JPH1077116A

JPH1077116A - 循環コンベヤ

Info

Publication number: JPH1077116A
Application number: JP9216898A
Authority: JP
Inventors: Manfred Langen; ランゲンマンフレート
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-08-16
Filing date: 1997-08-12
Publication date: 1998-03-24
Also published as: US5881861A; EP0825284B1; EP0825284A2; EP0825284A3

Abstract

(57)【要約】【課題】循環コンベヤを改良して、搬送すべき輸送貨
物を搬送路の両方向で、つまりローラガイド及び／又は
滑りガイドの両方向で搬送できると共に堰止めもできる
ように構成する。【解決手段】本発明はローラガイド及び／又は滑りガ
イドを備えていると共に紡績ケンスのような輸送貨物を
牽引又は推動によって搬送・堰止め及び／又は位置決め
するための少なくとも１つの連行子３を備えた形式の循
環コンベヤに関し、少なくとも２つの別個のローラガイ
ド又は滑りガイドが、輸送貨物を搬送・堰止め及び／又
は位置決めするために設けられていることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ローラガイド及び
／又は滑りガイドを備えていると共に紡績ケンスのよう
な輸送貨物を牽引又は推動によって搬送・堰止め及び／
又は位置決めするための少なくとも１つの連行子を備え
た形式の循環コンベヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】繊維産業において繊維スライバは、略し
てケンスと呼ばれる所謂「紡績ケンス」を用いて練条機
（ドローイング・フレイム）からフライヤへ、また該フ
ライヤから紡機へ搬送される。各ケンスは、充填される
と新たな空ケンスに、或いは空になると新たな充填済み
ケンスに交換されねばならない。場合によっては該ケン
スはローラガイド又は滑りガイドに載せて個別にか又は
グループ別に牽引又は推動される。練条機とフライヤと
紡機との間では屡々、多量の空ケンスと充填済みケンス
が搬送され、堰止められ、かつ更に移送するために位置
決めされて待機させられねばならない。従って、可能な
限り多数のケンスを、できるだけ僅かな駆動装置によっ
て同時に搬送し、堰止めかつ位置決めできるように構成
するのが有利である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の循環コンベヤを改良して、搬送すべき輸
送貨物を搬送路の両方向で、つまりローラガイド及び／
又は滑りガイドの両方向で搬送できると共に堰止めもで
きるように構成することである。本発明の新規な搬送・
堰止め系は、異なった輸送貨物、例えば空ケンスを一方
の方向に、また充填済みケンスを他方の方向に搬送して
集め、かつ特定位置で堰止め、或いは搬送・堰止め系の
所定領域内に中間貯えできるものでなければならない。
同時にまた本発明の搬送・堰止め系は、中間貯え領域に
おいて堰止められた輸送貨物を、必要に応じて個別に又
はグルーブ別に消費部位へ再び引出し又は搬出し得るも
のでなければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、ローラガイド及び／又は滑りガ
イド並びに少なくとも１つの連行子を備えた、冒頭で述
べた形式の循環コンベヤにおいて、少なくとも２つの別
個のローラガイド及び／又は滑りガイドが、輸送貨物を
搬送・堰止め及び／又は位置決めするために設けられて
いる点にある。本発明で原則として両方向（前進方向又
は後進方向）において搬送し、堰止めかつ／又は位置決
めすることが可能である。本発明の若干の改良手段及び
有利な構成手段は請求項２以降に記載した通りである。

【０００５】本発明では、複数のローラガイド又は滑り
ガイド並びに、紡績ケンスのような輸送貨物を搬送する
ための少なくとも１つの連行子を備えた循環コンベヤが
設けられる。循環コンベヤが両方の方向で同時に搬送
し、堰止めかつ位置決めできるようにするために、少な
くとも２つの並列的に位置するローラガイド又は滑りガ
イドが、該ガイドの一方又は両方の長手方向に搬送しか
つ堰止めるために設けられ、しかも連行子は前記ガイド
の長手方向に沿って駆動される。

【０００６】本発明の搬送・堰止め系は、少なくとも１
つの連行子を備えた循環コンベヤから成っている。輸送
貨物は、別個のローラガイド又は滑りガイドを介して搬
送され、或いは該ガイドの上で堰止められる。ローラガ
イド又は滑りガイドは空間的に互いに平行に又は並列的
に延びるように配置されるのが有利である。前記連行子
は搬送のために使用され、つまり個々の輸送貨物又は輸
送貨物グループを牽引又は推動するために使用される。
連行子は、場合によってはその都度予め特定された位置
まで輸送貨物を推動又は牽引する。搬送・堰止め系は、
循環コンベヤとしての各連行子によって輸送貨物を例え
ば或る搬送手段から滑りガイド又はローラガイド上へ引
き上げ、かつ循環コンベヤの送出端部では例えば次の搬
送手段上へ輸送貨物を押し出すことができる。

【０００７】２つ又はそれ以上の平行な滑りガイド又は
ローラガイドを、ただ１つの出没可能な連行子、例えば
牽引フック又は推動フックもしくは牽引ピン又は推動ピ
ンによって同時に又は順次相前後して、しかも方向を変
換して操作することが可能である。この意味合いにおい
て出没可能な連行子は、殊に次の可能性が与えられてい
る場合には特に可変である。すなわち：連行子が各輸送
貨物に背後から又は下から係合可能である場合、或いは
連行子がその連行軌道の別の作業部位へ到達するために
輸送貨物の下位を滑動できる場合である。

【０００８】一般に輸送貨物は各搬送・堰止め系の始端
部に載置される。各連行子は輸送貨物を規定の終点位置
まで推動又は牽引する。出没可能な連行子は次いで降下
沈頭され、かつ搬送・堰止め系の別の部位で新たな任務
に就くまで単数又は複数の輸送貨物の下側に沿ってガイ
ドされる。駆動態様に応じて連行子を一方の方向では推
動し、また他方の方向では牽引することも可能である。
本発明によれば、ただ１つの連行子が複数の輸送貨物
を、並列的に位置しているローラガイド又は滑りガイド
に沿って搬送したり堰止めたりすることができる。

【０００９】本発明の循環コンベヤでは、その都度新た
に載置された輸送貨物は、すでに搬送された輸送貨物に
当接するまで搬送され、其処で所望に応じて堰止められ
る。最初に堰止められて終点位置に停留している１番目
の輸送貨物が堰止め位置から取り出される場合、本発明
の搬送・堰止め系は、次の輸送貨物が終点位置に再び到
達するまでの位置分だけ、堰止められた単数又は複数の
輸送貨物を移送することができる。

【００１０】終点位置を極めて正確に厳守せねばならな
い場合が往々にしてある。すなわち輸送貨物は、別の搬
送手段や処理手段のアクセスのために特定又は規定され
た出口場所にもたらされねばならない。堰止め場所の所
定の終点位置に一義的に位置決めするために本発明によ
れば、輸送貨物をすでに搬送し、場合によっては堰止め
位置にもたらした同一の連行子又は専用の出没可能なス
トッパをローラガイド上又は滑りガイド上に設けること
が可能である。

【００１１】前者の同一の連行子の場合には連行子は輸
送貨物を前記の特定の出口場所の方向に移送し、場合に
よっては堰止め終端部にもたらすことができるので、堰
止め先頭は、所望の特定の出口位置を僅かに超えるに至
る。次いで連行子は降下沈頭されて他方の側から輸送貨
物又は堰止め先頭に向かって移動される。其処で連行子
は、搬出などのために待機している輸送貨物を正確に整
列させ又は配置決めすることができる。場合によっては
連行子は交互に、輸送貨物を堰止め終端部にもたらし、
次いで堰止め先頭を規定のように整列させることもでき
る。

【００１２】後者の場合に設けられている専用のストッ
パは、最初に送り込まれてきた輸送貨物を引き出さねば
ならない場合、堰止め列の次の貨物をストップさせるま
で短時間降下沈頭することができる。場合によっては連
行子は、引き出すべき輸送貨物を、ストッパの降下時間
中に推動又は牽引することができる。すでに述べたよう
にストッパは、搬送路内で出没可能である。該ストッパ
は、側方から又は上方から輸送貨物の搬送系路内に押し
入ることもできる。ストッパにとって重要な点は、各堰
止め場所の終端位置を規定するための機能だけである。

【００１３】本発明の搬送・堰止め系において循環式に
駆動される連行子は、搬送時と堰止め時における両方向
に対して等しい機能を引き受けることができる。場合に
よっては複数の搬送路を有する搬送・堰止め系全体に対
してただ１つの連行子で充分である。このような連行子
は機械的に制御することができるが、しかし又、電子的
に制御されてもよい。更に該連行子は、すでに述べたよ
うに、並列的に位置しているローラガイド又は滑りガイ
ドに沿って同時に複数の輸送貨物を搬送又は堰止めるこ
ともできる。

【００１４】特に滑りガイドの場合、本発明の搬送・堰
止め系は、ガイドを傾斜させることによって、前置及び
後置の機械又は搬送機構のレベル差を問題なく補償する
こともできる。ただ搬送路の勾配は、輸送貨物が重力に
よって低位置へ自動的に滑降するほど急勾配であっては
ならない。このような急勾配は例えば低位側から高位側
へ搬送する場合には到底容認できないことである。それ
というのは本発明の装置の利点は、ピックアップされた
輸送貨物が直接取出し側に搬送され、其処に残留し、か
つ取出しに直接備えて待機する点にあるからである。

【００１５】

【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。

【００１６】図１乃至図５に示した循環コンベヤは２つ
又はそれ以上の搬送路１を有することができる。図６及
び図７では４つの搬送路が図示されている。図１には搬
送床２を有する１つの搬送路１が示されている。該搬送
路１は同時に堰止め路（滞留路）として働くこともでき
る。搬送路はローラガイドとして或いは滑りガイドとし
て構成することができる。ローラガイドとは多数本のロ
ーラ（ころ）を有するガイド機構であり、この場合ロー
ラは搬送路に設けられても、また輸送貨物に設けられて
いてもよい。全く同等のことは滑りガイドについても当
て嵌まり、該滑りガイドの場合も滑り面は搬送路にも輸
送貨物にも設けることができる。本発明はこれら全ての
事例及びその移行事例も含むものである。

【００１７】図４に示した搬送路１には例えば２つの連
行子３，４が配設されており、該連行子は、なんらかの
搬送手段、例えば連行子ベルト５によって駆動可能であ
る。連行子ベルト５は２本の変向ガイドローラ６，７を
介してその都度搬送方向８又は堰止め方向９に牽引循環
され、前記の両変向ガイドローラのうち少なくとも一方
は駆動されている。しかし又、１つの連行子３，４が、
種々異なった搬送路１上に位置している搬送パレットを
並列的に駆動し、場合によっては（堰止め先端で）整列
させることもできる。

【００１８】連行子ベルト５が搬送方向８に駆動される
と、連行子３が搬送床２の下から（矢印８の方向に）出
現し、かつ輸送貨物Ａの下又は後方に達する。次いでこ
の輸送貨物は搬送床２上を、例えばローラガイド又は滑
りガイドに沿って矢印８の方向に例えば位置Ａまで搬送
される。連行子３は、場合によっては搬送床の下へ没す
ることができ、或いは停止又は戻されてもよい。連行子
は特に降下されて、ケンスＡ′の特定位置決めのために
矢印９で示した逆方向に牽引されることもできる。

【００１９】図２には、ケンス列の先頭又は１つのケン
スＡ′を特定位置決めするためにストッパ１０が設けら
れており、該ストッパは図示の二重矢印方向に出没可能
である。該ストッパ１０は、連行子３が他方の変向ガイ
ドローラ６になお到達していない部位に設けられるのが
有利である。該連行子３が輸送貨物Ａをストッパ１０に
当接させたら、該連行子は、第２の連行子４が設けられ
ていない場合には方向転換し、或いは、必要な装置が設
けられている場合には降下して輸送貨物Ａの下位をスト
ッパ１０に沿って通過して搬送方向８に運動を続けるこ
とができる。後者の場合には、新たな輸送貨物Ｂ（図
３）が到着する毎に該輸送貨物を変向ガイドローラ７の
領域から、すでに滞留している輸送貨物Ａに当接させる
まで搬送する２つ又はそれ以上の連行子４を設けること
が可能である。図４には、第３の輸送貨物Ｃが連行子３
によって捕捉されて滞留のために輸送貨物Ｂに向かって
搬送される態様が図示されている。

【００２０】図２及び図３に示したストッパ１０のよう
なストッパを、搬送路１の別の部位に設けることも可能
である。例えば図２では出没可能なストッパ１１が図示
されている。ストッパ、例えば図２に示したように搬送
系の引渡し側に設けられたストッパ１２を、連行子によ
って擦過される領域の側方域に配置することも可能であ
る。操業のためには各搬送系の送り側に１つのストッパ
１２′を設けておくのが有利である。

【００２１】図５には本発明の搬送・堰止め系が第１の
搬送方向８にだけでなく、逆向きの第２の搬送方向９に
も搬送できるようにした実施例が図示されている。本実
施例では１つの輸送貨物Ａが第１の搬送方向、つまり元
々の搬送方向８に例えば図２に示したストッパ１０を介
して移送される一方、その他の輸送貨物Ｃ及びＢは逆向
きに、つまり第２の搬送方向９に搬送できるようにした
実施態様が図示されている。

【００２２】図６の横断面図には、旋回軸線１３（例え
ば変向ガイドローラ６，７の軸線）を中心として旋回可
能な連行子３が図示されており、該連行子は４個の輸送
貨物Ａ，Ａ′，Ａ″，Ａ″′；Ｂ，Ｂ′，Ｂ″，
Ｂ″′；Ｃ，Ｃ′，Ｃ″，Ｃ″′；Ｄ，Ｄ′，Ｄ″，
Ｄ″′を同時に推動又は牽引することができる。輸送貨
物Ａ，Ａ′，Ａ″，Ａ″′；…は例えば滑りガイド１４
内に摺動可能に支承されることが可能である。

【００２３】図２及び図３に示した各ストッパ１０は就
中、特定の仕方で堰止め先端を整合又は整列させるため
に使用され、従って堰止め先端に位置している貨物は、
別の搬送手段によって規定通りに搬出され、かつ／又は
処理・加工ステーションに供給されることができる。し
かしながら輸送貨物Ａ，Ｂ…を堰止め端部へ搬送する各
連行子３が堰止め貨物全体を、所定の引渡し位置を幾分
超えるように搬送できる場合には、搬送・堰止め系に特
別のストッパを設けていなくても充分である。その場
合、同一の連行子は例えば降下して沈頭した状態で堰止
め貨物に沿って擦過して堰止め先端へガイドされて該堰
止め先端を所望のように調整することができる。連行子
及びストッパの全ての動作は自動的に実施され、例えば
プログラム制御されるのが有利である。

【００２４】本発明では全搬送操作と中間貯え操作つま
り堰止め操作とを達成するためには、操車駅に配置され
たただ１両の操車機関車のように、ただ１つの連行子３
を設けるだけで充分である。本発明によれば、図１乃至
図５に基づいて説明した形式の２つ以上の別個の搬送路
が、図６に示したように互いに並列に配置されるので、
両方の方向、つまり第１と第２の搬送方向８，９に同時
に搬送することが可能である。両方向に搬送するために
は、すでに述べたように、連行子が一方又は他方の位置
で進出可能又は降下沈頭可能である場合には、ただ１つ
の連行子３で充分である。要するに該連行子は順次一方
の搬送路では一方の方向に、かつ他方の搬送路では他方
の方向に輸送貨物を搬送することができると共に、また
両搬送路に沿って同時に同一方向に輸送貨物を推動又は
牽引し或いは停止させることもできる。図６では、互い
に並列的に位置している複数の搬送路１にとって共通の
１つの連行子３が示されており、この共通の連行子は、
例えば変向ガイドローラ６，７（図１乃至図５）の軸線
１３を中心として変向ガイドされて輸送貨物の滑りガイ
ド１４よりも上位の位置３ａ及び該滑りガイド１４より
も下位の位置３ｂへ変位することができる。滑りガイド
１４は例えば、架台１６上に座着している横方向支持材
１５上に装着される。

【００２５】図６に示した実施例の１変化態様が図７に
示されている。この場合は出没可能な連行子３が、輸送
貨物Ａ，Ｂ，Ｃ；…の下側の連行子ベルト５の上側ベル
ト区分内にも位置しており、該輸送貨物は連行子が下方
から（例えば輸送貨物縁部の下へ）係合することによっ
て、或いは連行子が輸送貨物の下縁に沿って突き出るこ
とによって牽引又は推動される。各搬送路毎に別個の連
行子３′，３″，３″′，３″″が設けられ、かつ搬送
路の長手方向に方位づけられたスロット１７内で夫々ガ
イドされるのが有利である。該スロット１７は例えば図
６に示した横方向支持材１５内に設けられていてもよ
く、場合によっては各スロット１７毎に架台１６が設け
られる。１つのスロット１７を通って上方へ突出する連
行子３は、輸送貨物Ａ，Ｂ，Ｃ,…に対して、或いは該
輸送貨物のボトム１８の下に、係合することができる。

【００２６】具体例１：複数の滑りガイド１４に対して共通の一貫した連行子３
（図６）を備えた循環コンベヤが複数個のケンスＡ，
Ａ′，Ａ″，Ａ″′；…を同時に搬送し、堰止めかつ位
置決めする場合：該連行子は、ケンスを操縦する場合に
は、滑りガイド１４よりも上位の位置３ａに在り、また
連行子が例えば搬送しかつ堰止めた後に位置決めするた
めにケンス又はケンス列Ａ，Ｂ，Ｃ…の他端部に達しよ
うとする場合には該連行子は、滑りガイド１４の下側を
（下位の位置３ｂにおいて）走行する。

【００２７】上位の位置３ａにおいて連行子３はケンス
を搬送路上に押し載せ、或いは該搬送路から取出すこと
ができる。下位の位置３ｂにおいて連行子３は、１個の
ケンス又はケンス列を搬送後又は堰止め後に当該ケンス
又はケンス列の他端に到達して、該他端を規定のように
位置決めすることができる。

【００２８】連行子３，４が一貫して滑りガイド１４の
上側でケンスを操作する場合、旋回軸線１３は横方向支
持材１５の下側に、また架台１６は連行子ベルト５又は
連行子３，４の外側に位置していなければならない。

【００２９】具体例１Ａ：搬送・堰止め系が１つの連行子３を有しているが、スト
ッパ１０〜１２を全く有していない場合：ケンス先頭又
は輸送貨物先頭を零位置又は整列位置２０に規定のよう
に調整するためには、連行子３は（第１の搬送方向８に
輸送貨物Ａを搬送した後に）零位置又は整列位置２０に
達するまで逆方向つまり第２の搬送方向９に戻り、この
零位置に在るケンス又は輸送貨物Ａを位置決めし、次い
で再び第１の搬送方向８で基本位置２１又は別の搬送任
務を達成するための搬送位置２２（図１）へもたらされ
ねばならない。後続の輸送貨物Ｂ，Ｃ…についても同じ
ことが当て嵌まる。すなわちケンス先頭の位置決めのた
めには比較的多くの時間が費やされる。この所謂「可逆
運転」の場合の連行子３の基本位置は符号２１で示唆さ
れている。該連行子３は、その整列位置２０に達するた
めには、搬送床２又は滑りガイド１４の下側で比較的長
い道程を辿らねばならない。

【００３０】具体例１Ｂ：搬送・堰止め系が１つの連行子３を有し、かつ付加的に
ストッパ１０，１１，１２，１２′を有している場合：
前記ストッパは、位置決めのために付加的に消費される
時間をほぼ零に減少するが、高い機械的及び制御技術的
経費を必要とする。この経費は（ストッパを有していな
い）例１Ａによる解決手段の場合には比較的僅かであ
る。

【００３１】具体例１Ｃ：搬送・堰止め系が２つの連行子３及び４を有している
が、ストッパを全く有していない場合：この場合連行子
４は、図４に示した基本位置２３からの位置決めを引き
受ける。該連行子４は、連行子３が各運動毎に再び基本
位置２１に復帰せねばならない場合に、強制的に前記基
本位置２３に到達する。これは、連行子３の基本位置２
１と連行子４の基本位置２３とは正確に向き合って位置
し、かつ両連行子３，４は共に連行子ベルト５に結合さ
れているからである。この解決手段の場合にもストッパ
１０，１１，１２，１２′を使用することも勿論可能で
はある。しかし、この場合の経費は、場合によっては第
２の連行子４を用いて位置決めする際に要する比較的僅
かな時間消費量の場合よりも高くつく。

【００３２】具体例２Ａ：図７に示した実施形態では輸
送貨物Ａ，Ｂ，Ｃ，…は背後から、前方から及び／又は
下側から推動又は牽引によって搬送・堰止め及び／又は
位置決めされることが可能である。このために各滑りガ
イドの下で、もしくは各滑りガイド間又は各ローラガイ
ド間では別個の出没可能な連行子３が使用される。具体
例１の場合のようにケンスを単に推動だけで搬送しよう
とする場合には、出没可能な連行子の必要は全くない。
搬送、堰止め及び位置決めは、この場合は常に輸送貨物
に対して外部から推力を加えることによって行われる。

【００３３】しかし何れにしても経費は比較的高くな
る。それというのは各滑りガイド対（ケンス列）毎に、
連行子ベルトと２つの変向ガイドローラとを備えた１つ
の連行子が必要であり、かつ各ガイドレール用の支持材
が必要になるからである。勿論、内側のガイドは夫々１
つの支持材によって１対ずつ纏めることができる。比較
すれば、具体例１によれば４つの搬送路のためには４つ
の変向ガイドローラと２本の連行子ベルトが必要にな
る。これに対して具体例２Ａの解決手段は８つの変向ガ
イドローラと４本の連行子ベルトが必要になる。しかし
その代わりに個々の輸送貨物列を互いに無関係に駆動す
る（中間貯え、堰止め、位置決めする）ことができると
いう有利な可能性が得られる。

【００３４】具体例２Ｂ：図７に示した実施形態の場合
には原則として、連行子の循環構造の代わりに、連行子
のリニア駆動装置を設けることが可能である。これに基
づいて連行子の機能領域もしくは作用領域は、輸送貨物
の本来の搬送距離に限定される。例えば連行子用のリニ
ア駆動装置としては、ピストン棒を有していないシリン
ダを使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】両方向で同方位で同じ形式で作業する循環コン
ベヤの本発明による搬送・堰止め系の原理図である。

【図２】出没可能な連行子を備えた図１に示した循環コ
ンベヤの第１作業段階の略示図である。

【図３】循環コンベヤの第２作業段階の略示図である。

【図４】循環コンベヤの第３作業段階の略示図である。

【図５】循環コンベヤの第４作業段階の略示図である。

【図６】循環コンベヤの長手方向に対して直角な横方向
に断面した横断面図である。

【図７】異なった実施形態による循環コンベヤの長手方
向に対して直角な横方向に断面した横断面図である。

【符号の説明】

１搬送路、２搬送床、３，４連行子、
５連行子ベルト、６，７変向ガイドローラ、８
第１の搬送方向、９逆向きの第２の搬送方向
又は堰止め方向、１０，１１，１２，１２′ スト
ッパ、１３旋回軸線又は変向ガイドローラ軸線、１
４滑りガイド、１５横方向支持材、１６
架台、１７スロット、１８ボトム、２
０零位置又は整列位置、２１基本位置、２２
搬送位置、２３基本位置、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ輸
送貨物、Ａ′ ケンス

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ローラガイド及び／又は滑りガイド
（１）を備えていると共に紡績ケンスのような輸送貨物
（Ａ〜Ｄ）を牽引又は推動によって搬送・堰止め及び／
又は位置決めするための少なくとも１つの連行子（３，
４）を備えた形式の循環コンベヤにおいて、少なくとも
２つの別個のローラガイド又は滑りガイド（１）が、輸
送貨物（Ａ〜Ｄ）を搬送・堰止め及び／又は位置決めす
るために設けられていることを特徴とする、循環コンベ
ヤ。
【請求項２】ローラガイド又は滑りガイド（１，２）
が空間的に互いに平行に又は並列的に位置している、請
求項１記載の循環コンベヤ。
【請求項３】連行子（３，４）が出没可能である、請
求項１又は２記載の循環コンベヤ。
【請求項４】連行子（３，４）がローラガイド又は滑
りガイド（１，２）の長手方向で円形ガイドに沿って循
環するようにか又はリニアガイドに沿って直線往復動す
るように連続駆動可能又は周期駆動可能である、請求項
１から３までのいずれか１項記載の循環コンベヤ。
【請求項５】輸送貨物（Ａ〜Ｄ）を搬送するための同
一の連行子（３，４）が、選択的に一方又は他方のガイ
ドのために、或いは少なくとも２つのガイド（１）のた
めに構成されて設けられている、請求項１から４までの
いずれか１項記載の循環コンベヤ。
【請求項６】１つの連行子（３，４）が、複数個の輸
送貨物（Ａ〜Ｄ）を同時に搬送又は堰止めるために、並
列的に位置しているガイド（１）上に構成されている、
請求項１から５までのいずれか１項記載の循環コンベ
ヤ。
【請求項７】堰止め場の規定終端位置にストッパ（１
０，１１，１２）が配設されている、請求項１から６ま
でのいずれか１項記載の循環コンベヤ。
【請求項８】ストッパ（１０，１１，１２）が降下沈
頭可能であるか又は別の形式で不作用動作可能である、
請求項７記載の循環コンベヤ。
【請求項９】連行子（３）が、堰止め先端を規定のよ
うに調整するために制御可能に駆動される、請求項１か
ら７までのいずれか１項記載の循環コンベヤ。
【請求項１０】ローラガイド又は滑りガイド（１）
が、該ガイドの両端に接続する設備の高さ位置間のレベ
ル差を補償するために長手方向で傾斜している、請求項
１から９までのいずれか１項記載の循環コンベヤ。