JPH1094296A - 小型船舶の減搖機用電源機能を備えた電源装置 - Google Patents

小型船舶の減搖機用電源機能を備えた電源装置

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JPH1094296A
JPH1094296A JP8261218A JP26121896A JPH1094296A JP H1094296 A JPH1094296 A JP H1094296A JP 8261218 A JP8261218 A JP 8261218A JP 26121896 A JP26121896 A JP 26121896A JP H1094296 A JPH1094296 A JP H1094296A
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voltage
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Sakae Nagamachi
栄 長町
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機の駆動に使用するエンジンのアイドリ
ング状態でも安定に減揺機を稼働できる電源機能を備え
た電源装置を提供する。 【解決手段】 船舶に搭載する減揺機回転部(コマ)駆
動電動機用電源機能を備えた電源装置において、エンジ
ン1により駆動される三相交流発電機2の制御装置(1
4)に、補助電源として使用される電池4の充電電流を
含む直流負荷電流の過電流制限機能とコマ駆動用の直流
電動機8に対する供給電流の過電流制限機能とを備えて
構成した。この場合、発電機2の出力電圧を所定の電圧
に変換する電圧変換機能(6)と整流回路(7)によっ
てコマ駆動用の直流電動機8の直流電源電圧を形成し供
給するが望ましい。このほか、電圧変換機能として、少
なくとも1以上のタップ端子を備えた単巻線変圧器6が
使用する構成等の各種の構成が考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型船舶に搭載さ
れる減揺機用電源装置に最適な発電機を駆動するエンジ
ンが、アイドリング状態であっても電池の充電と平行し
て回転質量の大なる減揺機を安定に始動できる性能を有
する小型船舶の減揺機用電源機能を備えた電源装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】小型船舶に備えられる減揺機の駆動機能
は、例えば、図4に示すように構成されている。エンジ
ン1に三相交流発電機32が結合され、発電機32の発
電出力は、整流回路33で整流されて、例えば24ボル
トの電池34に接続される。電池34の端子電圧はDC
/DCコンバータ35によって所定電圧、例えば、48
ボルトに昇圧されて減揺機回転部(ジャイロ・スタビラ
イザのホイール、以下コマと称す)駆動用の直流電動機
8を駆動する。コマ9は直流電動機8により駆動され
る。発電機32は定電圧制御機能等所定の機能を備えた
発電機制御装置36によって制御される。DC/DCコ
ンバータ35には、コマ駆動用の直流電動機8の供給電
流を制限する過電流制限機能を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、減揺機は、
質量の大きい船舶の揺動を防止するために必要なジャイ
ロトルクを制御する機能を備えた、コントロールモーメ
ントジャイロ等のジャイロ・スタビライザであって、そ
の回転部は、フライホイールとしての慣性モーメントの
大きなコマである。このような慣性モーメントの大きな
コマを停止状態から始動するには、出力の大きな電動機
が必要なので、始動時にも所望の出力を得ることのでき
る性能をもつ直流電動機によって駆動するようにしてい
る。即ち、船舶内の直流電源としての24ボルトでは、
必要な出力の電動機が得られないので、DC/DCコン
バータによって48ボルト等に昇圧して使用している。
さらに、例えば、2台の電動機を並列運転する場合もあ
る。然しながら、上述したような減揺機の始動時におい
て、速やかな立ち上がりを行うことができる電動機の駆
動には過大な電流が必要になるので、そのような出力が
得られる電動機の採用は困難である。従って、始動時は
図5に示すような特性となる。図5(A)は始動時の回
転速度変化を示し、同図(B)は始動時の回転速度変化
に対応する発電機の出力変化を示している。即ち、コマ
駆動用の直流電動機8の駆動電流(モータ電流)は始動
当初はDC/DCコンバータ35に備えられた過電流制
限機能によって出力値は所定値ILに制限されるので、
時刻t0で始動して定常回転速度Nsに到達する時刻t
1までに数10分、望ましくは30分程度の時間が必要
である。時刻t1にコマが定常回転速度になると、コマ
駆動用の直流電動機8の駆動電流は所定値IDまで低下
する。
【0004】また、本発明が対象とする減揺機は、主と
して搭載船舶の停船時に稼働される。船舶の停船時に
は、エンジンは停止かアイドリング状態に維持される。
エンジン回転速度に対応する発電機出力は図5(C)に
示すように、最大回転速度n2が、例えば、2500r
pmになると定格出力Psは、例えば、1.5KWが得
られるが、アイドリング状態の回転速度n1は、例え
ば、550rpmにおいては、コマを駆動するのに必要
な出力Pj、例えば1KWに到達しない。そのために、
コマの回転電力は電池から得る必要があるので、大容量
の電池を搭載するか、やむを得ない場合は減揺機の稼働
を停止せざるを得なかった。上記の条件等から下記に記
すような問題点があった。 (1)出力が大きく、電流制限機能を備えたかなり高価
なDC/DCコンバータが必要である。 (2)減揺機を搭載する船舶の条件等に対応して、定格
電圧の異なる電動機が必要な場合は、DC/DCコンバ
ータの特性変更等対応が困難なので、DC/DCコンバ
ータの標準化ができない。 (3)エンジンのアイドリング状態においては、発電機
から得られる電力が十分に得られず、減揺機稼働のため
の対応が困難である。本発明は従来のものの上記課題
(問題点)を解決し、発電機の駆動に使用するエンジン
がアイドリング状態の場合でも、安定に減揺機を稼働で
きる電源機能を備えた電源装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の小型船舶の減揺
機用電源機能を備えた電源装置は上記の課題(問題点)
を解決するために、船舶に搭載するコマ駆動電動機用電
源機能を備えた電源装置において、エンジンにより駆動
される交流発電機の制御装置に、補助電源として使用さ
れる電池の充電流を含む直流負荷電流の過電流制限機能
とコマ駆動電動機供給電流の過電流制限機能とを備えて
構成した。この場合、発電機出力電圧を所定の電圧に変
換する電圧変換機能と整流回路によって、コマ駆動用の
電動機の直流電源電圧を形成し供給するのが望ましい。
このようにすると、従来の過電流制限機能を備えたDC
/DCコンバータよりも単純な回路で構成できるので信
頼性を高めてコストを低減でき、異なった電圧のコマ駆
動用電動機にも容易に対応できる。上記の電圧変換機能
として少なくとも1以上のタップ端子を備えた単巻線変
圧器を使用すると、簡単な構成で電圧を変換できる。ま
た、上記の電源装置に定電圧機能を備えると、減揺機の
安定運転が遂行できる。さらに、エンジンがアイドリン
グ状態においても、コマ駆動電動機供給電力に対応する
所定電力を出力する性能を有する発電機を備えるように
すると、この減揺機を搭載する船舶のエンジンがアイド
リング状態でも確実に始動と継続運転が実行できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3に示す一実施
の形態により本発明を具体的に説明する。図1は本発明
に基づく電源装置を含む船舶の概略電気系統を示すブロ
ック図であり、従来の技術で図4に示した要素機能と相
当の機能は同じ符号を記し、二本の平行線は機械的結合
を、三本の線記載部は三相の交流電力回路を、一本の太
線は直流電力線を、一本の細線は信号回路を示してい
て、直流電力回路や信号回路の戻り線等のグランド線そ
の他、本発明の説明に直接関連しない要素機能の図示は
省略している。同図において、エンジン1に三相交流発
電機(以下単に発電機と記す)2が結合され、発電機2
の発電出力は、コマ駆動電動機供給電流値検出用の第1
の電流値検出器11(以下第1のCTと略す)を経由し
て昇圧機能を備えた三相単巻線変圧器6と、電池の充電
電流を含む直流回路負荷電流値検出用の第2の電流値検
出器12(以下第2のCTと略す)を経由して直流負荷
に供給する直流電力を得るための直流負荷用整流器3に
結合している。直流負荷用整流器3の整流出力は所定電
圧、例えば、24ボルトの電池4と各種直流負荷5とに
供給されており、電池4は直流負荷用整流器3により充
電され、フローティングで運転される。また、直流負荷
用整流器3の整流出力、即ち、電池4の端子電圧は電圧
値検出器13に入力している。また、所定電圧に昇圧さ
れた三相単巻線変圧器6の出力はコマ駆動電動機駆動用
直流電力を得るための整流器7に接続され、得られた直
流電力をコマ駆動用の直流電動機8に供給する。直流電
動機8はコマ9に結合されている。
【0007】前述した第1及び第2のCT11、12の
検出出力と、電圧値検出器13の検出出力は三相交流発
電機用の制御機能14に入力し、詳細を後述する信号処
理機能によって、発電機2の界磁電流を作成して発電機
2に供給している。制御機能14は、運転スイッチ14
a、パイロットランプ14b等を備えている。上述した
発電機2は図2に示す特性を備えている。図2におい
て、曲線a及びbは夫々本発明の実施の形態に採用した
発電機の特性を示している。また、曲線cは図5(c)
に示す従来の発電機の特性を示している。即ち、曲線a
の特性の場合はエンジンのアイドリング状態の回転速度
n1が、例えば、550rpmにおいても、所定の定格
電力Psを出力し、曲線bの特性の場合はコマを駆動す
るのに必要な電力Pjを満足する。このように、上記曲
線a又はbのいずれの特性の発電機を使用しても、エン
ジンの回転速度が上昇しても過大出力をださないよう
に、制御機能14によって定格電圧及び定格出力Ps以
上出力しないように制御する。従って、エンジンの定格
回転速度n2においては、従来の発電機と同等の定格出
力Psが得られる。
【0008】次に、図3によって制御機能14の詳細を
説明する。図3も図1と同様、グランド回路その他、回
路説明に直接関連しない要素機能の図示は省略してい
る。同図において、エンジン(図示せず)に結合された
発電機2の出力回路は、第1のCT11を経由して三相
単巻線変圧器6に接続されている。なお、以降の回路の
図示は、本発明に基づく制御機能の説明に直接関係しな
いので図示を省略する。三相単巻線変圧器6は、発電機
2の発電電圧をコマ駆動用の直流電動機8の駆動用定格
電圧に変換する設定巻線比のほかに、減揺機搭載対象船
舶の必要特性に対応するコマ駆動機能の必要性能に対応
してタップを設け、出力電圧を変化設定できるようにし
ても良い。発電機2の出力回路は、また、第2のCT1
2を経由して直流負荷用整流器3に接続している。直流
負荷用整流器3の整流出力(以下第1の電源出力とい
う)B1は電池4と、安定な所定電圧、例えば直流12
ボルトを得る定電圧回路15及び電圧値検出器13等に
供給される。
【0009】電圧値検出器13は、例えば抵抗器により
構成された電圧分割器であって、入力する直流負荷用整
流器3の整流出力電圧を後述する定電圧制御回路13A
の比較用の基準信号電圧に対応した電圧に変換して定電
圧制御回路13Aの比較信号入力回路P1に接続されて
いる。定電圧回路15の出力(以下第2の電源出力とい
う)B2は、所定値の抵抗器20と21で分割して定電
圧制御回路13Aの基準信号電圧を作成し、基準信号電
圧は、定電圧制御回路13Aの基準信号入力回路P2に
入力している。第1のCT11の検出回路は第1の過電
流制限回路11Aの比較信号入力回路に接続され、第2
のCT12の検出回路は第2の過電流制限回路12Aの
比較信号入力回路に接続されている。第1の過電流制限
回路11A及び第2の過電流制限回路12Aの夫々の基
準信号の作成回路の図示は省略している。定電圧制御回
路13Aの出力回路は第1のダイオード16を介し、第
1の過電流制限回路11Aの出力回路は第2のダイオー
ド17を介し、第2の過電流制限回路12Aの出力回路
は第3のダイオード18を介して、夫々発電機界磁電流
ドライバ2Aの制御入力回路に接続している。発電機界
磁電流ドライバ2Aは、例えば、FET、トランジスタ
等、発電機界磁電流を供給制御するのに適した半導体増
幅素子を使用すればよい。第1乃至第3のダイオード1
6、17、18は、発電機界磁電流ドライバ2Aの制御
入力回路に接続した抵抗器22、23と共に、アンドゲ
ート回路を形成している。発電機界磁電流ドライバ2A
は、発電機2の界磁コイル2aを経由して第1の電源出
力B1に接続している。界磁コイル2aはフライホイー
ルダイオード19を並列に接続している。
【0010】上述の回路構成において、発電機2の運転
が停止されているか、始動しても出力電圧が電池4の端
子電圧、例えば、24ボルト以下の間は、第1の電源出
力B1の電圧は電池電圧に等しいが、発電機2の出力電
圧が立ち上がって24ボルト以上になると、第1の電源
出力B1の電圧は発電機2の出力電圧に等しくなる。発
電機2の出力電圧が上昇し、第1の電源出力B1の電圧
が上昇して定電圧制御回路13Aに入力する比較信号電
圧値が基準電圧値、例えば27ボルトよりも大になる
と、定電圧制御回路13Aの出力電圧はロウになり、第
1乃至第3のダイオード16、17、18と抵抗器2
2、23が形成するアンドゲート回路の働きで発電機界
磁電流ドライバ2Aの入力電圧がロウになるので、発電
機界磁電流ドライバ2Aの作動はオフされ、発電機2の
界磁コイル2aに界磁電流が供給されないので、発電機
2の発電電圧は降下する。第1の電源出力B1の電圧が
降下して定電圧制御回路13Aに入力する比較信号電圧
値が基準電圧値よりも小になると、定電圧制御回路13
Aの出力電圧はハイになり、第1の過電流制限回路11
Aと第2の過電流制限回路12Aの夫々の出力電圧は、
各計測対象電流値が定常状態の場合は各出力電圧がハイ
なので、第1乃至第3のダイオード16、17、18と
抵抗器22、23が形成するアンドゲート回路の働きで
発電機界磁電流ドライバ2Aの入力電圧がハイになり、
発電機界磁電流ドライバ2Aの作動はオンされ、発電機
2の界磁コイル2aに電流が供給されて発電機2の発電
電圧は上昇する。上記の働きによって発電機2は定電圧
制御回路13Aに入力する基準電圧値で設定された電圧
値、例えば、27ボルトを常時出力する。従って、第1
の電源出力B1から供給される負荷回路(図示せず)は
27ボルトが常時供給され、24ボルトの電池に充電電
流が流れる。また、図2に示した曲線a又はbの特性を
有する発電機を使用した場合、エンジン回転速度がアイ
ドリング状態n1から定格回転速度n2までの間の任意
の回転速度で回転しても減揺機に必要な電力Pj以上が
供給される。また、図2に示した曲線aの特性を有する
発電機を使用した場合、エンジン回転速度がアイドリン
グ状態の回転速度n1から定格回転速度n2までの間の
任意の回転速度で回転してもコマ駆動用の直流電動機
(図3には図示せず)には、一定の電圧48ボルトが供
給される。
【0011】減揺機の始動時等のコマ駆動電動機供給電
流が増大して、第1の過電流制限回路11Aに入力する
比較信号値、即ちコマ駆動電動機供給電流の計測値が基
準信号値、例えば22アンペア対応値よりも増大する
と、第1の過電流制限回路11Aの出力電圧はロウにな
り、第1乃至第3のダイオード16、17、18と抵抗
器22、23が形成するアンドゲート回路の働きで発電
機界磁電流ドライバ2Aの入力電圧がロウになるので、
発電機界磁電流ドライバ2Aの作動はオフされ、発電機
2の界磁コイル2aの供給電流は停止され、発電機2の
発電電圧は降下する。従って、コマ駆動電動機供給電流
は減少する。コマ駆動電動機供給電流が減少して第1の
過電流制限回路11Aに入力する比較信号値が基準信号
値よりも減少すると、第1の過電流制限回路11Aの出
力電圧はハイになり、定電圧制御回路13Aと第2の過
電流制限回路12A夫々の出力電圧は、第1の電源出力
B1の電圧値と直流負荷用整流器3の入力電流値が正常
であればハイなので、第1乃至第3のダイオード16、
17、18と抵抗器22、23が形成するアンドゲート
回路の働きで発電機界磁電流ドライバ2Aの入力電圧が
ハイになり、発電機界磁電流ドライバ2Aの作動はオン
され、界磁コイル2aに電流が供給されて発電機2の発
電電圧は上昇する。従って、コマ駆動電動機供給電流が
増大する。即ち、第1の過電流制限回路11Aはコマ駆
動電動機供給電流が、例えば、22アンペア以下で作動
するように過電流制限機能を有している。
【0012】直流負荷が増大して第2の過電流制限回路
12Aに入力する比較信号値、即ち電池4の充電電流を
含む直流負荷電流の計測値が基準信号値、例えば12ア
ンペア対応値よりも増大すると、第2の過電流制限回路
12Aの出力電圧はロウになり、第1乃至第3のダイオ
ード16、17、18と抵抗器22、23が形成するア
ンドゲート回路の働きで発電機界磁電流ドライバ2Aの
入力電圧がロウになるので、発電機界磁電流ドライバ2
Aの作動はオフされ、発電機2の界磁コイル2aの供給
電流は停止され、発電機2の発電電圧は降下する。従っ
て、コマ駆動電動機供給電流は減少する。直流負荷電流
値が減少して第2の過電流制限回路12Aに入力する比
較信号値が基準信号値よりも減少すると、第2の過電流
制限回路12Aの出力電圧はハイになり、定電圧制御回
路13Aと第1の過電流制限回路11Aの夫々の出力電
圧は第1の電源出力B1の電圧値とコマ駆動電動機供給
電流値が正常であればハイなので、第1乃至第3のダイ
オード16、17、18と抵抗器22、23が形成する
アンドゲート回路の働きで発電機界磁電流ドライバ2A
の入力電圧がハイになる。従って、発電機界磁電流ドラ
イバ2Aの作動はオンされ、界磁コイル2aに電流が供
給されて発電機2の発電電圧は上昇し、直流負荷電流値
は増大する。即ち、第2の過電流制限回路12Aは電池
4の充電電流を含む直流負荷供給電流が、例えば12ア
ンペア以下で作動するように過電流制限機能を有してい
る。
【0013】上記の機能によって、例えば、27ボルト
系の電池充電電流を含む直流負荷電力とコマ駆動電動機
供給電力が夫々1KW以上にならないように、定電圧制
御回路13A及び、第1、第2の過電流制限回路11
A、12Aによって制御されており、発電機2がエンジ
ンアイドリング状態で2KW出力し得る性能を有してい
ると、アイドリング状態でもコマの回転を起動すると共
に、電池の充電を実行できる。但し、コマ駆動電動機の
起動電流値が第1の電流制限回路11Aの設定値よりも
大きい場合は、第1の電流制限回路11Aの働きで、発
電機2の発電電圧は一時的に定電圧制限回路13Aで設
定される定格値よりも低下し、コマ駆動電動機の回転速
度が上昇し、起動電流値が低下するにつれて定格電圧に
復帰する。この場合、直流負荷用整流器3の整流出力が
24ボルト以下になると、直流負荷(図示せず)は電池
4から電力が供給される。
【0014】本発明は以上述べた実施の形態に限定され
るものではなく、搭載船舶の条件に対応する減揺機の機
能と性能及び減揺機駆動電動機や発電機の特性等に対応
して適切に構成すれば良い。例えば、定電圧制御回路と
各過電流制限回路の特性は夫々所望される特性を得られ
るようにすれば良い。即ち、定電圧制御回路と各過電流
制限回路の出力をアンドゲート回路を経由して発電機界
磁電流ドライバ2Aに供給するように説明したが、これ
に代え、発電機の負荷回路の構成と必要特性に対応して
定電流制御回路を構成する等の変形が可能である。ま
た、コマ駆動用の電動機の直流電源電圧を形成し供給す
るために、電圧変換機能として、単巻線変圧器を備える
例について説明したが、単巻線変圧器に換えて通常の変
圧器を使用しても、整流機能を含めてその他の適切な手
段を使用しても良い。また、コマ駆動用の電動機の必要
条件、例えば、低電力でよければ、電圧変換機能を備え
なくても良いことは当然である。さらに、図3には各機
能回路をハードウエアによって構成するように説明した
が、コンピュータを使用してソフト処理を実行できるよ
うにしても良いことも当然である。
【0015】
【発明の効果】本発明の小型船舶の減揺機用電源機能を
備えた電源装置は上記のように構成したので、次のよう
な優れた効果を有する。 (1)エンジンにより駆動される発電機の出力制御装置
に、補助電源として使用される電池の充電電源を含む直
流負荷電流の過電流制限機能と減揺機回転部駆動電動機
供給電流の過電流制限機能を備えたので、発電機出力電
流値が過大になることを、直流負荷電流及び減揺機回転
部(コマ)駆動電動機供給電流夫々を個別に管理して防
止できる。 (2)従来の過電流制限機能を備えたDC/DCコンバ
ータをコマ駆動電動機供給電圧値の変換機能と整流用ダ
イオードに換えることによって、単純な回路で適切な直
流電圧を得るように構成できるので、装置の信頼性は向
上し、低コストとすることができる。 (3)従来の過電流制限機能を備えたDC/DCコンバ
ータをコマ駆動電動機供給電圧値の変換機能と整流用ダ
イオードとに換えることによって、異なった電圧のコマ
駆動電動機にも容易に対応できる。 (4)コマ駆動電動機供給電圧値の変換機能として単巻
線変圧器を使用すれば、簡単確実に必要な電圧に変換で
きる。 (5)本電源装置に定電圧機能を備えると、波浪状況等
に対応したジャイロトルクが得られるように、減揺機を
確実に制御できる等安定運転が遂行できる。 (6)本電源装置の電動機にエンジンのアイドリング状
態においても、コマ駆動電動機を始動するのに適した所
定電力を出力する性能を備えるようにすると、この減揺
機を搭載する船舶のエンジンがアイドリング状態でも確
実に減揺機の始動と継続運転が実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく電源装置を含む減揺機搭載船舶
の概略電気系統を示すブロック図である。
【図2】本発明に基づく減揺機に最適な三相交流発電機
の特性説明図である。
【図3】図1に示す電気系統に最適な発電機の制御機能
の構成例を説明する概要ブロック図である。
【図4】従来の減揺機用電源機能を搭載した船舶の概略
電気系統を示すブロック図である。
【図5】同図(A)及び(B)は夫々従来の減揺機用電
源機能の問題点を説明するコマ駆動用の電動機の特性図
で、同図(A)は始動特性図、同図(B)は始動時の電
流特性図、また同図(C)は従来の減揺機用電源機能の
問題点を説明する三相交流発電機の特性図である。
【符号の説明】
1:エンジン 2:三相交流発電機 3:直流負荷用整流器 4:電池 5:直流負荷 6:三相単巻線変圧器(電圧変換機能) 7:整流器(減揺機回転部(コマ)駆動電動機用) 8:コマ駆動用の直流電動機 9:コマ(減揺機回転部) 11、12:電流値検出器(第1、第2のCT) 11A、12A:第1、第2の過電流制限回路 13:電圧値検出器 13A:定電圧制御回路 14:三相交流発電機用の制御機能 15:定電圧回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶に搭載する減揺機回転部(ジャイロ
    ・スタビライザのホイール、以下コマと称す)駆動電動
    機用電源機能を備えた電源装置において、 エンジンにより駆動される交流発電機の制御装置に、補
    助電源として使用される電池の充電電流を含む直流負荷
    電流の過電流制限機能とコマ駆動電動機供給電流の過電
    流制限機能とを備えたことを特徴とする小型船舶の減揺
    機用電源機能を備えた電源装置。
  2. 【請求項2】 上記発電機出力電圧を所定の電圧に変換
    する電圧変換機能と整流回路によって、コマ駆動用電動
    機の直流電源電圧を形成し供給するようにした請求項1
    記載の小型船舶の減揺機用電源機能を備えた電源装置。
  3. 【請求項3】 上記電圧変換機能として、少なくとも1
    以上のタップ端子を備えた単巻線変圧器を備えた請求項
    2記載の小型船舶の減揺機用電源機能を備えた電源装
    置。
  4. 【請求項4】 定電圧機能を備えた請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の小型船舶の減揺機用電源機能を備えた電
    源装置。
  5. 【請求項5】 エンジンがアイドリング状態において
    も、コマ駆動用電動機供給電力に対応する、所定電力を
    出力する性能を有する前記発電機を備えた請求項1乃至
    4のいずれかに記載の小型船舶の減揺機用電源機能を備
    えた電源装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2704313C1 (ru) * 2018-11-26 2019-10-28 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Казанский государственный энергетический университет" (ФГБОУ ВО "КГЭУ") Система форсировки возбуждения автономного синхронного генератора, входящего в электротехнический комплекс, с использованием накопителей энергии на основе аккумуляторных батарей и суперконденсаторов большой мощности

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RU2704313C1 (ru) * 2018-11-26 2019-10-28 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Казанский государственный энергетический университет" (ФГБОУ ВО "КГЭУ") Система форсировки возбуждения автономного синхронного генератора, входящего в электротехнический комплекс, с использованием накопителей энергии на основе аккумуляторных батарей и суперконденсаторов большой мощности

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