JPH1058925A - サイド部下方領域に多数のディンプルを備えた空気入りタイヤ - Google Patents

サイド部下方領域に多数のディンプルを備えた空気入りタイヤ

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JPH1058925A
JPH1058925A JP8220141A JP22014196A JPH1058925A JP H1058925 A JPH1058925 A JP H1058925A JP 8220141 A JP8220141 A JP 8220141A JP 22014196 A JP22014196 A JP 22014196A JP H1058925 A JPH1058925 A JP H1058925A
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JP
Japan
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bead
pneumatic tire
tire
dimples
sections
Prior art date
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Pending
Application number
JP8220141A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kato
裕司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビード部耐久性を向上した空気入りタイヤを
提供すること。 【解決手段】 左右一対のビード部に設けられたビード
・コアーと、クラウン部から両サイド部を経て両ビード
部に延び、該ビード・コアーを介してビード部に係留さ
れたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジアル方向
外側に設けられたトレッド・ゴムと、該カーカスのサイ
ド部タイヤ回転軸方向外側に設けられたサイド・ゴムと
を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該サイド・ゴ
ムの表面に直径1乃至5mm程度の比較的小さなディン
プルが多数配置された環状の放熱帯が、リム・ライン近
傍からタイヤ高さの35%程度までのサイド部下方領域
に設けられ、(2)該ディンプルの深さが該サイド・ゴ
ムの厚さより1.5乃至2mm小さくなるように選定さ
れ、(3)該放熱帯の表面積が、該ディンプルが配置さ
れなかった場合の表面積の125%以上であることを特
徴とする空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに関する
もので、特に、左右一対のビード部に設けられたビード
・コアーと、クラウン部から両サイド部を経て両ビード
部に延び、該ビード・コアーを介してビード部に係留さ
れたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジアル方向
外側に設けられたトレッド・ゴムと、該カーカスのサイ
ド部タイヤ回転軸方向外側に設けられたサイド・ゴムと
を備えた空気入りタイヤに関するもので、さらに特定す
れば、ラジアル・カーカスを備えた軽トラック用空気入
りラジアル・タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車用空気入りタイヤを軽トラ
ックに装着して使用すると、タイヤに負荷される荷重が
相対的に大きいので、ビード部またはビード部近傍で故
障が発生しやすい。そこで、この故障発生を防止または
抑制するために、軽トラック用空気入りタイヤは、乗用
車用空気入りタイヤに比べ、ビード部近傍が補強された
構造が採用されていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなビード部近傍が補強された軽トラック用空気入り
タイヤでは、ビード部近傍で発熱および蓄熱(heat
build−up)しやすくなり、連続して長時間走
行すると熱によるビード部故障が発生しやすくなる。特
に熱帯地方や亜熱帯地方などの高温地帯で使用される仕
様の空気入りタイヤでは、この熱によるビード部故障へ
の対応が強く要請されている。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消し、ビード部耐久性を向上した空気入りタ
イヤを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による空気入りタイヤは、左右一対のビード
部に設けられたビード・コアーと、クラウン部から両サ
イド部を経て両ビード部に延び、該ビード・コアーを介
してビード部に係留されたカーカスと、該カーカスのク
ラウン部ラジアル方向外側に設けられたトレッド・ゴム
と、該カーカスのサイド部タイヤ回転軸方向外側に設け
られたサイド・ゴムとを備えた空気入りタイヤにおい
て、(1)該サイド・ゴムの表面に直径1乃至5mm程
度の比較的小さなディンプルが多数配置された環状の放
熱帯が、リム・ライン近傍からタイヤ高さの35%程度
までのサイド部下方領域に設けられ、(2)該ディンプ
ルの深さが該サイド・ゴムの厚さより1.5乃至2mm
小さくなるように選定され、(3)該放熱帯の表面積
が、該ディンプルが配置されなかった場合の表面積の1
25%以上であることを特徴とする空気入りタイヤであ
る。
【0006】本発明による空気入りタイヤは上記のよう
な構成であり、特に、サイド・ゴムの表面に直径1乃至
5mm程度の比較的小さなディンプルが多数配置された
環状の放熱帯が設けられ、この放熱帯の表面積が、該デ
ィンプルが配置されなかった場合の表面積の125%以
上であるので、従来のビード部近傍が補強された空気入
りタイヤでの問題点であった、ビード部近傍で発熱およ
び蓄熱しやすくなり、連続して長時間走行すると熱によ
るビード部故障が発生しやすくなるという不具合が解消
される。
【0007】本発明による空気入りタイヤは上記のよう
な構成であり、特に、ディンプルの深さがサイド・ゴム
の厚さより1.5乃至2mm小さくなるように選定され
ているので、ディンプルの深さをできるだけ深くして放
熱効果を高める一方で、サイド・カット故障を防止する
ための必要最小限度のサイド・ゴムの厚さが確保されて
いる。
【0008】発明者等が廃品タイヤの調査をした結果、
熱によるビード部故障はタイヤ高さの35%程度までの
サイド部下方領域に集中していることが判明した。この
調査結果に基ずき、本発明による空気入りタイヤは上記
のような構成で、リム・ライン近傍からタイヤ高さの3
5%程度までのサイド部下方領域に上記の放熱帯が設け
られている。
【0009】さらに、タイヤ高さの35%程度より上方
の領域ではサイド・カット故障が発生しやすくなるこ
と、および、リム・フランジとの接触による歪みを抑制
するために、本発明による空気入りタイヤは、リム・ラ
イン近傍からタイヤ高さの35%程度までのサイド部下
方領域に上記の放熱帯が設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う実施例の空気
入りタイヤおよび従来例の空気入りタイヤについて、図
面を参照しながら説明する。タイヤは、いずれも、19
5R14である。
【0011】図1は本発明に従う実施例の空気入りタイ
ヤのサイド部下方領域の正面略図である。図2はA−A
断面の略図である。本発明に従う実施例の空気入りタイ
ヤは、左右一対のビード部に設けられたビード・コアー
1と、クラウン部から両サイド部を経て両ビード部に延
びビード・コアー1を介してビード部に係留されたカー
カス2と、カーカス2のクラウン部ラジアル方向外側に
設けられたトレッド・ゴム(図示省略)と、カーカス2
のサイド部タイヤ回転軸方向外側に設けられたサイド・
ゴム3とを備えている。本発明に従う実施例の空気入り
タイヤには、サイド・ゴム3の表面に直径1乃至5mm
程度の比較的小さなディンプル4が1120個配置され
た環状の放熱帯5が設けられている。この放熱帯5のラ
ジアル方向下方端縁の直径d2 は400mmでラジアル
方向上方端縁の直径d1 は472mmであり、放熱帯5
のラジアル方向下方端縁はリム・ライン6からわずかに
上方に位置し、ラジアル方向上方端縁はタイヤ高さ(1
57mm)の37%に位置している。ディンプル4の深
さはサイド・ゴム3の厚さより1.5乃至2mm小さく
なるように、ディンプル4が設けられた個所のサイド・
ゴム3の厚さに応じて選定され、本実施例の空気入りタ
イヤでは1120個の平均値が約2mmである。本実施
例の放熱帯5の表面積は、ディンプル4が配置されなか
った場合の表面積の129%である。
【0012】従来例のタイヤは、サイド・ゴムの表面に
ディンプルが配置された環状の放熱帯が設けられていな
いことを除いて、上記実施例の空気入りタイヤとほぼ同
じである。
【0013】上記実施例のタイヤと上記従来例のタイヤ
について、それぞれを、亜熱帯地方の市場で5万km走
行して、ビード部耐久試験を行った。
【0014】上記のビード部耐久試験の試験結果では、
上記実施例のタイヤのビード部の熱疲労による故障が、
上記従来例のタイヤの熱疲労による故障に比べて28%
低減していた。
【0015】
【発明の効果】上記の比較試験の結果、本発明によって
空気入りタイヤのビード部耐久性能が向上することが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の空気入りタイヤのサイド部下方領域の
正面略図である。
【図2】実施例の空気入りタイヤのA−A断面の略図で
ある。
【符号の説明】
1 ビード・コアー 2 カーカス 3 サイド・ゴム 4 ディンプル 5 放熱帯 6 リム・ライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部に設けられたビード
    ・コアーと、クラウン部から両サイド部を経て両ビード
    部に延び、該ビード・コアーを介してビード部に係留さ
    れたカーカスと、該カーカスのクラウン部ラジアル方向
    外側に設けられたトレッド・ゴムと、該カーカスのサイ
    ド部タイヤ回転軸方向外側に設けられたサイド・ゴムと
    を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該サイド・ゴ
    ムの表面に直径1乃至5mm程度の比較的小さなディン
    プルが多数配置された環状の放熱帯が、リム・ライン近
    傍からタイヤ高さの35%程度までのサイド部下方領域
    に設けられ、(2)該ディンプルの深さが該サイド・ゴ
    ムの厚さより1.5乃至2mm小さくなるように選定さ
    れ、(3)該放熱帯の表面積が、該ディンプルが配置さ
    れなかった場合の表面積の125%以上であることを特
    徴とする空気入りタイヤ。
JP8220141A 1996-08-21 1996-08-21 サイド部下方領域に多数のディンプルを備えた空気入りタイヤ Pending JPH1058925A (ja)

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ID=16746546

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