JPH1078442A - 車輪速センサ用ロータ - Google Patents

車輪速センサ用ロータ

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JPH1078442A
JPH1078442A JP9061612A JP6161297A JPH1078442A JP H1078442 A JPH1078442 A JP H1078442A JP 9061612 A JP9061612 A JP 9061612A JP 6161297 A JP6161297 A JP 6161297A JP H1078442 A JPH1078442 A JP H1078442A
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JP
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rotor
hole
wheel speed
speed sensor
width
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JP9061612A
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English (en)
Inventor
Yukio Kumamoto
幸雄 隈本
Masayuki Suzuki
正行 鈴木
Ikuo Nagami
郁夫 永見
Masanobu Hayasaka
順信 早坂
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
    • G01P3/48Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage
    • G01P3/481Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals
    • G01P3/487Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals delivered by rotating magnets

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの幅寸法が制限された場合に、センサ
ヘッド部をロータの穴が通過したときと穴以外の部分が
通過したときとの出力電圧の差が緩慢となる。 【解決手段】 ロータ12に形成された穴14の両側に
残された端桟部15に断面V字状の溝部16を形成す
る。センサヘッド部10を穴14が通過した場合に、溝
部16が形成された端桟部15も実質的に穴14と同等
の機能を発揮する。そのために、センサヘッド部10を
穴14が通過したときの磁束密度すなわち出力電圧が大
きく落ち込み、穴14以外の部分が通過したときとの電
圧差が顕著となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のアンチロ
ックブレーキシステムやトラクションコントロールシス
テムにおける車輪速センサと組み合わせて用いられるロ
ータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキシステムにおける
車輪速検出部は、一般的に図9に示すように、図示外の
車輪が装着される車軸側のハブ1に圧入固定されたリン
グ状のロータ2と、このロータ2の外周に対向配置され
て磁石3とコイル4との組み合わせからなる車輪速セン
サ5とから構成されていて、車輪速センサ5のまわりに
は磁界6が生じている。他方、ロータ2には多数の穴7
が円周方向に沿って等ピッチで形成されていて実質的に
歯車状の凹凸面となっていることから、車輪とともに回
転するロータ2の凹凸面が上記の磁界6を横切ることに
よりその磁束密度が変化して車輪速センサ5のコイル4
に起電力が生じ、この電圧変化を車輪速信号としてAB
Sコントロールユニット8に出力するものである。
【0003】そして、前記ロータ2としては、図10に
示すように、ロータ本体9となる帯状の板金素材に略矩
形状の多数の穴7,7…を打抜形成したものや、歯車と
同様に歯切加工したもの以外に、例えば実開平6−37
766号公報に示されているように多数の穴を打抜形成
した外側フランジ部と内側フランジ部とを含む断面形状
が略コ字状のものとなるように曲折成形したもの、ある
いは特公平6−14058号公報に示されているように
くし歯状の外側リングと内側リングとを嵌合させたタイ
プのものなどが提案されているが、コストおよび重量軽
減の上では図10に示した打抜加工タイプのものが最も
有利であるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9,10に示したロ
ータ2の構造では、車輪速検出部まわりの他の部品との
配置関係の上でロータ2の幅寸法W1が制約された場
合、特に図11に示すように車輪速センサ5のセンサヘ
ッド部10の幅寸法W2に対してロータ2の幅寸法W1
同等もしくはそれよりも小さい場合には、車輪速センサ
5の出力変化すなわちセンサヘッド部10をロータ2の
穴7が通過した場合と穴7がない部分が通過した場合と
のギャップ差に応じた磁束密度の変化に基づく電圧変化
が明瞭にあわわれにくく、車輪速の検出精度の向上に限
界がある。
【0005】より詳しくは、センサヘッド部10をロー
タ2の穴7がない部分が通過した場合と穴7が通過した
場合とにおける磁束密度の変化の差は、センサヘッド部
10を通過した部位の瞬間的な面積の差に依存し、図1
2に示すように、センサヘッド部10の幅寸法W2に対
してロータ2の幅寸法W1が充分に大きい場合には、穴
7の両側に残っている端桟部11の幅寸法をaとする
と、上記の面積の差はW1:W1−2aの関係となって、
一般的にはW1:W1−2a≒1:0〜0.1程度とな
り、この比率で磁束密度も変化することになる。
【0006】その一方、図11に示したように、センサ
ヘッド部10の幅寸法W2に対してロータ2の幅寸法W1
が同等もしくはそれよりも小さい場合には、センサヘッ
ド部10をロータ2の穴7が通過したときでも、センサ
ヘッド部10の幅寸法W2内に、穴7以外の部分と同一
高さレベルにある端桟部11の面積(幅a)が含まれて
いるために、その部分ではセンサヘッド部10との間の
ギャップが小さくなり、センサヘッド部10を穴7がな
い部分が通過した場合と穴7が通過した場合との磁束密
度の変化の差は1:0.3〜0.4程度となり、その両
者の差のあらわれ方が緩慢になってしまうことになる。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、ロータの幅寸法が制限された場合にも、セ
ンサヘッド部をロータの穴がない部分が通過したときと
穴が通過したときとで磁束密度の変化が大きくあらわれ
るようにして、その磁束密度の変化に応じた車輪速セン
サの出力電圧の差を大きくして車輪速の検出精度の向上
を図ったロータを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車輪速を検出する車輪速センサと対向するように自
動車の車軸に圧入固定される磁性材料製のリング状のロ
ータにおいて、ロータ本体の幅方向中央部に円周方向に
沿って略矩形状の多数の穴を等ピッチで打抜形成すると
ともに、各穴の両側に残された端桟部に凹部を形成した
ことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明におけるロータ本体の幅寸法が、これと対向する
車輪速センサのセンサヘッド部の幅寸法と同等もしくは
センサヘッド部の幅寸法よりもわずかに小さく設定され
ていることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明における端桟部に、その全幅にわたって最深部が
丸みを帯びた断面V字状の溝部が形成されていることを
特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における断面V字状の溝部の最深部での深さが
1.2mm以上で板厚の75%以下の範囲に設定されて
いることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、端桟部の溝部の最深部における幅寸法
が1mm〜4mmの範囲に設定されていることを特徴と
している。
【0013】請求項6に記載の発明は、車輪速を検出す
る車輪速センサと対向するように自動車の車軸に圧入固
定される磁性材料製のリング状のロータにおいて、板状
素材により形成されるロータ本体の幅方向中央部を外側
に膨出させてエンボス部を形成し、このエンボス部の円
周方向に沿って該エンボス部の全幅にわたる略矩形状の
多数の穴の等ピッチで打抜形成したことを特徴としてい
る。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明におけるエンボス部の頂部とそのエンボス部の両
側の端桟部とのなす段差を、1.2mm以上で且つロー
タ本体の板厚以下の寸法に設定したことを特徴としてい
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明におけるエンボス部のうち端桟部側の両側壁部を
傾斜させ、この傾斜した側壁部の板厚を他の部分の板厚
の60〜70%に設定したことを特徴としている。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の
いずれかに記載の発明におけるロータ本体の内周に内側
リングが装着されているとともに、この内側リングの端
部には外側に向かって突出するフランジ部が一体に形成
されていることを特徴としている。
【0017】したがって、特に請求項1,2に記載の発
明では、ロータ本体に形成された各穴の両側に残された
端桟部に凹部が形成されているために、センサヘッド部
の幅寸法に対してロータの幅寸法が同等もしくはそれよ
りも小さい場合であって、かつセンサヘッド部をロータ
の穴が通過したときには、端桟部とセンサヘッド部との
間のギャップも穴とセンサヘッド部との間のギャップと
同様に比較的大きなものとなる。
【0018】これにより、前述したようにセンサヘッド
部の幅寸法に対してロータの幅寸法が同等もしくはそれ
よりも小さい場合であっても、センサヘッド部をロータ
の穴がない部分が通過したときと穴が通過したときとで
はその磁束密度の差すなわち電圧の差が顕著にあらわれ
るようになる。
【0019】そして、請求項3に記載の発明では、上記
の凹部をV溝形状としたことにより、例えばその溝部を
最も簡単なプレス加工法で成形しようとする場合に確実
に凹部の深さを確保できるようになり、特に請求項4に
記載の発明のように溝部の深さを1.2mm以上で板厚
の75%以下とすることにより、先に述べた磁束密度の
差が大きくあらわれるようになる。
【0020】さらに、各穴の両側の端桟部本来の機能と
穴自体の加工性およびV字状の溝部との加工性とを満足
させようとすると、請求項5に記載の発明のように端桟
部の溝部の最深部における幅寸法としては1mm〜4m
m程度が必要になる。
【0021】ここで、前述したように、センサヘッド部
をロータの穴が通過した場合と穴がない部分が通過した
場合とにおけるセンサの出力電圧の差は、そのセンサヘ
ッド部を通過する穴とその穴がない部分との瞬間的な面
積の差に依存する以外に、穴とその穴がない部分の高さ
の差すなわち穴がセンサヘッド部を通過した場合と穴が
ない部分が通過した場合とにおけるセンサヘッド部との
間のギャップ差にも依存する。
【0022】そして、請求項1〜5に記載の発明は、前
者の点に着目してセンサの出力電圧差を可及的に大きく
しようとしているのに対して、後者に着目してセンサの
出力電圧差を可及的に大きくしようとしているのに対し
て、後者に着目してセンサの出力電圧さを可及的に大き
くしようとしているのが請求項6〜9に記載の発明であ
る。
【0023】請求項6に記載の発明では、ロータ本体の
幅方向中央部を外側に膨出させて形成したエンボス部に
多数の穴を等ピッチで形成していることから、エンボス
部の両側に端桟部が残されてはいても、この端桟部はエ
ンボス部の頂部と穴の底面との中間の高さ位置にあっ
て、かつ穴がある部分と穴がない部分とに共通して存在
していることから、前述したようにセンサヘッド部の幅
寸法に対してロータの幅寸法が同等もしくはそれよりも
小さい場合であっても、端桟部は穴の有無に基づくセン
サの出力電圧の差には何ら影響しないことになる。
【0024】その一方、穴はロータ本体から膨出させた
エンボス部に形成してあることから、穴の有無の高さの
差はエンボス部の頂部と穴の底面との高さの差となり、
結果的にこの高さは板厚以上のものとなる。したがっ
て、薄い板厚のロータ本体であっても、その板厚以上の
穴の有無の高さの差すなわちその高さの差に基づく出力
電圧差が顕著にあらわれるようになる。
【0025】ここで、上記のようなエンボス部を形成し
たことによる十分な効果を期待するためには、請求項7
に記載の発明のように端桟部からエンボス部の頂部まで
の高さとして、1.2mm以上で且つ板厚以下の寸法で
ある必要がある。端桟部とエンボス部の頂部とのなす高
さを板厚以上とした場合には高さそのものは大きくなっ
ても、横方向からの外力に対するエンボス部の強度が十
分でなくなるからである。
【0026】そして、請求項8に記載の発明では、エン
ボス部のうち端桟部側の両側壁部を傾斜させてその板厚
を他の部分の板厚の60〜70%に設定しているもので
あるが、これはエンボス部を成形する際に局部的に板厚
を減少させることによる加工硬化作用が得られ、その両
側壁部の剛性向上の効果を期待できるようになる。
【0027】また、請求項9に記載の発明では、車軸と
それに圧入されるロータとの間にフランジ部を有する内
側リングが介在しているために、車軸からロータへの錆
の侵食を防ぐことができるようになる。
【0028】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、ロ
ータ本体の各穴の両側に残された端桟部に凹部を形成し
たことにより、センサヘッド部の幅寸法に対してロータ
の幅寸法が同等もしくはそれよりも小さい場合であっ
て、かつセンサヘッド部をロータの穴が通過したときに
は、端桟部とセンサヘッド部との間のギャップが穴とセ
ンサヘッド部との間のギャップと同様に大きなものとな
って、実質的に端桟部の凹部もまた穴と同様の機能を発
揮するようになる。その結果、センサヘッド部をロータ
の穴以外の部分が通過した場合と穴が通過した場合とに
おける磁束密度の差すなわち出力電圧の差が従来よりも
大きくなって、ひいては車輪速の検出速度が向上する。
もちろん、ロータの幅寸法がセンサヘッド部の幅寸法よ
りも大きい場合には、より大きな電圧差が得られる。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、各穴の両
側の端桟部に、凹部としてその全幅にわたって最深部が
丸みを帯びた断面V字状の溝部を形成したことにより、
その溝部の加工法としてプレス加工等の簡単な加工法を
採用した場合にもその溝部の深さを確実に確保すること
ができ、請求項1,2に記載の発明と同様の効果に加え
て、製造コストの低減を図ることができる。
【0030】請求項4に記載の発明によれば、断面V字
状の溝部の最深部での深さが1.2mm以上で板厚の7
5%以下の範囲に設定されていることにより、センサヘ
ッド部をロータの穴以外の部分が通過した場合と穴が通
過した場合とにおける磁束密度の差すなわち電圧の差が
顕著にあらわれるようになって、請求項3に記載の発明
と同様の効果に加えて、車輪速の検出精度が一段と向上
する。
【0031】請求項5に記載の発明によれば、端桟部の
幅寸法が小さくなればなるほど穴の面積をより大きく確
保できる一方で、端桟部の幅寸法が小さくなるほど穴や
溝部の加工時にその端桟部が倒れや変形を生じやすくな
るという点に着目して、各穴の両側に形成された端桟部
の溝部の最深部における幅寸法を1mm〜4mmの範囲
に設定したものである。したがって、端桟部本来の機能
を確保しつつ穴や溝部の加工性を両立させることがで
き、請求項4に記載の発明と同様の効果に加えて、端桟
部の倒れや変形を防止してロータの形状精度の向上と安
定化が図れる効果がある。
【0032】請求項6に記載の発明によれば、ロータ本
体の幅方向中央部を外側に膨出させて形成したエンボス
部に多数の穴を等ピッチで形成したものであるから、穴
とその穴がない部分との高さの差は、端桟部からエンボ
ス部の頂部までの高さにロータ自体の板厚を加えた大き
なものとなるため、センサヘッド部の幅寸法に対してロ
ータの幅寸法が同等もしくはそれより小さい場合であっ
ても、センサヘッド部をロータの穴のない部分が通過し
た場合と穴が通過した場合との磁束密度の差すなわち出
力電圧の差が従来よりも大きくなって、車輪速の検出精
度が向上する。
【0033】その上、エンボス部を成形するための曲げ
加工と穴あけ加工のみで所定形状のロータに仕上げるこ
とができるため、簡易なプレス設備で加工することがで
き、設備コストの低減ひいては製造コストを低減できる
効果がある。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、端桟部か
らエンボス部の頂部までの高さを、1.2mm以上で且
つ板厚寸法以下に設定したことから、穴の有無の高さの
差が上記の高さ寸法と板厚寸法との和となることから、
請求項6に記載の発明と同様の効果のほかに、出力電圧
の差が一段と顕著にあらわれるとともに、結果的に、必
要な出力電圧の差を得るためのロータの板厚を小さくす
ることができるようになって製造コストを一段と低減で
きる効果がある。
【0035】その上、端桟部からエンボス部の頂部まで
の高さが1.2mm以上であるとはいえ板厚以下の寸法
であることから、車軸への圧入時等における横方向から
の荷重入力に対しても十分に対抗できる効果がある。
【0036】請求項8に記載の発明によれば、エンボス
部の両側の側壁部を傾斜させてその板厚を他の部分の6
0〜70%に設定したことから、これはエンボス部を成
形する際の局部的な板厚減少による加工硬化を意味する
ことから、その側壁部の剛性が一段と向上し、ロータを
車軸に圧入する際の変形等を招くことがない。
【0037】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
ロータとそのロータが圧入される車軸との間に内側リン
グが介在することになるため、ロータが直接車軸に接触
しないことによってその車軸側からロータへの錆による
侵食を防ぐことができ、ロータの長寿命化を実現できる
効果がある。
【0038】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の好ましい実施
の形態を示す図であって、図1に示すように、1は図示
しない車輪が装着される車軸側のハブ、5は車輪速セン
サ、12は車輪速センサ5のセンサヘッド部10と対向
するようにハブ1に圧入固定されたリング状のロータ
で、このロータ12の幅寸法W1は車輪速センサ5のセ
ンサヘッド部10の幅寸法W2と同等もしくはそれより
もわずかに小さい寸法に設定されている。
【0039】上記のロータ12を形成しているロータ本
体13は強磁性材料例えばSUS410あるいはSUS
430等の所定幅寸法のステンレス鋼板により形成され
ていて、図2,3にも示すように、その幅方向中央部に
は従来と同様に円周方向に沿って矩形状の多数の穴1
4,14…が等ピッチで形成されているとともに、各穴
14の両側に残された端桟部15にはその端桟部15の
全幅にわたり凹部として断面V字状の溝部16が形成さ
れている。そして、その溝部16の最深部には応力集中
による亀裂の発生を防ぐべくアール面取りが施されて丸
みを帯びている。
【0040】より詳しくは、上記のロータ本体13は、
所定幅寸法のフラットな帯状鋼板にプレス加工を施し
て、その帯状鋼板の全幅にまたがるV字溝の溝部16を
帯状鋼板の長手方向に沿って等ピッチで形成したのち
に、それらの溝部16の中央部を打ち抜くようにして多
数の穴14,14…を等ピッチで形成し、最後にその帯
状鋼板にロール成形を施して丸めた上で、両端を突き合
わせて溶接接合することにより成形される。
【0041】このような製法によりロータ本体13が製
造される結果、各穴14,14…の両側に形成される端
桟部15の円周方向長さbは各穴14の円周方向長さc
よりもわずかに小さいものとなる。つまり、予めロータ
本体13の全幅にわたる溝部16を形成してからその溝
部16の中央部を打ち抜くようにして穴14の加工を行
うことから、b寸法とc寸法とが等しいと穴加工用のピ
アスポンチが素材をスムーズに噛み込むことができず、
穴14の内周面となるせん断面の仕上がりが悪くなるた
めである。
【0042】このように構成されたロータ12は、図1
の(A)に示すように車軸側のハブ1に圧入固定される
ことにより、図9に示した従来のものと同様に車輪速セ
ンサ5の被検出部として機能することになる。
【0043】すなわち、図9に示したものと同様に、車
輪速センサ5のまわりには磁石による磁束が生じてい
て、この磁束を車輪とともに回転するロータ12の凹凸
面すなわちロータ12の穴14の部分とそうでない部分
とが交互に横切ることにより、センサヘッド部10との
間のギャップ変化に応じて磁束密度が変化して車輪速セ
ンサ5内のコイルに起電力が生じ、この電圧変化を車輪
速信号として出力する。
【0044】この時、ロータ12の幅寸法W1が車輪速
センサ5のセンサヘッド部10の幅寸法W2と同等もし
くはそれよりもわずかに小さい場合には、従来では、図
11に示したように、センサヘッド部10をロータ2の
穴7が通過したときにそのロータ2の幅寸法W1内に穴
7とともに穴7以外の部分に連続する端桟部11の幅寸
法aが含まれているために、センサヘッド部10をロー
タ2の穴7以外の部分が通過したときと穴7が通過した
ときとでのそのセンサヘッド部10を横切った面積の変
化率が相対的に過大となって、結果的にセンサヘッド部
10を穴7以外の部分が通過した場合と穴7が通過した
場合とにおける磁束密度の差すなわち出力電圧の差が顕
著にあらわれにくいという傾向があることは先に述べた
とおりである。なお、以上のことは、センサヘッド部1
0を穴7が通過した場合には、同時に穴7の両側の端桟
部11が通過するために、その端桟部11の通過に応じ
て逆起電力が生じてしまうことに基づく。
【0045】これに対して、本実施の形態の構造によれ
ば、センサヘッド部10をロータ12の穴14の部分が
通過したときにはその穴14の両側の端桟部15も同時
に通過することになるものの、その端桟部15に断面V
字状の溝部16が形成されているために、センサヘッド
部10と穴14との間のギャップと同様にセンサヘッド
部10と端桟部15との間のギャップも大きくなり、端
桟部15は実質的に穴14と同等の機能を発揮する。
【0046】これにより、センサヘッド部10を穴14
が通過した場合と穴14以外の部分が通過した場合とに
おける通過面積の変化が小さくなって、センサヘッド部
10を穴14が通過したときの磁束密度が急激に低下
し、結果的にセンサヘッド部10を穴14以外の部分が
通過した場合に比べて起電力が大幅に落ち込んで、両者
の出力電圧の差が顕著にあらわれるようになる。
【0047】本発明者が実験を行ったところ、図4に示
すように、幅寸法が8mm,10mmおよび12mmの
いずれのロータについても上記の電圧の差が顕著とな
り、平均でこの電圧の差が1.5〜1.6倍程度まで拡
大されることが判明した。
【0048】ここで、凹部として機能する端桟部15の
溝部16は必ずしも断面V字状である必要はないが、加
工性を考慮すると断面V字状が最も望ましい。
【0049】すなわち、先に述べたように、前もって加
工した断面V字状の溝部16の上から打抜加工を施して
矩形状の穴14を形成することから、断面V字状の溝部
16に対して角柱状のピアスポンチを押し付けて穴14
を形成する方が例えば断面U字状の溝部の場合よりも素
材に対するピアスポンチの噛み付きがよく、穴14を精
度よく加工することができるからである。
【0050】しかも、溝部16を断面V字状のものとし
た上で、その溝部16の角度θを図3に示すように50
°〜70°の範囲に設定すると、溝部16のプレス加工
時に一回の加工でより大きな溝部深さを確保することが
でき、加工効率が向上する。
【0051】また、本実施の形態では、ロータ12(ロ
ータ本体13)の板厚tを例えば2mmとしたとき、溝
部16の深さDは板厚tの60%〜75%として1.2
mm〜1.5mmの範囲に設定した。その理由は、図5
から明らかなように、溝部16の深さが1.2mm未満
ではその溝部16を形成したことによってもたらされる
車輪速センサ5の電圧の差が期待したほど顕著となら
ず、また1.5mmを越えても上記の電圧の差をさほど
向上させ得ない反面、ロータ12の耐久性を低下させる
原因となるためである。
【0052】なお、溝部16の深さDが1.3mm以上
であればより大きな電圧差を得られることは図5に示す
とおりである。
【0053】さらに、本実施の形態では、各穴14の両
側の端桟部15における溝部16の最深部での幅寸法す
なわち図1中の幅寸法aを1mm〜3mmの範囲に設定
した。その理由は、1.0mm未満では端桟部15の幅
寸法aが小さくなりすぎ、穴14の加工の際にその端桟
部15に倒れや変形を生じる結果となり、4mmを越え
るとロータ12の幅寸法W1の割りには穴14の部分の
面積が極端に小さくなりすぎるためである。
【0054】なお、端桟部15の幅寸法aが1.6mm
以上であれば穴14の加工の際の倒れや変形をより確実
に防止でき、また幅寸法aが3mm以下であればロータ
12をリング状に成形する際にプラズマ溶接法によって
点状に溶接することが可能となり、製造性を著しく向上
し得る。
【0055】このように本実施の形態によれば、端桟部
15に断面V字状の溝部16を形成するというわずかな
加工工数の増加のみで、従来のものと比べてセンサヘッ
ド部10をロータ12の穴14が通過した場合と穴14
以外の部分が通過した場合とにおける電圧の差が顕著に
あらわれるようになって、車輪速の検出精度が大幅に向
上することになる。
【0056】図6〜8は本発明の他の実施の形態を示す
図であって、本実施の形態におけるロータ21は、図6
に示すように、ステンレス鋼板からなるロータ本体22
の幅方向中央部には外側に膨出するかたちで断面台形状
のエンボス部23がその全周にわたって形成されている
とともに、そのエンボス部23に円周方向に沿って該エ
ンボス部23の全幅にわたる多数の穴24,24…が等
ピッチで形成されていて、結果的に穴24と凸部25と
が交互に形成されているものである。
【0057】そして、ロータ本体22の内側には、外側
に向けて曲折成形されたフランジ部26aを両側に有す
る内側リング26がはめ合わされており、ロータ本体2
2は内側リング26を介して車軸側のハブ1に圧入固定
されることになる。
【0058】なお、内側リング26は、後述するように
互いに突き合わされる両端部を溶接接合することなく図
8にも示すように合口部26bを残存させたもので、そ
の合口部26bがあるために内側リング26自体は自己
弾性力によりその縮径拡径方向に弾性変形可能となって
いる。
【0059】また、図7の(D)に示すように、上記の
ロータ本体21からのエンボス部23(凸部25)の突
出高さhは、1.2〜1.5mm以上でかつロータ本体
22の板厚t以下の寸法に設定されているとともに、エ
ンボス部23の両側の傾斜した側壁部27の板厚t1
他の部分の板厚tの60〜70%に設定されている。
【0060】ここで、穴24が形成されている部分であ
るか穴24が形成されていない部分であるかにかかわら
ずエンボス部23の両側には端桟部28が残されている
ものであるが、この端桟部28はロータ本体22からの
エンボス部23の突出高さhの範囲内には存在しないも
のであることから、図1に示したように、ロータ本体2
2の幅寸法W1がセンサヘッド部10の幅寸法W2と同等
もしくはそれよりも小さい場合であっても、センサヘッ
ド部10をロータ本体22の穴24が通過した場合と穴
24がない部分が通過した場合とにおける車輪速センサ
5の出力電圧の差に端桟部28が影響することは全くな
く、出力電圧の差は、ロータ本体22の穴24とその穴
24がない部分との高さの差すなわちセンサヘッド部1
0との間のギャップ差のみに依存することになる。
【0061】上記のロータ21の製造手順としては、図
7に示すように、例えば板厚が1.5〜3mm程度の所
定幅寸法のフラットなスレンレス素材29にプレス加工
を施してエンボス部23を曲折成形した上(同図
(A),(B))、同図(C)に示すように、そのフラ
ットな状態のままでピアス加工を施して、エンボス部2
3に多数の穴24を等ピッチで打抜成形する。この後、
素材29の周囲に付帯している非製品部領域を切断除去
するべく同図(D)に示すようにトリミング加工を施し
て、中間成形品30を成形する。そして、その中間成形
品30に図8の(A),(B)に示すようにロール成形
を施して丸めた上で、両端を突き合わせてレーザ溶接あ
るいはプラズマ溶接法等により溶接接合することにより
ロータ本体22を得る。
【0062】ここで、図7に示したように、エンボス部
23を成形する際にその両側の傾斜壁部27の板厚t1
を局部的に縮小化(t1=0.6〜0.7t)すること
により、その傾斜壁部27の加工硬化を期待でき、結果
的にそのエンボス部23の横方向からの荷重入力に対す
る剛性が向上する。
【0063】一方、内側リング26は、ロータ本体22
よりも板厚が薄い0.3mm程度の所定幅寸法のステン
レス鋼板をロール成形にてリング状に丸めた上、このロ
ール成形後の素材の軸心方向両端部にスピニング加工を
施してフランジ部26aを曲折成形する。なお、フラン
ジ部26aは必ずしも両側にある必要はなく、少なくと
もいずれか一方にあればよい。
【0064】そして、前記ロータ本体22と内側リング
26とを相互に嵌合させてロータ21を組み立てること
になるのであるが、その際には、図8の(C)に仮想線
で示すように、内側リング26の合口部26bにおいて
一方の端部を他方の端部にオーバーラップさせるように
して内側リング26を縮径方向に弾性変形させる。すな
わち、内側リング26のフランジ部26aの最大直径が
ロータ本体22の内径寸法よりも小さくなるまで弾性変
形させてその状態を保持する。
【0065】さらに、縮径方向に弾性変形させた内側リ
ング26をロータ本体22の内側にはめ合わせた上で、
内側リング26の拘束力を解除する。その結果、内側リ
ング26が自己弾性力により穴の状態に復元して、ロー
タ本体22の内周に圧接して密着することになって、図
6および図8の(C)に示すようにロータ本体22と内
側リング26とが相互に嵌合してロータ21が組み立て
られる。
【0066】このように構成されたロータ21は、図6
に示すように車軸側のハブ1に圧入固定されることによ
り、図1に示したものと全く同様に車輪速センサ5の被
検出部として機能することになる。なお、このとき、ロ
ータ21の一部を形成している内側リング26のフラン
ジ部26aの根元部には、そのフランジ部26aを曲折
成形したことによってアール面取り部が形成されること
から、相手側のハブ1に対してスムーズに圧入すること
ができる。また、ハブ1とロータ本体22の間に内側リ
ング26が介在していることでロータ本体22がハブ1
と直接接触するのを防止することができ、これによって
ハブ1側からロータ本体22側の錆の侵食を防止できる
ことになる。
【0067】ここで、ロータ21の幅寸法W1が車輪速
センサ5のセンサヘッド部10の幅寸法W2と同等もし
くはそれよりもわずかに小さい場合において、前述した
ようにエンボス部23の両側に端桟部28が存在しては
いても、この端桟部28はエンボス部23の頂部の高さ
位置と穴24の底面(内側リング26の表面)の高さ位
置との中間の高さ位置にあって、かつ穴24の有無にか
かわらず常に一定の位置でセンサヘッド部10を横切る
ことから、穴24がセンサヘッド部10を通過した場合
と穴24がない部分がセンサヘッド部10を通過した場
合とにおける車輪速センサ5側の磁束密度の変化には何
ら影響しない。
【0068】すなわち、本実施の形態においては、上記
の磁束密度の差すなわちセンサヘッド部10をロータ2
1の穴24が通過した場合と穴24がない部分が通過し
た場合とにおける出力電圧の差は、穴24の幅寸法と穴
24がないエンボス部23(凸部25)との幅寸法とが
ほぼ同一であるために、先の実施の形態のようにセンサ
ヘッド部10を通過する穴24とその穴24がない部分
との面積の差には依存せず、常に穴24とその穴24が
ない部分のエンボス部23の頂部との高さの差のみに依
存することになる。
【0069】より詳しくは、穴24の有無はエンボス部
23の頂部の高さと、穴24の底面として機能する内側
リング26の表面との高さとの差に依存し、その高さの
差は前述したように端桟部28の板厚tとその端桟部2
8からのエンボス部23(凸部25)の突出高さhとの
和にほかならない。
【0070】したがって、本実施の形態では、ロータ2
1における穴24の有無の違いとして上記のようにロー
タ本体22の板厚t以上の高さの差h+tが得られるた
め、穴24の有無の違いに基づく磁束密度の差すなわち
出力電圧の差が顕著にあらわれるようになるとともに、
同じ出力電圧の差を得るのに必要なロータ本体22の板
厚tを小さくすることができ、加工性の改善とコストダ
ウンを図ることができる。
【0071】しかも、先の実施の形態では、溝部16を
形成するために冷間鍛造を行う必要があるのに対し、本
実施の形態では、エンボス部23を成形するための曲げ
加工と穴24を打抜成形するためのピアス加工のみを所
期の形状を得ることができ、簡易なプレス設備で生産可
能になる利点がある。
【0072】ここで、図6に示した実施の形態では、エ
ンボス部23(凸部25)を断面略台形状に形成してい
るが、その両側の側壁部27を垂直にしてエンボス部2
3を断面矩形状のものとして成形することも可能であ
る。
【0073】ただし、穴24,24同士の間に位置する
ことになる凸部25の横方向からの荷重入力に対する剛
性を高めるためには図6に示した形状の方が有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示す図で、
(A)は車輪速検出部の断面図、(B)は同図(A)の
ロータの要部斜視図。
【図2】図1の(B)の平面図。
【図3】図1の(B)の要部拡大正面図。
【図4】ロータの幅寸法と起電力の差との関係を示す特
性図。
【図5】溝部の深さと起電力の差との関係を示す特性
図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す図で、(A)は
そのロータの要部斜視図、(B)は要部拡大断面図。
【図7】図6に示すロータ本体の製造手順を示す工程説
明図。
【図8】図6に示すロータ本体の製造手順と、そのロー
タ本体と内側リングとの組立手順を示す工程説明図。
【図9】従来の一般的な車輪速検出部の構成説明図。
【図10】図9に示すロータの要部平面説明図。
【図11】センサヘッド部の幅寸法に対してロータの幅
寸法が同等もしくはそれよりわずかに小さい場合の構成
説明図。
【図12】センサヘッド部の幅寸法に対してロータの幅
寸法が大きい場合の構成説明図。
【符号の説明】
1…ハブ(車軸) 5…車輪速センサ 10…センサヘッド部 12…ロータ 13…ロータ本体 14…穴 15…端桟部 16…溝部(凹部) 21…ロータ 22…ロータ本体 23…エンボス部 24…穴 25…凸部 26…内側リング 26a…フラジ部 27…側壁部 28…端桟部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早坂 順信 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪速を検出する車輪速センサと対向す
    るように自動車の車軸に圧入固定される磁性材料製のリ
    ング状のロータにおいて、 ロータ本体の幅方向中央部に円周方向に沿って略矩形状
    の多数の穴を等ピッチで打抜形成するとともに、各穴の
    両側に残された端桟部に凹部を形成したことを特徴とす
    る車輪速センサ用ロータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータ本体の幅寸法が、これと対向
    する車輪速センサのセンサヘッド部の幅寸法と同等もし
    くはセンサヘッド部の幅寸法よりもわずかに小さく設定
    されていることを特徴とする請求項1記載の車輪速セン
    サ用ロータ。
  3. 【請求項3】 前記端桟部に、その全幅にわたって最深
    部が丸みを帯びた断面V字状の溝部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の車輪速センサ用ロータ。
  4. 【請求項4】 断面V字状の溝部の最深部での深さが
    1.2mm以上で板厚の75%以下の範囲に設定されて
    いることを特徴とする請求項3記載の車輪速センサ用ロ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記端桟部の溝部の最深部における幅寸
    法が1mm〜4mmの範囲に設定されていることを特徴
    とする請求項4記載の車輪速センサ用ロータ。
  6. 【請求項6】 車輪速を検出する車輪速センサと対向す
    るように自動車の車軸に圧入固定される磁性材料製のリ
    ング状のロータにおいて、 板状素材により形成されるロータ本体の幅方向中央部を
    外側に膨出させてエンボス部を形成し、このエンボス部
    の円周方向に沿って該エンボス部の全幅にわたる略矩形
    状の多数の穴の等ピッチで打抜形成したことを特徴とす
    る車輪速センサ用ロータ。
  7. 【請求項7】 エンボス部の頂部とそのエンボス部の両
    側の端桟部とのなす段差を、1.2mm以上で且つロー
    タ本体の板厚以下の寸法に設定したことを特徴とする請
    求項6記載の車輪速センサ用ロータ。
  8. 【請求項8】 エンボス部のうち端桟部側の両側壁部を
    傾斜させ、この傾斜した側壁部の板厚を他の部分の板厚
    の60〜70%に設定したことを特徴とする請求項7記
    載の車輪速センサ用ロータ。
  9. 【請求項9】 ロータ本体の内周に内側リングが装着さ
    れているとともに、この内側リングの端部には外側に向
    かって突出するフランジ部が一体に形成されていること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の車輪速セ
    ンサ用ロータ。
JP9061612A 1996-07-10 1997-03-17 車輪速センサ用ロータ Pending JPH1078442A (ja)

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JP18025296 1996-07-10
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