JPH1097130A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1097130A
JPH1097130A JP8248237A JP24823796A JPH1097130A JP H1097130 A JPH1097130 A JP H1097130A JP 8248237 A JP8248237 A JP 8248237A JP 24823796 A JP24823796 A JP 24823796A JP H1097130 A JPH1097130 A JP H1097130A
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Takashi Hodoshima
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弘幸 芝木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置本体の小型化、簡易化、コスト低
減を図れ、トナー供給性能の信頼性も高い大容量のトナ
ー供給装置を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成装置本体の現像手段にトナーを供
給する該現像手段と独立に別体で構成されたトナー供給
装置300を備えた画像形成装置において、トナー供給
装置300は、トナー貯留手段304Eと、該トナー貯
留手段内のトナーを吐出部に向け移動させるためのスク
リューポンプ306Aと、該スクリューポンプにより移
動するトナーを拡散させた状態で流動させるための第1
の空気供給手段811と、前記トナー貯留手段内のトナ
ーの架橋を防止するため、トナー貯留手段内へ空気を供
給する第2の空気供給手段812とを具備した構成とし
た。これによりトナー貯留手段内のトナーの架橋が防止
され、スクリューポンプと第1の空気供給手段によるト
ナー移送を確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置、特に2成分系現像剤または1成分系現像剤
を用いた複写機、プリンター、あるいはファクシミリ等
の画像形成装置に関する。さらには、複数の現像手段を
有するカラー画像形成装置で、特に、現像手段にトナー
を供給するトナー供給装置を備えた画像形成装置、感光
体や中間転写体等の画像形成体のクリーニング装置や転
写紙搬送体のクリーニング装置を備え、該クリーニング
装置により回収されたトナーを移送する回収トナー移送
手段及び回収トナー貯蔵手段を備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置が知
られており、複写機、プリンター、ファクシミリ等とし
て製品化されている。電子写真方式の画像形成装置で
は、一様帯電された像担持体をなす感光体上に原稿像の
露光あるいは光書き込み等によって静電潜像を形成し、
この静電潜像を、現像装置の現像部に収納された、例え
ば磁性キャリアとトナーとからなる2成分系現像剤ある
いはトナーのみからなる1成分系現像剤のトナーにより
現像して可視像化し、この可視像(トナー像)を転写紙
等に転写して複写物(コピー)あるいはプリントを得る
ようになっている。
【0003】このような画像形成装置において、静電潜
像の可視像処理に用いられる現像剤は、可視像処理が継
続されることによって消費量が増え、供給される際の濃
度が低下してくる。上記した現像剤のうち特に2成分系
現像剤の場合には、トナーの量が経時的に減少し、現像
剤中でのトナー濃度が低下し、希望する画像濃度が得ら
れなくなる。そこで、画像濃度の低下を抑えるために、
現像剤中でのトナー濃度が所定値以下になると、現像装
置の現像部にトナーを補給して現像剤中でのトナー濃度
を安定した状態に維持することが行われている。また、
トナーの補給を効率良く行うために、現像装置とは別体
に大容量のトナー貯蔵部を設け、このトナー貯蔵部より
現像装置にトナーを供給することが行われている。
【0004】ここで、現像装置の現像部に、この現像部
と別体に設けられたトナー貯蔵部よりトナーを供給する
トナー供給装置に関する技術としては、例えば次のよう
なものがある。 2成分系現像剤を用いた現像装置において、トナー貯
蔵部と現像部とをパイプで結び、このパイプの内部に設
けられたコイルスクリューにてトナーを現像部に移送し
トナー供給を行う技術(特開昭61−188564号公
報等)。 現像部と近接した位置にトナー貯蔵容器を具備し、主
として重力によりトナー貯蔵容器より現像部へトナー供
給する技術。
【0005】さらに、現像剤やトナー等の粉体移送に関
する技術としては、現像装置の現像部やトナー供給部で
のトナー移送技術として、スクリュー、パドル(各種形
状)、バケット等を用いた技術がある。また、本出願人
は先に、現像剤やトナー等の粉体移送にコイルスクリュ
ー等を用いずに、粉体移送が可能なポンプとして、スク
リューポンプ(通称、モーノポンプ)を用いた技術を提
案している(特開平7−219329号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置に
おける現像装置では、トナーの貯蔵量(収納量)を大容
量にすることは、トナー貯蔵部と現像装置が一体的に構
成されるため(前述の、トナー貯蔵部と現像部をパイプ
で結び、このパイプの内部に設けられたコイルスクリュ
ーにてトナーを現像部に移送しトナー供給を行う技術も
含まれるものと考えられる)、該構成部分が大型にな
り、装置構成が複雑になると共に、装置メンテナンス時
の操作性が低下するとの問題があった。また、装置本体
の大型化に伴い、本体設置占有面積の増大、本体コスト
の増大という問題も生じた。
【0007】これらの問題は、大量のコピーあるいはプ
リントを行うユーザーにとって、機械のダウンタイムの
増大、コピーあるいはプリントコストの増大となるの
で、解決策が強く望まれている。当然ながら、大容量の
トナー収納・供給装置でのトナー供給性能の信頼性が高
い事、装置の大きさが小さくコストが低い事、使用電力
が小さい事、トナー補給操作が簡便な事、等々が要求さ
れる。特に、カラー画像形成装置では、例えばイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(BL)の
各色の現像を行う4つの現像装置、各色のトナーを収容
するトナー貯蔵部、各色のトナー貯蔵部から各現像装置
へのトナー供給装置を必要とし、さらにカラー画像は画
像占有面積が大きくトナーの消費量が多いことから、ト
ナー補給量も多くなり、これらの問題はより顕著で深刻
であった。
【0008】また、トナー補給容器(トナー貯蔵タンク
へトナーを補給するための容器)、トナー回収容器(回
収トナー貯蔵タンク)についても、その容量、形状、材
質等が前述のトナー補給操作とトナー回収操作の操作
性、メンテナンス性、さらにはメーカーからユーザーへ
のトナー供給及びユーザーからメーカーへの回収トナー
の回収という物流面のコストに大きく影響していた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、上記課題の解消を図り現像装置及び装置本体の大
きさの適正化を維持しつつ、機械のダウンタイムの低
減、コピーあるいはプリントコストの低減を可能とし、
さらには、トナー供給性能の信頼性、装置の大きさ、コ
スト、消費電力、トナー補給操作に優れた、大容量のト
ナー供給装置を備えた画像形成装置を提供することを目
的とする。さらに本発明では、機械設置面積が小スペー
スで済み、画像形成装置本体の小型化、簡易化、本体コ
ストの低減を図れる大容量トナー供給装置の提供、トナ
ー補給のメンテナンス性の向上、トナー供給装置の信頼
性の確保、構成の簡易化、低コスト化を図ることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体上に形成された静
電潜像を現像手段のトナーで現像して可視像化する電子
写真方式の画像形成装置であって、画像形成装置本体の
現像手段にトナーを供給するための、該現像手段と独立
に別体で構成されたトナー供給装置を備えた画像形成装
置において、前記トナー供給装置は、トナー貯留手段
と、該トナー貯留手段内のトナーを吐出部に向け移動さ
せるための、回転することにより軸方向にトナーを移動
させるロータを備えたスクリューポンプと、該スクリュ
ーポンプにより移動するトナーを拡散させた状態で流動
させるための第1の空気供給手段と、前記トナー貯留手
段内のトナーの架橋を防止するため、該トナー貯留手段
内へ空気を供給する第2の空気供給手段とを具備した構
成としたものである。
【0011】請求項2記載の発明は、像担持体上に形成
された静電潜像を現像手段のトナーで現像して可視像化
する電子写真方式の画像形成装置であって、画像形成装
置本体の現像手段にトナーを供給するための、該現像手
段と独立に別体で構成されたトナー供給装置を備えた画
像形成装置において、前記トナー供給装置は、トナー貯
留手段と、該トナー貯留手段内のトナーを吐出部に向け
移動させるための、回転することにより軸方向にトナー
を移動させるロータを備えたスクリューポンプと、該ス
クリューポンプにより移動するトナーを拡散させた状態
で流動させるための第1の空気供給手段と、前記トナー
貯留手段内に設置され該トナー貯留手段内のトナーを撹
拌する撹拌手段と、該撹拌手段の近傍に空気を供給する
第2の空気供給手段とを具備した構成としたものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の画像形成装置において、前記第1の空気供
給手段と第2の空気供給手段の空気供給源を共通とした
ものである。
【0013】請求項4記載の発明は、像担持体上に形成
された静電潜像を現像手段のトナーで現像して可視像化
する電子写真方式の画像形成装置であって、画像形成装
置本体の現像手段にトナーを供給するための、該現像手
段と独立に別体で構成されたトナー供給装置を備えた画
像形成装置において、前記トナー供給装置は、トナー貯
留手段と、該トナー貯留手段内のトナーを吐出部に向け
移動させるための、回転することにより軸方向にトナー
を移動させるロータを備えたスクリューポンプと、該ス
クリューポンプにより移動するトナーを拡散させた状態
で流動させるための空気供給手段とを具備し、前記トナ
ー貯留手段内に、傾斜させた平面もしくは曲面を持つ部
材を具備した構成としたものである。
【0014】請求項5記載の発明は、像担持体上に形成
された静電潜像を現像手段のトナーで現像して可視像化
する電子写真方式の画像形成装置であって、画像形成装
置本体の現像手段にトナーを供給するための、該現像手
段と独立に別体で構成されたトナー供給装置を備えた画
像形成装置において、前記トナー供給装置は、トナー貯
留手段と、該トナー貯留手段内のトナーを吐出部に向け
移動させるための、回転することにより軸方向にトナー
を移動させるロータを備えたスクリューポンプと、該ス
クリューポンプにより移動するトナーを拡散させた状態
で流動させるための空気供給手段とを具備し、前記トナ
ー貯留手段を構成するトナー収納容器に鉛直方向で互い
に重ならない複数の傾斜面を具備した構成としたもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】まず、本発明に係る画像形成装置の構成例
について説明する。図6は本発明に係る画像形成装置の
概略構成図である。図6に示されている画像形成装置本
体1は、原稿読み取り部1Aとプリンター部1B及び給
紙部1Cを備えたデジタルカラー画像形成装置の例であ
り、カラー複写機やカラープリンターとして用いること
ができる。図6において、原稿読み取り部1Aでは、コ
ンタクトガラス9a上に載置された原稿の画像を、光
源、レンズ系、カラー撮像素子等からなる原稿読み取り
装置9bで例えば光の三原色であるレッド(R),グリ
ーン(G),ブルー(B)に色分解して読み取り、その
読み取った画像情報を図示しない画像処理部で処理し
て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
黒(BL)の各色の画像信号に変換してプリンター部1
Bに送信する。プリンター部1Bでは、その画像信号に
応じた色の潜像形成及び可視像処理を各色に対応して設
置された複数の感光体上で行ない、その可視像を転写紙
等に対して各感光体から順次重畳転写することで2色以
上のカラー画像を得ることができるようになっている。
【0017】図6において画像形成装置本体1のプリン
ター部1Bは、黒(BL)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各色に対応して設置されたドラ
ム状の感光体(以下、感光体ドラムという)2及びこの
感光体ドラム2の周囲に配置された周知の電子写真プロ
セスを実行するための帯電装置3、書込装置4からのレ
ーザー光照射部、現像装置5、感光体クリーニング装置
16を備えたプロセスユニット6を複数(図示の例では
BL,Y,M,C用の4つ)並列させて構成されてい
る。尚、図6においては、便宜上、単一のプロセスユニ
ット6を対象として符号が付してあるが、他の色を対象
とするプロセスユニットも同様な構成を備えている。ま
た、各感光体ドラム2には通常OPC感光体が用いられ
る。
【0018】各感光体ドラム2の下方近傍には、各感光
体ドラム2の並列方向に沿った展張方向を有するベルト
状の転写紙搬送部材(以下、転写ベルトと記す)7が配
置されており、この転写ベルト7の裏面側の各感光体ド
ラム2と対向する位置には転写チャージャ8がそれぞれ
配置されている。
【0019】書込装置4は、画像形成装置本体1の原稿
読み取り装置9bにより色分解された画像情報を光信号
に変換して原稿画像に対応した光書込を行うようになっ
ており、図示されないレーザー光源、ポリゴンミラー4
a、fθレンズ4b及び反射鏡4cを備えている。書込
装置4では、レーザ光源からのレーザービームを回転す
るポリゴンミラー4aを介して偏向走査し、fθレンズ
4b及び反射鏡4cにより感光体ドラム2にレーザービ
ームを導いて各感光体ドラム2が担当する色の静電潜像
を形成する。尚、図6に示す書込装置4では、各感光体
ドラム2に対応して4つの光路が設けられているが、各
光路に配置された構成部材は同様な組合せであるので、
構成部材の符号は代表して一つの光路の構成部材にのみ
付して、他は符号が省略されている。
【0020】現像装置5は、カラー画像情報に含まれる
色分解色(R,G,B)と補色関係にあるシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒(B
L)の各現像剤(例えば各色のトナーと磁性キャリアか
らなる2成分系現像剤)を収容している現像器が用いら
れ、各感光体ドラム2に対して所定の色のトナーを供給
して静電潜像を可視像処理するようになっている。図6
の例では、便宜上、転写紙搬送方向上流側から順に、収
容されているトナー色を意味するBL,Y,M,Cの表
示がされている。
【0021】転写ベルト7は、駆動プーリ7aと従動プ
ーリ7bとに掛け回されて図示矢印方向に移動すること
ができ、後述する給紙装置10から繰り出された転写紙
を静電吸着して各感光体ドラム2に対向させた状態で搬
送することができる。転写紙を静電吸着するための静電
力は、転写ベルト7の移動方向における最上流の転写チ
ャージャ8(BL)によって付与される。
【0022】給紙装置10は、給紙部1Cの給紙カセッ
ト10aに収納されている転写紙を1枚ずつ分離された
状態で繰り出し搬送路に給紙する繰り出しローラ10b
及び給紙ローラ10cと、給紙された転写紙を搬送する
搬送ローラ10d、及びレジストローラ10eを備え、
給紙カセット10aから給紙されレジストローラ10e
の位置まで搬送されてきた転写紙を、レジストローラ1
0eにより転写開始時期を整合させて先頭の感光体ドラ
ム2と転写ベルト7との対向位置に給紙するようになっ
ている。
【0023】レジストローラ10eにより給紙され転写
ベルト7により搬送される転写紙は、各感光体ドラム2
と対向することで各色のトナー像を重畳転写される。転
写後の転写紙は、転写ベルト7の移動方向末端近傍に配
置されている分離チャージャ12及び分離爪13の協働
作用により転写ベルト7から分離されて定着装置14に
搬送される。そして、定着装置14によりトナー像が定
着された転写紙は、排紙コロ15aを介して排紙トレイ
15に排出される。
【0024】転写紙へのトナー像の転写が終了した感光
体ドラム2は、その近傍に配置されている感光体クリー
ニング装置16により表面に残留しているトナーを除去
され、図示しない除電装置で除電され、次回の画像形成
工程のための準備に供される。また、転写紙分離後の転
写ベルト7は除電チャージャ11で除電された後、クリ
ーニング装置17により表面に付着しているトナーを除
去される。尚、図6では、各クリーニング装置にブレー
ドクリーニング方式を用いた例を示している。
【0025】図6に示すカラー画像形成装置には、後で
その詳細を説明するが、各現像装置5とは別に独立した
トナー供給装置300がトナー供給・回収装置800内
に設けられており、このトナー供給装置300は各現像
装置5のトナー補給部に対してフレキシブルな材料から
なるトナー移送手段であるトナー供給用パイプ303A
を介して接続されており、各現像装置5に各色のトナー
を供給するようになっている。また、上記トナー供給・
回収装置800内には、後述する回収トナー貯蔵手段4
02が設けられており、各クリーニング装置16,17
で回収されたトナーは、回収トナー移送装置400を介
して回収トナー移送・排出装置700に移送され、回収
トナー移送・排出装置700からフレキシブルな回収ト
ナー移送用パイプ408を介して回収トナー貯蔵手段4
02に移送される。
【0026】次に現像装置5の構成例を図7に示す。図
7に示す現像装置5は、トナーと磁性キャリアとを混合
した2成分系現像剤を用いる構成を備えた例であるが、
この構成に限るものではない。現像装置5は、現像容器
5Aとトナー補給部5Bとで構成されており、現像容器
5Aは、図中、時計方向に回転可能な感光体ドラム2の
近傍に配置され、そして、トナー補給部5Bは現像容器
5Aに搭載されている。
【0027】現像容器5Aの内部には、ケーシング5C
内に配置されて回転可能な撹拌ローラ5Dが設けられて
おり、撹拌ローラ5Dにより撹拌混合されて互いに逆極
性に摩擦帯電させられたトナーと磁性キャリアとからな
る2成分系現像剤が撹拌ローラ5Dによって発生する遠
心力によりケーシング5Cから現像容器5Aの内壁面に
向け弾き飛ばされ、その現像剤が感光体ドラム2と対向
している現像スリーブ5Eに向け流動するようになって
いる。現像スリーブ5Eは、周知構造からなる磁石内蔵
構造を備えた回転可能なスリーブであり、感光体ドラム
2と逆方向に回転することにより、表面に担持した2成
分系現像剤の層厚をブレード部材により所定厚さに規制
したうえで感光体ドラム2に向けその現像剤を移送し、
感光体ドラム2上の静電潜像をトナーで可視像処理す
る。
【0028】現像スリーブ5E上に残留する2成分系現
像剤は、現像スリーブ5Eと撹拌ローラ5Dが位置する
ケーシング5Cの開口部との間に配列された移送ローラ
5Fによりケーシング5C内に回収されると、再度撹拌
ローラ5Dの遠心力によって現像スリーブ5Eに向け給
送されて循環するようになっている。
【0029】撹拌ローラ5Dの内部にはその軸方向に延
長された搬送スクリュー5D1が配置されており、この
搬送スクリュー5D1は、軸方向中央に向け新たなトナ
ーを移動させるための螺旋方向を規定された螺旋羽根を
備えている。搬送スクリュー5D1は、後述するトナー
分離部200Aに連通しており、トナー分離部200A
からのトナーを撹拌ローラ5Dの軸方向中央に移送して
撹拌ローラ5Dに有する吐出部(図示されず)からケー
シング5C内に排出させるようになっている。
【0030】撹拌ローラ5Dから現像スリーブ5Eに向
け2成分系現像剤が流動する経路中には、2成分系現像
剤中のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ5
Gが配置されている。このトナー濃度センサ5Gは、現
像剤中に位置するコイルのインダクタンス変化を利用し
て、現像剤中でのトナーの含有量からトナー濃度を検出
する方式が一例として用いられている。
【0031】トナー補給部5Bは、図8に示すように、
現像装置5の長手方向の一部が該当しており、その一部
には、支持ブラケット5Hが装填され、その支持ブラケ
ット5Hにトナーの補給用開口5H1が形成されてい
る。開口5H1には、後述するトナー供給部材200の
トナー分離部200Aが着脱可能に設置されるようにな
っている。トナー補給部5Bには、図示しないが圧電素
子等の圧力センサを用いたトナーニアエンド検知器が設
けられている。このトナーニアエンド検知器は、トナー
補給部5B内での補給トナーの充填圧を検知することに
よりトナーの量を検出する。このため、トナーニアエン
ド検知器によって圧力が検出されない場合には、トナー
補給部5B内でのトナーの量が充分でないことを検出す
ることができる。トナー補給部5Bの一部は画像形成装
置本体1の外部に位置させてあり、これにより、画像形
成装置本体1内で現像装置5のトナー補給に関わる構成
部品が専有する高さ方向での寸法を小さくすることがで
きるようになっている。
【0032】次に、トナー分離部200Aを含むトナー
供給部材200の詳細を図9乃至図12に示す。トナー
供給部材200は、現像装置5とは別体で構成されたユ
ニット構造であり、トナー補給部5Bに収容されている
補給トナーが減少した際にトナーを補給するために用い
られる。図9において、トナー供給部材200は、漏斗
形状のトナー分離部200Aを有する。このトナー分離
部200Aは、後で詳しく述べるトナー供給・回収装置
800内のトナー供給装置300から空気により圧送さ
れるトナーと空気とを分離し、いわゆる、サイクロン方
式を利用してトナーのみを重力により落下させ、図7及
び図8に示したトナー補給部5Bに導入することができ
るホッパーによって構成されている。
【0033】トナー分離部200Aの上部位置には、横
断面の中心位置から偏心した位置にトナー移送手段の一
つをなすフレキシブル材料からなるトナー供給用パイプ
303A(図10参照)の一端が連結され、下部位置に
は、図11に示すように、トナー補給部5Bに装填され
ている支持ブラケット5Hに形成されたトナー導入開口
5H1に連通可能な開口200Bが形成されている。こ
れにより、図11においてトナー供給用パイプパイプ3
03Aから図示矢印方向に圧送されてくる空気とトナー
との混合気は、トナー分離部200Aの内周壁に衝突す
ると、トナー分離部200Aの形状及びパイプ303A
からの吐出位置とにより、螺旋運動しながら下降し、比
重の軽い空気が上昇する一方、比重の大きいトナーのみ
が落下することになるので、空気とトナーとが分離され
る。
【0034】図11に示すように、トナー分離部200
Aの上面には、空気のみを吐き出させるためのフイルタ
201が設けられており、また、下面には、開口200
Bを開閉するための開閉手段202が設けられている。
フイルタ201により空気は減圧された状態で外部に排
出されるので、混合気中のトナーを周辺に飛散させたり
することがない。
【0035】開閉手段202は、トナー供給部材200
のトナー分離部200Aの内部からのトナーの飛散を防
止するために、トナー補給部5Bからトナー供給部材2
00を外した際にはトナー分離部200Aの開口200
Bを閉じておく機能を有している。このため、開閉手段
202は、図12に示すように、係止部材202Aと、
トナー供給手段支持部材202Bと、シャッター部材2
02C及びストッパ部材202D(図9、図10参照)
とを主要部として備えている。係止部材202Aは、図
9、図10及び図12に示すように、支軸203を支点
とする揺動部材であり、揺動端部の先端に把手202A
1が、そして先端までの途中には、折り返された係止片
202A2がそれぞれ設けられている。係止片202A
2には、支軸203に捲装されている糸巻バネ204の
一端が掛けられている。糸巻バネ204の他端は、トナ
ー分離部200Aの外周壁に当接させてある。これによ
り、係止部材202Aは、糸巻バネ204の付勢によ
り、支軸203を中心にして図10及び図11において
時計方向への揺動が可能となっているが、その揺動はス
トッパ部材202Dに係止片202A2が係止されるこ
とで規制される。
【0036】図9乃至図12に示すように、トナー供給
手段支持部材202Bは、取り付け支持台202B1に
ネジ止めされている。取り付け支持台202B1は、不
動部をなすブラケット205に一片が図示されないネジ
によって取り付けられるようになっており、ブラケット
205に取り付けられる箇所に至る途中に折曲げ片が形
成され、その折曲げ片にストッパ部材202Dがネジ止
めされて着脱できるようになっている。トナー供給手段
支持部材202Bには、図11に示すように、トナー分
離部200Aの下部と対向する位置に、トナー分離部2
00Aの下部を装着可能な開口が形成されている。
【0037】図12において、シャッター部材202C
は、支軸203と一体にされることによって係止部材2
02Aと共に回転することが可能な円盤によって構成さ
れており、その一部にトナー分離部200Aの下部位置
に有する開口200B(図11参照)に連通可能な扇形
の開口202C1が形成されている。シャッター部材2
02Cの開口202C1は、図10に示すように、係止
部材202Aの係止片202A2がストッパー部材20
2Dによって衝止された際にトナー分離部200Aの開
口200Bに対向することができるようになっており、
この状態は図11に示されている状態である。これによ
り、トナー分離部200A内から現像装置5のトナー補
給部5Bに向けてトナーの導入が可能となる。
【0038】一方、ストッパー部材202Dが取り除か
れることにより、係止部材202Aが自らの習性により
揺動して図10において実線で示す状態から二点鎖線で
示す状態に変化した場合には、図11に示された状態、
つまり、いままでトナー分離部200Aの開口200B
に連通した状態に維持されていたシャッター部材202
Cの開口202C1の位置が、開口200Bから外れ、
これにより開口200Bが閉じられる。開口200Bが
シャッター部材202Cによって閉じられると、トナー
分離部200A内が外部と遮断されるので、メンテンナ
ンス等の時にトナー供給部材200を現像装置のトナー
補給部5Bから外しても、トナーが漏洩して飛散したり
することが防止される。尚、図11,12において、符
号202Eは、クッション部材を示しており、このクッ
ション部材202Eは、取り付け支持台202B1に対
してシャッター部材202Cの回転を許容するとともに
シール機能をもたせるために配置されている。
【0039】次に、図13乃至図15には、上記トナー
供給部材200に対してトナーを空気との混合気状態で
圧送するトナー供給装置300と、各クリーニング装置
からの回収トナーを収容する回収トナー貯蔵手段402
を備えたトナー供給・回収装置800の構成が示されて
いる。尚、図13はトナー供給・回収装置の構成を分解
して示した図、図14はトナー供給・回収装置の内部構
造を示す中央断面図、図15は図14のA−A線断面図
である。トナー供給・回収装置800内には、前述の各
現像装置5に対応した色のトナーを収容する4つのトナ
ー供給装置300(BL,Y,M,C)が設けられてお
り、各トナー供給装置300(BL,Y,M,C)は、
各現像装置5に対してトナーの補給を司どるものであ
り、現像装置5を含む画像形成装置本体1とは別に独立
して設けられている。各トナー供給装置300と各現像
装置5におけるトナー補給部5Bのトナー供給部材20
0とは、フレキシブルな材料を用いたトナー移送手段で
あるトナー供給用パイプ303Aを介して接続されてい
る。
【0040】図13乃至図15において、各トナー供給
装置300は、トナー貯留手段を成すホッパー状の上部
側容器304E及びこれと連通する下部側容器303と
を備えており、上部側容器304Eと下部側容器303
とでトナー収納容器を構成している。各下部側容器30
3は、その両端をシール部材301を介して共通の側板
304D,304Fに取り付けられている。この下部側
容器303は、側板304D,304F間に延びる長手
方向が設定され、その上部には支持板304Gが側板3
04D,304Fを介して一体的に取り付けられてい
る。また、支持板304Gには下部側容器303と上部
側容器304Eとを連通するための開口が設けられてい
る。下部側容器303は、図14に示すように側板30
4D,304Fの設置方向と直角な方向の壁面の一方の
底部近傍が下方に向かうに従って収束する傾斜面となる
断面形状が設定されている。また、ホッパー状の上部側
容器304Eは、その下部を上記支持板304Gに、上
部を天上部材304に挾み込まれた状態で支持されてお
り、上部側容器304Eと支持板304Gの間及び上部
側容器304Eと天上部材304の間には弾性部材(ス
ポンジ等)304Hが介在され、上部側容器304Eか
らのトナーの漏洩による飛散を防止している。
【0041】天井部材304には、開口304A、30
4Bが形成されており、それら開口のうちの、各上部側
容器304Eの開口部に連通する開口304Aには、各
色のトナーを補充するための後述するトナー補給手段
(ボトル状又は袋状のトナー補給容器)を装着するため
のアダプタ304C及びその開口を塞ぐ蓋が取り付けら
れている。また、開口304Bには、感光体クリーニン
グ装置16及びベルトクリーニング装置17からの回収
トナーを収容するための回収トナー貯蔵手段である回収
トナー収納容器402の上部に取り付けられた回収トナ
ー捕集装置410が装着されるようになっている。ま
た、天井部材304の両側部は側壁板302A,302
Bに固定され、この側壁板302A,302Bの下部は
図14に示すように支持台302Cに固定されており、
さらに、天井部材304、側壁板302A,302B、
支持台302Cで構成される枠体の前後には、図15に
示すように壁板302D,302Eが取り付けられ、上
記トナー供給装置300(BL,Y,M,C)及び回収
トナー収納容器402を収納するユニットを構成してい
る。また、このユニットの上部には蓋材302Fが被せ
られている。
【0042】トナー供給装置300の下部側容器303
の内部における最低部には、トナー移送手段306が、
またその上位にはトナー撹拌手段(アジテータ等)30
5がそれぞれ縦方向に沿って並列されている。トナー撹
拌手段305は、下部側容器303内に収容されている
トナーを撹拌することによりトナーが凝集するのを防止
してトナーのブロッキング現象の発生を抑止するために
設けられている。また、トナー移送手段306は、下部
側容器303内からトナーを現像装置5のトナー補給部
5Bに向け繰り出すために設けられている。
【0043】トナー移送手段306は、搬送スクリュー
と気流とを用いた周知構造からなるモーノポンプと称さ
れる粉体ポンプユニットであり、下部側容器303内に
延長されている横搬送スクリュー303Bに同軸上に配
置されているスクリューポンプ306Aと、このスクリ
ューポンプ306Aにより移動するトナーを拡散させた
状態で流動させるための空気供給手段306Bとが備え
られている。
【0044】スクリューポンプ306Aは、トナーを移
動させるための粉体ポンプの主要部を構成するものであ
り、図16にその詳細を示すように、横搬送スクリュー
303Bと同軸上に配置されてトナー移送部材をなす螺
旋形状のロータ306A3と、ゴム材料等の弾性体で作
られていて内部に螺旋溝を有しロータ306A3を包囲
している固定されたステータ306A2と、このステー
タ306A2を保持するホルダー306A1とを具備し
ており、ホルダー306Aが前記側板304Dに取り付
けられている。
【0045】図13,15において側壁板302A,3
02B間を横断する方向に設けられている前後の側板3
04D,304Fには、各トナー供給装置300のトナ
ー撹拌手段305、及びトナー移送手段306に有する
横搬送スクリュー303Bの軸受け部(図示せず)、駆
動モータ307によって駆動される歯車群からなる駆動
部材群307Aがそれぞれ取り付けられている。駆動部
材群307Aは、トナー撹拌手段305及び横搬送スク
リュー303Bの回転駆動部を構成している。
【0046】図16において、ロータ306A3は、駆
動モータ307の回転駆動により回転すると、外周の螺
旋部がステータ306A2内の螺旋溝内で移動すること
により、横搬送スクリュー303Bの軸端部から吐き出
されたトナーを軸方向に移動させることができる。
【0047】図16において、ステータ306A2の内
部には、螺旋溝に連通するトナー吐出通路306A4が
軸方向に沿って形成されており、その開口にはトナー供
給用パイプ303Aが連結されている。このトナー供給
用パイプ303Aには、塩化ビニール、ナイロンあるい
はテフロン等が選択され、比較的フレキシブルでかつト
ナーによる劣化等を起こしにくい耐久性をもつものが用
いられる。これにより、図13乃至図15に示したトナ
ー供給装置300と図6に示した画像形成装置本体1内
の現像装置5とは、その位置関係がどのような状態であ
っても、互いに連結が可能となっている。
【0048】図16において、ホルダー306A1の内
周面とステータ306A2の外周面との間には、1mm
程度の極小隙間が設けられており、その隙間がトナー吐
出通路306A4に連通し、さらにその隙間には、空気
の通路306A5が連通している。図13,16に示す
ように、空気の通路306A5には、コネクタ306A
6を介して、エアー供給管310が接続されており、そ
のエアー供給管310は、空気供給手段306Bである
エアーポンプ311に接続されて上記隙間に向け空気を
供給することができる。
【0049】図13に示すエアーポンプ311は、0.
5〜1リットル/分程度の流量の送風量が設定されたも
のが用いられている。これにより、スクリューポンプ3
06Aのトナー吐出側にエアーが吹き込まれ負圧化され
ることにより下部側容器303内のトナーは、横搬送ス
クリュー303Bによってスクリューポンプ306Aの
ロータ306A3に向け搬送されやすくなり、スクリュ
ーポンプ306A内に導入された時点でエアーポンプ3
11からの空気を介してトナーの流動化が促進され、ト
ナー供給用パイプ303Aを介して現像装置5に向け圧
送される。従って、粉体ポンプでのトナー移送がより確
実なものとなる。
【0050】エアーポンプ311は、他のトナー供給に
関わる部材とは別に駆動制御するようになっている。こ
れは、粉体ポンプを構成しているスクリューポンプ30
6Aに過負荷が作用するのを防止するためである。つま
り、スクリューポンプ306Aによる移送及び空気の供
給が停止されると、今まで混合状態でトナー供給用パイ
プ303A内に充満していたトナーと空気のうち、空気
は排気されるものの、トナーは重力によりトナー供給用
パイプ303Aの内周面下方に沈殿するので、トナーの
嵩密度が高められてしまう。このため、次にトナーの移
送を行おうとした場合、推積することにより凝集度合い
が高まっているトナーによってトナーの移送が堰止めら
れてしまい、その結果、トナー移動手段であるスクリュ
ーポンプ306A内では、ロータに過剰な負荷がかか
り、ロータの焼き付きによる動作不良が発生することに
なる。
【0051】そこで、トナーの移送手段であるスクリュ
ーポンプ306Aの作動を停止あるいは開始した場合、
作動開始に先立ちエアーポンプ311を作動させ、また
作動停止後、ある程度の時間を以てエアーポンプ311
の作動を継続させてトナーの凝集を防止するようになっ
ている。このようなエアーポンプ311の動作制御によ
り、トナー供給用パイプ303A内で残存しているトナ
ーを空気によって排出することができるので、トナー供
給用パイプ303A内でのトナーの詰りを解消してトナ
ーの移送を良好に行えるようにすることができる。
【0052】トナー供給装置300のスクリューポンプ
306Aを駆動する駆動モータ307及びエアーポンプ
311の駆動制御は、後で詳しく説明するが、概要を述
べると、現像装置5に設けられたトナーニアエンド検知
器等により、現像装置5のトナー補給部5B(図7乃至
図11参照)内のトナーの収納量を検知(レベル検知)
し、トナーの収納量がある定められた値以下であると、
前述の駆動モータ307及びエアーポンプ311を駆動
し、トナー供給用パイプ303A及びトナー供給部材2
00を介して現像装置5のトナー補給部5Bへトナーを
供給する。そして、現像装置内でのトナーの収納量があ
る定められた値以上になるとトナーニアエンド検知器に
て検知しトナーの供給を停止する。これらの制御によ
り、現像装置5には常に一定量のトナーが収納され、安
定した現像工程が保証される。
【0053】また、トナーニアエンド検知器にてトナー
の収納量がある定められた値以下であると検知し、これ
があらかじめ定められた回数、時間等を越えると、トナ
ー供給装置300内にトナーが無いと判断し、画像形成
装置本体1に設けられた図示しない操作部または表示部
にオペレータに判るような警告を発する。これらによ
り、トナー供給装置へのトナー補給を適正な時期に行う
ことができる。尚、トナー残量検知器を、各色のトナー
供給装置300(BL,Y,M,C)の下部側容器30
3の一部に設けてトナー残量を検知するようにすれば、
トナー供給装置300へのトナー補給をより適正な時期
に行うことができ、トナーの安定供給には有効な手段と
なる。
【0054】エアーポンプ311の動作制御に関して
は、図13及び図17に示すエアー検知器308が用い
られる。図13,17においてエアー検知器308は、
エアー供給管310の一部に連結されている圧力観測用
部材308Aとこの観測用部材308Aに対向して配置
されている検出部材308Bとを備えている。
【0055】観測用部材308Aは、エアー供給管31
0に連通するエアー通路を内部に有する透明な円筒部材
で構成され、エアー通路に球状のフロート308A1が
配置されている。フロート308A1は、エアーポンプ
311(図13参照)のブロー圧が適性である場合にエ
アー供給管310のエアー通路の上端を塞がない位置
(図17において符号P1で示す位置)に浮き上がり、
ブロー圧が適性でない場合には上記したエアー通路の上
端を塞がない位置よりも低い位置(図17において符号
P2で示す位置)に変位することができるようになって
いる。このため、フロート308Aは、適度な軽さを有
する樹脂製あるいはこの材質に代えてステンレス等の金
属製が用いられ、その形状としても、ブロー圧を受ける
ことにより、上記したエアー通路上端を塞がない位置と
その位置よりも低い位置とに変位することができる形状
とすることが可能なものである。
【0056】検出部材308Bは、フロート308Aが
図17において符号P1にあることを検出できる反射型
の光学素子からなり、図17において符号P1で示す位
置にある時のフロート308Aからの反射率の変化によ
り、エアーポンプ310のブロー圧が適性であることを
検出するようになっている。尚、上記した検出部材30
8Bとしては、光学的な検出部材に限らず、観測用部材
308Aのエアー通路内壁面での負圧を検出することに
より、ブロー圧を検出する圧力センサを用いることも可
能である。これによれば、観測用部材308A内にフロ
ートを設けるような構造に比べて簡素化することが可能
になる。さらに、検出部材308Bとしては、フロート
308A1を磁性体で構成した場合に対処するために、
磁気検知方式を用いるものとすることも可能である。
【0057】以上の構成からなる各トナー供給装置30
0により画像形成装置本体1の各現像装置5に各色のト
ナーが供給される。すなわち各トナー供給装置300の
トナー移送手段306によりトナー供給用パイプ302
Aを介して移送されてきたトナーは、前述したトナー供
給部材200のトナー分離部200Aを経て現像装置5
のトナー補給部5Bに供給される。そして、トナー補給
部5B内に補給されたトナーは、撹拌ローラ5Dにより
現像装置中央部へ移送される。
【0058】トナー供給装置300より移送されてきた
トナーは、空気との混合気との状態で移送されており、
このまま現像装置に供給を行うと、空気圧によりトナー
が現像装置から吹き出し、機内汚染、粉塵による画像損
傷、異常画像の発生、安全衛生面への危惧等の問題を生
じる。しかし本発明に係る画像形成装置では、これらの
トラブルを防止するために、現像装置5のトナー補給部
5Bに図9乃至図12に示した構成のトナー供給部材2
00を設けているので、トナー供給部材200のトナー
分離部200Aで、トナー供給装置300から混合気状
態で圧送されてきたトナーと空気とを分離し、いわゆ
る、サイクロン方式を利用してトナーのみを重力により
落下させ、図7及び図8に示した現像装置のトナー補給
部5Bに導入することができる。また、分離された空気
はトナー分離部200A上部のフィルタ201から外部
に放出される。したがって、現像装置5にはトナーが安
定して供給されるばかりでなく、混合気は減圧されるの
で、現像装置内からのトナー飛散は生じない。尚、トナ
ー供給部材200の詳細は前述した通りである。
【0059】次に、トナー回収装置を構成する回収トナ
ー移送装置400及び回収トナー移送・排出装置700
の構成を図18及び図19に示す。図6に示した画像形
成装置本体1の各感光体クリーニング装置16(BL,
Y,M,C)及びベルトクリーニング装置17における
トナー排出部には、図18に示す各回収トナー移送装置
400(BL,Y,M,C,T)が設けられている。そ
して、回収トナーは回収トナー移送装置400により回
収トナー移送・排出装置700に移送される。この回収
トナー移送・排出装置700は、図13,14に示した
トナー供給・回収装置800内に設置されている回収ト
ナー貯蔵手段である回収トナー収納容器402の上部に
装着された回収トナー捕集部410とフレキシブルな回
収トナー移送用パイプ408によって接続されている。
【0060】図18において、各回収トナー移送装置4
00は、各クリーニング装置16、17からトナーを移
送するためのパイプ401を備えており、パイプ401
の一端側は各感光体クリーニング装置16、ベルトクリ
ーニング装置17のトナー排出パイプ(図示されず)に
連結され、パイプ401の他端側は一括して纏められ、
その端部が回収トナー移送・排出装置700に有する回
収トナー導入部703に連結されている。
【0061】図18においてパイプ401の内部には、
駆動モータ404により回転可能な搬送コイル及び搬送
スクリューからなる搬送用オーガー手段405、406
が配置されており、トナーの移送を司どるようになって
いる。各感光体クリーニング装置16及びベルトクリー
ニング装置17から排出されたトナーが移送される部分
ではパイプ401の向きが垂直方向であることからトナ
ーの重力による落下を利用してさほど駆動力を要しない
ので搬送コイルからなる搬送用オーガー手段405が用
いられ、これら搬送コイルにより移送されて水平方向に
移送される部分では搬送量を多くすることが可能な搬送
スクリューからなる搬送用オーガー手段406が用いら
れる。
【0062】駆動部は、駆動モータ404により回転さ
れる駆動入力ギヤ407と連動可能な伝達ギヤ407A
の回転軸にそれぞれ設けられている従動ギヤ407Bを
介して回転駆動される駆動ギヤ401A、401Bが備
えられており、駆動ギヤ401Aにより各パイプ401
内の搬送コイルからなる搬送用オーガー手段405が回
転駆動され、また駆動ギヤ401Bにより搬送スクリュ
ーからなる搬送用オーガー手段406が回転駆動され
る。これらの駆動ギヤのうち、搬送コイルからなる搬送
用オーガー手段405を駆動するための駆動ギヤ401
Aは、同一の駆動軸403上に設けられて連動してい
る。
【0063】回収トナー移送・排出装置700は、図1
9に示すように、回収トナー導入部703と係合する移
送ホッパー705を具備し、移送ホッパー705内に延
長されている横搬送スクリュー703Bと同軸上に配置
されているスクリューポンプ706Aと、このスクリュ
ーポンプ706Aによるトナーの圧送を行なうための空
気供給手段であるエアーポンプ711(図18参照)と
が備えられている。図19においてスクリューポンプ7
06Aは、トナーを移動させるための粉体ポンプを構成
するものであり、画像形成装置本体の側板(図示せず)
に取り付けられている支持部材707に支持されている
移送用ホッパー705と連結されるホルダー706A1
と、ホルダー706A1内に挿填されているゴム材料等
の弾性体からなるステータ706A2と、ステータ70
6A2の内部に形成されている螺旋溝に係合して横搬送
スクリュー703Bと同軸上に配置されてトナー移送部
材をなす螺旋形状のロータ706A3とで構成されてい
る。ロータ706A3は、その軸方向一端が移送用ホッ
パー705内に延長されている横搬送スクリュー703
Bの軸端部に一体化されて回転することができる。
【0064】図19において、横搬送スクリュー703
Bは、ロータ706A3と一体化されている側と反対側
の軸端部に取り付けられた歯車703B1を有し、その
歯車703B1が支持部材707に取り付けられている
駆動モータ708(図18参照)の出力軸に有する駆動
歯車708Aに噛み合うことにより回転することができ
る。ロータ706A3は、駆動モータ708の回転駆動
により回転すると、外周の螺旋部がステータ706A2
内の螺旋溝内で移動することにより、横搬送スクリュー
703Bの軸端部から吐き出されたトナーを軸方向に移
動させることができる。
【0065】図19において、ステータ706A2の内
部には、螺旋溝に連通するトナー吐出通路706A4が
軸方向に沿って形成されており、その開口には回収トナ
ー移送用パイプ408が連結されている。この回収トナ
ー移送用パイプ408は、塩化ビニール、ナイロンある
いはテフロン等が選択され、比較的フレキシブルでかつ
トナーによる劣化等を起こしにくい耐久性をもつものが
用いられる。これにより、回収トナー収納容器402と
回収トナー移送・排出装置700とは、その位置関係が
どのような状態であっても、互いに連結が可能となって
いる。
【0066】図19において、移送用ホッパー705の
内周面とステータ706A2の外周面との間には、1m
m程度の極小隙間が設けられており、その隙間がトナー
吐出通路706A4に連通し、さらにその隙間には、空
気の通路706A5が連通している。空気の通路706
A5には、コネクタ(図示されず)を介して、図18及
び図19に示されたエアー供給管710が接続されてお
り、そのエアー供給管710は、空気供給手段であるエ
アーポンプ711に接続されて上記隙間に向け空気を供
給することができるようになっている。
【0067】エアーポンプ711は、0.5〜1リット
ル/分程度の流量の送風量が設定されたものが用いられ
ている。これにより、回収トナー移送手段706におけ
るスクリューポンプ706Aのトナー吐出側にエアーが
吹き込まれ負圧化されることにより、移送用ホッパー7
05内の回収トナーは横搬送スクリュー703Bによっ
てスクリューポンプ706Aのロータ706A3に向け
搬送されやすくなる。そして、スクリューポンプ706
A内に導入された時点で回収トナーは、エアーポンプ7
11からの空気を介して流動化が促進され、回収トナー
移送用パイプ408に向け圧送される。
【0068】図18においてエアーポンプ711に接続
されているエアー供給管710の近傍には、エアーポン
プ711のブロー圧を検出するためのエアー検知器70
9が設けられている。このエアー検知器709の構成
は、図17に示した構成と同様である。
【0069】回収トナー移送・排出装置700における
エアーポンプ711は、前述したトナー供給側でのもの
と同様に、他のトナー移送に関わる部材とは別に駆動制
御するようになっており、これにより、粉体ポンプを構
成しているスクリューポンプ706Aに過負荷が作用す
るのを防止されるようになっている。
【0070】回収トナー移送・排出装置700により空
気との混合気状態で圧送される回収トナーは、フレキシ
ブルな回収トナー移送用パイプ408を介して、前述の
トナー供給・回収装置800内に設置された回収トナー
貯蔵手段である回収トナー収納容器402に移送され
る。回収トナー収納容器402は、図13,14に示し
たように、画像形成装置本体1(図6参照)とは別に独
立して設置されたトナー供給・回収装置800内のトナ
ー供給装置300と隣接させて配置されるようになって
いる。
【0071】回収トナー収納容器402の上部には回収
トナー捕集装置410が取り付けられており、この回収
トナー捕集装置410に前記回収トナー移送用パイプ4
08が接続されている。回収トナー捕集装置410には
空気のみを通過させるフィルタ(図示せず)が設けられ
ており、回収トナー移送用パイプ408を介して混合気
の状態で圧送されてきた回収トナーと空気とは回収トナ
ー捕集装置410内で分離され、回収トナーのみが回収
トナー収納容器402内に落下し、空気は上記フィルタ
を介して外部に放出される。
【0072】回収トナー収納容器402は、容器上部の
開口部に設けられている口金等を介して回収トナー捕集
装置410と着脱自在に設けられている。従って、回収
トナー収納容器402が回収トナーで一杯になった場合
は、回収トナー捕集装置410から容器を外して交換す
ることができるようになっている。
【0073】図13,14に示す回収トナー収納容器4
02の形態としては、袋状のものでも、PETボトル等
のハードボトル状のものでも可能である。袋状の形態に
することにより、このトナー収納容器の梱包が容易にな
り、メーカーからユーザーまでの物流面で有利となる。
また、回収トナー収納容器402として、トナー供給装
置300のトナー収納容器(304E,303)にトナ
ーを補充するトナー補給容器を用いることが可能であ
る。すなわち、図13に示したトナー供給装置300の
トナー補給用のアダプター304Cの容器接続部と、回
収トナー捕集装置410の容器接続部の形態を同じにし
ておけば、トナー供給装置300にトナー補給を行って
空となったトナー補給容器を、回収トナー収納容器とし
て利用することができる。尚、トナー補給容器も袋状の
形態とすれば、トナー補給後の空となった補給容器を折
り畳んで保管することができ、処理する場合も一般廃棄
物としてユーザー処理が可能となる。また、もし何らか
の理由によりメーカーが回収する必要が生じた場合で
も、折り畳めるので嵩張らず同時に多量に運搬でき、物
流面でのコスト低減に大きな効果が得られる。
【0074】上記のように、トナー補給容器と回収トナ
ー収納容器に同じものを用い、トナー補給後のトナー補
給容器を回収トナー収納容器として用いることができる
ようにすれば、トナー補給とトナー回収のメンテナンス
性が向上し、容器の有効活用(リサイクルの実現)が図
れ、コストも低減できることになる。トナー補給容器と
回収トナー収納容器との共用を図るために、この容器の
容量を適正にする配慮も重要である。通常、電子写真方
式の画像形成装置では、トナー補給量の10〜20%が
クリーニング装置により捕集されトナー回収される。こ
のため、図6に示すようにBL,Y,M,Cの4つの画
像形成部を有するカラー画像形成装置では、4色分の回
収トナー収納容量を必要とする。したがって、回収トナ
ー収納容器の容量は、1色分のトナー補給容器の40〜
80%以上の容量を確保することが必要である。このこ
とから、本案では1色分のトナー補給容器をトナー補給
後に回収トナー収納容器402として用いている。これ
により、トナー供給装置300へのトナー補給と、回収
トナー収納容器の交換を同時期に行うことができ、容器
の有効活用と、作業性の向上が達成される。
【0075】本発明に係る画像形成装置では、上記した
トナー供給・回収装置800の動作制御を行うための制
御系が設けられている。図20は、上記制御系のシステ
ム構成を説明するためのブロック図であり、同図におい
て、制御系のシステム構成は、画像形成装置本体の制御
装置500、現像装置5、クリーニング装置(図では、
各クリーニング装置を纏めてクリーニング装置1000
と表示してある)、及びトナー供給・回収装置800を
制御対象としている。尚、図20において、トナー供給
・回収装置800としているのは、前述したように、ト
ナー供給装置300と同じ筐体内に回収トナーを収容す
る構成が設けられている関係上、このように呼称にして
いる。
【0076】図20において、画像形成装置本体1の制
御装置500は、公知のマイクロコンピュータやメモ
リ、クロック、制御回路等からなる中央処理装置(CP
U)501及びドライバ502を具備している。また、
トナー供給・回収装置800内には電源装置801、タ
イミング回路802、ドライバ803を有している。こ
れらによってトナー供給・回収装置800は制御され
る。現像装置5のトナー補給部5B内のトナー残量はト
ナーニアエンド検知器によって検知され、その出力は画
像形成装置本体1の制御装置500のCPU501に取
り込まれる。そして、検知出力結果に応じて現像装置5
へのトナーの補給が必要な時は、制御装置500からト
ナー供給・回収装置800にトナー供給開始信号(トリ
ガー)が出力される。トナー供給開始トリガーが入力さ
れると、トナー供給・回収装置800は該装置内のタイ
ミング回路802によってトナー移送手段306(図1
3,16参照)の駆動モータ307及びエアーポンプ3
11の駆動タイミングを発生しドライバ803を介して
駆動モータ307及びエアーポンプ311を駆動するよ
う構成されている。また、画像形成中においては、回収
トナーをクリーニング装置1000からトナー供給・回
収装置800の回収トナー収納容器402に移送するべ
く、回収トナー移送装置400及び回収トナー移送・排
出装置700(図18,19参照)の駆動モータ40
7,708及びエアーポンプ711を駆動するよう構成
されている。
【0077】制御装置500のCPU501はタイマー
機能を有しており、任意のタイミングで各駆動モータ、
エアーポンプ等を駆動制御することができる。これらの
トナー供給制御手段により、BL,Y,M,Cの各色の
トナー供給を独立して制御することが可能となる。
【0078】トナー供給・回収装置800内には電源装
置801、タイミング回路802、ドライバ803を有
しているので、画像形成装置本体1とトナー供給・回収
装置800との電気的接続は、制御装置500からのト
ナー供給開始信号をタイミング回路802に伝達する配
線のみであり、接続の簡略化ができる。また、画像形成
装置本体1とトナー供給・回収装置800とのトナー供
給開始信号の接続を発光素子と受光素子によって光学的
に行えば、装置間の配線を無くすことができる。
【0079】図21に上記制御装置500による各駆動
モータ及びエアーポンプの制御タイミングを示す。図2
1において、制御装置500は、画像形成装置本体1の
メインモータ(感光体ドラム、現像装置、転写ベルト等
の駆動用モータ)が回転を開始すると同時に回収トナー
移送用エアーポンプ711を駆動させる。さらにエアー
ポンプ711の駆動開始より一定時間遅れて回収トナー
移送用駆動モータ407,708を駆動させるように制
御している。また、メインモータが停止するタイミング
で回収トナー移送用駆動モータ407,708を停止
し、さらに一定時間遅れて回収トナー移送用エアーポン
プ711を停止するよう制御している。このようにする
ことで、回収トナー移送用パイプ408内の残存トナー
を空気のみによって排出することができるので、回収ト
ナー移送用パイプ408内の回収トナー詰まりを解消す
ることができる。
【0080】トナー供給動作については、制御装置50
0は、各現像装置5のトナー補給部内のトナーニアエン
ド検知器の出力がトナー無し、あるいは或る所定のしき
い値よりもトナーが少なくなったと検知したとき、トナ
ー供給・回収装置800にトナー供給開始信号を出力
し、トナー供給用エアーポンプ311を駆動させ、さら
にエアーポンプ311の駆動開始より一定時間遅れてト
ナー供給用駆動モータ307を駆動させるように制御し
ている。また、トナーが供給され、トナーニアエンド検
知器の出力がトナー有りとなった時点で、制御装置50
0はトナー供給・回収装置800にトナー供給停止信号
を出力し、トナー供給用駆動モータ307を停止した
後、一定時間遅れてトナー供給用エアーポンプ311を
停止するよう制御している。このようにすることで、ト
ナー供給用パイプ303A内の残存トナーを空気のみに
よって排出することができるので、トナー供給用パイプ
303A内のトナー詰まりを解消し、安定してトナー供
給を行うことができる。
【0081】尚、図21の例では、トナーニアエンド検
知出力をトリガーとして、トナー供給用エアーポンプO
N〜トナー供給用駆動モータON〜トナー供給用駆動モ
ータOFF〜トナー供給用エアーポンプOFFという一
定のサイクルを行い、サイクル終了後に次のトリガーを
待つよう構成された例であるが、例えば上記サイクルを
実行中に次のトナーニアエンドを検知した場合には、継
続してトナー供給用駆動モータを駆動するようにしても
何等問題ない。
【0082】ところで、通常の電子写真方式の画像形成
装置に用いられているトナーは、流動性が非常に悪くト
ナー移送が困難であることが知られている。さらに回収
トナーには、トナー以外に紙粉等の異物が混入してお
り、さらに流動性を悪化させている。本来、供給トナー
や回収トナーを移送させるときは、供給トナーや回収ト
ナーに大きな機械的ストレスを与えることは望ましいこ
とではない。異常なストレスが供給トナーや回収トナー
に加わると供給トナーや回収トナーのブロッキング(熱
融着)、破砕、等々が生じ移送不能となるばかりでな
く、移送部材(コイル、スクリュー、パイプ等)、駆動
部材(モータ、ギヤ等)の破損等を生じさせる。従っ
て、供給トナーや回収トナーの移送を行う場合は、極
力、異常な機械的ストレスが供給トナーや回収トナーに
加わらない工夫が重要となる。
【0083】従来の供給トナーや回収トナーの移送装置
では、従来技術で述べたようにスクリューとパイプによ
り移送しているために、スクリューによる機械的ストレ
ス、スクリューとパイプとの間で発生する摩擦による機
械的ストレスが非常に大きくならざるをえなかった。こ
れは移送距離が長くなるほど、移送方向を変位させるほ
ど、より悪化する。また、スクリューを駆動するための
必要トルクも非常に大きくなることは言うまでもない。
これらの理由により、移送距離を長くしたいときや移送
方向を変位させたいときには、複数のスクリューとパイ
プを用いて連結させる多段移送を行わざるをえなかっ
た。これは部品点数の増大、コストの増大、信頼性の低
下、装置メンテナンス性及び生産性の低下、トナー供給
装置やトナー回収装置の設置容積の増大による機械本体
の増大化、機械設置面積の増大化をもたらしていた。特
に、複数の現像手段により繰り返し画像形成を行う方式
のカラー画像形成装置では、装置構成が複雑となるばか
りでなく、カラー画像は絵柄が主であり従ってトナー消
費量(=トナー供給量=回収トナー量)も非常に多くな
るので、これらの問題はより複雑で非常に大きくなり、
その早急な打開策が待たれていた。
【0084】本発明に係る画像形成装置では、トナー供
給装置300や回収トナー移送・排出装置700は現像
装置5や回収トナー貯蔵手段402に対して、フレキシ
ブルなトナー供給用パイプ303Aや回収トナー移送用
パイプ408のみを接続するだけでよく、独立した小型
の別体ユニットとすることが可能であるので、画像形成
装置本体へのトナー供給装置、トナー回収装置の設置時
の取り付け制約が少なくなり、設置場所の有効活用が図
れ、また画像形成装置本体及びトナー供給装置、トナー
回収装置の生産性、メンテナンスの作業性が大幅に向上
する。また、トナー供給装置300と現像装置5との連
通や、回収トナー移送・排出装置700と回収トナー貯
蔵手段402との連通は、1つのフレキシブルなトナー
供給用パイプ303Aや回収トナー移送用パイプ408
を連結するだけで良いので、連結時の制約(取り付け方
法、取り付けスペース等)が非常に少ない。また、供給
トナーや回収トナーは、トナー供給用パイプ303Aや
回収トナー移送用パイプ408内を空気との混合気状態
で圧送されるため、供給トナーや回収トナーに機械的ス
トレスを与えることがほとんどない。これらのことは、
トナー供給装置や回収トナー貯蔵手段がカラー画像形成
装置本体とは別体に設けられたカラー画像形成装置で非
常に有効である。
【0085】尚、本発明に係る画像形成装置は図示した
構成に限られるものではなく、その要旨の範囲内で種々
変更することが可能である。例えば、クリーニング装置
16,17としては、ブレードを用いた構造に代えて、
ブラシクリーニング方式等を用いることも可能である。
さらに、現像剤としてトナーとキャリアとを混合した2
成分系現像剤を対象として説明したが、1成分系現像剤
を対象として実施することも勿論可能である。また、画
像形成装置による画像形成システムの方式として、1つ
の感光体と複数の現像装置を用い、感光体上に形成され
た色毎のトナー像をベルト等を用いた中間転写体に順次
重畳転写し、その転写像を転写紙等に一括転写する方式
を用いたカラー画像形成装置に対しても本発明を適用す
ることが可能である。
【0086】以上、本発明に係る画像形成装置の基本的
な構成例について説明したが、図13乃至図15に示し
た構成のトナー供給・回収装置800内の各トナー供給
装置300(BL,Y,M,C)においては、トナー貯
留手段であるトナー収納容器を構成するホッパー状の上
部側容器304E(以下、ホッパー部と記す)は縦に長
い形状となっておりかつ下部に傾斜部を有し、下部側容
器303とは支持板304Gの開口を介して連通してい
るため(図13参照)、ホッパー部304E内のトナー
350は放置されると自重により沈下して凝集し、その
ままの状態が続くと、下部側容器303内の最下点に位
置する横搬送スクリュー303Bまで全てのトナーが落
下せずにホッパー部304E内に残留する、いわゆる架
橋現象を起こすことがある(特にホッパー部304E内
下部の傾斜部で架橋が起こりやすい)。さらに画像形成
装置本体から伝えられる振動や、装置の移動等の際の振
動は、前述の架橋現象を悪化させる。何故なら、トナー
収納容器のホッパー部304Eへのトナー補給時に、ト
ナーの粒子間に含まれていて保持されていた空気は、放
置されたときにもトナーの自重でトナー外に抜けるが、
振動によって更に抜けてしまうことにより、トナーの凝
集度が上がってしまうからである。
【0087】そこで本発明では、前述の画像形成装置の
構成に加えて、トナー供給装置300のトナー収納容器
内(特にホッパー部304E内)における架橋現象等の
問題をも解消する手段を設け、トナー供給装置によるト
ナー移送の確実化、トナー供給装置のさらなる信頼性の
確保を図るものである。以下、本発明の実施例について
説明する。
【0088】図1は本発明の一実施例を示す図であっ
て、トナー供給・回収装置の内部構造を示す正面図であ
る。図1において、符号811は第1の空気供給手段、
812は第2の空気供給手段である。第1の供給手段8
11は一つのエアーポンプであるが4つに分岐されたエ
アー吐出口群811Aが設けられており、BL,Y,
M,Cの各色用のトナー供給装置300のスクリューポ
ンプ306Aに空気を供給するエアーポンプ311(図
13参照)を一つに纏めたものに相当する。この第1の
エアーポンプ811の4つのエアー吐出口811Aには
それぞれエアー供給管310が接続され、エアー供給管
310の他端側は各スクリューポンプ306Aのエアー
供給口306A5に接続され、第1のエアーポンプ81
1から4つのスクリューポンプ306Aにそれぞれ空気
を供給する。尚、各スクリューポンプ306Aに供給す
る空気の流量は0.5〜1リットル/分、圧力は1×1
3Pa程度である。
【0089】第2の空気供給手段812も同様に4つに
分岐されたエアー吐出口群812Aが設けられた1つの
エアーポンプであり、4つのエアー吐出口812Aには
それぞれエアー供給管813が接続され、エアー供給管
813の他端側は、BL,Y,M,Cの各色用のトナー
供給装置300のホッパー部304Eの下部(傾斜部位
置)に設けられたエアー供給口814に接続されてい
る。従って、第2のエアーポンプ812により、BL,
Y,M,Cの各色のトナーを収容しているホッパー部3
04Eの下部にそれぞれ空気を供給することができるよ
うになっている。尚、本実施例は、各トナー供給装置3
00のスクリューポンプ306Aに空気を供給するエア
ーポンプ311を1つのエアーポンプ811に纏め、各
トナー収納容器のホッパー部304Eに空気を供給する
第2のエアーポンプ812を新たに設けたものである
が、それ以外の構成は前述のトナー供給・回収装置80
0の構成と同じである。
【0090】前述したように、トナー供給装置300の
ホッパー部304Eの下部(特に傾斜部)ではトナーの
架橋現象が起こる虞れがあるが、上記第2のエアーポン
プ812により、各ホッパー部304E内のトナーに外
部から空気を供給することにより、トナーの凝集をやわ
らげ、架橋を防止することができる。前述のような架橋
現象は大概貯留トナー全体に及ぶが、空気の供給が図示
のようにホッパー内の一部分であっても、一部分の架橋
が崩れればその部分から空気が拡散し徐々に全体の架橋
を崩すことができる。また、ホッパー部304Eの下部
でかつ傾斜部では特にトナーの架橋が起こりやすいが、
図1のように架橋が起こりやすい場所に空気を供給する
ことは、より効果的である。尚、必要な空気の流量、圧
力はホッパー部内のトナーの収納量によって変わるが、
3Kg以下では1〜3リットル/分、1×104Pa程
度の微量でよい。
【0091】次に図2は本発明の別の実施例を示す図で
あって、トナー供給・回収装置の内部構造を示す正面図
である。図2において、符号811は第1の空気供給手
段、812は第2の空気供給手段であり、図1の構成と
同様に第1の空気供給手段811は4つに分岐されたエ
アー吐出口群811Aを有するエアーポンプからなり、
エアー供給管310を介してBL,Y,M,Cの各色の
トナーを移送するための4つのスクリューポンプ306
Aにそれぞれ空気を供給する。
【0092】第2の空気供給手段812も図1の構成と
同様に4つに分岐されたエアー吐出口群812Aを有す
るエアーポンプからなり、エアー供給管813を介して
各色のトナー供給装置300のホッパー部304Eに空
気を供給するものであるが、本実施例ではエアー供給口
の位置が図1とは異なり、トナー供給装置300のホッ
パー部より下部の下部側容器303のトナー撹拌手段
(アジテータ等)305(図13乃至図15参照)の近
傍にエアー供給口814が設けられている。前述のよう
に、トナーの架橋を防ぐためにホッパー部304E内の
トナーに空気を供給するが、装置停止中にトナーが架橋
を起こすと、その後に装置が稼働したときに空気を供給
しても、凝集して固くなったトナーの中に空気が入って
行かないことがある。そこで、本実施例では、下部側容
器303のトナー撹拌手段305の近傍にエアー供給口
814を設け、トナー撹拌手段305でトナーを撹拌し
ながら空気を供給することにより、空気は確実にトナー
の中に入り、下部側容器303からホッパー304E側
に抜けるため、トナーの架橋を下側から上部に向けて崩
していくことができ、トナーの架橋を確実に防ぐことが
できる。さらに、撹拌部に空気を供給することにより、
図1の実施例に比べて空気の量を減らすことができる。
【0093】次に図3は本発明のさらに別の実施例を示
す図であって、トナー供給・回収装置の内部構造を示す
正面図である。図3において、符号811’は空気供給
手段であり、この空気供給手段811’は図2に示した
第1の空気供給手段811と第2の空気供給手段812
の空気供給源を共通のエアーポンプとしたものに相当
し、エアー供給管310を介してBL,Y,M,Cの各
色のトナーを移送するための4つのスクリューポンプ3
06Aに空気を供給すると共に、エアー供給管813を
介して各色のトナー供給装置300の下部側容器303
のトナー撹拌部材305近傍からホッパー部304E内
のトナーに空気を供給する。すなわち、この空気供給手
段811’は合計8箇所にそれぞれ空気を供給するよう
になっており、このため空気供給手段811’には8つ
の分岐されたエアー吐出口811A’が設けら、それぞ
れにエアー供給管310、813が接続できるようにな
っている。本実施例の構成では、図2の構成と同様に、
トナー撹拌手段305でトナーを撹拌しながら空気を供
給することができるので、空気は確実にトナーの中に入
り、下部側容器303からホッパー304E側に抜ける
ため、トナーの架橋を確実に防ぐことができる。また、
空気供給手段が一つで済むため、図1、図2の例よりも
省スペース化、低コスト化が図れる。
【0094】次に図4は本発明のさらに別の実施例を示
す図であって、(a)はトナー供給装置の断面図であ
る。本実施例では、各トナー供給装置300のトナー収
納容器を構成するホッパー部304E内に、傾斜させた
平面もしくは曲面を持つ傾斜部材850が取り付けられ
ている。この傾斜部材850は図4(b)に示すような
複数の傾斜平面(もしくは傾斜曲面)を持つ部材であ
り、図中の850Aは傾斜部材850をホッパー部30
4Eの壁面に固定するための取り付け穴群である。
【0095】図1乃至図3に示したトナー供給装置で
は、ホッパー部304Eの下部ほどトナーの自重が大き
くかつ傾斜部があるので、トナーが下部側容器303に
落ちにくく架橋を起こしやすくなっていたため、ホッパ
ー部内に空気を供給する手段を設けて、架橋が起こるこ
とを防止していたが、本実施例では、図4に示すよう
に、ホッパー部304E内に傾斜部材850を取り付け
ることにより、ホッパー部内のトナーの自重が各傾斜面
に分散され、ホッパー部304Eの最下部(図中のA部
分)が受ける力を減少させることができるようになって
いる。従って、前述のような空気供給手段を設けなくて
も架橋の発生を防止することができる。
【0096】本実施例では、ホッパー部304E内に部
品を一つ設けなければならないが、ホッパーの容量をほ
とんど変えることなくトナーの架橋を防止できるので、
レイアウト的に容量を減らせない場合には特に有効であ
る。また、図1乃至図3の何れかの構成と本実施例の構
成を組み合わせることにより、トナーの架橋をより確実
に防止することができる。
【0097】次に図5は本発明のさらに別の実施例を示
すトナー供給装置の斜視図である。図5に示すように、
本実施例のトナー供給装置300では、トナー収納容器
を構成するホッパー部304Eの壁面に鉛直方向で互い
に重ならない複数の傾斜面810a,810b,810
c,810dを設けたものである。
【0098】図1乃至図3に示したトナー供給装置で
は、ホッパー部304Eの下部ほどトナーの自重が大き
くかつ傾斜部があるのでトナーが下部側容器303に落
ちにくく、架橋を起こしやすくなっていたため、ホッパ
ー部内に空気を供給する手段を設けて、架橋が起こるこ
とを防止していたが、本実施例では、ホッパー部304
Eの最下部に傾斜面を集中させないで、図5に示すよう
に、ホッパー部304Eの鉛直方向で互いに重ならない
位置に複数の傾斜面810a,810b,810c,8
10dを配設しているので、トナーが落ちにくい部分を
鉛直方向で分散させることができ、トナーの自重がかか
る部位を分散できるので、トナーの架橋を防止すること
ができる。従って、前述のような空気供給手段を設けな
くても架橋の発生を防止することができる。
【0099】本実施例では、上記複数の傾斜面の配設に
より、ホッパー部304Eの容積が上から下に行くに従
って徐々に小さくなるようになっているため、ホッパー
部304E全体の容量が図1乃至図4の構成に比べてや
や減少してしまうが、部品を新たに追加することなく簡
易な構成でトナーの架橋を防止することができるので、
コストを増やしたくない場合に有効である。また、図1
乃至図3の何れかの構成と本実施例の構成を組み合わせ
ることにより、トナーの架橋をより確実に防止すること
ができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置では、トナー供給装置はトナー移送手段として
スクリューポンプと空気供給手段を用いているので、ト
ナー供給装置から現像装置へのトナー移送経路にはフレ
キシブルなトナー供給用パイプのみを接続するだけでよ
く、トナー供給装置を独立した小型の別体ユニットとす
ることができるので、画像形成装置へのトナー供給装置
の設置時の取り付け制約が少なくなり、設置場所の有効
活用が図れ、また画像形成装置本体及びトナー供給装置
の生産性、メンテナンスの作業性が大幅に向上する。ま
た、トナー供給装置と現像装置との連通は1つのフレキ
シブルなトナー供給用パイプを連結するだけで良いの
で、連結時の制約(取り付け方法、取り付けスペース
等)が非常に少ない。また、供給トナーは、トナー供給
用パイプ内を空気との混合気状態で圧送されるため、供
給トナーに機械的ストレスを与えることがなく、トナー
の凝集等によるトナー供給装置の動作不良を未然に防止
することができる。従って、本発明によれば、機械設置
面積が小スペースで画像形成装置本体の小型化、簡易
化、本体コストの低減を図れる大容量トナー供給装置を
備えた画像形成装置を提供することができ、特に、複数
の現像装置を有し、その複数の現像装置にトナーを供給
するトナー供給装置を備えたカラー画像形成装置で非常
に有効である。
【0101】さらに、請求項1の画像形成装置では、ト
ナー供給装置のトナー貯留手段(トナー収納容器)内で
のトナーの架橋を防止するための手段として、トナー貯
留手段内へ空気を供給する第2の空気供給手段を具備し
た構成としたので、トナー貯留手段(トナー収納容器)
内でのトナーの架橋が防止され、トナー供給装置による
トナー移送の確実化が達成でき、トナー供給装置の信頼
性を確保することができる。
【0102】請求項2の画像形成装置では、トナー供給
装置のトナー貯留手段(トナー収納容器)内でのトナー
の架橋を防止するための手段として、トナー貯留手段内
に設置され該トナー貯留手段内のトナーを撹拌する撹拌
手段の近傍に空気を供給する第2の空気供給手段を具備
した構成としたので、容器内のトナーの撹拌と空気の供
給を同時に行うことができ、トナー貯留手段(トナー収
納容器)内でのトナーの架橋がより確実に防止され、ト
ナー供給装置によるトナー移送の確実化が達成でき、ト
ナー供給装置の信頼性をより確保することができる。
【0103】請求項3の画像形成装置では、請求項1ま
たは請求項2の構成及び効果に加えて、第1の空気供給
手段と第2の空気供給手段の空気供給源を共通としたの
で、スクリューポンプへの空気の供給とトナー貯留手段
(トナー収納容器)への空気の供給を一つの空気供給手
段で行うことができ、トナー供給装置の構成の簡易化、
低コスト化を図ることができる。
【0104】請求項4の画像形成装置では、トナー貯留
手段(トナー収納容器)内に、傾斜させた平面もしくは
曲面を持つ部材を具備した構成としたので、簡易な構成
でトナー貯留手段(トナー収納容器)内でのトナーの架
橋が防止され、トナー供給装置によるトナー移送の確実
化が達成でき、トナー供給装置の信頼性を確保すること
ができる。また、トナー貯留手段(トナー収納容器)内
への空気供給手段を用いずにトナーの架橋が防止される
ので、トナー供給装置の構成の簡易化、低コスト化を図
ることができる。
【0105】請求項5の画像形成装置では、トナー貯留
手段を構成するトナー収納容器に鉛直方向で互いに重な
らない複数の傾斜面を具備した構成としたので、簡易な
構成でトナー貯留手段(トナー収納容器)内でのトナー
の架橋が防止され、トナー供給装置によるトナー移送の
確実化が達成でき、トナー供給装置の信頼性を確保する
ことができる。また、トナー貯留手段(トナー収納容
器)内への空気供給手段を用いずにトナーの架橋が防止
されるので、トナー供給装置の構成の簡易化、低コスト
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であって、トナー供
給・回収装置の内部構造を示す正面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す図であって、トナー
供給・回収装置の内部構造を示す正面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
トナー供給・回収装置の内部構造を示す正面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
(a)はトナー供給装置の断面図、(b)はトナー供給
装置のホッパー部内に設置される傾斜部材の一例を示す
斜視図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示すトナー供給装
置の斜視図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の構成例を示すカラ
ー画像形成装置の概略構成図である。
【図7】図6に示したカラー画像形成装置に用いられる
現像装置の一例を示す断面図である。
【図8】図7に示した現像装置に設けられているトナー
補給部の一例を示す現像装置の要部斜視図である。
【図9】図8に示したトナー補給部に装着されるトナー
供給部材の一例を示す正面図である。
【図10】図9に示したトナー供給部材を上方から見た
平面図である。
【図11】現像装置のトナー補給部及びトナー供給部材
の断面図である。
【図12】図9乃至図11に示したトナー供給部材に用
いられる開閉部材の構造を示す分解斜視図である。
【図13】図6に示したカラー画像形成装置に用いられ
るトナー供給・回収装置の構造を説明するための分解斜
視図である。
【図14】図13に示したトナー供給・回収装置の内部
構造を説明するための断面図である。
【図15】図14のA−A線部分の断面図である。
【図16】図13乃至図15に示したトナー供給・回収
装置のトナー供給装置におけるスクリューポンプの構成
を示す要部断面図である。
【図17】図13に示したトナー供給・回収装置に用い
られるエアー検知器の構造を説明するための断面図であ
る。
【図18】図6に示したカラー画像形成装置のトナー回
収装置を構成する回収トナー移送装置及び回収トナー移
送・排出装置の構成例を示す要部斜視図である。
【図19】図18に示した回収トナー移送・排出装置の
要部を示す断面図である。
【図20】図6に示す画像形成装置のトナー供給・回収
装置の動作制御を行う制御系の構成例を示すブロック図
である。
【図21】図20に示した制御系の動作例を説明するた
めのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 2 感光体ドラム(像担持体) 5 現像装置 5B トナー補給部 7 転写ベルト 16 感光体クリーニング装置 17 ベルトクリーニング装置 200 トナー供給部材 200A トナー分離部 300 トナー供給装置 303 トナー貯留手段(トナー収納容器)を構
成する下部側容器 303A トナー供給用パイプ 303B 横搬送スクリュー 304E トナー貯留手段(トナー収納容器)を構
成する上部側容器 305 トナー撹拌手段 306 トナー移送手段 306A スクリューポンプ 306A1 ホルダー 306A2 ステータ 306A3 ロータ 307 駆動モータ 310 スクリューポンプへのエアー供給管 311 エアーポンプ 400 回収トナー移送装置 402 回収トナー収納容器(回収トナー貯蔵手
段) 408 回収トナー移送用パイプ 410 回収トナー捕集装置 700 回収トナー移送・排出装置 800 トナー供給・回収装置 811 第1の空気供給手段 812 第2の空気供給手段 813 トナー収納容器へのエアー供給管 814 エアー供給口 810a〜d 傾斜面 811’ 空気供給手段 850 傾斜部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝木 弘幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成された静電潜像を現像手
    段のトナーで現像して可視像化する電子写真方式の画像
    形成装置であって、画像形成装置本体の現像手段にトナ
    ーを供給するための、該現像手段と独立に別体で構成さ
    れたトナー供給装置を備えた画像形成装置において、 前記トナー供給装置は、トナー貯留手段と、該トナー貯
    留手段内のトナーを吐出部に向け移動させるための、回
    転することにより軸方向にトナーを移動させるロータを
    備えたスクリューポンプと、該スクリューポンプにより
    移動するトナーを拡散させた状態で流動させるための第
    1の空気供給手段と、前記トナー貯留手段内のトナーの
    架橋を防止するため、該トナー貯留手段内へ空気を供給
    する第2の空気供給手段とを具備したことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に形成された静電潜像を現像手
    段のトナーで現像して可視像化する電子写真方式の画像
    形成装置であって、画像形成装置本体の現像手段にトナ
    ーを供給するための、該現像手段と独立に別体で構成さ
    れたトナー供給装置を備えた画像形成装置において、 前記トナー供給装置は、トナー貯留手段と、該トナー貯
    留手段内のトナーを吐出部に向け移動させるための、回
    転することにより軸方向にトナーを移動させるロータを
    備えたスクリューポンプと、該スクリューポンプにより
    移動するトナーを拡散させた状態で流動させるための第
    1の空気供給手段と、前記トナー貯留手段内に設置され
    該トナー貯留手段内のトナーを撹拌する撹拌手段と、該
    撹拌手段の近傍に空気を供給する第2の空気供給手段と
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の画像形成装
    置において、前記第1の空気供給手段と第2の空気供給
    手段の空気供給源を共通としたことを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】像担持体上に形成された静電潜像を現像手
    段のトナーで現像して可視像化する電子写真方式の画像
    形成装置であって、画像形成装置本体の現像手段にトナ
    ーを供給するための、該現像手段と独立に別体で構成さ
    れたトナー供給装置を備えた画像形成装置において、 前記トナー供給装置は、トナー貯留手段と、該トナー貯
    留手段内のトナーを吐出部に向け移動させるための、回
    転することにより軸方向にトナーを移動させるロータを
    備えたスクリューポンプと、該スクリューポンプにより
    移動するトナーを拡散させた状態で流動させるための空
    気供給手段とを具備し、前記トナー貯留手段内に、傾斜
    させた平面もしくは曲面を持つ部材を具備したことを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体上に形成された静電潜像を現像手
    段のトナーで現像して可視像化する電子写真方式の画像
    形成装置であって、画像形成装置本体の現像手段にトナ
    ーを供給するための、該現像手段と独立に別体で構成さ
    れたトナー供給装置を備えた画像形成装置において、 前記トナー供給装置は、トナー貯留手段と、該トナー貯
    留手段内のトナーを吐出部に向け移動させるための、回
    転することにより軸方向にトナーを移動させるロータを
    備えたスクリューポンプと、該スクリューポンプにより
    移動するトナーを拡散させた状態で流動させるための空
    気供給手段とを具備し、前記トナー貯留手段を構成する
    トナー収納容器に鉛直方向で互いに重ならない複数の傾
    斜面を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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