JPH1083477A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 販売された各商品の商品名、販売個数及び
販売日時からなるデータを自動的に採取し、販売管理を
行うコンピューターシステムへ直接出力することのでき
る自動販売機を提供する。 【解決手段】商品を自動販売機１０の外へ運び出す経路
の途中に設けられた、バーコードを読み取るバーコード
リーダー１と、運び出される商品のバーコード面がバー
コードリーダー１の読み取り視野範囲内を適当な速度で
移動するようにする商品移送手段２と、前記バーコード
リーダーから読み取られた前記バーコードのデータを自
動販売機の外部へ出力する出力手段３，３１とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タバコや缶ジュー
スといった、個々にバーコードが付された商品を販売す
る自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機における各商品の販売個数を
求めるためには、商品コラム毎に、補充した商品の数を
数えておき商品の残数を引き算するのが一般的である。

【０００３】例えば、ノートやメモ帳に補充数を記入し
ておき、次の補充時に商品の残数を引き算するのであ
る。

【０００４】各商品の販売個数について販売管理を行う
コンピューターシステムに入力するには、ノートやメモ
帳を見ながらキーボードで入力していた。この際、商品
名の入力は、キーボード上での入力、またはマウスを用
いての表示画面上での選択等により行う必要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、各コラムにつ
いて補充した商品の数を補充の都度に数えておくのは手
間が掛かり、数え間違える場合もある。自動販売機にお
ける商品の補充は、専門業者が行う場合もあるが、一般
民家の主婦が片手間に行うことも多い。一般主婦等が行
う場合、この様な計数、記帳、キーボード入力等は特に
煩わしいものであり、ミスも少なくない。

【０００６】また、従来の方法では、どの商品がどの時
期、どの時間帯に販売されたかについて詳しい情報を得
ることは出来ない。

【０００７】本発明は、販売された各商品の商品名、販
売個数及び販売日時からなるデータを自動的に採取し、
販売管理を行うコンピューターシステムへ直接出力する
ことのできる自動販売機を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の自動販売機に
おいては、バーコードが付された商品を販売する自動販
売機において、前記商品を前記自動販売機の外へ運び出
す経路の途中に設けられた、前記バーコードを読み取る
バーコードリーダーと、前記商品のバーコード面が前記
バーコードリーダーの読み取り視野範囲内を前記読み取
りの可能な速度で移動するように、前記商品を移送する
商品移送手段と、前記バーコードリーダーから読み取ら
れた前記バーコードのデータを自動販売機の外部へ出力
する出力手段とを備えたことを特徴とする。

【０００９】上記構成により、各商品についての販売デ
ータを自動的に収集することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図１〜５に基づ
き説明する。

【００１１】図１は、本実施例のタバコの自動販売機１
０の電気的構成を表すブロック図であり、図２は、自動
販売機１０の正面図である。

【００１２】図２に示すように、自動販売機１０の正面
には、複数の商品見本５０、対応する複数の商品選択ボ
タン２２、硬貨及び紙幣の投入口５１，５２、金銭返却
レバー５３、及び、商品取り出し口２３が備えられる。
商品取り出し口２３の内側下部は、自動販売機から運び
出された商品を受けるポケット２３ａをなしている。

【００１３】図１に示すように、自動販売機１０には、
商品が商品コラムから商品取り出し口２３へと運び出さ
れる際に商品のバーコードを読み取るバーコードリーダ
ー１、運び出される商品のバーコード面がバーコードリ
ーダー１の読み取り視野範囲内を適当な速度で移動する
ようにする商品移送部２、及び、読み取られたバーコー
ドデータを外部の販売管理コンピューター４に出力する
ための回線３が備えられる。バーコードリーダー１に
は、バーコードリーダー制御部１１が備えられ、これと
接続する商品運び出し制御部２１は、商品移送部２及び
金銭検知払出部５を制御する。

【００１４】金銭検知払出部５は、硬貨投入口５１また
は紙幣投入口５２からの所定料金の投入を検知するもの
であり、必要な場合には釣り銭や投入料金の返却を行
う。商品運び出し制御部２１は、金銭検知払出部５から
の信号に基づき選択ボタン２２を点灯させ、この押し下
げを検知したときに、該当する商品コラム６１からの商
品の排出、及び、商品移送部２による商品の商品取り出
し口２３への運び出しを指令する。また、運び出し指令
の発信と同時にこの発信を通知する信号をバーコードリ
ーダー制御部１１に送信する。バーコードリーダー制御
部１１は、この信号の受信によりバーコードリーダー１
を待機状態とし、バーコードリーダー１により読み取り
視野範囲内への商品の移動を感知すると読み取りを指令
する。

【００１５】バーコードリーダー１から読み取られたバ
ーコードデータは、バーコードリーダー制御部１１を介
して通信制御部３１に伝えられ、これにより回線３を介
して外部の販売管理コンピューター４に出力される。通
信制御部３１は、時計３２及び販売データ記憶部３３を
備え、回線３による接続が不可能な時には、バーコード
データと時計３２の日付及び時刻のデータとをセットに
した販売データとし、販売データ記憶部３３に記憶させ
る。そして、接続が再開された時にこの販売データを送
信する。

【００１６】回線３には公衆回線、または公衆回線に接
続する分岐回線もしくは構内回線が用いられる。地域の
販売管理センターまでの公衆回線使用料を最低限に抑え
るためには、販売データの送信を、一定時間おきにまと
めて行う。

【００１７】図３は、薄箱形のタバコ６を商品コラム６
１の下端から商品取り出し口２３に導く商品運び出し部
分２０の構造を示す。以下の説明で、タバコ６は典型的
な形状の箱入りタバコとし、バーコードが印刷された面
６ａは、箱入りタバコが横に倒れた状態（最も大きい面
及び最も小さい面が側面となった状態）での上面又は底
面であるとする。

【００１８】商品運び出し部分２０には、バーコードリ
ーダー１と、バーコードリーダー１の読み取り面に沿っ
て配される透明の排出シュート２７と、排出シュート２
７へタバコ６を送出するベルトコンベアー２４、及び、
コラム６１から排出されたタバコ６をベルトコンベアー
２４のコンベア面に集めるホッパー２５とが設けられ
る。以下の説明で前後左右はそれぞれ、自動販売機の扉
に正面から向かった場合のものとする。

【００１９】ホッパー２５は、ホッパー面２５ａと排出
筒２５ｂとからなり、商品コラム６１の手前側の下方に
配される。ホッパー面２５ａは、前後及び右側の３枚の
逆台形の傾斜平板と左側の垂直の平板とが組み合わさっ
てなり、排出筒２５ｂは、これら４枚の平板にそれぞれ
接続する４枚の垂直壁からなる。ホッパー面２５ａの左
側平板及びこれに接続する排出筒２５ｂの左側垂直壁は
ともに自動販売機の扉１０ａの左端にほぼ接して配され
る。ホッパー面２５ａと排出筒２５ｂの接続部２５ｃは
断面が左右方向に長いスリット状であり、したがって排
出筒２５ｂは前後方向に扁平な角筒である。接続部２５
ｃの左右方向の寸法（スリット長）、すなわち排出筒２
５ｂの左右方向の巾はスリット長は自動販売機の扉１０
ａの巾の約３分の１であり、接続部２５ｃの前後方向の
寸法（スリット巾）、すなわち排出筒２５ｂの前後方向
の巾は薄箱形のタバコ６の厚さＴより一回り大きい。

【００２０】排出筒２５ｂからタバコ６を排出する排出
口２５ｄは右側を上にした傾斜面中に配される。すなわ
ち、排出筒２５ｂの左側垂直壁が右側垂直壁よりも長く
下方へ伸びている。

【００２１】ホッパー２５の排出筒２５ｂの下方、ホッ
パー２５から排出される商品を受ける個所には、ベルト
コンベアー２４が左右方向に向けて配される。排出筒２
５ｂの左側垂直壁の下端はベルトコンベアー２４にほぼ
接しており、右側垂直壁の下端とベルトコンベアー２４
との間隔は、薄箱形のタバコ６の横幅Ｂより一回り大き
い。

【００２２】ベルトコンベアー２４の巾は排出筒２５ｂ
の厚さに比べて同程度か一回り大きい。ベルトコンベア
ー２４は、タバコ６を右方へと移送するように駆動され
る。

【００２３】ベルトコンベアー２４の右端と商品取り出
し口２３との間には商品を排出する筒状の排出シュート
２７が設けられている。商品取り出し口２３は自動販売
機１０の右端下部に設けられたものである。排出シュー
ト２７は、薄箱形のタバコ６を横に倒した状態、すなわ
ちバーコード面６ａを上面又は底面とした状態で排出す
るものである。排出シュート２７の床面及び天井面は、
透明板よりなりそれぞれにはバーコードリーダー１の読
み取り面１ａが接触されている。

【００２４】次に、図３及び図４を用いて、商品運び出
し部分２０の動作について説明する。

【００２５】選択ボタン２２により選択された薄箱形商
品であるタバコ６は、商品運び出し制御部２１の指令に
より該当する商品コラム６１の下端から排出され、ま
ず、ホッパー２５のホッパー面２５ａを伝って排出筒２
５ｂへと導かれる。排出筒２５ｂが前後方向に扁平な四
角筒形であるため、薄箱形のタバコ６は、排出筒２５ｂ
内に案内される際に、タバコ６の厚さ方向が排出筒２５
ｂの厚さ方向すなわち前後方向になるよう整列される。
また、タバコ６は、ベルトコンベアー２４の上面に達す
るまで、排出筒２５ｂにより案内される。

【００２６】したがって、ベルトコンベアー２４に載置
された商品は、横に倒された状態、または立った状態
（底面が最も小さい面になる状態）となる。ベルトコン
ベアー２４上に落とされたタバコ６が立った状態である
ならば、右方に移送される際に、排出筒２５ｂの右端と
当接して横に倒された状態とされる。したがって、ベル
トコンベアー２４から排出シュート２７にタバコ６が送
入されるときには、必ずタバコ６のバーコード面６ａが
上面又は底面に位置する。

【００２７】排出シュート２７の床面と天井面の両方に
バーコードリーダー１が配されているため、バーコード
面６ａがタバコ６の底面及び上面のいずれであっても、
バーコードの読み取りが行われる。タバコ６の排出シュ
ート２７中での移動速度は、ベルトコンベアー２４の移
送速度と同一であるが、この速度はバーコードリーダー
１による読み取りに適した速度に設定される。

【００２８】排出しシュート２７を通過したタバコ６は
取り出し口２３へと運び出され、そのポケット部２３ａ
へ落下する。

【００２９】図５は、実施例の自動販売機１０の動作を
説明するフローチャートである。

【００３０】ステップａ１では、金銭検知払出部５によ
り所定料金の投入が検知された後、選択ボタン２２の押
し下げに従いタバコ６が選択されたコラム６１から排出
される。このとき、ベルトコンベアー２４が駆動される
とともに、バーコードリーダー１が待機状態とされる。

【００３１】ステップａ２では、選択されたタバコ６
が、ホッパー２５を通過しベルトコンベアー２４上を移
送される際に所定の向きに整列され、排出シュート２７
へと送入される。

【００３２】ステップａ３では、タバコ６が排出シュー
ト２７中を商品取り出し口２３へと移動する際にバーコ
ードが読み取られる。

【００３３】ステップａ４では、通信制御部３により外
部の販売管理コンピューター４への接続が可能かどうか
が判定される。接続可能と判定されたならばステップａ
５に進み、接続可能でないと判定されたならばステップ
ａ６へ進む。

【００３４】ステップａ５では、通信制御部３によりバ
ーコードデータが販売管理コンピューター４に送信され
る。送信後、再度所定料金が投入されるとａ１からのス
テップを繰り返す。

【００３５】ステップａ１から分岐するステップａ６で
は、バーコードデータに時計３２による現在日時のデー
タを付加して販売データとする。

【００３６】ステップａ７では、この販売データを記憶
する。この後は、ステップａ５の終了後と同様である。
ただし、待機中に接続可能となった場合には、直ちに、
記憶されていた販売データを呼び出し販売管理コンピュ
ータ４へと出力する。

【００３７】上記実施例により、商品のバーコードを商
品運び出しの際に自動的に読み取るとともに販売管理コ
ンピューターに自動的に送信することができる。したが
って、いつどの商品がどこの自動販売機により何個販売
されたかについてのデータを、自動的に収集することが
できる。しかも、このようなデータ収集は、既存のバー
コードリーダー１及びバーコード入力式のＰＯＳ（販売
時点情報管理）システムをそのまま用いて行うことがで
きる。

【００３８】このため、自動販売機の販売データの収集
が極めて容易かつ確実に行える。

【００３９】また、販売データをリアルタイムで収集す
ることができるため、商品の補充の手配並びに生産及び
物流の手配を迅速に行うことができる。バーコードに生
産日や生産工場のデータまで含められる場合には、さら
に詳細な販売データを収集することができる。

【００４０】さらに、自動販売機の管理者がコラムの商
品を変更し、この変更をＰＯＳシステムに入力または通
知しなかったとしても、正確な販売データが得られる。

【００４１】上記実施例において、回線３に代えて出力
インターフェースを設け、商品補充時に携帯パソコンに
出力することもできる。また、有線通信に代えて無線通
信とすることもできる。

【００４２】上記実施例において、ベルトコンベアーに
代えてゴムローラーからなるローラーコンベアーとする
こともできる。また、ベルトコンベアー上での移送の際
の横ずれを防止するために、この移送時に商品を案内す
るガイドローラーを設けることもできる。さらに排出シ
ュートその他にも商品の移送や排出をより容易にするた
めのローラーを設けることができる。

【００４３】上記実施例において、ホッパー２５の高さ
（上下方向の長さ）を短くした場合には、商品の排出を
容易にするため、ホッパーを適宜振動させる振動機構を
設けることができる。

【００４４】

【発明の効果】販売された各商品の商品名、販売個数及
び販売日時からなる販売データを自動的に採取すること
ができる。特に、既存のバーコードリーダーを用いるも
のであって、既存のバーコード入力式のＰＯＳシステム
にそのまま接続することができる。通信回線により接続
されている場合には、販売データをリアルタイムで収集
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の自動販売機の電気的構成を表すブロッ
ク図である。

【図２】実施例の自動販売機の正面図である。

【図３】実施例の自動販売機に係る商品運び出し部分の
構造を説明するための斜視図である。

【図４】商品の運び出しについてさらに説明するための
自動販売機の縦断面模式図である。

【図５】実施例の自動販売機の作動を表すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１ バーコードリーダー ２ 商品移送部 ３ 回線 ４ 販売管理コンピューター ５ 金銭検知払出部 10 自動販売機 11 バーコードリーダー制御部 21 商品運び出し制御部 32 時計 33 販売データ記憶部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バーコードが付された商品を販売する自動
   販売機において、 前記商品を前記自動販売機の外へ運び出す経路の途中に
   設けられた、前記バーコードを読み取るバーコードリー
   ダーと、 前記商品のバーコード面が前記バーコードリーダーの読
   み取り視野範囲内を前記読み取りの可能な速度で移動す
   るように、前記商品を移送する商品移送手段と、 前記バーコードリーダーから読み取られた前記バーコー
   ドのデータを自動販売機の外部へ出力する出力手段とを
   備えたことを特徴とする自動販売機。