JPH11100140A - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

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Publication number
JPH11100140A
JPH11100140A JP26356897A JP26356897A JPH11100140A JP H11100140 A JPH11100140 A JP H11100140A JP 26356897 A JP26356897 A JP 26356897A JP 26356897 A JP26356897 A JP 26356897A JP H11100140 A JPH11100140 A JP H11100140A
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JP
Japan
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sheet
paper
torque
motor
feeding direction
Prior art date
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Application number
JP26356897A
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English (en)
Inventor
Susumu Tsujimura
進 辻村
Toshio Ishiwatari
敏夫 石渡
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の種類に拘りなく斜行を防止し、用紙が
斜行し易い状態を修正することによって斜行が少ない状
態で用紙を送り出すことができる自動給紙装置を得る。 【解決手段】 モータ20から給紙ローラ5に至る動力
伝達経路に、給送方向のトルクとして付与されたモータ
20の駆動力を給紙ローラ5に伝達するワンウェイクラ
ッチ23を設ける。モータ20の駆動力が反給送方向の
トルクとしてワンウェイクラッチ23に付与されると、
空転トルクによって給紙ローラ5にモータ20の駆動力
が伝達され、最上位紙3aとともに給送方向に移動した
用紙3が戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載された用紙を
一枚又は一組ずつ分離して給送する自動給紙装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動給紙装置は、プリンタ等の用
紙に印字を行う装置の本体内に用紙を給送するために用
いられている。従来の自動給紙装置には、用紙が載置さ
れる上昇板と、用紙の先端が突き当てられる用紙分離斜
面とを有するものがある。
【0003】このような自動給紙装置の一例としては、
特開平5−24722号公報記載のものがある。この自
動給紙装置では、用紙は上昇板で押し上げられ、最上位
紙がプリンタ本体内の給紙通路手前に設けられた給紙ロ
ーラに圧接される。給紙ローラが給送方向に回転するこ
とによって、最上位紙は給送方向へと繰り出される。こ
のとき、積載された用紙間の静電気や摩擦力のために、
最上位紙とともに下の用紙も給送方向に移動することが
あるが、最上位紙を含むこれらの用紙の先端は用紙分離
斜面に突き当てられ、最上位紙が分離されて自動給紙装
置外へと送り出され、プリンタ本体内の給紙通路へ送り
込まれる。
【0004】ここで、この自動給紙装置では、用紙が分
離されて自動給紙装置外へ送り出される際に、斜行させ
ないで送り出すための手段を備えていない。したがっ
て、自動給紙装置から送り出された用紙が既に斜行して
いる場合があり、この場合には、プリンタ本体内の給紙
通路に設けられているインサータローラによって斜行修
正される。
【0005】インサータローラは圧接する一対のローラ
である。給紙通路に送り込まれた用紙は、まず、先端の
一辺をインサータローラのニップ部に突き当てられる。
用紙が斜行していた場合には、ここで斜行修正され、そ
の後、インサータローラが給送方向に回転して用紙が送
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動給紙装置で
は、斜行修正はプリンタ本体側のインサータローラのみ
によっている。しかし、多種の用紙の中には、どの程度
突き当てれば斜行を修正できるかの調整が困難なものが
ある。
【0007】例えば、サイズが異なる数枚の用紙をそれ
ぞれの一辺を揃えて糊付けした帳票のようなものは、全
面の厚さが一様ではないため、コシも各部分で異なる。
特に、糊付けされた辺に直交する辺がインサータローラ
に突き当てられる場合、糊付けされた方の端部は厚さが
厚くてコシが強く、もう一方の端部に向かうにしたがっ
て厚さが薄くなりコシが弱くなる。このため、インサー
タローラに突き当てられる力が一様でなく、インサータ
ローラに挾み込まれるとき、ますます斜行してしまうと
いう不都合がある。
【0008】また、特に帳票等の全面の厚さが一様でな
い用紙の場合には、用紙が自動給紙装置から送り出され
る際に既に大きく斜行して、インサータローラだけでは
完全には斜行修正されない場合がある。この原因として
は、給紙ローラが最上位紙を繰り出すときに、最上位紙
の下の二枚目の用紙が最上位紙とともに給送方向に移動
することが考えられる。その場合には、最上位紙が自動
給紙装置外に送り出されて最上位紙となった前記二枚目
の用紙が給紙ローラで繰り出される際、この最上位紙の
先端は既に給送方向下流側へずれているため、用紙分離
斜面への先端の突き当てが不完全になる。用紙分離斜面
によって最上位紙を分離給紙する自動給紙装置では、用
紙の先端を用紙分離斜面に平行に突き当てなければ、最
上位紙の分離が困難になる。その上、全面の厚さが一様
でないので給紙ローラの圧接力が均一になりにくい。こ
のため、用紙が斜行して送り出されるという不都合が生
じ易い。
【0009】本発明は、用紙の種類に拘りなく斜行修正
可能とすることを目的とする。
【0010】また本発明は、用紙が斜行し易い状態を修
正することができ、斜行が少ない状態で用紙を送り出す
ことができる自動給紙装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
積載された用紙の最上位紙が上昇板によって圧接された
給紙ローラよりも給送方向下流側に位置して用紙分離斜
面が設けられた自動給紙装置において、前記用紙の給送
方向上流側端部を規制するエンドフェンスと、前記給紙
ローラを回転させる駆動力を発生させるモータと、前記
モータと前記給紙ローラとの間の動力伝達経路に設けら
れ前記モータの駆動力が給送方向のトルクとして付与さ
れたときには前記給紙ローラに前記給送方向のトルクを
伝達し前記モータの駆動力が反給送方向のトルクとして
付与されたときには前記給紙ローラから付与される給紙
方向の負荷トルクが空転トルク未満であれば前記給紙ロ
ーラに前記反給送方向のトルクを伝達するワンウェイク
ラッチと、分離給紙前に前記モータの駆動力を反給送方
向のトルクとして前記ワンウェイクラッチに付与して前
記最上位紙の給送方向上流側端部を前記エンドフェンス
に突き当てる戻し手段とを有する。
【0012】ここで、ワンウェイクラッチの空転トルク
は、モータの駆動力が反給送方向のトルクとしてワンウ
ェイクラッチに付与されているときに給送方向へ移動中
の最上位紙に連れ回りされている給紙ローラからワンウ
ェイクラッチに付与される給送方向の負荷トルク以下で
あって、且つ、モータの駆動力が反給送方向のトルクと
してワンウェイクラッチに付与されているときに後端が
エンドフェンスで規制された最上位紙に圧接している給
紙ローラから付与される給送方向の負荷トルク以下であ
るように設定される。
【0013】したがって、モータの駆動力が給送方向の
トルクとしてワンウェイクラッチに付与されたときには
給紙ローラは正転し、また、モータの駆動力が反給送方
向のトルクとしてワンウェイクラッチに付与されたとき
には、給紙ローラからワンウェイクラッチに付与される
給送方向の負荷トルクが空転トルク未満であれば給紙ロ
ーラは反転する。また、最上位紙の給送方向下流側端部
が分離給紙前にエンドフェンスから離れていても、戻し
手段によって、最上位紙は反給紙方向に後退させられ、
最上位紙の給送方向上流側端部はエンドフェンスに突き
当てられる。
【0014】請求項2記載の発明は、積載された用紙の
最上位紙が上昇板によって圧接された給紙ローラよりも
給送方向下流側に位置して用紙分離斜面が設けられた自
動給紙装置において、前記用紙の給送方向上流側端部を
規制するエンドフェンスと、前記給紙ローラを回転させ
る駆動力を発生させるモータと、前記モータと前記給紙
ローラとの間の動力伝達経路に設けられ前記モータの駆
動力が給送方向のトルクとして付与されたときには前記
給紙ローラに前記給紙方向のトルクを伝達するワンウェ
イクラッチと、前記ワンウェイクラッチとともに前記モ
ータと前記給紙ローラとの間の動力伝達経路に設けられ
て前記モータの駆動にしたがって回転し前記給紙ローラ
から付与される負荷トルクがリミットトルク以下である
とき前記モータの駆動力を給紙ローラに伝達するトルク
リミッタと、分離給紙前に前記モータの駆動力を反給送
方向のトルクとして前記トルクリミッタに付与して前記
最上位紙の給送方向上流側端部を前記エンドフェンスに
突き当てる戻し手段とを有する。
【0015】したがって、モータの駆動力が給送方向の
トルクとしてワンウェイクラッチ及びトルクリミッタに
付与されたときには給紙ローラは正転し、また、モータ
の駆動力が反給送方向のトルクとしてワンウェイクラッ
チ及びトルクリミッタに付与されたときには、給紙ロー
ラからトルクリミッタに付与される給送方向の負荷トル
クがトルクリミッタ以下であれば給紙ローラは反転す
る。また、最上位紙の給送方向下流側端部が分離給紙前
にエンドフェンスから離れていても、戻し手段によっ
て、最上位紙は反給紙方向に後退させられ、最上位紙の
給送方向上流側端部はエンドフェンスに突き当てられ
る。
【0016】請求項3記載の発明は、最上位紙を給紙ロ
ーラに圧接させる上昇板の給送方向下流側に用紙分離斜
面が設けられた自動給紙装置において、分離給紙前に用
紙の給紙方向上流側端部を規制するエンドフェンスと前
記最上位紙とが離れている場合に前記最上位紙を反給紙
方向に後退させて前記最上位紙の給送方向上流側端部を
前記エンドフェンスに突き当てる戻し手段を有する。
【0017】したがって、最上位紙の下の用紙が最上位
紙とともに給送方向に移動していても、次の分離給紙ま
でに戻される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の自動給紙装置の第一の実
施の形態について、図1ないし図4に基づいて説明す
る。本実施の形態は、プリンタに取り付けられる自動給
紙装置の一例である。
【0019】まず、図1は、本実施の形態の自動給紙装
置及び自動給紙装置が用いられたプリンタの概略的な構
造を示す縦断正面図である。
【0020】自動給紙装置1は、プリンタ2に取り付け
られて用いられている。自動給紙装置1には、用紙3が
載置される上昇板4が設けられている。上昇板4は図示
しないバネ等の付勢手段により上向きに付勢され、用紙
3の最上位紙3aを給紙ローラ5に圧接させている。給
紙ローラ5は、プリンタ2内の給紙通路6の上流側で給
紙通路6が始まる直前に位置している。
【0021】また、自動給紙装置1は、用紙3の幅方向
を規制するサイドフェンス7と、用紙3の給送方向上流
側端部を押さえるエンドフェンス8とを備えている。サ
イドフェンス7及びエンドフェンス8は、用紙3のサイ
ズに合わせてスライド自在である。
【0022】さらに、自動給紙装置1は、上昇板4の給
送方向下流側に配置された用紙分離斜面9を備えてい
る。用紙分離斜面9は、サイドフェンス7のスライドに
連動し、用紙3のサイズに拘らず幅方向中央に位置する
ようになっている。より詳細には、サイドフェンス7に
連結されたラック10と用紙分離斜面9に連結されたラ
ック11とが複数のギヤ12で連結されて、ラック&ピ
ニオン構造をなしている。自動給紙装置1は用紙3の一
側端を基準としていてサイドフェンス7は用紙の他側端
に当接する。よって、サイドフェンス7のスライド長の
1/2だけ用紙分離斜面9がスライドするようにギヤ1
2における減速比が設定されている。
【0023】また、用紙分離斜面9は、図示しないレバ
ーの回動により高さ調節自在であって、様々なコシの強
さの用紙3に対応できる。
【0024】プリンタ2の給紙ローラ5より給送方向下
流側には、給紙通路6を挾んで対向する一対のインサー
タローラ13が設けられており、さらに下流側には搬送
ローラ14及びキャッチローラ15と、印字部16とが
順次設けられている。印字部16は印字ヘッド17とプ
ラテン18とを有する。また、給紙通路6のインサータ
ローラ13手前には、用紙3の有無を検出するセンサ1
9が設けられている。
【0025】インサータローラ13は、モータ20の駆
動力が伝達されて回転する。インサータローラ13と給
紙ローラ5とはベルト21で連結されており、給紙ロー
ラ5もモータ20の駆動力によって回転する。
【0026】一対のインサータローラ13のうちベルト
21が掛けられている方のインサータローラ13は、給
紙通路6を挾んで給紙ローラ5の反対側に位置している
ので、モータ20の駆動力がインサータローラ13とと
もに給紙ローラ5にも伝達されているとき、インサータ
ローラ13の回転方向と給紙ローラ5の回転方向とは逆
となる。
【0027】ここで以下は、便宜上、給紙ローラ5及び
インサータローラ13の給送方向の回転を「正転」、反
給送方向の回転を「反転」と表す。モータ20について
は、給紙ローラ5に合わせて、給紙ローラ5を正転させ
る方向の駆動力を発生する状態を「正転駆動」、給紙ロ
ーラ5を反転させる方向の駆動力を発生する状態を「反
転駆動」と表す。
【0028】したがって、モータ20が正転駆動してい
るとき、モータ20の駆動力が給紙ローラ5に伝達され
ると給紙ローラ5が正転し、インサータローラ13は反
転する。逆に、モータ20が反転駆動しているとき、モ
ータ20の駆動力が給紙ローラ5に伝達されると給紙ロ
ーラ5が反転し、インサータローラ13は正転する。
【0029】次に、図2に示す給紙ローラ5の平面図を
用いて、給紙ローラ5の詳細な構造について説明する。
給紙ローラ5は、モータ20の駆動力が伝達される駆動
軸22の二箇所に取り付けられている。
【0030】給紙ローラ5と駆動軸22との間には、ワ
ンウェイクラッチ23が介在している。
【0031】ワンウェイクラッチ23は、駆動軸22に
固定された内周側部材24と、駆動軸22に回動自在に
取り付けられて給紙ローラ5の基部を構成する外周側部
材25とが、スプリング26を介して連結された構造で
ある。スプリング26の巻き方向は、駆動軸22の正転
方向と同じである。よって、駆動軸22が正転すると
き、内周側部材24から外周側部材25へスプリング2
6を介して正転方向のトルクが伝達され、給紙ローラ5
が正転する。逆に、駆動軸22が反転するとき、ワンウ
ェイクラッチ23の空転トルク以上の負荷トルクがスプ
リング26に付与され、スプリング26は内周側部材2
4から外周側部材25へ反転方向のトルクを伝達しなく
なる。
【0032】例えば、モータ20の反転駆動によって駆
動軸22が反転していて、給紙ローラ5に圧接する最上
位紙3aが正転するインサータローラ13で送られてい
る場合、スプリング26は、給紙ローラ5及び外周側部
材25を介して、最上位紙3aから正転方向の負荷トル
クを受ける。この負荷トルクは、ワンウェイクラッチ2
3の空転トルク以上となるので、モータ20の駆動力は
給紙ローラ5へ伝達されない。
【0033】ワンウェイクラッチ23の外周側部材25
には、駆動軸22とともに回転するトルクリミッタ27
の摩擦板28が当接している。外周側部材25は給紙ロ
ーラ5の基部を構成している部材であるので、摩擦板2
8が摩擦力によって外周側部材25を回転させたときに
は給紙ローラ5も回転する。
【0034】給紙ローラ5にかかる負荷トルクがリミッ
トトルク以下のとき、摩擦板28から給紙ローラ5にモ
ータ20の駆動力が伝達される。ここで、リミットトル
クは、モータが反転駆動しているとき正転するインサー
タローラ13で送られる最上位紙3aが給紙ローラ5に
与える正転方向の負荷トルク未満であるように調節され
る。また、用紙3の種類毎に調節する場合は、モータが
反転駆動しているときエンドフェンス8に後端が突き当
たった用紙3が給紙ローラ5に与える負荷トルク未満で
あるように調節しなければならない。
【0035】二つの給紙ローラ5のうちサイドフェンス
7側の給紙ローラ5は、サイドフェンス7がスライドす
るとき、サイドフェンス7とともに移動し、サイドフェ
ンス7と常に一定の間隔を空けるように設けられてい
る。
【0036】これらの給紙ローラ5の間には、押さえコ
ロ29が設けられている。押さえコロ29は、常に二つ
の給紙ローラ5の真中に位置しており、用紙3の幅方向
中央を押さえている。押さえコロ29が設けられている
ことによって、厚さが各部分によって異なり全面に渡っ
て一様でない用紙3であっても、給紙ローラ5で押さえ
られない中央部が浮き上がることを防止することがで
き、用紙3が給紙ローラ5で繰り出されるとき、用紙3
の先端を用紙分離斜面9に確実に突き当てることができ
る。
【0037】ここで、自動給紙装置1に備えられている
制御系(図示せず)について説明する。まず、各種の演
算処理を実行して各部を集中的に制御するCPUに、R
OM及びRAMが、バスラインを介してそれぞれ接続さ
れている。ROMには、自動給紙装置1の動作プログラ
ムが格納されるとともに各種の固定情報も記録されてい
る。RAMは、各種の可変情報を一時的に格納する。ま
た、RAMの一部領域は各種のカウンタ領域として利用
される。また、CPUには、バスラインを介してドライ
ブI/Oとインタフェースとが接続されている。ドライ
ブI/Oは、モータ20等を動作させたり、それらから
の情報を受け入れたりする。インタフェースは、センサ
19からの信号を受信する。
【0038】次に、図3のフローチャートを用いて、用
紙3の分離給紙制御処理の流れについて説明する。ま
ず、モータ20を正転駆動する(st.1)。モータ2
0が正転駆動すると、給紙ローラ5が正転し、インサー
タローラ13が反転する。給紙ローラ5が正転すると、
最上位紙3aが給送方向に繰り出される。このとき、図
4(a)に示すように、最上位紙3aの下の用紙3が最
上位紙3aとともに移動することがある。最上位紙3a
及びその下の用紙3は、用紙分離斜面9に突き当てら
れ、最上位紙3aが分離されて、正転する給紙ローラ5
により自動給紙装置1外へと送り出される。
【0039】自動給紙装置1外に送り出された最上位紙
3aは、正転する給紙ローラ5により給紙通路6へと送
り込まれる。ここで、センサ19が最上位紙3aの先端
を検出したら(st.2)、反転するインサータローラ
13に最上位紙3aの先端の一辺が当接して最上位紙3
aがやや撓められる程度に予め設定された所定時間が経
過するまで、更にモータ20を正転駆動する(st.
3)。最上位紙3aが斜行している場合は、ここで斜行
修正される。その後、モータ20を停止させる(st.
4)。
【0040】続いて、モータ20を反転駆動する(s
t.5)。モータ20が反転駆動するとインサータロー
ラ13が正転し、最上位紙3aが搬送ローラ14へと送
られる。この直後は、給紙ローラ5には最上位紙3aの
後部分が圧接しており、このとき最上位紙3aが給紙ロ
ーラ5を介してワンウェイクラッチ23及びトルクリミ
ッタ27に付与する負荷トルクは空転トルク以上であっ
てリミットトルクより大きいので、給紙ローラ5は最上
位紙3aに連れ回りされる。
【0041】そして、最上位紙3aの後端が給紙ローラ
5を通過すると、給紙ローラ5には最上位紙3aの下に
あった用紙3が圧接する。このとき最上位紙3aが給紙
ローラ5を介してワンウェイクラッチ23及びトルクリ
ミッタ27に付与する負荷トルクはリミットトルク以下
であるので、給紙ローラ5には、トルクリミッタ27の
摩擦板28を介して、反転駆動するモータ20の駆動力
が伝達されて、給紙ローラ5が反転する。すると、最上
位紙3aとともに給送方向へ移動していた用紙3は、図
4(b)に示すように、用紙3の後端を規制するエンド
フェンス8に突き当たるまで後退する。請求項3記載の
戻し手段は、このst.5に相当する。
【0042】最上位紙3aがセンサ19を通過したら
(st.6)、最上位紙3aの後端がインサータローラ
13を通過する程度に予め設定された所定時間が経過す
るまで、更にモータ20を反転駆動し(st.7)、そ
の後モータ20を停止させる(st.8)。
【0043】本実施の形態によれば、最上位紙3aの下
の用紙3が最上位紙3aとともに給送方向へ移動してい
ても、最上位紙3aが自動給紙装置1から送り出されて
からもとの位置へ戻されるので、次の分離給紙の際、確
実に用紙分離斜面9に突き当てられるため、引き続き正
常な分離給紙を行うことができる。
【0044】また、本実施の形態では、用紙3は幅方向
中央を押さえコロ29で押さえられているので、用紙3
の幅方向中央が浮き上がることがなく、用紙3の先端は
用紙分離斜面9に確実に突き当てることができる。さら
に、押さえコロ29の両脇に給紙ローラ5が配置されて
いるので、全面の厚さが一様でない用紙3であっても、
用紙分離斜面9に平行に移動させることができる。
【0045】なお、本実施の形態では、給紙ローラ5に
ワンウェイクラッチ23だけでなくトルクリミッタ27
も設けられているが、実施にあたっては、トルクリミッ
タ27が設けられていなくても、ワンウェイクラッチ2
3の空転トルクを利用することもできる。空転トルク
は、前述のように、ワンウェイクラッチ23がモータ2
0の駆動力を給紙ローラ5に伝達しなくなるまでに要す
る反転方向のトルクである。但し、この場合には、ワン
ウェイクラッチ23の空転トルクは、最上位紙3aの下
であった用紙3を後退させる際に給紙ローラ5にかかる
正転方向の負荷トルクよりも大きく、且つ、後退した用
紙3がエンドフェンス8に当接した状態で給紙ローラ5
にかかる正転方向の負荷トルク以下であるように設定し
なければならない。このようにすると、部品点数を減少
させることができる。
【0046】本発明の自動給紙装置の第二の実施の形態
について、図5に基づいて説明する。なお、前実施の形
態で説明した部分と同一部分は同一符号を用い、説明も
省略する。本実施の形態では、給紙ローラ5が駆動軸2
2に直結しており、駆動軸22とモータ20との間にワ
ンウェイクラッチ23及びトルクリミッタ27が介在し
ている。
【0047】トルクリミッタ27は、駆動軸22の一端
に取り付けられており、駆動軸22と一体的に回転す
る。
【0048】本実施の形態では、ワンウェイクラッチ2
3の外周側部材25にはトルクリミッタ27の摩擦板2
8が圧接されており、また、ワンウェイクラッチ23の
内周側部材24は、駆動軸22のトルクリミッタ27が
取り付けられている方の端部の近傍に固定されている。
そして、ワンウェイクラッチ23の外周側部材25の外
周面には、モータ20の駆動力を伝達するベルト21が
掛けられている。
【0049】このような構成において、モータ20が正
転駆動しているとき、ワンウェイクラッチ23によって
モータ20の駆動力が駆動軸22に伝達され、給紙ロー
ラ5が正転する。
【0050】また、モータ20が反転駆動しているとき
には、トルクリミッタ27の摩擦板28から、ワンウェ
イクラッチ23の外周側部材25を介して給紙ローラ5
に反転方向のトルクが伝達される。この反転方向のトル
クの最大値であるリミットトルクは、第一の実施の形態
と同様にトルクリミッタ27によって調節可能である。
【0051】本実施の形態においても、第一の実施の形
態と同様の分離給紙制御処理(図3参照)を行うことに
よって、第一の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0052】本実施の形態によれば、ワンウェイクラッ
チ23及びトルクリミッタ27は一組あればよいので、
部品点数を減らすことができ、第一の実施の形態と比べ
て簡易な構造とすることができる。
【0053】なお、第一及び第二の実施の形態では、請
求項3記載の戻し手段をst.5とし、ワンウェイクラ
ッチ23又はトルクリミッタ27によって反転駆動する
モータ20の駆動力を給紙ローラ5に伝達して最上位紙
3aの下であった用紙3を後退させているが、実施にあ
たっては、ワンウェイクラッチ23やトルクリミッタ2
7でモータ20の駆動力を伝達する構造でなくても、最
上位紙3aが送り出された後にその下の用紙3を後退さ
せることができればよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、モータと給紙
ローラとの間に介在し、モータが正転駆動しているとき
にはモータの駆動力を給紙ローラに伝達し、モータが反
転駆動しているときには空転トルクによって給紙ローラ
に反給送方向のトルクを付与するワンウェイクラッチを
設けているので、モータを正転駆動させることによって
給紙ローラを正転させて最上位紙を給送方向に繰り出す
ことができ、また、モータを反転駆動させたときには給
紙ローラに空転トルクよりも小さい反給送方向のトルク
を付与することができるため、最上位紙とともに給送方
向へ移動した用紙を戻すことができる。
【0055】請求項2記載の発明では、給紙ローラに圧
接する用紙から給紙ローラが受ける負荷トルクがリミッ
トトルク以下であるときモータの駆動力を給紙ローラに
伝達するトルクリミッタを設けているので、モータを正
転駆動させることによって給紙ローラを正転させて最上
位紙を給送方向に繰り出すことができ、また、モータを
反転駆動させたときには給紙ローラにリミットトルク以
下の反給送方向のトルクを付与することができるため、
最上位紙とともに給送方向へ移動した用紙を戻すことが
でき、さらに、リミットトルクは用紙の紙質に合わせて
調節することができるので、エンドフェンスに突き当た
った用紙を更に後退させて撓ませることを防止すること
ができる。
【0056】請求項3記載の発明では、最上位紙の搬送
中に最上位紙の下の用紙を反給送方向に送って用紙の給
送方向上流側端部をエンドフェンスに突き当てる戻し手
段を設けているので、最上位紙の下の用紙が最上位紙と
ともに給送方向に移動していても、最上位紙の下であっ
た用紙を次の分離給紙までにエンドフェンスに突き当た
るまで戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動給紙装置の第一の実施の形態を示
す縦断正面図である。
【図2】給紙ローラとモータとの間の駆動力伝達機構を
示す平面図である。
【図3】分離給紙制御の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】分離給紙の際の動作を示す縦断正面図である。
【図5】本発明の自動給紙装置の第二の実施の形態にお
ける給紙ローラとモータとの間の駆動力伝達機構を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 自動給紙装置 3 用紙 3a 最上位紙 4 上昇板 5 給紙ローラ 8 エンドフェンス 9 用紙分離斜面 13 インサータローラ 20 モータ 23 ワンウェイクラッチ 27 トルクリミッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載された用紙の最上位紙が上昇板によ
    って圧接された給紙ローラよりも給送方向下流側に位置
    して用紙分離斜面が設けられた自動給紙装置において、 前記用紙の給送方向上流側端部を規制するエンドフェン
    スと、 前記給紙ローラを回転させる駆動力を発生させるモータ
    と、 前記モータと前記給紙ローラとの間の動力伝達経路に設
    けられ、前記モータの駆動力が給送方向のトルクとして
    付与されたときには前記給紙ローラに前記給送方向のト
    ルクを伝達し、前記モータの駆動力が反給送方向のトル
    クとして付与されたときには前記給紙ローラから付与さ
    れる給紙方向の負荷トルクが空転トルク未満であれば前
    記給紙ローラに前記反給送方向のトルクを伝達するワン
    ウェイクラッチと、 分離給紙前に前記モータの駆動力を反給送方向のトルク
    として前記ワンウェイクラッチに付与して前記最上位紙
    の給送方向上流側端部を前記エンドフェンスに突き当て
    る戻し手段と、を有することを特徴とする自動給紙装
    置。
  2. 【請求項2】 積載された用紙の最上位紙が上昇板によ
    って圧接された給紙ローラよりも給送方向下流側に位置
    して用紙分離斜面が設けられた自動給紙装置において、 前記用紙の給送方向上流側端部を規制するエンドフェン
    スと、 前記給紙ローラを回転させる駆動力を発生させるモータ
    と、 前記モータと前記給紙ローラとの間の動力伝達経路に設
    けられ、前記モータの駆動力が給送方向のトルクとして
    付与されたときには前記給紙ローラに前記給紙方向のト
    ルクを伝達するワンウェイクラッチと、 前記ワンウェイクラッチとともに前記モータと前記給紙
    ローラとの間の動力伝達経路に設けられて前記モータの
    駆動にしたがって回転し、前記給紙ローラから付与され
    る負荷トルクがリミットトルク以下であるとき前記モー
    タの駆動力を給紙ローラに伝達するトルクリミッタと、 分離給紙前に前記モータの駆動力を反給送方向のトルク
    として前記トルクリミッタに付与して前記最上位紙の給
    送方向上流側端部を前記エンドフェンスに突き当てる戻
    し手段と、を有することを特徴とする自動給紙装置。
  3. 【請求項3】 最上位紙を給紙ローラに圧接させる上昇
    板の給送方向下流側に用紙分離斜面が設けられた自動給
    紙装置において、 分離給紙前に用紙の給紙方向上流側端部を規制するエン
    ドフェンスと前記最上位紙とが離れている場合に前記最
    上位紙を反給紙方向に後退させて前記最上位紙の給送方
    向上流側端部を前記エンドフェンスに突き当てる戻し手
    段を有することを特徴とする自動給紙装置。
JP26356897A 1997-09-29 1997-09-29 自動給紙装置 Pending JPH11100140A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017186147A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社リコー 給紙装置、及び、画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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