JPH1072092A - 制動機構を備えた搬送容器 - Google Patents

制動機構を備えた搬送容器

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JPH1072092A
JPH1072092A JP8229989A JP22998996A JPH1072092A JP H1072092 A JPH1072092 A JP H1072092A JP 8229989 A JP8229989 A JP 8229989A JP 22998996 A JP22998996 A JP 22998996A JP H1072092 A JPH1072092 A JP H1072092A
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JP
Japan
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container
caster
force
brake lever
wire
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Pending
Application number
JP8229989A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takeda
慎一 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH1072092A publication Critical patent/JPH1072092A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ安価でしかも確実に機能する制動機
構を備えた樹脂製搬送容器を提供する。 【解決手段】 容器本体1の底部に設けられたキャスタ
のうち、搬送の進行方向に対して前輪(または後輪)と
なるキャスタ3に制動機構6を取り付け、この制動機構
6と、容器本体1の把手5に配置したブレーキレバー7
とをワイヤWを介して連結し、このワイヤWによってレ
バー7の操作力を制動機構6に伝達する構造とする。こ
のように操作力の伝達にワイヤWを用いることで、樹脂
製容器の寸法にばらつきがあってもこれを吸収できると
ともに、操作力伝達のための付属部品が不要となって部
品点数が少なくて済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル・地下街や駅
構内などの各種場所から出たごみの搬送、あるいは工場
等において重量物等を搬送するのに用いられる大型の搬
送容器(300L〜800L程度)に関し、さらに詳し
くは制動機構を備えた搬送容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみや重量物等の運搬用の容器として
は、上面が開口された箱形形状の容器本体の底部に運搬
用のキャスタを設けたコンテナ型の容器が一般に広く使
用されている。
【0003】また、この種のコンテナ型の容器には、樹
脂成形品と金属製のものがあるが、制動機構付搬送容器
といえば一般に金属製の容器であり、その制動を操作す
るための伝達手段も鉄製線材や金属製のカム部品の組み
合わせ等により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂製の搬
送容器には、従来、例えば登録意匠番号772954に
見られるように制動機構が設けられておらず、このため
樹脂製容器で下り坂を搬送しようとする場合、重量が作
業者に掛かり大きな負担になっていた。
【0005】一方、制動機構付金属製の搬送容器は自重
が重く、平地の走行でも作業に負担を与える。このよう
な点を考慮して、金属製の搬送容器に付いている制動機
構を、樹脂製搬送容器に取り付けようとすると、部品点
数が多くなり組付けに多くの時間を要する。また、樹脂
製容器は収縮のばらつきが大きいため、金属部品の組付
け時にばらつきが生じ、安定した制動性能が得られ難い
という問題が起こる。
【0006】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、軽量かつ安価でしかも確実に機能する制動機構
を備えた樹脂製搬送容器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、実施の形態図面である図1及び図2に示
すように、上面に矩形の開口をもつ箱形形状の樹脂製容
器本体1の底部に運搬用のキャスタ3,3と4,4が設
けられた搬送容器において、それらキャスタのうち、搬
送の進行方向に対して前輪(または後輪)となるキャス
タ3,3に取り付けられた制動機構6と、容器本体1の
互いに対向する短側壁の一方1cに設けられた把手5に
支点が配置されるブレーキレバー7を備え、このブレー
キレバー7の作用点と制動機構6とがワイヤWを介して
連結され、そのワイヤWによってブレーキレバー7の操
作力が制動機構6に伝達されるように構成されているこ
とによって特徴づけられる。
【0008】ここで、本発明の搬送容器に用いるキャス
タとしては、軽量化をはかるため、車輪がゴム製または
樹脂製のものを用いることが好ましい。また、制動機構
の具体的な構成としては、例えば図3及び図4に示すよ
うに、表面に突起6dをもつ金属製の板(押し付け板6
a)を、ばね6cの力を利用して車輪3aの外周面に押
し付けることにより制動力を得るといった構成が挙げら
れる。なお、このような構成において、車輪3aに制動
力を与える部材として、摩擦抵抗の大きい材料を張り付
けた板を用いてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。図1及び図2はそれぞれ本発明
の実施の形態の構造を示す側面図及び背面図である。
【0010】容器本体1は、長側壁1a,1b及び短側
壁1c,1dと底板1eからなる箱形形状の樹脂成形品
で、その上面のみが開口されている。この容器本体1の
長側壁1aの上部には、内容物の出し入れを行い易くす
るために切欠き凹部(図示せず)が設けられている。こ
の容器本体1に取り付けられる蓋2は、同じく樹脂成形
品で容器本体1の開口部(切欠き凹部も含む)を覆う形
状に加工されている。
【0011】容器本体1には底面の4角(前後・左右の
4箇所)に、ゴム製または樹脂製のキャスタ3,3及び
4、4が装着されている。この例では、4個のキャスタ
のうち、図1の左方に位置するキャスタ3,3を前輪と
し、右方に位置するキャスタ4,4を後輪としている。
また前輪となるキャスタ3,3に後述する制動機構6を
取り付けて固定キャスタとし、後輪となるキャスタ4,
4を自在キャスタとしている。
【0012】なお、容器本体1には、後輪側の短側壁1
cの上部(例えば地上から850mm±200mmの位
置)に、容器搬送の際に利用する把手5が設けられてい
る。さて、制動機構6は、図3,図4に示すように、キ
ャスタ3の車輪3aの上方に配置される金属製の押し付
け板6a、この押し付け板6aを回動自在に支承する回
転軸6b及び引張コイルばね6cを備えている。
【0013】その引張コイルばね6cは、一端が押し付
け板6aの端部に他端がキャスタの車輪軸受3bの側面
に固着され、押し付け板6aの回転軸6bに、引き伸ば
された状態で巻掛けられており、その引張力(復元力)
により押し付け板6aを車輪3aの外周面に押し付ける
ように構成されている。なお、押し付け板6aの表面
(押し付け面)には、制動力を高めるためバーリング加
工等により突起6dが形成されている。
【0014】一方、容器本体1の把手5にはブレーキレ
バー7が設けられている。このブレーキレバー7は、把
手5の支持材5aに設けた回転軸7aに回動自在に支承
されており(図5参照)、その先端(作用点)にワイヤ
Wの一端が連結されている。
【0015】このワイヤWの他端は、制動機構6の押し
付け板6aの先端部に連結されている。また、ワイヤW
は両端部以外がアウタPによって被覆されており、その
アウタPの両端は、それぞれ制動機構6の側方近傍に設
けられた調整金具8aと、ブレーキレバー7の下方近傍
に設けられた調整金具8bによって支持されている。
【0016】ここで、以上の構造において、制動機構6
の押し付け板6aからブレーキレバー7までのワイヤW
の長さは、ブレーキレバー7を操作しない状態(図1の
状態)で、ワイヤWにある程度の弛みがあり、ブレーキ
レバー7を操作したときに押し付け板6aに対し引張力
が働くような長さに調整されている。
【0017】次に、この実施の形態の作用を、以下、図
5及び先の図3,図4を参照しつつ述べる。まず、ブレ
ーキレバー7がフリーの状態のときには、図3に示すよ
うに、制動機構6の押し付け板6aがキャスタ3の車輪
3aの外周面に押し付けられ、車輪3aに制動が掛かっ
た状態となる。
【0018】この状態から、ブレーキレバー7を掴んで
下方に動かすと、図5に示すようにワイヤWが引き上げ
られ、その縦運動が容器本体1のコーナ部で横運動に変
わって制動機構6に伝達される。このワイヤWによる伝
達力によって押し付け板6aが横方向に引っ張られ、こ
れにより押し付け板6aが、図4に示すように、回転軸
6bを中心として上方に回転し車輪3aの外周面から離
れて車輪6aがフリーの状態(制動解除)となる。な
お、このようにブレーキレバー7を動かしてもアウタP
は不動でこのアウタP中をワイヤWが摺動するので問題
はない。
【0019】この後、ブレーキレバー7を離してフリー
の状態にすると、制動機構6の引張コイルばね6cの弾
性力により、押し付け板6aが車輪3aの外周面に押し
付けられて自動的に制動が掛かるとともに、その引張力
がワイヤWを介してブレーキレバー7の端部に伝達さ
れ、ブレーキレバー7が元の位置(図1)に自動的に復
帰する。
【0020】ここで、以上の実施の形態においては、ブ
レーキレバー7が把手5の上方近傍に位置しているの
で、搬送容器を輸送する際に把手5とともにブレーキレ
バー7を握ることで簡単に制動を解除でき、また搬送容
器を目的とする場所まで運んだ後、把手5及びブレーキ
レバー7から手を離すだけで、搬送容器の固定を行うこ
とができるので非常に便利である。
【0021】さらに、重量物を収容して下り坂を搬送す
るような場合であっても、ブレーキレバー7を離すだけ
搬送容器に自動的に制動が掛かり、しかも制動のための
力も要らないので、作業者に掛かる力の負担が少なくて
済み、重量物を容易にかつ安全に搬送することが可能と
なる。
【0022】なお、以上の実施の形態では、押し付け板
6aを車輪3aに押し付ける力を与える手段として引張
コイルばねを用いているが、これに代えて、圧縮コイル
ばねあるいは板ばね等を用いても本発明は実施可能であ
る。
【0023】また、以上の実施の形態では、搬送容器の
前輪を固定キャスタとしているが、後輪に、図3に示し
たような構造の制動機構を設けて後輪を固定キャスタと
してもよい。
【0024】さらに、以上の実施の形態では、ブレーキ
レバー7を下方に動かしてワイヤWに引張力を与えたと
きに、制動機構6による制動が解除されキャスタ3の車
輪3aがフリーな状態となるように構成としているが、
これとは逆の構成すなわちブレーキレバー7を下方に動
かしたときに、車輪3aに制動力を与えるといった構成
を採ることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器本体の底部に装着されたキャスタに制動機構を取り
付け、その制動機構とこれを操作するブレーキレバーと
をワイヤで連結して力の伝達を行う構造としたから、樹
脂製容器の寸法にばらつきがあっても、そのばらつきを
ワイヤの弛みで吸収することができるので、安定した制
動性能を得ることができる。
【0026】ここで、キャスタに付けた制動機構を、容
器本体の短側壁に設けたブレーキレバーで操作しようす
る場合、操作力の伝達方向を、上下方向から横方向に変
えることが必要になり、従来ではその力の伝達方向を変
える手段として金属製のカム等を使用していたが、ワイ
ヤの場合、そのような付属部品が不要なことから、部品
点数が少なくて済むとともに、部品組み付け作業も容易
なる。
【0027】以上のことから、本発明の構造を採用する
ことで、軽量・安価でしかも確実に機能する制動機構を
備えた樹脂製搬送容器の実現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構造構成を示す側面図
【図2】同じく実施の形態の構造を示す背面図
【図3】本発明の実施の形態に用いるキャスタ3と制動
機構6を抽出して示す図
【図4】同じくキャスタ3と制動機構6を抽出して示す
【図5】本発明の実施の形態の作用説明図
【符号の説明】
1 容器本体 1c 短側壁 2 蓋 3 キャスタ(前輪) 3a 車輪 4 キャスタ(後輪) 5 把手 6 制動機構 6a 押し付け板 6b 回転軸 6c 引張コイルばね 6d 突起 7 ブレーキレバー 7a 回転軸 W ワイヤ P アウタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に矩形の開口をもつ箱形形状の樹脂
    製容器本体の底部に運搬用のキャスタが設けられた搬送
    容器において、それらキャスタのうち、搬送の進行方向
    に対して前輪または後輪となるキャスタに取り付けられ
    た制動機構と、容器本体の互いに対向する短側壁の一方
    に設けられた把手に支点が配置されるブレーキレバーを
    備え、このブレーキレバーの作用点と制動機構とがワイ
    ヤを介して連結され、そのワイヤによってブレーキレバ
    ーの操作力が制動機構に伝達されるように構成されてい
    ることを特徴とする制動機構を備えた搬送容器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載の搬送容器において、キ
    ャスタの車輪がゴムまたは樹脂で構成され、上記制動機
    構が、表面に突起をもつ金属製の板または摩擦抵抗の大
    きい材料を張り付けた板を、ばねの力を利用して車輪の
    外周面に押し付けることにより制動力を得るように構成
    されていることを特徴とする制動機構を備えた搬送容
    器。
JP8229989A 1996-08-30 1996-08-30 制動機構を備えた搬送容器 Pending JPH1072092A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040042437A (ko) * 2002-11-14 2004-05-20 현대모비스 주식회사 바퀴 고정장치가 구비된 사무용 의자
JP2006069318A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Hanaoka Sharyo Kk ハンドカート
JP2008273418A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Nagano:Kk 運搬台車のストッパー
JP2012091557A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Gop Kk ロールボックスパレット
CN104843392A (zh) * 2015-05-04 2015-08-19 马卓娅 一种移动式垃圾箱
JP2016064028A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社日乃本錠前 キャスターのブレーキ装置

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