JPH11100418A - 光硬化型樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

光硬化型樹脂組成物及び塗料

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JPH11100418A
JPH11100418A JP26444597A JP26444597A JPH11100418A JP H11100418 A JPH11100418 A JP H11100418A JP 26444597 A JP26444597 A JP 26444597A JP 26444597 A JP26444597 A JP 26444597A JP H11100418 A JPH11100418 A JP H11100418A
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JP
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weight
meth
acrylate
resin composition
parts
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JP26444597A
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English (en)
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Keiji Hamada
啓司 浜田
Kenichi Ouyasu
健一 往安
Tetsuya Shimizu
哲也 清水
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤揮発後に塗膜表面がタックフリーとなり
ゴミや粉塵が付着することなく表面状態が良好で、硬化
性が優れ、耐薬品性などに優れる硬化塗膜が得られる光
硬化型樹脂組成物を廉価な材料で提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸グリシジルエステル
(a)及び(a)以外の1分子中に重合性不飽和結合を
1個有する不飽和化合物(b)を共重合させて得られる
共重合体(c)に(メタ)アクリル酸を反応させて得ら
れるアクリル系樹脂(I)、1分子内に光重合性不飽和
結合を2個以上有し、かつ融点が40℃以上の光重合性
単量体(II)並びに融点が40℃以上の光重合開始剤
(III)を含有してなる光硬化型樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線又は電子線の
照射もしくは加熱によって硬化可能な光硬化型樹脂組成
物及び塗料に関する。特に塗装工程において当該樹脂組
成物を塗布後に含有する有機溶剤を加熱乾燥させた場合
に、塗膜表面がタックフリーとなり、耐薬品性などに優
れた硬化塗膜を与える光硬化型樹脂組成物及び塗料に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から光硬化型樹脂組成物及びそれを
用いた塗料は1液型でポットライフが長くまた硬化時間
が短く生産性の飛躍的な向上が期待されており、木工、
プラスチック、紙及び金属基材などの塗装に用いられて
いる。しかしながら光硬化型樹脂組成物の多くはオリゴ
マーと総称される分子量の低いアクリル酸エステル化合
物、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレー
ト、オリゴエステルアクリレート並びに反応性希釈モノ
マーと総称される液状の光硬化性単量体が混合されてい
るため、光硬化するまでの塗膜は液状若しくは塗膜表面
が未乾燥の状態である。この為、塗装工程中にゴミや粉
塵が塗膜に付着し外観不良を引き起こすことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、溶剤
揮発後に塗膜表面がタックフリーとなりゴミや粉塵が付
着することなく表面状態が良好で、硬化性が優れ、耐薬
品性などに優れる硬化塗膜が得られる光硬化型樹脂組成
物を廉価な材料で提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は(メタ)アクリ
ル酸グリシジルエステルとその他の(メタ)アクリル酸
エステル等を共重合させて得られるエポキシ基を含有す
る共重合体に(メタ)アクリル酸を反応して得られるア
クリル系重合体に特定の光重合性単量体並びに特定の光
重合開始剤を配合することによって上記課題を解決した
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、(メタ)アクリル酸
グリシジルエステル(a)及び(a)以外の1分子中に
重合性不飽和結合を1個有する不飽和化合物(b)を共
重合させて得られる共重合体(c)に(メタ)アクリル
酸を反応させて得られるアクリル系樹脂(I)、1分子
内に光重合性不飽和結合を2個以上有し、かつ融点が4
0℃以上の光重合性単量体(II)並びに融点が40℃
以上の光重合開始剤(III)を含有してなる光硬化型
樹脂組成物を提供するものである。
【0006】本発明はまた、上記の光硬化型樹脂組成物
を含有してなる塗料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(メタ)アク
リル酸グリシジルエステル(a)は、下記一般式(I)
【0008】
【化1】 (但し、RはH又はCH3である)で示される化合物で
ある。
【0009】また、本発明で用いられる(a)以外の1
分子中に重合性不飽和結合を1個有する不飽和化合物
(b)としては、アクリル酸又はメタクリル酸の各種の
エステルが好ましく、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート((メタ)アクリレートとはアクリレート及びメタ
クリレートを示す。以下同様。)、エチル(メタ)アク
リレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、エチルへキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレー
ト等のアルキル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシエチル
(メタ)アクリレート等のアルコキシアルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ブトキシトリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレング
リコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ(ポリ)
アルキレングリコール(メタ)アクリレート、ピレノキ
シド付加物(メタ)アクリレート、オクタフルオロペン
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレートなどの1種もしくは2種以上の
組み合わせからなる混合物が挙げられる。
【0010】前記(a)成分、(b)成分は、ラジカル
重合開始剤の存在下で溶液重合法などの公知の方法にて
共重合させて共重合体(c)とされる。ここで、これら
の配合比としては、(a)成分は好ましくは30〜50
重量%、より好ましくは35〜45重量%、(b)成分
は好ましくは50〜70重量%、より好ましくは55〜
65重量%である(いずれも(a)及び(b)成分の総
量に対して)。ここで(a)成分が30重量%未満であ
ると、光硬化型樹脂を塗料としたときに得られる塗膜の
硬化性及び硬化塗膜性能が全般的に低下する傾向にあ
り、50重量%を超えると塗膜のタックフリー性が低下
する傾向にある。
【0011】こうして得られる共重合体(c)の重量平
均分子量(ゲルパーミエーション・クロマトグラフィー
法、標準ポリスチレン換算値)は、7,000〜30,
000が好ましく、より好ましくは10,000〜2
0,000である。7,000未満であると光硬化型樹
脂を塗料としたときに得られる塗膜のタックフリー性が
低下する傾向があり、30,000を超えると光硬化型
樹脂組成物を塗料としたときの粘度が高く塗装性や作業
性が低下する傾向がある。
【0012】また、この共重合体(c)のガラス転移温
度は40〜80℃が好ましく、より好ましくは50〜7
0℃である。ここで40℃未満であると光硬化型樹脂組
成物を塗料したときに得られる塗膜のタックフリー性が
低下する傾向があり、80℃を超えると得られる塗膜の
外観、硬化性及び塗装性が低下する傾向がある。
【0013】次いでこの共重合体(c)と(メタ)アク
リル酸をエポキシ基とカルボキシル基の付加反応により
反応させてアクリル系樹脂(I)を得るが、この配合比
は、エポキシ基とカルボキシル基の当量比が共重合体
(c)のエポキシ基/(メタ)アクリル酸で1/0.8
〜1/1となるように配合するのが好ましい。1/0.
8を超えた場合得られた樹脂組成物の硬化性及び塗膜性
能が全般的に低下する傾向にある。また1/1未満の場
合得られた樹脂組成物の硬化塗膜性能が全般的に低下す
る傾向にある。反応は、塩基性触媒、リン系触媒などの
存在下で公知の方法にて行うことができる。
【0014】さらに本発明の樹脂組成物は(II)成分
として1分子中に重合性不飽和結合を2個以上有し、か
つ融点が40℃以上の光重合性単量体を含有する。光重
合性単量体(II)として、例えば、トリヒドロキシエ
チルイソシアヌル酸のトリ(メタ)アクリレートやテト
ラブロモビスフェノールΑのジ(メタ)アクリレートな
どがある。これらの(II)成分は、単独で又は2種類
以上の混合物として用いてもよい。
【0015】光重合性単量体(II)の融点が40℃未
満であると、溶剤揮発後もタックがあり、ゴミや粉塵が
付着して外観不良を引きおこす。好ましい光重合性単量
体(II)の融点は45〜100℃である。
【0016】また、(I)成分と(II)成分の配合比
は(I)/(II)が好ましくは95/5〜70/30
(重量比、固形分換算)、より好ましくは90/10〜
80/20である。(II)成分が5重量%未満では得
られた硬化塗膜の硬化性及び耐溶剤性が低下する傾向が
あり、(II)成分が30重量%を超える場合では、塗
膜のタックフリー性が低下する傾向がある。
【0017】さらに、本発明の樹脂組成物は、(II
I)成分として融点が40℃以上の光重合開始剤(II
I)を含有する。光重合開始剤(III)の融点が40
℃未満であると、溶剤揮発後もタックがあり、ゴミや粉
塵が付着して外観不良を引きおこす。この光重合開始剤
としては、例えば、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトン、p−
ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプ
ロピオフェノン、p,p′−ビスジエチルアミノベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、ベンゾインイソプロピルエー
テル、ベンゾフェノン、メチルベンゾイルホルメート、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−N,N′−ジ
メチルアセトフェノン類、2−メチル−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノ
ン、2−4−ジエチルチオキサントン、オリゴ[2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニ
ル)フェニル]プロパノンなどが挙げられる。これらの
光重合開始剤は、単独で又は2種以上組み合わせて用い
ることができる。
【0018】これらの光重合開始剤(III)は、上記
アクリル系樹脂(I)及び光重合性単量体(II)の固
形分換算合計量に対して好ましくは0.1〜10重量
%、より好ましくは1〜10重量%、さらに好ましくは
3〜5重量%の量で使用される。この量が0.1重量%
未満であると、光硬化の硬化が十分でなくなる傾向にあ
り、10重量%を超えると得られる塗膜の物性が全般的
に低下する傾向にある。
【0019】さらに本発明の硬化性樹脂組成物に、目的
に応じて、(i)トルエン、キシレン等の炭化水素系有
機溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系有機溶
剤、メチルエチルケトン等のケトン系有機溶剤などの有
機溶剤(IV)、(ii)不飽和ポリエステル樹脂、ビ
ニルエステル樹脂、ビニルウレタン樹脂、ビニルエステ
ルウレタン樹脂、固形フェノール樹脂、ポリイソシアネ
ート、ポリエポキシド、エポキシ末端ポリオキサゾリド
ン、アクリル樹脂類、アルキド樹脂類、尿素樹脂類、メ
ラミン樹脂類、ポリジエン系エラストマー、飽和ポリエ
ステル類、飽和ポリエーテル類、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、
アマニ油、桐油、大豆油、ヒマシ油、エポキシ化油等の
油脂類等の天然及び合成高分子物質、(iii)炭酸カ
ルシウム、タルク、マイカ、クレー、シリカパウダー、
コロイダルシリカ、硫酸バリウム、水酸化アルミニウ
ム、ステアリン酸亜鉛、亜鉛華、ベンガラ、アゾ顔料な
どの各種充填剤や顔料、(iv)ハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、p−t
−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノールなどの重合禁止剤などを添加して塗料と
することができる。
【0020】各成分の好ましい添加量は(i)の有機溶
剤(IV)は(I)、(II)及び(III)の合計に
対して好ましくは30〜80重量%、より好ましくは5
0〜70重量%である。有機溶剤(IV)の量が30重
量%未満であると、粘度が高く塗装適性に劣る傾向にあ
り、80重量%を超えると、粘度が低く塗装適性に劣る
傾向にある。
【0021】(ii)は(I)、(II)及び(II
I)の合計に対して30重量%以下が好ましい。30重
量%を超えると硬化性が低下する傾向がある。
【0022】(iii)は(I)、(II)及び(II
I)の合計に対して20重量%以下が好ましい。20重
量%を超えると塗装適性、硬化性が低下する傾向があ
る。
【0023】(iv)は(I)、(II)及び(II
I)の合計に対して0.5重量%以下が好ましい。0.
5重量%を超えると硬化時間が長くなり作業性が低下す
る傾向にあり、硬化塗膜特性も劣る傾向にある。
【0024】さらに、本発明の光硬化型樹脂組成物は
鉄、アルミニウム等の金属素材、珪酸カルシウム板、パ
ルプセメント板、軽量コンクリート板、軽量気泡コンク
リート板、石綿セメント板、モルタル等の無機建材、木
材、紙、プラスチック基材等の光硬化性の塗料として使
用できる。また、レベリング剤、その他の改質剤を添加
することもできる。
【0025】本発明の光硬化型樹脂組成物は、塗料とし
て好適であり廉価にて硬化性、硬度、耐汚染性、耐溶剤
性に優れ、ゴミや粉塵による塗膜表面の外観不良が少な
い塗膜が得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はに実施例を示す。なお、分子量は次の
ようにして測定した。
【0027】分子量の測定方法 使用機器 :日立L6000型高速液体クロマトグラフ
ィー カラム :ゲルパックR400、R450及びR40
0M(日立化成工業(株)商品名) 溶離液 :テトラハイドロフラン カラム温度:25℃ 液量 :1.6ml/min 検出器 :日立L3350型示差屈折率計 実施例1 重合性単量体成分組成 メタクリル酸グリシジルエステル 370重量部 メタクリル酸n−ブチルエステル 370重量部 メタクリル酸メチル 260重量部 反応容器中に酢酸ブチル1,000重量部を仕込み、窒
素ガス雰囲気下撹拌しながら125℃まで加熱した。1
25℃で上記重合性単量体成分1,000重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル20重量部を2時間に亘って滴
下した。滴下終了後更に4時間125℃で反応を続け共
重合体(A)を合成した。得られた共重合体(A)は重
量平均分子量が11,000及びガラス転移温度が46
℃であった。次にこの共重合体(A)の1,000重量
部にアクリル酸85重量部、トリフェニルフォスフィン
3重量部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.5
重量部を加え100℃で約10時間加熱撹拌し、酸価5
及び固形分50重量%の化合物(B)を得た。次に、上
記化合物(B)100重量部、トリヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートのトリアクリレート(第一工業製薬
(株)製、商品名;ニューフロンティア TEICA、
融点:52℃)12重量部及びベンジルジメチルケター
ル(チバガイギー社製 商品名イルガキュア651)
3.3重量部を撹拌し、均一溶液にし、光硬化型樹脂組
成物を得た。
【0028】実施例2 重合性単量体成分組成 メタクリル酸グリシジルエステル 370重量部 メタクリル酸イソブチルエステル 230重量部 メタクリル酸メチル 300重量部 スチレン 100重量部 反応容器中に酢酸ブチル1,000重量部を仕込み、窒
素ガス雰囲気下撹拌しながら125℃まで加熱した。1
10℃で上記重合性単量体成分1,000重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル15重量部を2時間に亘って滴
下した。滴下終了後更に4時間110℃で反応を続け共
重合体(A)を合成した。得られた共重合体(A)は重
量平均分子量が20,000及びガラス転移温度が70
℃であった。次にこの共重合体(A)の1,000重量
部にアクリル酸85重量部、トリフェニルフォスフィン
3重量部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.5
重量部を加え100℃で約10時間加熱撹拌し、酸価5
及び固形分50重量%の化合物(B)を得た。次に、上
記化合物(B)100重量部、トリヒドロキシエチルイ
ソシアヌレートのトリアクリレート(第一工業製薬
(株)製、商品名;ニューフロンティア TEICA、
融点:52℃)12重量部及びベンジルジメチルケター
ル(チバガイギー社製 商品名イルガキュア651)
3.3重量部を撹拌し、均一溶液にし、光硬化型樹脂組
成物を得た。
【0029】実施例3 実施例2において、トリヒドロキシエチルイソシアヌレ
ートのトリアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品
名;ニューフロンティア TEICA)の代わりにテト
ラブロモビスフェノールΑのジアクリレート(第一工業
製薬(株)製、商品名;ニューフロンティアBR−42
M、融点:約65℃)12重量部を使用した以外は、実
施例2と全く同様に行い、光硬化型樹脂組成物を得た。
【0030】比較例1 重合性単量体成分組成 メタクリル酸グリシジルエステル 370重量部 メタクリル酸n−ブチルエステル 370重量部 メタクリル酸メチル 260重量部 反応容器中に酢酸ブチル1,000重量部を仕込み、窒
素ガス雰囲気下撹拌しながら125℃まで加熱した。1
25℃で上記重合性単量体成分1,000重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル20重量部を2時間に亘って滴
下した。滴下終了後更に4時間125℃で反応を続け共
重合体(A)を合成した。得られた共重合体(A)は重
量平均分子量が11,000及びガラス転移温度が46
℃であった。次にこの共重合体(A)の1,000重量
部にアクリル酸85重量部、トリフェニルフォスフィン
3重量部及びハイドロキノンモノメチルエーテル0.5
重量部を加え100℃で約10時間加熱撹拌し、酸価5
及び固形分50重量%の化合物(B)を得た。次に、上
記化合物(B)100重量部に、ベンジルジメチルケタ
ール(チバガイギー社製 商品名イルガキュア651)
3.3重量部を撹拌し、均一溶液にし、光硬化型樹脂組
成物を得た。
【0031】比較例2 重合性単量体成分組成 メタクリル酸グリシジルエステル 370重量部 メタクリル酸n−ブチルエステル 370重量部 メタクリル酸メチル 260重量部 反応容器中に酢酸ブチル1,000重量部を仕込み、窒
素ガス雰囲気下撹拌しながら125℃まで加熱した。1
25℃で上記重合性単量体成分1,000重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル20重量部を2時間に亘って滴
下した。滴下終了後更に4時間125℃で反応を続け共
重合体(A)を合成した。得られた共重合体(A)は重
量平均分子量が11,000及びガラス転移温度が46
℃であった。次に、上記化合物(Α)100重量部、ト
リヒドロキシエチルイソシアヌレートのトリアクリレー
ト(第一工業製薬(株)製、商品名;ニューフロンティ
アTEICA、融点:52℃)12重量部及びベンジル
ジメチルケタール(チバガイギー社製 商品名イルガキ
ュア651)3.3重量部を撹拌し、均一溶液にし、光
硬化型樹脂組成物を得た。
【0032】比較例3 実施例2において、トリヒドロキシエチルイソシアヌレ
ートのトリアクリレート(第一工業製薬(株)製、商品
名;ニューフロンティア TEICA)の代わりにエチ
レンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリ
レート(第一工業製薬(株)製、商品名;ニューフロン
ティアTMP−3、液体、融点:−10℃以下)12重
量部を使用した以外は、実施例2と全く同様に行い、光
硬化型樹脂組成物を得た。
【0033】応用例 上記実施例及び比較例から得られた光硬化型樹脂組成物
をガラス板の上に硬化塗膜厚が10μmになるようにバ
ーコータを用いて塗布した後、40℃の熱風乾燥機内で
2分間放置して溶剤を揮発させた。80w/cmの高圧
水銀灯1灯を備えた10m/分の速度で移動するコンベ
アに乗せ、照射硬化させた。得られた硬化塗膜について
硬化性、鉛筆硬度、耐溶剤性、耐汚染性の評価を行っ
た。
【0034】性能評価方法 (1)表面タック性 温風乾燥機で含有有機溶剤を揮発後、塗膜表面を指触
し、塗膜表面の乾燥度合いを評価した。 (2)鉛筆硬度 JIS−K5400鉛筆引っかき試験に基づいて評価し
た。 (3)耐汚染性 赤及び黒の油性マジックを用いて塗膜を汚染させた後常
温に6時間放置せしめた後n−ブタノールで拭き取り塗
膜の汚染の程度と状態を総合的に目視により判定した。 (4)耐シンナー性 キシレンを染み込ませた脱脂綿を用いて塗膜表面を50
回擦り、塗膜表面の状態を観察した。
【0035】結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の硬化型樹脂組成物は、塗料とし
て最適であり廉価にて、密着性、伸び、抗張力及び表面
硬化性に優れるとともに外観に優れた塗膜が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸グリシジルエステル
    (a)及び(a)以外の1分子中に重合性不飽和結合を
    1個有する不飽和化合物(b)を共重合させて得られる
    共重合体(c)に(メタ)アクリル酸を反応させて得ら
    れるアクリル系樹脂(I)、1分子内に光重合性不飽和
    結合を2個以上有し、かつ融点が40℃以上の光重合性
    単量体(II)並びに融点が40℃以上の光重合開始剤
    (III)を含有してなる光硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル系樹脂(I)が(メタ)アクリ
    ル酸グリシジルエステル(a)30〜50重量%及び
    (a)以外の1分子中に重合性不飽和結合を1個有する
    不飽和化合物(b)50〜70重量%を共重合させて得
    られるものであり、アクリル系樹脂(I)と光重合性単
    量体(II)の重量比(I)/(II)が95/5〜7
    0/30であり、光重合開始剤(III)の量が(I)
    及び(II)の合計に対して0.1〜10重量%であ
    り、さらに有機溶剤(IV)を(I)、(II)及び
    (III)の合計に対し30〜80重量%含有する請求
    項1記載の光硬化型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 共重合体(c)の重量平均分子量が7,
    000〜30,000である請求項1又は2記載の光硬
    化型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 共重合体(c)のガラス転移温度が40
    ℃以上である請求項1、2又は3記載の光硬化型樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれかに記載の光
    硬化型樹脂組成物を含有してなる塗料。
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