JPH1088896A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

車両用スライドドア装置

Info

Publication number
JPH1088896A
JPH1088896A JP8245121A JP24512196A JPH1088896A JP H1088896 A JPH1088896 A JP H1088896A JP 8245121 A JP8245121 A JP 8245121A JP 24512196 A JP24512196 A JP 24512196A JP H1088896 A JPH1088896 A JP H1088896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
door
roller
vehicle
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8245121A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Nishihata
進 西端
Kimiya Kichise
公彌 吉瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTEC JAPAN KK
Original Assignee
OTEC JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OTEC JAPAN KK filed Critical OTEC JAPAN KK
Priority to JP8245121A priority Critical patent/JPH1088896A/ja
Publication of JPH1088896A publication Critical patent/JPH1088896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体にレールを設けない構造の車両用スライ
ドドア装置において、ドアを前方にスライドさせる構造
としても乗降性を損なわないようにし、また、ドア閉時
に乗員スペースを狭めないとともに外観上優れるように
すること。 【解決手段】 ドアDをオフセットさせる際に平行リン
クとして動作する略同長の第2アーム2と第3アーム1
3のうち、第2アーム2の基端を、車体の開口部Pの端
部のフロントピラーFPに基端が取り付けられた第1ア
ーム1の先端に回動可能に取り付け、さらに、第3アー
ム13の先端部をドアDに設けたガイドレールに相対ス
ライド可能に支持する一方で、第2アーム2の先端部で
ドアDの中間部を回動可能に支持し、第1アーム1と車
体との間に第1アームを固定したり固定解除したりする
ロック機構51を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両用スライド
ドア装置に関し、特に、車体にスライドドアのスライド
をガイドするガイドレールを設けない構造のスライドド
ア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、車両用のドア装置は、図14に
示すようなヒンジドア装置と図15に示すようなスライ
ドドア装置とに大別される。図14のヒンジドア装置
は、開口部の一端部にヒンジを設けた周知の構造である
が、この構造では図示のようにドア01の近くに壁03
などの障害物があった場合に広い開口が得られず乗降性
の点で不利である。図15のスライドドア装置は、車体
に設けたアッパレール04,ロアレール05,リヤレー
ル06にドア02がスライド自在に支持された最も一般
的な構造のもので、このようなスライドドア装置は、ド
ア02が車体の側面に沿って移動するから、ドア02の
近くに障害物があっても広い開口を得ることができる。
しかしながら、このスライドドア装置は、開口部の後方
にリヤレール06を延在させる必要があるために、車両
に搭載するにあたり車両の形状に制約があった。すなわ
ち、開口部のドア02のスライド方向側に少なくともド
ア02のスライド量に相当する長さを有したレールを延
在させる側壁が必要であった。
【0003】このような従来の車両用スライドドア装置
に対して、開口部の前あるいは後にレールを延在させな
い構造の車両用スライドドア装置が、例えば、「199
2年8月株式会社オーテックジャパン サービス部発行
のNISSANアトラス助手席スライドドア仕様車サービスマ
ニュアル」により公知である。すなわち、この車両用ス
ライドドア装置は、図16の(a)に示すように、キャ
ブオーバトラックの助手席に設けられたもので、同図
(b)に示すベース011が開口部012の後部に固定
され、このベース011およびスライダ013とに2本
のリンク014の両端が回動自在に取り付けられて平行
リンク機構が構成され、前記スライダ013には、ロー
ラが前後の上下に設けられており、このスライダ013
に対して相対スライドするスライドレール015がドア
016の中間部に前後方向に延在された構造となってい
る。したがって、この従来装置では、ドア閉時には、ス
ライダ013が車室内に配置されており、その状態から
ドア016を開く場合、まず、ドア016を外方に押す
と平行リンク機構の作動によりスライダ013が車体に
平行な状態を保ったままドア016とともに車外にオフ
セットされ、次に、ドア016を後方に押せば、車外に
配置されたスライダ013に対してスライドレール01
5がスライドすることでドア016が後方に移動して、
図16(a)に示すようにドアが開かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上述の図16に示し
た従来の車両用スライドドア装置は、ドアを車両後方に
スライドさせて開く構造であるが、車両の形状その他の
理由によりドアを車両前方にスライドさせて開くように
構成したいという要望が存在する。ところが、従来の構
造にあっては、以下に述べる理由によりこのような前方
スライドに適用することが難しかった。すなわち、従来
装置を用いてドアを前方にスライドさせる場合、図17
dに示すように、ベース011を開口部の前端部のピラ
ー020の近傍位置に固定し、このベース011にリン
ク014を取り付けることになる。しかしながら、この
構造では、ドア016を前方(矢印FR方向)開いた時
にベース011ならびにリンク014がこの位置、すな
わち、乗員の足下近傍位置に残るため、非常に乗降性が
悪い。すなわち、リンク014が平行リンクを構成する
ためにベース011においてリンク014を前後に離し
て支持する必要がありベース011が前後に長く延在さ
れる。加えて、ガイドレール015はドア016の荷重
を支持することから高い強度が必要で大型になるととも
に、ドア016の荷重をバランスよく支持するためにド
ア016の高い位置に配置する必要がある。このため、
大型のガイドレール015がドア016の中間部に車室
側に大きく突出して乗員のスペースを狭めるとともに外
観上も好ましいものではない。しかも、従来装置によれ
ば、ドア016がリンク014により車外にオフセット
した後にスライドさせる構造であるから、モータなどの
駆動源の駆動力をドア016に伝達させ難く自動化が困
難であった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、車体にレールを設けない構造の車両用
スライドドア装置において、ドアを前方にスライドさせ
る構造としても乗降性を損なわないようにし、また、ド
ア閉時においても乗員スペースを狭めないとともに外観
上優れるようにすることを主たる目的とし、加えて、車
体にレールを有しない構造において自動化を図ること目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために本発明の車両用スライドドア装置は、車両に設け
られた開口部の一端部に、第1アームの基端が水平方向
に回動可能に取り付けられ、この第1アームの先端に、
第2アームの基端が水平方向に回動可能に取り付けら
れ、この第2アームの先端に、前記開口部を開閉するド
アの中間部が水平方向に相対回動可能に支持され、前記
第1アームの車体への取付部の近傍位置の車体に、前記
第2アームと略同長に形成された第3アームの基端部が
回動可能に取り付けられ、前記第3アームの先端部は、
前記ドアに固定されたガイドレールに、水平方向に相対
回動可能であるとともにスライド可能に支持され、前記
第1アームと車体との間には、第1アームが車体に対し
て固定するとともに固定解除可能な第1ロック機構が設
けられている構成とした。請求項2記載の発明では、前
記第3アームを車体に対して固定するとともに固定解除
可能な第2ロック機構が設けられている構成とした。請
求項3記載の発明では、前記第1ロック機構を、ドアが
全閉状態である時とオフセット作動中は第1アームを固
定し、オフセット作動終了時からスライド作動中および
全開状態で第1アームの固定を解除するよう作動させる
第1連動機構が設けられている構成とした。請求項4記
載の発明では、前記第2ロック機構を、ドアが全閉状態
である時とオフセット作動中は第3アームの固定を解除
し、オフセット作動終了時からスライド作動中および全
開状態で第3アームを固定させるよう作動させる第2連
動機構が設けられている構成とした。請求項5記載の発
明では、前記第3アームにモータが取り付けられている
とともに、この第3アームのドアへの取付位置の近傍位
置には前記モータから駆動伝達されて回転するスプロケ
ットが設けられ、このスプロケットと噛合したチェーン
が、前記ガイドレールと平行に延在されている構成とし
た。請求項6記載の発明では、前記第3アームの先端部
には、ドアの開スライド方向から第1ローラ,第2ロー
ラ,第3ローラが一列に設けられ、前記ガイドレールに
は、前記ローラが転動する溝部が長手方向に延在され、
この溝部の、開スライド方向の先端部には、この溝の先
端に第1ローラを配置させた状態で第2ローラを中心と
する円弧形状の円弧溝部が溝部に連続して形成されてい
る一方、第2ローラを中心として第3ローラの回転軌跡
上に第3ローラを前記溝部の外に導く切欠部が形成され
ている構成とした。請求項7記載の発明では、前記ドア
に設けられた電装部品に接続されたハーネスが、前記第
2アームおよび第1アーム上を配索されて車体側に接続
されている構成とした。
【0007】
【作用】 請求項1記載の車両用スライドドア装置の動
作を説明すると、ドアを閉じた状態では、第1アームと
第2アームとを略一直線となるように配置させ、かつ、
第3アームも第1アームに近接配置させておく。また、
この時第1ロック機構は第1アームを車体に固定させて
おく。ちなみに、請求項3記載の発明では、このドア閉
状態では、第1連動機構の動作に基づいて第1ロック機
構は第1アームを固定している。この状態からドアを開
く場合、まず、ドアを車外方向にオフセットさせる。す
なわち、ドアを車体外方に移動させると、第1アームが
固定されていることから第2アームと第3アームが平行
リンクとして作用してそれぞれ基端部を中心に水平回動
し、ドアが車外方向に平行移動する。このドアの動きを
本明細書ではオフセットと呼ぶ。こうしてドアが車外に
オフセットされたら、第1ロック機構による第1アーム
の固定を解除した後、ドアをスライドさせる。すなわ
ち、第3アームに対してガイドレールを相対スライドさ
せることでドアがスライドする。ちなみに、請求項3記
載の発明では、オフセット作動が終了した時点で第1連
動機構の作動により第1ロック機構による第1アームの
固定が解除される。そして、このスライドに伴うドアの
変位により第2アームとドアとの連結位置が変位し、こ
の変位に伴って第2アームが第1アームに対して水平回
動を行うとともに第1アームが車体に対して水平回動を
行い、第1アームは車体に連結されている基端部を除い
て車外に配置されることになり、その後、ドアが所定の
全開位置までスライドしたらドアのスライドを停止させ
る。なお、ドアをスライドさせる時には第3アームは回
動しないようにしておく。ちなみに、請求項2記載の発
明では、第2ロック機構により第3アームを固定するこ
とができ、また、請求項4記載の発明では、このオフセ
ット作動の終了時点で、第2連動機構の作動に基づいて
第2ロック機構による第3アームの固定が成される。こ
のドア全開状態において、第1・第2・第3アームは車
外に配置されるため乗降の妨げにならない。
【0008】次に、ドアを全開位置から閉じる時には、
上記と逆の動作を行うもので、すなわち、ドアを閉方向
にスライドさせ、ガイドレールを第3アームの先端部に
対して相対スライドさせる。そして、これに伴って第2
アームが車体に向かって水平回動するとともに第1アー
ムも車体に向かって水平回動する。この時、ドアのスラ
イド時には第3アームが回動しないようにするのが好ま
しい。ちなみに、この第3アームの固定は、請求項2記
載の発明では、第2ロック機構により行うことができ、
また、請求項4記載の発明では、この第2ロック機構の
動作が第2連動機構の動作に基づいてなされる。上述の
ドアの閉スライドに伴い、第1アームが車内に配置され
るまで回動したら、第1ロック機構により第1アームを
固定させた後、ドアを車内方向にオフセットさせる。す
なわち、第1アームが固定されているから第2アームと
第3アームが平行リンクとして動作して両アームが水平
回動し、これに伴いドアが平行移動して全閉状態とな
る。ちなみに、請求項3記載の装置では、第1連動機構
の動作に基づいてドアの閉スライド終了時点で第1ロッ
ク機構が第1アームを固定する。また、請求項4記載の
装置では、同じくドアの閉スライド終了時点で第2連動
機構が第2ロック機構による第3アームの固定を解除
し、上述の動作が可能となる。
【0009】次に、請求項5記載の発明では、上述のド
アの開閉がモータの駆動により自動的に成される。すな
わち、第3アームに設けられているモータを駆動する
と、スプロケットが回転し、ドアに設けられているチェ
ーンとの噛合位置が移動する。これにより、まず、車体
に固定されていない第3アームとドアとが相対回動する
ことで、オフセット作動が成される。次に、オフセット
作動が終了すると、第2ロック機構により第3アームが
固定される一方で、第1ロック機構による第1アームの
固定が解除されるため、モータの駆動を続行すると、第
3アームに対してドアがスライドする。次に、全開位置
からドアを閉じる時には、モータを逆転すると、まず、
ドアの閉スライドが成され、ドアがオフセット位置に戻
った時点で、第1ロック機構により第1アームが固定さ
れる一方、第2ロック機構による第3アームの固定が解
除される。さらに、モータを駆動させると第3アームと
ドアが相対回転して、ドアが全閉位置に向かって平行移
動する。請求項5記載の発明では、以上の自動開閉が可
能となる。
【0010】請求項6記載の発明では、ドアの全閉時に
は、第3アームの先端部に設けた各ローラは、第1ロー
ラが円弧溝部に配置され、第2ローラが溝部の端部近傍
に配置され、第3ローラが溝部の外に配置されて、各ロ
ーラが揃ってガイドレールも溝部を移動することができ
ない状態となっており、ドアはスライドしない。次に、
オフセット作動により第3アームとドアおよびガイドレ
ールとを相対回動させると、ガイドレールおよびドアが
第2ローラを中心として回動し、第1ローラが円弧溝部
を移動するとともに、第3ローラが切欠部から溝部内に
入り、オフセット作動を終了した時点で、各ローラが溝
部内に一列に配置される。したがって、ガイドレールは
第3アームに対してスライド可能となる。また、ドア閉
時には、これと逆に動作するもので、ドアをオフセット
位置から全閉位置に向けて平行移動させた時には、ガイ
ドレールおよびドアが第3アームの第2ローラを中心に
回動して、第1ローラが円弧溝部を移動する一方、第3
アームは溝部に形成した切欠部から溝部の外方に移動す
る。
【0011】請求項7記載の発明では、ドアに設けた電
装部品に接続されたハーネスが第2アームならびに第1
アーム上に配索されて車体側に接続されている。第2ア
ームの先端部はドアに回動可能に取り付けられており、
ドアのオフセットおよびスライド時も常時ドアとの取付
位置が移動することがなく、また、第2アームの基端部
と第1アームの先端部とも回動可能に連結されていて、
両者が離れることはなく、さらに、第1アームの基端部
は車体に回動可能に取り付けられていて取付位置が移動
することはない。したがって、ドアがオフセット作動な
らびにスライド作動してもハーネスがドアや車体に対し
て出入りするような変位することがなく配索が容易に行
え、スライドドアにおいて、電装部品の動作をドア開時
においても容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態のスライ
ドドア装置のドアを開いた状態を車室方向から見た斜視
図であって、図中Dはドア、OPはこのドアDにより開
閉される開口部、FPはこの開口部OPの前縁を構成す
るフロントピラーである。そして、このフロントピラー
FPと前記ドアDとの間には、オフセット機構50が設
けられている。
【0013】図2の要部斜視図によりオフセット機構5
0の構成を説明する。このオフセット機構50は、第1
アーム1,第2アーム2,第3アーム13を主要な構成
としている。第1アーム1は、その基端がブラケット
3,4によりフロントピラーFPに対して水平方向に回
動可能に取り付けられている。そして、第1アーム1の
先端部に第2アーム2の基端部がシャフト7を中心に水
平方向に回動可能に取り付けられている。この第2アー
ム2の先端部には上下方向に長いシャフト19が溶接さ
れており、このシャフト19の上下端部がそれぞれブラ
ケット5,6によりドアDに取り付けられている(図1
参照)。なお、シャフト19は両ブラケット5,6に対
して回動自在に構成されている。また、前記ブラケット
6は、ドアDの下部に前後方向に延在して取り付けられ
ている後述のチェーンブラケット17に固定されてい
る。また、第1アーム1の基端部に設けられたレバー1
aと車体との間にはガススプリング12が設けられてい
る。
【0014】図示のように第1アーム1と第2アーム2
とが略直角を成した状態で第2アーム2と平行となるよ
うに第3アーム13が設けられている。この第3アーム
13は、第2アーム2と同長に形成され、基端部がフロ
ントピラーFPに固定したブラケット14に図3に示す
シャフト23を中心に水平方向に回動自在に取り付けら
れ、第3アーム13の先端部は、ドアDの下部に前後方
向に延在して取り付けられた後述するガイドレール15
に係合されている。すなわち、第3アーム13の先端部
の下面には、図3,4に示すようにローラ24,25,
26が設けられており、これらローラ24,25,26
が、ガイドレール15に直線状に形成された溝部15a
に挿入されている。また、第3アーム13の先端部の上
面にはセンタリングプレート27が固着されており、こ
のセンタリングプレート27において前方に向けて開口
された溝部27aにドアDに固定したセンタリングシャ
フト16が係合されている。なお、前記ガイドレール1
5の溝部15aは、図2に示すように略全長に亘って一
直線上に形成されているが、前端部においては、図5に
示すように、円弧溝部15bが設けられているととも
に、その近傍位置には切欠部15cが形成されている。
前記円弧溝部15bは、第3アーム13の前端部に設け
られたローラ25が溝部15aの直線部分の前端に配置
されている状態において、ローラ24を中心とした円弧
形状を成すように形成され、一方、切欠部15cは、同
様にローラ24の位置を中心としてローラ26を通る円
弧上に形成されている。したがって、ローラ25が溝部
15aの前端に配置された状態でガイドレール15に対
して車体外方に外力を加えた時にはローラ25が円弧溝
部15bを移動するとともにローラ26が溝部15aの
外に移動してガイドレール15がローラ24を中心とし
た回動を行うように構成されている。
【0015】図2に戻り、前記第1アーム1には、第1
アーム1がブラケット3(車体)に対して回動する状態
と所定の位置に固定された状態とに切り替える請求の範
囲の第1ロック機構に相当するロック機構51が設けら
れている。すなわち、このロック機構51は、第1アー
ム1の基端部の上面に設けられて図6に示すように中空
に形成されたピンブロック11と、このピンブロック1
1に出入り可能に設けられてブラケット3に形成された
ロック孔3aに係合可能なピン22と、このピン22を
突出方向に付勢するスプリング21と、前記ピン22の
出入り方向とは反対位置に配置されてピン22と一体的
に連結されたロッド20とで構成されている。
【0016】そして、ロッド20には、請求の範囲の第
1連動機構を構成するコンロッド10の一端が連結され
ている。このコンロッド10の他端にはレバー8が連結
されており、このレバー8は、前記シャフト7の上端に
水平方向に回動自在に取り付けられている。また、この
レバー8には第2アーム2の上面に立設したシャフト9
が係合するよう構成されている。ここで前記ロック機構
51の動作を簡単に説明すると、第1アーム1と第2ア
ーム2とが成す角度が図示の90度よりも大きな角度で
はシャフト9はレバー8と離れており両アーム1,2は
相対回動可能であるとともに、第1アーム1はブラケッ
ト3に対して図示の位置(車両前後方向に延在されてい
る位置)に固定されている。ところが第2アーム2を第
1アーム1に対して両者が成す角度が図示の90度より
も狭くなるまで回動させると、シャフト9がレバー8を
押してレバー8を回動させ、それに伴ってコンロッド1
0がロッド20を引っ張り、それに連動してピン22が
ロック孔3aから抜き出される。したがって、第1アー
ム1はブラケット3に対して回動自在となる。このよう
に、ピンブロック11は、第1アーム1に対する第2ア
ーム2の回動により第1アーム1がブラケット3(車
体)に対して固定された状態と回動自在な状態とに切り
替える。
【0017】次に、第3アーム13に設けられているロ
ック28について説明する。すなわち、第3アーム13
には、ブラケット14に対して回動自在な状態と回動を
規制した状態に切り替える請求の範囲の第2ロック機構
に相当するロック28が、図4に示すように第3アーム
13の下面に回動可能に設けられている。このロック2
8は、ブラケット14に立設状態で溶着されたストライ
カ33(図3参照)と噛み合い可能に形成されている。
そして、前記ロック28はリンク32を介してレバー2
9に連結されており、このレバー29は第3アーム13
に溶着されているシャフト30に回動自在に挿入されて
いる。レバー29はダルマピン31により抜け止めされ
ている。前記レバー29は、第3アーム13を回動させ
た時に、図5に示すようにガイドレール15に水平方向
に揺動可能に設けられたロックオープナ36が当たると
回動してロック28を解放させる。
【0018】次に、ドアDの開閉を自動的に行う駆動機
構の構成について説明する。図3において34はモータ
であり、前記第3アーム13に固定されている。このモ
ータ34の出力軸にはスプロケット35が取り付けられ
ている。このスプロケット35は、前記ドアDの下部に
おいてガイドレール15と平行に前後方向に延在された
チェーンブラケット17に内接して固定されたチェーン
18(図2参照)に噛合されている。なお、前記モータ
34は、第3アーム13およびブラケット14を経て車
体側に延びる図示を省略したハーネスにより電源側に接
続されている。
【0019】次に、実施の形態の動作を説明する。 a.全閉時 全閉状態では、図7に示すように第1アーム1と第2ア
ーム2とが車両前後方向に直列に並び、第3アーム13
は前後方向に延在されている。すなわち、第1アーム1
はロック機構51によりブラケット3に固定された状態
となっており、また、第3アーム13は、図8に示すよ
うに前後方向に延在され、この時、ローラ25がガイド
レール15の円弧溝部15bに配置され、ローラ24は
溝部15aに配置され、ローラ26は溝部15aの外に
配置されている。
【0020】b.ドア開時 モータ34を駆動させるとスプロケット35がチェーン
18に対して回転し、この時、ドアDに設けられたセン
タリングシャフト16と第3アーム13に設けられたセ
ンタリングプレート27とが係合していることから、第
3アーム13とドアDとが相対回動する。そして、第3
アーム13と第2アーム2との長さが等しいとともに、
第1アーム1がロック機構51によりブラケット3に固
定された状態となっているため、第2・第3アーム2,
13が平行リンクとして作動し、ドアDが車外に平行移
動するオフセット作動が成される。この時、第3アーム
13では、図9に示すようにローラ25が円弧溝部15
bを移動し、ローラ26が切欠部15cに向かう。そし
て、図10に示すように、各アーム1,2,13が相対
的に略直角を成す位置までドアDが車外にオフセットさ
れると、図11に示すように第3アーム13のローラ2
5が溝部15aの前端に達するとともにローラ26が切
欠部15cから溝部15a内に移動し、各ローラ24,
25,26が溝部15a内に一直線に並ぶ。この状態で
オフセットが終了する。このオフセット終了の時点で、
図2に示す第2アーム2に立設したシャフト9がレバー
8を叩き、レバー8が回動してピンブロック11のピン
22がロック孔3aから抜けて第1アーム1が車体に対
して回動可能となる。一方、第3アーム13では、ロッ
ク28がストライカ33と係合して第3アーム13は回
動を規制される。
【0021】この状態からさらにモータ34が駆動する
と、ドアDはスライドを開始する。すなわち、図11に
示すように第3アーム13の各ローラ24,25,26
が一直線に並ぶとともに、第3アーム13に設けたセン
タリングプレート27の溝部27aの開口が前方を向い
てセンタリングシャフト16が前方に移動可能となるこ
とから、第3アーム13に対してガイドレール15がス
ライド可能となりドアDが前方スライドを介して、図1
2に示すように各ローラ24,25,26がガイドレー
ル15の溝部15aを移動する。そして、このドアDの
前方スライドに伴って第2アーム2の先端部に設けたシ
ャフト19が前方に移動するのに伴い、ロック機構51
によるロックが解除された第1アーム1が車体に対して
回動し、第1・第2アーム1,2がドアDの動きに追従
する。そして、図13に示すように、ローラ26がガイ
ドレール15の溝部15aの後端に移動するまでドアD
が前方スライドした時点で、図外のリミットスイッチが
閉成されてモータ34が停止し、ドアDの前方スライド
が終了する。この時点でドアDは図12あるいは図1に
示す全開状態となっており、この状態では、第1アーム
1は第3アーム13と上下で重なるまで回動し、ドアD
をオフセット作動させるためのオフセット機構50は、
開口部OPの前端部の外側に配置され、乗員の乗降の妨
げになることはない。また、この全開時にはガススプリ
ング12が短縮されて衝撃を吸収する。なお、本実施の
形態では、第3アーム13の各ローラ24,25,26
は、完全に同一線上に配置せずに僅かに偏心させること
により溝部15aとのガタをなくしている。また、ロー
ラ26を他のローラ24,25よりも高い位置に配置さ
せてローラ26が溝部15aに出入りする切欠部15c
の深さを浅く形成しており、これによりローラ24,2
5が溝部15aを移動する時に切欠部15cから脱落し
ないようにしている。
【0022】c.ドア閉時 ドアDを上述の全開状態から閉じる時には、モータ34
を逆転駆動させる。これによりまずドアDが後方スライ
ドする。そして、図10に示すようにローラ25が溝部
15aの前端に達するまでドアDが後方スライドする直
前に、ガイドレール15に取り付けられているロックオ
ープナ36が図4に示すレバー29を叩いて回動させ、
ロック28とストライカ33との係合が外れて第3アー
ム13のロックが解除されて回動可能となる。それと同
時にドアDに設けられたセンタリングシャフト16がセ
ンタリングプレート27に設けた溝部27に噛み合う。
一方、第1アーム1では、図10の位置まで戻った時点
で、ピンブロック11においてスプリング21で突出方
向に付勢されていたピン22がブラケット3のロック孔
3aに挿入されて車体に対して固定される。すなわち、
第3アーム13が回動可能となるとともに第1アーム1
が車体に固定される。したがって、さらにモータ34の
駆動を続ければ第3アーム13が回動を開始するととも
に第2アーム2と協動して平行リンクとして作動し、ド
アDが全閉位置に向かって平行移動するオフセット作動
を開始する。そして、ドアDが図7に示す全閉位置に戻
った時点で図外のリミットスイッチが投入されてモータ
34の駆動が停止される。
【0023】本実施の形態では以上説明したように構成
して上述の動作を行うようにしたため、以下に列挙する
効果が得られる。 (イ)車体にガイドレールを設けることなしにドアDを
前方にスライドさせる構造でありながら、ドアDの全開
時には開口部OPの前端部に設けたオフセット機構50
の構成部材が、図1に示すように開口部OPの前端部の
車外に位置して開口部OPを塞ぐことがないために、乗
降を妨げることがなく高い乗降性が得られる。
【0024】(ロ)ドアDの動作に連動して第1アーム
1が車体に対して回動する状態と回動しない状態とに切
り替えるロック機構51を設けたため、ドアDをオフセ
ット作動させている時(平行移動中)には、第1アーム
1が回動することがなく第2・第3アーム2,13が平
行リンクとして機能して確実にオフセット作動を行うこ
とができるとともに、ドアDのスライド時には第1・第
2アーム1,2がドアDの荷重を支持しながらドアDの
スライドに追従するという動作が確実に成され、良好な
作動性が得られる。
【0025】(ハ)ロック28,ストライカ33および
レバー29を設けて、第3アーム13が車体に対して回
動する状態と回動しない状態とをドアDの動作に連動し
て形成できるように構成したため、ドアDのオフセット
作動中は第3アーム13を平行リンクとして機能させる
一方、ドアDのスライド作動中は第3アーム13を固定
してドアDのスライドのガイドを確実に行うことがで
き、良好な作動性が得られる。
【0026】(ニ)モータ34およびこのモータ34で
回転されるスプロケット35を第3アーム13に設ける
とともに、このスプロケット35とドアDに設けたチェ
ーン18とを噛合させた構成とし、かつ、上記(ロ)
(ハ)に記載のようにオフセット作動、スライド作動が
確実に行われるように構成したため、ドアDが車体に設
けたレールに沿って移動する構造ではなしにオフセット
作動およびスライド作動を行う構造でありながら、自動
化を達成できる。
【0027】(ホ)ドアDは第1・第2アーム1,2を
介して車体側と常時連結されており相対的にスライドす
ることがないから、例えば、ドアDが全開位置までスラ
イドしたことを検出するセンサやあるいはパワーウイン
ドといった電装部品と車体に設けられているコントロー
ルユニットや電源と接続するハーネスの配線が容易であ
る。ちなみに、従来は、ドアと車体との間に設けられて
ドアを支持する部材とドアとが相対的にスライドする構
造であったため、ドアをスライドさせると車体側と電気
的に接続させることが困難であった。
【0028】(ヘ)ドアDの荷重は主として第1アーム
1と第2アーム2とで支持しているため、ドアDのスラ
イドをガイドする第3アーム13ならびにガイドレール
15は荷重を支持する必要がないため、さほど高い強度
が必要でないとともに、ガイドレール15をドアの中間
部に設ける必要がなく(従来は、ドアをバランスよく支
持するためにガイドレールをドアのウエスト部分に設け
る必要があった)、ガイドレール15を小さく形成する
とともにドアDの下部に配設するなどして、外観の向上
を図ることができるとともに、乗員スペースへの出っ張
りを少なくして乗員スペースの拡大を図ることができ
る。
【0029】(ト)ガイドレール15に円弧溝部15b
ならびに切欠部15cを設けた構成としたため、第3ア
ーム13とガイドレール15(ドアD)とが相対回動す
る構造でありながら、ドアDのスライド時に3個のロー
ラ24,25,26がガイドレール15を転動するよう
にして、スライド時の安定化を図ることができる。
【0030】以上、図面により実施の形態について説明
してきたが、本発明はこの実施の形態に限定されるもの
ではない。実施の形態では、モータ34により自動的に
開閉するものを示したが、手動により開閉するようにし
てもよい。この場合、少なくともモータ34,チェーン
18およびチェーンブラケット17は不要である。ま
た、第1アーム1を固定するロック機構51、あるいは
第3アーム13を固定させるロック28は、リンクやレ
バーなどを用いてドアDの動きに連動するようにした
が、例えば、リミットスイッチなどにより位置を検出
し、この検出に基づいてソレノイドなどのアクチュエー
タを駆動させて連動するように構成してもよい。実施の
形態ではドアを前方にスライドさせるものを示したが、
ドアを後方にスライドさせるものにも適用できる。
【0031】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明の車両
用スライドドア装置にあっては、ドアをオフセットさせ
る際に平行リンクとして動作する略同長の第2アームと
第3アームのうち、第2アームの基端を、車体の開口部
の端部に基端が取り付けられた第1アームの先端に回動
可能に取り付け、さらに、第3アームの先端部をドアに
設けたガイドレールに相対スライド可能に支持する一方
で、第2アームの先端部でドアの中間部を回動可能に支
持し、第1アームと車体との間に第1アームを固定した
り固定解除したりする第1ロック機構を設けた構成とし
たため、ドアを車外にオフセットした後、全開位置まで
スライドさせた時には、第1アーム,第2アームならび
に第3アームが車外に移動して、開口部に残らないた
め、これらが乗降の妨げになることがなく、車体にガイ
ドレールを設けない構造のスライドドア装置において乗
降性の向上を図ることができるという効果を奏するもの
で、特に、ドアを前方にスライドさせるよう構成した場
合に有効である。加えて、ドアの荷重は主として第1ア
ームと第2アームとで支持することができ、スライドを
ガイドする第3アームならびにガイドレールは荷重を支
持する必要がないため、さほど高い強度が必要でないと
ともに、ガイドレールをドアの中間部に設ける必要がな
く、ガイドレールを小さく形成するとともにドアの下部
に配設するなどして、外観の向上を図ることができると
ともに、乗員スペースへの出っ張りを少なくして乗員ス
ペースの拡大を図ることができる。
【0032】請求項2記載の発明では、第3アームを固
定させる第2ロック機構を設けたため、ドアのスライド
時に第3アームが確実に回動しないようにして、作動性
の向上を図ることができる。
【0033】請求項3および請求項4記載の発明では、
それぞれ第1連動機構・第2連動機構を設け、第1ロッ
ク機構・第2ロック機構の動作をドアの動きに連動させ
るようにしたため、操作性が向上し、製品品質の向上を
図ることができる。
【0034】請求項5記載の装置では、モータの駆動に
よりドアの開閉が自動的に成され、製品品質がより高い
ものとなる。
【0035】請求項6記載の発明では、第3アームに第
1〜第3ローラを設けてドアのスライド時の安定化を図
ることができるとともに、ガイドレールには円弧溝部な
らびに切欠部を設けて、第1〜第3の複数のローラが設
けられていても、第3アームとガイドレールとを相対回
動させることができる。
【0036】請求項7記載の発明では、ドアから第2ア
ームおよび第1アームを経由してドアに設けた電装部品
に接続したハーネスを配索させた構成としたため、ドア
を開いた状態でも電装部品を作動させることができると
ともに、ドアがスライドするにもかかわらずハーネスの
配索が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の車両用スライドドア装置を
示す車室側から見た斜視図である。
【図2】実施の形態の要部を車外側から見た斜視図であ
る。
【図3】実施の形態の要部の分解斜視図である。
【図4】実施の形態の要部の斜視図である。
【図5】実施の形態の要部の斜視図である。
【図6】実施の形態の要部の断面図である。
【図7】実施の形態の動作説明図でドア閉時を示す。
【図8】実施の形態の第3アームの動作説明図でドア閉
時を示す。
【図9】実施の形態の第3アームの動作説明図でドアオ
フセット時を示す。
【図10】実施の形態の動作説明図でドアオフセット時
を示す。
【図11】実施の形態の第3アームの動作説明図でドア
オフセット終了時を示す。
【図12】実施の形態の第3アームの動作説明図でドア
スライド開始時を示す。
【図13】実施の形態の動作説明図でドア全開時を示
す。
【図14】従来のヒンジドア装置を示す平面図である。
【図15】従来の一般的なスライドドア装置を示す斜視
図である。
【図16】従来のスライドドア装置を示す斜視図であ
る。
【図17】従来のスライドドア装置によりドアを前方に
スライドさせる例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1アーム 2 第2アーム 3,4,5,6 ブラケット 7 シャフト 8 レバー 9 シャフト 10 コンロッド 11 ピンブロック 12 ガススプリング 13 第3アーム 14 ブラケット 15 ガイドレール 16 センタリングシャフト 17 チェーンブラケット 18 チェーン 19 シャフト 20 ロッド 21 スプリング 22 ピン 23 シャフト 24,25,26 ローラ 27 センタリングプレート 28 ロック 29 レバー 30 シャフト 31 ダルマピン 32 リンク 33 ストライカ 34 モータ 35 スプロケット 36 ロックオープナ 15a 溝部 15b 円弧溝部 15c 切欠部 50 オフセット機構 51 ロック機構 D ドア FP フロントピラー OP 開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられた開口部の一端部に、第
    1アームの基端が水平方向に回動可能に取り付けられ、 この第1アームの先端に、第2アームの基端が水平方向
    に回動可能に取り付けられ、 この第2アームの先端に、前記開口部を開閉するドアの
    中間部が水平方向に相対回動可能に支持され、 前記第1アームの車体への取付部の近傍位置の車体に、
    前記第2アームと略同長に形成された第3アームの基端
    部が回動可能に取り付けられ、 前記第3アームの先端部は、前記ドアに固定されたガイ
    ドレールに、水平方向に相対回動可能であるとともにス
    ライド可能に支持され、 前記第1アームと車体との間には、第1アームが車体に
    対して固定するとともに固定解除可能な第1ロック機構
    が設けられていることを特徴とする車両用スライドドア
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第3アームを車体に対して固定する
    とともに固定解除可能な第2ロック機構が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用スライドドア
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ロック機構を、ドアが全閉状態
    である時とオフセット作動中は第1アームを固定し、オ
    フセット作動終了時からスライド作動中および全開状態
    で第1アームの固定を解除するよう作動させる第1連動
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載の車両用スライドドア装置。
  4. 【請求項4】 前記第2ロック機構を、ドアが全閉状態
    である時とオフセット作動中は第3アームの固定を解除
    し、オフセット作動終了時からスライド作動中および全
    開状態で第3アームを固定させるよう作動させる第2連
    動機構が設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し3記載の車両用スライドドア装置。
  5. 【請求項5】 前記第3アームにモータが取り付けられ
    ているとともに、この第3アームのドアへの取付位置の
    近傍位置には前記モータから駆動伝達されて回転するス
    プロケットが設けられ、 このスプロケットと噛合したチェーンが、前記ガイドレ
    ールと平行に延在されていることを特徴とする請求項4
    記載の車両用スライドドア装置。
  6. 【請求項6】 前記第3アームの先端部には、ドアの開
    スライド方向から第1ローラ,第2ローラ,第3ローラ
    が一列に設けられ、 前記ガイドレールには、前記ローラが転動する溝部が長
    手方向に延在され、 この溝部の、開スライド方向の先端部には、この溝の先
    端に第1ローラを配置させた状態で第2ローラを中心と
    する円弧形状の円弧溝部が溝部に連続して形成されてい
    る一方、第2ローラを中心として第3ローラの回転軌跡
    上に第3ローラを前記溝部の外に導く切欠部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし5記載の車両用
    スライドドア装置。
  7. 【請求項7】 前記ドアに設けられた電装部品に接続さ
    れたハーネスが、前記第2アームおよび第1アーム上を
    配索されて車体側に接続されていることを特徴とする請
    求項1ないし6記載の車両用スライドドア装置。
JP8245121A 1996-09-17 1996-09-17 車両用スライドドア装置 Pending JPH1088896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245121A JPH1088896A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 車両用スライドドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245121A JPH1088896A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 車両用スライドドア装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1088896A true JPH1088896A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17128941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8245121A Pending JPH1088896A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 車両用スライドドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1088896A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005113617A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Toyota Motor Corp ドア構造
JP2006316615A (ja) * 2005-05-09 2006-11-24 Dura Automotive Body & Glass Systems Gmbh 自動車用スライドドア
JP2009137475A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Mitsuba Corp 車両用ドア開閉装置
JP2009161086A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Honda Motor Co Ltd 車両のスライドドア構造
JP2010089774A (ja) * 2008-09-12 2010-04-22 Takashi Yano 自動車の両開きドア装置
WO2023162913A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス配索構造、リンク式スライドドア、及び、ワイヤハーネス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005113617A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Toyota Motor Corp ドア構造
JP2006316615A (ja) * 2005-05-09 2006-11-24 Dura Automotive Body & Glass Systems Gmbh 自動車用スライドドア
JP2009137475A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Mitsuba Corp 車両用ドア開閉装置
JP2009161086A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Honda Motor Co Ltd 車両のスライドドア構造
JP2010089774A (ja) * 2008-09-12 2010-04-22 Takashi Yano 自動車の両開きドア装置
WO2023162913A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス配索構造、リンク式スライドドア、及び、ワイヤハーネス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6193300B1 (en) Opening and closing device for a truck lid of a vehicle
US5292178A (en) Front seat for two-door vehicle
US7168753B1 (en) Door for a vehicle
JPS63173722A (ja) 車両のオ−プンル−フ構造
JPH02197416A (ja) 車両のスライドルーフ装置
US6234565B1 (en) Dual action bifold door assembly
JP2007138630A (ja) オートスイングスライドドアシステム
JP2008190199A (ja) 車両用ドア開閉構造
EP0382187B1 (en) A slidable roof device for a motor vehicle
JP5041423B2 (ja) ドアのロック装置
JP2004175199A (ja) 車両のスライドドア構造
JPH1088896A (ja) 車両用スライドドア装置
JP2007261420A (ja) ルーフパネルの開閉システム及びそれに用いられる分割駆動ケーブル
JP4357462B2 (ja) 車両用コンソール装置
JPS6317146A (ja) 車両のシ−トベルト装置
JP2003148024A (ja) 自動車のドアロック装置
JP6252180B2 (ja) 車両用ドア構造
JP2001303825A (ja) 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
JP3714309B2 (ja) 車両のスロープ装置
JPH0370627A (ja) 車両用摺動屋根装置
JP7018861B2 (ja) スライドドア付き車両
JP4985596B2 (ja) スライドドアのカバー構造
JP4226891B2 (ja) 作業車両用キャビン
JP3486980B2 (ja) 車両用ドア及び補助ステップのための電気制御装置
JPS60248430A (ja) 開閉ル−フ式自動車のル−フリツド駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050302