JPH10503651A - 脂肪被覆澱粉粒子をベースとする熱水分解性結合剤 - Google Patents

脂肪被覆澱粉粒子をベースとする熱水分解性結合剤

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JPH10503651A
JPH10503651A JP8506130A JP50613096A JPH10503651A JP H10503651 A JPH10503651 A JP H10503651A JP 8506130 A JP8506130 A JP 8506130A JP 50613096 A JP50613096 A JP 50613096A JP H10503651 A JPH10503651 A JP H10503651A
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トマス,レミ
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ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 食品用のルー様結合剤の製造方法。澱粉材料の微細粒子は粒子被覆帯に輸送し、そこで微細小滴形の溶融、高融点脂肪を粒子に噴霧し、粒子を被覆する。同時に、被覆粒子は冷却ガスを使用して脂肪の融点以下の温度に冷却する。被覆粒子は流動性で、熱水に容易に分散する。

Description

【発明の詳細な説明】 脂肪被覆澱粉粒子をベースとする熱水分解性結合剤 本発明は熱水分散性の食品に使用する結合剤に関する。本発明は結合剤の製造 方法にも関する。 結合剤または、往往知られているように、増粘剤はソース、スープ、グレイビ のような多数の乾燥食品のベースを形成する。これらの乾燥食品は通例乾燥野菜 、肉エキス、酵母エキス、糖、塩、脂肪および油などのような他の成分を含むが 、通例再水和する場合食品に稠度およびクリーム状官能的魅力を与えるのは結合 剤である。結合剤に対する考えは伝統的調理に使用するルーに見せかけることで ある。 ルーのように、結合剤は通例澱粉材料および脂肪から製造される。澱粉材料は 通例何らかの種類の粉末、特に小麦粉であるが他の粉末も使用される。現在脂肪 は通例硬化植物脂肪である。澱粉材料および脂肪は組み合せ、しばしば脱水し、 次に乾燥食品の残りの成分に添加する。しかし、熱水を攪拌しながら乾燥食品に 添加する場合、塊化しないと云うきびしい問題が結合剤を供する場合生じた。食 品が「インスタント食品」を意図する場合、乾燥食品は熱水を添加すると塊化せ ずに急速に再水和することが重要である。 問題は米国特許第4363824号明細書に提示された。この明細書には高融 点脂肪は先づその溶融点以上に(例えば70℃に)加熱する方法が記載される。 次に粉末を混合して約55〜80%の粉末を含有するドウを得る。次にドウは冷 却タンクに輸送し、そこで調整條件下で冷却する。特に、ドウが35°〜15℃ の温度にある間に少なくとも一定の温度低下が起こるようにドウを冷却する。こ の方法で冷却することにより脂肪は結晶構造の修飾が行われ、20〜35℃の温 度の場合50%未満の液体脂肪を含有する製品となる。次に冷却ドウは冷却ロー ラに移され、薄いシートに形成される。次にドウはフレーク形にはぎ取られる。 フレークは乾燥食品に結合剤として添加される。この方法により製造した結合剤 は乾燥食品にすぐれた再水和性を与える。しかし、結合剤は冷却ローラを通して 加工するため比較的高量の脂肪材料を含有する。ある場合、例えば結合剤を低脂 肪製品に使用する場合、これは不利である。 別のアプローチは米国特許第4568551号明細書に記載される。この明細 書には高融点脂肪を加熱溶融し、次に溶融物は澱粉材料、特に小麦粉と混合して 均質ドウを形成する方法が記載される。次に少量の水を加え混合する。ドウは9 0℃以上の温度に加熱し、連続攪拌下で水分含量が7%以下に低減するまで高温 に維持する。次にドウは室温に冷却し、自由流動性の脱水結合剤を形成するまで 粉砕する。結合剤は塊りを形成せずに沸騰水に容易に分散することが記載される 。この方法の不利は90℃以上に、多くの場合長時間加熱を必要とすることであ る。これにより方法には費用がかかる。 尚別の方法は英国特許第1478843号明細書に記載される。この明細書に 記載の方法では、粒化(agglomerated)澱粉は遊星形ミキサーまた はボウルチョッパーで高融点食用脂肪により被覆する。方法は簡易で、加熱も冷 却も必要としない利点を有する。結合剤の脂肪含量も低く、例えば約20重量% である。しかし結合剤は十分に形成された粒子から製造されたものでなく、結合 剤の流動性は低い。 従って流動性で、水に易分散性であり、比較的低量の脂肪材料を含有でき、高 温の使用を必要としない方法で製造できる食品用結合剤に対する要求がある。 従って、1特徴では、本発明は食品用結合剤の製造方法を供する。この方法は 、 粒子被覆帯に上方に向け10℃以下の温度の冷却ガスを導入して粒子被覆帯で 輸送された澱粉材料粒子を冷却し、澱粉材料粒子は500μm未満の寸法を有し 、 35℃以上の溶融点を有する溶融食用脂肪を約80μm未満の寸法の小滴形で 粒子被覆帯に噴霧して澱粉材料粒子を被覆し、約60〜約85重量%の澱粉材料 および約40〜約15重量%の食用脂肪を含む被覆粒子を得、冷却ガスは被覆粒 子を被覆する食用脂肪をその溶融点以下の温度に冷却し、次いで被覆粒子を集め ることを含む。 この方法により塊化せずに容易に熱水に分散し、すぐれたテクスチャーおよび 稠度を供する結合剤が製造できる。例えば、試験では結合剤は熱水に20秒以内 に溶解した。さらに、結合剤は低脂肪含量、例えば15重量%の低さの脂肪含量 を有することができる。結合剤の被覆粒子は実質的に球形であり、流動性である 。従って粉末乾燥食品に対しすぐれた結合剤が供される。 粒子被覆帯に噴霧された脂肪量は被覆粒子が約20〜約40重量%の脂肪およ び約80〜約60重量%の澱粉材料を含有するのに十分量であることが好ましい 。澱粉材料は少なくとも50重量%の粉、特に小麦粉を含有することが好ましい 。しかし、他の粉は使用でき、例は米粉、キャッサバ粉、タピオカ粉などである 。またポテト澱粉、メイズ澱粉、小麦澱粉などのような粒化澱粉は粉と組み合せ て使用できる。 好ましくは、澱粉材料粒子は300μm未満の粒度を有する。25重量%未満 の澱粉材料粒子は約50μm未満の粒度を有し、5重量%未満の粒子は約200 μmより大きい粒度を有する場合特に好ましい。粒度分布が比較的小さい場合、 例えば少なくとも60重量%の粒子が約60μmの平均粒度内の粒度を有する場 合も好ましい。約70重量%の粒子が約80〜約150μmの範囲の粒度を有す ることは好ましい。平均粒度は約100μmであることは好ましい。 食用脂肪は35〜50℃の範囲の融点を有することは好ましい。食用脂肪の溶 融点が40〜45℃の範囲にあるものは特に好ましい。 粒子被覆帯に噴霧される溶融脂肪は約5〜約80μmの大きさの小滴であるこ とが好ましい。小滴の大きさは約5〜約40μmであることは一層好ましい。 粒子被覆帯に噴霧前に、食用脂肪はその溶融点以上に加熱される。好ましくは 、脂肪はその溶融点より10°〜20℃高い温度まで加熱される。例えば、40 〜45℃の範囲の溶融点を有する脂肪は約55〜60℃に加熱できる。 被覆粒子は脂肪の融点の少なくとも20℃以下の温度に冷却することが好まし い。例えば、被覆粒子は約15℃未満の温度、好ましくは約0°〜約10℃に冷 却するのがよい。 1態様では、澱粉材料粒子は粒子被覆帯を経て冷却ガス流に逆らって落下する 。その場合溶融脂肪は澱粉材料の落下粒子中に、およびその中心に向けて噴霧す るのがよい。好ましくは、噴霧は澱粉材料粒子の流れに対し実質的に直角に向け る。 この態様では、冷却ガスの流速は被覆粒子を完全に流動化し、被覆粒子帯から の落下を防止するのに十分であることが好ましい。しかし、冷却ガス流速は粒子 被覆帯に粒子の滞留時間が約5分未満、一層好ましくは2分未満、例えば約1分 であるように選択することが好ましい。被覆帯における滞留時間が長すぎると粒 子が大量の脂肪を保有するようになる。また被覆粒子の粒度も大きくなりすぎる 。他方、被覆帯における滞留時間が短かすぎると被覆粒子は最終製品に所望稠度 を与えるには保有脂肪が不足する。冷却ガスが少なすぎると必要とする冷却が得 られない。しかし、冷却ガスの流速は所望のように調整して所望の被覆を粒子に 与えることができる。必要な冷却ガスの流速は冷却ガスの温度、溶融脂肪の温度 、被覆粒子の流速、流れに対する横断面積、粒度などのような多数のパラメータ による。しかし、適当な流速は当業者には容易に決定される。 別の態様では、澱粉材料粒子は冷却空気により流動化される。この態様はバッ チ方法に特に適する。好ましくは、溶融脂肪は20分以上または20分以下、例 えば約15分流動化粒子層に噴霧される。溶融脂肪の噴霧が完了すると、粒子は さらに流動化を続けて被覆粒子を一層冷却できる。 好ましくは、被覆粒子は100〜約700μm、例えば約200〜約500μ mの範囲の粒度を有する。 冷却ガスは好ましくは空気であり、これは通例空気がもっとも安価な気体であ るからである。しかし、二酸化炭素および窒素のような任意の適当なガスは使用 できる。空気は粒子被覆帯に導入前に約10℃未満の温度、例えば−20℃〜約 6℃に冷却することが好ましい。 被覆帯から取り出すと、被覆粒子は0°〜15℃の温度で貯蔵して被覆した脂 肪をγ結晶形に転換させる。通例当初粒子上で固体化した脂肪は不安定なα結晶 で存在することが知られる。脂肪は約15℃未満の温度で72時間まで貯蔵する 場合、結晶は最初にβ結晶形に転換し、次いで安定なγ結晶形に転換する。 別の特徴では本発明は上記規定の方法により製造した食品用結合剤を供する。 結合剤はそれぞれ澱粉材料の心部および食用脂肪の被覆を有する被覆粒子を含み 、被覆粒子は約200〜約500μmの粒度を有し、熱水に分散する。 別の特徴では本発明は澱粉材料の心部および食用脂肪の被覆をそれぞれ有する 実質的に球形の粒子を含む流動性結合剤を供し、食用脂肪は結合剤の約15〜約 40重量%を含み、澱粉材料は結合剤の約85〜約60%を含み、被覆粒子は約 200〜約500μmの大きさを有し、熱水に分散する。 被覆粒子の心部を構成する約70重量%の澱粉材料は約80〜約150μmの 範囲の粒度を有することが好ましい。平均粒度は約100μmがよい。 本発明の態様は単なる例として結合剤の製造装置の概略図を引用して記載する 。 結合剤を製造できる装置の1例は図1で説明する。この装置はバブコック社か ら市販されており、通常顆粒飼料の製造に使用される。装置は垂直に整列する長 い管状塔2から成る。塔2は実質的に円筒形の上部部分4を有し、その上部に粒 子供給ライン6が放射状に延びる。粒子供給ライン6は上部部分4の軸部で分配 機8に連結する。使用時、分配機8は上部部分4を経て均等に粒子を分配する。 実質的に円筒形の濾過部分10は上部部分4の上部に位置する。濾過部分10 は上部部分4より直径が小さく、上部壁14で終わる。ガス排出ライン16は濾 過部分10から出る。濾過部分はさらに粒子を濾別する濾過スクリーン12を有 し、粒子はガス排出ライン16を経て出るガスによりつれ出される。 上部部分4の下部で、塔2は実質的に円筒形のウェスト部分18に次第に細く なる。ウエスト部分18はふくれた部分20のその下端で終わり、この部分は凸 外部表面および凹内部表面を有し、その下端でその上端と実質的に同じ直径に復 する。ガス放出ライン38はふくれた部分20から出てガス排出ライン16に連 結する。この部分の塔2の形状およびガス放出ライン38は塔2のこの部分の粒 子の下降および上昇速度を調整できる。 円筒状注入部分22はふくれた部分20の下部に位置する。注入部分22はそ の周囲でそこに突出する複数の注入ノズルを有する。各注入ノズル24は実質的 に塔2の軸方向に向く。各注入ノズルはそこを流れる液体脂肪材料が約80μm 未満の大きさの小滴に噴霧されるような大きさの開口を有する。これを達成する 開口の大きさは溶融脂肪の粘度、圧力および流速により、どんな適用の場合でも 容易に決定できる。注入ノズル24はそれぞれ脂肪供給ライン26に連結する。 脂肪供給ライン26は合流し、脂肪を液体状態に保持する加熱脂肪貯蔵タンク( 図示せず)に順次連結する。適当な脂肪供給ポンプ(図示せず)は脂肪供給ライ ン26に連結して脂肪を20〜150バール(例えば)の圧で注入ノズル24に ポンプ輸送する。適当な脂肪供給ポンプはブラン アンド ルベが供給するよ うな高圧容積ピストンポンプである。しかし、当業者は商品として入手しうる多 数のポンプから他の適当なポンプを容易に選択できるであろう。 注入部分22の下部で、塔2は内側に細くなり実質的に円筒状下部部分28を 形成する。下部部分28の下部で、塔2は実質的に円筒状のガス供給部分30に 再び内側に細くなる。ガス供給部分30はその側面でガス入口ライン34に連結 するガス入口32を有する。 塔2はガス供給部分30の下端で塔2の端部を形成する小粒子排出口36に向 け下方に細くなる。適当なバルブ(図示せず)を排出口に置き所望のように密閉 および開放する。固体を輸送する適当なコンベヤ(図示せず)は粒子排出口36 の下部に置き粒子排出口36から落下する被覆粒子を輸送する。 ガス排出ライン16はファン(図示せず)に向かい、次に冷凍プラント(図示 せず)に向かう。そこでガスは10°〜−20℃に冷却される。任意の適当な冷 凍プラント、例えば商品として入手しうるものは使用できる。冷凍プラントを出 る冷却ガスは塔2の底部近くのガス入口32に再循環される。 澱粉材料粒子は粒子供給ライン6に沿って粒子供給ホッパー(図示せず)から 空気により輸送される。空気輸送用ガスはガス排出ライン16を経て塔2を出る ガスから採取することが好ましい。ガス排出ライン16はファンの後で、しかし 任意の実質的冷凍を行なう前で分けることが最善である。粒子供給ライン6で粒 子の輸送に使用するガスは僅かに冷却するのがよいが、ガスを0℃以下に冷却す る必要はない。 使用する場合、澱粉材料粒子は粒子供給ライン6に連結した供給ホッパーに供 給される。塔2における調整を一層良くするために、粒子の粒度分布は狭い。例 えば粒度は約50〜約200μmの範囲にあり、約70重量%の粒子は約80〜 約150μmの範囲の粒度を有し、平均粒度は約100μmである。空気を粒子 供給ライン6に沿って流し、粒子をそこに引き寄せ、粒子を塔2に輸送する。粒 子供給ラインの空気流速は粒子の輸送を容易にするために選択する。塔2に到着 すると、粒子は分配機8に入り、分配機は塔2の上部を横切って粒子を均等に分 配する。次に粒子は重力の作用下で塔2を落下する。粒子を塔2に輸送した空気 は分配機8の周囲を流れ、ガス排出ライン16から流出する。ガスにより運ばれ る任意の粒子は濾過スクリーン12により捕集される。しかし、明らかに塔2の 上部部分の空気速度は最少量の粒子が運ばれるように選択する。 粒子は粒子被覆帯を形成する塔2の注入部分22に流れて落下する。ここで約 55°〜60℃の液体脂肪はエアゾル形で塔2に噴霧される。脂肪小滴の大きさ は約5〜約80μmである。使用脂肪は食用の、40°〜45℃範囲の融点を有 する高融点脂肪である。植物または動物脂肪は使用できるが、脂肪は水素添加パ ーム油脂肪、水素添加落花生油脂肪、水素添加ココナット油脂肪、水素添加大豆 油脂肪などの水素添加植物脂肪が好ましい。脂肪の適当な例はクロックラーンか ら得た水素添加パーム油44である。他の適当な脂肪はビーフタロー、分画バタ ー油などである。 −20°〜0℃の範囲の温度の冷却空気はガス入口32を経て塔2に吹き込ま れる。この冷却空気は塔2を上昇し、向流方法で落下粒子と接触する。冷却ガス の上昇流は粒子の下方への速度を低減し、従って粒子被覆帯における粒子の滞留 時間を延長させる。この滞留時間は所望のように変えうるが、約1分の滞留時間 が通例適当である。被覆帯における滞留時間が長すぎると粒子は大量の脂肪を保 有するようになり、従って被覆粒子の粒度は過大となる。他方、滞留時間が短か すぎると最終食品に所望の稠度を与えるには脂肪の保有が不十分となり、冷却が 不十分な被覆粒子となる。被覆帯における滞留時間は冷却空気の流速を調整する ことにより容易に調整できる。特に、流速は十分な脂肪被覆を有しない粒子が冷 却空気により被覆帯に戻されるように調整できる。粒子は十分な被覆および重量 を有すると、冷却空気の流れに逆らって落下することができる。 次に被覆帯から落下する被覆粒子はガス入口32を通り、粒子排出口36から 落下する。排出口を出る被覆粒子は好ましくは0°〜10℃の範囲の温度および 約200〜約500μmの粒度を有する。各被覆粒子は約20〜約40重量%の 脂肪材料及び約80〜約60重量%の澱粉材料を含むことが好ましい。次に被覆 粒子は脂肪が安定なγ結晶形に転換するのに十分な時間0°〜15℃の温度に貯 蔵する。得た被覆粒子は実質的に球体(球、擬球体および関連形状の混合物)で あり、容易に流動できる。また、粒子は温水液に容易に分散する。従って被覆粒 子は理想的には乾燥食品に分散しうる結合剤として使用するのに適する。 適当な塔2はバブコック社から得ることができる。しかし当業者は他の適当な 塔を容易に選択または設計できるであろう。特別の装置の使用は本発明にとって 重要でないからである。澱粉材料が重力の作用下で落下でき、そこに噴霧される 微粒化溶融脂肪を有し、これを通して向流で冷却空気を粒子に吹きつけることが できる任意の適当なアグロメレータ塔は使用できる。 塔2は適当にはステンレス鋼から製造されるが、他の適当な材料も使用できる 。 流動層アグロメレータのようなバッチアグロメレータで方法を行なうこともで きる。このようなアグロメレータは下端に空気分配格子を有する容器を含む。濾 過機は上端に位置し、運ばれる固体を濾別する。濾過機を出る空気は冷却装置を 通り、空気分配格子に再循環される。溶融脂肪を噴霧するノズルは容器の側面に 位置する。使用する場合、澱粉材料のバッチはアグロメレータに装填する。冷却 空気は空気分配格子を通して容器に導入し、粒子を流動化させる。流動化すると 、溶融脂肪を粒子に噴霧する。選択したアグロメレータにより、溶融脂肪は粒子 の流動層の上部から、または層の側面からアグロメレータに噴霧できる。粒子に 十分量の脂肪を噴霧後、脂肪の噴霧を終了する。使用脂肪、脂肪の温度、および 脂肪小滴の大きさは上記の通りである。必要または望む場合、アグロメレータに 冷却空気の導入はさらに継続できる。その後被覆粒子は回収できる。適当な流動 層アグロメレータは商品として入手できる。 望む場合、グアガム、ペクチン、ゼラチンなどのような他の増粘剤は製造後結 合剤に添加できる。次に結合剤は乾燥スープミックス、乾燥グレイビミックス、 乾燥ソースミックスなどに添加できる。例1 バブコック社から得た、塔2の下部部分28の内径3mを有する飼料アグロメ レータを使用する。塔は注入部分22の周囲に位置する36個の注入ノズル24 を有する。約70重量%の粒子は約80〜約150μmの粒度を有し、平均粒度 は約100μmである、約50〜約200μmの範囲の粒度を有する小麦粉は3 .6メータt/時間の割合で塔2に供給する。2400m3/時間の空気流は塔 2への小麦粉粒子の輸送に使用する。 55°〜60℃の温度の溶融水素添加パーム油脂肪(クロックラーンから得た タイプ44、約45℃の融点を有する)は35バール圧で注入ノズル24を経て 塔2にポンプ輸送される。塔2に噴霧される脂肪の平均小滴寸法は約30μmで ある。 −20℃の温度の冷却空気は14000m3/時間の流速でガス入口32に吹 きこむ。小麦粉粒子の被覆帯における滞留時間は約1分で、次に粒子排出口36 を経て落下する。塔2を出る被覆粒子は200〜約500μmの範囲の粒度を有 し、約36重量%の脂肪を含む。 被覆粒子を集め、10℃で72時間貯蔵する。得た被覆粒子は実質的に球体で あり、容易に流動する。例2 例1の方法で得、36%の脂肪および64%の小麦粉を含む80gの被覆粒子 は攪拌しながら1lの沸騰水に添加する。粒子は塊化せずに急速に、約20秒で 溶解する。形成溶液は100s-1で150mPa.sおよび300s-1で100 mPa.sの粘度を有する。この粘度は平均稠度のソースに相当する。明らかに 溶液は滑かで、クリーム状である。例3 エアロマチック(Aeromatic)(商標)流動化層アグロメレータを使 用する。装填量2.25kgの小麦粉はアグロメレータの層格子上に置く。小麦粉 は25重量%未満の粒子が約50μm未満の粒度を有し、5重量%未満は約20 0μmより大きい粒度を有するような粒度分布を有する。粒子は約100μmの 平均粒度を有する。空気は小麦粉粒子の層を流動化させるのに十分な流速でアグ ロメレータを循環する。層に入る空気は約6℃の温度である。アグロメレータを 出る空気は約6℃に冷却され、アグロメレータに戻し再循環する。 約60℃の温度の1.26kg装填量の溶融水素添加パーム油脂肪(約45℃の 融点を有するクロックラーンから得たタイプ44)は2.5バール圧で注入ノズ ルを経てアグロメレータにポンプ輸送する。アグロメレータに噴霧する脂肪小滴 の大きさは約30μmである。脂肪は約15分にわたりアグロメレータに噴霧す る。 脂肪の噴霧終了後、冷却空気はアグロメレータを別に3〜6分継続循環させる 。 冷却空気の循環は終了し、被覆粒子はアグロメレータから集める。被覆粒子は2 00〜約500μmの範囲の粒度を有し、約36重量%の脂肪を含む。被覆粒子 は4℃で24時間貯蔵する。得た被覆粒子は実質的に球形で、容易に流動する。 80gの被覆粒子を撹拌しながら1lの沸騰水に添加する。粒子は塊化せずに 急速に、約20秒で溶解する。形成溶液はソースの平均稠度に相当する粘度を有 する。溶液は明らかに滑かで、クリーム状である。例4 0.75kgの溶融水素添加パーム油脂肪を小麦粒子に噴霧することを除いて例 3の方法を反復する。得た被覆粒子は200〜約500μmの範囲の粒度を有し 、実質的に球状で容易に流動し、約25重量%の脂肪を含む。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 食品用結合剤の製造方法において、 10℃以下の温度の冷却ガスを粒子被覆帯に上方に向け導入し、粒子被覆帯に 輸送された澱粉材料の粒子を冷却し、澱粉材料粒子は500μm未満の大きさを 有し、 35℃以上の融点を有する溶融食用脂肪を約80μm未満の大きさの小滴形で 粒子被覆帯に噴霧して澱粉材料粒子を被覆し、約60〜約85重量%の澱粉材料 および約40〜約15重量%の食用脂肪を含む被覆粒子を供し、冷却ガスは被覆 粒子を被覆する食用脂肪を食用脂肪の融点以下の温度に冷却し、そして 被覆粒子を集める、 ことを特徴とする、上記結合剤の製造方法。 2. 澱粉材料粒子は冷却ガス流に逆らって粒子被覆帯を通って落下する、請 求項1記載の方法。 3. 澱粉材料粒子は粒子被覆帯に約5分未満の滞留時間を有する、請求項2 記載の方法。 4. 澱粉材料粒子は粒子被覆帯で冷却ガス流により流動化する、請求項1記 載の方法。 5. 澱粉材料粒子は食用脂肪の噴霧中粒子被覆帯で約10〜約20分の滞留 時間を有する、請求項4記載の方法。 6. 被覆粒子は約20〜約40重量%の脂肪および約80〜約60重量%の 澱粉材料を含有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 7. 25重量%未満の澱粉材料粒子は50μm未満の粒度を有し、5重量% 未満の粒子は200μmより大きい粒度を有する、請求項1から5のいずれか1 項に記載の方法。 8. 少なくとも60重量%の粒子は約60μmの平均粒度内の粒度を有する 、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 9. 溶融食用脂肪の小滴は約5〜約80μmの小滴の大きさ範囲を有する、 請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。 10. 澱粉材料の心部および食用脂肪の被覆を有する実質的に球形の粒子であ って、食用脂肪は約15〜約40重量%の結合剤を含み、澱粉材料は約85〜約 60%の結合剤を含み、そして被覆粒子は約200〜約500μmの大きさを有 し、熱水に分散性である、流動性結合剤。
JP8506130A 1994-07-29 1995-07-17 脂肪被覆澱粉粒子をベースとする熱水分解性結合剤 Abandoned JPH10503651A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP94111833 1994-07-29
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