JPH1058174A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH1058174A
JPH1058174A JP8225060A JP22506096A JPH1058174A JP H1058174 A JPH1058174 A JP H1058174A JP 8225060 A JP8225060 A JP 8225060A JP 22506096 A JP22506096 A JP 22506096A JP H1058174 A JPH1058174 A JP H1058174A
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JP
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stage
laser
wavelength
laser beam
interferometer
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JP8225060A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Kamo
裕康 加茂
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動量を干渉計で測定するレーザ加工装置の
使用環境変化による該測定値への影響を排除して、加工
用レーザ光の光軸を加工位置に合わせる。 【解決手段】 レーザ加工装置40は、加工レーザ1
2、アライメントレーザ13、X−Yステージ21、干
渉計26、X−Yステージ21の移動・加工用レーザ光
の照射を制御するメインコントローラ31を備える。メ
インコントローラ31は、X−Yステージ21上の規準
器23の基準マークG,H間の距離Kを干渉計26の測
定用のレーザ光の波長を基準単位としたカウント値で求
める。この値と実際の距離Kとを比較して、当該使用環
境における測定用のレーザ光の波長λを算出する。メイ
ンコントローラ31はこの算出した波長λを用いて、X
−Yステージ21の移動量を測定して、半導体ウェーハ
1の加工位置Dに対してレーザ加工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工装置に関
し、特に、レーザ加工装置のステージの移動量を干渉計
で測定するレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工装置は、レーザ光を微小面積
に集光させることができるため、半導体ウェーハ等の微
細なレーザ加工に積極的に用いられる。このようなレー
ザ加工装置においては、加工用レーザ光を照射する対物
レンズの先端部と、被加工物が搭載されるステージ(例
えば、X−Yステージ)の相対的な移動量が制御され
て、対物レンズから照射される加工用レーザ光の光軸が
被加工物上のレーザ加工位置に合わされるようになって
いる。
【0003】実際のレーザ加工では、加工用レーザ光の
光軸と、加工位置との位置合わせに、高い精度が要求さ
れ、特に、近年の半導体製造技術(半導体ウェーハのレ
ーザ加工処理)等にあっては、その位置合わせの精度
は、ミクロンオーダー、サブミクロンオーダーで要求さ
れている。このため、近年のレーザ加工装置において
は、ステージの移動量を干渉計を用いて計測しながらス
テージを移動している。このように干渉計を用いること
により、ステージの移動量は、例えば干渉計で使用され
ているレーザ光(測定用レーザ光)の波長の1/32を
基準単位とした数で測定でき、加工用レーザ光と半導体
ウェーハ上の加工位置との高精度の位置合わせを可能に
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステー
ジの移動量を干渉計で測定する際には、干渉計の測定用
レーザ光の波長が、使用環境の温度条件、湿度条件、気
圧条件の変動によって変化することが知られている。こ
のように使用環境によって波長が変化すると、当該波長
を分割したものを基準単位とした測定値に誤差が生じ、
高精度の位置合わせができなくなる。
【0005】このため、従来は、上記干渉計の測定値の
誤差を補正するために、干渉計が使用されるレーザ加工
装置に、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ等を設
け、これらのセンサからの出力信号に基づいて、測定用
レーザ光の波長の補正を行って、使用環境に影響されな
い高精度の位置合わせを行うようにしていた。しかしな
がら、上記のように波長の変化による測定値の誤差を補
正する手法は、レーザ加工装置に、温度センサ、湿度セ
ンサ、気圧センサを設け、更に、これらの出力信号に基
づいて光の波長の補正に必要な値を演算する計算機等が
必要であり、レーザ加工装置のコストアップを招く。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、干渉計の使用環境を検知する手段を別途設けるこ
となく、これら使用環境による影響を受けずに、加工位
置と加工用レーザ光の光軸の精度の高い位置合わせが可
能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、加工用レーザ光を発生さ
せる加工レーザと、被加工物が搭載されるステージと、
前記ステージ上のマークを検出する検出手段と、前記ス
テージを前記加工レーザに対して移動させる移動手段
と、少なくとも2以上の規準マークが一定距離隔てて形
成された規準器と、前記ステージの移動量を測定用レー
ザ光の波長を分割したものを基準単位とした数にて計測
する干渉計と、前記移動手段による前記ステージの移動
量を制御すると共に、前記被加工物上のマークを基準に
所望のレーザ加工位置を認識し、斯く認識したレーザ加
工位置に前記加工用レーザ光を照射する制御手段とを備
えたレーザ加工装置において、前記制御手段が、前記検
出手段が前記規準器の少なくとも2つの規準マークの一
方を検知したときの干渉計の計測値と、他方を検知した
ときの干渉計の計測値とを比較して、当該2つの規準マ
ーク間の距離を測定用レーザ光の波長を分割したものを
基準単位とした数にて求める測定部と、前記求められた
数と前記少なくとも2つの規準マーク間の一定距離とに
基づいて、前記測定用レーザ光の波長を算出する波長算
出部とを有し、該制御手段が前記算出した波長を用いて
前記ステージの移動量の制御を行うようにしたものであ
る。
【0008】又、請求項2に記載の発明は、前記ステー
ジをX−Yステージとし、前記回転角度検知部が、前記
算出された波長を用いて、被加工物上の少なくとも2つ
のアライメントマーク間のX軸方向・Y軸方向の距離を
測定し、この測定値と、当該2つのアライメントマーク
の設計値に基づいて前記回転量を検知するものである。
【0009】(作用)上記請求項1の発明によれば、使
用環境の変化により干渉計の測定用レーザ光の波長が変
化しても、該変化した光の波長が、常に正確に算出でき
るので、この算出された波長を用いてX−Yステージの
移動量を決定することにより、使用環境の変化の影響を
受けない、精度の高い位置合わせが可能になる。
【0010】又、請求項2の発明によれば、被加工物の
設計値上のX軸方向・Y軸方向と、X−YステージのX
軸方向・Y軸方向との間の回転誤差を、上記算出した波
長を用いて求めることができるので、この回転誤差を用
いた高精度のレーザ加工位置と加工用レーザ光の光軸の
位置合わせが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、添付図面を参照して説明する。尚、この実施形態
は、請求項1及び請求項2に対応する。
【0012】先ず、レーザ加工装置40の全体構成につ
いて、図1を参照して説明する。レーザ加工装置40
は、レーザ光照射部10と、ステージ部20と、制御部
30とによって構成されている。このうちレーザ光照射
部10は、対物レンズ11、後述のメインコントローラ
31からの制御信号に基づいて加工用レーザ光を発生さ
せる加工レーザ12、加工レーザ12から発生した加工
用レーザ光のビーム形状及びその強度をメインコントロ
ーラ31からの制御信号に応じて調整する等の機能を有
する光学系14、アライメント用レーザ光を常時発生さ
せるアライメントレーザ13、発生したアライメント用
レーザ光をメインコントローラ31からの制御信号に基
づいてX軸方向・Y軸方向の2つのビームに分け各々の
ビーム形状を調整する等の機能を有する光学系15、ア
ライメント用レーザ光の反射光を検知するための光セン
サ19からなる。尚、図中、16は加工用レーザ光を対
物レンズ11に向けて照射するためのミラー、18Aは
アライメント用レーザ光を対物レンズ11に向けて照射
するためのミラー、18Bは反射したアライメント用レ
ーザ光を光センサ19に導くためのハーフミラーであ
る。
【0013】尚、上記光学系15は、メインコントロー
ラ31からの信号に基づいてそのシャッタ(図示省略)
が開閉されて、アライメント用レーザ光のX−Yステー
ジ21上への照射タイミングが制御される。しかして、
その反射光は光センサ19によって検出される。尚、こ
のアライメントレーザ12と光センサ19とによって、
X−Yステージ21上のマーク(規準器23の規準マー
クG,H、半導体ウェーハ1上のアライメントマーク
A,B等)を検出するための検出手段が構成される。
【0014】ステージ部20は、半導体ウェーハ(被加
工物)1が搭載されるX−Yステージ21、X−Yステ
ージ21の前記対物レンズ11に対する相対的な移動量
(X−Y軸方向の移動量)を調整するアクチュエータ2
2、X−Yステージ21上に設置された反射鏡25、該
反射鏡25に測定用レーザ光を照射してX−Yステージ
21の移動量(図1のd)を、その波長を分割したもの
を基準単位とした数で計測する干渉計26からなる。
【0015】又、前記X−Yステージ21上には、測定
用レーザ光の波長λの算出に用いられる規準器23が設
けられている。この規準器23の上面には、一定距離K
(図示例ではX軸方向に一定距離K)だけ隔てて規準マ
ークG,Hが形成されている(図3,図4)。尚、この
規準器23は、当該レーザ加工装置40の使用環境に応
じて(温度,湿度等)、膨張、収縮しない材質(例え
ば、ガラス)にて形成されている。
【0016】而して、規準器23表面に形成された規準
マークG,H間の一定距離Kを、干渉計26の測定用レ
ーザ光の波長λを分割したものを基準単位として用いた
数でカウントすることにより、当該波長λを算出でき
る。尚、上記アクチュエータ22、後述のステージコン
トローラ32、メインコントローラ31によって、X−
Yステージ21の移動手段が構成されている。
【0017】又、上記反射鏡25及び干渉計26は、X
軸方向・Y軸方向の移動量を各々測定するために、実際
には、X軸用・Y軸用に2組設けられている(図1には
1組みのみ示す)。そして、X軸用・Y軸用に各々設け
られた干渉計26は、当該X−Yステージ21のX軸方
向・Y軸方向の移動量を、該干渉計26と反射鏡25と
の間の距離(図1のd)として測定する。
【0018】このX軸方向・Y軸方向の移動量の測定
は、X−Yステージ21の移動に伴う干渉縞の明度の変
化をパルス信号(例えば、明度が“明”→“暗”→
“明”と変化したときに1パルスを発する)として出力
し、このパルス信号の発生回数を、メインコントローラ
31のカウンタ(図示省略)でカウントすることによっ
て行われる。
【0019】制御部30は、メインコントローラ(制御
手段)31と、該メインコントローラ31からの制御信
号に基づいて前記アクチュエータ22に駆動信号を出力
するステージコントローラ32とからなる。そして、メ
インコントローラ31は、一方で、X−Yステージ21
の移動量の制御、加工レーザ12による加工用レーザ光
の発生タイミングの制御、加工用の光学系14によるレ
ーザ強度/ビーム形状の調整、アライメント用の光学系
15の開閉を制御等を行なう。又、他方で、メインコン
トローラ31は、光センサ19からの信号に基づいてア
ライメントレーザ13から照射されたアライメント用レ
ーザ光の回折光を検知し、この回折光を解析することに
よって、アライメント用レーザ光が、目標物(例えば、
図3,図4に示す半導体ウェーハ1上のアライメントマ
ークA,B)に照射されているかを判断する。
【0020】このメインコントローラ31は、メモリ、
カウンタ(共に図示省略)等を有している。このうちカ
ウンタは、X軸・Y軸用に各々設けられた干渉計26
(1つのみ図示)から送られてくる上記パルス信号の発
生回数をカウントするもので、このカウント値によっ
て、X−Yステージ21のX軸方向・Y軸方向の移動量
は、当該測定用レーザ光の波長を分割したものを単位と
した数(カウント値)として表される。
【0021】メインコントローラ31は、規準器23上
の基準マークG,H間の距離を、このカウント値で表
し、斯く表したカウント値と、規準マークG,H間の実
際の距離Kとに基づいて、干渉計26の測定用レーザ光
の波長λを算出する(波数算出部としての機能)。一方
で、メインコントローラ31は、レーザ加工処理時に、
X−Yステージ21のX軸方向・Y軸方向の移動量を上
記カウント値で求め、このカウント値より実際の移動量
を計算する(例えば、ミクロンオーダー、サブミクロン
オーダーで表す)。
【0022】而して、メインコントローラ31のカウン
タが測定部として機能する。又、メインコントローラ3
1のメモリには、被加工物(半導体ウェーハ1)の設計
値データが記憶されている。而して、記憶された半導体
ウェーハ1の設計値データ(配線パターン、ダイシング
ライン上のマーク等の設計値データ)の中から特定のパ
ターンが、半導体ウェーハ1をアライメントする際のア
ライメントマーク(例えば、図3のA,B)として用い
られる。
【0023】又、メインコントローラ31は、X−Yス
テージ21上のX軸方向・Y軸方向と半導体ウェーハ1
の設計値上のX軸方向・Y軸方向との回転誤差を検知す
る機能(回転角度検知部としての機能)、更には、当該
回転誤差を用いて設計値を補正する機能を有する。
【0024】次に、レーザ加工装置40によるレーザ加
工処理の概略について、図2のフローチャートに基づい
て説明する。レーザ加工処理は、X−Yステージ21に
半導体ウェーハ1を搭載してそのアライメントを行なう
処理(ステップS1)、規準器23上の規準マークG,
H間の距離Kを測定用レーザ光の波長λを分割したもの
を基準単位とした数(カウント値)によって計測すると
共に斯く計測した数と該規準マークG,H間の実際の距
離Kとを比較して当該使用環境における波長λを算出す
る処理(ステップS2〜ステップS6)、上記算出した
波長λを用いて実際にレーザ加工を行なう処理(ステッ
プS7〜ステップS12)とに分けられる。
【0025】このレーザ加工処理が開始されると、先
ず、半導体ウェーハ1のX−Yステージ21上への位置
合わせ(アライメント)が行われる(ステップS1)。
このとき、半導体ウェーハ1上のアライメントマーク
A,B近傍にアライメントレーザ13からのアライメン
ト用レーザ光が照射されて、このときの回折光が光セン
サ19によって検出され、この光センサ19からの信号
に基づいて、メインコントローラ31がアライメントマ
ークA,Bを検知する。そして、この検知されたアライ
メントマークA,Bと、前記メインに記憶されたアライ
メントマークA,Bの設計値とが比較されて、これらの
対応関係が得られる。
【0026】次のステップS2では、規準器23の規準
マークG近傍にアライメントレーザ13からのアライメ
ント用レーザ光が照射され、このときの回折光が光セン
サ19によって検出され、この光センサ19からの信号
に基づいて、メインコントローラ31が規準マークGを
検知する。このように、規準マークGがメインコントロ
ーラ31によって検知されたとき次のステップS3で、
このときのX−Yステージ21の移動量(カウント値)
が、メインコントローラ31のメモリ1に収納される。
【0027】ところで、干渉計26はX−Yステージ2
1の移動量を、当該測定用レーザ光の波長λを分割した
ものを基準単位として検出し続け、X軸方向・Y軸方向
の移動量の増減(+方向、又は−方向の移動)を表すパ
ルス信号をメインコントローラ31に出力し続け、この
パルス信号に基づいて、メインコントローラ31のカウ
ンタのカウント値が増減して、その移動量がカウント値
として検知される。
【0028】而して、上記したステップS3で記憶され
たX−Yステージ21の移動量(規準マークGの座標)
は、上記カウント値を用いた座標(Mg,Ng)で表され
る(図3参照)。続くステップS4では、規準器23の
規準マークH近傍にアライメントレーザ13からのアラ
イメント用レーザ光が照射されて、このときの回折光が
光センサ19によって検出され、この光センサ19から
の信号に基づいて、メインコントローラ31が規準マー
クHを検知する。
【0029】このとき、規準マークHは対物レンズ11
の直下位置にあると考えられるので、このときのX−Y
ステージ21の移動量(カウント値)がメインコントロ
ーラ31のメモリ1に収納される(ステップS5)。こ
の場合にも、記憶されるX−Yステージ21の移動量
(座標)は、上記カウント値を用いた座標(Mh,Nh)
で表される(図3参照)。
【0030】次のステップS6では、上記メモリ1,2
に収納された各々の規準マークG,Hの座標(Mg,N
g)、(Mh,Nh)を比較することによって規準マーク
G,H間の距離Kを表すカウント値が求められる。尚、
図3に示す例では、説明を簡単にするために規準マーク
G,Hは、その座標のY成分が同一となっている。従っ
て、規準マークG,H間の実際の距離(一定距離)K
は、カウント値(Mg−Mh)で表される。
【0031】このように得られた、2つの規準マーク
G,H間の実際の距離(一定距離)Kと、この距離Kを
表すカウント値(Mg−Mh)とを比較することによっ
て、当該干渉計26の測定用レーザ光の波長λが算出さ
れる。従って、干渉計26の測定用レーザ光の波長λ
が、当該レーザ加工装置40の使用環境によって変化し
ても、その変化した波長λを、レーザ加工処理毎に容易
に、しかも正確に算出できる。
【0032】而して、上記算出した波長λにカウント値
を乗算し、これを2倍して、当該X−Yステージ21の
実際の移動量(例えば、ミクロンオーダーで表され
る。)を求めることができる。図2の説明に戻り、続く
ステップS7からステップS12では、上記ステップS
6で算出された波長λを用いたレーザ加工が行われる。
【0033】先ず、ステップS7では、再び半導体ウェ
ーハ1の位置合わせが行われる。続くステップS8で
は、メインコントローラのメモリから所望のレーザ加工
位置Dの設計値の座標(Xd,Yd)が読み込まれる。
次のステップS9では、上記ステップS8で読み込まれ
たレーザ加工位置Dの座標(Md,Nd)と、X−Yス
テージ21のX軸方向・Y軸方向への移動量のカウント
値にλを分割した数を乗算した値(実際の移動量)が一
致するまで、当該X−Yステージ21の移動が行われ
る。このように乗算するのは、X−Yステージ21がλ
を分割した単位で移動する毎に、干渉計26からパルス
信号が出力されるからである。
【0034】この移動により、対物レンズ11の先端部
11Aが、半導体ウェーハ1のレーザ加工位置Dに合わ
され、加工レーザ12からの加工用レーザ光の光軸L
が、精度よくレーザ加工位置Dに合わされる。次のステ
ップS10では、この状態で、加工レーザ12から加工
用レーザ光が照射されて、レーザ加工が行われる。
【0035】次のステップS11では、引き続きレーザ
加工処理を行なうか否かの判別が行われる。この判別結
果が“YES”のときには、ステップS8に戻って、他の
レーザ加工位置に対するレーザ加工が行われる。一方、
ステップS11の判別結果が“NO”のときには、次のス
テップS12で他の半導体ウェーハに対して、同様に、
レーザ加工処理を行なうか否かの判別が行われる。この
判別結果が“YES”のときには、ステップS7に戻っ
て、他の半導体ウェーハに対するレーザ加工が行われ
る。一方、ステップS12の判別結果が“NO”のときに
は、そのままレーザ加工処理を終了する。
【0036】図4は、ステップS1の半導体ウェーハ1
の位置合わせ(アライメント)によっても、依然、半導
体ウェーハ1上のX軸方向・Y軸方向と、X−Yステー
ジ21上のX軸方向・Y軸方向との間に回転誤差Δθが
ある場合の当該回転誤差Δθの修正手順を示す説明図で
ある。一般的に、半導体ウェーハ1をX−Yステージ2
1上に搭載する際には、オリエンテーションフラット1
F(図4)がX−Yステージ21の所定位置に合わさ
れ、この状態で、例えば、Y成分が等しい2つのアライ
メントマーク(例えば、アライメントマークA,B)の
認識が行われる。
【0037】この場合、アライメントマークA,Bは、
設計値上は、Y軸方向の成分に関しては、差がないはず
である。従って、上記認識された2つの座標(Xa,Y
a),(Xb,Yb)のY成分に差ΔY1があれば、回
転誤差Δθが生じていると判断できる。そして、この差
ΔY1を検知すれば、X軸方向の距離(Xb−Xa)と
の関係で、半導体ウェーハ1のX軸方向・Y軸方向が、
X−Yステージ21のX軸方向・Y軸方向に対してどの
程度の回転誤差Δθが生じているかが分かる。
【0038】通常、この回転誤差Δθは、X−Yステー
ジ21に設けられた回転調整部(図示省略)によって当
該X−Yステージ21を回転調整することにより、修正
される。しかし、この回転誤差Δθが、当該回転調整部
で取りきれなく残った回転誤差(残留ローティション)
があるときは、半導体ウェーハ1のX軸方向・Y軸方向
を、X−Yステージ21のX軸方向・Y軸方向に一致さ
せることができない。
【0039】そこで、図4に示すように、アライメント
マークAとアライメントマークBのY軸方向の差ΔY1
を検知し、このΔY1と2つのアライメントマークA,
B間のX成分の差(Xb−Xa)とに基づいて回転誤差
Δθ(残留ローティション)を三角関数を用いて求めて
算出及び記憶し、この回転誤差Δθを、レーザ加工位置
Dの位置合わせ時に修正値として用いる。これによっ
て、更に精度の高い、レーザ加工位置Dへの加工用レー
ザ光の光軸Lの位置合わせが可能になる。
【0040】この場合にも、アライメントマークA,B
の座標(Xa,Ya),(Xb,Yb)間のY軸方向の
距離ΔY1を、上記算出した波長λを用いて測定するこ
とによって、この回転誤差Δθを、更に精度よく算出す
ることができる。図5は、本実施形態の変形例に係るレ
ーザ加工装置60のブロック図である。この変形例に係
るレーザ加工装置60では、レーザ光照射部50に、規
準マークG,H、アライメントマークA,Bを検出する
検出手段として、CCD55、画像ユニット53、光源
57を用いている。尚、図1に示すレーザ加工装置40
と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0041】このように規準マークG,Hを、CCD5
5を用いて検知するタイプのレーザ加工装置60におい
ても、規準マークG,H間の距離(一定距離)Kを、干
渉計26の測定用レーザ光の波長を分割したものを基準
単位とした数(カウント値)にて表し、このカウント値
と、上記一定距離Kとを比較して、当該使用環境におけ
る測定用レーザ光の波長λが算出される。
【0042】そして、斯く算出された波長λを用いて、
X−Yステージ21上のレーザ加工位置Dと加工用レー
ザ光の光軸Lの位置合わせが精度よく行われる。尚、本
実施形態では、規準器23をガラスで形成する例を示し
たが、温度、湿度、気圧の変化によっても、膨張/収縮
しない他の材質を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明した請求項1の発明によれば、
干渉計の使用環境を検知する手段を別途設けることな
く、これら使用環境による影響を受けずに、加工位置と
加工用レーザ光の光軸の精度の高い位置合わせが可能に
なる。
【0044】又、請求項2の発明によれば、被加工物の
X−Yステージ上への位置合わせに回転誤差が生じてい
た場合でも、当該回転誤差の修正が精度よく行なわれ、
レーザ加工位置と、加工用レーザ光の光軸の位置合わせ
の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のレーザ加工装置40の全体構成図
である。
【図2】レーザ加工装置40によるレーザ加工処理を示
すフローチャートである。
【図3】X−Yステージ21の規準器23上に形成され
た規準マークG,Hを示す説明図である。
【図4】半導体ウェーハ1の回転誤差Δθを示す説明図
である。
【図5】変形例に係るレーザ加工装置60の全体構成図
である。
【符号の説明】
1 半導体ウェーハ 11 対物レンズ 12 加工レーザ 13 アライメントレーザ 21 X−Yステージ 23 規準器 26 干渉計 31 メインコントローラ(制御手段) G,H 規準マーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用レーザ光を発生させる加工レーザ
    と、 被加工物が搭載されるステージと、 前記ステージ上のマークを検出する検出手段と、 前記ステージを前記加工レーザに対して移動させる移動
    手段と、 少なくとも2以上の規準マークが一定距離隔てて形成さ
    れた規準器と、 前記ステージの移動量を測定用レーザ光の波長を分割し
    たものを基準単位とした数にて計測する干渉計と、 前記移動手段による前記ステージの移動量を制御すると
    共に、前記被加工物上のマークを基準に所望のレーザ加
    工位置を認識し、斯く認識したレーザ加工位置に前記加
    工用レーザ光を照射する制御手段とを備えたレーザ加工
    装置において、 前記制御手段は、 前記検出手段が前記規準器の少なくとも2つの規準マー
    クの一方を検知したときの干渉計の計測値と、他方を検
    知したときの干渉計の計測値とを比較して、当該2つの
    規準マーク間の距離を測定用レーザ光の波長を分割した
    ものを基準単位とした数にて求める測定部と、 前記求められた数と前記少なくとも2つの規準マーク間
    の一定距離とに基づいて、前記測定用レーザ光の波長を
    算出する波長算出部とを有し、 該制御手段は前記算出した波長を用いて前記ステージの
    移動量の制御を行うようにされてなることを特徴とする
    レーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ステージは、X−Yステージであ
    り、 前記回転角度検知部は、前記算出された波長を用いて、
    被加工物上の少なくとも2つのアライメントマーク間の
    X軸方向・Y軸方向の距離を測定し、この測定値と、当
    該2つのアライメントマークの設計値に基づいて前記回
    転量を検知することを特徴とする請求項1に記載のレー
    ザ加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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