JPH1058913A - ラジアルタイヤの製造方法 - Google Patents

ラジアルタイヤの製造方法

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JPH1058913A
JPH1058913A JP8218881A JP21888196A JPH1058913A JP H1058913 A JPH1058913 A JP H1058913A JP 8218881 A JP8218881 A JP 8218881A JP 21888196 A JP21888196 A JP 21888196A JP H1058913 A JPH1058913 A JP H1058913A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】バンドを具えるタイヤにおいて、トレッドリン
グにおける生バンドの長さを適正とすることにより、タ
イヤのユニフォミテイを向上しうるタイヤの製造方法。 【解決手段】正規リムにリム組されかつ正規内圧を充填
した標準状態において、外ベルトプライ赤道半径Rc
と、その軸方向の端部における外ベルトプライ端部半径
Reとの差Rc−Reである外ベルトプライキャンバ量
Aがタイヤ断面巾の2〜4%となるラジアルタイヤの製
造方法であって、未加硫の複数枚の生ベルトプライから
なる生ベルト層と、生バンドと、生トレッドゴムとを環
状に重ねた生タイヤ用のトレッドリングにおけるタイヤ
赤道において1周する生バンドの内周面の生バンド中央
円周長さBcをa×2Rc×πとし、端縁において1周
する生バンド端円周長さBeをa×2×(Rc−A)×
π×bとするとともに、aは0.94以上かつ0.99
以下、bは0.97以上かつ1.00よりも小とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンドを具えるタ
イヤにおいて、トレッドリングにおける生バンドの長さ
を適正とすることにより、タイヤのユニフォミテイを向
上しうるタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアルタイヤには、トレッドゴムとカ
ーカスとの間にベルト層が配置されるが、高速回転によ
るベルト層の特に縁部のリフティングを防止し、高速耐
久性を向上するために、ベルト層の外周面にバンドを設
けることが行われている。タイヤにおけるこのようなベ
ルト層とバンドとは、タイヤの成形工程においては、未
加硫の生ベルト層と生バンドとをトレッドゴムとともに
巻き重ねて一体化した環状のトレッドリングとして予め
成形される。
【0003】また、かかるトレッドリングは、外面がベ
ルト成形面をなす複数個かつ半径方向に移動可能なセグ
メントを周方向に並置したベルト成形ドラムを有する装
置を用いて形成される。なおトレッドリングは、周知の
ように、ベルト成形ドラムの縮径により取り外し、かつ
タイヤ成形装置上の生タイヤ本体を膨満させてその外周
面をトレッドリングの生ベルト層の内周面に圧接するこ
とによって生タイヤを成形したうえ、この生タイヤを、
図20に示すように、加硫金型MC内で成形することに
よってタイヤに仕上げている。
【0004】他方、タイヤには、旋回時における接地性
を維持し操縦安定性を高めるとともに接地圧分布の適正
化などのために、タイヤ赤道を含むクラウン部、即ち中
央部に比してショルダー部、即ち端部の半径を減じる、
所謂キャンバーが付与されており、従って、タイヤのベ
ルト層、バンドもこのキャンバーによってショルダー部
が半径方向内方に湾曲している。
【0005】このキャンバーを与えるために前記加硫金
型の成形内腔面Mpも仕上がりタイヤTの外周面の形状
に合わせて湾曲している。
【0006】従って、ベルトプライの巻付けを簡易とし
容易とし生産性を向上するために、直円筒状、即ち中心
軸を含む断面においてこの中心軸と平行な直線状とした
トレッドリングを用いる生タイヤでは、加硫金型の成形
内腔では、端部が中央部よりも小径であるために、加硫
成形時の膨張、即ちシェーピングにより、生タイヤの端
部、従ってショルダー部が先行して金型面に当接し易
い。特に偏平率が小な巾広タイヤにおいてはこの傾向は
顕著となる。
【0007】これにより、端部でのゴム移動量が大とな
り、かつ生バンドを、端部において小径となるように変
形させ、その結果、タイヤが高速回転をするときにも、
ショルダー部でのバンド張力が十分には大とならない傾
向が生じてリフティング防止効果を妨げ、さらに、生タ
イヤの端部が型締めによって金型面で先行して押圧され
るときにはバンドには張力が作用せず、むしろネガティ
ブテンション、従ってたるみを生じる場合もある他、こ
のような加硫に伴う変形は、タイヤのユニフォミテイを
損なうこととなる。
【0008】なお、トレッドリングにおいてバンドを予
め湾曲状に形成すること自体は、例えば、特公平5−4
4914号公報、特公平6−51368号公報によっ
て、本出願人により提案されているが、本発明は、バン
ドの貼り付け長さを、中央部と端部とにおいて適正化す
ることにより、前記課題を解決し、ユニフォミテイに優
れるタイヤの製造方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部をへてベルト部のビードコアで折返
すカーカスと、カーカスの半径方向外側かつトレッド部
の内方に重ねて配される複数枚のベルトプライからなる
ベルト層と、ベルト層の外側にタイヤ赤道に対して小角
度で巻回されるコードを有するバンドとを具えるととも
に、正規リムにリム組されかつ正規内圧を充填した標準
状態において、最外側のベルトプライのタイヤ赤道にお
けるタイヤ軸心からの外面の半径である外ベルトプライ
赤道半径Rcと、その軸方向の端部における外ベルトプ
ライ端部半径Reとの差Rc−Reである外ベルトプラ
イキャンバ量Aがタイヤ断面巾の2〜4%となるラジア
ルタイヤの製造方法であって、未加硫の複数枚の生ベル
トプライからなる生ベルト層と、生バンドと、生トレッ
ドゴムとを環状に重ねた生タイヤ用のトレッドリングに
おける前記生バンドの、タイヤ赤道において1周する生
バンドの内周面の生バンド中央円周長さBcをa×2R
c×πとし、端縁において1周する生バンド端円周長さ
Beをa×2×(Rc−A)×π×bとするとともに、
aは0.94以上かつ0.99以下、bは0.97以上
かつ1.00よりも小としたことを特徴とするラジアル
タイヤの製造方法である。
【0010】これによって、トレッドリングにおける中
央部と端部とにおいて、生バンドの貼り付け長さを適正
とすることにより、端部が好ましい形状の小径となるよ
うに湾曲させることができ、タイヤ成形の能率、品質と
ともに、タイヤのユニフォミテイを向上しうる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づき説明する。本発明のタイヤの製造方法は、図1
(a)に例示するように、トレッド部1Aからサイドウ
ォール部1Bをへてビード部1Cのビードコア1Dで折
返すカーカス3と、カーカス3の半径方向外側かつトレ
ッド部1Aの内方に半径方向内外に重ねて配される複数
枚、例えば2枚の内ベルトプライ6a,外ベルトプライ
6bからなるベルト層6Fと、ベルト層6Fの外側にタ
イヤ赤道に対して小角度で巻回されるコードを有するバ
ンド7Fとを具え、主として、乗用車用のラジアルタイ
ヤ、特に高速走行用の乗用車用のラジアルタイヤとして
採用されている。
【0012】このようなタイヤにおいては、正規リムに
リム組されかつ正規内圧を充填した標準状態において、
カーカス3側から最も外側にある外ベルトプライ6bの
タイヤ赤道におけるタイヤ軸心からの外面までの半径で
ある外ベルトプライ赤道半径Rcと、その軸方向の端部
における外ベルトプライ端部半径Reとの差Rc−Re
である外ベルトプライキャンバ量Aがタイヤ断面巾の2
〜4%程度に設定される。
【0013】しかしながら、加硫成形後の仕上がりタイ
ヤにおける、外ベルトプライ6bの前記外ベルトプライ
キャンバ量Aをタイヤ断面巾の2〜4%としかつユニフ
ォミティなどの改善のためには、トレッドリングの成
形、生タイヤの成形、加硫金型内での変形、内圧充填に
伴う変形などを考慮してトレッドリング2における寸法
を適正することが望まれる。
【0014】これには、未加硫の複数枚の生ベルトプラ
イ6a,6bからなる生ベルト層6と、生バンド7と、
生トレッドゴム9とを環状に重ねた生タイヤ用のトレッ
ドリング2における前記生バンド7の、タイヤ赤道にお
いて1周する生バンドの内周面の中央円周長さBcをa
×2Rc×πとし、端縁において1周する生バンド端円
周長さBeをa×2×(Rc−A)×π×bとするとと
もに、aは0.94以上かつ0.99以下、bは0.9
7以上かつ1.00よりも小とすることにより、この生
バンド7が生ベルト層6を適正に締めつけつつ加硫で
き、タイヤの高速耐久性とともにユニフォミテイを向上
させうることが判明した。
【0015】なお本発明は、図2〜5、及び図16〜1
8に示す成形装置を用いてトレッドリングを成形するこ
とを前提として、前記生バンド7の、タイヤ赤道におい
て1周する生バンド中央円周長さBc、端縁において1
周する生バンド端円周長さBeを前記範囲に設定してい
る。
【0016】まず、先行して、図2〜6に示す成形装置
を用いてトレッドリングを成形することについて説明す
る。なおトレッドリング2の成形には、ベルト成形工程
と、バンド成形工程と、トレッドゴム貼付工程とを含
み、かつトレッドリング2は図1(b)に示すようにカ
ーカス3を有する生タイヤ本体4と合体して加硫成形前
の生タイヤ5を形成するのに用いられる。
【0017】トレッドリングの成形装置1は、図2〜6
に示すように、ベルト成形ドラム10を具え、このベル
ト成形ドラム10は、回転軸20に嵌合するボス21に
設ける拡縮径手段23に、ベルト成形面11を形成する
複数個、例えば5〜32個の中心軸10Xの方向にのび
るセグメント14、本例では12個のセグメント14…
を設けている。これによって、前記セグメント14は周
方向に間隙gを隔てて並設され、その外面14aは、前
記間隙gを介して連ねる前記ベルト成形面11を形成し
ている。
【0018】前記拡縮径手段23は、前記ボス21に固
定台を介して固着されることによりこのボス21とは距
離を隔てる同芯環状の取付枠24の上面に、直線作動機
25を固定し、かつその例えばロッド端に、セグメント
14を取りつけるための支持板27を固定している。
【0019】これによって直線作動機25の伸縮ととも
にセグメント14は半径方向に移動できる。又支持板2
7は、この支持板27からのびる案内軸29、29が、
前記取付枠24にスベリ移動可能に遊嵌されることによ
って廻り止めされる。
【0020】なお案内軸29は取付枠24から下方へ突
出する突出端に抜け止め用のフランジ30を有し、この
フランジ30の上面と取付枠24下面との間に例えば馬
蹄状のスペーサ32が介在する。なおスペーサ32はタ
イヤに応じて厚さの異なる種々なものを準備できる。
【0021】このようにセグメント14は拡縮径手段2
3の伸長によって図2に示すごとく半径方向外方に移動
して拡径した状態のベルト成形面11を形成し、さら
に、セグメント14は、図2〜6(図5は拡縮径手段を
除いて示している)に示すように、外面14aは、ベル
ト成形ドラム10の中心軸10Xを含む断面において直
線Yをなす。
【0022】またセグメント14の外面14aは、拡径
状態の軸直角断面において、各外面14aを間隙gを介
して連ねて形成される前記ベルト成形面11の半径と略
等しい半径の略円弧状に形成される。なお「略」とは、
前記スペーサ32の厚さによってタイヤに応じて半径長
さが調整されるが、その調整長さによって半径が異なる
程度に等しい半径、及びその円弧を含むことを意味す
る。
【0023】又セグメント14は、本例では、外面14
aの周方向の円弧長さSは、長さ方向の端縁での円弧長
さSeを、中央部での円弧長さScよりも小としてい
る。かつ外面14aは、中央部から両端縁に向かって円
弧長さSを減じる斜辺14bを有することにより略菱形
状をなしている。なおセグメント14は、その前記斜辺
14bは、中心軸10X方向にのびる両底辺14cと
は、三角面を介して継いでいる。
【0024】外面14aが略菱形状をなす結果、図8に
示す平面長矩形のセグメントJの円弧長さSJが下段に
示すように全長さに亘って一定であるのに比して、端縁
に向かって円弧長さSを減じるのが判る。その結果、隣
り合うセグメント14間において、端部では中央部に比
して間隙gが大となる。
【0025】他方、同一点間においては、弦長さは周長
さよりも当然に小であり、従って、セグメント14の外
面14aの周方向円弧長さSと、間隙を隔てるセグメン
トの外面間の前記間隙gの弦長さCとの総和であるドラ
ム周回長さMにおいて、間隙gの長さが中央部に比べて
大となるベルト成形ドラム10の軸方向端縁を通って1
周するドラム端周回長さMeは、端位置を示す図12、
中央部位置を示す図9を対比すると明らかなように、ベ
ルト成形ドラムの軸方向中央部を通って1周するドラム
中央周回長さMcよりも小となる。
【0026】従って、先ずスペーサ32を選択し所望寸
法としたベルト成形面11に、前記ベルト成形工程にお
いて、ベルトプライ6a、6bを巻回する、その巻付け
力を過大としないことによって、ベルト成形面11が、
前記中心軸10Xを含む断面で直線状をなす略直円筒状
であることにより、このベルトプライ6a、6bは、各
セグメント14の外面14aに接してかつ間隙gをも全
長さに亘って円弧状に通過してセグメント14の外面1
4a間を跨ぐ。この結果、生ベルト層6は、長さ方向中
間、端位置において略同径の直円筒状となる(図10、
図11、図13、図14、図17、図18ではベルト層
を1層に描いている)。
【0027】次にバンド成形工程においては、円周方向
に対して0〜5°の角度で有機繊維コードを張力を付与
しつつ巻回し生バンド7を形成したときには、生ベルト
層6は生バンド7によって締付けられる。その結果、図
11、図14に示すように、前記間隙gの範囲で生ベル
ト層6の内周面を前記間隙gの弦長さCとなるように縮
径させる。即ち、軸方向端部を通るドラム端周回長さM
eを、ベルト成形ドラムの軸方向中央部を通るドラム中
央周回長さMcよりも小としたドラム成形面11に沿わ
せる変形を生じさせる。
【0028】なお、円弧と弦長さについての計算により
セグメント数が8個のとき2.6%程度、12個のとき
1.1%程度、20個のとき0.5%程度、ドラム端周
回長さMeを、ドラム中央周回長さMcよりも小としう
ることは明らかである。
【0029】さらに、軸方向端部を通るドラム端周回長
さMeと、ベルト成形ドラムの軸方向中央部を通るドラ
ム中央周回長さMcとを選定して、適正とすることによ
り、生タイヤ用のトレッドリング2における前記生バン
ド7の、タイヤ赤道において1周する生バンドの内周面
を通る生バンド中央円周長さBcをa×2Rc×πと
し、端縁において1周する生バンド端円周長さBeをa
×2×(Rc−A)×π×bとするとともに、aは0.
94以上かつ0.99以下、bは0.97以上かつ1.
00よりも小としている。
【0030】ここで、Rcとは、前記のように、カーカ
ス3側から最も外側にある外ベルトプライ6bのタイヤ
赤道におけるタイヤ軸心からの外面までの半径である外
ベルトプライ赤道半径であり、また、aとは、生ベルト
層6の内周面の貼り付け半径Rbと、仕上がりタイヤで
の前記外ベルトプライ赤道半径Rcとの比Rb/Rcで
あって、これは、生バンド7の貼り付けから、仕上がり
タイヤにおけるベルト層、即ちバンド7の伸び率に関連
している膨らみ比であって、0.94〜0.99である
のが好ましい。
【0031】またbは、端縁において1周する生バンド
端円周長さBe〔a×2×(Rc−A)×π×b〕にお
いて、仕上がりタイヤでの前記外ベルトプライ赤道半径
Rcから、この外ベルトプライ赤道半径Rcと、その軸
方向の端部における外ベルトプライ端部半径Reとの差
Rc−Reである外ベルトプライキャンバ量Aを差引
き、かつ前記膨らみ比aを乗じたうえに、バンド7の端
部にのみ見込む縮小率である。
【0032】この縮小率bは、0.97以上かつ1.0
0よりも小であって、前記外ベルトプライキャンバ量A
の、タイヤ断面巾Wに対する比A/Wが増加し4%に近
づくにともない、0.97に近い値とし、比A/Wが減
少し2%に近づくに伴って1.00に接近させる。
【0033】0.97よりも小のときには、端部におい
て過度にベルト層を締めつけ、ユニフォミテイを損な
い、かつ目標とする外ベルトプライキャンバ量Aを得に
くくする。さらに生タイヤが加硫金型に装着した際、端
部の外面と金肩の内腔との間に間隙(浮き)が生じやす
く、加硫時に際しての内圧付加により、ベルトの特に端
部などが過度に伸長し、該部分の以上変形が生じやす
く、タイヤ不良が生じがちとなる。
【0034】なおセグメント14は図15(a)に示す
ように、中央部に平行部分14dを設けることも、図1
5(b)に示すように、紡錘状とすることも、両端巾が
極めて小さい所謂菱形とすることもできる。
【0035】図16〜18は、ベルト成形ドラム10の
他の例を示し、本例では、セグメント14が長いセグメ
ント14A、中間長さのセグメント14B、短いセグメ
ント14Cなど、2以上の異なる長さのセグメント群か
らなる。さらに本例では、セグメント14は、平面長矩
形片であり、かつ外面14aは、前記中心軸10Xを含
む断面において平行な直線、かつ拡径状態の軸直角断面
において略円弧状をなす。なおセグメント14は、平面
長矩形の他、菱形などの他の形状とすることもできる。
【0036】このような構成を具える結果、図17に示
す軸方向中間部では、生ベルト層6、生バンド7は全て
のセグメント14の外面14a上を通って周回する。こ
れに対して、図18に示すように端部では、より短寸の
セグメント14B(14C)を周方向に挟むセグメント
14A(14B)が、この短寸のセグメント14B、
(14C)の途切れ端fを軸方向にこえた範囲で直接向
かい合い前記短寸のセグメント14B(14C)を1つ
飛ばし(複数の短寸のセグメントを挟むときには複数飛
ばし)にした長い間隙gがそのセグメント14A(14
B)の外面14a、14a間に形成される。
【0037】このように、円弧長さに比して長さが小な
弦長さとなる間隙gが端部の部分で増すことにより、ド
ラム端周回長さMeをドラム中間周回長さMcよりも小
としている。又この実施例では、セグメント14を飛ば
した間隙gが形成されることにより、ドラム端周回長さ
Meはドラム中間周回長さMcに比してて効果的に小と
なり、従ってベルト層内周面の端周回長さLeは、中央
周回長さLcよりも小となる。
【0038】前記ベルト層6として、複数枚のベルトプ
ライ6a、6bをコードの向きを異ならせて巻回し生ベ
ルト層6を形成する。コードはタイヤ周方向に対して1
0〜40°で傾き、かつスチール、芳香族ポリアミド、
ポリエステルなどの高弾性の無機、有機繊維コードを用
いる。前記ベルトプライ6a、6bはコードを平行に配
列したプライを斜め切りしかつ非切断の平行端縁で順次
接続してなる周知のものが用いられ、又このベルトプラ
イの端部はコードに沿って切断された斜辺となる。
【0039】前記生バンド7は、ナイロンコード等の熱
収縮の良好な低弾性の有機繊維コードが好ましく、この
コードの1乃至複数本をトッピングゴムに埋設した帯状
プライ7aを、タイヤ周方向に0〜5°の角度で螺旋に
巻回することにより形成している。なお5°をこえると
ベルト層に対する締め付け力が低下する。好ましくは、
ナイロン6、66であって、サイズ940dtex/2〜1
400dtex/2、打ち込み本数42〜50/5cm程度の
ものを用いるのがよい。
【0040】又この帯状プライ7aは、生ベルト層6の
外周面の全巾に亘って好ましくは一回巻きする。複数回
巻きすることも、又は全巾巻き体に端部を付加して形成
することもできる。さらにコードのみを巻回することも
できる。
【0041】さらに本発明の方法で用いる装置として、
前記実施例で開示した、生バンドの巻きつけによって、
生ベルト層を生バンドとともに変形させる、湾曲させる
とともに、これにによって、装置を簡易化できかつ生産
性を高めうるものが好適に採用しうるが、特公平5−4
4914号公報、特公平6−51368号公報によっ
て、本出願人により提案した、図19に示すような、生
ベルト層Gの外周面を仕上がり形状に変形させ、この変
形させた生ベルト層Gの外側に生バンドIを形成する装
置をも利用できる。
【0042】
【実施例】タイヤサイズ255/45ZR17のタイヤ
をa,b値を変えて種々試作してJASO C 607
の測定方法によって、RFV,LFV,CONを測定し
た結果をRFV、LFVについて、図21、図22に示
している。a、bについて前記範囲が略良好であること
が判明した。なおbが0.96以下のとき、ベルトの仕
上がりが前記4%を逸脱した。このタイヤにおいて、外
ベルトプライキャンバ量Aを8mmに設定していたが、
bが0.96よりも小なものは、この外ベルトプライキ
ャンバ量Aをも逸脱していた。
【0043】なお、RFVとは、ラジアルフォースバリ
エーションでは半径方向のサイドフォースの1周差(K
s)LFVとは、ラテラルフォースバリエーションであ
り横力の1周差(kg)、CONとは、ユニシティを意味
し、タイヤの表組、裏組時のサイドフォースの差の半分
をいう。いずれも小であるのが好ましい。
【0044】測定の結果、aが0.94〜0.99の範
囲であり、かつbが0.97以上かつ1.00よりも小
のとき、各特性のバランスがよいのが判る。
【0045】なおいずれのタイヤも、カーカスは、ポリ
エステルコード(サイズ1670dtex/2)、折込み本
数50/5cm、2プライであり、ベルト層はスチールコ
ード(サイズ1×3)、打込み本数40/5cm、3プラ
イ(コード角度+0°、+24°、−24°)を共通し
て用いた。
【0046】
【発明の効果】このように、本発明のタイヤの製造方法
は、トレッドリングにおける生バンドの湾曲形状を適当
とでき、金型との当たりを適正化して、仕上がりタイヤ
においてリフティングの抑制効果に優れるとともに、加
硫時におけるバラツキを減じてタイヤのユニフォミテイ
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は仕上がりタイヤを例示する断面図、
(b)は生タイヤを例示する断面図である。
【図2】装置発明の一実施例を、セグメントの拡径状態
で例示する中心軸を含む断面図である。
【図3】図2の装置をセグメントの縮径状態でセグメン
トとともに例示する中心軸を含む断面図である。
【図4】図2の装置の軸直角の1/4円範囲を例示する
部分断面図である。
【図5】図2の装置の拡縮径手段を省略して例示する斜
視図である。
【図6】セグメントを例示する斜視図である。
【図7】上段で本発明で用いうるセグメントの平面を示
し、下段で円弧長さを示す線図である。
【図8】上段で従来の矩形のセグメントの平面を示し、
下段で円弧長さを示す線図である。
【図9】セグメントの中央部の1/4円範囲の断面図で
ある。
【図10】図9のセグメントに生ベルト層を巻回した状
態を示す断面図である。
【図11】図10の生ベルト層の外周面に生バンドを巻
回した状態を示す断面図である。
【図12】セグメントの端部の1/4円範囲の端面図で
ある。
【図13】図12のセグメントに生ベルト層を巻回した
状態を示す端面図である。
【図14】図13の生ベルト層の外周面に生バンドを巻
回した状態を示す端面図である。
【図15】(a)、(b)ともに、セグメントの他の例
を示す平面図である。
【図16】ベルト成形装置に用いるセグメントの他の例
を示す斜視図である。
【図17】図16の軸方向の中央部に生ベルト、生バン
ドを巻回した状態を示す断面図である。
【図18】図16の軸方向の端部に生ベルト、生バンド
を巻回した状態を示す断面図である。
【図19】従来の装置を例示する断面図である。
【図20】加硫金型における加硫を例示する断面図であ
る。
【図21】テスト結果のRFVについて示す線図であ
る。
【図22】テスト結果のLFVについて示す線図であ
る。
【符号の説明】
2 トレッドリング 4 生タイヤ本体 5 生タイヤ 6 生ベルト層 6a ベルトプライ 6b ベルトプライ 7 生バンド 8 ベルト・バンド体 9 トレッドゴム 10 ベルト成形ドラム 10X 中心軸 11 ベルト成形面 14 セグメント 14a 外面 23 拡縮径手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】なおいずれのタイヤも、カーカスは、ポリ
エステルコード(サイズ1670dtex/2)、折込み本
数50/5cm、2プライであり、ベルト層はスチールコ
ード(サイズ1×3)、打込み本数40/5cmの2プラ
イ(コード角度+24°、−24°)であり、バンドは
ナイロンコード(コード角度0°)からなる1プライ
共通して用いた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアで折返すカーカスと、カーカスの半
    径方向外側かつトレッド部の内方に重ねて配される複数
    枚のベルトプライからなるベルト層と、ベルト層の外側
    にタイヤ赤道に対して小角度で巻回されるコードを有す
    るバンドとを具えるとともに、正規リムにリム組されか
    つ正規内圧を充填した標準状態において、最外側のベル
    トプライの外面のタイヤ赤道におけるタイヤ軸心からの
    半径である外ベルトプライ赤道半径Rcと、その軸方向
    の端部における外ベルトプライ端部半径Reとの差Rc
    −Reである外ベルトプライキャンバ量Aがタイヤ断面
    巾の2〜4%となるラジアルタイヤの製造方法であっ
    て、 未加硫の複数枚の生ベルトプライからなる生ベルト層
    と、生バンドと、生トレッドゴムとを環状に重ねた生タ
    イヤ用のトレッドリングにおける前記生バンドの、タイ
    ヤ赤道において1周する生バンドの内周面の生バンド中
    央円周長さBcをa×2Rc×πとし、端縁において1
    周する生バンド端円周長さBeをa×2×(Rc−A)
    ×π×bとするとともに、aは0.94以上かつ0.9
    9以下、bは0.97以上かつ1.00よりも小とした
    ことを特徴とするラジアルタイヤの製造方法。
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