JPH10512894A - 2’−o−置換ピリミジンおよびそのオリゴマー化合物の合成の改良法 - Google Patents

2’−o−置換ピリミジンおよびそのオリゴマー化合物の合成の改良法

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JPH10512894A JP8527062A JP52706296A JPH10512894A JP H10512894 A JPH10512894 A JP H10512894A JP 8527062 A JP8527062 A JP 8527062A JP 52706296 A JP52706296 A JP 52706296A JP H10512894 A JPH10512894 A JP H10512894A
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Abstract

(57)【要約】 2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドおよびこれらのヌクレオシドを持つオリゴマー化合物合成のための改良法が開示される。本合成法はルイス酸存在下、弱い求核試薬による2,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドまたは2S,2’−アンヒドロビリミジンヌクレオシドのアルキル化を特色としている。

Description

【発明の詳細な説明】 2’−O−置換ピリミジンおよびそのオリゴマー化合物の合成の改良法関連出願のクロスリファレンス 本出願は1995年3月6日に出願された米国特許出願第08/398,90 1号(代理人書類番号ISIS−0719としても同定される)の一部継続出願 である1995年6月7日に出願された米国特許出願第08/475,467号 (代理人書類番号ISIS−1965としても同定される)の一部継続出願であ る。前記の特許出願の内容は本明細書において援用される。発明の技術分野 本発明は2’−O−置換ピリミジンヌクレオチドおよびこれらのヌクレオチド を含むオリゴマー化合物の合成のための改良法に関する。本発明は2,2’−ア ンヒドロピリミジンヌクレオシドまたは2S,2’−アンヒドロピリミジンヌク レオシドを弱い求核試薬およびルイス酸で処理することを特徴としている。本方 法は現在使用されている方法と比較して経済的な利点を持ち、大規模合成に応用 できる。本発明はまた、糖の2’−O−位およびピリミジンの5位が修飾された 少なくとも一つの修飾ピリミジン単量体サブユニットを持つオリゴマー化合物を 特徴としている。本発明のオリゴマー化合物は核酸に対する増加した結合親和性 および増加したヌクレアーゼ耐性を示す。背景技術 2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドはそれ自体オリゴヌクレオチドおよび 関連する化合物の製造に有用である。2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドは 例えば、Glen Research、Sterling、Virginiaの ような会社から市販品として購入可能であり、商業的商品と考えられる。本発明 は2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドの製造のための新規かつ有用な方法に 関している。 オリゴヌクレオチドおよびそれらの類似体は、分子生物学においてプローブ、 プライマー、リンカー、アダプターおよび遺伝子フラグメントとしての使用を含 む種々の使用のために開発されてきた。これらの方法で使用されるオリゴヌクレ オチドへの修飾には、フルオレセイン、ビオチン、ジゴキシゲニン、アルカリ性 ホスファターゼまたは他のレポーター分子のような非放射性標識による標識化が 含まれる。生じる類似体のヌクレアーゼ安定性を増加させるためにリボースリン 酸主鎖へも修飾がなされた。これらの修飾にはメチルホスホネート、ホスホロチ オエート、ホスホロジチオエート結合および2’−O−メチルリボース糖ユニッ トの使用が含まれる。他の修飾はオリゴヌクレオチドの取り込みおよび細胞分布 に関している。診断および治療の両方の使用におけるこれらのオリゴヌクレオチ ドの成功は改良されたオリゴヌクレオチド類似体に対するさらなる要望を創り出 した。 多細胞系生物体の身体状態のほとんどは(ほとんどの疾患状態を含む)蛋白質 により影響される。直接的に働くにしても、またはその酵素的またはその他の機 能を通して働くにせよ、そのような蛋白質は動物またはヒトにおける多くの疾患 および制御的機能に主な比率で寄与している。疾患状態に対して、古典的治療で は一般的にそのような蛋白質の疾患を引き起こすまたは疾患を悪くする機能を和 らげようとしてそのような蛋白質との相互作用に焦点が合わされてきた。より新 しい治療方法においては、そのような蛋白質の実際の産生を調節することが望ま れている。蛋白質の産生を妨害することにより、最小の副作用で最大の治療効果 が得られるであろう。そのような治療法の一般的な目的は、望まれない蛋白質形 成を導くであろう遺伝子発現を妨害、さもなくば調節することである。 特定の遺伝子発現を阻害する一つの方法はオリゴヌクレオチド、特に特定の標 的メッセンジャーRNA(mRNA)配列に相補的であるオリゴヌクレオチドの 使用である。そのような使用のため、いくつかのオリゴヌクレオチドが現在臨床 試験されている。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは現在種々の疾患状態 のためのヒト臨床試験におけるアンチセンス剤(抗ウイルス剤としての使用を含 む)として使用されている。 転写因子は転写の制御において二本鎖DNAと相互作用する。オリゴヌクレオ チドは転写因子の競合阻害剤として働き、転写因子の作用を調節することができ る。いくつかの最近の報告はそのような相互作用を記載している(Bielin ska,A.ら、Science,1990,250,997−1000;およ びWu,H.ら、Gene,1990,89,203−209を参照されたい) 。 蛋白質の間接的および直接的両方の制御に加え、オリゴヌクレオチドには例え ば、体液、組織、無傷の細胞または単離された細胞成分を含む材料の診断試験に おける使用もまた見いだされている。遺伝子発現阻害のように、診断応用は核酸 の相補鎖とハイブリダイズするオリゴヌクレオチドの能力を利用している。ハイ ブリダイゼーションとはRNAまたはDNAへのワトソン−クリックおよび/ま たはフーグスティーン塩基対によるオリゴヌクレオチドの配列特異的水素結合で ある。そのような塩基対の塩基はお互いに相補的であると言われている。 オリゴヌクレオチドはまた研究用試薬として広く使用されている。それらは生 物学的分子の機能を調べる研究、ならびに生物学的分子の調製において特に有用 である。例えば、PCR反応におけるプライマーとしての天然および合成の両オ リゴヌクレオチドの使用は商業的製造工業の拡大をもたらした。PCRは商業的 および研究的実験室の大黒柱となっており、PCRの応用は増加してきた。例え ば、現在PCR技術は法廷、古生物学、進化的研究および遺伝学的相談の分野で の使用がみられる。商業化は、PCRの応用において分子生物学の訓練を受けて いない人を助けるキットの開発を導いた。 オリゴヌクレオチドはまた他の実験室操作でも使用される。これらの使用のい くつかはMolecular Cloning, A Laboratory Manual ,第二版、J.Sambrookら編、Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989;およびCurr ent Protocols In Molecular Blology ,F .M.Ausubelら編、Current Publications,19 93のような一般の実験室マニュアルに記載されている。そのような使用の代表 的なものは、合成オリゴヌクレオチドプローブ、抗体およびオリゴヌクレオチド によるスクリーニング発現ライブラリー、DNAシークエンシング、ポリメラー ゼ連鎖反応によるDNAのインビトロ増幅およびクローン化DNAの部位特異的 突然変異誘発(上記Molecular Clonlng,A Laborat ry Manual のBook2参照)およびDNA−蛋白質相互作用およびホ リメラーゼ連鎖反応(上記Current Protocols In Mol ecular Biology の第2巻参照)である。 オリゴヌクレオチドは所望の使用に適合するように調整されたあつらえた特性 を持つように合成できる。従って、診断において、研究試薬としておよび治療物 質としてのそれらの有用性を増加させるために多数の化学修飾が導入された。そ れらの修飾には、標的鎖への結合性を高くするため(すなわち、それらの融解温 度、Tmを高くする)、オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド−標的複 合体の同定を助けるため、細胞侵入を増加させるため、オリゴヌクレオチドの構 造または活性を分解または妨害するヌクレアーゼおよびその他の酵素に対して安 定化させるため、標的へ配列特異的結合した後の破壊(終了事象)の様式を提供 するため、およびオリゴヌクレオチドの薬動力学的特性を改良ずるために設計さ れた修飾が含まれる。 Gibson,K.J.、およびBenkovic,S.J.,Nuclei c Acids Research ,1987,15,6455−6467はオ リゴヌクレオチド内へ取り込まれたフタルイミド保護5−(3−アミノプロピル )−2’−デオキシウリジン ヌクレオシドプローブを報告している。 Haralambidis,J.ら、Nucleic Acids Rese arch ,1987,15,4857−4876はオリゴヌクレオチド内へ取り 込まれたC−5置換デオキシウリジンを報告している。置換基はマスクされた一 級脂肪族アミノ基を有しており、これをさらに種々の基で置換することができる 。 1993年1月22日に出願され、1994年8月4日に公開されたPCT出 願第WO94/17094号は5−置換ピリミジン(シトシンまたはウラシル) 塩基(ここで、5−置換基はC3-14 n−アルキル、C2-8(E)−n−1−ア ルケニル、エチニルまたはC4-12 n−1−アルキル基である)、および一つま たはそれ以上の修飾5−置換ピリミジン塩基を持つオリゴヌクレオチドの合成を 報告している。 1992年11月24日に出願され、1993年6月10日に公開されたPC T出願第WO93/10820号は5−(1−プロピニル)ウラシルおよび5− (1−プロピニル)シトシンまたは関連類似体、および一つまたはそれ以上の修 飾5−置換ピリミジン塩基を持つオリゴヌクレオチドの合成を報告している。 1992年11月24日出願されたPCT出願第WO93/10820号は塩 基の5’位へ結合された炭素原子のパイ結合連結を持つオリゴヌクレオチド内へ 取り込まれた2’−および5−置換ピリミジンヌクレオチドを報告している。発明の要約 本発明は核酸に対する改良された親和性を持ちおよび構造Iの単量体ユニット を少なくとも一つ持つオリゴマー化合物を提供する: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり; ZはフルオロまたはO−R11(式中、R1はC1−C6アルキル、C6−C10ア リール、C7−C18アルカリールであり、およびX1はH、NH2またはイミダゾ ールである)であり;および Q1およびQ2の一つは共有結合でヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレ オシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1およびQ2の他 方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチド、オリ ゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴーヌクレオチド/ ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイトまたは ホスファイトである]。 本発明の一つの好適な態様において、Lは酸素である。別の態様において、Z はFである。 本発明のさらに別の態様において、オリゴマー化合物は約5から200サブユ ニットの長さである。本発明のより好適な態様において、オリゴマー化合物は約 5から50サブユニットの長さである。さらにより好適な態様において、オリゴ マー化合物は約10から20サブユニットの長さである。 別の態様においては、オリゴマー化合物における本発明の単量体サブユニット とヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシド 間の共有結合は、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンホス ホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホス ポノチオエート、ホスポロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホロア ミデートから選択される。 本発明のさらに別の態様において、オリゴマー化合物は構造Iの複数の単量体 サブユニットを持つように製造される。好適な態様において、構造Iの複数の単 量体サブユニットを持つオリゴマー化合物は、前もって選択された場所に位置す る単量体サブユニットを持つように製造される。本発明の特別な態様に含まれて いるのは構造IIの単量体サブユニットを少なくとも一つ持つオリゴマー化合物で ある: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである]。 本発明の好適な態様において、LはOである。 さらに別の態様において、本発明のオリゴマー化合物は約5から50サブユニ ットの長さである。 別の態様において、オリゴマー化合物における本発明の単量体サブユニットと ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシド間 の共有結合は、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンポスホ ネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホスホ ノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホロアミ デートから選択される。 本発明のさらに別の態様において、オリゴマー化合物は構造Iの複数の単量体 サブユニットを持つように製造される。好適な態様において、構造Iの複数の単 量体サブユニットを持つオリゴマー化合物は前もって選択された場所に位置する 単量体サブユニットを持つように製造される。本発明の特別な態様に含まれてい るのは構造IIIの単量体サブユニットを少なくとも一つ持つオリゴマー化合物で ある: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーデルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり; R1はC1−C6アルキル、C6−C10アリール、C7−C18アルカリールであり 、およびX1はH、NH2またはイミダゾールであり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴーヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである]。 本発明の好適な態様において、LはOである。 さらに別の態様において、本発明のオリゴマー化合物は約5から50サブユニ ットの長さである。 別の態様において、オリゴマー化合物における本発明の単量体サブユニットと ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシド間 の共有結合は、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンホスホ ネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホスホ ノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホロアミ デートから選択される。 本発明のさらに別の態様において、オリゴマー化合物は構造Iの複数の単量体 サブユニットを持つように製造される。好適な態様において、構造Iの複数の単 量体サブユニットを持つオリゴマー化合物は前もって選択された場所に位置する 単量体サブユニットを持つように製造される。 本発明に従うと、式: [式中: Qはピリミジン塩基または2−Sピリミジン塩基であり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C30 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該置 換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルであ り;および R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基である] の2’−O−置換ピリミジンヌクレオシド合成のための改良法も提供され、該方 法は以下の工程を含む: 2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し;および 該2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドおよび該アルコールを該2’ −O−置換ピリミジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧力の条 件下、ルイス酸で処理する。 本発明に従うと、式: 式中: X’はOまたはSであり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C30 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該置 換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルであ る; R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基であり; R5およびR6は独立してH、C1−C30ヒドロカルビルまたは置換C1−C30ヒ ドロカルビルであり; の2’−O−置換シチジンヌクレオシド合成のための改良法も提供され、該方法 は以下の工程を含む: 式: の2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し;および 該2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドおよび該アルコールを該2’− O−置換ウリジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧力の条件下 、ルイス酸で処理し;および 該2’−O−置換ウリジンヌクレオシドを該2’−O−置換シチジンヌクレオ シドヘアミノ化する。 本発明の好適な態様において2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドお よび式R1−OHのアルコールは、反応容器として例えば、高圧容器のような圧 力封入容器中で処理される。好適には反応容器は約120℃から約200℃で加 熱される。 本発明のより好適な態様において、ルイス酸はホウ酸エステル(borate )、特にホウ酸トリアルキルである。好適には、ホウ酸トリアルキルのアルキル 基はアルコールのR基と同一のものであり、従って、ホウ酸エステルの式はB( OR13である。ホウ酸トリアルキルは好適には水素化ホウ素(borane) をアルコールで処理することにより製造される。好適には、2−2’−アンヒド ロピリミジンヌクレオシドの処理に使用されるアルコールはまたホウ酸トリアル キルの製造にも使用され、好ましくは式HO−R1のアルコールである。 本発明のいくつかの好適な態様において、R1はC1−C30アルキルであり、よ り好ましくはC1−C10アルキルである。別の好適な態様において、R1はC6− C14アリールである。 本発明の一つの好適な態様において、本方法により製造されるピリミジンヌク レオシドはウリジンまたは5−メチルウリジンである。 本発明の別の好適な態様において、本方法により製造される2’−O−置換シ チジンヌクレオシドはウリジンまたは2’−O−メチル−5−メチルシチジンで ある。 本発明に従うと、少なくとも一つの構造IVの単量体サブユニットを含むオリゴ マー化合物が提供される: [式中: Aはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり; Z’は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C3 0 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該 置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルで あり;および Q1およびQ2の一つは結合残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴーヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである]。 本発明の好適な態様において、LがOである単量体サブユニットを少なくとも 一つ持つオリゴマー化合物が提供される。本発明のさらに好適な態様において、 Z’が置換アルキルである単量体サブユニットを少なくとも一つ持つオリゴマー 化合物が提供される。より好適な態様において、Z’はメトキシエチル(CH3 OCH2CH2−)である。 一つの態様において、本発明のオリゴマー化合物は5から200の単量体サブ ユニットを含んでいる。より好適な態様において、本発明のオリゴマー化合物は 5から50の単量体サブユニットを含んでいる。さらにより好適な態様において 、本発明のオリゴマー化合物は10から20のサブユニットを含んでいる。 別の態様において、Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オ リゴヌクレオチド、ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、 ここで連結残基はホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンホス ホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホス ホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホロア ミデートを含んでいる。 本発明のさらに別の態様において、オリゴマー化合物は上記の式の複数の単量 体サブユニットを持つように提供される。より好適な態様では、オリゴマー化合 物は前もって選択された場所に単量体サブユニットが位置するように提供される 。好適な態様の説明 本発明の好適なオリゴマー化合物は少なくとも一つの構造Iの単量体サブユニ ットを持っている。構造Iは2’位が置換され、1’がグリコシル結合を通して 5−置換ピリミジンの1へ結合されたβ−D−エリスロ−ペントフラノシル糖で ある。単量体サブユニットの5’および3’末端は、ヌクレオチド、ヌクレオシ ド、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシドまたは混合オリゴ−ヌクレオチド /ヌクレオシドへ結合でき、またはオリゴマー化合物の3’または5’終結末端 でありうる。 本発明の化合物の製造に使用される単量体サブユニットはヌクレオチドおよび ヌクレオシドを含んでいる。ヌクレオチドはリン結合残基を含んでおり、一方、 ヌクレオシドはリン結合残基を含んでいないが、各々ともグリコシル結合を通し て核酸塩基へ結合されたリボフラノシル残基を有する。 本発明の単量体サブユニットは連結残基を用いて結合されている。連結残基に は、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンホスホネート、ア ルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホスホノチオエー ト、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロアミデート、ケトン 、スルホン、カーボネートおよびチオアミデートが含まれる。アルキルホスホノ チオエート結合はWO94/02499号に開示されている。他のそのような残 基もまた使用することができる。 本発明の一つの態様において、2’−F−5−アルキル−ウリジン(および5 −ハロ類似体)単量体サブユニットは、最初にヌクレオシドの5−位に適当なア ルキル基を置換することにより製造される。5−ハロ基の場合、5−F、Cl、 BrおよびIウラシルがAldrich Chemical Companyか ら入手可能である。ウラシルのC−5でのアルキル、アルケニルおよびアルキニ ルの置換は1992年11月24日に出願されたPCT出願PCT/US92/ 10115号に開示されており、アルキル置換の例はさらにManoharan ,M.,Antisense Research and Applicati ons ,CrookeおよびLebleu編,CRC Press,Boca Raton,1993に記載されている。 5−アルキル化ウリジンはDMF中で炭酸ジフェニルおよび炭酸水素ナトリウ ムで処理し、続いて精製することにより、2,2’−アンヒドロ[1−(β−D −アラビノフラノシル)−5−アルキルウリジン]へ変換される。2,2’−ア ンヒドロ[1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−アルキルウリジン]は適 当な溶媒中(例えばジオキサン)、HF/ピリジンでさらに処理されて1−(2 −フルオロ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−アルキルウリジンを 与える。この化合物は標準的な方法および技術に従ってDMT/アミダイトへ変 換され、1−(5−O−ジメトキシトリチル−2−フルオロ−3−O−N,N− ジイソプロピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−β−D−エリスロ−ペ ントフラノシル)−5−アルキルウリジンを与える。1−(5−O−ジメトキシ トリチル−2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ−2−シアノ エチルホスファイト−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−アルキルウ リジンはオリゴマー化合物合成において単量体サブユニット前駆体として使用さ れる。 5−アルキル化−2’−F−ウリジンの5−アルキル化−2’−F−4−N− 保護(例えばベンゾイル)シチジンへの変換は1,2,4−トリアゾールを用い る既知の方法および技術により達成される。5−O−アルキル化ウリジンは最初 、3’および5’位が保護される。この保護は無水酢酸により達成できる。塩基 存在下(例えば、トリエチルアミン)、適当な溶媒(例えばアセトニトリル)中 で1,2,4−トリアゾールを低温にてPOCl3で処理する。保護された5− O−アルキル化-2’−F−ウリジンを適当な溶媒に溶解し、トリアゾール/P OCl3を含む溶液に加える。十分な時間が経過した後、続いて後処理および精 製を行うとトリアジン−1−(3’,5’−ジ−O−アセチル−2−フルオロ− β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−アルキルウリジンが得られる。こ の化合物はアンモニア処理することにより5−アルキル−1−(2−フルオロ− β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シトシンへ変換される。環外アミノ基 は例えば、適当な溶媒(例えば、ピリジン)中で無水安息香酸で処理することに より保護される。 この化合物は標準的な方法および技術に従ってDMT/アミダイトへ変換され 、4−N−保護−5−アルキル−1−(2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソ プロピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル −β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シトシンが得られる。4−N−保護 −5−アルキル−1−(2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソブロビルアミノ −2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリ スロ−ペントフラノシル)−シトシンはオリゴマー化合物合成において単量体サ ブユニット前駆体として使用される。 5位の置換基に対しアルキルより複雑な基(例えば、ハロまたは置換C1−C6 アルキル、ここで該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルま たはチオエーテルである)を用いる5−置換−2’−F−ピリミジンの製造では 、適当な保護基を用いて、アンヒドロ化合物の製造に先立ってその基が保護され る ことが必要である。5位に保護基を持つ化合物の全合成は飽和アルキル基の代わ りにこれらの置換アルキル基のーつの取り込みに対して前に記載したものと同一 である。 本発明の別の態様において、2’−O−置換-5−置換ウリジン単量体サブユ ニットは、アンヒドロ体の開裂にアルコール(例えば、フェニル置換基に対して フェノール、またはO−プロピル置換基に対してプロパノール)が使用されるこ とを除いては上記の2,2’−アンヒドロ[1−(β−D−アラビノフラノシル )−5−アルキルウリジン]の方法を用いて製造される。 生じる化合物は標準的な方法および技術に従ってDMT/アミダイトへ変換さ れ、1−(2−O−置換−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ−2−シアノ エチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペント フラノシル)−5−置換ウリジンが得られる。DMT/アミダイトはオリゴマー 化合物合成において単量体サブユニット前駆体として使用される。 1−(2−O−置換−5−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペントフ ラノシル)−5−置換ウリジンは1,2,4−トリアゾールを用いる既知の方法 および技術によりシチジン類似体に変換される。5−置換−2’−O−置換ウリ ジンはまず、適当な保護基(例えば、無水酢酸)を用いて3’位が保護される。 本物質は後処理後に精製される。塩基存在下(例えば、トリエチルアミン)、適 当な溶媒(例えばアセトニトリル)中で1,2,4−トリアゾールを低温にてP OCl3で処理する。保護された5−置換−2’−O−置換−3’−O−保護ウ リジンを適当な溶媒に溶解し、トリアゾール/POCl3を含む溶液に加える。 十分な時間が経過した後、続いて後処理および精製を行うと1−(2−O−置換 −3−O−アセチル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペント フラノシル)−4−トリアゾロ−5−置換ピリミジンが得られ、これはアンモニ アで処理することによりシチジン類似体へ変換される。環外アミノ基(N−4) は例えば、ピリジンまたはDMFのような適した溶媒中で無水安息香酸で処理す ることにより保護され、前に例示したようにDMT/アミダイトへさらに変換さ れる。得られる1−(2−O−置換−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ− 2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリス ロ−ペントフラノシル)−4−N−ベンゾイル−5−置換シチジンはオリゴマー 化合物合成において単量体サブユニット前駆体として使用される。 本発明の別の態様において、2’−置換−5−置換ピリミジンの2−S類似体 が製造される。2’−O−置換−2−チオ−5−置換ウリジンは2,3,5−ト リ−O−ベンゾイルリボース糖から出発し、グリコシル化工程を経て2−チオ− 5−置換ピリミジンと結合させる1つの方法により製造される。種々の2−チオ −5−置換ピリミジンの合成はVorbruggen,P.ら、Angew.C hem.Int.Ed .,1969,,976−977およびVorbrug gen,P.ら、Chem.Ber.,1973,106,3039−3061 に記載されている。2,3,5−トリ−O−ベンゾイルリボース糖および5−置 換−2−チオウラシルは適当な溶媒に溶解し、N−O−ビス(トリメチルシリル )アセトアミドおよびトリメチルシリル トリフレートで処理される。生じた2 ,3,5−トリ−O−ベンゾイル−2−チオ−5−置換ウリジンを適当な溶媒中 でナトリウムメトキシドを用いて脱保護すると2−チオ−5−置換ウリジンが得 られる。2−チオ−5−置換ウリジンを適当な溶媒に溶解し、酸化ジブチルスズ およびヨウ化テトラブチルアンモニウム、続いてハロゲン化アルキル(例えば、 ヨウ化メチル)で処理すると、2’−O−置換−2−チオ−5−置換ウリジンが 得られる。 2’−O−置換−2−チオ−5−置換ウリジンは標準的な方法および技術に従 ってDMT/アミダイトへ変換され、1−(2−O−置換−3−O−N,N−ジ イソプロピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリ チル−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−2−チオ−5−置換ウリジンが 得られる。DMT/アミダイトはオリゴマー化合物合成において単量体サブユニ ット前駆体として使用される。 本発明のさらに別の態様において、2’−F−5−置換ピリミジンの2−S類 似体が製造される。2’−F−2−チオ−5−置換ピリミジンを製造する一つの 方法は2’−F−2−置換−5−置換ピリミジンの製造に使用される方法と類似 した方法を使用するものである。この方法では官能基を選択的に保護し、上記の O−2および2’間で形成されるアンヒドロ結合と同様に、S−2および2’間 にアンヒドロ結合を形成させる。 2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−2−チオ−5−メチル−ウリジンは2, 3,5−トリ−O−ベンゾイルリボースおよび5−置換−2−チオウリジン間の グリコシル化により形成される。適当な溶媒中、ナトリウムメトキシドで脱保護 して精製した後、得られた5−メチル−2−チオウリジンは標準的方法および技 術を用いて5’位がDMTで保護される。次に、適当な溶媒中、t−ブチルジメ チルシリルクロリドで処理して2’位がt−ブチルジメチルシリル基で保護され る。 得られた5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチル−ジメチルシリル −5−置換−2−チオウリジンは適当な溶媒に溶解し、メタンスルホニルクロリ ドで処理すると5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチル−ジメチルシ リル−2’−メタンスルホニル−5−置換−2−チオウリジンが得られる。5’ −O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチル−ジメチルシリル−2’−メタン スルホニル−5−置換−2−チオウリジンを適当な溶媒中、ナトリウムメトキシ ドでさらに処理すると5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチル−ジメ チルシリル−2−2’−チオアンヒドロ−5−置換−2−チオウリジンが得られ る。この化合物をジオキサン中、HF/ピリジンでさらに処理すると2’−フル オロ−3’−t−ブチル−ジメチルシリル−5’−O−ジメトキシトリチル−5 −置換−2−チオウリジンが得られる。 2’−フルオロ−3’−t−ブチル−ジメチルシリル−5’−O−ジメトキシ トリチル−5−置換−2−チオウリジンは標準的な方法および技術を用いてアミ ダイトへ変換され1−(2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ −2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリ スロ−ペントフラノシル)−2−チオ−5−置換ウリジンが得られる。DMT/ アミダイトはオリゴマー化合物合成において単量体サブユニット前駆体として使 用される。 2’−フルオロ−3’−t−ブチル−ジメチルシリル−5’−O−ジメトキシ トリチル−5−置換−2−チオウリジンのシチジン類似体への変換は1,2,4 −トリアゾールを用いる1−(2−O−置換−5−ジメトキシトリチル−β−D −エリスロ−ペントフラノシル)−5−置換ウリジンのそのシチジン類似体への 変換のための上記の方法を用いて達成される。2−S化合物の変換のためにはこ の基はまた適当な保護基(例えば、トルオイル)を用いて保護されなければなら ない。 ”プロテインキナーゼCのオリゴヌクレオチド調節”と題し、1995年7月 9日に出願された米国特許出願第08/089,996号(代理人書類番号IS IS−1154、本出願と共通して譲渡されており、その開示は本明細書に援用 される)において、ギャップを持つオリゴヌクレオチド(Deanら、J.Bi ol.Chem .,1994,23,16416を参照されたい)が合成され、 その効力を決定するためプロテインキナーゼCで試験されている。良好な効力を 持つオリゴヌクレオチドの一つの例は配列ID番号:27であり、それは20m erデオキシホスホロチオエートである。このオリゴヌクレオチドは上記のアッ セイにおいて、小さい方の転写体の約80%の減少、および大きい方の転写体の 90%以上の減少を与えた。 本発明の一つの態様において、少なくとも一つの構造Iの単量体ユニットを持 つオリゴマー化合物が合成され、PKC−α蛋白質合成の阻害に使用された。配 列ID番号:27と類似の配列を持つ二つのオリゴヌクレオチドが合成された: オリゴヌクレオチド配列ID番号:28、この配列は完全に修飾されたホスホロ チオエートであり、1−6および15−20位に2’−フルオロ、および2、3 、5および16−18位のチミンの代わりにウラシルを持つ;オリゴヌクレオチ ド配列ID番号:29、この配列は完全に修飾されたホスホロチオエートであり 、2、3、5および16−18位のチミンの代わりに2’−フルオロ−5−メチ ルウリジンを持ち、さらに1、4、6、15、19および20位に2’−フルオ ロを持っている。これらの二つのオリゴヌクレオチド(配列ID番号:28、配 列ID番号:29)は上記のアッセイで評価され、その結果は配列ID番号:2 7の結果と比較された。 配列ID番号:28および配列ID番号:29は配列ID番号:27と比較し て約10倍の効力の増加を示した。配列ID番号:29はまた配列ID番号:2 8と比較して測定できるほどの効力の増加を示した。 上記の結果から期待されるようにこれら三つのオリゴヌクレオチドのTmは配 列ID番号:29>配列ID番号:28>配列ID番号:27の順であった。 本発明の一つの態様において、本発明のオリゴマー化合物は式IVの複数の単量 体サブユニットを有する。 式中、置換基A、R、L、Q1、Q2およびZは前に定義した通りである。 本発明の別の態様において、構造I−IVの複数の単量体サブユニットを持つ本 発明のオリゴマー化合物は前もって決められた配列を持っている。オリゴマー化 合物の活性を増加させるため、本発明の単量体サブユニットは前もって決められ た配列のオリゴマー化合物中の前もって決められた場所に位置することができる 。 本発明の一つの態様において、ヌクレオシドダイマーが本発明の化合物内へ取 り込まれる。本発明の化合物内へ混合オリゴ−ヌクレオチド/ヌクレオシドを取 り込むための一つの方法は、標準オリゴヌクレオチド合成プロトコールを用い、 オリゴマー化合物内へ前もって決められた順番でヌクレオチド、ヌクレオシドダ イマーおよび構造I−IVの単量体サブユニットを取り込ませることである。本発 明の一つの態様において、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシドおよびヌクレオシ ドダイマーは”ヒドラジンに基づいた、およびヒドロキシルアミンに基づいたオ リゴヌクレオシド結合およびその二方向性合成法”と題して1993年12月2 8日に出願された米国特許出願第08/174,379号(代理人書類番号IS IS−0716としても同定される);”主鎖修飾オリゴヌクレオチド類似体お よび基結合によるその製造”と題して1993年3月31日に出願された米国特 許出願第08/040,933号(代理人書類番号ISIS−0717としても 同定される);および”主鎖修飾オリゴヌクレオチド類似体および基結合による その製造”と題して1993年3月31日に出願された米国特許出願第08/0 40,903号(代理人書類番号ISIS−0718としても同定される)(本 出願と共通して譲渡されており、その開示は本明細書において援用される)の開 示に従って製造される。 本発明の目的のためのオリゴ−ヌクレオチド/ヌクレオシドは、非リン酸結合 により共有結合で結合された少なくとも二つのヌクレオシドを持ち、前に定義し たような単量体サブユニットとのリン含有共有結合を形成する混合主鎖オリゴマ ーである。オリゴ−ヌクレオチド/ヌクレオシドはリン含有およびリンを含まな い結合を通して結合された複数のヌクレオチドおよびヌクレオシドを持つことが できる。 本発明の方法は2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドの合成に有用である。 2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドはオリゴヌクレオチドおよび関連化合物 の合成に日常的に使用される重要な化合物である。市販品として入手可能な代表 的な2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドには2’−O−メチルウリジンおよ び2’−O−メチルシチジンが挙げられる。 本発明の目的には、ピリミジンヌクレオシドはウリジンおよびシチジンのよう な天然に存在するピリミジン塩基、ならびに2S類似体および5−および6−置 換ウリジンおよびシチジンのような天然に存在しないピリミジンを含んでいる。 N3置換ピリミジン、および例えば4および/または5位に結合されたヘテロ環 構造を持つピリミジンも含まれる。本発明に利用できる多くの修飾ピリミジンが 本分野で知られている(例えば、Chemistry of Nucleosi des and NucleotidesVolume 1 Plenum Press, N.Y.1988を参照されたい)。本明細書で定義されるよう に、2Sピリミジン塩基とはその2位に結合された硫黄を持つピリミジン塩基で ある。 本発明に従う核酸塩基には、アデニン、グアニン、シトシン、ウリジンおよび チミンのようなプリンおよびピリミジン、ならびにキサンチン、ヒポキサンチン 、2−アミノアデニン、アデニンおよびグアニンの6−メチルおよびその他のア ルキル誘導体、アデニンおよびグアニンの2−プロピルおよびその他のアルキル 誘導体、5−ハロウラシルおよびシトシン、6−アゾウラシル、シトシンおよび チミン、5−ウラシル(偽ウラシル)、4−チオウラシル,8−ハロ、アミノ、 チオール、チオアルキル、ヒドロキシおよびその他の8−置換アデニンおよびグ アニン、5−トリフルオロメチルおよびその他の5−置換ウラシルおよびシトシ ン,7−メチルグアニンのような他の合成および天然の核酸塩基が含まれる。さ らに別のプリンおよびピリミジンには米国特許第3,687,808号に開示さ れているもの、Concise Encyclopedia Of Polym er Science And Engineering ,858−859ペー ジ,Kroschwitz,J.I.編,John Wiley & Sons ,1990に記載されているもの、およびEnglischら、Angewan dte Chemie,International Edition 199 1,30,613に記載されているものが含まれる。 本明細書に定義されるように、2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシ ドはピリミジン環の2位とヌクレオシドの糖の2’−酸素を連結する単結合を持 つピリミジンヌクレオシドである。2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオ シドは、本明細書で定義されるようにピリミジン環の2位とヌクレオシドの糖の 2’位が間に入る硫黄原子により結合されているピリミジンヌクレオシドである 。 いくつかの好適な態様において、2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオ シドまたは2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドは一般式: [式中: XはOまたはSであり; R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基であり;および R5およびR6は独立してH、C1−C30ヒドロカルビルまたは置換C1−C30ヒ ドロカルビルである] を持っている。 本発明の方法における使用に適した2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレ オシドおよび2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドには無置換のもの ならびにピリミジン環に置換基を持つものが含まれる。種々のそのように置換さ れたピリミジン置換が本分野で知られている(例えば、5位でのアルキル化)。 例えば、Chemistry of Nucleosides and Nuc leotides ,Volume 1、上記文献、を参照されたい。そのような 置換2,2’および2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドは天然に存 在するヌクレオシドから製造でき、2,2’または2S,2’結合形成の前また は後に修飾できる。従って、本発明の一つの態様では、2,2’または2S,2 ’結合形成の後で2,2’または2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシ ドへ置換基が結合され、本発明の別の態様では2,2’または2S,2’−アン ヒドロピリミジンヌクレオシド形成に先立ってピリミジンヌクレオシドのピリミ ジン環へ置換基が結合される。 本発明の方法は2’−O−置換ピリミジンの製造において著しい経済的利点を 提供する。例えば、修飾オリゴヌクレオチドおよび関連化合物の合成の重要な中 間体である化合物2’−O−メチルウリジンは、本発明の方法を用いると市販品 として入手可能なものの約10分の1の経費で製造できる。修飾オリゴヌクレオ チドおよび関連化合物の合成に有用な別の有用な中間体、2’−O−メチルシチ ジンは、本発明の方法を用いると市販品として入手可能なものの約5分の1の経 費で製造できる。これらの経費は大規模合成で以前に得られた収率、出発材料の 価格および必要とされる労働時間に基づいている。 2,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドはピリミジンヌクレオシドをD MFまたは他の伝統的な溶媒中で、炭酸ジフェニルおよび炭酸水素ナトリウムで 処理し、続いて精製することにより製造することができる。例えば、Towns end,Leroy B.,Chemistry of Nucleoside s and Nucleotides 1 ,Plenum Press,New York,1988を参照されたい。得られた2,2’−アンヒドロピリミジ ンヌクレオシドは加熱しながら弱い求核試薬(例えば、アルコール)およびルイ ス酸(例えば、ホウ酸トリアルキル)で処理すると、対応する2’−O−置換ピ リミジンヌクレオシドが得られる。本発明の好適な態様において、2S,2’ま たは2,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドは弱い求核試薬の存在下、式 R1−OHのアルコールで処理され、各々2’−O−R1−ピリミジンヌクレオシ ドまたは2S類似体が得られる。本方法は2’−O−置換ピリミジンヌクレオシ ドの小規模および大規模合成の両方に使用できる。 2S,2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドは例えば、Townsend ,Leroy B.(上記文献)の方法に従ってピリミジンヌクレオシドから製 造できる。Ueda,T.,Tanaka,H.,Chem.Pharm.Bu ll.(Toykyo) ,1970,18,149もまた参照されたい。2S, 2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドは次に本発明の方法に従って弱い求核 試薬(例えば、アルコール)およびルイス酸(例えば、ホウ酸トリアルキル)で 処理でき、対応する2’−O−置換 2S−ピリミジンヌクレオシドが得られる 。 2’−O−置換ピリミジンおよび2’−O−置換2S−ピリミジンヌクレオシ ドは標準的方法および技術に従って各々DMT/アミダイトへ変換でき、1−[ 5−O−ジメトキシトリチル−2−O−置換−(3−O−N,N−ジイソプロピ ルアミノ−2−シアノエチルホスファイト)]ピリミジンヌクレオシドまたは1 − [5−O−ジメトキシトリチル−2−O−置換−(3−O−N,N−ジイソプロ ピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト)]−2S−ピリミジンヌクレオシ ドが得られ、その各々はオリゴマー化合物合成において単量体サブユニット前駆 体として使用できる。 特定の理論に縛られるのは望まないが、アンヒドロピリミジンヌクレオシド環 の開裂機構には弱い求核試薬による2’−炭素への求核的攻撃が含まれていると 考えられる。求核攻撃は架橋酸素へのルイス酸の複合体形成により容易になって いると考えられる。得られる複合体は2’−炭素を弱い求核試薬による求核的攻 撃に対して活性化していると考えられる。適用できるであろう別の理論は、ルイ ス酸が5’および3’ヒドロキシル基へ複合し、分子のコンホメーション変化を 起こして弱い求核試薬による攻撃を可能にして生成物を与えることである。 本発明の一つの態様では、使用されるルイス酸はホウ酸トリアルキルである。 ホウ酸トリアルキルは購入でき、またはホウ酸のアルキル基が求核試薬のアルキ ル基と同一となるように製造できる。例えば、2’−O−メチルウリジンが製造 される場合、ホウ酸トリメチルが好適なルイス酸であろうし、メタノールが好適 な求核試薬であろう。ホウ酸トリメチル、トリエチルおよびトリプロピルはAl drich Chemical Company,Milwaukee,Wis consinから市販品として入手可能である。 もしくは、ホウ酸トリアルキルは前に示したように水素化ホウ素および2’位 の所望の置換基に対応するアルコールから製造できる。典型的には、水素化ホウ 素(THF中、1.0M溶液として利用可能である)を各々のアルコールの3当 量と反応させる。水素の発生が完了したら、溶液を濃縮してTHFを除去する。 得られた溶液は所望のアルコールに所望のホウ酸トリアルキルを含んでおり、前 に説明したように本方法においてアンヒドロ環の開裂を達成ずるために使用でき る。 本発明の一つの態様において、ピリミジンがウリジンまたは置換ウリジンであ る2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドは、既知の方法および技術により、例 えば、1,2,4−トリアゾールを用いて対応するシチジン類似体へ変換(アミ ノ化)できる。典型的には、2’−O−置換ウリジンヌクレオシドは最初に例え ば無水酢酸のような伝統的な保護基で3’−Oおよび5’−O位が保護される。 1,2,4−トリアゾールは伝統的な溶媒(例えば、アセトニトリル)中、塩基 (例えば、トリエチルアミン)存在下でPOCl3にて低温で処理する。保護2 ’−O−置換ウリジンヌクレオシドを伝統的な溶媒に溶解し、トリアゾール/P OCl3含有溶液へ加える。十分な時間が経過後、後処理し精製すると、トリア ジン−1−(3,5−ジ−O−保護−2−置換)ピリミジンヌクレオシドが得ら れる。この化合物はアンモニアで処理することによりシチジン類似体へ変換でき る。環外アミノ基は、例えば、伝統的な溶媒(例えば、ピリジン)中で無水安息 香酸で処理することにより保護できる。 本発明のさらに別の態様において、ピリミジンがウリジンまたは置換ウリジン である2’−O−置換−2S−ピリミジンヌクレオシドは既知の方法および技術 により、例えば、1,2,4−トリアゾールを用いて対応するシチジン類似体へ 変換できる。トリアゾールでの処理に先立って2S基が適当な保護基(例えば、 トルオイル)で保護されることを除いて前に示した方法に従う。 得られた2’−O−置換ウリジンおよび2’−O−置換2S−ウリジンは標準 的方法および技術に従って各々DMT/アミダイトへ変換でき4−N−保護−1 −(2−O−置換-(3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ−2−シアノエチ ルホスファイト−5−O−ジメチキシトリチル)シチジンまたはその2S類似体 が得られる。4−N−保護−1−(2−O−置換−(3−O−N,N−ジイソプ ロピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメチキシトリチル) シチジンまたはその2S類似体はオリゴマー化合物合成において単量体サブユニ ット前駆体として使用できる。 本発明の一つの態様において2’−O−置換−5−置換ウリジン単量体サブユ ニットは、上記のように合成された5−置換ウリジンから出発して製造される。 この化合物は適当な溶媒(例えば、メタノール)中で酸化ジブチルスズで処理し て、精製する。得られた1−(2’,3’−ジ−O−ブチルスズ−β−D−エリ スロ−ペントフラノシル)−5−置換ウリジンは適当な溶媒中でハロアルキル、 保護ハロアルキルアミノまたはハロアルキルイミダゾ化合物(例えば、ヨードプ ロパン)で処理すると各々2’−O−置換体が得られる。アラルキルおよびアリ ール基もまたアルキル基の代わりに使用できる。 種々の置換を持つピリミジン(即ち、置換基を持つピリミジン)が本分野で知 られている。本発明の方法で使用できるそのような置換基の代表的なものには、 アルキルまたは置換アルキル、アルケニルまたは置換アルケニル、アルキニルま たは置換アルキニル、炭素環式アルキル、炭素環式アルケニル、炭素環式アラル キル、アリール、アラルキルまたは置換アラルキルのようなヒドロカルビル基が 含まれる。好適には、アルキル、アルケニルおよびアルキニル置換基は1から3 0の炭素を持っており、1から約10の炭素が特に好適である。好適には、アリ ール基は6から約14の炭素を持ち、アラルキル基は7から約30の炭素を持っ ている。上に掲げた置換基はそれら自身アルコキシ、アルコール、ベンジル、フ ェニル、ニトロ、チオール、チオアルコキシ、ハロゲン、またはアルキル、アリ ール、アルケニルまたはアルキニル基およびエーテルのような置換基を持つこと ができる。 ウラシルのC−5でのアルキル、アルケニルおよびアルキニル基の置換は19 92年11月24日に出願されたPCT出願PCT/US92/10115に報 告されており、アルキル置換の例はさらにManoharan,M.,Anti sense Research and Applications ,Croo ke and Lebleu,eds.,CRC Press,Boca Ra ton,1993に記載されている。さらに別の置換はTownsend,L. B,(同上)により報告されている。 本発明の方法において、2S,2’または2,2’−アンヒドロピリミジンヌ クレオシドは式R1−OHのアルコールで処理される。代表的なR1基にはアルキ ルまたは置換アルキル、アルケニルまたは置換アルケニル、アルキニルまたは置 換アルキニル、炭素環式アルキル、炭素環式アルケニル、炭素環式アラルキル、 アリール、アラルキルまたは置換アラルキルが含まれる。好適には、アルキル、 アルケニルおよびアルキニルR基は1から30の炭素を持っており、1から約1 0の炭素が特に好適である。好適には、アリール基は6から約14の炭素を持ち 、アラルキル基は7から約30の炭素を持っている。上に掲げたR1基はそれら 自身アルコキシ、アルコール、アミノ、ベンジル、フェニル、ニトロ、チオール 、 チオアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル、またはさらにアルキル、ア リール、アルケニルまたはアルキニル基のような置換基を持つことができる。 本発明の方法に従って製造された2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドおよ び2’−O−置換2S−ピリミジンヌクレオシド(置換ピリミジンヌクレオシド )は、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、混合オリゴーヌクレオチド/ ヌクレオシドおよび本分野で知られている関連化合物を含む種々の化合物の製造 に使用できる。 本発明の文脈において、用語”オリゴヌクレオチド”とは二つまたはそれ以上 のヌクレオチドサブユニットを含むオリゴマーまたはポリマーを含む。本明細書 において使用される場合、ヌクレオチドとは天然に存在する糖、核酸および糖間 (主鎖)結合ならびに同様に機能する天然には存在しない部分を含んでいてもよ い。例えば、促進された細胞取り込みおよびヌクレアーゼ存在下での増加した安 定性のような特性のため、そのような化学的に修飾されたまたは置換されたオリ ゴヌクレオチドは天然の形よりもしばしば好適である。 本発明のために意図されるいくつかの好適なオリゴヌクレオチドの特定の例に は、ホスホジエステル糖間結合(主鎖)に加えて、ホスホロチオエート、ホスホ トリエステル、メチルホスホネート、鎖アルキルまたはシクロアルキル糖間結合 または短鎖ヘテロ原子またはヘテロ環式糖間結合のような修飾糖間結合が含まれ る。 本明細書で使用される場合、用語オリゴヌクレオシドは非リン結合残基を持つ 二つまたはそれ以上のヌクレオシドサブユニットを含むオリゴマーまたはポリマ ーを含む。本発明に従ったオリゴヌクレオシドはグリコシル結合を通して核酸塩 基に結合されたリボフラノース残基を持っている。本発明の目的のためのオリゴ ーヌクレオチド/ヌクレオシドは、非リン酸結合により共有結合で結合された少 なくとも二つのヌクレオシドおよびヌクレオチドとの少なくとも一つのリン含有 共有結合を持ち、ここで単量体ヌクレオチドまたはヌクレオシドユニットの少な くとも一つは本発明の方法を用いて製造された2’−O−置換化合物である。オ リゴ−ヌクレオチド/ヌクレオシドはさらにリン含有および/または非リン含有 結合を通して結合された複数のヌクレオチドおよびヌクレオシドを持つことがで きる。 本発明の方法を用いて製造される2’−O−置換化合物を結合する方法には、 ホスホロアミダイトへの変換、続いての液相または固相化学が含まれる。代表的 な液相技術は1993年5月11日に公開され、本発明と共通して譲渡されてい る米国特許第5,210,264号に記載されている。代表的な固相合成は標準 ホスホロアミダイト化学を利用するDNAおよびRNA合成に典型的に用いられ ている技術である。(例えば、Protocols For Oligonuc leotides And Analogs ,Agrawal,S.編、Hum ana Press,Totowa,NJ,1993を参照されたい。)好適な 合成的固相合成は活性化リン酸としてホスホロアミダイトを利用する。ホスホロ アミダイトはPIII化学を利用する。中間体ホスファイト化合物は続いて既知の 方法を用いてPV状態へ酸化される。これは、選択された酸化条件に依存してホ スホジエステルまたはホスホロチオエートリン酸結合を含む結合の合成を可能と する。他のリン酸結合もまた発生させることができる。適した結合の代表的な例 には、ホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェンホスホネート、 アルキルホスポネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホスホノチオエ ート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホロアミデート、ケト ン、スルフォン、カルボネート、チオアミデートおよび本分野で知られているそ の他のそのような残基が含まれる。アルキルホスホノチオエート結合はWO 9 4/02499に開示されている。 オリゴヌクレオチド合成の結合効率を増加させるために使用される標準的方法 および技術には3’および/または5’官能基の活性化が含まれる。いくつかの 一般的に活性化される基はリン酸および亜リン酸基であり、それらは対応する活 性化リン酸および活性化亜リン酸基を与える(例えば、Nucleic Aci ds in Chemistry and Biology ;Blackbur n,G.M.,Gait M.J.,Eds.Chemical Synthe sis;IL:New York,1990,第3章,p.98を参照されたい )。多くの他の基が知られており、本発明で使用できる。 本明細書の目的のためには、アルキル基には置換および無置換直鎖、分岐鎖お よび脂環式炭化水素、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、 ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリ デシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデ シル、ノナデシル、エイコシルおよびその他のより高級な炭素アルキル基が含ま れるが、それらに制限されるわけではない。さらなる例としては2−メチルプロ ピル、2−メチル−4−エチルブチル、2,4−ジエチルプロピル、3−プロピ ルブチル、2,8−ジブチルデシル、6,6−ジメチルオクチル、6−プロピル −6−ブチルオクチル、2−メチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペ ンチル、2−エチルヘキシルおよびその他の分岐鎖基が含まれる。 本発明に有用なアルケニル基には、ビニル、アリルおよびクロチルのような、 一つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含む上記のアルキル基から誘導され る残基が含まれるが、それらに制限されるわけではない。 本発明に有用なアルキニル基には、プロパルギルのような、一つまたはそれ以 上の炭素−炭素三重結合を含む上記のアルキル基から誘導される残基が含まれる が、それらに制限されるわけではない。 用語アリールとは例えば、フェニル、ナフチル、キシリル、ピロールおよびフ リル基を含む単環式および多環式芳香族基を示すことを企図している。アリール 基は少ない場合は3つの炭素原子を含むことができるが(例えば、イミダゾ基) 、好適なアリール基は6から約14の炭素原子、より好適には6から約10炭素 原子を持っている。 用語アラルキルはアルキルおよびアリール部分の両方を含む基を示すことを企 図しており、ここでそのような基の結合点はそのアルキル部分を通している。ベ ンジル基はアラルキル基の一つの例である。 多くの置換基が本発明の化合物内へ保護された(ブロックされた)形で導入で き、続いて脱保護されて最終的な所望の化合物が形成される。置換基にはピリミ ジン環および上記のアルコールR1−OHのR1基へ共有結合で結合された基が含 まれる。一般に、保護基は特定の反応条件に対して化学官能性を不活性にし、実 質的に分子の残りの部分に障害を与えることなく分子のそのような官能性に付加 し、およびそれから除去することができる。例えば、GreeneおよびWu ts,Protective Groups in Organic Synt hesis ,第2版,John Wiley & Sons,New York ,1991を参照されたい。例えば、アミノ基はフタルイミド基または9−フル オレニルメトキシカルボニル(FMOC)基として保護でき、カルボキシル基は フルオレニルメチル基として保護できる。代表的なヒドロキシル保護基はBea ucageら、Tetrahedron 1992,48,2223により記載 されている。好適なヒドロキシル保護基はトリチル、モノメトキシトリチル、ジ メトキシトリチルおよびトリメチルトリチルのように酸に不安定である。 本発明に従った固相支持体には、調節細孔ガラス(CPG)、オキサリル調節 細孔ガラス(例えば、Alulら、Nucleic Acids Resear ch 1991,19,1527を参照されたい)、TentaGel Sup port−−アミノポリエチレングリコール誘導化支持体(例えば、Wrigh tら、Tetrahedron Letters 1993,34,3373を 参照されたい)またはPoros−−ポリスチレン/ジビニルベンゼンの共重合 体が含まれる。多くの他の固相支持体が市販品として入手可能であり、本発明に 使用できる。 本発明の文脈における活性化固相支持体とは、得られる活性化固相支持体が本 発明の単量体サブユニットまたはヌクレオシドダイマーとの反応に対して化学的 に活性であるように、官能基で誘導化されているかまたは反応性残基で処理され ている固相支持体である。 いくつかの好適な態様において、本発明の方法は2’−O−置換−5−ハロピ リミジンヌクレオシドの製造に使用される。2’−O−置換−5−ハロウリジン はAldrich Chemical Companyから入手可能な5−F、 −Cl、−Brおよび−Iウラシルから製造することができる。2’−O−置換 −5−ハロウリジンは以下のようにシチジン類似体へ変換できる。 本発明の方法において、アルコール、ルイス酸およびアンヒドロピリミジンヌ クレオシドは反応容器中で処理される。反応容器は反応に適している本分野で既 知の任意の容器であり、その中で反応物は加熱される。好適には、反応容器は圧 力密封容器であり、より好適には高圧容器である。 好適な態様において、アルコール、ルイス酸およびアンヒドロピリミジンヌク レオシドはジオキサンのような適した溶媒中で約120℃から約200℃で加熱 することにより処理される。特に好適な態様において、アルコール、ルイス酸お よびアンヒドロピリミジンヌクレオシドおよび溶媒は圧力密封容器中で加熱され る。高圧容器が特に好適である。 本明細書で使用される場合、用語ルイス酸とは分子またはイオンとしてのその 通常の意味を持っており、それは第二の分子またはイオンからの二つの電子と共 有結合を形成することにより別の分子またはイオンと結合できる。本発明の方法 での使用において、ルイス酸は一対の電子を受け取ることができる電子欠乏種で あると考えられる。特に好適なものは二価および三価の硬酸である。より好適な ものはマグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛、クロム、銅、ホウ素、 スズ、水銀、鉄、マンガン、カドミウム、ガリウムおよびバリウムを含む二価お よび三価の金属の二価および三価陽イオンおよびその錯体である。それらの錯体 にはヒドロキシド、アルキル、アルコキシド、ジおよびトリハライド(特にトリ クロリドおよびトリフルオリド)およびアセテートのような有機酸リガンドが含 まれるであろうが、それらに制限されるわけではない。本方法で有用な特に好適 であるルイス酸の例はホウ酸エステル、特にホウ酸アルキルである。 2’−O−メチルピリミジンヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドは、遺伝 子発現を阻害するその能力、ならびに相補的RNAへのそのハイブリダイゼーシ ョン親和性を算定するための研究で評価された。2’−デオキシギャップを含む 2’−修飾オリゴヌクレオチドおよび均一に修飾された2’−修飾オリゴヌクレ オチドを用いたそのような研究の一つ(Monia,B.P.ら、J.Biol .Chem .,1993,268,14514−14522参照)は、2’−修 飾オリゴヌクレオチドは対応する非修飾2’−デオキシオリゴヌクレオチドより も相補的RNAに対する高い親和性を持つことを示している。2’−デオキシギ ャップを含む2’−修飾オリゴヌクレオチドもまた細胞中のHa−ras癌遺伝 子の発現に対する活性を示した。 均一に修飾された2’−O−置換オリゴリボヌクレオチドを含む別の研究にお いて、ヌクレアーゼ安定性および融解温度(Tm)が2’−フルオロ、2’−O −メチル、2’−O−プロピルおよび2’−O−ペンチルヌクレオチドを含む完 全修飾オリゴリボヌクレオチド配列について比較された。2’−O−ペンチルを 除いて修飾は相補的RNAと形成されたデュープレックスのTmを増加させるこ とが観察された。修飾ホモデュープレックスは以下のTm順で著しく高いTmを示 した:2’−フルオロ:2’−フルオロ> 2’−O−プロピル:2’−O−プ ロピル>2’−O−メチル:2’−O−メチル>RNA:RNA>DNA:DN A。2’−修飾オリゴリボヌクレオチドのヌクレアーゼ安定性は蛇毒ホスホジエ ステラーゼ(SVPD)およびヌクレアーゼS1を用いて試験された。2’−修 飾により与えられる安定性が修飾の大きさに相関して観察された。二次構造を形 成する能力を持つオリゴリボヌクレオチドにおいてはヌクレアーゼ安定性のレベ ルが追加されたが、それは2’修飾オリゴリボヌクレオチドのみであり、2’− デオキシオリゴリボヌクレオチドでは観察されなかった。 本発明の他の目的、利点および新規な特色は以下に提供される実施例を調べる ことにより当業者には明らかになるであろう。実施例1 2,2’−アンヒドロ[1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−メチルウリ ジン ] 5−メチルウリジン(リボシルチミン、Yamasa,Choshi,Jap anを通して市販品として入手可能)(72.0g,0.279mol)ジフェ ニルカーボネート(90.0g,0.420mol)および炭酸水素ナトリウム (2.0g,0.024mol)をジメチルホルムアミド(300mL)に加え た。混合物は攪拌しながら加熱還流し、二酸化炭素ガスの発生が制御された様式 で行った。一時間後、わずかに色が濃くなった溶液は減圧下で濃縮した。得られ たシロップは攪拌したジエチルエーテル(2.5L)に注いだ。エーテルはデカ ントし、残渣は最少量のメタノール(約400mL)に溶解した。この溶液を上 記のように新しいエーテル(2.5L)に注ぐと堅いゴム状物が得られた。エー テルをデカントしゴム状物を真空オーブン中で乾燥すると(60℃、1mmHg で24時間)固形物が得られ、それを粉砕するとうすい黄褐色の粉末(57 g,85%の粗収率)が得られた。NMRは構造と、フェノールおよびそのナト リウム塩の混入(約5%)に一致した。この物質は環開裂にそのまま使用された 。この物質は酢酸エチル中、メタノールの濃度勾配(10−25%)を用いるカ ラムクロマトグラフィーによりさらに精製でき、白色固形物が得られた、mp 222−4℃。実施例2 1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントロフラノシル)−5−メチルウ リジン 2,2’−アンヒドロ[1−(β−D−アラビノフラノシル)−5−メチルウ リジン](71g,0.32mmol)およびジオキサン(700mL)を2リ ットルのステンレス鋼高圧容器に入れ、HF/ピリジン(100g,70%)を 加えた。混合物を12時間、120−125℃で加熱し、その後氷浴で冷却した 。高圧容器を開け、混合物を3リットルの氷に注いだ。この混合物に注意深く炭 酸水素ナトリウム(300g)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(400mL )を加えた。混合物を濾過し、フィルターケーキを水(2x100mL)および メタノール(2x500mL)で洗浄した。水およびメタノール洗液は真空下濃 縮して乾固させた。メタノール(200mL)および粗シリカゲル(80g)を 残渣に加え、混合物を真空下蒸発乾固させた。得られた物質はシリカゲル上に濃 縮し、酢酸エチルおよびメタノールの濃度勾配(100:0から85:15)を 用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物分画をプー ルし濃縮すると36.9g(51%,2工程収率)の表記化合物を得た。 またこの反応から1−(2−フェニル−β−D−エリスロ−ペントロフラノシ ル)−5−メチルウリジン(10.3g)も単離された。この物質は高圧容器反 応が不純な物質を用いて実施された場合、フェノールおよび上記無水反応からの ナトリウム塩から形成される。無水物が精製されている場合この生成物は形成さ れない。形成された1−(2−フェニル−β−D−エリスロ−ペントロフラノシ ル)−5−メチルウリジンは2’−フルオロ体と同じ反応条件を用いてそのDM T/ホスホロアミダイトへ変換された。実施例3 1−(5−O−ジメトキシトリチル−2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペント フラノシル)−5−メチルウリジン 1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントロフラノシル)−5−メチル ウリジン(31.15g,0.12mol)をピリジン(150mL)に懸濁し 、ジメトキシトリチルクロリド(44.62g,0.12mol)を加えた。こ の混合物は密閉されたフラスコ内で2時間攪拌し、メタノール(30mL)を加 えた。混合物は真空下濃縮し、生じた残渣は飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50 0mL)と酢酸エチル(3x500mL)に分配した。酢酸エチル分画をプール し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して真空下で濃縮すると粘張な油状物が得 られた。油状物はジクロロメタン(100mL)に溶解し、シリカゲルカラムに のせ酢酸エチル:ヘキサン:トリエチルアミン(60/39/1から75/24 /12まで増加する)で溶出する。生成物分画をプールし真空下で濃縮すると5 9.9g(89%)の表記化合物があわ状物として得られた。実施例4 1−(5−O−ジメトキシトリチル−2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソピ ルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−β−D−エリスロ−ペントフラノシ ル)−5−メチルウリジン 1−(5−O−ジメトキシトリチル−2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペン トフラノシル)−5−メチルウリジン(59.8g, 0.106 mol)を ジクロロメタンに溶解し2−シアノエチル N,N,N’,N’−テトライソプ ロピルホスホロジアミダイト(46.9mL,0.148mol)およびジイソ プロピルアミンテトラゾリド(5.46g,0.3当量)を加えた。混合物は1 6時間攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1L)で洗浄し、炭酸 水素溶液はジクロロメタン(500mL)で逆抽出した。合併した有機層は食塩 水(1L)で洗浄し、食塩水はジクロロメタン(100mL)で逆抽出した。合 併した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し濾過後、約200mLの容量まで濃縮し た。得られた物質はヘキサン/酢酸エチル/トリエチルアミン(60/40/1 )を用いた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物分画 を真空下濃縮し、アセトニトリル(500mL)に溶解し、濾過後真空下で濃縮 して乾燥するとあわ状物が得られた。あわ状物を砕き24時時間乾燥させると一 定の重さになり68.2g(84%)の表記化合物が得られた。1H NMR: (CDCl3)δ 0.9−1.4(m,14H,4xCH3,2xCH),2. 3−2.4(t,1H,CH2CN),2.6−2.7(t,1H,CH2CN) ,3.3−3.8(m,13H,2xCH3OAr,5’CH2,CH2OP,C −5 CH3),4.2−4.3(m,1H,4’),4.35−5.0(m, 1H,3’),4.9−5.2(m,1H,2’),6.0−6.1(dd,1 H,1’),6.8−7.4(m,13H,DMT),7.5−7.6(d,1 H,C−6),8.8(bs,1H,NH)。31P NMR(CDCl3);1 51.468,151.609,151.790,151.904。実施例5 1−(3’,5’−ジ−O−アセチル−2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペン トフラノシル)−5−メチルウリジン 実施例2の方法に従って製造された1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−5−メチルウリジン(22.4g,92 mmol,85 %純度)をピリジン(2x150mL)と共蒸留し、ピリジン(250mL)に 溶解した。無水酢酸(55mL,.58mol)を加え混合物は16時間攪拌し た。メタノール(50mL)を加え攪拌を30分間継続した。混合物を蒸発させ るとシロップ状物が得られた。シロップ状物を最少量のメタノールに溶解し、シ リカゲルカラムに加えた。生成物分画を溶出するためにヘキサン/酢酸エチル( 1:1)が用いられた。精製により19.0g(74%)の表記化合物が得られ た。実施例6 4−トリアジン−1−(3’,5’−ジ−O−アセチル−2−フルオロ−β−D −エリスロ−ペントフラノシル)−5−メチルウリジン 1,2,4−トリアゾール(106g,1.53mol)をアセトニトリル( 150mL)に溶解し続いてトリエチルアミン(257mL,1.84mol) を加えた。混合物は氷浴を用いて0から10℃の間に冷却した。POCl3(3 4.5mL,.375mol)を滴加ロートを通してゆっくりと加え、混合物は さらに45分間攪拌した。別のフラスコには1−(3’,5’−ジ−O−アセチ ル−2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−メチルウリジ ン(56.9g,.144 mol)をアセトニトリル(150mL)に溶解し た。1−(3’,5’−ジ−O−アセチル-2−フルオロ−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−5−メチルウリジンを含む溶液をカニューレを通してトリ アゾール溶液にゆっくりと加えた。氷浴を除き、反応混合物を1時間放置して室 温まで暖めた。アセトニトリルを真空下除去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム 溶液(400mL)およびジクロロメタン(4x400mL)に分配した。有機 層を合併し真空下濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解す ると固形物の沈殿が始まった。ヘキサン(300mL)を加えると更に固形物が 沈殿した。固形物を濾過して集め、ヘキサン(2x200mL)で洗浄し、真空 下で乾燥させると63.5gの生成物が得られ、それは更に精製することなくそ のまま使用された。実施例7 5−メチル−1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シ トシン ステンレス鋼高圧容器中、4−トリアジン−1−(3’,5’−ジ−O−アセ チル−2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−チミン(75. 5g,.198mol)をアンモニア(400mL)に溶解し、一夜密封した。 高圧容器を冷却し、開放してアンモニアを蒸発させた。フラスコへ物質を移すた めにメタノールを加え、約10容量のエチルエーテルを加えた。混合物は10間 攪拌した後濾過した。固形物をエチルエーテルで洗浄し、乾燥すると51.7g (86%)の表記化合物を得た。実施例8 4−N−ベンゾイル−5−メチル−1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペ ントフラノシル)−シトシン 5−メチル-1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)− シトシン(54.6g,0.21mol)をピリジン(700mL)に懸濁し、 無水安息香酸(70g,.309mol)を加えた。混合物は48時間室温で撹 拌した。ピリジンを蒸発させて除去し、メタノール(800mL)を加え混合物 を攪拌した。形成された沈殿を濾過し、メタノール(4x50mL)およびエー テル(3x100mL)で洗浄し、真空オーブン中45℃で乾燥させると40. 5gの表記化合物が得られた。濾液は真空下で濃縮し、高圧容器中室温で一夜飽 和メタノール性アンモニアで処理した。混合物を真空下で濃縮し、得られた油状 物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。回収された出発物質 は上記のように再び処理するとさらに4.9gの表記化合物が得られ、合計で4 5.4g(61%)の表記化合物が得られた。実施例9 4−N−ベンゾイル−5−メチル−1−(2−フルオロ−5−O−ジメトキシト リチル−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シトシン 4−N−ベンゾイル−5−メチル−1−(2−フルオロ−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−シトシン(45.3g,.124mol)を250mLの 乾燥ピリジンに溶解し、ジメトキシトリチルクロリド(46.4g,.137m ol)を加えた。反応混合物は室温で90分間攪拌し、メタノール(20mL) を加えた。混合物は真空下で濃縮し、酢酸エチル(2x1L)および飽和炭酸水 素ナトリウム溶液(1L)に分配した。酢酸エチル層を合併し、硫酸マグネシウ ムで乾燥して真空下蒸発させた。得られた油状物はジクロロメタン(200mL )に溶解し、酢酸エチル/ヘキサン/トリエチルアミン(50:50:1)を用 いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物分画をプール し、真空濃縮して乾燥させると63.6g(76.6%)の表記化合物が得られ た。実施例10 4−N−ベンゾイル−5−メチル−1−(2−フルオロ−3−O−N,N−ジイソ プロピルアミノ−2−シアノエチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル −β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シトシン 4−N−ベンゾイル−5−メチル−1−(2−フルオロ−5−O−ジメトキシ トリチル−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−シトシン(61.8g,9 2.8mmol)をジクロロメタン(300mL)、2−シアノエチル N,N ,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト(40.9mL,.1 30mol)およびジイソプロビノレアミン テトラゾリド(4.76g,0. 3当量)と室温で17時間攪拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1 L)で洗浄し、炭酸水素ナトリウム溶液はジクロロメタン(500mL)で逆抽 出した。合併した有機層は食塩水(1L)で洗浄し、食塩水はジクロロメタン( 100mL)で逆抽出した。合併した有機層は硫酸ナトリウムで乾燥し濾過後約 200mLの容量まで濃縮した。得られた物質はヘキサン/酢酸エチル/トリエ チルアミン(60/40/1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに より精製した。生成物分画を真空下で濃縮し、アセトニトリル(500mL)に 溶解し濾過して真空下で濃縮して乾燥させるとあわ状物が得られた。あわ状物を 砕き一定の重量となるまで24時間乾燥させると72.4g(90%)の表記化 合物が得られた。1H NMR:(CDCl3)δ 1.17−1.3(m,12 H,4xCH3),1.5−1.6(m,2H,2xCH),2.3−2.4( t,1H,CH2CN),2.6−2.7(t,1H,CH2CN),3.3−3 .9(m,13H,2xCH3OAr,5’CH2,CH2OP,C−5 CH3) ,4.2−4.3(m,1H,4’),4.3−4.7(m,1H,3’),5 .0−5.2(m,1H,2’),6.0−6.2(dd,1H,1’),6. 8−6.9(m,4H,DMT),7.2−7.6(m,13H,DMT,Bz ),7.82−7.86(d,1H,C−6),8.2−8.3(d,2H,B z)。31P NMR(CDCl3):bs,151.706;bs,151.9 41。実施例11 1−(2,3−ジ−O−ブチルスズ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)− 5−メチルウリジン 5−メチルウリジン(7.8g,30.2mmol)および酸化ジブチルスズ (7.7g,30.9mmol)をメタノール(150mL)に懸濁し、16時 間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却して濾過し、固形物をメタノール( 2x150mL)で洗浄した。得られた固形物を乾燥させると12.2g(80 .3%)の表記化合物が得られた。この物質は続いての反応に更に精製すること なく使用された。NMRは構造と一致した。実施例12 1−(2−O−プロピル−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−メチル ウリジン 1−(2,3−ジ−O−ブチルスズ−β−D−エリスロ−ベントフラノシル) −5−メチルウリジン(5.0g,10.2mmol)およびヨードプロパン( 14.7g,72.3mmol)をDMF中、100℃で2日攪拌した。反応混 合物を室温まで冷却し、濾過後濃縮した。残っているDMFはアセトニトリルと 共蒸留した。残渣を乾燥させると2.40g(78%)の表記化合物および3’ −O−プロピル異性体が粗混合物として得られた。この物質は更に精製すること なく続いての反応に使用された。実施例13 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペ ントフラノシル)−5−メチルウリジン 粗混合物としての1−(2−O−プロピル−β−D−エリスロ−ペントフラノ シル)−5−メチルウリジンおよび3’−O−プロピル異性体(2.4g,8. 4mmol)をピリジン(2x40mL)と共蒸留し、ピリジン(60mL)に 溶解した。溶液はアルゴン下、15分間室温で攪拌し、ジメトキシトリチルクロ リロ(4.27g,12.6mmol)を加えた。混合物を周期的にtlcで検 査し、3時間で反応が完了した。メタノール(10mL)を加え、混合物を10 分間攪拌した。反応混合物は真空下で濃縮し、得られた残渣は1%トリエチルア ミンを含むヘキサン/酢酸エチル(60:40)を用いるシリカゲルカラムクロ マトグラフィーにより精製した。適切な分画を集めて濃縮すると1.32g(2 6%)の表記化合物が得られた。実施例14 1−(2−O−プロピル−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ−2−シアノ エチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペント フラノシル)−5−メチルウリジン 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−5−メチルウリジン(50.0g,86mmol)、2− シアノエチル N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト (38mL,86mmol)およびジイソプロピルアミンテトラゾリド(4.4 5g,25.8mmol)をジクロロメタン(500mL)に溶解し、室温で4 0時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2x400mL) および食塩水(1x400mL)で洗浄した。水溶液層はジクロロメタンで逆抽 出した。ジクロロメタン層を合併し、硫酸ナトリウムで乾燥し濾過後、真空下濃 縮した。得られた残渣は酢酸エチル/ヘキサン(40:60)および1%トリエ チルアミンを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切 な分画を集めて濃縮し、高真空下で乾燥すると43g(67%)の生成物が得ら れた。実施例15 1−(2−O−プロピル−3−O−アセチル−5−O−ジメトキシトリチル−β −D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−メチルウリジン 1−(2−O−プロピル−5−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペン トフラノシル)−5−メチルウリジン(10.0g,16.6mmol)をピリ ジン(50mL)に溶解し、無水酢酸(4.7 ml,52.7mmol)を加 えた。反応混合物は18時間攪拌し、過剰の無水酢酸はメタノール(10mL) で中和した。混合物は真空下で濃縮し、得られた残渣は酢酸エチル(150mL )に溶解した。酢酸エチルは飽和NaHCO3(150mL)で洗浄し、飽和N aHCO3は酢酸エチル(50mL)で逆抽出した。酢酸エチル層を合併し、真 空下で濃縮すると11.3gの白色あわ状物が得られた。粗収率は100%以上 であり、NMRは表記化合物の構造から予期されるものと一致した。この物質は 更に精製されることなく続いての反応に使用された。実施例16 1−(2−O−プロピル−3−O−アセチル−5−O−ジメトキシトリチル−β −D−エリスロ−ペントフラノシル)−4−トリアゾロ−5−メチルピリミジン トリアゾール(10.5g,152mmol)をアセトニトリル(120ml )およびトリエチルアミン(23mL)に溶解し、無水条件下で攪拌した。得ら れた溶液をドライアイスアセトン浴で冷却し、5分以上かけてオキシ塩化リン( 3.9mL,41mmol)を徐々に加えた。混合物を更に10分攪拌すると、 生成物形成の指標となる薄いスラリー状となった。1−(2−O−プロピル−3 −O−アセチル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペントフラ ノシル)−5−メチルウリジン(11.2g,165mmol)をアセトニトリ ル150mLに溶解し、ドライアイスアセトン浴の温度を保ちながら上記スラリ ーへ加えた。反応混合物を30分攪拌し次に放置して室温まで温め、更に2時間 撹拌した。混合物はフリーザー中、0℃で18時間放置した後取り出し室温まで 温めた。混合物の酢酸エチル/ヘキサン(1:1)でのtlcは出発物質の完全 な変換を示した。反応混合物は真空下で濃縮し酢酸エチル(300mL)に再溶 解しし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2x400mL)および食塩水(400 mL)で抽出した。水溶液層は酢酸エチル(200mL)で逆抽出した。酢酸エ チル層を合併し、硫酸ナトリウムで乾燥し真空下で濃縮した。粗収率は11.3 g(95%)であった。NMRは表記化合物の構造から予期されるものと一致し た。この物質は更に精製されることなく続いての反応に使用された。実施例17 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペ ントフラノシル)−5−メチルシチジン 1−(2−O−プロピル−3−O−アセチル−5−O−ジメトキシトリチル− β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−4−トリアゾロ−5−メチルピリミジ ン(11.2g,16.1mmol)をドライアイスアセトン温度で100mL の高圧容器中で液体アンモニア(50mL)に溶解した。高圧容器は放置して室 温まで温め、18時間後ドライアイスアセトン温度まで再冷却した。高圧容器内 容物をビーカーに移し、メタノール(50mL)を加えた。混合物は放置してほ とんど乾固するまで蒸発させた。酢酸エチル(300mL)を加え、飽和炭酸水 素ナトリウム溶液(2x250mL)での洗浄に先立ち固形物を濾過して除いた 。酢酸エチル層は硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して先ほど濾過して除いた固 形物と合わせ、真空下濃縮すると10.1gの物質が得られた。粗収率は100 %以上であり、NMRは表記化合物の構造から予期されるものと一致した。この 物質は更に精製されることなく続いての反応に使用された。実施例18 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペ ントフラノシル)−4−N−ベンゾイル−5−メチルシチジン 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−5−メチルシチジン(7.28g,10.1mmol)お よび無水安息香酸(4.5g,20mmol)をDMF(60mL)に溶解し室 温で18時間攪拌した。反応混合物は真空下で濃縮し、酢酸エチル(300mL )に再溶解した。酢酸エチル溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2x400m L)で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、真空下濃縮した。残渣は酢酸エ チル/ヘキサン(1:2)および1%トリエチルアミンを用いるシリカゲルカラ ムクロマトグラフィーにより精製した。適切な分画を集めて濃縮し、高真空下で 乾燥させると5.1g(1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル −β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−5−メチルウリジンから出発する4 工程に対して59%)の生成物を得た。実施例19 1−(2−O−プロピル−3−O−N,N−ジイソプロピルアミノ−2−シアノ エチルホスファイト−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ−ペント フラノシル)−4−N−ベンゾイル−5−メチルシチジン 1−(2−O−プロピル−5−O−ジメトキシトリチル−β−D−エリスロ− ペントフラノシル)−4−N−ベンゾイル-5−メチルシチジン(5.0g,7 mmol)、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトラ−イソプロピルホ スホロジアミダイト(3.6mL,11.3mmol)およびジイソプロピルア ミノテトラゾリド(0.42g,2.4mmol)をジクロロメタン(80mL )に溶解し、室温で40時間攪拌した。反応混合物は飽和炭酸水素ナトリウム溶 液(2x40mL)および食塩水(1x40mL)で洗浄した。ジクロロメタン 層を合併し、硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、真空下で濃縮した。得られた残 渣は酢酸エチル/ヘキサン(40:60)および1%トリエチルアミンを用いる シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な分画を集めて濃縮 し、高真空下で乾燥させると7.3g(98%)の生成物を得た。実施例20 2’−O−メチル−5−メチルウリジン 方法1 : ステンレス鋼製高圧容器(100mL容量)内で粗2,2’−アンヒドロ−5 −メチルウリジン(10.0g,0.0416mol)をメタノール(80mL )に溶解した。ホウ酸トリメチル(5.6 mL,0.049mol)を加えた (注1)。高圧容器を密封し150℃の油浴に浸すと約5気圧の圧力を発生した 。40時間後、高圧容器を氷で冷やして開いた後、内容物を減圧下で濃縮すると 黄褐色のあわ状物が12g得られた。粗生成物のNMRは出発物質中の不純物が 混入した生成物および痕跡量のチミンおよび出発物質と一致した(注2)。生成 物はそのまま次の工程で使用された。 ホウ酸トリアルキルは水素化ホウ素の溶液(例えば1M THF溶液)に所望 のアルコールを加え水素ガスを発生させることにより都合よく生じさせることが できることに注目されたい。また、ヌクレオシドはこの時点で酢酸エチル中のメ タノールノ濃度勾配(0−10%)を用いたカラムクロマトグラフィーおよび無 水エタノールからの生成物の再結晶により精製でき、白色針状晶、mp192− 193ー°(mp197−198°)が得られることに注目されたい。この化合 物の融点に関する参考文献はOotsuka,H.Inoue,日本特許第89 −85456号(1989年4月4日)に含まれている。方法2 : ステンレス鋼製高圧容器(100mL容量)内で、純粋な2,2’−アンヒド ロ−5−メチルウリジン(1.0g,4.16mmol)およびホウ酸トリメチ ル(0.56mL,4.9mmol)をメタノール(20mL)に溶解した。高 圧容器は150℃の油浴に浸した。80時間後、TLCは反応がほとんど完全で あることを示している。溶媒を除去すると白色のあわ状物が得られた.NMRは 生成物と出発物質の比が93:7であり、他の不純物が含まれていないことを示 した。残渣は酢酸エチル中メタノールの濃度勾配(0−10%)を用いるシリカ ゲルカラムクロマトグラフィーにより精製され、850mg(75%)の純粋な 生成物および250mgの未だに不純な生成物が得られた。分析的に純粋な試料 がNMRのために調製された。1H NMR(DMSO−d6):δ 1.79( s,3H,5−CH3),3.35(s,3H,OCH3),3.5−3.7(m ,2H,H−5’),3.7−3.9(m,2H,H−3’,4’),4.15 (m,1H,H−2’),5.17(m,2H,3’,5’−OH),5.87 (d,J=5Hz,1H,H−1’),7.80(s,1H,H−6),11. 37(br s,1H,N−H)。元素分析:C111626(272.26) として計算値:C,48.52;H,5.92;N,10.29。実測値:C, 48.56:H,5.88;N,10.22。方法3 : 純粋な2,2’−アンヒドロ−5−メチルウリジン(10.0g,41.6m mol)、ホウ酸トリメチル(10.0mL,85mmol)、NaHCO3( 3 0mg)およびMeOH(70mL)を高圧容器中、約175℃で60時間加熱 した。高圧容器を室温まで冷却し、内容物を真空下で蒸発させると白色あわ状物 が得られた。得られたあわ状物はエーテル(100mL)で磨砕し、生じる白色 固形物を濾過により集め,50℃で4時間真空下で乾燥させると表記化合物10 7g(100%)が得られた。NMR分析は約3%の不純物が出発物質チミンお よびアラ−5−メチルウリジンとして同定されることを示している。実施例21 5’−O−ジメトキシトリフェニルメチル−2’−O−メチル−5−メチルウリ シン 粗2’−O−メチル−5−メチルウリジン(12g)をピリジン(2x50m L)と共沸させ、乾燥ピリジン(50mL)に溶解した。ジメトキシトリフェニ ルメチルクロリド(18.1g,0.054mol)を加えた。フラスコに栓を し45分間室温で放置した。反応停止させるためにメタノール(10mL)を加 え溶液は減圧下で油状物となるまで濃縮した。残渣を酢酸エチル(2x400m L)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)に分配した。有機層を合 併し乾燥後(硫酸ナトリウム)濾過して黄色泡状物となるまで濃縮した。泡状物 はメチレンクロリド(60mL)に溶解し、シリカゲルカラム(300g)上に のせ、酢酸エチル−ヘキサン−トリエチルアミン(60:40:1)で溶出した 。生成物含有分画を合併し、濃縮して乾燥アセトニトリル(2x50mL)と共 沸した。得られた残渣は1mmHgで24時間乾燥させると堅くてもろい白色泡 状物を得た、17.0g(5−メチルウリジンからの三工程で60.4%)。実施例22 2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−2−チオ−5−メチルウリジン 250mlの3頸丸底フラスコ中で1−O−アセチル−2,3,5−トリ−O −ベンゾイルリボース(0.500g,1mmol)および5−メチル−2−チ オ−ウラシル(0.156g,1.1mmol)を真空下一夜乾燥させた。これ らの成分を10mLの乾燥アセトニトリルに溶解し80℃まで加熱した。この温 かい溶液にN−O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(0.509g,2 .5mmol)を加え、反応液は80℃で1時間攪拌した。反応混合物の加熱を 止め放置して室温まで冷却し、トリメチルシリルトリフレート(0.334g, 1.5mmol)を滴加した。反応混合物は次に50℃まで加熱し、4時間攪拌 した。反応混合物は酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を用いるTLCにより検査 され、反応が完了していることが示された。溶液を室温まで冷却し、50mLジ クロロメタンのおよび50mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液に分配した。水溶 液層はジクロロメタンで2回以上抽出し、有機層を合併し、硫酸マグネシウムで 乾燥させ、濃縮すると淡黄色の泡状物が得られた。この泡状物は更に精製するこ となく使用された。実施例23 2−チオ−5−メチルウリジン 粗2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−2−チオ−5−メチルウリジン(20 g,37mmol)を500mLのメタノールに溶解した。この溶液にナトリウ ムメトキシド(2.0g,37mmol)を加え、反応液は2時間攪拌した。反 応液を酢酸エチル/ヘキサン(1:1)および酢酸エチル/メタノール(9:1 )を用いるTLCにより検査すると、反応が完了していることが示された。溶液 がpH試験紙により溶液が中性になるまでDowex 50 H+樹脂を加え、 樹脂は濾過した。樹脂は次に100mlの別のメタノールで洗浄し、合併した濾 液を濃縮すると表記化合物8.5g(84%)を淡黄色泡状物として得た。実施例24 2’−O−メチル−5−メチル−2−チオウリジン 5−メチル-2−チオウリジン(0.500g,1.8mmol)のDMF( 10ml)溶液を攪拌し、酸化ジブチルスズ(0.500g,2.0mmol) 、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.738g,2mmol)およびヨウ化 メチル(1.022g,7.2mmol)を加えた。反応フラスコを封じ50℃ で16時間加熱した。混合物を冷却し更にヨウ化メチルを加え(1.022g, 7. 2mmol)反応液は更に16時間加熱した。この時間が終了すると反応混合物 を室温まで冷却し、メチレンクロリドで希釈し、メチレンクロリド/メタノール 濃度勾配を用いてクロマトグラフィーを行った。適切な分画を集めて濃縮すると 2’−O−メチル−5−メチル-2−チオウリジンが得られた。実施例25 2’−O−プロピル−5−メチル−2−チオウリジン 表記化合物はヨウ化メチルをヨウ化プロピル(1.22g,7.2 mmol )に置換することにより実施例24の方法に従って製造される。実施例26 2’−O−フタルイミドプロピル−5−メチル-2−チオウリジン 表記化合物はヨウ化メチルをブロモ−プロピルフタルイミド(0.67g,2 .5mmol)に置換し、2日目に追加(0.300g)を加える実施例24の 方法従って製造される。実施例27 5’−O−ジメトキシトリチル−2’−O−プロピルアミン−5−メチル−2− チオウリジン 2’−o−フタルイミドプロピル−5−メチル-2−チオウリジン(2.6g ,3.6mmol)を乾燥ピリジンに溶解し2回共沸させた。得られた泡状物は 25mLの乾燥ピリジンに溶解し、ジメトキシトリチルクロリド(1.8g,5 .5mmol)および続いて4,4−ジメチルアミノピリジン(0.050g, 0.4mmol)を加えた。反応液は室温で一夜攪拌させた。反応混合物へ1m Lのメタノールを加えた。この溶液は75mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液お よび50mLのクロロホルムに分配した。水溶液層を2回新しいクロロホルムで 抽出し、有機層を併せて硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して乾燥剤を除去し た後、濾液を濃縮するとオレンジ色の油状物となり、シリカゲルを中和するため に加えられた0.5%のピリジンを含むメタノール/クロロホルム濃度勾配を用 いるシ リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製された。実施例28 5’−O−ジメトキシトリチル−2’−O−プロピルアミン−5−メチル−2S −トルオイル−2−チオウリジン 5’−O−ジメトキシトリチル−2’−O−プロピルアミン−5−メチル−2 −チオウリジン(1g,1.6mmol)をDMFに溶解し0℃まで冷却した。 この溶液にトリエチルアミン(0.300g,3mmol)を加え、続いてトル オイルクロリド(0.300g,1.92mmol)を5分以上かけて滴加する 。反応液は次に放置して室温まで温め、一夜攪拌する。反応が完了したらメタノ ールで反応を停止させ、油状物になるまで濃縮する。この油状物は次に250m Lの飽和炭酸水素ナトリウム/クロロホルム(1:1)の溶液に分配する。水溶 液層を更に75mLのクロロホルムで2回抽出し、有機層を乾燥して油状物を得 るまで乾燥する。保護ヌクレオシドはヘキサン/酢酸エチル濃度勾配を用いるシ リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する。所望の生成物はN−3トル オイルおよびS−2トルオイル化合物の混合物として集められる。この混合物は ホスフィチル化工程に使用される。実施例29 5’−O−ジメトキシトリチル−2’−O−プロピルアミン−3’−O−[(N ,N−ジイソプロピルアミノ)−2−シアノエトキシホスファイト]−5−メチ ル−2−S−トルオイル−2−チオウリジン 5’−O−ジメトキシトリチル−2’−O−プロピルアミン−5−メチル−2 S−トルオイル-2−チオウリジン(16.01g,22mmol)およびジイ ソプロピルエチルアミン(10ml)のTHF(200ml)溶液に、0℃でク ロロ−β−シアノエトキシ−N,N−ジイソプロピルアミノホスフィン(5.6 ml,25mmol)を加えた。反応混合物は室温で24時間攪拌する。反応液 を濃縮し、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製される。酢酸 エチル/ヘキサン濃度勾配により溶出し(その間1%トリエチルアミンを維持す る)、適切な分画を集めて蒸発させると、表記化合物が得られるであろう。実施例30 2’−O−アミノプロピル−5−メチル-2−チオウリジン 500mLのフラスコ中で、2’−O−フタルイミドプロピル−5−メチル− 2−チオウリジン(5.0g,15.8mmol)を100mlノメタノールに 溶解した。ヒドラジン(2.02g,63.2mmol)を加え、混合物は撹拌 しながら14時間加熱還流(60−65℃)する。溶媒を真空下蒸発させ、残渣 をジクロロメタン(150mL)に溶解し、等量のNH4OHで2回抽出する。 有機層を蒸発させると粗生成物が得られる。NMRが生成物純度の検定に使用さ れる。本生成物は更に精製することなく続いての反応に使用される。実施例31 2’−O−トリフルオロアセチルアミノプロピル−5−メチル-2−チオウリジ 2’−O−アミノプロピル−5−メチル−2−チオウリジンをMeOHに溶解 し5当量のトリエチルアミン、続いて10当量のエチルトリフルオロ酢酸を加え る。表記化合物が精製後に単離される。実施例32 2’−O−トリフルオロアセチルアミノプロピル−5’−O−ジメトキシトリチ ル−5−メチル−2−チオウリジン 2’−O−トリフルオロアセチルアミノプロピル−5−メチル−2−チオウリ ジン(2.5g,3.6mmol)を乾燥ピリジンに溶解して2回共沸させる。 得られた黄色泡状物を25mLの乾燥ピリジンに溶解しジメトキシトリチルクロ リド(1.8g,5.5mmol)および続いて4,4−ジメチルアミノピリジ ン(0.050g,0.4mmol)を加えた。反応液は室温で一夜攪拌させた 。反応混合物へ1mLのメタノールを加えた。この溶液は75mLの飽和炭酸水 素ナトリウム溶液および50mLのクロロホルムに分配した。水溶液層を2回新 し いクロロホルムで抽出し、有機層を併せて硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し て乾燥剤を除去した後、濾液を濃縮すると油状物となり、シリカゲルを中和する ために加えられた0.5%のピリジンを含むメタノール/クロロホルム濃度勾配 を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製され、表記化合物が得 られる。実施例33 2’−O−トリフルオロアセチルアミノプロピル−3’−O−[(N,N−ジイ ソプロピルアミノ)−2−シアノエトキシホスファイト]−5’−O−ジメトキ シトリチル-5−メチル−2−チオウリジン 表記化合物は実施例32の表記化合物を用いて実施例29の方法に従って製造 される。実施例34 5’−O−ジメトキシトリチル−2−チオ-5−メチルウリジン 2−チオ−5−メチルウリジン(1g,3.6mmol)を乾燥ピリジンに溶 解して2回共沸させた。得られた黄色泡状物を25mLの乾燥ピリジンに溶解し ジメトキシトリチルクロリド(1.8g,5.5mmol)および続いて4,4 −ジメチルアミノピリジン(0.050g,0.4mmol)を加えた。反応液 は室温で一夜攪拌させた。反応混合物へ1mLのメタノールを加えた。この溶液 は75mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液および50mLのクロロホルムに分配 した。水溶液層を2回新しいクロロホルムで抽出し、有機層を併せて硫酸マグネ シウムで乾燥した。濾過して乾燥剤を除去した後、濾液を濃縮するとオレンジ色 の油状物となり、シリカゲルを中和するために加えられた0.5%のピリジンを 含むメタノール/クロロホルム濃度勾配を用いるシリカゲルカラムクロマトグラ フィーにより精製される。実施例35 5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチルジメチルシリル−5−メチル −2−チオウリジン 5’−O−ジメトキシトリチル−2−チオ−5−メチルウリジン(1g,1. 73mmol)を乾燥DMFと2回共沸し、乾燥DMFに溶解してイミダゾール (0.141g,2.08mmol)続いてt−ブチルジメチルシリルクロリド (0.313g,2.08mmol)を加えた。反応混合物は一夜攪拌した。反 応液は酢酸エチル/ヘキサン1:1を用いるTLCで検査すると、反応がすでに 完了していることを示した。反応混合物を5%炭酸水素ナトリウム内へ注ぎクロ ロホルムで3回抽出した。合併した有機溶液は硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮 すると油状物が得られた。得られた油状物はメタノール/クロロホルム濃度勾配 を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製され、2’および3’ シリル保護ヌクレオシドが別々に単離された。実施例36 5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチルジメチルシリル−2’−メタ ンスルホニル−5−メチル−2−チオウリジン 5’−O−ジメトキシトリチル−3’−t−ブチルジメチルシリル−5−メチ ル−2−チオウリジン(1.0g,1.45mmol)をピリジンに溶解し0℃ まで冷却した。この溶液にメタンスルホニルクロリド(0.183g,1.6m mol)を滴加した。反応液はTLCにより反応の完了が示されるまで攪拌した 。反応混合物はメタノールで中和し、濃縮して油状物とした。表記化合物は続い ての反応にそのまま使用された。実施例37 5’−DMT−3’−t−ブチルジメチルシリル−2,2’チオアンヒドロ−5 −メチル−2−チオウリジン 実施例36で観察されたメチル化ヌクレオシドを5当量のナトリウムムメトキ シドを用いて室温で処理し、チオアンヒドロ化合物の形成が完了するまで攪拌し た。溶液は次にDowex 50W(H+型)で中和し、樹脂は濾過して除き、 得られた溶液を濃縮すると表記化合物が得られる。実施例38 2’−フルオロ−3’−t−ブチルジメチルシリル−5’−DMT−5−メチル −2−チオウリジン 実施例37のチオアンヒドロヌクレオシドを無水ジオキサンに溶解した。この 溶液に6当量のHF/ピリジン複合体を加え、反応液はTLCにより反応が完了 するまで攪拌した。反応混合物は次に等量の氷に注ぎ、中性になるまで炭酸カル シウムを加えた。固形物を濾過して除き、炉液を濃縮した。残渣はシリカゲルカ ラムクロマトグラフィーにより精製され、表記化合物が得られる。実施例39 2’−フルオロ−3’−O−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)−2−シアノ エトキシホスファイト]−5’−DMT−5−メチル−2−チオウリジン 2’−フルオロ−3’−t−ブチルジメチルシリル−5’−DMT−5−メチ ル−2−チオウリジンを実施例29の方法に従って処理すると表記化合物が得ら れる。実施例40 2,2’−アンヒドロ[1−(β−D−アラビノフラロシル)−5−メチルウリ ジン] 5−メチルウリジン(リボシルチミン Yamasa,Choshi,Jap anを通して市販品として入手可能)(72.0g,0.279mol)ジフェ ニルカーボネート(90.0g,0.420mol)および炭酸水素ナトリウム (2.0g,0.024mol)をDMF(300mL)に加えた。混合物は攪 拌しながら加熱還流し、攪拌することにより放出されるべき二酸化炭素ガスの発 生を制御された様式に抑えた。一時間後、わずかに色が濃くなった溶液は減圧下 で濃縮した。得られたシロップは攪拌しながらジエチルエーテル(2.5L)に 注いだ。エーテルはデカントし、残渣は最少量のメタノール(約400mL)に 溶解した。この溶液を新しいエーテル(2.5L)に注ぐと堅いゴム状物が得ら れた。エーテルをデカントしゴム状物を真空オーブン中で乾燥すると(60℃、 1mmHgで24時間)固形物が得られ、それを粉砕するとうすい黄褐色の粉末 (57g,85%の粗収率)が得られた。この物質は続いての反応にそのまま使 用された。実施例41 2’−O−メトキシエチル−5−メチルウリジン 2,2’−アンヒドロ−5−メチルウリジン(195g,0.81M)、トリ ス(2−メトキシエチル)ボレート(231g,0.98M)および2−メトキ シエタノール(1.2L)を2Lのステンレス鋼製圧力容器に加え、160℃の 前もって加熱されている油浴に浸した。155−160℃で48時間加熱した後 、容器を開け、溶液を蒸発乾固させてMeOH(200mL)で摩砕した。残渣 は熱アセトン(1L)に懸濁した。不溶性塩を濾過し、アセトン(150mL) で洗浄した後、濾液を蒸発させた。残渣(280g)をCH3CN(600mL )に溶解し、蒸発させた。0.5%のEt3NHを含むCH2Cl2/アセトン/ MeOH(20:5:3)でシリカゲルカラム(3kg)を充填した。カラムに 加える前に残渣をCH2Cl2(250mL)に溶解してシリカ(150g)に吸 着させた。生成物を充填溶媒で溶出すると160g(63%)の生成物が得られ た。実施例42 2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル−5−メチルウリジ 2’−O−メトキシエチル−5−メチルウリジン(160g,0.506M) をピリジン(250mL)と共蒸留し、乾燥残渣をピリジン(1.3L)に溶解 した。最初のジメトキシトリチルクロリド(94.3g,0.278M)を加え 室温で1時間攪拌した。第二のジメトキシトリチルクロリド(94.3g,0. 278M)を加え、さらに室温で1時間攪拌した。次に反応を停止させるために メタノール(170mL)を加えた。HPLCは約70%の生成物の存在を示し た。溶媒を留去し、CH3CN(200mL)と摩砕した。残渣はCHCl3(1 . 5L)に溶解して2x500mLの飽和NaHCO3および2x500mLの飽 和NaClで抽出した。有機相はNa2SO4で乾燥し、濾過後蒸発させた。27 5gの残渣が得られた。残渣は0.5%のEt3NHを含むEtOAc/ヘキサ ン/アセトン(5:5:1)で充填および溶出するシリカゲルカラム(3.5k g)で精製した。純粋な分画を蒸発させると164gの生成物が得られた。約2 0gの追加の生成物が不純な分画から得られ、全収量は183g(57%)であ った。実施例43 3’−O−アセチル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチ ル−5−メチルウリジン 2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル−5−メチルウリ ジン(106g,0.167M)、DMF/ピリジン(562mLのDMFおよ び188mLのピリジンから作製された750mLの3:1混合物)および無水 酢酸(24.38mL,0.258M)を混ぜ、室温で24時間攪拌した。tl c試料を最初にMeOHで反応停止させることによりtlcで反応をモニターし た。反応完了後(tlcで判断された)、MeOH(50mL)を加え、35℃ で混合物を蒸発させた。残渣をCHCl3(800mL)に溶解し、2x200 mLの飽和炭酸水素ナトリウムおよび2x200mLの飽和NaClで抽出した 。水層は200mLのCHCl3で逆抽出した。合併した有機層は硫酸ナトリウ ムで乾燥し、蒸発させると122gの残渣(約90%の生成物)を与えた。残渣 は3.5kgのシリカゲルカラムで精製され、EtOAc/ヘキサン(4:1) で溶出した。純粋な分画を蒸発させると96g(84%)が得られた。実施例44 3’−O−アセチル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチ ル-5−メチル−4−トリアゾールウリジン 第一の溶液として3’−O−アセチル−2’−O−メトキシエチル−5’−O −ジメトキシトリチル−5−メチルウリジン(96g,0.144M)をCH3 CN(700mL)に溶解して取っておく。トリエチルアミン(189mL,1 .44M)をトリアゾール(90g,1.3M)のCH3CN(1L)溶液に加 え、−5℃に冷却してオーバーヘッド攪拌機を用いて0.5時間攪拌した。0− 10℃に維持されている攪拌溶液に30分以上かけてPOCl3を滴加し、得ら れた混合物はさらに2時間攪拌した。この溶液に45分以上かけて第一の溶液を 滴加した。得られた反応混合物は低温室に一夜貯蔵した。反応混合物から塩を濾 去し、溶液は蒸発させた。残渣をEtOAc(1L)に溶解し、不溶性固形物は 濾過して除いた。濾液は1x300mLのNaHCO3および2x300mLの 飽和NaClで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発させた。残渣をEtOA cと摩砕すると表記化合物が得られた。実施例45 2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル−5−メチルシチジ 3’−O−アセチル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリ チル−5−メチル−4−トリアゾールウリジン(103g,0.141M)のジ オキサン(500mL)およびNH4OH(30mL)溶液を室温で2時間攪拌 した。ジオキサン溶液を蒸発させ、残渣はMeOH(2x200mL)と共沸さ せた.残渣はMeOH(300mL)に溶解し2リットルのステンレス鋼圧力容 器に移した。NH3ガスで飽和させたMeOH(400mL)を加え、容器は1 00℃で2時間加熱した(tlcは完全な変換を示した)。容器内容物を蒸発乾 固させ、残渣はEtOAc(500mL)に溶解し、飽和NaCl(200mL )で一度洗浄した。有機層は硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を蒸発させると85 g(95%)の表記化合物が得られた。実施例46 4−ベンゾイル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル −5−メチルシチジン 2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル−5−メチルシチ ジン(85g,0.134M)をDMF(800mL)に溶解し、無水安息香酸 (37.2g,0.165M)を攪拌しながら加えた。3時間攪拌後、tlcは 反応が約95%完了していることを示した。溶媒を蒸発させ、残渣はMeOH( 200 mL)と共沸させた。残渣をCHCl3(700mL)に溶解し、飽和 NaHCO3(2x300mL)および飽和NaCl(2x300mL)で抽出 し、MgSO4で乾燥してて蒸発させると残渣(96g)が得られた。残渣には 0.5%のEt3NHを含むEtOAc/ヘキサン(1:1)を用いる1.5k gのシリカカラムでクロマトグラフィーを行った。純粋な生成物分画を蒸発させ ると90g(90%)の表記化合物が得られた。実施例47 4−ベンゾイル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチル −5−メチルシチジン−3’−アミダイト4−ベンゾイル−2’−O−メトキシエチル−5’−O−ジメトキシトリチ ル−5−メチルシチジン(74g,0.10M)をCH2Cl2(1L)に溶解し た。テトラゾール ジイソプロピルアミン(7.1g)および2−シアノエトキ シ−テトラ(イソプロピル)ホスファイト(40.5mL,0.123M)を窒 素雰囲気下で攪拌しながら加えた。得られた混合物は室温で20時間攪拌した( tlcは反応が約95%完了していることを示した)。反応混合物は飽和NaH CO3(1x300mL)および飽和NaCl(1x300mL)で抽出した。 水性洗浄液はCH2Cl2(300mL)で逆抽出し、抽出物を合併してMgSO4 で乾燥して濃縮した。得られた残渣はEtOAc/ヘキサン(3:1)を溶出 溶媒として用いる1.5kgのシリカカラムでクロマトグラフィーを行った。純 粋な分画を蒸発させると90.6g(87%)の表記化合物が得られた。評価 方法1 2’−O−置換オリゴリボヌクレオチド ヌクレアーゼ安定性 2’−O−メチルホスホロアミダイトはGlen Research,Ste rling,VAから購入された。2’−O−プロピルおよび2’−O−ペンチ ルホスホロアミダイトはLesnik, E.A.ら、Biochemistr ,1993,32,7832−7838;Guinossoら、Nucleo sides and Nucleotides ,1991,10,259−26 2に記載されているように製造した。2’−O−置換ヌクレオシドで誘導体化さ れたCPGはDamha,M.J.,Giannaris,P.A.およびZa barylo,S.V.,Nucl.Acids Res.,1990,18, 3813−3821により記載されているように製造した。固相DNA合成のた めのその他の試薬は市販品が購入された。オリゴマーはABIモデル380B DNA合成機により固相化学を用いて合成された。オリゴマーはポリアクリルア ミドゲル電気泳動により精製され、続いてPoly−pakカートリッジ(Gl en Research,Sterling,VA)で脱塩された。オリゴリボ ヌクレオチドは[g−32P]ATPおよびT4ポリヌクレオチド キナーゼを用 いて5’末端標識された。標識反応後、T4ボリヌクレオチド キナーゼは3分 間95℃で熱不活性化され、オリゴマーはさらに精製することなく使用された。 ヌクレアーゼ耐性研究のために合成されたオリゴリボヌクレオチド配列は表1 に示されている。12−mer系列内への異なった2’−O−アルキル残基の取 り込みはエレクトロスプレー質量分析法により確認され、計算された質量と測定 された質量は0.01%以内で一致した。 蛇毒ホスホジエステラーゼ(μgSB,Cleveland,OH)アッセイ は1μMオリゴマーを用い、50mMトリス−HCl、pH8.5、72mMN aClおよび14mM MgCl2の緩衝液中、37℃にて酵素濃度5x10-2 μg/mlまたは5x10-3μg/mlで実施された。本酵素はこれらの条件下 、少なくとも24時間その活性を維持することが示された。ヌクレアーゼS1( Gibco BRL,Gaithersburg,MD)アッセイは、1μMの オリゴマーを用い、37℃にて30mM NaOAc pH4.5、50mM NaClおよび1mM ZnCl2中で実施された。ヌクレアーゼS1は1.9 μg/mlまたは1.9x106μg/mlで使用された。ヌクレアーゼ安定 性試験反応液の一部を指定された時間に採り、探知色素を含む等量の80%ホル ムアミドゲル負荷緩衝液の添加により反応を停止させ、95℃で2分間加熱し、 変性ポリアクリルアミド電気泳動による分析まで−20℃で保存した。定量はM olecular Dynamics Phosphorlmager(Mol ecular Dynamics,Sunnyvale,CA)で実施した。 17−mer系列のヌクレアーゼ安定性が蛇毒ホスホジエステラーゼを用いて 試験された。完全長物質の量をその最初の値の50%へ減少させるのに必要な時 間(t1/2)が表4に示されている。相対的ヌクレアーゼ安定性は観察されたt1 /2 値を非修飾化合物のt1/2時間で割ることにより計算された。17−mer系列 の2’−O−メチルおよび2’−O−プロピル類似体の両方とも5x10-3μg /mlの酵素濃度で非修飾対照物よりも74倍安定であった。この系列の2’ −O−メチルと2’−O−プロピル類似体とのヌクレアーゼ安定性の相違を区別 するため酵素濃度を増加させた。5x10-2μg/mlの酵素濃度でSVPDア ッセイを実施すると、約2.5分で完全長2’−デオキシホスホジエステルオリ ゴマーの50%の分解が起こった。同一の反応条件下、2’−O−メチルホスホ ジエステル、2’−O−プロピルホスホジエステルおよび2’デオキシホスホロ チオエート類似体は2’−デオキシホスホジエステル対照物より120、160 および350倍安定であった(表2)。これらの類似体の変性ポリアクリルアミ ドゲル分析は、完全に修飾されたオリゴリボヌクレオチドは最初のいくつかの3 ’−ヌクレオチドを著しく超えては分解が進行しないことを示し、一方、非修飾 オリゴマーは分解生成物のラダーを示した。定性的には、本分析は2’−O−ペ ンチル類似体が2’−O−メチルまたは2’−O−プロピルオリゴマーよりもエ キソヌクレアーゼ分解に対してより耐性があることを示唆している(データは示 されていない)。2’−O−ペンチル類似体の定量的分析は二つの理由により困 難であった。第一に、2’−O−ペンチルオリゴマーはポリヌクレオチドキナー ゼには適さない基質であるため、有効な標識ができない。第二に、非常にたびた び標識2’−O−ペンチルオリゴマーの大部分はゲルの頂上で捕捉される。17 −merのこの系列については、安定性の順序は以下のように思われる:2’− デオキシホスホロチオエート>2’−O−ペンチルホスホジエステル>2’−O −プロピルホスホジエステル>2’−O−メチルホスホジエステル>2’−デオ キシホスホジエステル。 12−mer系列の相対的ヌクレアーゼ安定性もまた蛇毒ホスホジエステラー ゼを用いて決定された。この12−mer系列は3’末端残基を含む全ての位置 に2’−O−アルキル糖修飾を含む。2’−O−メチルホスホジエステル、2’ −O−プロピルホスホジエステルおよび2’デオキシホスホロチオエート類似体 は非修飾対照体より7、10および89倍安定であった(表2)。完全修飾2’ −O−ペンチル12−merオリゴリボヌクレオチドについて観察された安定性 は定性的には17−mer 2’−O−ペンチル類似体と同程度である。安定性 の順序は17−mer系列と同じであった。しかしながら17−mer 2’− O−アルキル類似体の単純な分解パターンとは対照的に、12−mer系列は分 解生成物のラダーを示した(データは示されていない)。12−merの安定性 の整列順は17−merと同一であるが、定量的な相対安定性は二つの系列で異 なっていた。12−mer系列の2’−O−メチルおよび2’−O−プロピル類 似体は非修飾対照より3から10倍以上蛇毒ホスホジエステラーゼに耐性であり 、17−mer系列ではこれらの類似体は非修飾対照と比較して70から160 倍の安定性の増加を示した。 2’−O−修飾オリゴマーの12−mer系列の安定性もまたS1ヌクレアー ゼ(一本鎖エンドヌクレアーゼ)を用いて調べられた。1.9μg/mlの酵素 濃度では2’−O−メチルホスホジエステルまたは2’−O−プロピルホスホジ エステルの12−merでは分解は観察されなかった。同一条件下、2’デオキ シホスホジエステルおよび2’デオキシポスホロチオエートは各々2および13 分のt1/2を持っていた(表2)。2’−O−メチル対2’−O−プロピル修飾 の安定性における相違は105倍高いS1ヌクレアーゼ濃度で観察された。1. 9x105μg/mlの酵素濃度では、2’−O−メチル類似体のt1/2は90分 であったが、2’−O−プロピルオリゴマーの分解は観察されなかった。 方法2 ハイブリダイゼーション安定性の決定 Monia,B.P.ら、J.Biol.Chem.,1992,267,1 9954−19962に記載されているように、デュープレックスの吸光度対温 度の曲線が100mM Na+、10 mMリン酸、0.1mM EDTA、p H 7中4mMの鎖濃度(デュープレックス)または6mM鎖濃度(一本鎖の研 究)で測定された。融解温度(Tm)およびデュープレックス形成の自由エネル ギーが直線勾配ベースラインを用いた二状態モデルへデータを適合させて得られ た(Freier,S.M.,Albergo,D.D.,and Turne r,D.H.,Biopolymers,1983,22,1107−1131 )。デュープレックス形成の自由エネルギーは、Freier,S.M.ら、 ene Regulation:Biology of AntisenseR NA and DNA ,C.F.Fox編者,Raven Press,New York,1,1992,pp.95−107により示されているように、Tm より熱力学的安定性のより正当な測定である。しかしながら、実験誤差はTmよ りDG°37における方がより大きい。従って、表3にはTm値が報告されている 。 研究された配列: 方法3 ras RNAによるRNase ONEフットプリンティング アッセイ ras 47−merステム/ループRNAを3−30pMの濃度で標的上の 好適なハイブリダイゼーション部位に相補的であるオリゴヌクレオチドとインキ ュベートした。これらのオリゴヌクレオチドは市販品として入手可能な(Gle n Research)2’−O−メチルアミダイトを50mM NaClおよ び5mM MgCl2を含む10mMのトリス緩衝液(pH 8)中、10μM の濃度で用いて合成した。ハイブリダイゼーションは37℃にて少なくとも16 時間実施した。RNase ONE(10μg/μL,Promega)は1: 2000から1:100,000の希釈で加え、25℃で5分間インキュベート し、急速冷凍により反応を停止させた。RNase T1を用いる”G”マップ および50mM Na2CO3緩衝液(pH 9)を用いる塩基ラダーを調製した 。分解生成物は、10μMでのRNase ONEフットプリントを示す少なく とも一つのオリゴヌクレオチドを同定するためシークエンシングPAGEにより 分離された。次に問題とするオリゴヌクレオチドのKdが、そのオリゴヌクレオ チド(100pMから10μMの範囲の濃度で)をRNase ONEで滴定す ることにより決定された。分解生成物はシークエンシングPAGEにより分離さ れ、オリゴヌクレオチドにより与えられた保護のパーセントがオリゴヌクレオチ ド濃度の関数としてプロットされた。50%保護が観察されるオリゴヌクレオチ ド濃度が問題とするオリゴヌクレオチドのKdである。この方法を用い、標的r as RNAに対して増強された親和性および特異性を持つオリゴヌクレオチド が同定された。方法4 ras−ルシフェラーゼ レポーター遺伝子組立て この研究で記載されるras−ルシフェラーゼ レポーター遺伝子はPCR技 術を用いて組み立てられた。突然変異体(コドン12)および非突然変異体(野 生型)ヒトH−ras遺伝子両方のエキソン1の5’領域のPCRクローニング のプライマーとして使用するため、オリゴヌクレオチドプライマーが合成された 。c−H−rasl活性化癌遺伝子(コドン12、GGC→GTC)を含むpT 24−C3、およびc−H−ras原癌遺伝子を含むpbc−N1はAmeri can Type Culture Collection(Bethesda ,MD)から得られた。1.9kbホタルルシフェラーゼ遺伝子を含むプラスミ ド pT3/T7 IucはClontech Laboratories(Pal o Alto,CA)から得られた。オリゴヌクレオチドPCRプライマーは、 鋳型として突然変異体および非突然変異体H−ras遺伝子を用いる標準PCR 反応で使用された。これらのプライマーはNheIおよびHindIII制限エン ドヌクレアーゼ部位が隣接する、正常および突然変異体H−rasの配列−53 から+65(翻訳開始部位に関して)に対応する145塩基対のDNA生成物を 生成する。PCR生成物は標準法を用いてゲルで精製し、沈澱させ、洗浄して水 に再懸濁した。 P.ピラリスpyralis)(ホタル)ルシフェラーゼ遺伝子のクローニ ングのためのPCRプライマーは、PCR生成物がアミノ末端メチオニン残基を 除いて(それは二つのアミノ酸で置き換えられるであろう、アミノ末端リジンお よび続いてロイシン残基)完全長ルシフェラーゼ蛋白質をコードするように設計 された。このルシフェラーゼ遺伝子のクローニングのために用いられたオリゴヌ クレオチドPCRプライマーは、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を含む市販品 として入手可能なプラスミド(pT3/T7−Luc)(Clontech)を 用いる標準PCR反応において鋳型として使用された。これらのプライマーは独 特のHindIIIおよびBssHII制限エンドヌクレアーゼ部位が隣接し、ルシ フェラーゼ遺伝子に対応する約1.9kbの生成物を与える。この断片は標準法 を用いてゲルで精製し、沈澱させ、洗浄して水に再懸濁した。 ras−ルシフェラーゼ融合レポーター遺伝子の組立を完成させるため、ra sおよびルシフェラーゼPCR生成物は適当な制限エンドヌクレアーゼで消化し 、制限エンドヌクレアーゼNheI、HindIIIおよびBssHIIを用いてス テロイド−誘導可能マウス乳癌ウイルスプロモーターMMTVを含む発現ベクタ ー内への三部分連結によりクローン化した。得られたクローンではホタルルシフ ェラーゼ遺伝子の読み枠内へ融合されたH−ras5’配列(−53から+65 )の挿入がもたらされる。得られた発現ベクターはステロイド−誘導可能MMT Vプロモーターの制御下で発現されるras−ルシフェラーゼ融合生成物をコー ドしている。これらのプラスミド構築物はホタルルシフェラーゼをコードする配 列の読み枠内へ融合された活性化(RA2)または正常(RA4)H−ras蛋 白質 のアミノ酸1−22をコードしている配列を含む。ras−ルシフェラーゼ融合 mRNAの翻訳開始は天然のH−ras AUGコドンに依存する。突然変異体 および正常H−rasルシフェラーゼ融合構築物の両方が標準法を用いるDNA 配列分析により確認された。方法5 プラスミドDNAによる細胞のトランスフエクション トランスフェクションは以下の修正を加えGreenberg,M.E., urrent Protocols in Molecular Biolog ,(F.M.Ausubel,R.Brent,R.E.Kingston, D.D.Moore,J.A.Smith,J.G.SeidmanおよびK. Strahl,編),John Wiley and Sons,NYに記載さ れているように実施した。ヒーラー細胞を60mmの培養皿に5x105細胞/ 皿で播種した。各々の皿に全部で10μgまたは12μgのDNAを加え、その 1μgは構成性ラウス肉腫ウイルス(RSV)プロモーターの制御下のグルココ ルチコイドレヤプターを発現するベクターであり、残りはras−ルシフェラー ゼレポータープラスミド(実施例43)であった。リン酸カルシウム−DNA共 沈澱物は、3mM EGTAを含むトリス緩衝食塩水[50mM トリス−Cl (pH 7.5),150mM NaCl]で洗浄することにより16−20時 間後に除去した。次に10%ウシ胎児血清を補給した新鮮な培地を細胞に加えた 。この時点で、デキサメタゾンによるレポーター遺伝子発現の活性化に先だって 細胞はオリゴヌクレオチドで前もって処理された。方法6 細胞のオリゴヌクレオチド処理 プラスミドトランスフェクション(実施例44)に続いて、細胞は前もって3 7℃に温めたリン酸緩衝食塩水で洗浄し、5μg/mLのN−[1−(2,3− ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N,−トリメチルアンモニウムクロリ ド(DOTMA)を含むOpti−MEMを各々のプレートに添加した(ウェル 当たり1.0 ml)。50μM貯蔵液からオリゴヌクレオチドを各々のプレー トに加え、37℃で4時間インキュベートした。培地を除き、10%ウシ胎児血 清および指定された濃度の適当なオリゴヌクレオチドを含むDMEMで置換し、 細胞は37℃で2時間さらにインキュベートしたのち、0.2μMの最終濃度の デキサメタゾンで細胞を処理することによりレポーター遺伝子発現を活性化した 。デキサメタゾン刺激15時間後に細胞を採取し、ルシフェラーゼ活性をアッセ イした。方法7 ルシフェラーゼアッセイ Greenberg,M.E.,Current Protocols in Molecular Biology ,(F.M.Ausubel,R.Bre nt,R.E.Kingston,D.D.Moore,J.A.Smith, J.G.SeidmanおよびK.Strahl編),John Wiley and Sons,NYに記載されているように、界面活性剤トリトンX−10 0で溶解させることにより細胞からルシフェラーゼを抽出した。Dynatec h ML1000ルミノメーターを使用して625μMのルシフェリン(Sig ma)の添加によるピークルミネセンスを測定した。各々の抽出物について、デ ータがアッセイの直線的範囲に集まることを確かにするため異なった量の抽出物 を使用して多数回ルシフェラーゼアッセイを実施した。方法8 融解曲線 IBM PCコンピューターと接続したGilford 260分光光度計お よびGi1ford Response II分光光度計を用いて260nmで 吸光度対温度の曲線を測定した。緩衝液は100mMNa+、10mMリン酸お よび0.1mM EDTA、pH 7を有した。オリゴヌクレオチド濃度は各々 の鎖で4μMであり、85℃での吸光度および、PuglisiおよびTino co,Methods in Enzymol.1989,180,304−3 25に従って計算された吸光係数から決定された。Tm値、デュープレックス形 成の自由エネルギーおよび付随する定数は直線状スロープ基線の二状態モデルへ のデータの適合から得られた。Petersheim,M.およびTurner ,D.H.,Biochemistry 1983,22,256−263。報 告されているパラメーターは少なくとも3回の実験の平均である。いくつかのオ リゴヌクレオチドに対し、Tm -1対log10(濃度)のプロットからデュープレ ックス形成の自由エネルギーも得られた。Borer,P.N.,Dengle r,B.,Tinoco,I.,Jr.およびUhlenbeck,O.C.,J.Mol.Biol .,1974,86,843−853。方法9 2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドを持つオリゴヌクレオチドの活性 方法5−8を用いて、オリゴマー化合物の相補的RNAへのハイブリダイゼー ション親和性および細胞内でのHa−ras癌遺伝子に対する活性が試験された 。均一に2’−O−修飾されたオリゴマーおよび2’−O−修飾領域および2’ −デオキシ領域の両方を持つキメラオリゴマーが試験された。2’−O−メチル 、2’−O−プロピルおよび2’−O−ベンチルを含む均一に2’−O−修飾さ れたオリゴマーは非修飾2’−デオキシオリゴヌクレオチドよりもRNAへの高 い親和性を示した。2’−O−修飾領域および2’−デオキシ領域の両方を持つ キメラオリゴマーは非修飾2’−デオキシオリゴヌクレオチドよりもRNAに対 する高い親和性を示し、また非修飾均一デオキシホスホロチオエートと比較して 著しいHa−ras遺伝子発現の阻害も示した(Monia,B.P.ら、J. Biol.Chem.,1993,268,14514−14522を参照され たい)。実施例48 PKC−α mRNA発現のオリゴヌクレオチド阻害アッセイ A549細胞をT−75フラスコ(Falcon Labware,Linc oln Park,NJ)に播種し、24−48時間後(この時80−90%コ ンフルエント)以下の組成を持つ3つのオリゴヌクレオチドで処理した。 配列ID番号:27は完全に修飾されたデオキシホスホロチオエートであり、配 列ID番号:28は1−6および15−20位に2’−フルオロを持つ完全に修 飾されたデオキシホスホロチオエートであり、および配列ID番号:29は2、 3、5および16−18位に2’−フルオロ−5−メチルウリジンおよび1、4 、6、15、19および20位に2’−フルオロを持つ完全に修飾されたデオキ シホスホロチオエートである。 細胞は10mlのDMEMで2回洗浄し、20μg/mlのDOTMA/DO PE溶液(リポフェクチン)(Bethesda Research Labo ratories)を含む5mlのDMEMを加えた。次に10μMの貯蔵溶液 から必要とされる濃度までオリゴマー化合物を加え、皿を渦まかせることにより 溶液を混合させた。細胞は37℃で4時間インキュベートし、DOTMA/DO PE溶液を除くために1回DMEM+10%FCSで洗浄し、続いて追加の20 mlのDMEM+10% FCSを加え、細胞はさらに20時間放置して回復さ せた。 A549細胞を25、50、100、200および400nM濃度のオリゴマ ー化合物で処理し、全細胞RNAを4Mグアニジウムイソチオシアネート中での 溶解、続いての塩化セシウム濃度勾配により単離した。全RNA(15−30μ g)を1.1%ホルムアルデヒド含有1.2%アガロースゲルで分離し、ナイロ ン膜へ移した。ブロットは次にATCC(Bethsda,MD)から得られた ウシPKC−α cDNAとハイブリダイズさせた(Coussensら、19 86)。cDNAプローブは市販品として入手可能なキット(Promega) を用い、その使用説明書に従うランダムプライマー標識により[α−32P]dC TPで32P放射標識された。フィルターはQuikhyb溶液(Stratag ene)中、68℃で60分ハイブリダイズされた。続いて室温で弱いストリン ジェンシー洗浄が2回(2xSSC/0.1%SDS)、および60℃で強いス トリンジェンシー洗浄が2回(0.1xSSC/0.1%SDS)行われた。ハ イブリダイズしたバンドはPhosphorImagerを用いて可視化および 定量された。ブロットは次に沸騰させることにより放射活性を取り除き、等量の RNAが負荷されたことを確認するため32P標識グリセロール−3−リン酸デヒ ドロゲナーゼプローブ(Clontech)で再探査された。 2’−フルオロ−5−メチルウリジン含有オリゴマー化合物である配列ID番 号:29は、同一の場所にチミジンを含むオリゴマー化合物である配列ID番号 :27と比較すると10倍の効力の増加を示した。配列ID番号:29はまた配 列ID番号:28と比較すると測定できるほどの効力の増加を示した。実施例49 インビトロHIV阻害アッセイ HIV rev蛋白質の発現を阻害するオリゴヌクレオチドを同定するために インビトロトランスフェクションアッセイが使用された。このアッセイの時間は 4日間である。マウス胎児線維芽細胞株(3T3)を10%ウシ胎児血清、グル タミンおよび抗生物質を補充したDMEM(高グルコース)中で対数増殖期に維 持した。 プラスミド構築:pHIV env−lucは以下のように構築された。ヒト 免疫不全ウイルス タイプ1エンベロープ遺伝子を含むpBH10(20)の3 .1Kb Sall/Xhol断片(単離物BH10)(ヌクレオチド5120 −8260)をpMAMBamプラスミドのXhol部位へ結合させてpMAM HIVenvを得た。pMAMBamベクターは8.3Kb pMAMneoプ ラスミド(Clontech)のBamHI消化物をゲル精製することにより得 られた。BamHI部位は4つのdNTP全ての存在下でクレノーポリメラーゼ で末端を充填し、続いて結合させることにより破壊された。pMAMHIV−e nvは独特のBamHI部位で切断され、4つのdNTP全ての存在下でクレノ ー ポリメラーゼで末端が充填され、再結合された。この過程はenv遺伝子のRe vコード部分を不活性化するフレームシフト突然変異を導入する。最後に、Sa lI/SalIルシフェラーゼコード化レポーター遺伝子がHIV配列の上流の 独特なSalI部位へクローン化され、突然変異したrev遺伝子を有する最終 構築物pHIV env−lucが得られた。 T7 RNAポリメラーゼで哺乳類細胞およびインビトロの両方でrev蛋白 質を発現するpSG5−revプラスミドの構築のため、pCV1からのPCR によりEcoRI/BglII rev cDNAが調製された。PCR断片は EcoRIおよびBglIIで切断され、ベクターpSG5(Stratage ne)のEcoRI/BglII部位へサブクローン化された。PCRプライマ ーは下記のものであった: Rep 6は、構成性RSV LTRの制御下で完全長グルココルチコイド レセプターを発現するプラスミドであり、Miesfeld,R.ら、Cell ,1986,46,389−399にしたがって調製された。 1日目:3T3細胞を洗浄し、トリパンブルー排除により計数し、6−ウェル マイクロタイタープレートの各々のウェルにウェル当たり8.5X104細胞で 播種した。 2日目:三つの組換え体プラスミド、pSG5、pHIV env−lucお よびRep06を標準CaPO4沈澱プロトコール(Graham,F.L.お よびvan der Eb,A.J.Virology,1973,52,45 6−467)を用いて沈澱させた。CaPO4沈澱DNAはマウス胎児線維芽細 胞へ加え、細胞は37℃で7時間インキュベートした。細胞をリン酸緩衝食塩水 で洗浄し、10%ウシ胎児血清、グルタミンおよび抗生物質を補充したDMEM 、および決められた濃度のオリゴヌクレオチドおよび一連の半対数希釈で37℃ にて一夜インキュベートした。 3日目:細胞をOPTimen培地で2回洗浄し、ウェル当たりOPtime m培地中2.5mg/mlのリポフェクチンおよびオリゴヌクレオチドで37℃ にて4時間処理した。リポフェクチン/オリゴヌクレオチド溶液を完全培地に置 き換え、細胞は37℃にて2時間回復させた。オリゴヌクレオチド処理細胞は次 にデキサメタゾンで処理された。 4日目:デキサメタゾン処理して24時間後、細胞を溶解させルシフェラーゼ アッセイが実施される(Sigma Chemical Technical) 。溶解試料の蛋白質濃度はブラッドフォード蛋白質アッセイ(Bradford ,M.Anal.Biochem.,1976,72,248)を用いて決定さ れる。実施例50 オリゴヌクレオチド8469のインビボ活性 皮下(s.c.)移植ヒト肺腺癌A549を持つメスBalb/cヌードマウ スがオリゴヌクレオチド8469−3、配列ID番号:3およびベヒクル(食塩 水)で処理された。処理は9日で始め、一日一回33日間続けられた。二つの用 量投与計画で研究された:一つは6.0mg/kg i.v.およびもう一つは 0.6mg/kg i.v.である。 連続的に経過した(3+回)皮下腫瘍の生存能力のある断片(25−50mg )を套管針により一つのわき腹に皮下で研究動物内へ再移植する。断片が約10 0mgに達したら(5−15日後)処理を始める。対照腫瘍が1グラムの大きさ に達するまで(すなわち、2−4週間)動物を週当たり3から7回静脈内(i. v.)で処理する。腫瘍の大きさは週に1または2回、カリパスで測定する。 結果は二つの用量投与計画で腫瘍増殖の著しい減少を示しており、6.0mg /kgは0.6mg/kgよりも遅い増殖速度を与える。実施例51 PKC−α mRNAレベルに対するオリゴマー化合物の影響 A549細胞を上記のようにオリゴマー配列ID番号:1、配列ID番号:2 および配列ID番号:3を用い、陽イオン性脂質DOTMA/DOPE存在下、 100から400Nmの用量で4時間処理し、洗浄してさらに20時間回復させ る。全RNAを抽出し、各々の20pgを1.2%ゲルで分離し、ナイロン膜へ 移した。これらのブロットは32P放射性標識PKC−α cDNAプローブで探 査し、次に取り除き、等量のRNA負荷を確認するため放射性標識G3PDHプ ローブで再探査した。PKC−α転写体はPhosphorImager(Mo lecular Dynamics,Sunnyvale CA)で試験し定量 した。PKC−αに対して活性であることが知られているホスホロチオエートオ リゴヌクレオチド標品はこのアッセイにおいて約175nMのIC50を持ってい る。改良された活性を示す化合物は試験標品よりも高い活性、例えば175nM より低いIC50を持つであろう。PKC−α配列への試験化合物の高い特異的結 合はまた、ベータ、ガンマおよびデルタアイソザイムのような他のPKCアイソ ザイムのmRNAからPKC−α mRNAを区別するのに使用できる。実施例52 インビボでのras発現のノーザンブロット分析 上記のように2.5μLのDOTMAを含むOpti−MEM減少血清培地中 で、細胞をオリゴマー配列ID番号:1、配列ID番号:2および配列ID番号 :3で処理する。オリゴマーは所望の濃度まで加えられる。処理して4時間後、 培地をオリゴヌクレオチドを含まない培地に置き換える。オリゴマー処理して4 8時間後に細胞を採取し、標準CsCl精製法を用いてRNAを単離する。Ki ngston,R.E.,Current Protocols in Mol ecular Biology ,(F.M.Ausubel,R.Brent, R.E.Kingston,D.D.Moore,J.A.Smith,J.G .SeidmanおよびK.Strahl編),John Wiley and Sons,NY。 RNAは各々のRNAの10μgを用いるノーザンハイブリダイゼーション分 析により分析する。RNAは1.2%アガロース/ホルムアルデヒドゲルで電気 泳動され、標準法を用いて一夜GeneBind 45ナイロン膜(Pharm acia LKB,Piscataway,NJ)へ移される。Kingsto n,R.E.,Current Protocols in Molecula r Biology ,(F.M.Ausubel,R.Brent,R.E.K ingston,D.D.Moore,J.A.Smith,J.G.Seid manおよびK.Strahl編),John Wiley and Sons ,NY。RNAは膜へUV−架橋された。二本鎖32P標識プローブがPrime a Gene標識キット(Promega,Madison WI)を用いて 合成される。rasプローブは活性化(突然変異体)H−ras mRNAのc DNAクローンのSaiI−NheI断片であり、コドン12でのGGC−から −GTCの突然変異を持っている。対照プローブはG3PDHである。ブロット は68℃にて15分、QuickHybハイブリダイゼーション溶液(Stra tagene,La Jolla,CA)で前ハイブリダイゼーションさせた。 100μLの10mg/mlサケ***DNAと混合した熱変性放射活性プローブ (2.5x106カウント/2mlハイブリダイゼーション溶液)を加え、膜は 68℃にて1時間ハイブリダイズさせた。ブロットは2回室温で15分2xSS C/0.1%SDSで、および1回60℃で30分0.1xSSC/0.1%S DSで洗浄した。ブロットのオートラジオグラフィーを行い、ImageQua nt Phosphorlmager(Molecular Dynamics ,Sunnyvale,CA)を用いて信号の強度を定量した。ノーザンブロッ トはrasプローブと最初にハイブリダイズされ、0.1xSSC/0.1%S DS中で15分煮沸することにより取り除いた後、正確な試料負荷を検査するた めに対照G3PDHプローブで再ハイブリダイズされた。 本明細書で述べられている公表された文献は、本明細書においてその全文が援 用される。 当業者は本発明の好適な態様に対して多くの変更および修正ができること、お よびそのような変更および修正が本発明の精神から離れることなくなされること を理解するであろう。従って、付随する特許請求の範囲はすべての均等な変形を 本発明の真の精神および範囲にあるとして包摂することが意図されている。
【手続補正書】 【提出日】1997年10月3日 【補正内容】 請求の範囲 1. 少なくとも一つの構造Iの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; ZはフルオロまたはO−R11(式中、R1はC1−C6アルキル、C6−C10ア リール、C7−C18アルカリールであり、およびX1はH、NH2またはイミダゾ ールである)であり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 2. LがOである請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 3. ZがFである請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 4. 5から200のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化 合物。 5. 5から50のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化合 物。 6. 10から20のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化 合物。 7. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジエン ホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリール ホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホ ロアミデートを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 8. 複数の構造Iの単量体サブユニットを持つ請求項第1項に記載のオリゴ マー化合物。 9. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求項 第8項に記載のオリゴマー化合物。 10. 少なくとも一つの構造IIの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴーヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 11. LがOである請求項第10項に記載のオリゴマー化合物。 12. 5から50のサブユニットを含む請求項第10項に記載のオリゴマー 化合物。 13. 10から20のサブユニットを含む請求項第10項に記載のオリゴマ ー化合物。 14. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第10項に記載のオリゴマー化合物。 15. 複数の構造IIの単量体サブユニットを持つ請求項第10項に記載のオ リゴマー化合物。 16. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第15項に記載のオリゴマー化合物。 17. 少なくとも一つの構造IIIの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; R1はC1−C6アルキル、C6−C10アリール、C7−C18アルカリールであり 、およびX1はH、NH2またはイミダゾールであり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスフアイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 18. LがOである請求項第17項に記載のオリゴマー化合物。 19. 5から50のサブユニットを含む請求項第17項に記載のオリゴマー 化合物。 20. 10から20のサブユニットを含む請求項第17項に記載のオリゴマ ー化合物、 21. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第17項に記載のオリゴマー化合物。 22. 複数の構造IIIの単量体サブユニットを持つ請求項第17項に記載の オリゴマー化合物。 23. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第22項に記載のオリゴマー化合物。 24. 式: [式中: Qはピリミジン塩基または2−Sピリミジン塩基であり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C30 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該置 換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルであ る;および R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基である] の2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドの合成法であって、 2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し;そして 該2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドおよび該アルコールを 該2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧 力の条件下、ルイス酸で処理する; の各工程を含む方法。 25. 該2−2’−アンヒドロビリミジンヌクレオシドおよび該アルコール が圧力封入容器内で処理される請求項第24項に記載の方法。 26. 該ルイス酸がホウ酸エステルである請求項第24項に記載の方法。 27. 該ホウ酸エステルがホウ酸トリアルキルである請求項第26項に記載 の方法。 28. 該ホウ酸トリアルキルの式がB(OR13である請求項第27項に記 載の方法。 29. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素をアルコールで処理して製造さ れる請求項第28項に記載の方法。 30. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素を式HO−R1のアルコールで 処理して製造される請求項第29項に記載の方法。 31. R1がC1−C10アルキルである請求項第24項に記載の方法、。 32. R1がC6−C14アリールである請求項第24項に記載の方法。 33. 該処理が約120℃から約200℃での加熱を含む請求項第24項に 記載の方法。 34. 該ピリミジンヌクレオシドがウリジンまたは5−メチルウリジンであ る請求項第24項に記載の方法。 35. 式: [式中: X’はOまたはSであり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C3 0 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該 置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルで ある; R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基であり; R5およびR6は独立してH、C1−C30ヒドロカルビルまたは置換C1−C30ヒ ドロカルビルである] の2’−O−置換シチジンヌクレオシドの合成法であって、 式: の2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し; 該2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドおよび該アルコールを該2 ’−O−置換ウリジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧力の条 件下、ルイス酸で処理し;そして 該2’−O−置換ウリジンヌクレオシドを該2’−O−置換シチジンヌク レオシドヘアミノ化する; の各工程を含む方法。 36. 該2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドおよび該アルコールが 圧力封入容器内で処理される請求項第35項に記載の方法。 37. 該ルイス酸がホウ酸エステルである請求項第35項に記載の方法。 38. 該ホウ酸エステルがホウ酸トリアルキルである請求項第37項に記載 の方法。 39. 該ホウ酸トリアルキルの式がB(OR13である請求項第38項に記 載の方法。 40. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素をアルコールで処理して製造さ れる請求項第38項に記載の方法。 41. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素を式HO−R1のアルコールで 処理して製造される請求項第40項に記載の方法。 42. R1がC1−C10アルキルである請求項第35項に記載の方法。 43. R1がC6−C14アリールである請求項第35項に記載の方法。 44. 該処理が約120℃から約200℃での加熱を含む請求項第35項に 記載の方法。 45. 該2’−O−置換シチジンヌクレオシドが2’−O−メチル−5−メ チルシチジンである請求項第35項に記載の方法。 46. 少なくとも一つの式: [式中: Aはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; Z’は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C3 0 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該 置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルで あり:および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] の単量体サブユニットを含むオリゴマー化合物。 47. LがOである請求項第46項に記載のオリゴマー化合物。 48. Zが−(CH2n−O−(CH2m−CH3である請求項第46項に 記載のオリゴマー化合物。 49. nが2であり、およびmが0である請求項第48項に記載のオリゴマ ー化合物。 50. 5から200のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマ ー化合物。 51. 5から50のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマー 化合物。 52. 10から20のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマ ー化合物。 53. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第46項に記載のオリゴマー化合物。 54. 複数の該式の単量体サブユニットを持つ請求項第46項に記載のオリ ゴマー化合物。 55. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第54項に記載のオリゴマー化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 スプランクル,ケリー・ジー アメリカ合衆国カリフォルニア州92083, ヴィスタ,シカモア・アベニュー 920, アパートメント ナンバー61 (72)発明者 ロス,ブルース・エス アメリカ合衆国カリフォルニア州92009, カールズバッド,ラス・ミエンテス・レー ン 7942 (72)発明者 グリフィー,リッチ・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州92084, ヴィスタ,バースビー・ストリート 360 (72)発明者 スプリンガー,ロバート・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州92008, カールズバッド,サウザンプトン 2719

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも一つの構造Iの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; ZはフルオロまたはO−R11(式中、R1はC1−C6アルキル、C6−C10ア リール、C7−C18アルカリールであり、およびX1はH、NH2またはイミダゾ ールである)であり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴーヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 2. LがOである請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 3. ZがFである請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 4. 5から200のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化 合物。 5. 5から50のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化合 物。 6. 10から20のサブユニットを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化 合物。 7. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェン ホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリール ホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホスホ ロアミデートを含む請求項第1項に記載のオリゴマー化合物。 8. 複数の構造Iの単量体サブユニットを持つ請求項第1項に記載のオリゴ マー化合物。 9. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求項 第8項に記載のオリゴマー化合物。 10. 少なくとも一つの構造IIの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキル(ここで該置換 はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルである )であり; Lは酸素または硫黄であり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 11. LがOである請求項第10項に記載のオリゴマー化合物。 12. 5から50のサブユニットを含む請求項第10項に記載のオリゴマー 化合物。 13. 10から20のサブユニットを含む請求項第10項に記載のオリゴマ ー化合物。 14. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第10項に記載のオリゴマー化合物。 15. 複数の構造IIの単量体サブユニットを持つ請求項第10項に記載のオ リゴマー化合物。 16. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第15項に記載のオリゴマー化合物。 17. 少なくとも一つの構造IIIの単量体サブユニット: [式中: Xはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; R1はC1−C6アルキル、C6−C10アリール、C7−C18アルカリールであり 、およびX1はH、NH2またはイミダゾールであり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] を含むオリゴマー化合物。 18. LがOである請求項第17項に記載のオリゴマー化合物。 19. 5から50のサブユニットを含む請求項第17項に記載のオリゴマー 化合物。 20. 5から50のサブユニットを含む請求項第17項に記載のオリゴマー 化合物。 21. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第17項に記載のオリゴマー化合物。 22. 複数の構造Iの単量体サブユニットを持つ請求項第17項に記載のオ リゴマー化合物。 23. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第22項に記載のオリゴマー化合物。 24. 式: [式中: Qはピリミジン塩基または2−Sピリミジン塩基であり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C30 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該置 換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルであ る;および R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基である] の2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドの合成法であって、 2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し;そして 該2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドおよび該アルコールを 該2’−O−置換ピリミジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧 力の条件下、ルイス酸で処理する; の各工程を含む方法。 25. 該2−2’−アンヒドロピリミジンヌクレオシドおよび該アルコール が圧力封入容器内で処理される請求項第24項に記載の方法。 26. 該ルイス酸がホウ酸エステルである請求項第24項に記載の方法。 27. 該ホウ酸エステルがホウ酸トリアルキルである請求項第26項に記載 の方法。 28. 該ホウ酸トリアルキルの式がB(OR13である請求項第27項に記 載の方法。 29. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素をアルコールで処理して製造さ れる請求項第28項に記載の方法。 30. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素を式HO−R1のアルコールで 処理して製造される請求項第29項に記載の方法。 31. R1がC1−C10アルキルである請求項第24項に記載の方法。 32. R1がC6−C14アリールである請求項第24項に記載の方法。 33. 該処理が約120℃から約200℃での加熱を含む請求項第24項に 記載の方法。 34. 該ピリミジンヌクレオシドがウリジンまたは5−メチルウリジンであ る請求項第24項に記載の方法。 35. 式: [式中: X’はOまたはSであり; R1は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C30 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該置 換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテルで ある; R2およびR3は独立して水素またはヒドロキシル保護基であり; R5およびR6は独立してH、C1−C30ヒドロカルビルまたは置換C1−C30ヒ ドロカルビルである] の2’−O−置換シチジンヌクレオシドの合成法であって、 式: の2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドを提供し; 式R1−OHのアルコールを選択し; 該2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドおよび該アルコールを該2 ’−O−置換ウリジンヌクレオシドを得るのに有効な時間、温度および圧力の条 件下、ルイス酸で処理し;そして 該2’−O−置換ウリジンヌクレオシドを該2’−O−置換シチジンヌク レオシドヘアミノ化する; の各工程を含む方法。 36. 該2−2’−アンヒドロウリジンヌクレオシドおよび該アルコールが 圧力封入容器内で処理される請求項第35項に記載の方法。 37. 該ルイス酸がホウ酸エステルである請求項第35項に記載の方法。 38. 該ホウ酸エステルがホウ酸トリアルキルである請求項第37項に記載 の方法。 39. 該ホウ酸トリアルキルの式がB(OR13である請求項第38項に記 載の方法。 40. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素をアルコールで処理して製造さ れる請求項第38項に記載の方法。 41. 該ホウ酸トリアルキルが水素化ホウ素を式HO−R1のアルコールで 処理して製造される請求項第40項に記載の方法。 42. R1がC1−C10アルキルである請求項第35項に記載の方法。 43. R1がC6−C14アリールである請求項第35項に記載の方法。 44. 該処理が約120℃から約200℃での加熱を含む請求項第35項に 記載の方法。 45. 該2’−O−置換シチジンヌクレオシドが2’−O−メチル-5−メ チルシチジンである請求項第35項に記載の方法。 46. 少なくとも一つの式: [式中: Aはヒドロキシルまたはアミノであり; RはハロまたはC1−C6アルキルまたは置換C1−C6アルキルであり、ここで 該置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーテル であり; Lは酸素または硫黄であり; Z’は置換または非置換C1−C30アルキル、C1−C30アルケニル、C1−C3 0 アルキニル、C6−C14アリールまたはC7−C30アラルキルであり、ここで該 置換はハロ、アミノ、ヒドロキシル、チオール、エーテルまたはチオエーデルで あり;および Q1およびQ2の一つは連結残基を通してヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、 ヌクレオシドまたはオリゴヌクレオシドに結合されており、および該Q1および Q2の他方はヒドロキシル、保護ヒドロキシル、活性化固相支持体、ヌクレオチ ド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオシド、オリゴ−ヌクレ オチド/ヌクレオシド、活性化ホスフェート、ホスフェート、活性化ホスファイ トまたはホスファイトである] の単量体サブユニットを含むオリゴマー化合物。 47. LがOである請求項第46項に記載のオリゴマー化合物。 48. Zが−(CH2n−O−(CH2m−CH3である請求項第46項に 記載のオリゴマー化合物。 49. nが2であり、およびmが0である請求項第48項に記載のオリゴマ ー化合物。 50. 5から200のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマ ー化合物。 51. 5から50のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマー 化合物。 52. 10から20のサブユニットを含む請求項第46項に記載のオリゴマ ー化合物。 53. 該連結残基がホスホジエステル、ホスホトリエステル、ハイドロジェ ンホスホネート、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリー ルホスホノチオエート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートまたはホス ホロアミデートを含む請求項第46項に記載のオリゴマー化合物。 54. 複数の該式の単量体サブユニットを持つ請求項第46項に記載のオリ ゴマー化合物。 55. 該単量体サブユニットが前もって選択された場所に位置している請求 項第54項に記載のオリゴマー化合物。
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