JPH1095355A - 電気式動力操舵装置 - Google Patents

電気式動力操舵装置

Info

Publication number
JPH1095355A
JPH1095355A JP8252048A JP25204896A JPH1095355A JP H1095355 A JPH1095355 A JP H1095355A JP 8252048 A JP8252048 A JP 8252048A JP 25204896 A JP25204896 A JP 25204896A JP H1095355 A JPH1095355 A JP H1095355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
steering
shaft
rack shaft
power steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8252048A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugio Onodera
次男 小野寺
Naoo Kodaira
直雄 小平
Yoshiaki Taniguchi
義章 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP8252048A priority Critical patent/JPH1095355A/ja
Priority to US08/925,030 priority patent/US6237713B1/en
Priority to DE69721164T priority patent/DE69721164T2/de
Priority to EP97402155A priority patent/EP0831015B1/en
Publication of JPH1095355A publication Critical patent/JPH1095355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0421Electric motor acting on or near steering gear
    • B62D5/0424Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel
    • B62D5/0427Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel the axes being coaxial
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0403Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by constructional features, e.g. common housing for motor and gear box
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0442Conversion of rotational into longitudinal movement
    • B62D5/0445Screw drives
    • B62D5/0448Ball nuts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機の音や振動がハンドルに伝わりにくい
電気式動力操舵装置を提供する。 【解決手段】 操向車輪に連結されたラック軸2と、こ
のラック軸2を摺動自在に収容すると共にラック軸2に
形成されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸
5のピニオンとを噛合させた結合部6を保持するハウジ
ングAと、ラック軸2の周囲に同軸的に設けられその回
転力がボールねじ機構3を介してラック軸2に操舵補助
力として伝達される電動機1とを有する。また、ボール
ねじ機構3のナット部19を回動自在に支持すると共
に、車両本体取付用の取付部10を備えたハウジングB
をさらに有する。そして、ハウジングAはブラケット9
にて車両本体に取り付けられ、ハウジングBは取付部1
0により車両本体に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の電気式動
力操舵装置に関し、特に、ラック・アンド・ピニオン式
の操舵装置に用いられる電気式動力操舵装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵力補助のため、近年多くの車
両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されてお
り、油圧式や電気式等、様々な動力操舵装置が提案され
ている。このような動力操舵装置のうち、ラック・アン
ド・ピニオン式の操舵装置に適用される電気式の動力操
舵装置(いわゆる電動パワーステアリング)としては、
特開平8−98451号公報のように、ラック軸に同軸
的に設けた電動機によって操舵補助力を得るものが知ら
れている。
【0003】このような電気式動力操舵装置は、図5に
示すように、ラック軸51と同軸的に電動機52を設
け、この電動機52が発生する操舵補助力をボールねじ
機構53を介してラック軸51に伝達する。そして、こ
の操舵補助力と手動操舵力とにより操向車輪を転舵し、
運転者の操舵負担を軽減するようになっている。
【0004】この場合、ラック軸51は、両端にタイロ
ッドやナックルアーム等を介して操向車輪(以下、適宜
車輪と略す)が連結されると共に、操向ハンドル(以
下、適宜ハンドルと略す)等と接続された操舵軸54と
ラック・アンド・ピニオン結合され、運転者の転舵操作
により図5において左右方向に往復運動する。また、電
動機52は、円筒状のヨーク55に円筒状のアーマチュ
アシャフト56と界磁装置57とを同軸的に挿入させた
構成となっており、給電部58から電力が供給される。
さらに、界磁装置57は、ヨーク55の内周部に取り付
けられたマグネット59およびアーマチュアシャフト5
6の外周部に取り付けられたアーマチュアコア60とか
ら構成されている。そして、電動機52が発生する回転
力は、アーマチュアシャフト56の図中左端に設けられ
たボールねじ機構53を介し操舵補助力としてラック軸
51に伝達される。なお、アーマチュアシャフト56の
右端側は、ハウジング61内に保持されたアンギュラー
ベアリング65によって支持されている。
【0005】一方、ボールねじ機構53は、ナット部6
2とスクリュー部63との間に多数のボール64を介装
させてなる一般に周知な構成のものであり、そのナット
部62はアーマチュアシャフト56に圧入された上でカ
シメ固定されている。そしてこれにより、電動機53の
回転力がアーマチュアシャフト56から、ナット部6
2、ボール64およびスクリュー部63を介してラック
軸51に軸方向の往復運動となって伝達され、操舵力が
補助される。
【0006】ところで、このような構成の動力操舵装置
は、油圧式の動力操舵装置と同様に、図中右側のハウジ
ング61を車両本体に剛結させると共に、図中左側のヨ
ーク55をブラケット70により車両本体に固定するこ
とによって取り付けられる。すなわち、ハウジング61
は、それと一体に形成された取付部69によって車両本
体に直接ねじ止めされる。また、ヨーク55は、パイプ
状に延在した小径部55aの端部(図中左端部)を、中
央部がU字状に屈曲形成されたブラケット70によって
押さえ込む形で取り付けられる。この場合、小径部55
aの周囲には図示しないゴム等の弾性体が嵌挿されてお
り、ヨーク55は、この弾性体を介した状態でブラケッ
ト70のU字状部分の内側に収まる形で取り付けられ
る。また、ブラケット70による固定よりもハウジング
61を車両本体に直接固定する方が強度が高いため、装
置の取り付け強度は専らハウジング61の固定強度に依
存している。
【0007】なお、油圧式の動力操舵装置の場合には、
通常、パイプ状の部材とハウジングとを組み合わせた構
成が採用されており、かつ操舵軸側にハウジングが配設
される。この場合、パイプ状部材側にはハウジングのよ
うな取付部を形成できないため、取り付けはブラケット
にて行うことになる。一方、ハウジング側をブラケット
止めとするためにはパイプ状部材側で取り付け強度を得
る必要があり、そのためにはさらにパイプ状部材側にハ
ウジングを設ける必要がある。従って、油圧式の動力操
舵装置では、ハウジング側を車両本体に剛結し、パイプ
側をブラケット止めとするのがコスト上有利であるため
このような取り付け方が一般的となっており、この方式
を電気式の動力操舵装置でも踏襲している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の動力
操舵装置にあっては、操舵軸54に近い側の部材、すな
わちハウジング61が車両本体と剛結された構造となっ
ている。しかしながら、このような構造はブラケット止
めよりも剛性が高い反面、音や振動を減衰させにくいと
いう性質がある。従って、図5のような動力操舵装置で
は、電動機52の制御音や振動等が減衰しにくく操舵軸
54に伝達し易いという問題があった。この場合、車外
にて発生した音はエンジン音や走行音等によりかき消さ
れるため車室内への影響は少ないが、操舵軸54に伝わ
った音や振動はハンドルを介して車内に直接伝達され
る。このため、これらの音が車室にこもって運転者や同
乗者に不快感を与えたり、ハンドルの振動により操舵感
覚が損なわれるといった問題があった。
【0009】また、従来のハウジング61では、図5に
示したように、取付部69と操舵軸54の保持部分とが
3次元的に異なる角度で突出した形状となっているた
め、型の構成が非常に複雑となり、製造コストが嵩むと
いう問題もあった。
【0010】さらに、動力操舵装置の取付位置が車種ご
とに微妙に異なっているため、ハウジング61のように
取付部69が固定されているものでは、その取り付け位
置に対応して、取付部69の位置の異なるものを車種別
に用意する必要があった。従って、各車種ごとに複雑な
型を個別に作成する必要があり、多品種生産を余儀なく
され、製品管理の煩雑さも相俟ってコストアップの一因
ともなっていた。
【0011】本発明の目的は、電動機の音や振動がハン
ドルに伝わりにくい電気式動力操舵装置を提供すること
にある。
【0012】また、本発明の他の目的は、ハウジングの
型構成を簡素化すると共に、操舵軸側のハウジングが各
車種に共通に適用できる電気式動力操舵装置を提供する
ことにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、本発明の車両用の電気式動力操
舵装置は、まず、操向車輪に連結されたラック軸と、こ
のラック軸を摺動自在に収容すると共にラック軸に形成
されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピ
ニオンとを噛合させた結合部を保持する第1ハウジング
と、ラック軸の周囲に同軸的に設けられラック軸に対し
操舵補助力を供給する電動機と、この電動機のアーマチ
ュアシャフトと連結されたナット部とラック軸に形成さ
れたスクリュー部との間をボール部材を介在させて連結
し電動機の回転力を操舵補助力としてラック軸に伝達す
るボールねじ機構とを有する。また、ボールねじ機構の
ナット部を回動自在に支持すると共に、車両本体取付用
の取付部を備えた第2ハウジングをさらに有する。そし
て、第1ハウジングは第1ハウジングとは別体の取付用
部材にて車両本体に取り付けられ、第2ハウジングは前
記の取付部により車両本体に取り付けられることを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である電気式動力操舵装置の全体構成を示す断面図、
図2は図1に示した電気式動力操舵装置の要部の拡大断
面図である。
【0017】当該電気式動力操舵装置(以下、動力操舵
装置と略す)は、図1、2に示すように、図5に示した
従来の動力操舵装置と同様、中空状の電動機1をラック
軸2の周囲に配した構成となっており、例えば自動車前
輪等の操向車輪の操舵装置として取り付けられる。そし
て、電動機1が発生する操舵補助力をボールねじ機構3
を介してラック軸2に伝達することにより運転者の操舵
負担を軽減させるようになっている。
【0018】本実施の形態の動力操舵装置は、図1に示
したように、ハウジングA(第1ハウジング)と電動機
1のヨーク7とハウジングB(第2ハウジング)とをそ
れぞれ複数のねじ8a、8bにより一体に結合させた構
成となっており、その内部にはラック軸2が左右方向に
摺動自在に取り付けられている。そして、ラック軸2の
両端にはタイロッドやナックルアーム等を介して車輪が
連結されており、ラック軸2の移動に伴い車輪が転舵さ
れるようになっている。
【0019】ここで当該動力操舵装置では、ハウジング
Aは、図3に示すように、中央部がU字状に屈曲形成さ
れたブラケット(取付用部材)9により車両本体39に
取り付けられる。この場合、ハウジングAの周囲にはゴ
ム等の弾性体37が嵌挿されており、ハウジングAは、
この弾性体37を介した状態でブラケット9のU字部3
8の内側に収まる形で取り付けられる。
【0020】一方、ハウジングBは、これと車両本体と
の間に弾性体を介した状態で取付部10を用いてねじ止
めされるが、ブラケット9を用いた場合に比べて強固な
固定となる。すなわち、この動力操舵装置では、図5の
従来の動力操舵装置とは逆に、操舵軸に近い側のハウジ
ングAがブラケット止めされ、遠い側のハウジングBが
車両本体に直接固定される。そして、装置の取り付け強
度は専らこのハウジングBによって担保される。
【0021】次に各部の構成について説明する。まず、
ハウジングAは、鋳鉄またはアルミダイキャスト製の中
空部材であり、前述のようにブラケット9によって車両
本体に取り付けられる。また、図1において右端側に
は、操向ハンドルと連結された操舵軸5とラック軸2と
の結合部6が形成されている。この結合部6では、操舵
軸5に設けられた図示しないピニオンと、ラック軸2の
側部に形成された図示しないラック歯とが噛み合ってお
り、操舵軸5の回転がラック軸2の図中の左右方向の動
きに変換される。なお、結合部6の軸上には操舵軸5の
回転トルクを検出する図示しないトルクセンサが設けら
れており、その検出値に基づき電動機1による補助操舵
力が制御される。
【0022】ここで当該動力操舵装置では、このハウジ
ングAが車両本体と剛結していないため、操舵軸5の支
持剛性が低下するという危惧がある。しかしながら、動
力操舵装置では、電動機1による操舵力補助はラック軸
2の全出力の90%程度にも及び、結合部6には車輪操
舵力の10%程度の力しか作用しない。従って、この部
分の支持剛性はさほど必要なく、ブラッケット9による
固定で十分操舵軸5を支持することが可能である。
【0023】電動機1は、円筒状のヨーク7内に円筒状
のアーマチュアシャフト11と界磁装置12とを同軸的
に挿入させた構成となっている。そして、このアーマチ
ュアシャフト11の内部をラック軸2が貫通する形で組
み付けられる。この場合、アーマチュアシャフト11
は、ほぼ円筒状に形成されており、図5に示した従来の
それに比して簡素化された形状となっている。
【0024】界磁装置12は、ヨーク7の内周部に取り
付けられたマグネット14およびアーマチュアシャフト
11の外周部に取り付けられたアーマチュアコア15と
から構成されており、アーマチュアには給電部13から
電力が供給される。
【0025】ヨーク7は、鉄製の円筒形部材であり、円
筒パイプにより略一定の肉厚に形成されている。そし
て、その中に界磁装置12および給電部13が収容され
ている。ヨーク7の図中において右側はハウジングAと
複数のねじ8aによって連結されており、その間はOリ
ング16によって気密状態にされている。また、その左
側はハウジングBと複数のねじ8bによって連結されて
いる。
【0026】界磁装置12を構成する界磁極であるマグ
ネット14は、ヨーク7内に、周方向に間隔をおいて複
数配置される。一方、アーマチュアシャフト11は、そ
の一端側(図1、2において右端)はハウジングAに取
り付けられたベアリング17によって保持されている。
また、その他端側(図1、2において左端)はテーパ状
のスプライン18が形成されており、ボールねじ機構3
のナット部19の端部に同様に形成されたスプライン2
0と嵌合している。そしてこれにより、アーマチュアシ
ャフト11の回転がナット部19に伝達される。
【0027】一方、ベアリング17の右側にはゴム21
が取り付けられており、このゴム21の弾発力によって
アーマチュアシャフト11はナット部19側に押し付け
られる。従って、スプライン18はスプライン20に押
し付けられながら噛み合うこととなり、アーマチュアシ
ャフト11の回転が確実にナット部19に伝達される。
このように、ベアリング17の右側にはゴム21が介在
されているため、アーマチュアシャフト11は、若干の
移動の余地を持った状態で支持されていることになる。
なお、ゴム21は軸方向に押圧力を発揮する弾性体であ
れば、その材質や形態は問われず、例えば皿ばねや合成
樹脂等を用いることも可能である。
【0028】給電部13は、アーマチュアに電力を供給
する部分であり、アーマチュアシャフト11に固定され
たコンミテータ22と、コンミテータ22の周面に接触
する電気的接点であるブラシ23とを有する構成となっ
ている。この場合、ブラシ23は、合成樹脂製のブラシ
ホルダステー24と一体に形成されたブラシホルダ内に
保持されており、図示しない弾機によりコンミテータ2
2に所定押圧力で摺接するようになっている。一方、ブ
ラシホルダステー24には、その一端がブラシ23のピ
グテール25とスポット溶接された端子板26が突出部
24aを貫通してインサート成形されている。そして、
ブラシホルダステー24は、ハウジングAの孔27を介
してその突出部24aの先端部を外部に突出させた状態
でハウジングAにねじ止めされる。これにより、ハウジ
ングAからブラシホルダステー24の突出部24aと共
に端子板26が突出して給電用の端子を形成する。
【0029】図4は、このようにして形成された給電用
の端子にカプラー28を取り付ける様子を示した斜視図
である。図4に示すように、ハウジングAの外側には、
突出部24aと共に端子板26が突出してオス端子が形
成されており、そこにOリング29を介して防水構造の
メス端子たるカプラー28がねじ止めされる。この場
合、操舵力の補助という観点から電動機1に対する電力
供給は、たとえ一瞬たりとも途絶えることは許されな
い。しかしながら、当該動力操舵装置では、カプラー2
8をハウジングAにねじ止め固定することから、振動等
によりカプラー28が外れて電力供給が途絶えることを
防止でき、製品の信頼性向上を図ることができる。
【0030】ところで従来の動力操舵装置では、この端
子部分は、図5に示したように、端子66と一体成形さ
れたカプラー67(オス側)をハウジング61に差し込
んで固定すると共に、端子66の一端をブラシのピグテ
ール68と固着させた構成となっている。しかしなが
ら、このような従来の動力操舵装置では、端子66とピ
グテール68とは、カプラー67をハウジング61に取
り付けた後にスポット溶接される。そのため、従来の動
力操舵装置では、寸法の大きいハウジング61を固定し
て溶接作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題
があった。また、カプラー67の部分は非分解の構造と
なるため、ブラシを交換する際にはハウジング61ごと
交換するか、ピグテール68と端子66を切断してブラ
シを交換し、改めて溶接を行う必要があった。
【0031】そこで、当該動力操舵装置においては前記
のような端子構造を採用し、スポット溶接をブラシホル
ダステー24とピグテール25の間で行うようにしてこ
れをサブアッシイ化し作業性の向上を図っている。ま
た、ハウジングAとの間も分解可能な構成となっている
ため、ブラシ23を交換する際にもブラシホルダステー
24を交換すれば足り、交換部分の削減と作業性の向上
が図られる。さらに、従来に比して部品点数が1点少な
いため(図5におけるカプラー67が不要)、部品コス
ト削減にも寄与している。
【0032】次に、ハウジングBは、ハウジングAと同
様、鋳鉄またはアルミダイキャスト製の中空部材であ
り、内部にボールねじ機構3が組み込まれている。この
ボールねじ機構3は、ナット部19と、ラック軸2の外
周に形成されたスクリュー部30と、ナット部19とス
クリュー部30との間に介装された多数のボール31と
からなる一般に周知な構成のものである。そして、ラッ
ク軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部1
9によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部1
9の回転に伴って左右方向に移動する。
【0033】ここで、ナット部19は、ハウジングBに
固定されたアンギュラーベアリング4を介してハウジン
グBに対し軸回りに回動自在に保持されている。すなわ
ち、当該動力操舵装置では、図5の装置とは異なり、従
来別個に設けられていたボールねじ機構3のナット部1
9とアンギュラーベアリング4を一体にした形でハウジ
ングAとは別体に形成されたハウジングBに設けた構成
となっている。なお、アンギュラーベアリング4は、ハ
ウジングBの開口部にねじ込まれたベアリング固定用リ
ング32とハウジングBの内部に形成された段部33と
の間で軸方向の動きが規制された状態で固定されてい
る。また、ナット部19とアンギュラーベアリング4と
の間の軸方向の動きは、ナット部19の左端にねじ込ま
れたベアリング固定用リング34とナット部19の外周
に形成された段部35とによって規制される。
【0034】一方、ナット部19の内径右端側には、前
述のようにテーパー状のスプライン20が形成されてお
り、そこにはアーマチュアシャフト11のスプライン1
8が嵌合している。これにより、アーマチュアシャフト
11とナット部19とが一体的に結合することになり、
アーマチュアシャフト11はベアリング17とナット部
19によって支持されると共に、アーマチュアシャフト
11の回転がロスなくナット部19に伝達される。従っ
て、アーマチュアシャフト11が回転すると、この回転
に伴ってナット部19が回転し、ボールねじ機構3の働
きによりラック軸2が左右方向に移動することになる。
【0035】なお、ラック軸2は操向車輪等から加えら
れる外力によって曲がりを生じるため、ラック軸2とア
ーマチュアシャフト11との間には、その曲がり量を考
慮したクリアランスが必要となる。従来、この曲がり量
とラック軸2の支持点の位置との関係は考慮されておら
ず、支持点の位置は任意に設定されていた。そのため、
ラック軸2の曲がりに十分対応できるだけのクリアラン
スを設定せざるを得ず、装置の小型化を難しくする一因
ともなっていた。そこで、当該動力操舵装置では、ラッ
ク軸2がボールねじ機構3と結合部6の2点で支持され
ることを生かし、両支点の剛性が等しい場合には、ラッ
ク軸2の端面から支点までの距離を両側で等しくするこ
とによりラック軸2の曲がりを最小に抑えるようにして
いる。また、両者の剛性が異なる場合には、その比を考
慮して支点位置を決定すればラック軸2の曲がりを最小
に抑えることができる。そして、このようにラック軸2
の曲がりを最小に抑えることができれば、クリアランス
を最小にすることができ、装置寸法を小さくできコスト
上も有利となる。
【0036】一方、当該動力操舵装置は次のように動作
する。すなわち、まず操向ハンドルが操作されて操舵軸
5が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動
して転舵操作がなされる。この操作により、図示しない
ステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに
応じてカプラー28を介して端子板26からブラシ23
を経てコンミテータ22に電力が供給される。そして、
これにより電動機1が作動してアーマチュアシャフト1
1が回転し、これと結合されたナット部19もまた回転
する。ナット部19が回転するとボールねじ機構3の作
用によりラック軸3に操舵補助力が伝達される。これに
よりラック軸2の移動が促進され、操舵力が補助され
る。
【0037】次に、このような構成の動力操舵装置にお
いて操舵軸5に伝達される音や振動(以下、音等と略
す)につき、図5の従来の動力操舵装置と比較しつつ説
明する。この場合、操舵軸5において問題となるような
音等のほとんどは電動機1からのものであり、ここでは
電動機1で発生した音等を対象として説明する。
【0038】まず、電動機1において発生した音や振動
は、ねじ8aによって固結されたハウジングAに伝わ
り、ハウジングA内を伝わって行く。ここで、当該動力
操舵装置では、ハウジングAは弾性体37を介した状態
でブラケット9によって取り付けられているため、ハウ
ジングA内を伝わる音等はブラケット9の位置にて弾性
体37により吸収、減衰される。すなわち、電動機1よ
り発せられた音等は途中で減衰し操舵軸5まで伝達され
にくい。これに対して従来の動力操舵装置では、図5の
ように取付部69が車両本体に剛結されているため、こ
の部分で音等が減衰されず、操舵軸54に音等が伝達し
易い。
【0039】このように、当該動力操舵装置では、従来
のそれに比して電動機1からの音等が操舵軸5に伝達し
にくい構成となっており、従って、前述のような操舵感
覚の悪化等の問題が解消できる。なお、前記の例では、
電動機1から発生した音等を対象としたが、ボールねじ
機構3等にて発生する音や振動も同様に減衰されること
は勿論である。
【0040】一方、当該動力操舵装置のハウジングA
は、従来のものと異なり一体となった取付部を有してい
ないため、その型や製造工程が簡素化される。すなわ
ち、図1のハウジングAでは、図5に示した取付部69
のような突出部がないためその型構成が非常に簡素化さ
れる。従って、型に要する費用や製造工数等が削減で
き、製品のコストダウンを図ることが可能となる。
【0041】さらに、当該動力操舵装置では、その取り
付けをブラケット9により行うため、取付位置を適宜変
更することが可能であり、取付位置の異なる車種にも自
在に対応できる。従って、複雑な型を多種類作成する必
要がなく、かつ製品管理も容易であるため、製品単価を
低減することが可能となる。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0043】たとえば、本発明は、給電部にブラシを用
いないブラシレスモータを用いた電動機にも適用でき
る。この場合、界磁装置としてはコアがヨーク側に、マ
グネットがアーマチュアシャフト側に固装され、給電部
には通電手段およびアーマチュアシャフト回転位置の検
出装置を備えた回路基板が設けられることになる。ま
た、本発明は、前輪操舵装置のみならず、具体的な構成
や取り付け上の環境が同じである後輪操舵装置にも適用
できる。
【0044】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である車両、特に自動車の
動力操舵装置に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、たとえば、産業機械等、操
舵機構を有する車両に広く適用できる。
【0045】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0046】(1)操舵軸との結合部を有するハウジン
グ(第1ハウジング)をブラケット止めとし、結合部か
ら遠いハウジング(第2ハウジング)を取付部により直
接車両本体に取り付けたことにより、電動機の制御音や
振動等が操舵軸に伝達されにくいという効果がある。従
って、操舵軸に伝わった音や振動によって運転者や同乗
者に不快感を与えたり、操舵感覚が損なわれるといった
問題が少なくなる。
【0047】(2)操舵軸との結合部を有するハウジン
グ(第1ハウジング)をブラケット止めとしたことによ
り、操舵軸側のハウジングに車両取付用の取付部を形成
する必要がなくなるため、型の構成が簡素化され、製造
コストを削減できるという効果がある。
【0048】(3)操舵軸側のハウジングをブラケット
止めとしたことにより、取り付け位置の異なる車種でも
ブラケット位置の調整で対応することができ、操舵軸側
のハウジングを各車種ごとに製造する必要がないという
効果がある。従って、複雑な型を多種類用意する必要が
なく、かつ製品管理も容易であるため、製品単価を低減
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である動力操舵装置の全
体構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した動力操舵装置の要部の拡大断面図
である。
【図3】ハウジングAをブラケットにより車両本体に取
り付けた状態を示す断面図である。
【図4】給電用の端子にカプラーを取り付ける様子を示
した斜視図である。
【図5】従来の動力操舵装置の全体構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電動機 2 ラック軸 3 ボールねじ機構 4 アンギュラーベアリング 5 操舵軸 6 結合部 7 ヨーク 8a ねじ 8b ねじ 9 ブラケット(取付用部材) 10 取付部 11 アーマチュアシャフト 12 界磁装置 13 給電部 14 マグネット 15 アーマチュアコア 16 Oリング 17 ベアリング 18 スプライン 19 ナット部 20 スプライン 21 ゴム 22 コンミテータ 23 ブラシ 24 ブラシホルダステー 24a 突出部 25 ピグテール 26 端子板 27 孔 28 カプラー 29 Oリング 30 スクリュー部 31 ボール 32 ベアリング固定用リング 33 段部 34 ベアリング固定用リング 35 段部 37 弾性体 38 U字部 39 車両本体 51 ラック軸 52 電動機 53 ボールねじ機構 54 操舵軸 55 ヨーク 55a 小径部 56 アーマチュアシャフト 57 界磁装置 58 給電部 59 マグネット 60 アーマチュアコア 61 ハウジング 62 ナット部 63 スクリュー部 64 ボール 65 アンギュラーベアリング 66 端子 67 カプラー 68 ピグテール 69 取付部 70 ブラケット A ハウジング(第1ハウジング) B ハウジング(第2ハウジング)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向車輪に連結されたラック軸と、該ラ
    ック軸を摺動自在に収容すると共に前記ラック軸に形成
    されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピ
    ニオンとを噛合させた結合部を保持する第1ハウジング
    と、前記ラック軸の周囲に同軸的に設けられ前記ラック
    軸に対し操舵補助力を供給する電動機と、前記電動機の
    アーマチュアシャフトと連結されたナット部と前記ラッ
    ク軸に形成されたスクリュー部との間をボール部材を介
    在させて連結し前記電動機の回転力を操舵補助力として
    前記ラック軸に伝達するボールねじ機構とを有する車両
    用の電気式動力操舵装置であって、 前記ボールねじ機構のナット部を回動自在に支持すると
    共に、車両本体取付用の取付部を備えた第2ハウジング
    をさらに有し、 前記第1ハウジングは前記第1ハウジングとは別体の取
    付用部材にて車両本体に取り付けられ、前記第2ハウジ
    ングは前記取付部により車両本体に取り付けられること
    を特徴とする電気式動力操舵装置。
JP8252048A 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置 Pending JPH1095355A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8252048A JPH1095355A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置
US08/925,030 US6237713B1 (en) 1996-09-24 1997-09-08 Electric power steering unit
DE69721164T DE69721164T2 (de) 1996-09-24 1997-09-17 Elektrische Servolenkung
EP97402155A EP0831015B1 (en) 1996-09-24 1997-09-17 Electric power steering unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8252048A JPH1095355A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1095355A true JPH1095355A (ja) 1998-04-14

Family

ID=17231852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8252048A Pending JPH1095355A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6237713B1 (ja)
EP (1) EP0831015B1 (ja)
JP (1) JPH1095355A (ja)
DE (1) DE69721164T2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5988005A (en) * 1997-07-04 1999-11-23 Mitsuba Corporation Electric power steering unit
US6776254B1 (en) * 1999-12-01 2004-08-17 Thyssen Krupp Presta Ag High-efficiency tubular electrical steering servo
JP2001275325A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
US6662897B2 (en) * 2001-06-15 2003-12-16 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus
US6883635B2 (en) * 2001-06-29 2005-04-26 Delphi Technologies, Inc. Ball-screw assembly isolator
JP3942163B2 (ja) * 2002-04-04 2007-07-11 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP4085828B2 (ja) * 2003-01-31 2008-05-14 株式会社ジェイテクト トルク検出装置
JP2004314854A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Koyo Seiko Co Ltd 車両用操舵装置
DE102007000936A1 (de) * 2007-09-04 2009-03-05 Zf Lenksysteme Gmbh Servolenkung
KR101285518B1 (ko) * 2009-07-15 2013-07-17 주식회사 만도 토크 앵글 센서 및 이를 구비한 전동식 조향장치
CN102782487B (zh) * 2011-02-28 2015-10-21 日本精工株式会社 铝压铸部件的缺陷检测方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU574696B2 (en) 1983-07-22 1988-07-14 Nippon Seiko K.K. Power assist steering gear assembly
US4666014A (en) 1986-05-08 1987-05-19 Trw Inc. Floating ball-nut for an electric assist steering system
KR0138046B1 (ko) 1993-03-08 1998-06-01 가와모토 노부히코 전동 파워 스티어링 장치
US5685390A (en) 1994-03-17 1997-11-11 Nsk, Ltd. Electrically-operated power steering apparatus
JP3059059B2 (ja) * 1994-09-27 2000-07-04 本田技研工業株式会社 動力操舵装置用電動機

Also Published As

Publication number Publication date
EP0831015A3 (en) 1999-10-20
US6237713B1 (en) 2001-05-29
EP0831015A2 (en) 1998-03-25
EP0831015B1 (en) 2003-04-23
DE69721164D1 (de) 2003-05-28
DE69721164T2 (de) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11198828A (ja) 電気式動力操舵装置
JPH1095355A (ja) 電気式動力操舵装置
JPH1134891A (ja) 電気式動力操舵装置
WO2000007865A1 (fr) Moteur et dispositif de direction assistee electrique
JPH07165089A (ja) ステアリング装置
JP2003333805A (ja) 電動モータ装置
JP2004224280A (ja) 電動式パワーステアリング装置
US5988005A (en) Electric power steering unit
JP5317750B2 (ja) ワイパ装置
JPH10152058A (ja) 電気式動力操舵装置
WO2000026077A1 (fr) Dispositif de servodirection electrique
JP2000078798A (ja) 電動機および電気式動力操舵装置
JP4609974B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH11208489A (ja) 電気式動力操舵装置
JPH1095354A (ja) 電気式動力操舵装置
JP4441773B2 (ja) センターテイクオフ式パワーステアリング装置
JP4015310B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2000053007A (ja) 電気式動力操舵装置
JP2000078799A (ja) 電動機および電気式動力操舵装置
JP4627378B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH1095356A (ja) 電気式動力操舵装置
JP2001103689A (ja) 回転電機
JP2001088718A (ja) 電気式動力操舵装置
JPH1095357A (ja) 電気式動力操舵装置
JP2003284294A (ja) 電動モータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051220