JPH1086504A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JPH1086504A
JPH1086504A JP8240086A JP24008696A JPH1086504A JP H1086504 A JPH1086504 A JP H1086504A JP 8240086 A JP8240086 A JP 8240086A JP 24008696 A JP24008696 A JP 24008696A JP H1086504 A JPH1086504 A JP H1086504A
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嘉孝 奥村
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義晴 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な画像の再現性に優れ、更に事務用紙
適性も良好なインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に凝集体二次粒子構造を有する
無機顔料を含有するインク受容層を設けてなるインクジ
ェット記録媒体であり、該インク受容層は、BET式比
表面積が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の
凝集体二次粒子顔料と25m2 /g以上350m2 /g以下
の凝集体二次粒子顔料を含有し、前記BET式比表面積
が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の二次粒
子顔料の二次粒子径分布における10μ以上の顔料が該
インク受容層の8重量%乃至30重量%を占めることを
特徴とするインクジェット記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上に水性
インクを用いて記録するインクジェット記録方式に関
し、インク吸収性及び画像の再現性に優れ、且つ事務用
紙として充分な表面強度を有し、鉛筆などによる筆記性
も備えたインクジェット用記録媒体を提供する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易である
こと、高速記録が可能であること等の理由から、端末用
プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷
などへの応用が進められている。一般の印刷に使用され
る上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るため、
印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間のこり、
装置や連続して印字されたシートを汚染したり画像が汚
れたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決す
るために、サイズ度の低い記録紙を用いる(特開昭52
−53012号公報)ことや尿素−ホルマリン樹脂を内
添した原紙に水溶性高分子を含浸させる(特開昭53−
49113号公報)といった提案が開示されている。更
に、インクの発色性や再現性を高める目的で表面に無定
形シリカを始めとする種々の多孔質無機顔料類を塗布し
た記録用紙(特開昭55−51583号公報、特開昭5
6−148585号公報)が開示されている。また、に
じみを抑えた高精細の画像を得る目的でこれらの多孔質
顔料の物性を規定(特開昭58−110287号公報、
特開昭59−185690号公報、特開昭61−141
584号公報)する等の改良が提案されている。しかし
ながら、上記の提案にある記録媒体は、画像の鮮明さや
再現性及びインク吸収性は得られるものの、必ずしも充
分な表面強度との両立ができず、また鉛筆による筆記性
に劣るため、事務用紙としての適性を欠き、不満足なも
のであった。
【0003】鉛筆による筆記性等の事務用紙としての適
性を改良するためには、例えば特開昭57−10787
8号公報に開示されている様に、筆記性改良剤の使用が
提案されているが、これらの筆記性改良剤は印字に使用
される水溶性インクの吸収に寄与しないため、これをイ
ンク受容層中に混合使用すると印字ドットの形状が不規
則になり、結果的に画像の再現性が低下するなどの弊害
を生じるといった問題を有していた。また、特開平4−
16379号公報では、画像の再現性と鉛筆筆記性の両
立を目的として、細孔半径の異なる二種以上の多孔質顔
料を適宜併用することが提案されており、一応の改良効
果が認められるものの、より高精細の画像を得るために
塗工量を増加すると表面強度の低下を招き、必ずしも満
足のできるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の欠点を改善し、
高精細の画像を良好な再現性で記録できるのみならず、
事務用紙として充分な表面強度を持ち、鉛筆による筆記
性を備えたインクジェット記録用媒体を得るため、本発
明者らは記録用媒体に使用する材料、特にインク受容層
を形成する材料について鋭意検討を行った結果、画像の
再現性のみならず事務用紙としての適性にも優れたイン
クジェット記録媒体を得ることを見いだし、本発明を完
成するに至った。本発明は画像の再現性のみならず事務
用紙としての適性にも優れたインクジェット記録媒体を
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の態様を含
む。 〔1〕 支持体上に凝集体二次粒子構造を有する無機顔
料を含有するインク受容層を設けてなるインクジェット
記録媒体であり、該インク受容層は、BET式比表面積
が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の凝集体
二次粒子顔料と25m2 /g以上350m2 /g以下の凝集
体二次粒子顔料を含有し、前記BET式比表面積が35
0m2 /gより大きく1500m2 /g以下の二次粒子顔料
の二次粒子径分布における10μ以上の顔料が該インク
受容層の8重量%乃至30重量%を占めることを特徴と
するインクジェット記録媒体。 〔2〕 インク受容層中に含有される、BET式比表面
積が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の凝集
体二次粒子顔料を形成する一次粒子の粒子径が20乃至
70オングストロームの範囲であることを特徴とする
〔1〕記載のインクジェト記録媒体。
【0006】〔3〕 比表面積が350m2 /gより大き
く1500m2 /g以下の凝集体二次粒子顔料が非晶質シ
リカであることを特徴とする〔1〕または〔2〕記載の
インクジェット記録媒体。 〔4〕 比表面積が25m2 /g以上350m2 /g以下の
凝集体二次粒子顔料が非晶質シリカであることを特徴と
する〔1〕、〔2〕または〔3〕記載のインクジェット
記録媒体。
【0007】
【発明の実施の形態】BET式比表面積が350m2 /g
より大きく1500m2 /g以下の凝集体二次粒子の比表
面積は、好ましくは350m2 /gより大きく1000m
2 /g以下、より好ましくは360m2 /g〜500m2 /g
である。BET式比表面積が25m2 /g以上350m2
/g以下の凝集体二次粒子の比表面積に特に下限はない
が、比表面積が小さすぎてもインク吸収性が劣る傾向に
あるため50m2 /g程度までが好ましく、より好ましく
は100m2 /g〜330m 2 /gである。
【0008】先述の如く、鉛筆筆記性の改良手段として
提案されてきた、種々の大粒子径の顔料類はインク受容
性への寄与を必ずしも考慮することなく選択されるた
め、高精細な画像の再現性を満足するものは得られなか
った。本発明において使用される比表面積が350m2
/gより大きく1500m2 /g以下の二次粒子径10μ以
上の粒子を特定量含む顔料は、それ自身がある程度のイ
ンク吸収性を有し、画像の再現性に寄与すると同時に、
それを形成する一次粒子相互の結合が強固であり、且つ
適度に凹凸なものとなり、鉛筆筆記性などの事務用紙と
しての適性にも優れたインクジェット用記録媒体を提供
するものである。凝集体粒子の粒子径及び含有量は、例
えば適当な方法で水に分散した凝集体をコールターカウ
ンター法によって粒子径分布を測定して求めたり、顕微
鏡によって直接受容層表面を観察することにより求める
ことができる。
【0009】一次粒子を相互につなぎとめて二次粒子を
形成させるために関与する結合は一次粒子の表面に均一
に分布すると考えれば、この結合の総数は粒子の表面積
に比例するため、比表面積の大きいものほど、重量あた
りの結合数が増し、全体として強固な凝集体を形成しや
すいと推測される。
【0010】一次粒子径は70オングストロームより以
下のものが、凝集体の強度に優れる。しかしながら、一
次粒子径が20オングストロームよりも小さい凝集体二
次粒子は一次粒子間の隙間が小さく、インクの溶媒分子
がこれらの隙間に入り込んで吸収される効果が期待でき
ない。速やかにインクを吸収出来、充分なインクジェッ
ト印刷適性を得るためには、一次粒子径が20オングス
トロームよりも大きいものを用いることが好ましい。す
なわち、本発明で使用する凝集体顔料の内、一次粒子径
が20〜70オングストロームの範囲にあるものは、粒
子としては強固で鉛筆筆記性に寄与しながら、一方で、
ある程度のインク吸収性を有するため、本発明の目的で
あるインクジェット印刷適性と鉛筆筆記特性とを両立さ
せるために有用でると推測できる。上記の一次粒子径は
例えば電子顕微鏡などにより紙表面または凝集体粒子表
面を観察して直接測定することができる。
【0011】凝集体二次粒子顔料類は、更に小さな一次
粒子が相互に凝集して形成されており、インクはこれら
の一次粒子間の空隙に浸透吸収されることにより速やか
に乾燥して隣接して印字されるドットが互いににじむこ
となく印字出来るものと推測される。本発明は特定の比
表面積を有する2種以上の凝集体二次粒子顔料を併用す
ることにより、インクの吸収性などのインクジェット記
録適性を損なうことなく、事務用紙としての適性の優れ
たインクジェット記録媒体を得るものである。比表面積
が25m2 /g以上350m2 /g以下の凝集体二次粒子は
インクを速やかに吸収するため、高精細な画像再現性に
優れたインク受容層の形成に寄与するものの、凝集体の
結合が弱く、鉛筆筆記性などの事務適性に問題があるた
め、単独では本発明の目的であるインクジェット印字適
性と事務用紙としての適性を両立することは出来ない
が、先述の比表面積が350m2 /gよりも大きく150
0m 2 /g以下の凝集体二次粒子を特定の割合で併用する
ことにより、上記の欠点が解消され、高精細な画像の再
現性を損なうことなく鉛筆筆記性を満足するものであ
る。
【0012】具体的には、比表面積が350m2 /gより
大きく1500m2 /g以下の凝集体の粒子径分布のうち
10μ以上の粒子分画に相当する粒子が受容層全体の8
乃至30重量%で含有されることにより本発明で目的と
する鉛筆筆記性が得られる。ちなみに、8%未満では充
分な鉛筆筆記性が得られず、30%より多くなると印字
ドットの形状が不揃いになったり印字濃度が低下するな
どの弊害を生じるので好ましくない。8%未満では塗工
層表面の凹凸が少なく、効果的に鉛筆の芯を削り取って
明瞭な筆跡を残すことができず、また、芯が滑って書き
味も劣るため好ましくない。一方、30%を越えると、
インク受容層の表面に染着されにくい大粒子径の二次粒
子が露出するため、インクジェット印字のドットの形状
が不規則になりやすい。
【0013】また、本発明の目的とするインクジェット
印字適性を実現するためには、インク受容層としてのB
ET式比表面積を350m2 / g以下とすることが望ま
しい。インク受容層の比表面積は、例えば鋭利なナイフ
などを用いて基材から剥離したインク受容層について、
常法により測定することが出来る。
【0014】かかる目的を達成するために用いる無機顔
料類としては、必ずしも限定するものではないが、珪酸
アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、非
晶質シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム等の無機顔料のうち、凝集体二次粒子構造を
とるもの適宜選択される。とりわけ、非晶質シリカ、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムは多くの品種が
工業的に上市されており、容易に所望の性能を備えたも
のを選択できるため、好ましく用いることができる。
【0015】更に本発明においては、上記、凝集体二次
粒子顔料のなかでも非晶質シリカがとりわけ好ましく用
いられる。非晶質シリカは四塩化ケイ素から気相法で合
成、あるいはケイ酸ナトリウムからゲル法や沈降法のよ
うな湿式法によって合成され、一次粒子径及び凝集体二
次粒子径の値も多くの種類のものが市販されているた
め、適宜、本発明で特定する物性の材料を選択すること
が出来る。
【0016】記録媒体の基材としては、必ずしも限定す
るものではないが、抄紙用パルプに必要に応じてタル
ク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の填料
を添加し、酸性あるいは中性抄紙で通常行われている方
法により調製した原紙、合成紙、フィルム等を適宜用い
ることができる。また、基材としては乾式あるいは湿式
の不織布などを用いることもできる。
【0017】インク受容層を塗設する手段としてはサイ
ズプレス、ゲートロール、ロールコーター、バーコータ
ー、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、ブ
レードコーターなど通常使用されている塗工手段から適
宜選択することができる。塗工量は特に限定しないが、
1g/m2 〜50g/m2 程度、好ましくは2〜30g
/m2 程度である。またカラー記録を行なう場合や,高
精細な記録を得る用途には塗工量が5g/m2 〜30g
/m2 程度が好ましい。
【0018】インク受容層を塗設するために、本発明特
定の無機顔料の他、必要に応じて例えば、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、無定形シリカ、アルミナ、水酸化アルミ
ニウム等の無機顔料類、スチレン系、アクリル系、尿素
樹脂系、メラミン樹脂系、ベンゾグアナミン樹脂系の有
機顔料類を併用することもできる。また、結着剤として
デンプン及びその誘導体、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆タンパク等の天然または半合成高分子類、ポリ
ビニルアルコール及びその誘導体、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビニルピロリ
ドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、アクリル
酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリルア
ミド系樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリル酸メチ
ル・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体等のビニル系共重合体樹脂の水溶液または水分散体、
あるいは上記の樹脂類にアニオン性またはカチオン性残
基を導入した変性重合体等の公知の材料を適宜用いるこ
とができる。
【0019】水性インクでの印字画像の耐水性を向上さ
せる目的で、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリ
ン系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、ポリジア
リルアミン系樹脂、ジシアンジアミド縮合物等のカチオ
ン系高分子化合物を併用することも出来る。更に必要に
応じ、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、
離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、滑剤、その他当
該技術分野で公知の各種助剤も使用することができる。
【0020】本発明において使用される水性インク中に
は染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料のうち
少なくとも1種を含有し、この他に適宜、湿潤剤、染料
溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性直接染料
としてはCI.ダイレクトブラック、CI.ダイレクト
イエロー、CI.ダイレクトブルー、CI.ダイレクト
レッド等が挙げられ、水溶性酸性染料としては、CI.
アシッドブラック、CI.アシッドイエロー、CI.ア
シッドブルー,CI.アシッドレッド等を挙げることが
できるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお実施例に於て示す部数及び%は重量部及び重
量%を意味する。実施例中の諸物性値の測定方法を以下
に示す。 1)画像再現性 セイコーエプソン社製インクジェットプリンターMJ7
00V2Cを用いて720dpiの記録密度で濃度階調
の印字を行い、印字面積率と印字濃度の直線性を画像再
現性の尺度とした。 ○:印字面積率と印字濃度の直線性に優れている。 △:印字面積率と印字濃度の直線性に劣る。 2)印字乾燥性 ヒューレット=パッカード社製インクジェットプリンタ
−DeskJet560Jを用いてベタ印字を行い、そ
の部分の乾燥状態を目視で評価し、乾燥するまでの時間
を印字乾燥性の尺度とした。 ○:乾燥性に優れる。 △:乾燥性にやや劣る。 ×:乾燥性に劣る。 3)鉛筆筆記性 鉛筆(H)による手書きの際、インク受容層の脱落の有
無、筆跡の明瞭さ、の程度から評価した。 ○:インク受容層の脱落がなく、筆跡が明瞭。 △:インク受容層の脱落が認められる。筆跡も劣る。 ×:インク受容層の脱落があり、筆跡も不明瞭。
【0022】実施例1 粒子径10μ以上の粒子を20%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:カープレックス#67;中位粒径(中央
累積値、以下単に平均粒径という)約5μ,一次粒子径
約55オングストローム,比表面積430m2 /g,塩野
義製薬(株)製)50部及び非晶質シリカ顔料(商品
名:ファインシールX−37;平均粒径約3μ,一次粒
子径約100オングストローム,比表面積240〜28
0m2 /g,(株)トクヤマ製)35部を、ポリアミド樹
脂(商品名:ポリフィックス3000,昭和高分子
(株)製)の1%水溶液500部中に分散し、これに結
着剤としてポリビニルアルコール(商品名:クラレポバ
ールPVA−117,(株)クラレ製)10%水溶液1
50部を添加し、比表面積430m2 /gのカープレック
ス#67の粒子径10μ以上の二次粒子を全固形量の約
10%含有するインク受容層用塗液とした。坪量70g/
2 、ステキヒトサイズ度5秒の上質紙に乾燥後の塗布
量が10g/m2 になるようにマイヤ・バーを用いて塗布
乾燥した後、スーパーカレンダー処理を行ってインクジ
ェット記録媒体を得た。
【0023】実施例2 粒子径10μ以上の粒子を50%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:カープレックスBS−304N;平均粒
径約10μ,一次粒子径約55オングストローム,比表
面積400m2 /g,塩野義製薬(株)製)45部及び非
晶質シリカ顔料(商品名:ファインシールX−37;平
均粒径約3μ,一次粒子径約100オングストローム,
比表面積240〜280m2 /g,(株)トクヤマ製)4
0部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィックス30
00,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500部中に
分散した分散液を用いた以外は実施例1と以下は同様に
してインクジェット記録用媒体を得た。
【0024】実施例3 粒子径10μ以上の粒子を30%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:ミズカソーブC−1;平均粒径約7μ,
一次粒子径約50オングストローム,比表面積410
/g,水沢化学(株)製)60部及び非晶質シリカ顔料
(商品名:ファインシールX−37;平均粒径約3μ,
一次粒子径約100オングストローム,比表面積240
〜280m2 /g,(株)トクヤマ製)25部を、ポリア
ミド樹脂(商品名:ポリフィックス3000,昭和高分
子(株)製)の1%水溶液500部中に分散した分散液
を用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット記
録用媒体を得た。
【0025】比較例1 非晶質シリカ顔料(商品名:ファインシールX−37;
平均粒径約3μ,一次粒子径約100オングストロー
ム,比表面積240〜280m2 /g,(株)トクヤマ
製)80部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィック
ス3000,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500
部中に分散した分散液を用いた以外は実施例1と同様に
してインクジェット記録用媒体を得た。
【0026】比較例2 粒子径10μ以上の粒子を50%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:ミズカシルP−78F;平均粒径約12
μ,一次粒子径約60オングストローム,比表面積39
0m2 /g,水沢化学(株)製)80部を、ポリアミド樹
脂(商品名:ポリフィックス3000,昭和高分子
(株)製)の1%水溶液500部中に分散した分散液を
用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録
用媒体を得た。
【0027】比較例3 粒子径10μ以上の粒子の含有率が3%未満である非晶
質シリカ顔料(商品名:カープレックスBS−304
F;平均粒径約4μ,一次粒子径約55オングストロー
ム,比表面積440m2 /g,塩野義製薬(株)製)80
部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィックス300
0,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500部中に分
散した分散液を用いた以外は実施例1と同様にしてイン
クジェット記録用媒体を得た。
【0028】比較例4 粒子径10μ以上の粒子を50%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:カープレックスBS−304N;平均粒
径約10μ,一次粒子径約60オングストローム,比表
面積400m2 /g,塩野義製薬(株)製)80部を、ポ
リアミド樹脂(商品名:ポリフィックス3000,昭和
高分子(株)製)の1%水溶液500部中に分散した分
散液を用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェッ
ト記録用媒体を得た。
【0029】比較例5 粒子径10μ以上の粒子を50%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:トクシールGU−N;平均粒径約10
μ,一次粒子径約150オングストローム,比表面積1
50〜220m2 /g,(株)トクヤマ製)40部及び非
晶質シリカ顔料(商品名:ファインシールX−37;平
均粒径約3μ,一次粒子径約100オングストローム,
比表面積240〜280m2 /g,(株)トクヤマ製)4
0部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィックス30
00,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500部中に
分散した分散液を用いた以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット記録用媒体を得た。
【0030】比較例6 粒子径10μ以上の粒子を80%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:サイリシア#470;平均粒径約20
μ,一次粒子径約80オングストローム,比表面積30
0m2 /g,富士シリシア化学(株)製)25部及び非晶
質シリカ顔料(商品名:ファインシールX−37;平均
粒径約3μ,一次粒子径約100オングストローム,比
表面積240〜280m2 /g,(株)トクヤマ製)55
部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィックス300
0,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500部中に分
散した分散液を用いた以外は実施例1と同様にしてイン
クジェット記録用媒体を得た。
【0031】比較例7 粒子径10μ以上の粒子を50%含有する非晶質シリカ
顔料(商品名:カープレックスBS−304N;平均粒
径約10μ,一次粒子径約60オングストローム,比表
面積400m2 /g,塩野義製薬(株)製)20部及び非
晶質シリカ顔料(商品名:カープレックスBS−304
F;平均粒径約4μ,一次粒子径約55オングストロー
ム,比表面積440m2 /g,塩野義製薬(株)製)65
部を、ポリアミド樹脂(商品名:ポリフィックス300
0,昭和高分子(株)製)の1%水溶液500部中に分
散した分散液を用いた以外は実施例1と同様にしてイン
クジェット記録用媒体を得た。
【0032】以上の10種類の記録媒体について画像再
現性、印字濃度、印字乾燥性及び鉛筆筆記性を評価した
結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】表1から明らかなように本発明の実施例
は、比較例に比べ、画像再現性、印字濃度、印字乾燥性
及び鉛筆筆記性が共に優れたインクジェット記録媒体で
あった。インク吸収性を良くするためにはインク受容層
の塗工量を多くして、例えば5g/m2 より多くすると
よいが、塗工量が増えると塗工層の強度は弱くなる傾向
がある。本発明では、特性の顔料を選択使用することに
より上記すべての要望を満たすインクジェット記録媒体
を提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に凝集体二次粒子構造を有する
    無機顔料を含有するインク受容層を設けてなるインクジ
    ェット記録媒体であり、該インク受容層は、BET式比
    表面積が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の
    凝集体二次粒子顔料と25m2 /g以上350m2 /g以下
    の凝集体二次粒子顔料を含有し、前記BET式比表面積
    が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下の二次粒
    子顔料の二次粒子径分布における10μ以上の顔料が該
    インク受容層の8重量%乃至30重量%を占めることを
    特徴とするインクジェット記録媒体。
  2. 【請求項2】 インク受容層中に含有される、BET式
    比表面積が350m2 /gより大きく1500m2 /g以下
    の凝集体二次粒子顔料を形成する一次粒子の粒子径が2
    0乃至70オングストロームの範囲であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェト記録媒体。
  3. 【請求項3】 比表面積が350m2 /gより大きく15
    00m2 /g以下の凝集体二次粒子顔料が非晶質シリカで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載のイ
    ンクジェット記録媒体。
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