JPH11106569A - 抗菌性ゴムおよび抗菌性ゴムラテックス - Google Patents

抗菌性ゴムおよび抗菌性ゴムラテックス

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JPH11106569A
JPH11106569A JP27006597A JP27006597A JPH11106569A JP H11106569 A JPH11106569 A JP H11106569A JP 27006597 A JP27006597 A JP 27006597A JP 27006597 A JP27006597 A JP 27006597A JP H11106569 A JPH11106569 A JP H11106569A
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tea
rubber
antibacterial
latex
component
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JP27006597A
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Hiroshi Okamoto
弘 岡本
Shinichi Inoue
真一 井上
Hiroki Miyamatsu
宏樹 宮松
Takami Yoshida
貴美 吉田
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Erubu KK
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Erubu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な抗菌性を持つ成分を含む抗菌性ゴムおよ
び抗菌性ゴムラテックスの提供。 【解決手段】所定形状に成形されたゴム成分よりなるマ
トリックスと、前記マトリックス中に分散含有されてい
る茶カテキン、茶サポニン、茶タンニンなどの茶成分を
含む抗菌剤とからなる抗菌性ゴム。前記茶成分がゴムラ
テックス液中に分散している抗菌性ゴムラテックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性ゴムおよび抗
菌性ゴムラテックスに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンホーム等には金属イオン等
の無機系抗菌剤が分散保持された軟質ポリウレタンホー
ム(特開平1−161053号公報)、N−(フルオロ
ジクロロメチルチオ)−フタルイミドと2−ベンズイミ
ダゾールカルバミン酸低級アルキルエステルまたは/お
よび2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾールを含
有するポリウレタンホーム(特開平1−311168号
公報)、キトサンを分散して含有するポリウレタンホー
ム(特開平3−231964)、微粉末化した抗菌抗黴
剤と微粉末化した消臭剤を含有するポリウレタンホーム
(特開平6−122746)などが知られている。
【0003】しかし、抗菌性のゴム、抗菌性ゴムラテッ
クスは知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より各種抗菌剤が
知られている。本発明は新たに見いだされた抗菌性をも
つ成分を用いた抗菌性ゴムおよび抗菌性ラテックスを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、日常飲用に
使用する茶の薬効について研究を重ね、既に茶およびそ
の抽出物にすぐれた抗菌、消臭および抗アレルギー作用
があることを見い出し、特願平8−351739で特許
出願している。また、茶の抗菌作用は高温(250℃以
上)の加熱により消失することも見いだした。そして比
較的低温で加硫できるゴム成分に茶の成分を配合するこ
とによりゴムに抗菌性が付与できることを確認し、本発
明を完成したものである。
【0006】すなわち、本発明の抗菌性ゴムは、所定形
状に成形されたゴム成分よりなるマトリックスと前記マ
トリックス中に分散含有されている茶または茶成分から
なる抗菌剤とからなることを特徴とする。また、本発明
の抗菌性ゴムラテックスは、微細ゴム粒子と該ゴム粒子
を分散保持する水溶液とからなるゴムラテックスであっ
て、前記水溶液に茶または茶成分が分散または溶解して
いることを特徴とする。
【0007】本発明の抗菌性ゴムおよび抗菌性ラテック
スは含有されている茶または茶成分の抗菌性により抗菌
性が付与され、これら抗菌性ゴムおよび抗菌性ラテック
スに接触する大腸菌等の菌類は増殖が抑えられ、あるい
は減菌される。また、抗菌剤として使用されている茶あ
るいは茶成分は、嗜好品の一種として広く飲用に供せら
れている極めて安全性の高いものとなっており、人体や
生活環境への影響に十分対応可能である。従って、本発
明の天然物を応用した優れた抗菌、消臭、抗アレルギー
対応の抗菌性ゴムおよび抗菌性ラテックスも極めて安全
なものとなっている。
【0008】なお、茶成分としては、茶カテキン、茶サ
ポニンまたは茶タンニンであることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌性ゴムは、所定形状
に成形されたゴム成分よりなるマトリックスとこのマト
リックス中に分散含有されている茶または茶成分を含む
抗菌剤とからなることを特徴とする。マトリックスを構
成するゴムは、ゴム弾性を示す、加硫あるいは架橋され
た天然ゴムあるいは合成ゴムで構成されている。このマ
トリックスは、所定形状に成形されている。
【0010】抗菌剤は茶または茶成分を含む粉末状であ
る。茶および茶成分は高温(250℃以上)の加熱によ
り変質し、抗菌性が失われる。このため高温下に晒され
ないように注意が必要である。ここで茶とは通常お茶と
して使用されている茶葉を言う。この茶葉を粉砕して粉
末状としたもの、茶を微細化し微細化した茶そのものを
抗菌剤として使用することもできる。また、茶の成分で
ある茶カテキン、茶サポニンまたは茶タンニンを粉末状
としたものも抗菌剤として使用できる。さらには茶の微
粉末、茶成分を担体に付着、吸着、固定して粉末とした
ものを抗菌剤として使用してもよい。さらに、茶の有効
成分を有機物、例えば繊維に染色などにより吸着させた
ものの粉砕物も有効である。また、担体としては吸着性
の強い粘土鉱物、多孔質体であるゼオライト等の無機
物、造粒性を付与する有機物を使用することができる。
【0011】茶成分は、例えば、茶カテキン、茶サポニ
ンまたは茶タンニンとして知られているものである。カ
テキン、サポニン、タンニンとして知られているものは
特定の有機構造を持つ全ての有機物を総称する言葉で、
カテキンと称されるものでも原料植物が異なれば、薬効
も異なる。本発明のカテキン、サポニン、タンニンは茶
の成分として含まれているもので、茶の成分以外のカテ
キン、サポニン、タンニンを含むものではない。また、
茶の成分以外のカテキン、サポニン、タンニンが抗菌性
を持つものであるか否か知らない。
【0012】抗菌剤としての配合量は特に限られない。
目的によって、抗菌剤の配合量を適宜選択することがで
きる。本発明の抗菌性ゴムの製造方法は、例えば、未加
硫の生ゴムに所定量の加硫剤、各種配合剤および茶のカ
テキン、サポニン、タンニン及び茶粉末等の少なくとも
一種以上を添加混合し、よく混練する。これを所定形状
に成形し、加熱して加硫することにより得られる。加硫
剤としては硫黄、有機過酸化物等を使用できる。加硫温
度としては、90〜120℃程度が好ましい。
【0013】なお、本発明の抗菌性ゴムの製造方法は、
抗菌剤である茶または茶成分が配合されている点に特色
があり、ゴムの製造方法は従来の方法を採用できる。な
お、配合される添加剤の種類、加硫温度によっては、茶
または茶成分の抗菌性が損なわれる場合がある。これら
の点には注意が必要である。なお、本発明の抗菌性ゴム
ラテックスを原料として本発明の抗菌性ゴムを製造して
も良い。
【0014】抗菌成分である茶のカテキン、サポニン、
タンニン、茶粉末などがゴムマトリックスに添加されて
いれば抗菌性が得られる。実用的にはゴム100重量部
に対して抗菌材は0.01重量部以上が良い。より好ま
しくは0.6〜2.0重量部程度である。また、茶は緑
茶でも、発酵させ紅茶としたものでも良く、これを粉末
にしたものをそのまま添加しても、抽出成分を添加して
もよい。
【0015】本発明の抗菌性ゴムラテックスは、微細ゴ
ム粒子と該ゴム粒子を分散保持する水溶液とからなるゴ
ムラテックスであって、前記水溶液に茶または茶成分が
分散または溶解していることを特徴とする。本発明のゴ
ムラテックスは、従来のゴムラテックスに茶または茶成
分を配合したものである。従って、従来から知られてい
る天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックスをそのまま
本発明のラテックス原料として使用できる。
【0016】茶および茶成分としては抗菌性ゴムに使用
されたものをそのまま使用できる。
【0017】
【実施例】以下、試験例を示し発明をさらに詳しく説明
するが、これによって本発明の範囲が何ら限定されるも
のではない。 (実施例1) 抗菌性ラテックスゴムの調製 ラテックスゴムとして、市販のスチレンーブタジエンゴ
ムラテックス(SBRラテックスと称する。)を採用し
た。ゴム成分が約20gとなるようにこのSBRラテッ
クスを取り、表1に示すそれぞれの抗菌剤(約0.4
g)を水に溶かしたり分散したりし、ついでコロイド硫
黄0.5g、活性亜鉛華0.5g、加硫促進剤EZ0.
2g、および加硫促進剤MZ0.4gをそれぞれ配合
し、十分に攪拌することにより試料No.1−1〜N
o.1−4の本発明の抗菌性ゴムラテックスを調整し
た。
【0018】ここで、抗菌剤として使用した表1に示す
タンニンとは粉末緑茶(カテキンとして14.4%を含
有するもの)をいう。また、カテキン30%とは、総ポ
リフェノール38%、そのうちカテキンとして31%含
有するものを言う。又、カテキン90%とは、総ポリフ
ェノールとして93.1%、そのうちカテキンとして7
0.5%含有するものを言う。さらに粗サポニンとは、
茶の種子を脱脂後、メタノールで浸出、メタノール溶液
にエーテルを加えて生ずる沈澱を乾燥した粉末を言う。
サポニン含有率は約55%である。
【0019】
【表1】 ゴムシートの作製 コントロールとしてのNo.1−0のラテックスゴムを
含めて表1の5種類のそれぞれのラテックスゴムに13
%のNaCl水溶液を約26g加え、その後、0.5N
2SO4を加えてゴム成分等の固形分を凝固させた。こ
の固形分を蒸留水で洗浄し、その後熱風恒温糟90〜1
00℃1時間、ついで45℃で3〜4日乾燥した。
【0020】次に、得られた5種類の固形分をそれぞれ
THF(テトラヒドロフラン)200gに溶かし、これ
を縦横それぞれ10cmの容器に流し込み、ドラフト中
に放置してTHFを揮発させ、5種類のゴムシートを調
製した。 ゴムシートの抗菌性試験 財団法人日本紡績検査協会に依頼し、菌数測定法にて測
定を行った。
【0021】結果を表1に示すように、No.1−1の
粉末緑茶、No.1−2のカテキンおよびNo.1−3
のカテキンの茶成分を添加したSBRラテックスゴムで
は菌数が減少しており優れた抗菌性を示している。 (実施例2) 抗菌性ラテックスゴムの調製 ラテックスゴムとして、実施例1と同様にSBRラテッ
クスを採用した。そして実施例1と同じ方法で表2に示
す5種類の本発明の抗菌性ゴムラテックスを調整した。
【0022】
【表2】 ゴムシートの作製 実施例1と同じ方法でそれぞれのラテックスゴムよりそ
れぞれゴムシートを作製した。これにより抗菌剤を含ま
ないNo.2−0のゴムシートと抗菌剤を含むNo.2
−1〜No.2−5の5種類のゴムシートを作製した。
【0023】ゴムシートの抗菌性試験 あらかじめ、黄色ブドウ状球菌が含有されている水10
0ccをビーカーに取り、市販のサン化学(株)製の黄
色ブドウ状球菌簡易検出紙(サンコリ)5枚(n=5)
をこの水に浸した。水から取り出した検出紙を、できる
だけ水分を除き、密閉式のナイロン袋に入れ、できるだ
け余分な空気を取り除いた。このナイロン袋に入れた検
出紙を、ETAC ENGINEERING CO.,
LTD.のJTH型温室度試験器を使用し、38℃にて
24時間培養した。培養後、この検出紙の表面に発色し
た黄色ブドウ状球菌の菌数を測定し、そのn=5の平均
値7.3をコントロールの値とした。
【0024】次いで、上記の黄色ブドウ状球菌含有水
に、約2gにカットしたNo.2−2の抗菌含有ゴムシ
ートを浸し、24時間後、抗菌含有ゴムシートを取り出
した。この抗菌含有ゴムシートを取り除いた水に、上記
と同様、サン化学(株)製の黄色ブドウ状球菌簡易検出
紙(サンコリ)5枚(n=5)をこの液に浸した水から
取り出した検出紙を、水分を除き、密閉式のナイロン袋
に入れ、余分な空気を除き、上記と同じJTH型温湿度
試験器で、38℃24時間培養した。24時間後、この
簡易検出器に発生した黄色ブドウ状球菌の菌数を測定
し、そのn=5の平均値0.3をNo.2−2の抗菌含
有ゴムシートの値とした。以下同様にNo.2−1、2
−3、2−4、2−5の抗菌性の実験を行い、表2の結
果を得た。
【0025】表2の菌数から明らかなように、試料N
o.2−2および試料No.2−3の抗菌性ゴムシート
はコロニーの数が極めて少なく(ほとんど黄色ブドウ状
球菌が発生していない。)、非常に優れた抗菌性を示し
た。 (実施例3) 抗菌性ラテックスゴムの調製 ラテックスゴムとして、実施例1のSBRラテックスに
代えて市販のニトリル−ブタジエンゴムラテックス(N
BRラテックスと称する。)を採用した。ゴム成分が約
80gとなるようにこのNBRラテックスを取り、表3
に示すそれぞれの抗菌剤(約0.4g)を水に溶かした
り分散したりし、ついでコロイド硫黄2.0g、活性亜
鉛華2.0g、加硫促進剤EZ0.8g、および加硫促
進剤MZ0.6gをそれぞれ配合し、十分に攪拌するこ
とにより試料No.3−1〜No.3−4の本発明の抗
菌性ゴムラテックスを調整した。
【0026】
【表3】 ゴムシートの作製 試験例1と同じ方法でそれぞれのラテックスゴムよりそ
れぞれゴムシートを作製した。これにより抗菌剤を含ま
ないNo.3−0のゴムシートと抗菌剤を含むNo.3
−1〜No.3−4の5種類のゴムシートを作製した。
【0027】ゴムシートの抗菌性試験 得られた5種類のゴムシートを用いて実施例2と同じ方
法で抗菌性試験を行った。得られた結果を表3に合わせ
て示す。表3の菌数から試料No.3−1〜No.3−
4の抗菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が少な
く抗菌性を示した。 (実施例4) 抗菌性ゴムシートの作製 原料ゴムとして、固形スチレン−ブタジエンゴム(以
下、SBRと称する。)を用いた。このSBR約20g
にTHF約230gを加えたものを複数個準備した。さ
らに表4に示す抗菌剤を表3に示す量だけTHFに溶解
した溶液をそれぞれ準備した。そしてそれぞれ抗菌剤を
含む溶液をSBRを入れた液にそれぞれ加え、十分に攪
拌してSBRを溶かした5種類の溶液とした。なお、コ
ントロールとして抗菌剤を含まないSBRのみの溶液も
調製した。
【0028】これら6種類の溶液を用いて、実施例1と
同じ方法でゴムシートを作製した。これにより、表4に
示す本発明の5種類のゴムシート(No.4−1〜N
o.4−5)と比較のための1種類のゴムシート(N
o.4−0)を作製した。
【0029】
【表4】 ゴムシートの抗菌性試験 得られた6種類のゴムシートについて実施例2と同じ方
法で抗菌性試験を行った。得られた結果を表3に合わせ
て示す。
【0030】表4の菌数から試料No.4−2、No.
4−3およびNo.4−4の抗菌性ゴムおよびゴムシー
トはコロニーの数が少なく抗菌性を示した。また、試料
No.4−5の抗菌性ゴムおよびゴムシートはコロニー
の数が極めて少なく、優れた抗菌性を示した。 (実施例5) 抗菌性ゴムシートの作製 原料ゴムとして実施例2で使用したSBRラテックスを
用いた。このSBRラテックスを適当量採取し、これに
13%のNaCl水溶液および0.5N H2SO4を加
えてゴム成分等の固形分を凝固させた。この固形分を蒸
留水で洗浄し、その後熱風恒温糟(45℃)で乾燥し
た。
【0031】次に、得られた固形分約20gをTHF1
80gに加え、さらにこれに20gのTHFに表5の抗
菌剤約0.4gを混ぜた液を加え、攪拌して、固形分を
溶かした液を調製した。この液を実施例1と同じ方法で
容器に流し込み、THFを蒸散させてゴムシートを作製
した。このようにして表5に示す本発明の実施例に当た
るNo.5−1〜No.5−4の4種類のゴムシートと
比較例としてのNo.5−0の1種類、合計5種類のゴ
ムシートを作製した。
【0032】
【表5】 ゴムシートの抗菌性試験 これら5種類のゴムシートについて実施例2と同じ方法
で抗菌性試験を行った。得られた結果を表5に合わせて
示す。
【0033】表5の菌数から試料No.5−1〜No.
5−4の抗菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が
極めて少なく優れた抗菌性を示した。 (実施例6) 抗菌性ゴムシートの作製 原料ゴムとして、固形ニトリル−ブタジエンゴム(以
下、NBRと称する。)を用いた。このNBRを用いて
試験例4と同じ方法で表6に示す本発明の4種類のゴム
シート(No.5−1〜No.5−6)と比較のための
1種類のゴムシート(No.5−0)を作製した。
【0034】
【表6】 ゴムシートの抗菌性試験 得られた5種類のゴムシートについて実施例2と同じ方
法で抗菌性試験を行った。得られた結果を表6に合わせ
て示す。
【0035】表6の菌数から試料No.6−1〜No.
6−3の抗菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が
少なく、抗菌性を示した。また、試料No.6−4の抗
菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が極めて少な
く(ほとんど黄色ブドウ状球菌が発生していない。)、
非常に優れた抗菌性を示した。 (実施例7) 抗菌性ゴムシートの作製 原料ゴムとして実施例3で使用したNBRラテックスを
用いた。このNBRラテックスを用い、実施例5と同じ
方法で表7に示す本発明の実施例に当たるNo.7−1
〜No.7−4の4種類のゴムシートと比較例としての
No.7−0の1種類、合計5種類のゴムシートを作製
した。
【0036】
【表7】 ゴムシートの抗菌性試験 これら5種類のゴムシートについて実施例2と同じ方法
で抗菌性試験を行った。得られた結果を表7に合わせて
示す。
【0037】表7の菌数から試料No.7−1〜No.
7−3の抗菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が
少なく、抗菌性を示した。また、試料No.7−4の抗
菌性ゴムおよびゴムシートはコロニーの数が極めて少な
く(ほとんど黄色ブドウ状球菌が発生していない。)、
非常に優れた抗菌性を示した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状に成形されたゴム成分よりなるマ
    トリックスと前記マトリックス中に分散含有されている
    茶または茶成分を含む抗菌剤とからなることを特徴とす
    る抗菌性ゴム。
  2. 【請求項2】前記茶成分は茶カテキン、茶サポニンまた
    は茶タンニンである請求項1記載の抗菌性ゴム。
  3. 【請求項3】微細ゴム粒子と該ゴム粒子を分散保持する
    水溶液とからなるゴムラテックスであって、前記水溶液
    に茶または茶成分が分散または溶解していることを特徴
    とする抗菌性ゴムラテックス。
  4. 【請求項4】前記茶成分は茶カテキン、茶サポニンまた
    は茶タンニンである請求項3記載の抗菌性ゴムラテック
    ス。
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