JPH11108144A - ガイド装置の位置制御装置 - Google Patents

ガイド装置の位置制御装置

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JPH11108144A
JPH11108144A JP9286244A JP28624497A JPH11108144A JP H11108144 A JPH11108144 A JP H11108144A JP 9286244 A JP9286244 A JP 9286244A JP 28624497 A JP28624497 A JP 28624497A JP H11108144 A JPH11108144 A JP H11108144A
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shift
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screw
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貞夫 吉沢
Hideo Kunioku
秀雄 国奥
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Kotobuki Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド装置の調整位置の制御精度を高める。 【解決手段】 スクリューシャフト1には移動体4をス
クリューシャフトに回転に伴って移動可能に噛み合わせ
てあり、この移動体が固定される固定部を有するレスト
バー5にはスクリューシャフト1の軸心方向に沿って長
い2本の位置決め固定部材6Aを取り付けてあり、移動
体4は上部にガイド装置Gを取り付けているシフトベー
ス10と下部にシフトブラケット11とを備え、このシ
フトブラケットにこれを貫通するスクリューシャフトを
挾んで対の油圧シリンダ部を設け、各油圧シリンダ部の
ピストンロッドがその上下動によりレストバーの固定部
の下面に当接可能とし、各位置決め固定部材6Aは上記
固定部上に固定されていると共に、下方の上記各ピスト
ンロッドと固定部を挟んでそれぞれ対向位置可能に配置
され、かつシフトベースの当接部に当接可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧延材のガイド
装置の位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延材のガイド装置の位置制御装置とし
て、例えば特開昭61−241563号公報等に開示さ
れているように、送りねじ軸に雌ねじで噛み合い上部に
ガイド装置を設置している移動体を設け、回転駆動手段
の駆動により送りねじ軸を回転させて移動体を圧延ロー
ルのロール軸に沿って移動させて、移動体を通じてガイ
ド装置の位置を制御し、ガイド装置の位置決め後には、
クランプにより移動体を固定するものが種々提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の課題は下記の
とおりである。第1の課題は、移動体の位置調節中はク
ランプを開放するため、位置決め後の固定時にガタが発
生し位置精度が損なわれること。第2の課題は、移動体
の圧延材進行方向(ロール軸と直交方向)前後の位置決
めをクランプのみで行っていたため、クランプ時に上記
前後のずれが生じ、高精度の位置制御の達成が十分なも
のでなかったこと。第3の課題は、送りねじ軸の雄ねじ
と移動体の雌ねじとの間でバックラッシを生じて微妙な
位置精度が出しにくいこと。この発明の目的は、ガイド
装置の調整位置の制御精度を高めることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の特徴
は、スクリューシャフト、このスクリューシャフトに回
転力を付与する駆動手段、このスクリューシャフトの回
転に伴ってスクリューシャフトの軸心方向に移動可能で
ある移動体、この移動体が固定される固定部を有するレ
ストバー及びこのレストバーに取付けられかつ上記スク
リューシャフトの軸心方向に沿って長い位置決め固定部
材とを具備しているところにある。上記移動体は、上部
にガイド装置を設置するシフトベースと、このシフトベ
ースの下部に上記スクリューシャフトと噛み合っている
雌ねじを設けているシフトブラケットとを備えており、
上記シフトベースに当接部を設けてあり、上記シフトブ
ラケットにクランプを設け、このクランプの作動部をシ
フトブラケットと上記シフトベースとの間の間隙内を上
下動可能としている。上記レストバーの固定部は、上記
間隙内を上記移動体との相対的関係において上記スクリ
ューシャフトの軸心方向に移動可能であり、この固定部
に上記クランプの作動部が当接可能である。上記位置決
め固定部材は、上記固定部上に固定されており、上記ク
ランプの作動部と上記固定部を挟んで対向位置可能に配
置されており、上記シフトベースの当接部に当接可能で
ある。この発明の第2の特徴は、位置決め固定部材が断
面山形を形成するようにその長さ方向に傾斜面を有する
と共に、両傾斜面は互いに上記長さ方向と直交する方向
で対向しシフトベースの当接部に当接可能である当接面
を構成して、移動体の固定時の圧延材の進行方向の前後
のガタを防ぐと共に、摩擦力が低く移動に必要なモータ
等の駆動手段のトルクが少なくてすむようにしているこ
とにある。この発明の第3の特徴は、シフトブラケット
の内部にスクリューシャフトが噛み合う雌ねじを有する
第1及び第2のスクリューブラケットを対向的に配置し
てあり、第1及び第2のスクリューブラケットのいずれ
か一方がシフトブラケットに結合されており、第1及び
第2のスクリューブラケット間にはばねを設けて、ねじ
のバックラッシを補正するために予圧をかけて、バック
ラッシを生じないようにしているところにある。この発
明の第4の特徴は、スクリューシャフトは、駆動手段側
の端部に減速比1/100のボール減速機に接続されて
おり、駆動手段の駆動でボール減速機を介して上記スク
リューシャフトを回転させるようにして、バックラッシ
が生じなくスクリューシャフトの回転制御を高精度に行
い、かつ低トルクにて回転させることができるようにす
るところにある。この発明の第5の特徴は、クランプと
して油圧のシリンダ部を有する油圧クランプ機構で構成
し、このシリンダ部のピストンロッドが固定部に当接可
能として、移動体の固定操作を容易にしているところに
ある。この発明の第6の特徴は、スクリューシャフト、
このスクリューシャフトに回転力を付与する油圧モー
タ、このスクリューシャフトの回転に伴ってスクリュー
シャフトの軸心方向に移動可能である移動体、この移動
体が固定される固定部を有するレストバー及びこのレス
トバーに取付けられかつ上記スクリューシャフトの軸心
方向に沿って長い2本の位置決め固定部材とを具備して
いるところにある。上記移動体は、上部にガイド装置を
設置するシフトベースと、このシフトベースの下部に上
記スクリューシャフトと噛み合っている雌ねじを設けて
いるシフトブラケットとを備えており、上記シフトベー
スに当接部を設けてあり、上記シフトブラケットに上記
スクリューシャフトを挾んで対のクランプ用の油圧シリ
ンダ部を設け、各油圧シリンダ部のピストンロッドをシ
フトブラケットと上記シフトベースとの間の間隙内を上
下動可能としてある。上記レストバーの固定部は、上記
間隙内を上記移動体との相対的関係において上記スクリ
ューシャフトの軸心方向に移動可能であり、この固定部
に上記ピストンロッドが当接可能である。上記各位置決
め固定部材は、上記固定部上に固定されており、上記各
油圧シリンダ部のピストンロッドと上記固定部を挟んで
それぞれ対向位置可能に配置されており、上記シフトベ
ースの当接部に当接可能であり、少なくとも一方の位置
決め固定部材が断面山形を形成するようにその長さ方向
に傾斜面を有すると共に、両傾斜面は互いに上記長さ方
向と直交する方向で対向しシフトベースの当接部に当接
可能である当接面を構成しているところにある。上記ス
クリューシャフトと油圧モータとの間にボール減速機を
設け、このボール減速機として減速比1/100のボー
ル減速機を使用すれば、超微調整が可能となる。
【0005】
【作用】ガイド装置の位置調整、移動体の高速移動時に
はクランプを開放してスクリューシャフトを高速回転さ
せて、移動体を所定の位置に合わせ、そして微速移動時
(位置調整時)にクランプの作動部を固定部に低圧接触
させることによりシフトベースの当接部が位置決め固定
部材の当接面に低圧で当接(低圧固定)しながら移動
し、その後位置決め後の固定時にクランプの作動部を固
定部に高圧接触させ移動体を固定部に固定する。低圧固
定から高圧固定しても常に荷重がかかっているためガタ
が生じない。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明のガイド装置の位置制御
装置は、図1乃至図4に示すものでは、スクリューシャ
フト1、このスクリューシャフトにボール減速機2を介
して回転力を付与する駆動手段3、このスクリューシャ
フトの回転に伴ってスクリューシャフトの軸心方向に移
動可能である移動体4、この移動体が固定される固定部
5aを有するレストバー5及びこのレストバーに取付け
られかつ上記スクリューシャフトの軸心方向に沿って長
い位置決め固定部材6A,6Bを具備している。
【0007】スクリューシャフト1は、その一端側(図
1左端側)が一方の軸受7に、他端側がノンバックラッ
シのボール減速機2で他方の軸受7にそれぞれ軸支され
ている。このボール減速機は、駆動手段の主要部を構成
する図示の例では油圧モータ8にユニバーサルジョイン
ト9によって接続されている。油圧モータ8の動力は、
ユニバーサルジョイント9を経てボール減速機2に伝え
られ、このボール減速機の回転力はスクリューシャフト
1に及ぶ。
【0008】移動体4は、図3乃至図6に示すように、
シフトベース10とシフトブラケット11からなる。シ
フトベース10上に条鋼等の圧延材のガイド装置Gを取
外し可能に固定する。シフトベース10はその下部でシ
フトブラケット11をボルト12で固定しており、圧延
材の進行方向(図6左右方向)の両側にシフトブラケッ
トとの間に間隙13を開けてある。シフトベース10
は、シフトブラケット11を貫通しているスクリューシ
ャフト1の回転に伴って、このスクリューシャフトの軸
心方向(図1及び図5左右方向)に移動可能である。シ
フトブラケット11は、その軸心孔部内に第1スクリュ
ーブラケット14及び第2スクリューブラケット15が
嵌合している。図3及び図5の例では、第1スクリュー
ブラケット14は断面T字状に形成され、第2スクリュ
ーブラケット15はリング状に形成されており、各スク
リューブラケットの軸心部に例えば台形ねじからなる雌
ねじを切ってある。これらの雌ねじは、スクリューシャ
フト1の外周部に設けてある例えば台形ねじからなる雄
ねじと噛み合っている。このために、シフトブラケット
11は、スクリューブラケット14,15を通じて、ス
クリューシャフト1の回転により、圧延ロールR(図
4)のロール軸と平行にスライドできる。シフトブラケ
ット11(第1及び第2のスクリューブラケット14,
15)の雌ねじとスクリューシャフト1の雄ねじとのね
じのガタを無くすために、このシフトブラケットに図5
に示すようなノンバックラッシ機構を持つ。すなわち、
このノンバックラッシ機構について説明すると、第1ス
クリューブラケット14は、ボルト16でシフトブラケ
ット11に固定されている。ボルト16は、図5では六
角穴付きボルトを使用しているが、この種のボルトに限
られない。ボルト16に隣接してボルト17を設けてあ
り、ボルト16とボルト17とは、図6の例ではスクリ
ューシャフト1を中心として同一円上に等間隔を置いて
交互に配置されている。このボルトは、図5では六角穴
付きボルトを使用しているが、この種のボルトに限られ
ない。ボルト17は第1スクリューブラケット14内を
その軸心方向に移動可能に挿通すると共に、シフトブラ
ケット11を貫通してボルト先端が第2スクリューブラ
ケット15にねじ込まれている。ボルト17の頭部とシ
フトブラケット11との間のボルト17の外周部には圧
縮ばね18を巻付けている。ボルト17は、第1スクリ
ューブラケット14からシフトブラケット11を貫通し
て圧縮ばね18を圧縮させながら、その先端が第2スク
リューブラケット15にねじ込まれているために、シフ
トブラケット11と、このシフトブラケットに固定され
ている第1のスクリューブラケット14とは、常に図5
の右方向に押し付けられ、第2スクリューブラケット1
5はその反力で図の左方向に押し付けられる。圧縮ばね
18は、スクリューシャフト1の外周の雄ねじと、第1
及び第2のスクリューブラケット14,15の内周の雌
ねじとにバックラッシを補正するために予圧をかけるも
のである。圧縮ばね18による押し付ける強さは、圧縮
ばねのばね力の強さ、ボルト17のねじ込み量により任
意に調節可能である。これにより、スクリューシャフト
1と第1スクリューブラケット14、第2スクリューブ
ラケット15のねじでのバックラッシは無くなる(補正
できる)。
【0009】シフトブラケット11は、レストバー5の
固定部5aにクランプ機構により固定される。クランプ
機構として、本装置では、図6に示すような油圧クラン
プ機構を備えている。ここで、この油圧クランプ機構に
ついて主に図6を参照して説明する。シフトブラケット
11内には、圧延材の進行方向(図左右方向)の前後
(左右)両側にクランプとなるシリンダ部19をそれぞ
れ設けてあり、各シリンダ部には作動部となる単動のピ
ストンロッド20を設けている。各シリンダ部19の一
端(図下端)に油圧ホース21から送られてくる作動油
が分岐路22を通じて送込まれ、油圧力を上げることに
よりピストンロッド20は前進し、ロッド上部20aが
間隙13内に位置しているレストバー5の固定部5a下
面に当接可能である。固定部5aは、シフトブラケット
11の移動に伴って間隙13内をシフトブラケットとの
相対的関係においてスクリューシャフト1の軸心方向
(図紙面に垂直方向)に移動可能である。ピストンロッ
ド20は、その軸心部にボルト収納孔20bを開けてあ
り、各ボルト収納孔内には、先端をシフトブラケット1
1にねじ込まれているボルト(図では六角穴付きボル
ト)22が配置されている。ボルト22の外周にはボル
ト頭部とボルト収納孔20bの内底部との間に圧縮スプ
リング23が掛け回されている。この圧縮スプリング
は、常にピストンロッド20を押し下げる方向(図下方
向)にばね力を付勢している。各ピストンロッド20の
先端部側には、レストバー5の固定部5aを挾んで位置
決め固定部材6A,6Bが対向配置されており、各位置
決め固定部材は、固定部上にボルト24で取付けられて
いる。各位置決め固定部材6A,6Bは、図7及び図8
に示すようにスクリューシャフト1に沿って長く形成さ
れた長尺状部材からなる。一方の位置決め固定部材6A
は山形状に形成され、その上面は傾斜した当接面A1が
頂部で交わっており、これらの当接面は水平に対してほ
ぼ45°の角度を有している。位置決め固定部材6Aの
当接面6A1には、シフトベース10の当接部、図示の
例では、ボルトで止めた当接部材で構成した当接部25
が接触可能である。また他方の位置決め固定部材6B
は、その上面の平坦面の当接面6B1にシフトベース1
0の当接部、図示の例では、ボルトで止めた当接部材で
構成した当接部26が接触可能である。
【0010】ここで、油圧クランプ機構による移動体4
の固定及び開放方法を説明する。なお、移動体4の固定
及び開放操作を通じてガイド装置Gの位置調整の制御が
行われる。高圧固定時(油圧力高圧:位置固定時)にお
ける固定方法は下記のとおりである。油圧ホース21か
らシリンダ部19に作動油を送り込んで油圧力を上げる
ことで、ピストンロッド20が圧縮スプリング23のば
ね力に抗して上方に動き、レストバー5の固定部5aに
当接してこれを押す。この押圧力の反力により、シフト
ブラケット11は下方に押圧されるから、シフトベース
10の当接部25,26が位置決め固定部材6A,6B
の各当接面6A1,6B1に押し付けられ、この結果シ
フトベース10及びシフトブラケット11すなわち移動
体4の位置は固定される。特に、位置決め固定部材6A
は傾斜面からなる当接面6A1を有する山形に形成さ
れ、当接面6A1にシフトベース10の当接部25が当
接しているために、移動体4の図6の左右の位置決めが
確実となる。低圧固定時(油圧力低圧:位置微調整時)
における固定方法は下記のとおりである。この時は、油
圧力を調節して、シフトベース10の当接部25,26
が位置決め固定部材6A,6Bの各当接面6A1,6B
1に摺動可能に設定することで、シフトブラケット11
が移動可能となって、かつガタが生じなく高精度の位置
制御が可能となる。非固定時(油圧力0:ガイド装置の
位置移動・メンテナンス時)における開放方法は下記の
とおりである。この時は、油圧力を下げることにより、
シフトブラケット11にねじ込まれているボルト22で
押さえられている圧縮スプリング23の力でピストンロ
ッド20は押し下げられている。これにより、シフトベ
ース10は位置決め固定部材6A,6B上を移動可能と
なる。
【0011】ガイド装置Gの位置調整の制御方法を説明
すると、まずピストンロッド20の固定を解除しておい
てから、スクリューシャフト1を高速回転させ、移動体
4を所定の位置に合わせ、その後シリンダ部19の油圧
力を調節して、シフトベース10の当接部25,26が
位置決め固定部材6A,6Bの各当接面6A1,6B1
に摺動可能に設定した状態で、スクリューシャフトを低
速回転させながら移動体を微速移動させてガイド装置G
の位置の微調整をし、位置決め後にピストンロッドをレ
ストバ5ーの固定部5aに高圧接触させ移動体を固定す
る。このようにガイド装置Gの位置調整時において、移
動体4の高速移動時に開放、微速移動時(位置調整時)
に低圧固定及び位置決め後に高圧固定と3段階の調整操
作が可能となる。このため、低圧固定から高圧固定にし
て、常に荷重がかかっているためガタが生じない。
【0012】図示の例によると、固定の開放、位置移
動、位置微調整、固定といった位置調節作業が一人で迅
速にスイッチ一つで遠隔操作可能となり、位置調整作業
の大幅な軽減が可能となる。図1に示す駆動手段とし
て、油圧モータ8を用いたが、この例に限られず、機械
的な駆動手段または手動等によるものであってもよい。
図1の例において、減速機2に減速比が1/100であ
るノンバックラッシのボール減速機を使用すれば、最小
移動量が0.05mmまでの微少調整、つまり0.05
mmの高精度の位置制御が可能となる。一方の位置決め
固定部材6Aのシフトベース10への当接面6A1は水
平に対してほぼ45°(±45°)の角度を有するよう
にすることにより、圧延材の進行方向の前後の位置決め
と低圧固定時の低摩擦力での摺動を可能にしている。当
接面の角度はおおむね20°〜60°であればよい。他
方の位置決め固定部材6Bを一方の位置決め固定部材6
Aと同様の構成としてもよく、また位置決め固定部材6
Aを位置決め固定部材6Bと同様に平板状に構成しても
よい。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、ガイド装置の位置制
御の際、移動体の高速移動時に固定の開放、微速移動時
(位置調整時)に低圧固定、位置決め後に高圧固定の3
段階の操作が可能となり、低圧固定状態を維持しながら
移動体の当接部を位置決め固定部材上を摺動させること
により、低圧固定から高圧固定にしても常に荷重がかか
っているため、位置調節後の固定時のガタが生じなくな
り、高精度の位置制御が可能となり、製品疵が発生しな
くなった。この発明において、レストバーに固定されて
いる位置決め固定部材におけるシフトベースとの当接面
は傾斜を付けることにより、固定時に圧延材の進行方向
の前後のガタが生じず、その前後の位置決めが正確にさ
れると共に、摩擦力が低く移動に必要な駆動手段のトル
クが少なくてすむ。この発明において、スクリューシャ
フトとスクリューブラケットのねじにバックラッシを補
正するために圧縮ばねで予圧をかけることにより、バッ
クラッシの発生を防いで、位置調整の精度を高めること
ができる。この発明において、駆動手段とスクリューシ
ャフトの間にはノンバックラッシの1/100ボール減
速機が組み込まれているため、バックラッシが生じなく
スクリューシャフトの回転制御が高精度で可能であり、
かつ低トルクにて回転させることができる。この発明に
おいて、駆動手段として油圧モータを用い、クランプに
油圧シリンダ部を有する油圧クランプ機構を使用するこ
とにより、遠隔操作にて調節可能であることから安全で
あり、そして従来数人で数十分かけて行っていた開放、
位置移動、位置微調整、固定といった作業が一人で迅速
にスイッチ一つで遠隔操作可能となり、位置調整作業の
大幅な軽減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す拡大平面図であっ
て、ガイド装置及び駆動手段を省略している図である。
【図3】この発明の実施の形態を示す要部の拡大分解図
である。
【図4】この発明の実施の形態を示す拡大側面図であ
る。
【図5】図6A−A線の一部切欠断面図である。
【図6】この発明の実施の形態を示す主要部の一部切欠
拡大側面図である。
【図7】一方の位置決め固定部材の拡大平面図である。
【図8】他方の位置決め固定部材の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 スクリューシャフト 2 ボール減速機 3 駆動手段 4 移動体 5 レストバー 5a 固定部 6A 位置決め固定部材 6A1 当接面 6B 位置決め固定部材 6B1 当接面 8 油圧モータ(駆動手段) 10 シフトベース 11 シフトブラケット 13 間隙 14 第1スクリューブラケット 15 第2スクリューブラケット 16 ボルト 17 ボルト 18 圧縮ばね 19 シリンダ部(クランプ) 20 ピストンロッド(作動部) 22 油圧ホース 25 当接部 26 当接部 G ガイド装置 R 圧延ロール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリューシャフト、このスクリューシ
    ャフトに回転力を付与する駆動手段、このスクリューシ
    ャフトの回転に伴ってスクリューシャフトの軸心方向に
    移動可能である移動体、この移動体が固定される固定部
    を有するレストバー及びこのレストバーに取付けられか
    つ上記スクリューシャフトの軸心方向に沿って長い位置
    決め固定部材とを具備しており、 上記移動体は、上部にガイド装置を設置するシフトベー
    スと、このシフトベースの下部に上記スクリューシャフ
    トと噛み合っている雌ねじを設けているシフトブラケッ
    トとを備えており、上記シフトベースに当接部を設けて
    あり、上記シフトブラケットにクランプを設け、このク
    ランプの作動部をシフトブラケットと上記シフトベース
    との間の間隙内を上下動可能としてあり、 上記レストバーの固定部は、上記間隙内を上記移動体と
    の相対的関係において上記スクリューシャフトの軸心方
    向に移動可能であり、この固定部に上記クランプの作動
    部が当接可能であり、 上記位置決め固定部材は、上記固定部上に固定されてお
    り、上記クランプの作動部と上記固定部を挟んで対向位
    置可能に配置されており、上記シフトベースの当接部に
    当接可能であることを特徴とするガイド装置の位置制御
    装置。
  2. 【請求項2】 位置決め固定部材は、断面山形を形成す
    るようにその長さ方向に傾斜面を有すると共に、両傾斜
    面は互いに上記長さ方向と直交する方向で対向しシフト
    ベースの当接部に当接可能である当接面を構成している
    ことを特徴とする請求項1記載のガイド装置の位置制御
    装置。
  3. 【請求項3】 シフトブラケットは、その内部にスクリ
    ューシャフトが噛み合う雌ねじを有する第1及び第2の
    スクリューブラケットを対向的に配置してあり、第1及
    び第2のスクリューブラケットのいずれか一方がシフト
    ブラケットに結合されており、第1及び第2のスクリュ
    ーブラケット間にはばねを設けて、ねじのバックラッシ
    を補正するために予圧をかけていることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のガイド装置の位置制御装
    置。
  4. 【請求項4】 スクリューシャフトは、駆動手段側の端
    部に減速比1/100のボール減速機に接続されてお
    り、駆動手段の駆動でボール減速機を介して上記スクリ
    ューシャフトを回転させるものであることを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3記載のガイド装置の
    位置制御装置。
  5. 【請求項5】 クランプは、油圧のシリンダ部で構成さ
    れ、このシリンダ部の作動部であるピストンロッドが固
    定部に当接可能であることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3または請求項4記載のガイド装置の位置
    制御装置。
  6. 【請求項6】 スクリューシャフト、このスクリューシ
    ャフトに回転力を付与する油圧モータ、このスクリュー
    シャフトの回転に伴ってスクリューシャフトの軸心方向
    に移動可能である移動体、この移動体が固定される固定
    部を有するレストバー及びこのレストバーに取付けられ
    かつ上記スクリューシャフトの軸心方向に沿って長い2
    本の位置決め固定部材とを具備しており、 上記移動体は、上部にガイド装置を設置するシフトベー
    スと、このシフトベースの下部に上記スクリューシャフ
    トと噛み合っている雌ねじを設けているシフトブラケッ
    トとを備えており、上記シフトベースに当接部を設けて
    あり、上記シフトブラケットに上記スクリューシャフト
    を挾んで対のクランプ用の油圧シリンダ部を設け、各油
    圧シリンダ部のピストンロッドをシフトブラケットと上
    記シフトベースとの間の間隙内を上下動可能としてあ
    り、 上記レストバーの固定部は、上記間隙内を上記移動体と
    の相対的関係において上記スクリューシャフトの軸心方
    向に移動可能であり、この固定部に上記ピストンロッド
    の上部が当接可能であり、 上記各位置決め固定部材は、上記固定部上に固定されて
    おり、上記各油圧シリンダ部のピストンロッドと上記固
    定部を挟んでそれぞれ対向位置可能に配置されており、
    上記シフトベースの当接部に当接可能であり、少なくと
    も一方の位置決め固定部材が断面山形を形成するように
    その長さ方向に傾斜面を有すると共に、両傾斜面は互い
    に上記長さ方向と直交する方向で対向しシフトベースの
    当接部に当接可能である当接面を構成していることを特
    徴とするガイド装置の位置制御装置。
  7. 【請求項7】 スクリューシャフトは、油圧モータ側の
    端部に減速比1/100のボール減速機を配置し、上記
    油圧モータの駆動でボール減速機を介して上記スクリュ
    ーシャフトを回転させるものであることを特徴とする請
    求項6記載のガイド装置の位置制御装置。
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