JPH11102800A - 超電導高周波加速空胴および粒子加速器 - Google Patents

超電導高周波加速空胴および粒子加速器

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JPH11102800A
JPH11102800A JP26384197A JP26384197A JPH11102800A JP H11102800 A JPH11102800 A JP H11102800A JP 26384197 A JP26384197 A JP 26384197A JP 26384197 A JP26384197 A JP 26384197A JP H11102800 A JPH11102800 A JP H11102800A
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helium
cavity
heat
refrigerator
input coupler
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JP26384197A
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Takeshi Yoshiyuki
健 吉行
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力カプラーから空胴本体への熱侵入量を減ら
し、空胴本体から発生する熱量を抑える。 【解決手段】空胴本体1に高周波電力を供給する入力カ
プラー6を備えた超電導高周波加速空胴において、入力
カプラー6の取付ポート部分に、空胴本体1と別系統の
冷凍機10aを設け、入力カプラー6と空胴本体1の冷
却系を分離して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライオスタット
に収納され、荷電粒子を加速する超電導高周波加速空胴
およびそれを備えた線形加速器,シンクロトロンおよび
蓄積リングなどの粒子加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導高周波加速空胴は、超電導
材料にニオブを使用しており、空胴本体が横形のクライ
オスタットに収納されるとともに、そのクライオスタッ
ト内において多量の液体ヘリウムにより浸漬冷却される
ことで、空胴内面が超電導状態に保持されている。例え
ば、共振周波数500MHz帯の超電導高周波加速空胴
は、超電導材料である厚さ1.5mmの純ニオブ製で、
多連の加速空胴が機械的に接続されている。
【0003】図6は従来の超電導高周波加速空胴を示す
構成図である。図6に示すように超電導加速空胴本体
(以下、単に空胴本体という。)1は、超電導材料であ
るニオブ材で成形加工され、電子ビーム溶接などにより
図6に示す形状に製作される。この空胴本体1の外側に
は、液体へリウムを収納するへリウム液溜槽2が設けら
れ、このへリウム液溜槽2により空胴本体1を液体へリ
ウムに浸漬して超電導状態に保持している。
【0004】このヘリウム液溜槽2の外側の断熱真空槽
には、液体窒素あるいはガスヘリウムで冷却された輻射
熱シールド3が設けられ、この輻射熱シールド3によっ
て大気からの熱侵入を抑えている。また、ヘリウム液溜
槽2の外側には、輻射熱シールド3とともに、クライオ
スタット全体を構成する真空容器4が設けられている。
【0005】一方、ビームの加速に必要な高周波電力
は、高周波電力供給ポート(以下、入力ポートとい
う。)5に取り付けられる入力カプラー6から空胴本体
1の加速空胴に供給され、ビームの加速に使用される。
入力カプラー6から供給される高周波電力は、そのほと
んどがビームの加速に費やされるため、入力ポート5は
カップリング強度が弱くて済み、空胴本体1の両端に接
続されたビームパイプ7に設けられる。
【0006】入力カプラー6は、周波数に応じて同軸管
または導波管で構成され、1.5GHz以下では一般的
に上記同軸管が用いられる。ここで、超電導用として留
意しなければならないことは、高周波損失と常温側から
の熱侵入である。通常、入力カプラー6は、ステンレス
鋼に銅メッキを施して製作される。また入力カプラー6
と空胴本体1側の入力ポート5との接続は、空胴本体1
から十分に離れた場所で行われ、接続部分をシールする
とともに、そのシール材としてインジウムのワイヤーま
たはリボンのいずれかが使用される。
【0007】空胴本体1において、ビームがロスの小さ
い空胴の中を通過すると、高調波(以下HOMとい
う。)を励起し、高い電磁界を発生したり、ビームの不
安定性を引き起こしたりする可能性がある。そのため、
ΗOMを空胴外へ取り出す必要がある。ΗOΜカプラー
8は、ビーム加速モードに影響を与えないで、ΗOMの
みを取り出す結合器であり、入力カプラー6と同様にビ
ームパイプ7部分に設けられる。
【0008】また、クライオスタット内の圧力変化や機
械的振動などは、空胴本体1を変形させて空胴本体1の
共振周波数を変化させ、この共振周波数の変化は空胴本
体1の端部に取り付けられたピエゾ圧電素子チューナ9
により空胴本体1の長さを微妙に調整することにより補
正される。なお、へリウム液溜槽2にはヘリウム冷凍機
10aからヘリウム供給ポート10を介して液体へリウ
ムが供給され、この供給された液体へリウムにより空胴
本体1が冷却される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の共
振周波数500MHz帯の超電導高周波加速空胴は、空
胴本体1および入力ポート5を液体へリウム液溜槽2の
中に収納し、これらを液体へリウムの中に浸漬すること
により、空胴本体1のニオブ材を超電導状態に維持して
いた。
【0010】しかしながら、一台当りの空胴本体1への
熱侵入量は30W程度であり、空胴本体1の高周波によ
る発熱量と合わせて、100W以上の熱をヘリウム冷凍
機10aにより冷却しなければならない。空胴本体1の
熱侵入のうち、約半分は入力カプラー6によるものであ
り、空胴運転時以外の超電導状態の保持期間を含めて、
相当量の液体へリウムを外部からの熱侵入に対して消費
せざるを得ない。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、入力カプラーから空胴本体への熱侵入量を減らし、
空胴本体から発生する熱量を抑えることで、空胴本体が
消費する液体へリウム量を減らし、全体のヘリウム冷凍
機系の構成を簡略化するとともに、クライオスタットの
構造を簡素化した超電導高周波加速空胴および粒子加速
器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る超電導高周波加速空胴
は、空胴本体と、この空胴本体を極低温状態にするため
のヘリウム液溜槽と、このへリウム液溜槽に液体へリウ
ムを供給するヘリウム冷凍機と、このヘリウム冷凍機か
ら供給されるヘリウムをヘリウム液溜槽へ導くヘリウム
供給ポートと、前記へリウム液溜槽の外側に配置された
輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴本体の両端
に接続されたビームパイプと、前記空胴本体に高周波電
力を供給する入力カプラーとを備えた超電導高周波加速
空胴において、前記入力カプラーの取付ポート部分に、
前記空胴本体と別系統のヘリウム冷凍機とヘリウム供給
ポートとを設け、前記入力カプラーと前記空胴本体の冷
却系を分離して構成したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、請求項1記載の超電導高周波加速空胴におい
て、ヘリウム冷凍機とヘリウム供給ポートは、前記入力
カプラー以外の熱侵入源である高調波カプラーやその他
の特定可能な熱侵入箇所のそれぞれに設けたことを特徴
とする。
【0014】請求項3記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、空胴本体と、この空胴本体を極低温状態にす
るためのヘリウム液溜槽と、このヘリウム液溜槽に液体
ヘリウムを供給するヘリウム冷凍機と、このヘリウム冷
凍機から供給されるヘリウムをヘリウム液溜槽に導くヘ
リウム供給ポートと、前記ヘリウム液溜槽の外側に配置
された輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴本体
の両端に接続されたビームパイプと、前記空胴本体に高
周波電力を供給する入力カプラーとを備えた超電導高周
波加速空胴において、前記入力カプラーの冷却もしくは
前記入力カプラー以外の熱侵入源である高調波カプラー
やその他の特定可能な熱侵入箇所のそれぞれの冷却を行
う冷凍機は、ヒートステージを2段有する汎用極低温冷
凍機であることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、請求項3記載の超電導高周波加速空胴におい
て、輻射熱シールドが前記汎用極低温冷凍機の高温側の
ヒートステージと同温度の第1の輻射熱シールドであっ
て、この第1の輻射熱シールドと空胴本体を収納するへ
リウム液溜槽との間に、前記汎用極低温冷凍機の低温側
のヒートステージと同温度の第2の輻射熱シールドを設
け、この第2の輻射熱シールドで入力カプラー部分およ
び前記空胴本体を覆ったことを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、請求項3または4記載の超電導高周波加速空
胴において、ヒートステージを2段有する汎用極低温冷
凍機を設け、へリウム液溜槽の外側に、前記汎用極低温
冷凍機の高温側ステージと同温度の輻射熱シールドを設
けたことを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、空胴本体と、この空胴本体外側に配置された
輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴本体の両端
に接続されたビームパイプと、前記空胴本体に高周波電
力を供給する入力カプラーとを備えた超電導高周波加速
空胴において、ヒートステージを2段有する汎用極低温
冷凍機を複数個設け、これら複数個の汎用極低温冷凍機
の低温側のヒートステージを伝熱パスにより空胴本体と
入力カプラー及び入力カプラー以外の熱侵入源である高
調波カプラーやその他の特定可能な熱侵入箇所とを接続
したことを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、請求項3または4記載の超電導高周波加速空
胴において、高温側ヒートステージは80K、低温側ヒ
ートステージは20Kである汎用極低温冷凍機であるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項8記載の発明に係る超電導高周波加
速空胴は、請求項5または6記載の超電導高周波加速空
胴において、高温側ヒートステージは40K、低温側ヒ
ートステージは4Kである汎用極低温冷凍機であること
を特徴とする。
【0020】請求項9記載の発明に係る粒子加速器は、
請求項1ないし8のいずれかに記載の超電導高周波加速
空胴を備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】[第1実施形態]図1は本発明に係る超電
導高周波加速空胴の第1実施形態を示す構成図である。
なお、上記した従来技術と同一の構成部分については、
図6と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】図1に示すように空胴本体1は、超電導材
料であるニオブ材により図1に示す形状に製作され、空
胴本体1の外側には、液体へリウムを収納し空胴本体1
を極低温状態にするためのへリウム液溜槽2が設けられ
ている。
【0024】このへリウム液溜槽2は、軸方向の長さを
空胴本体1とビームパイプ7との接続部分までとし、空
胴本体1のみを液体ヘリウムに浸漬して超電導状態に保
持している。また、へリウム液溜槽2の外側には、クラ
イオスタット全体を構成する輻射熱シールド3および真
空容器4が設けられている。そして、輻射熱シールド3
にはへリウム供給ポート10が設置され、このへリウム
供給ポート10からへリウム液溜槽2内に液体へリウム
を供給することにより、空胴本体1が冷却される。
【0025】一方、ビームの加速に必要な高周波電力
は、入力ポート5に取り付けられる入力カプラー6から
空胴本体1の加速空胴に供給され、ビームの加速に使用
される。入力ポート5は、電子用では空胴本体1の両端
に接続されたビームパイプ7に設けられる。
【0026】ここで、超電導用として留意しなければな
らないことは、高周波損失と常温側からの熱侵入である
ため、入力カプラー6の外側には、空胴本体1用のヘリ
ウム液溜槽2とは別のへリウム液溜槽11が設けられる
とともに、空胴本体1を冷却するへリウム冷凍機10a
とは別の入力カプラー6専用のへリウム冷凍機12aか
らのヘリウム供給ポート12が設けられている。
【0027】すなわち、入力カプラー6の外側に設けら
れたへリウム液溜槽11には、真空容器4に取り付けら
れたへリウム供給ポート12から液体へリウムが供給さ
れることで、入力カプラー6から空胴本体1に侵入する
熱を減少させている。
【0028】また、図1に示す実施形態では、ビームパ
イプ7を介して入力ポート5と相対する位置に設置され
たモニター用ポート13およびモニタープローブ14の
ポート接続部も、同じへリウム冷凍機12aからへリウ
ム液溜槽11に液体へリウムを供給することにより冷却
される。
【0029】次に、第1実施形態の作用を説明する。
【0030】入力カプラー6の取付ポート部分、すなわ
ち入力カプラー6とビームパイプ7との接続部に、空胴
本体1用のへリウム冷凍機10aとは別のへリウム冷凍
機12aから供給されるヘリウムの供給ポートを設け、
入力カプラー6と空胴本体1の冷却系を分離して構成し
たことにより、常温から空胴本体1へ侵入する熱のうち
半分以上を、空胴本体1を冷却するへリウム冷凍機10
aではなく、入力カプラー6の接続部を冷却する専用の
へリウム冷凍機12aで冷却している。これにより、常
温からの侵入熱を取り去り、空胴本体1への入熱量を抑
えている。
【0031】このように本実施形態によれば、入力カプ
ラー6と空胴本体1の冷却系を分離して構成したことに
より、空胴本体1のへリウム液溜槽2を空胴本体1とビ
ームパイプ7との接続部一端から接続部他端にまで限定
することができるので、へリウム液溜槽2の大きさを小
さくすることができ、その分、空胴本体1を冷却するた
めに消費する液体ヘリウム量を減少することができ、空
胴本体1のクライオスタットの構造を簡略化することが
可能であり、さらに、空胴本体1を冷却するへリウム冷
凍機10を小型化することができる。
【0032】また、高周波特性の優れたへリウムの超流
動温度まで冷却する超電導高周波加速空胴においては、
空胴本体1のみを超流動温度まで冷却して、入力カプラ
ー6の接続部分を従来の4K超電導または高温超電導状
態とし、高価で複雑な超流動冷凍システムの適用範囲を
減少するようにすれば、結果として、超流動温度による
超電導高周波加速空胴のクライオスタットの構造を安価
で簡素化することが可能となる。
【0033】さらに、本実施形態の超電導高周波加速空
胴を粒子加速器に適用することで、粒子加速器全体のヘ
リウム冷凍システムを小型化することができる。
【0034】なお、前記第1実施形態の超電導高周波加
速空胴においては、入力ポート5以外の熱侵入源となる
ΗOMカプラー8、このΗOMカプラー8が取り付けら
れるΗOMポート15や、図1に示すその他の特定可能
な熱侵入箇所であるモニター用ポート13およびモニタ
ープローブ(高周波信号用ピックアップモニタ)14
を、空胴本体1のヘリウム冷凍機10aから切り離し
て、別の冷凍系で冷却して侵入熱を抑えるようにしても
よい。
【0035】また、ΗOMカプラー8やモニタープロー
ブ14は、入力カプラー6に比べて熱侵入量が極端に少
ないので、図1に示すように入力カプラー6のへリウム
冷凍機12aに含めて、共に冷却するようにしてもよ
い。したがって、1台のへリウム冷凍機12aから複数
の伝熱パスを設けて冷却することで、ヘリウムを供給す
る冷凍機の台数を減らすことが可能となる。
【0036】[第2実施形態]図2は本発明に係る超電
導高周波加速空胴の第2実施形態を示す構成図である。
なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分に
は、同一の符号を付して説明する。以下の各実施形態も
同様である。
【0037】本実施形態では、空胴本体1のへリウム冷
凍機10以外で入力カプラー6などを冷却する冷凍系に
おいて、へリウム循環ループを自身で有したヒートステ
ージを2段有する汎用極低温冷凍機16を用い、入力カ
プラー6の冷却部に液体へリウムを使用しないで、伝熱
作用により冷却する。
【0038】すなわち、2段ステージに構成される汎用
極低温冷凍機16は、真空容器4に取り付けられ、高温
側のステージであるその1段目が空胴本体1のクライオ
スタットの輻射熱シールド3に接続されて伝熱により冷
却する。また、低温側のステージである2段目は直接入
力カプラー6に接続されて冷却する。この際、低温時の
熱収縮を考慮して、汎用極低温冷凍機16の伝熱部分に
はフレキシブル導体16aが設けられ、このフレキシブ
ル導体16aにより機器の熱収縮,膨張を吸収するよう
にしている。
【0039】次に、第2実施形態の作用を説明する。
【0040】入力カプラー6などを別系統で冷却する冷
凍システムにおいて、へリウム循環ループを自身で有し
たヒートステージを2段有する汎用極低温冷凍機16を
用い、入力カプラー6の冷却部に液体へリウムを使用し
ないで、伝熱により極低温に冷却する。つまり、液体へ
リウムで直接冷却しない汎用極低温冷凍機16を用い
て、外部から空胴本体1へ入る熱を途中の伝熱パスで取
り去ることにより、空胴本体1における高周波以外の要
因による入熱を極力抑えることができる。加えて、液体
へリウムを使用する範囲を減少させることができる。
【0041】ここで、汎用極低温冷凍機16は、冷凍機
へッドと圧縮機との間をヘリウムが循環するタイプの冷
凍機で、一度冷却管にへリウムを充填すると、かなりの
期間(通常1年以上)へリウムを補給することなく運転
可能である。これにより、空胴本体1に対する侵入熱を
減少することができ、その分空胴本体1で消費するへリ
ウム量を減少させることができる。
【0042】このように本実施形態によれば、空胴本体
1を冷却するへリウム冷凍機10の冷却範囲を、空胴本
体1に限定することができるので、へリウム液溜槽2の
大きさを極力小さくすることができる。また、空胴本体
1の高周波特性による発熱のみの冷却に汎用極低温冷凍
機16を使用することで、液体へリウムの消費量を減少
させることができる。さらに、クライオスタット内部の
構造を簡略化することができ、それに応じて真空容器4
も小さくすることができる。
【0043】[第3実施形態]図3は本発明に係る超電
導高周波加速空胴の第3実施形態を示す構成図である。
【0044】本実施形態では、前記第2実施形態の構成
に加え、ヒートステージを2段有する汎用極低温冷凍機
16が輻射熱シールド3に2つ設置され、これらの汎用
極低温冷凍機16により入力カプラー6の冷却以外に、
空胴本体1のへリウム液溜槽2の外側に設けられた輻射
熱シールド3の冷却に使用される。
【0045】また、本実施形態では、輻射熱シールド3
とへリウム液溜槽2との間の輻射熱を抑えるために、汎
用極低温冷凍機16の低温側のステージである2段目の
ステージを利用して、第2の輻射熱シールド17がへリ
ウム液溜槽2の外側に新たに設けられている。すなわ
ち、本実施形態では、空胴本体1を収納するへリウム液
溜槽2と第1の輻射熱シールド3との間に、第2の輻射
熱シールド17を設け、この第2の輻射熱シールド17
で入力カプラー6部分および空胴本体1を覆っている。
【0046】これら第1の輻射熱シールド3と第2の輻
射熱シールド17は、従来通り銅で製作することも可能
であるが、シールドを1層増加したことで、重量面およ
びコスト面を考慮してアルミニウムで製作して、重量お
よびコストの増加を抑えることができる。
【0047】なお、本実施の形態では、たとえば低温側
ステージの温度が20K、高温側ステージの温度が80
Kという温度が適している。
【0048】次に、第3実施形態の作用を説明する。
【0049】空胴本体1のクライオスタットの断熱真空
槽にある輻射熱シールド3を第1のシールドとするとと
もに、新たに第2の輻射熱シールド17を設け、汎用極
低温冷凍機16を入力カプラー6だけでなく、高温側と
低温側の2つステージを各々第1の輻射熱シールド3お
よび第2の輻射熱シールド17に接続し、空胴本体1の
クライオスタットの冷却に利用することで、空胴本体1
への熱侵入量を減少させることができる。その結果、入
力カプラー6からの入熱だけでなく、輻射などによる空
胴本体1への熱侵入を汎用極低温冷凍機16だけで除熱
することが可能となる。
【0050】このように本実施形態によれば、従来、輻
射熱シールド3を冷却していた液体窒素あるいはガスヘ
リウムを使用しないで、汎用極低温冷凍機16の伝熱だ
けで空胴本体1のクライオスタットの熱シールドの冷却
が可能となる。したがって、空胴本体1を液体ヘリウム
で浸漬したへリウム液溜槽2に対する大気側からの輻射
および伝熱による熱侵入を減らすことができ、それに伴
い空胴本体1で消費するへリウム量を減少させることが
できる。
【0051】また、第1と第2の2段の輻射熱シールド
をアルミニウムなどで構成することにより、サポートな
ども簡素化することができ、結果として構造の簡略化し
たクライオスタットを製作することができる。
【0052】なお、本実施形態の場合では、たとえば低
温側ステージは20K、高温側ステージは80Kという
温度が最も適している。
【0053】[第4実施形態]図4は本発明に係る超電
導高周波加速空胴の第4実施形態を示す構成図である。
【0054】本実施形態では、前記第3実施形態におけ
るヒートステージを2段有する汎用極低温冷凍機16の
代わりに、さらに低温のステージを2段有する汎用極低
温冷凍機19を使用することにより、前記第1と第2の
輻射熱シールドを一体化して輻射熱シールド20とし
て、シールドの構造を前記第1および第2実施形態のよ
うに1段にする。この輻射熱シールド20は、銅または
アルミニウムにより製作される。
【0055】また、本実施形態では、入力ポート5と入
力カプラー6との接続部にも、前記低温のヒートステー
ジを2段有する汎用極低温冷凍機19の低温側の2段目
のステージが接続されている。さらに、入力ポート5の
低温側のステージは、伝熱パス21によりその他の熱侵
入源であるΗOMカプラー8やモニタープローブ14の
接続部分であるHOMポート15とモニター用ポート1
3と接続され冷却される。
【0056】この伝熱パス21は、純度の高いアルミニ
ウムシートを積層した後に互いに接着して構成すること
により、良好なフレキシブル性および熱伝導性を得るこ
とができる。
【0057】なお、本実施形態では、たとえば低温側ス
テージの温度が4K、高温側ステージの温度が40Kと
いう温度が適している。
【0058】次に、第4実施形態の作用を説明する。
【0059】汎用極低温冷凍機16の代わりに、さらに
低温のヒートステージを有する汎用極低温冷凍機19を
利用し、空胴のクライオスタットの真空槽にあって、液
体窒素あるいはヘリウムガスで冷却している熱シールド
を、汎用極低温冷凍機19の高温側のステージに接続し
て冷却する。
【0060】この汎用極低温冷凍機19の低温側のステ
ージは、空胴本体1を収納しているへリウム液溜槽2に
接続することで、空胴本体1の冷却の補助とする。これ
により、前記第2実施形態で設けた第1の輻射熱シール
ドを削除して、従来のへリウム液溜槽2と真空断熱層に
設けた輻射熱シールド20の2段構造とすることができ
る。
【0061】また、へリウム液溜槽2の中に設けられた
空胴本体1だけでなく、へリウム液溜槽2から外側のビ
ームパイプ7、入力ポート5の部分、およびビームパイ
プ7からΗOMポート15とモニター用ポート13まで
の部分を液体ヘリウムで冷却しないで、超電導状態に冷
却することができる。
【0062】このように本実施形態によれば、輻射熱シ
ールドを従来通り1段にするとともに、この輻射シール
ドの温度をさらに下げることにより、空胴本体1への熱
侵入量を減少させることができる。また、輻射熱シール
ド20をアルミニウムで構成することにより、クライオ
スタットの構造を軽量で簡略化することができる。
【0063】さらに、高周波特性の影響の大きい空胴本
体1のみを1.8K超流動状態とし、高周波損失の少な
い入力ポート6やビームパイプ7は、液体へリウムを使
用せずに、2段の汎用極低温冷凍機19の低温側の2段
目のステージを使用し、伝熱により従来の4K超電導状
態と区別することができる。
【0064】[第5実施形態]図5は本発明に係る超電
導高周波加速空胴の第5実施形態を示す構成図である。
【0065】本実施形態では、従来のように空胴本体1
を収納していたへリウム液溜槽2をなくし、第4実施形
態のようにさらに低温のヒートステージを有する2段汎
用極低温冷凍機19が複数個(本実施の形態では3個)
取り付けられ、そのうちの2個の汎用極低温冷凍機19
の低温側ステージが伝熱パス23により空胴本体1に接
続されている。
【0066】また、別の汎用極低温冷凍機19の低温側
ステージは、別の伝熱パス21により前記第4実施形態
と同様に入力ポート6やΗOMポート14などに接続さ
れ、それらを冷却する。クライオスタットは、空胴本体
1の外側に輻射熱シールド20が設けられ、この輻射熱
シールド20の外側が真空容器4により囲まれている。
【0067】したがって、本実施形態では、空胴におけ
るビームロスによる発熱量が比較的小さい空胴におい
て、空胴用クライオスタットに液体ヘリウムを使用しな
いで、外部からの熱侵入および空胴自身の発熱の全てを
汎用極低温冷凍機19の低温側ステージからの伝熱によ
り冷却している。
【0068】なお、本実施形態では、たとえば低温側ヒ
ートステージの温度は4K、高温側ヒートステージ温度
が40Kが最も適する。
【0069】次に、第5実施形態の作用を説明する。
【0070】電流量が小さく空胴本体1におけるビーム
ロスの比較的小さい空胴においては、液体へリウムで直
接冷却することなしに、さらに低温のヒートステージを
有する2段汎用極低温冷凍機19の低温側冷却熱量だけ
で、空胴本体1を超電導状態に冷却する。
【0071】そして、空胴1台に対して冷却能力が足り
ない場合は、複数個の汎用極低温冷凍機19を並べて空
胴本体1の冷却を行う。これにより、空胴を直接冷却す
る液体へリウムを全て排除し、空胴のクライオスタット
の構造を簡素化することができるとともに、従来、超電
導高周波加速空胴には不可欠だった大規模なヘリウム冷
凍系を排除することが可能となる。
【0072】このように本実施形態によれば、ヘリウム
液溜槽2を空胴のクライオスタットから排除すること
で、クライオスタットを従来より小さく簡素な構造にで
きるだけでなく、空胴の外にあって、液体へリウムを空
胴に供給するとともに、空胴からの発熱により気化した
へリウムを液体化して液体へリウムを循環させるような
高価で複雑なヘリウム冷凍系を空胴に設置しなくても済
む。
【0073】[適用例]なお、前記第1実施形態におい
ては説明したが、これ以外に前記第2〜第5実施形態の
超電導高周波加速空胴のいずれかを粒子加速器としての
線型加速器,シンクロトロンまたは蓄積リングに適用す
ることにより、線型加速器全体,リング全体のクライオ
スタットの構造を簡略化することができるとともに、線
形加速器の全長,リングの全長を短くすることができ
る。また、へリウム消費量を減らすことができるため、
全体としてのヘリウム冷凍系を縮小することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜6に記載の超電導高周波加速空胴によれば、外部から
の熱侵入で大きな要因を占める入力カプラー部分に、空
胴本体とは別の冷凍系、例えばへリウムで直接冷却しな
い極低温冷凍機を用いることにより、従来のへリウム冷
凍機を空胴本体に限定し、その分液体へリウムの消費量
を減らすことができる。したがって、超電導高周波加速
空胴のクライオスタットの構造を、従来より単純な構造
で製作することができ、空胴本体を冷却するへリウム冷
凍機を小型化することができる。
【0075】また、請求項7のように、請求項1ないし
6のいずれかに記載の超電導高周波加速空胴を、線形加
速器,シンクロトロンまたは蓄積リングなどの粒子加速
器に用いることにより、へリウム冷凍システムを含めた
設備全体を簡素化することができるとともに、システム
全体をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超電導高周波加速空胴の第1実施
形態を示す構成図。
【図2】本発明に係る超電導高周波加速空胴の第2実施
形態を示す構成図。
【図3】本発明に係る超電導高周波加速空胴の第3実施
形態を示す構成図。
【図4】本発明に係る超電導高周波加速空胴の第4実施
形態を示す構成図。
【図5】本発明に係る超電導高周波加速空胴の第5実施
形態を示す構成図。
【図6】従来の超電導高周波加速空胴を示す構成図。
【符号の説明】
1 空胴本体 2 ヘリウム液溜槽 3 第1の輻射熱シールド 4 真空容器 5 高周波電力供給ポート(入力ポート) 6 入力カプラー 7 ビームパイプ 8 ΗOΜカプラー 9 ピエゾ圧電素子チューナ 10 へリウム供給ポート 10a ヘリウム冷凍機 11 入力カプラー用ヘリウム液溜槽 12 入力カプラー用ヘリウム供給ポート 12a ヘリウム冷凍機 13 モニター用ポート 14 モニタープローブ 15 ΗOMポート 16 汎用極低温冷凍機 16a フレキシブル導体 17 第2の輻射熱シールド 19 汎用極低温冷凍機 20 輻射熱シールド 21 伝熱パス 23 伝熱パス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空胴本体と、この空胴本体を極低温状態
    にするためのヘリウム液溜槽と、このへリウム液溜槽に
    液体へリウムを供給するヘリウム冷凍機と、このヘリウ
    ム冷凍機から供給されるヘリウムをヘリウム液溜槽に導
    くヘリウム供給ポートと、前記へリウム液溜槽の外側に
    配置された輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴
    本体の両端に接続されたビームパイプと、前記空胴本体
    に高周波電力を供給する入力カプラーとを備えた超電導
    高周波加速空胴において、前記入力カプラーの取付ポー
    ト部分に、前記空胴本体と別系統のヘリウム冷凍機とヘ
    リウム供給ポートとを設け、前記入力カプラーと前記空
    胴本体の冷却系を分離して構成したことを特徴とする超
    電導高周波加速空胴。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超電導高周波加速空胴に
    おいて、ヘリウム冷凍機とヘリウム供給ポートは、入力
    カプラー以外の熱侵入源である高調波カプラーやその他
    の特定可能な熱侵入箇所のそれぞれに設けたことを特徴
    とする超電導高周波加速空胴。
  3. 【請求項3】 空胴本体と、この空胴本体を極低温状態
    にするためのヘリウム液溜槽と、このヘリウム液溜槽に
    液体ヘリウムを供給するヘリウム冷凍機と、このヘリウ
    ム冷凍機から供給されるヘリウムをヘリウム液溜槽に導
    くヘリウム供給ポートと、前記ヘリウム液溜槽の外側に
    配置された輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴
    本体の両端に接続されたビームパイプと、前記空胴本体
    に高周波電力を供給する入力カプラーとを備えた超電導
    高周波加速空胴において、前記入力カプラーの冷却もし
    くは前記入力カプラー以外の熱侵入源である高調波カプ
    ラーやその他の特定可能な熱侵入箇所のそれぞれの冷却
    を行う冷凍機は、ヒートステージを2段有する汎用極低
    温冷凍機であることを特徴とする超電導高周波加速空
    胴。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の超電導高周波加速空胴に
    おいて、輻射熱シールドが前記汎用極低温冷凍機の高温
    側のヒートステージと同温度の第1の輻射熱シールドで
    あって、この第1の輻射熱シールドと空胴本体を収納す
    るへリウム液溜槽との間に、前記汎用極低温冷凍機の低
    温側のヒートステージと同温度の第2の輻射熱シールド
    を設け、この第2の輻射熱シールドで入力カプラー部分
    および前記空胴本体を覆ったことを特徴とする超電導高
    周波加速空胴。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の超電導高周波加
    速空胴において、ヒートステージを2段有する汎用極低
    温冷凍機を設け、へリウム液溜槽の外側に、前記汎用極
    低温冷凍機の高温側のヒートステージと同温度の輻射熱
    シールドを設けたことを特徴とする超電導高周波加速空
    胴。
  6. 【請求項6】 空胴本体と、この空胴本体外側に配置さ
    れた輻射熱シールドおよび真空容器と、前記空胴本体の
    両端に接続されたビームパイプと、前記空胴本体に高周
    波電力を供給する入力カプラーとを備えた超電導高周波
    加速空胴において、ヒートステージを2段有する汎用極
    低温冷凍機を複数個設け、これら複数個の汎用極低温冷
    凍機の低温側ヒートステージを伝熱パスにより空胴本体
    と入力カプラー及び入力カプラー以外の熱侵入源である
    高周波カプラーやその他の特定可能な熱侵入箇所とを接
    続したことを特徴とする超電導高周波加速空胴。
  7. 【請求項7】 請求項3または4記載の超電導高周波加
    速空胴において、高温側ヒートステージは80K、低温
    側ヒートステージは20Kである汎用極低温冷凍機であ
    ることを特徴とする超電導高周波加速空胴。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の超電導高周波加
    速空胴において、高温側ヒートステージは40K、低温
    側ヒートステージは4Kである汎用極低温冷凍機である
    ことを特徴とする超電導高周波加速空胴。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の超
    電導高周波加速空胴を備えたことを特徴とする粒子加速
    器。
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