JPH1090411A - 水中探知表示装置 - Google Patents

水中探知表示装置

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Publication number
JPH1090411A
JPH1090411A JP8243446A JP24344696A JPH1090411A JP H1090411 A JPH1090411 A JP H1090411A JP 8243446 A JP8243446 A JP 8243446A JP 24344696 A JP24344696 A JP 24344696A JP H1090411 A JPH1090411 A JP H1090411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
signal
underwater
scanning sonar
display
Prior art date
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Application number
JP8243446A
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English (en)
Inventor
Shozo Shibuya
正三 渋谷
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Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
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Publication of JPH1090411A publication Critical patent/JPH1090411A/ja
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い海域の水中状況を一の表示器に表示す
る。主船及び従船のそれぞれに複数のスキャニングソナ
ーを装備し、従船のソナーにより得られた水中情報を伝
送し、主船のソナーによって得られた探知信号と共に主
船に搭載される表示器に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広範囲の水中状
況を探知し表示する水中探知表示装置に関する。特に、
この発明の水中探知表示装置は、自船(親船)に装備さ
れる表示器の表示画面上に自船及び僚船(子船)の航跡
を表示し、自船及び僚船にそれぞれ装備されるスキャニ
ングソナー(以下、単にソナーと呼ぶ)で船の周囲の水
中状況を探査し、探知した魚群等の被探知物体を、自船
(親船)及び僚船(子船)の前記航跡に沿って表示す
る。これにより、複数の船に装備されるソナーにより探
知された魚群等の水平位置、深度、広がり等を判り易く
表示する。
【0002】
【従来の技術】従来は、自船にのみ装備されたソナーで
船の周囲の水中状況を探査し、魚群等の被探知物体を探
知し表示していた。ソナーの映像は、船の真下方向の水
中状況を探知する魚群探知機とは異なり、探知信号を送
信する毎にこの探知信号に起因するエコー信号が瞬時瞬
時に表示されるため、例えば探知された魚群の水平位
置、深度、広がり等の把握は、操作者の記憶に頼ってい
た。このため、それらについて正確に把握することは容
易でなかった。また、僚船に装備されるソナーで探知し
た魚群等の水中状況を、自船に装備されるソナーの表示
器に表示させることができなかった。
【0003】
【発明を解決しようとする課題】そこで本発明は、自船
(親船)に装備される表示器の表示画面上に自船及び僚
船(子船)の航跡を表示し、自船及び僚船にそれぞれ装
備されるソナーで船の周囲の水中状況を探査し、探知し
た魚群等の被探知物体を、自船及び僚船の前記航跡に沿
って表示する。これにより、複数の船に装備されるソナ
ーによりそれぞれ探知された魚群等の水平位置、深度、
広がり等を判り易く表示する水中探知表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明の水中探知表示装置は、主船に装備
され広範囲方向の水中を探査する第1のスキャニングソ
ナーと、主船の位置を測定する第1の位置測定装置と、
少なくとも一の従船に装備され広範囲方向の水中を探査
する第2のスキャニングソナーと、従船の位置を測定す
る第2の位置測定装置と、従船の第2のスキャニングソ
ナーにより得られる水中情報と、従船の第2の位置測定
装置により得られる船位置情報とを主船側へ伝送する送
信手段と、主船に装備され、送信手段からの伝送信号を
受信する受信手段と、主船に装備され、この受信手段の
出力信号並びに主船の第1のスキャニングソナーの出力
信号及び主船の第1の位置測定装置の出力信号に基づい
て、その表示面上に主船及び従船の航跡並びに主船の航
跡に沿って主船の第1のスキャニングソナーによって捕
捉されたエコー信号及び従船の航跡に沿って従船の第2
のスキャニングソナーによって捕捉されたエコー信号を
それぞれ表示する表示器とで構成されることを特徴とす
る。
【0005】請求項2の発明は、請求項1記載の水中探
知表示装置において、表示器がノースアップ表示モード
で、スキャニングソナーにより得られる水中情報を表示
することを特徴とする。請求項3の発明の水中探知表示
装置は、主船に装備され広範囲方向の水中を探査する第
1のスキャニングソナーと、主船の位置を測定する第1
の位置測定装置と、従船に装備され広範囲方向の水中を
探査する第2のスキャニングソナーと、従船の位置を測
定する第2の位置測定装置と、従船の第2のスキャニン
グソナーにより得られる水中情報と、従船の第2の位置
測定装置により得られる船位置情報とを主船側へ伝送す
る送信手段と、主船に装備され、該送信手段からの伝送
信号を受信する受信手段と、主船に装備され、第1のス
キャニングソナーにより得られる水中情報を記憶する第
1の記憶手段と、第1の記憶手段から記憶信号を読み出
す第1の読出手段と、主船に装備され、第2のスキャニ
ングソナーにより得られる水中情報を記憶する第2の記
憶手段と、第2の記憶手段から記憶信号を読み出す第2
の読出手段と、主船に装備され、第1の位置測定装置の
出力信号に基づいて主船の航跡を表す信号及び第2の位
置測定装置の出力信号に基づいて従船の航跡を表す信号
を生成する航跡信号生成手段と、上記第1の読出手段、
第2の読出手段及び航跡信号生成手段が送出する出力信
号をそれぞれ表示する表示器とで構成されることを特徴
とする。
【0006】請求項4の発明は、請求項3記載の水中探
知表示装置において、第1の読出手段及び第2の読出手
段が読み出す最新の探知信号を信号の大きさに応じて異
る色にて表示し、過去の探知信号を深度に応じて異る色
にて且つ信号の大きさに応じて濃淡表示することを特徴
とする。
【0007】請求項5の発明の水中探知表示装置は、主
船に装備され広範囲方向の水中を探査する第1のスキャ
ニングソナーと、主船の位置を測定する第1の位置測定
装置と、少なくとも一の従船に装備され広範囲方向の水
中を探査する第2のスキャニングソナーと、従船の位置
を測定する第2の位置測定装置と、従船の第2のスキャ
ニングソナーにより得られる水中情報と、従船の第2の
位置測定装置により得られる船位置情報とを主船側へ伝
送する送信手段と、主船に装備され、この送信手段から
の伝送信号を受信する受信手段と、主船に装備され、受
信手段の出力信号並びに主船の第1のスキャニングソナ
ーの出力信号及び主船の第1の位置測定装置の出力信号
に基づいて、その表示面上に主船及び従船の位置を中心
に主船の第1のスキャニングソナーによって捕捉された
エコー信号及び従船の第2のスキャニングソナーによっ
て捕捉されたエコー信号をそれぞれ順次表示する表示器
とを具備することを特徴とする。
【0008】
【実施例】図1は、この発明による表示例を示す。画面
の上を北として表示するノースアップ表示モードを用い
て、親船1と子船2の現在位置A及びB、親船1及び子
船2それぞれの航跡、両船に装備されたソナーにより現
在及び過去に探知された魚群等が、表示画面の地図上に
上空から俯瞰したようにそれぞれ表示される。図の中心
位置は、北緯38°20′00″、東経133°15′
30″であり、表示範囲は4km(横方向)である。画
面右上には、親船と子船の船位、船首方位及び船速が文
字表示される。
【0009】図2は、船に装備されるソナーを使って水
中を探査する様子を示す。親船1には、ソナーが装備さ
れている。親船1の船底には、送受波器3が設置されて
いる。送受波器3は、4に示すように、親船1の全周
に、水平面から予め設定されたチルト角Bで、送波ビー
ムを形成し、実線で示すように、傘状に超音波探知パル
ス信号を送波する。そして5に示すように、同じく水平
面からチルト角Bで、破線で示すように、一本の円錐状
の受波ビームを形成し、送波ビーム4の傘状内の全周を
高速で回転させ、魚群等からの反射波を受波する。この
ようにして、親船1周辺の傘状内に位置する魚群等が探
知される。なお、送波及び受波ビームのチルト角Bは水
平方向(0°)から60°程度まで設定可能である。子
船2にも同様に、ソナーが装備され、このソナーは親船
1に装備されるソナーと同様に構成され同様な動作をす
る。
【0010】図3は、この発明の一実施例の概略構成図
を示す図で、子船に装備される装置の構成を示す。子船
2には、ソナー11と、船速計12と、測位装置13
と、方位測定装置14とが搭載されている。また、子船
2から親船1へ測定して得られる信号を伝送するための
無線送信機15及びアンテナ42も、搭載されている。
図4は、この発明の一実施例の概略構成図を示す図で、
親船に装備される装置の構成を示す。親船1には、ソナ
ー16と、船速計17と、測位装置18と、方位測定装
置19とが搭載されている。また子船2から親船1へ伝
送される測定信号を受信するための無線受信機20及び
アンテナ201も、親船1に搭載されている。
【0011】図5は、図3に示される子船に装備される
装置のブロック図を示す。この装置は、ソナー11と、
船速計12と、測位装置13と、方位測定装置14と無
線送信機15と、アンテナ42とで構成される。無線送
信機15は、マルチプレクサ40と、変調/アンプ41
と、アンテナ42とで構成される。クロック発生器27
は、一定周期のパルス列(CP0)を、方向カウンタ2
8へ送出する。このパルス列の1周期は、送受波器3に
より捕捉されるエコー信号をサンプリングする時間と同
じである。方向カウンタ28は、送受波器3の全周36
0°に対応する入力パルス列、例えば360個のパルス
を計数し、計数値θBを受波ビーム形成器22と座標変
換ROM34へ送出する。方向カウンタ28の計数値0
は、船首方向に対応し、計数値150は船首方向に対し
150°の方位に対応する。また、方向カウンタ28
は、船首方向である360°方向に対応する計数を行な
った時、ヘディングパルスBを距離カウンタ29とマル
チプレクサ40へ送出するとともにその計数値が0とな
る。
【0012】距離カウンタ29は、入力されるヘディン
グパルスBをカウントし、計数値rBを比較器30と座
標変換ROM34へ送出する。比較器30は、距離カウ
ンタ29が送出するカウント値rBと、設定器31の送
出するレンジBと比較し、一致するとトリガパルスBを
送波ビーム形成器32、距離カウンタ29、マルチプレ
クサ40へ送出する。距離カウンタ29は、トリガパル
スBによりカウント値が0にリセットされる。送波ビー
ム形成器32は、よく知られているように、例えば多く
の遅延回路で構成され、入力されたトリガパルスBに基
づいて予め定められた搬送周波数とパルス幅のパルス信
号を生成するとともに、チルト角Bの方向に送波ビーム
が形成されるようにそれぞれの遅延回路で遅延させ、送
信アンプ33に送出する。送信アンプ33は、入力され
た送信パルスを増幅した後、送受波器3の対応する振動
子へ送出する。送波ビーム形成器32、送信アンプ33
及び送受波器3の構成は、従来用いられているものと同
じである。
【0013】送受波器3は、第9図に示すように、円筒
面上に縦方向及び横方向に等間隔に多くの振動子が配置
されている。そして供給される送信パルスを超音波パル
ス信号に変換し、水中に送波する。また、送受波器3
は、魚群や海底等の被探知物体により反射されるエコー
信号を振動子で受波し、各振動子により受信される受信
信号を受信アンプ21へ送出する。受信アンプ21は、
各振動子からの受信信号を増幅し、受波ビーム形成器2
2へ送出する。受波ビーム形成器22は、例えば多くの
遅延回路で構成され、送受波器3により捕捉されたエコ
ー信号を所定時間遅延させ合成することにより入力され
た方位角θBとチルト角Bの示す方向に受波ビームを形
成し、その方向から到来し送受波器3により捕捉される
エコー信号を取出し、A/D変換器23へ送出する。A
/D変換器23は、入力されるアナログの探知信号をL
ビットのディジタル信号に変換し、画像メモリ24とマ
ルチプレクサ40へ送出する。画像メモリ24は、水平
方向(X方向)にJビット、垂直方向(Y方向)にKビ
ットのJ×K×Lビットのメモリ容量を有するメモリで
ある。表示器26は、例えばCRT、液晶等で構成され
るカラー表示器で、画素数は水平方向(X方向)にJ
個、垂直方向(Y方向)にK個のJ×K個である。
【0014】座標変換ROM34は、極座標位置を直角
座標位置に変換するもので、予め種々の距離rBと方位
角θBの組み合わせに対応する直角座標位置XとYを表
す信号をテーブルとして記憶しており、入力される極座
標位置距離rBと方位角θBに直角座標位置XとYを、
アドレス切替器35を通して画像メモリ24へ送出す
る。なお座標変換にあたっては、レンジBの入力値も考
慮され、自船が表示器の中心に位置し、画面の上(Y)
方向が船首方向で、半径がレンジBの領域が表示され
る。この表示方法は、従来と同様である。
【0015】アドレス切替器35は、画像メモリ24へ
供給される書込アドレスと読出アドレスとを切り替える
切替器で、座標変換ROM34より送出される書込アド
レスX、YとXカウンタ37及びYカウンタ38より送
出される読出アドレスX、Yとを切り替える。切替え
は、クロックパルス発生器36より送出されるクロック
パルス(CP1)で行なわれ、例えば、クロックパルス
が”H”の時には画像メモリ24は書込状態となり、座
標変換ROM34側に切り替わり、クロックパルスが”
L”の時には画像メモリ24は読出状態となり、Xカウ
ンタ37とYカウンタ38側に切り替わる。これによ
り、A/D変換器23でA/D変換されたエコー信号
が、直角座標で画像メモリ24の所定の位置に書き込ま
れる。そして、画像メモリ24に書き込まれた受信信号
は読み出され、色変換ROM25を介して表示器26へ
供給され、その画面上の所定の位置に表示される。色変
換ROM25は、予め入力されるエコー信号の種々の振
幅に対応した色信号を出力するテーブルを有しており、
画像メモリ24より読み出された探知信号が供給される
とその強度に対応した色信号に変換し、RGB信号を表
示器26へ送出する。
【0016】クロックパルス発生器36は、一定周期の
パルス列CP1をXカウンタ37、アドレス切替器35
及び画像メモリ24へ送出する。パルス列CP1の1周
期は、1画素の表示時間に相当する。Xカウンタ37
は、入力パルス列をカウントし、計数値Xをアドレス切
替器35へ送出する。またXカウンタ37は、J−1ま
でカウントを行なった後、計数値が0に戻る時、水平同
期パルスをYカウンタ38と偏向回路39へ送出する。
Yカウンタ38は、入力の水平同期パルスをカウント
し、計数値Yをアドレス切替器35へ送出する。またY
カウンタ38は、K−1までカウントを行なった後計数
値が0に戻る時、垂直同期パルスを偏向回路39へ送出
する。偏向回路39は、入力される水平及び垂直同期パ
ルスにより、表示器26の電子ビームを偏向させる。
【0017】設定器31は、ユーザーが探査する領域に
応じたチルト角Bと探知レンジBを設定する設定器で、
その出力であるチルト角Bを受波ビーム形成器22、送
波ビーム形成器32及びマルチプレクサ40へ送出す
る。また、探知レンジBを、比較器30及び座標変換R
OM34へ送出する。船速計12は、例えばGPS受信
機で構成され、子船2の船速を測定し、マルチプレクサ
40へ送出する。測位装置13は、例えばGPS受信機
で構成され、子船2の位置を測定し、マルチプレクサ4
0へ送出する。方位測定器14は、例えばジャイロ装置
で構成され、子船2の船首方位を測定し、マルチプレク
サ40へ送出する。
【0018】マルチプレクサ40は、子船2から親船1
へ伝送する各種信号を、1ラインで伝送するための並列
入力から直列出力への変換を行なう切替器で、直列出力
信号を変調/アンプ41へ送出する。変調/アンプ41
は、入力された信号を変調し、増幅し、アンテナ42を
通して親船1へ伝送する。
【0019】第6図、第7図及び第8図は、親船1に装
備される装置のブロック図を示す。第6図が、親船1に
装備されるソナーの部分、すなわち親船1の周辺の水中
状況を探査する部分である。第7図は、子船2から送信
されてくる探知信号の表示に関係する部分である。そし
て第8図が両方に共通に関係する部分である。図6にお
いて、クロック発生器57は、一定周期のパルス列CP
0を、方向カウンタ58及び方位カウンタ91へ送出す
る。このパルス列の1周期は、送受波器6により捕捉さ
れるエコー信号をサンプリングする時間と同じである。
方向カウンタ58は、送受波器6の全周360°に対応
する入力パルス列、例えば360個のパルスを計数し、
計数値θAを受波ビーム形成器52と加算器70の一入
力端子へ送出する。加算器70は、捕捉したエコー信号
を表示器に北を上にして表示するために用いられ、その
他方の入力端子には方位測定装置19から船首方位Aが
供給される。方位測定装置19は、例えばジャイロ装置
で構成される。加算器70は、方向カウンタ58からの
入力値と方位測定装置19からの入力値とを加算し、得
られた加算値を座標変換ROM64へ送出する。方向カ
ウンタ58の計数値0は、船首方向に対応し、計数値1
50は船首方向に対し150°の方位に対応する。ま
た、方向カウンタ58は、船首方向である360°方向
に対応する計数を行なった時、ヘディングパルスAを距
離カウンタ59へ送出するとともにその計数値が0とな
る。
【0020】距離カウンタ59は、入力されるヘディン
グパルスAをカウントし、計数値rAを比較器60と座
標変換ROM64と深度ROM77へ送出する。比較器
60は、距離カウンタ59の送出するカウント値rA
と、設定器61の送出するレンジAと比較し、一致する
とトリガパルスAを送波ビーム形成器62、距離カウン
タ59と書込パルス発生器72へ送出する。距離カウン
タ59は、トリガパルスAによりカウント値が0にリセ
ットされる。
【0021】送波ビーム形成器62は、よく知られてい
るように、例えば多くの遅延回路で構成され、入力され
たトリガパルスAに基づいて予め定められた搬送周波数
とパルス幅のパルス信号を生成するとともに、チルト角
Aの方向に送波ビームが形成されるようにそれぞれの遅
延回路で遅延させ、送信アンプ63に送出する。送信ア
ンプ63は、入力された送信パルスを増幅した後、送受
波器6の対応する振動子へ送出する。
【0022】送受波器6は、第9図に示すように、円筒
面上に縦方向及び横方向に等間隔に多くの振動子が配置
されている。そして供給される送信パルスを超音波パル
ス信号に変換し、水中に送波する。また、送受波器6
は、魚群や海底等の被探知物体により反射されるエコー
信号を振動子で受波し、各振動子より受信される受信信
号を受信アンプ51へ送出する。受信アンプ51は、各
振動子からの受信信号を増幅し、受波ビーム形成器52
へ送出する。受波ビーム形成器52は、例えば多くの遅
延回路で構成され、送受波器6により捕捉されたエコー
信号を所定時間遅延させることにより入力された方位角
θAとチルト角Aの示す方向に受波ビームを形成し、そ
の方向から到来し送受波器6により捕捉されるエコー信
号を取出し、A/D変換器53へ送出する。A/D変換
器53は、入力されるアナログの探知信号をLビットの
ディジタル信号に変換し、例えば20個のメモリで構成
される画像メモリ群A−00(画像メモリ540)、A
−01(画像メモリ541)、A−02(画像メモリ5
2)、・・・・・・・・A−19(画像メモリ5419)のそれ
ぞれに送出する。画像メモリ54は、20個のメモリプ
レーン540乃至5419で構成され、それぞれ水平方向
(X方向)にJ、垂直方向(Y方向)にKのJ×K×M
×20ビットのメモリ容量を有し、親船のソナーによる
送信毎の20送信分の探知信号を記憶する。最初に、5
0に、10秒後に541に、さらに10秒後に542
画像メモリに記憶される。そして、5419の画像メモリ
に記憶されると、10秒後に540の画像メモリに記憶
される。ここで、M=L+Pである。Pは探知信号の深
度を記憶するためのビット数で、深度ROM77の送出
するビット数である。
【0023】クロックパルス発生器93は、1秒周期の
クロックパルス列をカウンタ94とカウンタ96へ送出
する。船速計17は、例えばGPS受信機で構成され、
親船1の船速を測定し、CPU98へ送出する。測位装
置18は、例えばGPS受信機で構成され、親船1の位
置を測定し、CPU98及びソナー中心ROM71へ送
出する。
【0024】設定器61は、ユーザーが探知目的により
チルト角A、探知レンジA、表示深度範囲及び画像中心
位置(緯度、経度)を設定する設定器で、チルト角Aを
受波ビーム形成器52、送波ビーム形成器62、座標変
換ROM64、深度ROM77へ送出する。また、画像
中心位置をソナー中心ROM71、ソナー中心ROM8
1及びCPU98へ送出する。探知レンジAを比較器6
0、座標変換ROM64、ソナー中心ROM71、座標
変換ROM84、ソナー中心ROM81及びソナー中心
ROM81へ送出する。また、表示深度範囲を色変換R
OM55へ送出する。ソナー中心ROM71は、画像中
心位置に対する自船の現在位置の水平及び垂直方向の画
像上での差dXA、dYAを求めるためのROMで、加
算器75及び76へ送出される。差dXA及びdYA
は、入力値である船位、画像中心位置、レンジを使用し
て求められる。加算器75及び76は、座標変換ROM
64の送出値X、Yと差dXA、dYAとをそれぞれ加
算し、切替器65を通して20個の画像メモリ540
至5419の書込アドレスを送出する。深度ROM77
は、距離カウンタ59のカウント値rAとチルト角Aよ
り深度を求めるために使用され、深度は画像メモリ54
へPビットで送出される。例えば、10m毎に深度15
0mまでの深度を送出する場合には、Pは4となる。
【0025】クロックパルス発生器66は、一定周期の
パルス列CP1を発生し、このパルス列をXカウンタ6
7、切替器65へ送出し、また切替器730乃至7319
を介して画像メモリ540乃至5419へ送出する。更
に、このパルス列CP1は、切替器85へ送出され、ま
た切替器890乃至8919を介して画像メモリ830乃至
8319へ送出される。Xカウンタ67は、入力パルス列
をカウントし、計数値Xをアドレス切替器65へ送出す
る。またXカウンタ67は、J−1までカウントを行な
った後、計数値が0に戻る時、水平同期パルスをYカウ
ンタ68と偏向回路69へ送出する。Yカウンタ68
は、入力の水平同期パルスをカウントし、計数値Yをア
ドレス切替器65へ送出する。またYカウンタ68は、
K−1までカウントを行なった後計数値が0に戻る時、
垂直同期パルスを偏向回路69へ送出する。偏向回路6
9は、入力される水平及び垂直同期パルスにより、表示
器56の電子ビームを偏向させる。
【0026】クロックパルス発生器93は、1秒周期の
クロックパルス列をカウンタ94とカウンタ96へ送出
する。カウンタ96は、10進カウンタで10秒周期の
パルス列をカウンタ97へ送出する。カウンタ97は、
20進カウンタでカウント値を書込パルス発生器72へ
送出する。書込パルス発生器72は、その出力信号KA
0乃至KA19をそれぞれ切替器730乃至7319へ供給し
これらの切替器を制御する。書込パルス発生器72は、
入力カウント値が変化した後、最初のトリガパルスAが
入力された時刻から、次に入力カウント値が変化した
後、最初のトリガパルスA入力時刻までの10秒間、入
力カウント値の示す切替器730乃至7319の内の一つ
の切替器をONにし、対応する画像メモリ54への書込
と、その画像メモリから優先読出を行なわせ最新の探知
信号を読み出す。切替器730乃至7319の各々は、書
込パルス発生器72により制御され、ある切替器、例え
ば切替器7319がONの時には、対応する画像メモリ5
19にクロック発生器66が発生する一定周期のパルス
列CP 1が供給される。従って、A/D変換器53の出
力信号が画像メモリ5419に書き込まれ、また、このメ
モリに記憶されていた信号が読み出され、切替器7319
を介して色変換ROM55へ最新探知信号PA1として
送出される。また、ある切替器、例えば切替器7319
OFFの時には、対応する画像メモリ5419への信号の
書き込みは行なわれず、読み出しのみが行なわれ過去探
知信号PA0として切替器7419を介して色変換ROM
55へ送出される。
【00027】例えば、第10図に示すように、入力カ
ウント値が6から7に変化し、その後、最初のトリガパ
ルスAが入力すると、KA7の信号は”H”となり、切
替器737はONとなる。よって、画像メモリ547は書
込・読出状態となり、複数の探知信号に起因する探知信
号が順次書込まれるとともに、切替器747のON/O
FFに無関係に画像メモリ547の探知信号PA1を切替
器を介して色変換器55へ出力する。次に入力カウント
値が7から8に変化し、その後最初のトリガパルスAが
入力すると、KA7は”L”となり、KA8が”H”とな
る。よって画像メモリ547には、入力カウント値が7
から8に変化する時刻の探知信号が最後に書込まれ、そ
の後約190秒間、記憶されることになる。これによ
り、10秒毎に探知信号が、画像メモリ540乃至54
19に順繰りに記憶される。アドレス切替器65は、画像
メモリ54へ供給される書込アドレスと読出アドレスと
を切り替える切替器で、加算器75及び76より送出さ
れる書込アドレスX、YとXカウンタ67及びYカウン
タ68より送出される読出アドレスX、Yとを切り替え
る。切替えは、クロックパルス発生器66より送出され
るクロックパルス(CP1)で行なわれ、例えば、切替
器73を介して供給されるクロックパルスが”H”の時
には画像メモリ54は書込状態となり、加算器側に切り
替わり、クロックパルスが”L”の時には画像メモリ5
4は読出状態となり、Xカウンタ67とYカウンタ68
側に切り替わる。
【0028】カウンタ94は、20進カウンタで0〜1
9のカウントを繰り返す。そしてデコーダ95を通し、
カウンタ94のカウント値の示す切替器740乃至74
19を順次ONにする。これにより、1秒毎に親船に装備
されたソナーにより捕捉され画像メモリ54に記憶され
ていた過去の探知信号PA0が、色変換ROM55へ送
出され、表示器56に順繰りに表示される。
【0029】第7図において、デマルチプレクサ48、
復調/アンプ49及びアンテナ50で、無線受信機20
が構成される。復調/アンプ49は、アンテナ50で受
信され子船2より伝送されてきたソナー探知信号やその
他各種信号を、増幅し、復調し、デマルチプレクサ48
へ送出する。デマルチプレクサ48は、1ラインで伝送
されてきた各種信号を、直列入力を並列出力に変換する
ことにより分離し、出力する。その出力信号である船首
方位Bを加算器80の一入力端子及びCPU98へ、船
位Bをソナー中心ROM81の一入力端子及びCPU9
8へ、トリガBを書込パルス発生器82及び距離カウン
タ92の一入力端子へ送出する。また、探知信号Bを画
像メモリ83へ、チルト角Bを座標変換ROM84及び
深度ROM88の一入力端子へ、ヘデイングBを方位カ
ウンタ91及び距離カウンタ92の一入力端子へ、船速
BをCPU98へ送出する。
【0030】クロックパルス発生器57は、一定周期の
パルス列CP0を、方位カウンタ91の一入力端子へ送
出する。方位カウンタ91は、計数値θBを加算器80
の一入力端子へ送出する。加算器80は、捕捉したエコ
ー信号を表示器に北を上にして表示するために用いら
れ、その他方の入力端子にはデマルチプレクサ48から
船首方位Bが供給される。加算器80は、方位カウンタ
91からの入力値θBと船首方位Bとを加算し、得られ
た加算値を座標変換ROM84へ送出する。
【0031】距離カウンタ92は、入力されるヘディン
グパルスBをカウントし、計数値rBを座標変換ROM
84と深度ROM88へ送出する。距離カウンタ92
は、トリガパルスBによりカウント値が0にリセットさ
れる。ソナー中心ROM81は、画像中心位置に対する
子船の現在位置の水平及び垂直方向の画像上での差dX
B、dYBを求めるためのROMで、加算器86及び8
7へ送出される。差dXB及びdYBは、入力値である
船位、画像中心位置、レンジを使用して求められる。加
算器86及び87は、座標変換ROM84の送出値X、
Yと差dXB、dYBとをそれぞれ加算し、切替器85
を通して画像メモリ83の書込アドレスを送出する。深
度ROM88は、距離カウンタ92のカウント値rBと
チルト角Bより深度を求めるために使用され、深度は画
像メモリ83へPビットで送出される。例えば、10m
毎に深度150mまでの深度を送出する場合には、Pは
4となる。画像メモリ83は、20個のメモリプレーン
830乃至8319で構成され、それぞれ水平方向(X方
向)にJ、垂直方向(Y方向)にKのJ×K×M×20
ビットのメモリ容量を有し、子船のソナーによる送信毎
の20送信分の探知信号を記憶する。最初に、83
0に、10秒後に831に、さらに10秒後に832の画
像メモリに記憶される。そして、8319の画像メモリに
記憶されると、10秒後に830の画像メモリに記憶さ
れる。ここで、M=L+Pである。Pは探知信号の深度
を記憶するためのビット数で、深度ROM88の送出す
るビット数である。
【0032】Xカウンタ67は、入力パルス列をカウン
トし、計数値Xをアドレス切替器85へ送出する。Yカ
ウンタ68は、入力の水平同期パルスをカウントし、計
数値Yをアドレス切替器85へ送出する。クロックパル
ス発生器93は、1秒周期のクロックパルス列をカウン
タ94とカウンタ96へ送出する。カウンタ96は、1
0進カウンタで10秒周期のパルス列をカウンタ97へ
送出する。カウンタ97は、20進カウンタでカウント
値を書込パルス発生器82へ送出する。
【0033】書込パルス発生器82は、その出力信号K
0乃至KB19をそれぞれ切替器890乃至8919へ供給
しこれらの切替器を制御する。書込パルス発生器82
は、入力カウント値が変化した後、最初のトリガパルス
Bが入力された時刻から、次に入力カウント値が変化し
た後、最初のトリガパルスA入力時刻までの10秒間、
入力カウント値の示す切替器890乃至8919の内の一
つの切替器をONにし、対応する画像メモリ83への書
込と、その画像メモりから優先読出を行なわせ最新の探
知信号を読み出す。切替器890乃至8919の各々は、
書込パルス発生器82により制御され、ある切替器、例
えば切替器8919がONの時には、対応する画像メモリ
8319にクロック発生器66が発生する一定周期のパル
ス列CP1が供給される。従って、デマルチプレクサ4
8の出力信号が画像メモリ8319に書き込まれ、また、
このメモリに記憶されていた信号が読み出され、切替器
8919を介して色変換ROM55へ最新探知信号PB1
として送出される。また、ある切替器、例えば切替器8
19がOFFの時には、対応する画像メモリ8319への
信号の書き込みは行なわれず、読み出しのみが行なわれ
過去探知信号PB0として切り替え器9019を介して色
変換ROM55へ送出される。
【0034】例えば、第10図に示すように、入力カウ
ント値が6から7に変化し、その後、最初のトリガパル
スBが入力すると、KB7の信号は”H”となり、切替
器897はONとなる。よって、画像メモリ837は書込
・読出状態となり、複数の探知信号に起因する探知信号
が順次書込まれるとともに、切替器897のON/OF
Fに無関係に画像メモリ837に記憶されている探知信
号PB1を切替器を介して色変換器55へ出力する。次
に入力カウント値が7から8に変化し、その後最初のト
リガパルスBが入力すると、KB7は”L”となり、K
8が”H”となる。よって画像メモリ837には、入力
カウント値が7から8に変化する時刻の探知信号が最後
に書込まれ、その後約190秒間、記憶されることにな
る。これにより、10秒毎に探知信号が、画像メモリ8
0乃至8319に順繰りに記憶される。アドレス切替器
85は、画像メモリ83へ供給される書込アドレスと読
出アドレスとを切り替える切替器で、加算器86及び8
7より送出される書込アドレスX、YとXカウンタ67
及びYカウンタ68より送出される読出アドレスX、Y
とを切り替える。切替えは、クロックパルス発生器66
より送出されるクロックパルス(CP1)で行なわれ、
例えば、切替器89を介して供給されるクロックパルス
が”H”の時には画像メモリ83は書込状態となり、加
算器側に切り替わり、クロックパルスが”L”の時には
画像メモリ83は読出状態となり、Xカウンタ67とY
カウンタ68側に切り替わる。
【0035】カウンタ94は、20進カウンタで0〜1
9のカウントを繰り返す。そしてデコーダ95を通し、
カウンタ94のカウント値の示す切替器900乃至90
19を順次ONにする。これにより、1秒毎に子船に装備
されたソナーにより捕捉され画像メモリ83に記憶され
ていた過去の探知信号PB0が、色変換ROM55へ送
出され、表示器56に順繰りに表示される。
【0036】CPU98は、方位測定装置14から送出
される船首方位信号B及び方位測定装置19から入力さ
れる船首方位信号A、測位装置13から送出される船位
B及び測位装置18から入力される船位信号A、船速計
12から送出される船速B及び17から入力される船速
信号A、設定器61から入力される画像中心位置に基づ
き、表示器56上に表示される航跡、船首ベクトル(船
首方位と船速)、緯度線、経度線や文字等を、画像メモ
リ100に書き込むもので、書込アドレスをアドレス切
替器99を通して、また書込内容を直接画像メモリ10
0へ送出する。
【0037】CPU98は、設定器61から入力される
画像中心位置、測位装置18から出力される船位信号A
等に基づき親船の航跡を表す信号を生成し順次画像メモ
り100に書き込む。また、CPU98は、設定器61
から入力される画像中心位置、測位装置13から送出さ
れる船位信号B等に基づき子船の航跡を表す信号を生成
し順次画像メモリ100に書き込む。
【0038】画像メモリ100は、水平方向(X方向)
にJ、垂直方向(Y方向)にKのJ×K×Nビットのメ
モリ容量を有するメモリである。クロック発生器66
は、一定周期のパルス列CP1を発生し、このパルス列
を切替器99及び画像メモり100へ供給する。Xカウ
ンタ67は、また、入力パルス列をカウントし、計数値
Xをアドレス切替器99へ送出する。Yカウンタ68
は、入力の水平同期パルスをカウントし、計数値Yをア
ドレス切替器99へ送出する。アドレス切替器99は、
画像メモリ100へ供給される書込アドレスと読出アド
レスとを切り替える切替器で、CPU98より送出され
る書込アドレスX、YとXカウンタ67及びYカウンタ
68より送出される読出アドレスX、Yとを切り替え
る。切替えは、クロックパルス発生器66より送出され
るクロックパルス(CP1)で行なわれ、例えば、クロ
ックパルスが”H”の時には画像メモリ100は書込状
態となり、CPU98側に切り替わり、クロックパルス
が”L”の時には画像メモリ100は読出状態となり、
Xカウンタ67とYカウンタ68側に切り替わる。
【0039】方位カウンタ91、距離カウンタ92のカ
ウント値は、常に子船1の方位カウンタ28、距離カウ
ンタ29のカウント値と同じである。方向カウンタ91
はヘディングパルスBでリセットされ、距離カウンタ9
2はトリガパルスBでリセットされる。色変換ROM5
5は、入力値である画像メモリ100からの図形及び文
字信号、親船の最新探知信号(PA1)、親船の過去の
探知信号(PA0)、子船の最新探知信号(PB1)、
子船の過去の探知信号(PB0)及び表示深度範囲設定
信号に基づき、予め設定された優先順位で、色に変換す
るためのROMで、RGB信号を表示器56へ送出す
る。優先順位は、図形及び文字信号、親船の最新探知信
号、子船の最新探知信号、親船の過去の探知信号、子船
の過去の探知信号の順であり、親船の最新探知信号、子
船の最新探知信号は全深度を反射強度色別で、親船の過
去の探知信号、子船の過去の探知信号は、範囲指定され
た深度の探知信号のみを深度色別反射強度濃淡別(深度
で色を分け、反射強度の強いものを濃く、弱いものを淡
く表示)で表示する。
【0040】次に、この実施例について、その動作を説
明する。図2に示すように、親船1に装備されるソナー
により、広範囲方向の水中状況が探査される。一方、子
船2に装備されるソナーにより広範囲方向の水中状況が
探査される。
【0041】図3に示すように、子船2に搭載されてい
るソナー11と、船速計12と、測位装置13と、方位
測定装置14とにより得られた測定信号は、無線送信機
15によりアンテナ42を介して親船1へ送信される。
図4に示すように、子船2から送信される信号は、親船
に装備されるアンテナ201及び無線受信機20により
受信される。親船1に搭載されているソナー16と、船
速計17と、測位装置18と、方位測定装置19とによ
り船速等がそれぞれ測定される。これらの測定信号は、
親船1に搭載される表示器56に、図1に示すように表
示される。図1は、画面の上を北として表示するノース
アップ表示モードを用いて、親船1と子船2の現在位置
A及びB、親船1及び子船2それぞれの航跡、両船に装
備されたソナーにより現在及び過去に探知された魚群等
を、表示画面の地図上に上空から俯瞰したようにそれぞ
れ表示する。
【0042】図5に示すように、子船2においては、所
定の周期で探知パルス信号が送受波器3から広範囲方向
へ発射される。被探知物体からのエコー信号は、形成さ
れる受波ビームにより捕捉され画像メモリ24に一旦記
憶された後表示器26に表示される。マルチプレクサ4
0に供給される捕捉された被探知物体からのエコー信号
B、トリガ信号B、ヘディング信号B、チルト角B、船
首方位B、船位B及び船速Bをアンテナ42から親船1
側へ送信する。
【0043】なお、上述の広範囲の水中を探査するソナ
ーの構成及び動作は、公知である。第6図において、親
船1においては、所定の周期で探知パルス信号が送受波
器6から広範囲方向へ発射される。被探知物体からのエ
コー信号は、形成される受波ビームにより捕捉される。
捕捉されたエコー信号は、画像メモリ54に一旦記憶さ
れた後、表示器56に表示される。
【0044】第7図において、子船2から送信される被
探知物体からのエコー信号B、トリガ信号B、ヘディン
グ信号B、チルト角B、船首方位B、船位B及び船速B
は、アンテナ50により受信される。エコー信号Bは、
一旦画像メモり83に記憶された後、親船1のソナーに
より捕捉されたエコー信号Aと共に表示器56に表示さ
れる。
【0045】次に、10秒毎の画像メモリへの記憶、1
秒毎の表示器による表示について説明する。図6及び図
8において、書込パルス発生器72から制御信号KA0
乃至KA19が10秒毎に、それぞれ対応する切替器73
0乃至7319へ供給される。A/D変換器53の出力信
号は、ONになった切替器73に対応する画像メモり5
4に、10秒間順次書き込まれる。同時に、切替器73
により選択された画像メモリ54から最新の探知信号P
A1が色変換ROM55へ供給される。
【0046】一方、デコーダ95から制御信号K0乃至
19が1秒毎に、それぞれ対応する切替器740乃至7
19へ供給され、従って、各切替器が1秒毎に順次導通
する。画像メモリ540乃至5419の各々から1秒毎に
順次対応する切替器740乃至7419を介して、過去の
探知信号PA0が色変換ROM55へ供給される。
【0047】図7及び図8において、書込パルス発生器
82から制御信号KB0乃至KB19が10秒毎に、それ
ぞれ対応する切替器890乃至8919へ供給される。子
船から親船へ送信された被探知物体からのエコー信号
は、ONになった切替器89に対応する画像メモリ83
に、10秒間順次書き込まれる。同時に、切替器89に
より選択された画像メモリ83から最新の探知信号PA
1が色変換ROM55へ供給される。一方、デコーダ9
5から制御信号K0乃至K19が1秒毎に、それぞれ対応
する切替器900乃至9019へ供給され、従って、各切
替器が1秒毎に順次導通する。画像メモリ830乃至8
19の各々から1秒毎に順次対応する切替器900乃至
9019を介して、過去の探知信号PA0が色変換ROM
55へ供給される。
【0048】また、画像メモリ100から親船及び子船
の航跡、船首ベクトル(船首方位と船速)、緯度線、経
度線や文字等を表す信号が、色変換ROM55へ供給さ
れる。表示器56は、色変換ROM55の出力信号に基
づいて、図1に示すように広範囲方向の水中状況等を表
示する。色変換ROM55は、親船のソナーの最新探知
信号及び子船のソナーの最新探知信号が信号の大きさに
応じて異る色にて表示されるように信号変換する。親船
の過去の探知信号及び子船の過去の探知信号について
は、色変換ROM55により、深度に応じて異る色に
て、また反射強度に応じて異る濃淡にて表示されるよう
に信号変換する。親船の過去の探知信号及び子船の過去
の探知信号については、色変換ROM55により、範囲
指定された深度の探知信号のみを深度に応じて異る色に
て、また反射強度に応じて異る濃淡にて表示されるよう
に信号変換する。
【0049】なお、上述の実施例においては、従船が一
隻であったが、この発明はこれに限定されるものではな
く、従船が2以上であっても良い。この場合には、各従
船に図5に示すブロック図のように構成される装置を装
備し、親船にはこれに対応して図7に示すブロック図の
ように構成される装置を装備すればよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1又は3の水中探知表示装置によ
れば、親船に装備される表示器の表示画面上に自船及び
子船の航跡を表示し、親船及び子船にそれぞれ装備され
るスキャニングソナーで船の周囲の水中状況を探査し、
探知した魚群等の被探知物体を、親船及び子船の前記航
跡に沿って表示するので、複数の船に装備されるソナー
により探知された魚群等の水平位置、深度、広がり等を
判り易く表示することができる。請求項2の水中探知表
示装置によれば、表示器がノースアップ表示モードで複
数の船に装備されるスキャニングソナーによりそれぞれ
得られる水中情報を表示するので、地球表面に対する魚
群等の水平位置や広がり等を表示することができる。
【0051】請求項4の水中探知表示装置によれば、最
新の探知信号を信号の大きさに応じて異る色にて表示
し、過去の探知信号を深度に応じて異る色にて且つ信号
の大きさに応じて濃淡表示するので、多くの情報を解り
やすく表示することができる。請求項5の水中探知表示
装置によれば、親船に装備される表示器の表示画面上
に、親船及び子船にそれぞれ装備されるスキャニングソ
ナーで船の周囲の水中状況を探査し、探知した魚群等の
被探知物体を表示するので、複数の船に装備されるソナ
ーにより探知された魚群等の水平位置、深度、広がり等
を判り易く表示することができる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明により得られる表示例を示す図であ
る。
【図2】 水中探知装置を使って水中を探査する様子を
示す図である。
【図3】 この発明の一実施例を示す図で、子船に装備
される装置の概略の構成を示す図である。
【図4】 この発明の一実施例を示す図で、親船に装備
される装置の概略の構成を示す図である。
【図5】 図3に示される子船に装備される装置のブロ
ック図である。
【図6】 図4に示される親船に装備される装置の一部
のブロック図である。
【図7】 図4に示される親船に装備される装置の一部
で、子船のソナーにより捕捉される信号に関係する部分
のブロック図である。
【図8】 図4に示される親船に装備される装置の一部
で、信号の表示に関係する部分のブロック図である。
【図9】 送受波器の構成を示す図である。
【図10】 図6及び図7に示すブロック図の動作を説
明するための図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主船に装備され広範囲方向の水中を探査す
    る第1のスキャニングソナーと、 主船の位置を測定する第1の位置測定装置と、 少なくとも一の従船に装備され広範囲方向の水中を探査
    する第2のスキャニングソナーと、 前記従船の位置を測定する第2の位置測定装置と、 前記従船の第2のスキャニングソナーにより得られる水
    中情報と、前記従船の第2の位置測定装置により得られ
    る船位置情報とを主船側へ伝送する送信手段と、 主船に装備され、該送信手段からの伝送信号を受信する
    受信手段と、 主船に装備され、該受信手段の出力信号並びに主船の第
    1のスキャニングソナーの出力信号及び主船の第1の位
    置測定装置の出力信号に基づいて、その表示面上に主船
    及び前記従船の航跡並びに主船の航跡に沿って主船の第
    1のスキャニングソナーによって捕捉されたエコー信号
    及び前記従船の航跡に沿って従船の第2のスキャニング
    ソナーによって捕捉されたエコー信号をそれぞれ表示す
    る表示器とを具備することを特徴とする水中探知表示装
    置。
  2. 【請求項2】表示器がノースアップ表示モードで、スキ
    ャニングソナーにより得られる水中情報を表示すること
    を特徴とする請求項1記載の水中探知表示装置。
  3. 【請求項3】主船に装備され広範囲方向の水中を探査す
    る第1のスキャニングソナーと、 主船の位置を測定する第1の位置測定装置と、 従船に装備され広範囲方向の水中を探査する第2のスキ
    ャニングソナーと、 従船の位置を測定する第2の位置測定装置と、 従船の第2のスキャニングソナーにより得られる水中情
    報と、従船の第2の位置測定装置により得られる船位置
    情報とを主船側へ伝送する送信手段と、 主船に装備され、該送信手段からの伝送信号を受信する
    受信手段と、 主船に装備され、第1のスキャニングソナーにより得ら
    れる水中情報を記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段から記憶信号を読み出す第1の読出手
    段と、 主船に装備され、第2のスキャニングソナーにより得ら
    れる水中情報を記憶する第2の記憶手段と、 該第2の記憶手段から記憶信号を読み出す第2の読出手
    段と、 主船に装備され、第1の位置測定装置の出力信号に基づ
    いて主船の航跡を表す信号及び第2の位置測定装置の出
    力信号に基づいて従船の航跡を表す信号を生成する航跡
    信号生成手段と、 上記第1の読出手段、第2の読出手段及び航跡信号生成
    手段が送出する出力信号をそれぞれ表示する表示器とを
    具備することを特徴とする水中探知表示装置。
  4. 【請求項4】第1の読出手段及び第2の読出手段が読み
    出す最新の探知信号を信号の大きさに応じて異る色にて
    表示し、過去の探知信号を深度に応じて異る色にて且つ
    信号の大きさに応じて濃淡表示することを特徴とする請
    求項3記載の水中探知表示装置。
  5. 【請求項5】主船に装備され広範囲方向の水中を探査す
    る第1のスキャニングソナーと、 主船の位置を測定する第1の位置測定装置と、 少なくとも一の従船に装備され広範囲方向の水中を探査
    する第2のスキャニングソナーと、 前記従船の位置を測定する第2の位置測定装置と、 前記従船の第2のスキャニングソナーにより得られる水
    中情報と、前記従船の第2の位置測定装置により得られ
    る船位置情報とを主船側へ伝送する送信手段と、 主船に装備され、該送信手段からの伝送信号を受信する
    受信手段と、 主船に装備され、該受信手段の出力信号並びに主船の第
    1のスキャニングソナーの出力信号及び主船の第1の位
    置測定装置の出力信号に基づいて、その表示面上に主船
    及び前記従船の位置を中心に主船の第1のスキャニング
    ソナーによって捕捉されたエコー信号及び前記従船の第
    2のスキャニングソナーによって捕捉されたエコー信号
    をそれぞれ順次表示する表示器とを具備することを特徴
    とする水中探知表示装置。
JP8243446A 1996-09-13 1996-09-13 水中探知表示装置 Pending JPH1090411A (ja)

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