JPH11104788A - 半連続鋳造装置 - Google Patents
半連続鋳造装置Info
- Publication number
- JPH11104788A JPH11104788A JP9265996A JP26599697A JPH11104788A JP H11104788 A JPH11104788 A JP H11104788A JP 9265996 A JP9265996 A JP 9265996A JP 26599697 A JP26599697 A JP 26599697A JP H11104788 A JPH11104788 A JP H11104788A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricating oil
- mold
- wall
- casting
- cast
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人手に頼ることなく自動的に潤滑油を鋳型の
鋳壁内周面に供給する。鋳造された鋳塊に鋳肌不良が発
生するのを防止する。 【解決手段】 鋳壁２および鋳壁２の外周に設けられた
水ジャケット３よりなる鋳型１と、鋳型１上に配置され
た環状の潤滑油樋４とを備えている。鋳型１の上面にお
ける内縁部に、内斜め下方に傾斜した傾斜面７を形成す
る。潤滑油樋４の底壁における傾斜面７に対応する部分
に、周方向に間隔をおいて複数の潤滑油供給用貫通穴１
１を形成する。
鋳壁内周面に供給する。鋳造された鋳塊に鋳肌不良が発
生するのを防止する。 【解決手段】 鋳壁２および鋳壁２の外周に設けられた
水ジャケット３よりなる鋳型１と、鋳型１上に配置され
た環状の潤滑油樋４とを備えている。鋳型１の上面にお
ける内縁部に、内斜め下方に傾斜した傾斜面７を形成す
る。潤滑油樋４の底壁における傾斜面７に対応する部分
に、周方向に間隔をおいて複数の潤滑油供給用貫通穴１
１を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は半連続鋳造装置に
関する。
関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】たとえ
ば、押出加工用のアルミニウムビレットを半連続鋳造法
により製造する場合、従来、作業者が予め鋳型の鋳壁内
周面に潤滑油を塗布していた。なお、この明細書におい
て、「アルミニウム」という語には、純アルミニウムの
他にアルミニウム合金を含むものとする。
ば、押出加工用のアルミニウムビレットを半連続鋳造法
により製造する場合、従来、作業者が予め鋳型の鋳壁内
周面に潤滑油を塗布していた。なお、この明細書におい
て、「アルミニウム」という語には、純アルミニウムの
他にアルミニウム合金を含むものとする。
【０００３】しかしながら、この場合、鋳造作業の後半
に潤滑油切れを起こし、得られたアルミニウムビレット
に鋳肌不良が発生するという問題があった。
に潤滑油切れを起こし、得られたアルミニウムビレット
に鋳肌不良が発生するという問題があった。
【０００４】そこで、このような問題を解決するため
に、鋳造作業の途中にも作業者が鋳壁内周面に潤滑油を
塗布しているのが現状である。
に、鋳造作業の途中にも作業者が鋳壁内周面に潤滑油を
塗布しているのが現状である。
【０００５】ところが、この場合、作業者が高温にさら
されるので、極めて危険であるという問題がある。しか
も、鋳壁内周面に潤滑油を均一に塗布することは困難で
あり、鋳肌不良が発生するおそれがある。また、アルミ
ニウムビレットは、通常、一度に数十本単位で鋳造され
るので、すべての鋳型の鋳壁内周面に潤滑油を塗布する
には多くの作業者を必要とし、人件費が高くなってアル
ミニウムビレットの製造コストが高くなるという問題が
ある。
されるので、極めて危険であるという問題がある。しか
も、鋳壁内周面に潤滑油を均一に塗布することは困難で
あり、鋳肌不良が発生するおそれがある。また、アルミ
ニウムビレットは、通常、一度に数十本単位で鋳造され
るので、すべての鋳型の鋳壁内周面に潤滑油を塗布する
には多くの作業者を必要とし、人件費が高くなってアル
ミニウムビレットの製造コストが高くなるという問題が
ある。
【０００６】この発明の目的は、上記問題を解決し、人
手に頼ることなく自動的に潤滑油を鋳型の鋳壁内周面に
供給することができ、鋳造された鋳塊に鋳肌不良が発生
するのを防止しうる半連続鋳造装置を提供することにあ
る。
手に頼ることなく自動的に潤滑油を鋳型の鋳壁内周面に
供給することができ、鋳造された鋳塊に鋳肌不良が発生
するのを防止しうる半連続鋳造装置を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明による半連続鋳
造装置は、鋳壁および鋳壁の外周に設けられた水ジャケ
ットよりなる鋳型と、鋳型上に配置された環状の潤滑油
樋とを備えており、鋳型の上面における内縁部に、内斜
め下方に傾斜した傾斜面が形成され、潤滑油樋の底壁に
おける傾斜面に対応する部分に、周方向に間隔をおいて
複数の潤滑油供給用貫通穴が形成されているものであ
る。
造装置は、鋳壁および鋳壁の外周に設けられた水ジャケ
ットよりなる鋳型と、鋳型上に配置された環状の潤滑油
樋とを備えており、鋳型の上面における内縁部に、内斜
め下方に傾斜した傾斜面が形成され、潤滑油樋の底壁に
おける傾斜面に対応する部分に、周方向に間隔をおいて
複数の潤滑油供給用貫通穴が形成されているものであ
る。
【０００８】この発明の半連続鋳造装置によれば、潤滑
油樋内に潤滑油を入れておけば、この潤滑油は潤滑油供
給用貫通穴を通って鋳型の傾斜面上に落下し、傾斜面上
を流れて鋳壁の内周面に沿って流下する。そして、潤滑
油は、アルミニウム溶湯に触れると、円周方向に拡が
り、鋳壁の内周面全体に行き渡る。したがって、得られ
た鋳塊に鋳肌不良が発生するのを防止することができ
る。また、作業者を必要としないので、作業者に対する
危険もなく、しかも人件費を節約することが可能になっ
て鋳塊の製造コストを安くすることができる。
油樋内に潤滑油を入れておけば、この潤滑油は潤滑油供
給用貫通穴を通って鋳型の傾斜面上に落下し、傾斜面上
を流れて鋳壁の内周面に沿って流下する。そして、潤滑
油は、アルミニウム溶湯に触れると、円周方向に拡が
り、鋳壁の内周面全体に行き渡る。したがって、得られ
た鋳塊に鋳肌不良が発生するのを防止することができ
る。また、作業者を必要としないので、作業者に対する
危険もなく、しかも人件費を節約することが可能になっ
て鋳塊の製造コストを安くすることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明に
よる半連続鋳造装置を、横断面円形のアルミニウムビレ
ットの鋳造に適用したものである。
図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明に
よる半連続鋳造装置を、横断面円形のアルミニウムビレ
ットの鋳造に適用したものである。
【００１０】図１および図２において、半連続鋳造装置
は、円筒状鋳壁(2) および鋳壁(2)の外周に設けられた
水ジャケット(3) よりなる鋳型(1) と、鋳型(1) 上に配
置された円環状の潤滑油樋(4) と、上方から鋳型(1) 内
に臨みかつ図示しない鋳造樋を通って運ばれて来たアル
ミニウム溶湯を鋳型(1) 内に導くスパウト(5) と、スパ
ウト(5) の下端に上下動自在に嵌め被せられた分配フロ
ート(6) とを備えている。
は、円筒状鋳壁(2) および鋳壁(2)の外周に設けられた
水ジャケット(3) よりなる鋳型(1) と、鋳型(1) 上に配
置された円環状の潤滑油樋(4) と、上方から鋳型(1) 内
に臨みかつ図示しない鋳造樋を通って運ばれて来たアル
ミニウム溶湯を鋳型(1) 内に導くスパウト(5) と、スパ
ウト(5) の下端に上下動自在に嵌め被せられた分配フロ
ート(6) とを備えている。
【００１１】鋳型(1) の上面における内周縁部に、内斜
め下方に傾斜した傾斜面(7) が全周にわたって形成され
ている。また、鋳型(1) における鋳壁(2) の下端と水ジ
ャケット(3) との連接部に内斜め下方を向いた２次冷却
水吹出口(8) が形成されている。
め下方に傾斜した傾斜面(7) が全周にわたって形成され
ている。また、鋳型(1) における鋳壁(2) の下端と水ジ
ャケット(3) との連接部に内斜め下方を向いた２次冷却
水吹出口(8) が形成されている。
【００１２】潤滑油樋(4) の幅は傾斜面(7) の幅よりも
大きく、その内周縁が鋳壁(2) の内周面と同一円筒面上
に来るように鋳型(1) 上に載置されており、鋳型(1) の
上壁に周方向に間隔をおいて形成された複数のめねじ穴
(9) にねじ嵌められたボルト(10)によってその位置決め
がされている。潤滑油樋(4) の底壁における傾斜面(7)
に対応する部分、すなわち傾斜面(7) の上方に位置する
部分に、周方向に間隔をおいて複数の潤滑油供給用貫通
穴(11)が形成されている。潤滑油供給用貫通穴(11)の数
は、鋳造されるアルミニウムビレットの直径に合わせて
適宜変更される。たとえば、直径６インチのアルミニウ
ムビレットを鋳造する場合には、円周方向に９０度間隔
で４つ、直径７インチのアルミニウムビレットの場合は
円周方向に６０度間隔で６つ、直径８インチのアルミニ
ウムビレットの場合は、図２に示すように、円周方向に
４５度間隔で８つである。
大きく、その内周縁が鋳壁(2) の内周面と同一円筒面上
に来るように鋳型(1) 上に載置されており、鋳型(1) の
上壁に周方向に間隔をおいて形成された複数のめねじ穴
(9) にねじ嵌められたボルト(10)によってその位置決め
がされている。潤滑油樋(4) の底壁における傾斜面(7)
に対応する部分、すなわち傾斜面(7) の上方に位置する
部分に、周方向に間隔をおいて複数の潤滑油供給用貫通
穴(11)が形成されている。潤滑油供給用貫通穴(11)の数
は、鋳造されるアルミニウムビレットの直径に合わせて
適宜変更される。たとえば、直径６インチのアルミニウ
ムビレットを鋳造する場合には、円周方向に９０度間隔
で４つ、直径７インチのアルミニウムビレットの場合は
円周方向に６０度間隔で６つ、直径８インチのアルミニ
ウムビレットの場合は、図２に示すように、円周方向に
４５度間隔で８つである。
【００１３】上述した半連続鋳造装置を用いてのアルミ
ニウムビレットの鋳造は、次のようにして行われる。
ニウムビレットの鋳造は、次のようにして行われる。
【００１４】水素ガス等の溶存有害ガスや非金属介在物
を除去する溶湯処理の施された後、鋳造樋により運ばれ
て来たアルミニウム溶湯(S) は、スパウト(5) および分
配フロート(6) を経て鋳型(1) 内に導かれる。鋳型(1)
内の溶湯面レベルは、分配フロート(6) により一定に保
たれる。
を除去する溶湯処理の施された後、鋳造樋により運ばれ
て来たアルミニウム溶湯(S) は、スパウト(5) および分
配フロート(6) を経て鋳型(1) 内に導かれる。鋳型(1)
内の溶湯面レベルは、分配フロート(6) により一定に保
たれる。
【００１５】潤滑油(O) は、予め、潤滑油樋(4) 内に、
鋳造開始から終了までの間に必要とされる量が入れられ
ている。潤滑油樋(4) 内の潤滑油(O) は、潤滑油供給用
貫通穴(11)を通って鋳型(1) の傾斜面(7) 上に落下し、
傾斜面(7) 上を流れて鋳壁(2) の内周面に沿って流下す
る。そして、潤滑油(O) は、アルミニウム溶湯(S) に触
れると、円周方向に拡がり、鋳壁(2) の内周面全体に行
き渡る。潤滑油(O) としては、たとえばフォセコ・ジャ
パン・リミテッド製のルービックス５が用いられる。
鋳造開始から終了までの間に必要とされる量が入れられ
ている。潤滑油樋(4) 内の潤滑油(O) は、潤滑油供給用
貫通穴(11)を通って鋳型(1) の傾斜面(7) 上に落下し、
傾斜面(7) 上を流れて鋳壁(2) の内周面に沿って流下す
る。そして、潤滑油(O) は、アルミニウム溶湯(S) に触
れると、円周方向に拡がり、鋳壁(2) の内周面全体に行
き渡る。潤滑油(O) としては、たとえばフォセコ・ジャ
パン・リミテッド製のルービックス５が用いられる。
【００１６】鋳型(1) 内のアルミニウム溶湯(S) は、水
ジャケット(3) 内を流れる冷却水への鋳壁(2) を介して
の熱伝導により１次冷却され、鋳塊殻(12)が形成され
る。このとき、潤滑油(O) の働きにより鋳塊殻(12)の表
面に鋳肌不良が発生するのが防止される。
ジャケット(3) 内を流れる冷却水への鋳壁(2) を介して
の熱伝導により１次冷却され、鋳塊殻(12)が形成され
る。このとき、潤滑油(O) の働きにより鋳塊殻(12)の表
面に鋳肌不良が発生するのが防止される。
【００１７】鋳塊殻(12)が鋳型(1) から出たところで、
鋳塊殻(12)の表面に鋳型(1) に形成された２次冷却水吹
出口(8) から吹出された冷却水が当たり、２次冷却され
て中心部まで凝固が完了し、横断面円形のアルミニウム
ビレット(B) が形成される。潤滑油(O) の働きにより鋳
塊殻(12)の表面に鋳肌不良が発生するのが防止されるの
で、得られたアルミニウムビレット(B) の表面にも鋳肌
不良は存在しない。
鋳塊殻(12)の表面に鋳型(1) に形成された２次冷却水吹
出口(8) から吹出された冷却水が当たり、２次冷却され
て中心部まで凝固が完了し、横断面円形のアルミニウム
ビレット(B) が形成される。潤滑油(O) の働きにより鋳
塊殻(12)の表面に鋳肌不良が発生するのが防止されるの
で、得られたアルミニウムビレット(B) の表面にも鋳肌
不良は存在しない。
【図１】この発明による半連続鋳造装置を示す垂直断面
図である。
図である。
【図２】図１のII−II線断面図である。
(1)：鋳型 (2)：鋳壁 (3)：水ジャケット (4)：潤滑油樋 (7)：傾斜面 (11)：潤滑油供給用貫通穴
Claims (1)
- 【請求項１】 鋳壁および鋳壁の外周に設けられた水ジ
ャケットよりなる鋳型と、鋳型上に配置された環状の潤
滑油樋とを備えており、鋳型の上面における内縁部に、
内斜め下方に傾斜した傾斜面が形成され、潤滑油樋の底
壁における傾斜面に対応する部分に、周方向に間隔をお
いて複数の潤滑油供給用貫通穴が形成されている半連続
鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9265996A JPH11104788A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 半連続鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9265996A JPH11104788A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 半連続鋳造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104788A true JPH11104788A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17424927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9265996A Withdrawn JPH11104788A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 半連続鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104788A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104368777A (zh) * | 2014-12-11 | 2015-02-25 | 西南铝业（集团）有限责任公司 | 一种自动油滑方锭结晶装置 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP9265996A patent/JPH11104788A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104368777A (zh) * | 2014-12-11 | 2015-02-25 | 西南铝业（集团）有限责任公司 | 一种自动油滑方锭结晶装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |