JPH1088720A - 高剛性床板および高剛性床板を有する昇降機 - Google Patents

高剛性床板および高剛性床板を有する昇降機

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JPH1088720A
JPH1088720A JP24292096A JP24292096A JPH1088720A JP H1088720 A JPH1088720 A JP H1088720A JP 24292096 A JP24292096 A JP 24292096A JP 24292096 A JP24292096 A JP 24292096A JP H1088720 A JPH1088720 A JP H1088720A
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rib
floor
plate portion
plate
elevator
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JP24292096A
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English (en)
Inventor
Shiyuuko Oohashi
修子 大橋
Osami Kaneto
修身 兼頭
Keiichi Nakamura
敬一 中村
Tatsuhiko Takahashi
龍彦 高橋
Hidenori Endo
秀則 遠藤
Masahito Morokawa
雅人 諸川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベーターやエスカレーター等の昇降機に使
用される床板において、床の重量や素材費や部品点数を
削減し、組立て工程数や作業時間の削減および組立てや
修理点検時の作業者への負担を軽減するため、高剛性か
つ軽量な床板を提供する。 【解決手段】形鋼又は曲げ鋼板を複数個締結した床板に
おいて、該形鋼又は曲げ鋼板7の平板部8および側板部
9、又は平板部8および側板部9およびリップ部10に
連続したリブ13を、形鋼又は曲げ鋼板7を締結部品1
1で締結した方向(b方向)に設ける。これにより、高
剛性かつ軽量な床板を成形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベーターおよび
エスカレーター等の昇降機に使用される床板において、
高剛性かつ薄肉、軽量な構造およびその成形方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2に、エレベーターの乗りかごおよび
床を示し説明する。図2(a)はエレベーター乗りかご
の全体図であり、図2(b)はエレベーターの床の分解
図である。エレベーターでは、床1は乗りかご内で人が
直接乗る部分を指し、床1は、床板2、フレーム3、ベ
ニヤ板4、タイルやじゅうたん等5で構成されている。
【0003】図3に、エスカレーターおよび床を示し説
明する。図3(a)はエレベーター乗りかごの全体図で
あり、図3(b)はエスカレーターの床1の分解図であ
る。エスカレーターでは、床1とは人が昇り降りする部
分を指す。床1の下には主要機器が格納されており、床
1は、床板2、フレーム3、鋼板6で構成されている。
【0004】エレベーターやエスカレーター等の昇降機
に使用される床板2は、ある限られた面積の床を多数の
人が利用し、多くの物を積載することになるため、重量
に対する充分な強度を持たせる必要がある。
【0005】従来の床板構造の1例を図4に示し説明す
る。図4(a)は床板構造の斜視図であり、図4(b)
は前記床板のB−B断面図である。図4において、7は
床板部材の1つである形鋼又は曲げ鋼板(一例として、
リップ溝形鋼を示す)であり、形鋼又は曲げ鋼板7は、
上面に人や荷物を乗せる平板部8と、平板部8の両側に
直立して平板部8を支持するように剛性を高め床の高さ
を決める側板部9と、各側板部9の先端が内側へ折れ曲
がったリップ部10とからなっている。従来の床板構造
は、所要床面積とするため、所要の長さ、幅、高さを持
つ形鋼又は曲げ鋼板7を並べ、多数のボルト、ナット等
の締結部品11を使用して複数の形鋼又は曲げ鋼板7を
連結した構造となっている。
【0006】なお、前記床板2において、a方向を幅方
向、b方向を奥行き方向と呼ぶ(a方向を奥行き方向、
b方向を幅方向の場合もありうる。)。
【0007】また、従来の他の床板構造の断面図を図5
に示す。図5において、7は形鋼又は曲げ鋼板であり
(一例として、リップ溝形鋼を示している)、12は補
強材である。従来の他の床板構造は、形鋼又は曲げ鋼板
7の下面に複数の補強材12を溶接等で接合した構造と
なっている。
【0008】また、本出願人が先に出願した特開平8−
93107号公報に記載されているような加工素材を成
形し所定の形状を連続した床板の一例を図6に示す。図
6(a)は床板の斜視図、図6(b)はそのC−C断面
図であり、平板部8と側板部9とリップ部10をそれぞ
れのリップ部先端で折り返し連続した断面が逆T字形状
の床板を示している。所望の床面積とするため、所要の
板幅の鋼板を用い、所望の奥行き寸法になるよう任意の
ピッチで複数個逆T字形状を連続したものである。な
お、前記ピッチとは平板部8の長さである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】エレベーターの乗りか
ごやエスカレーターの昇降口に使用される床板は、ある
限られた面積の床を多数の人が利用し、多くの物を積載
することになるため、重量に対する充分な強度を持たせ
る必要がある。
【0010】従来の床構造は床の上面に荷重がかかる
と、各部分が各方向にたわむが、その中で、主に問題と
なっているのは平板部8のb方向(図では奥行き方向)
のたわみである。
【0011】なお、床全体のa方向(図では幅方向)の
たわみは床板2の高さの3乗に比例するため、幅方向の
剛性を高くするためには側板部9の高さを高くすれば良
く、床全体の板厚を厚くする必要はない。また、床全体
のb方向(図では奥行き方向)のたわみはフレーム3の
影響が大きいため、フレーム3の剛性を高めれば良い。
【0012】平板部8がたわまないようにするには、板
厚を厚くする、平板部8の長さを短くて形鋼の数や断面
逆T字形状の数を増やす、あるいは、補強材の数を増や
すという方法がある。しかし、これらの方法では、床の
重量および素材費が大きくなるといった問題点があっ
た。
【0013】床板のサイズは顧客の要求により異なって
いることから、組立工程はほとんどが人手による作業で
あり、床板の重量が大きいと組立作業者への負担が大き
く、非能率であった。その他、エレベーターでは、床板
および乗りかごの重量が大きいと、動力源にかかる負担
や消費電力が大きくなる。また、エスカレーターでは、
修理および点検時に床を持ち上げるため、床板の重量が
大きいと、作業者への負担が大きくなり、腰痛等の原因
になる。また、2人作業を行わざるを得ないため、人件
費や作業時間等の経費が大きくなるといった問題点があ
った。
【0014】本発明は、前記問題点を解決するため、高
剛性であり、かつ、軽量な床板を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は床板にリブ構造を設けたものであり、該床
板を有する昇降機である。
【0016】また、形鋼又は曲げ鋼板を複数個締結した
高剛性床板において、該形鋼又は曲げ鋼板を締結した方
向にリブを連続的又は部分的に設けたものであり、該床
板の平板部及び側板部、又は平板部及び側板部及びリッ
プ部に連続したリブを設けたものである。
【0017】また、形鋼又は曲げ鋼板に補強材を設けた
高剛性床板において、該補強材に対しほぼ垂直方向に、
リブ構造を連続的又は部分的に設けたものであり、、該
床板の平板部及び側板部、又は平板部及び側板部及びリ
ップ部に連続したリブを設けたものである。
【0018】また、加工素材を成形し所定の形状を連続
した高剛性床板において、所定の形状を連続した方向に
リブ構造を連続的又は部分的に設けたものであり、、該
床板の平板部及び側板部、又は平板部及び側板部及びリ
ップ部に連続したリブを設けたものである。
【0019】また、該床板において、リブとその隣接す
るリブとの間隔を50〜150mm、リブ形状の幅を5
〜20mm、高さを3〜10mmとしたリブ構造を設け
たものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の1実施例を図1を使用し
説明する。
【0021】図1(a)に本発明によるエレベーター、
エスカレーター等、昇降機の床構造の斜視図、図1
(b)に本発明による前記床板のA−A断面図を示す。
昇降機では、乗せる人の定員により、種々のサイズの床
板が使用されるが、概ね、幅は0.5〜3m、奥行きは
0.3〜3mである。図1において、7は床板部材の1
つである形鋼又は曲げ鋼板(一例として、リップ溝形鋼
を示す)であり、形鋼又は曲げ鋼板7は、上面に人や荷
物を乗せる平板部8と、平板部8の両側に直立して平板
部8を支持するように剛性を高め、床の高さを決める側
板部9と、各側板部9の先端が内側へ折れ曲がったリッ
プ部10と、形鋼又は曲げ鋼板7の平板部8および側板
部9およびリップ部10に連続したリブ13とからなっ
ている。
【0022】平板部8の長さは100〜500mm、側
板部9の高さは40〜100mm、板厚は0.5〜1.
6mmである。床板1は、所要床面積とするため、所要
の長さ、幅、高さを持つ前記形鋼6を並べ、多数のボル
ト、ナット等の締結部品11を使用して複数の形鋼7を
連結した構造となっている。
【0023】なお、リブ13の方向は、形鋼又は曲げ鋼
板7を締結部品11で締結した方向、すなわちb方向
(図1では奥行き方向、幅方向もありうる)である。ま
た、リブ13は形鋼又は曲げ鋼板7の内側に凸、すなわ
ち側板部9の隣接する形鋼又は曲げ鋼板7との連結面お
よび平板部8の人荷が乗る面にはリブ13の突起はな
く、隣接した形鋼又は曲げ鋼板7同志をボルトやナット
等の締結部品11で連結することや、人荷が乗る面にベ
ニヤ板4や鋼板6等を密着して貼る、敷く、止める、こ
とも可能である。
【0024】リブのD−D断面形状は、図7(a)〜
(c)に示すように、半円形、円弧形、台形および矩形
等が考えられる。
【0025】リブ13とその隣接するリブ13との間隔
(以下、リブ間隔と記す)に関しては、リブ間隔が広す
ぎると、荷重がリブ13とその隣接するリブ13との中
間(以下、リブ間と記す)にかかった場合は、リブの真
上に荷重がかかった場合と比べ、たわみが大きくなると
いう問題がある。また、リブ間隔が狭すぎるとたわみは
小さくなるが、リブ13の本数が増え、加工に時間がか
かるといった問題がある。よって、最適リブ間隔は床板
に要求される仕様および試験条件によって決定するが、
概ね、リブ間隔は50〜150mm程度が良い。
【0026】例えば、床板のたわみ試験条件として、靴
のかかとの大きさを直径約60mmとし、片足で立った
場合を想定した。本発明の高剛性床板のリブ間に直径6
0mmの金属製の圧子を置き、100kgfを付加した
ときのたわみ試験を行った。前記試験の加圧箇所の真下
部分のたわみの結果を下表に示す。ここで、平板部8の
長さは270mm、側板部9の高さは60mm、リップ
部10の長さは35mm、リブ間隔は75mm、リブ断
面形状は幅10mm、高さ5mmの半円形である。加圧
箇所はリブ真上とリブ間の2箇所である。
【0027】
【表1】
【0028】前記たわみ試験の表1の結果より、板厚
1.6mmの従来構造の床板より、板厚1.0mmの本
発明構造の床板の方がたわみが小さい、すなわち高剛性
であることが分かる。本発明の高剛性床板により、例え
ば、従来構造の床板に板厚1.6mmの形鋼又は鋼板を
使用していた場合は、板厚1.0mmの形鋼および鋼板
に薄肉化することができ、床板重量を従来構造の約2/
3に低減できる。また、平板部8の長さを長くして形鋼
又は曲げ鋼板7の数を減らすことや、床板の上面に敷く
ベニヤ板4や鋼板6の薄肉化も可能であり、さらに床板
重量を低減することができる。
【0029】床板重量を低減することにより、ほとんど
が人手による作業である組立工程において、組立作業者
への負担が小さくなり、能率が上がる。その他、エレベ
ーターに関しては、動力源にかかる負担が小さくなり、
消費電力が少なくなる効果がある。エスカレーターに関
しては、メンテナンス時等に床を持ち上げる際の作業者
への負担が軽く、作業時間短縮および1人作業が可能と
なる等、経費削減の効果がある。また、平板部の長さを
長くして形鋼の数を減らす、あるいは補強材を低減およ
び削減することによる部品点数および組立に要する製造
工程の削減が可能である等、本発明の高剛性床板の実用
上の効果はきわめて大きい。
【0030】また、前記たわみ試験結果より、たわみは
リブの真上とリブ間ではほとんど変わらない。よって、
前記試験条件下で床を製作する場合は、リブ間隔は75
mm程度が妥当であると言える。
【0031】次に、リブ形状(幅、高さ)について示
す。前述したように、エレベーターの床は床板の上面に
ベニヤ板等を敷くが、集中荷重がリブの真上にかかった
場合、リブ幅が大きいとベニヤ板等の凹みや割れが発生
する。また、リブ幅が小さいとリブを張出し成形する場
合にリブの裂けおよび割れ等により、必要リブ高さが確
保できず、必要剛性を満たさないという問題がある。よ
って、リブ幅やリブ高さは、上面に敷くベニヤ板や鋼板
等の板厚や、試験内容にもよるが、概ね、リブの幅は5
〜20mm程度、リブの高さは3〜10mm程度が良
い。
【0032】例えば、リブ上のベニヤ板の破損試験条件
として、床板に台車やワゴン等が乗った場合を想定し
た。本発明の高剛性床板の上面に板厚4mmのベニヤ板
を敷き、リブの上面にポリウレタンゴム製の車輪(硬度
70〜90度、幅14〜17mm、直径30〜40m
m)に、50〜100kgfを付加したときのベニヤ板
の状況を調べた結果、リブ幅15mm以下では凹みや割
れ等は発生しなかった。よって、上記試験条件下では、
リブ幅は15mm以下が妥当であると言える。
【0033】リブ13の成形方法には、タレットパンチ
プレスやロールおよびプレスによる張出しや絞り又は曲
げによる方法がある。例えば、プレスによるリブの張出
し成形では、総型または複数個板幅方向に並べた長いリ
ブ張出し型を用いて、リブを一括成形する方法や、長さ
の短いリブ張出し型を複数個板幅方向に並べて、リブ成
形→素材送り→リブ成形→素材送り…と、リブを順次成
形する方法もある。
【0034】リブ13は、平板部8および側板部9、又
は平板部8および側板部9およびリップ部10に連続し
ているため、リブ13をリブの方向(b方向)に対しほ
ぼ垂直に曲げる必要がある。リブ13をリブの方向(b
方向)に対しほぼ垂直に曲げるには、プレスブレーキ等
によるV曲げやタンジェントベンダー等による方法があ
る。ここで、リブ13の凸側にある型、例えばパンチに
は部分的にリブ13の逃げ溝が必要である。しかし、リ
ブ13の凹側にある型、例えばダイには突起はつけても
つけなくても良い。ダイに突起をつけるとリブの曲げ部
分の座屈は起きにくくなるが、リブの曲げ部分は座屈し
ても、使用時には上面にベニヤ板や鋼板等が乗り、強度
的には変わらないため特に問題ではない。
【0035】プレスブレーキ等によるV曲げでは、ダイ
の幅が小さいと、ダイの型当たりよるカモメ現象等の形
状不良が起きやすい。ダイの幅が大きいとカモメ現象は
発生しにくくなるが、製品の曲げ半径が大きくなり、曲
げ角度や寸法が一定になりにくい。よって、リブ形状に
対してパンチおよびダイ形状や加工力の調節が必要であ
る。
【0036】次に、本発明による高剛性床板の他の実施
例を図8〜図11に示す。
【0037】図8に示す床板2の断面形状(b方向)
は、形鋼又は曲げ鋼板7の平板部8および側板部9に連
続したリブ13を設けたものであり、該形鋼および曲げ
鋼板7を所望の奥行き寸法になるよう複数枚ボルト、ナ
ット等の締結部品11で連結したものである。なお、リ
ブ13の方向は形鋼又は曲げ鋼板7を締結部品11で締
結した方向、すなわちb方向(図8では奥行き方向、幅
方向もありうる)である。このようにリブ13が平板部
8および側板部9のみに連続した構造でも、平板部の剛
性を高めるにはかなりの効果がある。
【0038】また、平板部8のみにリブ13を設けた床
構造でも、平板部8の剛性を高くするには若干の効果は
ある。しかし、リブを張出し成形した場合、リブの長手
方向終端部の板厚は薄く、変形しやすくなっているた
め、リブの長手方向終端部はできれば平板部8にない方
が良い。よって、図1や図8に示すように、リブ13は
平板部8および側板部9、又は平板部8および側板部9
およびリップ部10に連続している方が、平板部の剛性
を高める効果は大きい。
【0039】次に、図9に示す床板2のb方向断面形状
は、形鋼7又は曲げ鋼板の平板部8および側板部9およ
びリップ部10に連続したリブ13を設けたものであ
り、上記形鋼又は曲げ鋼板7の下面に複数の補強材を溶
接等により接合したものである。リブ13の方向は該補
強材に対しほぼ垂直な方向、すなわちb方向(図9では
奥行き方向を示す、幅方向もありうる)である。前述し
たように、平板部8および側板部9およびリップ部10
に連続したリブ13を設けることにより、平板部8が高
剛性となっているため、従来構造の床板と比べ、板厚を
低減できるだけでなく、補強材の本数を減らすことや無
くすことが可能であり、軽量化および部品点数を削減す
ることができる。なお、リブ13は平板部8および側板
部9に連続した構造、あるいは平板部8のみに連続した
構造でも良い。
【0040】また、これまで、形鋼又は曲げ鋼板7をリ
ップ溝形鋼を一例として説明しているが、形鋼又は曲げ
鋼板7は、溝形綱、山形鋼、デッキプレート等にするこ
とも可能である。いずれの形状の形鋼又は曲げ鋼板7を
使用する場合でも、リブは平板部および側板部、又は平
板部および側板部およびリップ部に連続しており、リブ
の方向は形綱又は曲げ鋼板7を連続する方向、あるいは
補強材に対して垂直方向(b方向)である。
【0041】本発明の高剛性床板のさらに他の実施例
を、図10に示し説明する。図10(a)は本発明の高
剛性床板のさらに他の実施例の斜視図、図10(b)は
そのD−D断面図である。これは、加工素材を成形し所
定の形状を連続し、平板部8と側板部9とリップ部10
がそれぞれのリップ部先端で折り返し連続している床板
(以下、逆T字形床板と記す)において、平板部8およ
び側板部9に連続したリブ13を設けた構造である。前
記逆T字形床板は所望の床面積とするため、所要の板幅
の鋼板を用い、所望の奥行き寸法になるよう任意のピッ
チ(平板部8の長さ)で複数個断面逆T字形状を連続し
たものである。なお、リブ13の方向は逆T字形状を連
続した方向、すなわちb方向(図10では奥行き方向、
幅方向もありうる)である。
【0042】また、図11に示すように、逆T字形床板
において、平板部8および側板部9およびリップ部10
に連続したリブ13を設けた構造もある。なお、リブ1
3の方向は逆T字形状を連続した方向、すなわちb方向
(図10では奥行き方向、幅方向もありうる)である。
【0043】前述したように、平板部8および側板部9
およびリップ部10、平板部8および側板部9に連続し
たリブ13を設けることにより、平板部8が高剛性とな
るため、従来の逆T字形床板に比べ、板厚の低減や、波
ピッチを広げることも可能である。すなわち、高剛性か
つ軽量な床板となる。さらに、本発明の高剛性逆T字形
床板は、多数のボルトやナット等の締結部品11の部品
点数および組立に要する製造工程を大幅に削減すること
ができる。
【0044】また、これまで、1枚の加工素材を折り曲
げてなる連続的な床板の1例として、断面が逆T字形状
について説明したが、断面がL字形状、逆π字形状、矩
形状の床板およびデッキプレート等に適用しても良い。
いずれの形状でも、リブは平板部および側板部、又は平
板部および側板部およびリップ部に連続しており、リブ
の方向は所定の形状が連続した方向、すなわちb方向
(図10では奥行き方向、幅方向もありうる)である。
【0045】図12、図13、図14及び図15は、本
発明による高剛性逆T字形床板の各成形工程を示す概略
図であり、図10および図11に示す床板を上下反転し
た状態で成形する。把持手段15や成形型18等の各機
構の動作の駆動にはシリンダ、カム、モーター、ギア、
クランク等を用いる(工程説明図および文中では省略す
る)。
【0046】まず、図12(a),(b)に示すよう
に、加工素材14を複数の把持手段15とスライド機構
16により挟み、位置決めして把持する。なお、加工素
材14は逆T字波形を成形する前に、リブ成形機17で
リブ13を所望の形状および長さに成形してある(リブ
成形方法は前述した方法と同じ)。また、把持手段15
には、成形時にリブ13を潰さないように部分的に逃げ
溝20を設ける必要がある。
【0047】次に、図13(a),(b)に示すよう
に、複数の前記把持手段15の中間に配置された所用形
状の成形型18を前記加工素材14に押しつけていくと
ともに、前記把持手段15を互いに近接させて所用形状
の成形を行う。ここで、成形型18を前記加工素材14
に押しつける力を強くし、加工素材14に引張り力をか
けながら成形すると、リブの長手方向終端部の腰折れ現
象が抑止できる。
【0048】図14(a),(b)に示すように、前記
所用形状の成形型18を所定位置へ戻して、さらに前記
複数の把持手段15を所定位置まで互いに近接させる。
【0049】図15に示すように、押圧手段19によ
り、前記複数の把持手段15間状に突き出た加工素材1
4の頂部の押圧を行う。これにより、リブ構造の高剛性
逆T字形波形状が1波分成形できる。以後、1ピッチ
(平板部8の長さ)分だけ加工素材を移動させ、上記成
形を順次繰り返し、所望の床寸法に成形することによ
り、本発明の高剛性逆T字形床板となる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、リブ構造を設けること
により、高剛性かつ軽量な床板を提供することができ、
材料費や部品点数や組立工程数等を低減することができ
る。
【0051】また、本発明の高剛性で軽量な床板によ
り、エレベーターに関しては、動力源にかかる負担が小
さくなり、消費電力を低減することができ、エスカレー
ターに関しては、メンテナンス時等に床を持ち上げる際
の作業者への負担が軽く、作業時間短縮および1人作業
が可能となる等、経費削減の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床板構造の斜視図およびそのA−
A断面図である。
【図2】エレベーターの乗りかごの全体図および床の分
解図である。
【図3】エスカレーターの全体図よび床の分解図であ
る。
【図4】従来の床板構造の斜視図およびB−B断面図で
ある。
【図5】従来の他の床板構造の断面図である。
【図6】従来の他の床板構造の斜視図およびC−C断面
図である。
【図7】本発明の床板構造のリブのD−D断面形状であ
る。
【図8】本発明による他の床板構造の断面図である。
【図9】本発明による他の床板構造の断面図である。
【図10】本発明による他の床板構造の斜視図およびE
−E断面図である。
【図11】本発明による他の床板構造の断面図である。
【図12】本発明による他の床板構造の成形工程説明図
である。
【図13】本発明の図12に続く床板構造の成形工程説
明図である。
【図14】本発明の図13に続く床板構造の成形工程説
明図である。
【図15】本発明の図14に続く床板構造の成形工程説
明図である。
【符号の説明】
1…床、2…床板、3…フレーム、4…ベニヤ板、5…
タイル又はじゅうたん等、6…鋼板、7…形鋼又は曲げ
鋼板、8…平板部、9…側板部、10…リップ部、11
…締結部品、12…補強材、13…リブ、14…加工素
材、15…把持手段、16…スライド機構、17…リブ
成形機、18…成形型、19…押圧手段、20…リブ逃
げ溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 龍彦 茨城県ひたちなか市市毛1070番地株式会社 日立製作所水戸工場内 (72)発明者 遠藤 秀則 茨城県ひたちなか市市毛1070番地株式会社 日立製作所水戸工場内 (72)発明者 諸川 雅人 茨城県ひたちなか市市毛1070番地株式会社 日立製作所水戸工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リブ構造を設けたことを特徴とする昇降機
    の高剛性床板。
  2. 【請求項2】形鋼又は曲げ鋼板を複数個締結した床板で
    あって、該形鋼又は曲げ鋼板を締結した方向にリブ構造
    を連続的又は部分的に設けたことを特徴とする昇降機の
    高剛性床板。
  3. 【請求項3】形鋼又は曲げ鋼板に補強材を設けた床板で
    あって、該補強材に対しほぼ垂直方向にリブ構造を連続
    的又は部分的に設けたことを特徴とする昇降機の高剛性
    床板。
  4. 【請求項4】加工素材を成形し所定の形状を連続した床
    板であって、該所定の形状を連続した方向にリブ構造を
    連続的又は部分的に設けたことを特徴とする昇降機の高
    剛性床板。
  5. 【請求項5】請求項2記載の床板において、該床板の形
    鋼又は曲げ鋼板の平板部及び側板部、又は平板部及び側
    板部及びリップ部に連続したリブ構造を設けたことを特
    徴とする高剛性床板。
  6. 【請求項6】請求項3記載の床板において、該床板の形
    鋼又は曲げ鋼板の平板部及び側板部、又は平板部及び側
    板部及びリップ部に連続したリブ構造を設けたことを特
    徴とする高剛性床板。
  7. 【請求項7】請求項4記載の床板において、所定の形状
    を連続した形状の形鋼又は曲げ鋼板の平板部及び側板
    部、又は平板部及び側板部及びリップ部に連続したリブ
    構造を設けたことを特徴とする高剛性床板。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7記載のいずれかの床板にお
    いて、リブとその隣り合うリブとの間隔を50〜150
    mmとしたことを特徴とする昇降機の高剛性床板。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7記載のいずれかの床板にお
    いて、リブ形状の幅を5〜20mmとしたことを特徴と
    する昇降機の高剛性床板。
  10. 【請求項10】請求項1乃至7記載のいずれかの床板に
    おいて、リブ形状の高さを3〜10mmとしたことを特
    徴とする昇降機の高剛性床板。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10記載のいずれかの高剛
    性床板を有することを特徴とする昇降機。
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