JPH1051967A - 二次電池の充電方法及び充電装置 - Google Patents

二次電池の充電方法及び充電装置

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JPH1051967A
JPH1051967A JP8202212A JP20221296A JPH1051967A JP H1051967 A JPH1051967 A JP H1051967A JP 8202212 A JP8202212 A JP 8202212A JP 20221296 A JP20221296 A JP 20221296A JP H1051967 A JPH1051967 A JP H1051967A
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JP
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charging
charge
trickle
state
battery
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JP8202212A
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Inventor
Kenji Takahashi
健司 高橋
Toru Sugawara
徹 菅原
Takashi Ihara
隆 井原
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速充電される二次電池の満充電状態を検出
した後にトリクル充電をするときに、過充電や充電不足
あるいは大きな温度上昇が生じないようにする。 【解決手段】 二次電池が満充電状態まで充電されたか
否かを検出する(ステップST2)。満充電状態を検出
したときの二次電池の劣化状態に基づいて、過充電及び
充電不足を生じさせないトリクル充電モードを選択する
(ステップST3及び4)。選択したトリクル充電モー
ドを用いてトリクル充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の充電方
法及び充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にニッケル・カドミウム電池等の二
次電池を充電する場合には、電池の満充電状態を検出し
て、自動的に充電電流を下げたるかまたは充電を停止
し、その後に生じる充電不足分についてはトリクル充電
で補う充電方法が用いられている。図9は、従来のトリ
クル充電装置の構成図である。同図の1は直流電源、2
は充電される二次電池、3´はマイクロコンピュータを
利用した充電制御手段である。Q1 はメイン充電回路の
充電電流を制御するスイッチング・トランジスタであ
り、Rはトリクル充電用の電流制限抵抗、Q2 はトリク
ル充電電流を制御するスイッチング・トランジスタであ
る。二次電池2は、トランジスタQ1 に制御された直流
電源1からの出力電流により充電される。充電制御手段
3´は、二次電池2の電圧または温度の変化から満充電
状態を検出すると、トランジスタQ1 をオフ、トランジ
スタQ2 をオンとして、トリクル充電に切り換える。ト
リクル充電電流の大きさは抵抗Rによって設定される。
二次電池2の充電状態検出信号としては、電池電圧,電
池温度などが用いられており、満充電状態の検出法には
図10に示すように、充電の終りに電池電圧がピークに
達した後に生ずる電圧降下−ΔVを検出する方法や、充
電の終りに大きくなる電池温度の上昇率dT/dtを検
出する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして満充
電の後に自動的に行われる従来のトリクル充電は、充電
電流がある特定の値、すなわち、その充電器にセットさ
れた単一の電流値に決められている。しかしながら、特
に急速充電での満充電の検出状態によっては、二次電池
の劣化状態により充電量が異なってくることがあるの
で、従来のような単一の電流値の充電電流によるトリク
ル充電では電池が過充電になったり、十分なトリクル充
電が行われない場合がある。また、寿命末期の電池では
内部抵抗が高くなっており、電池の発熱が大きくなると
いう問題がある。
【0004】本発明の目的は、急速充電された二次電池
を過充電や充電不足を生じさせることなく、適切にトリ
クル充電できる二次電池の充電方法及び充電装置を提供
することにある。
【0005】本発明の他の目的は、満充電状態を検出し
た電池の劣化状態または内部抵抗に応じて、大きな温度
上昇を生じさせることなく、トリクル充電できる二次電
池の充電方法及び充電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の二次電池の充電
方法は、二次電池を満充電状態まで急速充電した後にト
リクル充電を行う二次電池の充電方法を対象とする。
【0007】本発明の充電方法においては、満充電状態
を検出したときの二次電池の劣化状態に基づいて、複数
のトリクル充電モードから過充電及び充電不足を生じさ
せないトリクル充電モードを選択し、選択したトリクル
充電モードを用いてトリクル充電を行う。
【0008】二次電池は劣化状態に応じて満充電の検出
状態が若干異なる。本発明の充電方法によれば、二次電
池の劣化状態に応じて、電池にあった適切な大きさの充
電電流によりトリクル充電を行うことができる。これに
より、過充電や充電不足、または電池の大きな温度上昇
を抑え、電池にダメージを与えることなく良好に充電で
きる。
【0009】本発明の対象とする充電装置は、直流電源
1と、直流電源1と二次電池2との間に配置されて直流
電源1から二次電池2に供給する充電電流を制御する充
電電流制御手段3と、二次電池2が満充電状態まで充電
されたか否かを判定する満充電状態検出手段4と、満充
電状態検出手段4が満充電状態を検出するまでは通常充
電モードにより充電を行う充電制御指令を充電電流制御
手段3に出力し、満充電状態検出手段4が満充電状態を
検出するとトリクル充電モードにより充電を行う充電制
御指令を充電電流制御手段3に出力する制御指令発生手
段5とを具備する二次電池の充電装置であって、本発明
の充電方法を具体的に実施するものである。本発明の充
電装置は、満充電状態検出手段4が満充電状態を検出し
たときの二次電池2の劣化状態を判定する電池劣化状態
判定手段6と、二次電池2の劣化状態に応じた複数種類
のトリクル充電モードを予め記憶しておくトリクル充電
モード記憶手段7と、電池劣化状態判定手段6の判定結
果に基づいてトリクル充電モード記憶手段7に記憶され
ている複数種類のトリクル充電モードの中から適切なト
リクル充電モードを選択する充電モード選択手段8とを
具備する。そして、制御指令発生手段5は充電モード選
択手段8により選択したトリクル充電モードに従って充
電制御指令を出力する。このようにすると、本発明の充
電方法を確実且つ良好に実施することができる。
【0010】二次電池の劣化状態は、種々の方法によっ
て検出ことができる。例えば、電池の内部抵抗を測定す
ることにより電池の劣化状態を検出したり、複数の満充
電状態検出部を用意し、どの満充電状態検出部が最初に
満充電状態を検出するかによって電池の劣化状態を判定
するようにしてもよい。
【0011】例えば、本発明の充電装置において、満充
電状態検出手段4を、−ΔV法により満充電状態を検出
する第1の満充電状態検出部4aと、dT/dt法によ
り満充電状態を検出する第2の満充電状態検出部4bと
を具備し、電池劣化状態判定手段6を、第1の満充電状
態検出部4a及び第2の満充電状態検出部4bのうちい
ずれが先に満充電状態を検出したかを判定するように構
成する。電池が劣化してくると、dT/dt法により満
充電状態を検出するほうが速くなるので、電池の劣化状
態を判定することができる。このような手法を用いた場
合には、二次電池2の履歴や性能に応じて、満充電状態
の検出及び劣化状態の判定が適切に行われる。この場
合、トリクル充電モード記憶手段7には、第1の満充電
状態検出部4aが満充電を検出した後に用いる第1のト
リクル充電モードと第2の満充電状態検出部4bが満充
電を検出した後に用いる第2のトリクル充電モードとを
予め記憶させておくとよい。そして、充電モード選択手
段8は、電池劣化状態判定手段6の第1の満充電状態検
出部4aが先に満充電状態を検出したときには第1のト
リクル充電モード(電流値が大きい充電パターン)を選
択し、第2の満充電状態検出部4bが先に満充電状態を
検出したときには第2のトリクル充電モード(電流値が
小さい充電パターン)を選択するように構成するとよ
い。
【0012】また充電される二次電池は周囲温度により
充電特性が異なる。例えば同一の電池であっても周囲温
度が高くなれば電池電圧の変化が少なくなり、−ΔVは
出にくくなる。そこで第1の満充電状態検出部及び第2
の満充電状態検出部は−ΔV,dT/dtの値を周囲温
度に基づいて変更(温度補正)するように構成するとよ
い。例えば周囲温度と逆比例の関係で−ΔVの値を温度
補正し、周囲温度と比例する関係でdT/dtの値を温
度補正する。
【0013】なお、本発明において、電池の劣化状態は
電池の内部抵抗を測定することにより判定してもよい。
その場合には、電池劣化状態判定手段6Aは、二次電池
2の内部抵抗を測定し、測定した内部抵抗の大きさに基
づいて二次電池2の劣化状態を判定するように構成す
る。このようにすると、電池の劣化状態を比較的精度良
く判定することができて、急速充電を行う場合でも劣化
した電池の充電中の温度上昇が大きくなるのを防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の充電方法の実施
例のフローチャートである。充電をスタートさせると、
ステップST1で急速充電を開始する。そして、ステッ
プST2で満充電が完了か否か検出し、満充電を検出し
た場合には、ステップST3で電池の劣化状態に基づい
て適切なトリクル充電モードを選択し、ステップST4
では選択したトリクル充電モードに従ってトリクル充電
を行う。
【0015】図2は、本発明の充電方法を実施する充電
装置の構成例を示すブロック図である。図2において、
1は直流電源、2は充電されるニッケル・カドミウム電
池やニッケル水素電池等の密閉形二次電池、3は直流電
源1から二次電池2に供給する充電電流を制御する充電
電流制御手段である。2Aは電池2の電圧を測定する電
圧測定部、2Bは電池温度を測定する温度測定部であ
る。4は電圧測定部2Aまたは温度測定部2Bの測定値
に基づいて、二次電池2が満充電状態まで充電されたか
否かを判定する満充電状態検出手段である。この満充電
状態検出手段4は、電池電圧がピークに達した後に生ず
る電圧降下を検出する−ΔV法により満充電状態を検出
する第1の満充電状態検出部4aと、電池の温度変化を
見るdT/dt法により満充電状態を検出する第2の満
充電状態検出部4bとを具備している。なお、第1の満
充電状態検出部4aは電圧降下−ΔVが予め定めたΔV
値に達すると満充電状態と判定し、第2の満充電状態検
出部4bは電池の温度変化dT/dtが予め定めたdT
/dt値に達すると満充電状態と判定する。
【0016】5は、充電電流制御手段3に充電制御指令
を出力する制御指令発生手段である。この制御指令発生
手段5は、マイクロコンピュータを利用して構成されて
いて、満充電状態検出手段4が満充電状態を検出するま
では、通常充電モードにより充電を行う充電制御指令を
充電電流制御手段3に出力する。そして、満充電状態検
出手段4が満充電状態を検出すると、以下に述べるよう
にして選択されたトリクル充電モードにより充電を行う
充電制御指令を充電電流制御手段3に出力するように構
成される。
【0017】6は満充電状態検出手段4が満充電状態を
検出したときの二次電池2の劣化状態を判定する電池劣
化状態判定手段である。この電池劣化状態判定手段6
は、第1の満充電状態検出部4a及び第2の満充電状態
検出部4bのうち、いずれが先に満充電状態を検出した
かを判定するように構成される。7は二次電池2の劣化
状態に応じた複数種類のトリクル充電モードを予め記憶
しておくトリクル充電モード記憶手段である。このトリ
クル充電モード記憶手段7には、第1の満充電状態検出
部4aが満充電を検出した後に用いる第1のトリクル充
電モードと、第2の満充電状態検出部4bが満充電を検
出した後に用いる第2のトリクル充電モードとを予め記
憶している。
【0018】8は電池劣化状態判定手段6の判定結果に
基づいて、トリクル充電モード記憶手段7に記憶されて
いる複数種類(この場合には2種類)のトリクル充電モ
ードの中から適切なトリクル充電モードを選択する充電
モード選択手段である。この充電モード選択手段8は、
電池劣化状態判定手段6が第1の満充電状態検出部4a
が先に満充電状態を検出したときには第1のトリクル充
電モードを選択し、第2の満充電状態検出部4bが先に
満充電状態を検出したときには第2のトリクル充電モー
ドを選択するように構成されている。前述した制御指令
発生手段5は、充電モード選択手段8により選択したト
リクル充電モードに従って、充電電流制御手段3に充電
制御指令を出力する。
【0019】次に、図2の充電装置で行う充電方法の実
施例を説明する。本実施例では、充電される二次電池2
をAA形のニッケル・水素電池を5本組の組電池とし、
満充電に至るまでは、制御指令発生手段5からの制御指
令により充電電流制御手段3を制御して、パルス充電方
式による急速充電を行う。そして、満充電状態検出手段
4が二次電池2が満充電状態になったことを検出する
と、急速充電からトリクル充電に切り換える。いかなる
トリクル充電を行うかは、電池劣化状態判定手段6が二
次電池2の劣化状態を判定した結果で定める。すなわ
ち、第1の満充電状態検出部4aが二次電池2の満充電
状態を検出した場合は、電池劣化状態判定手段6は二次
電池2の劣化が少ないものと判定して、その判定信号を
充電モード選択手段8に送る。これにより、充電モード
選択手段8は、トリクル充電モード記憶手段7に記憶さ
れた第1のトリクル充電モードを選択する。制御指令発
生手段5は、この選択された第1のトリクル充電モード
に従って、充電電流制御手段3に充電制御指令を出力
し、これに応じて充電電流制御手段3が充電電流を制御
して第1のトリクル充電モードによるトリクル充電を行
う。
【0020】これに対して、第2の満充電状態検出部4
bが二次電池2の満充電状態を検出した場合は、電池劣
化状態判定手段6は二次電池2がある程度劣化したもの
と判定して、その判定信号を充電モード選択手段8に送
る。これにより、充電モード選択手段8は、トリクル充
電モード記憶手段7に記憶された第2のトリクル充電モ
ードを選択する。制御指令発生手段5は、この選択され
た第2のトリクル充電モードに従って、充電電流制御手
段3に充電制御指令を出力し、これに応じて充電電流制
御手段3が充電電流を制御して第2のトリクル充電モー
ドによるトリクル充電を行う。
【0021】図3は、上述した本発明の実施の形態の充
電制御アルゴリズムを示すフローチャートである。充電
をスタートさせると、ステップST1で急速充電を開始
する。そして、ステップST2で充電完了か否かを検出
し、充電完了を検出した場合はステップST3でその検
出が−ΔV法によったものか否かを判定する。−ΔV法
によるものと判定した場合、即ち電池がまだ寿命に近付
いていないと判定した場合には、ステップST4で第1
のトリクル充電モードでトリクル充電を行う。ステップ
ST3で充電完了の検出が−ΔV法によるものではない
と判定した場合、即ち電池が寿命に近付いている(劣化
している)と判定した場合には、dT/dt法により検
出したものと判定して、ステップST5で第2のトリク
ル充電モードでトリクル充電を行う。
【0022】図4は、本発明の充電方法におけるトリク
ル充電電流の実施例の波形を示したものである。満充電
検出が−ΔV法によったものであった場合は、第1のト
リクル充電モードとして、図4(A)に示すように、ト
リクル充電の1サイクルを30秒とし、そのうちの1秒
間においてパルス状の充電電流を二次電池2に通電する
充電モードを用いる。なおこの場合、1秒間において充
電電流供給期間を13msとして,電流供給休止期間を
2msとする。これに対して、満充電の検出をdT/d
t法で行った場合は、第2のトリクル充電モードとして
図4(B)に示すように、トリクル充電の1サイクルを
20秒とし、そのうちの1秒間においてパルス状の充電
電流を二次電池2に通電する充電モードを採用する。こ
の1秒間において、充電電流供給期間を10ms,電流
供給休止期間を5msとする。
【0023】1秒間の充電電流のパルスの状態を見る
と、−ΔV法(第1のトリクル充電モード)に従った場
合に比べて、dT/dt法(第2のトリクル充電モー
ド)に従った場合のほうが、充電電流供給休止期間の割
合が長く、また充電電流供給期間が短い。これによって
電池の温度上昇の勾配が大きくなるのを抑えている。し
かしながら急速充電における充電量は、dT/dt法に
より満充電を検出した場合の方が少なくなるため、第2
のトリクル充電モードではトリクル充電の1サイクルの
時間を第1のトリクル充電モードよりも短くして、充電
量の不足を補っている。逆に、−ΔV法で満充電を検出
した場合には、急速充電における充電量が多くなってい
るため、第1のトリクル充電モードでは、トリクル充電
の1サイクルの時間を第2のトリクル充電モードよりも
長くして、過充電状態になるのを防いでいる。
【0024】上記例では、二次電池の周囲温度とは無関
係に−ΔVの値及びdT/dtの値を一定とした。しか
しながら、同じ電池でも周囲温度によって電池電圧の変
化の割合及び温度変化の割合が異なってくる。そこで満
充電状態の検出精度を高めるためには、第1及び第2の
満充電状態検出部4a及び4bで用いる−ΔVの値及び
dT/dtの値を周囲温度に応じて温度補正するのが好
ましい。例えば温度測定部2Bで検出した充電開始時の
電池の周囲温度により、適切な−ΔVの値及びdT/d
tの値を設定するように第1及び第2の満充電状態検出
部4a及び4bを構成すればよい。
【0025】次に、本発明の充電装置に用いる電池劣化
状態判定手段の他の実施の形態を図5,図6により説明
する。図5において、2は充電される二次電池、2Aは
電圧測定部、4は満充電状態検出手段、6Aは本実施例
で用いる電池劣化状態判定手段である。上記以外の構成
は図示を省略したが、図2の充電装置と同様に構成され
る。本例の電池劣化状態判定手段6Aは、電圧測定部2
Aの測定出力に基づいて、急速充電中の二次電池2の内
部抵抗を測定し、測定した内部抵抗の大きさに基づいて
二次電池2の劣化状態を判定する。内部抵抗の測定値Z
は、例えば急速充電におけるパルス充電の電流供給区間
の電池電圧Von,電流遮断区間の電池電圧Voff と電流
供給時の電流値Iとにより次式により求める。電流値I
は、電流測定部を設けて電流を測定してもよいが、定電
流電源であれば一定値(定数)として処理することがで
きる。
【0026】Z=(Von−Voff )/I そして、二次電池2が満充電状態になったときの電池内
部抵抗の測定値に応じて、異なるトリクル充電モードを
選択してトリクル充電を行う。なお内部抵抗は、電池電
圧の変化と内部抵抗の関係を予め測定してテーブルを準
備しておけば、上記式を用いずに、電池電圧を検出する
だけでもある程度正確に内部抵抗を測定することができ
る。
【0027】図6は、本実施例の充電制御アルゴリズム
を示すフローチャートである。充電をスタートさせる
と、ステップST1で急速充電を行う。そして、ステッ
プST2で電池内部抵抗の測定を前記のような手段で行
う。通常のAA形ニッケル・水素電池の内部抵抗は20
〜40Ω程度である。次に、ステップST3で満充電か
否かを検出し、満充電の場合は以下のステップで内部抵
抗の測定値に応じてトリクル充電モードを選択する。ま
ず、ステップST4で測定した内部抵抗値Zが150m
Ωより小さいと判定した場合は、二次電池2の劣化はな
いものとしてステップST5で第3のトリクル充電モー
ド[図7(A)]に従ってトリクル充電を行う。ステッ
プST4でNOの場合には、ステップST6で電池の内
部抵抗値Zが150≦Z<250か否かを判定する。Y
ESの場合は電池2が少し劣化しているものと判定し
て、ステップST7で第4のトリクル充電モード[図7
(B)]を選択してトリクル充電を行う。ステップST
6でNOの場合は、電池2の劣化が進んでいるものと判
定して、ステップST8で第5のトリクル充電モード
[図7(C)]を選択してトリクル充電を行う。これに
より、劣化が進んで内部抵抗が高くなった二次電池の温
度上昇を抑えて、適切なトリクル充電を行うことができ
る。
【0028】図7は、上記第3〜第5のトリクル充電モ
ードにおける充電電流のパターン波形を示したものであ
る。まず、第3のトリクル充電モードのパターンでは、
図7(A)に示したように充電の1サイクルを25秒と
し、そのうちの2秒間だけパルス電流により充電を行
う。そしてパルス電流は、電流供給期間を13ms,休
止期間を2msとした。次に、第4のトリクル充電モー
ドのパターンでは、図7(B)に示したように、2秒間
のパルス充電の電流供給期間を10ms,休止期間を2
msとした。そして、第5のトリクル充電モードのパタ
ーンでは、図7(C)に示したように、同図(B)に示
したような波形のパルス電流による充電を1秒間だけ行
うようにした。このように内部抵抗が大きくなるに従っ
て、トリクル充電の充電量を減らすようにすれば、電池
の温度が高くなり過ぎるのを防止できる。
【0029】以上述べた2つの実施の形態では、トリク
ル充電をパルス電流により行ったが、トリクル充電電流
は連続した直流としてもよい。図8は、トリクル充電を
直流で行う場合の充電装置の実施例の概略構成を示した
ものである。図8の1は直流電源、2は二次電池、3A
は充電電流制御手段、5は制御指令発生手段である。そ
の他の構成は図2の充電装置と同様であるから図示を省
略する。本実施例の充電電流制御手段3Aは、抵抗値が
異なる4つの抵抗31〜34及びスイッチング・トラン
ジスタ3eを直列接続し、抵抗31〜34に対して並列
にFETからなるスイッチング・トランジスタ3a〜3
dをそれぞれ接続したものである。充電電流の変化は、
制御指令発生手段5からの制御指令信号によりスイッチ
ング・トランジスタ3a〜3dをオン・オフ制御して、
直流抵抗値を変化させることにより電流値を変える。充
電電流の断・続はスイッチング・トランジスタ3eをオ
ン・オフ制御して行う。本実施例では、直流電源1に1
2Vの定電圧直流電源を用い、抵抗値は抵抗31=12
Ω,抵抗32=300Ω,抵抗33=500Ω,抵抗3
4=800Ωとした。そして、急速充電中は抵抗31を
通して、1Aの充電電流を電池2に供給する。満充電後
のトリクル充電に移行すると、測定された電池2の内部
抵抗に基づき、スイッチング・トランジスタ3a〜3d
を選択制御して所要の充電電流を供給する。例えば、第
1のトリクル充電モードのパターンでは、抵抗32を介
することにより40mAの充電電流を流し、第2のトリ
クル充電モードのパターンでは、抵抗33を介して24
mAの充電電流を流し、第3のトリクル充電モードのパ
ターンでは、抵抗34を介して15mAの充電電流を流
す。このようにして、電池2の内部抵抗の大きさに合わ
せてトリクル充電の電流値を調整することにより、過充
電や充電不足あるいは充電中の電池温度の大きな上昇を
防ぐことができる。
【0030】上記各実施例で用いたトリクル充電モード
は、いずれもニッケル水素電池を充電する場合に、特に
好ましいものであるが、本発明は他の二次電池を充電す
る場合にも当然にして適用できるものであり、その場合
に用意するトリクル充電モードは二次電池の種類に応じ
て適宜に変更すればよい。一般的に言えば、電池が劣化
して内部抵抗が大きくなるに従って充電電流または充電
量が小さくなるようなトリクル充電モードを複数種類用
意しておけばよい。用意するトリクル充電モードの数
は、任意でよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の充電方法に
よれば、二次電池を充電して満充電状態を検出したとき
の電池の劣化状態に基づいて、過充電及び充電不足を生
じさせないトリクル充電モードを選択し、選択したトリ
クル充電モードを用いてトリクル充電を行うようにした
ので、充電される二次電池の履歴や性能による満充電検
出状態に応じて過充電や充電不足あるいは大きな温度上
昇が生ずることのない適切な電流値でトリクル充電を行
うことができる。
【0032】また、本発明の充電装置によれば、本発明
の充電方法を良好に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充電方法の基本的な充電制御のアルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図2】本発明の充電装置の実施の形態の一例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1のフローチャートにおけるST3,ST4
の内容を具体的に示したフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートのST3,ST4におけ
るトリクル充電電流のパターンを示す波形図である。
【図5】本発明の充電装置の他の実施の形態の要部を示
すブロック図である。
【図6】請求項4に対応する実施の形態の充電制御を示
すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートのST5,ST7,ST
8におけるトリクル充電電流のパターンを示す波形図で
ある。
【図8】本発明の充電装置における充電電流制御手段の
具体的な構成例を示す説明図である。
【図9】従来のトリクル充電方法,充電装置を示す説明
図である。
【図10】充電中の電池の満充電状態を検出する方法の
異なる例を示すための電池電圧・温度の変化を示す特性
曲線図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 二次電池 2A 電圧測定部 2B 温度測定部 3,3A 充電電流制御手段 4 満充電状態検出手段 4a 第1の満充電状態検出部 4b 第2の満充電状態検出部 5 制御指令発生手段 6,6A 電池劣化状態判定手段 7 トリクル充電モード記憶手段 8 充電モード選択手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池を満充電状態まで急速充電した
    後にトリクル充電を行う二次電池の充電方法であって、 前記満充電状態を検出したときの前記二次電池の劣化状
    態に基づいて、予め用意した複数のトリクル充電モード
    の中から過充電及び充電不足を生じさせないトリクル充
    電モードを選択し、選択したトリクル充電モードを用い
    てトリクル充電を行うことを特徴とする二次電池の充電
    方法。
  2. 【請求項2】 直流電源と、 前記直流電源と二次電池との間に配置されて前記直流電
    源から前記二次電池に供給する充電電流を制御する充電
    電流制御手段と、 前記二次電池が満充電状態まで充電されたか否かを判定
    する満充電状態検出手段と、 前記満充電状態検出手段が前記満充電状態を検出するま
    では通常充電モードにより充電を行う充電制御指令を前
    記充電電流制御手段に出力し、前記満充電状態検出手段
    が前記満充電状態を検出するとトリクル充電モードによ
    り充電を行う充電制御指令を前記充電電流制御手段に出
    力する制御指令発生手段とを具備する二次電池の充電装
    置であって、 前記満充電状態検出手段が前記満充電状態を検出したと
    きの前記二次電池の劣化状態を判定する電池劣化状態判
    定手段と、 前記二次電池の劣化状態に応じた複数種類のトリクル充
    電モードを予め記憶しておくトリクル充電モード記憶手
    段と、 前記電池劣化状態判定手段の判定結果に基づいて前記ト
    リクル充電モード記憶手段に記憶されている複数種類の
    トリクル充電モードの中から適切なトリクル充電モード
    を選択する充電モード選択手段とを具備し、 前記制御指令発生手段は前記充電モード選択手段により
    選択したトリクル充電モードに従って前記充電制御指令
    を出力することを特徴とする二次電池の充電装置。
  3. 【請求項3】 前記満充電状態検出手段は、−ΔV法に
    より満充電状態を検出する第1の満充電状態検出部と、
    dT/dt法により満充電状態を検出する第2の満充電
    状態検出部とを具備し、 前記電池劣化状態判定手段は、前記第1の満充電状態検
    出部及び前記第2の満充電状態検出部のうちいずれが先
    に満充電状態を検出したかを判定するように構成され、 前記トリクル充電モード記憶手段には、前記第1の満充
    電状態検出部が満充電を検出した後に用いる第1のトリ
    クル充電モードと前記第2の満充電状態検出部が満充電
    を検出した後に用いる第2のトリクル充電モードとを予
    め記憶しており、 前記充電モード選択手段は前記電池劣化状態判定手段が
    前記第1の満充電状態検出部が先に満充電状態を検出し
    たときには前記第1のトリクル充電モードを選択し、前
    記第2の満充電状態検出部が先に満充電状態を検出した
    ときには前記第2のトリクル充電モードを選択するよう
    に構成されている請求項2に記載の二次電池の充電装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の満充電状態検出部及び前記第
    2の満充電状態検出部は、周囲温度に応じて−ΔVの値
    及びdT/dtの値を変えるように構成されている請求
    項3に記載の二次電池の充電装置。
  5. 【請求項5】 前記電池劣化状態判定手段は、前記二次
    電池の内部抵抗を測定し、測定した前記内部抵抗の大き
    さに基づいて前記二次電池の劣化状態を判定するように
    構成されている請求項2に記載の二次電池の充電装置。
JP8202212A 1996-07-31 1996-07-31 二次電池の充電方法及び充電装置 Withdrawn JPH1051967A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001339868A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Sanyo Electric Co Ltd 電池の充放電制御方法
JP2006314192A (ja) * 2005-05-02 2006-11-16 Robert Bosch Gmbh 充電装置
JP2011198549A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd ニッケル水素電池のフロート充電システム
KR101201110B1 (ko) 2006-04-11 2012-11-13 삼성에스디아이 주식회사 전지 팩의 충전 장치 및 그 방법

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