された光ファイバ4と
の嵌合が行われる。この嵌合は、図5に示すように、ガ
イドピン23と1方向以上の直線的な運動が可能ななら
い機構とを有するコネクタ脱着部22により行われる。
【0027】一方、搬送パレット8上の光ファイバアレ
イ2は、平行チャック13により取り出されて調心位置
に位置決めされる。この平行チャック13は、光ファイ
バアレイ2を把持する部分に、図6に示すように保護材
14が設けられており、光ファイバアレイ2を傷つける
ことなく、充分な把持力をもって、精度良く把持するこ
とができる。そして、光ファイバアレイ2は、調心作業
位置で、引き続き、この平行チャック13により把持固
定され、調心作業を行うことが可能であり、光ファイバ
アレイ2を他に移載する必要はない。
【0028】この光ファイバアレイ2と接続される光導
波路モジュール1は、平行チャック15を用いて搬送パ
レット8から取り出され、光軸調整を行う微動ステージ
6に移載される。
【0029】これにより、平行チャック13に固定され
た光ファイバアレイ2と光軸調整を行う微動ステージ6
へ移載された光導波路モジュール1とは、図7に示すよ
うに、調心接続を行う部分がお互いに向き合うように配
置される。そして、粗位置決めを行うために、光導波路
モジュール1と光ファイバアレイ2との接続面付近をテ
レビカメラ5を用いて3方向以上から撮影し、光導波路
モジュール1と光ファイバアレイ2との外形位置の相対
座標情報を得る。このときのカメラ方向は、例えば、図
7の“−Y”、“+X”、“−X”方向などである。
【0030】次に、図8を参照して、本発明の一実施形
態による光伝送モジュール組立装置における光導波路モ
ジュール1と光ファイバアレイ2との調心接続の工程を
説明する。
【0031】前述したように、調心接続を行う部分がお
互いに向き合うように配置された状態のテレビカメラ5
に写る光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2と
は、図8(a)に示すようになる。これらの情報に基づ
いて、光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2との
接続面が最も密着可能となるように、光導波路モジュー
ル1を3次元的に(X、Y、Z、θx、θy、θz の6軸
方向)移動させて、光導波路モジュール1と光ファイバ
アレイ2との相互の位置を僅かでも光出力を検出可能な
範囲となるように粗位置決めを行う。これにより、テレ
ビカメラ5に写る調心接続を行う部分は、図8(b)に
示すようになる。
【0032】光導波路モジュール1及び光ファイバアレ
イ2の材質としては、ガラスや酸化シリコンが用いられ
ることが多い。このガラス、酸化シリコンによる部品
は、落射照明16のみ、または、斜方照明17のみで照
明された場合、光導波路モジュール1、光ファイバアレ
イ2の材質、表面状態の違いにより、テレビカメラ5に
映し出される画像に濃淡のむらが発生し、取得した相対
位置情報に誤差を生じさせる原因となる。
【0033】本発明の実施形態は、図1、図2に示すよ
うに、落射照明16と斜方照明17とを併用しているた
め、酸化シリコンにより構成される光導波路モジュール
1とガラスにより構成される光ファイバアレイ2とのテ
レビカメラ5により映し出される画像をムラのないもの
とすることができ、光導波路モジュール1と光ファイバ
アレイ2との相対座標に関する情報を高精度に把握する
ことができる。
【0034】粗位置決め時の光導波路モジュール1と光
ファイバアレイ2との相対的な位置情報は、図8(a)
に示すような3方向以上の方向からの情報を比較、判定
し、カケやバリ等が原因の誤情報を消去するアルゴリズ
ムを用いることにより、高い精度で得ることができる。
【0035】そして、光導波路モジュール1と光ファイ
バアレイ2との粗位置合わせは、図8(b)に示すよう
に、光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2の相対
的な位置情報に基づいて、X、Y、θx、θy、θz の位
置合わせを行った後、図8(c)に示すように、光導波
路モジュール1と光ファイバアレイ2とのどちらか一方
を移動させ、荷重検出によりZ方向の位置検出を行い、
接着間隔の調整を行う工程により行われる。
【0036】粗位置決めが正しく行われたか否かの判定
は、光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2とのど
ちらか一方から光路25に光を入力し、他方より出力さ
れる光出力の有無により行われる。
【0037】粗位置決めが行われ、光導波路モジュール
1と光ファイバアレイ2とが光出力を検出可能な範囲へ
位置決めされた後、図8(d)に示すように、一旦、光
導波路モジュール1と光ファイバアレイ2との接着面の
間隔が広げられる。そして、接着剤塗布部18が作業位
置へ移動させられ、光導波路モジュール1と光ファイバ
アレイ2との接着面の隙間に接着剤塗布部18の接着剤
吐出口を機械的に位置決めし、光導波路モジュール1と
光ファイバアレイ2との接着部へ紫外線硬化型接着剤2
6を自動塗布する。
【0038】その後、図8(e)に示すように、再び光
導波路モジュール1と光ファイバアレイ2との間隔を狭
め、紫外線照射部19を作業位置へ移動させて、光導波
路モジュール1と光ファイバアレイ2との接着面に紫外
線が照射できる位置へ、紫外線照射部19を機械的に位
置決めする。
【0039】紫外線照射の準備を終了後、光導波路モジ
ュール1または光ファイバアレイ2の光路25に光を入
射し、微動ステージ6を螺旋状に移動させ、光導波路モ
ジュール1と光ファイバアレイ2との結合損失が最少と
なるように、光導波路モジュール1と光ファイバアレイ
2との相対的な位置を自動調整する。調心が正しく行わ
れたか否かの判定は、光導波路モジュール1または光フ
ァイバアレイ2とのどちらか一方より出力される光出力
により判断する。調整終了後、直ちに紫外線照射部19
から紫外線を照射し、紫外線硬化型接着剤26を硬化さ
せ、光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2とを接
着固定する。
【0040】なお、紫外線照射部19は、図9に示すよ
うに、不要な部分へ紫外線が照射されることを防ぐた
め、遮蔽板20が取り付けられて構成されている。
【0041】前述した工程により、光伝送モジュールの
光導波路モジュール1と光ファイバアレイ2との調心接
続作業が完了する。
【0042】光導波路モジュール1に光ファイバアレイ
2を接着固定して完成した光伝送モジュールは、平行チ
ャック15により、搬送パレット8へ収納され、再びマ
ガジンラック11内に収納される。完成した光伝送モジ
ュールが乗せられた搬送パレット8の収納後、マガジン
ラック11は、マガジンラックエレベータ21により上
下方向に移動させられ、次の搬送パレット8を作業位置
へ送り出す。これにより、本発明の一実施形態による光
伝送モジュール組み立て装置は、連続的に作業を続ける
ことができる。
【0043】前述した本発明の一実施形態による光伝送
モジュール組み立て装置は、1個の光伝送モジュール組
み立てに要する接着剤の硬化時間を除いた搬送、調心、
排出にかかる時間を2分〜3分とすることができ、光伝
送モジュール組み立て時間を大幅に短縮することができ
た。
【0044】前述した本発明の一実施形態によれば、取
り扱いの難しい光導波路モジュールと光ファイバアレイ
とを搬送パレットに搭載し、マガジンラックを用いて複
数枚の搬送パレットを装置へ組み込んだ後、部品の搬
送、光コネクタの自動嵌合、光軸調整、紫外線硬化型接
着剤による組み立て、完成した光伝送モジュールの収納
までを全自動で行うことが可能になり、光伝送モジュー
ルの調心接続作業を無人で行うことができ、生産性の向
上を図ることができる。
【0045】また、本発明の一実施形態によれば、光導
波路モジュールと光ファイバアレイとの接続工程を全自
動化することにより、組み立て時間の短縮、品質の安定
化を達成することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
伝送モジュールの調心接続作業を無人で、すなわち、光
導波路モジュールと光ファイバアレイとの接続工程を全
自動化することができ、光伝送モジュールの組み立て時
間の短縮、品質の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光伝送モジュール組
み立て装置の正面図である。
【図2】図1に示す光伝送モジュール組み立て装置の上
面図である。
【図3】光導波路モジュールと光ファイバアレイとを搬
送する搬送パレットの構成例を示す図である。
【図4】図3に示す搬送パレットに用いられるファイバ
固定用クリップの構成例を示す図である。
【図5】光コネクタと光ファイバとの嵌合機構を示す図
である。
【図6】光ファイバアレイを把持する平行チャック部分
の構造を示す図である。
【図7】光導波路モジュールと光ファイバアレイとの調
心について説明する図である。
【図8】光導波路と光ファイバアレイとの調心過程を説
明する図である。
【図9】紫外線照射部の構成を説明する図である。
【図10】従来技術による光伝送モジュール組み立て装
置の構成例の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 光導波路モジュール 2 光ファイバアレイ 3 光コネクタ 4 光ファイバ 5 テレビカメラ 6 微動ステージ 7 固定治具 8 搬送パレット 9 固定クリップ 10 コネクタ固定治具 11 マガジンラック 12 パレットプッシャ部 13、15 平行チャック 14 保護材 16 落射照明 17 斜方照明 18 接着剤塗布部 19 紫外線照射部 20 遮蔽板 21 マガジンラックエレベータ 22 コネクタ脱着部 23 ガイドピン 24 光ファイバアレイ押え 25 光路 26 紫外線硬化型接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 博康 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大森 昇 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町393番地 日 立湘南電子株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路モジュールと光ファイバアレイ
    との自動調心接続を行って光伝送モジュールの組み立て
    行う光伝送モジュール組み立て装置において、光導波路
    モジュールと光ファイバアレイとを搭載する搬送パレッ
    トを備え、該搬送パレットは、光導波路モジュールと光
    ファイバアレイとを搬送パレット上に搭載した形態で組
    み立て領域に供給し、調心接続が完了した光伝送モジュ
    ールを再度搬送パレットに搭載して排出する機能を有す
    ることを特徴とする光伝送モジュール組み立て装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送パレットを複数枚収納可能なマ
    ガジンラックを備え、該マガジンラックに前記搬送パレ
    ットを複数収納した形態で装置へ供給することを特徴と
    する請求項1記載の光伝送モジュール組み立て装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバアレイには、光ファイバ
    を介して付属の光コネクタが設けられており、該光コネ
    クタと調心接続のための光入出力のための装置側に設け
    られているコネクタ部との嵌合を、ガイドピンとならい
    機構とによる位置決め機構により行うことを特徴とする
    請求項1または2記載の光伝送モジュール組み立て装
    置。
  4. 【請求項4】 前記搬送パレット上の光ファイバアレイ
    を調心位置に移送するチャックを備え、該チャックの把
    持部に保護材が設けられていることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の光伝送モジュール組み立て装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバアレイを組み立て位置に
    移送するチャックは、光導波路モジュールと光ファイバ
    アレイとの調心接続時に、光ファイバアレイを固定する
    機構を兼用することを特徴とする請求項4記載の光伝送
    モジュール組み立て装置。
  6. 【請求項6】 光導波路モジュールと光ファイバアレイ
    とが組み立て位置に移送された後、粗位置決めのための
    位置情報検出に使用する撮像手段と、接続位置を照明す
    る落射照明及び斜方照明とを備えることを特徴とする請
    求項5記載の光伝送モジュール組み立て装置。
  7. 【請求項7】 光導波路モジュールと光ファイバアレイ
    との自動調心接続を行って光伝送モジュールの組み立て
    行う光伝送モジュール組み立て方法において、光導波路
    モジュールと光ファイバアレイとの相対的な位置関係を
    3方向以上から撮像して、光導波路モジュールと光ファ
    イバアレイとの外形を画像認識する工程と、光導波路モ
    ジュールと光ファイバアレイとの接続面が最も密着する
    ように、光導波路と光ファイバアレイのどちらか一方を
    3次元的に移動させて、ずれ量を補正すると共に光導波
    路モジュールと光ファイバアレイとの接続面を接近させ
    る工程と、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの
    どちらか一方を移動させ、接続面をさらに接近させ、突
    き当て方向の荷重を検出することにより、光導波路と光
    ファイバアレイとの接続位置を得ることにより、光導波
    路モジュールと光ファイバアレイとの接続面の間隔を自
    在な設定値に位置決めする工程と、一旦光導波路モジュ
    ールと光ファイバアレイとの接続面の間隔を開き、隙間
    に紫外線硬化型接着剤を塗布すると共に、光導波路モジ
    ュールと光ファイバアレイとの接続面に紫外線が照射さ
    れるように、紫外線照射部を移動させる工程と、光導波
    路モジュールと光ファイバアレイとの接続面の間隔を狭
    め、光導波路モジュールと光ファイバアレイとの光路の
    接続部分における結合損失が最少となるように位置決め
    した後に紫外線を照射して前記接着剤を硬化させる工程
    とを有することを特徴とする光伝送モジュール組み立て
    方法。
  8. 【請求項8】 前記光導波路モジュールと光ファイバア
    レイとの相対的な位置関係を3方向以上から撮像して、
    光導波路モジュールと光ファイバアレイとの外形を画像
    認識する工程は、同時に2方向以上からの照明を行って
    撮像を行い、光導波路モジュールと光ファイバアレイと
    の相対的な外形位置座標を検出することを特徴とする請
    求項7記載の光伝送モジュール組み立て方法。
  9. 【請求項9】前記紫外線を照射して接着剤を硬化させる
    工程は、該紫外線照射部に取り付けられた遮蔽板によ
    り、紫外線照射範囲を調整して、接着部以外の不要な部
    分へ紫外線が照射されることを防止して行われることを
    特徴とする請求項7または8記載の光伝送モジュール組
    み立て方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7221830B2 (en) 2003-06-30 2007-05-22 Tdk Corporation Method and apparatus for connecting optical transmission module and core position detection method for optical waveguide
JP2007206411A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Fujitsu Ltd 光学部品製造装置及び方法、光学部品におけるレンズ組立装置

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