JPH1096241A - ジャケット構造体 - Google Patents
ジャケット構造体Info
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- JPH1096241A JPH1096241A JP24943296A JP24943296A JPH1096241A JP H1096241 A JPH1096241 A JP H1096241A JP 24943296 A JP24943296 A JP 24943296A JP 24943296 A JP24943296 A JP 24943296A JP H1096241 A JPH1096241 A JP H1096241A
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Abstract
コストダウンを図ることで構造物の建設作業の作業性の
向上を図る。 【解決手段】 水底地盤41に設置して構造物としての
橋脚51等を建設するジャケット構造体11において、
連結部材12によって複数の杭ガイド部材13を連結
し、中央部にバラストタンク14を装着すると共に、橋
脚51の脚部51aを一体に設ける。
Description
を建設する場合に、水底地盤に設置して用いられるジャ
ケット構造体に関する。
礎、ケーソン基礎、鋼管基礎、ジャケット式基礎などが
従来から知られている。図7に従来の杭基礎によって建
設された橋脚の概略、図8に従来のケーソン基礎によっ
て建設された橋脚の概略、図9にジャケット式基礎によ
って建設された橋脚の概略を示す。
いて、図7に示すように、海底地盤は支持地盤101の上
層に軟弱地盤102が形成されてなり、図示しない杭打ち
機によって複数本の杭103が軟弱地盤102を貫通して支持
地盤101まで打ち込まれており、この各杭103上に鉄筋コ
ンクリートによってフーチング104が構築されている。
このフーチング104内には予めアンカーボルト105とアン
カーフレーム106が埋め込まれており、このフーチング1
04の上に橋脚107が立設して接合されている。従って、
橋脚107に作用する荷重はアンカーボルト105、アンカー
フレーム106、フーチング104、杭103を介して支持地盤1
01に伝達されて受け止めることとなる。
れた橋脚において、図8に示すように、海底の支持地盤
111の上面部を整地して所定広さの地盤整地面112を形成
し、この地盤整地面112に内部にコンクリート113が打設
されたケーソン114を設置する。このケーソン112内には
予めアンカーボルト115とアンカーフレーム116が埋め込
まれており、このケーソン114の上に橋脚117が立設して
接合されている。従って、橋脚117に作用する荷重はア
ンカーボルト115、アンカーフレーム116、ケーソン114
を介して支持地盤111に伝達されて受け止めることとな
る。
設された橋脚において、図9に示すように、海底の支持
地盤121に対して、多数のガイドパイプ122が連結部材12
3によって連結されて構成されたジャケット構造体124を
設置し、図示しない杭打ち機によって各ガイドパイプ12
2を用いて複数本の杭125が支持地盤121に打ち込まれて
いる。そして、このジャケット構造体124上に鉄筋コン
クリートによってフーチング126が構築されている。こ
のフーチング126内には予めアンカーボルト127とアンカ
ーフレーム128が埋め込まれており、このフーチング126
の上に橋脚129が立設して接合されている。従って、橋
脚129に作用する荷重はアンカーボルト127、アンカーフ
レーム128、フーチング126、ジャケット構造体124、杭1
25を介して支持地盤121に伝達されて受け止めることと
なる。
来の各基礎によって橋脚を建設する工法にあっては、下
記に示すような問題がある。即ち、杭基礎の場合、比較
的水深の大きい海底に橋脚を構築するときに、技術的に
困難性が伴い、高コストとなってしまうという問題があ
る。また、ケーソン基礎の場合、水深50mm程度までの
海底ならば問題ないが、それよりも深い海底にあって
は、地盤整地面112を形成するのに大規模な海上工事を
必要とし、高コストで工事期間も長くなり、その間に航
路を制限しなければならない。更に、支持地盤の上層に
軟弱地盤があると、地盤改良工事も必要となってしまう
という問題がある。更に、ジャケット式基礎の場合、通
常、大深海の海域での石油掘削ようとして適用されてい
るものである。そのため、大きな橋の橋脚のように、ジ
ャケット構造体124の上部にかかる荷重が大きい場合に
は、支持地盤121に打ち込む杭125を増やす必要があり、
ガイドパイプ122の本数を増やすことでジャケット構造
体124及びフーチング126が大型化してしまう。また、ジ
ャケット構造体124は工場にて製作後、台船等に乗せて
設置位置まで海上を運搬し、クレーン船によって吊り上
げて設置しており、このジャケット構造体124が大型化
すると、台船やクレーン船も大型化してしまう、コスト
高になると共に作業期間も長くなっとしまうという問題
がある。
あって、小型軽量化及びコストダウンを図ることで構造
物の建設作業の作業性の向上を図ったジャケット構造体
を提供することを目的とする。
めの本発明のジャケット構造体は、水底地盤に設置して
構造物を建設するジャケット構造体において、連結部材
によって複数の杭ガイド部材が連結され、中央部にバラ
ストタンクが装着されたことを特徴とするものである。
置して杭ガイド部材を用いて杭を所定本数水底地盤に打
ち込むことで、ジャケット構造体は水底地盤に設置され
ており、この場合、バラストタンクには浮力が作用して
いるので、ジャケット構造体の上部に重量物を接合して
も、この重量物の荷重の一部をバラストタンクの浮力が
受け止めることとなり、水底地盤に打ち込まれた各杭に
多大な荷重が作用することはなく、杭ガイド部材を減ら
すなどジャケット構造体の小型軽量化及びコストダウン
が図れる。
構造物の脚部が一体に設けられたことを特徴とするもの
である。
置されると、ジャケット構造体に一体に設けられた構造
物の脚部を延設することで容易に構造物の構築が可能と
なり、コンクリート製のフーチングなどが不要となる。
施形態を詳細に説明する。
ト構造体によって構築された橋脚の正面視、図2にこの
橋脚の側面視、図3にジャケット構造体の平面視、図4
乃至図6にジャケット構造体による橋脚の構築作業を表
す概略を示す。
ジャケット構造体11は、水底地盤41(軟弱地盤4
2、支持地盤43)上に設置して構造物としての橋脚5
1を建設するためのものである。即ち、このジャケット
構造体11は、連結部材12によって連結された複数の
杭ガイド部材13と、中央部に装着されたバラストタン
ク14と、このバラストタンク14と一体に設けられた
橋脚51の下部51aとから構成されている。
なし、外周部に四角状に複数並設された状態で連結部材
12によって一体に連結されており、中央部の杭ガイド
部材13はほぼ直立し、両側部の杭ガイド部材13は所
定角度傾斜している。このガイド部材13は、ジャケッ
ト構造体11が水底地盤41上に設置されたときに、挿
入管15を介して杭16をこの水底地盤41内に打ち込
むためのものである。バラストタンク14は内部へ水を
給排水することで、ジャケット構造体11の重量バラン
スをとるためのものである。橋脚下部51aはジャケッ
ト構造体11を設置後にこの橋脚下部51aを用いて橋
脚51を建設するためのものである。
用いて水底地盤41に橋脚51を建設する工法につい
て、図4乃至図6を用いて説明する。
作されており、まず、このジャケット構造体11を工場
から設置場所に搬送する。図4に示すように、ジャケッ
ト構造体11を海上21に浮かべてバラストタンク14
内へ少量の水を給水することで、ジャケット構造体11
全体のバランスをとっている。そして、曵船22によっ
て海上21に浮かんだジャケット構造体11を牽引し、
設置場所まで運搬する。一方、設置場所では、予め、ジ
ャケット構造体11を水底地盤41(軟弱地盤42)上
に位置決めするための施工用仮杭23を打ち込んでお
く。そして、ジャケット構造体11が設置場所まで運搬
されると、バラストタンク14内へ更に給水すること
で、ジャケット構造体11のバランスをとりながら沈め
ていき、施工用仮杭23によって位置決め載置する。
仮杭23によって設置場所に位置決めされると、次に、
図5に示すように、このジャケット構造体11の上部に
杭施工機24を搭載し、この杭施工機24を用いてジャ
ケット構造体11の杭ガイド部材13内に挿入管15を
挿入し、この挿入管15を軟弱地盤42内に貫通させ、
続いてこの挿入管15を介して杭16を支持地盤43に
打ち込む。杭施工機24を用いたこの杭打ち作業を各杭
ガイド部材13ごとにすべて行い、ジャケット構造体1
1を支持地盤43に固定する。なお、水底地盤41が軟
弱地盤42ではなく支持地盤43のもの場合には、挿入
管15を省略して杭ガイド部材13を用いて杭16を支
持地盤43に直接打ち込んでもよい。
16によってジャケット構造体11が水底地盤41に設
置されると、このジャケット構造体11を用いて橋脚5
1を建設する。図6に示すように、ジャケット構造体1
1の上部にタワークレーン25を搭載し、このタワーク
レーン25を用いて橋脚下部51aから橋脚51を延伸
していく。このようにして、図1及び図2に示すよう
に、ジャケット構造体11上部に橋脚51が建設される
と、複数の橋脚51に複数本のケーブル52を用いて橋
桁53を架設することで、斜張橋が完成する。なお、橋
脚51の建設後に、バラストタンク14内の水を排水し
て浮力を与えることで、橋脚51の重量を吸収してジャ
ケット構造体11を支持する各杭16に作用する荷重が
低減される。
11にバラストタンク14を設けることにより、工場か
ら設置場所への運搬時にその浮力によって海上21を曳
航し、給水することで沈下させればよく、運搬用の大型
クレーン船が不要となると共に、設置時の吊上げ・吊下
げ作業も不要となり、コスト低減、作業時間の短縮によ
る作業効率の向上が図れる。また、ジャケット構造体1
1を運搬するときはバラストタンク14に少量給水して
バランスを保ち、設置するときは大量給水して沈め、橋
脚51の建設後には排水して浮力を与えることで、橋脚
51からジャケット構造体11に作用する荷重を低減す
ることができる。従って、ジャケット構造体11を支持
する杭16の本数を減少してジャケット構造体11の小
型軽量化が図れる。
構造体11に橋脚下部51aを一体に設けることによ
り、フーチングが不要となってジャケット構造体11の
小型軽量化が図れると共に、橋脚51の上部の重量が軽
減されて転倒モーメントが減少する。
ように本発明のジャケット構造体によれば、連結部材に
よって複数の杭ガイド部材を連結して中央部にバラスト
タンクを装着したので、ジャケット構造体の運搬時、設
置時、設置後にバラストタンクへの給排水を行って浮力
を利用することで、杭ガイド部材の数を減らすなどジャ
ケット構造体の小型軽量化及びコストダウンを図ること
ができると共に、ジャケット構造体及び構造物の運搬作
業、設置作業における作業時間の短縮や作業の簡素化が
可能となって構造物の建設作業の作業性の向上を図るこ
とができる。
ば、構造物の脚部を一体に設けたので、ジャケット構造
体を水底地盤に設置後、構造物の脚部を延設することで
容易に構造物の構築が可能となり、コンクリート製のフ
ーチングなどが不要となってジャケット構造体の小型軽
量化及びコストダウンを図ることができる。
よって構築された橋脚の正面図である。
面図である。
のジャケット構造体の運搬作業を表す概略図である。
の杭打ち作業を表す概略図である。
の橋脚延伸作業を表す概略図である。
である。
概略図である。
略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 水底地盤に設置して構造物を建設するジ
ャケット構造体において、連結部材によって複数の杭ガ
イド部材が連結され、中央部にバラストタンクが装着さ
れたことを特徴とするジャケット構造体。 - 【請求項2】 請求項1記載のジャケット構造体におい
て、前記構造物の脚部が一体に設けられたことを特徴と
するジャケット構造体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24943296A JP3145641B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | ジャケット構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP24943296A JP3145641B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | ジャケット構造体 |
Related Child Applications (1)
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- 1996-09-20 JP JP24943296A patent/JP3145641B2/ja not_active Expired - Lifetime
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