JPH1063582A - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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JPH1063582A
JPH1063582A JP8242611A JP24261196A JPH1063582A JP H1063582 A JPH1063582 A JP H1063582A JP 8242611 A JP8242611 A JP 8242611A JP 24261196 A JP24261196 A JP 24261196A JP H1063582 A JPH1063582 A JP H1063582A
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JP8242611A
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Yoshiaki Ueda
義明 植田
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Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の故障情報と学習情報を電源遮断
状態でも不揮発に信頼性高く保持させる。 【解決手段】 自動変速機25の故障情報と学習情報を
EEPROM18に書き込んで保持させる。EEPRO
M18は、書き込み回数が数万回の限界値を越えると記
憶内容が揮発し易くなるから、書き込み回数が1万回に
達した時点で書き替えを禁止してそのときの記憶内容に
固定する。データ領域と回数領域の組をEEPROM1
8に3組設定して順番に使用すれば、3万回の書き込み
が可能になるとともに、最新の3回分の書き込み情報を
EEPROM18から読み出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き込み回数に制
限のあるメモリ素子を用いて、電源遮断状態でも故障情
報や学習情報を不揮発に保持させる車両用制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両各部の故障を検知して形成した故障
情報や、自動変速機の学習制御によって形成された定数
情報等をメモリ素子に書き込んで保持する車両用制御装
置が実用化されている。これらの情報は、自動車のキー
スイッチがOFFされて電源遮断状態となっても不揮発
に保持される必要があるから、通常のRAM素子をリチ
ウム電池でバックアップしたり、メモリ素子として書き
替え可能なROM素子、いわゆるEEPROMを使用す
る必要がある。
【0003】特開昭61−169332号公報には、E
EPROMを使用して、自動変速機に故障が発生するご
とに、故障の内容をデータ化して書き込むようにした車
両用制御装置が示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】書き替え可能なROM
素子では、書き込み回数が増すごとにビットの記憶内容
が揮発し易くなり、1万回〜10万回と言った所定の限
界回数を越えると記憶内容の信頼性が失われる。そし
て、書き替え可能なROM素子の間違った記憶内容に基
づいて故障判断を行うと修理を誤る可能性がある。ま
た、自動変速機の変速時の油圧制御に学習制御を採用し
ている場合、間違った記憶内容に基づいて変速時の油圧
制御を行うと変速ショックが増加する可能性がある。
【0005】本発明は、書き替え可能なROM素子の記
憶内容の信頼性を確保して、適正な故障判断や正確な学
習制御を実行できる車両用制御装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記憶
内容を書き替え可能で電源遮断状態でも不揮発に保持可
能なメモリ素子と、車両の制御を通じて書き込み情報が
獲得され、前記メモリ素子に所定量のデータを書き込む
制御回路とを有する車両用制御装置において、前記メモ
リ素子の同一領域における書き込み回数が所定値に達す
るとその領域への書き込みを禁止するものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記データを保持するデータ領域と書き込み回数を
保持する回数領域とが前記メモリ素子に設定され、前記
制御装置は、前記データを前記データ領域へ書き込むご
とに、前記回数領域の記録内容を1変化させる書き込み
を行い、前記回数領域の記録内容が所定回数に達すると
前記データ領域への書き込みを禁止するものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、前記データ領域と回数領域の組が前記メモリ素子に
複数設定され、前記制御回路は、1組の回数領域で記録
内容が所定値に達するごとに、別の未使用の組で前記デ
ータの書き込みを開始させるものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2の構成におい
て、前記データ領域と回数領域の組が前記メモリ素子に
複数設定され、前記制御回路は、前記データ領域と回数
領域の複数の組を順番に使用して前記データを書き込む
ものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜4の構成に
おいて、前記データを、自動変速機の故障情報と自動変
速機制御の学習定数の少なくとも一方としたものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の車両用制御装置では、メモリ素子に
書き込んだ記憶内容を電源遮断状態でも不揮発に保持さ
せて、再度電源を通じた際や後日に、記憶内容を参照し
た制御や判断を可能にする。そして、メモリ素子の同一
領域における書き込み回数が所定値を越えると記憶内容
の信頼性が失われるから、書き込み回数が所定値に達す
ると、その同じ領域での書き込みを禁止して、最後に書
き込まれた記憶内容を保持させたままにしておく。
【0012】請求項2の車両用制御装置では、データ領
域における書き込み回数が回数領域におけるカウント回
数と一致する。メモリ素子の回数領域に書き込んだ書き
込み回数を参照してデータ領域の書き込み回数を評価す
る。回数領域の書き込み回数が所定値に達すると、デー
タ領域における書き込み回数も所定値に達し、両方の領
域で記憶内容が固定されてその後も記憶内容の信頼性が
一定に保たれる。
【0013】請求項3の車両用制御装置では、データ領
域と回数領域の複数の組を使用することで、メモリ素子
のビットに許容される書き込み回数の複数倍の回数の書
き込みを可能にする。1つの組で書き込み回数が所定値
に達すると、別の未使用の組での書き込みを開始させ
る。
【0014】請求項4の車両用制御装置では、データ領
域と回数領域の複数の組を使用することで、メモリ素子
のビットに許容される書き込み回数の複数倍の回数の書
き込みを可能にする。複数の組を順繰りに利用して書き
込みを行うから、メモリ素子は、常に最新の複数個のデ
ータを一定以上の信頼性で保持する。
【0015】請求項5の車両用制御装置では、自動変速
機の故障が発生するごとに書き替えられる故障情報、ま
たは、自動変速機制御の制御過程で最適化される制御用
の学習定数がメモリ素子に書き込まれる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照して第1実施例
を説明する。図1に示すように、自動変速機コントロー
ルユニット10には、CPU(演算素子)15を中心と
して入力回路12、出力回路13、および3種類のメモ
リ素子が配置される。3種類のメモリ素子は、自由な書
き込みが可能だが電源遮断状態で記憶内容が失われるR
AM16、記憶内容を変更できないROM17、電源遮
断状態でも記憶内容を保持するが、書き込み回数が1万
回を越えると記憶内容が保証されないEEPROM18
である。電源回路11は、車載されたバッテリー21か
らキースイッチ22を通じて供給される12Vの直流電
圧から5Vの電源電圧を形成して、演算素子15、入力
回路12、出力回路13、RAM16、ROM17、E
EPROM18に供給する。
【0017】入力回路12には、操作部23、エンジン
24、および自動変速機25が接続される。操作部23
からは変速パターンスイッチ等、エンジン24からはス
ロットルセンサ等、自動変速機25からは各種センサや
セレクトスイッチ等の出力信号が入力される。自動変速
機25は図示しないソレノイドA、BのON/OFF組
み合わせを変更して変速段を切り替えており、ソレノイ
ドA、Bの異常を検知するための信号入力も入力回路1
2に接続されている。入力回路12は、これら各種の入
力信号を、CPU15に適合するデジタル信号にそれぞ
れ変換してCPU15に入力する。出力回路13は、自
動変速機25と警告部26に接続されて、CPU15が
出力するデジタル信号から、接続先に適合させた信号出
力を形成する。
【0018】CPU15は、出力回路13を通じて、自
動変速機25の複数のソレノイドやアクチュエータを制
御する。CPU15は、自動変速機25の故障を検知し
た場合と、自動変速機25の学習制御を通じて学習定数
を変更する場合について、故障情報(故障箇所のみ)と
学習定数を含むデータを形成してEEPROM18に書
き込む。CPU15は、EEPROM18における書き
込み回数が所定の限界値に達すると、警告部26を通じ
て、現在は故障内容や学習定数が更新されていない旨の
文字表示を行う。
【0019】図2の(a)に示すように、EEPROM
18には、30バイトのデータ領域E1と2バイトの回
数領域F1が設定される。データ領域E1の記憶内容が
1回書き替えられるごとに、回数領域F1の記憶内容
(回数N1)が1増加され、10000に達するとデー
タ領域E1の書き替えが禁止され、その記憶内容は、9
999回目の書き込み状態のまま保持される。データ領
域E1に書き込まれるデータは、図2の(b)に示すよ
うに構成される。全体で30バイト、先頭の2バイトが
故障情報、続く24バイトが学習定数である。
【0020】先頭の2バイト16ビット中、ビットB1
がソレノイドA、ビットB2がソレノイドB、ビットB
3がスロットルセンサに対応する。断線や短絡等の故障
が検出されると、故障箇所に対応するビットに1を設定
し、正常箇所に対応するビットに0を設定したデータが
形成される。先頭の2バイトに続く24バイトには、変
速の種類とスロットル開度と温度範囲の組み合わせごと
のライン圧の設定値(ライン圧ソレノイドの制御量)を
配列している。すなわち、1速−2速、2速−3速の変
速種類と、8段階のスロットル開度、低温、常温の温度
範囲の組み合わせから24種類の条件が選択され、それ
ぞれの条件に対応して1バイトの制御量が設定されてい
る。自動変速機コントロールユニット10は、自動変速
機25で変速が実行されるごとに変速時間を計測してお
り、変速時間が所定の基準値から掛け離れてくるとライ
ン圧の設定値が不適当と判断し、そのときの条件に対応
する制御量を変更する。
【0021】自動変速機コントロールユニット10は、
図3に示すフローチャートに従って自動変速機25を制
御し、EEPROM18の記憶内容を書き替える。ステ
ップ111では、自動変速機25の通常の制御が実行さ
れる。エンジン25のスロットル開度と車速と設定され
たセレクトポジションに応じた最適な変速段が選択さ
れ、選択された変速段に対応して、自動変速機25の2
個の変速用のソレノイドA、BのON/OFF組み合わ
せが切り換えられる。
【0022】また、変速過程では、変速用のソレノイド
A、BのON/OFFと関連付けてライン圧を変化させ
ている。変速過程では、自動変速機25のライン圧を通
常値よりも低下して締結要素(クラッチ、ブレーキ)の
摩擦面にすべりを許容し、変速ショックを吸収させる。
変速過程のライン圧を設定するための制御量は、学習制
御によって初期値から更新を繰り返して現在の値に調整
されている。ライン圧の学習制御は、摩擦面の磨耗に伴
う変速時間の伸びを相殺して、変速ショックを増すこと
なく、新車と同様な応答性の高い変速を可能にする。ま
た、自動変速機25のソレノイドには、それぞれ断線や
短絡と言った故障を検知する専用の故障検出回路が設け
てある。CPU15は、故障検出回路の出力からソレノ
イドの故障を判断する。他のいくつかのセンサに関して
は、状況に反する異常な出力値を検知してCPU15が
故障を判断する。
【0023】ステップ112では、EEPROM18の
回数領域F1に設定された書き込み回数N1が1万回に
達したか否かが識別される。1万回未満であれば、ステ
ップ113でリセットされたか否かが識別される。1万
回に達した場合は、ステップ123で警告部26を通じ
た警告表示がなされる。ステップ113におけるリセッ
トは、修理工場で修理が完了した際に、担当者が故障箇
所の記憶内容を強制的に消去する操作である。リセット
がなされるとステップ120へ進んでリセットに対応す
るデータが形成される。ステップ120では、故障情報
16ビットの全ビットを0とし、学習定数を変更しない
書き込み用のデータが形成される。リセットに該当しな
ければ、ステップ114へ進んで、EEPROM18の
データ領域E1を読み込む。
【0024】ステップ115では、新規故障検出がなさ
れたか否かが識別される。ステップ111の制御を通じ
て故障箇所が検出されていれば、ステップ114で読み
込んだデータ領域E1の故障情報と比較される。故障検
出が無かった場合や、既に故障箇所として記録された故
障箇所が再度検出されている場合にはステップ116へ
進む。既に故障箇所として記録されていれば、改めて故
障情報を書き替える必要がないからである。ステップ1
16では、ステップ111の制御を通じて学習定数が変
更されたか否かを識別する。新規故障が非検出で学習定
数も不変更であれば、ステップ117へ進んで故障解消
か否かを識別する。ステップ114で読み込まれた故障
箇所について今回に故障が検知されていなければ、故障
箇所が正常状態に復帰したと判断してステップ119へ
進み、該当する故障箇所の1を0に置き換えた書き込み
用のデータを形成する。ステップ114で読み込まれた
故障箇所について今回も故障が検知されている場合や、
故障箇所の記録が存在しない場合には、以下のフローが
バイパスされてEEPOM18の書き込みは実行されな
い。
【0025】ステップ115で新規故障検出と判断され
た場合、ステップ118では、故障情報16ビット中、
新たな故障箇所のビットを1に変更した書き込み用のデ
ータを形成する。また、ステップ116で学習定数の変
更有りと判断された場合、ステップ118では、該当す
る条件の古い学習定数を新しい学習定数に置き換えた書
き込み用のデータを形成する。故障したままの故障箇所
や変更の無い学習定数については元の値がそのまま複写
される。
【0026】ステップ121では、ステップ118、1
19、120のいずれかで形成されたデータがEEPR
OM18のデータ領域E1に書き込まれる。ステップ1
22では、EEPROM18の回数領域F1から読み込
んだ回数N1に1を加えた数値が、新たに回数領域F1
に書き込まれる。
【0027】第1実施例の自動変速機コントロールユニ
ット10によれば、キースイッチ22をOFFしても、
自動変速機25やその制御システムの故障箇所がEEP
ROM18に不揮発に保持されるから、故障箇所を特定
する際の有力な参考情報として活用でき、修理や整備の
効率と信頼性が向上する。変速時のライン圧制御に使用
される学習定数に関しても同様に保持されるから、バッ
テリー21の交換や自動変速機コントロールユニット1
0の取り外し修理等を行っても、車両の操作感覚の連続
性が確保され、運転者に違和感を与えない。また、新規
故障の場合と故障解消の場合にだけ故障情報を書き替
え、同じ故障が連続的に検知される場合には書き替えを
行わないから、故障検出ごとに書き替える場合に比較し
て書き替え回数が節約され、EEPROM18を長期間
使用できる。そして、書き替えの回数N1が1万回に達
すると、以後のデータ領域E1における書き替えを禁止
するから、無制限に書き替えを続けてEEPROM18
のデータ領域E1の記録内容が変化し、故障箇所の特定
に手間取ったり、ライン圧制御が不適正となることがな
い。
【0028】図4、図5を参照して第2実施例を説明す
る。第2実施例では、図2の(b)に示す書き込み用の
データがそのまま使用されるが、CPU15によるEE
PROM18への書き込み態様を異ならせてある。図4
に示すように、第2実施例では、EEPROM18に、
3個のデータ領域E1〜E3と3個の回数領域F1〜F
3を設定する。回数領域F1〜F3から読み込んだ書き
込み回数N1、N2、N3を参照して、データ領域E
1、E2、E3の順番で1万回づつ書き込みを実行す
る。データ領域E1における書き込み回数N1が1万回
に達すると、故障箇所と学習定数の記憶場所を未使用の
データ領域E2に変更する。データ領域E2でも書き込
み回数N2が1万回に達すると、データ領域E3におけ
る書き込みを開始する。データ領域E3における書き込
み回数N3が1万回に達すると、故障情報も学習定数も
そのときの記憶内容に固定されたままとなる。
【0029】第2実施例では、図5に示す手順に従って
故障箇所の記録とライン圧の学習制御を行う。ステップ
211では、ライン圧の学習制御と故障箇所の検出を含
む自動変速機25の制御が図3のステップ111と同様
に実行される。ステップ212では、回数領域F1から
読み込んだ回数N1が1万回に達したか否かが識別され
る。回数N1が1万回未満であればステップ221へ進
み、今回の記録場所としてデータ領域E1と回数領域F
1の組が選択される。回数N1が1万回であれば、今回
の記録場所としてデータ領域E1が不適当であるから、
ステップ213に進む。ステップ213では、回数領域
F2から読み込んだ回数N2が0か否かが識別される。
回数N2が0であればステップ214へ進み、データ領
域E1の記憶内容をそのままデータ領域E2に複写す
る。後のステップ223でデータ領域E2の記録内容を
読み込むから、初回はデータ領域E1の記憶内容を準備
する。
【0030】回数N2が0でなければステップ215へ
進み、回数領域F2から読み込んだ回数N2が1万回か
否かが識別される。回数N2が1万回未満であればステ
ップ220へ進み、今回の記録場所としてデータ領域E
2と回数領域F2の組が選択される。回数N2が1万回
であれば、今回の記録場所としてデータ領域E3が選択
され得るから、ステップ216に進む。ステップ216
では、回数領域F3から読み込んだ回数N3が0か否か
が識別される。回数N3が0であればステップ217へ
進み、データ領域E2の記憶内容をそのままデータ領域
E3に複写する。後のステップ223でデータ領域E3
の記録内容を読み込むから、初回はデータ領域E2の記
憶内容を準備する。ステップ218では、回数N3が1
万回か否かが識別される。回数N3が1万回未満であれ
ばステップ219へ進んで、今回の記録場所としてデー
タ領域E3と回数領域F3の組が選択される。回数N3
が1万回であれば、ステップ232へ進んで図3のステ
ップ123と同様な警告表示を行う。
【0031】ステップ222以下では、ステップ212
〜221の処理を通じて選択されたデータ領域と回数領
域の1組を使用して、故障情報の記録と学習定数の更新
を行う。ステップ222では、リセットされたか否かが
識別される。リセットされている場合、既に故障箇所は
正常に修理されていると判断して、ステップ229へ進
んで、第1実施例のステップ120と同じく、故障情報
16ビットの全ビットを0としたデータを作成する。リ
セットに該当しなければ、ステップ223へ進んで、選
択されたデータ領域の記憶内容を読み込む。
【0032】ステップ224では、新規故障検出がなさ
れたか否かが識別される。データ領域に未記録の故障箇
所で故障検出がされている場合、ステップ227へ進ん
で故障情報16ビット中、新たな故障箇所のビットを1
に変更したデータが作成される。新規故障検出に該当し
ない場合はステップ225へ進む。ステップ225で
は、学習定数が変更されたか否かを識別する。学習定数
が変更された場合は、ステップ227へ進んで古い学習
定数を新しい学習定数に置き換えたデータを作成する。
学習定数が不変更であれば、ステップ226へ進んで故
障解消か否かを識別する。ステップ223で読み込まれ
た故障箇所について故障検知されない場合、ステップ2
28へ進んで、該当する故障箇所の1を0に置き換えた
データが作成される。ステップ223で読み込まれた故
障箇所について今回も故障検知されている場合や、故障
箇所の記録が存在しない場合には、ステップ227〜2
31のフローがバイパスされてEEPROM18の書き
込みは実行されない。ステップ230では、作成された
データがEEPROM18に書き込まれ、選択されたデ
ータ領域の記憶内容が更新される。ステップ231で
は、選択された回数領域から読み込んだ回数に1を加え
た数値が、新たにその回数領域に書き込まれる。
【0033】第2実施例によれば、第1実施例の1万回
に比較して3倍の書き込み回数を確保できる。
【0034】図6を参照して第3実施例を説明する。第
3実施例は、図4に示す3個のデータ領域E1、E2、
E3と回数領域F1、F2、F3を使用して、図5に示
されるステップ212〜221の処理を図6に示す処理
に置き換えたものである。すなわち、データ領域E1と
回数領域F1の組と、データ領域E2と回数領域F2の
組と、データ領域E3と回数領域F3の組とを順番に使
用して記憶内容の書き替えを行い、最終的に回数領域F
3の回数N3が1万回に達すると、故障情報と学習定数
が固定される。
【0035】ここでは、上述した共通する構成や処理に
関しては説明を省略し、図6に示す各処理を説明する。
ステップ312では、回数領域F3から読み込んだ回数
N3と回数領域F2から読み込んだ回数N2を比較す
る。回数N3よりも回数N2が大きければ、前回にデー
タ領域E2で書き込みが実行されているから、ステップ
317へ進み、今回の記録場所としてデータ領域E3と
回数領域F3の組が選択される。回数N3と回数N2が
等しければステップ313へ進む。ステップ313で
は、回数領域F1から読み込んだ回数N1と回数領域F
2から読み込んだ回数N2を比較する。回数N2よりも
回数N1が大きければ、前回にデータ領域E1で書き込
みが実行されているから、ステップ316へ進み、今回
の記録場所としてデータ領域E2と回数領域F2の組が
選択される。回数N1と回数N2が等しければステップ
314へ進む。
【0036】ステップ314では、回数N3が1万回か
否かを識別する。回数N3が1万回未満であればステッ
プ315へ進み、今回の記録場所としてデータ領域E1
と回数領域F1の組が選択される。データ領域E1、E
2、E3を順番に使用して書き替え回数を重ね、回数N
1が1万回となると、次回は、データ領域E2を用いた
書き込みが実行されて回数N2が1万回となる。最後に
データ領域E3を用いた書き込みが実行されて回数N3
が1万回となると、次回にはステップ314からステッ
プ232へ進んで警告表示を行う。
【0037】第3実施例の制御によれば、第1実施例の
1万回に比較して3倍の書き込み回数を確保できる。そ
して、データ領域E1、E2、E3の記憶内容を読み取
れば、最新の故障情報に加えて、その直前の過去2回分
の故障情報も入手できるから、故障発生状況を時間的に
捕えて故障原因を判断したり、故障−故障解消の繰り返
しで見逃し易い接触不良等も正確に判断できる。
【0038】なお、自動変速機では、新車から走行距離
で1万km程度で学習定数はほぼ一定の値に収束するか
ら、例えば、書き込み回数が1万回に達した時点で学習
定数を固定し、以後は故障情報だけを更新してもよい。
そして、自動変速機の摩擦板が交換される等した場合に
学習定数の更新を担当者のリセット操作を通じて開始さ
せてもよい。これにより、書き込み回数が1万回以降に
同じ学習情報が繰り返し記録されていた大きな記録領域
を、故障情報の記録に振り分けることが可能となる。ま
た、故障情報を記憶させる領域と学習定数を記憶させる
領域を別々に設けてそれぞれに回数領域を設けてもよ
い。学習定数に関しては1つのデータ領域を設定して書
き替え回数が1万回に達すると書き替えを禁止し、故障
情報に関しては5個のデータ領域を設定して順番に書き
込みを行い、合計5万回の書き込みを可能にしてもよ
い。
【0039】なお、上記各実施例では書き込み情報が獲
得されるごとにEEPROMに故障情報や学習定数を書
き込むものとしているが、これに限定されず、例えばキ
−スイッチのOFF時に一括して書き込んだりしてもよ
い。これにより、さらに書き換え回数が節約され、EE
PROMを長時間使用することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、メモリ素子の
同一領域における書き込み回数が所定値を越えないか
ら、その領域の記憶内容の信頼性が一定以上に確保され
る。
【0041】請求項2の発明によれば、データ領域を設
定する同じメモリ素子に回数領域を設けるから、書き込
み回数を電源遮断状態でも不揮発に保持するための専用
のメモリ素子を設ける必要が無い。
【0042】請求項3の発明によれば、データ領域と回
数領域の組を1組設ける場合に比較して多数回の書き込
みを実行できる。
【0043】請求項4の発明によれば、データ領域と回
数領域の組を1組設ける場合に比較して多数回の書き込
みを実行できる。また、データ領域と回数領域の組を順
番に使用するから、いつでも最新の書き込み情報ととも
に、過去に遡った複数回分の書き込み情報が得られるか
ら、これらの書き込み情報を比較する等、有効に活用し
て修理や整備を適確に実施できる。
【0044】請求項5の発明によれば、メモリ素子から
読み取った故障箇所や故障内容の信頼性を一定以上に確
保できるから、書き込み内容と異なる間違った記憶内容
に基づいて故障判断を行わないで済む。また、メモリ素
子から読み取った学習定数の信頼性を一定以上に確保で
きるから、学習を通じて獲得された値と異なる間違った
学習定数に従って自動変速機を制御しないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機コントロールユニットの構成と接続
の説明図である。
【図2】メモリ素子におけるデータ領域と回数領域の設
定の説明図である。
【図3】第1実施例の制御のフローチャートである。
【図4】メモリ素子におけるデータ領域と回数領域の設
定の説明図である。
【図5】第2実施例の制御のフローチャートである。
【図6】第3実施例の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
10 自動変速機コントロールユニット 11 電源回路 12 入力回路 13 出力回路 15 CPU 16 RAM 17 ROM 18 EEPROM 21 バッテリー 22 キースイッチ 23 操作部 24 エンジン 25 自動変速機 26 警告部 B1、B2、B3 ビット E1、E2、E3 データ領域 F1、F2、F3 回数領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶内容を書き替え可能で電源遮断状態
    でも不揮発に保持可能なメモリ素子と、 車両の制御を通じて書き込み情報が獲得され、前記メモ
    リ素子に所定量のデータを書き込む制御回路とを有する
    車両用制御装置において、 前記メモリ素子の同一領域における書き込み回数が所定
    値に達するとその領域への書き込みを禁止することを特
    徴とする車両用制御装置。
  2. 【請求項2】 前記データを保持するデータ領域と書き
    込み回数を保持する回数領域とが前記メモリ素子に設定
    され、 前記制御装置は、前記データを前記データ領域へ書き込
    むごとに、前記回数領域の記録内容を1変化させる書き
    込みを行い、前記回数領域の記録内容が所定回数に達す
    ると前記データ領域への書き込みを禁止することを特徴
    とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 【請求項3】 前記データ領域と回数領域の組が前記メ
    モリ素子に複数設定され、 前記制御回路は、1組の回数領域で記録内容が所定値に
    達するごとに、別の未使用の組で前記データの書き込み
    を開始させることを特徴とする請求項2記載の車両用制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記データ領域と回数領域の組が前記メ
    モリ素子に複数設定され、 前記制御回路は、前記データ領域と回数領域の複数の組
    を順番に使用して前記データを書き込むことを特徴とす
    る請求項2記載の車両用制御装置。
  5. 【請求項5】 前記データは、自動変速機の故障情報と
    自動変速機制御の学習定数の少なくとも一方であること
    を特徴とする請求項1〜4記載の車両用制御装置。
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