JPH1091078A - 表示パネル用照明装置 - Google Patents

表示パネル用照明装置

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JPH1091078A
JPH1091078A JP26557896A JP26557896A JPH1091078A JP H1091078 A JPH1091078 A JP H1091078A JP 26557896 A JP26557896 A JP 26557896A JP 26557896 A JP26557896 A JP 26557896A JP H1091078 A JPH1091078 A JP H1091078A
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JP
Japan
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light
light guide
display panel
point
sunlight
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JP26557896A
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Inventor
Tomoya Yano
友哉 谷野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示パネル用照明装置の効率化、低消費電力
化及び薄型化を図る。 【解決手段】 表示パネル用照明装置は受光収束部1と
導光路部3,5と拡散発光部2とを備えている。受光収
束部1は太陽光を面で収束して第一点に収束する。導光
路部3,5は受光収束した太陽光を第一点から離間した
第二点に導びく。拡散発光部2は第二点に導かれた太陽
光を二次元的に拡散して面から再発光する。かかる構成
により、面受光した太陽光を面発光に転換して透過型表
示パネル6の背面照明に利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示パネル用照明装
置に関する。より詳しくは、透過型表示パネルのバック
ライトとして太陽光を利用した照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CRTに代わるディスプレイとし
て液晶を電気光学物質に用いた表示パネルが盛んに開発
されている。この液晶表示パネルはフラットな構造や低
消費電力に特徴がある。液晶表示パネルは透過型と反射
型がある。液晶表示パネルは非発光性である為、透過型
の場合背面照明用のバックライトが必要になる。以下、
本明細書ではこのバックライトのことを表示パネル用照
明装置と呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、表示パネル用照
明装置の光源として蛍光管等が用いられていた。液晶表
示パネルは非発光型でそれ自体の駆動には大きな電力を
必要としないが、背面照明の光源として用いる蛍光管が
大きな電力を消費する。これによりディスプレイセット
全体の消費電力が大きくなり、携帯用機器のディスプレ
イに応用する場合等デメリットになっている。又、光源
の発熱によりディスプレイセット全体の温度上昇を招
き、電気光学物質として用いる液晶の動作特性に悪影響
を及ぼす。表示パネル用照明装置に冷却用のファン等を
取付けると、フラットディスプレイでありながら、セッ
ト全体の厚みが大きくなってしまう。例えば、25イン
チサイズの液晶表示パネルを背面照明する為に、バック
ライトはおよそ10,000nit で5,000/lmの光
束が必要になる。この場合、バックライト光源として蛍
光管を用いると150〜200Wの電力が消費される。
この消費電力の殆どは最終的に熱となりディスプレイセ
ット全体の温度上昇を招く。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明に
かかる表示パネル用照明装置は、太陽光を面で受光して
第一点に収束する受光収束部と、受光収束した太陽光を
第一点から離間した第二点に導びく導光路部と、第二点
に導びかれた太陽光を二次元的に拡散して面から再発光
する拡散発光部とを備えており、面受光した太陽光を面
発光に転換して透過型表示パネルの背面照明に利用する
ことを特徴とする。前記受光収束部は例えばフレネルレ
ンズからなり、太陽光を受光して直接焦点位置にある第
一点に収束する。あるいは、前記受光収束部は、面受光
した太陽光を同心状の弧線に集光する凸状帯を備えた集
光板と、集光した太陽光を該一点に導光する導光板とを
備えた積層構造を有し、その平面形状が該一点を中心と
する扇形である。この場合、前記集光板は弧線に直交す
る断面が上に開いた放物線形状の凸状帯を備えており、
太陽光を全反射して放物線形状の焦点近傍に集光する。
又、前記集光板は該放物線形状の焦点近傍で該導光板と
光学的に接合している。さらに、前記集光板は、その放
物線形状の傾斜角度が導光板の全反射臨界角の1/2よ
り大きく且つ45°以下に設定されている。前記受光収
束部は、その平面形状が扇形でありその開き角が180
°から導光板の臨界角の二倍を引いた角度を超えないよ
うに設定する。一方、前記拡散発光部は、例えば該第二
点に接続した円錐状の導光体と、該円錐状導光体に沿っ
て一列に並んだ一段目のコリメータと、該コリメータに
接続した断面くさび状の導光板と、該導光板の一面に沿
ってストライプ状に並んだ二段目のコリメータとを有す
る。あるいは、前記拡散発光部は、該第二点に接続した
複数の光ファイバと、各光ファイバの先端に接続し且つ
一列に並んだコリメータと、該コリメータに接続した導
光板とを有し、第二点から供給された太陽光を該光ファ
イバ、コリメータ及び導光板を介して拡散再発光する。
この場合、各コリメータは例えば放物面形状を有し、そ
の焦点位置に各光ファイバの先端が接続している。又、
前記導光板の一面に各コリメータの放物面中心軸と直交
する段差を一定間隔で段階状に形成し、且つ段差の傾斜
角を該放物面中心軸に対して略45°に設定する。尚、
太陽光に対面する受光収束部に加え、補助用の光源部を
備えていてもよく、この補助光源部が該導光路部を介し
て該拡散発光部に接続している。
【0005】本発明によれば、受光収束部で面受光した
太陽光を拡散発光部で面発光に転換して透過型表示パネ
ルの背面照明に利用している。受光収束部と拡散発光部
は光ファイバ等からなる導光路部で接続しており、両者
を離間することができる。即ち、本発明では透過型表示
パネルのバックライト用光源として太陽光を利用してお
り、受光収束部を表示パネルから離間配置する一方、光
ファイバを介して拡散発光部を受光収束部に接続しこれ
を透過型表示パネルの背面直下に配置することができ
る。かかる構成により、表示パネルの温度上昇を抑制で
きると共に、表示パネルと拡散発光部とを重ねたディス
プレイセット本体の厚さを薄くできる。又、原理的にバ
ックライトは補助光源を除いて電力を消費しない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の最良
な実施形態を詳細に説明する。図1は本発明にかかる表
示パネル用照明装置の全体構成を示す模式的なブロック
図である。図示するように、本表示パネル用照明装置は
基本的な構成として、受光収束部1、導光路部、拡散発
光部2等を含んでいる。尚、本例では、導光路部は第一
導光路部3、第二導光路部4、第三導光路部5に分かれ
ている。受光収束部1は太陽光を面で受光して第一点に
収束する。直列接続した第一導光路部3及び第三導光路
部5は受光収束した太陽光を第一点から離間した第二点
に導びく。拡散発光部2は第二点に導びかれた太陽光を
二次元的に拡散して面から再発光する。この拡散発光部
2は透過型表示パネル6の背面直下に配置される。かか
る構成により、面受光した太陽光を面発光に転換して透
過型表示パネル6の背面照明に利用する。尚、本実施形
態は太陽光に対面する受光収束部1に加え、補助用の光
源部7を含んでいる。この補助光源部7は蛍光管等を用
いており、第二導光路部4、合成部8、第三導光路部5
を介して前述した拡散発光部2に接続している。夜間等
受光収束部1から太陽光が供給されない場合、補助光源
部7が点灯され、拡散発光部2を介して表示パネル6を
照明する。本発明では、例えば屋外に位置する受光収束
部1と表示パネル6側に位置する拡散発光部2とを光フ
ァイバ等からなる導光路部3,5で接続している。太陽
光を光源として用いることにより表示パネル6の温度上
昇を防ぐと共に、表示パネル6と拡散発光部2を組合わ
せたディスプレイ本体の厚さを薄くしている。太陽光を
利用する為省エネルギーを達成することが可能である。
【0007】以下、図1に示した各構成部分を個別に説
明する。図2は受光収束部1の第一実施例を示す模式図
である。この実施例では受光収束部1がフレネルレンズ
1aからなり、太陽光を受光して直接焦点位置にある第
一点に収束する。この焦点位置には光ファイバ3aから
なる第一導光路部3の入力端が配置されている。フレネ
ルレンズ1aの焦点位置に光ファイバ3aの入力端を設
定することにより、太陽光を光ファイバ3aに効率よく
導光することができる。フレネルレンズ1aは集光作用
を有する一般の凸レンズを板状に成形したレンズであっ
て、太陽光を集光する。集光された太陽光は細くて曲げ
ることのできる光ファイバ3aを通して図示しない拡散
発光部2側に供給される。太陽光がフレネルレンズ1a
を通過した時、その波長による屈折率の違いにより、紫
外線、可視光線、赤外線に分光される。そこで、可視光
線が焦点を結ぶ位置に光ファイバ3aの入力端を設定す
ると、可視光線だけが光ファイバ3aに入力され、紫外
線と赤外線の殆どは自動的に遮断することができる。
【0008】図3は受光収束部1の第二実施例を示して
おり、(A)は平面形状を表わし、(B)は断面形状を
表わしている。本実施例では、受光収束部1が集光板1
1と導光板12を互いに重ねた積層構造を有している。
集光板11は面受光した太陽光を同心状の弧線13に集
光する凸状帯14を備えている。又、導光板12は集光
した太陽光を一点(光ファイバ3aの略入力端近傍)に
導光する。かかる構成を有する受光収束部1はその平面
形状が上記一点を中心とする扇形である。尚、扇形の要
目と光ファイバ3aの入力端はオプティカルカップリン
グ15で互いに接続されている。又、扇形をした受光収
束部1の湾曲した外周には光反射面16が形成されてい
る。(B)に示すように集光板11は弧線13に直交し
た断面が上に開いた放物線形状の凸状帯14を備えてお
り、太陽光を全反射して放物線形状の焦点近傍に集光す
る。この集光板11は放物線形状の焦点近傍で導光板1
2と光学的に接合している。集光板11はその放物線形
状の傾斜角度が導光板12の全反射臨界角の1/2より
大きく且つ45°以下に設定されている。前述したよう
に、受光収束部1はその平面形状が扇形であり、その開
き角が180°から光ファイバ3aの入射臨界角の二倍
を引いた角度を超えないように設定している。換言する
と、扇形の開き角度は光ファイバ3aの全反射条件によ
り決定されており、受光収束部1で集めた太陽光を効率
よく光ファイバ3a側に入射させることができる。具体
的には、(A)に示すように、光ファイバ3aの入射端
面と扇形形状の一辺との間の角度θ0を、光ファイバ3
aの入射臨界角より小さくすればよい。光ファイバ3a
の入射臨界角θcはsinθc=n0/n1で表わされ
る。n0は光ファイバ3aのクラッドの屈折率を表わ
し、n1は同じく光ファイバ3aのコアの屈折率を表わ
す。受光収束部1が集めた太陽光を光ファイバ3aに集
めて入射する為には、θ0>θcに設定する必要があ
る。即ち、扇形の開き角(180°−2×θ0)が18
0°から光ファイバ3aの入射臨界角θcの二倍を引い
た角度を代えないように設定する必要がある。
【0009】図4は、図3(B)に示した受光収束部1の
拡大部分断面図である。集光板11に垂直入射した太陽
光は凸状帯14の放物面17で全反射して焦点Pを通過
後、導光板12に入射する。導光板12に入射した光は
界面で全反射を繰り返し光ファイバ3a(図示せず)に
達する。放物面17の幾何光学的な性質から明らかなよ
うに、凸状帯14の先端に位置する点Aに入射した太陽
光が焦点Pを通って導光板12に入射すると共に、凸状
帯14の後端に位置する点Bに入射した太陽光も焦点P
を通って導光板12に入射する。
【0010】図5は放物面17の焦点Pの位置を示す座
標図である。図示のようにxy座標を割当てた場合、放
物面17の焦点Pはx2 =4Pyで与えられる。
【0011】続いて図6,7及び図8を参照して、太陽
光を効率よく導光する為の条件を説明する。放物面17
の形状は扇形の開き角と同様に全反射条件で決まる。図
6に示すように、点A(図4の点Aに対応)における放
物面17の傾斜角度θ1は導光板12の界面での全反射
条件により決定される。図示の幾何関係に従えば、θ2
=2×θ1である。このθ2が導光板12の臨界角より
小さくなればよい。導光板12の臨界角θcはsinθ
c=n0/n1で表わされる。n0は空気の屈折率であ
り、n1は導光板の屈折率である。導光板12の屈折率
n1を1.5とし空気の屈折率n0を1.0とすると、
導光板12の臨界角θcは42°となる。従って、θ2
は42°より大きくなければならず、必然的にθ1は2
1°より大きくする必要がある。
【0012】図7は、点B(図4に示した点Bに対応)
における放物面17の傾斜角度θ3を表わしている。点
Bで反射した太陽光が導光板12に進入する為には、点
Bにおける傾斜角θ3を45°以下に設定することが望
ましい。
【0013】図8は、導光板12に対する凸状帯14の
接続幅gと、凸状帯14の配列ピッチGとの関係を模式
的に表わしている。導光板12で太陽光を効率よく導光
する為には接続幅gが配列ピッチGに対して相対的に狭
い方がよい。何故なら、接続幅gが広すぎると接続部か
ら導光板12に入射した太陽光の一部が再び外部に出射
してしまうからである。しかしながら、接続部を放物面
17の焦点から大きくずらすことはできない。放物面1
7で全反射した太陽光は焦点に集まる為、効率よく太陽
光を導光板12に入射させる為には接続部が焦点に近い
方がよい。
【0014】図9は第一導光路部3として用いる光ファ
イバ3aの実施例を示す模式図である。(A)に示す実
施例では、光ファイバ3aは直径が1μm程度のコア3
1を束ねてクラッド32により固めたタイプである。こ
のタイプの光ファイバ3aは比較的自由に曲げられる利
点があるが、光の入射効率がそれ程高くない。(B)に
示した実施例では、光ファイバ3aは全体が均一な屈折
率のコア33からなる単一タイプである。このタイプは
自由に曲げることが困難であるが、(A)に示したタイ
プに比べて光の入射効率が高い。尚、(B)に示した光
ファイバ3aを用いて自在に第一導光路部3、第二導光
路部4、第三導光路部5を形成する為には、例えば
(C)に示した構成を採用すればよい。即ち、所定の長
さの光ファイバ3aをオプティカルカップリング34で
接続すれば、所望の長さ及び所望の形状の導光路部が得
られる。
【0015】図10は、図1に示した合成部8の具体的
な構成例を示しており、(A)は部分側面図であり、
(B)は断面図である。合成部8は第一導光路部3及び
第二導光路部4を一本にまとめて第三導光路部5に接続
する部分である。何れの導光路部3,4,5も図9の
(A)又は(B)示した光ファイバで構成されている。
第一導光路部3及び第二導光路部4はオプィカルカップ
リング81を介して第三導光路部5に結合している。前
述したように、第一導光路部3は受光収束部1(図示せ
ず)から供給される太陽光を導びくものであり、第二導
光路部4は補助光源部7(図示せず)から供給される補
助光源光を導びくものである。一方、第三導光路部5は
拡散発光部2(図示せず)に接続されている。(B)に
示すように、入射側に位置する二本の導光路部3,4を
構成する光ファイバの直径の和よりも、第三導光路部5
を構成する光ファイバの直径を大きくすることで、光損
失を生じることなく太陽光及び補助光源光を一つに合成
することができる。
【0016】図11は、図1に示した補助光源部7の具
体的な構成例を示す模式図である。この補助光源部7は
メタルハライドランプ等の点光源71を用いており、リ
フレクタ72の内部に収納されている。リフレクタ72
は光源光を光ファイバ4aに集光する。光ファイバ4a
は前述した第二導光路部4を構成するものである。リフ
レクタ72の形状は例えば回転楕円体を用いることがで
きる。楕円体の第1焦点位置に点光源71を配置し、第
二焦点位置に光ファイバ4aの先端4bを設定する。
尚、メタルハライドランプ71と光ファイバの先端4b
との間には紫外線や赤外線を遮断するフィルタ73が取
付けられている。又、光ファイバ4aの先端4bは耐熱
性を付与する為エアークラッド方式の光ファイバとなっ
ている。
【0017】図12は、図1に示した拡散発光部2の第
一実施例を示しており、(A)は平面形状を表わし、
(B)は断面形状を表わしている。一般に、拡散発光部
2の機能は受光収束部1によって一旦点光源に変換され
た太陽光を面光源に再変換することである。本実施例に
かかる拡散発光部2は基本的に、円錐状の導光体21
と、一段目の点状コリメータ22と、導光板23と、二
段目の線状コリメータ24とを備えている。円錐状導光
体21はオプティカルカップリング25を介して光ファ
イバ5aの先端に接続している。この光ファイバ5aは
図1に示した第三導光路部5を構成している。一段目の
点状コリメータ22は円錐状導光体21に沿って一列に
並んでいる。断面くさび状の導光板23はこの点状コリ
メータ22に接続している。尚、くさび形状をした導光
板23の先端には光反射面26が形成されている。最後
に、二段目の線状コリメータ24は導光板23の裏面に
沿ってストライプ状に並んでいる。
【0018】図13を参照して、図12に示した拡散発
光部の作用を説明する。図13(A)及び(B)は、図
12の(A)及び(B)に夫々対応しており、拡大され
た部分図である。本拡散発光部2は光ファイバ5aで導
光された入射太陽光を一旦線光源に変換した後さらに面
光源に変換して出射太陽光とするものである。光ファイ
バ5aと光学的に接続された円錐状導光体21に太陽光
が入射する。円錐状導光体21の側面は放物面形状もし
くは楕円面形状を有する点状コリメータ22に光学的に
接続されている。この接続部に入射した太陽光はコリメ
ータ22の放物面又は楕円面で全反射し、直角方向に進
行角度が曲げられる。この後導光板23に進入した太陽
光は円錐状導光体21に接続した一端側から他端側に導
光される。その一部が線状コリメータ24により再度直
角に進行方向が曲げられ、外部に出射する。導光板23
の厚みは出射太陽光の強度を面全体に渡って均一にする
為、円錐状導光体21に近い一端側が他端側に比べ厚く
なっており、所謂くさび形状である。
【0019】図14は、図1に示した拡散発光部2の他
の実施例を示しており、(A)は平面形状を表わし、
(B)は側面形状を表わしている。本拡散発光部2は光
ファイバ201とコリメータ202と導光板203とを
有している。光ファイバ201は複数本設けられてお
り、オプティカルカップリング25を介して光ファイバ
5aの先端に接続している。特に、第三導光路部5を構
成する光ファイバ5aが図9の(A)に示したコアを束
ねた構造である場合、これらのコアを分岐して枝分れし
た複数の光ファイバ201に直接用いることができる。
このようにすれば、オプティカルカップリング25が不
要となり、根元側の光ファイバ5aと先端側の複数の光
ファイバ201との光学的な接続効率を上げることがで
きる。このように、本実施例では光ファイバ5aを通っ
てきた点光源の太陽光を複数の光ファイバ201に分岐
し、これを線光源とする方法である。一列に並んだコリ
メータ202は各光ファイバ201の先端に接続してい
る。導光板203は一列に並んだコリメータ202に接
続している。かかる構成により、光ファイバ5aから供
給された太陽光を光ファイバ201、コリメータ202
及び導光板203を介して拡散再発光する。各コリメー
タ202は例えば放物面形状を有し、その焦点位置に各
光ファイバ201の先端が接続している。導光板203
の一面(表示パネルに対向する面)に、コリメータ20
2の放物面中心軸と直交する段差204を一定間隔(ピ
ッチ)で段階状に形成している。段差204の傾斜角は
放物面中心軸に対して略45°に設定する。
【0020】図15はコリメータ202の一例を表わし
ている。このコリメータ202は放物面205を有し、
その焦点位置に光ファイバ201(図示せず)の先端が
接続されている。このコリメータ202により太陽光は
導光板203の端面に直交する方向に放射される。
【0021】図16は導光板203の具体的な構成例を
表わしている。導光板203はその一面が傾斜しており
且つ一部が45°の傾斜角を有する段差204となって
いる。この段差204によりコリメータ202から進入
した太陽光は直角方向に角度が曲げられ外部に出射す
る。太陽光が出射する領域は45°の傾斜角を持った段
差204のみであり、ストライプ状に広がった線光源の
集合からなる面光源を構成する。段差204の配列ピッ
チは導光板203の厚みDと段差204の高さdとの比
で決まる。導光板203の全長をLとすると、段差20
4の配列ピッチはL×d/Dで与えられる。今、導光板
203の全長Lを300mmとし、導光板203の板厚D
(最大部)を30mmとし、段差204の高さ寸法dを
0.1mmとすると、ピッチは1mmとなる。
【0022】図17はバックライトとして用いる拡散発
光部2と透過型表示パネル6との位置関係を示す模式的
な断面図である。表示パネル6は液晶を電気光学物質と
して用いており、その両側に偏光板61,62が配置し
ている。又、表示パネル6と出射側偏光板62との間に
光拡散板63が挿入されている。前述したように、拡散
発光部2は第一実施例及び第二実施例の何れの場合でも
コリメートされた照明光を出射する。従って、照明光に
はある程度の指向性がある。そこで、図17に示した例
では表示パネル6の出射側に光拡散板63を配置してい
る。コリメートされた照明光は表示パネル6を効率よく
通過し、ここで変調された後、光拡散板63により四方
に拡散される。これにより、視野角の拡大が可能にな
る。ところで、太陽光の照度は100,000lxに達す
る。例えば、受光収束部1としてフレネルレンズを採用
した場合、その全受光面積を2,600cm2 とすると、
おおよそ7,000lmの光束が得られる。これで25イ
ンチサイズの表示パネル6を十分照明することが可能に
なる。
【0023】図18は、図17に示した表示パネル6、
二枚の偏光板61,62及び光拡散板63を一体化した
構成例を表わしている。表示パネル6は一対のガラス基
板601,602を互いに貼着した構成を有し、両者の
間隙に液晶が封入されている。ガラス基板601の前面
側には偏光板62が配置されている。ガラス基板602
の後面側にも別の偏光板61が配置している。このガラ
ス基板601,602は例えば1.53程度の屈折率を
有している。光拡散板63が表示パネル6の前面側に一
体形成されており、表示パネル6を通過した照明光を拡
散出射する。この光拡散板63は微細粒子64と充填材
65とから構成されている。微細粒子64は表示パネル
6の前面と偏光板62との間に敷き詰められた透明体で
ある。充填材65も透明であり微細粒子64の隙間を埋
めている。微細粒子64は表示パネル6の前面を構成す
るガラス基板601とは異なる屈折率を有する一方、充
填材65はガラス基板601に近い屈折率を有してい
る。例えば、この微細粒子64は透明なマイクロビーズ
からなり、平均粒径が30μm程度で、屈折率は1.9
3である。これは、ガラス基板601の屈折率1.53
と大きく相異しており、優れた光拡散性を備えている。
一方、透明な充填材65は例えば紫外線硬化型の樹脂か
らなり、その屈折率は1.55であり、略ガラス基板6
01の屈折率と等しい。このように、偏光板62とガラ
ス基板601の間に充填材65を満たすことにより、少
なくとも偏光板62の裏面側における外光反射と、ガラ
ス基板601の表面側における外光反射を効率よく抑制
できる。
【0024】最後に、図19を参照して参考の為表示パ
ネルの一例を説明する。この表示パネル6は液晶セル6
11とプラズマセル612と両者の間に介在する誘電体
シートからなる共通の中間板613と積層したフラット
パネル構造を有する。液晶セル611は前面側のガラス
基板601を用いて構成されており、その内側主面には
透明導電膜からなる複数本の信号電極615が互いに平
行に形成されている。ガラス基板601はスペーサ61
6を用いて所定の間隙を介し中間板613に接着されて
いる。間隙内には液晶617が充填されている。一方、
プラズマセル612は後面側のガラス基板602を用い
て構成されている。ガラス基板602の内側主面上には
信号電極615に直交する複数のプラズマ電極619が
形成されており、交互にアノード620及びカソード6
21として対をなす。ガラス基板602の内表面には各
電極対を区画化する為にストライプ状の隔壁622が形
成されている。隔壁622の頂部は中間板613に当接
している。ガラス基板602はフリットシール623を
用いて中間板613に接合されている。両者の間には気
密封止されたプラズマ室624が形成される。このプラ
ズマ室624は隔壁622によって分割されており個々
に走査単位となる放電チャネルを構成する。この気密な
プラズマ室624の内部にはイオン化可能なガスが封入
されている。ガス種は例えばヘリウム、ネオン、アルゴ
ンあるいはこれらの混合気体から選ぶことができる。各
走査単位を構成する分割されたプラズマ室24と駆動単
位を構成する信号電極615とは互いに直交しておりそ
の交差部にマトリクス状の画素が規定される。このパネ
ル構造は上述したようにストライプ状の隔壁622を備
えている。この表示パネル6のプラズマセル612側か
ら本発明に従った拡散発光部2を用いてコリメートされ
た指向性を有する照明光を入射すると、略直進する照明
光は隔壁622によって遮られることなく液晶セル61
1を効率的に照射できる。
【0025】かかる構成を有する表示パネル6において
は、プラズマ放電が行なわれるプラズマ室624を線順
次で切換え走査すると共に、この走査に同期して液晶セ
ル611側の信号電極615に画像信号を印加すること
により表示駆動が行なわれる。プラズマ室624内にプ
ラズマ放電が発生すると内部は略一様にアノード電位に
なり1ライン毎の画素選択が行なわれる。即ち、分割さ
れたプラズマ室(放電チャネル)624はサンプリング
スイッチとして機能する。プラズマサンプリングスイッ
チが導通した状態で各画素に画像信号が印加されると、
サンプリングが行なわれ画素の点灯もしくは消灯が制御
できる。プラズマサンプリングスイッチが非導通状態に
なった後にも画像信号はそのまま画素内にホールドされ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受光収束部と拡散発光部を互いに隔て、両者を光ファイ
バ等の導光路で接続した構成を有している。受光収束部
で面受光した太陽光を点光源の形で導光路中を伝達さ
せ、拡散発光部で再び面発光に転換して透過型表示パネ
ルの背面照明に利用している。これにより、表示パネル
本体と光源を分離することが可能になり、光源の発熱に
よる表示パネルの温度上昇を防ぐことができる。又、表
示パネルと拡散発光部とからなるディスプレイセット全
体の厚さを薄くすることができる。さらに、光源として
太陽光を利用することで省電力化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示パネル用照明装置の基本的
な構成を示すブロック図である。
【図2】表示パネル用照明装置に含まれる受光収束部の
第一実施例を示す模式図である。
【図3】同じく受光収束部の第二実施例を示す平面図及
び断面図である。
【図4】図3に示した受光収束部の機能説明図である。
【図5】図3に示した受光収束部に含まれる凸状帯の放
物面を示す座標図である。
【図6】放物面の傾斜角設定を説明する為の模式図であ
る。
【図7】同じく放物面の傾斜角設定を説明する為の模式
図である。
【図8】凸状帯の配列ピッチ設定を説明する為の模式図
である。
【図9】本発明にかかる表示パネル用照明装置に含まれ
る導光路部の具体的な構成例を示す模式図である。
【図10】本発明にかかる表示パネル用照明装置に含ま
れる合成部の具体的な構成を示す部分側面図及び断面図
である。
【図11】本発明にかかる表示パネル用照明装置に含ま
れる補助光源部の構成例を示す模式図である。
【図12】本発明にかかる表示パネル用照明装置に含ま
れる拡散発光部の第一実施例を示す平面図及び断面図で
ある。
【図13】図12に示した拡散発光部の機能説明に供す
る模式図である。
【図14】拡散発光部の第二実施例を示す平面図及び側
面図である。
【図15】図14に示した拡散発光部に含まれるコリメ
ータの形状を示す模式図である。
【図16】図14に示した拡散発光部に含まれる導光板
の形状を示す模式図である。
【図17】拡散発光部と表示パネルを組合わせたディス
プレイセットの一例を示す模式的な断面図である。
【図18】図17に示した表示パネル回りの具体的な構
成例を示す断面図である。
【図19】図17に示した表示パネルの具体的な構成例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1…受光収束部、2…拡散発光部、3…第1導光路部、
4…第2導光路部、5…第3導光路部、6…表示パネ
ル、7…補助光源部、8…合成部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】 尚
  1. 【請求項1】 太陽光を面で受光して第一点に収束する
    受光収束部と、 受光収束した太陽光を第一点から離間した第二点に導び
    く導光路部と、 第二点に導びかれた太陽光を二次元的に拡散して面から
    再発光する拡散発光部とを備え、 面受光した太陽光を面発光に転換して透過型表示パネル
    の背面照明に利用する表示パネル用照明装置。
  2. 【請求項2】 前記受光収束部はフレネルレンズからな
    り、太陽光を受光して直接焦点位置にある第一点に収束
    する請求項1記載の表示パネル用照明装置。
  3. 【請求項3】 前記受光収束部は、面受光した太陽光を
    同心状の弧線に集光する凸状帯を備えた集光板と、集光
    した太陽光を該一点に導光する導光板とを重ねた積層構
    造を有し、その平面形状が該一点を中心とする扇形であ
    る請求項1記載の表示パネル用照明装置。
  4. 【請求項4】 前記集光板は弧線に直交する断面が上に
    開いた放物線形状の凸状帯を備えており、太陽光を全反
    射して放物線形状の焦点近傍に集光する請求項3記載の
    表示パネル用照明装置。
  5. 【請求項5】 前記集光板は該放物線形状の焦点近傍で
    該導光板と光学的に接合している請求項4記載の表示パ
    ネル用照明装置。
  6. 【請求項6】 前記集光板は、その放物線形状の傾斜角
    度が導光板の全反射臨界角の1/2より大きく且つ45
    °以下に設定されている請求項4記載の表示パネル用照
    明装置。
  7. 【請求項7】 前記受光収束部は、その平面形状が扇形
    であり要目の位置で導光路部に接続すると共に、扇形の
    開き角が180°から導光路部の入射臨界角の二倍を引
    いた角度を超えないように設定する請求項3記載の表示
    パネル用照明装置。
  8. 【請求項8】 前記拡散発光部は、該第二点に接続した
    円錐状の導光体と、該円錐状導光体に沿って一列に並ん
    だ一段目のコリメータと、該コリメータに接続した断面
    くさび状の導光板と、該導光板の一面に沿ってストライ
    プ状に並んだ二段目のコリメータとを有する請求項1記
    載の表示パネル用照明装置。
  9. 【請求項9】 前記拡散発光部は、該第二点に接続した
    複数の光ファイバと、各光ファイバの先端に接続し且つ
    一列に並んだコリメータと、該コリメータに接続した導
    光板とを有し、第二点から供給された太陽光を該光ファ
    イバ、コリメータ及び導光板を介して拡散再発光する請
    求項1記載の表示パネル用照明装置。
  10. 【請求項10】 各コリメータは放物面形状を有し、そ
    の焦点位置に各光ファイバの先端が接続している請求項
    9記載の表示パネル用照明装置。
  11. 【請求項11】 前記導光板の一面に各コリメータの放
    物面中心軸と直交する段差を一定間隔で段階状に形成
    し、且つ段差の傾斜角を該放物面中心軸に対して略45
    °に設定する請求項10記載の表示パネル用照明装置。
  12. 【請求項12】 太陽光に対面する受光収束部に加え補
    助用の光源部を含んでおり、これが該導光路部を介して
    該拡散発光部に接続している請求項1記載の表示パネル
    用照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004347875A (ja) * 2001-11-26 2004-12-09 Tai-Her Yang 入射光の集まり及び光導きの反射によるディスプレー装置
JP2007225895A (ja) * 2005-03-25 2007-09-06 Tai-Her Yang 不定光源の光伝導による相互反射作用を行う表示装置
CN102693842A (zh) * 2011-03-25 2012-09-26 索尼公司 光电转换器件、光电转换器件阵列、光电转换器件的制造方法以及电子设备

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