JPH11102155A - プラネタリウムでの歳差運動現象投影装置 - Google Patents

プラネタリウムでの歳差運動現象投影装置

Info

Publication number
JPH11102155A
JPH11102155A JP13241798A JP13241798A JPH11102155A JP H11102155 A JPH11102155 A JP H11102155A JP 13241798 A JP13241798 A JP 13241798A JP 13241798 A JP13241798 A JP 13241798A JP H11102155 A JPH11102155 A JP H11102155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axes
projection device
ecliptic
projection
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13241798A
Other languages
English (en)
Inventor
Klaus-Dieter Scharf
シャルフ (氏名原語表記) Klaus−Dieter Scharf クラウス・ディーター
Ludwig Meier
マイエル (氏名原語表記) Ludwig Meier ルドヴィヒ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jenoptik AG
Original Assignee
Carl Zeiss Jena GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Carl Zeiss Jena GmbH filed Critical Carl Zeiss Jena GmbH
Publication of JPH11102155A publication Critical patent/JPH11102155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B27/00Planetaria; Globes
    • G09B27/02Tellurions; Orreries

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歳差運動現象の自然に忠実な投影が可能とな
るよう3軸を数学上修正して、赤道、黄道、現実の天極
および所属する経緯度線ならびに説明にふさわしい投影
機 【解決手段】 3本それぞれが直角に相対するように配
置され、1つの点M で交差する軸AA、BB、CCで回転する
ことができる搭載部1と2を有するが、前記の軸のいず
れもが黄道極EPを通過して延びた歳差運動軸ではなく、
また前記搭載部1と2 は星空を投影する恒星投影機3
と4を有するだけでなく、赤道、黄道、現在の天極、付
属の経緯線ならびに説明を投影するために少なくとも1
基の投影装置をも有する。この少なくとも1基の投影装
置(13)は、黄道極(EP)と3本の直角に向かい合う軸(A
A;BB;CC)の交点(M)との結合直線g 上にあり、恒星球の
歳差運動中、この3軸は空中に固定されたままとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はプラネタリウムで
の歳差運動現象を投影する装置に係わるもので、直角に
向かい合っている3本の軸を中心に回転することがで
き、星投影機を内蔵するプラネタリウム投影装置を備え
ている。
【0002】
【従来の技術】プラネリウム投影装置の発明以来、星空
はより多くの個々の星(概して32個)投影機の利用によ
って作られている。密集した正確な星空を作りだすため
に、その都度星空の1コマを制作した個々の投影機が、
所定位置に向かい合って配置されている。地球から星空
の動きをすべて観察できるシミュレーションのために、
こうした原理にしたがって作られた投影装置はより多く
の軸を中心に回転することができる( US 1616 736 : US
1693 969 ) 。前記の軸はその働きが異なっており、配
置の順序により「内側から外側」へ現れるようになって
いる、すなわち、前記軸を中心に装置が回転すれば、こ
れ以外の内側にある軸はその立体的な位置を変える一方
で、外側にある別の軸はその位置を維持する。
【0003】典型的な構造の装置では、一番内側の軸は
地球の回転運動(歳差運動)のシミュレーションのため、
そして中心の軸は地球の日々の回転のシミュレーション
のために、また一番外側の軸は地球上の観察者の移動に
よる緯度の変化のための極変化(Polhoehenaenderung−p
ole-height-change)のシミレーションのために存在して
いる。その後、この配置の中にもう1本、外側に直角に
なった4番目の軸が加えられるようになった( イェ−ナ
= ルントシャウ誌付録、3/86、特に9ページを参照 )。
この軸の利用により、観察者の空の方向に関する視点の
シミュレーションに添うものとなっている。またこの軸
の利用により、実際に臨場感のある投影もできる。
【0004】投影装置のこうした作動能力の獲得によ
り、観察者の視点の移動(shifting)が天空の光景を自然
のままに実感することができる。自然現象が、投影装置
の中の対応する軸の働きによって同じように作られる。
それとは異なる構造を持った投影装置は、DE 1 303 503
(Spitz)、US 4 639 224( ミノルタ) およびUS 4 588 38
4 (ミノルタ) によって知られている。
【0005】こうした装置は確かに3っの軸を中心とし
て一定の順序で回転することができるが、その装置の配
置では自然をあるがままに投影することができない。も
っと正確にいうと、この原理は、1つの軸は次の軸に対
してその順序のたびごとに直角に配置される。こうした
軸をコンピュータが管理する場合には、天体の動きと諸
条件は、それに相応しいソフトウェアによって効果的な
ものとなる。
【0006】こうした方式の長所は、柔軟性の大きいこ
とにある。その発明に応じて、構造上の解決がなされれ
ば、地球を中心とした実際の動きだけはまねて作ること
はできるが、前述した純粋な数学上の解決策があれば、
惑星を中心とした投影や宇宙飛行での投影もまた可能に
なり、自然界の事象や将来の事象を投影中に、他の事象
への瞬時または迅速な切替えも可能となる。
【0007】こうした長所のゆえに、今日ではこうした
数学上の解決策が典型的な投影装置に非常に多く採用さ
れている。こうした装置はまた次のような欠点もある。
歳差運動軸の構造を修正すれば、歳差運動現象のすべて
が装置の一番内側にある軸だけの回転によって投影でき
る。しかしこの軸は3軸の数学上の解決策に欠けてい
る。追加部分として実現した3本の軸を追加し、星空の
望ましい回転を組み合わせて作る一定の関数にしたがっ
て、歳差運動が3つの可変部分に計算上分割されること
によって、星空の要求する動きは確かに実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし歳差運動の効果
は、赤道や黄道と同様に投影した天体観測用の基本線に
対する星空の移動によって、はじめて具体的に分かりや
すくなる。こうした投影装置は、歳差運動を臨場感のあ
るシミュレーションとして表現することはできないが、
日々の動きや極の変化については実際と同じように表現
することができる。構造上の修正は、こうした基本線用
の投影機を、最も内側の軸の動きにではなく、他のすべ
ての軸の動きに関与する周辺部分に機械的に固定すると
いう、非常に簡単な解決策を可能にする。3軸の数学上
の修正には、こうした周辺部分はない。
【0009】赤道と黄道用の投影機は星投影機と共に上
下に機械的に確実に結合して配置しなければならない。
双方が投影した像の互いの移動もできない。したがっ
て、天文学の授業のためにも、星空の成長点の移動に基
づくそれぞれのすべての現象のためにも、本質的に表現
することはできない。これは、典型的なプラネタリウム
の投影装置で人気のある文化史的な意味を持つ現象にも
特に関係する。
【0010】このため、現在2通りの打開策が実用化さ
れている。まず1つは、五藤光学製宇宙シミュレーター
(模擬装置)HELIOS(GSS-HELIOS)(五藤光学)のパンフ
レット)のように、恒星球として形成されたプラネタリ
ウム投影機にも費用負担が大きい4本目の歳差運動軸を
最も内側にさらに組み入れて、互いに直角に配置された
軸の数学的原理を打破するか、あるいは第二として、投
影される線は正確ではあるが、他の暦日すべてに要求さ
れるのではなく、その線が変更可能な位置を持つ唯1日
だけに赤道と黄道の使用を制限することによって打開策
を見いだしている。しかし、授業などでプラネタリウム
を使用する場合には、まさしくこのような投影がきわめ
て重要な意味を持つ。したがって、このような投影がで
きないのであれば、こうした投影装置の使用はきわめて
不満なものとなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、歳差運
動現象の自然に忠実な投影が可能となるよう3軸を数学
上修正して、赤道、黄道、現実の天極および所属する経
緯度線ならびに説明表示にふさわしい投影機を創りだす
ことであり、その結果、現在の技術の欠点は簡単にしか
も内部に類似の第4の軸を追加することなく、簡単に取
り除かれる。
【0012】また、恒星投影機の機械搭載部(Traeger-
bearer, sustainer, carrier, suuport) の形態は球体
または一部球体であることが多く、通常このような機械
搭載部は「恒星球」と呼ばれるが、必ずしも球体の形態
を有する必要はない。唯一重要なことは、各恒星投影機
がそれぞれ搭載部の正しい位置に配置されていることで
ある。
【0013】本発明の課題は、第1請求項の包括概念に
従った装置によって、特徴部分に記載された方法、すな
わち、2つの特別な条件が満たされるように赤道、黄道
およびこれに付属する経緯度線用投影機を前記3軸型の
恒星球に取り付けることにより解決され、発明と言うに
相応しいものとなる。本発明の詳細と他の実施形態につ
いては、その他の請求項に記載している。
【0014】数学上修正する場合、3軸の関数に従って
運動を3分割することにより歳差運動が実現されるた
め、3軸を組み合わせて同時に使用すると、恒星投影機
を有する恒星球は投影した黄道の北極と黄道の南極との
間の実在しない仮想軸を中心に回転することに特に留意
することが重要である。この回転には、前記仮想軸上に
ある、つまり星投影機によってプラネタリウムのドーム
に投影される黄道の両極を結んだ直線上に位置する点を
除いて、恒星球のすべての点が関与する。この関数はあ
らかじめ定められているため、ドーム空間で歳差運動が
発生している間、前記直線は空間で固定され、その方向
は変わらない。本発明による投影装置は、恒星球の内部
又は表面上の前記直線上に設置される。これが第1の条
件である。
【0015】臨場感のあるシミュレーションにするに
は、投影された星空が前記方法で黄道の極を中心に回転
している間、投影装置によって投影された赤道、黄道、
各線および説明の映像はドーム内の空間に固定されてい
なければならない。このような状態が達成されるのは、
前記投影装置が恒星球内で回転できるよう配置されてい
る場合で、第1の条件に従って回転軸は前記連結直線上
に位置する必要がある一方、運動は恒星球と同じ速度で
反対方向とならなければならない。これが第2の条件で
ある。
【0016】本発明による歳差運動現象投影装置は、い
ずれの要件も満たす。歳差運動軸は機械では実現されず
仮想軸となるものの、歳差運動中、空間に固定された直
線が星空の投影によっても固定される一方で、星投影機
は恒星球としっかり連結されているため、回転可能な投
影装置の軸受は小型駆動装置とともに恒星球内にしっか
りと固定される。
【0017】さらに、前記投影機の回転に必要な速度関
数はいずれにしても、恒星球の回転が3分割される前に
は期待通りの歳差運動の資格を与えられ、恒星球の回転
によって直ちに引き継がれる。こうして、例えば赤道や
黄道の固定像を1枚または数枚のスライドの形で投影機
にセットすることができる。いずれの日付を希望して
も、正確な状態が提供される。4軸恒星球の場合には、
第4軸の回転のために、全セットのスリップリング、軸
受および完全なコンピュータ制御装置を有し、第4軸を
中心に恒星球を回転可能にするような装置の設計コスト
と製造コストが高くなっているため、本発明による装置
は、費用負担の大きい4軸型の欠点を取り除くことがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、正確な画像
を投影するために、1基の投影装置は少なくとも補助投
影機を1基または数基内蔵しており、補助投影機は調整
できるように向かい合わせに固定されて共通の搭載部内
に配置されている。前記の補助投影機は希望通りの投影
位置に調整が可能で、投影装置内では所定の空間位置で
相互に配置されている。
【0019】本発明の投影装置の特徴は、搭載部の内部
ないし表面に配置されている環状またはパノラマ型投影
装置が、前記投影装置の光軸が黄道の極EPと交点Mを通
って延びる直線に位置することにある。前記投影装置の
外部の光学に関する部分には、反射面または反射面部分
を備える同心フレネルレンズ(Ringlinse−echelon len
s, concentric Fresnel lens)が設置されている。黄道
極自体を投影できるようにするため、同心フレネルレン
ズは、任意の中央開口部または反射しない透明な中心部
を有することができる。
【0020】優れている点は、投影装置全体ではなく、
環状投影装置のスライドが適切なホルダー内で光軸を中
心に回転することにある。回転のための駆動装置、軸受
ならびに投影装置全体が、恒星球内に固定されている。
プラネタリウム投影機は、3軸の交点Mがドームの中心
点またはその近くに位置するようプラネタリウムのドー
ム内部に固定することができる。
【0021】本発明について、以下実施例でさらに詳細
に説明する。図1に示した現在の技術水準の典型的プラ
ネタリウム投影機は、4軸AA,BB,CCおよびDDを中心に回
転することができ、北半球および南半球の恒星のために
恒星投影機3と4をもつ機械搭載部1と2を有する。この機
械搭載部1と2は、楔形構造物5と6を介して回転でき
るように中央部7と連結されている。この中央部7は、軸
BBを中心に回転できるように装置の支柱すなわち架台8
と呼ばれる構造物内に設置され、架台8は軸AAを中心に
回転できるように基礎9と呼ばれる構造物内に設置され
ている。
【0022】このプラネタリウム投影装置内では、恒星
投影機3と4がそれぞれ機械搭載部1と2上で固定されて向
かい合って配置され、最終的にこの機械搭載部1と2は4
軸AA,BB,CCおよびDDを中心に回転することが可能にな
る。この場合、この4軸は、ここで最も内側の軸を示す
軸DDが回転する場合、残りの軸AA,BBおよびCCの位置が
空間内で固定されるような配列を有する。軸CCの回転時
には、軸AAとBBは固定され、軸DD の位置が変化する。
【0023】したがって、軸BBの回転は軸CCおよびDDを
同時に移動させるが、空間における軸AAの位置には影響
しない。ここでは最も外側の軸を示す軸AAの回転時に
は、残りの軸BB、CCおよびDDはいずれも空間内で移動す
る。4軸AA、BB、CCおよびDDはいずれも共通の交点で交
わり、この交点は同時にプラネタリウムのドームの球形
内表面の中心点でもある。投影装置を構成する構造物
は、この4軸の回転への関与により明らかにそれぞれ区
別される。恒星投影機3と4を有する搭載部1と2は、
4軸AA、BB、CCおよびDDすべての回転に関与し、両搭載
部1と2は互いに向かい合って固定されている。
【0024】楔形構造物5と6は、軸AA、BBおよびCCの
運動に関与するが、軸DDの回転時には動かない。この構
造物5と6は、これ以下では黄道投影機10;10’お
よび赤道投影機11;11’と表示される赤道、黄道な
らびにこれに付属する経緯度線を投影する投影装置など
を搭載している。中央部7は軸CCとDDの運動には関与し
ないが、軸AAとBBの回転時には位置を変える。したがっ
て、架台8は軸BB,CCおよびDDの運動時には位置を変え
ないが、軸AAの回転には関与する。基礎9は、4軸すべ
ての回転時にも常に空間に固定されている。
【0025】臨場感あるシミュレーションにおける各回
転の天文学的意味は、以下の通りである。 軸DDの回転:地球の回転運動(gyroscope movement)。軸
DDの両極は、黄道の北極と南極を示す。 軸CCの回転:
地球の日々の自転。軸CCの両極は、天極の北と南を示
す。 軸BBの回転:観測地点の地理的緯度の変動。軸BB
は、その時その時の観測者に対する東点および西点を示
す。 軸AAの回転:観測者の視線方向の変動。軸AA
は、観測地点の天頂と天底を示す。
【0026】図2に示した、現在の技術水準にある3軸
恒星球は、恒星投影機3と4をもつ機械搭載部1と2を
有し、両機械搭載部の間には中央部12が配置され、前
記中央部内にはあらかじめ考慮された3軸AA、BBおよび
CCの交点Mが位置する。この3軸型には軸DDが存在しな
い。しかしこの最も内側の軸DDは、あらかじめ設定され
た関数による軸AA、BB、CCの組合せ運動により、組合せ
運動の開始時点に軸DD(図1)によって定義される直線上
に位置するプラネタリウム投影機のすべての点が、組合
せ運動中もプラネタリウムのドーム内で定位置を維持す
るといった方法で回転する「仮想軸」として保持され
る。このような条件で、前記関数は定められている。図
2に記載の装置は、残っている3軸AA、BBおよびCCの組
合せ運動により、黄道極EPの星空の天文学的運動のシミ
ュレーションを可能にする。
【0027】図2に記載の恒星球投影機には楔形構造物
5と6が存在しないため、黄道、赤道およびこれに付属
する線の投影機10;10’;11;11’は、恒星投
影機3、4とともに搭載部1、2に搭載されなければな
らない。しかし、これによって恒星はこのような投影像
や線に対して可動しなくなる。このことは、宇宙の投影
が狭い範囲の時間に制限されることを意味する。実際、
ここでは2000年が選択されることが多い。このため、過
去と未来の正確なシミュレーションができなくなる。
【0028】
【実施例】図3に示すように、本発明に従って、軸14
で回転できる赤道、黄道、天極、付属の線ならびに説明
の投影装置13が、恒星投影機3、4に加えて、3軸プ
ラネタリウム投影装置搭載部1にあらかじめ設置される
ことにより、この重大な欠点は除去される。ここで重要
なのは、投影された黄道極EPのために、軸14が軸AA、
BBおよびCCの交点Mの連結直線上に位置し、軸14の運
動によって恒星投影機3、4を有する搭載部1、2の回
転が再び停止されるため、投影装置13はこうした回転
中には空間に固定されて動かないということである。前
記投影装置13は、搭載部1には配置されず搭載部2に
のみ配置されるか、または搭載部1と搭載部2 に二分
して配置されることもある。投影装置13の駆動のため
に、軸14によって直接にまたは間に入ったギア装置
(図示せず)によって連結作用している駆動装置15が、
搭載部1の内部または表面に固定されている。
【0029】図4に示したのは、図3のような球形では
なく、中央部から外れて配置された2つの機械搭載部
1、2を装備しているプラネタリウム投影装置で、投影
装置13は軸14で回転し、駆動装置15によって駆動
できるよう部分1に配置されている。既に詳述したよう
に、軸AA、BBおよびCCは中心点Mで交わる。投影機13
の軸14は中心点Mと黄道極EPとの連結線上に位置する
よう調節されるため、その結果、図4では半球形として
描かれ中心点Eを有する搭載部1に対してもはや半径と
ならない。
【0030】図5に示したのは、発明による赤道、黄
道、付属の線ならびに説明表示用の投影装置13で、例
えば、搭載部1の表面ないし内部の軸受17に取り付け
られた軸14上に位置する。さらに、軸14と直接にま
たは間に入ったギア装置を介して連結している駆動装置
15が、搭載部1内に固定されている。投影装置13は
多くの補助投影機18を有しており、これらの補助投影
機はそれぞれ特定の像の投影に用いられ、しかも360度
回転することによって投影像の継目に隙間が生じないこ
とを確実にするような位置に配置されている。共通の中
心光源(図示せず)から各補助投影機18に光を供給する
ことは利点ではあるが、必ずしも必要なものではない。
【0031】図6に示したのは、環状投影装置として形
成された投影装置で、この投影装置は光源20および集
光レンズ21をもつ投影用スライド19のために照明装
置を有するだけでなく、確実な光学システム22、およ
び反射鏡として形成された同心フレネルレンズ23をも
つ結像装置も有する。
【0032】同心フレネルレンズ23は、ドーム内面へ
の結像光路の向きを逆にして360度の結像を可能にする
反射面24を有する。その像が投影されるスライド19
は、ホルダー25内に緊密にとセットされ、このホルダ
ーは、モータとして用いられる駆動装置26と直接にあ
るいはギア装置27を介して連結され、駆動装置によっ
て、このホルダー上に位置するスライド19とともに、
環状投影装置の光軸28で回転することができる。駆動
装置26とギア装置27を含む前記環状投影装置は、機
械搭載部1の内部または表面に固定されており、スライ
ド19をセットした軽量のホルダーを光軸28で回転さ
せるだけでよいという利点がある。スライド19の回転
軸と重なる光軸28は、中心点Mと黄道極EPとの連結直
線上に位置していなければならない。
【0033】環状投影装置を通ることにより、さらなる
利点が生じる。像を環状投影する同心フレネルレンズ2
3の中央部29が移動しないため、前記中央部29は光
線を通すことができるようになり、前記方向にある黄道
極EP自体の投影に対しても合わせて利用できる。
【0034】図7では、搭載部1の表面上にある投影装
置13は、実現された投影装置13の、星投影機3と搭
載部1に対するサイズの割合を具体的に説明するために
(縮尺およそ1:2)、また前述の投影装置では、4軸の装
置を回転させるための機械・電気の実現に較べて経費が
明らかに減少することを証明するために、寸法をほぼ縮
尺通りに表現している。たとえば、実施例では、搭載部
の直径は1100mm、投影装置の直径は115mmになってい
る。
【0035】投影装置13には、ホルダー31によって
固定されているケース30がある。ホルダー31は軸M-
EPで回転できるように、搭載部1に配置された軸受け3
3の中の受入部32に格納されており、この場合、この
軸は図3の結合直線g を示している。駆動装置15は、
ギア34上でホルダー31によって結合しており、投影
装置13が軸M-EPで回転することになる。補助投影装置
( 赤道、黄道、経緯線および説明などのために使われ
る)18 と18’、または別の投影装置(図示せず)に光
を供給する中央光源35が、あらかじめケース30の内
部にうまく設置されている。
【0036】補助投影装置18と18’は、正反対に向
かい合う必要はない。意図した像は隅々まで照らし出さ
れた範囲で実際に捕らえられるが、しかし(図7の破線
39;40によって明らかなように)軸を去った光が、
恒星投影機3あるいは搭載部表面上に配置された他の部
分によって影にならないように、補助投影機の光軸37
と38は正しく調整しなければならない。プラネタリウ
ムの投影装置は、その交点Mがプラネタリウムのドーム
の中心点内または中心点のすぐ近くとなるように、ドー
ム(図示せず)内に設置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現在の技術水準の4軸プラネタリウム投影装
置。
【図2】 現在の技術水準の3軸恒星球投影機。
【図3】 本発明による3軸恒星球投影機の配置。
【図4】 中心からはずれて配置された2つの半球を有
する恒星球投影機の本発明による装置の配置。
【図5】 補助投影機を有する投影装置。
【図6】 環状投影装置として形成された投影装置。
【図7】 搭載部に取り付けられた投影装置の拡大図。
【符号の説明】
1、2 搭載部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス・ディーター シャルフ (氏名 原語表記) Klaus−Dieter Scharf ドイツ国 D−78126 ケニックスフェル ト・ マルチンスワイラー ミューレーヘ ン 13(住所又は居所原語表記) Mue hlehen 13, D−78126 Koe nigsfeld−Martinswei ler, Germany (72)発明者 ルドヴィヒ マイエル (氏名原語表記) Ludwig Meier ドイツ国 D−07745 イエナ フリッ ツ・ ロイター ストラッセ 33 (住所 又は居所原語表記) Fritz−Reu ter Str.33, D−07745 Je na, Germany

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの点で相互に直交するように配置され
    た3本の軸で回転することができる、少なくとも1つの
    搭載部を有するが、前記の軸のいずれもが黄道極を通過
    して延びている歳差運動軸ではなく、また前記搭載部は
    星空を投影する恒星投影機を有するだけでなく、赤道、
    黄道、現在の天極、付属の経緯線ならびに説明を投影す
    る少なくとも1基の投影装置をも有する、プラネタリウ
    ムでの歳差運動現象の投影装置であって、少なくとも1
    基、可能ならば2基の投影装置(13)が、黄道極(EP)と
    3本の相互に直交する軸(AA;BB;CC)の交点(M)を通って
    延びている直線g 上に、少なくも1つの搭載部(1およ
    び/または2)を配置していることを特徴とする投影装
    置。
  2. 【請求項2】少なくも1基の投影装置(13)が、搭載部
    (1)の中または表面上にある回転軸(14)上に配置さ
    れ、この回転軸は交点(M) と黄道極(EP)を通って延びて
    いる直線(g)上にあり、しかも投影装置(13)がこの直
    線gで回転できることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】直線gを回転する投影装置(13)が、プラ
    ネタリウムのドーム内で投影された像を空中で確実に固
    定するために、搭載部1と同じ速度であるが、逆方向に
    回転することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】少なくも1基の投影装置(13)が、確実な
    像の投影のために1基以上の補助投影機(18)を搭載す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの1に
    記載の装置。
  5. 【請求項5】前記補助投影機(18)が、望ましい投影位
    置に配置できることを特徴とする請求項1から請求項4
    のうちの1に記載の装置。
  6. 【請求項6】前記補助投影機(18)が、少なくも1基の
    投影装置(13)の中で互いに向かい合って立体的に固定
    されていることを特徴とする請求項1から請求項5のう
    ちの1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 少なくも1基の投影装置(13)が、環状投
    影装置またはパノラマ型投影装置であり、搭載部(1)の
    中またはその表面上に配置され、この投影装置の光軸
    (28)が、黄道極(EP)と交点Mを通って延びる直線(g)上
    にあることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記環状投影装置またはパノラマ型投影
    装置の外側の目の部分が、反射面(24)または反射面部
    分を備えている同心フレネルレンズ(23)であることを
    特徴とする請求項1から請求項7のうちの1に記載の装
    置。
  9. 【請求項9】 前記同心フレネルレンズ(23)が、黄道
    極(EP)自体を貫いて投影できる任意の中央開口部または
    中央部(29)を備えていることを特徴とする請求項8記
    載の装置。
  10. 【請求項10】 前記各環状投影装置またはパノラマ型
    投影装置によって投影するためのスライド(19)または
    対象物が、前記の各投影機を格納した搭載部(1) の中
    またはその表面上に設置されており、前記スライド(1
    9)が、ホルダー25の中にセットされ、このホルダー
    が搭載部(1)の中に配置された駆動装置またはモータに
    よって環状投影装置またはパノラマ型投影装置の光軸
    (28)で回転することを特徴とする請求項7から請求項
    9のうちの1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 プラネタリウムのドームに投影する像
    を空中に確実に固定するために、スライド(19)をセッ
    トしたホルダー(25)が、搭載部1と同じ速度である
    が、逆方向に回転することを特徴とする請求項10に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 搭載部(1)が、恒星球として形成され
    ていることを特徴とする請求項1から請求項11のうち
    の1に記載の装置。
  13. 【請求項13】 3軸(AA;BB;CC)の交点(M)が、プラネタ
    リウムのドームの中心点または近接点に位置することを
    特徴とする請求項1から請求項12のうちの1に記載の
    装置。
JP13241798A 1997-05-23 1998-05-14 プラネタリウムでの歳差運動現象投影装置 Pending JPH11102155A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19721681.1 1997-05-23
DE1997121681 DE19721681C1 (de) 1997-05-23 1997-05-23 Einrichtung zur Darstellung der Phänomeme der Präzessionsbewegung bei Planetarien

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11102155A true JPH11102155A (ja) 1999-04-13

Family

ID=7830327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13241798A Pending JPH11102155A (ja) 1997-05-23 1998-05-14 プラネタリウムでの歳差運動現象投影装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH11102155A (ja)
DE (1) DE19721681C1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022019086A1 (ja) * 2020-07-20 2022-01-27 有限会社大平技研 光学式プラネタリウム及びそれを有するプラネタリウムシステム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19851000C2 (de) * 1998-11-05 2001-07-26 Dornier Gmbh Projektionsanordnung

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1616736A (en) * 1922-10-16 1927-02-08 Zeiss Carl Fa Device for projecting stars
US1693969A (en) * 1924-12-11 1928-12-04 Zeiss Carl Device for projecting stars
JPS60221787A (ja) * 1984-04-18 1985-11-06 ミノルタ株式会社 プラネタリウムの恒星投映機
JPS60230682A (ja) * 1984-04-30 1985-11-16 ミノルタ株式会社 プラネタリウム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022019086A1 (ja) * 2020-07-20 2022-01-27 有限会社大平技研 光学式プラネタリウム及びそれを有するプラネタリウムシステム

Also Published As

Publication number Publication date
DE19721681C1 (de) 1998-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4741874B2 (ja) 簡易プラネタリウム装置および簡易画像投影装置
US8210686B2 (en) Projection system
US4639224A (en) Multiple projector planetarium drive system
JPS60221787A (ja) プラネタリウムの恒星投映機
JP6497766B2 (ja) プラネタリウム投映機およびプラネタリウムシステム
JPH11102155A (ja) プラネタリウムでの歳差運動現象投影装置
KR100953860B1 (ko) 달 위상변화 모형
WO2022019086A1 (ja) 光学式プラネタリウム及びそれを有するプラネタリウムシステム
US5082447A (en) Star projection device
JPH0261757B2 (ja)
US3574955A (en) Planetarium using a rectangular coordinate system
JP2003241303A (ja) プラネタリウム装置および広角映像投影装置
US10547818B2 (en) Image projection device and planetarium apparatus using same
CN202976667U (zh) 单通道式数字天象仪
JPH05307354A (ja) 星座表示装置
JP3758524B2 (ja) 天体観測ドーム
JP3334002B2 (ja) プラネタリウム
CN105702150B (zh) 一体式光学-数字天象仪
Lintu et al. An augmented reality system for astronomical observations
US4643681A (en) Planetarium having an auxiliary projector independently rotatable about a star field projector
JP2632438B2 (ja) プラネタリウム
JPH07168523A (ja) プラネタリウムで恒星を投影するための投影装置
JPS6025082Y2 (ja) プラネタリウムの投影装置
Shenker Wide Angle, Large Aperture Infinity Display Systems used in Space Capsule Window Simulation
JPH01302287A (ja) プラネタリウム