JP2949003B2 - 極低温装置 - Google Patents

極低温装置

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JP2949003B2
JP2949003B2 JP7148193A JP7148193A JP2949003B2 JP 2949003 B2 JP2949003 B2 JP 2949003B2 JP 7148193 A JP7148193 A JP 7148193A JP 7148193 A JP7148193 A JP 7148193A JP 2949003 B2 JP2949003 B2 JP 2949003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、極低温冷媒を貯液す
る冷媒容器を備えた極低温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば特開昭62ー90910
号公報に記載された従来の極低温装置の一例を示す断面
図であり、図において1は超電導コイル、2は極低温冷
媒としての液体ヘリウム、4は例えばステンレスで構成
され、超電導コイル1を収納するとともに該超電導コイ
ル1を冷却する液体ヘリウム2を貯液する冷媒容器とし
てのヘリウム槽、6、7は例えば銅で構成され、ヘリウ
ム槽4を包囲して配設された第1および第2熱シール
ド、8はヘリウム槽4、第2熱シールド7および第1熱
シールド6を包囲して設けられた真空容器としての真空
槽である。9aは冷凍機であり、この冷凍機9aは第1
段ステージ15、第2段ステージ16および第3段ステ
ージ17の冷却ステージを有し、それぞれ第1熱シール
ド6、第2熱シールド7およびヘリウム槽4に熱スイッ
チ30を介して接続されている。
【0003】ここで、熱スイッチ30は冷凍機9aの各
冷却ステージに接続される端板31と、熱シールド等の
被冷却体に接続される端板32とを対向して配置し、良
熱伝導性の円筒体33を端板31、32から垂直に交互
に微小間隙をもって配置し、かつ、端板31、32間を
ベローズ等により密閉して構成され、該密閉空間にヘリ
ウムガスを入れたり、該密閉空間を真空排気することに
より、微小間隙をもって配置されている円筒体33間の
熱伝達をオン/オフするものである。
【0004】つぎに、上記従来の極低温装置の動作につ
いて説明する。まず、端板31、32間の密閉空間にヘ
リウムガスを導入する。これにより、円筒体33間がヘ
リウムガスの熱伝導で伝熱し、各熱スイッチ30がオン
する。真空槽8の内部は真空排気されており、第1およ
び第2熱シールド6、7はそれぞれ冷凍機9aの第1段
および第2段ステージ15、16に熱接続され、所定温
度に冷却されている。そこで、外部から侵入する熱が真
空断熱され、第1および第2熱シールド6、7により輻
射による熱侵入が低減され、ヘリウム槽4の液体ヘリウ
ム2の蒸発量が抑えられる。また、ヘリウム槽4は冷凍
機9aの第3段ステージ17に熱接続されて冷却され
る。この時、第3段ステージ17からの熱がヘリウム槽
4の槽壁を介する際に温度ドロップを生じてヘリウム槽
4内に伝達され、蒸発したヘリウムガス3を再凝縮して
いる。そこで、ヘリウム槽4内に収納された超電導コイ
ル1は、液体ヘリウム2により極低温状態に冷却され
る。
【0005】また、冷凍機9aの作動流体中に含まれる
不純物が低温下で固化してしまい、種々のトラブルを発
生することがある。この場合、熱スイッチ30をオフ、
即ち端板31、32間の密閉空間を真空排気する。する
と、つまり円筒体33間は輻射による微小な伝熱のみと
なり、端板31と端板32との間の熱伝達が遮断され、
冷凍機9aとヘリウム槽4、第1および第2熱シールド
6、7との熱接続が解除される。そして、冷凍機9aを
昇温させて不純物の固化を解く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の極低温装置は以
上のようにヘリウム槽4が熱伝導率の小さいステンレス
で構成されているので、冷凍機9aとヘリウム槽4内の
ヘリウムガス3との間の熱抵抗が大きくなり、冷却効率
が低下するという課題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、冷凍機と冷媒容器内の極低温冷
媒のガスとの間の熱抵抗を低減し、冷却効率を向上でき
る極低温装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を
包囲して配設された真空容器と、冷媒容器と真空容器と
の間に配設された熱シールドと、冷媒容器と熱シールド
とを冷却する冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡
大熱伝導板を、その裏面と冷媒容器内の極低温冷媒ガス
との温度差が0.5K以下となるような冷媒容器との接
続面積を確保し、かつ、その一部が少なくとも極低温冷
媒の液面より上部に位置するように冷媒容器に取り付け
るとともに、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱
接続したものである。
【0009】また、この発明の第2の発明は、極低温冷
媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲して配設
された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間に配設さ
れた熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを冷却する
冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱伝導板を
その一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上部に位置
するように冷媒容器に取り付けるとともに、冷凍機の冷
却ステージを拡大熱伝導板に良熱伝導性の可撓導体を介
して熱接続したものである。
【0010】また、この発明の第3の発明は、極低温冷
媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲して配設
された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間に配設さ
れた熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを冷却する
冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱伝導板を
その一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上部に位置
するように冷媒容器に上下方向に延設するとともに、冷
凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続したもので
ある。
【0011】また、この発明の第4の発明は、極低温冷
媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲して配設
された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間に配設さ
れた熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを冷却する
冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱伝導板を
冷媒容器の外周壁面に配設して、冷凍機の冷却ステージ
を該拡大熱伝導板に熱接続するとともに、熱伝導板を冷
媒容器内にその一部が少なくとも極低温冷媒の液面より
上部に位置するように上下方向に延設したものである。
【0012】また、この発明の第5の発明は、超電導コ
イルと、この超電導コイルを収納し、この超電導コイル
を冷却する極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒
容器を包囲して配設された真空容器と、冷媒容器と真空
容器との間に配設された熱シールドと、冷媒容器と熱シ
ールドとを冷却する冷凍機とを備えた極低温装置であっ
て、拡大熱伝導板を冷媒容器の外周壁面に配設し、冷凍
機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続するととも
に、拡大熱伝導板の配設された部位の冷媒容器の内壁面
と超電導コイルとを熱接続する熱伝導板を配設したもの
である。
【0013】
【作用】この発明の第1の発明においては、冷凍機の冷
却ステージに熱接続される拡大熱伝導板が、その裏面と
冷媒容器内の極低温冷媒ガスとの温度差が0.5K以下
となるように冷媒容器との接続面積を確保し、かつ、そ
の一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上部に位置す
るように冷媒容器に取り付けられているので、拡大熱伝
導板の面積が大きくなり、冷凍機の冷却ステージからの
熱(極低温)が冷媒容器の槽壁を介して冷媒容器内に伝
達される際に生じる温度ドロップ(この場合、温度上
昇)は0.5K以下に抑制され、冷却効率がよくなる。
【0014】また、この発明の第2の発明においては、
拡大熱伝導板をその一部が少なくとも極低温冷媒の液面
より上部に位置するように冷媒容器に取り付けるととも
に、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に良熱伝導性
の可撓導体を介して熱接続しているので、冷却ステージ
と拡大熱伝導板との位置がずれても、可撓導体を引き回
して熱接続でき、冷凍機の取付位置の上下方向の自由度
が大きくなる。
【0015】また、この発明の第3の発明においては、
拡大熱伝導板をその一部が少なくとも極低温冷媒の液面
より上部に位置するように冷媒容器に上下方向に延設す
るとともに、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱
接続しているので、上下方向に延びる拡大熱伝導板の任
意の位置に冷却ステージを熱接続でき、冷凍機の取付位
置の上下方向の自由度が大きくなる。
【0016】また、この発明の第4の発明においては、
冷媒容器の外周壁面に配設された拡大熱伝導板に冷凍機
の冷却ステージを熱接続するとともに、熱伝導板をその
一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上部に位置する
ように冷媒容器内に上下方向に延設しているので、冷凍
機の冷却ステージを介して冷媒容器に配設された拡大熱
伝導板に伝達された熱(極低温)により、拡大熱伝導板
の配設された冷媒容器の部位近傍の極低温冷媒を介して
熱伝導板が冷却される。そして、その熱(極低温)が熱
伝導板を介して極低温冷媒の液面上の空間に伝達され、
蒸発した極低温冷媒ガスを冷却して凝縮させる。さら
に、熱伝導板を介して上層の極低温冷媒が冷却され、極
低温冷媒の熱対流がおこり、極低温冷媒が全体的に冷却
される。
【0017】また、この発明の第5の発明においては、
拡大熱伝導板を冷媒容器の外周壁面に配設し、冷凍機の
冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続するとともに、拡
大熱伝導板の配設された部位の冷媒容器の内壁面と超電
導コイルとを熱接続する熱伝導板を配設しているので、
冷却ステージの熱(極低温)が拡大熱伝導板を介して熱
伝導板に伝達され、さらに熱伝導板を介して超電導コイ
ルに伝達され、超電導コイルが極低温に冷却される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。
【0019】実施例1.この実施例1は、この発明の第
1の発明に係る一実施例である。図1はこの発明の実施
例1を示す極低温装置の断面図であり、図において図1
1に示した従来の極低温装置と同一または相当部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。ここで、この実
施例1による極低温装置は、円筒形の超電導コイル1を
収納するヘリウム槽4、第2熱シールド7、第1熱シー
ルド6および真空槽8を同軸配置し横向中空マグネット
を構成して、例えば磁気共鳴画像診断装置用の超電導マ
グネット装置に適用される。
【0020】図において、5は液体ヘリウム2を注入し
たり、超電導コイル1に通電する電流リード(図示せ
ず)を挿入するために設けられたポート、9は超電導マ
グネット1の軸方向に略平行に取り付けられた冷凍機で
あり、この冷凍機9は図示していないが第1段蓄冷材と
して銅金網を、第2段蓄冷材として鉛玉を、第3段蓄冷
材としてGdRhとGd0.5Er0.5Rhとの混合材をそ
れぞれ用い、第3段ステージ17の到達温度がヘリウム
液化温度を達成できる4.2K(ケルビン)以下のギホ
ードマクマホン(GM)式蓄冷型冷凍機を用いている。
10はこの冷凍機9の圧縮機、11、12はそれぞれ冷
凍機9と圧縮機10とを接続する高圧ホースおよび低圧
ホースである。13はヘリウム槽4の外周壁面にロー付
けされた拡大熱伝導板であり、この拡大熱伝導板13は
銅、アルミ等の熱良伝導体が用いられ、ヘリウム槽4の
内外面間の温度差、すなわち拡大熱伝導板13の裏面と
ヘリウム容器4内のヘリウムガス3との温度差が0.5
K以下となるようにその接続面積が確保されて、少なく
ともその一部が液体ヘリウム2の液面より上部に位置す
るように取り付けられており、冷凍機9の第3段ステー
ジ17が熱接続されている。18はヘリウム槽4、第1
および第2熱シールド6、7を真空槽8に断熱支持する
断熱支持体である。
【0021】つぎに、この実施例1による極低温装置の
動作について説明する。圧縮機10を駆動させると、高
圧のヘリウムガスが高圧ホース11を介して冷凍機9に
導入される。冷凍機9では、各段のディスプレーサ(図
示せず)が往復移動して運転されており、高圧のヘリウ
ムガスが低圧部に膨張して冷凍を発生させる。この時、
ヘリウムガスは低温低圧ガスとなり、各段の蓄冷材を冷
却しながら、低圧ホース12を介して圧縮機10に戻
る。ここで、冷凍機9は第1段蓄冷材として銅金網を、
第2段蓄冷材として鉛玉を、第3段蓄冷材としてGdR
hとGd0.5Er0 .5Rhとの混合材をそれぞれ用いてお
り、第1段、第2段および第3段ステージ15、16、
17でそれぞれ50〜80K、10〜20Kおよび2〜
4.5Kの到達温度が達成されている。
【0022】第1段および第2段熱シールド6、7はそ
れぞれ冷凍機9の第1段および第2段ステージ15、1
6に熱接続されて冷却され、輻射による熱侵入を低減し
ている。拡大熱伝導板13は第3段ステージ17に熱接
続されて冷却される。そして、拡大熱伝導板13に伝達
された熱(極低温)はヘリウム槽4を介してヘリウム槽
4内で蒸発したヘリウムガス3を冷却して再液化する。
【0023】このように、この実施例1によれば、その
裏面とヘリウム容器4内のヘリウムガス3との温度差が
0.5K以下となるような大きな接続面積の拡大熱伝導
板13をヘリウム槽4の外周壁面に取り付けているの
で、熱がヘリウム槽4の槽壁を伝達する際にヘリウム槽
4を構成するステンレスの大きな熱抵抗に起因して生じ
る温度ドロップ(この場合、温度上昇を意味する)を
0.5K以下に抑えることができ、冷凍機の冷凍能力を
有効に発揮できるとともに、冷却効率を向上することが
できる。
【0024】また、拡大熱伝導板13の少なくとも一部
が液体ヘリウム2の液面より上部に位置しているので、
ヘリウム槽4内に充満するヘリウムガス3を有効に冷却
して再液化し、液体ヘリウム2の消費量を低減すること
ができる。
【0025】さらに、ヘリウム槽4の外周壁面に拡大熱
伝導板13を取り付けているので、冷凍機9の取付位置
の自由度が大きく、装置の設置場所に合わせた装置設計
ができるとともに、装置の小型化を図ることができる。
【0026】実施例2.この実施例2は、この発明の第
1の発明に係る他の実施例である。上記実施例1では、
拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の外周壁面に直接ロー
付けするものとしているが、この実施例2では、ヘリウ
ム槽4に開口部を設け、拡大熱伝導板13をその開口部
を介してヘリウムガス3に露呈するようにヘリウム槽4
にロー付けして取り付けるものとし、ヘリウム槽4の槽
壁による温度ドロップがなくなり、冷却効率を一層向上
することができる。
【0027】実施例3.この実施例3は、この発明の第
2の発明に係る一実施例である。上記実施例1では、冷
凍機9の第3段ステージ17を拡大熱伝導板13に直接
熱接続するものとしているが、この実施例2では、図2
に示すように、冷凍機9の第3段ステージ17と拡大熱
伝導板13とを例えば銅線を編んで作製した可撓導体1
4で連結して、両者を熱接続するものとしている。
【0028】この実施例3によれば、冷凍機9の第3段
ステージ17と拡大熱伝導板13との距離があっても可
撓導体14により容易に熱接続でき、上記実施例1の効
果に加えて、冷凍機9の取付位置の自由度を一層大きく
することができる。
【0029】実施例4.この実施例4は、この発明の第
2の発明に係る他の実施例である。上記実施例3では、
拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の外周壁面に直接取り
付けるものとしているが、この実施例4では、上記実施
例2と同様に、拡大熱伝導板13をヘリウムガス3に露
呈するようにヘリウム槽4に取り付けるものとし、同様
の効果を奏する。
【0030】実施例5.この実施例5は、この発明の第
3の発明に係る一実施例である。上記実施例1では、拡
大熱伝導板13をヘリウム槽4の一部にロー付けして取
り付けるものとしているが、この実施例5では、図3に
示すように、ヘリウム槽4の外周壁面に円周方向に沿っ
てリング状に拡大熱伝導板13をロー付けして取り付
け、ヘリウム槽4の下部側で冷凍機9の第3段ステージ
17を拡大熱伝導板13に熱接続するものとしている。
【0031】この実施例5では、冷凍機9の第3段ステ
ージ17の熱はヘリウム槽4の下部側の拡大熱伝導板1
3に伝達される。そこで、拡大熱伝導板13とヘリウム
槽4のステンレスとの熱抵抗の差から、大部分の熱は拡
大熱伝導板13を介してヘリウム槽4の円周方向に沿っ
て上方に伝達される。そして、ヘリウム槽4の上部、即
ちヘリウムガス3の充満している領域では、拡大熱伝導
板13からヘリウム槽4の槽壁を介して熱が伝達され、
ヘリウムガス3が冷却されて再液化される。
【0032】このように、この実施例5によれば、拡大
熱伝導板13がヘリウム槽4の円周方向に沿ってリング
状に取り付けられているので、上記実施例1と同様の効
果を奏するとともに、冷凍機9をヘリウム槽4の円周方
向の任意の位置に設置でき、冷凍機9の取付設置の上下
方向の自由度を大きくすることができる。
【0033】なお、上記実施例5では、拡大熱伝導板1
3をヘリウム槽4の外周壁面に円周方向に沿ってリング
状に取り付けるものとしているが、拡大熱伝導板13は
リング状である必要がなく、少なくともその一部が液体
ヘリウム2の液面より上部に位置するようにヘリウム槽
4の外周壁面に上下方向に延設していればよい。
【0034】実施例6.この実施例6は、この発明の第
3の発明に係る他の実施例である。上記実施例5では、
拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の外周壁面に円周方向
に沿ってリング状に取り付けるものとしているが、この
実施例6では、図4に示すように、少なくとも一部が液
体ヘリウム2の液面より上部に位置するように拡大熱伝
導板13の一部をヘリウム槽4の端板に上下方向に延設
するものとし、同様の効果を奏する。
【0035】実施例7.この実施例7は、この発明の第
3の発明に係る他の実施例である。上記実施例6では、
拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の端板に上下方向に延
設するものとしているが、この実施例7では、ヘリウム
槽4の端板をステンレスと銅板とからなるクラッド板で
作製し、クラッド板の銅板を拡大熱伝導板13とし、冷
凍機9の第3段ステージ17をクラッド板の銅板(拡大
熱伝導板13)に熱接続するものとしている。
【0036】この実施例7によれば、ヘリウム槽4の端
板をクラッド板で構成しているので、上記実施例6の効
果に加えて、拡大熱伝導板13がヘリウム槽4を製造す
る際に一括で形成でき、拡大熱伝導板13のロー付け作
業が不要となり、作業性および量産性を向上することが
できる。また、クラッド板ではステンレスと銅板との間
の熱抵抗が小さく、冷却効率を一層向上することができ
る。
【0037】実施例8.この実施例8は、この発明の第
3の発明に係る他の実施例である。上記実施例5では、
拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の外周壁面に円周方向
に沿ってリング状に取り付けるものとしているが、この
実施例8では、拡大熱伝導板13をその内周壁面が少な
くとも液体ヘリウム2の液面より上部においてヘリウム
槽4の内部に露出するように円周方向に沿ってリング状
に取り付けるものとしている。
【0038】この実施例8によれば、拡大熱伝導板13
の内周壁面がヘリウム槽4の内部に露出しているので、
冷凍機9の第3段ステージ17から伝達された熱がヘリ
ウム槽4の槽壁を伝達して温度ドロップすることなくヘ
リウムガス3の冷却に寄与でき、冷却効率を一層向上す
ることができる。
【0039】なお、ヘリウム槽4の全体をステンレスに
代えて熱良伝導体である銅またはアルミで構成し、これ
に冷凍機9の第3段ステージ17を熱接続するようにし
てもよい。
【0040】実施例9.この実施例9は、この発明の第
4の発明に係る一実施例である。図5はこの発明の実施
例9を示す極低温装置の断面図、図6は図5のVIーVI線
に沿った断面図であり、図において19は銅またはアル
ミからなるリング状の熱伝導板であり、この熱伝導板1
9はその一部が液体ヘリウム2の液面より上部に位置す
るように、かつ、ヘリウム槽4の外周壁面に取り付けら
れた拡大熱伝導板13の取付部位のヘリウム槽4の内壁
面に当接するように、ヘリウム槽4の内部に配設されて
いる。
【0041】この実施例9では、冷凍機9の第3段ステ
ージ17の熱は拡大熱伝導板13に伝達される。そし
て、ヘリウム槽4の槽壁を介して熱伝導板19に伝達さ
れる。熱伝導板19に伝達された熱は、ヘリウム槽4の
内部に上下方向に延びた熱伝導板19を通って上方に伝
達される。そこで、熱伝導板19の周囲の液体ヘリウム
2が冷却され、上層の液体ヘリウム2も冷却されて、液
体ヘリウム2で熱対流が生じて、液体ヘリウム2全体が
均一に冷却される。さらに、ヘリウムガス3の充満する
空間に露呈する熱伝導板19の部位に伝達された熱によ
り、ヘリウムガス3が冷却されて再液化される。
【0042】このように、この実施例9によれば、ヘリ
ウム槽4に拡大熱伝導板13を取り付けているので、冷
却効率が向上し、冷凍機9の取付位置の自由度が大きく
なる。さらに、液体ヘリウム2で熱対流を生じて液体ヘ
リウム2全体を冷却でき、蒸発量を低減できるととも
に、ヘリウムガス3の空間に露呈する熱伝導板19の部
位によりヘリウムガス3を再液化できる。
【0043】実施例10.この実施例10は、この発明
の第4の発明に係る他の実施例である。上記実施例9で
は、熱伝導板19を拡大熱伝導板13の取付部位のヘリ
ウム槽4の内壁面に当接するものとしているが、この実
施例10では、図7に示すように、拡大熱伝導板13の
内周壁面がヘリウム槽4の内部に露呈するように取り付
け、このヘリウム槽4の内部に露呈した拡大熱伝導板1
3の内周壁面に熱伝導板19を当接(熱接続)させるも
のとしている。
【0044】この実施例10によれば、熱伝導板13が
冷凍機9の第3段ステージ17に熱接続された拡大熱伝
導板13に直接接続されているので、拡大熱伝導板13
と熱伝導板19との熱抵抗が小さく、冷却効率を一層向
上することができる。
【0045】実施例11.この実施例11は、この発明
の第5の発明に係る一実施例である。図8はこの発明の
実施例11を示す極低温装置の断面図、図9は図8のIX
ーIX線に沿った断面図であり、図において20は熱良伝
導体である銅やアルミからなるリング状の熱伝導板であ
り、この熱伝導板20はヘリウム槽4の下部の外周壁面
にロー付けされた拡大熱伝導板13の取付部位のヘリウ
ム槽4の内壁面と超電導コイル1とを接続するように配
設されている。ここで、超電導コイル1と熱伝導板20
との電気的な短絡を防止するために、超電導コイル1の
表面には電気絶縁性および良熱伝導性を有するセラミッ
クの薄膜をコーティングしている。
【0046】つぎに、この実施例11の動作について説
明する。冷凍機9の第3段ステージ17の熱は拡大熱伝
導板13に伝達され、ヘリウム槽4の槽壁を介して熱伝
導板20に伝達され、さらに熱伝導板20を介して超電
導コイル1に伝達される。そこで、超電導コイル1は極
低温に冷却されることになる。また、超電導コイル1は
液体ヘイルム2の液面近傍まで存在しており、この超電
導コイル1の極低温により液面近傍の液体ヘリウム2が
冷却され、その蒸発が抑えられる。この時、上層の液体
ヘリウム2が冷却されるので、熱対流が生じて、液体ヘ
リウム2全体が均一に冷却される。
【0047】このように、この実施例11によれば、拡
大熱伝導板13の取付部位のヘリウム槽4の内周壁面と
超電導コイル1とを熱伝導板20により熱接続している
ので、冷凍機9の第3段ステージ17により超電導コイ
ル1を極低温に冷却でき、また液体ヘリウム2を極低温
に冷却してその消費量を低減できる。
【0048】また、拡大熱伝導板13はヘリウム槽4の
下部に限らず円周方向に沿って取り付けることができ、
冷凍機9の取付位置の上下方向の自由度が大きくなる。
【0049】実施例12.この実施例12は、この発明
の第5の発明に係る他の実施例である。上記実施例11
では、拡大熱伝導板13の取付部位のヘリウム槽4の内
壁面と超電導コイル1とを熱伝導板20により熱接続す
るものとしているが、この実施例12では、図10に示
すように、超電導コイル1の全部を覆うように良熱伝導
体、例えば銅またはアルミからなる熱伝導板21を配設
し、拡大熱伝導板13の取付部位のヘリウム槽4の内周
壁面と熱伝導板21とを熱伝導板20により熱接続する
ものとし、同様の効果を奏する。
【0050】ここで、熱伝導板21は、超電導コイル1
と電気的に短絡しないように電気絶縁性のセラミックを
介して配設されている。また、熱伝導板21は超電導コ
イル1の一部を覆うように配設してもよい。
【0051】実施例13.この実施例13は、この発明
の第5の発明に係る他の実施例である。上記実施例1
1、12では、拡大熱伝導板13をヘリウム槽4の外周
壁面に配設するものとしているが、この実施例13で
は、拡大熱伝導板13の内周壁面の一部がヘリウム槽4
の内部に露呈するように配設し、拡大熱伝導板13の露
呈する内周壁面と熱伝導板20とを熱接続するものとし
ている。
【0052】この実施例13によれば、拡大熱伝導板1
3と熱伝導板20とがヘリウム槽4の槽壁を介すること
なく熱接続されているので、ヘリウム槽4の槽壁による
温度ドロップがなく、冷却効率を向上することができ
る。
【0053】なお、上記各実施例では、拡大熱伝導板1
3をヘリウム槽4のロー付けで取り付けるものとして説
明しているが、拡大熱伝導板13の取付方法はこれに限
らず、例えば、はんだ付けあるいは熱拡散接合を用いて
もよい。
【0054】また、上記各実施例では、冷凍機9として
GM式蓄冷型冷凍機を用いるものとして説明している
が、冷凍機9はこれに限らず、冷却ステージの到達温度
がヘリウム液化温度を達成できるものであればよく、さ
らに3段式の冷凍機である必要もない。
【0055】また、上記各実施例では、磁気共鳴画像診
断装置用の超電導マグネットに適用される極低温装置に
ついて説明しているが、極低温装置はこれに限定される
ものではなく、磁気浮上列車、シンクロトロンラジエー
ション、結晶引き上げ装置等にも適用することができ
る。
【0056】また、上記実施例1〜8では、超電導マグ
ネット1を備えた極低温装置について説明しているが、
必ずしも超電導マグネット1を備えていなくともよい。
【0057】また、上記各実施例では、冷凍機9を超電
導マグネット1の軸方向に略平行に取り付けるものとし
て説明しているが、冷凍機9の取付角度もこれに限定さ
れるものではない。
【0058】また、上記各実施例では、冷凍機の蓄冷材
としてGdRhとGd0.5Er0.5Rhとからなる磁性蓄
冷材を用いるものとしているが、蓄冷材としてはEr3
Ni、Er0.9Yb0.1Ni、Er0.5Dy0.5Ni、Dy
Ni2、Ho1.5Er1.5Ru等の磁性蓄冷材を用いるこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】この発明の第1の発明においては、極低温
冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲して配
設された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間に配設
された熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを冷却す
る冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱伝導板
を、その裏面と冷媒容器内の極低温冷媒ガスとの温度差
が0.5K以下となるように冷媒容器との接続面積を確
保し、かつ、その一部が少なくとも極低温冷媒の液面よ
り上部に位置するように冷媒容器に取り付けるととも
に、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続して
いるので、冷却ステージが熱接続される拡大熱伝導板の
面積が大きく、冷凍機と冷媒容器内の極低温冷媒のガス
との間の熱抵抗が小さくなり、冷却効率が向上できる。
【0061】また、この発明の第2の発明においては、
極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲
して配設された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間
に配設された熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを
冷却する冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱
伝導板をその一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上
部に位置するように冷媒容器に取り付けるとともに、冷
凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に良熱伝導性の可撓
導体を介して熱接続しているので、上記第1の発明と同
様の効果を奏するとともに、冷却ステージと拡大熱伝導
板との距離があっても可撓導体により容易に熱接続で
き、冷凍機の取付自由度が大きくなる。
【0062】また、この発明の第3の発明においては、
極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲
して配設された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間
に配設された熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを
冷却する冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱
伝導板をその一部が少なくとも極低温冷媒の液面より上
部に位置するように冷媒容器に上下方向に延設するとと
もに、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続し
ているので、上記第1の発明と同様の効果を奏するとと
もに、上下方向に延びる拡大熱伝導板の任意の位置に冷
却ステージを熱接続でき、冷凍機の取付位置の上下方向
の自由度が大きくなる。
【0063】また、この発明の第4の発明においては、
極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この冷媒容器を包囲
して配設された真空容器と、冷媒容器と真空容器との間
に配設された熱シールドと、冷媒容器と熱シールドとを
冷却する冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱
伝導板を冷媒容器の外周壁面に配設して、冷凍機の冷却
ステージを該拡大熱伝導板に熱接続するとともに、熱伝
導板を冷媒容器内にその一部が少なくとも極低温冷媒の
液面より上部に位置するように上下方向に延設している
ので、上記第1の発明と同様の効果を奏するとともに、
上下方向に延びる熱伝導板により上層の極低温冷媒が冷
却されて熱対流が生じて極低温冷媒全体を均一に冷却で
き、極低温冷媒の蒸発を抑え、さらに冷凍機の取付位置
の上下方向の自由度が大きくなる。
【0064】また、この発明の第5の発明においては、
超電導コイルと、この超電導コイルを収納し、この超電
導コイルを冷却する極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、
この冷媒容器を包囲して配設された真空容器と、冷媒容
器と真空容器との間に配設された熱シールドと、冷媒容
器と熱シールドとを冷却する冷凍機とを備えた極低温装
置であって、拡大熱伝導板を冷媒容器の外周壁面に配設
し、冷凍機の冷却ステージを拡大熱伝導板に熱接続する
とともに、拡大熱伝導板の配設された部位の冷媒容器の
内壁面と超電導コイルとを熱接続する熱伝導板を配設し
ているので、上記第1の発明と同様の効果を奏するとと
もに、超電導コイルの冷却がよくなり、さらに冷凍機の
取付位置の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す極低温装置の断面図
である。
【図2】この発明の実施例3を示す極低温装置の断面図
である。
【図3】この発明の実施例5を示す極低温装置の断面図
である。
【図4】この発明の実施例6を示す極低温装置の断面図
である。
【図5】この発明の実施例9を示す極低温装置の断面図
である。
【図6】図5のVIーVI線に沿った断面図である。
【図7】この発明の実施例10を示す極低温装置の断面
図である。
【図8】この発明の実施例11を示す極低温装置の断面
図である。
【図9】図8のIXーIX線に沿った断面図である。
【図10】この発明の実施例12を示す極低温装置の断
面図である。
【図11】従来の極低温装置の位置例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 超電導コイル 2 液体ヘリウム(極低温冷媒) 4 ヘリウム槽(冷媒容器) 6 第1熱シールド(熱シールド) 7 第2熱シールド(熱シールド) 8 真空槽(真空容器) 9 冷凍機 13 拡大熱伝導板 17 第3段ステージ(冷却ステージ) 19 熱伝導板 20 熱伝導板
フロントページの続き (72)発明者 安藤 収二 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社 赤穂製作所内 (72)発明者 岸田 光弘 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 吉村 秀人 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 長尾 政志 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 稲口 隆 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 6/04 ZAA H01F 6/00 ZAA

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この
    冷媒容器を包囲して配設された真空容器と、前記冷媒容
    器と前記真空容器との間に配設された熱シールドと、前
    記冷媒容器と前記熱シールドとを冷却する冷凍機とを備
    えた極低温装置であって、拡大熱伝導板を、その裏面と
    前記冷媒容器内の極低温冷媒ガスとの温度差が0.5K
    以下となるように前記冷媒容器との接続面積を確保し、
    かつ、その一部が少なくとも前記極低温冷媒の液面より
    上部に位置するように前記冷媒容器に取り付けるととも
    に、前記冷凍機の冷却ステージを前記拡大熱伝導板に熱
    接続したことを特徴とする極低温装置。
  2. 【請求項2】 極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この
    冷媒容器を包囲して配設された真空容器と、前記冷媒容
    器と前記真空容器との間に配設された熱シールドと、前
    記冷媒容器と前記熱シールドとを冷却する冷凍機とを備
    えた極低温装置であって、拡大熱伝導板をその一部が少
    なくとも前記極低温冷媒の液面より上部に位置するよう
    に前記冷媒容器に取り付けるとともに、前記冷凍機の冷
    却ステージを前記拡大熱伝導板に良熱伝導性の可撓導体
    を介して熱接続したことを特徴とする極低温装置。
  3. 【請求項3】 極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この
    冷媒容器を包囲して配設された真空容器と、前記冷媒容
    器と前記真空容器との間に配設された熱シールドと、前
    記冷媒容器と前記熱シールドとを冷却する冷凍機とを備
    えた極低温装置であって、拡大熱伝導板をその一部が少
    なくとも前記極低温冷媒の液面より上部に位置するよう
    に前記冷媒容器に上下方向に延設するとともに、前記冷
    凍機の冷却ステージを前記拡大熱伝導板に熱接続したこ
    とを特徴とする極低温装置。
  4. 【請求項4】 極低温冷媒を貯液する冷媒容器と、この
    冷媒容器を包囲して配設された真空容器と、前記冷媒容
    器と前記真空容器との間に配設された熱シールドと、前
    記冷媒容器と前記熱シールドとを冷却する冷凍機とを備
    えた極低温装置であって、拡大熱伝導板を前記冷媒容器
    の外周壁面に配設して、前記冷凍機の冷却ステージを前
    記拡大熱伝導板に熱接続するとともに、熱伝導板を前記
    冷媒容器内にその一部が少なくとも前記極低温冷媒の液
    面より上部に位置するように上下方向に延設したことを
    特徴とする極低温装置。
  5. 【請求項5】 超電導コイルと、この超電導コイルを収
    納し、この超電導コイルを冷却する極低温冷媒を貯液す
    る冷媒容器と、この冷媒容器を包囲して配設された真空
    容器と、前記冷媒容器と前記真空容器との間に配設され
    た熱シールドと、前記冷媒容器と前記熱シールドとを冷
    却する冷凍機とを備えた極低温装置であって、拡大熱伝
    導板を前記冷媒容器の外周壁面に配設し、前記冷凍機の
    冷却ステージを前記拡大熱伝導板に熱接続するととも
    に、前記拡大熱伝導板の配設された部位の前記冷媒容器
    の内壁面と前記超電導コイルとを熱接続する熱伝導板を
    配設したことを特徴とする極低温装置。
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