JPH107509A - 新規な農薬 - Google Patents

新規な農薬

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JPH107509A
JPH107509A JP15564496A JP15564496A JPH107509A JP H107509 A JPH107509 A JP H107509A JP 15564496 A JP15564496 A JP 15564496A JP 15564496 A JP15564496 A JP 15564496A JP H107509 A JPH107509 A JP H107509A
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alkoxy
halogen
haloalkyl
hydrogen
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ジヤミン・フアン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公知及び/または入手容易な大抵は廉価な中
間体及び出発物質から容易に調製される比較的簡単な化
学式の農薬を提供すること。 【解決手段】 広い範囲の有害生物に対する活性を有す
る式(I)の新規な農薬が記載されている。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な1−アリー
ル−5−(置換アルキル(チオ)アミド)ピラゾール及びそ
の製造方法に関する。本発明は更に、節足動物、線形動
物、蠕形動物または原生動物などの有害生物を防除する
ための、上記化合物を含有する組成物、及び上記化合物
の使用方法に関する。本発明は特に、摂取もしくは接触
作用によって節足動物(特に昆虫)を防除するための、
上記化合物または組成物の農薬としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の1−(置換フェニルまたはピリジ
ル)−5−(置換アルキル(チオアミド)ピラゾール化合物
が、除草剤、植物成長調節剤、殺虫剤及び殺線虫剤のよ
うな複数の異なる種類の農薬活性を示すことは公知であ
る。従って、1−アリールピラゾールクラスの種々の化
合物が極めて多様な生物活性を有し得ることは明らかで
ある。
【0003】欧州特許出願第295,117号、第23
4,119号、第295,118号及び第350,311
号は、節足動物、線形動物、蠕形動物または原生動物な
どの有害生物を防除するための1−フェニル−5−(置
換アミノ)ピラゾール化合物を開示している。本発明の
化合物はこれらの先行技術に開示または示唆されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は、式(I):
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1は、シアノ、ニトロ、ハロゲ
ン、ホルミル及びアルキルカルボニルから成るグループ
から選択され、R2は、ハロゲン、アルキル、ハロアル
キル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ニトロ、チオシア
ナト、未置換またはモノ−もしくはジアルキル置換スル
ファモイル、未置換またはモノ−もしくはジアルキル置
換アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、あるい
は、未置換または置換R11S(O)n{但し、nは0、1ま
たは2でR11はアルキル、ハロアルキル、シクロアルキ
ル、ハロシクロアルキル、シクロアルキルアルキルまた
はハロシクロアルキルアルキルである}から成るグルー
プから選択され、R3は、水素、アルキル、アルコキシ
アルキル、プロパルギル、アリルアルコキシカルボニ
ル、ベンジル、アルキルカルボニル及び−C(O)C
(R4)(R5)(R6)から成るグループから選択され、R
4は、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、並び
に、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、シアノ、ニトロ及びハロアルキルから選択された1
〜5個の基で置換されるかまたは未置換のフェニルから
成るグループから選択され、R5は、水素、アルキル、
ハロアルキル、ハロゲン、ハロアルコキシアルキル、ア
ルキルS(O)zアルキル(z=0、1、2)、アルコキシ
(アルコキシ)aアルキル(a=0〜4)、OH、アルキル
OC(O)アルキル、及び、アルコキシから成るグループ
から選択され、またはR4とR5とが一緒に、0〜2個の
ヘテロ原子(例えば、O、S、S(O)、S(O)2、NH、
N−アルキル、N−C(O)アルキル、N−C(O)−ハロ
アルキル)を有する3〜7員の環系を形成しており、R
6は、アルコキシ、ハロアルコキシまたはアルコキシ(ア
ルコキシ)b{但し、bは1〜4}またはハロアルコキシ
(アルコキシ)b{但しbは1〜4}またはヒドロキシから
成るグループから選択され、R7は、水素、ハロゲン、
または直鎖状もしくは分枝状C1−C8アルキル及びアル
コキシから成るグループから選択され、R8及びR10
互いに独立して水素またはフッ素を示し、Yは、O及び
Sから成るグループから選択され、R9は、ハロゲン、
アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、シアノ、ニトロ、アルキルカルボニル、ハロアルキ
ルカルボニル、アルキル−S(O)nまたはハロアルキル
−S(O)nから成るグループから選択され、Xは、窒素
原子(N)またはC−R12を示し、ここにR12は、水素、
ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C8アルキル、アルキ
ルチオまたはアルコキシを示す〕で示される1−アリー
ルピラゾール誘導体または農薬として許容されるその塩
を提供する。
【0007】以上または以下の記載中、「アルキル」、
「ハロアルキル」、「アルコキシ」、「ハロアルコキシ」及び
「アルキルチオ」なる用語は、直鎖状または分枝状の低級
アルキル炭素鎖を意味しており、特に注釈がない限り、
1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を
含む。「シクロアルキル」なる用語は、任意に1つ以上の
ヘテロ原子で遮断された3〜7原子の炭素環構造を意味
する。「シクロアルキルアルキル」なる用語は、1〜4個
の炭素原子から成る炭素鎖によってピラゾール環に結合
されたシクロアルキルを意味する。「ハロアルキル」のよ
うにアルキルの前に付けた接頭辞「ハロ」は、このアルキ
ル基が、塩素、フッ素、臭素及びヨウ素から成るグルー
プから選択された1つ以上の原子を含むことを意味す
る。「農薬として許容される塩」という用語は、そのアニ
オンが公知であり、農業用または園芸用の塩の形成に当
業界で許容される塩を意味する。塩は好ましくは水溶性
である。酸性の式(I)の化合物、即ち、1つ以上のアミ
ド基を含む化合物と塩基とによって形成される適当な塩
としては、アルカリ金属(例えばナトリウム及びカリウ
ム)塩、アルカリ土類金属(例えばカルシウム及びマグネ
シウム)塩、アンモニウム及びアミン(例えば、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、オクチルアミン、
ジオクチルメチルアミン及びモルフォリン)塩がある。
本明細書が一般式(I)の化合物に言及する場合、文脈次
第では言及された化合物が塩も包含することが理解され
よう。いくつかの場合には、置換基R1〜R12が光学異
性及び/または立体異性を生じさせる。このような異性
体もすべて本発明に包含される。
【0008】好ましい式(I)の化合物は、R1は、シア
ノまたはハロゲンを示す、R2は、R11S(O)nを示し、
ここにnは0、1または2でR11はアルキルまたはハロ
アルキルである、R3は、水素またはアルキルを示す、
4は、水素、アルキル、並びに、ハロゲン、アルキ
ル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ニトロまた
はハロアルキルから選択された1〜5個の基で置換され
るかまたは未置換のフェニルから成るグループから選択
される、R5は、水素またはアルキルを示す、またはR4
とR5とが一緒に3〜7員の環を形成している、R6は、
アルコキシ、ハロアルコキシまたはアルコキシ(アルコ
キシ)b{但し、bは1〜4}またはハロアルコキシ(アル
コキシ)b{但し、bは1〜4}から成るグループから選択
される、R7は、水素、ハロゲンまたはアルキルから成
るグループから選択される、R9は、ハロゲン、アルキ
ル、ハロアルキルまたはハロアルコキシから成るグルー
プから選択される、YはOである、Xは、窒素原子また
はC−R12を示し、ここにR12は、水素、ハロゲン、シ
アノ、アルキル、アルキルチオまたはアルコキシから成
るグループから選択される、から成る特徴を1つまたは
それ以上有する化合物である。
【0009】特に好ましい式(I)の化合物は、R1は、
シアノを示し、R2は、R11S(O)nを示し、ここにnは
0、1または2でR11はアルキルまたはハロアルキルで
あり、R4は、水素またはアルキルを示し、R5は、水素
またはアルキルを示し、またはR4とR5とが一緒に3〜
7員の環を形成し、R6は、アルコキシ(アルコキシ)
b{但し、bは1〜4}を示し、R7は、水素、ハロゲンま
たはアルキルから成るグループから選択され、R9は、
ハロゲン、アルキル、ハロアルキルまたはハロアルコキ
シから成るグループから選択され、Xは、窒素原子また
はC−R12を示し、ここにR12は、水素、ハロゲン、シ
アノ、アルキル、アルキルチオまたはアルコキシから成
るグループから選択される、ことを特徴とする化合物で
ある。
【0010】本発明の1つの目的は、新規な農薬を提供
することである。
【0011】本発明の別の目的は、公知及び/または入
手容易な大抵は廉価な中間体及び出発物質から容易に調
製される比較的簡単な化学式の農薬を提供することであ
る。
【0012】本発明の第三の目的は、節足動物特に昆
虫、植物線虫類、蠕形動物または原生動物などの有害生
物を防除するために、特に農業用または園芸用作物、林
業、獣医薬または畜産業または公衆衛生に使用される農
薬組成物及びその使用方法を提供することである。
【0013】本発明の第四の目的は、広いスペクトルの
農薬活性を有する極めて活性の化合物、及び、アブラム
シ駆除、ダニ駆除、茎葉昆虫駆除、土壌昆虫駆除及び線
虫駆除、浸透作用、摂食阻害作用などの選択的特殊活
性、または種子処理による農薬活性を有する化合物を提
供することである。
【0014】本発明の第五の目的は、特に接触作用によ
って、特に昆虫、より特定的には幼虫期の昆虫に対して
実質的に強化された即効的な活性を有する化合物を提供
することである。
【0015】本発明の第六の目的は、局所的に施用され
たときに有害生物種に対して改善された浸透性(より高
度且つより迅速な浸透)を有する化合物を提供すること
であり、従って、有害生物体内の(1つまたは複数の)農
薬作用部位に対する化合物の移動を改善することであ
る。
【0016】本発明の別の目的は、溶解度、融点、安定
度、電子的及び立体的パラメーターのような化学的、物
理的及び生物学的特性などを最適化することによって得
ることができ使用者及び環境への安全性が改良された極
めて活性の化合物を提供することである。
【0017】本発明の上記及びその他の目的は、本発明
の詳細な記載から容易に明らかであり、本発明によって
完全または部分的に達成されるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】式(I)の化合物は、公知の方法の
使用または応用によって調製され得る(即ち、これまで
に使用されるかまたは化学文献に記載され化学合成の当
業者に公知の方法。当業者はChemical Abs
tractsの処理知識を有しているものとする)。
【0019】化学的にアミドとして記述される式(I)の
化合物は、例えば式(II)のアミノピラゾールと式(III)
の酸ハロゲン化物とから以下の反応によって調製され
る:
【0020】
【化3】
【0021】式(III)のハロゲン化物または対応する酸
もまた、普遍的に知られた有機化学の化合物であり、通
常は、市販されているかまたはかかる市販化合物から化
学合成の当業者に公知の方法によって調製され得る。
【0022】反応は好ましくは、適当な反応助剤の存在
下に行う。適当な助剤は、有機または無機の塩基、例え
ば、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン、ピリ
ジンまたは炭酸カリウムである。結合反応のために比較
的広い範囲の反応温度を使用し得る。一般には、約20
℃〜約150℃の範囲、好ましくは約40℃〜約90℃
の範囲の反応温度を用いる。1.0〜5.0モル当量、好
ましくは1.0〜1.5モル当量の式(III)の酸ハロゲン
化物、及び、1.0〜5.0モル当量、好ましくは1.0
〜1.5モル当量の反応助剤を一般に使用する。プロセ
スを行うための適当な希釈剤は、典型的には非プロトン
性の不活性有機溶媒であり、その例としては、脂肪族、
脂環式もしくは芳香族または任意にハロゲン化された炭
化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼ
ン、酢酸エチル、t−ブチルメチルエーテル、メチレン
クロリド、クロロホルム及びシクロヘキサンがある。化
学合成の当業者に公知の方法で反応を実施し、反応生成
物を単離及び精製する。
【0023】式中のYがイオウを示す式(I)の化合物
は、式中のYが酸素を示す式(I)の対応する化合物を、
〔2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア
−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィット〕の
ようなLawessonの試薬または燐ペンタスルフィ
ットで処理することによって調製できる。
【0024】式中のR3がアルキル、アルコキシアルキ
ル、プロパルギル、アリル、アルコキシカルボニル、ベ
ンジル、アルキルカルボニルまたは−C(O)C(R4)(R
5)(R6)を示す一般式(I)の化合物は、式中のR3が水素
を示す一般式(I)の対応する化合物と適当な求電子試薬
とを、塩基の存在下に、溶媒中で反応させることによっ
て調製され得る。求電子試薬の非限定例は、アルコキシ
アルキルハライド、プロパルギルハライド、アリルハラ
イド、アルコキシカルボニルハライド、ベンジルハライ
ド、アルコキシカルボニルハライドまたはX1C(O)C
(R4)(R5)(R6)であり、ここにX1はハロゲン原子であ
る。塩基の非限定例は、NaH、K2CO3、Na2CO3
である。溶媒の非限定例は、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエーテル、t−ブチルメチルエーテルまたはジメチ
ルスルホキシドである。このような反応は化学合成の当
業者にN−アルキル化またはN−アシル化として認識さ
れている。
【0025】中間体である式(II)の5−アミノ−1−フ
ェニルピラゾール中間体は公知であるか、または、例え
ば欧州特許出願第295,117号、第295,118
号、第234,119号及び第350,311号並びに米
国特許第5,232,940号及び第4,772,312号
に記載された方法またはプロセスによって調製され得
る。
【0026】式(I)の化合物全部についてその適正な形
成条件は、出発物質及び形成される生成物の性質、即
ち、溶解度、反応性、安定度に依存し、化学合成の当業
者が個々の適正条件を決定することができ、変化させず
に維持したい分子の部分に適当な保護基を使用すること
ができるであろう。
【0027】
【実施例】以下の実施例1〜3は、式(I)の代表的な農
薬化合物の詳細な合成方法を示す。これらの実施例に示
す化合物及び以下に詳細に示す手順または上述の方法も
しくはプロセスと同様の方法で調製されるその他の化合
物を表1〜3に示す。これらの実施例の化合物の融点も
表1〜3に示す。
【0028】実施例1 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−シアノ−4−トリフルオロ−メチルスルフェ
ニル−5−(メトキシアセトアミド)ピラゾール(化合物
1)の調製 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−シアノ−4−トリフルオロ−メチルスルフェ
ニル−5−アミノピラゾール(2g,4.7ミリモル)、メ
トキシアセチルクロリド(0.5ml,1.15当量)、4
−ジメチルアミノピリジン(0.58g,1当量)、トリエ
チルアミン(0.86ml,1.3当量)及びクロロホルム
(150ml)の混合物を還流下で48時間加熱した。有
機溶液を1%HCl/H2Oで1回洗浄し、MgSO4
乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーで精製し、ヘキサン/酢酸エチルで溶出させ
た。所望の生成物(1.2g、理論量の52%)が融点1
10〜112℃の白色固体として得られた。
【0029】実施例2 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフェニ
ル−5−〔(プロバルギル)(メトキシアセトアミド)〕ピ
ラゾール(化合物60)の調製 1−〔(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−3−シアノ−4−トリフルオロメチルスルフェ
ニル−5−メトキシアセトアミド〕ピラゾール(2g、
4ミリモル)、NaH(0.64g,油中60%,4当量)及
びテトラヒドロフランの混合物を室温で1時間撹拌し、
次いで、プロパルギルブロミド(3ml、6当量)及び1
0滴の15−クラウン−5を添加した。黄色の懸濁混合
物を還流下で72時間加熱した。HCl/H2Oに添加
して反応を停止させ、酢酸エチルで抽出した。有機相を
MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、シクロヘキサ
ン/酢酸エチルで溶出させた。所望の生成物(0.4g、
理論量の18%)が粘性油状物質として得られた。
【0030】実施例3 1−〔(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−3−シアノ−4−ジクロロフルオロメチルスル
フィニル−5−(メトキシプロピオンアミド)〕ピラゾー
ル(化合物52)の調製 1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−シアノ−4−ジクロロフルオロメチルスルフ
ィニル−5−アミノピラゾール(1g、2.1ミリモ
ル)、メトキシプロピオニルクロリド(0.4g、1.5当
量)、4−ジメチルアミノピリジン(0.3g、1.15当
量)、トリエチルアミン(0.4ml、1.5当量)及びク
ロロホルム(150ml)の混合物を還流下で20時間加
熱した。混合物を1%のHCl/H2Oで一回洗浄し、
MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーによる精製後に所望の生成物
(0.9g、理論量の77%)が融点150〜151℃の
白色固体として得られた。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】本発明化合物を用いて以下の代表的試験手
順を実施し、ダニ類、アブラムシ、2種類の毛虫、ハエ
及び3種類の甲虫幼虫(1種類は葉摂食性、2種類は根
摂食性)を含む数種の昆虫類、並びに線虫類に対する本
発明化合物の農薬効果及び農薬活性を測定した。試験し
た種を以下に示す。
【0036】属、種 通称 (略号) Tetranychus urticae ナミハダニ (TSM)Aphis nasturtii クロウメモドキアブラムシ (BA)Spodoptera eridania 南方アワヨトウ (SAW)Epilachna varivestis マダラテントウムシ (MBB)Musca domestica イエバエ (HF)Diabrotica u.howardi 南方トウモロコシネクイハムシ(SCRW)Diabrotica virgifera 西洋トウモロコシネクイハムシ(WCRW)Meloidogyne incognita 南方根瘤線虫 (SRKN)Aphis gossypii ワタアブラムシ (CA)Schizaphis graminum イネアブラムシ (GB)Heliothis virescenes タバコガ (TBW) 製剤 各試験に使用する被験化合物を以下の手順で調製した。
【0037】ダニ、アブラムシ、南方アワヨトウ、マダ
ラテントウムシ、タバコガの試験には、10mgの被験
化合物を、160mlのジメチルホルムアミド、838
gのアセトン、2mgのTriton X−172:Tr
iton X−152の3:1混合物(各々がアルキルア
リールポリエーテルアルコールと有機スルホネートとの
無水ブレンドから成る夫々が主としてアニオン性及び非
イオン性の低発泡乳化剤)及び98.99gの水溶液に添
加することによって溶液または懸濁液を調製した。
【0038】イエバエの試験には、先ず、16.3gの
水を使用し、これに対応して他の成分を調節し、200
ppm濃度の製剤を上記同様の手順で調製した。最後
に、等容の20重量%のショ糖水溶液で希釈して、被験
化合物の濃度を100ppmとした。必要な場合、完全
な分散を確保するために音波処理した。
【0039】南方トウモロコシネクイハムシ及び西洋ト
ウモロコシネクイハムシの試験には、イエバエの200
ppm濃度の初期製剤と同様の手順で溶液または懸濁液
を調製した。この200ppm濃度の製剤を水で所望の
試験濃度に希釈して使用した。
【0040】南方根瘤線虫、南方アワヨトウ、ワタアブ
ラムシ、タバコガ及びイネアブラムシの浸透性試験に
は、15mgの被験化合物を250mgのジメチルホル
ムアミド、1250mgのアセトン及び上記同様の配合
の3mgの乳化剤に添加することによって原液または懸
濁液を調製した。次いで水を添加して被験化合物の濃度
を150ppmとした。必要な場合、完全な分散を確保
するために音波処理した。
【0041】タバコガの接触試験には、化合物をアセト
ンに溶解することによって原液を調製し、次いで必要な
系列希釈濃度に更に希釈した。
【0042】試験手順 上記のごとく調製した被験化合物を以下の試験手順によ
って特定重量濃度ppm(1/1,000,000部)で用
いてその農薬活性を評価した。
【0043】ナミハダニ:6cmの泥鉢で育成した2本
のインゲンマメの初生葉を、保存培養から得られた成虫
期及び若虫期のナミハダニで汚染した。24時間以内に
試験に十分な数のダニ(150〜200)が新しい植物に
移入した。回転するターンテーブルに鉢栽培植物(化合
物あたり1鉢)を載せ、40psigの空気圧に設定し
たDeVilbissスプレーガンを使用し、100p
pmの被験化合物を含む製剤100mlを、植物を十分
に湿潤させて流出するまで噴霧した。非処理対照とし
て、被験化合物非含有の100mlの水−アセトン−D
MF−乳化剤溶液を汚染植物に噴霧した。同様に調製し
たジコホルまたはヘキシチアゾックスのような市販化合
物を用いた処理対照を標準として試験した。噴霧植物を
6日間維持し、6日目に生物の致死率をカウントした。
【0044】ナミハダニ(殺卵試験):保存培養したナミ
ハダニ成虫から卵を採取した。保存培養物によってひど
く汚染させた葉を未感染のインゲンマメ植物に載せた。
雌を約24時間産卵させ、この時点で、生物を殺し以後
の産卵を防ぐために植物の葉をTEPP(テトラエチル
ジホスフェート)溶液に浸漬させた。植物の乾燥後にこ
の浸漬手順を反復しても、卵の生存率に影響はなかっ
た。回転するターンテーブルに鉢栽培植物(化合物あた
り1鉢)を載せ、40psigの空気圧に設定したDe
Vilbissスプレーガンを使用し、100ppmの
被験化合物を含む製剤100mlを、植物を十分に湿潤
させて流出するまで噴霧した。非処理対照として、被験
化合物非含有の100mlの水−アセトン−DMF−乳
化剤溶液を汚染植物に噴霧した。同様に調製したデメト
ンに代表される市販化合物を用いた処理対照を標準とし
て試験した。噴霧植物を7日間維持し、7日目に卵の致
死率をカウントし、同時に、孵化幼虫に対する残留活性
を測定した。
【0045】クロウメモドキアブラムシまたはワタアブ
ラムシ:成虫期及び若虫期のクロウメモドキアブラムシ
またはワタアブラムシを、鉢栽培した矮性キンレンカ植
物または綿植物で夫々育成した。100〜150のアブ
ラムシで汚染した鉢栽培植物(被験化合物あたり1鉢)を
回転するターンテーブルに載せ、40psigの空気圧
に設定したDeVilbissスプレーガンを使用し、
100ppmの被験化合物を含む製剤100mlを、植
物を十分に湿潤させて流出するまで噴霧した。非処理対
照として、被験化合物非含有の100mlの水−アセト
ン−DMF−乳化剤溶液を汚染植物に噴霧した。同様に
調製したマラチオンまたはシハロトリンのような市販化
合物を用いた処理対照を標準として試験した。噴霧後、
クロウメモドキアブラムシでは1日間、ワタアブラムシ
では3日間鉢を維持し、この時点でアブラムシの致死率
をカウントした。
【0046】南方アワヨトウ:鉢栽培インゲンマメ植物
を回転するターンテーブルに載せ、40psigの空気
圧に設定したDeVilbissスプレーガンを使用
し、100ppmの被験化合物を含む製剤100ml
を、植物を十分に湿潤させて流出するまで噴霧した。非
処理対照として、被験化合物非含有の100mlの水−
アセトン−DMF−乳化剤溶液を植物に噴霧した。同様
に調製したシペルメトリンまたはスルプロフォスのよう
な市販化合物を用いた処理対照を標準として試験した。
乾燥した葉を、湿潤濾紙を敷いたプラスチックカップに
配置した。無作為に選択した5匹の第2虫齢の南方アワ
ヨトウの幼虫を各カップに導入し、カップを閉鎖して5
日間維持した。棒で突いて刺激しても体長に沿って身体
を動かすことのできない幼虫を死亡と判定した。
【0047】タバコガ:鉢栽培綿植物を回転するターン
テーブルに載せ、40psigの空気圧に設定したDe
Vilbissスプレーガンを使用し、100ppmの
被験化合物を含む製剤100mlを、植物を十分に湿潤
させて流出するまで噴霧した。非処理対照として、被験
化合物非含有の100mlの水−アセトン−DMF−乳
化剤溶液を植物に噴霧した。同様に調製したシペルメト
リンまたはスルプロフォスのような市販化合物を用いた
処理対照を標準として試験した。乾燥した葉を、濾紙片
及び湿潤歯科用ガーゼを敷いたプラスチック皿に配置し
た。無作為に選択した1匹の第2虫齢のタバコガの幼虫
を各カップに導入し、カップを閉鎖して5日間維持し
た。棒で突いて刺激しても体長に沿って身体を動かすこ
とのできない幼虫を死亡と判定した。
【0048】マダラテントウムシ:鉢栽培綿植物を回転
するターンテーブルに載せ、40psigの空気圧に設
定したDeVilbissスプレーガンを使用し、10
0ppmの被験化合物を含む製剤100mlを、植物を
十分に湿潤させて流出するまで噴霧した。非処理対照と
して、被験化合物非含有の100mlの水−アセトン−
DMF−乳化剤溶液を植物に噴霧した。同様に調製した
シペルメトリンまたはスルプロフォスのような市販化合
物を用いた処理対照を標準として試験した。乾燥した葉
を、湿潤濾紙を敷いたプラスチックカップに配置した。
無作為に選択した5匹の第2虫齢のマダラテントウムシ
の幼虫を各カップに導入し、カップを閉鎖して5日間維
持した。棒で突いて刺激しても体長に沿って身体を動か
すことのできない幼虫を死亡と判定した。
【0049】イエバエ:4〜6日齢のイエバエ成虫をC
hemical Specialties Manufa
cturing Association(Blue B
ook,McNair-Dorland Co.,N.Y.1
954;243−244,261頁)の指示に従って調整
条件下で育成した。二酸化炭素で麻酔にかけてハエを動
けないようにし、動けないようにした雄雌合わせて25
匹の個体を標準的食品裏ごし器から成り包装紙で表面を
覆ったケージに移した。100ppmの被験化合物濃度
を含む製剤10mlを、吸収性綿パッドを入れたスフレ
カップに加えた。非処理対照として、被験化合物非含有
の10mlの水−アセトン−DMF−乳化剤−ショ糖溶
液を同様にして使用した。同様に調製したマラチオンの
ような市販化合物を用いた処理対照を標準として試験し
た。食品裏ごし器に毒餌カップを入れた後、麻酔したハ
エを導入した。24時間後、刺激に対して運動の徴候を
示さないハエを死亡と判定した。
【0050】南方または西洋トウモロコシネクイハム
:60gの砂壤土を入れたジャーに、被験化合物が適
正な最終土壌濃度となるように水で希釈した200pp
mの被験化合物を含む水性製剤の1.5mlのアリコー
トと、3.2mlの水と、5本の発芽前トウモロコシ苗
とを導入した。被験製剤を均一に分布させるためにジャ
ーを十分に振盪した。次いで、20個のトウモロコシネ
クイハムシの卵(または、WCRWの場合は任意に10
匹の第1虫齢の幼虫)を土壌に設けた凹部に導入した。
次いで、WCRW試験の場合には任意にバーミュキュラ
イト(1ml)と共に、水(1.7ml)を凹部に添加し
た。非処理対照は、被験化合物非含有の水−アセトン−
DMF−乳化剤溶液の同量のアリコートを使用して同様
に調製した。更に必要な場合には、同様に調製した市販
化合物(典型的にはテルビュフォス、ホノホス、フォレ
ート、クロルピリフォス、カルボフラン、イサゾフォス
またはエトプロップから選択)を用いた処理対照を試験
標準とした。7日後、公知の“Berlese”漏斗抽
出法を用いて生存トウモロコシネクイハムシをカウント
した。
【0051】南方根瘤線虫:南方根瘤線虫の卵塊を含む
トマト植物の汚染根を保存培養物から採取し、水道水で
振り洗いして土壌を除いた。線虫卵を根組織から分離
し、水洗した。スクリーンと接触するように水位を調節
した受容ボールに載せた微細スクリーンに卵懸濁液のサ
ンプルを載せた。円錐形容器の底部を粗粒バーミキュラ
イトで塞ぎ、上から1.5cm以内まで約200mlの
殺菌土壌を充填した。次に、円錐内の土壌の中心に設け
た穴に150ppm濃度の被験化合物を含む製剤のアリ
コートをピペットで注入した。市販の化合物フェナミフ
ォスを用いて同様に調製した処理対照を標準として試験
した。非処理対照としては、被験化合物非含有の水−ア
セトン−DMF−乳化剤溶液のアリコートを同様に使用
した。被験化合物による土壌処理後直ちに、各円錐の頂
部に1000匹の南方根瘤線虫の第2期の若虫を添加し
た。30日後、健全なトマト苗を円錐に移植した。汚染
土壌及びトマト苗を収容した円錐を温室に3週間維持し
た。試験の終了時に、トマト苗の根を円錐から取り出し
て、非処理対照に対する以下の評価段階に従って虫えい
を判定した。
【0052】1.非処理対照と同等の重度の虫えい 3.軽度の虫えい 4.極めて軽度の虫えい 5.虫えいは観察されない、即ち完全防除。
【0053】次にこれらの結果をED3またはED5値
(虫えいの評価段階3または5に対応する有効薬用量)に
変換した。
【0054】トマトの南方アワヨトウ−浸透性試験:こ
の試験は南方根瘤線虫の試験(上述)と合わせて実施し
た。線虫試験用の土壌(試験用に選択した出発化合物濃
度6.6ppmの土壌または約150ppmの溶液)で生
育させたトマト植物を使用し、化合物の根吸収及びその
後のトマトの茎葉に達する浸透性移動を判定した。処理
の21日後に線虫試験が終了したとき、トマトの茎葉を
切除し、プラスチック容器に入れ、南方アワヨトウの第
2虫齢の幼虫で汚染した。約5日後、幼虫の死亡率を測
定した。
【0055】ワタアブラムシとタバコガ(綿)及びイネア
ブラムシとタバコガ(モロコシ類)−浸透性試験:綿及び
モロコシの植物を栽培した6cmの鉢に150ppmの
線虫被験溶液の7.0mlのアリコートを潅注で10.0
ppmの土壌濃度に相当するように分布させた。綿植物
を、処理のほぼ2日前にワタアブラムシ、処理1日前に
イネアブラムシで汚染した。植物を約3日間維持した
後、植物のアブラムシ活性を判定した。更に6日目に、
植物のアブラムシ活性を評価し、ワタアブラムシとイネ
アブラムシとをカウントし、致死率を算定した。綿及び
モロコシの茎葉部分を切除し、別々のプラスチック容器
に入れ、タバコガの第2虫齢の幼虫で汚染させた。残り
のアブラムシを殺すために鉢栽培植物をスルフォテップ
に浸漬させ、温室に戻して育成を続けた。処理の13日
後、残りの茎葉を切除し、タバコガに給餌した。汚染6
日後に致死率を測定した。
【0056】ワタアブラムシと南方アワヨトウ(綿)及び
イネアブラムシと南方アワヨトウ(モロコシ類)−浸透性
試験:調製(または後で希釈)した原液または懸濁液5m
lを綿及びモロコシの植物を栽培した6cmの鉢に潅注
で20ppmの土壌濃度に相当するように分布させた。
綿植物を、処理のほぼ2日前にワタアブラムシ、処理1
日前にイネアブラムシで汚染させた。植物を約3日間維
持した後、植物のアブラムシ活性を評価した。更に6日
目に、植物のアブラムシ活性を評価し、ワタアブラムシ
とイネアブラムシとをカウントし、致死率を算定した。
綿及びモロコシの茎葉部分を切除し、別々のプラスチッ
ク容器に入れ、南方アワヨトウの第2虫齢の幼虫で汚染
させた。残りのアブラムシを殺すために鉢栽培植物をス
ルフォテップに浸漬させ、温室に戻して育成を続けた。
処理の13日後、残りの茎葉を切除し、南方アワヨトウ
に給餌した。汚染6日後に致死率を測定した。
【0057】ワタアブラムシ及び南方アワヨトウ(綿及
びエンバク類)−種子処理試験:化合物と種子とを適当
な寸法のジャーに入れ、ボールミルでジャーを回転させ
ることによってエンバク及び綿の種子に化学物質を施用
した。種子に使用した物質を重量で検定した。種子を播
種した。発芽及び出芽すると、適当な間隔で植物を宿主
昆虫で汚染させた。
【0058】タバコガ−接触試験:以下の局所施用法で
はタバコガ幼虫に対する化合物の接触毒性を評価する。
10μg/μlから0.16μg/μlまでの逐次倍加
希釈濃度の被験化合物溶液を微量注射器で、約20mg
のタバコガ幼虫の背中に1μlずつ重複投与する。これ
は体重1gあたり500μgから8μgの用量に等し
い。被験化合物非含有のアセトン処理対照も投与した。
同じくアセトン中のシペルメトリンまたはチオジカーブ
のような市販化合物による処理対照を標準として使用し
た。処理幼虫を約27℃及び約50%相対湿度に維持し
た。処理幼虫の各々を、非処理綿葉及び湿潤歯科ガーゼ
を収容した個別のプラスチックシャーレに入れた。処理
の1日後及び4日後に致死率を判定した。
【0059】使用結果:−本発明のいくつかの代表的化
合物の殺ダニ、殺虫及び殺線虫活性の典型的な結果を以
下に論じ、指定試験種(BA*/CA、SAW、MB
B、HF、TBW、SCRW*/WXRW:通称の略号
で指定)に指定薬用量で投与されたいくつかの化合物の
結果を表4に示す。表4の結果は、指定試験種に対して
70〜100%の致死率を与える化合物を(Xで)示す。
【0060】本発明のいくつかの化合物は殺ダニ剤であ
り、例えば、化合物24、46、47及び51は茎葉毒
餌試験で100ppmでダニを30〜70%防除した。
【0061】更に、本発明化合物は、有害生物のいくつ
かの種、例えば南方アワヨトウまたはマダラテントウム
シのような茎葉有害生物に対して摂食抑制または摂食阻
害特性を示す。
【0062】本発明化合物は更に低い割合でも種々の有
害生物に対して有効である。例えば、茎葉散布では約5
0〜0.5ppmまたはそれ以下の割合で有用である。
毒餌施用の場合には、約50〜0.05ppmまたはそ
れ以下の割合で有用である。土壌施用の場合には、約
1.0〜0.01ppmまたはそれ以下の割合で有用であ
る。
【0063】上記に検討し表4に報告した結果では、本
発明化合物が種々の濃度で施用される。1ppm(施用
被験溶液中の化合物濃度1/1,000,000部)の茎
葉散布用の溶液、懸濁液またはエマルジョンは、約1,
000リットル/ha(流出に十分な量)の噴霧量に基づ
いて、約1g/haの有効成分の施用にほぼ対応する。
従って、約6.25〜500ppmの葉面噴霧は約6〜
500g/haに対応する。土壌施用の場合、土中約
7.5cmに基く1ppmの土壌濃度は、広域圃場施用
では約1,000g/haに対応する。また、上記の1
ppmの土壌濃度は約18cmの帯状施用の場合には約
166g/haに対応する。接触試験の場合、幼虫に
0.2μg/μl(200ppm)の溶液を体重1μlあ
たり10μgで施用したときの薬用量は広域噴霧として
約50〜約100g/haの圃場散布に対応する。
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】方法及び組成物 前述の農薬使用から明らかなように、本発明は、農薬と
して有効な化合物を提供し、また、節足動物特に昆虫ま
たはダニ、植物線虫類、蠕形動物または原生動物などの
多くの有害生物を防除するためのかかる化合物の使用方
法を提供する。従って化合物は、例えば、農園芸用作
物、林業、獣医薬、畜産業または公衆衛生などの分野で
有利に実用化できる。
【0067】従って、ある場所の有害生物を防除するた
めにその場所を有効量の式(I)の化合物で処置(例えば
施用または投与)する方法を提供することも本発明の目
的の1つである。場所の例としては、有害生物自体また
は有害生物が棲息もしくは摂食する場所(植物、動物、
人体、建造物、地所、森林、果樹園、水路、土壌、植物
または動物の製品、など)がある。
【0068】本発明化合物は好ましくは、トウモロコシ
ネクイハムシ、シロアリ類(特に建造物の保護)、ネクイ
ムシ、ハリガネムシ、ネクイゾウムシ、クキセンコウチ
ュウ、ヨトウムシ、ネクイアブラムシまたはカブトムシ
幼虫のような土壌昆虫を防除するために使用される。ま
た、根瘤、包嚢、ダガー、病斑のような病原性植物線
虫、または、茎もしくはりん茎の線虫、またはダニ類に
対する効果を発揮するために使用され得る。土壌有害生
物、例えばトウモロコシネクイハムシを防除するために
は、作物の栽培土壌もしくは栽培予定土壌、種子または
植物の成長根に有効薬用量の化合物を施用または取込ま
せるのが有利である。
【0069】更に、これらの化合物は、いくつかの節足
動物特に植物の地上部分を摂食するいくつかの昆虫類ま
たはダニ類を防除するために茎葉散布または浸透作用に
よって使用し得る。また、植物の根または種子に施用す
ると、その後に植物の地上部分に浸透性移行し茎葉の有
害生物を防除することが可能である。
【0070】公衆衛生の分野では、化合物は多くの昆
虫、特にイエバエ、サシバエ、ミズアブ、ツノサシバ
エ、アブ、ウシアブ、ユスリカ、ヌカカ、ブユまたはカ
のような不潔なハエまたは他の双翅目有害生物の防除に
特に有効である。
【0071】本発明化合物は、節足動物特に昆虫もしく
はダニ、線形動物、蠕形動物または原生動物などの有害
生物に対して以下の施用方法で使用され得る。
【0072】本発明化合物は、穀粒または穀粉のような
穀物、塊茎、動物飼料、木材のような保存産物、絨毯及
び織物のような家庭用品を、節足動物、特にゾウムシ、
ガまたはダニなどの甲虫、例えば、Ephestia
(コナガ)、Anthrenus種(ヒメマルカツオブシ
ムシ)、Tribolium種(コクヌストモドキ)、
itophilus種(コクゾウムシ)またはAcaru
種(ダニ)の攻撃に対して有効に保護する。
【0073】本発明化合物は、居住用または事業用の地
所に発生したゴキブリ、アリまたはシロアリまたは同様
の節足動物有害生物の防除、あるいは、水路、井戸、貯
水槽またはその他の流水または貯留水の蚊幼虫の防除に
有効である。
【0074】建造物を、シロアリ、例えば、Retic
ulitermes種、Heterotermes種、
Coptotermes種による攻撃から防止するため
の基礎、土台または土壌の処理に有効である。
【0075】農業では、以下の鱗翅目(蝶または蛾)の成
虫、幼虫及び卵に対して有効である:Heliothi
種、e.g.Heliothis virescens
(タバコガ)、Heliothis armigera
Heliothis zeaSpodoptera
種、e.g.S.exemptaS.frugiperd
S.exiquaS.littoralis(ハス
モンヨトウ)、S.eridania(南方アワヨトウ)及
Mamestra configurata(バーサア
ワヨトウ)、Earias種、e.g.E.insulan
(エジプシャンオオタバコガ)、Pectinopho
ra種、e.g.Pectinophora gossy
piella(ワタキバガ)、Ostrinia種、e.
g.O.nubilalis(ヨーロピアンアワノメイ
ガ)、Trichoplusia ni(イラクサキンウ
ワバ)、Artogeia種(アオムシ)、Laphyg
ma種(アワヨトウ)、Agrotis及びAmathe
種(ヨトウムシ)、Wiseana種(ポリナガ)、Ch
ilo種(イネクキセンコウチュウ)、Tryporyz
種及びDiatraea種(サトウキビセンコウチュ
ウ及びイネセンコウチュウ)、Sparganothi
s pilleriana(ブドウガ)、Cydia po
monella(コドリンガ)、Archips種(果樹
ハマキガ)、Plutella xylostella
(コナガ)、Bupalus piniariusCh
eimatobia brumataLithoco
lletis blancardellaHypon
omeuta padellaPlutella ma
culipennisMalacosoma neu
striaEuproctis chrysorrh
oea、Lymantria種、Bucculatri
x thurberiellaPhyllocnis
tis citrellaEuxoa種、Felti
a brassicaePanolis flamme
Prodenia lituraCarpoca
psa pomonellaPyrausta nu
bilalisEphestia kuehniel
laGalleria mellonellaTi
neola bisselliellaTinea p
ellionellaHofmannophila
pseudospretellaCacoecia
podanaCapus reticulana
horistoneura fumiferana
lysia ambiguellisHomona
magnanime及びTortix viridan
【0076】以下の鞘翅目(甲虫)の成虫及び幼虫に対し
て有効である:Hypothenemus hampei
(コーヒーノキセンコウチュウ)、Hylesinus
(キクイムシ)、Anthonomus種、e.g.、gr
andis(オオアオゾウムシ)、Acalymma
(ウリハムシ)、Lema種、Psylliodes種、
Leptinotarsa decemlineata
(コロラドハムシ)、Diabrotica種(トウモロ
コシネクイハムシ)、Gonocephalum種(ニセ
ハリガネムシ)、Agriotes種、Limoniu
種(ハリガネムシ)、Dermolepida種、Po
pillia種、Heteronychus種(ネキリ
ムシ)、Phaedon cochleariae(カラ
シハムシ)、Epitrix種(ノミハムシ)、Liss
orhoptrus oryzophilus(水稲ゾウ
ムシ)、Meligethes種(カフンハムシ)、Ce
utorhynchus種、Rhynchophoru
及びCosmopolites種(ネゾウムシ)、An
obium punctatumRhizopert
ha dominicaBruchidius obt
ectusAcanthoscelides obt
ectusHylotrupes bajulus
Agelastica alniPsylliode
s chrysocephalaEpilachna
varivestisAtomaria種、Oryz
aephilus surinamensisSit
ophilus種、Otiorrhynchus su
lcatusCosmoplites sordid
usCeuthorrhynchus assimi
lisHypera posticaDermes
tes種、Trogoderma種、Anthrenu
種、Attagenus種、Lyctus種、Mal
igethes aeneusPtinus種、Ni
ptus hololeucrusGibbium p
sylliodesTribolium種、Tene
brio molitorConoderus種、
elolontha melolonthaAmph
imallon solstitialis及びCos
telytra zealandica
【0077】以下の半翅目(異翅亜目及び同翅亜目)に対
して有効である:Psylla種、Bemisia種、
Trialeurodes種、Aphis種、Myzu
種、Megoura viciaePhyllox
era種、Adelges種、Phorodon hu
muli(ホップダムソンイボアブラムシ)、Aeneo
lamia種、Nephotettix種(イネヨコバ
イ)、Empoasca種、Nilaparvata
種、Perkinsiella種、Pyrilla種、
Aonidiella種(アカカイガラムイ)、Cocc
us種、Pseucoccus種、Helopelti
種(モスキートバグ)、Lygus種、Dysderc
us種、Oxycarenus種、Nezara種、
urygaster種、Piesma quadrat
Cimex lectulariusRhodn
ius prolixus及びTriatoma種、
spiodiotus hederaeAeurod
es brassicaeBrevicoryne b
rassicaeCryptomyzus ribi
Doralis fabaeDoralis po
miEriosoma lanigerumHya
lopterus arundinisMacros
iphum avenaePhorodon humu
liRhopalosiphum padiEus
celis bilobatusNephotett
ix cincticepsLecanium cor
niSaissetia oleaeLaodel
phax striatellus
【0078】以下の膜翅目に対して有効である:Ath
alia種及びCephus種(サシバエ)、Atta
(ハキリアリ)、Diprion種、Hopolocam
pa種、Lasius種、Monomorium種、
olistes種、Vespa種、Vespula種及
Solenopsis種。
【0079】以下の双翅目に対して有効である:Del
ia種(ネクイムシ)、Atherigona種及びCh
lorops種、Sarcophaga種、Musca
種、Phormia種、Aedes種、Anophel
es種、Simulium種(クキバエ)、Phytom
yza種(ハモグリムシ)、Ceratitis種(ミバ
エ)、Culex種、Drosophila melan
ogasterCeratitis capitat
Dacus oleaeTipula palu
dosaCalliphora erythroce
phalaLucilia種、Chrysomyia
種、Cuterebra種、Gastrophilus
種、Hyppobosca種、Stomoxys種、
estrus種、Hypoderma種、Tabanu
種、Fannia種、Bibiohortulanu
Oscinella fritPhorbia
種、Pegomyia hyoscyani
【0080】以下の総翅目に対して有効である:Thr
ips tabaciHercinothrips f
emoralis及びFrankliniella種。
【0081】以下の直翅目に対して有効である:Loc
usta及びSchistocerca種(イナゴ及び
コオロギ)、Gryllus種及びAcheta種、e.
g.、Blatta orientalisPerip
laneta americanaLeucopha
ea maderaeBlatella german
icaAcheta domesticusGry
llotalpa種、Locusta migrato
ria migratorioides、Melano
plus differentialis及びSchi
stocerca gregaria
【0082】以下の粘管目に対して有効である:Smi
nthurus種及びOnychiurus種(トビハ
ムシモドキ)、Periplneta種及びBlatt
ela種(ゴキブリ)。
【0083】以下の等翅目に対して有効である:Odo
ntotermes種、Reticuletermes
種、Coptotermes種(シロアリ)。
【0084】以下の革翅目に対して有効である:For
ticula種(ハサミムシ)。
【0085】農業的に重要な以下の節足動物に対して有
効である:Acari(ダニ)、e.g.、Tetrany
chus種、Panonychus種、Bryobia
種(ハダニ)、Ornithonyssus種(トリダ
ニ)、Eriophyes種(フシダニ)及びPolyp
hadotarsonemus種。
【0086】以下の総尾目に対して有効である:Lep
isma saccharia
【0087】以下の虱目に対して有効である:Phyl
loxera vastatrix,Pemphigus
種、Pediculus humanus corpor
isHaematopinus種及びLinogna
thus種。
【0088】以下の食毛目に対して有効である:Tri
chodectes種及びDamalinea種。
【0089】以下の隠翅目に対して有効である:Xen
opsylla cheopis及びCeratoph
yllus種、 以下のようなその他の節足動物に対して有効である:
laniulus種(ヤスデ)、Scutigerell
種(結合綱)、Oniscus種(キジラミ)及びTri
ops種(甲殻類)。
【0090】以下の等脚類に対して有効である:Oni
seus asellusArmadillidiu
m vulgare及びPorcellio scabe
【0091】以下の唇脚類に対して有効である:Geo
philus carpophagus及びScuti
gera spex
【0092】農業、林業または園芸に重要な植物または
樹木を直接に攻撃するかまたは細菌性、ウイルス性、マ
イコプラズマ性もしくは真菌性の植物疾患を蔓延させる
ことによって攻撃する以下の線虫に対して有効である:
根瘤線虫、例えばMeloidogyne種(e.g.、
M.incognita);包嚢線虫、例えばGlobo
dera種(e.g.、G.rostochiensi
);Heterodera種(e.g.、H.avena
);Radopholus種(e.g.、R.simil
is);病斑線虫、例えばPratylenchus
(e.g.、P.pratensis)、Belonola
imus種(e.g.、B.gracilis)、Tyle
nchulus種(e.g.、T.semipenetra
ns)、Rotylenchulus種(e.g.、R.r
eniformis)、Rotylenchus種(R.
robustus)、Helicotylenchus
種(e.g.、H.multicinctus)、Hemi
cycliophora種(e.g.、H.gracili
s)、Criconemoides種(e.g.、C.si
milis)、Trichodorus種(e.g.、T.
primitivus);ダガー線虫、例えばXiph
inema種(e.g.、X.diversicauda
tum)、Longidorus種(e.g.、L.elo
ngarus)、Hoplolaimus種(e.g.、
H.coronatus)、Aphelenchoide
種(e.g.、A.rizema−bosiA.bes
seyi);茎及びりん茎のスセンチュウ、例えばDi
tylenchus種(D.dipsaci)。
【0093】脊椎動物、特に温血脊椎動物、例えば人体
または家畜、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、
ニワトリ、イヌまたはネコの体内または体外に寄生する
節足動物、蠕形動物または原生動物に対する獣医薬もし
くは畜産業の分野または公衆衛生維持の分野で、以下の
有害生物に対して有効である:ダニ類、特にマダニ(e.
g.、Ixodes種、Boophilus種(e.g.、
Boophilus microplus)、Ambly
omma種、Hyalomma種、Rhipiceph
alus種(e.g.、Rhipicephalus ap
pendiculatus)、Haemaphysal
is種、Dermacentor種、Ornithod
orus種(e.g.、Ornithodorus mou
bata)及びその他のダニ(e.g.、Damalini
種(Dermahyssus gallinae)、
arcoptes種(e.g.、Sarcoptes sc
abiei)、Psoroptes種、Choriop
tes種、Demodex種、Eutrombicul
種);双翅目(e.g.、Aedes種、Anophel
es種、Musca種、Hypoderma種、Gas
terophilus種、Simulium種);半翅
目(e.g.、Triatoma種);ケジラミ(e.g.、
Damalinia種、Linognathus種);
隠翅目(e.g.、Ctenochephalides
種);直翅目(e.g.、Periplaneta種、Bl
atella種);膜翅目(e.g.、Monomoriu
m pharaonis)。
【0094】以下の寄生線虫を原因とする胃腸管感染症
に対して有効である:Trichostrongyli
dae科の成員、Nippostrongylus b
rasiliensisTrichinella s
piralisHaemonchus contor
tusTrichostrongylus colu
brioformisNematodirus ba
tusOstertagis circumcinc
taTrichostrongylus axei
Cooperia種及びHymenolepis na
na; 以下の原生動物を原因とする疾患の防除及び治療に有効
である:Eimeria種(e.g.、Eimeria t
enellaEimeria acervulin
Eimeria brunettiEimeri
a maxima及びEimeria necatri
)、Trypanosoms cruziLeish
aminia種、Plasmodium種、Babes
is種、Trichomonadidae種、Hist
omanas種、Giardia種、Toxoplas
ma種、Entamoeba histolytica
及びTheileria種。
【0095】本発明は、前述のごとく、有効量の式(I)
の化合物を1つの場所に施用または投与することによっ
てその場所を処理することから成る有害生物の防除方法
を提供する。
【0096】本発明方法では、節足動物特に昆虫もしく
はダニまたは線虫動物のような植物有害生物を防除する
ために実際に使用するために、例えば植物またはその育
成媒体に有効量の本発明化合物を施用する。このような
方法において、活性化合物は一般に、節足動物または線
虫動物の発生を防除すべき場所に、被処理場所1ヘクタ
ールあたり活性化合物約0.005kgから約15kg
の範囲の有効薬用量で施用する。理想的な条件下では、
防除すべき有害生物次第では、もっと少ない薬用量で適
切な保護が与えられるであろう。逆に、不利な気候条件
下では、有害生物の耐性または他の要因のため、有効成
分をより高い薬用量で使用することが必要になるかもし
れない。最適薬用量は通常、防除される有害生物の種
類、汚染された植物の種類もしくは成長段階、畝間、ま
たは施用方法のような複数の要因に左右される。活性化
合物の有効薬用量のより好ましい範囲は約0.01kg
/ha〜約2kg/haである。
【0097】有害生物が土壌伝播性の場合、一般には任
意の適当な方法で製剤組成物の形態の活性化合物を処理
すべき地区に(例えば広域処理または帯状処理として)均
一に分布させる。所望の場合、圃場もしくは作物栽培地
区全域に施用してもよく、または攻撃から保護すべき種
子もしくは植物の極めて近傍に施用してもよい。地区に
水を噴霧するかまたは自然の降雨作用に任せて有効成分
を土壌中で拡散させる。所望の場合、施用中または施用
後に、例えばプラウもしくはプラウ円板によって耕起し
たり、ドラッグチェーンを使用したりして製剤形態の化
合物を土壌中に機械的に分布させてもよい。植付け前、
植付け中または植付け後で発芽前に施用してもよく、ま
たは発芽後に施用してもよい。更に、播種前の種子処理
及び播種後の後防除を順次行う防除方法もある。
【0098】有害生物防除方法では更に、植物の気中部
分を攻撃する節足動物特に昆虫もしくはダニまたは線形
動物を防除するための茎葉散布または茎葉処理を用いて
もよい。更に、本発明化合物による有害生物防除方法で
は、施用場所から遠隔の植物の部分を摂食する有害生物
を防除し得る。例えば、植物の根または播種前の植物の
種子に施用された活性化合物はその浸透作用によって葉
を摂食する昆虫を防除し得る。更に、本発明化合物は、
摂食阻害効果または忌避効果によって植物に対する攻撃
を抑制し得る。
【0099】本発明化合物及びその使用による有害生物
防除方法は、圃場、青刈飼料、企業作物、温室、果樹園
もしくはブドウ畑の保護、観賞植物の保護、人口林もし
くは森林の樹木の保護に特に重要である。これらの例と
しては、穀物(トウモロコシ、コムギ、イネまたはモロ
コシ類など)、綿、タバコ、野菜(マメ、アブラナ作物、
curcurbits、レタス、タマネギ、トマトまた
はコショウなど)、農作物(ジャガイモ、テンサイ、落花
生、ダイズ、西洋アブラナなど)、サトウキビ、草原作
物または青刈飼料(トウモロコシ、モロコシ、アルファ
ルファなど)、企業作物(茶、コーヒー、ココア、バナ
ナ、ヤシ油、ココヤシ、ゴム、香辛料など)、果樹園ま
たは柑橘類果樹園(石果、核果、レモン、キーウイフル
ーツ、アボカド、マンゴー、オリーブ、クルミなど)、
ブドウ畑、観賞植物、温室、庭園または公園の花卉、野
菜、低木、森林、人口林または苗床の林木(落葉樹及び
常緑樹)がある。
【0100】また、木材(立木、伐木、加工木材、貯蔵
木材または建造用木材)をハバチ、甲虫またはシロアリ
の攻撃から保護するために有効である。
【0101】また、全粒、精白または加工製品とした穀
粒、果実、ナッツ、香辛料またはタバコを、ガ、甲虫、
ダニまたはコクゾウムシの攻撃から保護するために使用
できる。また、天然形態または加工形態(例えば絨毯ま
たは繊維製品)の皮革、毛皮、羊毛または羽毛のような
貯蔵動物製品をガまたは甲虫の攻撃から保護し、貯蔵
肉、魚または穀粒を甲虫、ダニまたはハエの攻撃から保
護する。
【0102】更に、本発明化合物およびその使用方法
は、ヒト及び家畜に有害であるかまたはヒト及び家畜の
病気を伝播もしくは媒介する節足動物、蠕形動物または
原生動物の防除に特に有効である。これらの動物につい
ては前述したが、特に、マダニ、それ以外のダニ、シラ
ミ、ノミ、ユスリカ、または、サシバエもしくは気味悪
いハエの幼虫の防除に特に有効である。本発明化合物
は、家畜に寄生するかまたは皮膚から摂食もしくは吸血
する節足動物、蠕形動物または原生動物の防除に特に有
用である。このためには、化合物を経口、非経口、経皮
または局所投与するとよい。
【0103】更に、本発明化合物は、Eimeria
の寄生原生動物の感染を原因とするコクシジウム症に有
効である。これは、特に集約的条件下で育成または飼育
される家畜及び家禽の経済的な損失の重要な原因になり
得る。例えば、ウシ、ヒツジ、ブタまたはウサギもこの
病気に罹患するが、家禽、特にニワトリの重大な病気で
ある。少量の本発明化合物を好ましくは給餌と共に投与
すると、コクシジウム症の発生の予防または顕著な抑制
に有効である。化合物は、盲腸型及び腸型の双方に有効
である。更に本発明化合物は、卵母細胞の障害作用を発
揮し、その産生数及び産生した卵母細胞の胞子形成を顕
著に低減する。家禽の病気は一般に、糞便で汚染された
敷き藁、地面、食物または飲料水に混入した感染性生物
を鳥が採取することによって伝播する。病気の徴候とし
ては、出血、盲腸の鬱血、糞への血液混入、衰弱、消化
障害などがある。病気が動物を致死させる場合も多い
が、重症の感染症から回復した場合でもこのような家禽
の市場価値は感染の結果として実質的に下落する。
【0104】以下では本発明組成物を栽培作物または作
物栽培場所に施用するかまたは種子粉衣として使用する
場合を記載しているが、代替的に、組成物をヒトもしく
は動物に局所使用してもよく、または保存製品、家庭用
品、普遍的環境の地所または地区の保護に使用してもよ
い。本発明化合物は以下に例示する適当な手段によって
施用される。
【0105】栽培作物に対しては、粉剤、顆粒剤、噴霧
剤もしくは泡剤、または微細組成物もしくはカプセル封
入組成物の懸濁液を茎葉散布で施用するか、液体潅注、
粉剤、顆粒剤、煙霧剤または泡剤で土壌もしくは根を処
理するか、液体スラリーまたは粉剤の種子粉衣で作物の
種子に施用する。
【0106】節足動物、蠕形動物または原生動物に侵入
されたかまたは接触している人体または動物に対して
は、節足動物、蠕形動物または原生動物に対して即効性
作用及び/または一定期間の持続性作用を発揮する有効
成分を含有する組成物を非経口、経口または局所投与す
る。例えば、食餌、適当な経口製剤、食用毒餌、塩場、
補充食餌、注入製剤、噴霧剤、浴剤、浸漬剤、シャワー
剤、ジェット剤、グリース剤、シャンプー剤、クリーム
剤、ワックス塗抹剤または家畜の自家治療システムに混
ぜる。
【0107】有害生物が潜在する普遍的環境または特定
場所、例えば保存製品、木材、家庭用品、または、居住
用もしくは事業用地所に対しては、散布剤、噴霧剤、粉
剤、煙霧剤、ワックス塗抹剤、ラッカー剤、顆粒剤もし
くは毒餌として使用し、水路、井戸、貯水槽またはその
他の流水もしくは貯留水に対しては細流として混入させ
る。
【0108】家畜に対しては、糞便を摂食するハエ幼虫
を防除するために食餌に混入させる。 実際には、本発
明化合物が組成物の一部を構成する場合が多い。これら
の組成物は、節足動物特に昆虫またはダニ、線形動物、
蠕形動物または原生動物のような有害生物を防除するた
めに使用され得る。組成物は、任意の地所、屋内もしく
は屋内の地区または脊椎動物に対する内服もしくは外用
で所望の有害生物に使用するために適当な公知の任意の
形態を有し得る。これらの組成物は、有効成分となる少
なくとも1種類の前述のような本発明化合物を、1種ま
たはそれ以上の他の相溶性成分と組み合わせてまたは会
合させて含有する。相溶性成分としては例えば、予定の
用途に適しており耕種学的または薬物学的に許容される
固体もしくは液体の担体もしくは希釈剤、アジュバン
ト、界面活性剤などがある。当業界で公知の任意の方法
によって調製されるこれらの組成物も本発明の一部であ
る。
【0109】これらの組成物はまた、保護コロイド、接
着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、噴霧油(特に殺ダニ剤
として使用するとき)、安定剤、保存剤(特にカビ防止
剤)、金属イオン封鎖剤などのような他の種類の成分、
並びに、農薬特性(特に、殺虫性、殺ダニ性、殺線虫性
または殺真菌性)または植物の成長調節特性を有する他
の公知の有効成分を含有し得る。より普遍的には、本発
明で使用される化合物を、常用の製剤技術に対応するす
べての固体または液体添加剤と組み合わせることができ
る。
【0110】農園芸用の適当な組成物は、例えば、噴霧
剤、粉剤、顆粒剤、煙霧剤、泡剤、エマルジョンなどと
して使用するのに適した製剤を含む。
【0111】脊椎動物用または人体用の適当な組成物
は、経口、非経口、経皮、例えば注入、または局所投与
に適した調製物を含む。
【0112】経口投与される組成物は、1種以上の一般
式(I)の化合物を、医薬として許容される担体またはコ
ーティング剤と共に含有しており、例えば、錠剤、丸
剤、カプセル剤、軟膏、ゲル、潅注、薬物添加食品、薬
物添加飲料水、薬物添加食餌補充物、胃腸管内部に滞留
させる目的の徐放性丸剤(bolus)または他の徐放性
デバイスとして調製される。これらはいずれも、マイク
ロカプセルに収容されるかまたは酸溶解性もしくはアル
カリ溶解性もしくは医薬として許容される他の腸溶性コ
ーティング剤でコートされた有効成分を組込んでいる。
薬物添加した食品、飲料水または動物が消費する他の物
質の調製に使用するために本発明化合物を含有する食品
プレミックスまたは濃縮物を使用してもよい。
【0113】非経口投与される組成物は、医薬として許
容される適当なビヒクル中の溶液、エマルジョンもしく
は懸濁液、または、長期間にわたって有効成分を放出す
るように設計された固体もしくは半固体の経皮インプラ
ントもしくはペレットであり、当業界に公知の任意の適
当な方法で調製され、滅菌され得る。
【0114】経皮的及び局所的に投与される組成物は、
噴霧剤、粉剤、浴剤、浸漬剤、シャワー剤、ジェット
剤、グリース剤、シャンプー剤、クリーム剤、ワックス
塗抹剤または注入用調製物またはデバイス(例えば、節
足動物を局部的または浸透的に防除するように動物の外
部に取り付ける耳タグ)がある。
【0115】節足動物の防除に適した固体または液体の
毒餌は、1種またはそれ以上の一般式(I)の化合物と、
節足動物による消費を誘発する食物またはいくつかの他
の物質から成る担体または希釈剤とから構成される。
【0116】本発明で使用される化合物の有効な使用用
量は、特に、駆除すべき有害生物の種類、または、例え
ばこれらの有害生物による作物の汚染の程度次第で広範
囲に変更し得る。概して、本発明化合物は通常は約0.
05重量%〜約95重量%の1種以上の本発明の有効成
分と、約1重量〜約95重量%の1種以上の固体または
液体担体と、任意に、約0.1%〜約50%の1種以上
の相溶性成分、例えば界面活性剤とを含有し得る。
【0117】本明細書において、「担体」なる用語は、
植物、種子または土壌などに対する有効成分の施用を容
易にするために有効成分と併用される天然または合成の
有機または無機の成分を意味する。従って、この担体は
一般に不活性であり、許容性(例えば特に被処理植物に
対して耕種学的に許容性)でなければならない。
【0118】担体は、固体、例えば、クレー、天然また
は合成のシリケート、シリカ、樹脂、ワックス、固体肥
料(例えばアンモニウム塩)、地中天然鉱物、例えばカオ
リン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャ
イト、モンモリロナイト、ベントナイトもしくは珪藻
土、または、地中合成鉱物、例えばシリカ、アルミナも
しくはシリケート、特にアルミニウムもしくはマグネシ
ウムシリケートである。顆粒剤の適当な固体担体として
は、方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイトなど
の天然岩の砕粉または分割片;無機または有機粉末の合
成顆粒;おが屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸、トウモロ
コシ包葉またはタバコ茎のような有機物の顆粒;珪藻
土、リン酸三カルシウム、粉末コルク、または吸収性カ
ーボンブラック;水溶性ポリマー、樹脂、ワックス;ま
たは固体肥料がある。このような固体組成物は所望の場
合、1種以上の相溶性湿潤剤、分散剤、乳化剤または着
色剤を含有し得、固体の場合にはこれらが希釈剤の機能
も果たす。
【0119】担体は、液体、例えば、水;アルコール、
特にブタノールまたはグリコール及びそれらのエーテル
またはエステル、特にメチルグリコールアセテート;ケ
トン、特にアセトン、シクロヘキサノン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンまたはイソホロン;石
油留分、例えばパラフィン系または芳香族炭化水素、特
にキシレンまたはアルキルナフタレン;鉱油または植物
油;脂肪族塩素化炭化水素、特にトリクロロエタンまた
はメチレンクロリド;芳香族塩素化炭化水素、特にクロ
ロベンゼン;水溶性または強極性溶媒、例えばジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはN−メチル
ピロリドン;液化ガス;などまたはその混合物でもよ
い。
【0120】界面活性剤は、イオン型または非イオン型
の乳化剤、分散剤もしくは湿潤剤またはこれらの界面活
性剤の混合物でよい。これらの例として特に、ポリアク
リル酸塩、リグノスルホン酸塩、フェノールスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩、エチレンオキシドと脂肪
アルコールもしくは脂肪酸または脂肪エステルもしくは
脂肪アミンとの重縮合物、置換フェノール(特にアルキ
ルフェノールまたはアリールフェノール)、スルホコハ
ク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特にアルキルタウ
レート)、アルコールのリン酸エステル、エチレンオキ
シドとフェノールとの重縮合物のリン酸エステル、脂肪
酸とポリオールとのエステル、または上記化合物の硫酸
塩、スルホン酸塩もしくはリン酸塩の官能誘導体があ
る。有効成分及び/または不活性担体が水に難溶性また
は不溶性であり施用組成物の担体が水であるとき、通常
は少なくとも1種類の界面活性剤の存在が必須である。
【0121】本発明組成物は更に、接着剤または着色剤
のような他の添加剤を含有し得る。カルボキシメチルセ
ルロース、または、粉末、顆粒もしくは格子の形態の天
然または合成のポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリ
ビニルアルコールまたはポリ酢酸ビニル、天然リン脂
質、例えばセファリンまたはレシチン、または合成リン
脂質のような接着剤を組成物中に使用し得る。酸化鉄、
酸化チタンまたはプルシアンブルーのような無機顔料、
アリザリン染料、アゾ染料または金属フタロシアニン染
料のような有機染料などの着色剤、または、鉄、マンガ
ン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンまたは亜鉛の塩
のような微量栄養素を使用することも可能である。
【0122】節足動物、植物線虫、蠕形動物または原生
動物のような有害生物を防除するために施用される一般
式(I)の化合物を含有する組成物はまた、共力剤(例え
ば、ピペロニルブトキシドまたはセサメックス)、安定
剤、他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺植物線虫剤、殺蠕形動物
剤、殺球虫剤、殺真菌剤(適宜農業用または獣医薬用、
例えばベノミル及びイプロジオン)、殺菌剤、節足動物
もしくは脊椎動物の吸引剤もしくは忌避剤またはフェロ
モン、脱臭剤、芳香剤、染料、または補助治療薬、例え
ば微量元素を含有し得る。これらは、必要に応じて、薬
効、持続性、安全性、吸収、防除される有害生物のスペ
クトルを改良するように、または、組成物が同じ動物ま
たは被処理地区で他の有用な機能を発揮するように設計
され得る。
【0123】本発明の組成物に含有または併用され得る
他の農薬活性化合物の例は、アセファート、クロルピリ
フォス、デメトン−S−メチル、ジスルフォトン、エト
プロフォス、フェニトロチオン、フェンアミフォス、フ
ォノフォス、イサゾフォス、イソフェンフォス、マラチ
オン、モノクロトフォス、パラチオン、フォレート、ホ
サロン、ピリミフォス−メチル、テルビュフォス、トリ
アゾフォス、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメ
トリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、ペル
メトリン、テフルトリン、アルディカーブ、カルボスル
ファン、メトミル、オキサミル、ピリミカーブ、ベンジ
オカーブ、テフルベンズロン、ジコホル、エンドスルフ
ァン、リンダン、ベンズオキシメート、カータップ、シ
ヘキサチン、テトラジフォン、アベルメクチン、イベル
メクチン、ミルベマイシン、チオファナート、トリクロ
ルフォン、ジクロルボス、ジアベリジンまたはジメトリ
アダゾールである。
【0124】従って農業用に施用する場合には、式(I)
の化合物は一般に固体または液体の形態の種々の組成物
の形態である。
【0125】使用できる固体形態の組成物は、(式(I)
の化合物含量80%以下の)散布用粉剤、水和剤または
顆粒(水分散性顆粒を含む)であり、特に押出、圧縮、粒
状担体の含浸、または粉末を出発物質とする造粒によっ
て得られたものである(これらの水和剤または顆粒中の
式(I)の化合物の含量は約0.5〜約80%である)。1
種以上の一般式(I)の化合物を含有する均質または不均
質な固体組成物、例えば、顆粒、ペレット、ブロックま
たはカプセルは、貯留水または流水を一定期間処理する
ために使用され得る。水分散性濃縮物の擬餌または間断
給餌を用いて本文中の記載と同様の効果が達成され得
る。
【0126】液体組成物は例えば、水性または非水性の
溶液または懸濁液(乳剤、エマルジョン、フローワブ
ル、分散液もしくは溶液)またはエアゾールである。液
体組成物はまた、特に、乳剤、分散剤、エマルジョン、
フローワブル、エアゾール及び水和剤(または散布用粉
剤)、ドライフローワブルまたはペーストから成り、こ
れらは液体組成物の形態であるかまたは施用時に水性噴
霧剤(少量及び超少量)もしくは噴霧剤もしくはエアゾー
ルのような液体組成物を形成する予定の組成物の形態で
ある。
【0127】例えば、乳剤または可溶性濃縮物の形態の
液体組成物は大抵は約5重量%〜約80重量%の有効成
分を含有し、そのままで施用できるエマルジョンまたは
溶液は夫々、約0.01%〜約20%の有効成分を含有
する。溶媒に加えて、乳剤または可溶性濃縮物は、必要
な場合、約2%〜約50%の適当な添加剤、例えば、安
定剤、界面活性剤、浸透剤、防腐剤、着色剤または接着
剤を含有する。例えば植物に施用するために特に適当な
任意の所要濃度のエマルジョンは、これらの濃縮物を水
で希釈することによって得られる。これらの組成物は本
発明で使用され得る組成物の範囲内に包含される。エマ
ルジョンは油中水型または水中油型のいずれでもよく、
濃密なコンシステンシーを有し得る。
【0128】本発明の液体組成物は、通常の農業使用に
加えて、例えば、節足動物(または本発明化合物によっ
て防除される他の有害生物)が発生したまたは発生し易
い基層または立地の処理、例えば地所、屋外もしくは屋
内の貯蔵もしくは加工地区、容器もしくは設備、または
貯留水もしくは流水の処理に使用され得る。
【0129】これらの水性分散液またはエマルジョンま
たは噴霧用混合物は、例えば、適当な手段、主として特
に噴霧によって、作物に施用され得る。噴霧量は一般に
はヘクタールあたり噴霧用混合物約100〜約1,20
0リットルのオーダであるが、必要または施用技術次第
で、もっと多くても、もっと少なくてもよい(例えば、
少量、または超少量)。本発明の化合物または組成物
は、駆除すべき有害生物が棲息する植生、特に根または
葉に施用し易い。本発明の化合物または組成物の別の施
用方法はケミゲーション、即ち、有効成分含有製剤を潅
漑用水に添加する方法である。この潅漑としては、茎葉
用農薬に対してはスプリンクラー潅漑を用い、土壌用ま
たは浸透性農薬に対しては地表潅漑または地下潅漑を用
いる。
【0130】噴霧によって施用され得る濃縮懸濁液は、
沈降しない安定な流体生成物(微粉砕)が得られるように
調製され、通常は、約10重量%〜約75重量%の有効
成分と、約0.5%〜約30%の界面活性剤と、約0.1
%〜約10%の揺変剤と、約0%〜約30%の適当な添
加剤、例えば抑泡剤、防腐剤、安定剤、浸透剤、接着剤
とを含有し、担体として水を含有するかまたは有効成分
を殆どもしくは全く溶解させない有機液体を含有してい
る。沈降防止または水の凍結防止を支援するためにいく
つかの有機固体または無機塩を担体に溶解させてもよ
い。
【0131】水和剤(または散布用粉剤)は通常は、約1
0重量%〜約80重量%の有効成分と、約20%〜約9
0%の固体担体と、約0%〜約5%の湿潤剤と、約3%
〜約10%の分散剤とを含有し、必要な場合には約0%
〜約80%の1種以上の安定剤及び/または他の添加
剤、例えば浸透剤、接着剤、凝固防止剤、着色剤、など
を含有している。これらの水和剤を得るために、(1種
または複数の)有効成分を適当なブレンダー内で添加物
質と完全に混合し、多孔質充填剤に含浸させ、ミルまた
は他の適当なグラインダーによって粉砕する。この手順
によって有利な水和性及び懸濁性を有する水和剤が得ら
れる。水和剤を水に懸濁させて所望の濃度にすることが
でき、この懸濁液は特に植物の茎葉施用に極めて有利で
ある。
【0132】「水分散性顆粒(WG)」(水に容易に分散
する顆粒)は、水和剤の組成に実質的に近似の組成を有
している。これらは、水和剤で記載された配合材料を湿
式で造粒するか(微細有効成分を不活性充填剤及び少量
例えば1重量%〜20重量%の水と接触させるか、また
は、分散剤もしくは結合剤の水溶液と接触させ、次いで
乾燥し選別する)、または、乾式で造粒する(圧縮し、次
いで粉砕して選別する)ことによって調製され得る。
【0133】製剤組成物の形態の有効成分の施用量(有
効薬用量)は一般に約0.005〜約15kg/ha、好
ましくは約0.01〜約2kg/haの範囲である。従
って、製剤組成物の薬用量及び濃度は、施用方法または
組成物の種類またはその用途次第で調整し得る。概し
て、節足動物、植物線虫、蠕形動物または原生動物のよ
うな有害生物の防除に使用される組成物は、約0.00
001重量%〜約95重量%、より特定的には約0.0
005重量%〜約50重量%の1種以上の一般式(I)の
化合物または全有効成分(即ち、一般式(I)の化合物
と、節足動物、植物線虫に有毒な他の物質、殺線虫剤、
殺球虫剤、共力剤、微量元素または安定剤)を含有して
いる。実際に使用される組成物及びその施用薬量は、所
望の効果を達成するように農業者、酪農家、医師及び獣
医、有害生物防除班または他の当業者によって選択され
得る。
【0134】動物、木材、保存製品または家庭用品に局
所使用するための固体または液体組成物は通常は、約
0.00005重量%〜約90重量%、より特定的には
約0.001重量%〜約10重量%の1種以上の一般式
(I)の化合物を含有し得る。動物に経口または非経口、
例えば経皮投与される固体または液体組成物は通常は、
約0.1重量%〜約90重量%の1種以上の一般式(I)
の化合物を含有している。薬物添加食物は通常は、約
0.001重量%〜約3重量%の1種以上の一般式(I)
の化合物を含有している。食品に混合する濃縮物または
補充物は通常は、約5重量%〜約90重量%、好ましく
は約5重量%〜約50重量%の1種以上の一般式(I)の
化合物を含有している。無機塩リックは通常は、約0.
1重量%〜約10重量%の1種以上の一般式(I)の化合
物を含有している。
【0135】家畜、人体、商品、地所または屋外地区に
施用するための粉剤または液体組成物は、約0.000
1重量%〜約15重量%、より特定的には約0.005
重量%〜約20重量%の1種以上の一般式(I)の化合物
を含有している。処理水中の1種以上の一般式(I)の化
合物の適当な濃度は約0.0001ppm〜約20pp
m、より特定的には約0.001ppm〜約5.0ppm
であり、養魚場の治療目的に適当な接触時間で使用し得
る。食用毒餌は約0.01重量%〜約5重量%、好まし
くは約0.01重量%〜約1.0重量%の1種以上の一般
式(I)の化合物を含有している。
【0136】脊椎動物に非経口、経口または経皮または
他の手段で投与する場合、一般式(I)の化合物の投与計
画は、脊椎動物の種類、年齢及び健康に左右され、ま
た、節足動物、蠕形動物もしくは原生動物などの有害生
物の種類または現在の発生の程度もしくは将来の発生の
見込みに左右される。経口または非経口で投与する薬用
量は、動物の体重1kgあたり約0.1〜約100m
g、好ましくは約2.0〜約20.0mgであり、この量
を一回で投与してもよく、または、持続性薬物処理とし
て動物の体重1kgあたり約0.01〜約20.0mg、
好ましくは約0.1〜約5.0mgを毎日投与してもよ
い。持続性放出製剤またはデバイスを使用すると、1日
の必要薬用量の数カ月分の合計量を一度に動物に投与し
得る。
【0137】以下の組成物実施例4A〜4Lは、調製実
施例で記載したような式(I)の化合物を有効成分として
含有する、節足動物特にダニまたは昆虫、植物線虫類、
蠕形動物または原生動物のような有害生物を防除する組
成物を示す。実施例4A〜4Lに記載の組成物の各々を
水に希釈し、圃場に使用するための適正濃度の噴霧可能
組成物とする。以下の組成物実施例4A〜4Lに使用し
た成分(その割合はすべて重量%で示している)の商品名
を以下に示す。
【0138】商品名 化学的記述 EthylanBCP ノニルフェノールエチレンオキシド縮合物 SoprophorBSU トリスチリルフェノールエチレンオキシド縮合物 Arylan CA ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの70%w /w溶液 Solvesso150 軽C10芳香族溶媒 ArylanS ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム DarvanNo.2 リグノスルホン酸ナトリウム CelitePF 合成マグネシウムシリケート担体 SoproponT36 ポリカルボン酸のナトリウム塩 Rhodigel23 多糖キサンタンガム Bentone38 マグネシウムモンモリロナイトの有機誘導体 Aerosil 微細二酸化珪素実施例4A 以下の組成の水溶性濃縮物を調製する: 有効成分 7% EthylanBCP 10% N−メチルピロリドン 83% 部分量のN−メチルピロリドンに溶解したEthyla
nBCPの溶液に、有効成分を添加し、溶解するまで加
熱及び撹拌する。得られた溶液を残量の溶媒で希釈す
る。
【0139】実施例4B 以下の組成の乳剤(EC)を調製する: 有効成分 7% SoprophorBSU 4% ArylanCA 4% N−メチルピロリドン 50% Solvesso150 35% 最初の3つの成分をN−メチルピロリドンに溶解し、次
いでこれにSolvesso150を添加して最終容量
にする。
【0140】実施例4C 以下の組成の水和剤(WP)を調製する: 有効成分 40% ArylanS 2% DarvanNo.2 5% CelitePF 53% 成分を混合しハンマーミルで粉砕して粒度50ミクロン
未満の粉末にする。
【0141】実施例4D 以下の組成の水性フローワブル製剤を調製する: 有効成分 40.00% EthylanBCP 1.00% SoproponT360 0.20% エチレングリコール 5.00% Rhodigel230 0.15% 水 53.65% 成分を均質混合し、平均粒度3ミクロン未満が得られる
までボールミルで粉砕する。
【0142】実施例4E 以下の組成の懸濁乳剤を調製する: 有効成分 30.0% EthylanBCP 10.0% Bentone38 0.5% Solvesso150 59.5% 成分を均質混合し、平均粒度3ミクロン未満が得られる
までボールミルで粉砕する。
【0143】実施例4F 以下の組成の水分散性顆粒を調製する: 有効成分 30% DarvanNo.2 15% ArylanS 8% CelitePF 47% 成分を均質混合し、流体エネルギーミルで微粉砕し、次
いで水(10%まで)と共に噴霧することによって回転ペ
レタイザーで造粒する。得られた顆粒を、余剰の水分を
除去する流動床ドライヤーで乾燥する。
【0144】実施例4G 以下の組成の散布用粉剤を調製する: 有効成分 1〜10% 超微細タルク粉末 99〜90% 成分を均質混合し、更に必要に応じて粉砕して微粉とす
る。経口摂取によって節足動物を防除するためにこの粉
末を節足動物発生箇所、例えば、節足動物が発生したか
または発生する危険のあるゴミ捨て場、保存製品、家庭
用品、動物に施用する。節足動物発生箇所に散布用粉剤
を分布させる適当な手段としては、機械的送風機、手持
ち振り出し容器、または家畜の自家治療デバイスがあ
る。
【0145】実施例4H 以下の組成の食用毒餌を調製する: 有効成分 0.1〜1.0% 小麦粉 80% Molasses 19.9〜19% 成分を均質混合し、必要な毒餌形態にする。経口摂取に
よって節足動物を防除するために、この食用毒餌をア
リ、イナゴ、ゴキブリまたはハエなどの節足動物が発生
する居住用または事業用地所、例えば、厨房、病院また
は店舗、または屋外地区に撒く。
【0146】実施例4I 以下の組成の溶液製剤を調製する: 有効成分 15% ジメチルスルホキシド 85% 必要に応じて撹拌及び/または加熱を伴って有効成分を
ジメチルスルホキシドに溶解する。この溶液を、節足動
物が侵入した家畜に注入施用で経皮投与してもよく、ま
たはポリテトラフルオロエチレン膜(細孔サイズ0.22
マイクロメーター)で濾過して滅菌後に動物の体重10
0kgあたり溶液1.2〜12mlの薬用量で非経口注
射してもよい。
【0147】実施例4J 以下の組成の水和剤を調製する: 有効成分 50% EthylanBCP 5% Aerosil 5% CelitePF 40% EthylanBCPをAerosilに吸収させ、次
いで、他の成分と混合しハンマーミルで粉砕して水和剤
とし、これを水で有効成分0.001〜2重量%の濃度
に希釈し、双翅目幼虫または植物線虫のような節足動物
の発生場所に噴霧によって施用するか、または、節足動
物、蠕形動物または原生動物が発生しているかまたは感
染する危険のある家畜に噴霧または浸漬または飲料水中
の経口投与によって投与し、節足動物、蠕形動物または
原生動物を防除する。
【0148】実施例4K 必要に応じて以下の成分を種々のパーセンテージ(先の
組成物と同様に重量%)で含有する顆粒から徐放性丸剤
組成物を形成する: 有効成分 含浸剤 徐放剤 結合剤 均質混合した成分を顆粒にし、比重2以上の丸剤に圧縮
する。家畜となる反芻動物に節足動物、蠕形動物または
原生動物が侵入することを防除するためにこのような反
芻動物に経口投与すると、蜂巣胃の内部に長期間維持さ
れて活性化合物を連続的に徐放する。
【0149】実施例4L 以下の組成の顆粒、ペレット、ブロックなどの形態の徐
放性組成物を調製する: 有効成分 0.5〜25% ポリ塩化ビニル 75〜99.5% フタル酸ジオクチル(可塑剤) 触媒量 成分をブレンドし、溶融押出または成形によって適当な
形態に形成する。これらの組成物は例えば、貯留水に添
加して使用されてもよくまたは徐放によって有害生物を
防除するように家畜に取り付ける首輪または耳タグを製
造するために使用されてもよい。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 R1は、シアノ、ニトロ、ハロゲン、ホルミル及びアル
    キルカルボニルから成るグループから選択され、 R2は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキ
    シ、ハロアルコキシ、ニトロ、チオシアナト、未置換ま
    たはモノ−もしくはジアルキル置換スルファモイル、未
    置換またはモノ−もしくはジアルキル置換アミノカルボ
    ニル、アルコキシカルボニル、あるいは、未置換または
    置換R11S(O)n{但し、nは0、1または2でR11はア
    ルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ハロシクロア
    ルキル、シクロアルキルアルキルまたはハロシクロアル
    キルアルキルである}から成るグループから選択され、 R3は、水素、アルキル、アルコキシアルキル、プロパ
    ルギル、アリルアルコキシカルボニル、ベンジル、アル
    キルカルボニル及び−C(O)C(R4)(R5)(R6)から成
    るグループから選択され、 R4は、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、並
    びに、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
    シ、シアノ、ニトロ及びハロアルキルから選択された1
    〜5個の基で置換されるかまたは未置換のフェニルから
    成るグループから選択され、 R5は、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、ハ
    ロアルコキシアルキル、アルキルS(O)zアルキル(z=
    0、1、2)、アルコキシ(アルコキシ)aアルキル(a=
    0〜4)、OH、アルキルOC(O)アルキル、及び、ア
    ルコキシから成るグループから選択され、 またはR4とR5とが一緒に、0〜2個のヘテロ原子を有
    する3〜7員の環系を形成しており、 R6は、アルコキシ、ハロアルコキシまたはアルコキシ
    (アルコキシ)b{但し、bは1〜4}またはハロアルコキ
    シ(アルコキシ)b{但しbは1〜4}またはヒドロキシか
    ら成るグループから選択され、 R7は、水素、ハロゲン、または直鎖状もしくは分枝状
    1〜C8アルキル及びアルコキシから成るグループから
    選択され、 R8及びR10は互いに独立して水素またはフッ素を示
    し、 Yは、O及びSから成るグループから選択され、 R9は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキ
    シ、ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ、アルキルカルボ
    ニル、ハロアルキルカルボニル、アルキル−S(O)n
    たはハロアルキル−S(O)nから成るグループから選択
    され、 Xは、窒素原子(N)またはC−R12を示し、ここにR12
    は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C8アルキ
    ル、アルキルチオまたはアルコキシを示す〕で示される
    1−アリールピラゾール誘導体または農薬として許容さ
    れるその塩。
  2. 【請求項2】 R1は、シアノまたはハロゲンを示す、 R2は、R11S(O)nを示し、ここにnは0、1または2
    でR11はアルキルまたはハロアルキルである、 R3は、水素またはアルキルを示す、 R4は、水素、アルキル、並びに、ハロゲン、アルキ
    ル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ニトロまた
    はハロアルキルから選択された1〜5個の基で置換され
    るかまたは未置換のフェニルから成るグループから選択
    される、 R5は、水素またはアルキルを示す、 またはR4とR5とが一緒に3〜7員の環を形成してい
    る、 R6は、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシ(アル
    コキシ)b{但し、bは1〜4}、または、ハロアルコキシ
    (アルコキシ)b{但し、bは1〜4}から成るグループか
    ら選択される、 R7は、水素、ハロゲンまたはアルキルから成るグルー
    プから選択される、 R9は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキルまたはハロ
    アルコキシから成るグループから選択される、 YはOである、 Xは、窒素原子またはC−R12を示し、ここにR12は、
    水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルキルチオまた
    はアルコキシから成るグループから選択される、から成
    る特徴を1つまたはそれ以上有することを特徴とする請
    求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1は、シアノを示し、 R2は、R11S(O)nを示し、ここにnは0、1または2
    でR11はアルキルまたはハロアルキルであり、 R4は、水素またはアルキルを示し、 R5は、水素またはアルキルを示し、 またはR4とR5とが一緒に3〜7員の環を形成し、 R6は、アルコキシ(アルコキシ)b{但し、bは1〜4}を
    示し、 R7は、水素、ハロゲンまたはアルキルから成るグルー
    プから選択され、 R9は、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ハロアル
    コキシから成るグループから選択され、 Xは、窒素原子またはC−R12を示し、ここにR12は、
    水素、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルキルチオまた
    はアルコキシから成るグループから選択される、ことを
    特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 有効量の請求項1から3のいずれか一項
    に記載の式(I)の1−アリールピラゾール誘導体または
    農薬として許容されるその塩を、農薬として許容される
    希釈剤または担体と共に含むことを特徴とする農薬組成
    物。
  5. 【請求項5】 有効量の請求項1から4のいずれか一項
    に記載の式(I)の1−アリールピラゾール誘導体または
    農薬として許容されるその塩で該当場所を処理すること
    を特徴とする1つの場所の有害生物防除方法。
  6. 【請求項6】 場所が、作物の育成に使用されるかまた
    は使用されるべき地区であることを特徴とする請求項5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 節足動物または蠕形動物の感染治療薬の
    製造に使用される請求項1から3のいずれか一項に記載
    の式(I)の1−アリールピラゾール誘導体または農薬と
    して許容されるその塩。
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