JPH1054356A - 析出物除去用トラップ - Google Patents

析出物除去用トラップ

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JPH1054356A
JPH1054356A JP23252396A JP23252396A JPH1054356A JP H1054356 A JPH1054356 A JP H1054356A JP 23252396 A JP23252396 A JP 23252396A JP 23252396 A JP23252396 A JP 23252396A JP H1054356 A JPH1054356 A JP H1054356A
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trap
vacuum pump
vacuum
pulse tube
exhaust gas
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JP23252396A
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Shinji Nomichi
伸治 野路
Norihiko Nomura
典彦 野村
Tetsuo Sugiura
哲郎 杉浦
Yoshiro Fukasaku
善郎 深作
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスの反応副生成物の析出から真空ポン
プおよび排ガス処理装置を保護して、真空ポンプおよび
排ガス処理装置の長寿命化、運転の信頼性の向上を図る
ことができる析出物除去用トラップを提供する。 【解決手段】 気密のチャンバ10と、これを真空に
するための真空ポンプ12を有する真空排気系に設けら
れたトラップ容器102と、トラップ容器内に非直線的
な流路を形成するバッフル板106と、バッフル板を冷
却するパルスチューブ冷凍機134とを備え、バッフル
板106はパルスチューブ冷凍機134のコールドヘッ
ド137に熱的に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
用の真空チャンバを真空にするための真空排気装置に用
いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の真空排気システムを図10を参照
して説明する。真空チャンバ10は、例えばエッチング
装置や化学気相成長装置(CVD)等の半導体製造装置
のプロセスチャンバであり、この真空チャンバ10は、
配管14を通じて真空ポンプ12に接続されている。真
空ポンプ12は、真空チャンバ10からのプロセスの排
ガスを大気圧まで昇圧するためのもので、従来は油回転
式ポンプが、現在はドライポンプが主に使用されてい
る。
【0003】真空チャンバ10が必要とする真空度が、
ドライポンプ12の到達真空度よりも高い場合には、ド
ライポンプの上流側にさらにターボ分子ポンプ等の超高
真空ポンプが配備されることもある。プロセスの排ガス
はプロセスの種類により毒性や爆発性があるので、その
ままでは大気に放出できない。このため、真空ポンプ1
2の下流には排ガス処理装置26が配備されている。大
気圧まで昇圧されたプロセスの排ガスのうち、上記のよ
うな大気に放出できないものは、ここで吸着、分解、吸
収等の処理を行い、無害なガスのみが大気に放出され
る。なお、配管14には必要に応じて適所にバルブが設
けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の真
空排気システムにおいては、反応副生成物の中に昇華温
度の高い物質がある場合、そのガスを真空ポンプが排気
するので、昇圧途上でガスが固形化し、真空ポンプ内に
析出して真空ポンプの故障の原因になる欠点がある。
【0005】例えばアルミニウムのエッチングを行うた
めに、代表的なプロセスガスであるBCl3,Cl2を使
用すると、プロセスチャンバからは、BCl3,Cl2
プロセスガスの残ガスとAlCl3の反応副生成物が真
空ポンプ12により排気される。
【0006】このAlCl3は、真空ポンプの吸気側で
は分圧が低いので析出しないが、加圧排気する途中で分
圧が上昇し、真空ポンプ内で析出して真空ポンプの故障
の原因となる。これは、SiNの成膜を行うCVD装置
から生じる(NH42SiF6やNH4Cl等の反応副生
成物の場合も同様である。
【0007】従来、この問題点に対して、 (1)真空ポンプを加熱して真空ポンプ内部で固形化物
質が析出しないようにし、ガスの状態で真空ポンプを通
過させる。 (2)真空ポンプの上流(吸気側)に水冷クーラを設け
て、析出物をトラップする。等の対策が施されてきた。
【0008】しかし、(1)の対策では、真空ポンプに
対しては効果があるが、その結果として、その真空ポン
プの下流に配設される排ガス処理装置で固形化物が析出
し、その充填層の目詰まりを生じさせる問題があった。
また(2)の対策は、水冷クーラが真空ポンプの吸気側
に設けられているので、析出物の分圧が低く、飽和蒸気
圧の関係から十分に析出物がトラップできず、有効なト
ラップとして働いているとは言えなかった。
【0009】この場合、クーラとして極低温を発生させ
る手段を用いて、析出物をトラップすることが考えられ
る。このような手段として、 液体窒素などの液化ガスを用いる方法 クライオポンプ等に用いられているギフォード・マク
マホン冷凍機を用いる方法 が考えられるが、については、冷凍温度がその液化ガ
スの沸点で決まってしまうため、異なる凝固温度をもつ
さまざまな固形化物質の捕捉用の冷却手段としては使用
し難い欠点がある。また極低温の液化ガスを貯蔵、供給
するための設備及び施工工事が高価であり、困難であ
る。に関しては、その冷凍発生原理上、ディスプレー
サと呼ばれるシールをもつ振動部分があるため、シール
の耐久性及び振動の問題を回避することができない。こ
のため、従来は真空排気途中での固形化物質の析出とい
う問題に対して有効な手だてはなされていなかった。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、プロセスの反応副生成物の析出から真空ポンプおよ
び排ガス処理装置を保護して、真空ポンプおよび排ガス
処理装置の長寿命化、運転の信頼性の向上を図ることが
できる析出物除去用トラップを提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における前述の課
題を解決する手段は、真空チャンバを真空に排気する真
空排気系の途中に、パルスチューブ冷凍機のコールドヘ
ッドを熱的に結合したバッフルを有する析出物除去用ト
ラップを、設置したことである。
【0012】本発明では、パルスチューブ冷凍機を用い
ることにより、上記のの課題に対しては、コールドヘ
ッドの温度を可変にでき、性能が広い範囲で良好であ
り、且つ安定となる。また設備面では、設置に自由度の
ある冷凍機運転用のコンプレッサと作動ガスの常温配管
のみなので、設置(施工)が容易である。またに関し
ては、パルスチューブ冷凍機にはコールドヘッドに可動
部分がないため無振動で、かつメンテナンスインターバ
ルを長くすることができる利点を有している。
【0013】それに加えてトラップの再生の際、ギフォ
ード・マクマホン冷凍機では、ディスプレーサが樹脂で
できているため、例えば固形化物質がNH4 Clなら
ば、昇華温度の188℃までコールドヘッドを加熱して
昇華再生することは不可能であるが、パルスチューブ冷
凍機を用いれば、ディスプレーサがないので加熱昇華再
生を行うことができる利点もある。
【0014】このような利点を持つパルスチューブ冷凍
機を、析出物除去用トラップ内に配されているバッフル
に熱的に接続すると、バッフルは極低温に冷却されるの
で、トラップ内に形成されているガス流路を通過する固
形化成分のガス分子は、バッフルに接触することにより
凝固し、捕捉・除去することができる。
【0015】図1に示すように、パルスチューブ冷凍機
134は、ガスを作動媒体にした冷凍機であり、圧縮機
140、高低圧切り替え装置139、蓄冷材が充填され
た蓄冷管136、低温取り出し部であるコールドヘッド
137およびガスの膨張空間であるパルスチューブ13
8で構成される。極低温を必要とする場合は、作動ガス
として一般的にヘリウムが用いられるが、窒素や乾燥空
気など他のガスを用いても構わない。
【0016】極低温を目的として、ヘリウムガスを作動
媒体に用いる場合、圧縮機140を運転して高低圧切り
替え装置139を周期的に切り替えて、蓄冷管136を
通してパルスチューブ138内にガスを給気および排気
すると、ガスの断熱膨張が連続的にパルスチューブ13
8内で生じ、コールドヘッド137に−140℃程度の
低温が発生する。
【0017】通常は、パルスチューブ138内でのガス
の断熱膨張を効率的に生じさせて、より低温を発生させ
るために、図2に示すように、パルスチューブ138の
先端にオリフィス133やニードルバルブ135等のガ
スの流れを調節する機構を介してバッファタンク142
を設ける。この機構を用いれば、−220℃程度の極低
温を発生させることができる。さらに、低温にするため
に図3に示すような、ガスの流れを調節する配管131
を、オリフィスやニードルバルブ等のガスの流れを調節
する機構を介して、設けることもある。
【0018】図4は、パルスチューブ冷凍機の性能を表
した一例であり、縦軸はコールドヘッドの冷凍能力(ワ
ット)、横軸はそのときのコールドヘッドの温度(℃)
を示している。図4の例では、冷凍能力がゼロの時のコ
ールドヘッド到達温度は−213℃であり、コールドヘ
ッドの温度が高くなるにしたがって冷凍能力が増加して
いく。特徴として、広範囲の温度領域に対して、ほぼリ
ニアな冷凍能力を有しており、このことから、必要とす
る温度レベルが変化しても、パルスチューブ冷凍機を用
いれば、容易にその変化に対応することができる。
【0019】前述した手段によれば、極低温に冷却され
たバッフルを有するトラップにおいて固形化物質を捕捉
・除去することができるので、該トラップを、固形化物
質が析出し悪影響を及ぼす箇所に設置することにより、
真空ポンプおよび排ガス処理装置を析出物から保護する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図5は本発明の基本的な実施例であって、真
空チャンバ10と真空ポンプ12をつなぐ配管14に、
析出物除去用トラップ16がバルブ20,22を介して
配置されている。真空ポンプ12の下流には、排ガス処
理装置26が設けられている。
【0021】析出物除去用トラップ16は、例えば図6
に示すように、筒状をしたトラップ容器102とバッフ
ル106が取り付けられた軸体112およびパルスチュ
ーブ冷凍機134から構成される。バッフル106およ
び軸体112は金属のような熱伝導性のよい材質で形成
され、パルスチューブ冷凍機134のコールドヘッド1
37に熱的に結合されている。
【0022】バッフル106には例えば孔が多数開けら
れており、ガスの流路を形成している。析出する物質は
ガスの流入口110に近いバッフルで捕捉されやすいの
で、全バッフルを有効に用いるために、バッフルに開け
る孔の径を上流から下流に向かって徐々に小さくしてい
くとともに、バッフルを軸体112に設ける間隔を上流
から下流に向かって徐々に狭めていくとよい。また捕捉
率を上げるために、バッフル間の孔の相対的位置関係を
ずらして、ガスが千鳥足状に流れるようなガス流路10
9を形成するとよい。本実施例では、バッフル106に
孔が多数開けられているものについて示したが、ガスの
流れが非直線的になるようにバッフルを形成していれば
どのような形態でも同じ効果を奏する。
【0023】パルスチューブ冷凍機134に付属するバ
ッファタンク142はトラップ容器102と一体構造と
すると省スペースを図ることができてよい。また図6に
示すように、パルスチューブ冷凍機134のコールドヘ
ッド137が下に向くように冷凍機を取り付けると、パ
ルスチューブ138内のガスの熱対流による性能低下を
防ぐことができるので、より好ましい。またトラップ容
器102の外部から低温に冷却されているバッフルへの
熱侵入を防ぐために、断熱材でトラップ容器102の外
側を覆うか、もしくはトラップ容器を二重構造にして真
空断熱層を設けると、外部からの熱を断熱できてよい。
【0024】以上の構成の析出物除去用トラップ16を
用いて、図5の実施例によって窒化ケイ素(Si−N)
膜を成膜する減圧化学気相成長(CVD)装置のプロセ
スチャンバを排気する場合を説明する。窒化ケイ素(S
i−N)の成膜を行う減圧CVDのプロセスでは、Si
2 Cl2、NH3をプロセスガスとして導入して、真空
チャンバ10からプロセスガスの残ガスであるSiH2
Cl2、NH3および反応副成物であるSi34、NH4
Clが排出される。この中でSi34 とNH4Clは凝
固点が高いので、真空ポンプ12の手前もしくは内部で
析出するのであるが、特にNH4 Clは多量に生成する
ので従来より問題となっていた。ここで本実施例では、
真空ポンプ12の前にトラップ16を設けてNH4Cl
を捕捉、除去し問題を解決している。
【0025】パルスチューブ冷凍機134を運転する
と、その冷凍出力によりバッフル106および軸体11
2は冷却される。これによりNH4 Clガス分子が、バ
ッフル106もしくは軸体112に析出するので、真空
ポンプ12の上流で捕捉・除去することができる。バッ
フル106の設定温度はトラップ16が真空ポンプ12
の前に設けられているので、NH4 Clガスの分圧と飽
和蒸気圧との関係から捕捉率をあげるために、極低温た
とえば−150℃程度に設定するとよい。
【0026】ある一定量以上のNH4Clがトラップ1
6で捕捉されると再生が必要になる。再生時期は、図6
においてバッフル106に温度センサ120を取り付け
て温度を測定し、その温度があらかじめ設定された値よ
り上昇したら、NH4 Clが付着して熱負荷が増えたた
めと判断することにより知ることができる。別の方法と
しては、トラップ16の入口と出口に圧力センサ12
2,124を設けて差圧を測定し、それにより判断して
もよい。また、一定時間毎に再生してもよい。
【0027】再生時期と判断されれば、トラップ16の
前後のバルブ20,22を閉じてトラップ16を真空排
気系から切り離し、再生用ガス導入ポート116からN
4Clの昇華温度より高い200℃程度に加熱された
窒素ガスを導入して、再生用ガス排気ポート118から
排気し、スクラバ128等で処理することにより再生す
ることができる。また同時にバッフル106もしくは軸
体112に加熱ヒータ126を設けて加熱すると、再生
を促進し、再生に要する時間を短くすることができて好
ましい。この時パルスチューブ冷凍機は内部に樹脂製の
エキスパンダー等がないので高温にすることができる。
【0028】また図7は、本発明の別の実施例であり、
窒化ケイ素(Si−N)膜を成膜するプラズマCVD装
置の真空チャンバを排気する場合において、本発明であ
る析出物除去用トラップ16を、多段構成となっている
真空ポンプの前段30と後段32の中間に設ける場合を
説明する。
【0029】プラズマCVDによる窒化ケイ素(Si−
N)の成膜プロセスでは、SiH4、NH3 をプロセス
ガスとして導入して、真空チャンバ10からのプロセス
ガスの残ガスであるSiH4,NH3および反応副生成物
である(NH42SiF6、H2が排出される。この中で
(NH42SiF6 は凝固点が270℃と高いので、排
気途中の真空ポンプの内部で飽和圧力を越えて析出し、
真空ポンプの故障の原因となっていた。そこで本実施例
では、真空ポンプの昇圧途中の前段30と後段32の間
に析出物除去用トラップ16を設けることにより(NH
42SiF6ガス分子を捕捉・除去して問題点を解決し
ている。
【0030】本実施例に示すトラップ16の位置では、
(NH42SiF6 の分圧は飽和蒸気圧に近い状態にあ
るが、捕捉率を上げるために例えば−100℃程度にバ
ッフル106の温度を設定するとよい。
【0031】また図8は、本発明の別の実施例であり、
アルミニウムをエッチングするエッチング装置の真空チ
ャンバを排気する場合において、本発明である析出物除
去用トラップ16を、真空ポンプ12と排ガス処理装置
26の間に設ける場合を説明する。
【0032】アルミニウムのエッチングのプロセスで
は、Cl2、BCl3をプロセスガスとして導入して、真
空チャンバ10からプロセスガスの残ガスであるCl
2 、BCl3および反応副生成物であるAlCl3が排出
される。この中でAlCl3は昇華温度が180℃と高
いので、排気途中の真空ポンプの内部で飽和圧力を越え
て析出し、真空ポンプの故障の原因となっていた。この
問題を対処するために従来は、真空ポンプをAlCl3
の昇華温度より高い200℃程度まで加熱してAlCl
3が真空ポンプの内部を通過するようにしていた。また
別の方法として、通常ドライ真空ポンプにはルーツ型が
用いられるのであるが、この型はクリアランスの点にお
いて析出物に対して弱い構造のため、析出物に対して強
い構造のスクリュー型を用いて排気し、ポンプ内部で析
出したAlCl3を通過させて問題を回避していた。し
かしAlCl3を通過させて対処する方法では、真空ポ
ンプ12の下流につながる排ガス処理装置26にAlC
3 が析出して悪影響を及ぼす点で問題は解決されてい
なかった。
【0033】そこで本実施例では、真空ポンプ12と排
ガス処理装置26の間に析出物除去用トラップ16を設
けて、真空ポンプ12を通過してきたAlCl3を捕捉
・除去して問題点を解決している。本実施例に示すトラ
ップ16の位置では、真空チャンバから排出されたガス
は真空ポンプ12で大気圧まで昇圧されているのでAl
Cl3 は常温でも析出するが、捕捉率を上げるためにバ
ッフル106を例えば−20℃程度に設定するとよい。
【0034】図9は本発明の別の実施例であり、本発明
である析出物除去用トラップ16を、排ガス処理装置2
6の下流に設置している。真空チャンバ10の中で行わ
れるプロセスによっては、排ガス処理装置26より下流
の配管14に固形化物質が析出し悪影響を及ぼすことが
ある。このような場合、本発明であるトラップ16を排
ガス処理装置26の直後に設けると排ガス処理装置26
を通過した固形化物質は、パルスチューブ冷凍機で冷却
されているバッフル106に固化、析出するので、大気
へ排気するための配管14に析出する前に除去すること
ができ、前述の問題を解決することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、トラップ容器のバッフルがパルスチューブ冷凍機に
より極低温に冷却されるので、トラップ容器内にバッフ
ルにより形成されているガス流路を通過する固形化成分
のガス分子は、バッフルに接触することにより凝固し捕
捉される。従って、真空ポンプ中において析出して摺動
部分に損傷を与えたり、排ガス処理装置の充填層に蓄積
されて目詰まりを起こすような悪影響を及ぼす固形化成
分の析出物を取り除くことができ、真空ポンプや排ガス
処理装置を保護することができる。このトラップ装置は
パルスチューブ冷凍機を冷却装置としているので、コー
ルドヘッドの温度を可変にでき、性能が広い範囲で安定
となるとともに、コールドヘッドに可動部分がないため
無振動で、かつメンテナンスインターバルを長くするこ
とができ、従って、真空ポンプと排ガス処理装置の長寿
命化とともに運転の信頼性の向上や保守・点検の簡略化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パルスチューブ冷凍機の構成を示す図である。
【図2】パルスチューブ冷凍機の他の構成を示す図であ
る。
【図3】パルスチューブ冷凍機のさらに他の構成を示す
図である。
【図4】パルスチューブ冷凍機の性能を表すグラフであ
る。
【図5】この発明の第1の実施例のトラップの全体構成
を示す図である。
【図6】図5の実施例のトラップの具体的な構成を示す
図である。
【図7】この発明の第2の実施例のトラップの全体構成
を示す図である。
【図8】この発明の第3の実施例のトラップの全体構成
を示す図である。
【図9】この発明の第4の実施例のトラップの全体構成
を示す図である。
【図10】従来のトラップの全体構成を示す図である。
【符号の説明】
10 真空チャンバ 12 真空ポンプ 26 排ガス処理装置 102 トラップ容器 106 バッフル 134 パルスチューブ冷凍機 137 コールドヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深作 善郎 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密のチャンバと、これを真空にするた
    めの真空ポンプを有する真空排気系に設けられたトラッ
    プ容器と、 該トラップ容器内に非直線的な流路を形成するバッフル
    板と、 該バッフル板を冷却するパルスチューブ冷凍機とを備
    え、 該バッフル板は前記パルスチューブ冷凍機のコールドヘ
    ッドに熱的に結合していることを特徴とする析出物除去
    用トラップ。
  2. 【請求項2】 前記真空排気系は排ガス処理装置を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の析出物除去用トラ
    ップ。
  3. 【請求項3】 前記チャンバは、半導体製造装置のプロ
    セスチャンバであることを特徴とする請求項1に記載の
    析出物除去用トラップ。
  4. 【請求項4】 前記真空ポンプは排気経路に潤滑油を用
    いないドライポンプであることを特徴とする請求項1に
    記載の析出物除去用トラップ。
  5. 【請求項5】 前記トラップ容器は前記真空排気系中の
    チャンバと真空ポンプの間に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の析出物除去用トラップ。
  6. 【請求項6】 前記真空ポンプは複数段昇圧式であり、
    前記トラップ容器は該複数段の真空ポンプの間に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の析出物除去
    用トラップ。
  7. 【請求項7】 前記トラップ容器は前記真空ポンプと前
    記排ガス処理装置との間に配置されていることを特徴と
    する請求項2に記載の析出物除去用トラップ。
  8. 【請求項8】 前記トラップ容器は前記排ガス処理装置
    の下流側に配置されていることを特徴とする請求項2に
    記載の析出物除去用トラップ。
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