JPH1091618A - 文書作成装置及び文書作成装置制御プログラムを記憶した媒体 - Google Patents

文書作成装置及び文書作成装置制御プログラムを記憶した媒体

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JPH1091618A
JPH1091618A JP8239546A JP23954696A JPH1091618A JP H1091618 A JPH1091618 A JP H1091618A JP 8239546 A JP8239546 A JP 8239546A JP 23954696 A JP23954696 A JP 23954696A JP H1091618 A JPH1091618 A JP H1091618A
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JP8239546A
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Toshikazu Nagaie
利和 長家
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 議事録等の文書を速記的に入力する場合、訂
正箇所が発生しても後回しにして入力を続行することを
可能にする。 【解決手段】 文字データの入力及び文書作成のための
各種編集コマンドを入力する入力デバイスと、文字デー
タを各種編集コマンドにしたがって文書データを作成す
る文書処理用CPUと、訂正を必要とする不完全な文書
データであることを示す訂正要求コードを挿入する訂正
要求コード挿入キーと、不完全な文書データと挿入した
訂正要求コードとその位置を対応して記憶する文書記憶
用RAMと、前記入力デバイスから文書データの読み出
しのコマンドを受け、訂正要求コードが挿入されている
文書データを文書記憶用RAMから順次読み出す読出用
CPUと、読み出された訂正要求コードに応じて特定の
訂正要求パターンを生成する生成用CPUと、生成され
た訂正要求パターンを文書データに挿入して表示する表
示デバイスとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワードプロセッサや
携帯情報端末などの文書作成装置及び文書作成装置制御
プログラムを記憶した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、議事録等の文書を作成するような
文書作成装置として、キーボードや電子ペンにより文書
を作成するワードプロセッサ、携帯情報端末あるいはノ
ートパソコンが用いられるようになってきた。
【0003】この種の文書作成装置では、入力した文書
の修正、キーの誤入力やかな漢字変換の誤りなどの誤り
修正操作において、後退、一字削除、かな漢字変換対象
の文節切り分けの変更を指示など、多くのオペレーショ
ン操作を要するため、キーやペン操作をしている間に議
事の内容から注意をそらし聞き漏らしてしまう原因とな
る。そして修正操作をとりあえずそのままに放置して文
書入力を続行していくと、あとでどの箇所の文書を修正
する箇所であったかは、操作者の記憶によるところとな
り、正しい文書に修正する箇所を見逃してしまう。
【0004】そこで、キーボードから入力することな
く、議事録等の文書を容易に作成する方法として、電子
ボードと手書き文字・図形認識装置を接続することによ
り、電子ボードに入力される手書き文字や図形などのス
トローク情報を認識し、認識した情報を文字出力できる
形式に変換して蓄積する文書作成補助装置が知られてい
る(特開平7−146919号公報参照)。また、この
特開平7−146919号公報には、メモを取ったり、
磁気テープを再生して情報を聞き取ったりすることな
く、議事録等の文書を容易に作成する方法として、録音
装置と音声認識装置を接続することにより、音声を録音
し、その音声データを分析・認識して発言者名と発言内
容を自動的にテキストデータに変換する方法が提案され
ている。
【0005】入力編集画面とレイアウト表示画面の切り
換えを少なくして、文書の入力編集作業の操作性を良好
にする方法として、文書データ中に文字とは区別された
位置指示マークを記憶し、その位置指示マークを頼り
に、順次、編集表示位置を変更していく入力編集装置が
知られている(特開平5−204900号公報参照)。
【0006】また、未完成文章情報の取り扱いにおい
て、作成して保存する文章情報の中に未完成部分がある
場合に、操作者が通常入力できる記号のうちあるものを
未完成判別記号として設定し、その設定した記号を入力
することで、その箇所が示すことができる未完成部分で
あることが確認できる文章情報処理装置が知られている
(特開平6−195342号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−146919号公報に記載の文書作成補助装置で
は、キーボードを用いずに議事録の文書を作成すること
ができるが、電子ボードに入力中の誤り修正に関する配
慮はなされておらず、どの箇所の文書が修正する箇所で
あったかは操作者が記憶しておくしかないという問題が
残る。また、特開平7−146919号公報には、会議
の参加者の音声を録音し、その音声を認識してテキスト
データに変換する方法が記載されているが、装置全体の
コストが高くなるうえ、会議の参加者の音声データのサ
ンプルをあらかじめ分析し持っていることが必要であ
り、現実的な方法といえない。また、発言者の言い損じ
や誤りの言い換えなどはやはり修正する必要があり、テ
キストデータを修正する課題が残っている。
【0008】また、特開平5−204900号公報に記
載の入力編集装置では、表示位置の変更処理の目的のた
めに文書中に位置指示マークを挿入するので、マークの
挿入はレイアウト表示画面で行われ、マークを挿入する
たびに入力編集画面からレイアウト表示画面の切り換え
モードに移行せねばならず、操作時にオペレーションの
数が多くなってしまう。また、この位置指示マークを修
正の位置指示マークに適用した場合、位置指示マークは
通常の記号が利用されているので、誤りの箇所なのか、
文書中のデータを示す記号なのかが判別できず、その判
断はあいかわらず操作者の記憶に頼るところとなってし
まう。誤り箇所をわかりやすく特定するという課題は解
決されないままである。
【0009】また、特開平6−195342号公報に記
載の文章情報処理装置では、操作者が通常の文章入力中
に入力できる文字あるいは記号をあらかじめ定められた
未完成判別記号として設定して用いるので、あらかじめ
設定操作をしなければならず、しかも、その記号はこれ
から作成する文書中にデータとして現れると誤って未完
成判別記号として扱われることから実用上の問題がある
ので、設定時にこれから作成する文書に関する注意をは
らい、作成中もその記号を用いないように留意しなけれ
ばならないという問題がある。
【0010】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、操作者が議事録等の文書をキー入力中に
訂正や補完などが必要になったときに、単一の訂正要求
コードを簡単にすばやく挿入にでき、訂正や補完などの
処理が必要な不完全な文書である入力中の箇所をメモリ
に記憶させ、その箇所とともに記憶した文書を容易に確
認することができる文書作成装置及び文書作成装置制御
プログラムを記憶した媒体を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示すブロック図である。図1において、本発明は、文
字データの入力及び文書作成のための各種編集コマンド
を入力する入力手段1と、文字データを各種編集コマン
ドにしたがって文書データを作成する文書処理手段2
と、訂正を必要とする不完全な文書データであることを
示す訂正要求コードを挿入する訂正要求コード挿入手段
3と、不完全な文書データと挿入した訂正要求コードと
その位置を対応して記憶する文書記憶手段4と、前記入
力手段1から文書データの読み出しのコマンドを受け、
訂正要求コードが挿入されている文書データを文書記憶
手段4から順次読み出す読出手段5と、読み出された訂
正要求コードに応じて特定の訂正要求パターンを生成す
る生成手段6と、生成された訂正要求パターンを文書デ
ータに挿入して表示する表示手段7とを備えてなる文書
作成装置である。
【0012】なお、本発明において、入力手段1、訂正
要求コード挿入手段3はキーボードからなる入力装置で
構成される。文書処理手段2、文書記憶手段4、読出手
段5、生成手段6は、CPU、ROM、RAM、I/O
ポートからなるマイクロコンピュータから構成されるこ
が好ましい。文書記憶手段4は、この中のRAMで構成
される。また、生成手段6は訂正要求パターンを生成す
るROM、RAMで構成され、ROMにはCPUが、文
書処理手段2、読出手段5、生成手段6として機能する
プログラムが格納されている。表示手段7は、LCD
(液晶ディスプレイ)、CRTディスプレイからなる表
示装置で構成される。
【0013】前記構成によれば、例えば、議事録等の文
書をキー入力中に訂正や補完などが必要になった場合、
通常入力できない特定の訂正要求パターンを生成して挿
入するため、操作者は文書作成中に同じ記号を用いない
ように注意する必要がないので、議事録等の文書を容易
に作成することができる。また、操作者の記憶に頼ら
ず、後からその訂正箇所を順に表示して効率的に訂正や
補完などの修正処理ができるので、速記的な入力を必要
とする場合、修正を後回しにして入力を続行することが
可能となる。また、複数人数で文書を作成しても、不完
全な部分について予め訂正要求コードを入力することに
よって、作成された文書が完全か不完全かを管理するこ
とができる。
【0014】訂正要求コードはカーソルの位置に挿入さ
れるよう構成され、操作者がカーソルを移動して文書デ
ータ中の任意の箇所に訂正要求コードを挿入することが
できるよう構成されてことが好ましい。文書データは文
書ヘッダの領域と文字/図形データの領域に分けて記憶
し、文書ヘッダに訂正要求コードの個数を含めるよう構
成することにより、文書データに訂正要求コードが付加
されているかどうかを検索して読み出す際、文字/図形
データの領域を検索する必要がなくなるので読み出し時
間が短縮される。
【0015】補助記憶装置、印刷装置、通信装置などか
らなる外部接続装置8と、前記読出手段5により前記文
書記憶手段4から文書データを読み出し前記外部接続装
置8に出力するとともに訂正要求コードを読み出した
際、読み出された文書データが不完全であることを警告
する警告メッセージを前記表示手段7に出力する警告手
段9とをさらに備えた構成にすることが好ましい。
【0016】前記構成において、外部接続装置8の補助
記憶装置は、フロッピーディスク、ハードディスク、I
Cカードメモリなどで構成されることが好ましい。印刷
装置は、サーマルプリンタ、レーザプリンタなどで構成
されることが好ましい。通信装置はモデムなどで構成さ
れることが好ましい。警告手段9はマイクロコンピュー
タで構成されることが好ましい。この補助記憶装置に本
発明の文書作成装置制御プログラムを記憶するように構
成してもよい。
【0017】前記構成によれば、訂正要求コードが含ま
れる文書データが修正されないで記憶されている場合、
文書データが補助記憶装置、印刷装置、通信装置の外部
接続装置に出力される前に警告メッセージを表示するた
め、操作者は、記憶に頼らず後から文書データを確認し
正しい文書に修正処理できる。また、誤ってそのまま不
完全な文書データを外部接続装置に出力することが防止
される。
【0018】さらに、文書管理情報として、文書データ
に含まれる訂正要求コードのデータ挿入位置アドレス、
文書データに「訂正あり」を示す訂正要求管理情報を補
助記憶装置に記憶して管理するように構成してもよい。
補助記憶装置において、「訂正あり」を示す訂正要求管
理情報が格納され、文書が訂正や補完などの処理が必要
な不完全な文書であることが明確に管理される。
【0019】通常の文字データを入力する文字入力モー
ドから前記訂正要求コードを優先して入力することが可
能な訂正入力モードに設定するモード設定手段10と、
前記モード設定手段10により訂正モードに設定され、
前記入力手段1から文字削除の編集コマンドの入力を受
けた際、入力された文字削除の編集コマンドを訂正要求
コードに変換する訂正要求コード変換手段11とをさら
に備えた構成にすることが好ましい。前記構成におい
て、モード設定手段10は、キーボード、マウスで構成
されることが好ましい。訂正要求コード変換手段11
は、マイクロコンピュータで構成されることが好まし
い。
【0020】前記構成によれば、訂正や補完などが必要
とする不完全な文書であることを指示する手段として、
訂正入力モードに設定しておいて、文字入力中に文字削
除に関するコマンドキーを押すと、文字削除は行わず
に、代替として訂正要求コードを文書データ中に挿入し
て表示するため、操作者は余分なキー操作を覚えなくて
もよいのでより自然で高速な入力操作が実現する。ま
た、特別なキーを用意することがないのでコストアップ
を抑制することができる。
【0021】前記訂正要求コード変換手段11は、前記
モード設定手段10により訂正モードに設定され、前記
入力手段1からかな漢字変換などの変換取消の編集コマ
ンドの入力を受けた際、入力された変換取消の編集コマ
ンドを訂正要求コードに変換する機能をさらに備えた構
成にすることが好ましい。
【0022】前記構成によれば、訂正や補完などが必要
とする不完全な文書であることを指示する手段として、
訂正入力モードに設定しておいて、かな漢字変換などの
変換中に変換取消のコマンドキーを押すと、変換取消は
行わずに、代替として訂正要求コードを文書データ中に
挿入して表示するため、操作者は余分なキー操作を覚え
なくてもよいので、より自然で高速な入力操作が実現す
る。また、特別なキーを用意することがないので、コス
トアップを抑制することができる。
【0023】文字、図形及び、手書き訂正要求記号の座
標を構成するストローク情報をタブレットに入力するペ
ン12と、入力された各ストローク情報を認識し、文字
データ、図形データ及び手書き訂正要求記号データに変
換する認識手段13とをさらに備え、前記認識手段13
が手書き訂正要求記号データを変換した際、さらに手書
き訂正要求記号データを訂正要求コードに変換し前記生
成手段6に出力するよう構成することが好ましい。
【0024】前記構成において、タブレット上にペン1
2により入力されたストロークの座標値は、電磁誘導、
静電結合などの検出方法により検出される。認識手段1
3は、ストロークの座標値と各データをマッチングする
認識辞書を記憶しているマイクロコンピュータで構成さ
れることが好ましい。
【0025】前記構成によれば、手書き文字や図形の入
力中に手書き訂正要求記号のストローク情報がペンによ
り入力されると、認識手段によりそのストローク情報は
訂正要求コードに変換され生成手段に出力されるので、
生成手段によりこの訂正要求コードに応じて特定の訂正
要求パターンが生成され、表示手段により訂正要求パタ
ーンが文書データに挿入され表示される。
【0026】従って、操作者は、余分なキー操作をしな
いで、訂正や補完などが必要とする不完全な手書き文書
中に予め定められた手書き訂正要求記号を入力すること
で、特定の訂正要求パターンが生成され手書き文字/図
形中に表示することができるため、より自然で高速な入
力操作が実現する。また、特別なキーを用意することが
ないのでコストアップを抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明を説明する。なお、本発明は、これによって限
定されるものではない。
【0028】図2は本発明の文書作成装置の一実施例を
示すブロック図である。図2において、101は、キー
ボード、電子ペン、マウスなどで構成される入力デバイ
スであり、操作者によって直接操作される(図1に示す
入力手段として機能する)。102は入力制御部であ
り、入力デバイス101から入力されるオペレーション
にしたがって入力情報(入力コード)を生成する。10
3は、マイクロコンピュータのCPUで構成される編集
処理部であり、入力制御部102から得られる入力情報
を解釈して文書記憶部に格納された文書に対して種々の
編集処理を実行する(図1に示す文書処理手段、読出手
段、生成手段、警告手段、訂正要求コード変換手段とし
て機能する)。
【0029】104は表示処理部であり、編集処理部1
03によって編集された文書データを、指示された表示
フォーマットに変換し、表示制御信号とともに表示デバ
イスに出力する表示処理モジュールである。105は、
CRTディスプレイやLCD(液晶ディスプレイ)など
で構成される表示デバイスであり、編集処理部103で
編集された文書データを、表示処理部104から出力さ
れる表示制御信号と表示フォーマットに基づいて画面上
に表示する(図1に示す表示手段として機能する)。
【0030】106は、RAM、EEPROMなどのメ
モリで構成される文書記憶部であり、編集処理部103
によって編集された文書データを格納する(図1に示す
文書記憶手段として機能する)。107は認識処理部で
あり、文書記憶部106に格納される文書データのう
ち、ストローク情報について解析して所定のパターンを
認識する認識処理モジュールである(図1に示す認識手
段として機能する)。108は印刷処理部であり、編集
処理部103によって編集された文書データを指示され
た印刷フォーマットに変換し、印刷制御信号とともにプ
リンタに出力する印刷処理モジュールである。
【0031】109は、サーマルプリンタ、レーザービ
ームプリンタなどで構成されるプリンタであり、編集処
理部103で編集された文書データを、印刷処理部10
8から出力される印刷制御信号と印刷フォーマットに基
づいて用紙上に印刷する(図1に示す外部接続装置とし
て機能する)。110は、ROMなどのメモリで構成さ
れる認識辞書メモリであり、認識処理部107におい
て、ストローク情報の認識処理時に参照されるストロー
ク情報の所定のパターンをあらかじめ格納したメモリで
ある。111は通信処理部であり、編集処理部103に
よって編集された文書データを指示された通信フォーマ
ットに変換し、通信制御信号とともに通信デバイス11
2に出力する通信処理モジュールである。
【0032】112は、モデムなどで構成される通信デ
バイスであり、編集処理部103で編集された文書デー
タを、通信処理部111から出力される通信制御信号と
通信フォーマットを基づいて他の機器に送信する(図1
に示す外部接続装置として機能する)。113は補助記
憶処理部であり、編集処理部103によって編集された
文書データのアドレスを補助記憶デバイスに出力する記
憶処理モジュールである。114は、ハードディスク装
置、フロッピーディスク装置で構成される補助記憶デバ
イスであり、編集処理部103で編集された文書データ
を、記憶処理部113から出力されるアドレスを基づい
て格納する(図1に示す外部記憶装置として機能す
る)。
【0033】本発明において、入力制御部102、編集
処理部103、表示処理部104、認識処理部107、
印刷処理部108、通信処理部111、補助記憶処理部
113は、CPU(MPU)、ROM、RAM、I/O
ポートからなるマイクロコンピュータで構成される。特
に、編集処理部103は、プログラムにより本発明の主
たる処理部分を制御する制御部として機能する。
【0034】さらに、本発明の文書作成装置をコンピュ
ータによって制御するためのプログラムを、ハードディ
スク、フロッピーディスク、EEROMからなるメモリ
カード、CDROMなどの媒体に記憶させ、前記制御プ
ログラムをRAMに読み出しできるよう構成することが
できる。この制御プログラムはコンピュータに、入力デ
バイスから文字データが入力され、文書作成のための各
種編集コマンドが入力された際、文字データを各種編集
コマンドにしたがって文書データを作成させ、訂正要求
コード挿入キーから訂正を必要とする不完全な文書デー
タであることを示す訂正要求コードが挿入されると、不
完全な文書データと挿入した訂正要求コードとその位置
を対応して文書記憶部に記憶させ、入力デバイスから文
書データの読み出しのコマンドを受けた際、訂正要求コ
ードが挿入されている文書データを文書記憶部から順次
読み出させ、読み出された訂正要求コードに応じて特定
の訂正要求パターンを生成させ、生成された訂正要求パ
ターンを文書データに挿入して表示デバイスに表示させ
るよう作用する。
【0035】図3は本実施例の文書記憶部に記憶する文
書情報の構成を示す説明図である。図3に示すように、
文書情報は、編集処理中の文書の状態などを管理するた
めの情報である文書管理情報201と、文書データをフ
ァイル化する際にヘッド情報として文書全体に付加され
る文書ヘッダ部202と、文書情報の実データの集合で
ある文書データ部203とから構成され、文書記憶部の
それぞれの領域に対応して記憶される。
【0036】図4は図3に示す文書管理情報の詳細な構
成を示す説明図である。図4に示すように、文書管理情
報201は、編集処理部103が編集中の文書データを
識別するために個々の文書に付与した文書管理Noと、
操作者が文書に付した文書タイトルの文字列を示す文書
タイトルと、操作者が文書データに対して編集処理を施
し文書データの内容が更新されているかどうかを示す変
更有無フラグと、文書編集中に新たな文書データを挿入
するための位置アドレスを示すデータ挿入位置アドレス
と、文書が訂正あるいは補完を要するものであるかどう
かを示す本発明の訂正要求管理情報301とから構成さ
れる。文書記憶部において、文書管理情報を記憶する領
域がさらに分割され、文書管理情報が記憶されている。
【0037】図5は図3に示す文書ヘッダ部と文書デー
タ部の情報の詳細な構成を示す説明図である。図5
(a)は文書ヘッダ部の情報の構成例を示す。文書記憶
部において、文書ヘッダ部の情報を記憶する領域がさら
に分割され、文書ヘッダ部の情報が記憶されている。
【0038】文書ヘッダ部202の情報は、操作者が文
書に付した文書備考文字列を示す文書備考と、文書デー
タ全体のバイト数を示す文書サイズと、文書全体のペー
ジ数を示す総ページ数と、文書全体の書式情報を示す文
書書式と、文書が通常文書か否かなどの文書の種別を示
す文書種別と、文書データ部203にどのような種類の
内容データが存在するかを示す内容データ種と、文書デ
ータ部203に含まれるテキストデータ部のサイズをバ
イト数で示すテキスト部サイズと、文書データ部203
に含まれる図形データ部のサイズをバイト数で示す図形
部サイズと、文書データ部203に含まれるイメージデ
ータ部のサイズをバイト数で示すイメージ部サイズと、
文書データ部203に含まれる罫線データ部のサイズを
バイト数で示す罫線部サイズと、文書データ部203に
含まれるストローク情報データ部のサイズをバイト数で
示すストローク情報部サイズと、文書中の訂正要求制御
コードの個数を示す訂正要求制御コード数401とから
構成される。
【0039】図5(b)は文書データ部203の情報の
構成を示す。文書記憶部において、文書データ部の情報
を記憶する領域がさらに分割され、文書データ部の情報
が記憶されている。文書データ部203の情報は、文書
のテキスト情報からなるテキスト部と、線画情報からな
る図形部と、ラスターイメージ情報からなるイメージ部
と、罫線情報からなる罫線部と、操作者が入力デバイス
101から入力した自由ストローク情報からなるストロ
ーク情報部とから構成され、各部はそれぞれ、テキスト
部開始コードとその終了コード、図形部開始コードとそ
の終了コード、イメージ部開始コードとその終了コー
ド、罫線部開始コードとその終了コード、ストローク情
報部開始コードとその終了コードの対で挟まれるように
構成される。
【0040】図6は本実施例の編集処理部の処理手順
(1)を示すフローチャートである。図6において、編
集処理部103では、まず画面に編集すべき文書を表示
するため、表示文字位置情報を文書の1文字目にセット
し(ステップS601)、画面表示処理を行う(ステッ
プS602)。画面の表示が完了したら、以降は操作者
の入力に従って以下の処理を繰り返す。
【0041】操作者によって入力された入力コマンドを
コマンドコードとして取得し(ステップS603)、操
作終了指示であるかどうかをチェックする(ステップS
604)。操作終了指示でなければ、機能ルーチンアド
レステーブルからアドレスを取得し(ステップS60
5)、そのアドレスの示すサブルーチンを呼び出して機
能を処理する(ステップS606)。処理後は再び入力
コマンドを受け付けるため処理をループする。入力コマ
ンドが操作終了指示であれば、画面を消去して(ステッ
プS607)、文書の編集を終了する。
【0042】図7は本実施例の機能ルーチンアドレステ
ーブル(1)の構成を示す説明図である。図7におい
て、機能ルーチンアドレステーブルは二つのフィールド
(領域)に格納されるレコード(コード/コマンド)の
集まりで、フィールドの一つは図6に示すステップS6
03で取得される入力コマンドコードに対応する入力コ
マンドコード欄701であり、もう一つのフィールド
は、その入力コマンドを処理する機能ルーチンの先頭ア
ドレスを格納する機能ルーチンアドレス欄702であ
る。
【0043】図6に示すステップS605では、ステッ
プS603で取得された入力コマンドを、この機能ルー
チンアドレステーブル中の入力コマンドコード欄701
のコマンドコードと順次参照し、入力コマンドに対応し
た機能ルーチンのアドレスに変換する。
【0044】図8は図6に示すステップS603の入力
コマンド取得処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。編集処理部103は、入力制御部102から得られ
たキーのハードコードやペンの出力座標を編集処理が可
能なコマンドコードや座標情報に変換する機能を備えて
いる。
【0045】まず、入力制御部102からのコードの入
力を待ち(ステップS801)、得られたコードがペン
による情報かどうかを判別する(ステップS802)。
キーからの入力であれば、入力されたキーのハードコー
ドをキーコードテーブルを用いてコマンドコード変換を
行う。
【0046】図9は本実施例のキーコードテーブルの構
成を示す説明図である。図9において、キーコードテー
ブルは、キーのハードコードとコマンドコードを対にし
て格納している。
【0047】図34は本実施例のキーボードの配列を示
す説明図である。図34において、各々の矩形が1個の
キーに相当し、網掛けでない部分が文字キー(カナ,ア
ルファベットキー)であり、網掛けの部分がファンクシ
ョンキー(機能選択キーやカーソルキーなど)である。
それぞれのキーが押下されたとき、たとえば、その配置
にしたがって左上から右下のキーに1、2、3、……な
どのハードコード値(数値コード)が発生するように構
成されている。キー3401にはハードコード「7」
が、キー3402にはハードコード「29」が、キー3
403にはハードコード「83」が、それぞれ定められ
ているとする。
【0048】図9に示すキーコードテーブルにおいて、
ハードコード「7」が訂正要求情報入力コード901に
対応しているので、キー3401が訂正要求情報入力処
理を実行するキーであることがわかる。同様に、ハード
コード「29」が文字削除コード902に対応している
ので、キー3402が文字削除処理を実行するキーであ
り、ハードコード「83」が変換取消コード903に対
応しているので、キー3403が変換取消処理を実行す
るキーである。
【0049】入力コマンド取得処理でキーボードからの
入力と判別できたら、キーコードテーブルの先頭のレコ
ードを作業対象レコードにセットし(ステップS80
3)、その対象レコードのキーのハードコード値を取得
し(ステップS804)、それが入力制御部102から
得たキーのハードコードと一致するかどうかを確認する
(ステップS805)。
【0050】一致しなかった場合は対象レコードを次の
レコードに移動して(ステップS806)、次のレコー
ドが存在する場合そのレコードを処理するためにループ
し、次のレコードが無い場合は次の入力コードを取り込
む(ステップS807)。いずれかのレコードのキーコ
ード値と入力コードが一致した場合、そのレコードのコ
マンドコードを出力情報としてセットし(ステップS8
08)、呼出元にリターンする。
【0051】ステップS802において、ペンからの入
力であると判別できたら、入力情報から座標値を計算し
(ステップS809)、計算された座標値を出力情報と
してセットし(ステップS810)、呼出元に戻る。以
上の各処理によって編集処理部103は入力コマンドを
受け取ることができる。
【0052】図10は本実施例における訂正要求情報入
力処理前の文書情報の表示画面を示す説明図である。ま
ず、図10において、シンポジウム開催に関するメモを
作成中の画面であり、件名や日時を示すテキスト情報と
開催会場の案内図を示す図形情報が表示されており、こ
れらは編集処理部103において、図6に示すフローチ
ャートに従い作成されたものである。
【0053】それらの情報を入力・編集する機能ルーチ
ンとその先頭アドレスは、図7の機能ルーチンアドレス
テーブルに格納されており、入力コマンドによって処理
が呼び出されるのは前述した図6のフローチャートで説
明したとおりであり、また、その機能ルーチンの処理内
容は一般のワードプロセッサなどで行われるものである
ので、ここでの説明を省略する。図10では、「参加
費:¥0」の文字列のあとに文字カーソル1001
「■」が置かれており、現在文字入力が可能な状態であ
ることを示している。
【0054】図11は本実施例の文書記憶部に記憶され
た訂正要求情報入力処理前の文書情報の内容を示す説明
図である。図11において、文書情報を構成する文書管
理情報201、文書ヘッダ部202および文書データ部
203の内容を示す。文書記憶部において、文書管理情
報を記憶する領域では、文書管理番号は「0」、文書タ
イトルは「シンポメモ」という文字列、変更有無フラグ
は変更ありを示す「1」、カーソル位置に対応する文字
挿入位置アドレスは、文書データ部中の文字「0」のう
しろを指すアドレス値「130」1102、訂正要求管
理情報1101は訂正・補完すべき箇所が無いことを示
す「0」が記憶されている。
【0055】文書ヘッダ部の情報を記憶する領域では、
文書備考は「なし」、文書サイズは文書データ部の総バ
イト数「650」1103、総ページ数は「1」、文書
書式はデフォルト書式を表現する「標準」、文書種別は
通常の文書であることを示す「通常文書」、内容データ
種は下位ビットから順に「テキストあり(1)」「図形
あり(1)」「イメージなし(0)」「罫線なし
(0)」「ストローク情報なし(0)」を並べた数値で
ある「3」、テキスト部サイズはテキスト部の総バイト
数である「134」、図形部データサイズは図形部の総
バイト数でる「504」、イメージ部サイズ、罫線部サ
イズ、ストローク情報部サイズは内容がなくてそれぞれ
の開始コードと終了コードだけからなるのでそれらのサ
イズである「4」、「4」、「4」となっている。最後
の、訂正要求制御コード数1104は訂正要求制御コー
ドが存在しないので「0」が記憶されている。
【0056】文書データ部の情報を記憶する領域では、
最初にテキスト開始部コードで始まるテキスト部に文字
のコード値(図中ではわかりやすさのためにコード値が
対応する文字を記している)が順に配列されて記憶さ
れ、その最後に図形埋め込みコードが存在する。図形埋
め込みコードは文字の配列中のその位置に文書データ部
の図形部のデータで表される図形データが埋め込まれて
いることを示しており、この実施例では図中の案内図が
図形データに該当する。図形埋め込みコードに続いてテ
キスト部終了コードがあり、以上がテキスト部のすべて
のデータであることを示す。
【0057】それに続けて、図形部開始コードに続く図
形要素(線分や円など)を表現するデータが存在し、そ
れらが、図中の案内図を表現するデータである。また、
このデータブロックが図形開始コードを伴う最初の図形
データブロックであることから、上述したテキスト部中
の図形埋め込みコードとこのデータブロックが対応す
る。イメージ部、罫線部、ストローク情報部の各部につ
いてはデータが存在しないので、データブロックの開始
コードと終了コードだけが存在する。
【0058】この状態から、操作者が、たとえば、図3
4に示すキー3401の押下などによって訂正要求情報
入力の操作を行った場合を説明する。操作者がキー操作
をするまでの編集処理部103は図6におけるステップ
S603で操作者の入力操作を待っている状態である。
その状態は図8に示す入力コマンド取得処理のフローチ
ャートおけるステップS801で入力制御部からの出力
を待っている状態である。
【0059】この状態において、操作者の機能キー押下
により訂正要求情報入力の操作が行われると、ステップ
S801から先に進み、キーコードテーブルから該当の
レコードを検索して(ステップS805)、対応するコ
マンドコードを返す(ステップS808)。これを受け
て、編集処理部103はステップS603を脱し処理を
進め、機能アドレステーブルルーチンから該当の入力コ
マンドコードに対応する機能ルーチンのアドレスを取得
する(ステップS605)。この場合、入力コマンドコ
ードは「訂正要求情報入力コード」であるので、図7に
示した機能ルーチンアドレステーブルから機能ルーチン
のアドレス「800000」703を得る。編集処理部
103はそのアドレスに存在する機能ルーチン(訂正要
求情報入力処理ルーチン)を呼び出す。
【0060】図12は本実施例における訂正要求情報入
力処理の処理手順を示すフローチャートである。図12
において、図11に示す文書管理情報のうち、訂正要求
管理情報1101の内容を取得し(ステップS120
1)、その内容が訂正ありを示す「1」であるかどうか
を確認し(ステップS1202)、そうでないときには
訂正要求管理情報1101に訂正ありを示す「1」をセ
ットする(ステップS1203)。
【0061】次に、文書ヘッダ部の訂正要求制御コード
数1104を1だけ加算する(ステップS1204)。
次に、図11に示す文書管理情報から次のデータ挿入位
置を示すデータ挿入位置アドレスを取得し(ステップS
1205)、そのアドレスの直前の文字を取り出す(ス
テップS1206)。取り出した文字コード訂正要求制
御コードであるかどうかを確認し(ステップS120
7)、訂正要求制御コードであれば、望みの位置に要求
制御コードが存在するので編集処理部に戻る。
【0062】訂正要求制御コードでなかった場合は、デ
ータ挿入位置アドレスの示す位置に訂正要求制御コード
を挿入し(ステップS1208)、データ挿入位置アド
レス1102を2バイト(文字や制御コードは2バイト
長である例である)加算して「132」とする(ステッ
プS1209)。次に、文書ヘッダ部の文書サイズ11
03を2バイト加算して「652」とし(ステップS1
210)、その後処理しているデータブロックの種類に
よって分岐する(ステップS1211)。この実施例で
はテキスト部なので、文書ヘッダ部のテキスト部サイズ
を2バイト加算して「136」とする(ステップS12
12)。この後、編集処理部に処理を戻す。
【0063】図13は本実施例の文書記憶部に記憶され
た訂正要求情報入力処理後の文書情報の内容を示す説明
図である。図13において、上記した各情報が加算され
ており、文書データ部中の「¥0」のうしろに訂正要求
制御コード1301が挿入されている。
【0064】図14は本実施例における訂正要求情報入
力処理後の文書情報の表示画面を示す説明図である。図
14において、文書情報の文書データ部中の訂正要求制
御コード1301に対応して画面上に訂正要求記号14
01が表示されている。上記の説明から明白なように訂
正要求記号は文字カーソルの位置に挿入されるようにな
っており、操作者が文字カーソルを移動して同様の訂正
要求情報入力の操作を行えば、文書データ部中に複数箇
所の訂正要求制御コードを挿入することができる。そし
て、文書ヘッダ部の領域に訂正要求制御コードの個数が
格納されているので、文書に訂正要求情報が付されてい
るかどうかを調べる際に、文書データ部の領域を検索す
る必要がなくなる。
【0065】従って、文書中に訂正や補完を要する不完
全な部分が存在することを示すための簡単で高速な処理
を操作者に提供することができ、高速な入力を必要とす
る場面において、修正を後回しにして入力を続行するこ
とが可能となる。また、訂正要求情報を必要とする複数
箇所に付加することができるので、あとから修正が必要
な箇所を操作者が記憶しておく必要がなくなる。また、
訂正要求情報を文書データ中に埋め込むことで、文書を
保存すると同時に訂正要求情報も保存されて、後から、
いつの時点でも修正の必要な場所を特定できるようにな
る。また、複数人で文書を部分ごとに作成しても、揃っ
ていない部分について訂正要求情報を入力することによ
って、文書が完全か不完全かを管理することができる。
【0066】次に、編集処理部の文書保存処理について
説明する。図11に示す文書情報の記憶状態において、
操作者が、たとえば、図34に示すキーの押下などによ
って文書保存処理の操作を行ったものとする。編集処理
部103では、前述したように図6に示すフローチャー
トに従って処理が進み、この処理では文書保存処理コー
ドを得ることになる。編集処理部103は機能ルーチン
アドレステーブルを検索して対応する機能ルーチンであ
る文書保存処理ルーチンの先頭アドレスを取得し(ステ
ップS605)、その文書保存処理ルーチンを呼び出す
(ステップS606)。
【0067】図15は本実施例における文書保存処理の
処理手順を示すフローチャートである。図15におい
て、文書情報の文書管理情報から文書タイトルを取得し
(ステップS1501)、文書情報を管理する文書デー
タベース中から同一のタイトルを持ったものを検索する
(ステップS1502)。
【0068】図16は本実施例の文書データベースの構
成を示す説明図である。図16において、文書データベ
ースは、文書タイトル、訂正要求情報、および文書情報
を格納するときの文書格納位置情報から構成され、補助
記憶処理部113により補助記憶デバイス114のフィ
ールドにレコードの配列として格納される。
【0069】文書保存処理は、文書データベース中から
該当の文書タイトルを持ったレコードを検索した結果、
レコードが検索できたかどうかを確認する(ステップS
1503)。レコードが検索できなければ新たにレコー
ドを作成する(ステップS1504)。この場合、レコ
ードが検索されるので、次に文書管理情報の訂正要求管
理情報の内容(この場合は訂正ありを示す「1」)を、
文書データベースの該当欄に格納する(ステップS15
05)。
【0070】さらに文書ヘッダ部の情報を補助記憶処理
部113を介して補助記憶デバイス114に書込み(ス
テップS1506)、続いて文書データ部の情報を同様
に書き込む(ステップS1507)。この後、編集処理
部に処理を戻す。以上の各処理によって文書の訂正要求
情報が文書情報とともに補助記憶デバイス114に格納
される。
【0071】また、図15に示すフローチャートから明
らかなように、いままで説明した文書ファイルと、上記
の文書データベースを合わせることが可能で、その場合
は文書ヘッダ部や文書データ部に訂正要求情報が格納さ
れているので、上記の文書データベース中だけでなく、
文書ファイル中にも訂正要求情報を残すことができる。
【0072】従って、補助記憶デバイスに管理情報とし
て訂正要求情報を格納するので、補助記憶デバイスに蓄
積されている文書情報が訂正要求情報を含んでいるかど
うかを、文書ファイルの中まで検索することなく、補助
記憶デバイス中の文書の中から訂正要求情報が必要な文
書を選びだしたり、リストに、訂正が必要であることを
補助的に表示する機能などが容易に実現できる。
【0073】次に、編集処理部の警告処理を説明する。
図17は本実施例の機能ルーチンアドレステーブル
(2)の構成を示す説明図である。図17に示す機能ル
ーチンアドレステーブル(2)は、図7に示す機能ルー
チンアドレステーブル(1)における各レコードに警告
フラグ1701を付加している。このフラグはそのレコ
ードの関数が呼び出される際、訂正要求情報が文書に付
加されている場合に操作者に処理の実行の確認を行うか
否かを示すもので、警告必要を示す「1」あるいは警告
不要を示す「0」の値が格納される。
【0074】図18は本実施例の編集処理部の処理手順
(2)を示すフローチャートである。図18に示す編集
処理部の処理手順(2)は、図6に示す編集処理部の処
理手順(1)における警告処理を付加している。今、操
作者が文書保存処理の操作を行ったとする。まず、画面
に編集すべき文書を表示するため、表示文字位置情報を
文書の1文字目にセットし(ステップS1801)、画
面表示処理を行う(ステップS1802)。画面の表示
が完了したら、以降は操作者の入力に従って以下の処理
を繰り返す。
【0075】操作者による入力コマンドをコマンドコー
ドとして取得し(ステップS1803)、操作終了指示
であるかどうかをチェックする(ステップS180
4)。操作終了の指示でなければ、機能ルーチンアドレ
ステーブル(2)の該当のレコードの訂正警告フラグ1
701の内容を取得し(ステップS1805)、状態を
確認する(ステップS1806)。警告が必要でなけれ
ば機能ルーチンの呼出処理を行うが、この場合、文書保
存処理は警告必要のフラグが与えられているので先に進
む。
【0076】次に、文書情報中の訂正要求情報を取得
し、その内容を確認する(ステップS1807)。訂正
ありの状態でなければ、機能ルーチンの呼出処理を行う
が、この場合、訂正ありの状態なので、訂正ありの状態
である旨を操作者に報知し、処理の続行の確認を取るた
め入力待ちとなる(ステップS1808)。操作者の確
認がキャンセルか続行か否かを確かめ(ステップS18
09)、操作者の確認が処理のキャンセルなら入力待ち
にもどるが、操作者の確認が処理の続行であれば、機能
ルーチンアドレステーブル(2)からアドレスを取得し
(ステップS1810)、そのアドレスの示すサブルー
チンを呼び出して機能を処理する(ステップS181
1)。処理後は再び入力コマンドを受け付けるため処理
をループする。入力コマンドが操作終了指示であれば、
画面を消去して(ステップS1812)、文書の編集を
終了する。
【0077】以上の処理によって、訂正要求情報が訂正
ありの場合、文書保存処理を実際に実行する前に操作者
に警告できるようになる。また、図17の機能ルーチン
アドレステーブル(2)に付加した訂正警告フラグの値
を調整することで、文書保存処理以外の機能に同様の処
理を施すことが可能である。
【0078】文書を印刷・記憶・通信するというのは一
定の体裁を文書が整えたと操作者が判断してからである
ことが多いので、そのような処理前に警告することで、
不完全な文書を印刷して紙を無駄にしたり、不完全であ
る文書を誤って記憶させたり、通信したりすることが抑
制される。
【0079】次に、編集処理部の訂正要求制御コード検
索処理を説明する。図20は本実施例における訂正要求
情報検索処理前の文書情報の表示画面を示す説明図であ
る。図20に示す文書情報の表示画面から操作者が訂正
要求制御コード検索処理の操作を行ったとする。編集処
理部は、図6に示すフローチャートに従って処理が進ん
でいき、機能ルーチンアドレステーブルの検索によって
訂正要求制御コード検索処理ルーチンの先頭アドレスを
得て、その処理を呼び出す(ステップS606)。
【0080】図19は本実施例における訂正要求制御コ
ード検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、文書情報中の文書管理情報からデータ挿入位置ア
ドレスを取得する(ステップS1901)。これは、画
面上の文字カーソル位置と対応する。次に、取得したア
ドレスを作業ポインタにセットする(ステップS190
2)。作業ポインタの指すアドレスのコードがデータブ
ロック終了コード(この場合、テキスト部処理中なので
テキスト部終了コード)であるかどうかをチェックし
(ステップS1903)、終了コードなら編集処理部に
戻る。
【0081】終了コードでなければ、作業ポインタの指
すアドレスのコードが訂正要求制御コードであるかどう
かを確認する(ステップS1904)。訂正要求制御コ
ードでなければ作業ポインタをインクリメントして(ス
テップS1907)、処理をループする。訂正要求制御
コードであればその文字位置を表示文字位置としてセッ
トし(ステップS1905)、画面表示処理を呼び出す
(ステップS1906)。さらに文書管理情報のデータ
挿入位置アドレスの値を作業ポインタの指す文字を指す
ように更新する(ステップS1908)。この後、編集
処理部に処理を戻す。
【0082】図21は本実施例における訂正要求情報検
索処理後の文書情報の表示画面を示す説明図である。訂
正要求制御コードが検索され、そのコードに対応して、
その位置に表示されている文字カーソルが点灯してい
る。従って、訂正要求情報を付加された文書をあとから
参照する際に、不完全である箇所を正確に知ることがで
きる。
【0083】次に、編集処理部の文字削除処理を説明す
る。図22は本実施例の訂正記号モードを含む文書管理
情報の構成を示す説明図である。すなわち、図4に示す
文書管理情報に訂正記号モード2201を付加した構成
とする。訂正記号モード2201は文書編集部が訂正記
号モードで動作中であることを示す値「1」、あるいは
訂正記号モードでないことを示す値「0」のいずれかの
値をとる。
【0084】今、訂正記号モード2201が「1」であ
る状態(すなわち訂正記号モード)で、操作者が、たと
えば、図34に示すキー3402の押下などによって文
字削除処理の操作を行ったとする。編集処理部は、図6
に示すフローチャートに従って処理が進んでいき、機能
ルーチンアドレステーブルの検索によって文字削除処理
ルーチンの先頭アドレスを得て、その処理を呼び出す
(ステップS606)。
【0085】図23は本実施例における文字削除処理の
処理手順を示すフローチャートである。まず、文書管理
情報の訂正記号モード2201の内容を取得し(ステッ
プS2301)、その内容によって分岐する(ステップ
S2302)。訂正記号モードでなければ、通常の文字
削除処理を行う(ステップS2303)。訂正記号モー
ドであれば、訂正要求情報入力処理を行う(ステップS
2304)。
【0086】訂正要求情報入力処理については、図12
に示すフローチャートの処理手順で処理される。訂正記
号モードの設定により、通常の文字削除機能を実行する
時点で訂正要求情報入力処理を替わりに実行することが
できる。なお、この構成は、文字削除機能だけでなく、
必要な機能を付加できる。
【0087】従って、文書入力中に文字を削除する操作
は、誤り修正操作として自然な操作であるので、その操
作を訂正要求情報の入力処理のトリガーとすることで、
操作者は余分な操作を覚える必要がなく、より自然な操
作で訂正要求情報付加機能を提供することができる。
【0088】次に、編集処理部の文字入力処理を説明す
る。文書管理情報の構成を図22に示したように構成
し、今、訂正記号モード2201が「1」である状態
(すなわち訂正記号モード)で、操作者が、文字入力中
で、たとえば、図34に示すキー3403の押下などに
よって、かな漢字変換処理の途中で変換を取り消すため
の変換取消処理の操作を行ったとする。編集処理部は、
図6に示すフローチャートに従って処理が進んでいき、
機能ルーチンアドレステーブルの検索によって文字入力
処理ルーチンの先頭アドレスを得て、その処理を呼び出
す(ステップS606)。
【0089】図24は本実施例における文字入力処理の
処理手順を示すフローチャートである。まず、文書管理
情報の訂正記号モード2201の内容を取得し(ステッ
プS2401)、訂正記号モードであるかどうかを確認
する(ステップS2402)。訂正記号モードでなけれ
ば通常のかな漢字処理を行なう(ステップS240
7)。すなわち、操作者の入力した変換取消キー入力は
通常どおり変換の取消処理として作用する。
【0090】訂正記号モードであれば、次に入力された
キーが変換取消のキーであるかどうかをチェックする
(ステップS2403)。変換取消のキーでなければ、
通常どおりかな漢字変換処理を行う(ステップS240
7)。すなわち、変換取消以外の操作については通常の
処理が行われるようになる。
【0091】操作者の入力が変換取消キーであれば、現
在のかな漢字変換処理をその状態で確定するために必要
な入力情報を準備し(ステップS2404)、入力文字
列を確定するためにかな漢字変換処理を呼び出す(ステ
ップS2405)。文字列が確定すると、次にその位置
に訂正要求記号を挿入するために訂正要求情報入力処理
については、図12に示すフローチャートの処理手順で
処理される。この後、編集処理部に戻る。
【0092】以上の処理により、訂正記号モードの設定
があれば、かな漢字変換中の取消操作で通常の変換取消
操作を行わず、替わりにその時点の入力文字列を確定し
てその位置に訂正要求情報を挿入する。なお、この処理
は、前述した変換取消処理だけでなく、必要な機能を付
加することができる。また、このような処理をするモー
ド情報を構成中の訂正記号モード2201と共通に利用
する実施例を示したが、これをそれぞれの機能ごとに個
々に情報領域を用意して用いることが可能である。
【0093】従って、文書入力中にかな漢字変換の変換
取消をする操作は、誤り修正操作として自然な操作であ
るので、その操作を訂正要求情報の入力処理トリガーと
することで、操作者は余分な操作を覚える必要がなく、
より自然な操作で訂正要求情報付加機能を提供すること
ができる。
【0094】次に、編集処理部のストローク情報入力処
理について説明する。図25は本実施例の文書記憶部に
記憶されたストローク情報入力処理前の文書情報の内容
を示す説明図である。なお、この図では、特に、本実施
例の説明に関係のない文書データ部中のテキスト部、図
形部、イメージ部、罫線部の各部の情報については省略
している。
【0095】ストローク情報部は、全体を「ストローク
情報部開始コード」と「ストローク情報部終了コード」
で挟まれた中に、ストローク情報が配列された構成をと
っており、すなわち、各ストローク情報は「ストローク
開始コード」と「ストローク終了コード」で囲まれた座
標情報の列である。座標情報は順に、ストローク第1点
目のx座標、ストローク第1点目のy座標、ストローク
第2点目のx座標、ストローク第2点目のy座標、スト
ローク第3点目のx座標、……、というふうにストロー
クを構成する各点の座標値が順に配列されている。
【0096】図25では、最初のストロークの次のスト
ローク情報は省略しているが、最初のストロークでは、
第1点目が(100、40)、第2点目が(104、4
4)、第3点目が(108、50)、というような値が
格納されている。ストローク情報部全体のサイズは図中
の文書ヘッダ部内の「ストローク情報部サイズ」領域に
「174」としてそのバイト数が格納されている。
【0097】図26は本実施例におけるストローク情報
入力処理の処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、図8に示した入力コマンド取得処理を呼び出して入
力データを取得し(ステップS2601)、入力データ
がコマンドコードがどうかをチェックする(ステップS
2602)。コマンドコードでなければペンデバイスの
入力データということで先に進み、ペンを画面にはじめ
て接触させたペンダウン操作であるかどうかをチェック
し、(ステップS2603)、ペンダウンであれば処理
内部のフラグ情報である「ストローク入力フラグ」をO
Nにする(ステップS2604)。このフラグによって
処理状態がストローク入力中であるかどうかを示す。
【0098】次に、文書管理情報中のデータ挿入位置ア
ドレスの指すメモリに新たなストローク情報を格納する
ために「ストローク開始コード」を挿入し(ステップS
2605)、その後、文書ヘッダ部の文書サイズ情報と
ストローク情報部サイズを挿入したコード分だけ加算す
る(ステップS2606)。次に、操作者がペンを置い
た第1点目のxおよびy座標を続いて格納し(ステップ
S2607)、その変更にしたがって文書ヘッダ部の文
書サイズとストローク情報部サイズを増加分だけ加算す
る(ステップS2608)。
【0099】次に、入力がペンを画面から離したペンア
ップ操作であるかどうかをチェックし(ステップS26
09)、この場合、ペンダウンであるので再び入力座標
値を取得するためステップS2601に戻る。この後、
ペンを画面につけたままドラッグ(ストローク)する操
作が続くと、その時その時の座標値が入力コード取得処
理から得られ、その際は、ペンダウンでないのでステッ
プS2605とステップS2606はスキップされて座
標の入力処理だけが続く。
【0100】ストロークの最後にペンアップ操作が行わ
れた場合は、同様にステップS2605とステップS2
606はスキップされて座標の入力が行われ、ステップ
S2609から次のステップに進む。すなわち、ストロ
ーク情報の最後を示す「ストローク情報終了コード」を
文書データ部に挿入し(ステップS2610)、同様に
サイズ情報を更新する(ステップS2611)。この
後、次の入力座標値を取得するためにステップS260
1に戻り入力取得処理を呼び出す。
【0101】以上の処理で、図25に示す文書情報が文
書記憶部(バッファ)に記憶されたとし、そのとき文書
情報の表示画面を図28に示す。図28は本実施例にお
けるストローク情報入力処理前の文書情報の表示画面を
示す説明図である。図28に示すように、この表示状態
で、操作者が最後のストロークである売上245の
「5」の手書き文字を書き終わったところで誤りに気付
き、訂正要求情報入力の操作を行ったとする。
【0102】入力コマンド取得処理部からは該当のコマ
ンドコードから得られ、コマンドコードか否かのチェッ
ク(ステップS2602)によってコマンド処理プロセ
スに分岐する。まず、コマンドがストローク情報入力処
理自体の終了であるかどうかをチェックし(ステップS
2612)、終了コマンドであればストローク入力フラ
グをチェックしてストローク入力中であるかどうかを調
べ(ステップ2613)、ストローク入力であれば入力
中のストローク情報を完結するためのストローク情報終
了コードを挿入し(ステップS2621)、文書ヘッダ
のサイズ情報を更新する(ステップS2622)。
【0103】この後、編集処理部に戻る。この場合は終
了コマンドでないので、先に進み次に入力コマンドが訂
正要求情報入力コマンドであるかどうかをチェックし
(ステップS2614)、そうでなければ入力を無視し
て次の入力を取りに戻る。この場合は、訂正要求情報入
力コマンドなので先に進み、ストローク入力フラグがO
Nかどうかをチェックする(ステップS2615)。O
Nであれば、ストローク入力中なので、入力中のストロ
ーク情報を完結するためのストローク情報終了コードを
挿入し(ステップS2616)、文書ヘッダのサイズ情
報を更新する(ステップS2617)。
【0104】この場合は、この二つのステップはスキッ
プされ先に進み、ストローク情報のうしろに訂正要求情
報を挿入する(ステップS2618)。次に、文書管理
情報内の訂正要求管理情報を訂正ありを示す「1」をセ
ットする(ステップS2619)。最後に、この挿入に
伴う文書ヘッダ部内のサイズ情報の更新を行い(ステッ
プS2620)、次の入力データを取りに入力処理部の
呼出に戻る。
【0105】以上の処理の結果として変化した文書情報
の内容を図27に示す。図27は本実施例の文書記憶部
に記憶されたストローク情報入力処理後の文書情報の内
容を示す説明図である。文書データ部のストローク情報
部に訂正要求制御コードが挿入され、文書ヘッダ部の文
書サイズおよびストローク情報部サイズがそれぞれ加算
され「822」2701、「176」2702になって
いる。さらに文書管理情報部内の訂正要求管理情報27
03が訂正ありを示す「1」にセットされている。この
状態の文書情報の表示画面を図29に示す。
【0106】図29は本実施例におけるストローク情報
入力処理後の文書情報の表示画面を示す説明図である。
図29に示すように、訂正要求情報入力操作を行う前の
最後のストローク情報であった「5」の手書き文字の近
傍に、図27に示したストローク情報部中の訂正要求制
御コード2704に対応した訂正要求記号2901が表
示される。従って、手書きストローク情報を入力中の誤
りに気付いたときに最近のストロークに訂正要求情報を
付与することができるようになるので、もっとも効果的
な箇所に訂正要求情報を付加することができる。
【0107】次に、編集処理部のストローク情報認識処
理について説明する。図30は本実施例におけるストロ
ーク情報認識処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。ストローク情報入力処理は図26に示した処理と同
じなので説明を省略する。この処理によって、図25に
示す文書記憶部(バッファ)に記憶されたとし、そのと
きの文書情報の表示画面を図31に示す。図31は本実
施例におけるストローク情報認識処理前の文書情報の表
示画面を示す説明図である。図31に示すように、この
表示状態で、操作者が最後のストロークである売上24
5の「5」の手書き文字を書き終わったところで誤りに
気付き、手書きの訂正要求情報の入力操作を行ったとす
る。
【0108】今、この状態で操作者がストローク認識処
理の操作を行ったとする。入力を取得するために入力コ
マンド取得処理を呼び出していた(ステップS300
1)ところ、ストローク認識処理のコマンドが投入され
る。入力コマンドがコマンドコードかどうかを認識し
(ステップS3002)、コマンドコードであるので、
次にそれが終了コマンドであるかをチェックする(ステ
ップS3012)。
【0109】終了コマンドではないので、次にストロー
ク認識処理コードかどうかをチェックする(ステップS
3014)。ストローク認識処理コードであるので先に
進み、ストローク入力フラグがONかどうかをチェック
する(ステップS3015)。ONであればストローク
入力中なので、入力中のストローク情報を完結するため
のストローク情報終了コードを挿入し(ステップS37
16)、文書ヘッダのサイズ情報を更新する(ステップ
S3017)。そしてストローク情報の認識処理を行う
(ステップS3018)。認識処理は、公知の方法で行
われるので説明は省略する。
【0110】図32は本実施例の手書き訂正要求記号の
一例を示す説明図である。ここでは図32に示すような
手書き訂正要求記号を認識できるようにし、それを認識
できたら、どのストロークが認識記号に合致したかを呼
出元に伝えるようにする。認識処理からの答を見て訂正
要求情報入力処理が必要かどうかをチェックし(ステッ
プS3019)、手書き訂正要求記号が認識された場
合、該当のストローク情報のうしろに訂正要求情報を挿
入する(ステップS3020)。次に、文書管理情報内
の訂正要求管理情報を訂正ありを示す「1」をセットす
る(ステップS3021)。最後にこの挿入に伴う文書
ヘッダ部内のサイズ情報の更新を行い(ステップS30
22)、次の入力を取りに入力処理部の呼出に戻る。
【0111】以上の処理によって文書情報は図27の状
態になり、訂正要求制御コード2704が挿入され、文
書管理情報中の訂正要求管理情報が更新されているの
は、上述したストローク情報入力処理のときと同様であ
る。処理後の画面例を図33に示す。図33は本実施例
におけるストローク情報認識処理後の文書情報の表示画
面を示す説明図である。訂正要求記号として認識された
ストローク情報の近傍に訂正要求記号3301が表示さ
れる。
【0112】従って、あらかじめ定められた手書き訂正
要求記号を訂正要求情報入力の操作の代替とすることが
でき、操作者に余分な操作を覚えさせることなく、手書
きストローク入力中により自然な訂正要求情報付加機能
が提供できる。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、議事録等の文
書をキー入力中に訂正や補完などが必要になった場合、
通常入力できない特定の訂正要求パターンを生成して挿
入するため、操作者は文書作成中に同じ記号を用いない
ように注意する必要がないので、議事録等の文書を容易
に作成することができる。また、操作者の記憶に頼ら
ず、後からその訂正箇所を順に表示して効率的に訂正や
補完などの修正処理ができるので、速記的な入力を必要
とする場合、修正を後回しにして入力を続行することが
可能となる。また、複数人数で文書を作成しても、不完
全な部分について予め訂正要求コードを入力することに
よって、作成された文書が完全か不完全かを管理するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の文書作成装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本実施例の文書記憶部に記憶する文書情報の構
成を示す説明図である。
【図4】図3に示す文書管理情報の詳細な構成を示す説
明図である。
【図5】図3に示す文書ヘッダ部と文書データ部の情報
の詳細な構成を示す説明図である。
【図6】本実施例の編集処理部の処理手順(1)を示す
フローチャートである。
【図7】本実施例の機能ルーチンアドレステーブル
(1)の構成を示す説明図である。
【図8】図6に示すステップS603の入力コマンド取
得処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施例のキーコードテーブルの構成を示す説
明図である。
【図10】本実施例における訂正要求情報入力処理前の
文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図11】本実施例の文書記憶部に記憶された訂正要求
情報入力処理前の文書情報の内容を示す説明図である。
【図12】本実施例における訂正要求情報入力処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施例の文書記憶部に記憶された訂正要求
情報入力処理後の文書情報の内容を示す説明図である。
【図14】本実施例における訂正要求情報入力処理後の
文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図15】本実施例における文書保存処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図16】本実施例の文書データベースの構成を示す説
明図である。
【図17】本実施例の機能ルーチンアドレステーブル
(2)の構成を示す説明図である。
【図18】本実施例の編集処理部の処理手順(2)を示
すフローチャートである。
【図19】本実施例における訂正要求情報検索処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【図20】本実施例における訂正要求情報検索処理前の
文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図21】本実施例における訂正要求情報検索処理後の
文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図22】本実施例の訂正記号モードを含む文書管理情
報の構成を示す説明図である。
【図23】本実施例における文字削除処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図24】本実施例における文字入力処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図25】本実施例の文書記憶部に記憶されたストロー
ク情報入力処理前の文書情報の内容を示す説明図であ
る。
【図26】本実施例におけるストローク情報入力処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図27】本実施例の文書記憶部に記憶されたストロー
ク情報入力処理後の文書情報の内容を示す説明図であ
る。
【図28】本実施例におけるストローク情報入力処理前
の文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図29】本実施例におけるストローク情報入力処理後
の文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図30】本実施例におけるストローク情報認識処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図31】本実施例におけるストローク情報認識処理前
の文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図32】本実施例の手書き訂正要求記号の一例を示す
説明図である。
【図33】本実施例におけるストローク情報認識処理後
の文書情報の表示画面を示す説明図である。
【図34】本実施例のキーボードの配列を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
101 入力デバイス 102 入力制御部 103 編集処理部 104 表示処理部 105 表示デバイス 106 文書記憶部 107 認識処理部 108 印刷処理部 109 プリンタ 110 認識辞書メモリ 111 通信処理部 112 通信デバイス 113 補助記憶処理部 114 補助記憶装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字データの入力及び文書作成のための
    各種編集コマンドを入力する入力手段と、文字データを
    各種編集コマンドにしたがって文書データを作成する文
    書処理手段と、訂正を必要とする不完全な文書データで
    あることを示す訂正要求コードを挿入する訂正要求コー
    ド挿入手段と、不完全な文書データと挿入した訂正要求
    コードとその位置を対応して記憶する文書記憶手段と、
    前記入力手段から文書データの読み出しのコマンドを受
    け、訂正要求コードが挿入されている文書データを文書
    記憶手段から順次読み出す読出手段と、読み出された訂
    正要求コードに応じて特定の訂正要求パターンを生成す
    る生成手段と、生成された訂正要求パターンを文書デー
    タに挿入して表示する表示手段とを備えてなる文書作成
    装置。
  2. 【請求項2】 補助記憶装置、印刷装置、通信装置など
    からなる外部接続装置と、前記読出手段により前記文書
    記憶手段から文書データを読み出し前記外部接続装置に
    出力するとともに訂正要求コードを読み出した際、読み
    出された文書データが不完全であることを警告する警告
    メッセージを前記表示手段に出力する警告手段とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の文書作成装
    置。
  3. 【請求項3】 通常の文字データを入力する文字入力モ
    ードから前記訂正要求コードを優先して入力することが
    可能な訂正入力モードに設定するモード設定手段と、前
    記モード設定手段により訂正モードに設定され、前記入
    力手段から文字削除の編集コマンドの入力を受けた際、
    入力された文字削除の編集コマンドを訂正要求コードに
    変換する訂正要求コード変換手段とをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の文書作成装置。
  4. 【請求項4】 前記訂正要求コード変換手段は、前記モ
    ード設定手段により訂正モードに設定され、前記入力手
    段からかな漢字変換などの変換取消の編集コマンドの入
    力を受けた際、入力された変換取消の編集コマンドを訂
    正要求コードに変換する機能をさらに備えたことを特徴
    とする請求項3記載の文書作成装置。
  5. 【請求項5】 文字データ、図形データ及び手書き訂正
    要求記号の座標を構成するストローク情報をタブレット
    に入力するペンと、入力されたストローク情報を認識
    し、文字データ、図形データ及び手書き訂正要求記号デ
    ータに変換する認識手段とをさらに備え、前記認識手段
    が手書き訂正要求データを変換した際、さらに手書き訂
    正要求データを訂正要求コードに変換し前記生成手段に
    出力することを特徴とする請求項1記載の文書作成装
    置。
  6. 【請求項6】 文書作成装置をコンピュータによって制
    御するためのプログラムを記憶した媒体であって、該制
    御プログラムはコンピュータに、入力手段から文字デー
    タが入力され、文書作成のための各種編集コマンドが入
    力された際、文字データを各種編集コマンドにしたがっ
    て文書データを作成させ、訂正要求コード挿入手段から
    訂正を必要とする不完全な文書データであることを示す
    訂正要求コードが挿入されると、不完全な文書データと
    挿入した訂正要求コードとその位置を対応して文書記憶
    手段に記憶させ、前記入力手段から文書データの読み出
    しのコマンドを受けた際、訂正要求コードが挿入されて
    いる文書データを文書記憶手段から順次読み出させ、読
    み出された訂正要求コードに応じて特定の訂正要求パタ
    ーンを生成させ、生成された訂正要求パターンを文書デ
    ータに挿入して表示手段に表示させることを特徴とする
    文書作成装置制御プログラムを記憶した媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100325501B1 (ko) * 1999-06-25 2002-02-25 정상덕 자막 방송용 속기 문자 입력 시스템
WO2015087747A1 (ja) * 2013-12-12 2015-06-18 株式会社医療情報技術研究所 文書処理システム
JP2016066368A (ja) * 2003-03-12 2016-04-28 トムソン ライセンシングThomson Licensing 変更要求フォームの注釈

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