JPH106269A - 工業用ロボット - Google Patents

工業用ロボット

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JPH106269A
JPH106269A JP16025696A JP16025696A JPH106269A JP H106269 A JPH106269 A JP H106269A JP 16025696 A JP16025696 A JP 16025696A JP 16025696 A JP16025696 A JP 16025696A JP H106269 A JPH106269 A JP H106269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はロボットのアーム及び手首部を軽量
化することを課題とする。 【解決手段】 第2アーム6は、後端には手首部7の各
軸を駆動するモータ13〜15が取り付けられている。
各モータ13〜15の出力軸は、第2アーム6に沿って
延在するロッド22〜24に連結され、各ロッド22〜
24の端部はロッド25〜27に連結されている。ロッ
ド25,27の端部には、螺旋状の係合部としてのウォ
ーム37,38が設けられている。また、第1ケース1
0の内部には、ウォーム37,38に歯合するウォーム
ホイール47,48が設けられている。モータ13,1
5の回転駆動力がウォーム37,38及びウォームホイ
ール47,48を介して手首部7の軸に伝達される。第
2アーム6の内部にロッド22〜24が挿通され、第1
ケース10の内部にウォーム37,38及びウォームホ
イール47,48が設けられて軽量化が図られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業用ロボットに係
り、特にアーム先端に取り付けられた手首部の各軸に駆
動力を伝達する伝達機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に工場等の自動化ラインに設置され
る工業用ロボットには、主にプレイバック形の多関節ロ
ボットが使用されている。この種の工業用ロボットは、
大略、基台と、基台上で旋回する旋回ベースと、旋回ベ
ース上に起立する第1アームと、第1アームの上端より
水平方向に延在する第2アームと、第2アームの先端に
取り付けられた手首部とよりなる。
【0003】手首部の先端には、例えば塗装ガンやハン
ド等の治具が装着されており、ワークの搬送に併せて所
定の作業を行うようにアーム及び手首部が動作する。手
首部は、互いに直交する3方向のX軸方向,Y軸方向,
Z軸方向の回転力が伝達されて駆動され、3次元動作を
行うことができる。
【0004】また、手首部の各軸を駆動するためのモー
タは、第2アームの後部に取り付けられており、モータ
の回転駆動力は第2アームの内部に配設された伝達機構
を介して手首部の各軸に伝達される。このように手首部
にモータの回転駆動力を伝達する伝達機構としては、
例えば第2アームの中心に一の軸を駆動するロッドが挿
通され、ロッドの外側には他の2軸を駆動するためのト
ルクチューブが2重に配設されている。
【0005】従って、第2アームの内部には、1本のロ
ッドよりなる第1の回転軸と、2本のトルクチューブよ
りなる第2、第3の回転軸とが同心円状に挿通されてお
り、各軸が干渉し合わないように各軸間が軸受により回
転自在に保持されている。そして、各軸の端部は傘歯車
を介して手首部の各軸に回転駆動力を伝達する構成とな
っている。
【0006】また、別の伝達機構では、第2アームの
内部に3本のロッドが平行に配設され、手首部の内部に
1本のロッドよりなる第1の回転軸と、2本のトルクチ
ューブよりなる第2、第3の回転軸とが同心円状に挿通
され、さらにこれらと直交する方向に延在する回転軸と
2本のトルクチューブが設けられた構成とされ、第2ア
ームの内部に挿通された3本のロッドの回転駆動力が傘
歯車を介して手首部の各軸及びトルクチューブに伝達さ
れる構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような伝達機構
が用いられた従来の構成では、第2アームの内部に1
本のロッドと2本のトルクチューブ、及び各軸を軸承す
るための軸受が配設されており、特に2本のトルクチュ
ーブが鉄製であり、且つロッドに比べて断面が環状であ
るので断面積が大きく、その分重量が増大している。そ
のため、第2アームの総重量がかなり重くなり、第2ア
ームを駆動するモータを大型化して駆動トルクを確保す
る必要がある。
【0008】また、上記のような伝達機構が用いられ
た従来の構成では、第2アームの内部に3本のロッドが
平行に配設されているので、第2アームの総重量が軽量
化されている反面、手首部に2本のトルクチューブが取
り付けられているため、手首部の重量が増大している。
【0009】そのため、手首部を支持する第2アームの
先端部分の重量が増大することになり、その分第2アー
ムの肉厚を厚くして第2アームの剛性を高めなければな
らない。その結果、第2アーム自体の重量も増大するこ
とになり、手首部の先端に装着される治具(例えば塗装
ガン、ハンド等)の重量が制限されてしまうばかりか、
ロボットの動作速度が低下するため、第2アームを駆動
するモータを大型化する必要があった。
【0010】そこで、本発明は上記問題を解決した工業
用ロボットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、手
首部を駆動する駆動部と、該駆動部の回転駆動力を前記
手首部の各軸に伝達する伝達機構とを有する工業用ロボ
ットにおいて、前記伝達機構は、螺旋状の係合部を有す
る伝達部材を介して前記駆動部の回転駆動力を前記手首
部の各軸に伝達することを特徴とするものである。
【0012】従って、本発明によれば、トルクチューブ
に代えてウォームギヤ等の螺旋状の係合部を有する伝達
部材を介して手首部を駆動できるので、従来の伝達機構
に用いられたトルクチューブを不要にして伝達機構の軽
量化を図ることができ、これに伴ってアーム駆動用モー
タの小型化も可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明になる工業用ロボットの第
1実施例の構成図である。工業用ロボット1は、塗装エ
リア2内に設置されており、被塗装物が搬送されると、
予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバック形
の多関節ロボットである。工業用ロボット1は、大略、
基台3と、基台3上でA軸回りに旋回する旋回ベース4
と、旋回ベース4上で起立しB軸回りに揺動する第1ア
ーム5と、第1アーム5の上端から水平方向に延在しC
軸回りに揺動する第2アーム6と、第2アーム6の先端
に設けられた手首部7とよりなる。
【0014】手首部7の先端にはブラケット8を介して
塗装ガン9が取り付けられている。塗装ガン9は、第1
アーム5及び第2アーム6の揺動により所定の塗装高さ
位置に移動し、手首部7により塗料噴射方向が変更され
る。手首部7は、第2アーム6の先端に固着された第1
ケース10と、D軸回りに回動する第2ケース11と、
E軸回りに回動する第3ケース12と、塗装ガン9をF
軸回りに回動させる軸13とよりなる。ケース11,1
2及び軸13は、第2アーム6の基端部に取り付けられ
たモータ14〜16により個別に駆動される。そして、
各モータ14〜16の回転駆動力は、第2アーム6及び
手首部7の内部に設けられた伝達機構(図1では隠れて
見えない)を介して手首部7のケース11,12及び軸
13に伝達される。
【0015】工業用ロボット1は、各可動部がモータ
(図示せず)により駆動されて塗装ガン9の位置や塗装
方向を調整するようになっており、各モータはロボット
コントローラ17からの制御信号により制御される。そ
して、工業用ロボット1の各関節部分には、各可動部の
角度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が組み込
まれており、ロボットコントローラ17はエンコーダか
ら出力された検出信号がフィードバックされることによ
り、各モータを制御して旋回ベース4、第1アーム5、
第2アーム6、手首部7を正確に駆動する。
【0016】第2アーム6上には、色替バルブユニット
18が取り付けられている。そして、塗装ガン9は、塗
料供給チューブ19を介して色替バルブユニット18に
接続されている。また、色替バルブユニット18には、
複数の塗料供給チューブ20が接続されており、各塗料
供給チューブ20を介して各色の塗料が供給される。そ
して、色替バルブユニット18の各弁は、ロボットコン
トローラ17に設けられた色替制御装置(図示せず)に
より切替え制御されて指定した塗料を選択的に塗装ガン
9へ供給する。
【0017】ここで、第2アーム6及び手首部7の内部
に設けられた伝達機構の構成について説明する。図2は
第2アーム6及び手首部7の内部構造を示す縦断面図で
ある。第2アーム6は、中空形状に形成されており、後
端には手首部7の各軸を駆動するモータ13〜15が取
り付けられている。また、各モータ13〜15は、第2
アーム6の後端に取り付けられたカバー21により保護
されている。
【0018】各モータ13〜15の出力軸は、第2アー
ム6に沿って延在するロッド22〜24に連結されてい
る。各ロッド22〜24は平行に延在しており、相互に
干渉しないように保持されている。このように、第2ア
ーム6の内部は、3本のロッド22〜24が平行に延在
している構成であるので、トルクチューブを同心円状に
取り付けるものよりも大幅に軽量化を図ることが可能で
あり、且つ第2アーム6の剛性を下げることも可能であ
るので第2アーム6の肉厚を薄くして第2アーム6自体
を軽量化できる。
【0019】尚、モータ13はケース11をD軸回りに
駆動する第1駆動部を構成し、モータ14はケース12
をE軸回りに駆動する第2駆動部を構成し、モータ15
は軸13をF軸回りに駆動する第3駆動部を構成する。
また、第2アーム6の前端には、各ロッド25〜27を
軸承する軸受ユニット28〜30が保持されている。各
ロッド25〜27は一端がロッド22〜24に連結され
ており、各モータ13〜15の回転駆動力を伝達するも
のである。
【0020】軸受ユニット28〜30は夫々一対のベア
リング31,32を有し、そのうち軸受ユニット28,
30はベアリング31,32間にスペーサ33が介在
し、ブラケット34,35により支持されている。ま
た、軸受ユニット29は一対のベアリング31,32が
環状の押さえ板36により保持されている。
【0021】図3は第1ケース10の内部を第2アーム
の軸方向からみた縦断面図である。上記ロッド25,2
7の端部には、螺旋状の係合部としてのウォーム37,
38が設けられている。また、第1ケース10の内部に
は、ロッド25〜27が突出している。そして、ロッド
26は端部に駆動側プーリ40が取り付けられている。
【0022】41はロッド26と平行に配されたロッド
で、軸受ユニット42により軸承されている。尚、軸受
ユニット42は第1ケース10の内部に固着されたブラ
ケット43により保持されている。ロッド41は、一端
に従動側プーリ44が取り付けられ、他端に傘歯車45
が取り付けられている。そして、駆動側プーリ40と従
動側プーリ44との外周には、タイミングベルト46が
巻き掛けされている。
【0023】従って、モータ14の回転駆動力は、ロッ
ド23,26、駆動側プーリ40、タイミングベルト4
6、従動側プーリ44、ロッド41に伝達される。ま
た、第1ケース10の内部には、ウォーム37,38に
歯合するウォームホイール47,48が設けられてい
る。ウォームホイール47,48は、ウォーム37,3
8の延在方向と直交する方向に延在する中空状の軸4
9,50の端部に設けられている。ウォーム37,38
は、ウォームホイール47,48の接線方向に延在して
おり、ウォーム37,38の外周に螺旋状に形成された
歯がウォームホイール47,48の外周に螺旋状に形成
された歯に噛合している。
【0024】また、内側の軸50の貫通孔にはロッド5
1が挿通されている。そして、ロッド51は、軸50の
貫通孔の両端に設けられたベアリング52により軸承さ
れている。ロッド51の一端にはロッド41の傘歯車4
5が噛合する傘歯車53が取り付けられ、ロッド51の
他端には傘歯車54が取り付けられている。
【0025】また、軸50は、軸49の貫通孔の両端に
設けられたベアリング55により軸承されている。軸5
0の一端にはウォームホイール48が取り付けられ、軸
50の他端には傘歯車56が取り付けられている。ま
た、軸49は、第1ケース10の底部に設けられたベア
リング57により軸承され、且つ第2ケース11の上面
に固着されている。そのため、第2ケース11は軸49
と一体的に回動するように設けられている。
【0026】さらに、第2ケース11の内部には、傘歯
車54に噛合する傘歯車58を有する軸59と、傘歯車
56に噛合する傘歯車60を有する中空状の軸61とが
設けられている。軸59及び軸61は同軸上に配設さ
れ、夫々ベアリング62,63により軸承されている。
尚、軸61の端部は、第3ケース12の側面に結合され
ている。従って、第3ケース12は、軸61と一体的に
回動する。
【0027】また、第3ケース12の内部には、軸59
の他端に設けられた傘歯車64に噛合する傘歯車65を
有する軸66が設けられ、第3ケース12の下面には軸
66の回転を減速する減速機67が設けられている。こ
の減速機67は、出力軸としての軸13を有するもので
あり、軸13を介して塗装ガン9をF軸回りに回動させ
る。
【0028】このように、第1ケース10の内部では、
ロッド22,24の回転がウォーム37,38とウォー
ムホイール47,48とを介して第2ケース11、第3
ケース12側に伝達させる構成であるので、従来のよう
にトルクチューブを同心円状に配した構成のものよりも
軽量化を図ることができる。そのため、第2アーム6の
剛性を低くして第2アーム6自体の軽量化を図ることが
可能になり、その結果第2アーム6を駆動するモータの
容量を小さくできるので、アーム駆動用モータの小型化
を図ることができる。
【0029】さらに、螺旋状の歯を有するウォーム3
7,38がウォームホイール47,48に常時噛合する
構成であるため、例えモータ13,15の電源がオフに
なってもウォームホイール47,48が勝手に回動する
ことがなく、モータ13,15にブレーキ機構を設ける
必要もない。
【0030】尚、第1ケース10内に設けられた軸4
9,50は、中空状に形成されているが、構成上ロッド
とすることができない。ここで、上記構成とされた伝達
機構の動作について説明する。モータ13の回転駆動力
は、第1伝達機構を構成するロッド22,25、ウォー
ム37、ウォームホイール47、軸49を介して第2ケ
ース11に伝達される。このように第2ケース11は、
モータ13に駆動されてD軸回りに回動する。
【0031】また、モータ14の回転駆動力は、第2伝
達機構を構成するロッド23,26、駆動側プーリ4
0、タイミングベルト46、従動側プーリ44、ロッド
41、傘歯車45,53、軸51、傘歯車54,58、
軸59、傘歯車64,65、軸66、減速機67、軸1
3を介して塗装ガン9に伝達される。このように軸13
は、モータ14に駆動されてF軸回りに回動する。
【0032】また、モータ15の回転駆動力は、第3伝
達機構を構成するロッド24,27、ウォーム38、ウ
ォームホイール48、軸50、傘歯車56,60、軸6
1を介して第3ケース12に伝達される。このように第
3ケース12は、モータ15に駆動されてE軸回りに回
動する。
【0033】図4、図5に本発明の第2実施例を示す。
第2実施例において前述した第1実施例と異なる部分
は、ウォーム37,38の代わりにねじ37A,38A
が用いられ、ウォームホイール47,48の代わりにね
じ歯車47A,48Aが用いられた点にある。従って、
ねじ37A,38Aはねじ歯車47A,48Aの接線方
向に延在しており、ねじ37A,38Aの外周に螺旋状
に形成されたねじ山がねじ歯車47A,48Aの外周に
螺旋状に形成された歯に噛合している。
【0034】従って、モータ13の回転駆動力は、第1
伝達機構を構成するロッド22,25、ねじ37A、ね
じ歯車47A、軸49を介して第2ケース11に伝達さ
れる。このように第2ケース11は、ねじ37A、ねじ
歯車47Aを介して駆動されてD軸回りに回動する。
【0035】また、モータ15の回転駆動力は、第3伝
達機構を構成するロッド24,27、ねじ38A、ねじ
歯車48A、軸50、傘歯車56,60、軸61を介し
て第3ケース12に伝達される。このように第3ケース
12は、ねじ38A、ねじ歯車48Aを介して駆動され
てE軸回りに回動する。
【0036】このように、第2実施例の構成では、ロッ
ド22,24の回転がウォーム37,38とウォームホ
イール47,48とを介して第2ケース11、第3ケー
ス12側に伝達させる構成であるので、従来のようにト
ルクチューブを同心円状に配した構成のものよりも軽量
化を図ることができる。そのため、第2アーム6の剛性
を低くして第2アーム6自体の軽量化を図ることが可能
になり、その結果第2アーム6を駆動するモータの容量
を小さくできるので、アーム駆動用モータの小型化を図
ることができる。
【0037】さらに、螺旋状のねじ山を有するねじ37
A,38Aがねじ歯車47A,48Aに常時噛合する構
成であるため、例えモータ13,15の電源がオフにな
ってもねじ歯車47A,48Aが勝手に回動することが
なく、モータ13,15にブレーキ機構を設ける必要も
ない。
【0038】図6、図7に本発明の第3実施例を示す。
第3実施例において前述した第1実施例と異なる部分
は、駆動側プーリ40、タイミングベルト46、従動側
プーリ44、ロッド41、傘歯車45,53の代わりに
ウォームとウォームホイールを用いた構成とした点にあ
る。
【0039】モータ13〜15の各出力軸に連結された
ロッド22〜24は、ロッド25〜27を介してウォー
ム37〜39に連結されている。各ウォーム37〜39
は、平行に延在され、ウォームホイール68,47,4
8の接線方向に延在している。
【0040】また、ウォームホイール68,47,48
は、ウォーム37〜39の延在方向と直交する方向に延
在する軸49〜51の端部に設けられている。軸49〜
51は同軸的に設けられており、全長が各ウォーム37
〜39の間隔に応じた長さに設定されている。ウォーム
37〜39は、ウォームホイール68,47,48の接
線方向に延在しており、ウォーム37〜38の外周に螺
旋状に形成された歯がウォームホイール68,47,4
8の外周に螺旋状に形成された歯に噛合している。
【0041】従って、第1ケース10の内部では、ロッ
ド22〜24の回転がウォーム37〜39とウォームホ
イール68,47,48とを介して第2ケース11、第
3ケース12側に伝達させる構成であるので、従来のよ
うにトルクチューブを同心円状に配した構成のものより
も軽量化を図ることができる。そのため、第2アーム6
の剛性を低くして第2アーム6自体の軽量化を図ること
が可能になり、その結果第2アーム6を駆動するモータ
の容量を小さくできるので、アーム駆動用モータの小型
化を図ることができる。
【0042】さらに、螺旋状の歯を有するウォーム37
〜39がウォームホイール68,47,48に常時噛合
する構成であるため、例えモータ13〜15の電源がオ
フになってもウォームホイール68,47,48が勝手
に回動することがなく、モータ13〜15にブレーキ機
構を設ける必要もない。
【0043】図7に示すように、ウォーム37,39は
ウォームホイール68,47の左側で噛合し、中間のウ
ォーム38はウォームホイール48の左側で噛合してい
るおり、ウォーム37〜39が互いに干渉しないように
配設されている。ここで、上記構成とされた伝達機構の
動作について説明する。
【0044】モータ13の回転駆動力は、前述した第1
実施例と同様、第1伝達機構を構成するロッド22,2
5、ウォーム37、ウォームホイール47、軸49を介
して第2ケース11に伝達される。このように第2ケー
ス11は、モータ13に駆動されてD軸回りに回動す
る。
【0045】また、モータ14の回転駆動力は、第2伝
達機構を構成するロッド23,26、ウォーム38、ウ
ォームホイール48、軸50、傘歯車56,60、軸6
1を介して第3ケース12に伝達される。このように第
3ケース12は、モータ14に駆動されてE軸回りに回
動する。
【0046】また、モータ15の回転駆動力は、第3伝
達機構を構成するロッド24,27、ウォーム39、ウ
ォームホイール68、軸51、傘歯車54,58、軸5
9、傘歯車64,65、軸66、減速機67、軸13を
介して塗装ガン9に伝達される。このように軸13は、
モータ14に駆動されてF軸回りに回動する。
【0047】尚、上記実施例では、塗装ガン9が手首部
7の先端に装着された構成の工業用ロボットを一例とし
て挙げたが、これに限らず、他の治具が装着されたロボ
ットにも適用できるのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、トルクチ
ューブに代えてウォームギヤ等の螺旋状の係合部を有す
る伝達部材を介して手首部を駆動できるので、従来の伝
達機構に用いられたトルクチューブを不要にしてロッド
を平行に配設した構成とすることができるので、トルク
チューブを用いた構成よりも伝達機構の軽量化を図るこ
とができる。これによりアームの剛性を下げることが可
能になるためアーム自体の肉厚を薄くして軽量化を促進
でき、これに伴ってアーム駆動用モータの小型化を図る
ことができる。また、モータを停止させると螺旋状の係
合部が回転不可状態になるため、電源がオフになっても
手首部が自重により勝手に回動することを阻止でき、モ
ータブレーキを不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる工業用ロボットの一実施例の構成
図である。
【図2】手首部を駆動する伝達機構の第1実施例が設け
られた第2アームの縦断面図である。
【図3】図2に示す第1ケースの内部を第2アームの軸
方向からみた縦断面図である。
【図4】手首部を駆動する伝達機構の第2実施例が設け
られた第2アームの縦断面図である。
【図5】図4に示す第1ケースの内部を第2アームの軸
方向からみた縦断面図である。
【図6】手首部を駆動する伝達機構の第3実施例が設け
られた第2アームの縦断面図である。
【図7】図6に示す第1ケースの内部を第2アームの軸
方向からみた縦断面図である。
【符号の説明】
1 工業用ロボット 3 基台 4 旋回ベース 5 第1アーム 6 第2アーム 7 手首部 9 塗装ガン 10 第1ケース 11 第2ケース 12 第3ケース 14〜15 モータ 22〜27 ロッド 37〜39 ウォーム 47,48,68 ウォームホイール 37A,38A ねじ 47A,48A ねじ歯車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手首部を駆動する駆動部と、該駆動部の
    回転駆動力を前記手首部の各軸に伝達する伝達機構とを
    有する工業用ロボットにおいて、 前記伝達機構は、螺旋状の係合部を有する伝達部材を介
    して前記駆動部の回転駆動力を前記手首部の各軸に伝達
    することを特徴とする工業用ロボット。
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