JPH1094037A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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Publication number
JPH1094037A
JPH1094037A JP8244802A JP24480296A JPH1094037A JP H1094037 A JPH1094037 A JP H1094037A JP 8244802 A JP8244802 A JP 8244802A JP 24480296 A JP24480296 A JP 24480296A JP H1094037 A JPH1094037 A JP H1094037A
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JP
Japan
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network
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mobile terminal
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private network
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Withdrawn
Application number
JP8244802A
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English (en)
Inventor
Kiyoo Sekine
清生 関根
Toshio Kato
俊雄 加藤
Manabu Kawabe
学 川辺
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公衆網と1つ以上の私設網のいずれかに移動
端末を位置登録できる。 【解決手段】 移動端末4は公衆網基地局15と私設網
基地局22、32、33のうち、受信電力が通信適正レ
ベルであり、かつ通信料金が最も安い網に属する基地局
を選択し、選択した基地局の網に位置登録する。私設網
2または3に位置登録したときは、その網を介して公衆
網1に位置登録を通知する。公衆網1は移動端末4が位
置登録した網を位置登録データベース14に記憶する。
次に移動端末4は、現在位置登録中の網より通信料金が
安い網の基地局の受信電力が通信適正レベルとなると、
その基地局の網に位置登録を切り換える。私設網間で切
り換える場合には、その私設網を介して公衆網1に位置
登録切り換えを通知し、公衆網1はこれを記憶する。公
衆網1は着呼要求を受信すると、移動端末4が位置登録
中の網から移動端末4を呼び出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易型移動電話通
信システムやディジタルセルラ通信システムのような、
移動端末と公衆網および私設網の基地局および交換シス
テムを用いた移動体通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような移動体通信システムにおいて
は、通常、公衆網において移動端末が基地局に対してど
の通信エリアにいるかを通知し、位置登録を行う。これ
によって、公衆網は移動端末への着信を受信した時に呼
び出しを行う通信エリアを決定する。もし、移動端末が
上記の位置登録をしない場合には、公衆網は全ての通信
エリアに呼び出しを行わなければならないので、網の上
のトラフィック量が極端に増大してしまう。以上から移
動体通信システムにおいては、移動端末の公衆網への位
置登録が必要不可欠なものである。
【0003】簡易型携帯電話は公衆網と私設網のそれぞ
れに位置登録できるように構成されており、公衆網に親
機を接続することで一般家庭でも私設網を構成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】簡易型携帯電話等の移
動端末を公衆網に位置登録するか私設網に位置登録する
かは、移動端末のユーザーが手動操作により指定してい
た。公衆網から私設網に位置登録を切り換える場合に
は、公衆網から私設網に着呼を転送してもらうために、
公衆網に対して位置登録した私設網を通知する必要があ
り、移動端末のユーザは手動操作によりこの通知をして
いた。さらに移動端末のユーザが複数の私設網に契約登
録しており、移動端末が位置登録することが可能な私設
網が複数ある場合には、位置登録する私設網を換えるご
とに上記の手動操作による通知が必要であり、これら位
置登録の手動操作がユーザの負担となっていた。
【0005】また移動端末のユーザが上記の通知を忘れ
た場合には、公衆網は移動端末への着呼を私設網に転送
しないので、私設網に位置登録しているにもかかわら
ず、発呼者と通信することができなかった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、手動操作によらず公衆網と1つ以上の私
設網のいずれかに移動端末を位置登録することができる
移動体通信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の移動体通信システムは、公衆網と、前記公
衆網に接続する1つ以上の私設網と、前記網のいずれか
に位置登録し、位置登録した網の基地局と発着呼通信す
る移動端末とを有する移動体通信システムにおいて、前
記移動端末は、位置登録する網の優先順位を示す位置登
録網リストを予め記憶しており、前記各網の各基地局か
らの送信信号の受信電力を観測することにより、通信可
能な基地局を認識し、通信可能な基地局の属する網の中
で前記位置登録網リストの優先順位が最上位にある網に
位置登録し、前記位置登録網リストの優先順位が現在位
置登録中の網より上位にある網の基地局が通信可能とな
ると、この網に新たに位置登録し、今まで位置登録して
いた網の位置登録を解除することを特徴とする移動体通
信システム。
【0008】請求項2記載の移動体通信システムは、前
記移動端末の位置登録する網の優先順位は、通信時の網
使用料が低料金である網から順に序列されていることを
特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の移動体通信システムは、前
記各網は、前記送信信号に自網を示す網識別子を設けて
おり、前記移動端末は、位置登録または位置登録解除し
ようとする網が前記いずれの網であるかを前記網識別子
により認識し、いずれの網にも位置登録していないで新
たに私設網に位置登録するときは、この私設網に位置登
録したことを、この私設網を介して前記公衆網に通知
し、新たに位置登録する網が私設網であり、位置登録解
除をする網が公衆網であるときは、新たに位置登録した
私設網を公衆網に通知し、また、新たに位置登録する網
および位置登録解除する網がともに私設網であるとき
は、位置登録解除した私設網を介して、新たに位置登録
した私設網を公衆網に通知し、新たに位置登録ぜずに位
置登録解除する網が公衆網であるときは、新たに位置登
録しないことを公衆網に通知し、また、新たに位置登録
せずに位置登録解除する網が私設網であるときは、新た
に位置登録せずに位置登録を解除したことを、この私設
網を介して公衆網に通知し、前記公衆網は、前記移動端
末がどの網に位置登録しているかを示す位置登録データ
を記憶する位置登録データベースを有し、前記移動端末
による公衆網への位置登録および位置登録解除、ならび
に前記移動端末からの通知に従って前記位置登録ベース
の内容を更新し、前記移動端末に対する着呼要求を受信
すると、前記位置登録データを参照し、前記移動端末が
公衆網に位置登録されていれば前記移動端末を呼び出
し、前記移動端末が私設網に位置登録していればその私
設網に前記着呼要求を転送することを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項4記載の移動体通信システムは、前
記公衆網は、前記移動端末が公衆網に位置登録している
か否かを示す公衆網位置登録データと、前記移動端末に
対する着呼要求の私設網への転送順序を示す私設網着呼
転送リストとを記憶する位置登録データベースを有し、
前記移動端末による公衆網への位置登録または位置登録
解除に従って前記公衆網位置登録データを更新し、前記
移動端末に対する着呼要求を受信すると、前記公衆網位
置登録データを参照し、前記移動端末が公衆網に位置登
録されていれば前記移動端末を呼び出し、前記移動端末
が公衆網に位置登録していなければ、前記着呼要求を前
記着呼転送順序に従って、前記私設網に順次転送するこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の移動体通信システムは、前
記私設網は、第1群に属する1つ以上の私設網と、第2
群に属する1つ以上の私設網からなり、前記各網は、前
記送信信号に自網を示す網識別子を設けており、前記移
動端末は、位置登録または位置登録解除しようとする網
が前記いずれの網であるかを前記網識別子により認識
し、いずれの網にも位置登録していないで新たに第1群
の私設網に位置登録するときは、この私設網に位置登録
したことを、この私設網を介して公衆網に通知し、新た
に位置登録する網が第1群の私設網であり、位置登録解
除をする網が公衆網であるときは、新たに位置登録した
私設網を公衆網に通知し、また、新たに位置登録する網
が公衆網でなく、位置登録解除する網が第1群の私設網
であるときは、この私設網の位置登録を解除すること
を、この私設網を介して公衆網に通知し、また、新たに
位置登録する網が第1群の私設網であり、位置登録解除
する網が第2群の私設網であるときは、新たに位置登録
した私設網を介して、この私設網に位置登録したことを
公衆網に通知し、新たに位置登録ぜずに位置登録解除す
る網が公衆網であるときは、新たに位置登録しないこと
を公衆網に通知し、また、新たに位置登録せずに位置登
録解除する網が第1群の私設網であるときは、新たに位
置登録せずにこの私設網の位置登録を解除したことを、
この私設網を介して公衆網に通知し、前記公衆網は、前
記移動端末が公衆網および第1群の私設網の内のどの網
に位置登録しているかを示す位置登録データと、前記移
動端末に対する着呼要求の第2群の私設網への転送順序
を示す私設網着呼転送リストとを記憶する位置登録デー
タベースを有し、前記移動端末による公衆網への位置登
録および位置登録解除、ならびに前記移動端末からの通
知に従って前記位置登録データの内容を更新し、前記移
動端末に対する着呼要求を受信すると、前記位置登録デ
ータを参照し、前記移動端末が公衆網に位置登録されて
いれば前記移動端末を呼び出し、前記移動端末が第1群
の私設網に位置登録していればその私設網に前記着呼要
求を転送し、前記移動端末が公衆網および第1群の私設
網のいずれにも位置登録していなければ、前記着呼要求
を前記着呼転送順序に従って、第2群の私設網に順次転
送することを特徴とするものである。
【0012】請求項6記載の移動体通信システムは、請
求項4または5において、前記公衆網は、私設網着呼転
送リスト中の私設網と前記移動端末との発着呼通信頻度
を観測しており、私設網着呼転送リストの着呼転送順序
を、前記移動端末が発着呼通信をする頻度が高い私設網
から順次転送するように序列していることを特徴とする
ものである。
【0013】従って、上記本発明の移動体通信システム
によれば、移動端末のユーザは、移動端末を位置登録す
る網の切り換え操作を行うことなく、公衆網または私設
網のいずれかを用いて通信することができる。
【0014】また上記請求項2記載の移動体通信システ
ムによれば、移動端末のユーザは、移動端末を位置登録
する網の切り換え操作を行うことなく、公衆網または私
設網のいずれか通信料が最も低料金である網を用いて通
信することができる。
【0015】上記請求項3記載の移動体通信システムに
よれば、私設網が、所定のプロトコル以外に新たな制御
信号を付加することがきる公衆網の回線網(共通線信号
方式のディジタル回線網)に接続している場合に適用す
ることにより、着呼を確実に移動端末に転送することが
でき、また位置登録可能な私設網が複数ある場合にも、
最小の公衆網回線トラフィック量で着呼を転送すること
ができる。
【0016】上記請求項4または6に記載の移動体通信
システムによれば、私設網が、新たな制御信号を付加で
きない公衆網の回線(電話回線網)に接続している場合
に適用することにより、着呼を確実に移動端末に転送す
ることができ、また位置登録可能な私設網が複数ある場
合にも、最小の公衆網回線トラフィック量で着呼を転送
することができる。
【0017】上記請求項5または6に記載の移動体通信
システムによれば、新たな制御信号を付加することがき
る公衆網の回線網に接続する私設網(第1群の私設網に
対応する)と新たな制御信号を付加することがきない公
衆網の回線網に接続する私設網(第2群の私設網に対応
する)が混在する場合に適用することにより、着呼を確
実に移動端末に転送することができ、また位置登録可能
な私設網が複数ある場合にも、最小の公衆網回線トラフ
ィック量で着呼を転送することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 ここでは、移動端末が位置登録可能な私設網は公衆網の
ディジタル回線網に接続されているものとする。このデ
ィジタル回線網におけるプロトコルは、電話回線網に比
べて柔軟性を持っており、所定のプロトコル以外に新た
な制御信号を付加することがきる。
【0019】図1は本発明の第1の実施形態の移動体通
信システムのシステム構成の一例を示す図である。図1
に示す移動体通信システムは、公衆網1と、私設網2お
よび3と、移動端末4とを有する。
【0020】公衆網1は、ディジタル回線網11と、公
衆網1を統括制御する網制御システム12と、位置登録
データベース管理システム(以下、位置登録DBMSと
称する)13と、位置登録データベース14と、ディジ
タル回線網11に接続している公衆網基地局15とを有
する。
【0021】私設網2は、ディジタル回線網11に接続
しており、私設網2を統括制御する網制御装置21と、
網制御装置21に接続する私設網基地局22とを有す
る。同様に私設網3は、ディジタル回線網11に接続し
ており、私設網3を統括制御する網制御装置31と、網
制御装置31にそれぞれ接続している基地局32および
33とを有する。網制御装置21、31は、例えばPB
Xである。
【0022】移動端末4は、公衆網1、私設網2、3の
基地局と無線通信し、位置登録する網の優先順位を示す
位置登録網リストを予め記憶しており、この位置登録網
リストに従って上記の網のいずれかに位置登録し、位置
登録した網の基地局と発着呼通信をする。ここでは、位
置登録網リストにおける優先順位は、通信料金が安い網
から順に序列しているものとする。この移動端末4は、
例えば簡易型携帯電話である。
【0023】公衆網基地局15および私設網基地局2
1、31からの送信信号には、その基地局が属する網を
示す網識別子が含まれている。
【0024】ディジタル回線網11は、これに接続する
私設網や公衆網基地局15を介して無線通信する移動端
末4との制御信号のやりとりに電話回線網のような制約
がない共通線信号方式の回線である。
【0025】尚、図1は本発明の第1の実施形態を説明
するための模式的な図であり、一般的には、公衆網1は
広い地域を通信可能エリアとしてカバーしており、この
通信可能エリアは複数の通信エリアに分割されている。
従って図1には公衆網基地局を1つだけ示してあるが、
一般的には、各通信エリアにはそれぞれ複数の公衆網基
地局が配置されている。また図1にはディジタル回線網
11に接続する私設網を2つ示したが、私設網は一般的
には多数存在している。さらに図1には移動端末を1つ
だけ示してあるが、一般的には複数の移動端末が存在し
ている。
【0026】位置登録データベース14は、移動端末4
がどの網に位置登録しているかを示す位置登録データを
記憶するものであり、この位置登録データは位置登録D
BMS13により管理され、更新される。この位置登録
データは移動端末を単位とするので、移動端末が複数存
在する場合には、移動端末ごとの位置登録データが位置
登録データベース14内に存在する。
【0027】図2は位置登録データベース14における
移動端末4の位置登録データの構成の一例を示す図であ
る。
【0028】図2に示す位置登録データにおいて、公衆
網通信エリア/私設網の欄101には、公衆網1の通信
エリア(公衆網通信エリア(1)〜(m)、mは正の整
数)と、移動端末4が位置登録可能な私設網(私設網
(1)〜(n)、nは正の整数)が記憶されており、位
置登録フラグの欄102には、各公衆網通信エリアおよ
び私設網にそれぞれ対応する位置登録フラグが記憶され
ている。この位置登録フラグは、対応する通信エリアま
たは私設網に移動端末4が位置登録しているとき”1”
となり、位置登録していないとき”0”となる。従って
移動端末4が公衆網1および位置登録可能な私設網のい
ずれにも位置登録していないとき、すべて”0”とな
り、移動端末4が公衆網1および上記の私設網のいずれ
かに位置登録しているとき、いずれか1つが”1”とな
り、2つが同時に”1”に保持されることはない。図2
には移動端末4が私設網(1)に位置登録しているとき
の位置登録フラグの状態を示してある。ここで、移動端
末4が位置登録可能な私設網とは、具体的には移動端末
4のユーザーが予め契約登録してある私設網を示す。
【0029】以下に、本発明の第1の実施形態における
移動端末4の位置登録手順、および公衆網1が受信する
着呼要求に対する移動端末4の呼び出し手順について説
明する。尚、移動端末4からの発呼手順については、従
来と同様であるので説明しない。
【0030】最初に、移動端末4の電源スイッチをON
にしたとき、あるいはいずれの網にも位置登録していな
いときに実行される初期位置登録処理について説明す
る。図3は初期位置登録処理の手順を示すフローチャー
トである。
【0031】図3において、移動端末4の電源スイッチ
がユーザーによりONにされると(ステップM1)、移
動端末4は、各公衆網基地局および私設網基地局からの
送信信号を受信する。受信した信号の中には、移動端末
4が位置登録できない(ユーザーが契約登録していな
い)私設網の基地局からのものが含まれるので、受信し
た信号に含まれている網識別子に基づいて、位置登録可
能な網(公衆網1を含む)の基地局からの信号を選別し
てこれを保持し、これらの信号の受信電力を観測する
(以上ステップM3)。次に受信電力が通信に適するレ
ベルである基地局(以下、初期接続可能基地局と称す
る)があるかどうかを判定する(ステップM4)。
【0032】ステップM4で初期接続可能基地局がない
場合には、移動端末4は、ユーザに対し表示ディスプレ
イ等で通信エリア外にいることを通知し(ステップM
5)、ステップM3に戻る。
【0033】またステップM4で初期接続可能基地局が
ある場合には、移動端末4は、その基地局が属する網の
中から位置登録網リストの優先順位が最上位にある網の
基地局を接続候補基地局として選択する(ステップM
6)。すなわち通信することができる網の中で通信料金
が最も安い網の基地局を選択する。次に接続候補基地局
に対して位置登録メッセージを送信し、接続候補基地局
の属する網に位置登録する旨を通知する(ステップM
7)。このとき接続候補基地局の属する網が私設網であ
る場合には、上記の位置登録メッセージに、新たにこの
私設網に位置登録することを示す公衆網宛メッセージを
付加し、この公衆網宛メッセージを上記の私設網から公
衆網1に転送することにより、新たに位置登録した私設
網を公衆網1に通知する。
【0034】ステップM7において、接続候補基地局が
公衆網基地局である場合には、公衆網1は、上記の位置
登録メッセージを接続候補基地局によって受信し(ステ
ップN1)、この位置登録メッセージをディジタル回線
網11および網制御システム12を介して位置登録DB
MS13に転送し(ステップN2)、位置登録DBMS
13は、位置登録データベース14における移動端末4
の位置登録データを更新する(ステップN3)。すなわ
ち、これ以前に全位置登録フラグが”0”であった図2
の移動端末4の位置登録データにおいて、上記のメッセ
ージを受信した公衆網基地局(接続候補基地局)の属す
る通信エリアの位置登録フラグを”0”から”1”に変
えて移動端末4を位置登録する。位置登録を完了すると
公衆網1は、移動端末4に対して位置登録完了メッセー
ジを送信する(ステップN4)。
【0035】またステップM9において、接続候補基地
局が私設網基地局である場合には、、この私設網基地局
が属する私設網(私設網2または3)は、上記の位置登
録メッセージを接続候補基地局によって受信し(ステッ
プL1)、私設網制御装置によって、移動端末4を位置
登録し(ステップL2)、位置登録メッセージに付加さ
れた公衆網宛メッセージを公衆網1に転送するとともに
(ステップL3)、位置登録完了メッセージを移動端末
4に送信する(ステップL4)。公衆網1は私設網から
転送されてきた自網宛メッセージを受信し(ステップN
5)、位置登録DBMS13に転送し(ステップN
6)、位置登録データベース14における移動端末4の
位置登録データを更新する(ステップN7)。すなわ
ち、これ以前に全位置登録フラグが”0”であった図2
の位置登録データにおいて、接続候補基地局の属する私
設網のフラグを”0”から”1”に変えて移動端末4が
接続する私設網を記憶する。
【0036】移動端末4は、位置登録メッセージを送信
してから所定時間以内に位置登録完了メッセージを受信
したかどうかを判定する(ステップM8)。
【0037】ステップM8で位置登録完了メッセージを
受信できなかった場合には、この接続候補基地局への接
続を断念し、他に初期接続可能基地局があるかどうか
を、ステップM3で保持した受信信号に基づいて判定す
る(ステップM9)。ステップM9で他に初期接続可能
基地局がない場合には、ステップM5に進む。またステ
ップM9で他に初期接続可能基地局がある場合には、接
続候補基地局を変更し(ステップM10)、ステップM
7に戻る。ここで新たな接続候補基地局には、初期接続
可能基地局の属する網の中で位置登録網リストの優先順
位が2番目となる網に属する基地局を選択する。
【0038】またステップM8で位置登録完了メッセー
ジを受信できた場合には、図3の初期位置登録処理を終
了し、位置登録切り換え処理に移行する(ステップM1
1)。これにより、移動端末4は上記の接続候補基地局
の網に位置登録され、上記の接続候補基地局に接続す
る。ここで、移動端末4が接続している基地局(接続中
の基地局)とは、移動端末4が着呼呼び出しを監視して
おり、またユーザーの発呼操作(ダイヤル操作)に応じ
て発呼を行う基地局を示す。
【0039】次に、公衆網1と私設網との間の位置登録
切り換え処理について説明する。図4は公衆網1と私設
網との間の位置登録切り換え処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【0040】図4において、まず公衆網から私設網へ接
続基地局を切り換える場合について説明する。図3に示
す初期位置登録処理が完了すると(ステップM20)、
移動端末4は、接続中の公衆網基地局および位置登録可
能な私設網に属する各基地局からの送信信号を受信し
て、その受信電力をそれぞれ観測し(ステップM2
1)、位置登録網リストの優先順位が現在位置登録中の
公衆網よりも上位にある私設網に属する基地局の中で、
受信電力が通信に適するレベルとなった基地局(以下、
接続可能基地局と称する)があるかどうかを判定する
(ステップM22)。尚、ステップM21においては各
受信信号を保持しておく。
【0041】ステップM22で接続可能基地局がない場
合には、現在位置登録中の網に属する基地局からの受信
電力が通信に適するレベルであるかどうか判定し(ステ
ップM23)、受信電力が通信に適するレベルでない場
合には、位置登録解除処理に移行し(ステップM2
4)、また受信電力が通信に適するレベルである場合に
は、ステップM21に戻る。
【0042】またステップM22で接続可能基地局があ
る場合には、その中で位置登録網リストの優先順位が最
上位にある網に属する基地局を接続候補基地局として選
択し(ステップM25)、接続候補基地局に対して位置
登録メッセージを送信し(ステップM26)、接続候補
基地局の属する私設網(私設網6または7)に位置登録
をする旨を通知する。
【0043】私設網は、上記の位置登録メッセージを接
続候補基地局によって受信し(ステップL11)、移動
端末4を位置登録し(ステップL12)、位置登録完了
メッセージを移動端末4に送信する(ステップL1
3)。
【0044】移動端末4は、位置登録メッセージを送信
してから所定時間以内に位置登録完了メッセージを受信
したかどうかを判定する(ステップM27)。
【0045】ステップM27で位置登録完了メッセージ
を受信できなかった場合には、この接続候補基地局への
接続切り換えを断念し、他に接続可能基地局があるかど
うかを判定する(ステップM28)。ステップM28で
他に接続可能基地局がない場合には、ステップM23に
進み、またステップM28で他に接続可能基地局がある
場合には、接続候補基地局を変更し(ステップM2
9)、ステップM26に戻る。
【0046】またステップM29で位置登録完了メッセ
ージを受信できた場合には、接続中の公衆網基地局に対
して位置登録解除メッセージを送信し(ステップM3
0)、公衆網1に位置登録を解除する旨を通知する。こ
の位置登録解除メッセージには新たに位置登録した私設
網を示す情報が含まれている。
【0047】公衆網1は、上記の位置登録解除メッセー
ジを移動端末4が接続中の公衆網基地局によって受信し
(ステップN11)、この位置登録解除メッセージを位
置登録DBMS13に転送し(ステップN12)、位置
登録DBMS13は、その内容に従って位置登録データ
ベース14を更新する(ステップN13)。すなわち、
図2の移動端末4の位置登録データにおいて、移動端末
4が位置登録されていた通信エリアの位置登録フラグ
を”1”から”0”に変えて移動端末4の公衆網1にお
ける位置登録を解除し、移動端末4が新たに位置登録し
た私設網の位置登録フラグを”0”から”1”に変えて
移動端末4が新たに位置登録した私設網を記憶する。こ
れ以降、公衆網1は、移動端末4への着呼を受信する
と、位置登録フラグ”1”の私設網に転送する。次に位
置登録解除メッセージを移動端末4の送信する(ステッ
プN14)。
【0048】移動端末4は、公衆網1からの位置登録解
除メッセージを受信し(ステップM31)、ステップM
21に戻る。これにより移動端末4の位置登録網は公衆
網から私設網に切り替わり、接続する基地局は、公衆網
基地局から私設網基地局に切り換わる。
【0049】次に私設網から公衆網へ位置登録を切り換
える場合について説明する。尚、移動端末4におけるス
テップM20〜M31は、公衆網から私設網へ位置登録
を切り換える場合と基本的には同じであるが、以下の点
に留意する必要がある。ステップM22で接続可能基地
局となる基地局は、公衆網基地局であるものとする(接
続可能基地局が別の私設網に属する場合については後述
する)。またステップM26では、接続候補基地局であ
る公衆網基地局に対して位置登録メッセージを送信し、
公衆網1に位置登録する旨を通知する。またステップM
32では、接続中の基地局である私設網基地局に対して
位置登録解除メッセージを送信し、私設網に位置登録を
解除する旨を通知する。
【0050】公衆網1は、上記の位置登録メッセージを
接続候補基地局である公衆網基地局によって受信し(ス
テップN21)、この位置登録メッセージを位置登録D
BMS13に転送し(ステップN22)、位置登録DB
MS13は、その内容に従って位置登録データベース1
4を更新する(ステップN23)。すなわち、図2の移
動端末4の位置登録データにおいて、接続候補基地局の
属する通信エリアのフラグを”0”から”1”に変えて
移動端末4を位置登録し、移動端末が位置登録解除する
私設網の位置登録フラグを”1”から”0”に変える。
これ以降、公衆網1は、移動端末4への着呼を受信した
際に、私設網への転送せず、位置登録フラグ”1”の通
信エリアから移動端末4を呼び出す。次に位置登録完了
メッセージを移動端末4に送信する(ステップN2
4)。
【0051】私設網は、上記の位置登録解除メッセージ
を移動端末4が接続中の私設網基地局によって受信し
(ステップL21)、私設網制御装置によって、移動端
末4の位置登録を解除し(ステップL22)、位置登録
解除完了メッセージを移動端末4に送信する(ステップ
L23)。
【0052】移動端末4がステップM31を完了するこ
とにより、移動端末4の位置登録網は私設網から公衆網
1に切り替わり、接続する基地局は私設網基地局から公
衆網基地局に切り換わる。
【0053】次に、私設網から別の私設網への位置登録
切り換え処理について説明する。図5は私設網から別の
私設網への位置登録切り換え処理の手順を示すフローチ
ャートである。尚、図5における移動端末4のステップ
M20〜M31は、基本的には図4の移動端末4のステ
ップM20〜M31と同じであるが、以下の点に留意す
る必要がある。ステップM22で接続可能基地局となる
基地局は、全て現在接続中の基地局の私設網と異なる私
設網に属するものとする。またステップM26で接続候
補基地局に対して送信する位置登録メッセージには、位
置登録解除する私設網を示す情報は設けられていない。
またステップM30で接続中の基地局に対して送信する
位置登録解除メッセージには、新たに位置登録した私設
網を示す公衆網宛メッセージが含まれている。また図5
における位置登録切り換え先の私設網のステップL11
〜L13は、図4における私設網のステップL11〜L
13と同じである。
【0054】図5において、移動端末4により、接続候
補基地局が属する私設網(位置登録切り換え先の私設
網)からの位置登録完了メッセージが受信され、位置登
録解除メッセージが送信されると(ステップM27、M
30)、接続中の基地局の属する私設網(位置登録切り
換え元の私設網)は、上記の位置登録解除メッセージを
移動端末4が接続中の私設網基地局によって受信し(ス
テップL´31)、私設網制御装置によって、移動端末
4の位置登録を解除し(ステップL´32)、受信した
位置解除登録メッセージに付加されている公衆網宛メセ
ージを公衆網1に転送するとともに(ステップL´3
3)、位置登録解除完了メッセージを移動端末4に送信
する(ステップL´34)。
【0055】公衆網1は、上記転送された公衆網宛メッ
セージを受信し(ステップN31)、このメッセージを
位置登録DBMS13に転送し(ステップN32)、位
置登録DBMS13は、その内容に従って位置登録デー
タベース14を更新する(ステップN33)。すなわ
ち、図2の移動端末4の位置登録データにおいて、移動
端末4が新たに位置登録した私設網の位置登録フラグ
を”0”から”1”に変えて新たな位置登録私設網を記
憶し、移動端末4が位置登録を解除した私設網のフラグ
を”1”から”0”に変える。これ以降、公衆網1は、
移動端末4への着呼を受信すると、移動端末4が新たに
位置登録した私設網に転送する。
【0056】移動端末4がステップM31を完了するこ
とより、移動端末4の位置登録私設網が切り換わり、接
続する基地局は、位置登録切り換え元の私設網の基地局
から位置登録切り換え先の私設網の基地局に切り換わ
る。
【0057】次に、位置登録切り換え処理において受信
電力が通信適正レベルである基地局が存在しなくなり
(図4または図5のステップM23で位置登録中の網の
基地局の受信電力が通信適正レベルでなくなり)、位置
登録切り換え処理を中断したとき、あるいは基地局に接
続中に移動端末の電源スイッチをOFFするときに実行
される位置登録解除処理について説明する。尚、移動端
末4においては、ユーザーにより操作パネル等に設けら
れている電源スイッチがOFFされても、以下の処理を
実行するための各回路には少なくとも処理終了までは電
源が供給されているものとする。
【0058】図6は位置登録解除処理の手順を示すフロ
ーチャートである。図6において、位置登録切り換え処
理が中断されると(ステップM41)、あるいは移動端
末4の電源スイッチがユーザーによりOFFにされると
(ステップM42)、移動端末4は、接続中の基地局へ
位置登録解除メッセージを送信する(ステップM4
3)。この位置登録解除メッセージには、移動端末4が
新たに位置登録せずに登録解除することを示すことを示
す情報が含まれている。位置登録解除する網が私設網の
ときは、上記の情報は公衆網宛メッセージとして上記位
置登録解除メッセージに付加される。
【0059】ステップM43において、接続中の基地局
が公衆網基地局である場合には、公衆網は、上記の位置
登録メッセージを受信し(ステップN41)、この位置
登録メッセージをディジタル回線網11および網制御シ
ステム12を介して位置登録DBMS13に転送し(ス
テップN42)、位置登録DBMS13は、その内容に
従って位置登録データベース14を更新する(ステップ
N43)。すなわち、図2の移動端末4の位置登録デー
タにおいて、移動端末4が接続中の公衆網基地局の属す
る通信エリアのフラグを”1”から”0”に変えて全フ
ラグを”0”とし、移動端末4の位置登録を解除すると
ともに、移動端末4がいずれの網にも位置登録していな
いことを記憶する。次に移動端末4に対して位置登録完
了メッセージを送信する(ステップN44)。
【0060】またステップM43において、接続中の基
地局が私設網基地局である場合には、私設網は、上記の
位置登録解除メッセージを受信し(ステップL41)、
私設網制御装置によって、移動端末4の位置登録を解除
し(ステップL42)、受信した位置登録解除メッセー
ジに付加されている公衆網宛メッセージを公衆網1に転
送するとともに(ステップL43)、置登録解除完了メ
ッセージを移動端末4に送信する(ステップL44)。
【0061】公衆網1は、私設網から転送された公衆網
宛メッセージを受信し(ステップN45)、位置登録D
BMS13に転送し(ステップN46)、位置登録デー
タベース14を更新する(ステップN47)。すなわ
ち、図2の移動端末4の位置登録データにおいて、全フ
ラグを”0”に変えて移動端末4がいずれの網にも位置
登録していないことを記憶する。
【0062】移動端末4は、位置登録解除完了メッセー
ジを受信する(ステップM44)。これにより、移動端
末4はいずれの網にも位置登録していない状態となる。
次に電源スイッチがONであるかOFFであるかを判定
し(ステップM45)、OFFの場合には動作を停止す
る(ステップM46)。またONの場合には、ユーザに
対し表示ディスプレイ等で通信エリア外にいることを通
知し(ステップM47)、初期位置登録処理に移行する
(図3のステップM2に進む、ステップM48)。
【0063】最後に、公衆網が移動端末への着呼要求を
受信した場合の着呼呼び出し処理について説明する。図
7は着呼呼び出し処理の手順を示すフローチャートであ
る。図7において、公衆網は、移動端末への着呼要求を
受信すると(ステップN51)、位置登録DBMS13
により位置登録データベース14の移動端末4の位置登
録データを検索することにより、移動端末4が公衆網1
または私設網のいずれかに位置登録されているかどうか
判定する(ステップN52)。すなわち移動端末4の位
置登録データにおいて位置登録フラグが”1”となって
いる通信エリアあるいは私設網があるかどうか調べる。
【0064】ステップN52で移動端末4が位置登録さ
れていない場合には(位置登録データの全ての位置登録
フラグが”0”の場合には)、発呼元に対し、「通信エ
リア外にいるか、電源をOFFしています」等の着呼不
可メッセージを返送する(ステップN53)。
【0065】またステップN52で移動端末4が位置登
録されている場合には(位置登録データに位置登録フラ
グが”1”のものがある場合には)、移動端末4が位置
登録されている網は公衆網1であるか私設網であるか判
定する(ステップN54)。公衆網1に位置登録されて
いる場合には、位置登録されている通信エリアの公衆網
基地局から移動端末4に対して着呼呼び出しをする(ス
テップN55)。また私設網に位置登録されている場合
には、その私設網に上記の着呼要求を転送する(ステッ
プN56)。
【0066】移動端末4が位置登録している私設網は、
公衆網から転送された着呼要求を受信し(ステップL5
1)、移動端末4が接続中の基地局から移動端末4を呼
び出す(ステップL52)。
【0067】移動端末4は接続中の基地局からの呼び出
しを受信し(ステップM51)、ユーザーが応答操作を
すれば、所定のプロトコルにより発呼元との間に通話路
が開設される。
【0068】このように上記第1の実施形態によれば、
移動端末4のユーザは、移動端末4を位置登録する網の
切り換え操作を行うことなく、通信料が最も低料金であ
る網を用いて通信することができる。
【0069】また公衆網1は、移動端末4が位置登録中
の私設網を認識し、移動端末4への着呼の際には、その
私設網に対してのみ着呼転送するので、最小の公衆網回
線トラフィック量で確実に着呼を移動端末4に転送する
ことができる。
【0070】また公衆網1から課金される料金を位置登
録データベースに登録した私設網数に応じて決めるよう
にすれば、明確な課金体系を構成することができる。
【0071】第2の実施形態ここでは、移動端末が位置
登録可能な私設網は公衆網の電話回線網に接続されてい
るものとする。上記第1の実施形態との大きな違いは電
話回線網におけるプロトコルは厳密に規定されており、
公衆網の手順が制約を受ける。すなわち、私設網と公衆
網とのメッセージ(所定のプロトコル以外の制御信号)
の交換ができなくなり、特に移動端末が私設網から別の
私設網へ基地局の接続切り換えをすると、公衆網は移動
端末の位置を一意に確定できなくなる。従って、移動端
末が位置登録しているかどうかにかかわらず私設網に着
呼転送するが、位置登録可能な私設網が複数存在する場
合には、公衆網は予め設定されている優先順位に従って
各私設網に順次着呼転送する。
【0072】図8は本発明の第2の実施形態の移動体通
信システムのシステム構成の一例を示す図である。この
移動体通信システムは、公衆網1と、私設網6および7
と、移動端末4により構成されている。
【0073】公衆網1は、ディジタル回線網11と、電
話回線網16と、網制御システム12と、位置登録DB
MS17と、位置登録データベース18と、ディジタル
回線網11に接続している公衆網基地局15とを有す
る。
【0074】私設網6は、電話回線網16に接続する私
設網基地局61を有する。同様に私設網7は、電話回線
網16に接続する私設網基地局71を有する。私設網基
地局は、例えば家庭用コードレス電話の親機、あるいは
事業所用システムコードレス電話の親機である。
【0075】移動端末4は、公衆網1、私設網6、7と
無線通信し、位置登録する網の優先順位を示す位置登録
網リストを予め記憶しており、この位置登録網リストに
従って上記の網のいずれかに位置登録し、位置登録した
網の基地局と発着呼通信をする。ここでは、位置登録網
リストにおける優先順位は、通信料金が安い網から順に
序列しているものとする。この移動端末4は、例えば簡
易型携帯電話である。
【0076】網制御システム12、ディジタル回線網1
1、および公衆網基地局15は、図1に示すものと同一
である。公衆網基地局15および私設網基地局61、7
1からの送信信号には、移動端末4が位置登録可能であ
る網と位置登録できない私設網とを区別するための網識
別子が含まれている。
【0077】尚、図8は本発明の第2の実施形態を説明
するための模式的な図であり、一般的には、公衆網1は
広い地域を通信可能エリアとしてカバーしており、この
通信可能エリアは複数の通信エリアに分割されている。
従って図8には公衆網基地局を1つだけ示してあるが、
一般的には、各通信エリアにはそれぞれディジタル回線
網11に接続する複数の公衆網基地局が配置されてい
る。また図8には電話回線網16に接続する私設網を2
つ示したが、電話回線網16に接続する私設網は一般的
には多数存在している。さらに図8には移動端末を1つ
だけ示してあるが、一般的には複数の移動端末が存在し
ている。
【0078】位置登録データベース18は、移動端末4
が公衆網のどの通信エリアに位置登録しているかを示す
公衆網位置登録データと、移動端末4に対する着呼要求
を受信したときの、移動端末4が位置登録可能な私設網
への着呼要求転送順序を示す私設網着呼転送リストとを
記憶するものであり、この公衆網位置登録データと私設
網着呼転送リストとは位置登録DBMS17により管理
され、更新される。この公衆網位置登録データと私設網
着呼転送リストとは、移動端末を単位とするので、移動
端末が複数存在する場合には、移動端末ごとの公衆網位
置登録データと私設網着呼転送リストとが位置登録デー
タベース17内に存在する。
【0079】図9は位置登録データベース18における
公衆網位置登録データと私設網着呼転送リストの構成の
一例を示す図であり、(a)は公衆網位置登録データの
構成を示し、(b)は私設網着呼転送リストの構成を示
す。
【0080】図9(a)において、公衆網通信エリアの
欄111には、公衆網1の通信エリア(公衆網通信エリ
ア(1)〜(m)、mは正の整数)が記憶されており、
位置登録フラグの欄112には、各公衆網通信エリアに
それぞれ対応する位置登録フラグが記憶されている。こ
の位置登録フラグは、対応する通信エリアに移動端末4
が位置登録しているとき”1”となり、位置登録してい
ないとき”0”となる。従って移動端末4が公衆網1に
位置登録していないとき全て”0”となるが、このとき
移動端末4が私設網のいずれかに位置登録しているかど
うか、およびどの私設網に位置登録しているかを公衆網
1は認識していない。
【0081】また図9(b)において、着呼転送先の欄
113には、移動端末4が位置登録可能な私設網が登録
されており、転送順序の欄114には、着呼転送先11
3の私設網への着呼要求の転送順序が記憶されている。
図9(b)の場合には、公衆網1は、移動端末4に対す
る着呼要求を受信し、移動端末4が公衆網1に位置登録
していないと、まず私設網(2)に着呼転送する。所定
の時間が経過しても応答がなければ、次に私設網(n)
に転送する。以下応答があるまで順次、私設網(3)〜
私設網(n−1)に転送し、最後に私設網(1)に転送
する。この転送順序は、例えば、移動端末4のユーザに
より指定されたものとするか、着呼転送先113の各私
設網と移動端末4との発着呼通信頻度を観測し、移動端
末4が発着呼通信をする頻度が高い私設網から順次転送
するように序列する。
【0082】以下に、本発明の第2の実施形態における
移動端末4の位置登録手順、および公衆網1が受信する
着呼要求に対する移動端末4の呼び出し手順について説
明する。尚、移動端末4からの発呼手順については、従
来と同様であるので説明しない。
【0083】最初に、移動端末4の電源スイッチをON
にするとき、あるいはいずれの網にも位置登録していな
いときに実行される初期位置登録処理について説明す
る。図10は初期位置登録処理の手順を示すフローチャ
ートである。図10に示す手順は、図3(第1の実施形
態の初期位置登録処理の手順)において、公衆網におけ
るステップN5〜N7、および私設網におけるステップ
L3が削除されたものである。
【0084】図10において、ステップM7で接続候補
基地局が公衆網基地局である場合には、公衆網1は、移
動端末4からの位置登録メッセージを接続候補基地局に
よって受信し(ステップN1)、この位置登録メッセー
ジを電話回線網16および網制御システム12を介して
位置登録DBMS17に転送し(ステップN2)、位置
登録DBMS17は、その内容に従って位置登録データ
ベース18を更新する(ステップN3)。すなわち、図
9の移動端末4の位置登録データにおいて、候補基地局
である公衆網基地局の属する通信エリアのフラグを”
0”から”1”に変えて移動端末4を位置登録する。位
置登録を完了すると公衆網1は、移動端末4に対して位
置登録完了メッセージを送信する(ステップN4)。
【0085】またステップM7で接続候補基地局が私設
網基地局である場合には、私設網は、移動端末からの位
置登録メッセージを接続候補基地局によって受信し(ス
テップL1)、移動端末4を位置登録し(ステップL
3)、位置登録完了メッセージを移動端末4に送信する
(ステップL4)。このとき受信した位置登録メッセー
ジを公衆網に転送せず、従って図9の移動端末4の位置
登録データは変化しない。
【0086】ステップM8で位置登録完了メッセージを
受信できた場合には、図10の初期位置登録処理を終了
し、位置登録切り換え処理に移行する(ステップM1
1)。これにより、移動端末4は上記の接続候補基地局
の網に位置登録され、上記の接続候補基地局に接続す
る。
【0087】次に、公衆網と私設網との間の位置登録切
り換え処理について説明する。公衆網と私設網との間の
位置登録切り換え処理は、第1の実施形態(図4に示す
手順)と基本的に同じである。ただし以下の点が異な
る。公衆網から私設網への位置登録切り換えにおいて、
ステップM32で移動端末から送信された位置登録解除
メッセージには、位置登録切り換え先の私設網を示す情
報は含まれていない。従って公衆網1は、ステップN1
3で、図9(a)の移動端末4の公衆網位置登録データ
において、移動端末4が位置登録されていた公衆網通信
エリアの位置登録フラグを”1”から”0”に変えて移
動端末4の位置登録を解除するが、移動端末4が新たに
位置登録した私設網を認識していない。また私設網から
公衆網への位置登録切り換えにおいて、公衆網1はステ
ップN23では、図9の移動端末4の位置登録データに
おいて、移動端末4を位置登録する公衆網通信エリアの
フラグを”0”から”1”に変えるだけである。
【0088】以上の手順により、移動端末4の位置登録
網は、公衆網から私設網に、あるいは私設網から公衆網
に切り換わる。
【0089】次に、私設網から別の私設網への位置登録
切り換え処理について説明する。図11は私設網間の位
置登録切り換え処理の手順を示すフローチャートであ
る。図11に示す手順は、図5(第1の実施形態の私設
網間の位置登録切り換え処理の手順)において、切り換
え元の私設網におけるステップL´32、および公衆網
におけるステップN31〜N33が削除されたものであ
る。尚、図11の移動端末におけるステップM20〜M
31は、図5のステップM20〜M31と基本的に同じ
であるが、以下の点が異なる。図11のステップM32
で移動端末から送信された位置登録解除メッセージに
は、位置登録切り換え先の私設網を示す公衆網宛メッセ
ージは含まれていない。
【0090】図11において、切り換え元の私設網は、
移動端末4からの位置解除登録メッセージを受信し(ス
テップL´31)、移動端末4の位置登録を解除し(ス
テップL´32)、位置登録解除完了メッセージを移動
端末4に送信する(ステップL´34)。このとき公衆
網は何等関与せず、従って図9の移動端末4の位置登録
データは変化しない。
【0091】以上の手順により、移動端末4の位置登録
私設網が切り換わり、移動端末4が接続する基地局は、
切り換え元の私設網基地局から切り換え先の私設網基地
局に切り換わる。
【0092】次に、位置登録切り換え処理において受信
電力が通信適正レベルである基地局が存在しなくなり
(図4または図11のステップM23で位置登録中の網
の基地局の受信電力が通信適正レベルでなくなり)、位
置登録切り換え処理を中断したとき、あるいは基地局に
接続中に移動端末の電源スイッチをOFFするときに実
行される位置登録解除処理について説明する。尚、移動
端末4においては、ユーザーにより操作パネル等に設け
られている電源スイッチがOFFされても、以下の処理
を実行するための各回路には少なくとも処理終了までは
電源が供給されているものとする。
【0093】図12は位置登録解除処理の手順を示すフ
ローチャートである。図12に示す手順は、図6(第1
の実施形態の位置登録解除処理の手順)において、公衆
網におけるステップN45〜N47、および私設網にお
けるステップL43が削除されたものである。尚、図1
2の移動端末におけるステップM41〜M48は、図6
のステップM41〜M48と基本的に同じであるが、以
下の点が異なる。ステップM43で移動端末4が送信す
る位置登録解除メッセージには、移動端末4が新たに位
置登録しなかったことを示す情報は含まれていない。
【0094】図12のステップM43において、接続中
の基地局が公衆網基地局である場合には、公衆網1は、
上記の位置登録解除メッセージを受信し(ステップN4
1)、この位置登録解除メッセージを電話回線網16お
よび網制御システム12を介して位置登録DBMS17
に転送し(ステップN42)、位置登録DBMS17
は、その内容に従って位置登録データベース18を更新
する(ステップN43)。すなわち、図9の移動端末4
の位置登録データにおいて、移動端末4が接続中の公衆
網基地局の属する通信エリアのフラグを”1”から”
0”に変えて、公衆網位置登録データの全フラグを”
0”とし、移動端末4の位置登録を解除する。
【0095】またステップM43において、接続中の基
地局が私設網基地局である場合には、私設網1は、上記
の位置登録解除メッセージを受信し(ステップL4
1)、移動端末4の位置登録を解除し(ステップL4
2)、位置登録解除完了メッセージを移動端末4に送信
する(ステップL44)。このとき公衆網1はこの私設
網と移動端末4の間の手順に何等関与しない。
【0096】最後に、公衆網が移動端末への着呼要求を
受信した場合の着呼呼び出し処理について説明する。図
13は着呼呼び出し処理の手順を示すフローチャートで
ある。図13において、公衆網1は、移動端末4への着
呼要求を受信すると(ステップN61)、位置登録DB
MS17により位置登録データベース18の移動端末4
の公衆網位置登録データを検索することにより、移動端
末4が公衆網1に位置登録されているかどうか判定する
(ステップN62)。すなわち移動端末4の公衆網位置
登録データにおいて位置登録フラグが”1”となってい
る公衆網通信エリアがあるかどうか調べる。
【0097】ステップN62で移動端末4が公衆網1に
位置登録されている場合には(位置登録フラグが”1”
の公衆網通信エリアがある場合には)、移動端末4が位
置登録されている公衆網通信エリアの公衆網基地局から
移動端末4を呼び出す(ステップN63)。移動端末4
は、上記の呼び出しを受信し(ステップM61)、ユー
ザーにより応答操作がされた場合には(ステップM6
2)、公衆網1に対して応答信号を送信する(ステップ
M63)。公衆網1は、移動端末4の呼び出し開始から
所定の時間以内に応答信号を受信できたかどうかを判定
し(ステップN64)、応答信号を受信できなかった場
合には、発呼元に対して着呼不可メッセージを返送する
(ステップN65)。尚、応答信号を受信できた場合に
は、所定のプロトコルにより発呼元と移動端末の間に通
話路を開設する。
【0098】またステップN62で移動端末4が公衆網
1に位置登録されていない場合には、位置登録データベ
ース18の移動端末4の私設網着呼転送リストに基づい
て、着呼転送私設網を選択する(ステップN66)。す
なわち私設網リストの転送順序「1」の私設網(図9
(b)では私設網(2))を着呼転送私設網として選択
する。次に着呼転送私設網に着呼要求を転送する(ステ
ップN67)。
【0099】着呼転送私設網は、公衆網1から転送され
た着呼要求を受信し(ステップL61)、着呼要求され
た移動端末4が自網に位置登録されているか判断し(ス
テップL62)、位置登録されている場合には、移動端
末4を呼び出す(ステップL63)。尚、位置登録され
ていない場合には、上記の着呼要求は無視される。
【0100】移動端末4は、着呼転送私設網からの呼び
出しを受信し(ステップM61)、ユーザーにより応答
操作がされた場合には(ステップM62)、着呼転送私
設網に対して応答信号を送信する(ステップM63)。
この場合、着呼転送私設網は移動端末4からの応答信号
を受信し(ステップL64)、この応答信号を公衆網1
へ転送する(ステップL65)。
【0101】公衆網1は、移動端末4の呼び出し開始か
ら所定の時間以内に着呼転送私設網から応答信号を受信
できたかどうかを判定する(ステップN68)。応答信
号を受信した場合には、所定のプロトコルにより発呼元
と移動端末4との間に通話路を開設する。
【0102】ステップN68で応答信号を受信できなか
った場合には、他に着呼転送先となる私設網があるかど
うかを、位置登録データベース18の私設網着呼転送リ
ストに基づいて判定し(ステップN69)、着呼転送先
となる他の私設網がある場合には、その私設網を新たに
着呼転送私設網として(ステップN70)、ステップN
67に戻る。すなわち、移動端末4のユーザーが複数の
私設網と契約しており、私設網着呼転送リストに転送順
序「2」の私設網(図9(b)では私設網(n))があ
る場合には、その私設網を新たに着呼転送私設網とし、
この着呼転送私設網に着呼要求を転送する。このように
ステップN66〜N70により、図9(b)の私設網着
呼転送リストの転送順序「1」から「n」までの各私設
網に対し、応答があるまで順次着呼要求を転送する。ま
たステップN69で着呼転送先となる他の私設網がない
場合には、ステップN65に進む。
【0103】このように上記第2の実施形態によれば、
移動端末4のユーザは、移動端末4を位置登録する網の
切り換え操作を行うことなく、通信料が最も低料金であ
る網を用いて通信することができる。
【0104】また公衆網1は、移動端末4と私設網の発
着呼通信頻度を観測し、移動端末4への着呼の際には、
発着呼通信頻度の高い私設網から順に着呼転送するの
で、最小の公衆網回線トラフィック量で確実に着呼を移
動端末4に転送することができる。
【0105】また公衆網1から課金される料金を位置登
録データベースに登録した私設網数に応じて決めるよう
にすれば、明確な課金体系を構成することができる。
【0106】第3の実施形態ここでは、移動端末が位置
登録可能な私設網の中にディジタル回線網に接続してい
るものと電話回線網に接続しているものが混在している
ものとする。
【0107】図14は本発明の第3の実施形態の移動体
通信システムのシステム構成の一例を示す図である。こ
の移動体通信システムは、公衆網1と、私設網3および
6と、移動端末4により構成されている。
【0108】公衆網1は、ディジタル回線網11と、電
話回線網16と、網制御システム12と、位置登録DB
MS19と、位置登録データベース20と、ディジタル
回線網11に接続している公衆網基地局15とを有す
る。
【0109】私設網3は、ディジタル回線網11に接続
されており、図1の私設網3と同様の構成である。また
私設網6は、電話回線網16に接続しており、図8の私
設網6と同様の構成である。私設網3の私設網制御装置
31は、例えばPBXであり、私設網基地局32、33
は、例えば事業所用システムコードレス電話の親機であ
る。また私設網6の私設網基地局61は、例えば家庭用
コードレス電話の親機である。移動端末4は、公衆網
1、私設網3、6と無線通信し、位置登録する網の優先
順位を示す位置登録網リストを予め記憶しており、この
位置登録網リストに従って上記の網のいずれかに位置登
録し、位置登録した網の基地局と発着呼通信をする。こ
こでは、位置登録網リストにおける優先順位は、通信料
金が安い網から順に序列しているものとする。この移動
端末4は、例えば簡易型携帯電話である。
【0110】尚、図14は本発明の第3の実施形態を説
明するための模式的な図であり、一般的には、公衆網の
各通信エリアにはそれぞれディジタル回線網11に接続
する複数の公衆網基地局が配置されている。また私設網
3のようにディジタル回線網11に接続する私設網、お
よび私設網6のように電話回線網16に接続する私設網
はそれぞれ多数存在している。さらに移動端末も複数存
在している。また以下の説明において、ディジタル回線
網11に接続する私設網を第1群の私設網と称し、電話
回線網16に接続する私設網を第2群の私設網と称す
る。
【0111】位置登録データベース20は、移動端末4
が公衆網通信エリアおよび位置登録可能な第1群の私設
網のうちのどれに位置登録しているか、またはいずれに
も位置登録していないかを示す位置登録データと、移動
端末4に対する着呼要求を受信したときの、移動端末4
が位置登録可能な第2群の私設網への着呼要求転送順序
を示す私設網着呼転送リストとを記憶するものであり、
この位置登録データと私設網着呼転送リストとは位置登
録DBMS19により管理され、更新される。この位置
登録データと私設網着呼転送リストとは、移動端末を単
位とする。
【0112】図15は位置登録データベース20におけ
る位置登録データと私設網着呼転送リストの構成の一例
を示す図であり、(a)は位置登録データの構成を示
し、(b)は私設網着呼転送リストの構成を示す。図1
5(a)の位置登録データは、図2の位置登録データと
同様の構成であり、また図15(b)の私設網着呼転送
リストの構成と同様である。
【0113】以下に、本発明の第3の実施形態における
移動端末4の位置登録手順、および公衆網1が受信する
着呼要求に対する移動端末4の呼び出し手順について説
明する。尚、移動端末4からの発呼手順については、従
来と同様であるので説明しない。
【0114】最初に、移動端末4の電源スイッチをON
にするとき、あるいはいずれの網にも位置登録していな
いときに実行される初期位置登録処理について説明す
る。初期位置登録処理の手順は、図3(第1の実施形態
の手順)または図10(第2の実施形態の手順)のいず
れかの手順を用いる。すなわち移動端末4は、接続候補
基地局が公衆網1または第1群の私設網に属する場合に
は図3の手順を用い、また接続候補基地局が第2群の私
設網に属する場合には図10の手順を用いる。
【0115】図3の手順により初期位置登録処理が実行
される場合には、公衆網1は、図15(a)の位置登録
データにおいて、移動端末4が位置登録した公衆網通信
エリアまたは第1群の私設網のいずれかの位置登録フラ
グを”0”から”1”に変える。また図10の手順によ
り初期位置登録処理が実行される場合には、公衆網1は
これに関与せず、図15(a)の位置登録データの全て
の位置登録フラグは”0”のままである。
【0116】次に、公衆網と第1群の私設網との間の位
置登録切り換え処理は、第1の実施形態の手順(図4の
手順)と同じである。また公衆網と第2群の私設網との
間の位置登録切り換え処理は、第2の実施形態の手順
(同じく図4の手順)と同じである。
【0117】次に、第1群の私設網と別の第1群の私設
網との間の位置登録切り換え処理は、第1の実施形態の
手順(図5の手順)と同じであり、また第2群の私設網
と別の第2群の私設網との間の位置登録切り換え処理
は、第2の実施形態の手順(図11の手順)と同じであ
る。
【0118】次に、第1群の私設網と第2群の私設網と
の間の位置登録切り換え処理について説明する。図16
は第1群の私設網と第2群の私設網の間の位置登録切り
換え処理の手順を示すフローチャートである。尚、図1
6には移動端末4の手順を示していないが、移動端末4
の手順は、図4、図5、または図11のステップM20
〜M31と基本的には同じである。ただし、第2群の私
設網から第1群の私設網への切り換えにおいて、移動端
末4からの位置登録メッセージには、移動端末4が新た
に位置登録する私設網を示す公衆網宛メッセージが付加
されている。また第1群の私設網から第2群の私設網へ
の切り換えにおいて、移動端末4からの位置登録解除メ
ッセージには、移動端末4が位置登録解除する私設網を
示す公衆網宛メッセージが付加されている。
【0119】図16において、まず第2群の私設網から
第1群の私設網への位置登録切り換え手順を説明する。
第1群の私設網は、移動端末4からの位置登録メッセー
ジを受信すると(ステップL81)、移動端末4を位置
登録し(ステップL82)、受信した位置登録メッセー
ジに付加されている公衆網宛メッセージを公衆網に転送
するとともに(ステップL83)、移動端末4へ位置登
録完了メッセージを送信する(ステップL84)。
【0120】公衆網1は、上記転送された公衆網宛メッ
セージを受信し(ステップN81)、このメッセージを
位置登録DBMS19に転送し(ステップN82)、位
置登録DBMS19は、その内容に従って位置登録デー
タベース20を更新する(ステップN83)。すなわ
ち、図15(b)の移動端末4の位置登録データにおい
て、移動端末4が新たに位置登録した第1群の私設網の
フラグを”0”から”1”に変える。
【0121】第2群の私設網は、移動端末4からの位置
登録解除メッセージを受信すると(ステップL´8
1)、移動端末4の位置登録を解除し(ステップL´8
2)、移動端末4へ位置登録完了メッセージを送信する
(ステップL´83)。
【0122】次に第1群の私設網から第2群の私設網へ
の位置登録切り換え手順を説明する。第2群の私設網
は、移動端末4からの位置登録メッセージを受信すると
(ステップL´91)、移動端末4を位置登録し(ステ
ップL´92)、移動端末4へ位置登録完了メッセージ
を送信する(ステップL´93)。
【0123】第1群の私設網は、移動端末4からの位置
登録解除メッセージを受信すると(ステップL91)、
移動端末4の位置登録を解除し(ステップL92)、受
信した位置登録メッセージに付加されている公衆網宛メ
ッセージを公衆網に転送するとともに(ステップL9
3)、移動端末4へ位置登録解除完了メッセージを送信
する(ステップL94)。
【0124】公衆網1は、上記転送された公衆網宛メッ
セージを受信し(ステップN91)、このメッセージを
位置登録DBMS19に転送し(ステップN92)、位
置登録データベース20を更新する(ステップN9
3)。すなわち、図15(a)の移動端末4の位置登録
データにおいて、移動端末4が位置登録解除した第1群
の私設網の位置登録フラグを”1”から”0”に変え
る。
【0125】以上により、移動端末4の位置登録網は、
第1群の私設網から第2群の私設網へ、あるいは第2群
の私設網から第1群の私設網へ切り換わる。
【0126】次に、位置登録切り換え処理において受信
電力が通信適正レベルである基地局が存在しなくなり
(図4等における移動端末4のステップM23で接続中
の基地局の受信電力が通信適正レベルでなくなり)、位
置登録切り換え処理を中断したとき、あるいは基地局に
接続中に移動端末の電源スイッチをOFFするときに実
行される位置登録解除処理について説明する。尚、移動
端末4においては、ユーザーにより操作パネル等に設け
られている電源スイッチがOFFされても、以下の処理
を実行するための各回路には少なくとも処理終了までは
電源が供給されているものとする。
【0127】位置登録解除処理は、図6(第1の実施形
態の手順)または図12(第2の実施形態の手順)のい
ずれかの手順を用いる。すなわち移動端末4は、位置登
録している網(接続中の基地局が属する網)が公衆網1
または第1群の私設網である場合には図6の手順を用
い、また位置登録している網が第2群の私設網に属する
場合には図12の手順を用いる。
【0128】図6の手順により位置登録処理が実行され
る場合には、公衆網1は、図15(a)の位置登録デー
タにおいて、移動端末4が位置登録を解除した公衆網通
信エリアまたは第1群の私設網のいずれかの位置登録フ
ラグを”1”から”0”に変える。
【0129】最後に、公衆網が移動端末への着呼要求を
受信した場合の着呼呼び出し処理について説明する。移
動端末4の呼び出しを実行する網の優先順位は、公衆網
1、次にディジタル回線網11に接続している第1群の
私設網、次に電話回線16に接続している第2群の私設
網の順とする。公衆網1および第1群の私設網に関して
は、公衆網1は、移動端末4が位置登録している公衆網
通信エリアまたは私設網を位置登録データベース20の
位置登録データにより認識することができるので、移動
端末4がこれらの網に位置登録していれば、その網から
移動端末を呼び出す。また移動端末4が上記の網に位置
登録していない場合には、位置登録データベース20の
私設網着信転送リストに基づいて、第2群の私設網への
順次着呼要求を転送して移動端末4を呼び出す。
【0130】図17は着呼呼び出し処理の手順を示すフ
ローチャートである。図17において、公衆網1は、移
動端末への着呼要求を受信すると(ステップN10
1)、位置登録DBMS19により位置登録データベー
ス20の移動端末4の位置登録データ(図15(a))
を検索することにより、移動端末4が公衆網1または第
1群の私設網のいずれかに位置登録されているかどうか
判定する(ステップN102)。すなわち移動端末4の
位置登録データにおいて位置登録フラグが”1”となっ
ている通信エリアあるいは私設網があるかどうか調べ
る。
【0131】ステップN102で移動端末4が位置登録
されている場合には(位置登録データに位置登録フラグ
が”1”のものがある場合には)、移動端末4が位置登
録されている網は公衆網1であるか第1群の私設網であ
るか判定する(ステップN103)。公衆網1に位置登
録されている場合には、位置登録されている通信エリア
の公衆網基地局から移動端末4を呼び出す(ステップN
104)。また第1群の私設網に位置登録されている場
合には、その私設網に上記の着呼要求を転送する(ステ
ップN105)。移動端末4が位置登録している第1群
の私設網は、公衆網1から転送された着呼要求を受信し
(ステップL101)、移動端末4が接続中の基地局か
ら移動端末4を呼び出す(ステップL102)。
【0132】移動端末4は上記の呼び出しを受信し(ス
テップM101)、ユーザーにより応答操作がされた場
合には(ステップM102)、呼び出しされた網に対し
て応答信号を送信する(ステップM103)。
【0133】移動端末4を呼び出した網が第1群の私設
網のときには、この第1群の私設網は、移動端末4から
の応答信号を受信し(ステップL103)、受信した応
答信号を公衆網1へ転送する(ステップL104)。
【0134】公衆網1は、移動端末4の呼び出し開始か
ら所定の時間以内に応答信号を受信できたかどうかを判
定し(ステップN106)、応答信号を受信できなかっ
た場合には、発呼元に対して着呼不可メッセージを返送
する(ステップN107)。尚、応答信号を受信できた
場合には、所定のプロトコルにより発呼元と移動端末の
間に通話路を開設する。
【0135】またステップN102で移動端末4が位置
登録されていない場合には(位置登録データの全ての位
置登録フラグが”0”の場合には)、位置登録データベ
ース20の移動端末4の私設網着呼転送リスト(図15
(b))に基づいて、着呼転送私設網を選択する(ステ
ップN108)。すなわち私設網リストの転送順序
「1」の第2群の私設網(図15(b)では第2群私設
網(2))を着呼転送私設網として選択する。次にこの
着呼転送私設網に上記の着呼要求を転送する(ステップ
N109)。
【0136】着呼転送私設網は、公衆網1から転送され
た着呼要求を受信し(ステップL´101)、着呼要求
された移動端末4が自網に位置登録されているか判断し
(ステップL´102)、位置登録されている場合に
は、移動端末4を呼び出す(ステップL´103)。
尚、位置登録されていない場合には、上記の着呼要求は
無視される。
【0137】移動端末4は、転送先私設網からの呼び出
しを受信し(ステップM101)、ユーザーにより応答
操作がされた場合には(ステップM102)、着呼転送
私設網に対して応答信号を送信する(ステップM10
3)。この場合、着呼転送私設網は移動端末4からの応
答信号を受信し(ステップL´104)、この応答信号
を公衆網1へ転送する(ステップL´105)。
【0138】公衆網1は、移動端末4の呼び出し開始か
ら所定の時間以内に着呼転送私設網から応答信号を受信
できたかどうかを判定する(ステップN110)。応答
信号を受信した場合には、所定のプロトコルにより発呼
元と移動端末4との間に通話路を開設する。
【0139】ステップN110で応答信号を受信できな
かった場合には、他に着呼転送先となる第2群の私設網
があるかどうかを、私設網着呼転送リストに基づいて判
定し(ステップN111)、着呼転送先となる私設網が
他にある場合には、その私設網を新たに着呼転送私設網
として(ステップN112)、ステップN109に戻
る。すなわち、私設網着呼転送リストに転送順序「2」
の私設網(図15(b)では私設網(n´)、n´は正
の整数)がある場合には、その私設網を新たに着呼転送
私設網とし、この着呼転送私設網に着呼要求を転送す
る。このように、図15(b)の私設網着呼転送リスト
の転送順序「1」から「n´」までの各第2群の私設網
に対し、応答があるまで順次着呼要求を転送する。また
ステップN111で着呼転送先となる他の私設網がない
場合には、ステップN107に進む。
【0140】このように上記第3の実施形態によれば、
移動端末4のユーザは、移動端末4を位置登録する網の
切り換え操作を行うことなく、通信料が最も低料金であ
る網を用いて通信することができる。
【0141】また公衆網1は、移動端末4が公衆網1ま
たは第1群の私設網のいずれかに位置登録しているかど
うかを認識しているとともに、移動端末4と第2群の私
設網の発着呼通信頻度を観測し、移動端末4への着呼の
際には、移動端末4が公衆網1または第1群の私設網に
位置登録していれば、その網にのみ着呼転送し、また移
動端末4が公衆網1または第1群の私設網に位置登録し
ていなければ、発着呼通信頻度の高い第2群の私設網か
ら順に着呼転送するので、最小の公衆網回線トラフィッ
ク量で確実に着呼を移動端末4に転送することができ
る。
【0142】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の移
動体通信システムによれば、移動端末のユーザは位置登
録する網の切り換えを意識せずに、公衆網または1つ以
上の私設網のいずれかを用いて通信できるので、よりヒ
ューマンインターフェースを重視した手間のないシステ
ムを提供できるという効果がある。
【0143】また公衆網に移動端末が位置登録中の私設
網を認識させる、あるいは私設網への着呼転送順序を示
すリストを設けることにより、最小の公衆網回線トラフ
ィック量で確実に着呼転送できるという効果がある。
【0144】また公衆網から課金される料金を位置登録
データベースに登録した私設網数に応じて決めるように
すれば、明確な課金体系を構成することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のシステム構成の一例
を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の位置登録データベー
スにおける移動端末の位置登録データの構成の一例を示
す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における初期位置登録
処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における公衆網と私設
網との間の位置登録切り換え処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における私設網から別
の私設網への位置登録切り換え処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態における位置登録解除
処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態における着呼呼び出し
処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態のシステム構成の一例
を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の位置登録データベー
スにおける公衆網位置登録データと私設網着呼転送リス
トの構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における初期位置登
録処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態における私設網間の
位置登録切り換え処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態における位置登録解
除処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態における着呼呼び出
し処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施形態のシステム構成の一
例を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施形態の位置登録データベ
ースにおける位置登録データと私設網着呼転送リストの
構成の一例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施形態における第1群の私
設網と第2群の私設網の間の位置登録切り換え処理の手
順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の実施形態における着呼呼び出
し処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 公衆網、2、3、6、7 私設網、4 移動端末、
11 ディジタル回線網、12 網制御システム、1
3、17、19 位置登録データベース管理システム
(位置登録DBMS)、14、18、20 位置登録デ
ータベース、15公衆網基地局、16 電話回線網、2
1、31 私設網制御装置、22、32、33、61、
71 私設網基地局

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆網と、前記公衆網に接続する1つ以
    上の私設網と、前記網のいずれかに位置登録し、位置登
    録した網の基地局と発着呼通信する移動端末とを有する
    移動体通信システムにおいて、 前記移動端末は、 位置登録する網の優先順位を示す位置登録網リストを予
    め記憶しており、 前記各網の各基地局からの送信信号の受信電力を観測す
    ることにより、通信可能な基地局を認識し、 通信可能な基地局の属する網の中で前記位置登録網リス
    トの優先順位が最上位にある網に位置登録し、 前記位置登録網リストの優先順位が現在位置登録中の網
    より上位にある網の基地局が通信可能となると、この網
    に新たに位置登録し、今まで位置登録していた網の位置
    登録を解除することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動体通信システムにお
    いて、 前記移動端末の位置登録する網の優先順位は、 通信時の網使用料が低料金である網から順に序列されて
    いることを特徴とする移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の移動体通信シ
    ステムにおいて、 前記各網は、 前記送信信号に自網を示す網識別子を設けており、 前記移動端末は、 位置登録または位置登録解除しようとする網が前記いず
    れの網であるかを前記網識別子により認識し、 いずれの網にも位置登録していないで新たに私設網に位
    置登録するときは、この私設網に位置登録したことを、
    この私設網を介して前記公衆網に通知し、 新たに位置登録する網が私設網であり、位置登録解除を
    する網が公衆網であるときは、新たに位置登録した私設
    網を公衆網に通知し、また、新たに位置登録する網およ
    び位置登録解除する網がともに私設網であるときは、位
    置登録解除した私設網を介して、新たに位置登録した私
    設網を公衆網に通知し、 新たに位置登録ぜずに位置登録解除する網が公衆網であ
    るときは、新たに位置登録しないことを公衆網に通知
    し、また、新たに位置登録せずに位置登録解除する網が
    私設網であるときは、新たに位置登録せずに位置登録を
    解除したことを、この私設網を介して公衆網に通知し、 前記公衆網は、 前記移動端末がどの網に位置登録しているかを示す位置
    登録データを記憶する位置登録データベースを有し、 前記移動端末による公衆網への位置登録および位置登録
    解除、ならびに前記移動端末からの通知に従って前記位
    置登録ベースの内容を更新し、 前記移動端末に対する着呼要求を受信すると、前記位置
    登録データを参照し、前記移動端末が公衆網に位置登録
    されていれば前記移動端末を呼び出し、前記移動端末が
    私設網に位置登録していればその私設網に前記着呼要求
    を転送することを特徴とする移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の移動体通信シ
    ステムにおいて、 前記公衆網は、 前記移動端末が公衆網に位置登録しているか否かを示す
    公衆網位置登録データと、前記移動端末に対する着呼要
    求の私設網への転送順序を示す私設網着呼転送リストと
    を記憶する位置登録データベースを有し、 前記移動端末による公衆網への位置登録または位置登録
    解除に従って前記公衆網位置登録データを更新し、 前記移動端末に対する着呼要求を受信すると、前記公衆
    網位置登録データを参照し、前記移動端末が公衆網に位
    置登録されていれば前記移動端末を呼び出し、前記移動
    端末が公衆網に位置登録していなければ、前記着呼要求
    を前記着呼転送順序に従って、前記私設網に順次転送す
    ることを特徴とする移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の移動体通信シ
    ステムにおいて、 前記私設網は、 第1群に属する1つ以上の私設網と、第2群に属する1
    つ以上の私設網からなり、 前記各網は、 前記送信信号に自網を示す網識別子を設けており、 前記移動端末は、 位置登録または位置登録解除しようとする網が前記いず
    れの網であるかを前記網識別子により認識し、 いずれの網にも位置登録していないで新たに第1群の私
    設網に位置登録するときは、この私設網に位置登録した
    ことを、この私設網を介して公衆網に通知し、 新たに位置登録する網が第1群の私設網であり、位置登
    録解除をする網が公衆網であるときは、新たに位置登録
    した私設網を公衆網に通知し、また、新たに位置登録す
    る網が公衆網でなく、位置登録解除する網が第1群の私
    設網であるときは、この私設網の位置登録を解除するこ
    とを、この私設網を介して公衆網に通知し、また、新た
    に位置登録する網が第1群の私設網であり、位置登録解
    除する網が第2群の私設網であるときは、新たに位置登
    録した私設網を介して、この私設網に位置登録したこと
    を公衆網に通知し、 新たに位置登録ぜずに位置登録解除する網が公衆網であ
    るときは、新たに位置登録しないことを公衆網に通知
    し、また、新たに位置登録せずに位置登録解除する網が
    第1群の私設網であるときは、新たに位置登録せずにこ
    の私設網の位置登録を解除したことを、この私設網を介
    して公衆網に通知し、 前記公衆網は、 前記移動端末が公衆網および第1群の私設網の内のどの
    網に位置登録しているかを示す位置登録データと、前記
    移動端末に対する着呼要求の第2群の私設網への転送順
    序を示す私設網着呼転送リストとを記憶する位置登録デ
    ータベースを有し、 前記移動端末による公衆網への位置登録および位置登録
    解除、ならびに前記移動端末からの通知に従って前記位
    置登録データの内容を更新し、 前記移動端末に対する着呼要求を受信すると、前記位置
    登録データを参照し、前記移動端末が公衆網に位置登録
    されていれば前記移動端末を呼び出し、前記移動端末が
    第1群の私設網に位置登録していればその私設網に前記
    着呼要求を転送し、前記移動端末が公衆網および第1群
    の私設網のいずれにも位置登録していなければ、前記着
    呼要求を前記着呼転送順序に従って、第2群の私設網に
    順次転送することを特徴とする移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の移動体通信シ
    ステムにおいて、 前記公衆網は、 私設網着呼転送リスト中の私設網と前記移動端末との発
    着呼通信頻度を観測しており、 前記私設網着呼転送リストの着呼転送順序を、前記移動
    端末が発着呼通信をする頻度が高い私設網から順次転送
    するように序列していることを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
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