JPH11102120A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH11102120A
JPH11102120A JP10219826A JP21982698A JPH11102120A JP H11102120 A JPH11102120 A JP H11102120A JP 10219826 A JP10219826 A JP 10219826A JP 21982698 A JP21982698 A JP 21982698A JP H11102120 A JPH11102120 A JP H11102120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
roll
magnetic
developer
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10219826A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Tanaka
英明 田中
Nobumasa Furuya
信正 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP10219826A priority Critical patent/JPH11102120A/ja
Publication of JPH11102120A publication Critical patent/JPH11102120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ロール上に過不足のない均一な現像剤薄
層を、現像剤の劣化を抑えて行い、濃度と均一性に優れ
た高品位な印字画像を安定して得られる現像装置を提供
する。 【解決手段】 感光体ドラム1に対向して配置されてト
ナーにより静電潜像を顕像化する現像ロール21と、感
光体ドラム1に対向する前に現像ロール21上に現像剤
層を形成する層形成ロール23とを設け、現像ロール2
1は周面上にほぼ一層のキャリアをほぼ均等に吸着する
複数の磁極を有し、層形成ロール23は現像ロール21
に間隙をおいて対向して設けられて、表面に担持した現
像剤を現像ロール21の周面と同一方向に移動させなが
ら交番磁界を発生する交番磁界発生部材23bを有し、
交番磁界発生部材23bにより形成する交番磁界は、現
像ロール21と交番磁界発生部材23bとの間に設けた
間隙と等しい距離だけ交番磁界発生部材23bから離れ
た位置での垂直方向の磁束密度のピーク値が、現像ロー
ル21の表面の垂直方向の磁束密度ピーク値よりも小さ
く設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性キャリアとこの
磁性キャリアに電気的に吸着されるトナーとを含む二成
分現像剤を用い、像担持体上に形成された潜像に二成分
現像剤中のトナーを選択的に転移させて可視化する現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法におけるトナーと磁性
キャリアとを含む二成分現像剤を用いた現像方法は、現
像剤中のトナー濃度の制御が必要であること、トナーの
補給だけでなく、キャリアを帯電能力の低下にともなっ
て定期的に交換しなければならない等の課題を有するも
のの、画質特性、および現像剤の搬送性の点で優れた特
性を有し、現像装置の主流となっている。
【0003】このような現像装置は、例えば、磁石ロー
ルと、その周囲で回転駆動されるスリーブとを備えた現
像ロールを有しており、この現像ロール上に現像剤を担
持して像担持体と対向する位置に搬送され、潜像に応じ
た位置にトナーが転移するようになっている。現像ロー
ル上の現像剤量は、像担持体へ転移するトナー量に起因
する画像濃度のみならず他の印字画像品質も大きく左右
するため、像担持体と対向する手前で所定の現像剤量の
現像剤層を形成するようになっている。
【0004】現像ロール上への層形成手段としては、ト
リマーやブレードといった層規制部材で所望の層厚に規
制して均一化する技術や、特開平7−333993号公
報に開示されるように、第一トナー搬送手段と第二トナ
ー搬送手段を互いに回転状態で接触させることで安定し
たトナー量を第二トナー搬送手段上に得る技術などがあ
る。また、特開平8−137265号公報に開示された
現像装置では、現像スリーブに対向して磁性棒を回転さ
せて、現像スリーブ内部に固定して設けた複数の磁石と
の磁界により現像剤を現像スリーブ上から除去し、弾性
部材を現像スリーブに押しつけることで層厚を規制して
現像剤層を形成している。また、現像ロール上への層形
成とは異なるが、特公平2−6065号公報に開示され
る技術では、記録媒体上に磁化パターンを形成し、複数
の固定磁石を内部に設けた回転するスリーブで磁性トナ
ーを搬送し、磁化パターンに応じて磁性トナーを磁気的
に吸着するように特定磁界の向きと強度で現像(記録媒
体上へ層形成)している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トリマーやブレード等の層規制部材を用いて層形成を行
う場合には、層厚規制部材の背面部、即ち現像剤搬送方
向の上流側において、現像剤が過度に充填された状態と
なるため、現像剤に対して強い圧縮力が作用し、また、
現像剤が層厚規制部材と現像剤担持体の間隙を通過する
際には、現像剤に対して強い摩擦力が作用するため、層
厚規制部において現像剤の劣化が発生するという問題点
を有している。
【0006】また、特開平7−333993号公報に開
示される技術では、現像ロール上のトナー量を規制する
ために、現像ロール(第一トナー搬送手段)に対して低
硬度の第二トナー搬送手段をニップ部が食い込むほど接
触させて、それぞれの表面同士をこすりつけて通過する
トナー量を規制しているため、トナー表面の外添剤が埋
まり込んで帯電不良を起こしてかぶりなどを発生した
り、スリーブ表面に固着して画像抜けを引き起こす問題
があった。また、特開平8−137265号公報に開示
される技術では、現像ロール上の現像剤の除去と再供給
を行うだけで、層形成は別途層形成手段を設ける必要が
ある上、現像ロールの磁極が移動するロールへの供給は
構成上不可能であった。さらに、特公平2−6065号
公報に開示される技術では、磁性トナーを吸着させるの
もで、キャリアとトナーからなる現像剤層を形成しよう
とする課題を解決できるものではなかった。
【0007】また、装置の設置スペースを縮小する等と
言った要請から現像装置の小型化が望まれているが、現
像装置を小型化した場合には、キャリア付着や現像剤入
換え性の悪化と言った課題が生じてしまっていた。すな
わち、現像装置の小型化を進めていくと、互いに対向す
る現像ロール(現像部材)と層形成ロール(層形成手
段)の曲率が大きくなるため、現像ロールと層形成ロー
ルとが対向する層形成領域が狭くなる。従って、現像ロ
ール上のキャリアが層形成ロールの磁気ブラシに接触す
る機会が少なくなり、層形成領域でのキャリア回収能力
が低下して余剰キャリアを十分に回収しきれないうちに
層形成ロール側の交番磁界の磁気拘束力が及ぶ領域から
離れてしまい、結果として、現像ロール上の単層化が不
完全な状態で現像領域まで運ばれ、現像時に像担持体に
キャリアが移動する。
【0008】さらに、現像領域を通過した現像剤層を層
形成ロールの交番磁界で回収しながら、現像ロールに新
しい現像剤層を形成する場合には、層形成領域におい
て、層形成ロールの交番磁界に比べて現像ロールによる
磁界が強すぎると、現像ロール表面に接触しているキャ
リアには大きな磁気拘束力が働き、層形成ロールの磁気
ブラシが接触しても移動しにくいために剥離しにくくな
り、現像剤の入換え性が若干低下する。実際には、現像
剤の入れ換え効率が多少低下しても、像担持体(感光体
ドラム)に対して現像ロールは十分な量のトナーを供給
できる能力を有しているため、通常、濃度低下を引き起
こすことはないが、像担持体に対して、現像ロールの周
速度が十分に速くない場合にはトナー供給量に余裕がな
くなって濃度低下を引き起こしていた。また、現像装置
を小型化すると、前述のように、層形成領域の幅が狭く
なってくるため、現像ロール上のキャリアが磁気ブラシ
に接触する機会が少なくなり、層形成ロールの交番磁界
に比べて、現像ロールによる磁界が強すぎると、層形成
領域を1回通過しただけでは現像剤が十分に入れ換わる
ことができず、濃度低下を起こしていた。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
トナーと磁性キャリアとを含む二成分系現像剤を用い
て、現像部材上に過不足のない均一な現像剤薄層を、現
像剤の劣化を抑えて行い、濃度と均一性に優れた高品位
な印字画像を安定して得られる現像装置を提供すること
にある。また、本発明の目的とするところは、現像剤層
の多層化を抑えて、安定して単層の現像剤層を得ること
ができ、キャリア付着や濃度ムラを防止し、現像剤層の
入換えも効率的に行われて、小型の現像装置でも、濃度
の低下、濃度ムラ、キャリア付着のない高品位な画像が
安定して得られる現像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁性キャリ
ア粒子とこの磁性キャリア粒子に電気的に吸着されるト
ナーとを含む二成分現像剤を用い、像担持体(感光体ド
ラム等)上に形成された静電潜像に前記トナーを選択的
に転移させて可視化する二成分現像装置において、前記
像担持体に対向して配置されてトナーにより静電潜像を
顕像化する現像部材(現像ロール等)と、前記像担持体
に対向する前に該現像部材上に現像剤層を形成する層形
成手段(層形成ロール等)を設け、前記現像部材は周面
上にほぼ一層のキャリアをほぼ均等に吸着する複数の磁
極を有し、前記層形成手段は前記現像部材に間隙をおい
て対向して設けられて、表面に担持した現像剤を前記現
像部材周面と同一方向に移動させながら交番磁界を発生
する交番磁界発生手段を有し、前記交番磁界発生手段に
より形成する交番磁界は、前記現像部材と前記交番磁界
発生手段との間に設けた間隙と等しい距離だけ前記交番
磁界発生手段から離れた位置での垂直方向の磁束密度の
ピーク値が、前記現像部材表面の垂直方向の磁束密度ピ
ーク値よりも小さいことを特徴とする現像装置によって
達成される。
【0011】ここで、キャリア付着や現像剤入換え性の
悪化を防止するためには、前記現像部材表面の垂直方向
の磁束密度ピーク値は、前記現像部材と前記交番磁界発
生手段との間に設けた間隔と等しい距離だけ離れた位置
での前記交番磁界による磁束密度ピーク値の2倍以下と
するのが好ましい。また、前記現像部材上の磁極は発生
させる磁界の強さおよび磁極間隔を適切に選択すること
によって上記のようなキャリアの層を形成することがで
きる。例えば、磁極間の距離を25μm〜250μm程
度とし、S極とN極が交互となるように着磁されている
と、一般に用いられる粒径が25μm〜200μm程度
のキャリアをほぼ一層だけ吸着することができる。な
お、上記磁極は現像部材の周面に磁性体層を設けてこれ
を着磁したものであってもよいし、着磁された磁性体層
の上に非磁性体層が積層されていてもよい。また、現像
部材を無端状の周面が周回移動する外周部材とし、その
周面付近に上記磁極を設けてもよい。
【0012】上記のような現像装置において、前記現像
部材上の磁極による磁力線は図10に示すように、隣接
する極性の異なる磁極へと向かうために、現像部材10
0の表面に垂直な方向の磁界成分は、現像部材100の
表面の近傍において急激に減衰する。従って、現像剤1
01は極上部に集中して付着することなく、磁界に沿っ
た状態で整然と配列しやすい。
【0013】そして、前記交番磁界発生手段の磁力によ
って前記層形成手段の表面に磁気的に担持された現像剤
は、前記現像部材周面と同一方向に移動しながら、前記
交番磁界による磁界の変化に伴って磁気ブラシとなって
移動し、前記交番磁界発生手段と前記現像部材が最も近
接する位置に到達する前に前記現像部材の表面に接触す
る。
【0014】そして、前記交番磁界発生手段と前記現像
部材との間隙が最も狭くなる最近接点を通過する際には
それほど大きな圧力はかからないが、キャリア粒子が効
率よく通過できるように磁気ブラシの先端が崩れて最配
列し、キャリアが現像部材表面に効率的にすき間なく接
触する。そして、前記最近接点通過後、前記層形成手段
上の磁気ブラシは前記現像部材から離れていくため、前
記最近接点通過直後の位置で前記現像部材上の前記現像
部材表面に接触できなかった二層目以上のキャリアは前
記現像部材表面に留まろうとするが、前述したように現
像部材表面に垂直な方向の磁界成分は、現像部材表面の
近傍において急激に減衰し磁気拘束力が微弱で前記交番
磁界による磁気拘束力の方が強いため、前記現像部材表
面から容易に引きはがされ交番磁界の変化による磁気ブ
ラシの移動に伴って前記交番磁界発生手段に沿って搬送
される。
【0015】一方、前記現像部材表面に接触して強い磁
気拘束力が働く一層目のキャリアは、磁気ブラシが現像
部材から離れる際に前記層形成手段の交番磁界による磁
気拘束力よりも大きな現像部材磁極による強い磁気拘束
力が働いているため、確実に前記現像部材表面に残って
均一な現像剤層が安定して形成される。この結果、層厚
規制部材を用いずに現像部材表面に現像剤を軽く接触さ
せ均一な現像剤の薄層を形成することが可能となり、均
一性の高い画像を現像剤劣化を起こすことなく実現する
ことができる。また、現像時に現像部材と付着力が弱
く、容易にトナーと一緒に像担持体上に飛散して画像欠
陥となるキャリアが環境が変動してもまったく発生せ
ず、安定した印字画像を提供できる。
【0016】特に、現像部材表面の垂直方向の磁束密度
ピーク値を、現像部材と交番磁界発生手段との間に設け
た間隔と等しい距離だけ離れた位置での交番磁界による
磁束密度ピーク値の2倍以下に設定した場合には、キャ
リアがキャリア径の半分程度の距離だけ現像部材表面か
ら離れただけでも層形成手段側に働く磁気拘束力の方が
大きくなって層形成手段側に回収されるため、1層目の
キャリア層の窪みに入り込んだ1.5層に位置するキャ
リアや、極まれに発生する2層目に乗ったキャリアが存
在しても、これら余剰キャリアが確実に回収される。一
方、1層目キャリアは、磁気ブラシが現像部材から離れ
る際に層形成手段の交番磁界による磁気拘束力よりも強
い現像部材側の磁極による磁気拘束力が働いているた
め、現像部材表面に残って均一な単層が形成される。
【0017】さらに、現像装置が小型の場合には、層形
成領域が狭く、余剰現像剤を回収する磁気ブラシに接触
する機会が少なくなるが、この場合にあっても、2層目
以降のキャリアに働く層形成手段側への磁気拘束力の方
が十分に大きいため、余剰キャリア回収能力が高くなっ
て現像部材表面には均一な単層が形成され、キャリア付
着が抑えられて特に有効である。さらには、層形成手段
が現像領域通過後の現像剤層を回収し更に新しい現像剤
層を形成する場合には、現像部材上のキャリアは適度に
強い磁気拘束力が働いて交番磁界により容易に現像部材
上を移動できるため、磁気ブラシの接触により、ほとん
どの現像剤層が入れ換わり、濃度低下も発生しない。
【0018】さらには、本発明の現像装置では、前記現
像部材に設けられた複数の磁極はそれぞれ磁束密度の分
布が複数のピークを有するようにするのが好ましい。こ
のような磁極配置においては、図12に示すように、狭
い磁極間隔で隣接するN極ピーク位置(M2)とS極ピ
ーク位置(M3)の間に強い磁界が形成される。また、
これらの磁極ピーク位置の外側には、各々二山分布形状
を形成するもう一方のN極ピーク位置(M1)とS極ピ
ーク位置(M4)とが形成されるが、磁束はほとんどが
M2〜M3間に回り込むので、M1〜M2間及びM3〜
M4間には磁束がほとんど分布しない状態となる。この
ため、磁束は隣接するN極ピーク位置〜S極ピーク位置
間で現像部材の表面近くに集中し、現像部材の表面に垂
直な方向の磁界成分は急激に減衰して磁界は遠方には及
ばなくなる。
【0019】このように磁束が分布する状態では、上記
したと同様のメカニズムで、図13に示すように、N極
ピーク位置〜S極ピーク位置間(M2〜M3間)に吸着
されたキャリア101はほぼ単層となり、さらにキャリ
ア101の層が現像部材100の周面に形成されると磁
力線がこのキャリア101の層内を通り、その外側にほ
とんど分布しない状態となる。従って、N極ピーク位置
〜S極ピーク位置間(M2〜M3間)においてほぼ単層
の均一な現像剤層を形成することができ、また、キャリ
アに対しては、上記強磁界により強い磁気拘束力が作用
するため、現像剤の飛散及び像担持体上へのキャリア付
着は発生しない。一方、各磁極の二つのピーク位置間
(M1〜M2間及びM3〜M4間)においては、磁界が
極めて微弱であるためにキャリアに作用する磁気拘束力
は弱くなり、現像剤層を保持することはできない。従っ
て、強磁界が形成されるN極ピーク位置〜S極ピーク位
置間(M2〜M3間)のみに、ほぼ単層の均一な現像剤
層が形成される。
【0020】さらに、現像領域を通過後の現像剤層を剥
離して新しい現像剤層を形成する際には、特に優れた高
効率の現像剤入換えが行われる。すなわち、層形成の際
に、磁気ブラシの接触や交番磁界により現像部材上のキ
ャリアがN極ピーク位置とS極ピーク位置との間(M2
〜M3間)から各磁極の2つのピーク位置の間(M1〜
M2間およびM3〜M4間)に移動する。前述のよう
に、各磁極の2つのピーク位置の間(M1〜M2間およ
びM3〜M4間)は磁界が極めて微弱であるためにキャ
リアに作用する磁気拘束力は弱いため、1層目のキャリ
アに働く磁気拘束力は層形成手段側の交番磁界による磁
気拘束力の方が大きく、確実に現像部材から剥がされ、
変わりに新しいキャリアが付着して現像剤層を形成す
る。このため、現像層の入換えが確実に行われ、小型の
現像装置でも濃度低下が発生しない。
【0021】また、本発明の好ましい一態様では、前記
交番磁界発生手段は、磁界発生手段と、該磁界発生手段
の周面の外側に支持されたスリーブを有し、前記磁界発
生手段は周面の全域に渡ってS極とN極が交互に着磁さ
れ、周回駆動される磁石ロールである。すなわち、該ス
リーブ表面に担持した現像剤が前記磁界発生手段と前記
スリーブの相対的移動により前記スリーブの外周面上を
搬送されるものとすることができる。このような現像装
置は、例えば前記スリーブは非磁性材料からなるもので
あり、前記磁界発生手段は周面の全域に渡ってS極とN
極が交互に着磁され、周回駆動される磁石ロールによっ
て達成される。これにより、前記現像部材に対向するス
リーブ上には周期的にS極とN極とが入れかわる交番磁
界が発生し、前記スリーブ上に担持した現像剤が外周上
を搬送して前記現像ロール表面に接触して現像剤層を形
成することができる。
【0022】なお、特開平7−333993号公報に開
示された技術は、回転するロール形状の層規制部材を用
いたものであり、薄層は第二搬送手段を現像ロールに押
しつけて磁性トナーが通りにくくしているのもので、本
発明とは異なり現像剤劣化を避けられるものではない。
また、特開平8−137265号公報に開示された技術
は、磁性棒を用いて現像ロール上の現像剤を除去および
再供給しているが、現像ロール側の磁極が移動する場合
には成立不可能な上、現像に好ましい現像剤層厚に調整
する機能はなく、層形成手段を別途設ける必要があり、
本発明とは大きく異なっている。また、特公平2−60
65号公報に開示された技術は、移動する磁極上に磁力
により磁性トナー像を形成するものであるが、表面に微
小な磁極を設けた現像部材への二成分現像剤の層形成に
応用しようとしても、磁性トナーとキャリアの粒径、比
重が大きく異なるものであり、さらに、その現像剤層を
均一なほぼ一層を得ようとするのは容易に類推できない
ことは言うまでもない。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を実施形態に基づいて具体
的に説明する。図1には、本発明に係る現像装置を適用
した画像記録装置の一例を示してある。同図において、
1は静電潜像担持体としての感光体ドラム(像担持体)
であり、この感光体ドラム1は、導電性材料からなる円
筒部材1aの表面に感光体層1bを薄層に形成したもの
である。この感光体層1bとしては、例えば、負帯電の
有機感光体が用いられる。また、上記感光体ドラム1の
外径は、例えば、100mmに設定される。
【0024】上記感光体ドラム1の周囲には、その回転
方向(同図中の矢印方向)に沿って、帯電器2と、露光
手段3と、円筒部材からなる現像ロール11を感光体ド
ラム1に対面させた現像装置4と、転写前コロトロン5
と、転写コロトロン6と、剥離コロトロン7と、クリー
ナー8と、光除電器9とからなる電子写真記録手段が順
次配設されている。
【0025】この画像記録装置において、感光体ドラム
1は、図示しない駆動手段によって同図中の矢印方向に
回転駆動され、この感光体ドラム1の表面は、帯電器2
によって所定の電圧に一様に帯電される。次いで、感光
体ドラム1の表面には、露光手段3により画像に対応し
た露光が行われて、静電潜像が形成される。感光体ドラ
ム1の表面に形成された静電潜像は、現像装置4によっ
てトナー現像されて、顕像化される。その際、現像ロー
ル11(現像部材)には、図示しない現像バイアス用の
電源によって現像バイアスが印加されるようになってい
る。
【0026】次に、このようにして感光体ドラム1上に
形成されたトナー像は、必要に応じて転写前コロトロン
5によって帯電を受け、続いて記録用紙10上に転写コ
ロトロン6の帯電によって転写される。その後、この記
録用紙10は、剥離コロトロン7の帯電によって感光体
ドラム1の表面から剥離され、この記録用紙10は、図
示しない定着器へと搬送されて、トナー像は記録用紙1
0上に定着されて画像記録は終了する。なお、トナー像
の転写および記録用紙10の剥離工程が終了した感光体
ドラム1の表面は、クリーナー8によって残留トナーが
清掃された後、光除電器9による露光を受け残留電荷が
除電され、次の画像記録工程に備える。
【0027】上記の露光手段3としては、画像情報に応
じた露光が可能なものであれば任意の露光手段を使用す
ることができる。この露光手段3としては、例えば、レ
ーザー書き込み装置、LEDアレイ、一様光源と液晶マ
イクロシャッターからなる液晶ライトバルブ等任意のも
のが目的に応じて使用できる。また、この露光手段3
は、画像部露光を行うものであっても、非画像部(背景
部)露光を行うものでもどちらでも良く、必要に応じて
適宜選択される。
【0028】図2には、上記の現像装置4の構成を示し
てある。この現像装置4は、二成分現像剤を収容するハ
ウジング20内に周面に二成分現像剤を担持して感光体
ドラム1との対向領域に搬送する現像ロール(現像部
材)21と、現像ロール21に近接対向して現像領域を
通過した現像剤を現像ロール21から剥離する剥離ロー
ル22と、現像剤が剥離された現像ロール21と所定間
隔をおいて対向配置され現像剤を現像ロール21と対向
する位置に搬送して現像ロール21上に現像剤層を形成
する層形成ロール23(層形成手段)と、剥離ロール2
2から剥離した現像剤にトナーを補給するトナー補給手
段19と、トナーが補給された現像剤を搬送しながら撹
拌する搬送手段18とを有している。
【0029】現像ロール21は、図3に示すように、導
電性基体21a上に磁気記録層21bを積層して構成さ
れており、導電性基体21aには図示しない現像バイア
ス電源により、現像バイアス電圧が印加される。また、
磁気記録層21bには、現像ロール2の全周にわたって
S極とN極とが交互に着磁されており、図2中に示す矢
印方向に回転駆動される。なお、本例では、現像ロール
21は直径30mmとし100rpmで回転駆動した。
また、磁気記録層21bは磁性材料としてγ−Fe23
を、結着樹脂としてポリウレタンを使用しており、磁気
記録層21bの層厚は50μmとなっている。また、磁
気記録層21bの着磁には磁気記録用ヘッドを使用し、
磁化の方向は図3に示すように現像ロール21の表面に
対して水平方向とした。
【0030】次に、磁気記録用ヘッドを用いた磁気記録
層21bの着磁について説明する。磁気記録層21bの
着磁は、図4に示すように、現像ロール21の周面に近
接して配置された磁気記録用ヘッド24によって行われ
る。この磁気記録用ヘッド24は、軟磁性材料からなり
両端部が間隔を置いて並列する形状のコア部材25と、
このコア25に巻き回されたコイル26とを有し、コア
25の両端部が現像ロール21の周面に近接するように
配置される。コイル26には磁化信号発生装置を介して
電源から磁化電流が供給されるようになっており、コイ
ル26に電流が流れると、コア25内に磁束27が発生
して、この磁束27はコア25の先端から磁気記録層2
1b内を通る。これにより、磁気記録層21bが磁化さ
れる。
【0031】また、コイル26へ供給される磁化電流は
磁化信号発生装置を介して断続的または適宣電流の方向
を変えて供給され、図4に示すように、回転駆動される
現像ロール21の周面が所定の着磁パターンに磁化され
る。なお、現像ロール21は表面に磁界が及んでキャリ
アを保持しながら感光体ドラム1と電位差が設けられば
よく、基体上に磁気記録層を積層した上に導電性材料の
薄層を蒸着などにより形成したものでも構わない。
【0032】上記の層形成ロール23は周方向に複数の
磁極を有する磁界発生部材23bと、その外側で周回可
能に支持された中空円筒状のスリーブ23aとを備えて
おり、これら磁界発生部材23bとスリーブ23aとに
より交番磁界発生手段が構成されている。磁界発生部材
23bは隣接する磁極間で形成される磁界によって二成
分現像剤の磁気ブラシをスリーブ23a表面に形成する
ようになっており、磁界発生部材23bまたは磁界発生
部材23bとスリーブ23aとの両方が回転することに
より、スリーブ23aの表面に交番磁界を発生させてト
ナーをキャリアと均一に混合、摩擦帯電しながら磁気ブ
ラシを層形成ロール23と所定間隔おいて配置された現
像ロール21と対向する位置まで搬送し、磁気ブラシの
先端が現像ロール21の表面に接触して現像剤層を形成
する。
【0033】なお、層形成ロール23の磁極ピッチは搬
送、撹拌性能が良好な1〜6mm程度が好ましく、現像
ロール21の磁極ピッチよりも大きい方がよい。本例で
は、直径が24mmのスリーブ23aと、磁界発生部材
23bとしてスリーブ23a周面上で磁極間ピッチが約
4mmとなる間隔でN極S極が交互に着磁された磁石ロ
ールを用いた。また、現像ロール21とのギャップを
0.5mmとし、スリーブ23aを10rpmで、磁石
ロール(磁界発生手段23b)を600rpmの速度で
図2に矢印で示す方向にそれぞれ回転させた。
【0034】上記の剥離ロール22は、周回可能に設け
たスリーブ22aと、内部に複数の磁極を設けた固定磁
石22bとからなり、複数の磁極は現像ロール21上か
ら現像剤を磁気的に剥離し、スリーブ22aの回転によ
ってスリーブ22aに沿って搬送し、現像ロール21か
ら離れた位置でスリーブ22a表面から剥離する様に設
けられている。なお、剥離ロール22の表面から現像剤
を剥離するには同極反発磁極を設ける他に、磁力がまっ
たく及ばない領域を作って剥離してもよい。
【0035】次に、現像剤の流れについて説明する。現
像領域を通過した現像剤は現像ロール21から対向する
剥離ロール22に磁気的に移動し、図2中に矢印で示す
方向に回転するスリーブ22aに沿って移動し、同極の
反発磁界が働く部分でスリーブ22aから剥離し、トナ
ー補給手段19によりトナーを補給され撹拌されながら
トナー搬送手段18により層形成ロール23上に供給さ
れる。層形成ロール23上の現像剤は内蔵する磁石ロー
ル23bの回転により、図2に矢印で示す方向にスリー
ブ23a上を移動して現像ロール21に接触する。
【0036】この現像ロール21に接触した現像剤のう
ち、現像ロール21の表面に接触したキャリアには比較
的強い磁気拘束力が働き、対向する層形成ロール23の
交番磁界の影響下でも磁気拘束力の方が大きいため、磁
気ブラシのチェーンが先端でちぎれ易く、最終的に現像
ロール21上に残留し、現像剤層を形成する。なお、現
像ロール21上の二層目以上のキャリアは現像ロール2
1上に留まろうとするが、磁気拘束力が微弱で交番磁界
の方が強く働くため、現像ロール21から容易に離れて
層形成ロール23上の磁気ブラシとして層形成ロール2
3に沿って移動する。その結果、現像ロール21表面に
はキャリア一層の均一な現像剤層が安定して形成され
る。
【0037】ここで、この実施形態で用いられている二
成分現像剤は非磁性のポリエステル系トナーとフェライ
ト系磁性キャリアとを混合したものであるが、他の材料
からなるトナーまたはキャリアを用いることもできる。
トナーは重合法、混連粉砕法共に使用できるが、流動性
の高い球形形状の方が好ましい。また、現像剤の磁性キ
ャリアは106/(4π)A/mの磁界中における磁化
が45kA/m以上、360kA/m以下となるものを
用いるのが望ましい。
【0038】上記構成の現像装置4を用いて、現像ロー
ル21表面の磁束密度ピーク値に対し、現像ロール21
とのギャップと等しい距離だけ層形成ロール23表面か
ら離れた位置での垂直方向の磁束密度ピーク値と画像濃
度および均一性の関係を調査した。固定条件として、現
像ロール21は隣り合う磁極間隔が125μmピッチ、
表面での垂直方向磁束密度ピーク値は40mTとし、層
形成ロール23は表面での磁極間ピッチを約4mm、層
形成ロール23上に400〜500g/m2の現像剤層
を担持させ、現像ロール21と層形成ロール23とのギ
ャップを0.5mmとした。
【0039】現像ロール21とのギャップと等しい距離
だけ層形成ロール23表面から離れた位置での垂直方向
の磁束密度ピーク値は、内蔵する磁石ロール23bの着
磁力を変化させて20mT、30mT、40mT、50
mTの4水準を使用した。結果を評価するにあたり、画
像濃度は反射濃度計(商品名:X−Rite310)で
ベタ画像について測定した。画像濃度は、1.8以上で
あれば、ベタ画像、線画像ともに十分であるので、1.
8以上を○、1.8未満を×とした。また、均一性はベ
タ画像を目視でグレード付けし、濃度ムラが分からない
レベルを○、若干ムラが見られるが実用上問題のないレ
ベルを△、使用不可能なレベルを×とした。結果として
表1を得た。総合評価は、上記両項目とも○を○、1つ
でも×または△のあるものを×とした。
【0040】
【表1】
【0041】表1より、現像ロール21表面に相当する
位置での層形成ロール23の磁束密度が、現像ロール2
1表面の磁束密度よりも小さい時に均一で十分な濃度の
画像が得られているのが分かる。
【0042】この現象は次のように考えられる。現像ロ
ール21と層形成ロール23が最も近接する位置の手前
で現像ロール21に接触した層形成ロール23上のキャ
リアは、最も狭くなる前記最近接点を通過する際にそれ
ほど大きな圧力はかからないが、キャリア粒子が効率よ
く通過できるように磁気ブラシの先端が崩れて最配列
し、現像ロール21表面に効率的にすき間なく接触でき
る。前記最近接点通過後は前記磁界発生手段上の磁気ブ
ラシは現像ロールから離れていくため、前記最近接点通
過直後の位置で現像ロール21上の二層目以上のキャリ
アは現像ロール21表面に留まろうとするが、前述した
ように現像ロール21表面に垂直な方向の磁界成分は、
現像ロール21表面の近傍において急激に減衰して磁気
拘束力が微弱で前記交番磁界による磁気拘束力の方が強
いため、現像ロール21表面から容易に引きはがされ交
番磁界の変化による磁気ブラシの移動に伴って前記交番
磁界発生手段に沿って搬送される。一方、現像ロール2
1表面に接触して強い磁気拘束力が働く一層目のキャリ
アは、前記層形成手段の交番磁界による磁気拘束力より
も大きな現像ロール磁極による強い磁気拘束力が働き、
確実に現像ロール21表面に残って均一な現像剤層が安
定して形成される。
【0043】次に、前記実験で得られた層形成条件で現
像ロール21の磁極間隔を変化させて画像印字を行い、
画像濃度、キャリア付着、画像均一性の関係を調査し
た。現像ロール21としては、その表面における磁極間
隔が、13μm、25μm、50μm、100μm、2
50μm、500μmの6種類を使用した。但し、上記
磁極間隔は少数第1位を四捨五入した値である。また、
層形成条件は磁石ロールがスリーブ表面の垂直方向の磁
束密度が45mTとし、現像ロールとのギャップを0.
5mmとしてスリーブ表面から0.5mm離れた位置で
の垂直方向の磁束密度ピーク値を30mTとなるように
設定し、スリーブ23aを10rpmで、磁石ロール
(磁界発生手段23b)を600rpmの速度で図示す
る方向にそれぞれ回転させた。
【0044】結果を評価するにあたり、画像濃度は反射
濃度計(商品名:X−Rite310)でベタ画像につ
いて測定した。画像濃度は、1.8以上であれば、ベタ
画像、線画像ともに十分であるので、1.8以上を○、
1.8未満を×とした。また、キャリア付着は、図11
に示すように、線画像と背景部が一定周期で並んだいわ
ゆる交番ライン部で評価を行った。交番ラインの周期は
2サイクル/mmで画像部と背景部の比率は1:1であ
る。このような交番ラインでは、感光体の表面に、画像
部と背景部が非常に小さい間隔で隣接する静電潜像が存
在するため、この静電潜像により感光体表面近傍にはい
わゆるフリンジ電界が生じ、画像の周辺部では、トナー
と逆極性に帯電したキャリアに対して静電的吸引力が作
用する。従って、交番ラインはキャリア付着が生じやす
い画像であり、キャリア付着の評価に適している。キャ
リア付着の評価指標は、交番ラインの背景部上における
キャリア粒子の面積率とした。面積率の測定には、画像
解析装置(商品名:LUZEX−5000)を使用し
た。キャリア粒子の面積率は、1.0%以下であれば実
用上問題の無いレベルであるので、1.0%以下を○、
1.0%を超えた場合を×とした。さらに、画像の均一
性はベタ画像について目視で評価し、目視で濃度ムラが
確認されない状態を○、少量の濃度ムラはあるが実用上
問題の無いレベルを△、使用不可能なレベルを×とし
た。結果として表2を得た。総合評価は、上記3項目全
てに×のないものを○、1つでも×のあるものを×とし
た。
【0045】
【表2】
【0046】表2より、磁極間隔が25μm以上250
μm以下の範囲であれば、キャリア付着や均一性不良を
起こすことなく十分な画像濃度を得られることがわか
る。
【0047】磁極間隔が25μmより狭い場合には、磁
界に沿った磁性キャリアの配列は困難となり、前記層形
成ロール23を用いても現像剤層は全体的に疎な状態と
なる。また、現像ロール21表面から離れた部位におけ
る磁界は、磁極間隔が狭いほど急激に減衰して弱くなる
ため、磁極間隔が25μmより狭い場合には、現像ロー
ル21上の磁性キャリアに作用する磁気拘束力は弱くな
り、層形成ロール23の交番磁界により現像ロール21
表面に接触したキャリアも容易に剥離してしまい、十分
な現像剤層が得られない。さらに、現像ロール21の回
転時に現像剤に作用する遠心力により、現像剤が飛散す
る現象が観察された。
【0048】一方、磁極間隔が250μmより広い場合
には、磁極間部において磁性キャリアに作用する磁気拘
束力は極めて弱くなるために、現像剤が極上部に集中的
に付着する。従って、現像剤層の状態は着磁パターンに
応じた山谷構造となり、現像された画像においても着磁
パターン状のムラが発生してしまう。また、上記のよう
に、磁極間部に付着した磁性キャリアに作用する磁気拘
束力は弱いため、キャリア付着および上記現像剤飛散が
発生してしまう。
【0049】磁極間隔を25μm以上250μm以下と
し、層形成ロール23による交番磁界を現像ロール21
表面に相当する位置での磁束密度ピーク値が現像ロール
21表面の磁束密度ピーク値よりも小さくすることによ
り、現像ロール21上において、磁性キャリアを磁界に
沿った状態で整然と配列させることが可能となる。現像
ロール21上には現像剤未付着部が無く、且つ山谷構造
を持たない略一定層厚の現像剤層が磁力により保持され
て搬送される。従って、層厚規制部材の様な現像剤に大
きなストレスを与えるようなことなく均一性の高い画像
を得ることが可能となる。さらに、十分な磁気拘束力が
作用するキャリアのみの現像剤層が形成されるので、キ
ャリア付着および現像剤飛散は発生しない。
【0050】なお、本例では、現像ロール21上の現像
剤層を、感光体ドラム1に対して非接触状態としたが、
現像剤層が感光体ドラム1と接触するように設定した場
合においても同様な結果が得られる。また、本例では、
磁気記録層21bを結着樹脂中に磁性材料を分散させた
構成としたが、磁性金属材料を用いた場合においても同
様な結果が得られる。この場合、磁性金属材料としては
磁石材料や磁気記録材料等として公知である任意のもの
が使用可能であり、例えばCo−Ni−PやCo−Ni
やCo−Crが使用できる。さらに、磁気記録層21b
を、可撓性を有する材料中に磁性材料を分散させた構成
とした場合においても同様な結果が得られる。この場
合、可撓性を有する材料としては、多量の磁性材料を混
入可能で、且つ可撓性を維持可能な任意のものが使用可
能であり、例えばハイパロン、ポリイソブチレン、ネオ
プレンゴム、ニトリルゴム、塩素化ポリエチレン等が使
用できる。
【0051】次に、本実施形態による現像装置4を使っ
て図1に示した画像記録装置で画像を出力し長期印字出
力を行った。さらに、本例では、図5に示すような従来
の層厚規制部材34を用いた現像装置28により、比較
実験を行った。以下では、この現像装置28について説
明する。
【0052】現像装置28は、現像剤が収容される現像
ハウジング32の感光体ドラム1との対向部位に現像用
開口33を設けて、この現像用開口33に面して現像ロ
ール30を配設したものである。現像ロール30の外径
は18mm、感光体ドラム1と円筒担持体29との間隙
は500μmに各々設定されている。現像ロール30
は、同図中の矢印方向へ回転する現像剤担持体である円
筒担持体29と、円筒担持体29の内部に設けられて感
光体ドラム1との位置関係が固定されている磁石ロール
35と、図示しない両端部の軸とにより構成されてい
る。なお、現像ロール30が感光体ドラム1と最近接す
る部位には、磁極N1とS1との略中間部が配置されて
いる。磁極N1とS1との挟む角度は70°で、磁束密
度は磁極N1とS1ともに70mTに設定した。
【0053】現像装置28では、層厚規制部材34によ
り円筒担持体29上に一定量の現像剤層を形成する。現
像剤層の層厚は磁極N1とS1との中間部で200μm
として、現像剤層は感光体ドラム1に対して非接触状態
とする。円筒担持体29に付着した現像剤36は、円筒
担持体29の回転に伴い感光体ドラム1と対向する現像
領域へと搬送される。また、現像領域を通過した現像剤
36は、スクレーパ31と、磁極N2とN3により形成
される反発磁界の作用により、円筒担持体29上から剥
離されて現像剤溜まりへと落下し、図示しないトナー補
給器より供された追加トナーと混合されて、次の使用へ
と供される。
【0054】また、円筒担持体29に印加される現像バ
イアス電圧は、直流電圧を重畳した交流電圧であり、現
像バイアス電圧の直流成分は、地カブリの発生を防ぐた
めに−400Vに設定し、現像バイアス電圧の交流成分
は、周波数6kHzの矩形波で、ピーク間電圧1.6k
Vに設定した。また、円筒担持体29の表面移動線速度
は320mm/sに設定した。また、現像装置4におけ
る現像ハウジング内の現像剤重量は100g、現像装置
28における現像ハウジング内の現像剤重量は400g
に設定した。
【0055】現像装置4および現像装置28を用いたA
4用紙による長期印字実験における、ベタ画像濃度およ
びトナー電荷量の推移結果を、各々図6、図7に示す。
なお、長期印字実験時には、現像剤中のトナー重量比が
7.5〜8.5重量%となるように、補給トナー量を調
整した。図6および図7より、本発明に係る現像装置4
では、10万枚を通じて画像濃度およびトナー電荷量
は、良好に維持されることがわかる。一方、比較例によ
る現像装置28では、急激な濃度低下およびトナー電荷
量低下が発生することがわかる。現像装置28では、ト
ナー電荷量の低下により、2万枚にてトナー飛散による
地カブリが発生し、現像剤は寿命に至った。
【0056】また、長期印字実験後の現像剤の状態を調
査した結果、現像装置28で用いた現像剤では、顕著な
トナー劣化およびキャリア劣化が発生していた。現像装
置28においては、層厚規制部材34による層厚規制時
に現像剤に対して強いストレスが作用するため、トナー
劣化およびキャリア劣化が早期に発生する。この影響に
より、前記のように濃度低下およびトナー電荷量低下が
発生してしまう。一方、現像装置4では、撹拌帯電、層
形成で現像剤に対してストレスが作用せず、現像剤劣化
を防止することができる。現像装置4で用いた現像剤で
は、長期印字実験後のトナーおよびキャリアは初期と同
様な状態であり、劣化状態は見られなかった。
【0057】以上のように、本発明に係る現像装置4で
は、良好な画質を、長期に渡り安定して維持することが
可能である。なお、本例では撹拌ロールのスリーブとマ
グネットは図に示す回転方向としたが、これに限定され
るものではなく現像剤の移動方向が現像ロールの移動方
向と同じであれば磁石ロールを逆方向に回転してもよ
い。
【0058】次に、図2に示したと同様な構成の現像装
置を使って、現像ロール21と層形成ロール23との間
のギャップと等しい距離だけ層形成ロール23の表面か
ら離れた位置での垂直方向の磁束密度ピーク値に関し
て、現像ロール21の表面の磁束密度ピーク値と画像濃
度および現像剤入換え性、濃度均一性、キャリア付着に
関して調査した。ただし、本調査に用いた現像装置は小
型で、現像ロール径は直径15mm、層形成ロールは直
径15mmとした。固定条件としては、現像ロール21
は隣り合う磁極間隔が125μmピッチ、層形成ロール
23は表面での磁極間ピッチを約3.9mm、層形成ロ
ール23上に400〜500g/m2の現像剤層を担持
させ、現像ロール21と層形成ロール23とのギャップ
を0.5mmとし、層形成ロール表面から0.5mm離
れた位置での垂直方向の磁束密度ピーク値は30mTと
した。また、現像ロール21の表面の磁束密度ピーク値
は着磁電流を調整して40mT、50mT、60mT、
70mT、80mTの5水準を使用した。
【0059】結果を評価するにあたり、画像濃度および
画像の均一性は層形成ロール23と現像ロール21の磁
束密度との関係を調査したテストで用いた基準と同じと
し、現像剤入換え性に関しては、A4全面ベタ画像のプ
ロセス進行方向で濃度低下が0.1以内を○、0.11
〜0.20を△、0.21以上を×とした。また、キャ
リア付着は、図11に示すような、画像部と背景部とが
プロセスの進行方向と直角方向に一定周期で並列された
いわゆる交番ラインの現像を行い、このときのキャリア
付着量を測定して評価を行った。交番ラインの周期は2
サイクル/mmで画像部と背景部の比率は1:1であ
る。
【0060】このような交番ラインの現像においては、
感光体の表面に、画像部と背景部とが非常に小さい間隔
で隣接する静電潜像が存在するため、感光体層の表面近
傍にはいわゆるフリンジ電界が生じ、画像の周辺部で
は、トナーと逆極性に帯電したキャリアに対して静電的
吸引力が作用する。従って、交番ラインはキャリアの付
着が生じやすい画像であり、キャリア付着の評価に適し
ている。キャリア付着量の評価指標は、交番ラインの背
景部上におけるキャリア粒子の面積率とした。面積率の
測定には、画像解析装置(商品名:LUZEX−500
0)を使用した。キャリア粒子の面積率が、1.0%以
下であれば実用上問題の無いレベルであるので、1.0
%以下を○、1.0%を超えた場合を×としている。結
果として表3を得た。総合評価は、上記両項目とも○を
○、1つでも×または△のあるものを×とした。
【0061】
【表3】
【0062】表3より、現像ロール21表面の磁束密度
が、現像ロール21と層形成ロール23との間に設けた
間隔と等しい距離だけ層形成ロール表面から離れた位置
での層形成ロール23の磁束密度ピーク値の2倍以下の
時に小径ロールを用いても濃度低下とキャリア付着がな
く、十分な画像濃度の均一な画像が得られているのが分
かる。また、本例では、現像ロール21は隣り合う磁極
間隔が125μmピッチとしたが、25μm〜250μ
mの範囲で同様の効果が得られた。
【0063】次に、現像ロール21以外は、上記の小型
化した現像装置と同様な構成の現像装置を使って、現像
ロール21の磁極パターンに関する調査を行った。現像
ロール21としては、図12に示すように、2つのピー
クを持ったS極とN極とが交互に並んだ磁極パターンを
有するものを用いた。本例では、隣接するS極とN極と
の磁極間隔Pを100μm、2つのピーク位置間隔Lを
100μm、各磁極のピーク部とピーク間の谷部との磁
束密度の差ΔTは20mTに設定した。なお、現像ロー
ル21は直径15mm、層形成ロール23は直径15m
mである。上記現像装置を用いてテストを行ったとこ
ろ、画像濃度、画像の均一性に優れた画像が安定して得
られ、濃度低下やキャリア付着は発生しなかった。ま
た、本例では、隣接するS極とN極との磁極間隔Pを1
00μmとしたが、25μm〜250μmの範囲で同様
の効果が得られた。また、ピークは2つに限らず、2つ
以上であれば同様な効果が得られる。
【0064】図8には、発明の第2実施形態に係る現像
装置の構成を示してある。この現像装置39は、二成分
現像剤を収容するハウジング40内に周面に二成分現像
剤を担持して感光体ドラム1との対向領域に搬送する現
像ロール41と、現像ロール41と所定間隔をおいて対
向配置されて現像剤を混合撹拌しながら現像ロール41
と対向する位置に搬送して現像ロール41上に現像剤層
を形成する層形成ロール42と、層形成ロール42上に
担持される二成分現像剤の少なくとも穂立ちの一部分を
崩す現像剤細分部材43と、現像剤細分部材43により
穂立ちが崩された現像剤に補給トナーが接触するように
案内する現像剤細分部材43と一体になったガイド部材
43aと、貯蔵トナーをほぐしながらトナー45をガイ
ド部材43aに搬送するトナー搬送部材44と、を有し
ている。さらに、図示しないがトナー収容部46の軸線
方向における端部には、トナーを補給するトナーボック
スが連結されている。
【0065】現像ロール41は第1実施形態と同様の構
成で、100rpmで同図中に矢印で示す方向に回転駆
動されている。層形成ロール42は磁石ロール42bと
スリーブ42aとからなり、スリーブ42a表面の垂直
方向の磁束密度がおよそ45mTとし、現像ロール41
とのギャップを0.5mmとしてスリーブ42a表面か
ら0.5mm離れた位置での垂直方向の磁束密度ピーク
値を30mTとなるように設定し、スリーブ42aを1
0rpmで、磁石ロール42bを600rpmの速度で
同図中に矢印で示す方向にそれぞれ回転させた。
【0066】現像剤細分部材43は、図示するようにガ
イド部材43a上のトナー45とスリーブ42a上の細
分されて穂立ちの少なくとも一部分が崩された状態の現
像剤と接触するトナー供給領域Aを、スリーブ円の中心
より下にくるように現像剤細分部材の先端を配置した。
なお、本例では、層形成ロール42のスリーブ42aと
の間隔を0.5mmとした。トナー搬送部材44は、ハ
ウジング40内のトナー収容部46に配設されており、
図中に示す矢印の方向へ回転することによってトナーを
十分に撹拌するとともにガイド部材43a近辺にトナー
を搬送する。ガイド部材43a近辺に運ばれたトナー4
5はガイド部材43aに沿ってスリーブ42a上の現像
剤に接触するトナー供給領域Aまで導かれる。
【0067】なお、この実施形態で用いられている二成
分現像剤は非磁性のポリエステル系トナーとフェライト
系磁性キャリアとを混合したものであるが、他の材料か
らなるトナーまたはキャリアを用いることもできる。ト
ナーは重合法、混連粉砕法共に使用できるが、流動性の
高い球形形状の方が好ましい。本現像装置39を用い
て、第1実施形態と同様の条件でテストを行ったとこ
ろ、画像濃度や均一性に優れた画像が安定して得られ、
キャリア付着も発生しなかった。さらには、現像ロール
41として、図12に示すように、2つのピークを持っ
たS極とN極とが交互に並んだ磁極パターンを有するも
のを用いた場合には、より現像剤交換効率が高い優れた
効果が得られた。
【0068】図9には、発明の第3実施形態に係る現像
装置の構成を示してある。この現像装置49は、磁性キ
ャリア粒子とトナーからなる二成分現像剤を収容するハ
ウジング50内に周面に二成分現像剤を担持して感光体
ドラム1と対向する位置に搬送する現像ロール51と、
トナーと磁性キャリアを混合撹拌しながら現像ロール5
1と対向する位置に搬送して層形成する層形成撹拌ロー
ル52と、層形成撹拌ロール52の下部に位置して層形
成撹拌ロール52上の現像剤にトナーを接触させるため
にトナー53を一定量溜めたトナー槽54と、トナー槽
54内のトナー53を撹拌するトナー撹拌部材55と、
トナー53を貯蔵するトナー収容部56と、トナー収容
部56からトナー槽54にトナー53を搬送するトナー
搬送部材57と、を有している。なお、現像ロール51
および層形成撹拌ロール52は、第1実施形態で示した
現像ロール21および層形成ロール23と同一構成とし
た。また、トナー撹拌部材55は、周囲に複数の羽根を
付けたパドル形状とした。
【0069】次に、本実施形態における現像剤の流れに
ついて説明する。現像終了後、層形成撹拌ロール52と
対向する位置に運ばれた現像剤は、対向する層形成撹拌
ロール52の内部で回転駆動するマグネット52bによ
り発生する交番磁界とそれに伴って現像ロール51表面
を周擦する磁気ブラシにより、新たに現像ロール51の
表面に接触する新しい現像剤と入れ換わって磁気ブラシ
の一部になって層形成撹拌ロール52に運ばれ、層形成
撹拌ロール52上を図中に示す方向aに移動し、トナー
槽54内に入る。
【0070】トナー槽54内のトナー53は常にトナー
撹拌部材55により撹拌され、水のように流動性が高い
状態が保たれている。トナー槽54内に入った現像剤は
周囲をトナー53に囲まれながら転動して移動するた
め、現像剤中のキャリアはそのほとんどの表面がトナー
と接触する機会を与えられ、キャリア表面に接触したト
ナーは帯電してそのままキャリア表面に静電的に付着す
る。そして、トナー槽54を出るときにはキャリア表面
はトナーで覆われた状態となり、消費した分のトナー5
3が補給されて、再び現像ロール51と対向する位置に
運ばれる。なお、余分なトナー53はトナー槽54内に
残されるかあるいは層形成撹拌ロール52上を移動して
昇る際に振り落とされてトナー槽54に戻る。また、ト
ナー槽54内のトナー量は常に一定になるようにトナー
搬送部材57によりトナー収容部56からトナー53が
運ばれ、トナー槽54内にすでにトナーが一定量ある場
合には溢れだしてトナー収容部56に戻される。
【0071】層形成撹拌ロール52上の現像剤は交番磁
界による磁気ブラシを形成しながら現像ロール51と対
向する位置に近付いて現像ロール51表面を周擦し、す
でに現像ロール51表面に付着しているキャリアと置き
換わって付着する。現像ロール51の表面は交番磁界よ
りも強い磁気拘束力がキャリアに働くため、磁気ブラシ
の移動で磁気ブラシのチェーンを切って現像ロール51
の表面に留まり、次の磁気ブラシによる周擦で別のキャ
リアに置き換えられるまで現像ロール51表面に留ま
り、現像ロール51との最近接点を通過する際に現像剤
表面に付着していたキャリアが現像剤層を形成して感光
体ドラム1と対向する位置に搬送され、次の現像に寄与
する。
【0072】なお、現像装置49ではトナー収容部56
にトナーボックスを連結してトナー53を補給するよう
にしているが、トナー収容部56自体を交換可能なトナ
ーカートリッジとする構成でもよい。また、トナー撹拌
部材55は本例に限るものではなく、トナー槽54内の
トナー53を安定して層形成撹拌ロール52上の現像剤
に接触できればよく、機械的あるいは電気的に振動する
ものやトナー槽54の底部で回転するスクリュー状の撹
拌部材でも構わない。本現像装置49を用いて、第1実
施形態と同様の条件でテストを行ったところ、画像濃度
や均一性に優れた画像が安定して得られ、キャリア付着
も発生しなかった。さらには、現像ロール51として、
図12に示すように、2つのピークを持ったS極とN極
とが交互に並んだ磁極パターンを有するものを用いた場
合には、より現像剤交換効率が高い優れた効果が得られ
た。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、現像部材の周面において磁極を小さなピッチで形成
し、現像部材周面と同一方向に現像剤を移動させながら
交番磁界を近接対向させ、現像部材の表面に及ぼす交番
磁界の強さを現像部材自身の磁極の強さよりも小さくす
ることにより、現像剤に過大な力を作用させずに新たな
現像剤の層形成を均一に安定して行うことができ、濃度
ムラ、濃度低下を確実に防止することができる。また、
層規制部材等を用いることなく現像部材の周上に現像剤
の薄層を形成して現像に供することができ、現像剤の劣
化を低減することができ、画質の安定性ならびに維持性
に優れた高品位な画像が得られる。また、現像剤層の多
層化が局所的にも抑えることができ、安定して単層の現
像剤層を得ることができ、キャリア付着や、濃度ムラを
防止することができ、現像剤層の入換えも効率的に行わ
れ、小型の現像装置でも、濃度の低下、濃度ムラ、キャ
リア付着のない高品位な画像が安定して得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る現像装置が適用される画像形成
装置の一例を示す構成図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る現像装置の要部
構成を示す図である。
【図3】 本発明に係る現像剤担持体の一例を示す構成
図である。
【図4】 本発明に係る現像剤担持体の着磁方法の一例
を示す説明図である。
【図5】 比較例に係る現像装置の要部の構成を示す図
である。
【図6】 長期印字実験におけるベタ画像濃度の推移を
示す説明図である。
【図7】 長期印字実験におけるトナー電荷量の推移を
示す説明図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る現像装置の要部
構成を示す図である。
【図9】 本発明の第3実施形態に係る現像装置の要部
構成を示す図である。
【図10】 本発明に係る現像装置の作用を説明する図
である。
【図11】 図1に示す画像形成装置で現像装置のキャ
リアが感光体ドラムに移動する量を調査するために用い
る画像パターンを示す図である。
【図12】 現像ロールの磁極パターンの一例を示す説
明図である。
【図13】 本発明に係る現像装置の作用を説明する図
である。
【符号の説明】
1・・・・・感光体ドラム、 1a・・・・・円筒部
材、 1b・・・・・感光体層、 2・・・・・帯電
器、 3・・・・・露光手段、 4・・・・・現像装
置、 5・・・・・転写前コロトロン、 6・・・・・
転写コロトロン、 7・・・・・剥離コロトロン、 8
・・・・・クリーナー、 9・・・・・光除電器、 1
0・・・・・記録用紙、 11・・・・・現像ロール、
20・・・・・ハウジング、 21・・・・・現像ロ
ール、 21a・・・・・導電性基体、21b・・・・
・磁気記録層、 22・・・・・剥離ロール、 22a
・・・・・スリーブ、 22b・・・・・固定磁石、
23・・・・・層形成ロール、23a・・・・・スリー
ブ、 23b・・・・・磁界発生部材、 24・・・・
・磁気記録用ヘッド、 39・・・・・現像装置、 4
0・・・・・ハウジング、 41・・・・・現像ロー
ル、 42・・・・・層形成ロール、 42a・・・・
・スリーブ、 42b・・・・・磁石ロール、 43・
・・・・現像剤細分部材、 43a・・・・・ガイド部
材、 44・・・・・トナー搬送部材、45・・・・・
トナー、 46・・・・・トナー収容部、 49・・・
・・現像装置、 50・・・・・ハウジング、 51・
・・・・現像ロール、 52・・・・・層形成撹拌ロー
ル、 52a・・・・・スリーブ、 52b・・・・・
磁石ロール、 53・・・・・トナー、 54・・・・
・トナー槽、 55・・・・・トナー撹拌部材、 56
・・・・・トナー収容部、 57・・・・・トナー搬送
部材、 100・・・・・現像部材、 101・・・・
・現像剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性キャリア粒子とこの磁性キャリア粒
    子に電気的に吸着されるトナーとを含む二成分現像剤を
    用いて、像担持体上に形成された静電潜像に前記トナー
    を選択的に転移させて可視化する二成分現像装置におい
    て、 前記像担持体に対向して配置されてトナーにより静電潜
    像を顕像化する現像部材と、前記像担持体に対向する前
    に該現像部材上に現像剤層を形成する層形成手段を設
    け、 前記現像部材は周面上にほぼ一層のキャリアをほぼ均等
    に吸着する複数の磁極を有し、 前記層形成手段は前記現像部材に間隙をおいて対向して
    設けられて、表面に担持した現像剤を前記現像部材周面
    と同一方向に移動させながら交番磁界を発生する交番磁
    界発生手段を有し、 前記交番磁界発生手段により形成する交番磁界は、前記
    現像部材と前記交番磁界発生手段との間に設けた間隙と
    等しい距離だけ前記交番磁界発生手段から離れた位置で
    の垂直方向の磁束密度のピーク値が、前記現像部材表面
    の垂直方向の磁束密度ピーク値よりも小さいことを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像装置において、 前記現像部材表面の垂直方向の磁束密度ピーク値は、前
    記現像部材と前記交番磁界発生手段との間に設けた間隔
    と等しい距離だけ離れた位置での前記交番磁界による磁
    束密度ピーク値の2倍以下であることを特徴とする現像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の現像装
    置において、 前記現像部材にはS極とN極とが交互に配置された複数
    の磁極が設けられ、前記現像部材の磁極間距離が25μ
    m以上、250μm以下となっていることを特徴とする
    現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の現像装置において、 前記現像部材に設けられた複数の磁極は、それぞれ磁束
    密度の分布が複数のピークを有することを特徴とする現
    像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至1請求項4のいずれか1項
    に記載の現像装置において、 前記交番磁界発生手段は、磁界発生手段と、該磁界発生
    手段の周面の外側に支持されたスリーブを有し、 前記磁界発生手段は周面の全域に渡ってS極とN極が交
    互に着磁され、周回駆動される磁石ロールであることを
    特徴とする現像装置。
JP10219826A 1997-07-18 1998-07-17 現像装置 Pending JPH11102120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10219826A JPH11102120A (ja) 1997-07-18 1998-07-17 現像装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-209781 1997-07-18
JP20978197 1997-07-18
JP10219826A JPH11102120A (ja) 1997-07-18 1998-07-17 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11102120A true JPH11102120A (ja) 1999-04-13

Family

ID=26517658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10219826A Pending JPH11102120A (ja) 1997-07-18 1998-07-17 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11102120A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11249431A (ja) 現像装置
JPH08202130A (ja) 現像装置
JPH06337590A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2003084560A (ja) 現像装置
JP2008122720A (ja) 画像形成装置
JPH09269661A (ja) 現像装置
JPH11102120A (ja) 現像装置
JP2003140466A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JPH09288418A (ja) 現像装置
JPH1165234A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JPH11258909A (ja) 現像装置
JPH1144996A (ja) 現像装置
JP2001166593A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2001125366A (ja) 現像装置
JP3445086B2 (ja) 現像装置
JP2010276899A (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
US20040114970A1 (en) Magnetic core
JPH06118785A (ja) 現像装置
JP2003255663A (ja) 画像形成装置
JP3692823B2 (ja) 現像装置
JP3605785B2 (ja) 画像形成装置
JP2001042600A (ja) 帯電器および画像形成装置
JP3498522B2 (ja) 現像装置
JPH11212367A (ja) 現像装置
JPH028870A (ja) 静電像現像装置