JPH1055169A - グランドピアノの側板および積揚の製造方法 - Google Patents
グランドピアノの側板および積揚の製造方法Info
- Publication number
- JPH1055169A JPH1055169A JP8227542A JP22754296A JPH1055169A JP H1055169 A JPH1055169 A JP H1055169A JP 8227542 A JP8227542 A JP 8227542A JP 22754296 A JP22754296 A JP 22754296A JP H1055169 A JPH1055169 A JP H1055169A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side plate
- veneer
- stacking
- curved
- stack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 側板および積揚を効率良く製造でき、それに
より、製造コストを削減することができる、グランドピ
アノの側板および積揚の製造方法を提供する。 【解決手段】 複数の側板用単板１ａ、１ｂを、互いの
積層面に接着剤を塗布しながら積層する側板用単板積層
工程と、複数の積揚用単板２ａを、互いの積層面に接着
剤を塗布しながら積層する積揚用単板積層工程と、積層
された複数の側板用単板１ａ、１ｂおよび積層された複
数の積揚用単板２ａを、間に可撓性を有するシート状の
スペーサ３を介在させた状態で、所定の曲面形状を有す
る一対の型４ａ、４ｂの間に挿入し、加圧することによ
って、側板１および積揚２を同時に成型する成型工程
と、加圧を解いた後、成型された側板１、スペーサ３お
よび成型された積揚２を互いに分離する分離工程と、を
備える。
より、製造コストを削減することができる、グランドピ
アノの側板および積揚の製造方法を提供する。 【解決手段】 複数の側板用単板１ａ、１ｂを、互いの
積層面に接着剤を塗布しながら積層する側板用単板積層
工程と、複数の積揚用単板２ａを、互いの積層面に接着
剤を塗布しながら積層する積揚用単板積層工程と、積層
された複数の側板用単板１ａ、１ｂおよび積層された複
数の積揚用単板２ａを、間に可撓性を有するシート状の
スペーサ３を介在させた状態で、所定の曲面形状を有す
る一対の型４ａ、４ｂの間に挿入し、加圧することによ
って、側板１および積揚２を同時に成型する成型工程
と、加圧を解いた後、成型された側板１、スペーサ３お
よび成型された積揚２を互いに分離する分離工程と、を
備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、グランドピアノの
側板および積揚の製造方法に関する。
側板および積揚の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】グランドピアノには一般に、その外形に
沿う形状を有する積揚および側板が設けられている。積
揚は、これに取り付けられる支柱、フレームや響板など
とともに、グランドピアノのバック機構を構成し、ま
た、側板を取り付ける土台となる部分である。一方、側
板は、積揚を覆うように、その外周面に接着され、グラ
ンドピアノの外装を構成する。
沿う形状を有する積揚および側板が設けられている。積
揚は、これに取り付けられる支柱、フレームや響板など
とともに、グランドピアノのバック機構を構成し、ま
た、側板を取り付ける土台となる部分である。一方、側
板は、積揚を覆うように、その外周面に接着され、グラ
ンドピアノの外装を構成する。
【０００３】積揚は、高級機種のグランドピアノを除
き、複数の木質単板を積層・接着した積層板で構成され
ており、従来は、積層した複数の木質単板をプレス成型
機の型間に挿入し、加圧することによって、グランドピ
アノの外形に合致する形状に成型されている。側板もま
た、積揚と同様の方法で製造された積層板で構成されて
おり、積揚とは別個に、プレス成型機によって成型され
た後、積揚の外周面に接着されるようになっている。
き、複数の木質単板を積層・接着した積層板で構成され
ており、従来は、積層した複数の木質単板をプレス成型
機の型間に挿入し、加圧することによって、グランドピ
アノの外形に合致する形状に成型されている。側板もま
た、積揚と同様の方法で製造された積層板で構成されて
おり、積揚とは別個に、プレス成型機によって成型され
た後、積揚の外周面に接着されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の側板および積揚の製造方法では、側板と積揚がプレス
成型機によって別個に製造されるので、製造効率が良く
ないとともに、成型により得られた側板および積揚の曲
面形状が、曲率の微妙なずれなどによって、ぴったり一
致しない場合が多く、このため、両者の曲面形状を合わ
せるための調整作業が必要になり、その結果、製造コス
トが上昇するという欠点を有している。
の側板および積揚の製造方法では、側板と積揚がプレス
成型機によって別個に製造されるので、製造効率が良く
ないとともに、成型により得られた側板および積揚の曲
面形状が、曲率の微妙なずれなどによって、ぴったり一
致しない場合が多く、このため、両者の曲面形状を合わ
せるための調整作業が必要になり、その結果、製造コス
トが上昇するという欠点を有している。
【０００５】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、側板および積揚を効率良く製
造でき、それにより、製造コストを削減することができ
る、グランドピアノの側板および積揚の製造方法を提供
することを目的とする。
めになされたものであり、側板および積揚を効率良く製
造でき、それにより、製造コストを削減することができ
る、グランドピアノの側板および積揚の製造方法を提供
することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のグランドピアノの側板および積揚の製造方
法は、複数の側板用単板を、互いの積層面に接着剤を塗
布しながら積層する側板用単板積層工程と、複数の積揚
用単板を、互いの積層面に接着剤を塗布しながら積層す
る積揚用単板積層工程と、積層された複数の側板用単板
および積層された複数の積揚用単板を、間に可撓性を有
するシート状のスペーサを介在させた状態で、所定の曲
面形状を有する一対の型の間に挿入し、加圧することに
よって、側板および積揚を同時に成型する成型工程と、
加圧を解いた後、成型された側板、スペーサおよび成型
された積揚を互いに分離する分離工程と、を備えること
を特徴とする。
め、本発明のグランドピアノの側板および積揚の製造方
法は、複数の側板用単板を、互いの積層面に接着剤を塗
布しながら積層する側板用単板積層工程と、複数の積揚
用単板を、互いの積層面に接着剤を塗布しながら積層す
る積揚用単板積層工程と、積層された複数の側板用単板
および積層された複数の積揚用単板を、間に可撓性を有
するシート状のスペーサを介在させた状態で、所定の曲
面形状を有する一対の型の間に挿入し、加圧することに
よって、側板および積揚を同時に成型する成型工程と、
加圧を解いた後、成型された側板、スペーサおよび成型
された積揚を互いに分離する分離工程と、を備えること
を特徴とする。
【０００７】この製造方法によれば、複数の側板用単板
および複数の積揚用単板を、それぞれ接着剤を塗布しな
がら積層し、積層された側板用単板および積揚用単板
を、間に可撓性のスペーサを介在させた状態で、所定の
曲面形状を有する一対の型の間に挿入し、加圧すること
によって、側板および積揚を同時に成型し、次いで、加
圧を解いた後、成型された側板、スペーサおよび成型さ
れた積揚を互いに分離することによって、グランドピア
ノの外形に合致する形状の側板および積揚が製造され
る。
および複数の積揚用単板を、それぞれ接着剤を塗布しな
がら積層し、積層された側板用単板および積揚用単板
を、間に可撓性のスペーサを介在させた状態で、所定の
曲面形状を有する一対の型の間に挿入し、加圧すること
によって、側板および積揚を同時に成型し、次いで、加
圧を解いた後、成型された側板、スペーサおよび成型さ
れた積揚を互いに分離することによって、グランドピア
ノの外形に合致する形状の側板および積揚が製造され
る。
【０００８】このように、本発明では、側板および積揚
を同時にプレス成型するので、それらの製造効率を高め
ることができる。また、可撓性を有するシート状のスペ
ーサを介在させて側板および積揚を同時に成型するの
で、成型された側板および積揚の曲面形状を一致させる
ことができ、その修正のために行われていた従来の調整
作業は、不要または非常に簡単になる。以上の結果、側
板および積揚の製造コストを削減することができる。
を同時にプレス成型するので、それらの製造効率を高め
ることができる。また、可撓性を有するシート状のスペ
ーサを介在させて側板および積揚を同時に成型するの
で、成型された側板および積揚の曲面形状を一致させる
ことができ、その修正のために行われていた従来の調整
作業は、不要または非常に簡単になる。以上の結果、側
板および積揚の製造コストを削減することができる。
【０００９】この場合、成型された積揚をその長さ方向
に沿って２分割する分割工程をさらに備えることが好ま
しい。
に沿って２分割する分割工程をさらに備えることが好ま
しい。
【００１０】グランドピアノでは一般に、積揚の高さが
側板のそれの約１／２の関係にあるので、成型された積
揚をその長さ方向に沿って２分割することによって、ピ
アノ２台分の積揚が同時に得られ、製造効率をさらに高
めることができる。
側板のそれの約１／２の関係にあるので、成型された積
揚をその長さ方向に沿って２分割することによって、ピ
アノ２台分の積揚が同時に得られ、製造効率をさらに高
めることができる。
【００１１】これらの場合、グランドピアノの側板およ
び積揚がそれぞれ、それらの前側左右部を構成する平板
部と、後部を構成する曲板部とによって構成され、側板
の曲板部および積揚の曲板部を、請求項１または２に記
載の製造方法によって製造することが好ましい。
び積揚がそれぞれ、それらの前側左右部を構成する平板
部と、後部を構成する曲板部とによって構成され、側板
の曲板部および積揚の曲板部を、請求項１または２に記
載の製造方法によって製造することが好ましい。
【００１２】この構成では、側板および積揚がそれぞれ
平板部と曲板部との分割構成になっていて、これらのう
ち、側板および積揚の各曲板部が、前述した方法で製造
される。このような側板および積揚の分割構成により、
その製造の際の取扱いが容易になるとともに、曲板部だ
けを曲面成型すればよいので、そのためのプレス成型機
が小型のもので済み、設備コストを削減できる。また、
側板および積揚の各平板部については、側板用単板およ
び積揚用単板を積層し、平坦なプレス面を有するプレス
機で単純に加圧することによって、容易に製造すること
ができる。
平板部と曲板部との分割構成になっていて、これらのう
ち、側板および積揚の各曲板部が、前述した方法で製造
される。このような側板および積揚の分割構成により、
その製造の際の取扱いが容易になるとともに、曲板部だ
けを曲面成型すればよいので、そのためのプレス成型機
が小型のもので済み、設備コストを削減できる。また、
側板および積揚の各平板部については、側板用単板およ
び積揚用単板を積層し、平坦なプレス面を有するプレス
機で単純に加圧することによって、容易に製造すること
ができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態を、詳細に説明する。図３は、本発明を
適用した製造方法により製造されたグランドピアノの側
板および積揚を示している。同図に示すように、このグ
ランドピアノでは、側板１および積揚２が、それぞれ３
分割構成になっている。すなわち、側板１は、グランド
ピアノの外形の前側左右の直線部を構成する左右の平板
部１Ｌ、１Ｒと、後ろ側の曲線部を構成する曲板部１Ｃ
とから成り、これらを互いに接合することによって形成
される。同様に、積揚２は、左右の平板部２Ｌ、２Ｒ
と、曲板部２Ｃとから構成されている。
明の一実施形態を、詳細に説明する。図３は、本発明を
適用した製造方法により製造されたグランドピアノの側
板および積揚を示している。同図に示すように、このグ
ランドピアノでは、側板１および積揚２が、それぞれ３
分割構成になっている。すなわち、側板１は、グランド
ピアノの外形の前側左右の直線部を構成する左右の平板
部１Ｌ、１Ｒと、後ろ側の曲線部を構成する曲板部１Ｃ
とから成り、これらを互いに接合することによって形成
される。同様に、積揚２は、左右の平板部２Ｌ、２Ｒ
と、曲板部２Ｃとから構成されている。
【００１４】この積揚２は、図示しないが、これに取り
付けられる支柱、フレームや響板などとともに、グラン
ドピアノのバック機構を構成し、また、側板１を取り付
ける土台となるものである。一方、側板１は、同図に示
すように、積揚２を覆うように、その外周面に接着さ
れ、グランドピアノの外装を構成する。
付けられる支柱、フレームや響板などとともに、グラン
ドピアノのバック機構を構成し、また、側板１を取り付
ける土台となるものである。一方、側板１は、同図に示
すように、積揚２を覆うように、その外周面に接着さ
れ、グランドピアノの外装を構成する。
【００１５】側板１の平板部１Ｌ、１Ｒおよび曲板部１
Ｃはそれぞれ、図２（ａ）に示すような積層板で構成さ
れている。具体的には、木目が互いに直交するように重
ねられた、例えば１３枚のラワン単板１ａと、その表裏
面のカバ、マコーレなどから成る２枚の化粧単板１ｂ、
１ｂとを積層・接着した計１５層程度の積層板であり、
その幅（取り付けたときの高さ）は約３０ｃｍ、厚さは
２２ｍｍ程度である。積揚２の平板部２Ｌ、２Ｒおよび
曲板部２Ｃもまた、積層板で構成され、図２（ｂ）に示
すように、木目が互いに直交するように積層された１１
〜１３層程度のラワン単板２ａから成り、その厚さは側
板１よりも厚く、３５〜４０ｍｍ程度で、幅は約１５ｃ
ｍである。
Ｃはそれぞれ、図２（ａ）に示すような積層板で構成さ
れている。具体的には、木目が互いに直交するように重
ねられた、例えば１３枚のラワン単板１ａと、その表裏
面のカバ、マコーレなどから成る２枚の化粧単板１ｂ、
１ｂとを積層・接着した計１５層程度の積層板であり、
その幅（取り付けたときの高さ）は約３０ｃｍ、厚さは
２２ｍｍ程度である。積揚２の平板部２Ｌ、２Ｒおよび
曲板部２Ｃもまた、積層板で構成され、図２（ｂ）に示
すように、木目が互いに直交するように積層された１１
〜１３層程度のラワン単板２ａから成り、その厚さは側
板１よりも厚く、３５〜４０ｍｍ程度で、幅は約１５ｃ
ｍである。
【００１６】次に、図１を参照しながら、上記構成の側
板１および積揚２の製造方法を説明する。同図は、側板
１および積揚２のうち、曲板部１Ｃ、２Ｃの製造手順を
示したものである。
板１および積揚２の製造方法を説明する。同図は、側板
１および積揚２のうち、曲板部１Ｃ、２Ｃの製造手順を
示したものである。
【００１７】Ａ．まず、側板１の曲板部１Ｃを構成する
ラワン単板１ａおよび化粧単板１ｂを、前述した所定の
枚数および層構成で、互いの積層面に接着剤を塗布しな
がら積層する（側板用単板積層工程）とともに、積揚２
の曲板部２Ｃを構成するラワン単板２ａを前述した所定
の枚数、接着剤を塗布しながら積層する（積揚用単板積
層工程）。 Ｂ．次に、図１（ａ）に示すように、上記のように積層
されたラワン単板１ａおよび化粧単板１ｂならびに積層
されたラワン単板２ａを、それらの間にスペーサ３を介
在させた状態で、プレス成型機４の外型４ａと内型４ｂ
の間に挿入する。スペーサ３は、可撓性を有するシート
状のものであり、例えば薄いシリコンゴムシートで構成
されている。また、プレス成型機４の外型４ａおよび内
型４ｂの表面、すなわちプレス面は、曲板部１Ｃ、２Ｃ
の曲面形状に合致する所定の曲面形状を有している。 Ｃ．次いで、同図（ｂ）に示すように、所定の圧力条件
および温度条件の下、外型４ａと内型４ｂの間でプレス
する。これにより、所定の曲面形状を有する曲板部１
Ｃ、２Ｃが同時に成型される（成型工程）と、 Ｄ．次に、プレス成型機４を解圧するとともに、その後
すぐに、曲板部１Ｃ、スペーサ３および曲板部２Ｃを一
体に取り出し、同図（ｃ）に示すように、互いに分離す
る（分離工程）。 Ｅ．最後に、積揚２の曲板部２Ｃを、その長さ方向に沿
って切断することによって、同図（ｄ）に示すように、
ピアノ２台分の曲板部２Ｃ１、２Ｃ２に分割する（分割
工程）。
ラワン単板１ａおよび化粧単板１ｂを、前述した所定の
枚数および層構成で、互いの積層面に接着剤を塗布しな
がら積層する（側板用単板積層工程）とともに、積揚２
の曲板部２Ｃを構成するラワン単板２ａを前述した所定
の枚数、接着剤を塗布しながら積層する（積揚用単板積
層工程）。 Ｂ．次に、図１（ａ）に示すように、上記のように積層
されたラワン単板１ａおよび化粧単板１ｂならびに積層
されたラワン単板２ａを、それらの間にスペーサ３を介
在させた状態で、プレス成型機４の外型４ａと内型４ｂ
の間に挿入する。スペーサ３は、可撓性を有するシート
状のものであり、例えば薄いシリコンゴムシートで構成
されている。また、プレス成型機４の外型４ａおよび内
型４ｂの表面、すなわちプレス面は、曲板部１Ｃ、２Ｃ
の曲面形状に合致する所定の曲面形状を有している。 Ｃ．次いで、同図（ｂ）に示すように、所定の圧力条件
および温度条件の下、外型４ａと内型４ｂの間でプレス
する。これにより、所定の曲面形状を有する曲板部１
Ｃ、２Ｃが同時に成型される（成型工程）と、 Ｄ．次に、プレス成型機４を解圧するとともに、その後
すぐに、曲板部１Ｃ、スペーサ３および曲板部２Ｃを一
体に取り出し、同図（ｃ）に示すように、互いに分離す
る（分離工程）。 Ｅ．最後に、積揚２の曲板部２Ｃを、その長さ方向に沿
って切断することによって、同図（ｄ）に示すように、
ピアノ２台分の曲板部２Ｃ１、２Ｃ２に分割する（分割
工程）。
【００１８】なお、側板１の平板部１Ｌ、１Ｒおよび積
揚２の平板部２Ｌ、２Ｒについては、図示しないが、そ
れぞれの単板を所定の枚数および層構成で積層し、平坦
なプレス面を有するプレス機で単純に加圧することによ
って、容易に製造することができる。
揚２の平板部２Ｌ、２Ｒについては、図示しないが、そ
れぞれの単板を所定の枚数および層構成で積層し、平坦
なプレス面を有するプレス機で単純に加圧することによ
って、容易に製造することができる。
【００１９】以上のように、本実施形態によれば、側板
１の曲板部１Ｃと積揚２の曲板部２Ｃを同時にプレス成
型するので、それらの製造効率を高めることができる。
また、可撓性の薄いシート状のスペーサ３を介在させて
曲板部１Ｃ、２Ｃを同時に成型するので、成型された曲
板部１Ｃ、２Ｃの曲面形状を一致させることができ、そ
の修正のために行われていた従来の調整作業は、不要ま
たは非常に簡単になり、したがって、側板１および積揚
２の製造コストを削減することができる。
１の曲板部１Ｃと積揚２の曲板部２Ｃを同時にプレス成
型するので、それらの製造効率を高めることができる。
また、可撓性の薄いシート状のスペーサ３を介在させて
曲板部１Ｃ、２Ｃを同時に成型するので、成型された曲
板部１Ｃ、２Ｃの曲面形状を一致させることができ、そ
の修正のために行われていた従来の調整作業は、不要ま
たは非常に簡単になり、したがって、側板１および積揚
２の製造コストを削減することができる。
【００２０】また、本実施形態では、側板１および積揚
２がそれぞれ、平板部１Ｌ、１Ｒおよび２Ｌ、２Ｒと曲
板部１Ｃ、２Ｃとの３分割構成になっていて、それらの
製造の際の取扱いが容易になるとともに、これらのう
ち、曲板部１Ｃ、２Ｃだけを曲面成型するので、そのた
めのプレス成型機４が小型のもので済み、設備コストを
削減することができる。さらに、積揚２の高さが側板１
のそれの約１／２の関係にあることに着目し、成型され
た積揚２の曲板部２Ｃをその長さ方向に沿って２分割す
ることによって、ピアノ２台分の曲板部２Ｃ１、２Ｃ２
を同時に得ることができ、製造効率をさらに高めること
ができる。
２がそれぞれ、平板部１Ｌ、１Ｒおよび２Ｌ、２Ｒと曲
板部１Ｃ、２Ｃとの３分割構成になっていて、それらの
製造の際の取扱いが容易になるとともに、これらのう
ち、曲板部１Ｃ、２Ｃだけを曲面成型するので、そのた
めのプレス成型機４が小型のもので済み、設備コストを
削減することができる。さらに、積揚２の高さが側板１
のそれの約１／２の関係にあることに着目し、成型され
た積揚２の曲板部２Ｃをその長さ方向に沿って２分割す
ることによって、ピアノ２台分の曲板部２Ｃ１、２Ｃ２
を同時に得ることができ、製造効率をさらに高めること
ができる。
【００２１】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、側板および積揚をそれぞれ２枚
の平板部と１枚の曲板部との３分割構成とし、そのうち
の曲板部だけを同時成型しているが、本発明は、側板お
よび積揚がそれぞれ連続した一枚構成の場合でも、適用
可能である。逆に、側板および積揚の分割構成がさらに
進められ、それぞれの曲板部が２枚以上に分割される場
合でも、分割された各曲板部の対応するもの同士を同時
成型すればよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、細部の構成等を適宜、変更することが可能であ
る。
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、側板および積揚をそれぞれ２枚
の平板部と１枚の曲板部との３分割構成とし、そのうち
の曲板部だけを同時成型しているが、本発明は、側板お
よび積揚がそれぞれ連続した一枚構成の場合でも、適用
可能である。逆に、側板および積揚の分割構成がさらに
進められ、それぞれの曲板部が２枚以上に分割される場
合でも、分割された各曲板部の対応するもの同士を同時
成型すればよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、細部の構成等を適宜、変更することが可能であ
る。
【００２２】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のグランド
ピアノの側板および積揚の製造方法は、側板および積揚
を効率良く製造でき、それにより、製造コストを削減す
ることができるなどの効果を有する。
ピアノの側板および積揚の製造方法は、側板および積揚
を効率良く製造でき、それにより、製造コストを削減す
ることができるなどの効果を有する。
【図１】本発明の一実施形態による側板および積揚の製
造方法の説明図である。
造方法の説明図である。
【図２】側板および積揚の構成を示す断面図である。
【図３】側板および積揚の平面図である。
１ 側板 １ａ ラワン単板 １ｂ 化粧単板 １Ｃ 側板の曲板部 １Ｌ 側板の左平板部 １Ｒ 側板の右平板部 ２ 積揚 ２ａ ラワン単板 ２Ｃ 積揚の曲板部 ２Ｌ 積揚の左平板部 ２Ｒ 積揚の右平板部 ３ スペーサ ４ プレス成型機 ４ａ 外型 ４ｂ 内型
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の側板用単板を、互いの積層面に接
着剤を塗布しながら積層する側板用単板積層工程と、 複数の積揚用単板を、互いの積層面に接着剤を塗布しな
がら積層する積揚用単板積層工程と、 積層された前記複数の側板用単板および積層された前記
複数の積揚用単板を、間に可撓性を有するシート状のス
ペーサを介在させた状態で、所定の曲面形状を有する一
対の型の間に挿入し、加圧することによって、側板およ
び積揚を同時に成型する成型工程と、 前記加圧を解いた後、成型された前記側板、前記スペー
サおよび成型された前記積揚を互いに分離する分離工程
と、 を備えることを特徴とするグランドピアノの側板および
積揚の製造方法。 - 【請求項２】 前記成型された積揚をその長さ方向に沿
って２分割する分割工程をさらに備えることを特徴とす
る、請求項１に記載のグランドピアノの側板および積揚
の製造方法。 - 【請求項３】 当該グランドピアノの側板および積揚が
それぞれ、それらの前側左右部を構成する平板部と、後
部を構成する曲板部とによって構成され、前記側板の当
該曲板部および前記積揚の当該曲板部を、請求項１また
は２に記載の製造方法によって製造することを特徴とす
る、グランドピアノの側板および積揚の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8227542A JPH1055169A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | グランドピアノの側板および積揚の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8227542A JPH1055169A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | グランドピアノの側板および積揚の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1055169A true JPH1055169A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16862541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8227542A Withdrawn JPH1055169A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | グランドピアノの側板および積揚の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1055169A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7392831B2 (en) | 2003-09-04 | 2008-07-01 | Yamaha Corporation | Component part for musical instrument, such as side board for piano body, and method for manufacturing the same |
| CN104149142A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-11-19 | 茂友木材股份有限公司 | 一种纹理宽窄有变化的重组装饰木的制造方法 |
| CN109124736A (zh) * | 2018-08-14 | 2019-01-04 | 刘斌 | 具有定位和显色功能的腰椎穿刺针组件 |
| CN111823337A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-10-27 | 苏州皇家整体住宅***有限公司 | 一种大截面弧形胶合木拼接方法 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP8227542A patent/JPH1055169A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7392831B2 (en) | 2003-09-04 | 2008-07-01 | Yamaha Corporation | Component part for musical instrument, such as side board for piano body, and method for manufacturing the same |
| CN104149142A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-11-19 | 茂友木材股份有限公司 | 一种纹理宽窄有变化的重组装饰木的制造方法 |
| CN109124736A (zh) * | 2018-08-14 | 2019-01-04 | 刘斌 | 具有定位和显色功能的腰椎穿刺针组件 |
| CN111823337A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-10-27 | 苏州皇家整体住宅***有限公司 | 一种大截面弧形胶合木拼接方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2005059596A (ja) | 段付き積層体の形成方法 | |
| JPH1055169A (ja) | グランドピアノの側板および積揚の製造方法 | |
| JPH1119904A (ja) | 小断面の湾曲集成材の製造方法及びその治具 | |
| KR101734117B1 (ko) | 압착기를 이용한 책표지 제조방법 및 이러한 제조방법으로 제작된 책표지 | |
| JPH08132402A (ja) | 床板用合板の製造方法 | |
| JP4179056B2 (ja) | スピーカキャビネット | |
| JPS58131001A (ja) | 合板 | |
| JP3400268B2 (ja) | グランドピアノの曲げ成形品 | |
| JPS5981997A (ja) | 動電型電気音響変換器の振動板製造方法 | |
| KR100269859B1 (ko) | 학생용 의자 및 그 제조방법 | |
| JP2001062807A (ja) | 曲げ物の製造方法 | |
| JP2593291B2 (ja) | 化粧シートが圧着されたフラッシュ構造体の製造方法 | |
| JP2011025563A (ja) | 床板用複合基材の製造方法とそれを用いた表面化粧床材の製造方法 | |
| JPH03265204A (ja) | 圧電共振子部品の製造方法 | |
| JPH0274328A (ja) | 遮音性合板の製造方法 | |
| JP2000167805A (ja) | 木質複合板の製造方法 | |
| JPH02253794A (ja) | スピーカーキャビネット | |
| JPH1136509A (ja) | パネル | |
| JP3719598B2 (ja) | 卓球台用天板 | |
| JP2006068343A (ja) | 複合パネル及びその製造方法 | |
| JPS6241801Y2 (ja) | ||
| JPH1078773A (ja) | グランドピアノの積揚 | |
| JPH0230243Y2 (ja) | ||
| JPS58142801A (ja) | 人工木目化粧単板の製造方法 | |
| JPS637147B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |