JPH1066611A - 締 金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開バックル型の締金に関する。 【解決手段】 相互に蝶番止めされた第１細片および第
２細片、および掛け金部から成る。第２細片の一端部に
カバーが軸回転可能に取付けられ、このカバーは開口部
を有し、この開口部へ第２細片の突出部が挿入する構成
である。締金が閉鎖位置のときに、突出部の上面がカバ
ーの上面と実質的同一レベルになり、それにより締金の
厚みが減少する。締金は時計のリストレットに有利に使
用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は第１蝶番によりそれ
ぞれの一端部で相互に連結された第１細片および第２細
片から成る革等により形成されるリストレット用の展開
バックル型（ｕｎｆｏｌｄｉｎｇ ｂｕｃｋｌｅ）締金
に関し、前記第１細片の他端部はリストレットの第１要
素を連結するための手段、および締金が閉鎖位置のとき
に第２細片へ第１細片を係止するための手段を含み、第
２細片の他端部がリストレットの第２要素へ取付けられ
たカバー上で軸回転するように第２蝶番により取付けら
れた締金を提供する。

【０００２】

【従来の技術】これに対応する締金はＣＨ−Ａ６８５０
９５の特許明細書に記載されている。この特許明細書の
締金を形成するバックルはそれぞれ一端部で相互に蝶番
止めされ、かつそれぞれの他端部がリストレットの第１
要素および第２要素へ連結された第１細片および第２細
片から成る。特定態様として、この特許明細書は第１細
片の端部でリストレットの第１要素を挿入するバック
ル、および第２細片の他端部で蝶番止めされたカバーを
開示し、かかるカバーはリストレットの第２要素を所定
長で折り曲げるための棒へ固定されている。この態様に
おいて、カバーの下部は第２細片を蝶番止めするピンを
収容するために穿孔した突出部へ固定されている。従っ
て、この態様では、第２細片はカバーの下全面に存在
し、それにより締金が第２細片上を全面的に被覆するの
で、締金の厚みが増大する。

【０００３】更に、ＧＢ３４７９６８の特許明細書は展
開バックル型締金を開示し、請求項１の導入部の特徴と
して特にベルト用の締金を説明している。この締金で
は、ベルトの第２要素はカバーへ連結されず、カバー内
に形成された長手方向の通路を通り、締金の閉鎖位置に
おいて突出部を介して通路内に挟持される。この態様
は、一方で、カバーと突出部との間でベルトの第２要素
の端部を折り曲げて挟持することによりその端部を劣化
させ、かつ他方で、カバーの開口部へ延びるベルトの第
２要素の上面部分が露出して摩耗すると言う欠点を有す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
欠点を解消するための展開バックル型締金を提供するこ
とを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明による革等により形成されたリストレット用の
展開バックル型締金は、第１蝶番によりそれぞれの一端
部で相互に連結された第１細片および第２細片から成
り、第１細片の他端部はリストレットの第１要素を連結
けるための手段、および締金が閉鎖位置のときに第２細
片へ第１細片を係止するための手段を含み、第２細片の
他端部は第２蝶番によりカバー上で軸回転するように取
付けられた締金に関し、かかる締金において前記カバー
が第２細片の他端部の突出部を挿入する開口部を有し、
かつ前記突出部の上面は締金が閉鎖位置のときに前記カ
バーの上面と実質的同一レベルであり、リストレットの
第２要素は第３蝶番によりカバーへ連結されていること
を特徴とする。

【０００６】一実施態様として、前記突出部は第２蝶番
および第３蝶番間に延在することを特徴とする。他の実
施態様として、前記第１細片の他端部はリストレットの
第１要素を導入するための第１ループを形成する開口部
を有し、リストレットの第１要素の端部は第１細片の下
に位置し、リストレットの第１要素を第１細片へ連結す
るための手段はリストレットの第１要素が侵入する前記
第１ループの手前の領域に配置された第１舌部から成
り、第１舌部はリストレットの第１要素の複数の孔の１
つへ挿入されることを特徴とする。

【０００７】更、他の態様として、前記リストレットの
第１要素の端部を受けかつ案内するために第２ループは
第１細片の下で第１ループの後側に配置されていること
を特徴とする。更に、他の態様として、第２細片とその
終端である突出部との間に、締金が閉鎖位置のときに第
１細片上に配置された第２舌部へ係止する折れ部が形成
されていることを特徴とする。

【０００８】更に、他の態様として、前記突出部の端部
は第２細片をカバーへ連結する第２蝶番を形成すべく巻
回されていることを特徴とする。前記突出部上にはマー
ク等装飾が施されていてよい。更に、他の態様として、
前記カバーは締金の開放を促進するための***部を有す
ることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明について可能な実
施態様を示す添付図面を参照して説明する。本発明の締
金は図面に明らかに示されたように、展開バックル型の
所謂ポートフォリオ型である。例えば、ＣＨ−Ａ６８５
０９５から周知のごとく、このタイプの締金は第１細片
４および第２細片３から成る。これらの細片は第１蝶番
９により相互に一端部で連結される。この蝶番は両細片
内に設けられた蝶番ピンへ挿入される棒部材で構成され
る。第１細片４の他端部１２はリストレットの第１要素
を取付けるための手段、および第２細片３へ第１細片４
を係止するための手段を含む。第２細片３の他端部２５
は第２蝶番１０により第２細片３上で軸回転させるため
に取付けられたカバー１９を担持する。リストレットの
第２要素２はこのカバー１９へ取付けられる。

【００１０】図１から３に示されたように、本発明は、
カバー１９が開口部２１を有し、そこへ第２細片３の他
端部２５の突出部８が挿入されることを特徴とする。図
３に示されたように、第２細片３の突出部８の上面２６
は、この締金が閉鎖位置のときに、カバー１９の上面２
７と実質的同一レベルに位置する。従って、カバー１９
が開放していることにより、第２細片３の突出部８はそ
こへ挿入され、締金が閉鎖位置のときに締金の全厚みは
減少する。

【００１１】更に詳細に図１を参考することにより、第
１細片４は横切る方向で連結されかつ棒９を受ける蝶番
で終端する２つの側棒５および６から成ることが理解さ
れる。側棒５と６間の空間には、締金が閉鎖位置のとき
に、第２細片３の一部が収容される。第１細片４の側棒
５および６は第１細片４の他端部を形成する部１２に続
く。部１２は開口部を形成する第１ループ１５を有し、
ここへリストレットの第１要素が導入される。第１要素
１は孔１６を有し、ループ１５を通過した後に第１細片
４下に位置決めされる。第１要素１を第１細片４へ取付
けるために、第１要素が第１ループへ侵入する前の領域
内に第１舌部１４が設けられている。かかる舌部はその
ようにして要素１の複数の孔１６の一つへ挿入される。
適宜孔を選択することによりリストレットの長さは調整
できる。

【００１２】添付図面は、また、第１細片４の下で第１
ループ１５の後に配置された第２ループ２２があること
を示している。この第２ループは強制的ではないが第１
要素１の端部を受けかつ案内するのに役立つ。例示締金
において、第１細片４の第２細片３への係止は次のよう
にして達成できる。添付図面から明瞭に理解されるよう
に、第２舌部１７は第１細片４から上昇している。特に
図２および３から理解されるように、第２細片３の部７
とその細片の突出部８との間には折れ部２３が形成され
ており、かつこの折れ部２３は締金が閉鎖位置のとき
に、第１細片４の第２舌部１７へ係止する。このよう
に、折れ部２３は２つ機能を実行すると言える。即ち、
細片相互を係止するために使用でき、かつ第２細片３の
部７および突出部８間の接続部として、既に説明したよ
うに、締金の厚みを減少させる。

【００１３】図２および３に示されたように、突出部８
の端部１１は巻回されて第２細片３をカバー１９へ取付
ける第２蝶番１０を形成する。同様に図２および３に示
されたように、第２要素２は第３蝶番１８よりカバー１
９へ取付けられている。この蝶番はカバー１９の翼部内
に形成された孔へ収容される棒を有する既知方法により
形成構成され、かかる棒は第２要素２の端部を通過す
る。

【００１４】ここで、上記リストレットの要素を本発明
の締金に適合するように特に調製する必要はないことを
特記する。実際に、本発明の締金は、この他方の要素を
収容するために他方に棒を有する通常のバックルと同様
に作用する。従って、例えば、本発明の締金はリストレ
ットに何ら変更を加えることなくSwatchウオッチ（登録
商標）上の既知従来バックルと置換できる。

【００１５】同様に、図示されたように、本発明の締金
を開放するために、カバー１９は***部２０を有し、こ
の***部の下で爪が慴動する構成である。最後に、突出
部８の上面２６は、ここではＭ２８に象徴されるよう
に、マーク、イニシャル等いずれのタイプの装飾を含ん
でよい。以上のごとく、本発明の締金は、革、プラスチ
ック等で形成された時計のリストレット上に有利に使用
できることが理解されるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の締金を開放位置で示す斜視図である。

【図２】図１の締金の開放位置における長手断面図であ
る。

【図３】図１の締金の閉鎖位置または係止位置における
長手断面図である。

【符号の説明】 １…リストレットの第１要素ムラック ２…第２要素 ３…第２細片 ４…第１細片 ８…突出部 ９…第１蝶番 １０…第２蝶番 １４…第１舌部 １５…第１ループ １７…第２舌部 １９…カバー ２０…***部 ２２…第２ループ ２３…折れ部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１蝶番（９）によりそれぞれの一端部
   で相互に連結された第１細片（４）および第２細片
   （３）から成る革等により形成されたリストレット用の
   展開バックル型締金であって、第１細片（４）の他端部
   （１２）はリストレットの第１要素（１）を連結けるた
   めの手段（１４）、および締金が閉鎖位置のときに第２
   細片（３）へ第１細片（４）を係止するための手段（１
   ７）を含み、第２細片（３）の他端部（２５）は第２蝶
   番（１０）によりカバー（１９）上で軸回転するように
   取付けられた締金において、カバー（１９）は第２細片
   （３）の他端部（２５）の突出部（８）を挿入する開口
   部（２１）を有し、かつ突出部（８）の上面（２６）は
   締金が閉鎖位置のときにカバー（１９）の上面（２７）
   と実質的同一レベルであり、リストレットの第２要素
   （２）は第３蝶番（１８）によりカバー（１９）へ連結
   されていることを特徴とする締金。
2. 【請求項２】 突出部（８）は第２蝶番（１０）と第３
   蝶番（１８）間に延在することを特徴とする、請求項１
   の締金。
3. 【請求項３】 第１細片（４）の他端部（１２）はリス
   トレットの第１要素（１）を導入する第１ループ（１
   ５）を形成する開口部を有し、リストレットの第１要素
   （１）の端部は第１細片（４）の下に位置し、リストレ
   ットの第１要素（１）を第１細片（４）へ連結するため
   の手段はリストレットの第１要素（１）が侵入する第１
   ループ（１５）前の領域に配置された第１舌部（１４）
   から成り、第１舌部（１４）はリストレットの第１要素
   （１）の複数の孔（１６）の１つへ挿入されることを特
   徴とする、請求項１の締金。
4. 【請求項４】 リストレットの第１要素（１）の端部を
   受けかつ案内するための第２ループ（２２）は第１細片
   （４）の下で第１ループ（１５）の後に配置されている
   ことを特徴とする、請求項３のバックル。
5. 【請求項５】 第２細片（３）とその終端である突出部
   （８）との間に、締金が閉鎖位置のときに第１細片
   （４）上に配置された第２舌部（１７）へ係止する折れ
   部（２３）が形成されていることを特徴とする、請求項
   １の締金。
6. 【請求項６】 突出部（８）の端部（１１）は第２細片
   （３）をカバー（１９）へ連結する第２蝶番（１０）を
   形成すべく巻回されていることを特徴とする、請求項１
   の締金。
7. 【請求項７】 カバー（１９）は締金の開放を促進する
   ための***部（２０）を有することを特徴とする、請求
   項１の締金。
8. 【請求項８】 マーク（２８）または装飾が第２細片
   （３）の突出部（８）の上面（２６）へ施されているこ
   とを特徴とする、請求項１の締金。