JPH106703A - 防音車輪 - Google Patents

防音車輪

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JPH106703A
JPH106703A JP18161796A JP18161796A JPH106703A JP H106703 A JPH106703 A JP H106703A JP 18161796 A JP18161796 A JP 18161796A JP 18161796 A JP18161796 A JP 18161796A JP H106703 A JPH106703 A JP H106703A
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JP
Japan
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wheel
disk
annular member
hub
elastic body
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Pending
Application number
JP18161796A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kudo
裕一 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、防音効果が高く、高速走行が可能で
且つ耐久性の高い防音車輪にかかるものである。 【解決手段】車軸に接続されるハブとレ−ルとの踏面が
外周に形成されたリムと、ハブとリムとを連結するディ
スクとで構成される車輪と、ディスクの両面又は片面に
ディスクと平行して環状部材を配置し、この環状部材の
ハブ側を車輪にボルト結合され、リム側のディスクと環
状部材の間に弾性体を挟着した防音車輪。 11‥車輪、12‥車輪のディスク、13‥ブレ−キデ
ィスク、14‥凸部、15‥ハブ、16‥ボルト、17
‥ゴム弾性体、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音効果が高く、
高速走行が可能で且つ耐久性の高い防音車輪にかかるも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道車両の高速化に伴いその騒音
対策が重要になってきている。そして車両の騒音源の解
析が進むにつれて車輪が騒音の発生源となっていること
が判ってきた。そこで、従来からこの車輪から発生する
音を防止すべく各種の対策が取られている。
【0003】その対策方法としては防音車輪と弾性車輪
があり、前者の防音車輪としてゴム付リングタイプや丸
リングタイプがある。このゴム付きリングタイプは図6
に示すように車輪のリム31の内周面にゴム32をサン
ドイッチしたスチ−ルリング33、34を取り付けた構
造であり、丸リングタイプは図示はしないが車輪のリム
の内周面にステンレスリングを取り付けた構造である。
しかるに、このような構造の防音車輪は防音効果が十分
でないという問題が指摘されている。
【0004】一方、後者の弾性車輪は車輪のリム41と
ディスク42の間にゴム43を介在させたタイプであ
り、図7に示すように剪断タイプのもの、図示はしない
が圧縮タイプのもの、更には圧縮・剪断タイプのもの等
がある。しかしながら、このような従来の弾性車輪は防
音効果は大きいものの高速走行には適さず、更にはゴム
が劣化する等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者は
この鉄道車両の騒音発生メカニズムを解析したところ、
車輪のディスクの振動が車両の騒音発生に大きく寄与し
ていることを解明したものであり、この振動を防ぐこと
が車両の防音に効果があることが判った。そこで本発明
者はかかる知見にたってなされたものであり、防音効果
が高く、高速走行が可能で且つ耐久性の高い防音車輪を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、車軸に
接続されるハブとレ−ルとの踏面が外周に形成されたリ
ムと、ハブとリムとを連結するディスクとで構成される
車輪と、ディスクの両面又は片面にディスクと平行して
環状部材を配置し、この環状部材のハブ側を車輪にボル
ト結合し、リム側のディスクと環状部材の間に好ましく
はゴム様の弾性体を挟着したことを特徴とする防音車輪
にかかるものである。
【0007】そして、発明の第2は、車軸に接続される
ハブとレ−ルとの踏面が外周に形成されたリムとハブと
リムとを連結するディスクと、このディスクの両面にデ
ィスク面から所定間隔をおいてブレ−キディスクが配置
され、このブレ−キディスクはハブ側で車輪にボルト結
合された車輪であって、当該車輪のディスク面とブレ−
キディスクの間に好ましくはゴム様の弾性体を挟着した
ことを特徴とする防音車輪にかかるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の好適
例を第1発明をもって説明すると、車輪のディスクにゴ
ム様弾性体を介して環状部材が当接されることになり、
かかる構成により環状部材がいわゆるダイナミックダン
パ−の役割を果たすと共に、環状部材と車輪のディスク
の相対変動(横ズレ)があっても、その間に介在する前
記ゴム様弾性体が剪断方向に変位(ズリ振動)し、この
変位がゴム様弾性体により吸収、発散されることで車輪
のディスクの振動を減衰させることになり、この結果車
輪から発生する騒音を減少させるものである。
【0009】尚、環状部材としては必ずしも全体が円盤
状となっていなくともよく、場合によっては、扇形部材
を配置することによって環状部材を構成してもよい。更
に、ゴム様弾性体も全体が円盤状であってもよいが、ブ
ロック状のものであってもよく、このゴム様弾性体もデ
ィスクと環状部材のいずれか一方に接着されるのが好ま
しいが、場合によっては単に挟着されるだけであっても
効果は同等である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。 (第1実施例)第1実施例は第1発明の実施例であっ
て、図1に示すように車輪1のディスク2に対し、その
両面に円盤状の環状部材3を配置し、環状部材3の内縁
部をハブ4にボルト5止めした構造であって、この車輪
1のディスク2と環状部材3との間にゴム弾性体6を挟
着させた車輪である。この場合、車輪1のディスク2の
振動はディスク2の中央部分の振動が一番大きいので、
この部分を中心にゴム弾性体6を挟着させることが望ま
しい。
【0011】尚、ゴム弾性体6は車輪1のディスク2と
環状部材3の両面に接着するのが好ましいが、一方にの
み接着することでも或いは単に挟み込んだだけであって
もよい。更にゴム弾性体6の形状はド−ナツ状でもブロ
ック状で多数配置でもよい。一方、環状部材3もド−ナ
ツ状の形状以外に、扇型のものを組み合わせて環状体と
してもよいことは勿論である。
【0012】本第1発明は上記の構成により環状部材3
がいわゆるダイナミックダンパ−の役割を果たすと共
に、環状部材3と車輪1のディスク2の相対変動(横ズ
レ)があっても、その間に介在したゴム弾性体6が剪断
方向に変位(ズリ振動)し、この変位がゴム弾性体6に
より吸収、発散されることで車輪1のディスク2の振動
を減衰させることになり、この結果車輪から発生する騒
音を減少させるものである。
【0013】(第2実施例)第2実施例は第2発明の実
施例であって、例えば新幹線用車輪の車輪とブレ−キデ
ィスクの間に弾性体を挟着したものである。新幹線用の
車輪は図2に示すように車輪11のディスク12に対し
てその両面にブレ−キディスク13が嵌め込まれている
構造であって、図3はそのブレ−キディスク13の内周
面を示す。かかるブレ−キディスク13は車輪側に12
個の凸部14を有しており、これが車輪11のディスク
12に接するようになっていて、ブレ−キディスク13
の内縁側が車輪11のハブ15にボルト16により固定
されている。
【0014】さて、この従来のブレ−キディスク13は
内周面の凸部14が車輪11のディスク12に軽く接触
しているが、本発明にあっては、この凸部14と車輪1
1のディスク12との間に例えば3mm厚の高減衰性能
を有するゴム弾性体17を挟み込むものであり、そして
ブレ−キディスク13をボルト16止めすることでこの
ゴム弾性体17を圧縮密着させる構造となっている。
尚、ブレ−キディスク13は高熱となるので、介在させ
るゴム弾性体17は耐久性の高いシリコンゴム等が好ま
しく、防音効果上は高減衰性能を有するゴム弾性体が好
ましい。即ち、実際には耐熱性且つ高減衰性能を有する
ゴム弾性体が好ましい。
【0015】尚、実際の新幹線用の車輪におけるブレ−
キディスク13裏面の凸部14は前記したように放射状
に12個形成されているので、その部位に対応して12
個のゴム17を挟み込んだが、場合によってはゴム弾性
体17は上述に示す12点の配置以外にド−ナツ状に配
置してもよい。
【0016】本第2発明は上記の構成によりブレ−キデ
ィスク13が実施例1の環状部材3に相当することにな
り、ブレ−キディスク13がダイナミックダンパ−の役
割を果たし、車輪から発生する騒音を減少させるもので
ある。
【0017】
【発明の効果】図4は上記した実施例2の車輪(ブレ−
キディスク13と車輪11のディスク12の間の12点
の凸部14に3mm厚のゴム弾性体を介在させた)にお
ける室内打撃音試験結果を示すグラフである。かかるグ
ラフは縦軸に1/3オクタ−ブバンドレベル(dB)、
横軸に中心周波数(HZ)をとった。
【0018】尚、実験方法は図5に示す通りであり、試
供車輪のリム部を553gの鋼球にて水平方向に打撃を
加え、これを水平方向に100mm離れた位置でマイク
ロホンにて打撃時に生じる音を収録する方法で実施し
た。
【0019】図4におけるAは本実施例の車輪のデ−タ
であり、Bは従来の車輪のデ−タである。このグラフか
ら明らかなように本発明品における車輪にあっては、ほ
ぼ全域において防音低減効果があることが判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1発明の車輪の実施例を示す縦断面図
である。
【図2】図2は第2発明の車輪の実施例を示す縦断面図
である。
【図3】図3は図2に用いられるブレ−キディスク13
の内周面を示す。
【図4】図4は実施例2の車輪における室内打撃音試験
結果を示すグラフである。
【図5】図5は室内打撃音試験方法の略図である。
【図6】図6は従来のゴム付きリングタイプの防音車輪
の断面図である。
【図7】図7は従来の剪断タイプの弾性車輪の断面図で
ある。
【符号の説明】
1、11‥‥車輪、 2、12‥‥車輪のディスク、 3‥‥環状部材、 4、15‥‥ハブ、 5、16‥‥ボルト、 6、17‥‥ゴム弾性体、 13‥‥ブレ−キディスク、 14‥‥凸部、 A‥‥実施例2の車輪における室内打撃音試験結果を示
すグラフ、 B‥‥従来の車輪における室内打撃音試験結果を示すグ
ラフ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸に接続されるハブとレ−ルとの踏面
    が外周に形成されたリムと、ハブとリムとを連結するデ
    ィスクとで構成される車輪と、ディスクの両面又は片面
    にディスクと平行して環状部材を配置し、この環状部材
    のハブ側を車輪にボルト結合され、リム側のディスクと
    環状部材の間に弾性体を挟着したことを特徴とする防音
    車輪。
  2. 【請求項2】 車軸に接続されるハブとレ−ルとの踏面
    が外周に形成されたリムとハブとリムとを連結するディ
    スクと、このディスクの両面にディスク面から所定間隔
    をおいてブレ−キディスクが配置され、このブレ−キデ
    ィスクはハブ側を車輪にボルト結合された車輪であっ
    て、当該車輪のディスク面とブレ−キディスクの間に弾
    性体を挟着したことを特徴とする防音車輪。
  3. 【請求項3】 前記弾性体がゴム様弾性体である請求項
    第1項或いは第2項記載の防音車輪。
JP18161796A 1996-06-21 1996-06-21 防音車輪 Pending JPH106703A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100746609B1 (ko) * 2005-07-12 2007-08-08 주식회사 에이브이티 방음차륜
CN104943468A (zh) * 2015-07-13 2015-09-30 西南交通大学 列车降噪车轮
JP2015529590A (ja) * 2012-07-30 2015-10-08 ルッキーニ エッレエセ エセ.ピ.ア.Lucchini Rs S.P.A. 鉄道用車輪および減衰要素
CN108099487A (zh) * 2018-01-18 2018-06-01 华东交通大学 一种利用三维准声子晶体减振降噪的车轮

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