JP3336790B2 - 充電器の電池組寿命判別装置 - Google Patents
充電器の電池組寿命判別装置Info
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Description
池(以下ニカド電池という)等の2次電池を充電する充
電器の電池組寿命判別装置に関するものである。
電源として使用され、電池容量がなくなる毎に機器から
取り外されて充電装置で充電された後再び機器に装着さ
れ使用されるという作業を繰り返し、多数回の使用が可
能になる。しかし、これら電池は、充放電を繰り返して
いくうちに図3に示すように初期の特性より劣化し、充
放電を繰返し使用できる回数等に限界がある。従来、こ
のような電池の寿命の判断は機器の使用者が経験等によ
って個々に行っていた。
することにより内部インピーダンスが増大し図3のに
示すような容量低下を招くモードと、電池内部のセパレ
ータ等の有機材料の劣化や極板強度の低下によって起る
内部短絡とがあるが、特に複数個の素電池を直列に接続
した電池組では、各素電池の容量バラツキにより、組電
池内で最も容量の少ない素電池が過充電、過放電され、
前者のモードで寿命になるケースがほとんどである。
命の判断を使用者の経験で行う場合、使用者が容量の減
少に気付いた時には、電池組内の一素電池が過充電、過
放電され続け、充電中充電装置内に電池内の電解液が放
出され、電子部品等を腐食させ、充電装置の故障を引き
起こすといった問題があった。また、電動工具等の高負
荷で使用する機器は、電池の消耗も激しく電池の取り換
え時期を知りたいという要求があるが、これに充分に応
えることはできない。本発明の目的は、上記した従来技
術の欠点をなくし、充電器において電池組の寿命を確実
に判別できるようにすることである。本発明の他の目的
は、電池組寿命を電池温度に対応して確実に判別できる
ようにすることである。
に、本発明充電器の電池組寿命判別装置においては、電
池容量の減少が起り始めた寿命電池は、図4に示すよう
に充電初期に急激な電圧上昇を生じることに着目し、所
定電流で初期充電した後の電池電圧を検出し、該検出電
圧値が所定寿命判別電圧値以上の時電池寿命と判別する
ようにしたものである。また前記初期充電時の充電電流
及び/又は充電時間を電池温度に基いて変えることによ
り、正確な寿命判別が可能となる。
電池電圧が、所定寿命判別電圧値以上か否かで電池の寿
命判別を行う。
図である。図において、1は交流電源、2は複数の充電
可能な素電池を直列に接続した電池組であって、素電池
に接触または近接して電池温度を検出する例えばサーミ
スタ等からなる電池温度検出手段2Aを内蔵している。
3は電池組2に流れる充電電流を検出する電流検出手
段、4は充電の開始及び停止を制御する信号を伝達する
充電制御信号伝達手段、5は充電電流の信号をPWM制
御IC23に帰還する充電電流信号伝達手段である。充
電制御伝達信号手段4と充電電流信号伝達手段5は例え
ばホトカプラ等から構成される。10は全波整流回路1
1と平滑用コンデンサ12からなる整流平滑回路、20
は高周波トランス21、MOSFET22、PWM制御
IC23からなるスイッチング回路である。PWM制御
IC23はMOSFET22の駆動パルス幅を変えて整
流平滑回路10の出力電圧を調整するスイッチング電源
ICである。30はダイオード31、32、チョークコ
イル33、平滑用コンデンサ34からなる整流平滑回
路、40は抵抗41、42からなる電池電圧検出手段
で、電池組2の端子電圧を分圧する。50は演算手段
(CPU)51、ROM52、RAM53、タイマ5
4、A/Dコンバータ55、出力ポート56、リセット
入力ポート57からなるマイコンである。RAM53は
サンプリングした電池電圧及び電池温度を夫々記憶する
電池電圧記憶手段531及び電池温度記憶手段532を
内蔵する。60は演算増幅器61、62、抵抗63〜6
6からなる充電電流制御手段、70は電源トランス7
1、全波整流回路72、平滑コンデンサ73、三端子レ
ギュレータ74、リセットIC75からなる定電圧電源
で、マイコン50、充電電流制御手段60等の電源とな
る。リセットIC75はマイコン50を初期状態にする
ためにリセット入力ポート57にリセット信号を出力す
る。80はLED81、抵抗82からなり、電池組2の
寿命を表示する電池寿命表示手段である。90は充電電
流を設定する充電電流設定手段90であって、前記出力
ポート56からの信号すなわち流すべき充電電流値に対
応して前記演算増幅器62の反転入力端に印加する充電
電流設定基準電圧値を変えるものである。
電池組2(以下正常電池組という)及び寿命がきた電池
組2(以下寿命電池組という)の充電時の電池電圧特性
について説明する。
した時の電池電圧を示し、充電初期に電池電圧が寿命判
別基準電圧Vrα以上に上昇していることを示す。図5
は温度が低い正常電池組2を充電電流Iαで充電した時
の電池電圧を示し、充電初期に電池電圧が寿命判別基準
電圧Vrα以上となっていることを示す。図6は温度が
低い正常電池組2を低温時の充電電流Iβ(Iα>I
β)で充電した時の電池電圧を示し、充電初期に電池電
圧が寿命判別基準電圧Vrβ以上となっていないことを
示す。図7は長期間放置されたが温度が低くない正常電
池組2を充電電流Iαで充電した時の電池電圧を示し、
充電初期に電圧上昇が起きているが、寿命電池組2の電
圧上昇と比べ小さいことを示す。図8は温度が低くない
寿命電池組2を充電電流Iαで充電した時の電池電圧を
示し、充電初期に電池電圧が寿命判別基準電圧Vrα以
上に上昇していることを示す。図9は温度が低い寿命電
池組2を低温時の充電電流Iβで充電した時の電池電圧
を示し、充電初期に電池電圧が低温時の寿命判別基準電
圧Vrβ以上に上昇していることを示す。図10は温度
が低くない正常電池組2を充電電流Iαで充電した時の
電池電圧を示し、充電初期に電池電圧が寿命判別基準電
圧Vrα以上に上昇していないことを示す。以上説明し
た如く、充電開始時における電池組2の温度を検出し、
該検出温度に対応して充電電流Iα、Iβ及び充電時間
tα、tβを適当に設定して初期充電を行い、該初期充
電後の電池電圧が寿命判別基準電圧Vrα、Vrβ以上
か否かを検出することにより電池組2が正常電池組か寿
命電池組かを判別できるようになる。以下かかる寿命判
別を図1及び図2のフローチャートを参照して説明す
る。
2の接続待機状態となる(ステップ101)。電池組2
を接続すると、マイコン50は電池組2接続を電池電圧
検出手段40の信号により判別し、電池組2の温度すな
わち電池温度検出手段2Aの出力信号をA/Dコンバー
タ55でA/D変換して充電開始前の電池温度Tinを取
り込み(ステップ102)、充電開始前の電池温度Tin
から電池低温判別基準温度Trefを減算し、正か負の判
別を行う(ステップ103)。
し、充電電流Iαに対応する充電電流設定基準電圧V
α、寿命判別基準電圧Vrα(Vrαは充電電流Iαに
対応し、充電電流を大きく設定すればVrαも大きくな
り、小さく設定すればVrαも小さくなる。)及び初期
充電時間tαを設定し(ステップ104)、出力ポート
56より充電制御信号伝達手段4を介してPWM制御I
C23に充電開始信号を伝達し、充電電流Iαで充電を
開始する(ステップ105)。充電開始と同時に電池組
2に流れる充電電流を電流検出手段3により検出し、検
出充電電流に対応する電圧と出力ポート56の出力に対
応した充電電流設定手段90からの基準電圧Vαとの差
を充電電流制御手段60より信号伝達手段5を介して、
PWM制御IC23に帰還をかける。すなわち、充電電
流が大きい場合はパルス幅を狭め、逆の場合はパルス幅
を広げたパルスを高周波トランス21に与え整流平滑回
路30で直流に平滑し、充電電流を一定に保つ。すなわ
ち電流検出手段3、充電電流制御手段60、充電電流信
号伝達手段5、スイッチング回路20、整流平滑回路3
0を介して充電電流を所定電流値Iαとなるように制御
する。
電池電圧値Vmを0にイニシャルセット(ステップ10
6)し、次に初期充電開始から最新の電池電圧値Vxを
入力し(ステップ107)、電池電圧記憶手段531に
電池電圧値Vxを格納し、最新の電池電圧値Vxと電池
電圧記憶手段531に格納されている前入力までの初期
充電最大電圧値Vmと比較演算を行う(ステップ10
8)。ステップ108において正の場合、Vx値をVm
として電池電圧記憶手段531の初期充電最大電圧値の
書換えを行い(ステップ109)、初期充電時間tαが
経過したか否かをチェックし(ステップ110)、tα
時間経過していない場合、再度ステップ107〜ステッ
プ110の処理を行う。ステップ108において負の場
合、ステップ109の処理を行わずステップ110へジ
ャンプする。ステップ110においてtα時間経過した
場合、初期充電最大電池電圧値Vmと寿命判別基準電圧
Vrαとの差を比較演算し(ステップ111)、正の場
合、充電されている電池組2は電池寿命と判別し、マイ
コン50は出力ポート56より電池寿命の出力を発生し
電池寿命表示手段80のLED81を発光させ(ステッ
プ113)、出力ポート56より充電制御信号伝達手段
4を介して、充電停止信号をPWM制御IC23に伝達
し充電を停止する(ステップ114)。次いで電池組2
が取り出されるのを判別し(ステップ115)、電池組
2の取り出しを判別したらステップ101に戻り、次の
電池組2Aの充電のための待機をする。
2は通常の使用が可能な電池組2と判別し、引き続き満
充電検出処理を行う。満充電検出は周知の如く種々の検
出方法があるが、例えば、公知の充電末期のピーク電圧
値から所定量△V降下したことを検出して充電を停止す
る−ΔV検出のように電池組2の−ΔV検出を行い(ス
テップ112)、満充電を判別した場合は、マイコン5
0は充電停止信号をPWM制御IC23に伝達して充電
を停止し(ステップ114)、次いで電池組2が取り出
されるのを判別し(ステップ115)、電池組2の取り
出しを判別したらステップ101に戻り、次の電池組2
の充電のための待機をする。ステップ112において満
充電状態にないと判断したならば、再度ステップ112
に戻る。
池温度が低温であると判別し、充電電流Iβ(Iα>I
β)に対応する充電電流設定基準値Vβ(Vα>V
β)、寿命判別基準電圧Vrβ(VrβもVrαと同様
に充電電流Iβに対応し、Vrαとの大小差は充電電流
Iα、Iβの値によって変わる。)及び初期充電時間t
β(tβ≧tα)を設定し(ステップ116)、以後上
記したステップ105〜112と同様の初期充電、電池
寿命判別及び満充電判別をステップ116〜124で行
い、電池組2の寿命を判別したらステップ113で前記
LED81を発光させ、電池組2が正常で満充電を検出
したらステップ114で充電を停止する。
始時の電池温度Tinが基準温度Trefより小さいか
否かを判別して低温電池であるか否かを判別し、該検出
温度に対応する判別基準電圧Vrα、Vrβと電池電圧
の大小を検出して寿命電池組か否かを判別するようにし
たが、前記基準温度を細分し、判別基準電圧を細分した
基準温度に対応して細分してもよい。
としたが、素電池数を検出し、該検出した素電池数に対
応した判別基準電圧Vrα、Vrβとしてもよい。すな
わち本出願人が先に出願した特願平5−93081号
「電池充電装置の充電制御方法」で開示した如く、充電
初期に小電流で所定時間充電した後の電池電圧を検出し
て素電池数を検出し、該検出した素電池数に対応した判
別基準電圧Vrα、Vrβとしてもよい。
別基準電圧Vrα、Vrβは設定される充電電流Iα、
Iβによって変わり、充電電流Iα、Iβを大きく設定
すれば判別基準電圧Vrα、Vrβも大きく設定し、小
さく設定すれば小さく設定する。すなわち判別基準電圧
Vrα、Vrβは充電電流Iα、Iβ及び電池温度に対
応して変化するものである。
のがあり、1C以下の電流で充電する標準タイプから5
C程度まで充電可能な急速充電タイプと種類は様々であ
り、上記実施例において充電電流Iα、Iβはこれら素
電池の種類に合わせ設定される。
対応した判別基準電圧の一例を表1に示す。なお、電池
組2は急速充電タイプの素電池(1700mAh)から
構成されているものとして、1個の素電池の公称電圧を
1.2Vとし、電池組2を7.2V(6個の素電池)、
9.6V(8個の素電池)、12V(10個の素電
池)、24V(20個の素電池)の4種類とし、充電電
流Iαは4Cとする。
充電電流Iαを3C、Iβを1Cとした時の素電池数に
対応した判別基準電圧の一例を表2に示す。前記表1と
同様に電池組2は急速充電タイプの素電池(1700m
Ah)から構成されているものとする。
寿命を電池温度、充電電流、に関係なく確実かつ正確に
検出することが可能となる。また寿命電池組を充電初期
に判別して寿命電池組の充電すなわち無駄な充電が開始
されることがなくなる。更に寿命判別のために特別な要
素を追加する必要がなく寿命判別装置を備えた充電器を
安価に提供できる等の作用効果を奏し得るようになる。
フ。
で充電した時の充電特性を示すグラフ。
電特性を示すグラフ。
示すグラフ。
の充電特性を示すグラフ。
電特性を示すグラフ。
時の充電特性を示すグラフ。
検出手段、50は電池寿命判別をするマイコン、60は
充電電流制御手段、80は電池寿命表示手段、90は充
電電流設定手段である。
Claims (4)
- 【請求項1】 直列に接続された複数の素電池及び素電
池の温度を検出する温度検出手段から構成される電池組
を充電する充電器において、 電池組の電池電圧を検出する電池電圧検出手段と、該電
池電圧検出手段の出力が所定寿命判別電圧以上の時、電
池組の寿命と判別する電池組寿命判別手段とを備え、充
電開始時に検出した電池温度に基いた充電電流及び/又
は充電時間で充電した後の電池電圧が前記寿命判別電圧
以上の時寿命電池組と判別するようにしたことを特徴と
する充電器の電池組寿命判別装置。 - 【請求項2】 前記充電開始時に検出した電池温度が所
定値以下の時、前記充電電流を小さくすると共に充電時
間を長くしたことを特徴とする請求項1記載の充電器の
電池組寿命判別装置。 - 【請求項3】 前記充電開始時に検出した電池温度が所
定値以下の時、前記寿命判別電池電圧を大きくしたこと
を特徴とする請求項1記載の充電器の電池組寿命判別装
置。 - 【請求項4】 前記電池寿命判別手段の寿命判別電圧を
前記充電電流に対応して変えるようにしたことを特徴と
する請求項1記載の充電器の電池組寿命判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02012395A JP3336790B2 (ja) | 1994-02-10 | 1995-02-08 | 充電器の電池組寿命判別装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-16369 | 1994-02-10 | ||
JP1636994 | 1994-02-10 | ||
JP02012395A JP3336790B2 (ja) | 1994-02-10 | 1995-02-08 | 充電器の電池組寿命判別装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002161835A Division JP3722091B2 (ja) | 1994-02-10 | 2002-06-03 | 充電器の電池組寿命判別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07270504A JPH07270504A (ja) | 1995-10-20 |
JP3336790B2 true JP3336790B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=26352701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02012395A Expired - Fee Related JP3336790B2 (ja) | 1994-02-10 | 1995-02-08 | 充電器の電池組寿命判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3336790B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4952971B2 (ja) | 2005-07-12 | 2012-06-13 | 日立工機株式会社 | 電池寿命判別装置 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP02012395A patent/JP3336790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07270504A (ja) | 1995-10-20 |
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